JP2002309548A - 防潮ゲート - Google Patents
防潮ゲートInfo
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Abstract
されているが、それぞれに長所と短所を有している現状
に対し、技術上の問題点を解決し、同時に格段に安価に
建設できる防潮ゲートを提供するものである。 【解決手段】この発明の防潮ゲートは、従来使用されて
きた鋼製扉体による防潮ゲートの外力(水圧力や流下物
から受ける衝撃力等)に対して強く、耐摩耗性があり、
中間的起立姿勢でも安定しているという長所を生かしな
がら、空気袋によりゲート幅方向に連続して外力の支持
をするというゴム堰と同等の経済性を導入することに成
功した非常に安価で、取扱いが容易な防潮ゲートであ
る。
Description
が高潮等に襲われて水没する災害を防止するために、海
岸等に設置する防潮ゲートに関するものである。
保護する目的で建造されたのは堤防やコンクリートの壁
であった。ただ、道路のために堤防が作れない所には横
引きのゲートを準備しておき、必要なときに引き出して
使用したり、河川が流出する場所では樋門を設けて通常
引き上げておくローラーゲートやスライドゲートの扉体
を必要なときに降下させて開口部を閉じたりしているの
である。
災害を防ぐためには、堤防やコンクリートの壁を建造す
るのが基本ではあるが、人が居住する場所に隣接した現
存の防潮堤の嵩上げが必要となった場合などでは困った
問題が発生することがある。それは、高くなった堤防の
ために日照が悪くなったり、通風が妨げられることによ
り生活環境が悪くなることや、視界が狭くなる、景色が
悪くなる等の理由で、住む人達の賛成が得られない事態
となることである。
ような場合に海岸に設置する防潮ゲートを提供しようと
するものである。すなわち、通常時は平らに倒伏して、
日照や通風を確保し、景観を保全しており、高潮の危険
に臨んでは起立して必要な高さとなり、海水が陸側に侵
入するのを防止するのである。加えて、防潮ゲートの陸
側に沿って起立角の制御が可能な支柱を設置し、ゲート
が高潮の水圧を受けるときには、起立した扉体の陸側に
支柱を傾けて扉体の倒伏を防止するよう構成して、防潮
ゲートの災害防止機能の確実性を向上させたものであ
る。
堤の天端に平行に設置した1列の水平横向きのアンカー
ボルトと固定台兼用押え板とが、空気を排出したとき平
らな長方形に潰れる3辺が閉じ1辺が開いたゴム引布製
の空気袋の開いた辺を、上記鉛直面に押え付けることに
よって開いた辺を密閉しつつ、空気袋を防潮堤の海側上
端に固定する。 b)上記固定台兼用押え板の海側面に、十分な強度を有
するゴム引布製の繋ぎ板の1辺を、固定台兼用押え板の
上面より適当量だけ上に突き出た押え板とボルトによっ
て強固に固定し、他の辺を堰幅より少し小さい幅方向の
寸法と起立時に必要な起立高を確保するために必要な長
さを有する鋼板製の扉体の海側面の下部に押え板とボル
トにより強固に固定することによって、固定台兼用押え
板に鋼板製の扉体を起伏自在に繋ぐと同時に両者間の漏
水を防止する。 c)また、防潮堤の天端面の空気袋より陸側の適当な位
置に設置したアンカーボルトと押え板で一端を固定した
十分なる強度を有するゴム引布製の帯の他端を、鋼板製
の扉体の陸側面の空気袋が接触するより上側の適当な位
置にボルトと押え板で固定することにより,扉体が所定
の姿勢まで起立したときにはこの帯に作用する張力によ
り扉体が停止するようにする。 d)このように構成した上で、陸上の空気操作装置から
空気袋に空気管を接続し、この空気袋の内に空気操作装
置から圧縮空気を送入すれば空気袋が膨張して扉体を起
立させ、逆に空気袋から空気を排出すれば、空気袋が平
らに潰れて扉体が倒伏するようにする。 e)加えて、防潮堤の陸側壁面の上端に設けた軸受に支
持される扉体の回転中心に平行な軸に適当な長さと圧縮
強度を有する支柱を起伏自由に組み込むと同時に、支柱
の起立角を制御する駆動装置を組み付けることにより、
通常時は支柱を鉛直に立てておき、高潮に臨んでは、起
立した扉体の陸側頭部を支持する姿勢に傾けることがで
きるよう構成したことを特徴とするものである。
潮堤の天端に平行に設置した1列の水平横向きのアンカ
ーボルトの代りの、防潮堤の海側壁面の上端に設置した
アンカー金物の突起した鉛直面において、防潮堤天端に
平行して設けた、1列の水平横向きの、雌ねじにねじ込
むボルトと固定台兼用押え板とが、空気を排出したとき
平らな長方形に潰れる3辺が閉じ、1辺が開いたゴム引
布製の空気袋の開いた辺を、上記鉛直面に押え付けるこ
とによって、開いた辺を密閉しつつ、空気袋を防潮堤の
海側上端に固定したことをも特徴とするものである。
て、扉体の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、扉体
の海側の面に、細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で、扉
体の回転中心に直角の方向に溶接により取り付けたこと
をも特徴とするものである。
ゲート幅の小さい(2〜3m程度)防潮ゲートを、扉体
の回転中心の延長方向に並べて設置することにより、幅
の大きい(10〜300m程度)防潮ゲートとしたこと
をも特徴とするものである。
て、奇数基のゲート幅の小さい防潮ゲートを扉体の回転
中心の延長方向に並べて設置し、この内、偶数番目の防
潮ゲートにおいては、扉体が所定の姿勢まで起立したと
きに扉体を停止させるためのゴム引布製の帯を省略する
と同時に、扉体の側端部の全長においてその陸側面から
隣接するゲートに向けて突起する鋼板を設けることによ
り、奇数番目の防潮ゲートがゴム引布製の帯に作用する
張力によって所定の起立姿勢で停止したときに、当該突
起する鋼板が隣接する奇数番目の扉体の側端部の陸側面
に重なり、両扉体の間の漏水を防止しつつ、偶数番目の
扉体も所定の起立姿勢にて停止するようにしたことをも
特徴とするものである。
空気操作装置に充分大きな体積を有する空気タンクを含
ませることにより、防潮ゲートを起立させるとき,空気
タンクに蓄えた圧縮空気を使用するようにしたことをも
特徴とするものである。
鋼板製の扉体の海側の面に車両の走行や人の歩行に耐え
る路床を取り付けたことをも特徴とするものである。
の実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。図1、
図2、図3、図4ならびに図5は、この発明の1実施例
を示すものであり、図1は起立した防潮ゲートの扉体背
面を支柱が支持した状態の背面図、図2は扉体が起立
し、その背面で支柱が支持可能な姿勢に傾いた状態の断
面図、図3は扉体が倒伏し、支柱が鉛直に立った状態の
断面図、図4は扉体の説明図、図5は空気袋の形状の説
明図である。
の海側壁面の上端に突起した鉛直面1に水平横向きで防
潮堤の天端に平行に1列に設置したアンカーボルト2
は、固定台兼用押え板3によって空気袋4の開いた辺の
縁5を上記鉛直面1に押え付けることによって、空気袋
4の開いた辺を密閉すると同時に、空気袋4を防潮堤の
海側上端に固定する。
は、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過
小とならないように保護した補強繊維の折返し部7があ
り、固定台兼用押え板3の下端の角8ならびに鉛直面1
の下端の角9にかかって、空気袋4の開いた辺の縁5が
空気袋4に作用する張力によって引き抜かれないように
する。
分な強度を有するゴム引布製の繋ぎ板10の1辺を固定
台兼用押え板3の上面11より適当量だけ上方に突き出
た押え板12とボルト13によって強固に固定し、他の
辺を堰幅より少し小さい幅方向の寸法と起立時に必要な
起立高を確保するために必要な長さを有する鋼板製の扉
体14の海側面の下部に、押え板15とボルト16によ
り強固に固定することによって、固定台兼用押え板3に
鋼板製の扉体14を起伏自在に繋ぐと同時に両者間の漏
水を防止する。
17によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう
保護した補強繊維の折返し部18があり、固定台兼用押
え板3の海側の下の角19ならびに押え板15の角20
に掛かって、作用する張力によって繋ぎ板10が所定の
位置から引き抜かれないようにする。また扉体14の下
端に取り付けられた丸棒鋼21は固定台兼用押え板3の
上面11に支持されると同時に押え板12の上方向に突
き出た部分22によって繋ぎ板10を介して海側からも
支持されているから、扉体14は丸棒鋼21を回転の支
持点にして円滑な起伏運動を行なうことができる。
の適度な位置に設置したアンカーボルト23と押え板2
4でコンクリートの上面25に1端を固定した十分な強
度を有するゴム引布製の帯26の他端を、鋼板製の扉体
14の空気袋4が接触するより上の適当な位置にボルト
27と押え板28で固定することにより、鋼板製の扉体
14が所定姿勢まで起立したときには、この帯26に作
用する張力により扉体14が停止するようにする。
ッド29によって補強繊維の折曲半径が過小とならない
よう保護した補強繊維の折返し部30があり、押え板2
4の角31ならびに押え板28の角32にかかって、帯
26が作用する張力によって所定の位置から引抜かれな
いようにする。
鋼21に沿った位置には繋ぎ板10を固定するボルト1
6に合わせた雌ねじ33があり、その上方には帯26の
一端を固定するボルト27に合わせた孔34、上端の曲
げ加工部35、起立時に支柱のガイドを兼ねる倒伏時の
支持材36が設けてある。
排出したときには平らな長方形に潰れるよう製造された
空気袋4はゲート幅より少し小さな幅方向の寸法と、こ
れに直角方向には膨張したときに扉体14を押し起すの
に必要な長さを有している。
開いた辺以外の3辺ではゴム引布が連続して折返し閉じ
ている。また開いた辺の相対する2枚のゴム引布の縁5
の端部には、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲
半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部
7がある。
ボルト2が貫通するための孔37が、2枚のゴム引布製
の板の縁5を貫いている。また空気袋4の下側のゴム引
布の中央付近には、口金38が取付けられている。
の口金38に連続した空気管39を防潮堤のコンクリー
トに埋設するなどして高所に導き、空気操作装置の排気
用開閉弁40、排気用流量調整弁41、排気放出部4
2、給気用開閉弁43、給気用流量調整弁44、空気タ
ンク45、逆止弁46、ならびに空気圧縮機47に、図
1、図2および図3のように接続する。そして、空気タ
ンク45には通常、空気圧縮機47で圧縮空気を製造し
て逆止弁46を経由して送入して貯える。
用開閉弁43を開いて空気タンク45から、給気用流量
調節弁44、給気用開閉弁43、空気管39を経由して
空気袋4の内部に空気を送入した結果、空気袋4が膨張
して扉体14が起立した状態の断面図が図2である。扉
体14は所定姿勢まで起立し、帯26に張力が作用して
停止し、扉体14の先端は所定の高さに達している。こ
の状態を陸側から見たのが図1であり、空気袋4が扉体
14の陸側にあって、ほぼ全幅において扉体14を支え
ている。
閉弁40を開いて、空気袋4の内部の圧力を有する空気
を、空気管39、排気用開閉弁40、排気用流量調節弁
41を経由して排気放出部42から大気中に放出した結
果、扉体14が完全に倒伏した状態の断面図が図3であ
る。扉体14の頭部の支持材36が、防潮堤天端の受台
48に支持された結果、防潮堤天端と扉体14との間に
空間が確保されるから、空気袋4や帯26が扉体14に
よって押し潰されることはない。
受台48に取り付けた軸受49に支持される、扉体14
の回転中心に平行な軸50によって起伏自由な、適当な
長さと十分な圧縮強度を有する支柱51の下部に、重り
52と当り部53を設ける。図3に示すように、支柱5
1は重り52のために陸側に傾くようモーメントを受け
るが、当り部53が受台48の鉛直面に当るため、支柱
51は鉛直姿勢に保たれる。
開閉弁43を開いて空気袋4の内に圧入して扉体14を
起立させた後に、開閉弁54を閉じ、開閉弁55を開い
て空気タンク45内の圧縮空気を流量調整弁56、開閉
弁55、空気管57、可撓管58を経由して空気シリン
ダ59の内に圧入した結果、ピストンロッド60が軸6
1と軸受62を介して重り52を押し上げた結果、起立
した扉体14の頭部の支持材36の側面に支柱51の先
端63が当っている状態を図2に示す。この後に、扉体
14が高潮の水圧を受けて少し倒伏すると、支柱51の
先端63は曲げ加工部35の根元において扉体14を支
持し、起立高が著しく低下するのを防止する。
ンダ59は軸64により防潮堤の陸側壁面の軸受65に
取付けられて、支柱51、重り52を含む全体を支持す
る。図2の状態において開閉弁55を閉じ、開閉弁54
を開いて空気シリンダ59内の圧力を有する空気を可撓
管58、空気管57、開閉弁54、流量調整弁66を経
由して空気放出部67から大気中に放出した結果、ピス
トンロッド60が空気シリンダ59の内に押し込まれ、
支柱51が鉛直となった後に扉体14を倒伏させた状態
の断面図を図3に示している。
防潮ゲートの他の実施例を示すものであり、図6は防潮
ゲート群の概略背面図で起立状態を示し、図7は所定の
起立姿勢において張力が発生し扉体の起立運動を停止さ
せるゴム引布製の帯を省略した偶数番目の防潮ゲートの
概略断面図で起立状態を示し、図8は隣接する防潮ゲー
トの扉体の重なりの概略説明図である。図6は奇数基の
防潮ゲートで構成した防潮ゲート群の1例として3基の
幅の小さい防潮ゲートを並べて設置した場合を示し、防
潮ゲート群が起立した状態の背面図である。図6におい
て奇数番目の防潮ゲート(1番目と3番目)は、図1か
ら図5に示した防潮ゲートと同一であり、扉体101の
陸側面にはゴム引布製の帯26が取り付けられている。
の扉体102の陸側面にはゴム引布製の帯26は省略さ
れている。そのため偶数番目の防潮ゲートの扉体102
は単独では所定の起立姿勢で停止することができない。
この状況を図7に示す。そこで、偶数番目の防潮ゲート
の扉体102の側端部の陸側面の全長において、奇数番
目の防潮ゲートの扉体101に向けて突起する鋼板10
3を設ける。いま、高所に設けた空気制御装置の排気用
開閉弁40を閉じ、給気用開閉弁43を開いて空気タン
ク45から給気用流量調整弁44、給気用開閉弁43、
空気管39、口金38を経由して空気袋4の内部に圧縮
空気を送入した結果、空気袋4が膨張して扉体101,
102が一緒に起立運動を行なって所定の姿勢まで起立
した状態を陸側から見たのが図6である。
が取り付けられているゴム引布製の帯26に発生した張
力によって所定の起立姿勢において停止する。次に、扉
体101の側端部の陸側面の支圧部104が、なお起立
運動を継続しようとする偶数番目の防潮ゲートの扉体1
02の側端部全長において突起する鋼板103の支圧部
105と重なって、両扉体間の漏水を防止しつつ支持す
るので、扉体102も所定の起立姿勢において停止す
る。この支圧部104,105の重なりの状況の説明図
が図8である。この実施例では、ゲート幅の小さい防潮
ゲートを扉体の回転中心の延長方向に多数並べて設置す
ることにより、幅の大きい防潮ゲートを建造した場合に
おいて、隣接する防潮ゲートの間の漏水を防止する手段
として、ゴム板で両防潮ゲートの扉体を連結するなど全
部を一体に連結する方法ではなく、隣接する扉体の側端
部が相互に重なり合う方法により、各々を分離しておく
ことが可能であることを示した。このように構成すれ
ば、防潮ゲート群の各防潮ゲートの扉体を単独に人力あ
るいは仮設クレーンによって起立させることが可能とな
り、空気袋の破損や空気タンクの圧力不足等の原因で空
気操作装置による防潮ゲートの起立が不可能となる非常
事態においても扉体を起立させて防潮ゲートの機能を確
保する応急処置が可能となる。
押え板3が防潮堤の海側の壁面の天端にあり、(a)空
気袋の密閉と固定のための押え板の機能、(b)扉体を
起伏自在に繋留する機能と下部水密ゴムの機能の2つの
機能を有するゴム引布製の繋ぎ板を固定する機能、
(c)扉体を下から支持する機能、という重要な3機能
を達成する主要部品となっているので、部品数の少ない
非常に安価なゲートとすることができた。また十分な強
度と柔軟性を有するゴム引布製の繋ぎ板によって起伏自
在に繋留される鋼板製扉体では、回転軸や軸受が不要と
なるから非常に安価となる。また空気袋により幅方向に
ほぼ連続して支持される扉体は加工度の低い鋼板製扉体
となったので、これもゲートが非常に安価となる要因で
ある。
有する空気タンクを保有させ、通常必要な空気圧を保持
することにより、空気圧縮機が作動しなくても防潮ゲー
トを起立させることができる。したがって、 A)台風時など、停電していても防潮ゲートが起立す
る。 B)空気圧縮機の作動時間を長くすることが許容され、
駆動電動機が小型となって維持費が安価となる。 C)起立操作時間の短縮が可能である。という利点を実
現できた。さらに、この発明の防潮ゲートでは、扉体を
起立させた後に、防潮堤の陸側の縁に通常は鉛直な柵状
にしておく起伏可能な支柱を駆動装置によって傾けるこ
とにより、扉体の背面を支持する姿勢とする。その結
果、高潮の水圧力を受けても扉体の起立高を著しく低下
させることがない。また、ゲート幅の小さい防潮ゲート
を扉体の回転中心の延長方向に多数並べて設置すること
により幅の大きい防潮ゲートとした場合、隣接する防潮
ゲートを相互に連結することなく、扉体の側端部と隣接
する扉体から突起する鋼板の重なりによって相互の間の
漏水を防止する構造を採用することにより、各防潮ゲー
トの扉体を別々に人力あるいは仮設クレーンによって起
立させることが可能となるから、万一空気袋の破損や空
気タンクの圧力不足等の原因で空気操作装置、すなわち
圧縮空気による防潮ゲートの起立操作が不可能となった
場合においても防潮ゲートの機能を確保することが可能
であり、安全性に優れた防潮ゲートである。以上のよう
に、この発明の防潮ゲートは、経済性に優れ、防災ゲー
トとしての性能も優れているので、これを提供すること
により大きな社会的利益をもたらすことができる。
した防潮ゲートの扉体の背面を支柱が支持した状態の背
面図である。
勢に傾いた状態の断面図である。
図である。
潮ゲート群が起立した状態の背面図である。
トの概略断面図で起立状態を示す。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】a)防潮堤の海側壁面の上端に突起した鉛
直面に、防潮堤の天端に平行に設置した1列の水平横向
きのアンカーボルトと固定台兼用押え板とが、空気を排
出したとき平らな長方形に潰れる3辺が閉じ1辺が開い
たゴム引布製の空気袋の開いた辺を、上記鉛直面に押え
付けることによって開いた辺を密閉しつつ、空気袋を防
潮堤の海側上端に固定する。 b)上記固定台兼用押え板の海側面に、十分な強度を有
するゴム引布製の繋ぎ板の1辺を、固定台兼用押え板の
上面より適当量だけ上に突き出た押え板とボルトによっ
て強固に固定し、他の辺を堰幅より少し小さい幅方向の
寸法と起立時に必要な起立高を確保するために必要な長
さを有する鋼板製の扉体の海側面の下部に押え板とボル
トにより強固に固定することによって、固定台兼用押え
板に鋼板製の扉体を起伏自在に繋ぐと同時に両者間の漏
水を防止する。 c)他方、防潮堤の天端面の空気袋より陸側の適当な位
置に設置したアンカーボルトと押え板で一端を固定した
十分なる強度を有するゴム引布製の帯の他端を、鋼板製
の扉体の陸側面の空気袋が接触するより上側の適当な位
置にボルトと押え板で固定することにより、扉体が所定
の姿勢まで起立したときにはこの帯に作用する張力のた
め扉体が停止するようにする。 d)このように構成した上で、陸上の空気操作装置から
空気袋に空気管を接続し、この空気袋の内に空気操作装
置から圧縮空気を送入すれば空気袋が膨張して扉体を起
立させ、逆に空気袋から空気を排出すれば、空気袋が平
らに潰れて扉体が倒伏するようにする。 e)加えて、防潮堤の陸側壁面の上端に設けた軸受に支
持される扉体の回転中心に平行な軸に適当な長さと圧縮
強度を有する支柱を起伏自由に組み込むと同時に、支柱
の起立角を制御する駆動装置を組み付けることにより、
通常時は支柱を鉛直に立てておき、高潮に臨んでは、起
立した扉体の陸側頭部を支持する姿勢に傾けることがで
きるよう構成したことを特徴とする防潮ゲート。 - 【請求項2】 請求項1の防潮ゲートにおいて、防潮堤
の天端に平行に設置した1列の水平横向きのアンカーボ
ルトの代りの、防潮堤の海側壁面の上端に設置したアン
カー金物の突起した鉛直面において、防潮堤天端に平行
して設けた、1列の水平横向きの、雌ねじにねじ込むボ
ルトと固定台兼用押え板とが、空気を排出したとき平ら
な長方形に潰れる3辺が閉じ1辺が開いたゴム引布製の
空気袋の開いた辺を、上記鉛直面に押え付けることによ
って、開いた辺を密閉しつつ、空気袋を防潮堤の海側上
端に固定したことを特徴とする防潮ゲート。 - 【請求項3】 請求項1または2の防潮ゲートにおい
て、扉体の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、扉体
の海側の面に、細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で、扉
体の回転中心に直角の方向に溶接取付けしたことを特徴
とする防潮ゲート。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの防潮ゲー
トにおいて、ゲート幅の小さい(2〜3m程度)防潮ゲ
ートを、扉体の回転中心の延長方向に並べて設置するこ
とにより、幅の大きい(10〜300m程度)防潮ゲー
トとしたことを特徴とする防潮ゲート。 - 【請求項5】 請求項4の防潮ゲートにおいて、奇数基
のゲート幅の小さい防潮ゲートを扉体の回転中心の延長
方向に並べて設置し、この内、偶数番目の防潮ゲートに
おいては、扉体が所定の姿勢まで起立したときに扉体を
停止させるためのゴム引布製の帯を省略すると同時に、
扉体の側端部の全長においてその陸側面から隣接するゲ
ートに向けて突起する鋼板を設けることにより、奇数番
目の防潮ゲートがゴム引布製の帯に作用する張力によっ
て所定の起立姿勢で停止したときに、当該突起する鋼板
が隣接する奇数番目の扉体の側端部の陸側面に重なり、
両扉体の間の漏水を防止しつつ、偶数番目の扉体も所定
の起立姿勢にて停止するようにしたことを特徴とする防
潮ゲート。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの防潮ゲー
トにおいて、空気操作装置に充分大きな体積を有する空
気タンクを含ませることにより、防潮ゲートを起立させ
るとき、空気タンクに蓄えた圧縮空気を使用するように
したことを特徴とする防潮ゲート。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかの防潮ゲー
トにおいて、鋼板製の扉体の海側の面に車両の走行や人
の歩行に耐える路床を取り付けたことを特徴とする防潮
ゲート。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP2001116494A JP3496141B2 (ja) | 2001-04-16 | 2001-04-16 | 防潮ゲート |
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