JP2002307315A - 研磨布紙の固定具 - Google Patents

研磨布紙の固定具

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JP2002307315A
JP2002307315A JP2001120582A JP2001120582A JP2002307315A JP 2002307315 A JP2002307315 A JP 2002307315A JP 2001120582 A JP2001120582 A JP 2001120582A JP 2001120582 A JP2001120582 A JP 2001120582A JP 2002307315 A JP2002307315 A JP 2002307315A
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polishing
fixture
abrasive cloth
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cloth
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Ryuichi Murazaki
柳一 村崎
Toshiaki Takizawa
敏明 滝沢
Yoshinobu Takahashi
義信 高橋
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YKK Corp
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    • B24B23/00Portable grinding machines, e.g. hand-guided; Accessories therefor
    • B24B23/04Portable grinding machines, e.g. hand-guided; Accessories therefor with oscillating grinding tools; Accessories therefor
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】固定具本体に柔軟性を付与すると共に、熱によ
る変形を防止し、更には研磨屑等による目詰まりを防止
し、固定具本体に対する研磨布紙の保持力の持続を可能
にした携帯用研磨機の研磨布紙固定具を提供する。 【解決手段】研磨機1 の基板4 に着脱する取付部102 と
研磨布紙を巻きかけて係着する固定具本体101 とを備え
た合成樹脂製の固定具100 の前記固定具本体101 に、研
磨布紙の巻きかけ方向に平行に連続する複数の凹溝110
を設けると共に、その内部に空洞部104 を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用研磨機の研磨
用基板に脱着可能で且つその表面に研磨布紙が装着され
る研磨布紙の固定具に関し、特に前記研磨用基板の先端
部で研磨が行われる形式の携帯用研磨機に適用される研
磨布紙の固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から多様な研磨作業に対応できるよ
うに、携帯用の研磨機が多用されている。この携帯用研
磨機の一例として、例えば研磨機本体はハンドルを有
し、基板が脱着できる家庭用アイロンに類似する形態を
備えており、前記基板の研磨機本体への取付部が振動発
生源に結合される場合と、全く手動で研磨作業を行う場
合とがある。前記基板の先端部表面には、面ファスナー
の雄部材が固着された固定具を脱着自在に支持するため
の固定具脱着部が一体に形成されている。
【0003】この種の手動式研磨機に用いる研磨布紙固
定具の一例が、例えば特開2000−176818号公
報に開示されている。同公報に開示された研磨布紙の固
定具は、ポリエステルエラストマー樹脂や各種の硬質ゴ
ムなどからなる合成樹脂製の成形品であり、研磨機の基
板へ着脱可能な取付部と研磨布紙を巻きかけて係着する
固定具本体とを備えている。前記固定具本体には研磨布
紙の巻きかけ方向と平行に並んで配された複数の面ファ
スナー係合素子列が一体に成形されて係着面を構成して
いる。この係着面には、研磨布紙の裏面に形成されたパ
イル部材(雌の面ファスナー)を係着させることにより
研磨布紙が固着される。
【0004】固定具の前記取付部は、略台形断面からな
る細長い立方形をなしている。前記固定具本体は前記取
付部の底面に一体に連設され、半円以上の円周と同円周
上に接する接線とにより囲まれる断面形状をなした駒体
からなる。前記固定具本体の前後端面から略中央部まで
半円断面部の中心線を中心とする盲孔状の空洞部が長手
方向に形成されている。この空洞部は固定具の材質が硬
質樹脂であることから、研磨時における少なくとも固定
具の前後において多少の柔軟性を付与する必要があり、
空洞部を形成することにより弾性的に変形しやすくし、
その柔軟性を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯用の上
記研磨機は、研磨作業時に、固定具本体に研磨布紙を巻
きかけて係着一体化した固定具を取り付け、同固定具の
本体部分を研磨対象である被加工品の表面に強く押し付
けて、同被加工品の表面形状に倣って研磨作業を実行す
る。このとき、固定具には研磨機による極めて大きな振
動が多方面から作用する。そのため、固定具を介して研
磨機の振動が作業者の手や腕等に伝わるが、作業者はそ
の振動に抗して固定具を製品の表面に強く押し付けなけ
ればならず、肉体的疲労が重なりやすく、しかも長期の
間には手や腕等に炎症などの疾病に陥りやすい。
【0006】一般に、固定具を柔軟性のある材料で成形
すれば、前記振動を吸収して作業者に加わる反動を極力
抑えることができる。しかし、上記公開特許公報に開示
された固定具は、ポリエステルエラストマー樹脂や各種
の硬質ゴムなどの弾性の少ない合成樹脂材で成形されて
おり、前記振動を十分に吸収することは難しい。
【0007】そのため、上記従来技術においては、研磨
布紙を巻きかけて係着する固定具本体の内部に空洞部を
形成して固定具を弾性的に変形しやすくし、固定具の柔
軟性を確保するようにしている。しかし、前記空洞部
は、上述のように前記固定具本体の長さ方向に形成され
るため、その構造上、前記固定具本体の表裏方向には積
極的に弾性変形を許容するが、同固定具本体の長手方向
には弾性的に変形しにくい。固定具に使用される材質に
よっては、この空洞部の存在だけでは柔軟性が不足し
て、研磨時に発生する研磨機の振動による作業者に加わ
る反動を低く抑えることは難しくなる。
【0008】また、研磨作業時においては、上述のごと
く、前記固定具本体及び研磨布紙の双方に多方面から極
めて大きな力が作用する。そのため、前記研磨布紙とそ
の研磨対象の被加工品とが互いに擦れ合って摩擦熱が生
じるばかりでなく、前記固定具本体と研磨布紙同士とが
擦れ合って摩擦熱が生じやすくなる。この研磨時に発生
する摩擦熱は、前記固定具本体と研磨布紙とが互いに接
触し合う部分を通して前記固定具本体に伝達され、その
大量の摩擦熱により前記固定具本体が溶融して異形状に
変形する。
【0009】また、上記従来技術によれば、前記固定具
本体は、研磨に直接携わる部位に複数の面ファスナー係
合素子が一体に成形されて係着面を構成するが、面ファ
スナーの係合素子列間に、係合素子が存在しない非係着
領域が形成される。研磨作業がなされないとき、研磨布
紙の裏面は、前記固定具本体の非係着領域から浮き上が
った状態で局部的に前記係着面に係着されており、前記
固定具本体の非係着領域では研磨布紙と積極的に接触し
ていない。
【0010】しかしながら、研磨作業時において、前記
固定具を研磨対象製品に強く押し付けながら、同製品の
表面形状に倣って研磨作業がなされると、前記固定具本
体の非係着領域と研磨布紙の裏面とがその押し付け力に
より必然的に接触し合う。このため、前記固定具本体と
研磨布紙裏面との間の隙間が閉鎖され、外気との接触を
遮断してしまうようになり、通気を妨げて前記固定具本
体及び研磨布紙の裏面から外部への放熱作用が不足す
る。
【0011】更に、研磨作業時に発生する研磨屑等が、
前記固定具本体の長さ方向の側端部から前記固定具本体
の表面及び研磨布紙の裏面の間の隙間に侵入して、外部
に排出されずに蓄積されると、研磨屑等により前記固定
具本体の係着面に形成された複数の面ファスナー係合素
子列の間の非係着面領域に目詰まりが生じて前記固定具
本体及び研磨布紙の間の係着を阻害するようになり、そ
の固定具本体の係着力を低下させて研磨布紙が前記固定
具本体から剥がれ落ちてしまう。更にまた、研磨屑等が
前記固定具本体の表面及び研磨布紙の裏面の間の隙間に
侵入すると、研磨屑等により、固定具本体及び研磨布紙
の双方が互いに大きな摩擦力をもって擦れ合うようにな
る。その摩擦による発熱も加わり、更に固定具本体が溶
けやすくなり、短期間で異形に変形する。
【0012】本発明は、上記従来の課題を解決すべくな
されたものであり、その具体的な目的は、固定具の固定
具本体に多方向に変形しやすい柔軟性を付与すると共
に、熱による変形を防止することを可能にし、更には研
磨作業時に発生する研磨屑等による目詰まりを防止し
て、長時間にわたって前記固定具本体に対する研磨布紙
の保持力を持続させることを可能にした研磨機における
研磨布紙固定具を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用効果】請求項1に
係る発明は、固定具本体に、研磨機の基板に脱着する取
付部と研磨布紙を巻きかけて係着する係着面とを備えた
合成樹脂製の研磨布紙固定具であって、前記固定具本体
の表面には複数の凹溝を有していることを特徴とする研
磨布紙の固定具にある。
【0014】ここで、本発明における研磨布紙固定具に
従来から使用されている一般的な合成樹脂材料が適用で
きる。その固定具の材質としては、例えば耐熱性、耐候
性、耐金属接触劣化性、成形性に優れた各種の熱可塑性
エラストマー樹脂や合成ゴムなどが挙げられる。
【0015】研磨機の基板に取り付けられる固定具本体
の係着面には、例えば複数の面ファスナー係合素子が一
体に成形され、その面ファスナー係合素子には研磨布紙
が係着一体化されて研磨作業がなされる。このとき、研
磨機からの極めて大きな振動が多方面から作用し、作業
者の手や腕等に伝達される。そのため、作業者に加わる
反動は極めて大きくなる。本発明にあっては、前記固定
具本体の表面であって前記面ファスナー係合素子の存在
しない非係着領域に複数の凹溝を形成し、前記固定具本
体に多方向に変形しやすい柔軟性を付与して研磨作業時
に発生する研磨機の振動による作業者への反動を効果的
に低減させる。
【0016】請求項2に係る発明は、前記凹溝が前記研
磨布紙の巻きかけ方向に連続していることを特徴として
いる。一般的に、研磨布紙による研磨加工の際には、前
記係着面及び前記研磨布紙の裏面、同研磨布紙及び被加
工品の表面は互いに擦れ合いが繰り返されて摩擦熱が発
生し、研磨面の温度が極めて高くなり、これが固定具本
体に伝わって固定具本体自体をも高温にする。前記研磨
布紙の巻きかけ方向に連続する凹溝は研磨時にも研磨布
紙と接触しない幅と深さとを有することが必要である。
かかる凹溝の形成により、研磨時にあっても外部空気が
同凹溝内を流通するようになり、擦れ合いの繰り返しに
より発生する多量の摩擦熱を外部に効果的に放散させ、
研磨時に発生する摩擦熱の放散効率を向上させる冷却機
能が確保できる。
【0017】また、上記凹溝は、研磨布紙や被加工物の
研磨屑等の排出を補助するチップポケットの働きをす
る。研磨時に発生する研磨屑の一部が、連続する凹溝内
を通って研磨機の振動により外部に効率的に排出され
る。従って、研磨時の微小な研磨屑の付着による目詰ま
りや加工面の傷つきが未然に防止できると共に、前記固
定具本体の係着面に対する研磨布紙の良好な係着力が長
時間にわたって維持できるようになる。
【0018】更に、上述のように研磨加工時の研磨屑の
一部が前記凹溝内に侵入しやすく、同時に研磨機の振動
により外部に効率的に排出されるため、前記固定具本体
の係着面及び研磨布紙の裏面等が研磨屑を介して互いに
大きな摩擦力をもって擦れ合うことにより発生する摩擦
熱の増加を極力抑えて、その摩擦熱による固定具本体の
変形も防止され、被加工物に対する研磨が順調に行える
ようになる。
【0019】請求項3に係る発明は、前記固定具本体の
下面に、前記凹溝以外の凹溝を更に有していることを特
徴としている。通常、研磨作業時には、前記固定具本体
を被加工品の表面に強く押し付けながら、被加工品の外
面形状に倣って研磨作業がなされるため、研磨時におい
て前記固定具本体の下面が被加工品の表面に最も強く押
し付けられることになる。そのため、少なくとも最も研
磨に関与する前記固定具本体の下面に、上記凹溝以外の
凹溝を別途形成している。この凹溝以外の凹溝は、例え
ば前記研磨布紙の巻きかけ方向に連続する凹溝に連通し
ており、前記固定具本体自体に柔軟性を付与すると共
に、研磨時に発生する微小な研磨屑等の一部が前記固定
具本体の下面に最も侵入しやすくし、それと同時に研磨
機の振動により同固定具本体の下面から上方に向けて円
滑に流通させて外部に排出する排出機能をもっており、
研磨時の微小な研磨屑の付着による目詰まりや摩擦熱を
効果的に防止できるようになる。
【0020】請求項4に係る発明は、前記下面に形成さ
れる凹溝が、前記固定具本体の両側面にわたって連続し
て延在していることを特徴としている。前記固定具本体
の最も研磨に関与し、高温になりやすい下面に、両側面
にわたって連続して延在する凹溝を形成している。この
凹溝により、研磨屑の排出率と冷却効率が向上し、微小
な研磨屑の付着による目詰まりが効果的に防止できると
同時に、研磨時の摩擦熱による固定具本体の変形が生じ
ない。その結果、多方面から作用する大きな力に対して
も研磨布紙との間に所要の係着力が確保されると共に研
磨効率が向上し、長時間にわたって高精度の研磨が可能
となる。
【0021】請求項5に係る発明は、前記固定具本体
が、その長手方向の両端面に開口する空洞部を有し、同
空洞部と係着面との間の肉厚が研磨布紙の巻きかけ方向
に沿って略同一であることを特徴としている。固定具本
体が硬質の合成樹脂やゴムを構成材料とする場合には、
研磨時において研磨布紙が研磨面に直線的に作用するた
め、研磨効率が低下する。そこで、本発明は空洞部と係
着面との間の肉厚を研磨布紙の巻きかけ方向に沿って略
一定にして、固定具本体がその表面のいかなる位置にお
いても容易且つ均等な弾性変形が得られるようにしてい
る。これにより、研磨布紙の研磨面に対する作用面積を
増加させて研磨効率を向上させている。その弾性の程度
は、前記空洞部の大きさを調整することにより変更でき
る。
【0022】前記空洞部の存在に加えて、上述のごとき
凹溝が形成されているため、前記固定具本体に多方面か
ら大きな外力が作用しても、同固定具本体が弾性的に変
形しやすくなり、固定具本体の全体的な柔軟性を確保で
き、研磨時に発生する研磨機の振動による作業者に加わ
る反動をも低く抑えることが可能となる。
【0023】請求項6に係る発明は、前記空洞部が、そ
の長手方向の中央部において垂直壁により仕切られてい
ることを特徴としている。前記固定具本体は、研磨時に
おいて多方面から研磨面に強く押し付けられ、高温とな
りやすいため、同固定具本体に単なる空洞部を形成する
だけでは弾性変形から塑性変形へと変わりやすく、或い
はへたり易くなり、固定具本体が偏平化してしまう。特
に、固定具本体の中央部分では前記へたりが大きいた
め、本発明のごとく前記空洞部の長手方向の中央部にお
いて垂直壁により仕切ることにより、固定具本体の長手
方向の端部の弾性を担保しつつ、中央部における剛性を
確保すると共に強度を上げることが望ましい。この仕切
りにより、固定具本体の強度が適度に高まり、多方面か
ら作用する大きな外力によっても所要の形態を保持して
研磨性能の持続性が維持できるようになる。
【0024】請求項7に係る発明は、前記空洞部の内部
が、更に水平壁により仕切られてなることを特徴として
いる。前記空洞部は、その長手方向の中央部に上記垂直
壁を形成し、同空洞部の中心線に沿った水平面上に水平
壁を形成している。すなわち、固定具の側面視で内部の
空洞が十文字状の仕切壁によって上下左右の4室に仕切
られていることになる。研磨時においては、上記固定具
本体は強く押し付けられて多方向に変形しやすくなるた
め、同固定具本体の強度を適度に高める必要がある。特
に上記水平壁により、前記固定具本体に適度の弾性を付
与すると共に、押し付け方向に直交する方向の変形が抑
制され、前記垂直壁と相まって所要の形態を保持して研
磨性能を確保することができるようになる。
【0025】
【発明の実施形態】以下、本発明の好適な実施の形態を
添付図面に基づいて具体的に説明する。図1は、本発明
の代表的な実施形態である携帯用研磨機の概略構成を示
している。同図において、符号1は携帯用研磨機を示
し、図示例による同携帯用研磨機1は、本体2にハンド
ル3が付設されており、本体2の内部に振動発生装置を
もたない純手動式である。勿論、本発明は手動式に限定
されるものではなく、本体内部に電磁式振動発生装置が
組み込まれた自動式研磨機にも適用されるものである。
【0026】前記本体2の下面には平板状の金属製基板
4が固設されている。なお、基板4は合成樹脂製であっ
てもよい。この基板4の形状は、同図に示すように矩形
状部分4a(以下、基板後部という。)と先端に鋭角隅
部4b−1を有する略2等辺3角形状部分4b(以下、
基板前部という。)とが連接された板材からなり、同基
板前部4bの下面には、その先端の鋭角隅部4b−1か
ら前記基板後部4aとのほぼ境界線までの間を矩形状の
壁部により囲まれた前後に細長い固定具脱着空間5aを
有する固定具脱着部5が形成されている。前記固定具脱
着部5の前後壁面には内方に向けて楔状に突出し、本発
明の固定具100の一端が係脱する係脱爪5bを有する
と共に、その前壁部から前記基板4の先端面にかけては
前記固定具の他端を嵌着支持するための嵌脱孔5cが形
成されている。かかる構成は従来のものと実質的に変わ
るところはない。
【0027】本発明に係る研磨布紙の固定具100は合
成樹脂製の成形品からなり、上記研磨機1の基板4に形
成された上記固定具脱着部5の固定具脱着空間5aに着
脱することができる取付部102と、研磨布紙11を巻
きかけて係着する固定具本体101とを備えており、こ
の固定具本体101の表面には研磨布紙11の巻きかけ
方向と平行な複数の面ファスナー係合素子列ERが一体
に成形された係着面103を有している。この固定具1
00を構成する材質としては、ポリエステルエラストマ
ー樹脂や各種の硬質ゴムなどを挙げることができ、特に
好ましくは耐熱性、耐候性、耐金属接触劣化性、成形性
の良好な熱可塑性エラストマーが望ましい。
【0028】本実施形態における固定具100の前記取
付部102の形態は、図1〜図5に示すように略台形断
面からなる細長い立方形を呈し、前記固定具本体101
は前記取付部102の底面に一体に連設され、半円以上
の円周と同円周上に接する接線とにより囲まれる断面形
状をなした駒体からなる。前記固定具本体101には、
その前後端面に開口する空洞部104が、固定具本体1
01の係着面103との間に、研磨布紙11の巻きかけ
方向に沿って略一定の肉厚を有して長手方向に形成され
ている。
【0029】かかる形状とすることにより、研磨時にお
いて被加工品に強く押し付けられる固定具本体101に
は、研磨により生じる振動を吸収するために柔軟性を必
要とし、前述のごとき空洞部104を形成することによ
り、固定具本体101はその表面に沿って均等に変形し
やすくなり、所要の柔軟性を確保することができる。こ
のときの柔軟性の度合いは、前記空洞部104の孔径を
変更したり、後述する空洞部104の仕切り壁により調
整することができる。なお、空洞部104の形状は上述
の形状に限定されず、単に円形断面の空洞とすることも
できる。
【0030】本実施形態にあって、前記空洞部104の
内部には、図4に示すように前記固定具本体101の長
手方向の略中央部に垂直壁111aを形成し、前記固定
具本体101の長手方向の両端面寄りから前記垂直壁1
11aまで水平壁111bを形成している。すなわち、
空洞部104は固定具100の側面視で十文字状の仕切
壁111により上下左右の4室に仕切られている。この
仕切壁111は、前記固定具本体101が研磨時におい
て、外力が多方面から係着面103に強く当たることか
ら最も変形しやすく、同固定具本体101に所要の弾性
を付与すると共に、同固定具本体101の強度を適度に
高める必要があり、あらゆる方向から作用する大きな外
力によっても所要の形態を保持して研磨性能を確保する
ことができるようになる。
【0031】また、上記取付部102の長手方向の両端
部には、前記基板4に形成された上記固定具脱着部5の
固定具脱着空間5aに脱着可能な同一形状をもち反対方
向に突出する前後一対の係脱突起105,106を有し
ている。図示例によれば、各係脱突起105,106の
突出端面は上記固定具本体101の前後端面と面一であ
り、従って、この実施形態では前記各係脱突起105,
106は前記取付部102と前記固定具本体101との
境界部端面に左右方向に延びる溝107,108を形成
することにより形成される。
【0032】そして、前記各係脱突起105,106の
突出端面とは反対側に前記溝107,108と同様に左
右方向へ延びる溝109が形成されている。この溝10
9は前記突起105,106に所要の柔軟性を付与し
て、前記固定具脱着部5の前後に形成された嵌脱孔5c
及び係脱爪5bに係脱させるとき、前記突起105,1
06を弾性的に変形しやすくしている。
【0033】なお、前記各係脱突起105,106の先
端に、各係脱突起105,106の突出方向と直交する
方向に貫通孔を形成して、各係脱突起105,106の
先端を弾性変形しやすくしてもよい。
【0034】更に本実施形態では、上記固定具本体10
1と一体に成形された複数の面ファスナー係合素子列E
Rにより形成される係着面103は、図1及び図3に示
すように、前記固定具本体101の表面の研磨布紙の巻
きかけ方向に直線状に配された多数のフック状の係合素
子Eからな面ファスナーの係合素子列ERが長手方向に
複数列並んで一体成形されて構成される。従って、係着
面103はフック状係合素子Eが形成されていない非成
形領域(非係着領域)Aを挟んだ複数の面ファスナー係
合素子列群により形成されている。
【0035】図示例では、前記固定具本体101の左右
側面(図3の紙面に直交する方向の前後面)の中央部と
長手方向の前後(図3の左右)端部寄りの3箇所に幅の
広い非係着領域A1〜A3を有しており、更に中央部の
非係着領域A1と前後端部の非係着領域A2,A3との
間に、それぞれ幅の狭い非係着領域Bを有している。前
記中央部の非係着領域A1及び前記幅の狭い非係着領域
B,Bとを挟んで4つの係着面103が形成されると共
に、前記前後の幅の広い非係着領域A2,A3の前後に
隣接して2つの係着面103が形成されている。各係着
面103に配される面ファスナー係合素子列ERの数
は、中央部の非係着領域A1から前後方向にそれぞれ9
列、8列、7列となっている。
【0036】また、固定具本体101の下面にも、水平
方向に延びる非係着領域Cを挟んで全部で6群からなる
前記係着面103に続いて各係着面103に対応する列
数をもつ係着面103−1が形成されている。更に、固
定具本体101の前記非係着領域A1の下面側にも7列
の面ファスナー係合素子列ERからなる係着面103a
が形成されている。
【0037】更に本実施形態にあっては、上記中央部の
非係着領域A1を除く他の非係着領域A2,A3,Bの
全ての領域に、それらの領域A2,A3,Bと同一幅を
もつ凹溝110が研磨布紙の巻きかけ方向の全周面にわ
たって形成されている。また、本実施形態によれば、前
記中央部の非係着領域A1の下面に配された係着面10
3−1の一部欠落部分に、固定具本体101を横断する
方向(図3に直交する方向)に直線状に延びる凹溝11
0aが形成されている。これらの凹溝110,110a
は、本発明の特徴部を構成しており、研磨加工時に研磨
布紙11と接触しない所望の幅や深さに設定でき図示例
に限定されないが、後述するように前記固定具本体10
1に所要の弾性を付与すると共に、研磨時に発生する摩
擦熱を外部に放散させて冷却する機能や研磨屑を外部に
排出する機能を有していることが必要である。
【0038】固定具本体101の左右側面(図3に直交
する方向の前後面)に形成される上記係着面103の各
面ファスナー係合素子列ERには、8個のフック状係合
素子Eがそのフックの方向を図2に示すごとく上方向に
向けて配されている。このようにすれば、フックの向き
が研磨布紙11の巻きかける方向になり、研磨布紙11
が剥離しない確実な係着が得られる。また、固定具本体
101の下面に配される面ファスナー係合素子列ERに
あっては、その最下端を起点としてフック状係合素子E
のフックの方向をそれぞれ周方向に沿って上方を向くよ
うに振り分けている。
【0039】各群ごとに配された面ファスナー係合素子
列ERにより形成される係着面103に係着する研磨布
紙11には、研磨作業時にあらゆる方向からの力を受け
るため、同研磨布紙11を係着固定しているフック状係
合素子Eにも多方向の外力が作用する。従って、研磨布
紙11と前記フック状係合素子Eからなる係着面103
との係着力も、多方向からの力に耐え得るに十分な強さ
をもっている必要がある。そのため、フック状係合素子
Eのフック方向に直交する方向の側面にそれぞれ補強リ
ブを固定具本体101と共に一体成形により突設させる
こともできる。また、本実施形態のごとく前記面ファス
ナー係合素子列ERのフックの向きを逆に配することに
より、係着面103に対する研磨布紙11の剥離方向の
力に耐え得る十分な係合力が確保される。
【0040】また、研磨作業時にあって、前記固定具1
00には研磨機1からの極めて大きな振動が多方向から
作用し、しかも研磨機1の振動はかなり大きいため、こ
の振動が作業者の手や腕等に伝わり、作業者に加わる反
動は極めて大きくなる。そのため、本実施形態では、上
述のごとき空洞部104を形成することにより、前記固
定具100の柔軟性を確保すると共に、前記固定具本体
101の表面であって前記面ファスナー係合素子列ER
の非係着領域A1〜A3,Bには、図3及び図5に示す
ように研磨布紙11の巻きかけ方向に連続して平行に配
列する複数の凹溝110が一体に形成されている。
【0041】この凹溝110を備えることにより、前記
空洞部104と相まって前記固定具本体101に多方向
に変形しやすい柔軟性を付与して研磨時に発生する研磨
機1の振動による作業者への反動を抑制している。な
お、本実施形態にあっては、前記凹溝110は前記固定
具本体101の研磨布紙11の巻きかけ方向に連続して
平行に配列されているが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば前記面ファスナー係合素子列ERを
構成するフック状係合素子Eの間に設けることもでき
る。
【0042】研磨布紙11による研磨加工の際には、フ
ック状係合素子Eにより形成される係着面103及び研
磨布紙11の裏面、同研磨布紙11及び被加工品の表面
は互いに擦れ合いが繰り返されて多量の摩擦熱が生じる
ため、この摩擦熱が前記固定具本体101に伝わって固
定具自体をも高温にする。本実施形態にあって、前記凹
溝110は、上述のように研磨加工時に研磨布紙11と
接触しない幅や深さを有しているため外気の流通がしや
すくなり、外部から付与される空気との接触が増えて、
前述のごとき擦れ合いの繰り返しにより発生する多量の
摩擦熱を外部に効果的に放散させる冷却機能を有してい
る。
【0043】また、前記凹溝110は研磨布紙11や被
加工物の研磨屑等の排出を補助するチップポケットとし
ての機能をも有している。研磨時に発生する研磨屑の一
部が前記凹溝110内に侵入しやすくなり、同時に研磨
機1の振動により、前記固定具本体101の上方から外
部に円滑に排出される。研磨時の微小な研磨屑の付着に
よる目詰まりや加工面の傷つきを未然に防止すると共
に、前記固定具本体101の係着面103に対する研磨
布紙11の係着力が長時間にわたって持続するようにな
る。更に、上述のように研磨加工時の研磨屑の一部が前
記凹溝110内に侵入して円滑に外部に排出されるた
め、前記固定具本体101の係着面103及び研磨布紙
11の裏面等が研磨屑との擦れ合いにより発生する摩擦
熱を抑えて、その多量の摩擦熱による固定具本体101
の変形を防止できるようになる。
【0044】通常、研磨作業時には前記固定具本体10
1を被加工品の表面に強く押し付けながら被加工品の外
面形状に倣って研磨作業がなされるため、研磨時にあっ
て前記固定具本体101の下面は被加工品の表面に最も
強く押し付けられる。そのため、更に本実施形態では図
3及び図6に示すごとく、少なくとも最も研磨に関与す
る前記固定具本体101の下面の略中央部に、上記凹溝
110とは別途に単一の凹溝110aが一体に形成され
ている。
【0045】この凹溝110aは固定具本体101の最
も研磨に関与する下面に所要の弾性を付与すべく設けら
れ、研磨時の微小な研磨屑の付着による目詰まり等を防
止すると共に、多方向から作用する大きな力によっても
研磨布紙11との間に所要の係着力を確保することがで
きるようになる。本実施形態にあっては、例えば前記凹
溝110と連通して設けられる場合には、特に研磨時に
発生する研磨屑の排出率と冷却効率を向上させることが
できるようになる。
【0046】図7及び図8は上記凹溝110の変形例を
示している。図7に示す変形例は、上記実施例のごと
く、固定具本体101の表面に形成する凹溝110を研
磨布紙11の巻きかけ方向に連続させることなく、凹溝
110を固定具本体101の下面から両側面に到る凹溝
110cと、固定具本体101の上端から各側面に到る
凹溝110dとに分割している。更に、凹溝110の底
面を切り欠いて空洞部104と連通させている。これに
より、固定具本体101はその下面において柔軟性が工
場するとともに、微小な研磨屑等は固定具本体101の
側面を境に、一方の凹溝110cから空洞部104へと
入り込んで外部に排出されるものと、他方の凹溝110
dに入り込んで固定具本体101の上端から排出される
ものとに分けられ、研磨屑等が効率的に排出される。
【0047】図8に示す変形例では、固定具本体101
の下面に研磨布紙11の巻きかけ方向に連続する複数の
凹溝110と直交して長手方向の両端面にわたって平行
に延在する3つの凹溝110b,…,110bを一体に
形成している。前記凹溝110bは、上述のように最も
研磨に関与する固定具本体101の下面に柔軟性を付与
すると共に、研磨時に発生する微小な研磨屑等の一部を
最も侵入しやすくしており、同時に研磨機の振動により
前記固定具本体101の下面から上方に向けて流通させ
て外部に排出する排出機能をもっており、研磨時に発生
する微小な研磨屑の付着による目詰まりや摩擦熱等を防
止している。
【0048】図9〜図13はそれぞれ上記固定具100
の変形例を示している。これらの変形例では、その固定
具100の断面形態を研磨対象製品の研磨部分の形態に
沿わせたものであり、研磨作業の容易性と正確性とを確
保している。なお、これらの変形例にあって、上記実施
形態の各部分に対応する部分には同一の符号を付してい
る。
【0049】図9に示す変形例では固定具100の固定
具本体101の断面外郭形状を略扇形とし、その長さ方
向に沿って前後から扇形断面をなす空洞部104が形成
されており、下面の円弧面部分及び同図の左右表面には
フック状の面ファスナー係合素子列ERが突設されてい
る。この面ファスナー係合素子列ERの非係着領域A1
〜A3,Bには研磨布紙11の巻きかけ方向に連続して
平行に配列する凹溝110が一体に形成されている。こ
の面ファスナー係合素子列ERごとに配されるフック状
係合素子Eの数は8個である。前記空洞部104の長手
方向の略中央部には、垂直壁111aが形成されてお
り、同垂直壁111aにより左右の2室に仕切られてい
る。
【0050】図10に示す変形例は、前記固定具本体1
01の断面外郭形状を略逆2等辺3角形の底辺部分から
上方に細長い矩形状としたものである。その表面及び頂
部には面ファスナー係合列ERが形成されている。この
面ファスナー係合素子列ERの非係着領域A1〜A3,
Bには研磨布紙11の巻きかけ方向に連続して平行に配
列する凹溝110が一体に形成されている。図示例で
は、前記固定具本体101の内部の長手方向の略中央部
に形成された垂直壁111a、及び長手方向に沿って形
成された水平壁111bにより仕切られた空洞部104
が形成されており、同空洞部104の長手方向の略中央
部は上下左右の4室に仕切られている。
【0051】図11に示す変形例は、前記固定具本体1
01の断面外郭形状を略逆2等辺3角形の頂部の途中か
ら下方に細長い矩形状としたものとし、その表面及び下
面には面ファスナー係合列ERが形成されている。この
面ファスナー係合素子列ERの非係着領域A1〜A3,
Bには研磨布紙11の巻きかけ方向に連続して平行に配
列する凹溝110が一体に形成されている。
【0052】図12及び図13に示す変形例では、前記
固定具本体101の断面を略台形の底辺部分を内側に円
弧状に湾曲する湾曲面としたものであり、その湾曲面の
曲率半径が異なっている。更に図12に示す変形例で
は、その中心線に沿って略台形の空洞部104が形成さ
れている。その表面及び下面には面ファスナー係合列E
Rが形成されている。この面ファスナー係合素子列ER
の非係着領域A1〜A3,Bには研磨布紙11の巻きか
け方向に連続して平行に配列する凹溝110が一体に形
成されている。
【0053】また、両図に示す変形例にあっては、左右
の側面の他に前記湾曲面にも面ファスナー係合素子列E
Rが成形されて係着面103を構成している。また、図
12及び図13に示す各変形例ともに、前記湾曲面に成
形される各面ファスナー係合素子列ERに配されるフッ
ク状係合素子Eのフックの向きは、前記湾曲面の中央線
を挟んで反対方向に向けられている。そして図12に示
す固定具100では、湾曲面に形成される複数の面ファ
スナー係合素子列ERにより構成される係着面103
は、同湾曲面にわたって形成されており、逆に図13の
固定具100では湾曲面の中央部に集められて係着面1
03が形成されている。これは、研磨対象製品の研磨部
分の形態に沿わせると共に、研磨布紙11の係着力を研
磨部分で強くするためである。
【0054】図14は、以上のごとく構成された各固定
具100が研磨機1の基板2に取り付けられたときの状
態を示すと共に、同固定具100の固定具本体101に
研磨布紙11を巻きかけて係着させるときの状態を示し
ている。
【0055】いま、研磨機1の基板前部4bに形成され
た固定具脱着部5に固定具100を取り付けるには、前
記固定具脱着部5の前後部部分に形成された嵌脱孔5c
及び係脱爪5bに固定具100の前後一対の係脱突起1
05,106をそれぞれ弾性的に変形させながら押し込
むようにして嵌挿すると共に係着して、図14に示すよ
うに取り付けられる。一方、上記研磨布紙11の裏面に
は多数のループが密生する雌の面ファスナーが貼着され
ており、同雌の面ファスナーを固定具100の係着面1
03に沿わせて巻きかけながら押圧して固定具100に
固定する。固定具100を基板4の固定具脱着部5から
取り外すときは、固定具100の固定具本体101をつ
かんで前記嵌脱孔5c及び係脱爪5bから各突起10
5,106を引き抜くようにして引き離すことにより、
各突起105,106は貫通孔109の部分で弾性的に
屈曲して容易に取り外すことができる。
【0056】このように、本発明に係る研磨布紙11の
固定具100によれば、固定具本体101の表面にあっ
て研磨布紙11の巻きかけ方向に連続する複数の凹溝1
10及び固定具本体101の内部に延在する空洞部10
4を形成することにより、固定具本体101に多方向に
変形しやすい柔軟性を付与して研磨作業時に発生する研
磨機の振動による作業者への反動を防止することができ
るようになる。更には前記凹溝110は、研磨時に発生
する研磨屑を侵入しやすくし、しかも外部に排出しやす
い排出機能をも有すると共に、研磨時にあっても外部空
気が同凹溝内を流れやすくなり、外部から流入される新
鮮な空気との接触が増えて研磨時に発生する摩擦熱の放
散効率を向上させることができるようになる。
【0057】また、固定具100の固定具本体101の
表面の必要個所に面ファスナー係合素子列ERを任意に
成形一体化できるため、面ファスナー係合素子列ERに
より形成される係着面103を研磨布紙11に対して係
着強度が確保されることの必要な部分にのみ正確に形成
することができるようになり、係着強度の必要がない部
分には係着面103を形成しないためコストの低下にも
つながる。
【0058】以上は本発明の代表的な実施形態及び変形
例について述べたものであり、本発明がそれらの例に限
定されるものではなく、例えば固定具100に形成され
る面ファスナー係合素子列ERの構成部材であるフック
状係合素子Eにしても、図示例の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲において様々
な変更が可能であることは理解できよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨布紙の固定具が適用される代表的
な実施形態である携帯用研磨機と同固定具との分解斜視
図である。
【図2】前記固定具の正面図である。
【図3】同側面図である。
【図4】図2のII-II 線に沿った矢視断面図である。
【図5】図3のIII-III 線に沿った矢視断面図である。
【図6】図3のIV-IV 線に沿った矢視断面図である。
【図7】前記固定具に適用される凹溝の変形例を示し、
図3のIII-III 線に沿った矢視断面に相当する矢視断面
図である。
【図8】前記固定具に適用される凹溝の他の変形例を示
し、図3のIII-III 線に沿った矢視断面に相当する矢視
断面図である。
【図9】前記固定具の変形例を示す正面図及び縦断面図
である。
【図10】前記固定具の他の変形例を示す正面図及び縦
断面図である。
【図11】前記固定具の更に他の変形例を示す正面図及
び縦断面図である。
【図12】前記固定具の更に他の変形例を示す正面図及
び縦断面図である。
【図13】前記固定具の更に他の変形例を示す正面図及
び縦断面図である。
【図14】研磨機の基板への前記固定具の取付状態と同
固定具の係着面に対する研磨布紙の固定状態を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 携帯用研磨機 2 研磨機本体 3 ハンドル 4 基板 4a 基板後部 4b 基板前部 4b−1 鋭角隅部 5 固定具脱着部 5a 固定具脱着空間 5b 係脱爪 5c 嵌脱孔 100 固定具 101 固定具本体 102 取付部 103,103-1,103a 係着面 104 空洞部 105,106 係脱突起 107〜109 溝 109 貫通孔 110,110a〜110d 凹溝 111 仕切壁 111a 垂直壁 111b 水平壁 11 研磨布紙 A1〜A3,B 非係着領域 ER 面ファスナー係合素子列 E フック状係合素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA05 AA09 AA14 3C063 AA10 AB07 BH12 FF03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定具本体(101) に、研磨機(1) の基板
    (4) に脱着する取付部(102) と研磨布紙(11)を巻きかけ
    て係着する係着面(103) とを備えた合成樹脂製の研磨布
    紙固定具(100) であって、 前記固定具本体(101) の表面には複数の凹溝(110) を有
    してなることを特徴とする研磨布紙の固定具。
  2. 【請求項2】 前記凹溝(110) は前記研磨布紙(11)の巻
    きかけ方向に連続してなることを特徴とする請求項1記
    載の研磨布紙の固定具。
  3. 【請求項3】 前記固定具本体(101) の下面に、前記凹
    溝(110) 以外の凹溝(110a)を更に有してなることを特徴
    とする請求項2記載の研磨布紙の固定具。
  4. 【請求項4】 前記下面に形成される凹溝(110a)が、前
    記固定具本体(101) の両側面にわたって連続して延在し
    てなることを特徴とする請求項3記載の研磨布紙の固定
    具。
  5. 【請求項5】 前記固定具本体(101) は、長手方向の両
    端面で開口する空洞部(104) を有し、前記空洞部(104)
    と前記係着面(103) との間の肉厚が研磨布紙(11)の巻き
    かけ方向に沿って略同一であることを特徴とする請求項
    1又は2記載の研磨布紙の固定具。
  6. 【請求項6】 前記空洞部(104) は、長手方向の両端面
    で開口する空洞部(104) を有し、その長手方向の中央部
    において垂直壁(111a)により仕切られてなることを特徴
    とする請求項1又は5記載の研磨布紙の固定具。
  7. 【請求項7】 前記空洞部(104) の内部は、更に水平壁
    (111b)により仕切られてなることを特徴とする請求項6
    記載の研磨布紙の固定具。
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