JP2002308706A - ダニ類誘引剤およびダニ類駆除方法 - Google Patents
ダニ類誘引剤およびダニ類駆除方法Info
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Abstract
ついているダニ類をも誘引し、誘引剤周辺である表層部
に集めて効果的に駆除することができ、また、被駆除物
(畳、絨毯等)にくっついたりせず、被駆除物を傷める
こともないダニ類誘引物質及びダニ類駆除方法を提供す
る。 【解決手段】 常温で液体であるダニ類の誘引物質と、
非粘着性樹脂とからなるダニ類誘引剤であり、上記ダニ
類の誘引物質としては、テトラヒドロゲラニオール、ゲ
ラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールか
ら選ばれる1種と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪
酸から選ばれる1種とのエステル類、プロピオン酸ベン
ジル、ネロリドール、テルピネオール、n−ノニルアル
コール、ファルネソール、シトラールジエチルアセター
ル、ゲラニルアセトン、テトラヒドロゲラニオール、ゲ
ラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロールよ
り選ばれる1種以上の化合物であることが好ましい。
Description
誘引効果を有するダニ類誘引剤およびダニ駆除方法に関
するものである。
閉性が高まり、室内の湿度上昇を招いている。このた
め、アレルギー疾患の原因となる住居内性ダニ類、特に
チリダニの一般家庭内での繁殖が顕著となり、その駆除
が求められている。また、湿度の上昇のためカビが発生
し易くなり、このカビを餌にコナダニの発生が促され
る。コナダニは上記チリダニと同様アレルゲンとなり、
またツメダニなどの捕食性ダニの餌となるため、一般家
庭における刺咬被害を引き起こす。従来、これらのダニ
を駆除する方法としては、殺ダニスプレー剤を散布す
る、殺ダニ燻煙剤の燻煙などの化学的方法あるいは、加
熱する、掃除機で吸引捕獲するなどの物理的方法が採ら
れていた。
燻煙剤を使用した場合では、畳、絨毯、布団などの内部
にまでは薬物が浸透しにくいため、殺ダニ効果が充分で
なく、また、仮に、ダニを殺すことが出来たとしても、
その内部にダニの死骸が残り、徐々に生活空間に排出さ
れ、アレルギー疾患の原因となっていた。また、加熱駆
除をする場合には、畳、絨毯、布団などを加熱器に入れ
るため、大がかりな加熱器が必要であり、一般家庭で使
用するのは困難であった。また、掃除機で吸引捕獲する
方法は、簡便な方法ではあるが、この方法では表層部の
ごく一部のダニは捕獲できるものの、深層部にいるもの
や、繊維にしがみついているものについては効果的に捕
獲することが出来なかった。
には、エビオスなど粒状の好餌性有機物をダニ誘引物質
として用い、誘引されてきたダニを駆除する方法が記載
されている。しかしながら、常温で固体状の誘引物質で
は、揮散性に乏しく、畳、絨毯、布団などに散布した場
合、その内部にまで誘引物質が浸透しにくいため、誘引
効果がほとんど認められないという問題点があった。
ダニ類誘引剤の問題点に鑑み、畳、絨毯、布団などの深
層部に潜むダニ類に対しても顕著なダニ誘引性を示す誘
引剤及びこれを用いた効率的な駆除方法を提供すること
を目的とする。
に、本発明では、常温で液体であるダニ類の誘引物質
と、非粘着性樹脂とからなることを特徴とするダニ類誘
引剤を提供し、また、本発明のダニ類誘引剤を、畳、絨
毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引し、後
にこのダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸
引駆除することを特徴とするダニ類駆除方法を提供す
る。
体であり、ダニ類誘引作用を示すものであれば、特に限
定されず、例えばテトラヒドロゲラニオール、ゲラニオ
ール、ネロール、リナロール、シトロネロールの群から
選ばれる1種と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸
の群から選ばれる1種とのエステル類、プロピオン酸ベ
ンジル、ネロリドール、テルピネオール、n−ノニルア
ルコール、ファルネソール、シトラールジエチルアセタ
ール、ゲラニルアセトン、テトラヒドロゲラニオール、
ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトロネロール
からなる群より選ばれる1種以上の化合物、チョコレー
トフレーバー、アーモンドフレーバー、チーズフレーバ
ーなどの食品フレーバー類、アニソール、オイゲノール
などのメトキシベンゼン誘導体、ミリスチン酸エステ
ル、パルミチン酸エステル、リノール酸エステルなどの
脂肪族エステル類、ステアリン酸、オレイン酸、バクセ
ン酸などの直鎖脂肪酸類、β- アカリジアールなどの性
フェロモンなどが挙げられる。その中で特に好ましく
は、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロー
ル、リナロール、シトロネロールの群から選ばれる1種
と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸の群から選ば
れる1種とのエステル類、プロピオン酸ベンジル、ネロ
リドール、テルピネオール、n−ノニルアルコール、フ
ァルネソール、シトラールジエチルアセタール、ゲラニ
ルアセトンである。これらは単独で用いても2種以上を
併用してもよい。
℃をいう。本発明で用いられるダニ類の誘引物質は、常
温で液体であるため揮散性に優れ、畳、絨毯、布団など
に散布した場合、その内部にまで誘引物質が浸透し易
く、誘引効果は高くなる。
畳、絨毯、布団などの被ダニ駆除物1m2あたり5mg
〜10gで揮散できるように、配合することが好まし
い。揮散量が1m2あたり5mg未満であった場合、充
分な誘引効果が得られず、また、1m2あたり10gを
越える場合には、匂いが強く不快であったり、被ダニ駆
除物に誘引物質を染み付き変質させる原因となるなどの
不具合が起こる可能性がある。ダニ類の誘引物質の揮散
性を調整する方法としては、ダニ類の誘引物質保持量を
調整する以外にも、非粘着性樹脂や発泡剤の配合量を調
整したり、エタノールなどの揮散性向上剤、グリコール
などの揮散性抑制剤をダニ類の誘引物質と共に配合する
方法も有効である。
〜30℃)で実質的に固体である樹脂を指し、特に有機
溶媒可溶性のものが好ましい。このような非粘着性樹脂
としては、ポリメタクリル酸エステル、ポリイソブチレ
ン、ポリブテン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラー
ル、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、アク
リルビーズ、ロジン、リグニン、バラタ等が挙げられる
が、樹脂自体が噴射剤もしくは揮発性溶剤に溶解し、乾
燥後粘着性を示さないものであれば使用可能である。非
粘着性樹脂を使用することにより被駆除物(畳、絨毯
等)にくっついたりせず、被駆除物を傷めない。
絨毯、布団などの被ダニ駆除物1m2あたり0.5〜10
0gであることが好ましい。0.5g未満であれば、均
一に散布することが難しく効果的にダニを誘引すること
が出来ず、100gを越えて使用した場合には、畳、絨
毯、布団などに散布する手間が多くなり、使用上問題が
ある。
されていることが好ましい。発泡剤が配合されているこ
とにより、非粘着性樹脂がダニ類の誘引物質を保持した
発泡体となって脆くなり、掃除機等で吸引除去する際に
小さく崩れて除去し易くなる。発泡剤としては、特に限
定されないが、フロン11、n−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、ケロシンなどの炭化水素類、エタノール等のアルコ
ール、ジメチルエーテル等のエーテルが好適に使用され
る。また、発泡助剤として界面活性剤を用いても良く、
モノステアリン酸エチレングリコール、ヤシ油脂肪酸モ
ノエタノールアミド等のノニオン系、ラウリン酸亜鉛、
ラウリル硫酸ナトリウム等のアニオン系、塩化ベンゼト
ニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチ
オン系、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、β-
ラウリルアミノプロピオン酸ナトリウム等の両性界面活
性剤等、界面活性剤の種類は特に限定されない。使用す
る界面活性剤は、有機溶媒に可溶なものが望ましいが、
有機溶媒に難溶な場合にはアルコール類や水を加えて可
溶化することも可能である。
配合されていることが好ましい。揮発性溶剤は、非粘着
性樹脂と上記ダニ類の誘引物質の溶媒として使用するこ
とが出来る。上記揮発性溶剤としては、エタノール、L
Pガス、ジメチルエーテルなどの比較的沸点の低いもの
が選ばれる。揮発性溶剤中に、非粘着樹脂と上記ダニ類
の誘引物質を溶解させたものをスプレーすることによ
り、霧状に噴霧することが可能となる。霧状に噴霧され
たダニ類誘引剤は、空気中で揮発性溶剤が速やかに気化
することにより、上記ダニ類の誘引物質を含む非粘着性
樹脂からなる微粒子を散布することができる。
着色料などを添加し、着色させることができる。特に、
ダニ類誘引剤が透明な場合には、畳、絨毯、布団などに
散布した散布状況をわかりやすくするために、着色させ
ることが好ましい。上記、着色料としては、例えば赤色
2号、青色1号、赤色202号、黄色201号、緑色2
04号、紫色201号などの有機色素、アルミニウム
末、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、チタ
ン、ぺンガラ、カラミンなどの無機色素が挙げられる。
これらの着色料は、単独で用いても、2種以上を併用し
てもよい。
応じて、ダニ類誘引効果を損なわない程度の、従来公知
の化合物を含有してもよい。このような化合物として
は、例えば、防虫剤、共力剤、ネズミ忌避剤、酸化防止
剤、分解防止剤が挙げられ、さらに各種の殺菌剤、防カ
ビ剤、害虫忌避剤、消臭剤、防腐剤を添加してもよい。
えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩
化アルキルトリメチルアンモニウム、レゾルシン、フェ
ノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、サリチル
酸、ヘキサクロロフェン等が挙げられる。これらの殺菌
剤は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
例えば、2,4,4’−トリクロロ2’−ハイドロキシ
ジフェニルエーテル等が挙げられる。これらの防カビ剤
は、単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
ず、例えば、2,3,4,5−ビスブチレン−テトラヒ
ドロフラール等が挙げられる。これらの害虫忌避剤は、
単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
えば、ラウリル酸メタクリレート、各種フラボノイド等
が挙げられる。これらの消臭剤は、単独で用いても、2
種以上を併用してもよい。
えば、p−オキシ安息香酸メチル、p−オキシ安息香酸
エチル、安息香酸、安息香酸ナトリウム等が挙げられ
る。これらの防腐剤は、単独で用いても、2種以上を併
用してもよい。
分が配合されていてもよい。すなわち、ダニ類誘引剤で
ダニ類を畳、絨毯、布団などの表層に誘引し、殺ダニ成
分にて殺した後、吸引機にて、吸引除去させることがで
きる。上記殺ダニ成分としては、特に限定されず、例え
ば、ピレスロイド系、有機リン系、カーバメート系、植
物精油などが挙げられる。
は、ディスペンサー型、エアゾール型等があり、使用の
簡便性から特にエアゾール型が好ましい。エアゾール型
ダニ類誘引剤に配合されるエアゾール用噴射剤として
は、従来より使用されているLPガス、ジメチルエーテ
ル、炭酸ガス、亜酸化窒素ガス、窒素及び134a等の
ハイドロフロロカーボン(HFC)等を用いることが出
来る。
は、本発明のダニ類誘引剤を、畳、絨毯、布団などに散
布することによりダニ類を誘引し、後にダニ類を駆除す
る方法が挙げられる。
ては、一定間隔で均一に散布できるものであれば特に限
定されないが、前述のエアゾール型のダニ類誘引剤で散
布する方法が簡便で好ましい。この場合エアゾールの噴
き出し口の形状により、線状、粒状、粉状等で散布され
るが、畳、絨毯、布団などの全体をダニ駆除する場合に
は、ダニ類誘引剤同士が1m以上離れないように散布す
ることが望ましい。1mを越えて散布した場合には、
畳、絨毯、布団など全体からダニ類を誘引することが困
難となる。
の時間は、1分以上であることが好ましい。ダニ類の誘
引物質が畳、絨毯、布団などに充分に浸透し、また、ダ
ニ類の誘引物質がダニ類に作用することにより、ダニが
表層に誘引されるためには1分以上必要である。更に好
ましくは1時間以上である。
する方法としては、ダニ類誘引剤と共に吸引機で吸引駆
除したり、箒で掃く等の方法が用いられる。中でも、ダ
ニ類を吸引機にて吸引駆除する方法が好ましい。
傍に粘着剤を塗布したシート、ビーズなどの捕獲材を設
置しておき、誘引されてきたダニ類を粘着剤にて捕獲し
た後、捕獲材ごと除去したり、吸引機にて吸引除去させ
ることも可能である。粘着剤としては、アクリル系、ゴ
ム系の粘着剤および、寒天、粘土鉱物ゲルなどの粘着性
を有する物質を使用することが出来る。
検出・検知方法、装置と組み合わせることも可能であ
る。形態は特に限定されないが、例えば、吸引機で吸引
した後のダニ類およびダニの尿、糞などを、ダニ類虫体
や体液中の成分などと反応して発色する試薬を用いてダ
ニを検知する方法、装置などが例示できる。また抗原抗
体反応を利用した検出方法、装置も使用できる。
などに散布することによりダニ類を誘引し、後にダニ類
誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて吸引駆除するこ
とを特徴とするダニ類駆除方法も本発明の一つである。
定されず、例えば、家庭用の電気掃除機、真空ポンプな
どを利用した吸引機を利用することができる。アレルギ
ー疾患の原因となるダニ類及びダニ類の死骸、糞などか
ら構成されるダニアレルゲンの除去には、家庭用掃除機
を代表とする吸引機による吸引駆除が簡便で好ましい。
絨毯等の深層部にいるダニ類や、繊維にしがみついてい
るダニ類が、ダニ類誘引剤により捕獲し易い状態となっ
ており、吸引駆除を効果的に行うことができる。
動物-蛛形綱−ダニ目の生物で、主に7つの亜目に分かれ
ている。アシナガダニに代表される背気門。カタダニに
代表される四気門。ヤマトダ二、ツバメヒメダニに代表
される後気門。イエダニ、スズメサシダニに代表される
中気門。クワガタツメダニ、ナミホコリダニに代表され
る前気門。ケナガコナダ二、ヤケヒョウヒダニに代表さ
れる無気門。イエササラダ二、カザリヒワダ二に代表さ
れる隠気門。いずれの種類でも対象となり得る。
上述のような構成であり、ダニ誘引物質が液体であるた
め揮散性に優れており、非粘着性樹脂と配合することに
より誘引物質の揮散量を調節することができ、誘引物質
をダニ類に持続的に作用させることが出来る。また、非
粘着性樹脂は、エアゾール等により噴射することにより
被駆除物(畳、絨毯等)に撒きやすく、非粘着性である
ために被駆除物にくっついたりせず、発泡させることに
より非粘着性樹脂は脆くなり、簡便に掃除機で吸い取る
ことが可能となる。本発明のダニ駆除方法では、ダニ類
誘引剤を畳、絨毯、布団などに散布し、ダニ類を誘引
し、後にダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて
吸引駆除するものであるため、被駆除物の深層部にいる
ダニ類までも誘引除去することが可能となる。
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
ン酸ベンジル5部、非粘着性樹脂としてポリイソブチル
メタクリレート(分子量約10万)15部、揮発性溶剤
としてエタノール5部、発泡剤としてソルビタンモノオ
レエート5部、エアゾール噴射剤としてLPガス55
部、揮発性溶剤としてジメチルエーテル15部からなる
ダニ類誘引剤を調整し、容器に充填してエアゾール型ダ
ニ類誘引剤とした。このエアゾール型ダニ類誘引剤を1
m2あたり以下の誘引物質の量となるように散布を行っ
た。 実施例1) 0.1g(ダニ類誘引剤として0.3g) 実施例2) 0.5g(ダニ類誘引剤として1.5g) 実施例3) 1.0g(ダニ類誘引剤として3.0g) 実施例4)10.0g(ダニ類誘引剤として30.0
g)
ン酸ベンジルを配合しなかったこと以外は実施例1〜4
と同様にエアゾール型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行
った。 比較例1) ダニ類誘引剤として0.3g 比較例2) ダニ類誘引剤として1.5g 比較例3) ダニ類誘引剤として3.0g 比較例4) ダニ類誘引剤として30.0g
ール7部、非粘着性樹脂としてポリイソブチルメタクリ
レート(分子量約10万)21部、揮発性溶剤としてエ
タノール7部、発泡剤としてソルビタンモノオレエート
7部、エアゾール噴射剤としてLPガス44部、揮発性
溶剤としてジメチルエーテル14部からなるダニ類誘引
剤を調整し、容器に充填してエアゾール型ダニ類誘引剤
とした。このエアゾール型ダニ類誘引剤を1m2あたり
以下の誘引物質の量となるように散布を行った。 実施例5) 0.5g(ダニ類誘引剤として1.5g) 実施例6) 1.5g(ダニ類誘引剤として4.5g) 実施例7) 10.0g(ダニ類誘引剤として30.0
g) 実施例8)30.0g(ダニ類誘引剤として90.0
g)
ールを配合しなかったこと以外は実施例5〜8と同様に
エアゾール型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行った。 比較例5) ダニ類誘引剤として1.5g 比較例6) ダニ類誘引剤として4.5g 比較例7) ダニ類誘引剤として30.0g 比較例8) ダニ類誘引剤として90.0g
オン酸ベンジル2.50部、非粘着性樹脂としてロジン
48.75部、揮発性溶剤兼、発泡剤兼、エアゾール噴
射剤としてLPガス48.75部からなるダニ類誘引剤
を調整し、容器に充填してエアゾール型ダニ類誘引剤と
した。このエアゾール型ダニ類誘引剤を1m2あたり以
下の誘引物質の量となるように散布を行った。 実施例9) ダニ類誘引剤として9.0g 実施例10) ダニ類誘引剤として18.0g
剤兼、エアゾール噴射剤としてジメチルエーテルを使用
したこと以外は、実施例9、10と同様にしてエアゾー
ル型ダニ類誘引剤を調整し、散布を行った。 実施例11) ダニ類誘引剤として9.0g 実施例12) ダニ類誘引剤として18.0g
ピレン製)を30cm×30cmに切断し、切断した絨毯断
片にヤケヒョウヒダニ500匹を設置する。1晩放置し
た後、上記実施例1〜8及び比較例1〜8のダニ類誘引
剤を均一になるように散布する。3時間放置した後、家
庭用電気掃除機(舞姫510、三洋電機株式会社製)で
約10秒間かけて絨毯断片を掃除し、以下の試験を行い
ダニ除去率を求めた。
木綿布を被せ、表面温度55℃に調整したホットプレー
ト上に載せて、1時間加熱し、ダニを木綿布に追い出
す。次に木綿布をよく水洗し、ダニ数を顕微鏡下で計測
した。
置し、ダニ類誘引剤は散布せず、掃除機による掃除も行
わなかった絨毯断片におけるダニ数を計測し、下式によ
り回収率を算出した。試験は3回繰り返し行った結果、
回収率の平均値は81%であった。 回収率(%)=(計測されたダニ数)/(設置ダニ数)
×100
設置ダニ数、計測されたダニ数および上記回収率よりダ
ニ除去率を求めた。試験は3回繰り返し行い、その平均
値を求めた。 ダニ除去率(%)=(設置ダニ数−計測されたダニ数/
回収率)/(設置ダニ数)×100
デル絨毯試験におけるダニ除去率の結果を表1に示し
た。
家の居間の絨毯、S家の書斎の絨毯の2カ所の各1m2
に、実施例3及び比較例3で調整したダニ類誘引剤を均
一になるように散布した。3時間放置した後、家庭用電
気掃除機(舞姫510、三洋電機株式会社製)で20秒
間かけて掃除した。
を取りだし、室内塵の中からダニの虫体をより分け、顕
微鏡で観察した。それぞれの計測結果を表2に示す。
ピレン製)を30cm×30cmに切断し、切断した絨毯断
片にヤケヒョウヒダニ500匹を設置する。1晩放置し
た後、上記実施例9〜10のダニ類誘引剤を均一になる
ように散布する。散布後10分、30分、1時間、3時
間放置した後、家庭用電気掃除機(舞姫510、三洋電
機株式会社製)で約10秒間かけて絨毯断片を掃除し、
以下の試験を行いダニ除去率を求めた。結果を表3に示
す。
上述の構成よりなるので、ダニ類の誘引効果が高く、
畳、絨毯、布団などの深層部や繊維にしがみついている
ダニ類をも誘引し、誘引剤周辺である表層部に集めて効
果的に駆除することができる。また、非粘着性樹脂を配
合していることにより被駆除物(畳、絨毯等)にくっつ
いたりせず、被駆除物を傷めることもない。しかも、誘
引されたダニ類は吸引機により吸引駆除することができ
るため、取り扱いが簡便で、迅速に駆除することができ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 常温で液体であるダニ類の誘引物質と、
非粘着性樹脂とからなることを特徴とするダニ類誘引
剤。 - 【請求項2】 さらに発泡剤を含有することを特徴とす
る請求項1記載のダニ類誘引剤。 - 【請求項3】 上記常温で液体であるダニ類の誘引物質
が、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオール、ネロー
ル、リナロール、シトロネロールの群から選ばれる1種
と、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸の群から選ば
れる1種とのエステル類、プロピオン酸ベンジル、ネロ
リドール、テルピネオール、n−ノニルアルコール、フ
ァルネソール、シトラールジエチルアセタール、ゲラニ
ルアセトン、テトラヒドロゲラニオール、ゲラニオー
ル、ネロール、リナロール、シトロネロールからなる群
より選ばれる1種以上の化合物であることを特徴とする
請求項1又は2記載のダニ類誘引剤。 - 【請求項4】 さらにエアゾール用噴射剤を含有するこ
とを特徴とする請求項1〜3記載のエアゾール型ダニ類
誘引剤。 - 【請求項5】 請求項1〜4記載のダニ類誘引剤を、
畳、絨毯、布団などに散布することによりダニ類を誘引
し、後にダニ類誘引剤と誘引されたダニとを吸引機にて
吸引駆除することを特徴とするダニ類駆除方法。
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