JP2002307416A - パネルの製造方法 - Google Patents

パネルの製造方法

Info

Publication number
JP2002307416A
JP2002307416A JP2001120040A JP2001120040A JP2002307416A JP 2002307416 A JP2002307416 A JP 2002307416A JP 2001120040 A JP2001120040 A JP 2001120040A JP 2001120040 A JP2001120040 A JP 2001120040A JP 2002307416 A JP2002307416 A JP 2002307416A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
mass
composition
volatile component
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001120040A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Yanase
聡 柳瀬
Shinya Hamazaki
真也 浜崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kasei Corp filed Critical Asahi Kasei Corp
Priority to JP2001120040A priority Critical patent/JP2002307416A/ja
Publication of JP2002307416A publication Critical patent/JP2002307416A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B26/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing only organic binders, e.g. polymer or resin concrete
    • C04B26/02Macromolecular compounds
    • C04B26/10Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B26/12Condensation polymers of aldehydes or ketones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/20Resistance against chemical, physical or biological attack
    • C04B2111/28Fire resistance, i.e. materials resistant to accidental fires or high temperatures

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防火性にすぐれたパネルを良好な収率をもっ
て生産する方法を提供する。 【解決手段】 フェノール樹脂、水酸化アルミニウム、
カオリンクレイ及び無機繊維を含有し、揮発成分含有量
が5質量%以上、15質量%以下であるパネル成形用組
成物を用いプレス成形によってパネルを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防火性に優れたパ
ネルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般住宅は木造軸組構造の場合、
その外壁面は木やモルタルによって仕上げられ、その表
面を吹き付けによる塗装で仕上げられるのが一般的であ
った。この木造軸組構法の場合、モルタルの養生期間や
塗料の乾燥のための養生期間が必要であり、そのためこ
の構法は湿式構法と呼ばれる。一方、間柱に合板やパネ
ルを釘付けし、その外側に窯業系サイディングボードを
釘付けしたり、タイル等を横レールに引っかけるなどと
いった、プレハブ構法、ツーバイフォー構法と呼ばれる
構法による住宅が最近では一般的になっており、これら
の構法は乾式構法と呼ばれている。
【0003】前記湿式構法による外壁は、例えば、吹き
付けによる塗装を行った場合、近隣家屋への塗料液微粉
の飛散や塗料中の有機溶剤の揮散による環境負荷の増大
が問題であるばかりでなく、塗装仕上げ面が約10年で
色調や表面樹脂層が劣化して外壁の見栄えが劣るように
なる問題があり、そのため再塗装を必要とした。また、
レンガ、タイル等をモルタルを介して積み重ねたり、張
り付けたりする構法でもやはり、養生のため長い工期を
要する点が問題であった。
【0004】一方、乾式構法においては、例えば特開平
05−209454号公報に開示されているような窯業
系サイディングボードやタイル等を用いる場合、これら
の単位面積当たりの重量は過大である事が多く、住宅設
計の段階から大きな重量に耐えうる設計をしなければな
らなかった。また、木造軸組構造の家屋のうち、築後1
0年以上のいわゆる中古住宅の外壁の改装(リフォー
ム)を再塗装によらずに実施しようとして窯業系サイデ
ィングボードやタイル等を用いようとした場合には、既
存の外壁材や柱の設計強度を越えることになり、これら
の大きな重量の窯業系サイディングボードやタイル等は
使用できない場合が多いし、窯業系サイディングボード
や該タイル等を用いた家屋そのもののリフォームであっ
ても、既存の外壁材や柱の設計荷重を越えないようにす
るための、既存外壁材の除去や柱の増強等の別工事が発
生し、リフォーム工事の施工上極めて不便であった。
【0005】また、窯業系サイディング材の施工では、
例えば3尺×6尺(約90cm×約180cm)板の大
平面のパネルを釘打ちで固定していくため、重量物であ
る該パネルの運搬や壁面での位置決め作業の際に施工者
にかかる負担も大きいのが現状である。そのため、近
年、軽量外壁材として、金属サイディング等の軽量サイ
ディング材が開発されてきているが、これは、表層を構
成するアルミニウム等の金属薄板表面にエンボス状凹凸
をつけ、その内層をウレタンフォーム等とした構造であ
りこれを釘打ちによって既存外壁面に取り付ける構法が
採用されている。この構法は、例えば、特開昭63−1
25770号公報に開示されている。しかしながら、デ
ザインの面では、表層を構成するアルミニウムの表面の
凹凸形状は、光沢感が出過ぎるため外観の高級感に欠け
ることが多い。また、アルミニウムの場合は、その融点
が660℃であるため、火災等によって外壁表面に裸火
が激しく接するような場合、表層が溶融破壊され、防火
性の面で問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、住宅用外壁
材として利用でき、防火性に優れたパネルの製造方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために鋭意研究した結果、本発明を完成する
に至った。すなわち、本発明は、(1) 少なくともフ
ェノール樹脂、水酸化アルミニウム、カオリンクレイ及
び無機繊維を含有し、且つ揮発成分含有量が5質量%以
上、15質量%以下であるパネル成形用組成物を用い、
プレス成形することを特徴とするパネルの製造方法、
(2) パネル成形用組成物が、40℃以上、120℃
以下で熱処理して得られたものである請求項1記載のパ
ネルの製造方法、である。
【0008】以下に、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いるパネル成形用組成物は、少なくともフェ
ノール樹脂、水酸化アルミニウム、カオリンクレイ及び
無機繊維を含有することが必要である。本発明において
用いられるフェノール樹脂としては、レゾール系フェノ
ール樹脂であっても、ノボラック系フェノール樹脂であ
っても良く、また、これらの樹脂に、必要に応じて重合
度を高める目的で、レゾール型フェノール樹脂では酸触
媒、ノボラック型フェノール樹脂では塩基触媒を添加し
て用いても良いが、常温で液状を示すレゾール系フェノ
ール樹脂を無触媒で用いることが、成形加工性および生
産性の点から好ましい。
【0009】パネル成形用組成物中のフェノール樹脂の
含有量は、パネルの耐久性および成形時の成形性の観点
から、フェノール樹脂、水酸化アルミニウム、カオリン
クレイ及び無機繊維の総質量に対して10質量%以上が
好ましく、また防火性の観点から60質量%以下が好ま
しく、さらに好ましくは15質量%以上、40質量%以
下である。なお、ここでいうフェノール樹脂の含有量
は、該樹脂中に含まれる水分を除いた量である。
【0010】本発明で用いるパネル成形用組成物中の水
酸化アルミニウムとカオリンクレイの合計の含有量は、
パネルの防火性、耐久性の観点からフェノール樹脂、水
酸化アルミニウム、カオリンクレイ及び無機繊維の総質
量に対して30質量%以上が好ましく、成形性の観点か
ら80質量%以下が好ましく、より好ましくは40質量
%以上、70質量%以下である。水酸化アルミニウムと
カオリンクレイの混合比は成形性の観点から質量比で
1:9〜9:1の範囲が好ましく、より好ましくは1:
5〜5:1の範囲、特に好ましくは1:3〜3:1の範囲
である。
【0011】また、該パネル成形用組成物中には水酸化
アルミニウム、カオリンクレーの他に炭酸カルシウム、
タルク、マイクロバルーン、硫化バリウム、無水ケイ
酸、けい藻土、ガラスパウダー、マイカ、炭酸マグネシ
ウム、三酸化アンチモン、ゾノトライト、トバモライ
ト、ワラストナイト、けい砂等が含まれていても良い
が、成形性の観点から30質量%以下が好ましい。パネ
ル成形用組成物中に含まれる無機繊維としては、ガラス
繊維、金属繊維、鉱物繊維等が挙げられ、これらを単独
または混合して用いることができる。該無機繊維の含有
量は、パネルの成形性とパネル強度の観点からフェノー
ル樹脂、水酸化アルミニウム、カオリンクレイ及び無機
繊維の総質量に対して3質量%以上、40質量%以下が
好ましく、5質量%以上、20質量%以下がより好まし
い。中でもガラス繊維は軽量で強度も高く好適である。
【0012】ガラス繊維としては、E−ガラス、C−ガ
ラス、T−ガラス、AR−ガラス、D−ガラス等が挙げ
られ、これらのいずれの種類のガラスを用いても良い
が、コスト面などからE−ガラスが好ましい。また、無
機繊維の繊維径は3〜30μm程度の繊維径のものが好
ましく、より好ましくは6〜15μmである。無機繊維
の繊維長はパネルの耐久性の観点から0.5mm以上が
好ましく、パネルの成形性の観点から50mm以下が好
ましく、より好ましくは1.0mm以上、15mm以下
である。
【0013】本発明のパネル成形用組成物は、上記のフ
ェノール樹脂、水酸化アルミニウム、カオリンクレイ及
び無機繊維を少なくとも含有することが必要であり、こ
れらを主な成分とする組成物をプレス成形用の成形材料
とする。また、該組成物には得られる成形体の防火性、
耐久性等を高めるため難燃剤、紫外線吸収剤、内部離型
剤、増粘剤等の添加剤を加えてもよく、特に成形加工性
を向上させるため内部離型剤を添加することが推奨され
る。内部離型剤の添加量は、パネル成形用組成物中のフ
ェノール樹脂、水酸化アルミニウム、カオリンクレイ及
び無機繊維の総質量に対して0.1質量部以上、10質
量部以下が好ましく、より好ましくは1質量部以上、5
質量部以下である。内部離型剤としては脂肪族炭化水素
系のもの、高級脂肪族アルコール系のもの、脂肪酸アマ
イド系のもの、金属石けん系のもの、リン酸系のものな
どが挙げられ、中でもステアリン酸亜鉛、中和性リン酸
アルコールは離型効果が高く好ましい。
【0014】本発明のパネル成形用組成物中に含まれる
揮発成分は5質量%以上、15質量%以下、好ましくは
7質量%以上、12質量%以下であることが必要であ
る。揮発成分が5質量%未満の場合は、成形する際の流
動性が不足し成形体の良品収率が低下するため好ましく
ない。また揮発成分が15質量%を超える場合は成形時
に揮発成分が急激に蒸発し、またその際の衝撃で硬化前
の成形体が破損し良品収率を低下させ、また流動性が大
きすぎバリの発生が多くなる。
【0015】本発明において揮発成分含有量とは、原料
組成物100gを厚み5mmの板状にした状態で上部の
開放した容器に入れて180℃で20分間加熱し、加熱
前後の重量を測定し、加熱前の組成物の重量に対する、
その重量減少分の質量%をいう。原料組成物中の揮発成
分が15質量%を超える場合は、該組成物を熱処理する
ことで、揮発成分含有量を本発明のパネル成形用組成物
の範囲内に含まれるように調整する。このような調整を
した組成物も本発明のパネル成形用組成物として好適に
用いることができる。熱処理の温度は処理時間を短時間
とするために40℃以上が好ましく、また該組成物中の
フェノール樹脂の硬化を進行させないという観点から1
20℃以下が好ましく、より好ましくは80℃以上、1
00℃以下である。
【0016】熱処理時間は、原料組成物中に含まれる揮
発成分の組成や揮発成分の含有量によって異なることか
ら、あらかじめ熱処理の温度、時間と揮発成分減少量の
相関を調べた上で、揮発成分の含有量が5質量%以上、
15質量%以下、好ましくは7質量%以上、12質量%
以下となるように決定すれば良い。またこの熱処理は原
料組成物を平らな板上で0.3MPaの圧力でプレス
し、厚み5mmの板状にした状態で行うのが好ましい。
原料組成物中の揮発成分の量が5質量%未満の場合は、
該組成物に純水、アルコール等の揮発成分を添加して、
揮発成分含有量が本発明のパネル成形用組成物の範囲内
に含まれるように調整する。この際、添加する揮発成分
の量は、原料組成物の組成によっても異なるため、あら
かじめ揮発成分の添加量と揮発成分量の相関を調べた上
で決定すれば良い。
【0017】本発明のパネル成形用組成物の製造方法と
してはフェノール樹脂、水酸化アルミニウム、カオリン
クレイ、無機繊維、および難燃剤、紫外線吸収剤、内部
離型剤、増粘剤等の添加剤をニーダー、オムニミキサー
等の混合機に投入し、含まれる揮発成分や、用いる混合
機にもよるが3〜30分間、好ましくは5〜20分間混
合して、原料組成物を製造し、該原料組成物中の一部を
用いて、上述の測定法により揮発成分含有量を測定す
る。揮発成分含有量が本発明のパネル成形用組成物の範
囲内に含まれない場合は、上述の方法で揮発成分含有量
を調整する。
【0018】また、本発明においては、パネル成形用組
成物を製造する際に混合状態を良好にするとともに必要
な混練時間を短縮するため、予め揮発成分を多めに添加
して混合し、その後に熱処理を行い、揮発成分含有量を
本発明のパネル成形用組成物の範囲内に調整する方法も
推奨される。また、本発明においてはパネル成形用組成
物中の揮発成分含有量が本発明の範囲内に入っている場
合でも、プレス成形する前に該組成物を熱処理すること
も推奨される。この熱処理によって該パネル成形用組成
物中の樹脂成分は適度に高分子量化し、プレス成形の際
により良好な成形性を示すようになる。この熱処理温度
としても40℃以上、120℃以下が好ましく、より好
ましくは80℃以上、100℃以下である。熱処理時間
としては120℃であれば10分程度、40℃であれば
24時間程度が好ましい。但し、熱処理後の該組成物中
の揮発成分含有量が、本発明のパネル成形用組成物の範
囲内に入るように熱処理温度および処理時間を調整する
ことが必要である。熱処理前に多めに水、アルコール等
の揮発成分を添加し、熱処理の温度と時間により揮発成
分含有量を調整することは、本発明の好ましい実施態様
である。
【0019】本発明は、上記の特徴を持ったパネル成形
用組成物を用い、プレス成形によってパネルを製造する
方法である。ここでプレス成形とは成形体の形状を型ど
った金型とプレス機によって原料を圧縮して成形体を製
造する方法を指す。この時、プレスの硬化時間、温度、
圧力は用いるパネル成形用組成物の組成によって変わる
が、本発明の範囲において良好な成形体が得られる条件
として、プレスの硬化時間として30秒以上、300秒
以下、好ましくは60秒以上、120秒以下であり、プ
レスの温度は150℃以上、200℃以下、好ましくは
170℃以上、190℃以下であり、プレスの圧力とし
ては3MP以上、9MPa以下、好ましくは4MPa以
上、6MPa以下が推奨される。
【0020】本発明においてパネルとは、表面が平坦な
平板または表面に意匠を有する平板であるパネル状の成
形体を総称していう。本発明によって得られるパネルは
外壁材、内壁材、床材、屋根材、天井素材等の建築用素
材として利用可能である。このためパネルの構造を工夫
してより簡易に施工でき、かつ頑健なものとすることが
好ましい。パネルの厚みは薄すぎるとパネルの形状保
持、強度低下が顕著になるため、パネルの平均厚みは1
mm以上、5mm以下とすることが推奨される。また、
パネル一枚の大きさを0.2m2以上、1m2以下とする
ことが好ましく、パネル一枚の質量は0.5kg以上、
7kg以下が好ましく、パネルの上下左右部に嵌合構造
を持たせることなども好ましい態様である。なおここで
嵌合構造とはパネルの一部分に凸部、別のパネルの一部
分に凹部を持たせて2枚のパネルの凸部と凹部をはめ込
んでパネルを継ぎ足していくことができる構造をいう。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づいて
説明する。なお、揮発成分含有量の測定は、原料組成物
100gを試料として用い、厚み5mmの板状にした状
態で上部の開放した容器に入れて、180℃で20分間
加熱し、加熱前後の重量を測定し揮発成分含有量を求め
た。
【0022】
【実施例1】水酸化アルミニウム(昭和電工(株)製
ハイジライトH32)100.0質量部、カオリンクレ
イ(ENGELHARD社製 ASP−400P)100.0質量
部、レゾール系フェノール樹脂(昭和高分子(株)製B
RL−240、含水率20質量%)78.0質量部、増
粘剤として水酸化カルシウム(関東化学(株)製 試薬
特級)0.9質量部、内部離型剤としてステアリン酸亜
鉛(関東化学(株)製試薬一級)3.1質量部、繊維長
3mmのガラス繊維(日東紡績(株)製 CS−3SK)3
0.0質量部をオムニミキサー(千代田技研工業(株)
製 OM−5)にて約15分間、混合撹拌し、原料組成
物を得た。この原料組成物中の揮発成分含有量は7.5
質量%であった。
【0023】この原料組成物100gをパネル成形用組
成物として用い、180℃に加熱した加圧プレスに装着
された表面クロムメッキ仕上げ、パネル面積225cm
2の溝付き鋼製金型へセットし、金型を閉めて加熱加圧
1.17×107Paでプレスしたところ金型内形状と
同型のパネルを得た。この時バリの発生量は1.5gで
あり、パネルは原料の未充填部のない良品であった。こ
のパネルを10cm×10cmの大きさに切り出し、東
洋精機(株)のコーンカロリーメータIII装置を用い、
(財)日本建築総合試験所編「防耐火性能試験・評価業務
方法書」に基づいて燃焼試験を行ったところ総発熱量は
9.1MJ/m2であった。
【0024】
【実施例2】混合時間を短縮するために原料組成物に純
水30.0質量部を加え、オムニミキサーの混合時間を
約3分間とする以外は、実施例1と同様に原料を混合撹
拌し、原料組成物を得た。この原料組成物は、混合時間
は実施例1の約1/3であったが、実施例1におけるパ
ネル成形用組成物と同等に十分に混合されていた。この
原料組成物中の揮発成分含有量を測定したところ17.
0質量%であった。この原料組成物を平らな板上で0.
3MPaの圧力でプレスし、厚み5mmの板状にした状
態で100℃で10分間熱処理した。その後再びこの原
料組成物中の揮発成分量を測定したところ12.0質量
%であった。
【0025】この原料組成物100gをパネル成形用組
成物として用い、180℃に加熱した加圧プレスに装着
された表面クロムメッキ仕上げ、パネル面積225cm
2の溝付き鋼製金型へセットし、金型を閉めて加熱加圧
1.17×107Paでプレスしたところ金型内形状と
同型のパネルを得た。この時バリの発生量は2.5gで
あり、パネルは原料の未充填部のない良品であった。こ
のパネルを10cm×10cmの大きさに切り出し、東
洋精機(株)のコーンカロリーメータIII装置を用い、
(財)日本建築総合試験所編「防耐火性能試験・評価業務
方法書」に基づいて燃焼試験を行ったところ総発熱量は
8.1MJ/m2であった。
【0026】
【実施例3】レゾール系フェノール樹脂として真空脱水
によって含水率12質量%に調整した昭和高分子(株)
製BRL−240を用いる以外は実施例1と同様にして
原料組成物を作製し、揮発成分含有量を測定したところ
6質量%であった。実施例1と同様にパネルを成形しバ
リの発生量とパネルの状態を確認し、燃焼試験を行っ
た。バリの発生量は0.8gであり、パネルは原料の未
充填部のない良品であった。燃焼試験における総発熱量
は8.8MJ/m2であった。
【0027】
【比較例1】レゾール系フェノール樹脂として真空脱水
によって含水率7質量%に調整した昭和高分子(株)製
BRL−240を用いる以外は実施例1と同様に原料組
成物を作製し、揮発成分含有量を測定したところ4質量
%であった。実施例1と同様にパネルを成形し、バリの
発生量とパネルの状態を確認した。バリの発生量は0g
であり、パネルはその周辺部に原料の未充填部が発生し
たものとなった。
【0028】
【比較例2】実施例2における揮発成分含有量が17.
0質量%の原料組成物をそのまま熱処理せず、実施例1
と同様にパネルを成形しバリの発生量とパネルの状態を
確認した。プレス時のガス抜け音が大きく、パネルは原
料の未充填部のない状態であったがパネル表面に細かい
亀裂が発生し、バリの発生量も4.8gと多かった。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば防火性に優れたパネルが
良好な収率をもって得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 26/12 C04B 14:36 14:36 14:10 Z 14:10 14:42 Z 14:42) 111:28 111:28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともフェノール樹脂、水酸化アル
    ミニウム、カオリンクレイ及び無機繊維を含有し、且つ
    揮発成分含有量が5質量%以上、15質量%以下である
    パネル成形用組成物を用い、プレス成形することを特徴
    とするパネルの製造方法。
  2. 【請求項2】 パネル成形用組成物が、40℃以上、1
    20℃以下で熱処理して得られたものである請求項1記
    載のパネルの製造方法。
JP2001120040A 2001-04-18 2001-04-18 パネルの製造方法 Pending JP2002307416A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001120040A JP2002307416A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 パネルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001120040A JP2002307416A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 パネルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002307416A true JP2002307416A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18970156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001120040A Pending JP2002307416A (ja) 2001-04-18 2001-04-18 パネルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002307416A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068566A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Daiken Trade & Ind Co Ltd 無機質板及びその製造方法
JP2010510164A (ja) * 2006-11-21 2010-04-02 キム、ヤン−ボク 親環境黄土を用いた建築資材および容器の製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05178651A (ja) * 1992-01-06 1993-07-20 Daiken Trade & Ind Co Ltd 無機建築板の製造方法
JPH10317641A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Riboole:Kk 軽量タイル
JP2000313650A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Taiheiyo Cement Corp 粉末フェノール樹脂を用いた無機繊維板およびその製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05178651A (ja) * 1992-01-06 1993-07-20 Daiken Trade & Ind Co Ltd 無機建築板の製造方法
JPH10317641A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Riboole:Kk 軽量タイル
JP2000313650A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Taiheiyo Cement Corp 粉末フェノール樹脂を用いた無機繊維板およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068566A (ja) * 2006-09-15 2008-03-27 Daiken Trade & Ind Co Ltd 無機質板及びその製造方法
JP2010510164A (ja) * 2006-11-21 2010-04-02 キム、ヤン−ボク 親環境黄土を用いた建築資材および容器の製造方法
US8696959B2 (en) 2006-11-21 2014-04-15 Industry-Academic Cooperation Foundation, The Catholic University Of Korea Production method of building materials and vessels using environment-friendly yellow earth

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101211383B1 (ko) 단열복합판재 및 그 제조방법과 이를 이용한 단열시공방법
US6409951B1 (en) Process for producing an inorganic molded product
CN111635181B (zh) 一种地板用纤维水泥板及其制备方法和应用
EP1215181A1 (en) Fire door cores and methods of their manufacture
JP2002307416A (ja) パネルの製造方法
KR101466916B1 (ko) 단열 몰탈
KR100638687B1 (ko) 결로방지용 단열판 및 그 제조방법
KR101497983B1 (ko) 노출 콘크리트 패널의 제조방법
JP2001316165A (ja) 建築物の壁構造
JP4382297B2 (ja) 難燃性パネル
JP3970653B2 (ja) 固定ビス穴補強パネル
JP2002187247A (ja) 難燃性パネル
JP4615154B2 (ja) 難燃パネル
JP2001241169A (ja) 外壁材用パネル
JP2002138595A (ja) 防火性に優れたパネル
JP2004263023A (ja) 難燃バルクモールディングコンパウンド
CN209442883U (zh) 板材及复合板材
JP2000192570A (ja) 発泡耐火シ―ト用組成物及び発泡耐火シ―ト
JP6113414B2 (ja) 被覆材
JP3041338U (ja) 不燃性サイディング
US20240043331A1 (en) No added formaldehyde compositions, composite products and methods of making and using the same
JP4094449B2 (ja) 外壁材
JP2003090118A (ja) リフォーム用パネル
JP3052964U (ja) 建材用パネル
JP3038085U (ja) 軽量屋根材

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20050608

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080205

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110217

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110927