JP2002306340A - 電気貯湯容器 - Google Patents

電気貯湯容器

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JP2002306340A JP2001111215A JP2001111215A JP2002306340A JP 2002306340 A JP2002306340 A JP 2002306340A JP 2001111215 A JP2001111215 A JP 2001111215A JP 2001111215 A JP2001111215 A JP 2001111215A JP 2002306340 A JP2002306340 A JP 2002306340A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定量給湯を繰り返し行えるようにするととも
に、定量給湯終了後における安全性を確保し得るように
する。 【解決手段】 定量給湯の終了後に給湯スイッチがOF
F操作された場合には、その後第1の設定時間ts
1(例えば、1秒)が経過した後において前記給湯スイ
ッチをON操作すれば電動ポンプの駆動による再給湯が
開始される(即ち、給湯不可状態が解除される)ように
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電気ポット等と
して使用される電気貯湯容器に関し、さらに詳しくは定
量給湯を行い得るように構成された電気貯湯容器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電気貯湯容器に貯湯されているお湯は、
焼酎等のアルコール類の湯割りを作る場合や、インスタ
ントコーヒー等を溶かす場合や、コーヒーや紅茶、緑茶
等の抽出する場合に用いられることが多い。この場合、
アルコール類やインスタントコーヒーの量、あるいは何
人分の抽出を行うかに応じて必要な湯量がほぼ決まる。
ところが、従来の電気貯湯容器では、お湯の給湯は給湯
スイッチを押している間連続的に給湯が行われることと
なっていた。
【0003】そこで、電動ポンプの駆動時間を必要な給
湯量に見合うように設定することにより、貯湯されてい
るお湯を必要な量だけ給湯することができるように構成
した定量給湯可能な電気貯湯容器が提案されている(例
えば、実開平3−103029号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公知例
の電気貯湯容器の場合、定量給湯が終了した後において
は通常給湯モードに戻るように構成されているため、定
量給湯を繰り返し行う場合、通常給湯モードから定量給
湯モードへの移行操作を繰り返し実行しなければなら
ず、使い勝手がよくないという不具合があった。
【0005】なお、定量給湯を繰り返し行えるようにす
る場合、1回の定量給湯が終了した時点で定量給湯の終
了を確認する制御をとりいれないと、お湯が出っぱなし
となるおそれがあり、安全性に問題が生ずる。
【0006】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、定量給湯を繰り返し行えるようにするとともに、
定量給湯終了後における安全性を確保し得るようにする
ことを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記課題を解決するための手段として、湯沸かし用の内容
器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器内の
湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプと、該電動ポ
ンプの発停を制御する給湯スイッチと、前記電動ポンプ
による給湯量を所定量に設定する定量給湯設定手段と、
該定量給湯設定手段により設定された設定給湯量だけ給
湯を行うように前記電動ポンプの駆動制御を行う定量給
湯制御手段とを備えた電気貯湯容器において、前記定量
給湯制御手段による定量給湯の終了後に前記給湯スイッ
チがOFF操作された場合には、その後第1の設定時間
が経過した後において前記給湯スイッチをON操作すれ
ば前記電動ポンプの駆動による再給湯が開始されるよう
に構成している。
【0008】上記のように構成したことにより、定量給
湯の終了後に前記給湯スイッチがOFF操作された場合
には、その後第1の設定時間が経過した後においては、
前記給湯スイッチをON操作すれば前記電動ポンプの駆
動による再給湯が開始されることとなる。従って、定量
給湯終了後に一旦給湯スイッチがOFF操作されてから
第1の設定時間の経過を待つという確認作業の後には、
給湯スイッチのON操作により繰り返し給湯が可能とな
り、使い勝手が良好となる。
【0009】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記第1の設定時間の経
過後であって第2の設定時間が経過した場合には給湯ロ
ックモードに移行するように構成した場合、第2の設定
時間が経過した後においては、不用意な給湯を防止する
ことができることとなり、安全性が高くなる。
【0010】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、
前記再給湯の開始時においては給湯量の表示を初期状態
に戻すように構成した場合、再給湯開始時からの給湯量
表示を行うことができることとなり、給湯量表示が明確
となる。
【0011】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記再給湯時の定量給湯量の設定を、前回の設定
が継続するように構成した場合、同じ量の定量給湯を繰
り返し行うことができることとなり、給湯のために順番
に並んだユーザが同一の湯量を必要とする場合に極めて
便利となる。
【0012】請求項5の発明におけるように、請求項
1、2、3および4のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記第2の設定時間の経過後には定量給湯モ
ードが解除されるように構成した場合、第2の設定時間
の経過後においてはユーザの希望に応じた給湯方式を選
択することができることとなり、使い勝手がよくなる。
【0013】請求項6の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を
加熱する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介
して給湯する電動ポンプと、該電動ポンプの発停を制御
する給湯スイッチと、前記電動ポンプによる給湯量を所
定量に設定する定量給湯設定手段と、該定量給湯設定手
段により設定された設定給湯量だけ給湯を行うように前
記電動ポンプの駆動制御を行う定量給湯制御手段とを備
えた電気貯湯容器において、前記定量給湯制御手段によ
る定量給湯の終了後に前記給湯スイッチを継続してON
操作し続けても前記電動ポンプの駆動が禁止されるよう
に構成している。
【0014】上記のように構成したことにより、定量給
湯が終了した後に継続して給湯スイッチをON操作して
も、電動ポンプの駆動が禁止されて給湯不可状態とされ
る。従って、繰り返して定量給湯を行う意識がユーザに
無いのに、給湯スイッチから指を離さなかったというだ
けで、不用意に給湯されてしまうということがなくな
り、安全性が向上する。
【0015】請求項7の発明では、上記課題を解決する
ための手段として、湯沸かし用の内容器と、該内容器を
加熱する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介
して給湯する電動ポンプと、該電動ポンプの発停を制御
する給湯スイッチと、前記電動ポンプによる給湯量を所
定量に設定する定量給湯設定手段と、該定量給湯設定手
段により設定された設定給湯量だけ給湯を行うように前
記電動ポンプの駆動制御を行う定量給湯制御手段とを備
えた電気貯湯容器において、前記定量給湯制御手段によ
る定量給湯の終了後に前記給湯スイッチがOFF操作さ
れた場合には、その後第1の設定時間が経過する前に前
記給湯スイッチをON操作しても前記電動ポンプの駆動
が禁止されるように構成している。
【0016】上記のように構成したことにより、定量給
湯が終了した後に給湯スイッチがOFF操作された場合
には、その後第1の設定時間が経過する前に継続して給
湯スイッチをON操作しても、電動ポンプの駆動が禁止
されて給湯不可状態とされる。従って、繰り返して定量
給湯を行う場合には、給湯スイッチのOFF操作後第1
の設定時間が経過するまで待つという定量給湯の終了確
認が行われることとなり、不用意な給湯が防止され、安
全性が向上する。
【0017】請求項8の発明におけるように、請求項6
および7のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、
前記電動ポンプの駆動禁止状態を表示または(および)
報知によりユーザに知らしめるようにした場合、電動ポ
ンプの駆動禁止状態をユーザが容易に確認できることと
なり、故障と勘違いすることがなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。
【0019】第1の実施の形態 図1ないし図6には、本願発明の第1の実施の形態にか
かる電気貯湯容器が示されている。
【0020】この電気貯湯容器は、図1および図2に示
すように、貯湯用の内容器3を備えた容器本体1と、該
容器本体1を開閉する蓋体2と、前記内容器3を加熱す
る加熱手段である電気ヒータ4と、前記内容器3内の湯
を外部へ給湯するための給湯通路5と、該給湯通路5を
介して湯を送り出す電動ポンプ6とを備えて構成されて
いる。
【0021】前記容器本体1は、外側面を構成する合成
樹脂製の外ケース7と、内周面を構成する前記内容器3
と、前記外ケース7と内容器3とを結合する合成樹脂製
の環状の肩部材8と、底面を構成する合成樹脂製の底板
9とからなっている。
【0022】前記内容器3は、ステンレス製の有底円筒
形状の内筒10とステンレス製の外筒11との間に真空
空間を有する真空二重構造体からなっており、その底部
には、外周部を除いて前記内筒10の底部のみにより構
成された1枚板部3aが形成されている。該1枚板部3
aの下面には、前記電気ヒータ4(例えば、雲母板に発
熱体を保持させてなるマイカヒータ)が取り付けられて
いる。前記内容器3の上端部には、前記内筒10の上端
部を絞り加工してなる小径の給水口3bが形成されてい
る。符号12は内容器3の温度(換言すれば、湯温)を
検出する湯温検出手段として作用する温度センサー、1
3は内容器3の満水位を表示する満水位表示部である。
【0023】前記蓋体2は、合成樹脂製の上板14と該
上板14に対して外周縁が結合された合成樹脂製の下板
15とからなっており、前記肩部材8の後部に設けられ
たヒンジ受け16に対してヒンジピン17を介して開閉
自在且つ着脱自在に支持されている。
【0024】また、この蓋体2には、電源が接続されて
いない状態でも給湯通路5を介しての給湯が可能なよう
に、手動操作により駆動されるエアーポンプ18が配設
されている。該エアーポンプ18は、前記蓋体2の略中
央部に形成された円筒形状の凹部19内に配設されたベ
ローズタイプのものとされており、押圧板20を介して
の押圧操作により加圧空気が内容器3内に吹き込まれ、
該加圧空気の圧力により内容器3内のお湯が給湯通路5
を介して外部へ押し出されることとなっている。符号2
1は蒸気排出通路、22は蒸気排出通路21の途中に配
設された転倒止水弁である。
【0025】前記蓋体2における下板15には、金属製
のカバー部材23が固定されており、該カバー部材23
の外周縁には、蓋体2の閉蓋時において前記内容器3の
給水口3bに圧接されるシールパッキン24が設けられ
ている。
【0026】前記給湯通路5の途中である前記内容器3
の下方位置には、前記電動ポンプ6が配設されており、
この給湯通路5において内容器3における満水位表示部
13より下方となる直管部5aには、該給湯通路5を通
るお湯の流量を測定するための流量測定手段として作用
する流量センサー25が設けられている。
【0027】該流量センサー25は、図3および図4に
示すように、前記給湯通路5の途中の直管部5aに設け
られた透明なガラス管26と、該ガラス管26内におい
て回転自在に枢支された回転体27と、該回転体27の
回転数を検出する光センサー28とからなっている。
【0028】前記回転体27は、前記給湯通路直管部5
a内において前記ガラス管26を挟むようにして上下設
けられた軸受29,29に対して軸支された回転軸30
にボス27aを遊嵌することにより回転自在に支持され
るものであり、図5に示すように、給湯通路5を通るお
湯の圧力を受ける3枚の駆動羽根31,31,31と、
該駆動羽根31,31,31の上方であって前記光セン
サー28の発光素子28aから受光素子28bへの光の
照射を遮断する一対の遮光羽根32,32とを備えて構
成されている。該遮光羽根32,32は、前記ボス27
aの外周に対して直角に立設された四角羽根とされてい
る。
【0029】前記光センサー28は、前記ガラス管26
の外側であって前記回転体27におけるボス27aを避
けた位置において発光素子28aから受光素子28bへ
光が照射されるように構成されており、回転体27にお
ける遮光羽根32,32により発光素子28aから受光
素子28bへの光の照射が遮断される回数を測定するこ
とにより回転体27の回転数が測定できるようになって
いる。前記発光素子28aおよび受光素子28bは、前
記ガラス管26の外周に取り付けられ、着脱自在なセン
サーカバー34により閉蓋された箱状のセンサーホルダ
33内に保持されている。なお、本実施の形態において
は、回転体27における遮光羽根32,32は、光セン
サー28における発光素子28aと受光素子28bとの
間に常時位置せしめられることとなっている。
【0030】図1において、符号35は後述する各種ス
イッチ類を備えた操作パネル部、36はスイッチ基板、
37は前記電動ポンプ6を駆動させる駆動電源回路を備
えた電源基板である。
【0031】前記操作パネル部35には、図2に示すよ
うに、給湯スイッチ38、ロック解除スイッチ39、沸
騰/カルキ抜き/おやすみタイマースイッチ40、保温
選択スイッチ41、定量給湯/キッチンタイマースイッ
チ42、設定量変更スイッチ43,44、給湯表示灯4
5、沸騰表示灯46、保温表示灯47、液晶表示装置4
8が設けられている。
【0032】前記設定量変更スイッチ43,44は、時
刻合わせ時の時刻設定変更際に操作されるとともに、電
動ポンプ6による給湯量を所定量に設定する定量給湯設
定手段として作用するものであり、設定給湯量の設定変
更を行う際にも操作される。
【0033】通常給湯時および定量給湯時には、上記各
種スイッチ類および各種表示灯は、以下のように操作さ
れ且つ表示される。
【0034】(1) 通常給湯 ロック解除スイッチ39を押すと、給湯表示灯45が点
灯し、給湯スイッチ38を押すと、通常の電動給湯が可
能となるようになっている。
【0035】(2) 定量給湯 定量給湯/キッチンタイマースイッチ42を1回押す
と、設定量変更スイッチ43,44が光り、該設定量変
更スイッチ43,44で給湯量が設定されると、ロック
解除スイッチ39が光り、該ロック解除スイッチ39を
押すと、給湯スイッチ38が光り、給湯スイッチ38を
押すと、液晶表示部47における時刻/数量表示部47
aに表示されている定量給湯量表示が給湯とともに自動
的に減算され、0mlになると、給湯が自動停止され
る。この間、給湯スイッチ39は押し続けられる。この
ようにすると、定量給湯時におけるスイッチ操作が、定
量給湯/キッチンタイマースイッチ42→設定量変更ス
イッチ43,44→ロック解除スイッチ39→給湯スイ
ッチ38の順にナビゲートされた一方向となり、操作ミ
スを減少させることができる。
【0036】図6は、本実施の形態にかかる電気貯湯容
器における制御系の構成を示すブロック図であり、マイ
クロコンピュータユニット(以下、マイコンという)4
9には、前記各種スイッチ類38〜44、温度センサー
12および流量センサー25からの信号が入力され、各
種演算処理を行い、その結果が制御信号として電気ヒー
タ4、電動ポンプ6、液晶表示装置48およびブザー5
0に出力されることとなっている。
【0037】前記マイコン49は、前述した各種制御機
能に加えて、電動ポンプ6による給湯量を所定量に設定
する定量給湯設定手段としての機能と、該定量給湯設定
手段により設定された設定給湯量だけ給湯を行うように
前記電動ポンプ6の駆動制御を行う定量給湯制御手段と
しての機能と、前記定量給湯制御手段による定量給湯の
終了後に前記給湯スイッチ38がOFF操作された場合
には、その後第1の設定時間ts1(例えば、1秒)が
経過した後において給湯スイッチ38をON操作すれば
前記電動ポンプ6の駆動による再給湯が開始される機能
と、前記定量給湯制御手段による定量給湯の終了後に給
湯スイッチ38を継続してON操作し続けても前記電動
ポンプ6の駆動が禁止される機能と、前記定量給湯制御
手段による定量給湯の終了後に給湯スイッチ38がOF
F操作された場合には、その後第1の設定時間ts
1(例えば、1秒)が経過する前に給湯スイッチ38を
ON操作しても前記電動ポンプ6の駆動が禁止される機
能とを有している。
【0038】ついで、図7に示すフローチャートを参照
して、上記構成の電気貯湯容器における定量給湯終了後
の制御について説明する。
【0039】ステップS1において定量給湯/キッチン
タイマースイッチ42がON操作され、設定量変更スイ
ッチ43,44によって設定された設定給湯量Aがマイ
コン49に読み込まれて、液晶表示装置48に設定給湯
量が表示され、ステップS2において給湯スイッチ38
がON操作されると、ステップS3において電動ポンプ
6の駆動が開始されて定量給湯動作が開始される。
【0040】すると、給湯通路5を介しての定量給湯が
開始されることとなり、給湯通路5内をお湯が流出され
るため、流量センサー25の回転体27に設けられた遮
光羽根32,32による光センサー28の遮光回数から
回転体27の回転数が測定される。該回転数は、マイコ
ン49内において給湯通路5を流れるお湯の流量に換算
される。この定量給湯の過程では、液晶表示装置48に
表示されている設定給湯量から給湯分だけ減算される。
【0041】ステップS4において定量給湯が終了した
(換言すれば、給湯量が設定給湯量に到達した)か否か
の判定がなされ、ここで肯定判定されるまで上記定量給
湯動作は継続されるが、ステップS4において肯定判定
されると、ステップS5においてブザー50が500m
s×1回の間隔で吹鳴され、ステップS6において給湯
不可状態(即ち、電動ポンプ6の駆動が禁止された状
態)とされ、ステップS7において液晶表示装置48に
おける給湯量表示が点滅される。つまり、給湯不可状態
とされるとともに、給湯不可状態となっていることが、
ブザー50の吹鳴および給湯量点滅表示によりユーザに
報知されることとなっているのである。
【0042】そして、ステップS8において給湯スイッ
チ38がOFF操作されたか否かの判定がなされ、ここ
で肯定判定された場合には、ステップS9において第1
の設定時間ts1を設定するためにマイコン49に内蔵
されている1秒タイマーがスタートされ、ステップS1
0において1秒経過したと判定されると、ステップS1
1においてブザー50が100ms×1回の間隔で吹鳴
され、ステップS12において給湯不可状態が解除(即
ち、電動ポンプ6の駆動禁止状態が解除)され、ステッ
プS13において液晶表示装置48における給湯量表示
が点灯表示に変わる。つまり、給湯不可状態が解除され
るとともに、給湯不可状態が解除されたことが、ブザー
50の吹鳴および給湯量点灯表示によりユーザに報知さ
れることとなっているのである。
【0043】ついで、ステップS14において第2の設
定時間ts2を設定するためにマイコン49に内蔵され
ている20秒タイマーがスタートされ、ステップS17
において20秒が経過したと判定される前、あるいはス
テップS18においてロック解除スイッチ39がON操
作(即ち、ロック操作)されなかったと判定された場合
に、ステップS15において給湯スイッチ38がON操
作されたと判定されると、ステップS16において給湯
量表示→0とされた後、ステップS3に戻り、以降の制
御が繰り返される。
【0044】一方、ステップS17あるいはステップS
18において肯定判定された場合には、ステップS19
において給湯ロック状態(即ち、給湯スイッチ38をO
N操作しても電動ポンプ6が駆動されない状態)とさ
れ、ステップS20において定量給湯モードが解除され
て通常給湯モードへと移行され、その後ステップS1へ
リターンする。
【0045】上記したように、本実施の形態において
は、定量給湯の終了後に給湯スイッチ38がOFF操作
された場合には、その後第1の設定時間ts1(例え
ば、1秒)が経過した後においては、給湯スイッチ38
をON操作すれば電動ポンプ6の駆動による再給湯が開
始されることとなっているので、定量給湯終了後に一旦
給湯スイッチがOFF操作されてから第1の設定時間t
1(例えば、1秒)の経過を待つという確認作業の後
に、給湯スイッチ38のON操作により繰り返し給湯が
可能となり、使い勝手が良好となる。
【0046】また、給湯スイッチ38のOFF操作後に
おける第1の設定時間ts1(例えば、1秒)の経過後
であって、第2の設定時間ts2(例えば、20秒)が
経過した場合あるいはロック解除スイッチ39のON操
作時(即ち、ロック操作時)には給湯ロックモードに移
行するようにしているので、第2の設定時間ts2(例
えば、20秒)が経過した後あるいはロック解除スイッ
チ39のON操作時(即ち、ロック操作時)において
は、不用意な給湯を防止することができることとなり、
安全性が高くなる。
【0047】また、定量給湯終了後の再給湯の開始時に
おいては給湯量の表示を初期状態に戻すようにしている
ので、再給湯開始時からの給湯量表示を行うことができ
ることとなり、給湯量表示が明確となる。
【0048】また、定量給湯終了後の再給湯時の定量給
湯量の設定を、前回の設定が継続するようにしているの
で、同じ量の定量給湯を繰り返し行うことができること
となり、給湯のために順番に並んだユーザが同一の湯量
を必要とする場合に極めて便利となる。
【0049】また、第2の設定時間ts2(例えば、2
0秒)の経過後には定量給湯モードが解除されるように
しているので、第2の設定時間ts2(例えば、20
秒)の経過後においてはユーザの希望に応じた給湯方式
を選択することができることとなり、使い勝手がよくな
る。
【0050】また、定量給湯の終了後に給湯スイッチ3
8を継続してON操作し続けても電動ポンプ6の駆動が
禁止されて給湯不可状態とされるようになっているの
で、繰り返して定量給湯を行う意識がユーザに無いの
に、給湯スイッチ38から指を離さなかったというだけ
で、不用意に給湯されてしまうということがなくなり、
安全性が向上する。
【0051】また、定量給湯の終了後に給湯スイッチ3
8がOFF操作された場合には、その後第1の設定時間
ts1(例えば、1秒)が経過する前に継続して給湯ス
イッチ38をON操作しても、電動ポンプ6の駆動が禁
止されて給湯不可状態とされるようになっているので、
繰り返して定量給湯を行う場合には、給湯スイッチ38
のOFF操作後第1の設定時間ts1(例えば、1秒)
が経過するまで待つという定量給湯の終了確認が行われ
ることとなり、不用意な給湯が防止され、安全性が向上
する。
【0052】また、電動ポンプ6の駆動禁止状態あるい
は駆動禁止解除状態をブザー50の吹鳴および給湯量の
点滅あるいは点灯表示によりユーザに知らしめるように
しているので、電動ポンプ6の駆動禁止状態あるいは駆
動禁止解除状態をユーザが容易に確認できることとな
り、故障と勘違いすることがなくなる。
【0053】なお、上記実施の形態において、定量給湯
の終了時における給湯量をマイコン49に格納してお
き、当該給湯量を次回の定量給湯時にマイコン49から
読み出すようにすることもできる。このようにすれば、
使用するお湯の量が一定な場合に、一々定量給湯量を設
定し直す必要がなくなり、便利となる。
【0054】第2の実施の形態 図8には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気貯
湯容器における定量給湯終了後の制御の内容を示すフロ
ーチャートが示されている。
【0055】この場合、定量給湯終了後において、給湯
スイッチ38が一旦OFF操作されてから、第1の設定
時間ts1(例えば、1秒)が経過した後には、定量給
湯モードが解除されて通常給湯モードに移行され、以後
通常給湯が行えるようにしている。
【0056】ついで、図8に示すフローチャートを参照
して、上記構成の電気貯湯容器における給湯中断終了後
の制御について説明する。
【0057】ステップS1からステップS12までの制
御は、第1の実施の形態のフローチャートにおけると同
様なので、説明を省略する。
【0058】ステップS12において給湯不可状態が解
除(即ち、電動ポンプ6の駆動禁止状態が解除)される
と同時に、ステップS13において定量給湯モードが解
除されて通常給湯モードへと移行され、ステップS14
において液晶表示装置48における給湯量表示が点灯表
示に変わる。つまり、給湯不可状態が解除されると同時
に、定量給湯モードから通常給湯モードへと移行され、
給湯不可状態が解除されて通常給湯モードに移行したこ
とが、ブザー50の吹鳴および給湯量点灯表示によりユ
ーザに報知されることとなっているのである。
【0059】ついで、ステップS15において第2の設
定時間ts2を設定する20秒タイマーがスタートさ
れ、ステップS19において20秒が経過したと判定さ
れる前、あるいはステップS20においてロック解除ス
イッチ39がON操作(即ち、ロック操作)されなかっ
たと判定された場合に、ステップS16において給湯ス
イッチ38がON操作されたと判定されると、ステップ
S17において給湯量表示→0とされた後、ステップS
18において通常給湯動作が実行され、その後ステップ
S1へリターンする。
【0060】一方、ステップS19あるいはステップS
20において肯定判定された場合には、ステップS21
において給湯ロック状態(即ち、給湯スイッチ38をO
N操作しても電動ポンプ6が駆動されない状態)とさ
れ、その後ステップS1へリターンする。
【0061】上記したように、本実施の形態において
は、定量給湯終了後において、給湯スイッチ38が一旦
OFF操作されてから、第1の設定時間ts1(例え
ば、1秒)が経過した後には、定量給湯モードが解除さ
れて通常給湯モードに移行され、以後通常給湯が行える
ようにしているので、定量給湯よりも通常給湯が多用さ
れる使用形態に対応できることとなり、使い勝手がよく
なる。
【0062】その他の構成および作用効果は、第1の実
施の形態におけると同様なので説明を省略する。
【0063】ところで、上記各実施の形態においては、
流量測定手段として、ひかりセンサー式の流量センサー
を採用しているが、プロペラ式、電動ポンプ連動式、磁
気センサー式等のものを採用することもできる。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、湯沸かし用の
内容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器
内の湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプと、該電
動ポンプの発停を制御する給湯スイッチと、前記電動ポ
ンプによる給湯量を所定量に設定する定量給湯設定手段
と、該定量給湯設定手段により設定された設定給湯量だ
け給湯を行うように前記電動ポンプの駆動制御を行う定
量給湯制御手段とを備えた電気貯湯容器において、前記
定量給湯制御手段による定量給湯の終了後に前記給湯ス
イッチがOFF操作された場合には、その後第1の設定
時間が経過した後において前記給湯スイッチをON操作
すれば前記電動ポンプの駆動による再給湯が開始される
ようにしたので、定量給湯終了後に一旦給湯スイッチが
OFF操作されてから第1の設定時間の経過を待つとい
う確認作業の後には、給湯スイッチのON操作により繰
り返し給湯が可能となり、使い勝手が良好となるという
効果がある。
【0065】請求項2の発明におけるように、請求項1
記載の電気貯湯容器において、前記第1の設定時間の経
過後であって第2の設定時間が経過した場合には給湯ロ
ックモードに移行するように構成した場合、第2の設定
時間が経過した後においては、不用意な給湯を防止する
ことができることとなり、安全性が高くなる。
【0066】請求項3の発明におけるように、請求項1
および2のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、
前記再給湯の開始時においては給湯量の表示を初期状態
に戻すように構成した場合、再給湯開始時からの給湯量
表示を行うことができることとなり、給湯量表示が明確
となる。
【0067】請求項4の発明におけるように、請求項
1、2および3のいずれか一項記載の電気貯湯容器にお
いて、前記再給湯時の定量給湯量の設定を、前回の設定
が継続するように構成した場合、同じ量の定量給湯を繰
り返し行うことができることとなり、給湯のために順番
に並んだユーザが同一の湯量を必要とする場合に極めて
便利となる。
【0068】請求項5の発明におけるように、請求項
1、2、3および4のいずれか一項記載の電気貯湯容器
において、前記第2の設定時間の経過後には定量給湯モ
ードが解除されるように構成した場合、第2の設定時間
の経過後においてはユーザの希望に応じた給湯方式を選
択することができることとなり、使い勝手がよくなる。
【0069】請求項6の発明によれば、湯沸かし用の内
容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器内
の湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプと、該電動
ポンプの発停を制御する給湯スイッチと、前記電動ポン
プによる給湯量を所定量に設定する定量給湯設定手段
と、該定量給湯設定手段により設定された設定給湯量だ
け給湯を行うように前記電動ポンプの駆動制御を行う定
量給湯制御手段とを備えた電気貯湯容器において、前記
定量給湯制御手段による定量給湯の終了後に前記給湯ス
イッチを継続してON操作し続けても前記電動ポンプの
駆動が禁止されるようにようにしたので、繰り返して定
量給湯を行う意識がユーザに無いのに、給湯スイッチか
ら指を離さなかったというだけで、不用意に給湯されて
しまうということがなくなり、安全性が向上するという
効果がある。
【0070】請求項7の発明によれば、湯沸かし用の内
容器と、該内容器を加熱する加熱手段と、前記内容器内
の湯を給湯通路を介して給湯する電動ポンプと、該電動
ポンプの発停を制御する給湯スイッチと、前記電動ポン
プによる給湯量を所定量に設定する定量給湯設定手段
と、該定量給湯設定手段により設定された設定給湯量だ
け給湯を行うように前記電動ポンプの駆動制御を行う定
量給湯制御手段とを備えた電気貯湯容器において、前記
定量給湯制御手段による定量給湯の終了後に前記給湯ス
イッチがOFF操作された場合には、その後第1の設定
時間が経過する前に前記給湯スイッチをON操作しても
前記電動ポンプの駆動が禁止されるようにしたので、繰
り返して定量給湯を行う場合には、給湯スイッチのOF
F操作後第1の設定時間が経過するまで待つという定量
給湯の終了確認が行われることとなり、不用意な給湯が
防止され、安全性が向上するという効果がある。
【0071】請求項8の発明におけるように、請求項6
および7のいずれか一項記載の電気貯湯容器において、
前記電動ポンプの駆動禁止状態を表示または(および)
報知によりユーザに知らしめるようにした場合、電動ポ
ンプの駆動禁止状態をユーザが容易に確認できることと
なり、故障と勘違いすることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器の縦断面図である。
【図2】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における操作パネル部の平面図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における流量センサーの拡大縦断側面図である。
【図4】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における流量センサーの拡大横断平面図である。
【図5】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における流量センサーの構成部品である回転体を示
し、(イ)は側面図、(ロ)は平面図である。
【図6】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における制御系のブロック図である。
【図7】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における定量給湯終了後の制御の内容を示すフロー
チャートである。
【図8】本願発明の第1の実施の形態にかかる電気貯湯
容器における定量給湯終了後の制御の内容を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1は容器本体、2は蓋体、3は内容器、4は加熱手段
(電気ヒータ)、5は給湯通路、6は電動ポンプ、25
は流量測定手段(流量センサー)、38は給湯スイッ
チ、39はロック解除スイッチ、42は定量給湯スイッ
チ(定量給湯/キッチンタイマースイッチ)、43,4
4は定量給湯設定手段(設定量変更スイッチ)、48は
液晶表示装置、49はマイコン、50はブザー。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B055 AA35 BA03 BA05 BA08 BA37 CA09 CA65 CA66 CA71 CC17 CD51 CD62 DB01 GA14 GB12 GB44 GC36 GC38 GC40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
    給湯する電動ポンプと、該電動ポンプの発停を制御する
    給湯スイッチと、前記電動ポンプによる給湯量を所定量
    に設定する定量給湯設定手段と、該定量給湯設定手段に
    より設定された設定給湯量だけ給湯を行うように前記電
    動ポンプの駆動制御を行う定量給湯制御手段とを備えた
    電気貯湯容器であって、前記定量給湯制御手段による定
    量給湯の終了後に前記給湯スイッチがOFF操作された
    場合には、その後第1の設定時間が経過した後において
    前記給湯スイッチをON操作すれば前記電動ポンプの駆
    動による再給湯が開始されるように構成したことを特徴
    とする電気貯湯容器。
  2. 【請求項2】 前記第1の設定時間の経過後であって第
    2の設定時間が経過した場合には給湯ロックモードに移
    行するように構成したことを特徴とする前記請求項1記
    載の電気貯湯容器。
  3. 【請求項3】 前記再給湯の開始時においては給湯量の
    表示を初期状態に戻すように構成したことを特徴とする
    前記請求項1および2のいずれか一項記載の電気貯湯容
    器。
  4. 【請求項4】 前記再給湯時の定量給湯量の設定は、前
    回の設定が継続されるように構成したことを特徴とする
    前記請求項1、2および3のいずれか一項記載の電気貯
    湯容器。
  5. 【請求項5】 前記第2の設定時間の経過後には定量給
    湯モードが解除されるように構成したことを特徴とする
    前記請求項1、2、3および4のいずれか一項記載の電
    気貯湯容器。
  6. 【請求項6】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
    給湯する電動ポンプと、該電動ポンプの発停を制御する
    給湯スイッチと、前記電動ポンプによる給湯量を所定量
    に設定する定量給湯設定手段と、該定量給湯設定手段に
    より設定された設定給湯量だけ給湯を行うように前記電
    動ポンプの駆動制御を行う定量給湯制御手段とを備えた
    電気貯湯容器であって、前記定量給湯制御手段による定
    量給湯の終了後に前記給湯スイッチを継続してON操作
    し続けても前記電動ポンプの駆動が禁止されるように構
    成したことを特徴とする電気貯湯容器。
  7. 【請求項7】 湯沸かし用の内容器と、該内容器を加熱
    する加熱手段と、前記内容器内の湯を給湯通路を介して
    給湯する電動ポンプと、該電動ポンプの発停を制御する
    給湯スイッチと、前記電動ポンプによる給湯量を所定量
    に設定する定量給湯設定手段と、該定量給湯設定手段に
    より設定された設定給湯量だけ給湯を行うように前記電
    動ポンプの駆動制御を行う定量給湯制御手段とを備えた
    電気貯湯容器であって、前記定量給湯制御手段による定
    量給湯の終了後に前記給湯スイッチがOFF操作された
    場合には、その後第1の設定時間が経過する前に前記給
    湯スイッチをON操作しても前記電動ポンプの駆動が禁
    止されるように構成したことを特徴とする電気貯湯容
    器。
  8. 【請求項8】 前記電動ポンプの駆動禁止状態を表示ま
    たは(および)報知によりユーザに知らしめるようにし
    たことを特徴とする前記請求項6および7のいずれか一
    項記載の電気貯湯容器。
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