JP2002307137A - 低速高圧鋳造装置 - Google Patents
低速高圧鋳造装置Info
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- JP2002307137A JP2002307137A JP2001110143A JP2001110143A JP2002307137A JP 2002307137 A JP2002307137 A JP 2002307137A JP 2001110143 A JP2001110143 A JP 2001110143A JP 2001110143 A JP2001110143 A JP 2001110143A JP 2002307137 A JP2002307137 A JP 2002307137A
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Abstract
して発生したガスやスリーブから金型キャビティに至る
部分に存在していた空気が溶湯で封じ込まれて生じる気
泡が製品部に混入しないようにする。 【解決手段】 金型キャビティ11より下方に設けられ
た湯口部12にスリーブ3を垂直方向に接続せしめ、キ
ャビティ内に溶湯を低圧で充満させた後に上記スリーブ
に嵌挿せしめた加圧子2を湯口部へ向け前進させること
によりキャビティ内の溶湯を低速且つ高圧で加圧して鋳
造する鋳造装置において、湯口部12からキャビティ1
1に至る湯道13に溶湯中の気泡を捕捉するための気泡
溜り部5を設けた。
Description
り下方に設けられた湯口部に加圧子を進退自在に嵌挿し
てなるスリーブを垂直方向に接続せしめ、そのスリーブ
を通して上記キャビティ内に溶湯を低圧で充満させた後
に加圧子を湯口部へ向け前進させて当該キャビティ内の
溶湯を低速且つ高圧で加圧して鋳造するようにした低速
高圧鋳造装置に関するものである。
内部に鋳巣(ピンホール)がほとんどなく鋳肌がきれい
で寸法精度に優れていると同時に、組織が微細化して機
械的性質が向上するなど優れた特長がある。しかし、実
際問題として、通常のダイカスト鋳造の場合のように溶
湯を金型キャビティ内に充満させる際に空気を巻き込む
ようなことはないが、溶湯中に気泡が混入することがあ
った。この気泡は、加圧子による加圧時に押しつぶされ
て酸化膜となり、製品となった時にその部分が欠陥とな
る。そこで、上記気泡の発生源について本願発明者等が
鋭意研究を重ねた結果、この気泡は、スリーブの内周面
に塗布した潤滑剤が溶湯に接触して気化したガスやスリ
ーブから金型キャビティに至る部分に存在していた空気
が溶湯で一旦封じ込まれ、それが加圧子の挙動に伴って
気泡として移動(浮上)してきたものであることが確認
された。本発明は、この様な知見に基づいてなされたも
のである。
ころは、スリーブの内周面に塗布した潤滑剤が気化して
発生したガスやスリーブから金型キャビティに至る部分
に存在していた空気が溶湯で封じ込まれて生じる気泡
が、金型キャビティ内、すなわち鋳造された製品部に進
入するのを防止することが可能な低速高圧鋳造装置を提
供せんとするものである。
発明の低速高圧鋳造装置は、金型キャビティより下方に
設けられた湯口部にスリーブを垂直方向に接続せしめ、
上記キャビティ内に溶湯を低圧で充満させた後に上記ス
リーブに嵌挿せしめた加圧子を上記湯口部へ向け前進さ
せることにより上記キャビティ内の溶湯を低速且つ高圧
で加圧して鋳造する鋳造装置において、前記金型湯口部
からキャビティに至る湯道に溶湯中の気泡を捕捉するた
めの気泡溜り部を設けてなることを特徴としたものであ
る(請求項1)。この際、前記湯道の一部を湯口部から
横方向に迂回させ、該湯道が湯口部から横方向に分岐す
る位置より上の湯口部の上部部分に前記気泡溜り部を形
成したり(請求項2)、前記湯道の一部を湯口部からキ
ャビティに向け斜め上方に略円弧状に形成せしめ、該円
弧状をなした湯道の上縁に略凹凸形状に形成された前記
気泡溜り部を形成すること(請求項3)、が考えられ
る。また、前記した気泡溜り部に替えて、気泡を捕捉す
る網目を備え前記湯道を横断するように設置される気泡
捕捉部材を設けることも考えられる(請求項4)。更
に、前記気泡捕捉部材の直上位置に別の気泡溜り部を設
けるようにしても良い(請求項5)。
例を図面に基づいて詳細に説明するが、本発明は図示実
施例のものに限定されるものではなく、いろいろなバリ
エーションが考えられる。
1の正面から見た状態の断面図を示し、金型1には、製
品を成形するキャビティ11が形成されると共に、キャ
ビティ11の下方位置に湯口部12が形成され、湯口部
12からキャビティ11にわたって湯道(ランナー)1
3が形成されている。そして、湯口部12には、加圧子
2を進退自在に嵌挿してなるスリーブ3が垂直方向に連
通状に接続され、スリーブ3の中途部に形成された溶湯
流入口4から溶湯がスリーブ3内に供給され、その溶湯
をスリーブ3から湯口部12→湯道13を通してキャビ
ティ11内に低圧で充満させた後に、加圧子2を湯口部
へ向け前進させて当該キャビティ11内の溶湯を低速且
つ高圧で加圧することにより製品が鋳造される仕組みに
なっている。
るランナー部R及び押し湯部Pの外観形状を各実施例別
に示すものであり、製品Sは金型キャビティ11で鋳造
され、ランナー部Rは金型1の湯道13部分で成形さ
れ、押し湯部Pは湯口部12で成形される。
は、湯口部12からキャビティ11に至る湯道13に、
溶湯中をスリーブ3側から移動(浮上)してくる気泡を
捕捉するための気泡溜り部5を設けてなることを特徴と
したものである。気泡溜り部5は、スリーブ3の内周面
に塗布した潤滑剤が気化して発生したガスやスリーブ3
から金型キャビティ11に至る部分に存在していた空気
が溶湯で封じ込まれて生じる気泡を金型キャビティ11
内、すなわち製品部Sに進入するのを防止するためのも
のであり、湯口部12からキャビティ11に至る湯道1
3に1ヶ所以上設けるようにする。
示した実施例のものは、湯口部12からキャビティ11
にわたって形成される湯道13の一部を湯口部12から
横方向(金型1を正面から見て左右の方向)に迂回さ
せ、該湯道13が湯口部12から横方向に分岐する位置
より上に相当する湯口部12の上部部分に略小室形状に
形成された気泡溜り部5を形成したものである。この実
施例によれば、溶湯中をスリーブ3側から湯口部12に
移動(浮上)してきた気泡が、略小室形状に形成された
気泡溜り部5内に捕捉されるようになる。
は、湯口部12からキャビティ11にわたって形成され
る湯道13の一部を湯口部12からキャビティ11に向
け斜め上方に略円弧状に形成せしめ、該円弧状をなした
湯道13の一部の上縁部分に略凹凸形状に形成された気
泡溜り部5を形成したものである。この実施例の場合、
溶湯中をスリーブ3側から湯道13に移動(浮上)して
きた気泡は、円弧状をなした湯道13の一部の上縁部分
に沿って上昇し、略凹凸形状に形成された気泡溜り部5
内に入るか或いは凹凸形状をした気泡溜り部5に引っ掛
かって捕捉されるようになる。
のものは、気泡溜り部5として、気泡を捕捉する網目を
備えた気泡捕捉部材5’を用い、この気泡捕捉部材5’
を湯口部12からキャビティ11にわたって形成された
湯道13を横断するように設置したものである。この場
合、図2(d)に示すごとく湯口部12からキャビティ
11にわたって真っ直ぐに形成せしめた湯道13に、気
泡捕捉部材5’を略水平状または傾斜状に配設しても良
いし、図2(e)に示すごとく湯道13の一部を湯口部
12からキャビティ11に向け斜め上方に傾斜状に形成
せしめ、気泡捕捉部材5’を湯道13の傾斜方向と交差
する方向に傾斜状に配設しても良い。気泡捕捉部材5’
を傾斜状に設置することにより、網目の粗いものでも気
泡に対しては擬似的に網目の細かいものとすることが出
来る。尚、気泡捕捉部材5’としては、例えばステンレ
ス製の金網等が好適に用いられる。かくして、この実施
例によれば、溶湯中をスリーブ3側から湯道13に移動
(浮上)してきた気泡は気泡捕捉部材5’で捕捉される
ようになる。
は、湯道13の一部を湯口部12からキャビティ11に
向け斜め上方に傾斜状に形成せしめ、気泡捕捉部材5’
を湯道13の傾斜方向と交差する方向に傾斜状に配設す
ると共に、気泡捕捉部材5’の直上位置、好ましくは、
傾斜状に配設された気泡捕捉部材5’の上側の直上位置
に、略小室状に形成された別の気泡溜り部5”を設けた
ものである。この実施例の場合、溶湯中をスリーブ3側
から湯道13に移動(浮上)してきた気泡は、キャビテ
ィ11に向け斜め上方に傾斜した湯道13の一部の上縁
部分に沿って上昇し、気泡捕捉部材5’で捕捉されるか
或いは気泡捕捉部材5’に導かれて略小室状に形成され
た気泡溜り部5”内に捕捉されるようになる。
に、金型キャビティより下方に設けられた湯口部にスリ
ーブを垂直方向に接続せしめ、上記キャビティ内に溶湯
を低圧で充満させた後に上記スリーブに嵌挿せしめた加
圧子を上記湯口部へ向け前進させることにより上記キャ
ビティ内の溶湯を低速且つ高圧で加圧して鋳造する鋳造
装置において、金型湯口部からキャビティに至る湯道に
溶湯中の気泡を捕捉するための気泡溜り部を設けてなる
ので、スリーブの内周面に塗布した潤滑剤が気化して発
生したガスやスリーブから金型キャビティに至る部分に
存在していた空気が溶湯で封じ込まれて溶湯中をスリー
ブ側から浮上してくる気泡を、上記気泡溜り部でもって
捕捉することが可能となり、よって、溶湯中に封じ込ま
れた気泡が金型キャビティ内、すなわち鋳造された製品
部に進入するのを防止することが出来る。
えば固定型側)の正面から見た状態の断面図。
び押し湯部の外観形状を各実施例別に示す正面図。
溜り部 S:製品部 R:ランナー部 P:押し湯部
Claims (5)
- 【請求項1】 金型キャビティより下方に設けられた
湯口部にスリーブを接続せしめ、上記キャビティ内に溶
湯を低圧で充満させた後に上記スリーブに嵌挿せしめた
加圧子を上記湯口部へ向け前進させることにより上記キ
ャビティ内の溶湯を低速且つ高圧で加圧して鋳造する鋳
造装置において、前記湯口部からキャビティに至る湯道
に溶湯中の気泡を捕捉するための気泡溜り部を設けてな
ることを特徴とする低速高圧鋳造装置。 - 【請求項2】 前記湯道の一部を前記湯口部から横方
向に迂回させ、該湯道が前記湯口部から横方向に分岐す
る位置より上の前記湯口部の上部部分に前記気泡溜り部
を形成してなる請求項1記載の低速高圧鋳造装置。 - 【請求項3】 前記湯道の一部を前記湯口部からキャ
ビティに向け斜め上方に略円弧状に形成せしめ、該円弧
状をなした湯道の上縁に略凹凸形状に形成された前記気
泡溜り部を形成してなる請求項1記載の低速高圧鋳造装
置。 - 【請求項4】 前記気泡溜り部が、気泡を捕捉する網
目を備え前記湯道を横断するように設置された気泡捕捉
部材である請求項1記載の低速高圧鋳造装置。 - 【請求項5】 前記気泡捕捉部材の直上位置に別の気
泡溜り部を設けてなる請求項4記載の低速高圧鋳造装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001110143A JP2002307137A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 低速高圧鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001110143A JP2002307137A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 低速高圧鋳造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002307137A true JP2002307137A (ja) | 2002-10-22 |
Family
ID=18961967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001110143A Pending JP2002307137A (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 低速高圧鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002307137A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5647263A (en) * | 1979-09-25 | 1981-04-28 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Die-casting method |
JPH01299752A (ja) * | 1988-05-25 | 1989-12-04 | Ahresty Corp | ダイカスト鋳造法 |
JPH04305356A (ja) * | 1991-03-31 | 1992-10-28 | Mazda Motor Corp | 鋳造装置 |
JPH08132212A (ja) * | 1994-09-12 | 1996-05-28 | Ahresty Corp | ダイカスト鋳造装置 |
-
2001
- 2001-04-09 JP JP2001110143A patent/JP2002307137A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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