JP2002310114A - ガタ防止構造 - Google Patents

ガタ防止構造

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JP2002310114A JP2001119810A JP2001119810A JP2002310114A JP 2002310114 A JP2002310114 A JP 2002310114A JP 2001119810 A JP2001119810 A JP 2001119810A JP 2001119810 A JP2001119810 A JP 2001119810A JP 2002310114 A JP2002310114 A JP 2002310114A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温時又は高温時であっても、スライド可能
な適度な押圧力を保持することができる、簡単な構成の
ガタ防止構造を提供すること。 【解決手段】 第1の金属から成る管状又は棒状の長尺
部材と、前記長尺部材を内嵌する第2の金属から成るハ
ウジングと、前記長尺部材を前記ハウジングに長尺軸方
向にスライド可能に締め付けるネジと、前記第2の金属
から成り、長手方向の断面形状が略長方形で、その長さ
が前記長尺部材の外径と等しいか又は略等しい押圧部材
と、前記押圧部材の長手方向の一端側が前記長尺部材を
押圧可能とするために前記ハウジングに設けられた連通
孔と、前記第1の金属から成り、前記押圧部材をその長
手方向にスライド可能に保持し、前記ネジで締め付けて
前記押圧部材の長手方向の他端側を押圧するためのネジ
孔を有していて、前記連通孔を利用可能なハウジングの
所定位置に固定された第2のハウジングと、を備えてい
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄パイプ等の長尺
部材をハウジングに対してガタのない状態でスライド可
能に固定するためのガタ防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、金属製のハウジングの貫通孔
に、断面が円形又は方形の鉄パイプ(中実も含む)を挿
入しガタのある状態で内嵌した後、この鉄パイプをハウ
ジングに対してガタのない状態でその軸方向にスライド
可能とするような構成を有するガタ防止構造が考えられ
ている。
【0003】例えば、図6に示すように、アルミニウム
等から成るハウジング20に内嵌した鉄パイプ2のガタ
を無くすために、ハウジング20に設けられ、螺条が形
成されたネジ孔20aに、パッド4及び皿バネ5を挿入
してから、図7に示すように、ネジ7をねじ込んで鉄パ
イプ2をパッド4と皿バネ5を介して押圧し、ロックナ
ット11でネジ7を固定する方式がある。この際、ネジ
7の先端部の力がパッド4によって分散し、パッド4の
当接面全体が一定圧になるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
上記ガタ防止構造においては、常温では特に問題ない
が、低温時には、ハウジング20のアルミとスライド側
の鉄パイプ2では熱膨張係数が異なるため、ハウジング
20の内径の縮小量に比べて鉄パイプ2の外径の縮小量
は小さく、ハウジング20と鉄パイプ2との間隔である
隙間Bがより小さくなる。このため、ネジ7の鉄パイプ
2に対する締め付け度が過度になって、鉄パイプ2がハ
ウジング20に対してスライドし難くなる、あるいは出
来なくなるという問題点があった。一方、高温になった
時には、低温の場合と逆の現象が起きて隙間Bがより大
きくなり、ネジ7の鉄パイプ2に対する締め付け度が過
少になって鉄パイプ2のガタが大きくなってしまうとい
う問題点があった。
【0005】本発明は、かかる従来例の有する不都合を
改善し、低温時又は高温時であっても、スライド不可能
になったり、逆にガタが大きくなり過ぎてしまうことが
なく、スライド可能な適度な押圧力を保持することがで
きる、簡単な構成のガタ防止構造を提供することを課題
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明のガタ防止構造は、第1の金属から成る管状
又は棒状の長尺部材と、前記長尺部材を内嵌する第2の
金属から成るハウジングと、前記長尺部材を前記ハウジ
ングに長尺軸方向にスライド可能に締め付けるネジと、
前記第2の金属から成り、長手方向の断面形状が略長方
形で、その長さが前記長尺部材の外径と等しいか又は略
等しい押圧部材と、前記押圧部材の長手方向の一端側が
前記長尺部材を押圧可能とするために前記ハウジングに
設けられた連通孔と、前記第1の金属から成り、前記押
圧部材をその長手方向にスライド可能に保持し、前記ネ
ジで締め付けて前記押圧部材の長手方向の他端側を押圧
するためのネジ孔を有していて、前記押圧部材が前記連
通孔を利用可能なハウジングの所定位置に固定された第
2のハウジングと、を備えていることを特徴としてい
る。また、前記第2のハウジングは、前記押圧部材の長
手方向が前記長尺部材のスライド方向と略平行になるよ
うに前記ハウジングに固定されており、且つ、前記押圧
部材の長手方向の押圧力を、これに略直交する方向の押
圧力に替えて前記長尺部材に伝達する押圧力伝達部材を
設けたことを特徴としている。さらに、本発明のガタ防
止構造では、前記第1の金属と前記第2の金属の熱膨張
係数が異なっていることを特徴としている。また、本発
明のガタ防止構造では、前記第1の金属は鉄であること
を特徴としている。さらにまた、本発明のガタ防止構造
では、前記第2の金属はアルミニウムであることを特徴
としている。
【0007】以上のように構成されたことで、低温時ま
たは高温時には、ハウジングの内径の変化量に比較し
て、長尺部材の外径の変化量は異なってくるが、押圧部
材も同時にネジ孔軸方向に変化すると共に、第2のハウ
ジングもネジ孔軸方向に変化する。この温度による長尺
部材の外径の変化量と押圧部材の長手方向の変化量の合
計は、第2のハウジングのネジ孔軸方向の変化とハウジ
ング内径の変化量の合計と略等しく、これらは互いに相
殺される結果になって、押圧部材の長尺部材に対する押
圧力は常温時と略変わらない状態に保たれる。
【0008】したがって、低温時には、ハウジング内径
の縮小に伴い、長尺部材が押圧部材で過度に押圧されて
長尺部材がスライド不可能になることがなく、又、高温
時には、ハウジングの内径の拡大に伴って押圧部材も同
時に押圧方向に伸長するため、長尺部材に対する押圧が
緩くなって長尺部材のガタが大きくなることもない。何
れの場合も、押圧部材の長尺部材に対する押圧力は、温
度に影響されることなくスライド可能な適度な状態に保
たれる。
【0009】また、第2のハウジングを、押圧部材の長
手方向が長尺部材のスライド方向と略平行になるように
ハウジングに固定し、押圧力を伝達する押圧力伝達部材
を設けたことにより第2のハウジングが突出しないの
で、スペースを有効利用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て説明する。図1は本発明の第1の実施形態を示すガタ
防止構造の断面図、図2は同じく第2の実施形態を示す
ガタ防止構造の断面図、図3は第3の実施形態を示すガ
タ防止構造の断面図、図4は第4の実施形態を示すガタ
防止構造の断面図、図5は第5の実施形態を示すガタ防
止構造の断面図である。
【0011】図1はガタ防止構造の第1の実施形態を示
している。同図において、アルミニウム(第2の金属)
製のアルミハウジング1に鉄(第1の金属)製の長尺部
材である鉄パイプ2が内嵌している。一方、ネジ孔3
a、及びこれに連続する貫通孔3bが設けられ、鉄(第
1の金属)製で筒形状の第2のハウジングである鉄ハウ
ジング3が、アルミハウジング1に設けた連通孔1aに
貫通孔3bが連通するように、即ち各孔の中心軸が同心
となるように、アルミハウジング1側に固定されてい
る。アルミハウジング1の連通孔1a及びこれに連続す
る貫通孔3bには、パッド4、皿バネ5、及びアルミニ
ウム(第2の金属)製で円筒形状の押圧部材6が順に挿
入されて、ネジ孔3aに螺合するネジ7で締め付けるこ
とにより、これらが圧接収納されている。このネジ7の
締め付けにより、押圧部材6の下端部がパッド4と皿バ
ネ5を介して鉄パイプ2の外周面を押圧しており、ネジ
7はロックナット11により鉄ハウジング3に固定され
ている。この押圧部材6の長手方向の長さは、鉄パイプ
2の外径Aと等しいか又は略等しく設定されている。こ
の押圧部材6はこの実施形態では円筒形状であるが、こ
れに限らず、その長手方向の断面形状が略長方形のもの
であれば良い。又、長尺部材として、この実施形態では
鉄パイプ2の場合を考えるが、管状又は棒状の部材であ
れば他のものも適用できる。
【0012】この構成において、アルミハウジング1と
スライド側の鉄パイプ2では熱膨張係数が異なるので、
低温時には、アルミハウジング1の内径が縮小する量に
比較して、鉄パイプ2の外径Aが縮小する量はわずかで
ある。しかし、同時に押圧部材6もネジ孔3a軸方向に
縮小すると共に、鉄ハウジング3もわずかだけネジ孔3
a軸方向に縮小する。このように、温度による鉄パイプ
2と押圧部材6の寸法変化の合計は、鉄ハウジング3と
アルミハウジング1の寸法変化の合計と略等しくなる。
【0013】例えば、押圧部材6の鉄パイプ2とのパッ
ド4を介した当接部分における、各部材の押圧方向(矢
印C方向、図1参照)の変化を(−)、その逆方向の変
化を(+)で表現し、数値を簡略化して示すことにした
場合、低温時に、鉄パイプ2の外径Aが縮小する量を−
2、押圧部材6の縮小する量を+3とすると、鉄ハウジ
ング3の縮小する量は+2、アルミハウジング1の内径
が縮小する量が−3になると考えられる。鉄パイプ2と
押圧部材6の変化量の合計は+1、鉄ハウジング3とア
ルミハウジング1の変化量の合計は−1であるから、1
−1=0となって、結果として、低温時の各部材の総合
変化量は0であって変化量が相殺されることになる。高
温時も同様の作用が考えられる。
【0014】このため、低温時には、従来のように、ア
ルミハウジング1内径の縮小に伴い、鉄パイプ2がネジ
によってパッド4等を介して過度に押圧され、鉄パイプ
2がスライド不可能になることなく、押圧部材6の鉄パ
イプ2に対する押圧力は常温度時と略変わらない状態が
保たれる。
【0015】一方、高温時には、アルミハウジング1の
内径が拡大する量に比較して、鉄パイプ2の外径Aが拡
大する量はわずかであるが、押圧部材6も同時に押圧方
向に伸長する。このため、従来のように、アルミハウジ
ング1内径の拡大に伴って、ネジの鉄パイプ2に対する
パッド4等を介した押圧が緩くなって鉄パイプ2のガタ
が大きくなることなく、押圧部材6の鉄パイプ2に対す
る押圧力は常温度時と略変わらない状態に保たれる。し
たがって、低温又は高温何れの場合も、押圧部材6の鉄
パイプ2に対する押圧力は、環境温度に影響されないで
スライド可能な適度な状態に保たれる。
【0016】次に、第2の実施形態について図2を参照
して説明する。この実施形態は第1の実施形態と略同様
であり、同一部材には同一番号を付している。異なって
いるのは、鉄ハウジング3のネジ孔3a軸方向が鉄パイ
プ2の中心軸方向と略平行になるように、即ち、押圧部
材6の長手方向が鉄パイプ2のスライド方向と略平行に
なるように、第1の実施形態の鉄ハウジング3を図中、
時計方向に90度回転させて、鉄ハウジング3の側面を
アルミハウジング1に接合させた形とし、押圧力伝達部
材であるカム8を介して、押圧部材6の押圧力を鉄パイ
プ2外周面に伝達するように構成している点である。
【0017】同図において、押圧部材6の長さは、鉄パ
イプ2の外径Aと等しいか又は略等しく設定され(第1
の実施形態と同じ)ている。鉄ハウジング3は斜線で示
す固定部1bで、アルミハウジング1にボルト締め又は
嵌合等により固定されている。カム8は、押圧部材6の
図中左端部と当接板9に同時に当接する形状を有してお
り、押圧部材6の押圧に応じて矢印D方向に回動して連
通孔1aの当接板9を介して鉄パイプ2を押圧可能とさ
れている。そのために、鉄ハウジング3はカム8が連通
孔1aを利用可能なように、アルミハウジング1の適切
な位置に固定され、カム8は支持部8aにて鉄ハウジン
グ3の固定部1b近傍にカム軸10により回動自在に軸
支されている。
【0018】この構成において、ネジ7を締め付けるこ
とによる押圧部材6の矢印E方向の押圧力は、カム8に
よって矢印E方向に略直交する矢印F方向の押圧力に変
えられ、当接板9及びパッド4を介して鉄パイプ2外周
面に伝達される。低温時と高温時の作用については、第
1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0019】したがって、第1の実施形態のように、鉄
ハウジング3が鉄パイプ2のスライド方向に直交する方
向に突出した形だと、その分だけ余分なスペースを取る
ことになって、設置の自由度が低くなるが、この第2の
実施形態のように、鉄ハウジング3が鉄パイプ2のスラ
イド方向と平行な形にすることにより、設置し易くな
り、省スペース化を図ることができる。また、図示しな
いが、鉄ハウジング3を鉄パイプ2のスライド方向に対
して自由な角度で取り付けることが出来る。
【0020】第3の実施形態について図3を参照して説
明する。この実施形態は上記第2の実施形態と略同様で
あり、同一部材には同一番号を付している。異っている
のは、鉄ハウジング3と押圧部材6の、押圧方向(矢印
E方向)に直交する方向の断面積をより小さくする、即
ち、押圧方向により細くした形で、鉄ハウジング31と
押圧部材61を形成し、より細いネジ71で締め付ける
ことにより、さらに省スペース化を図った点である。ネ
ジ71はロックナット12により鉄ハウジング31に固
定されている。この構成において、押圧部材61及びカ
ム8の動作については第2の実施形態と同様であり、
又、低温時と高温時の作用については、第1の実施形態
と同様であるので説明を省略する。
【0021】次に、第4の実施形態について図4を参照
して説明する。この実施形態は上記第3の実施形態と略
同様であり、同一部材には同一番号を付している。異っ
ているのは、鉄ハウジング31の一部を切除して略L字
の断面形状とした鉄ハウジング32を設置し、この鉄ハ
ウジング32が押圧部材61を押圧方向にスライド可能
に保持した構成にすることにより、さらに省スペース化
を図った点である。この構成において、押圧部材61及
びカム8の動作については第2の実施形態と同様であ
り、又、低温時と高温時の作用については、第1の実施
形態と同様であるので説明を省略する。
【0022】さらに、第5の実施形態について図5を参
照して説明する。この実施形態は上記第4の実施形態と
略同様であり、同一部材には同一番号を付している。異
っているのは、押圧部材61の押圧方向の長さを鉄パイ
プ2の外径AのK倍にし、より短くして押圧部材62と
することにより、さらなる省スペース化を図った点であ
る。但し、この定数Kは、同図に示すように、カム81
の、カム軸10の軸中心から押圧部材62との当接点ま
での押圧方向に直交する方向の距離をα、同じくカム軸
10の軸中心から当接板9との当接点までの押圧方向の
距離をβとすると、K=α/β で表わされる。また、
カム81はカム8と同じ機能を有するが、短くなった押
圧部材62に応じた形状を有している。この構成におい
て、押圧部材6及びカム8の動作については第2の実施
形態と同様であり、又、低温時と高温時の作用について
は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0023】次に、第6の実施形態について図6を参照
して説明する。この実施形態は前記第1の実施形態と略
同様であり、同一部材には同一番号を付している。異な
っているのは、第2のハウジングである鉄ハウジング3
は片側が開口したキャップ形状であり、鉄ハウジング3
の外周面にはアルミハウジング1に形成されたネジ1c
孔に螺合するネジ3cが形成されていることである。そ
して押圧部材6が内挿された鉄ハウジング3はアルミハ
ウジング1のネジ孔1cにねじ込まれ、鉄ハウジング3
の開口部から露出した押圧部材6の端面が皿バネ5、パ
ッド4を介して鉄パイプ2の外周面を押圧する。その
後、鉄ハウジング3はロックナット11によってアルミ
ハウジング1に固定される。この構成において、低温時
と高温時の押圧部材の動作、作用については、第1の実
施形態と同様であるので説明を省略する。なお、第6の
実施形態において、押圧部材6は鉄ハウジング3に嵌合
したり、一端部を接合したりしても良い。また、第2の
実施形態のように鉄ハウジング3を鉄パイプ2に略平
行、または自由な角度に配置することも可能である。
【0024】上記各実施形態のガタ防止構造を、例え
ば、電動テレスコピックステアリングコラム等に適用す
ることができる。この場合、温度によってテレスコ摺動
力が変化しないという効果が期待できるので、装置の設
計や操作が一層容易なものとなる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第2の金属から成り、長手方向の断面形状が略長方形
で、その長さが第1の金属から成る長尺部材の外径と等
しいか又は略等しい押圧部材と、この押圧部材の長手方
向の一端部が長尺部材を間接的に押圧可能とするために
前記第2の金属から成るハウジングに設けられた連通孔
と、前記第1の金属から成り、前記押圧部材をその長手
方向にスライド可能に保持し、ネジで締め付けて前記押
圧部材の他端側を押圧するためのネジ孔を有していて、
前記連通孔を利用可能なハウジングの所定位置に固定さ
れた第2のハウジングとを備えたので、低温時には、ハ
ウジング内径の縮小に伴って押圧部材も縮小するため、
長尺部材が押圧部材で過度に押圧されて長尺部材がスラ
イド不可能になるのを防止することができる。また、高
温時には、ハウジングの内径の拡大に伴って長尺部材も
同時に押圧方向に伸長するため、長尺部材に対する押圧
が緩くなって長尺部材のガタが大きくなるのを防止する
ことができる。したがって、何れの場合も、押圧部材の
長尺部材に対する押圧力は、環境温度に影響されずにス
ライド可能な適度な状態に保たれる。
【0026】また、第2のハウジングを、押圧部材の長
手方向が前記長尺部材のスライド方向と平行になるよう
にハウジングに固定し、且つ、押圧部材の長手方向の押
圧力を、これに略直交する方向の押圧力に替えて前記長
尺部材に伝達する押圧力伝達部材を設けたので、第2の
ハウジングが突出する形状が無くなって設置の自由度が
高まり、省スペース化を図ることができる。さらに、本
発明のガタ防止構造を、例えば、電動テレスコピックス
テアリングコラムに適用するならば、温度によってテレ
スコ摺動力が変化しないので、設計や操作を一層容易に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すガタ防止構造の
断面図。
【図2】第2の実施形態を示すガタ防止構造の断面図。
【図3】第3の実施形態を示すガタ防止構造の断面図。
【図4】第4の実施形態を示すガタ防止構造の断面図。
【図5】第5の実施形態を示すガタ防止構造の断面図。
【図6】第6の実施形態を示すガタ防止構造の断面図。
【図7】従来のガタ防止構造を示す一部分解した断面
図。
【図8】従来のガタ防止構造を示す断面図。
【符号の説明】
1 アルミハウジング(ハウジング) 1a 連通孔 1c ネジ孔 2 鉄パイプ(長尺部材) 3 鉄ハウジング(第2のハウジング) 3a ネジ孔 3b 貫通孔 3c ネジ 6 押圧部材 7 ネジ
フロントページの続き Fターム(参考) 3D030 DD61 3J039 AA01 BB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の金属から成る管状又は棒状の長尺部
    材と、 前記長尺部材を内嵌する第2の金属から成るハウジング
    と、 前記長尺部材を前記ハウジングに長尺軸方向にスライド
    可能に締め付けるネジと、 前記第2の金属から成り、長手方向の断面形状が略長方
    形で、その長さが前記長尺部材の外径と等しいか又は略
    等しい押圧部材と、 前記押圧部材の長手方向の一端側が前記長尺部材を押圧
    可能とするために前記ハウジングに設けられた連通孔
    と、 前記第1の金属から成り、前記押圧部材をその長手方向
    にスライド可能に保持し、前記ネジで締め付けて前記押
    圧部材の長手方向の他端側を押圧するためのネジ孔を有
    していて、前記押圧部材が前記連通孔を利用可能な前記
    ハウジングの所定位置に固定された第2のハウジング
    と、 を備えていることを特徴とするガタ防止構造。
  2. 【請求項2】前記第2のハウジングは、前記押圧部材の
    長手方向が前記長尺部材のスライド方向と略平行になる
    ように前記ハウジングに固定されており、且つ、前記押
    圧部材の長手方向の押圧力を、これに略直交する方向の
    押圧力に替えて前記長尺部材に伝達する押圧力伝達部材
    を設けたことを特徴とする請求項1記載のガタ防止構
    造。
  3. 【請求項3】前記第1の金属と前記第2の金属との熱膨
    張係数が異なることを特徴とする請求項1記載のガタ防
    止構造。
  4. 【請求項4】前記第1の金属は鉄であることを特徴とす
    る請求項1記載のガタ防止構造。
  5. 【請求項5】前記第2の金属はアルミニウムであること
    を特徴とする請求項1記載のガタ防止構造。
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JP2008302718A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Nsk Ltd テレスコピック式ステアリング装置

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