JP2002306464A - Ct装置およびx線検出装置 - Google Patents

Ct装置およびx線検出装置

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JP2002306464A
JP2002306464A JP2001114457A JP2001114457A JP2002306464A JP 2002306464 A JP2002306464 A JP 2002306464A JP 2001114457 A JP2001114457 A JP 2001114457A JP 2001114457 A JP2001114457 A JP 2001114457A JP 2002306464 A JP2002306464 A JP 2002306464A
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ray
collimator
light
layer
liquid crystal
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JP2001114457A
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Hikari Hanashima
光 花島
Akira Izumihara
彰 泉原
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポストペイシャント(PP)コリメータを用
いないでも検出精度の高い信号を検出でき、長期間の運
転でも信頼度の高いCT装置を提供する。 【解決手段】 CT装置は、X線管20と、X線管20
から放射されたX線の量を制限するコリメータ22と、
コリメータ22を通過したX線が被検体8を透過したX
線を検出する検出器アレイを構成するX線検出手段24
0を有する。X線検出手段240は、シンチレータなど
のX線光変換層241と、フォトダイオードなどの光電
変換層243と、これらの間に設けられてポストペイシ
ャント・コリメータ(PPコリメータ)26の機能を発
揮する透過光制御層242を有する。透過光制御層24
2はたとえば、液晶242aからなる。透過光制御手段
34が液晶242aを制御して透光領域(遮光領域)の
大きさを制御する。この制御によりX線光変換層241
に入射する不用X線が変換された光を光電変換層243
に入射させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線検出装置および
放射線断層撮像装置に関する。より特定的には、本発明
は放射線としてX線を用いたX線CT(Computed Comog
raphy)装置における断層撮影像の画質を向上させるため
検出器に入射するX線を適切に制御するX線・光学系お
よび検出器に関する。また本発明はCT装置などに好適
に適用可能なX線検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体に放射線を照射して、被検体を透
過した放射線を検出し、検出信号を画像処理して被検体
の断層画像を生成する放射線断層撮影装置が知られてい
る。そのような放射線断層撮影装置の代表例として、放
射線としてX線を用いて被検体としての人体の断層画像
を得るX線CT装置が医用診断の分野などにおいて広く
使用されている。以下、放射線断層撮影装置の代表例と
して図1を参照してX線CT装置を例示して述べる。
【0003】図1はCT装置の全体構成の概略を図解し
た図である。図1に図解したX線CT装置においては、
走査ガントリ2内に撮影テーブル4に乗せられた被検体
が挿入される被検体領域10の周囲を回転可能にX線管
20と検出器アレイ24とを被検体領域を挟んで対向さ
せて走査ガントリ2に配置し、被検体領域10内に位置
する被検体、たとえば、人体の周囲を対向するX線管2
0と検出器アレイ24とを回転させながらX線管20か
ら放射した放射線を人体に照射して、その透過X線を検
出器アレイ24で検出する。検出器アレイ24はX線を
光信号に変換し、さらに電気信号に変換する。検出器ア
レイ24の検出信号はデータ収集部46で収集され、デ
ータ収集バッファ64を介して中央処理装置60に入力
されて、中央処理装置60において各種の画像処理が行
われ、その結果の断層画像が表示装置68に表示され
る。中央処理装置60は生成した画像データを記憶装置
66に記憶する。このような断層撮像は、操作装置70
を介してオペレータと中央処理装置60との間で対話し
た結果に基づいて行われる。中央処理装置60は、制御
インタフェース62を介して走査ガントリ2に配置され
ている、X線管駆動制御手段30、コリメータ制御手段
32、回転部制御手段44と協動して断層撮像のための
各種の制御動作を行う。これらの制御については後述す
る。
【0004】図3は図1に図解した走査ガントリ2内の
X線管20、コリメータ22、被検体8、図1に概略的
に図解した検出器アレイ24の具体例として2列の検出
器列24a,24bからなる検出アレイ24Aの関係を
図解する斜視図である。図9(A)は従来のX線管2
0、コリメータ22、撮影テーブル4、ポストペイシャ
ント・コリメータ(PPコリメータ)26、および、検
出器アレイ24の位置関係を示す図である。図9(A)
に図解したCT装置においては、撮影テーブル4に乗る
被検体8の下部で検出器アレイ24の上にの位置にポス
トペイシャント・コリメータ(PPコリメータ)26が
配設されている。
【0005】図9(A)に図解した構成およびポストペ
イシャント・コリメータ(PPコリメータ)26の必要
性について述べる。X線管駆動制御手段30で駆動され
たX線管20からX線が放射され、そのX線とコリメー
タ制御手段32によって開口の大きさが制御されたコリ
メータ22においてX線のプロファイル(X線の形状)
が絞られる。コリメータ22を通過したX線は撮影テー
ブル4に乗っている被検体8に照射され、被検体8を透
過したX線が図1に図解した検出器アレイ24(または
図3に図解した検出器アレイ24A、以下、検出器アレ
イ24と総称する)に入射する。検出器アレイ24は被
検体8を透過したX線を光信号に変換し、さらに電気信
号に変換する。検出器アレイ24で検出された電気信号
が図1に図解したデータ収集部46およびデータ収集バ
ッファ64を経由して中央処理装置60に入力されて断
層画像生成のための画像処理に使用される。
【0006】コリメータ22の開口の大きさにもよる
が、検出器アレイ24において検出したX線を電気信号
に変換した信号は、理想的には図9(B)に実線で示し
た矩形のパルス波形になる。しかしながら、実際には破
線で示したように、立ち上がり部分および立ち下がり部
分がなだらかな波形となる。その理由は、X線が回折し
て半影を形成するからである。この半影の部分が拡大し
て急峻なパルスをなだらかな波形にする。このようなな
だらかに変化する信号を用いて中央処理装置60におい
て断層画像処理を行うと、最大振幅は低く、検出器アレ
イの隣接する検出器エレメントの信号と混じったものと
なり、画質が低い画像になる。
【0007】図10を参照して分解能について空間周波
数f(横軸)とアパーチャー伝達関数(ATF)または
修正伝達関数(MTF)(縦軸)との関係を述べる。X
線を検出したときの拡大率Mは下記式1で規定される。
【0008】
【数1】 M=SID/SOD ・・・(1) ただし、SID(Source Image Distance)はX線管20
と検出器アレイ24との距離であり、SOD(Source O
bject Distance) はX線管20と被検体8との距離であ
る。
【0009】曲線CV1の特性は下記式2で規定され
る。
【0010】
【数2】 sinc〔(πf(M−1)a)/M〕 ・・・(2) ただし、aはX線の焦点の大きさである。
【0011】曲線CV2の特性は下記式3で規定され
る。
【0012】
【数3】 sinc〔(πfb)/M〕 ・・・(3) ただし、bは検出器アレイ24のピクセルの大きさであ
る。
【0013】全体的な検出のボケは式2と式3とを乗算
した結果として得られる。その結果は、理想的には、曲
線(直線)CV3で示したものとなる。しかしながら、
パラメータbが大きいと曲線(直線)CV3の特性が曲
線CV4の特性に変化する。曲線CV4は曲線CV3か
ら離れて急激に低下して、検出器アレイ24における検
出精度が低下することを意味する。ポストペイシャント
・コリメータ(PPコリメータ)26は被検体8の下
で、検出器アレイ24の上の位置に配置されて、図9
(B)に図解した半影成分を除去して検出器アレイ24
に照射する本来のX線でない不用X線成分を遮光するた
めに設けられている。PPコリメータ26の開口の大き
さはポストペイシャント・コリメータ(PPC)制御手
段36によって制御する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】PPコリメータ26は
機械的に開口が変化する機構になっている。このように
機械的に開口が変化するPPコリメータ26を用いる
と、精度高く開口の大きさを制御できないし、動作速度
が遅いという問題に遭遇している。さらに、PPコリメ
ータ26は被検体8が乗っている撮影テーブル4と検出
器アレイ24との間に配置されるが、この間に機械的に
動作するポストペイシャント・コリメータ(PPコリメ
ータ)26を配置することが寸法的に難しく、保守の面
でも面倒な作業になるという問題に遭遇している。さら
に、PPコリメータ26は磨耗するので使用頻度が高く
なると、精度誤差が大きくなり、再現性に乏しい。した
がって、本発明は、正確に不用のX線を除去(排除)で
き、空間的に寸法をとらず、応答速度が速く、保守性に
富む、ポストペイシャント・コリメータに代わる新たな
手段(X線検出装置)を提供することを目的とする。ま
た本発明はそのような手段(X線検出装置)を用いて画
質の高い断層画像が得ることができるCT装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の観点によ
れば、X線断層撮像装置におけるX線を検出するX線検
出装置であって、たとえば、図5(A)に図解したよう
に、入射X線に応じた光信号に変換するX線光変換層2
41と、該X線光変換層からの光の透過領域を変化可能
な透過光制御層242と、該透過光制御層を透過した光
を電気信号に変換する光電変換層243とを具備する検
出装置が提供される。
【0016】このようなX線検出装置は、好適には、本
発明のCT装置に適用できるが、本発明のX線検出装置
はCT装置への適用に限定される訳ではない。好ましく
は、たとえば、図6(A)〜(C)に図解したように、
X線光変換層241はシンチレータ241aを有し、透
過光制御層242は電圧印加に応じて透過光の量を制御
する液晶242aを有し、光電変換層243はフォトダ
イオード243aを有する。また好ましくは、たとえ
ば、図8(A)〜(C)に図解したように、透過光制御
層242は、液晶242aと協動して電圧印加に応じて
透過光の量を制御する偏光フィルタ242bを有する。
【0017】本発明の第2の観点によれば、上記X線検
出装置を検出器アレイに代わるX線検出手段として用い
たCT装置が提供される。当該CT装置は、図2に図解
したように、X線管20と、該X線管20から放射され
たX線の量を制限するコリメータ22と、該コリメータ
22の開口の大きさを制御するコリメータ制御手段32
と、前記コリメータ22を通過したX線が被検体8を透
過したX線を検出するX線検出手段240を有する。X
線検出手段240は、上述した本発明の第1観点のX線
検出装置に該当し、たとえば図5に図解したように、X
線光変換層241と、透過光制御層242と、光電変換
層243からなる。さらに当該CT装置は、X線検出手
段240の透過光制御層242の透過光領域を制御する
透過光制御手段34とを有する。本発明のCT装置は、
図9に図解した、ポストペイシャント・コリメータ(P
Pコリメータ)26およびポストペイシャント・コリメ
ータ(PPC)制御手段36を設けていない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜図8を参照して本発明のC
T装置およびX線検出装置について述べる。
【0019】第1実施の形態図1〜図7を参照して本発
明の第1実施の形態のCT装置およびX線検出装置につ
いて述べる。図1は本発明のCT装置の全体構成の概略
を図解した図である。上述したように、図1に図解した
X線CT装置においては、走査ガントリ2内に撮影テー
ブル4に乗せられた被検体が挿入される被検体領域10
の周囲を回転可能にX線管20と検出器アレイ24とを
被検体領域を挟んで対向させて走査ガントリ2に配置
し、被検体領域10内に位置する被検体、たとえば、人
体の周囲を対向するX線管20と検出アレイ24とを回
転させながらX線管20から放射した放射線を人体に照
射して、その透過X線を検出アレイ24で検出する。
【0020】検出器アレイ24として本発明のX線検出
装置を用いる。X線検出装置の1例を図5(A)にX線
検出手段240として図解している。図5(A)に図解
したX線検出手段240を適用した本発明の検出器アレ
イ24も、従来の検出器アレイと同様に、X線を光信号
に変換し、さらに電気信号に変換する。図5(A)に図
解したX線検出手段240を適用した本発明の実施の形
態の検出器アレイ24の検出信号はデータ収集部46で
収集され、データ収集バッファ64を介して中央処理装
置60に入力されて、中央処理装置60において各種の
画像処理が行われ、その結果の断層画像が表示装置68
に表示される。中央処理装置60は生成した画像データ
を記憶装置66に記憶する。このような断層撮像は、操
作装置70を介してオペレータと中央処理装置60との
間で対話した結果に基づいて行われる。中央処理装置6
0は、制御インタフェース62を介して走査ガントリ2
に配置されている、X線管駆動制御手段30、コリメー
タ制御手段32、回転部制御手段44と協動して断層撮
像のための各種の制御動作を行う。これらの制御につい
ては後述する。
【0021】図2は図1に図解したCT装置のうち本発
明の主要部の構成を図解した図である。X線管20はX
線管駆動制御手段30によって駆動制御される。コリメ
ータ22はコリメータ制御手段32によって開口の大き
さが制御される。図5(A)を参照して後述する本発明
のX線検出装置の1例としてのX線検出手段240の透
過光制御層242は透過光制御手段34によって制御さ
れる。透過光制御層242の透過光が制御された検出手
段240の光電変換制御層243で検出した電気信号が
全体制御部60Aに入力される。具体的には、光電変換
制御層243で検出した電気信号は、図1に図解したデ
ータ収集部46を経由して検出信号がデータ収集バッフ
ァ64および中央処理装置60に出力される。
【0022】図2に図解したX線管駆動制御手段30、
コリメータ制御手段32、および、透過光制御手段34
は、および、図1に図解した回転部制御手段44、撮影
テーブル4は、中央処理装置60内の全体制御部60A
と協動してそれらの制御動作を行う。すなわち、全体制
御部60Aは操作装置70を介してオペレータと対話し
てオペレータによって指定された断層撮像条件に基づい
て、X線管駆動制御手段30、コリメータ制御手段3
2、透過光制御手段34、回転部制御手段44および撮
影テーブル4の全体的な駆動制御を行う。
【0023】図3は図1に図解した走査ガントリ2内の
X線管20、コリメータ22、被検体8、検出アレイ2
4(本発明の実施の形態において、図2および図5
(A)に図解したX線検出手段240に対応するもの)
の関係を図解する斜視図である。本実施の形態において
は、被検体8とX線検出手段240との間に、図9
(A)に図解したポストペイシャント・コリメータ(P
Pコリメータ)26は配設されていない。図3に図解さ
れている検出アレイ24Aは二列の検出器アレイ24
a、24bの場合を例示しているが、基本的には一列で
もよいし、さらに多列の検出器アレー構成でもよい。基
本的には、図4に図解したように、被検体8の体軸方向
と直交する方向に半円弧状に複数の検出器エレメントが
連続的に配設されていればよい。図4は検出器エレメン
トが1列の場合を示す図である。各列の検出器アレイ
が、たとえば、図5(A)に図解するX線検出手段24
0から構成される。
【0024】図5(A)は図3に図解したX線管20、
コリメータ22、X線検出手段240との関係を示す概
略的な断面図である。図5(A)に図解したCT装置に
は、図9(A)に図解したポストペイシャント・コリメ
ータ(PPコリメータ)26およびポストペイシャント
・コリメータ(PPC)制御手段36は設けられてな
い。その反面、検出手段240は、X線光変換層24
1、光電変換層243に加えて、X線光変換層241と
光電変換層243との間に透過光制御層242が配設さ
れている。図5(B)は破線で示した半影成分による不
用X線による検出波形が、本発明の実施の形態のX線検
出手段240によって不用X線成分が除去され、実線で
示したように急峻なパルス波形が得られることを図解し
ている。
【0025】図5(A)に代表的に図解した、X線光変
換層241はたとえば図6(A)に図解したようにシン
チレータ241aで構成されており、透過光制御層24
2は液晶242aで構成されており、光電変換層243
はフォトダイオード243aで構成されている。図6
(A)〜(C)は図5(A)に図解したX線検出手段2
40の1例としてのX線検出手段240Aの構成とその
動作を図解した図である。X線光変換層241を構成す
るシンチレータ241aはX線を光信号に変換する。光
電変換層243を構成するフォトダイオード243aは
X線から変換された光信号を電気信号に変換する。
【0026】透過光制御層242としての液晶242a
は印加される電圧に応じて液晶素子の偏光面が変化して
入射光を偏光する。もし、液晶242aの液晶素子の偏
光面が入射光を透過させない向きのときシンチレータ2
41aで変換された光は液晶242aで遮光されてフォ
トダイオード243aに到達しない。したがって、液晶
242aはシンチレータ241aからの光を透過させる
制御手段、または、遮光手段として動作する。液晶24
2aの透過領域(遮光領域)は、図6(B)、(C)に
図解したように、透過光制御手段34で印加する電圧の
大きさによって容易に制御できる。液晶242aの液晶
素子の偏光の向きの制御は電圧印加に応じて電気的に制
御できるから、非常に高速である。しかも透過光制御層
242(液晶242a)は非常に薄いので、場所をとら
ず、X線光変換層241、光電変換層243とともに検
出手段240(240A)として一体化されていて、従
来の検出アレイを配設する場合とほぼ同じ条件で配設で
きる。液晶242aは機械的な動作ではなく磨耗のない
電気的な動作なので高速であり、精度が高く、再現性が
高く、原理的には永久に故障のない動作であるから保守
性に優れている。このように、透過光制御層242、た
とえば、液晶242aは、図9(A)に図解したポスト
ペイシャント・コリメータ(PPコリメータ)26と実
質的に同じ動作を行い、図5(B)に図解した破線の半
影成分を除去して、実線で示した波形の検出信号を検出
手段240(240A)から出力させるが、上述したよ
うに、精度、高速性、耐久性、保守性、再現性に優れ、
寸法的な制約を受けない。
【0027】透過光制御手段34は、X線検出手段24
0(240A)の光電変換制御層243の検出信号が入
力される全体制御部60A(図1の中央制御処理装置6
0の一部)と協動して、たとえば、被検体8のスライス
厚を大きくするときは、図6(B)に図解したように、
液晶242aの透光部を大きくし、被検体8のスライス
厚を小さくするときは図6(C)に図解したように液晶
242aの透光部を小さくする。
【0028】図7(A)、(B)はコリメータ制御手段
32によってコリメータ22の開口の大きさを制御した
場合にX線管20から放射されたX線がX線検出手段2
40(240A)にいかに照射されるかを図解した図で
ある。コリメータ制御手段32によるこのようなコリメ
ータ22の開口の大きさの制御、それに伴う、透過光制
御手段34による検出手段240(240A)内の透過
光制御層242(液晶242a)の透光領域(遮光領
域)の制御は、全体制御部60Aの管理のもとに行われ
る。このように、全体制御部60Aと協動する透過光制
御手段34の上記液晶242aの透光部の大きさの制御
は、事前に定めた制御方法(制御プログラム)に基づい
て行う。
【0029】以上述べたように、本発明の検出装置とし
ての第1実施の形態の図6(A)〜(C)に図解した検
出手段240(240A)をCT装置に用いると、ポス
トペイシャント・コリメータ(PPコリメータ)26を
用いた場合に比較して、精度高く、非常に高速に透光領
域を制御できるから、そのような検出手段240(24
0A)で検出した信号を用いて中央処理装置60におい
て断層画像処理を行うと、画質の高い断層画像が得られ
る。その結果、表示装置68に表示される断層画像は非
常に画質の高いものとなる。
【0030】さらに本発明のX線検出手段240(24
0A)は、透過光制御層242の挿入によっても殆ど寸
法が大きくならないので、場所をとらないので設置が容
易である。実質的に従来の検出器アレイと同様に設置で
きる。したがって、走査ガントリ2の小型化に寄与す
る。さらに、X線検出手段240(240A)は原理的
には永久に故障のない動作であるから再現性、耐久性、
保守性に優れている。
【0031】第2実施の形態図8(A)〜(C)を参照
して本発明の検出装置の第2実施の形態について述べ
る。
【0032】図8(A)〜(C)は図5(A)に図解し
たX線検出手段240の第2実施の形態の検出手段24
0Bの構成とその動作を図解した図である。第2実施の
形態においては、図5(A)のX線光変換層241はシ
ンチレータ241aで構成されており、透過光制御層2
42は液晶242aと偏光フィルタ242bとで構成さ
れており、光電変換層243はフォトダイオード243
aで構成されている。図6(A)〜(C)に図解した検
出手段240Aと比較すると、図8(A)〜(C)に図
解した検出手段240Bは、透過光制御層242とし
て、液晶242aに加えて、偏光フィルタ242bが付
加されている。
【0033】液晶242aと偏光フィルタ242bとは
透過光制御手段34によって同時に制御されて、図8
(B)、(C)に図解したように透光領域(遮光領域)
の大きさが制御される。すなわち、液晶242aと偏光
フィルタ242bとが透過光制御手段34から印加され
る電圧に応じてそれぞれの偏光面が変化して入射光を偏
光する。このように透過光制御手段34で印加する電圧
の大きさによって液晶242aおよび偏光フィルタ24
2bの透光領域を制御できる。この制御は電圧印加に応
じて電気的を制御できるから非常に高速である。しか
も、透過光制御層242(液晶242a、偏光フィルタ
242b)は非常に薄いので、場所をとらず、X線光変
換層241、光電変換層243とともにX線検出手段2
40Bとして一体化されていて、従来の検出器アレイを
配設する場合とほぼ同じ条件で配設できる。液晶242
aおよび偏光フィルタ242bは機械的な動作ではなく
磨耗のない電気的な動作なので高速であり、精度が高
く、再現性が高く、原理的には永久に故障のない動作で
あるから保守性に優れている。このように、液晶242
aと偏光フィルタ242bとからなる透過光制御層24
2は、図9(A)に図解したポストペイシャント・コリ
メータ(PPコリメータ)26と実質的に同じ動作を行
い、図5(B)に図解した破線の半影成分を除去して、
実線で示した波形の検出信号をX線検出手段240Bか
ら出力させるが、上述したように、精度、高速性、耐久
性、保守性、再現性に優れ、寸法的な制約を受けない。
【0034】原理的には、図6(A)〜(C)のX線検
出手段240Aと図8(A)〜(C)のX線検出手段2
40Bとは同じである。ただし、偏光フィルタ242b
か付加されている分、図8(A)〜(C)のX線検出手
段240Bの遮光特性が高い。図1の検出器アレイ24
として、図8(A)〜(C)のX線検出手段240Bを
用いた場合の動作およびその効果は第1実施の形態のX
線検出手段240Aと実質的に同じであるが、遮光特性
が高いぶん、中央処理装置60による断層画像の画質が
向上する。透過光制御手段34は、第1実施の形態と同
様、被検体8のスライス厚を大きくするときは、図8
(B)に図解したように、液晶242aおよび偏光フィ
ルタ242bの透光部を大きくし、被検体8のスライス
厚を小さくするときは図8(C)に図解したように液晶
242aおよび偏光フィルタ242bの透光部を小さく
する。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、正確に不用のX線を除
去(排除)でき、空間的に寸法をとらず、応答速度が速
く、精度が高く、再現性、耐久性および保守性に富む新
たなX線検出装置が提供できた。また本発明はそのよう
なX線検出装置を用いたCT装置を構成しているので、
遮光制御(透光制御)動作が向上し、最終的な断層画像
の画質が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のX線検出装置の実施の形態X線
検出手段を検出器アレイとして適用した本発明の実施の
形態CT装置の全体構成の概略を図解した図である。
【図2】図2は図1に図解したCT装置のうち本発明の
主要部の構成を図解した図である。
【図3】図3は図1に図解した走査ガントリ内のX線
管、コリメータ、被検体、検出器アレイ(X線検出手
段)の位置関係を図解する斜視図である。
【図4】図4は検出器アレイが1列の場合を示す図であ
る。
【図5】図5(A)は図3に図解したX線管、コリメー
タ、X線検出手段(検出器アレイ)との関係を示す概略
的な断面図であり、図5(B)は検出波形を示す図であ
る。
【図6】図6(A)〜(C)は図5に図解したX線検出
手段の第1実施の形態態の構成とその動作を図解した図
である。
【図7】図7(A)、(B)は図5に図解したコリメー
タ制御手段によってコリメータの開口の大きさを制御し
た場合にX線管から放射されたX線が検出手段にいかに
照射されるかを図解した図である。
【図8】図8(A)〜(C)は図5に図解したX線検出
手段の第2実施の形態の構成とその動作を図解した図で
ある。
【図9】図9(A)は従来のX線管、コリメータ、撮影
テーブル、ポストペイシャント・コリメータ(PPコリ
メータ)、および、検出器アレイの位置関係を示す図で
あり、図9(B)は検出器アレイで得られる検出信号の
波形図である。
【図10】図10は分解能について空間周波数f(横
軸)とアパーチャー伝達関数(ATF)または修正伝達
関数(MTF)(縦軸)との関係を示したグラフであ
る。
【符号の説明】
2・・走査ガントリ、4・・撮影テーブル、8・・被検
体 10・・被検体領域 20・・X線管、22・・コリメータ 240,240A,240B・・X線検出手段 241・・X線光変換層、241a・・シンチレータ 242・・透過光制御層、242a・・液晶、242b
・・偏光フィルタ 243・・光電変換層、243a・・フォトダイオード 26・・ポストペイシャント・コリメータ(PPコリメ
ータ) 30・・X線管駆動制御手段、32・・コリメータ制御
手段 34・・透過光制御手段 36・・ポストペイシャント・コリメータ(PPC)制
御部 42・・回転部、44・・回転部制御手段、46・・デ
ータ収集部 64・・データ収集バッファ、 60・・中央処理装置、60A・・全体制御部 62・・制御インタフェース、66・・記憶装置、68
・・表示装置 70・・操作装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01T 1/20 G01T 1/20 L G21K 1/04 G21K 1/04 R H01L 27/14 H04N 5/32 31/09 H01L 31/00 A H04N 5/32 27/14 K D (72)発明者 花島 光 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 泉原 彰 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 2G088 EE02 FF02 GG13 GG16 GG19 GG20 JJ04 JJ05 JJ09 JJ36 KK33 LL11 LL12 4C093 AA22 CA08 CA36 CA39 EB11 EB12 EB22 FA23 FA42 FA59 4M118 AA10 AB01 CA02 CB11 GA09 GB20 5C024 AX12 CX37 EX17 EX35 GX11 5F088 AA01 BA02 BA13 BB07 EA03 JA17 LA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線管と、 該X線管から放射されたX線の量を制限するコリメータ
    と、 該コリメータの開口の大きさを制御するコリメータ制御
    手段と、 前記コリメータを通過したX線が被検体を透過したX線
    を検出する検出手段であって、X線光変換層と、透過光
    制御層と、光電変換層とからなるX線検出手段と、 該X線検出手段の透過光制御層の透過光領域を制御する
    透過光制御手段とを有するCT装置。
  2. 【請求項2】前記X線検出手段の前記X線光変換層はシ
    ンチレータを有し、 前記X線検出手段の前記透過光制御層は電圧印加に応じ
    て透過光の量を制御する液晶を有し、 前記X線検出手段の前記光電変換層はフォトダイオード
    を有する請求項1記載のCT装置。
  3. 【請求項3】前記X線検出手段の前記透過光制御層は、
    前記液晶と協動して電圧印加に応じて透過光の量を制御
    する偏光フィルタを有する請求項2記載のCT装置。
  4. 【請求項4】X線断層撮像装置におけるX線を検出する
    X線検出装置であって、 入射X線に応じた光信号に変換するX線光変換層と、 該X線光変換層からの光の透過領域を変化可能な透過光
    制御層と、 該透過光制御層を透過した光を電気信号に変換する光電
    変換層とを具備するX線検出装置。
  5. 【請求項5】前記X線光変換層はシンチレータを有し、 前記透過光制御層は電圧印加に応じて透過光の量を制御
    する液晶を有し、 前記光電変換層はフォトダイオードを有する請求項4記
    載のX線検出装置。
  6. 【請求項6】前記透過光制御層は、前記液晶と協動して
    電圧印加に応じて透過光の量を制御する偏光フィルタを
    有する請求項5記載のX線検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009291370A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Toshiba Corp X線ct装置及びx線検出器
US10197511B2 (en) 2014-08-20 2019-02-05 Toshiba Medical Systems Corporation X-ray CT apparatus and X-ray detector with variable layer

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