JP2002309063A - ポリオキシメチレン樹脂組成物 - Google Patents

ポリオキシメチレン樹脂組成物

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JP2002309063A
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polyoxymethylene resin
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polyoxymethylene
resin
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Hisahiro Nakamura
尚弘 中村
Akira Okamura
顕 岡村
Daigo Nakatani
大吾 中谷
Isamu Masumoto
勇 増本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオキシメチレン樹脂とポリオレフィン系
樹脂との親和性、分散性が良好で成形品の表面状態が優
れ、寸法安定性、耐衝撃性等の機械的特性、かつ熱安定
性に優れたポリオキシメチレン樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 トリオキサンと1,3−ジオキソランを
カチオン活性触媒を用いて共重合するにあたり、1,3
−ジオキソランをトリオキサンに対して11.1〜2
0.0モル%使用して得られ、143℃における結晶化
時間が30〜2000秒であるオキシメチレン共重合体
100重量部に対して、ポリオレフィン系樹脂1〜10
0重量部を配合してなるポリオキシメチレン樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオキシメチレ
ン樹脂にポリオレフィン系樹脂を配合した成形用樹脂組
成物に関し、特にその分散性が良好で成形品の表面状態
が優れ、耐衝撃性等の機械的特性、かつ熱安定性に優れ
たポリオキシメチレン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオキシメチレン樹脂は、機械的特
性、熱的特性、電気的特性、摺動性、成形性等において
優れた特性を持っており、構造材料や機構部品等として
電気機器、自動車部品、精密機械部品等に広く使用され
ている。
【0003】しかし、例えば自動車部品や家電製品のハ
ウジングなどのように、軽量で且つ高い耐衝撃性を必要
とされる部品としての用途には、ポリアセタール樹脂は
高比重であり、衝撃強度も充分でなく、これらの点で更
に一層の改善を要する場合が多い。
【0004】ところで、一般に熱可塑性樹脂の物性の改
質には、その物性を補う性質を有する他樹脂を配合して
その欠点を補うことが通常行われ、その目的を達成する
場合が多い。
【0005】ところが、ポリオキシメチレン樹脂は一般
の熱可塑性樹脂と異なり、他の熱可塑性樹脂を配合する
場合、樹脂間相互の相溶性、分散性が特に悪く、両相の
界面の接着も不充分で、界面での相分離を生じ、成形品
とした場合に、表層剥離を生じる場合もあり、かかる他
樹脂の配合手段による改質は極めて困難である。
【0006】ポリオレフィン系樹脂は、特に低比重のた
め軽量化には最も適した配合樹脂であるが、ポリオレフ
ィン系樹脂との配合も例外ではなく、両相の界面の接着
も不充分で、界面での相分離を生じ、又、成形品とした
場合に表層剥離を生じ易いなど、実用上問題がある。
【0007】このため、ポリオキシメチレン樹脂とポリ
オレフィン系樹脂との親和性を改善する目的で、例えば
ポリオキシメチレン樹脂に、反応性のグリシジル基を分
子構造中に含むポリオレフィン系樹脂を配合する方法
(特開昭59−64654号公報)や、不飽和カルボン
酸をグラフト共重合してなる変性α−オレフィン系重合
体を配合する方法(特開昭59−204652号公報)
などが提案されているが、未だ充分な改善には至ってい
ない。
【0008】また、一般にポリオキシメチレン樹脂は、
その分子構造上熱安定性に乏しく、ポリマー末端からの
解重合や熱酸化反応による主鎖切断により容易に分解す
ることが知られている。更にかかる熱酸化分解反応は、
例えば、他樹脂との溶融混練の際に助長され、ポリオキ
シメチレン樹脂の熱安定性を大きく損なう場合もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ポリオキシメチレン樹脂とポリオレフィン
系樹脂との親和性、分散性が良好で成形品の表面状態が
優れ、耐衝撃性等の機械的特性、かつ熱安定性に優れた
ポリオキシメチレン樹脂組成物を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意検討した結果、トリオキサンと特定
量の1,3−ジオキソランを共重合するにあたり、特定
の重合時間とすることにより得られるポリオキシメチレ
ン樹脂に対して、ポリオレフィン系樹脂を配合すること
により、上記目的を達成することを見出し、本発明を完
成するに至った。
【0011】即ち、本発明は、トリオキサンと1,3−
ジオキソランをカチオン活性触媒を用いて共重合するに
あたり、1,3−ジオキソランをトリオキサンに対して
11.1〜20.0モル%使用して得られ、143℃に
おける結晶化時間が30〜2000秒であるポリオキシ
メチレン樹脂100重量部に対して、ポリオレフィン系
樹脂1〜100重量部を配合してなるポリオキシメチレ
ン樹脂組成物に関するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリオキシメ
チレン樹脂は、原料モノマーとしてのホルムアルデヒド
の環状三量体であるトリオキサンと、コモノマーとして
の1,3−ジオキソランとをカチオン重合触媒の存在下
に重合させることによって得られる。この場合の1,3
−ジオキソランの添加量は、トリオキサンに対して1
1.1〜20.0モル%である。1,3−ジオキソラン
の使用量がこれより少ない場合は本発明の目的とする樹
脂相互の分散性が悪く、多い場合は樹脂本来の特性が失
われ好ましくない。
【0013】重合触媒としては、一般のカチオン活性触
媒が用いられる。このようなカチオン活性触媒として
は、ルイス酸、殊にホウ素、スズ、チタン、リン、ヒ素
およびアンチモン等のハロゲン化物、例えば三フッ化ホ
ウ素、四塩化スズ、四塩化チタン、五塩化リン、五フッ
化リン、五フッ化ヒ素および五フッ化アンチモン、およ
びその錯化合物または塩の如き化合物、プロトン酸、例
えばトリフルオロメタンスルホン酸、パークロル酸、プ
ロトン酸のエステル、殊にパークロル酸と低級脂肪族ア
ルコールとのエステル、プロトン酸の無水物、特にパー
クロル酸と低級脂肪族カルボン酸との混合無水物、ある
いは、トリエチルオキソニウムヘキサフルオロホスファ
ート、トリフェニルメチルヘキサフルオロアルゼナー
ト、アセチルヘキサフルオロボラート、ヘテロポリ酸ま
たはその酸性塩、イソポリ酸またはその酸性塩などが挙
げられる。特に三フッ化ホウ素を含む化合物、あるいは
三フッ化ホウ素水和物および配位錯体化合物が好適であ
り、エ−テル類との配位錯体である三フッ化ホウ素ジエ
チルエ−テラ−ト、三フッ化ホウ素ジブチルエーテラー
トは特に好ましい。
【0014】ポリオキシメチレン樹脂の重合法は、従来
公知のトリオキサンの共重合と同様の設備と方法で行う
ことが出来る。即ち、バッチ式、連続式のいずれでも可
能であり、塊状重合やシクロヘキサンのような有機溶媒
の存在下で行う重合法にも適用される。バッチ式では攪
拌機付きの反応槽が使用でき、連続式塊状重合において
は、重合時の急激な固化、発熱に対処可能な強力な攪拌
能力、緻密な温度制御、さらにはスケ−ルの付着を防止
するセルフクリ−ニング機能を備えたニ−ダ−、二軸ス
クリュー式連続押出混練機、二軸のパドル型連続混合機
などの装置が好適に使用される。
【0015】ポリオキシメチレン樹脂の重合において、
60〜90%の重合収率(境界収率と定義する)前後の
重合温度の制御は重要である。境界収率は、好ましくは
65〜90%、より好ましくは70〜90%、最も好ま
しくは80〜90%である。重合温度は重合収率が境界
収率に達するまでは、60〜120℃に、好ましくは6
0〜110℃に、より好ましくは60〜100℃に、最
も好ましくは60〜90℃の範囲に保たれるべきであ
る。また重合収率が、境界収率以上においては、0〜1
00℃に、好ましくは0〜80℃に、より好ましくは0
〜70℃に、最も好ましくは0〜60℃の範囲に保たれ
るべきである。重合収率が境界収率に達するまでの重合
温度がこれより高いと、熱安定性が低下し、かつ重合収
率も低下する。また低い場合は、熱安定性は保持される
が、この場合も重合収率は低下する。境界収率以上にお
ける重合温度がこれより高い場合は熱安定性が低下し、
低い場合は、重合機の撹拌動力のトルク上昇をきたす等
の不都合が発生する。また、境界収率以上における重合
温度は、境界収率に達するまでの温度より高くなっては
ならない。もしこれが逆転すると、熱安定性が低下す
る。
【0016】ポリオキシメチレン樹脂の重合において、
5〜120分の重合時間が選ばれ、特に10〜60分と
するのが好ましい。重合時間がこれより短い場合は熱安
定性が低下する。
【0017】重合反応でよって得られたポリオキシメチ
レン樹脂は、三価の有機リン化合物、アミン化合物、ア
ルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物などの失活剤
を、単独あるいは水溶液または有機溶液の形態で使用す
る公知の方法によって、触媒の失活化、除去処理を行
う。これらの中で特に三価の有機リン化合物および三級
アミンは好ましく使用される。
【0018】重合触媒の失活化を行ったポリオキシメチ
レン樹脂は、そのまま後段の安定化工程に送ることがで
きるが、一層の精製が必要であるならば、洗浄、未反応
モノマーの分離回収、乾燥等を経ることができる。安定
化工程では、ポリオキシメチレン樹脂に、酸化防止剤、
熱安定剤等の安定剤を配合し、二軸押出機等により溶融
混練して、安定化処理される。
【0019】安定化処理に際して、使用できる酸化防止
剤としては、トリエチレングリコール−ビス−3−(3
−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
プロピオネート、ペンタエリスリチル−テトラキス−3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート等の立体障害性フェノール類が挙げ
られる。熱安定剤としては、メラミン、メチロ−ルメラ
ミン、ベンゾグアナミン、シアノグアニジン、N,N−
ジアリールメラミン等のアミン置換トリアジン類、ポリ
アミド類、尿素誘導体、ウレタン類等およびナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、バリウムの
無機酸塩、水酸化物、有機酸塩等が挙げられる。
【0020】なお、得られたポリオキシメチレン樹脂の
結晶化時間は、30〜2000秒である。本発明に供す
る樹脂の結晶化時間を、この範囲に調整せしめることに
よって、良好な樹脂組成物を得るものである。結晶化時
間が短い場合には本発明の効果が充分発揮されず、長す
ぎる場合にはポリオキシメチレン樹脂の特性を損なって
しまう。
【0021】次に、本発明において使用されるポリオレ
フィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、ブテ
ン、ヘキセン、オクテン、ノネン、デセン、ドデセン等
のαーオレフィンの単独重合体、又はこれらの二種以上
からなるランダム、ブロック、又はグラフト共重合体、
又はこれらに1,4−ヘキサジエン、ジシクロペンタジ
エン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、2,5−ノ
ルボナジエン等の非共役ジエン、ブタジエン、イソプレ
ン、ピペリレン等の共役ジエン成分、アクリル酸、メタ
クリル酸等のα,β−不飽和酸又はそのエステル等の誘
導体、アクリロニトリル、スチレン、α−メチルスチレ
ン等の芳香族ビニル化合物、又は酢酸ビニル等のビニル
エステル、ビニルメチルエーテル等のビニルエーテルや
これらのビニル系化合物の誘導体等のコモノマー成分の
うちの一種以上を含んでなるランダム、ブロック、又は
グラフト共重合体等が挙げられ、その重合度、側鎖や分
岐の有無や程度、共重合組成比等の如何を問わない。
【0022】これらの配合量は、ポリオキシメチレン樹
脂100重量部に対して、1〜100重量部、好ましく
は5〜70重量部である。配合量の低すぎる場合には本
発明の効果が充分に発揮されず、あまりに多い場合には
ポリオキシメチレン樹脂の特性を損なってしまう。
【0023】本発明の樹脂組成物には、所望の特性を付
与するため従来公知の添加剤、例えば、酸化防止剤、熱
安定剤、耐候(光)安定剤、加水分解安定剤等の各種安
定剤、潤滑剤、滑剤、核剤、染顔料等の着色剤、離型
剤、帯電防止剤、可塑剤、難燃剤等を配合できる。又、
本発明の範囲を損なわない範囲で更に他の熱可塑性樹脂
を配合することもできる。
【0024】本発明のポリオキシメチレン樹脂組成物の
調製法は、種々の公知の方法で可能である。例えば、各
成分をターンブルミキサーやヘンシェルミキサー等のブ
レンダーで混合した後、単軸又は二軸押出機、バンパリ
ーミキサー、ロール等で混練する方法が適宜選択され
る。各成分は混練前に予め乾燥することが好ましい。
【0025】
【実施例】以下に、本発明を具体的に説明するため実施
例および比較例を示すが、本発明はこれらに限定される
ものではない。なお、実施例、比較例中の用語および測
定方法を以下に示す。
【0026】分散性、界面接着性の確認:成形片の破断
面を電子顕微鏡で観察し、界面の明瞭さ(明瞭であるほ
ど、分散性、界面接着性に劣る)、粒子分散形態(粒子
形状、サイズ)、破断面の状況により評価した。これら
を総合して優、良、不良にランク付けした。 表層剥離試験:試験片表面にセロテープ(登録商標)を
張り付け、一定の条件で引き剥がした後、成形品表層の
剥離状況を目視で評価し、全く剥離しなかったものを
○、僅かに剥離したものを△、顕著に剥離したものを×
とした。 アイゾット衝撃試験:ASTM D256に従い、ノッ
チ付きの衝撃強度(肉厚3.2mm)を測定した。 滞留熱安定性:75tonの型締圧を有する射出成形機
を用いて、シリンダー温度240℃でシリンダー内に一
定時間滞留させ、シルバーストリークの発生するまでの
所要滞留時間を測定した。値が大きいほど熱安定性が良
好なことを示す。 結晶化時間:結晶化による複屈折の変化を光学的に検知
するポリマー結晶化速度測定装置(ヘキサ化学(有)製
MK−701)により測定した。熱プレスにより作成し
た厚さ約50μmのフィルム試料を、200℃で2分間
加熱溶融後、143℃の油浴に浸し、これを偏光板(ポ
ーラライザー)を通した光を透過させ、この透過光の偏
光板(アナライザー)通過後の光量を受光素子により検
出し、光量の時間変化より結晶化に至る時間を測定し
た。ここでは、143℃での測定開始から結晶化開始ま
での誘導期時間と半結晶化時間(結晶化開始から結晶化
終了までに要する時間の半分)の合計を測定し、これを
結晶化時間とした。 重合収率:触媒の失活処理を施した、共重合体20gを
20mlのアセトンに浸した後、濾過し、アセトンで3
回洗浄した後、60℃で恒量となるまで真空乾燥を施し
た。しかる後、精秤し、以下の式により重合収率を決定
した。 重合収率=M1 /M0 ×100 (但し、M0 ;アセトン処理前の重量、M1 ;アセトン
処理、乾燥後の重量)
【0027】実施例1〜12、参考例1〜2 トリオキサン100重量部と表1に示した量の1,3−
ジオキソランを、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート
を触媒として全モノマー(トリオキサン+1,3-ジオキソ
ラン)に対して、BF3 として 60ppm使用し、またメチ
ラールを連鎖移動剤として全モノマーに対して500ppm使
用し、互いにかみ合うパドルを持つ二軸のニーダー(周
囲にジャケットを有する)中で、ジャケット温度(重合
温度)を65℃に設定して重合を行った。表1に示した
重合時間が経過後、触媒量に対して2倍モルのトリフェ
ニルホスフィンの5wt%のベンゼン溶液により触媒を失
活処理し、粉砕してポリオキシメチレン共重合体を得
た。重合収率は90%以上であり、p−クロロホルム
(α−ピネン添加)中、60℃における極限粘度は1.
1〜1.5dl/gであった。また、得られた共重合体
100重量部に、安定剤としてトリエチレングリコール
−ビス〔3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート〕(チバガイギー社
製、商品名イルガノックス245)0.3重量部、メラ
ミン0.1重量部、水酸化マグネシウム0.05重量部
を添加し、ヘンシェルミキサーを用いて予備混合を行っ
た。この後ベント付二軸押出機に供給し、160Torrの
減圧下、200℃で溶融混練しペレット化した。得られ
たペレットの結晶化時間を測定し、その結果を表1に示
した。樹脂組成物の調製は、前記ペレットに表1に示し
た種類のポリオレフィン系樹脂を、表1に示した割合量
で配合してヘンシェルミキサーで予備混合し、ベント付
二軸押出機を用いてシリンダー温度190℃で溶融混練
しペレット化した。次いで、このペレットを用いて射出
成形して試験片を作製し、分散性、界面接着性の確認、
表層剥離試験、アイゾット衝撃強度、成形収縮率および
滞留熱安定性の測定を行った。また、ポリオレフィン系
樹脂を配合しない場合について、実施例1〜12と同様
に評価した。結果は併せて表1に示した。
【0028】比較例1〜9 表1に示した1,3−ジオキソラン量、重合時間、各成
分の配合量とする以外は、実施例1〜12と同様に行っ
た。結果は表1に示した。
【0029】実施例13〜16 実施例2又は実施例8と同じ1,3−ジオキソラン量、
重合時間、ポリオキシメチレン樹脂、ポリプロピレン
を、表2に示した割合量でポリプロピレンの量を変えて
配合し、実施例2又は実施例8と同様に行った。結果は
表2に示した。
【0030】比較例10〜13 表2に示した1,3−ジオキソラン量、重合時間とする
以外は、実施例13〜16と同様に行った。結果は表2
に示した。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明のポリオキシメチレン樹脂は、ポ
リオレフィン系樹脂を配合した成形用樹脂組成物であ
り、特にその分散性が良好で成形品の表面状態が優れ、
寸法安定性、耐衝撃性等の機械的特性、かつ熱安定性に
優れた特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増本 勇 三重県四日市市日永東二丁目4番16号 三 菱瓦斯化学株式会社四日市工場内 Fターム(参考) 4J002 BB002 BB032 BB052 BB062 BB102 BB122 BB142 BB152 BB172 BB192 BN032 BP022 BP032 CB001 GM00 GN00 GQ00 4J032 AA05 AA34 AB06 AC32 AC42 AC43 AD37 AD41 AF08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリオキサンと1,3−ジオキソランを
    カチオン活性触媒を用いて共重合するにあたり、1,3
    −ジオキソランをトリオキサンに対して11.1〜2
    0.0モル%使用して得られ、143℃における結晶化
    時間が30〜2000秒であるオキシメチレン共重合体
    100重量部に対して、ポリオレフィン系樹脂1〜10
    0重量部を配合してなるポリオキシメチレン樹脂組成
    物。
  2. 【請求項2】 重合時間を5分以上とする請求項1に記
    載のポリオキシメチレン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 カチオン活性触媒が三フッ化ホウ素ある
    いはその配位化合物である請求項1〜2に記載のポリオ
    キシメチレン樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 重合収率が境界収率に達するまでの重合
    温度を60〜120℃とする請求項1〜3に記載の方
    法。
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JP2002309061A (ja) * 2001-04-09 2002-10-23 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリオキシメチレン樹脂組成物

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