JP2002308961A - 湿気硬化型樹脂組成物及び無機質材用シーラー - Google Patents

湿気硬化型樹脂組成物及び無機質材用シーラー

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JP2002308961A
JP2002308961A JP2001115360A JP2001115360A JP2002308961A JP 2002308961 A JP2002308961 A JP 2002308961A JP 2001115360 A JP2001115360 A JP 2001115360A JP 2001115360 A JP2001115360 A JP 2001115360A JP 2002308961 A JP2002308961 A JP 2002308961A
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Japan
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sealer
molecular weight
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diisocyanate
inorganic material
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JP2001115360A
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English (en)
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Kazuya Sugimoto
和也 杉本
Akisuke Moriyama
明祐 森山
Yutaka Miyata
豊 宮田
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Asia Industry Co Ltd
Original Assignee
Asia Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無機質材表層への含浸性に優れると共に、上
塗り塗膜に対する良好な密着性及び優れた反応性を有す
る多孔性無機質材の表層補強用シーラーの提供。 【解決手段】 (A)1分子中に遊離のイソシアネート
基を2個以上含有する分子量が300〜3000のポリ
イソシアネート成分と、(B)分子量が300未満であ
り且つ蒸気圧が0.5Pa以下であるイソシアネート成
分とを含む、湿気硬化型樹脂組成物、及び該組成物を主
成分として含む多孔性無機質材の表層補強用シーラー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湿気硬化型樹脂組
成物、及びそれを用いた多孔性無機質材の表層補強用シ
ーラーに関する。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルボード、ケイ酸カルシウム
板、石綿パーライト板、石膏ボード、軽量発泡コンクリ
ート、コンクリートモルタル、窯業系サイディングボー
ド等の無機質材は表面強度が充分でなく、その表面強度
を向上させるための手段として、多官能イソシアネート
成分を含む湿気硬化型ウレタン樹脂系シーラーを無機質
材の表面に塗布し、無機質材表面近傍にシーラーを含
浸、密着させることが行われている。
【0003】その際、無機質材表面近傍にシーラーが充
分含浸するよう、ウレタン樹脂系シーラーを溶剤で希釈
して適当な粘度に調製することが一般的であるが、ウレ
タン樹脂系シーラーの溶剤での希釈はシーラー中の固形
分を低くし、結局、シーラーとして機能させるだけの量
を無機質材表面に塗布することを困難にする。したがっ
て、ウレタン樹脂系シーラーを溶剤で希釈した場合に
は、無機質材表層に対するシーラーの補強効果及び止水
効果が充分とはいえず、また、無機質材最表層として用
いられる仕上げ処理材との密着性にも問題が生じること
となる。
【0004】一方、ウレタン樹脂系シーラーを希釈せず
に用いた場合は、シーラーの無機質材への含浸が充分で
なく、上記同様、無機質材に対して良好な補強性及び止
水性を付与することができず、また、仕上げ処理材との
密着性という点でも問題となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記問題点を
解決するため、溶剤で希釈されたウレタン樹脂系シーラ
ーに新たなイソシアネート成分を添加して、シーラーの
物性を改良する試みが、本発明者等によりなされてい
る。しかし、ヘキサメチレンジソシアネート(HD
I)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、1,
3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン(H
6XDI)又はHylene W(デュポン製、H12
DI)等のイソシアネートを添加したシーラーは、無機
質材に対する含浸性には優れるものの反応性(乾燥性)
が悪く、実際の使用においては問題となること、また、
イソシアヌレート変性TDI等の変性イソシアネートを
添加した場合には、良好な反応性(乾燥性)は得られる
が含浸性が充分でないこと、更に、ヘキサメチレンジソ
シアネート(HDI)等を用いた場合には、シーラー塗
装時におけるイソシアネート臭気の問題を避けることが
できないということが分かってきた。このように、各種
無機質材への含浸性に優れると共に、良好な反応性を有
し、更にイソシアネート臭気の問題もないウレタン樹脂
系シーラーは現時点において未だ得られておらず、この
ようなウレタン樹脂系シーラーの開発が強く求められて
いる。
【0006】本発明は、かかる要望に基づきなされたも
のであって、その目的とするところは、各種無機質材へ
の含浸性に優れ、無機質材表層に対して優れた補強効果
及び止水効果を発揮すると共に、良好な反応性を有する
湿気硬化型樹脂組成物、及び該樹脂組成物を主成分とし
て含む多孔性無機質材の表層補強用シーラーを提供する
ことにある。
【0007】また他の目的は、上塗り塗膜等のような無
機質材の仕上げ処理材や、予め無機質材表層に塗布され
ていた塗膜との密着性に優れた多孔性無機質材の表層補
強用シーラーを提供することにある。
【0008】更に他の目的は、イソシアネート由来の特
異臭や刺激臭がなく、施行時の安全性にも優れた多孔性
無機質材の表層補強用シーラーを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく鋭意検討した結果、従来の湿気硬化型ポリ
イソシアネート成分に、特定の低分子量及び蒸気圧を有
するイソシアネートを配合することにより、無機質材表
層への含浸性に優れ、無機質材に対して良好な補強性及
び止水性を付与し得るシーラーが得られることを見出し
た。また、このシーラーは高い反応性を有し、イソシア
ネート由来の特異臭や刺激臭の問題もなく、貯蔵安定性
にも優れているということを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0010】すなわち、本発明は、(A)1分子中に遊
離のイソシアネート基を2個以上含有する分子量が30
0〜3000のポリイソシアネート成分と、(B)分子
量が300未満であり且つ蒸気圧が0.5Pa以下であ
るイソシアネート成分とを含む、湿気硬化型樹脂組成物
である。
【0011】また、本発明は、上記湿気硬化型樹脂組成
物を主成分として含む多孔性無機質材の表層補強用シー
ラーである。
【0012】
【発明の実施の形態】まず、本発明の湿気硬化型樹脂組
成物における(A)成分について説明する。本発明で用
いられるポリイソシアネート成分としては、1分子中に
遊離のイソシアネート基を2個以上含有し、また分子量
が300〜3000の範囲にあるポリイソシアネート化
合物であれば、特に制限はない。また、ポリイソシアネ
ート成分の好ましい分子量の範囲は、300〜2000
である。
【0013】本発明におけるポリイソシアネート成分と
して、具体的には、有機ジイソシアネート化合物のビュ
レット体、イソシアヌレート体、アロハネート体、ウレ
トンイミン体、ウレトジオン体、カルボジイミド体等を
挙げることができる。また、有機ジイソシアネート化合
物とポリオールとからなるイソシアネート基末端ポリウ
レタンプレポリマー(例えば、有機ジイソシアネート化
合物とポリオールのアダクト体)も、本発明の(A)成
分に含まれる。
【0014】ここで、有機ジイソシアネート化合物のイ
ソシアヌレート体とは、ヘキサメチレンジソシアネート
等のジイソシアネート化合物を、環状三量化触媒、例え
ばN,N’,N”−トリス(ジメチルアミノアルキル)
ヘキサヒドロトリアジン、2,4,6−トリス(ジメチ
ルアミノメチル)フェノール、トリエチルアミン等の3
級アミン類や、酢酸カリウム、2−エチルヘキサン鉛、
安息香酸ナトリウム、ナフテン酸カリウム等のカルボン
酸塩類、トリブチルホスフィン等の3級アルキルホスフ
ィン、フタルイミドカリウム等のイミドのアルカリ金属
塩等の存在下において、三量化反応させることによって
得られる化合物である。具体的には、コロネート−HX
(日本ポリウレタン工業(株))、デュラネートTHA
−100(旭化成工業(株))、スミジュールN350
0(住友バイエルウレタン)、タケネートD−170N
(武田薬品工業(株))等を例示することができる。
【0015】また、有機ジイソシアネート化合物のビュ
レット体とは、ジイソシネート化合物1モルにまず水分
子1モルを付加してアミンを生成させ、更に2モルのジ
イソシアネート化合物を付加させることにより得られる
反応生成物である。具体的には、デュラネート24A−
100(旭化成工業(株))、スミジュールN−100
(住友バイエルウレタン)、タケネートD−165N
(武田薬品工業(株))等を例示することができる。
【0016】また、有機ジイソシアネート化合物のアロ
ハネート体とは、ジイソシネート化合物1モルにまずア
ルコール1モルを付加してウレタン結合を生成させ、更
に1モルのジイソシアネート化合物を付加させることに
より得られる反応生成物である。具体的には、TSS−
100(旭化成工業(株))、タケネートD−178N
(武田薬品工業(株))等を例示することができる。
【0017】更にまた、有機ジイソシアネート化合物の
ウレトンイミン体とは、ジイソシネート化合物1モルと
カルボジイミド1モルとを反応させることにより得られ
る反応生成物であり、有機ジイソシアネート化合物のウ
レトジオン体とは、ジイソシアネート化合物を低温下で
二量化反応させることによって得られる化合物であり、
有機ジイソシアネート化合物のカルボジイミド体とは、
ジイソシネート化合物2反応させ、脱炭酸することによ
り得られる反応生成物である。
【0018】続いて、イソシアネート基末端ポリウレタ
ンプレポリマーは、過剰量の多官能イソシアネート成分
とポリオール成分とを、窒素雰囲気中70〜90℃で数
時間反応させた後、過剰の多官能イソシアネート成分を
蒸留により取り除くことにより製造することができる。
また、上記イソシアネート基末端ポリウレタンプレポリ
マーの一例である有機ジイソシネート化合物とポリオー
ルのアダクト体とは、トリメチロールプロパン、グリセ
リン等のトリオール等にジイソシアネート化合物を特定
の比率で反応させたものである。具体的には、コロネー
ト−HL(日本ポリウレタン工業(株))、コロネート
−L(日本ポリウレタン工業(株))、P−301−7
5E(旭化成工業(株))、スミジュールHT(住友バ
イエルウレタン)、タケネートD−160N(武田薬品
工業(株))等を例示することができる。
【0019】本発明のポリイソシアネート成分の原料と
なる有機ジイソシアネート化合物としては、4,4′−
ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、2,2′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネ
ート、2,6−トルエンジイソシアネート、4,4′−
ジフェニルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフ
ェニル−4,4′−ジイソシアネート、2,2′−ジフ
ェニルプロパン−4,4′−ジイソシアネート、3,
3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシアネ
ート、o−フェニレンジイソシアネート、m−フェニレ
ンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネー
ト、1,4−ナフタレンジイソシアネート、1,5−ナ
フタレンジイソシアネート、3,3′−ジメトキシジフ
ェニル−4,4′−ジイソシアネート等の芳香族ジイソ
シアネート;1,6−ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;o−キ
シレンジイソシアネート、m−キシレンジイソシアネー
ト、p−キシレンジイソシアネート、テトラメチルキシ
レンジイソシアネート等の芳香脂肪族ジイソシアネー
ト;イソホロンジイソシアネート、水素添加トルエンジ
イソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、
水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、水素添加
テトラメチルキシレンジイソシアネート等の脂環族ジイ
ソシアネート等が挙げられる。
【0020】また、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、1,3−ブタンジオール等の低分子量ジオールに
対して前記ジイソシアネートを過剰当量反応させたアダ
クト体を有機ジイソシアネート化合物として用いても良
い。さらに、ポリフェニレンポリメチレンポリイソシア
ネート、クルードトルエンジイソシアネート等のよう
な、ポリメリック体であるポリイソシアネートも使用で
きる。
【0021】イソシアネート基末端ポリウレタンプレポ
リマーを構成するポリオールとしては、低分子グリコー
ル類、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ポリカーボネートポリオール、ポリオレフィンポリ
オール等を挙げることができる。
【0022】本発明の(A)成分としては、特に、1分
子中に遊離のイソシアネート基を3個以上含有する有機
ジイソシネート化合物のイソシアヌレート体、ビュレッ
ト体又はアダクト体を用いることが好ましい。
【0023】更にまた、本発明で用いられるポリイソシ
アネート成分の粘度及び固形分は、それぞれ50〜20
00mPa・s,25℃及び50〜100重量%とする
ことが好ましく、より好ましくは50〜1000mPa
・s,25℃及び75〜100重量%である。また、ポ
リイソシアネート成分におけるイソシアネート含有量
は、8.5〜30重量%であることが好ましく、より好
ましくは8.5〜20重量%である。なお、ポリイソシ
アネート成分の粘度は、単一回転粘度計の一つであるピ
スメトロン回転粘度計によって測定することができる。
具体的には、回転粘度計として芝浦システム(株)製の
VG−A1を用い、ポリイソシアネート試料の粘度に適
合したローターを使用して、試料の液面がローターの標
線にくるように調節し、試料の粘度に適合した回転数で
測定を開始し、指針が回転中の目盛板上の一定位置に静
止した後に目盛指度を読み、使用したローター及び回転
数に与えられた換算乗数を乗じた値を、本発明における
ポリイソシアネート成分の粘度([mPa・s,25
℃])とする。
【0024】続いて、本発明における(B)成分につい
て説明する。(B)成分として用いられるイソシアネー
ト成分としては、分子量が300未満であり且つ蒸気圧
が0.5Pa以下であることが必要である。ここで、イ
ソシアネートの蒸気圧の下限については特に制限はな
く、低ければ低い程好ましい。また、イソシアネートの
蒸気圧の上限としては、0.1Pa以下であることが好
ましい。なお、本発明における蒸気圧とは、気体流通法
で測定した飽和蒸気圧である。すなわち、本発明におい
ては、20℃に設定した試料蒸発室に不活性キャリヤー
ガスを各種流速で流してイソシアネートの重量減少を測
定し、外挿法によってキャリヤーガス流速が0である場
合の飽和蒸気圧を求め、蒸気圧換算式を考慮して、イソ
シアネートの蒸気圧を求めている。
【0025】また、(B)成分として用いられるイソシ
アネートとしては、固形分が100%であり、粘度が5
0mPa・s,25℃以下であることが好ましい(な
お、粘度については、上記測定方法と同様の方法で測定
することができる)。したがって、ジフェニルメタンジ
イソシアネート(MDI)のような固体状のイソシアネ
ートは、本発明においては好ましくなく、実際、MDI
が配合されたシーラーにおいては貯蔵安定性に問題を生
じる。
【0026】更に、(B)成分として用いられるイソシ
アネートとしては、1分子中に遊離のイソシアネート基
を2個以上含有する脂肪族又は脂環族イソシアネートを
用いることが好ましく、また反応性が高いことが好まし
い。したがって、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)等のような反応性が低いものは、本発明において好
ましくない。
【0027】本発明においては、上記した中でも、2,
5−ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,
1]ヘプタンと2,6−ビス(イソシアナートメチル)
ビシクロ[2,2,1]ヘプタンとの混合物(商品名:
NBDI、分子量:206、蒸気圧:9.0×10-2
a、NCO含有量:40.8%、三井化学(株)製)、
メチル2,6−ジイソシアナートヘキサノエート(商品
名:LDI、分子量:212、蒸気圧:1.33×10
-2Pa、NCO含有量:39.6%、協和発酵工業
(株)製)、又は2−イソシアナートエチル−2,6−
ジイソシアナートカプロエート(商品名:LTI、分子
量:267.25、蒸気圧:1.33×10 -5Pa、N
CO含有量:47.2%、協和発酵工業(株)製)を
(B)成分として用いることが特に好ましい。
【0028】また、本発明においては、シーラーの反応
性の点から、湿気硬化型樹脂組成物中における(B)成
分の含有量を5〜45重量%(固形分)とすることが好
ましく、より好ましくは15〜30重量%(固形分)で
ある。
【0029】本発明の多孔性無機質材の表層補強用シー
ラーは、上記湿気硬化型樹脂組成物の構成成分である
(A)成分と(B)成分とを窒素雰囲気下で混合した後
に、湿気硬化触媒を添加することで得ることができる。
なお、本発明のシーラーには粘度調節のため溶剤を適宜
加えることができる。
【0030】ここで、湿気硬化触媒としては、ポリウレ
タン化学において公知の樹脂化触媒を単独で又は併用し
て用いることができるが、三級アミン又は有機金属化合
物を用いることが好ましい。三級アミンの例としては、
トリエチルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン等
のモノアミン類、N,N,N’,N’−テトラメチルヘ
キサン−1,6−ジアミン等のジアミン類、テトラメチ
ルグアニジン等のトリアミン類、トリエチレンジアミ
ン、N−メチルモルホリン等の環状アミン類、ジメチル
アミノエタノール等のアルコールアミン類、エーテルア
ミン類、DBU(1,8−ジアザビシクロ(5,4,
0)−ウンデセン−7)等を挙げることができる。ま
た、有機金属化合物の例としては、ジメチル錫メルカプ
ト系、ジブチル錫メルカプト系、ジブチル錫マレート
系、ジブチル錫ラウレート系、ジオクチル錫メルカプト
系、ジオクチル錫マレート系、ジブチル錫ラウレート系
等のSn系化合物、及びCo、Ni、Fe、Zn、P
b、Alなどの金属塩類が挙げられる。これらの中で
も、ジブチル錫ラウレート(DBTDL)、又はN,N
−ジメチルベンジルアミン(DMBA)が特に好適であ
る。
【0031】また、シーラーの粘度調節のために用いら
れる溶剤としては、芳香族炭化水素類(トルエン、キシ
レン)、酢酸エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル)、
ケトン類(メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン)などを挙げることができる。溶剤の量はシーラー全
量に対して20〜95重量%の範囲とするのが一般的で
あり、好ましくは40〜80重量%である。
【0032】本発明における多孔性無機質材の表層補強
用シーラーとしては、含浸性の点から、粘度を30mP
a・s,25℃以下とすることが好ましく、より好まし
くは15mPa・s,25℃以下である(なお、粘度に
ついては、上記測定方法と同様の方法で測定することが
できる)。また、シーラー中におけるNCO含有量(固
形分)は、好ましくは8〜40重量%、より好ましくは
20〜30重量%である。更に、シーラーの固形分とし
ては、5〜100重量%であることが好ましく、より好
ましくは20〜60重量%である。
【0033】本発明のシーラー塗装方法としては、スプ
レー、ローラー、各種塗装機器等を用いた従来から公知
の塗装方法に従えば良い。また、本発明のシーラーは各
種用途に適用可能であるが、多孔性無機質材のシーラー
として用いることが特に好ましい。かかる無機質材とし
ては、セメント系、ケイ酸カルシウム系、石膏系、砂、
粘度鉱物系等の無機質材料からなるものが例示でき、例
えば、コンクリートモルタル、ノロ引きモルタル、軽量
気泡コンクリート(A.L.C)、ソフトボード、ハー
ドボード、木毛セメント板、木毛板(木片セメント
板)、石膏ラスボード、石膏ボード、石綿パーライト
板、ケイ酸カルシウム板、フレキシブルボード等が挙げ
られる。
【0034】
【発明の効果】本発明の湿気硬化型樹脂組成物及びシー
ラーにおいては、1分子中に遊離のイソシアネート基を
2個以上含有する分子量が300〜3000のポリイソ
シアネート成分に、特定のイソシアネート成分を配合す
ることにより、多孔性無機質材に対する優れた含浸性と
良好な反応性との両立が可能となる。そのため、本発明
のシーラーを用いると、多孔性無機質材の表面のみなら
ずその内部でも充分なイソシアネート硬化反応が迅速に
行われることとなる。よって、本発明のシーラーの塗装
が行われた多孔性無機質材は、強靭な表層を有するとと
もに、良好な止水性を示し、更に、上塗り塗膜等の仕上
げ処理材との密着性にも優れたものとなる。更にまた、
本発明の湿気硬化型樹脂組成物及びシーラーは、貯蔵安
定性に優れ、またイソシアネート由来の特異臭や刺激臭
もないので、施行時における安全性・作業性という点で
も非常に優れたものである。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明することにするが、本発明はこれらの例に限定
されるわけではない。また、以下の実施例及び比較例に
おける「部」および「%」は、特に断りの無い限り、す
べて重量基準であるものとする。
【0036】[実施例1]トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト体(商品名:コロ
ネートHL、分子量:639、日本ポリウレタン工業
(株)製)48部に、2,5−ビス(イソシアナートメ
チル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−ビス
(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプ
タンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:206、
蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)9部
を混合し、更に酢酸ブチル43部と湿気硬化触媒として
ジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合した。粘
度:9mPa・s,25℃、固形分:45%、NCO含
量:9.8%である淡黄色透明液体のシーラーを得た。
【0037】[実施例2]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(商品
名:コロネートL、分子量:657、日本ポリウレタン
工業(株)製)48部に、2,5−ビス(イソシアナー
トメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−
ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,1]
ヘプタンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:20
6、蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)
9部を混合し、更に酢酸ブチル43部と湿気硬化触媒と
してジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合した。
粘度:15mPa・s,25℃、固形分:45%、NC
O含量:10.0%である淡黄色透明液体のシーラーを
得た。
【0038】[実施例3]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(商品
名:コロネートL、分子量:657、日本ポリウレタン
工業(株)製)56部に、2,5−ビス(イソシアナー
トメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−
ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,1]
ヘプタンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:20
6、蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)
3部を混合し、更に酢酸ブチル41部と湿気硬化触媒と
してジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合した。
粘度:25mPa・s,25℃、固形分:45%、NC
O含量:8.6%である淡黄色透明液体のシーラーを得
た。
【0039】[実施例4]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(商品
名:コロネートL、分子量:657、日本ポリウレタン
工業(株)製)34部に、2,5−ビス(イソシアナー
トメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−
ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,1]
ヘプタンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:20
6、蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)
19.5部を混合し、更に酢酸ブチル46.5部と湿気
硬化触媒としてジブチル錫ラウレート0.05部を加え
混合した。粘度:5mPa・s,25℃、固形分:45
%、NCO含量:12.4%である淡黄色透明液体のシ
ーラーを得た。
【0040】[実施例5]攪拌装置、温度計、冷却管お
よび窒素ガス導入管を備えた4ツ口フラスコに、ポリエ
ーテルポリオール(商品名:GP−400、三洋化成工
業(株)製)400部と、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート1682部とを仕込み、窒素雰囲気下において70
〜90℃で5時間加熱して、ウレタン化反応を行った。
反応物を室温に冷却したのち、薄膜蒸発器を用い5〜2
0Paの減圧下において150℃で蒸留して、過剰未反
応のヘキサメチレンジイソシアネートを除去した。蒸留
残留分として、イソシアネート基含有量が13.9%で
あり、粘度が800mPa・s,25℃である淡黄色透
明のポリウレタンプレポリマー(分子量:905)を得
た。
【0041】得られたポリウレタンプレポリマー35部
に、2,5−ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ
[2,2,1]ヘプタンと2,6−ビス(イソシアナー
トメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンとの混合物
(商品名:NBDI、分子量:206、蒸気圧:9.0
×10-2Pa、三井化学(株)製)10部を混合し、更
に酢酸ブチル55部と湿気硬化触媒としてジブチル錫ラ
ウレート0.05部を加え混合した。粘度:30mPa
・s,25℃、固形分:45%、NCO含量:8.9%
である淡黄色透明液体のシーラーを得た。
【0042】[実施例6]トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト体(商品名:コロ
ネートHL、分子量:639、日本ポリウレタン工業
(株)製)48部に、メチル2,6−ジイソシアナート
ヘキサノエート(商品名:LDI、分子量:212、蒸
気圧:1.33×10-2Pa、協和発酵工業(株)製)
9部を混合し、更に酢酸ブチル43部と湿気硬化触媒と
してジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合した。
粘度:11mPa・s,25℃、固形分:45%、NC
O含量:9.7%である淡黄色透明液体のシーラーを得
た。
【0043】[実施例7]トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト体(商品名:コロ
ネートHL、分子量:639、日本ポリウレタン工業
(株)製)48部に、2−イソシアナートエチル−2,
6−ジイソシアナートカプロエート(商品名:LTI、
分子量:267.25、蒸気圧:1.33×10-5
a、協和発酵工業(株)製)9部を混合し、更に酢酸ブ
チル43部と湿気硬化触媒としてジブチル錫ラウレート
0.05部を加え混合した。粘度:25mPa・s,2
5℃、固形分:45%、NCO含量:10.4%である
淡黄色透明液体のシーラーを得た。
【0044】[実施例8]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートのイソシアヌレート体(商品名:コロネート−H
X、分子量:505、日本ポリウレタン工業(株)製)
36部に、2,5−ビス(イソシアナートメチル)ビシ
クロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−ビス(イソシア
ナートメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンとの混
合物(商品名:NBDI、分子量:206、蒸気圧:
9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)9部を混合
し、更に酢酸ブチル55部と湿気硬化触媒としてジブチ
ル錫ラウレート0.05部を加え混合した。粘度:1
0.5mPa・s,25℃、固形分:45%、NCO含
量:11.3%である淡黄色透明液体のシーラーを得
た。
【0045】[実施例9]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートのビュレット体(商品名:デュラネート24A−1
00、分子量:479、旭化成工業(株)製)36部
に、2,5−ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ
[2,2,1]ヘプタンと2,6−ビス(イソシアナー
トメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンとの混合物
(商品名:NBDI、分子量:206、蒸気圧:9.0
×10-2Pa、三井化学(株)製)9部を混合し、更に
酢酸ブチル55部と湿気硬化触媒としてジブチル錫ラウ
レート0.05部を加え混合した。粘度:10.0mP
a・s,25℃、固形分:45%、NCO含量:12.
1%である淡黄色透明液体のシーラーを得た。
【0046】[比較例1]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(商品
名:コロネートL、分子量:657、日本ポリウレタン
工業(株)製)60部に、酢酸ブチル40部と湿気硬化
触媒としてジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合
した。粘度:17mPa・s,25℃、固形分:45
%、NCO含量:7.7%である淡黄色透明液体のシー
ラーが得られた。
【0047】[比較例2]2,5−ビス(イソシアナー
トメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−
ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,1]
ヘプタンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:20
6、蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)
45部に、酢酸ブチル55部と湿気硬化触媒としてジブ
チル錫ラウレート0.05部を加え混合した。粘度:4
mPa・s,25℃、固形分:45%、NCO含量:1
8.1%である淡黄色透明液体のシーラーが得られた。
【0048】[比較例3]ジフェニルメタンジイソシア
ネート(MDI)の重合体(商品名:MR200、分子
量:250、367、484、601、718、835
の混合物、日本ポリウレタン工業(株)製)45部に、
酢酸ブチル55部と湿気硬化触媒としてジブチル錫ラウ
レート0.05部を加え混合した。粘度:5mPa・
s,25℃、固形分:45%、NCO含量:14.1%
である褐色透明液体のシーラーが得られた。
【0049】[比較例4]トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト体(商品名:コロ
ネートHL、分子量:639、日本ポリウレタン工業
(株)製)48部、及びヘキサメチレンジイソシアネー
ト(蒸気圧:日本ポリウレタン工業(株)製)9部を混
合し、更に酢酸ブチル43部と湿気硬化触媒としてジブ
チル錫ラウレート0.05部を加え混合した。粘度:9
mPa・s,25℃、固形分:45%、NCO含量:1
0.6%である淡黄色透明液体のシーラーが得られた。
【0050】上記実施例1〜9及び比較例1〜4で得ら
れたシーラーの性能について、以下の評価を行い、その
結果について表1にまとめた。
【0051】[含浸性]実施例1〜9及び比較例1〜4
で得られた各シーラーをフレキシブルボードに約100
g/m2塗布し、その含浸状態を目視にて観察し、以下
の3段階に評価した。 ○:シーラーがフレキシブルボードに含浸し、フレキシ
ブルボード表面にシーラー膜が存在しない △:シーラーがフレキシブルボードに含浸しているが、
フレキシブルボード表面にシーラー膜が成形されている ×:シーラーがフレキシブルボードに含浸せず、フレキ
シブルボード表面にシーラー膜が形成されている
【0052】[反応性]実施例1〜9及び比較例1〜4
で得られた各シーラーをガラス板に約100g/m2
布し、指触によりシーラーの乾燥状態を比較して反応性
を評価した。乾燥状態の比較結果については、以下の3
段階で評価した。 ○:5分以内で乾燥 △:60分未満で乾燥 ×:60分以上でも乾燥せず
【0053】[密着性]実施例1〜9及び比較例1〜4
で得られた各シーラーをサイディングボードに約100
g/m2塗布した後、常温で24時間養生を行った。更
にその上に、仕上げ処理材としてアクリルウレタン塗料
(商品名:#8100、亜細亜工業(株)製)を約20
0g/m2となるように塗布し、常温で5日間養生を行
い試験体とした。この試験体について、60℃の温水に
8時間浸水した後、16時間常温乾燥するという試験サ
イクルを10サイクル繰り返した。10サイクル終了
後、塗面にカッターを用いてクロスカットを行い、粘着
テープで試験面に密着させ垂直方向に引き剥がし、アク
リルウレタン塗料の塗膜及びシーラー層の剥離状態を観
察した。剥離状態については、以下の3段階で評価し
た。 ○:剥離なし △:アクリルウレタン塗料の塗膜及び/又はシーラー層
が一部剥離 ×:アクリルウレタン塗料の塗膜及びシーラー層が全部
剥離
【0054】[臭気]実施例1〜9及び比較例1〜4で
得られた各シーラー30gを500ml共栓付き三角フ
ラスコに入れ栓をし25℃で静置した。24時間後栓を
開け、その直後の臭気について評価した。評価は3人で
個別に行い、3人の評価結果の中で同一の評価結果が存
在する場合には、その結果をシーラーの臭気とした。な
お、評価基準は以下の3段階とした。 ×:特異臭、刺激臭が強く感じられる △:特異臭、刺激臭がやや感じられる ○:特異臭、刺激臭がほとんど感じられない
【0055】
【表1】
【手続補正書】
【提出日】平成13年5月23日(2001.5.2
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】[実施例1]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(商品
名:コロネートHL、分子量:639、日本ポリウレタ
ン工業(株)製)48部に、2,5−ビス(イソシアナ
ートメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6
−ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,
1]ヘプタンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:
206、蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)
製)9部を混合し、更に酢酸ブチル43部と湿気硬化触
媒としてジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合し
た。粘度:9mPa・s,25℃、固形分:45%、N
CO含量:9.8%である淡黄色透明液体のシーラーを
得た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】[実施例2]トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト体(商品名:コロ
ネートL、分子量:657、日本ポリウレタン工業
(株)製)48部に、2,5−ビス(イソシアナートメ
チル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−ビス
(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプ
タンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:206、
蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)9部
を混合し、更に酢酸ブチル43部と湿気硬化触媒として
ジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合した。粘
度:15mPa・s,25℃、固形分:45%、NCO
含量:10.0%である淡黄色透明液体のシーラーを得
た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】[実施例3]トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト体(商品名:コロ
ネートL、分子量:657、日本ポリウレタン工業
(株)製)56部に、2,5−ビス(イソシアナートメ
チル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−ビス
(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプ
タンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:206、
蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)3部
を混合し、更に酢酸ブチル41部と湿気硬化触媒として
ジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合した。粘
度:25mPa・s,25℃、固形分:45%、NCO
含量:8.6%である淡黄色透明液体のシーラーを得
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】[実施例4]トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト体(商品名:コロ
ネートL、分子量:657、日本ポリウレタン工業
(株)製)34部に、2,5−ビス(イソシアナートメ
チル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタンと2,6−ビス
(イソシアナートメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプ
タンとの混合物(商品名:NBDI、分子量:206、
蒸気圧:9.0×10-2Pa、三井化学(株)製)1
9.5部を混合し、更に酢酸ブチル46.5部と湿気硬
化触媒としてジブチル錫ラウレート0.05部を加え混
合した。粘度:5mPa・s,25℃、固形分:45
%、NCO含量:12.4%である淡黄色透明液体のシ
ーラーを得た。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】[実施例6]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(商品
名:コロネートHL、分子量:639、日本ポリウレタ
ン工業(株)製)48部に、メチル2,6−ジイソシア
ナートヘキサノエート(商品名:LDI、分子量:21
2、蒸気圧:1.33×10-2Pa、協和発酵工業
(株)製)9部を混合し、更に酢酸ブチル43部と湿気
硬化触媒としてジブチル錫ラウレート0.05部を加え
混合した。粘度:11mPa・s,25℃、固形分:4
5%、NCO含量:9.7%である淡黄色透明液体のシ
ーラーを得た。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】[実施例7]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(商品
名:コロネートHL、分子量:639、日本ポリウレタ
ン工業(株)製)48部に、2−イソシアナートエチル
−2,6−ジイソシアナートカプロエート(商品名:L
TI、分子量:267.25、蒸気圧:1.33×10
-5Pa、協和発酵工業(株)製)9部を混合し、更に酢
酸ブチル43部と湿気硬化触媒としてジブチル錫ラウレ
ート0.05部を加え混合した。粘度:25mPa・
s,25℃、固形分:45%、NCO含量:10.4%
である淡黄色透明液体のシーラーを得た。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】[比較例1]トリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとのアダクト体(商品名:コロ
ネートL、分子量:657、日本ポリウレタン工業
(株)製)60部に、酢酸ブチル40部と湿気硬化触媒
としてジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合し
た。粘度:17mPa・s,25℃、固形分:45%、
NCO含量:7.7%である淡黄色透明液体のシーラー
が得られた。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】[比較例4]ヘキサメチレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとのアダクト体(商品
名:コロネートHL、分子量:639、日本ポリウレタ
ン工業(株)製)48部、及びヘキサメチレンジイソシ
アネート(蒸気圧:日本ポリウレタン工業(株)製)9
部を混合し、更に酢酸ブチル43部と湿気硬化触媒とし
てジブチル錫ラウレート0.05部を加え混合した。粘
度:9mPa・s,25℃、固形分:45%、NCO含
量:10.6%である淡黄色透明液体のシーラーが得ら
れた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H017 AA04 AB03 AC05 AC16 AD06 AE03 4J034 CA01 CA04 CC03 CE01 DF01 DF02 DG00 DP12 HA01 HA07 HC03 HC09 HC12 HC13 HC17 HC22 HC46 HC52 HC61 HC64 HC67 HC71 HC73 JA42 KA01 KB04 KC17 KD02 KD12 QA05 QB12 QC05 RA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中に遊離のイソシアネート
    基を2個以上含有する分子量が300〜3000のポリ
    イソシアネート成分と、(B)分子量が300未満であ
    り且つ蒸気圧が0.5Pa以下であるイソシアネート成
    分とを含む、湿気硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の湿気硬化型樹脂組成物を
    主成分として含む多孔性無機質材の表層補強用シーラ
    ー。
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