JP3546382B2 - 防潮ゲート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、海辺にある地域が高潮等に襲われて水没する災害を防止するために、海岸等に設置する防潮ゲートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、海辺にある地域を高潮の災害から保護する目的で建造されたのは堤防やコンクリートの壁であった。ただ、道路のために堤防が作れない所には横引きのゲートを準備しておき、必要なときに引き出して使用したり、河川が流出する場所では樋門を設けて通常引き上げておくローラーゲートやスライドゲートの扉体を必要なときに降下させて開口部を閉じたりしているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように高潮による災害を防ぐためには、堤防やコンクリートの壁を建造するのが基本ではあるが、人が居住する場所に隣接した現存の防潮堤の嵩上げが必要となった場合などでは困った問題が発生することがある。
それは、高くなった堤防のために日照が悪くなる、通風が妨げられて生活環境が悪くなる、視界が狭くなる、景色が悪くなる等の理由で、住む人達の賛成が得られない事態となることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこでこの発明は、このような場合に海岸に設置する防潮ゲートを提供しようとするものである。すなわち、通常時は平らに倒伏して、日照や通風を確保し、景観を保全しており、高潮の危険に臨んでは起立して必要な高さとなり、海水が陸側に侵入するのを防止するのである。
【0005】
しかしてこの発明の防潮ゲートは、
a)防潮堤の海側壁面の上端に突起した鉛直面に、防潮堤の天端に平行に設置した1列の水平横向きのアンカーボルトと固定台兼用押え板とが、空気を排出したとき平らな長方形に潰れる3辺が閉じ1辺が開いたゴム引布製の空気袋の開いた辺を、上記鉛直面に押え付けることによって開いた辺を密閉しつつ、空気袋を防潮堤の海側上端に固定する。
b)上記固定台兼用押え板の海側面に、十分な強度を有するゴム引布製の繋ぎ板の1辺を固定台兼用押え板の上面より適当量だけ上に突き出た押え板とボルトによって強固に固定し、他の辺を堰幅より少し小さい幅方向の寸法と、起立時に必要な起立高を確保するために必要な長さを有する鋼板製の扉体の海側面の下部に押え板とボルトにより強固に固定することによって、固定台兼用押え板に鋼板製の扉体を起伏自在に繋ぐと同時に両者間の漏水を防止する。
c)また、防潮堤の天端面の空気袋より陸側の適当な位置に設置したアンカーボルトと押え板で一端を固定した十分なる強度を有するゴム引布製の帯の他端を、鋼板製の扉体の陸側面の空気袋が接触するより上側の適当な位置にボルトと押え板で固定することにより、扉体が所定の姿勢まで起立したときにはこの帯に作用する張力により扉体が停止するようにする。
このように構成した上で、陸上の空気操作装置から空気袋に空気管を接続し、この空気袋の内に空気操作装置から圧縮空気を送入すれば空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気袋から空気を排出すれば、空気袋が平らに潰れて扉体が倒伏するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
この発明は上記防潮ゲートにおいて、防潮堤の天端に平行に設置した1列の水平横向きのアンカーボルトの代りの、防潮堤の海側壁面の上端に設置したアンカー金物の突起した鉛直面において、防潮堤天端に平行して設けた、1列の水平横向きの雌ねじにねじ込むボルトと固定台兼用押え板とが、空気を排出したとき平らな長方形に潰れる3辺が閉じ、1辺が開いたゴム引布製の空気袋の開いた辺を、上記鉛直面に押え付けることによって、開いた辺を密閉しつつ、空気袋を防潮堤の海側上端に固定したことをも特徴とするものである。
【0007】
この発明はまた上記各防潮ゲートにおいて、扉体の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、扉体の海側の面に、細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で、扉体の回転中心に直角の方向に溶接により取り付けたことをも特徴とするものである。
【0008】
この発明は上記各防潮ゲートにおいて、ゲート幅の小さい(2〜3m程度)防潮ゲートを、扉体の回転中心の延長方向に並べて設置することにより、幅の大きい(10〜300m程度)防潮ゲートとしたことをも特徴とするものである。
【0009】
この発明は、上記の防潮ゲートにおいて、奇数基のゲート幅の小さい防潮ゲートを扉体の回転中心の延長方向に並べて設置し、この内、偶数番目の防潮ゲートにおいては、扉体が所定の姿勢まで起立したときに扉体を停止させるためのゴム引布製の帯を省略すると同時に、扉体の側端部の全長においてその陸側面から隣接するゲートに向けて突起する鋼板を設けることにより、奇数番目の防潮ゲートがゴム引布製の帯に作用する張力によって所定の起立姿勢で停止したときに、当該突起する鋼板が隣接する奇数番目の防潮ゲートの扉体の側端部の陸側面に支持されて、両扉体の間の漏水を防止しつつ、偶数番目の防潮ゲートの扉体も所定の起立姿勢にて停止するようにしたことをも特徴とするものである。
【0010】
この発明は上記各防潮ゲートにおいて、空気操作装置に充分大きな体積を有する空気タンクを含ませることにより、防潮ゲートを起立させるとき、空気タンクに蓄えた圧縮空気を使用するようにしたことをも特徴とするものである。
【0011】
この発明は上記各防潮ゲートにおいて、鋼板製の扉体の海側の面に、車両の走行や人の歩行に耐える路床を取り付けたことをも特徴とするものである。
【0012】
以上のように、この発明では問題解決のために、固定台兼用押え板を採用したことが重要である。固定台兼用押え板は1個の部品が空気袋を押える機能、扉体を繋ぎ止める繋ぎ板を固定する機能、ならびに扉体を下から支持する機能を有するので、簡単な構造の防潮ゲートを提供することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る防潮ゲートの実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。
図1、図2、図3、図4ならびに図5は、この発明の1実施例を示すものであり、図1は起立した防潮ゲートの背面図、図2は起立した防潮ゲートの断面図、図3は倒伏した防潮ゲートの断面図、図4は扉体の説明図、図5a),b)は空気袋の形状の説明図である。
【0014】
図1、図2ならびに図3において、防潮堤の海側壁面の上端に突起した鉛直面1に水平横向きで防潮堤の天端に平行に1列に設置したアンカーボルト2は、固定台兼用押え板3によって空気袋4の開いた辺の縁5を上記鉛直面1に押え付けることによって、空気袋4の開いた辺を密閉すると同時に、空気袋4を防潮堤の海側上端に固定する。
【0015】
この空気袋4の開いた辺の縁5の端部には、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過小とならないように保護した補強繊維の折返し部7があり、固定台兼用押え板3の下端の角8、ならびに鉛直面1の下端の角9にかかって、空気袋4の開いた辺の縁5が空気袋4に作用する張力によって引き抜かれないようにする。
【0016】
次に、固定台兼用押え板3の海側の面に十分な強度を有するゴム引布製の繋ぎ板10の1辺を固定台兼用押え板3の上面11より適当量だけ上方に突き出た押え板12とボルト13によって強固に固定し、他の辺を堰幅より少し小さい幅方向の寸法と、起立時に必要な起立高を確保するために必要な長さを有する鋼板製の扉体14の海側面の下部に、押え板15とボルト16により強固に固定することによって、固定台兼用押え板3に鋼板製の扉体14を起伏自在に繋ぐと同時に両者間の漏水を防止する。
この繋ぎ板10の端部には樹脂製のロッド17によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部18があり、固定台兼用押え板3の海側の下の角19ならびに押え板15の角20に掛かって、作用する張力によって繋ぎ板10が所定の位置から引き抜かれないようにする。
また扉体14の下端に取り付けられた丸棒鋼21は固定台兼用押え板3の上面11に支持されると同時に押え板12の上方向に突き出た部分22によって繋ぎ板10を介して海側からも支持されているから、扉体14は丸棒鋼21を回転の支持点にして円滑な起伏運動を行なうことができる。
【0017】
加えて、防潮堤の天端の空気袋4より陸側の適当な位置に設置したアンカーボルト23と押え板24でコンクリートの上面25に1端を固定した十分な強度を有するゴム引布製の帯26の他端を、鋼板製の扉体14の空気袋4が接触するより上の適当な位置にボルト27と押え板28で固定することにより、鋼板製の扉体14が所定姿勢まで起立したときには、この帯26に作用する張力により扉体14が停止するようにする。
【0018】
このとき、帯26の端部には、樹脂製のロッド46によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部47があり、押え板24の角29ならびに押え板28の角30にかかって、帯26が作用する張力によって所定の位置から引抜かれないようにする。
【0019】
図4に示すごとく、扉体14の下端の丸棒鋼21に沿った位置には繋ぎ板10を固定するボルト16に合わせた雌ねじ31があり、その上方には帯26の一端を固定するボルト27に合わせた孔32、上端の曲げ加工部33が設けてある。
【0020】
図5(a),(b)に示すように、空気を排出したときには平らな長方形に潰れるよう製造された空気袋4はゲート幅より少し小さな幅方向の寸法と、これに直角方向には膨張したときに扉体14を押し起すのに必要な長さを有している。
【0021】
そして、軸受兼用押え板3で押えるべき開いた辺以外の3辺ではゴム引布が連続して折返し閉じている。また開いた辺の相対する2枚のゴム引布の端部には、樹脂製のロッド6によって補強繊維の折曲半径が過小とならないよう保護した補強繊維の折返し部7がある。
【0022】
さらにこの折返し部7に平行してアンカーボルト2が貫通するための孔34が、2枚のゴム引布製の板の縁5を貫いている。また空気袋4の下側のゴム引布の中央付近には口金35が取付けられている。
【0023】
このように構成した上で、空気袋4の下部の口金35に連結した空気管36を防潮堤のコンクリートに埋設するなどして高所に導き、空気操作装置の排気用開閉弁37、排気用流量調整弁38、排気放出部39、給気用開閉弁40、給気用流量調整弁41、空気タンク42、逆止弁43、ならびに空気圧縮機44に、図1、図2および図3のように接続する。そして、空気タンク42には通常、空気圧縮機44で圧縮空気を製造して逆止弁43を経由して送入して貯える。
【0024】
その上で、排気用開閉弁37を閉じ、給気用開閉弁40を開いて空気タンク42から、給気用流量調節弁41、給気用開閉弁40、空気管36を経由して空気袋4の内部に空気を送入した結果、空気袋4が膨張して扉体14が起立した状態の断面図が図2である。扉体14は所定姿勢まで起立し、帯26に張力が作用して停止し、扉体14の先端は所定の高さに達している。この状態を陸側から見たのが図1であり、空気袋4が扉体14の陸側にあって、ほぼ全幅において扉体14を支えている。
【0025】
また、給気用開閉弁40を閉じ、排気用開閉弁37を開いて、空気袋4の内部の圧力を有する空気を、空気管36、排気用開閉弁37、排気用流量調節弁38を経由して排気放出部39から大気中に放出した結果、扉体14が完全に倒伏した状態の断面図が図3である。扉体14の曲げ加工部33は、防潮堤天端の支持台45に支持された結果、防潮堤天端と扉体14との間に空間が確保されるから、空気袋4や帯26が扉体14によって押し潰されることはない。
【0026】
図6、図7および図8は、この発明に係る防潮ゲートの他の実施例を示すものであり、図6は防潮ゲート群の背面図で起立状態を示し、図7は所定の起立姿勢において張力が発生し扉体の起立運動を停止させるゴム引布製の帯を省略した偶数番目の防潮ゲートの断面図で起立状態を示し、図8は隣接する防潮ゲートの扉体の重なりの説明図である。
図6は奇数基の防潮ゲートで構成した防潮ゲート群の1例として3基の幅の小さい防潮ゲートを並べて設置した場合を示し、防潮ゲート群が起立した状態の背面図である。
図6において奇数番目の防潮ゲート(1番目と3番目)は、図1から図5に示した防潮ゲートと同一であり、扉体101の陸側面にはゴム引布製の帯26が取りつけられている。
【0027】
しかし、偶数番目(2番目)の扉体102の陸側面にはゴム引布製の帯26は省略されている。そのため偶数番目の防潮ゲートの扉体102は単独では所定の起立姿勢で停止することができない。この状況を図7に示す。そこで、偶数番目の防潮ゲートの扉体102の側端部の陸側面の全長において、奇数番目の防潮ゲートの扉体101に向けて突起する鋼板103が設けてある。いま、高所に設けた空気制御装置の排気用開閉弁37を閉じ、給気用開閉弁40を開いて空気タンク42から給気用流量調整弁41、給気用開閉弁40、空気管36、口金35を経由して空気袋4の内部に圧縮空気を送入した結果、空気袋4が膨張して扉体101,102が一緒に起立運動を行なって所定の姿勢まで起立した結果を陸側から見たのが図6である。
【0028】
先ず、奇数番目の防潮ゲートの扉体101が取り付けられているゴム引布製の帯26に発生した張力によって所定の起立姿勢において停止する。次に、扉体101の側端部の陸側面の支圧部104が、なお起立運動を継続しようとする偶数番目の防潮ゲートの扉体102の側端部全長において突起する鋼板103の支圧部105と重なって、両扉体間の漏水を防止しつつ支持するので、偶数番目の扉体102も所定の起立姿勢において停止する。この支圧部104,105の重なりの状況の説明図が図8である。
この実施例では、ゲート幅の小さい防潮ゲートを扉体の回転軸の延長方向に多数並べて設置することにより、幅の大きい防潮ゲートを建造した場合において、隣接する防潮ゲート間の漏水を防止する手段として、ゴム板で両防潮ゲートの扉体を連結するなど全部を一体に連結する方法ではなく、隣接する扉体の側端部が相互に重なり合う方法により、各々を分離しておくことが可能であることを示した。
このように構成すれば、防潮ゲート群の各防潮ゲートの扉体を単独に人力または仮設クレーンによって起立させることが可能となり、空気袋の破損や空気タンクの圧力不足等の原因で空気操作装置による防潮ゲートの起立が不可能となる非常事態においても扉体を起立させるという防潮ゲートの機能を確保する応急処置が可能となる。
【0029】
【発明の効果】
この発明の防潮ゲートでは、固定台兼用押え板3が防潮堤の海側の壁面の天端にあり、
(a)空気袋の密閉と固定のための押え板の機能、
(b)扉体を起伏自在に繋留する機能と下部水密ゴムの機能の2つの機能を有するゴム引布製の繋ぎ板を固定する機能、
(c)扉体を下から支持する機能、
という重要な3機能を達成する主要部品となっているので、部品数の少ない非常に安価なゲートとすることができた。
また十分な強度と柔軟性を有するゴム引布製の繋ぎ板によって起伏自在に繋留される鋼板製扉体では、回転軸や軸受が不要となるから非常に安価となる。
また空気袋により幅方向にほぼ連続して支持される扉体は加工度の低い鋼板製扉体となったので、これもゲートが非常に安価となる要因である。
【0030】
加えて、空気操作装置に十分大きな体積を有する空気タンクを保有させ、通常必要な空気圧を保持することにより、空気圧縮機が作動しなくても防潮ゲートを起立させることができる。
したがって、
A)台風時など、停電していても防潮ゲートが起立する。
B)空気圧縮機の作動時間を長くすることが許容され、駆動電動機が小型となって維持費が安価となる。
C)起立操作時間の短縮が可能である。
という利点を実現できた。
【0031】
また、ゲート幅の小さい防潮ゲートを扉体の回転中心の延長方向に多数並べて設置することにより幅の大きい防潮ゲートとした場合、隣接する防潮ゲートを相互に連結して全体を一体とすることなく、扉体の側端部と隣接する扉体から突起する鋼板の重なりによって相互の間の漏水を防止する構造を採用することにより、各防潮ゲートの扉体を別々に人力または仮設クレーンによって起立させることが可能となるから、万一空気袋の破損や空気タンクの圧力不足等の原因で空気操作装置、すなわち圧縮空気による防潮ゲートの起立操作が不可能になった場合においても防潮ゲートの機能を確保することが可能であり、安全性に優れた防潮ゲートである。
そして以上のように、この発明の防潮ゲートは、経済性に優れ、防災ゲートとしての性能も優れているので、これを提供することにより大きな社会的利益をもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の防潮ゲートの一実施例を示し、防潮ゲートが起立した状態の背面図である。
【図2】防潮ゲートが起立した状態の断面図である。
【図3】防潮ゲートが倒伏した状態の断面図である。
【図4】扉体の説明図である。
【図5】空気袋の説明図である。
【図6】この発明の防潮ゲートの他の実施例を示し、起立した防潮ゲート群の断面図である。
【図7】起立した偶数番目の防潮ゲートの断面図である。
【図8】防潮ゲートの隣接する扉体の重なりを示す説明図である。
【符号の説明】
1 鉛直面
2 アンカーボルト
3 固定台兼用押え板
4 空気袋
5 縁
6 ロッド
7 折返し部
8,9 角
10 繋ぎ板
11 上面
12 押え板
13 ボルト
14 扉体
15 押え板
16 ボルト
14 軸受
17 ロッド
18 折返し部
19,20 角
21 丸棒鋼
22 突き出た部分
23 アンカーボルト
24 押え板
25 上面
26 帯
27 ボルト
28 押え板
29,30 角
31 雌ねじ
32 孔
33 曲げ加工部
34 孔
35 口金
36 空気管
37 排気用開閉弁
38 排気用流量調整弁
39 排気放出部
40 給気用開閉弁
41 給気用流量調整弁
42 空気タンク
43 逆止弁
44 空気圧縮機
45 支持台
46 ロッド
47 折返し部
101,102 扉体
103 突起する鋼板
104,105 支圧部

Claims (7)

  1. a)防潮堤の海側壁面の上端に突起した鉛直面に、防潮堤の天端に平行に設置した1列の水平横向きのアンカーボルトと固定台兼用押え板とが、空気を排出したとき平らな長方形に潰れる3辺が閉じ1辺が開いたゴム引布製の空気袋の開いた辺を、上記鉛直面に押え付けることによって開いた辺を密閉しつつ、空気袋を防潮堤の海側上端に固定する。
    b)上記固定台兼用押え板の海側面に、十分な強度を有するゴム引布製の繋ぎ板の1辺を、固定台兼用押え板の上面より適当量だけ上に突き出た押え板とボルトによって強固に固定し、他の辺を堰幅より少し小さい幅方向の寸法と起立時に必要な起立高を確保するために必要な長さを有する鋼板製の扉体の海側面の下部に押え板とボルトにより強固に固定することによって、固定台兼用押え板に鋼板製の扉体を起伏自在に繋ぐと同時に両者間の漏水を防止する。
    c)さらに、防潮堤の天端面の空気袋より陸側の適当な位置に設置したアンカーボルトと押え板で一端を固定した十分なる強度を有するゴム引布製の帯の他端を、鋼板製の扉体の陸側面の空気袋が接触するより上側の適当な位置にボルトと押え板で固定することにより、扉体が所定の姿勢まで起立したときにはこの帯に作用する張力のため扉体が停止するようにする。
    このように構成した上で、陸上の空気操作装置から空気袋に空気管を接続し、この空気袋の内に空気操作装置から圧縮空気を送入すれば空気袋が膨張して扉体を起立させ、逆に空気袋から空気を排出すれば、空気袋が平らに潰れて扉体が倒伏するようにしたことを特徴とする防潮ゲート。
  2. 請求項1の防潮ゲートにおいて、防潮堤の天端に平行に設置した1列の水平横向きのアンカーボルトの代りの、防潮堤の海側壁面の上端に設置したアンカー金物の突起した鉛直面において、防潮堤天端に平行して設けた、1列の水平横向きの、雌ねじにねじ込むボルトと固定台兼用押え板とが、空気を排出したとき平らな長方形に潰れる3辺が閉じ、1辺が開いたゴム引布製の空気袋の開いた辺を、上記鉛直面に押え付けることによって、開いた辺を密閉しつつ、空気袋を防潮堤の海側上端に固定したことを特徴とする防潮ゲート。
  3. 請求項1または2の防潮ゲートにおいて、扉体の高さ方向の曲げ剛性を強化する目的で、扉体の海側の面に、細長い鋼板を当該面に直角の姿勢で、扉体の回転中心に直角の方向に溶接取付けしたことを特徴とする防潮ゲート。
  4. 請求項1ないし3のいずれかの防潮ゲートにおいて、ゲート幅の小さい(2〜3m程度)防潮ゲートを、扉体の回転中心の延長方向に並べて設置することにより、幅の大きい(10〜300m程度)防潮ゲートとしたことを特徴とする防潮ゲート。
  5. 請求項4の防潮ゲートにおいて、奇数基のゲート幅の小さい防潮ゲートを扉体の回転中心の延長方向に並べて設置し、この内、偶数番目の防潮ゲートにおいては、扉体が所定の姿勢まで起立したときに扉体を停止させるためのゴム引布製の帯を省略すると同時に、扉体の側端部の全長においてその陸側面から隣接するゲートに向けて突起する鋼板を設けることにより、奇数番目の防潮ゲートがそのゴム引布製の帯に作用する張力によって所定の起立姿勢で停止したときに、当該突起する鋼板が隣接する奇数番目の防潮ゲートの扉体の側端部の陸側面に重なり、両扉体の間の漏水を防止しつつ、偶数番目の防潮ゲートの扉体も所定の起立姿勢にて停止するようにしたことを特徴とする防潮ゲート。
  6. 請求項1ないし5のいずれかの防潮ゲートにおいて、空気操作装置に充分大きな体積を有する空気タンクを含ませることにより、防潮ゲートを起立させるとき、空気タンクに蓄えた圧縮空気を使用するようにしたことを特徴とする防潮ゲート。
  7. 請求項1ないし6のいずれかの防潮ゲートにおいて、鋼板製の扉体の海側の面に、車両の走行や人の歩行に耐える路床を取り付けたことを特徴とする防潮ゲート。
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