JP2002307015A - 電気−機械振動変換器 - Google Patents

電気−機械振動変換器

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JP2002307015A
JP2002307015A JP2001118574A JP2001118574A JP2002307015A JP 2002307015 A JP2002307015 A JP 2002307015A JP 2001118574 A JP2001118574 A JP 2001118574A JP 2001118574 A JP2001118574 A JP 2001118574A JP 2002307015 A JP2002307015 A JP 2002307015A
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JP
Japan
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damper
yoke
case
internal stress
mechanical vibration
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JP2001118574A
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English (en)
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Akira Komatsu
明 小松
Hirotaka Harada
裕隆 原田
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AKUUBU LAB KK
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AKUUBU LAB KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気−機械振動変換器に使用するダンパーの
耐久性を向上させる。 【解決手段】 同心上に配置された径の異なる環状ダン
パの内、第一のダンパ8aの内側にはヨーク部が保持さ
れ、第三のダンパ8cはネジ穴部3a、3b、3cにお
いてネジによりケースに固定され、この二つのダンパ間
には、第二のダンパ8bが配置される。第一のダンパ8
bと第二のダンパ8cとは、第三のダンパ8cに形成し
たネジ穴部3a、3b、3cと周方向において同一の位
置に設けた内側連結部25a、25b、25cによって
連結する。第二のダンパ8aと第三のダンパ8bとは、
隣接する内側連結部25a、25b、25cの中間の位
置に設けた外側連結部26a、26b、26cによって
連結する。ヨークとケース間の相対変化により第二のダ
ンパ8bに掛かる負荷を外側連結部近傍の第三のダンパ
8cの撓みによって吸収し、軽減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低音域の電気信号
により体感音響振動を発生させる装置として使用する、
電気−機械振動変換器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】音圧が体を振動させて感じる振動感や、
床面や大地を伝わって感じとられる振動感等の、いわゆ
る体感音響振動は、重低音感を増加させるためのオーデ
ィオ用としてばかりでなく、例えば、シュミレーション
やバーチャルリアリティ等の効果音として、振動感や衝
撃感を伴うような爆発音あるいはエンジン音等のドキュ
メンタリ音により迫真の臨場感を再現することも可能で
ある。また体感音響振動によるリラクゼーション効果を
応用した音楽療法への適用、更には、酒類の発酵・熟成
の促進、品質の向上を目的とした使用等、さまざまな方
面においてその効果が発揮されている。
【0003】体感音響振動を発生させる装置として従来
より考え出され、使用されているものとして電気−機械
振動変換器があげられる。電気−機械振動変換器は、磁
極を備えたヨークにより空隙を形成し、該空隙内にコイ
ル枠に巻き付けたコイルを配置させ、電気信号に伴いコ
イルに発生する磁力と磁極に発生する磁力との間に生ず
る磁気干渉作用によって振動を得るようにしたものであ
り、以下、図6、図7に沿って従来の電気−機械振動変
換器に係る実施の一形態を説明する。
【0004】図6は、電気−機械振動変換器の断面図を
示す。電気−機械振動変換器1'のケースは、下枠10
2と上枠103とから概略構成されている。下枠102
は、その断面形状が略鍋状を有し、上枠103は、その
形状が略平板状を有している。そして、下枠102の開
口部を上枠103が覆うように組合わされる。
【0005】下枠102内には、弾性材からなる環状の
ダンパ106によって支持された磁極を備えるヨーク1
07が内装されている。ヨークを支持するダンパ106
の外周部にはネジ穴部108が形成されており、ダンパ
106は、下枠102側から下枠102に形成されたネ
ジ穴を介して取り付けられるネジ109と、上枠103
側から上枠103に形成されたネジ穴を介して取り付け
られるネジ110とによって両枠102、103に固着
されている。また、下枠102の底部には、ヨーク10
7の底部にネジ111によって止着される環状のダンパ
112が枠102と一体に形成されている。
【0006】ダンパで支持されるヨーク107は、中央
に柱状部113を有するボトムプレート114と、環状
のトッププレート115から構成されている。ボトムプ
レート114とトッププレート115との間には環状の
磁極116が挟着されており、トッププレート115の
内縁とボトムプレート114の柱状部113の外縁との
間に磁気的な環状の空隙117が形成されており、柱状
部113を有するボトムプレート114、磁極116、
トッププレート115とにより空隙117を有する磁気
回路が構成されている。また、上枠103の中央部には
開口部が形成されており、この開口部にはプレート11
8に取り付けられた筒状のコイル枠119が嵌合され、
コイル枠119に巻き付けられたコイル120が前記空
隙117内に配置されている。
【0007】このように構成した電気−機械振動変換器
は、コイル120に低域通過フィルタを通して音声信号
を電力増幅した電気信号を加えることにより、コイル1
20に発生する磁力と磁極116の磁力との間に生ずる
磁気干渉作用によって、ダンパ106を介してケースに
支持されたヨーク107とケースとが相対変化して体感
音響振動が発生する。
【0008】図7には、ヨーク107を支持するダンパ
106を示す。ダンパ106は、環状の内側ダンパ12
1と中間ダンパ122と外側ダンパ123とから構成さ
れ、中間ダンパ122と外側ダンパ123とは外側連結
部124によって連結され、内側ダンパ121と中間ダ
ンパ122は内側連結部125によって連結されてい
る。外側連結部124は、ダンパ106をケースに取り
付けるために外側ダンパ123の外周部に設けられたネ
ジ穴127部の内側の位置に形成されている。そして、
内側連結部125は、隣り合う外側連結部124の略中
間部の位置に形成されている。また、これらのダンパ1
21、122、123は、互いに同心状に配置されてい
る。そして、ヨーク107が内側ダンパ121の内縁に
固着され、外側ダンパ123がネジ穴127を介してネ
ジによってケースに固着される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気―機械
振動変換器では、より低い周波数の信号まで安定した高
い振動効率を得ることが望まれ、このような振動効率を
得られることが電気―機械振動変換器の性能を左右して
いる。この性能を決定する最大の要因は、磁気回路の大
きさであり、より大きい磁気回路を有する電気―機械振
動変換器ほどよい性能を得ることができる。しかしなが
ら、磁気回路の大きさに比例してその重量は増加し、重
い磁気回路を支えるためにはある程度以上のダンパの固
さが必要となり、ダンパを固くすることにより低い周波
数の振動効率を犠牲にすることを余儀なくされる。よっ
て、これらの相反する作用により、より低い周波数に対
して十分な性能を得るためには設計上の困難性を有して
いた。
【0010】これらの点に関して、上述した構成を有す
る従来の電気―機械振動変換器では、低い周波数におい
てもある程度の高い振動効率を得ることはできるが、更
に大きな出力を安定して得ることは困難であり、大きな
出力を得ようとした場合には中間ダンパ122に掛かる
負荷(特に、中間ダンパ122が外側連結部124と連
結している部分)に掛かる負荷が過大となり、破損する
という不具合があった。これは、外側連結部124が、
外側ダンパ123に設けられたネジ穴部127の内側の
位置に形成されているからであり、外側ダンパ123の
ネジ穴部127はネジによってケースに固着されるた
め、振動により外側連結部124と内部ダンパ122と
の連結へ掛かる負荷が過大となり中間ダンパ122に溜
まる内部応力が閾値を超え破損する原因となっていた。
【0011】本発明は上記課題に着目してなされたもの
で、振動によって掛かるダンパへの負荷を分散させ、よ
り大きな出力を安定して得ることができる電気−機械振
動変換器を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1の電気−機械振動変換器に係る発明は、磁
極を備えたヨークにより磁気的な空隙を形成し、前記ヨ
ークをケース内にダンパによって支持するとともに前記
空隙内にコイルを配置させ、前記ヨークと前記ケースと
が相対変位可能である電気−機械振動変換器において、
前記ケースは上枠と下枠を備え、前記ダンパは、大きさ
の異なるヨーク保持部とサスペンションバネ部と内部応
力放出撓み環部とを備え、前記内部応力放出撓み環部
は、略等間隔に設けられた複数の支持部を介して前記ケ
ースに固着され、前記サスペンションバネ部と前記内部
応力放出撓み環部とは、前記内部応力放出撓み環部に設
けられた隣り合う前記支持部の略中間の位置において、
薄板状の連結部によって連結され、前記ヨーク保持部と
前記サスペンションバネ部とは、隣り合う前記薄板状の
連結部の略中間の位置において、薄板状の連結部によっ
て連結されていることを特徴とするものである。
【0013】サスペンションバネ部と内部応力放出撓み
環部との連結部(以下、外側連結部という)を、内部応
力放出撓み環部に設けられた隣り合う支持部(ネジ穴部
ともいう)の略中間の位置に形成することにより、外側
連結部近傍の内部応力放出撓み環部は撓み得る構造を有
し、振動によってサスペンションバネ部に掛かる負荷を
内部応力放出撓み環部の撓みによって吸収する。即ち、
サスペンションバネ部に掛かる負荷を他のダンパ部に分
散させることができる。また、ヨーク保持部とサスペン
ションバネ部との連結部(以下、内側連結部という)
を、隣り合う外側連結部の略中間の位置に形成すること
により、より高い振動効率を得ることができる。
【0014】上記問題を解決するために、請求項2の電
気−機械振動変換器に係る発明は、請求項1に記載の発
明において、前記上枠と前記下枠および前記ヨークを支
持するダンパとは、前記上枠側からのみ取り付けられる
ネジによって固着されることを特徴とするものである。
外部連結部を内部応力放出撓み環部に設けられたネジ穴
部の位置に形成せずに、ネジ穴部の略中間の位置に形成
することにより、ネジ穴部に局部的に加わる負荷を抑え
る。これによりネジ穴部の厚さを薄くすることができ、
ケースとダンパとを一側面側からのみのネジによって容
易に固着することができる。電気―機械振動変換器を構
成するケース(上枠と下枠)とダンパ(ダンパに保持さ
れる磁気回路も含む)とを一側面側からのみのネジ止め
によって固着することができる構成とすることにより、
組立作業の容易化を図る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電気−機械振
動変換器の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0016】地図1は、本発明に係る電気−機械振動変
換器の一形態を示す分解斜視図である。電気―機械振動
変換器1は、上枠2および下枠4とからなるケースと、
ケースに内装される磁気回路を狭持したダンパ部3とか
ら概略構成される。上枠2は皿形状を有し、その中心部
には円形の開口部5が形成されている。また、外周部に
はネジ穴部2a、2b、2cが形成されている。下枠4
は二段構造からなる略皿形状を有しており、その外周部
にはネジ穴部4a、4b、4cが形成されている。ま
た、下枠4の底部の中央部には、同心状に配置された径
の相違する複数の環状のダンパ6が下枠4と一体に形成
されている。更に、外周縁の底部からは、ケース内の磁
気回路に電気信号を送信するリード線7が延びている。
ダンパ部3は、複数の環状ダンパ8a、8b、8cと、
磁極を備えたヨーク部9とからなり、外側の環状ダンパ
の外周部にはネジ穴部3a、3b、3cが形成されてい
る。ダンパ部3は下枠4内に嵌入されるように内装さ
れ、上枠2によってその上部が覆われる。各ネジ穴部2
aと3aと4a、2bと3bと4b、2cと3cと4c
が同一上の位置に重なるように各部材(上枠2、ダンパ
部3、下枠4)が配置され、上枠2側から挿入されるネ
ジによって固着される。
【0017】図2は、各部材(図1に示す部材)を組立
てたときの電気―機械振動変換器1の一部断面上面図で
ある。上枠2とダンパ部3と下枠4は、各ネジ穴部3
a、3b、3cにおいて上枠2側から差込まれるネジ1
1a、11b、11cによって固着されている。尚、上
枠2の開口部5は上面蓋5aによって覆われている。
【0018】図3は、図2のE−E線における断面図を
示す。複数の環状ダンパ8a、8b、8cの内側に保持
されたヨーク部9は、環状ダンパ8a、8b、8cを介
してケースに支持されている。ヨーク部9は、中央に柱
状部15を有するボトムプレート16と、環状のトップ
プレート17から構成されている。ボトムプレート16
とトッププレート17との間には環状の磁極18が挟着
されている。そして、トッププレート17の内縁とボト
ムプレート16の柱状部15の外縁との間に磁気的な環
状の空隙19を形成して磁気回路を構成している。上枠
3の中央部に形成された円形開口部5の縁には、鉛直方
向へ延びる筒状のコイル枠20が設けられ、コイル枠2
0の所定の位置にコイル21が巻き付けられている。そ
して、このコイル21を巻き付けた部分が、上枠2を取
り付けたときに前記空隙19内に配置される。
【0019】また、環状ダンパは、ヨーク部9を保持し
ているヨーク保持部8aと、ネジ穴部(3a、3b、3
c)を備えこれらのネジ穴部においてケースに固着され
る内部応力放出撓み環部8cと、この二つの環状ダンパ
8a、8cの間に配置されるサスペンションバネ部8b
から構成され、隣接する環状ダンパ間はそれぞれ複数の
薄板状の連結部によって連結されている。そして、これ
らの環状ダンパ8a、8b、8cによりケースとヨーク
部9とが相対的に変位可能な構成となっている。また、
ボトムプレート16の低部には、下枠4の中央部(底
部)に形成されている環状ダンパ6の一部が当接して設
けられている。
【0020】以上のような構造を有する電気−機械振動
変換器1は、リード線7からコイル21に電気信号が伝
送され、コイル21に発生する磁力と磁極18の磁力と
の間に生ずる磁気干渉作用によって、ダンパ8a、8
b、8cを介してケースに支持されたヨーク部9とケー
スとが相対変化して体感音響振動が発生する。
【0021】次に、ヨークをケース内に支持する環状ダ
ンパの一形態について図4に基づいて詳しく説明する。
図4に示すように、ダンパは大きさの異なる三重の環状
ダンパ8a、8b、8cから構成されている。上述した
ものと同様に、ヨーク保持部(以下、第一のダンパとも
いう)8aの内側にはヨーク部9が保持され、内部応力
放出撓み環部(以下、第三のダンパともいう)8cはネ
ジ穴部3a、3b、3cにおいてネジによりケースに固
着される。また、この二つの環状ダンパ8a、8cの間
には、サスペンションバネ部(以下、第二のダンパとも
いう)8bが配置され、第一のダンパ8aと第二のダン
パ8bとは、内側連結部25a、25b、25cによっ
て連結され、第二のダンパ8bと第三のダンパ8cと
は、外側連結部26a、26b、26cによって連結さ
れている。
【0022】これらの連結部のうち、内側連結部25
a、25b、25cは、第三のダンパ8cの外周部に形
成されたネジ穴部3a、3b、3cと周方向において同
一の内側の位置に形成され、外側連結部26a、26
b、26cは、周方向において隣接する内側連結部25
aと25b、25bと25c、25cと25aのそれぞ
れの中間の位置に形成されている。即ち、外部連結部2
6a、26b、26cは、ネジ穴部3a、3b、3cの
形成されている位置とは異なる位置に形成されている。
【0023】このような形状を有するダンパを使用する
ことにより、ネジ穴部3a、3b、3cに局部的に加わ
る負荷を抑えることができる。そして、ネジ穴部の厚さ
を薄くすることができ、ケースの一側面側(上枠2側)
から差込むネジのみによってケース(上枠と下枠)とダ
ンパ(ダンパに保持される磁気回路も含む)とを確実か
つ容易に固着することができる。尚、ケースとダンパと
を固着する手段としては、ネジを使用した場合に限定さ
れるものではなく、例えば、接着剤等を使用して固着す
るものであってもよい。
【0024】また、第二のダンパ8bと第三のダンパ8
cの形状の特徴としては、第二のダンパ8bは、幅が広
く、厚さの薄いものが使用され、第三のダンパ8cは、
幅が狭く、厚さの厚いものが使用される。第二のダンパ
8bとして幅の広いものを使用することにより一定以上
の強度を確保することができ、厚さの薄いものを使用す
ることにより柔軟性を持たすことができる。また、第三
のダンパ8cとして幅の狭いものを使用することにより
電気―機械振動変換器の大きさの拡大を抑えることがで
き、厚さの厚いものを使用することにより落下、衝突に
よる径方向の衝撃に対する耐久性を確保することができ
る。
【0025】図5は、図4のF−F線における断面図で
あり、磁気干渉作用によって、ヨーク部9とケースとが
相対変化したときに環状ダンパに掛かる負荷により、ダ
ンパが撓むようすを示す。従来のダンパの構造では、図
7に示すように外側ダンパ123と中間ダンパ122と
を連結する外側連結部124は、ダンパ106をケース
に取り付けるときにネジを嵌入させるネジ穴127部の
内側の位置に形成されていた。このため、ダンパ106
をネジによってケースに取り付けた場合には、ネジ穴1
27部近傍の外側ダンパ123はネジによってケースに
固着された。したがって、ヨーク部とケースとが相対変
化したとき、ダンパ106に掛かる負荷によってネジ穴
127部近傍の外側ダンパ123は、ほとんど撓むこと
はなく、サスペンションバネ部8b(特に、サスペンシ
ョンバネ部8bと外側連結部124が連結している部
分)に掛かる負荷が過大となり内部応力が増大する。そ
して、この内部応力によりサスペンションバネ部は機械
的疲労を起こし破断する虞がある。
【0026】これに対して、本発明に係るダンパの構造
では、図4に示すように第三のダンパ(内部応力放出撓
み環部)8cと第二のダンパ(サスペンションバネ部)
8bとを連結する外側連結部26a、26b、26c
は、環状ダンパの周方向において、ダンパ部3をケース
に取り付けるときにネジを嵌入させるネジ穴部3aと3
b、3bと3c、3cと3aの略中間部の位置に形成さ
れている。このため、ネジ穴部3a、3b、3cをネジ
によってケースに固着した場合にも、外側連結部26
a、26b、26c近傍の第三のダンパ8cは、ネジの
固着による影響は少なく、負荷が掛かったときに自由に
撓むことができる。したがって、ヨークとケースとが相
対変化したとき、ダンパ8a、8b、8cに掛かる負荷
によって、特に外側連結部26a、26b、26cに掛
かる負荷によって外側連結部近傍の第三のダンパ8c
は、図5に示す矢印G方向に撓み、サスペンションバネ
部8bに掛かる負荷を、特に外側連結部26a、26
b、26cとサスペンションバネ部8bとの連結部近傍
に掛かる負荷を吸収する。即ち、第三のダンパ8c(特
に、外側連結部近傍の第三のダンパ)は、サスペンショ
ンバネ部8bに生ずる内部応力を逃がす撓みダンパまた
はバッファダンパとして機能する。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る電機―機械振動変換器によ
れば、外側連結部を環状ダンパの周方向において隣り合
うネジ穴部の略中間の位置に形成したので、ネジ穴部を
ネジ止めによってケースに固着したときにも、外側連結
部近傍の内部応力放出撓み環部は自由に撓むことができ
るので、ヨークとケースとの相対変化によりサスペンシ
ョンバネ部に掛かる負荷、特に外部連結部とサスペンシ
ョンバネ部との連結部近傍に掛かる負荷を内部応力放出
撓み環部の撓みにより吸収する(他のダンパ部に分散し
て逃がす)ことができ、サスペンションバネ部(特に、
外部連結部と連結している部分)の破損を防止すること
ができる。これにより、ダンパの材質を柔らかいものに
することができ、電気−機械振動変換器の性能を左右す
る重低音の振動を充分に得ることができるとともに、よ
り大きな振動を安定して出力させることができる。
【0028】また、本発明のダンパ構造を取ることによ
り、従来のように外側連結部を介してネジ穴部へ掛かる
局部的な負荷を防止することができるので、ネジ穴部の
厚さを薄くすることができ、ケースとダンパ部との固定
を電気―機械振動変換器の一側面側からのみのネジ止め
で行うことができる。これにより、組立作業が容易にな
り、製造工程における組立工数を削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気−機械振動変換器の一形態を
示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る電気―機械振動変換器の一部断面
上面図である。
【図3】図2に示す電気−機械振動変換器のE−E線に
おける断面図である。
【図4】本発明に係る電気―機械振動変換器のダンパの
一形態を示す図である。
【図5】ヨークとケースとの相対変化による、図4に示
すダンパの撓みを示す図である。
【図6】従来の電気−機械振動変換器の構造を示す断面
図である
【図7】従来の電気−機械振動変換器のダンパの一形態
を示す図である。
【符号の説明】
1 電気―機械振動変換器 2 上枠 3 ダンパ部 3a、3b、3c ネジ穴部 4 下枠 8a ヨーク保持部(第一のダンパ) 8b サスペンションバネ部(第二のダンパ) 8c 内部応力放出撓み環部(第三のダンパ) 9 ヨーク部 25a、25b、25c 内側連結部 26a、26b、26c 外側連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D012 CA09 GA01 5D017 AA11 5D107 AA02 AA09 AA14 BB08 CC09 CC10 DD12

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁極を備えたヨークにより磁気的な空隙
    を形成し、前記ヨークをケース内にダンパによって支持
    するとともに前記空隙内にコイルを配置させ、前記ヨー
    クと前記ケースとが相対変位可能である電気−機械振動
    変換器において、 前記ケースは上枠と下枠を備え、 前記ダンパは、大きさの異なるヨーク保持部とサスペン
    ションバネ部と内部応力放出撓み環部とを備え、 前記内部応力放出撓み環部は、略等間隔に設けられた複
    数の支持部を介して前記ケースに固着され、 前記サスペンションバネ部と前記内部応力放出撓み環部
    とは、前記内部応力放出撓み環部に設けられた隣り合う
    前記支持部の略中間の位置において、薄板状の連結部に
    よって連結され、 前記ヨーク保持部と前記サスペンションバネ部とは、隣
    り合う前記連結部の略中間の位置において、薄板状の連
    結部によって連結されていることを特徴とする電気−機
    械振動変換器。
  2. 【請求項2】 前記上枠と前記下枠および前記ヨークを
    支持するダンパとは、前記上枠側からのみ取り付けられ
    るネジによって固着されることを特徴とする請求項1に
    記載の電気−機械振動変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007324924A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Sega Corp 振動装置

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