JP2002307543A - 賦形シートの表面保護方法 - Google Patents
賦形シートの表面保護方法Info
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Abstract
気孔マークが転写されることなく、フォーミング性の面
でも良好な賦形を行うことができる賦形シートの表面保
護方法を提供する。 【解決手段】金型11上にセットしたシート15の印刷
面を熱板17に圧着させて金型11の通気孔11aから
の圧空押しつけによりシート15の均一加熱を行った
後、熱板17の通気孔17aから噴出される高温圧空と
金型11の通気孔11aからの吸引によってシート15
を賦形するようにした熱板式真空圧空成形において、シ
ート15の印刷面が通気孔マークを転写させることのな
い硬度とシートのフォーミング性を低下させることのな
い伸び特性を併せ持ったインキによって形成される。
Description
形によるシートの印刷面に通気孔マークが転写されるこ
とのない賦形シートの表面保護方法に関するものであ
る。
部品は、モジュール化として複数部品を一体化する傾向
にあり、三次元での立体形状が主流となっている。
ールパネルのように透過性が要求される成形部品は、そ
の形状及び意匠の多色化により、従来の主工法であった
2色成形や3色成形、塗装レーザ加工の対応が困難とな
り、印刷シートを一体成形するようにしたインモールド
工法を採用することが急増している。
も、平坦な印刷シートをインサート成形するようにした
従来工法から、深い立体形状をカバーするために、予め
フォーミングによって所望形状の賦形を行った立体シー
ト材をインサートすることが要求されている。
(賦形)加工するには、その要求仕様により、冷間(常
温)または熱間でのマッチドメタル工法、真空成形、真
空圧空成形等の各種加工法が採用されるようになってい
る。
なシートを立体形状に賦形させるものであって、シート
材に求められる特性としては、耐熱性と共に均一かつ良
好な伸びが要求されるところである。
よるフォーミング加工を示すものであり、シートの表面
に印刷を施した印刷シートに金型の形状を賦形するよう
にしたものである。
11を固定すると共に金型枠10の下部に金型温調ブロ
ック12(図2参照)を設けた金型ユニット13を構成
し、金型枠10の上部四方に突出されたガイドピン1
4、14…に印刷シート15に形成された各ガイド孔1
6、16…を挿入して該印刷シート15を位置合わせし
た状態で金型11上に設置する。
13を上昇することによって印刷シート15の上面を熱
板17に当て、図3に示すように、金型11に設けられ
た多数の通気孔11a、11a…からシート15側に高
温過熱された圧空を噴出することによりシート15を熱
板17に圧着させる。
られた多数の通気孔17a、17a…より高温圧空をシ
ート15側に噴出すると共に、金型11の多数の通気孔
11aによって真空吸引を行うことによって、シート1
5が金型11の形状にならって賦形加工される。
13を下降することによって金型11の型開きを完了
し、賦形シート15を取り出すために、金型11の通気
孔11a、11a…から温風圧搾エアを賦形シート15
側に噴出してシート15を金型11から離脱させ、次い
で、図6に示すように、金型枠10のガイドピン14、
14…から手動にてシート15を取り出す。
ば、加熱コントロールされた熱板17にシート15を直
接接触させることによって、均一かつ迅速なる加熱を行
うと同時に、圧空を噴出することによってシート表面を
ムラなく熱板17に押圧させることができ、シート溶融
の際に生じるドローダウンを軽減させることが可能とな
り、フォーミングの意匠位置ずれが少なく、優れた再現
性を達成することができる。
法においては、熱板17によって加熱されたインキ面が
熱板17の無数の通気孔17a、17a…に触れ、賦形
時に、この通気孔より高温圧空が噴出されることによっ
てインキ面を直接押圧するため、通気孔マークがシート
15に転写されるという問題点があり、従来は、インキ
面に保護フィルムを貼る等の特別な対策を必要としてい
たのである。
ハードコート処理することにより、通気孔マークを目立
ちにくくすることは可能であるが、ハードコート処理に
よってシート自体の柔軟性を失うことでフォーミング性
が低下し、形状不良の問題及びハードコート層にクラッ
クが発生するという問題が生じる。
点を解決するためになされたもので、熱板式真空圧空成
形によるシートの印刷面に通気孔マークが転写されるこ
となく、フォーミング性の面でも良好な賦形を行うこと
ができる賦形シートの表面保護方法を提供することを目
的とする。
めに、本発明の請求項1における賦形シートの表面保護
方法は、金型上にセットしたシートの印刷面を熱板に圧
着させて金型の通気孔からの圧空押しつけによりシート
の均一加熱を行った後、前記熱板の通気孔から噴出され
る高温圧空と前記金型の通気孔からの吸引によって前記
シートを賦形するようにした熱板式真空圧空成形におい
て、前記シートの印刷面が通気孔マークを転写させるこ
とのない硬度と前記シートのフォーミング性を低下させ
ることのない伸び特性を併せ持ったインキによって形成
されることを特徴とする。
面保護方法は、請求項1において、前記インキは二液硬
化型反応タイプインキであることを特徴とする。
面保護方法は、請求項1または請求項2において、前記
インキには平均粒子径が1〜35μのポリマー粒子をイ
ンキ100重量部中に5〜30重量部含んでいることを
特徴とする。
表面保護方法は、請求項1または請求項2において、前
記インキは平均粒子径が2〜20μのポリマー粒子をイ
ンキ100重量部中に10〜20重量部含んでいること
を特徴とする。
しながら説明する。
は、図1〜図6に示す熱板式真空圧空成形に供給するシ
ート15の印刷面が通気孔マークを転写させることのな
い硬度とシート15のフォーミング性を低下させること
のない伸び特性を併せ持ったインキによって形成される
ようにしたものである。
する材料として、耐熱性と均一かつ良好な伸びを満足す
るPC(ポリカーボネート)を用い、このようなシート
の片面または両面に後述する二液硬化反応タイプインキ
を使用して印刷を施しておき、この印刷シートを図1〜
図6に示す熱板式真空圧空成形に供給する。
り、図7(a) はシート2の熱板側(図7(a) の上方面
側)に二液硬化反応タイプインキ3を印刷し、その反対
面に通常のインク4を施してある。
インク4を施したうえ、夫々の表面に二液硬化反応タイ
プインキ3を印刷したものである。
各項目に分けて説明する。
添加量 インキのタイプとしては、溶剤型インキや紫外線硬化型
インキなどを使用することができる。
5μ、好ましくは2〜20μのポリマー粒子をインキ1
00重量部中に5〜30重量部、好ましくは10〜20
重量部含んでいる二液硬化反応タイプインキを使用す
る。
子を含むことによって、本発明に求められる通気孔マー
クが転写されないだけの硬度と、必要なフォーミング性
を有する柔軟性を確保した印刷シートとすることができ
る。
記のように規定したのは、熱板の通気孔マークが転写さ
れない限度としての硬度とフォーミング性の限度から規
定されると共に、仕上がり具合を考慮した結果によるも
のである。
りが粗くなり、その粗さの限度は平均粒子径27〜35
μである。その反面、微球粒子が小さくなると表面のマ
ット仕上りが細かくフラットなものとなり、マット仕上
とならないものであって、その限度が平均粒子径1〜7
μである。両者を総合した平均粒子径が1〜35μとな
る。さらに、微球粒子の好ましい粒子径が2〜20μで
あるのは、マット仕上りのより好ましい粗さを規定する
ものである。
インキの流動性と接着性に影響するものであり、平均粒
子径が1〜35μの場合は、ポリマー微球粒子をインキ
100重量部中に5〜30重量部含み、平均粒子径が2
〜20μの場合は、微級粒子をインキ100重量部中に
10〜20重量部含むことによって、好ましいインキの
流動性と接着性を確保し、良好なマット仕上りとするも
のである。
ましい。また、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(共)
重合体、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、4弗化エ
チレン樹脂などの合成樹脂粉末も例示することができ
る。さらに、これらの樹脂粉末を併用することも可能で
ある。
を発生しない柔軟性と耐熱性とを兼備したバインダー樹
脂が望ましい。
ウレタン樹脂、(メタ)アクリル酸エステル樹脂、塩化
ビニール、酢酸ビニール共重合体などが例示できる。
能基を有する架橋性のものであってもよく、架橋剤と併
用して二液性のインキとして使用することもできる。
ることは、印刷物の耐熱性を向上することに有効であ
る。
製のCOS−100マットクリヤー、COS−200マ
ットクリヤー、COS−300マットクリヤー、COS
−400マットクリヤー、COS−500マットクリヤ
ー等がある。なお、マット剤の添加量を加減してマット
感を調整することができる。
されたシートは所望形状にトリミングプレスして単品で
使用されるものと、これを射出成形金型にインサート
し、成形で一体化するインモールド工法に使用されるの
が一般的である。
空圧空成形に供給されるシートの印刷面が通気孔マーク
を転写させることのない硬度とシートのフォーミング性
を低下させることのない伸び特性を併せ持ったインキに
よって形成されるようにしてあるため、シート自体の柔
軟性を失うことも、インクにクラックが発生することも
なく、熱板式真空圧空成形によるシートの賦形加工にお
ける外観保護と併せて従来印刷の最終工程で実施してい
たハードコート塗装の削除を可能とするものである。
法によれば、シートを賦形する前工程としてシートに本
発明におけるインキを用いて印刷しておくことにより、
従来実施されていたインキ面に保護フィルムを貼る等の
特別な対策を施すことなく、通気孔マークが転写され
ず、良好なフォーミング性によって賦形されたシートを
得ることが可能となる。
置している状態を示す斜視図である。
ートの上部に熱板を当接した状態を示す断面図である。
ートを熱板に圧着している状態を示す断面図である。
している状態を示す断面図である。
ら型開きを行っている状態を示す断面図である。
取り出している状態を示す斜視図である。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】金型上にセットしたシートの印刷面を熱板
に圧着させて金型の通気孔からの圧空押しつけによりシ
ートの均一加熱を行った後、前記熱板の通気孔から噴出
される高温圧空と前記金型の通気孔からの吸引によって
前記シートを賦形するようにした熱板式真空圧空成形に
おいて、前記シートの印刷面が通気孔マークを転写させ
ることのない硬度と前記シートのフォーミング性を低下
させることのない伸び特性を併せ持ったインキによって
形成されることを特徴とする賦形シートの表面保護方
法。 - 【請求項2】前記インキは二液硬化型反応タイプインキ
であることを特徴とする請求項1記載の賦形シートの表
面保護方法。 - 【請求項3】前記インキは平均粒子径が1〜35μのポ
リマー粒子をインキ100重量部中に5〜30重量部含
んでいることを特徴とする請求項1または請求項2記載
の賦形シートの表面保護方法。 - 【請求項4】前記インキは平均粒子径が2〜20μのポ
リマー粒子をインキ100重量部中に10〜20重量部
含んでいることを特徴とする請求項1または請求項2記
載の賦形シートの表面保護方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001110151A JP2002307543A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 賦形シートの表面保護方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001110151A JP2002307543A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 賦形シートの表面保護方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002307543A true JP2002307543A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=18961975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001110151A Pending JP2002307543A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 賦形シートの表面保護方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002307543A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006346979A (ja) * | 2005-06-15 | 2006-12-28 | Sakaiya:Kk | 合成樹脂シート及び合成樹脂シートの絞り成形方法 |
JP2008055622A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Nippon Seiki Co Ltd | プラスチックシート |
JP5502231B1 (ja) * | 2013-10-18 | 2014-05-28 | 日本写真印刷株式会社 | インキ組成物及び転写シート |
JP2021053854A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 株式会社丸三金属 | 被着フィルムの成形方法 |
-
2001
- 2001-04-09 JP JP2001110151A patent/JP2002307543A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015078332A (ja) * | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 日本写真印刷株式会社 | インキ組成物及び転写シート |
JP2021053854A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 株式会社丸三金属 | 被着フィルムの成形方法 |
JP7329240B2 (ja) | 2019-09-27 | 2023-08-18 | 株式会社丸三金属 | 被着フィルムの成形方法 |
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