JP2002306361A - 洗浄用泡立て具 - Google Patents

洗浄用泡立て具

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Hideki Morimoto
秀樹 森本
Kunihiro Miyamoto
國寛 宮本
Michio Kitahara
路郎 北原
Satoru Nakada
悟 中田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単にきめ細かな泡を作ることが出来、出来た
泡を無駄無く容易にまとめ取ることの出来る泡立て具を
提供すること。 【解決手段】ネット部分に掌握棒部及び絞り部を付け、
ネット部分を2重以上で外側のネットが内側のネットを
包み込むようにし、かつネットの最外層内部に、洗顔に
必要な量の泡を保持することの出来る空間を存在させた
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に洗顔用洗浄剤
等を簡単にクリーミーに泡立てられ、生成した泡を容易
にまとめることの出来る、洗浄用泡立て具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】洗顔用石鹸や洗顔フォームを水又は温湯
と共に含浸させ、手指で揉むことにより容易にきめ細か
な泡を得ることができる器具として、スポンジ塊あるい
はネットを幾重かに重ねたボール状の片手で泡立てるタ
イプのもの、あるいはネットを袋状にした両手で擦り合
わせ泡立てるタイプの物等が知られている。しかし、片
手で器具を揉み泡立てるタイプのものは、生成した泡を
反対の手で何度も掬い取らなければならず面倒であり、
さらに最初に掬い取った泡は洗顔剤の濃い泡であるため
に、全体の生成泡量が減少してしまう傾向があった。ま
た、両手で泡立てるタイプの物は、両手の平で泡立て具
を挟んで擦り合せて泡立てるため、泡立ての最中には生
成した泡をまとまった状態で保持しておくことが出来
ず、泡が手の横や甲の部分に広がったり、手からこぼれ
落ちたりしてしまった。つまりこれらの物はどれも、泡
をまとめる作業に手間がかかり、それが煩わしく感じら
れ、また泡量も減少してしまうという問題を持ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術の有する
問題に鑑み、簡単にきめ細かな泡を作ることができ、更
に出来た泡を無駄無く容易にまとめることのできる泡立
て具を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、前
記課題を解決する為に泡立て具の形態を、ネット部分に
掌握棒部が固着し、掌握棒とは反対側のネット部分には
絞り部を設け、ネット部分は2重、かつ外ネット部材が
内ネット部材を内包する袋状とし、二つのネットの間に
は洗顔に使用するのに必要な量の泡を保持することの出
来る程度の空間を存在させた構成とした。
【0005】本発明の泡立て具の使用方法としては、例
えば洗顔用石鹸や洗顔フォームを水又は温湯と共に含浸
させ、前記絞り部分を一方の指間に挟み、もう一方の手
で掌握棒部を持ち内ネット部材を擦りあわせるように動
かすことで泡立てるのだが、掌握棒があることで上下左
右、回転など自由自在にネット部を動かして、ネット同
士を楽に擦り合せることが出来、更に掌握棒を持った方
の手は、泡まみれになることなく簡単にきめ細かな泡を
泡立てる事が出来た。
【0006】更に、内外ネット部材間に袋状空間が存在
する為に、生成した泡がその空間に溜まり、泡が広がる
ことも飛び散ることもなく泡立てることが出来、例えば
それを親指と人差し指を用いて搾り取ることで容易に無
駄無くきめ細かなまとまった泡を得ることが出来た。
【0007】請求項2の発明では、外ネット部材糸間の
組織間隙が、0.05〜2.0ミリメートル程度の柔軟
性に優れた布帛にしたことで、泡立て時に生成した泡が
内外ネット部材間の空間に貯溜し易くすることが出来、
更に組織間隙を小さくするほどよりきめ細かな泡を得る
事が出来た。また内ネット部材を、水を含浸させて揉ん
だときに元の形状に戻る事の出来る程度の弾力性と固さ
を有する物にしたことで、ネット同士を擦りあわせるこ
とがより容易になり、空気も入り易くなった為、泡立ち
が早く、泡の生成量もより増加させることが出来た。
【0008】請求項3の発明では、内外ネット部材間又
は内ネット部材が袋状の場合その内部に、ネット又はス
ポンジを有する構成にした為、泡の通り抜ける間隙が多
くなり、ネット同士もより擦れやすく、含浸性も増した
為、より泡立ちが早く、生成する泡を増加させることが
出来た。また、ネットやスポンジを入れることで、泡立
て具全体の形状も保ちやすくなり、弾力性も増す為、使
用性が良くなり、より泡立て易くなった。
【0009】
【発明の形態の実施】図1は、請求項1乃至請求項2の
各発明を併せた実施例1であり、図2は図1に示される
泡立て具のA−A線断面図である。
【0010】図1、図2に示される本発明に係る泡立て
具1は、ネット部材2、3と、掌握棒4、掌握棒の固着
部5、及び絞り部6を形成する絞り部材7からなり、8
は生成した泡が保持される空間である。
【0011】本発明に用いられるネット部材2、3は、
ナイロン、ポリエステル等に代表される化学繊維及び天
然繊維のいずれを用いても良く、また生地の織り方に限
定されることはない。
【0012】本発明に用いられる外ネット部材2の糸間
組織間隙は、特に限定されないが、0.05〜2.0ミ
リメートルが好ましい。この範囲において、より泡立ち
やすく、生成した泡を内外ネット部材間の空間8に貯留
しやすく、かつ生成した泡を搾り取りやすい。又外ネッ
ト部材の糸間組織間隙が小さいほど、通過時に泡がより
小さく分散され、よりきめ細かな泡を得る事が出来る。
0.05ミリメートル以下では生成した泡が通り抜け難
く、空気も入り難いため泡立ちも悪い事がある。また
2.0ミリメートル以上では、生成した泡を包み止めて
おくことが難しい場合もある。
【0013】本発明に用いられる内ネット部材3は、糸
間組織間隙においては特に限定されず、任意のものを選
定することが出来るが、請求項2に示したように水を含
浸させて揉んだときに元の形状に戻ることの出来る程度
の固さと弾力性を有しているものが、より泡立て易くな
る為好ましい。また内ネット部材3の形状は特に限定さ
れず、例えば帯状、袋状、ひだ付き袋状、帯状のものが
束ねられた形状のもの等を用いることが出来る。
【0014】本発明における掌握棒4は、プラスチック
等の合成樹脂、金属、木、ガラス、ゴム等、任意の材質
を選定することができ、形状、大きさ、構造のいずれも
握ることが出来れば限定されること無く任意のものを選
定することができる。また掌握棒4の固着部5の固着方
法も特に限定されず、糸又はゴムで縛ったり、合成樹脂
や接着剤等で接着したり、熱融着等により固着したりす
ることが出来る。
【0015】本発明における絞り部6は、図1に示した
ように絞り部材7を用いて形成しても良いし、例えば糸
等で縫ったり縛ったりするだけでも、熱融着によって形
成しても良い。絞り部材7の材質は限定されることな
く、プラスチック等の合成樹脂、金属、木、ガラス、ゴ
ム、糸等、任意の材質を選定することができ、形状、大
きさ構造のいずれにおいても限定されること無く任意の
ものを選定することが出来る。絞り留める方法も縛る、
縫う、挟む、結ぶ、捻じる、摘まむ、固める、熱融着す
る等限定されること無く任意のものを選定することが出
来る。
【0016】本発明における内外ネット部材間の空間8
は、洗顔時に必要な量の泡を保持することが出来る広さ
であれば特に限定されないが、好ましくは20〜500
立方センチメートル程度であることが望ましい。20立
方センチメートル以下では空間が小さすぎて、生成した
泡が収まりきらない。500立方センチメートル以上で
は空間が大きすぎて使用性がよくない場合がある。
【0017】本発明における泡立て具の形態は特に限定
されない。図1に示されるように、実施例1に係る泡立
て具は、ネット部が略球状のものに形成されているが、
図3に示す実施例2のようにネット部が略円錐状であっ
ても良い。また大きさも限定されないが、例えば図1に
示されるような略球状の場合は、好ましくはネット部の
直径を、5センチメートル〜20センチメートル程度に
するのが望ましい。
【0018】図1に示される実施例1に係る泡立て具1
の使用例を示す。図5、図6は実施例1に係る泡立て具
の好適な使用状態を示した図である。まず、ネット部を
水又は温湯で浸し、石鹸または洗顔フォームをつける。
洗浄剤の付いたネット部を2、3回もんだ後、図5に示
されるように、掌握棒4を持ち、もう一方の手で絞り部
6を親指と人差し指の付け根付近ではさむように持ち、
ネット部を十分に擦る。この動作によりきめ細かな泡が
素早く立ち、内外ネット部材間の空間8に泡が溜まる。
そして図6に示されるように、絞り部6を持っていた方
の手の親指と人差し指を用いて泡を搾り取ることで、ま
とまった泡が容易に手の平上に得る事が出来る。
【0019】次に請求項3に係る実施例2について説明
する。図3は本発明の実施例2に係る泡立て具9の側面
図であり、図4は図3に示される泡立てネットのB−B
線断面図である。
【0020】図3、図4に示される、スポンジ10及
び、ネット部材11は請求項3に示される物であり、こ
れらが存在することで含浸性が増し、泡の通る間隙も増
すため、泡立ちが早く、生成する泡も増加することが出
来る。これらのスポンジ10及び、ネット部材11にお
いても材質、形状、大きさにおいて特に限定されない。
【0021】図3に示される実施例の泡立て具9も、実
施例1の泡立て具1と同様の方法にて用いることが出来
る。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明によると、きめ細かな泡
が、広がったり、飛散したりすること無く素早く簡単に
まとまった状態で泡を得ることが出来る。
【0023】請求項2の発明によると、生成した泡が泡
立て具内により保持され易く、ネット同士をより擦り易
くなる効果を奏する。
【0024】請求項3の発明によると、よりネット同士
が擦れ易く、含浸性も増し、泡立ちを早く、泡量を増加
させる効果を奏する。
【0025】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の側面図である。
【図2】 図1に示すもののネット部A―A断面図であ
る。
【図3】 実施例2の側面図である。
【図4】 図3に示すもののネット部B―B断面図であ
る。
【図5】 実施例1の使用例である。
【図6】 実施例1の使用例である。
【符号の説明】
1 実施例1の泡立て具 2 外ネット部材 3 内ネット部材 4 掌握棒 5 固着部 6 絞り部 7 絞り部材 8 空間 9 実施例2の泡立て具 10 スポンジ 11 ネット部材
フロントページの続き (72)発明者 北原 路郎 愛知県名古屋市西区鳥見町2−7 日本メ ナード化粧品株式会社総合研究所 (72)発明者 中田 悟 愛知県名古屋市西区鳥見町2−7 日本メ ナード化粧品株式会社総合研究所

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネット部材と、該ネット部材に固着した掌
    握棒部からなる洗浄用泡立て具であって、ネット部材が
    2重で、外ネット部材が内ネット部材を内包し、掌握棒
    の固着部と反対側のネット部材には絞り部分があり、二
    つのネットの間には洗顔に使用するのに必要な量の泡を
    保持することの出来る程度の空間を有することを特徴と
    した洗浄用泡立て具。
  2. 【請求項2】外ネット部材糸間の組織間隙が0.05〜
    2.0ミリメートル程度の柔軟性に優れた布帛であり、
    内ネット部材の固さと弾力性が、水を含浸させて揉んだ
    ときに元の形状に戻る事の出来る程度であることを特徴
    とした請求項1の洗浄用泡立て具。
  3. 【請求項3】内外ネット部材間又は内ネット部が袋状の
    場合その内部に、ネット又はスポンジを有することを特
    徴とした請求項1又は請求項2の洗浄用泡立て具。
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