JP2002305295A - カラー固体撮像素子およびその製造方法 - Google Patents
カラー固体撮像素子およびその製造方法Info
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Abstract
うカラーフィルターの突出を解消または緩和してカラー
フィルターを薄膜化する 【解決手段】 シリコンから成る半導体基板4上に光電
変換素子6が配列され、各光電変換素子6の受光部8ご
とに受光部8前方に配置された色素蒸着膜によるカラー
フィルター10、12が配置されている。半導体基板4
の表面にはシリコン酸化膜による絶縁膜16が形成さ
れ、各垂直電荷転送路14の上には絶縁膜16を挟んで
電荷転送電極18が配置されている。また各電荷転送電
極18は、シリコン酸化膜による絶縁膜20を介して遮
光膜22により覆われている。遮光膜22および光電変
換素子6の上に平坦化層24が形成され、その上にカラ
ーフィルター10、12が形成されている。そして、カ
ラーフィルター10、12の側部対向面26は、半導体
基板4に垂直な仮想直線に対して斜めに形成されてい
る。
Description
その製造方法に関し、特に固体撮像素子を構成するカラ
ーフィルターの構造およびカラーフィルターの形成方法
に関するものである。
れる固体撮像素子は、カメラの解像度を高めるべく多画
素化が図られ、またカメラ光学系の小型化にともないチ
ップサイズの縮小が図られている。その結果、画素サイ
ズが小さくなり、3μm×3μmといった画素サイズの
固体撮像素子も出現している。カメラの高解像度化や小
型化への要求は強く、固体撮像素子の画素サイズは今後
さらに縮小することが予想される。
換素子からマイクロレンズまでの高さ、すなわち光電変
換素子上層の厚さを薄くすることは難しく、通常、5μ
m程度となっている。したがって、画素の幅が上述のよ
うに3μmになると、光電変換素子上層の各光電変換素
子の箇所におけるアスペクト比が高くなって、入射光を
マイクロレンズによって光電変換素子に集光することが
難しくなり、固体撮像素子の感度低下が問題となる。ま
た、仮に集光できたとしてもカメラのレンズとしてF値
の小さいものが用いられた場合、斜めに入射する光に対
する感度低下が大きくなるという問題が生じる。
課題となるが、カラー固体撮像素子の場合、光電変換素
子の前方に配置されるカラーフィルターの厚さは2μm
程度であり、上記光電変換素子上層の厚さ5μmのうち
40%をカラーフィルターの厚さが占めていることにな
る。したがって、光電変換素子上層を薄くするために
は、カラーフィルターを薄くすることが有効となる。
染色基材をフォトリソグラフィーによりパターン化して
染色を行ったり、あるいは色素を含有する感光性樹脂を
フォトリソグラフィーによってパターン化することで形
成していた。しかし、これらの手法では、フォトリソグ
ラフィーのためにかならず所定量の感光剤や硬化剤が染
色基材や感光性樹脂に含まれている必要がある。また染
色基材中に含有させ得る色素量には上限があり、そして
感光性樹脂としての性能を維持するために感光性樹脂中
の色素の含有量は制限される。したがって、従来のカラ
ーフィルターの薄膜化には限界がある。
させて色素蒸着膜を形成し、この色素蒸着膜をドライエ
ッチングによりパターン化するという手法が提案されて
いる。図7の(A)ないし(C)は従来の色素蒸着膜を
用いたカラーフィルターの形成工程を示す固体撮像素子
の部分側断面図、図8の(A)および(B)は、図7の
(C)につづく工程を示す固体撮像素子の部分側断面図
である。
リコンによる半導体基板の表面部に周知の技術によって
光電変換素子102を多数配列し、また光電変換素子1
02からの電荷の読み出し、および電荷転送のための電
荷転送電極104を形成するとともに遮光膜106など
を形成する。
te Glass)膜やBPSG(BoronatePhosphorous Silica
te Glass)膜などによる平坦化層108を形成した上
で、平坦化層108上に、色素蒸着法により1色目の色
素材料、たとえば緑の色素材料を蒸着し、色素蒸着膜1
10を形成する。つづいて、図7の(B)に示したよう
に、ドライエッチング耐性の高いフォトレジスト層11
2をエッチングマスクとしてドライエッチングにより色
素蒸着膜110をエッチングしパターン化して緑のカラ
ーフィルター114を形成する。そして、図7の(C)
に示したように、フォトレジスト層112を除去した
後、たとえば無機膜によってエッチングストッパー膜1
16を形成して、カラーフィルター114の表面および
露出した平坦化層108の表面を覆い、2色目の色素材
料、たとえば赤の色素材料を蒸着して色素蒸着膜118
を形成する。
緑の色素蒸着膜110の場合と同様に、フォトレジスト
層120を形成しフォトレジスト層120をマスクとし
て、カラーフィルター114上の色素蒸着膜118をド
ライエッチングにより除去することで、図8の(B)に
示したように、色素蒸着膜118をパターン化し、赤の
カラーフィルター122を形成する。たとえば緑、赤、
青のカラーフィルターを形成する場合には、残りの青の
カラーフィルター(図示せず)についても同様の工程を
経て形成し、カラーフィルターの形成工程が完了するこ
とになる。
たカラーフィルターでは、たとえば図8の(B)に示し
たように、隣接する2つのカラーフィルター、すなわち
カラーフィルター114、122の境界部では、一部が
オーバーラップしており、この例では、カラーフィルタ
ー122の一部はカラーフィルター114の上に形成さ
れ、カラーフィルター122の周辺部が上方に突出した
形態となっている。カラーフィルターを境界部でオーバ
ーラップさせるのは、パターン化における加工精度が充
分でないことなどによってカラーフィルターの境界部に
隙間が生じることを防止するためである。
ィルターの一部が突出してしまい、突出箇所では膜厚が
厚くなっている。したがって、膜厚を薄くすべく色素蒸
着膜によりカラーフィルターを形成しているにもかかわ
らず、充分にその効果が得られないのが現状である。パ
ターン化における加工精度を高めることができれば、カ
ラーフィルターどうしをオーバーラップをさせない構造
とすることでこの問題は回避できる。しかし、エッチン
グマスクとなるフォトレジスト層を形成する際の位置合
わせ精度や、パターン化における寸法精度、ドライエッ
チングのCD(Critical Dimensio
n)ロス量など、誤差を生む要因が多く、現在のフォト
リソグラフィーおよびドライエッチングの技術水準で
は、色素蒸着膜のパターン化における加工精度をさらに
高めることは困難である。
なされたもので、その目的は、色素蒸着膜によるカラー
フィルターのオーバーラップにともなうカラーフィルタ
ーの突出を解消してカラーフィルターを薄膜化したカラ
ー固体撮像素子および同カラー固体撮像素子の製造方法
を提供することにある。
するため、基板上に配列された光電変換素子と、各光電
変換素子ごとに光電変換素子の受光部前方に配置された
カラーフィルターとを含み、各カラーフィルターは隣接
するものどうしが互いに側部を実質的に接して配置され
ているカラー固体撮像素子であって、隣接する前記カラ
ーフィルターの側部対向面は、前記基板に垂直な仮想直
線に対して斜めに形成されていることを特徴とする。
変換素子と、各光電変換素子ごとに光電変換素子の受光
部前方に配置されたカラーフィルターとを含み、各カラ
ーフィルターは隣接するものどうしが互いに側部を実質
的に接して配置されているカラー固体撮像素子を製造す
る方法であって、前記光電変換素子が配列された前記基
板上に透明材料により平坦化層を形成し、前記平坦化層
の上に第1の色の色素材料を蒸着させて色素蒸着膜を形
成し、前記色素蒸着膜の上にパターン化したフォトレジ
スト層を形成し、前記フォトレジスト層をマスクとして
等方性エッチングを行い前記フォトレジスト層から露出
した前記色素蒸着膜を除去し前記色素蒸着膜をパターン
化して第1の色のカラーフィルターを形成し、前記色素
蒸着膜を除去した箇所に第2の色の色素蒸着膜による第
2の色のカラーフィルターを形成する工程を含むことを
特徴とする。
るカラーフィルターの側部対向面が、基板に垂直な仮想
直線に対して斜めに形成されているので、色素蒸着膜の
パターン化における加工精度が多少低くとも、隣接する
カラーフィルター間に隙間が生じることはなく、かつ、
隣接カラーフィルターのオーバーラップにともなうカラ
ーフィルターの突出を解消することができる。その結
果、色素蒸着膜を用いることの効果を充分に活かしてカ
ラーフィルターの薄膜化を実現できる。
方法では、第1の色の色素材料による色素蒸着膜の上に
パターン化したフォトレジスト層を形成して同フォトレ
ジスト層をマスクとして色素蒸着膜をエッチングする
際、等方性エッチングを行うので、フォトレジスト層の
縁部ではフォトレジスト層の下部においても色素蒸着膜
がエッチングされ、そして、浅い箇所ほど大きくエッチ
ングされるので、第1の色のカラーフィルターの側面は
傾斜して形成される。したがって、その後、上記色素蒸
着膜のエッチング箇所に第2の色のカラーフィルターを
形成すると、第1および第2の色のカラーフィルターの
側部対向面は、基板に垂直な仮想直線に対して傾斜した
ものとなる。よって、色素蒸着膜のパターン化における
加工精度が多少低くとも、隣接するカラーフィルター間
に隙間が生じることはなく、かつ、隣接カラーフィルタ
ーのオーバーラップにともなうカラーフィルターの突出
を解消することができる。その結果、色素蒸着膜を用い
ることの効果を充分に活かしてカラーフィルターの薄膜
化を実現できる。
て図面を参照して説明する。図1は本発明によるカラー
固体撮像素子の一例を示す部分側断面図である。本実施
の形態例のカラー固体撮像素子2は、図1に示したよう
に、シリコンから成る半導体基板4上に配列された光電
変換素子6と、各光電変換素子6の受光部8ごとに受光
部8前方に配置された色素蒸着膜によるカラーフィルタ
ー10、12などを含み、各カラーフィルターは隣接す
るものどうしが互いに側部を実質的に接して配置されて
いる。
導体基板4上にマトリクス状に配列されており、光電変
換素子6の各列ごとに半導体基板4の表面部に垂直電荷
転送路14が延設されている。なお、図1において紙面
に直交する方向が光電変換素子6の列の方向である。半
導体基板4の表面にはシリコン酸化膜による絶縁膜16
が形成され、各垂直電荷転送路14の上には絶縁膜16
を挟んで電荷転送電極18が配置されている。各電荷転
送電極18は、シリコン酸化膜による絶縁膜20を介し
て遮光膜22により覆われている。
は、たとえばPSG膜やBPSG膜などによる平坦化層
24が形成され、その上にカラーフィルター10、12
が形成されている。本実施の形態例では、カラーフィル
ター10、12の側部対向面26は、図1に示したよう
に、半導体基板4に垂直な仮想直線に対して斜めに形成
されている。
びカラーフィルター10から露出している平坦化層24
の上面はエッチングストッパー膜28により覆われ、カ
ラーフィルター12の主要部は、平坦化層24がカラー
フィルター10から露出している箇所において平坦化層
24の上にエッチングストッパー膜28を介して形成さ
れている。
ー10との境界部は、詳しくは下部30がエッチングス
トッパー膜28を介しカラーフィルター10に実質的に
接しており、この箇所において、カラーフィルター1
0、12の側部対向面26が上述のように半導体基板4
に垂直な仮想直線に対して斜めに形成されている。一
方、カラーフィルター12の、カラーフィルター10と
の境界部における上部側面32は、上記側部対向面26
に対して逆向きに傾斜している。
体撮像素子2では、隣接するカラーフィルターの側部対
向面26が、半導体基板4に垂直な仮想直線に対して斜
めに形成されているので、色素蒸着膜のパターン化にお
ける加工精度が多少低く、たとえばカラーフィルター1
0、12が左右に若干ずれたり、幅が若干狭くなったと
しても、隣接するカラーフィルター間に隙間が生じるこ
とはなく、かつ、隣接カラーフィルターのオーバーラッ
プにともなうカラーフィルターの突出を解消することが
できる。その結果、色素蒸着膜を用いることの効果を充
分に活かしてカラーフィルターの薄膜化を実現できる。
これにより、画素サイズの縮小に対応して光電変換素子
上層を薄くすることができ、入射光をマイクロレンズに
よって効果的に光電変換素子6に集光して、固体撮像素
子の感度低下を回避することが可能となる。また、本実
施の形態例では、カラーフィルター12の上部側面32
も上述のように傾斜しており、このような形状は、カラ
ーフィルター10、12の境界部におけるオーバーラッ
プにともなうカラーフィルターの突出を確実に解消する
上で有効である。
す部分平面図である。固体撮像素子が原色タイプのもの
である場合には、カラーフィルターとしては赤(R)、
青(B)、緑(G)の3色のものが用いられ、それらは
たとえば図2のように配列される。この例では、緑のカ
ラーフィルターが市松模様に配置されており、各緑のカ
ラーフィルターに隣接して赤あるいは青のカラーフィル
ターが規則的に配置されている。
ている場合、図1に示したカラーフィルター10がたと
えば緑のカラーフィルターであったとすると、カラーフ
ィルター12は赤または青のカラーフィルターとなる。
固体撮像素子が補色タイプの場合には、各カラーフィル
ターの色はマゼンタ、シアン、黄色、緑のいずれかとな
る。ただし、本発明は、カラーフィルターとしてどのよ
うな色のものが用いられるかには無関係であり、いずれ
の場合にも上記効果を奏するものである。
の製造方法の一例について説明する。図3の(A)およ
び(B)は、本発明による固体撮像素子の製造方法にも
とづくカラーフィルターの形成工程を示す固体撮像素子
の部分側断面図、図4の(A)および(B)は、図3の
(B)の工程ににつづく工程をを示す固体撮像素子の部
分側断面図である。図中、図1と同一の要素には同一の
符号が付されている。
よる半導体基板4の表面部に周知の技術によって光電変
換素子6を多数配列し、また光電変換素子6からの電荷
の読み出し、および電荷転送のための電荷転送電極18
を形成するとともに絶縁膜16、20、遮光膜22など
を形成する。
どによる平坦化層24を形成した上で、平坦化層24上
に、色素蒸着法により1色目の色素材料、たとえば緑の
色素材料を蒸着し、色素蒸着膜34を形成する。つづい
て、図3の(B)に示したように、パターン化した、ド
ライエッチング耐性の高いフォトレジスト層36を形成
し、フォトレジスト層36をエッチングマスクとして等
方性ドライエッチングを行って色素蒸着膜34をエッチ
ングしパターン化してカラーフィルター10を形成す
る。ここで、等方性エッチングを行うことにより、フォ
トレジスト層36の縁部38ではフォトレジスト層の下
部においても色素蒸着膜34がエッチングされ、そし
て、浅い箇所ほど大きくエッチングされるので、第1の
色のカラーフィルターの側面26は傾斜して形成され
る。
ば酸素ガスを用いたアッシングを行うことができる。ま
た、このとき、たとえば100°C以下の低温でアッシ
ングを行うことにより、フォトレジスト層36に対する
ダメージを低く抑えることができ、次に行うMMP(メ
チル−3−メトキシプロピオネート)などの溶剤を用い
たフォトレジスト層36の除去工程が容易となる。
ォトレジスト層36を除去した後、たとえば無機膜によ
ってエッチングストッパー膜28を形成して、カラーフ
ィルター10の表面および露出した平坦化層24の表面
を覆う。次に、エッチングストッパー膜28の上に2色
目の色素材料、たとえば赤の色素材料を蒸着して色素蒸
着膜を形成し、カラーフィルター10の場合と同様に、
平坦化層24の上にエッチングストッパー膜28が形成
された箇所、すなわち2色目のカラーフィルターを形成
する箇所で開口するフォトレジスト層を形成し、同フォ
トレジスト層をマスクとして、またエッチングストッパ
ー膜28をエッチングストッパーとして赤の色素材料に
よる色素蒸着膜に対して等方性エッチングを行い、図4
の(B)に示したように、カラーフィルター12を得
る。その後、カラーフィルターの上に周知の工程によっ
てマイクロレンズなどを形成することにより、固体撮像
素子が完成する。
製造方法では、上述のように、1色目の色素材料による
色素蒸着膜34の上にパターン化したフォトレジスト層
36を形成して同フォトレジスト層をマスクとして色素
蒸着膜34をエッチングする際、等方性エッチングを行
うので、フォトレジスト層36の縁部ではフォトレジス
ト層の下部においても色素蒸着膜34がエッチングさ
れ、そして、浅い箇所ほど大きくエッチングされるの
で、第1の色のカラーフィルターの側面26は傾斜して
形成される。
ッチング箇所に2色目のカラーフィルター12を形成す
ると、カラーフィルター10、12のエッチングストッ
パー膜28を介した側部対向面26は、半導体基板4に
垂直な仮想直線に対して傾斜したものとなる。よって、
色素蒸着膜のパターン化における加工精度が多少低くと
も、隣接するカラーフィルター10、12間に隙間が生
じることはなく、かつ、隣接カラーフィルター10、1
2のオーバーラップにともなうカラーフィルターの突出
を解消することができる。その結果、色素蒸着膜を用い
ることの効果を充分に活かしてカラーフィルターの薄膜
化を実現できる。これにより、画素サイズの縮小に対応
して光電変換素子上層を薄くすることができ、入射光を
マイクロレンズによって効果的に光電変換素子6に集光
して、固体撮像素子の感度低下を回避することが可能と
なる。
ター12を形成する場合にも、上述のように等方性エッ
チングを行ったため、カラーフィルター12の、カラー
フィルター10との境界部におけるフォトレジスト層下
部もエッチングされ、上部側面32(図4の(B))
は、カラーフィルター10の側面に対して逆向きに傾斜
している。このような形状は、カラーフィルター10、
12の境界部におけるオーバーラップにともなうカラー
フィルターの突出を確実に解消する上で有効である。
は様々であり、したがって、たとえば図5に示したよう
に、緑のカラーフィルター10および赤のカラーフィル
ター12が隣接し、赤のカラーフィルター12の反対側
に青のカラーフィルター42が隣接して形成される場合
もある。このような場合にも、基本的に、フォトリソグ
ラフィー技術とドライエッチング技術を用いた同様の工
程により本発明にもとづいて各カラーフィルターを形成
することができる。
ーフィルター12を形成する際にも等方性エッチングを
行うとしたが、1色目のカラーフィルター10が緑のカ
ラーフィルターであり、この緑のカラーフィルターが、
図2に示したように市松模様に配列されている場合に
は、2色目以降のカラーフィルターの形成では異方性エ
ッチングを行って各色素蒸着膜をパターン化してもよ
い。
性エッチングを行って形成した場合の固体撮像素子を示
す部分側断面図である。なお、図中、図1などと同一の
要素には同一の符号が付されている。図6に示したよう
に、異方性エッチングで形成するカラーフィルター12
Aは、カラーフィルター10との境界部における上部が
エッチングされず、したがってカラーフィルター10と
の境界部で若干突出するものの、カラーフィルター10
の側面が傾斜しているため突出量は少なく、したがって
従来よりカラーフィルターの膜厚を抑えることができ
る。そして、異方性エッチングは、等方性エッチングに
比べて寸法の制御性が高く、この利点を活かしてカラー
フィルターを精度よく形成すべく図ることができる。
様に配列されていない場合には、1色目のカラーフィル
ターを等方性エッチングにより形成しただけでは、カラ
ーフィルターの隣接側面がすべて傾斜して形成されると
は限らなくなるため、2色目以降のカラーフィルターを
形成する場合にも等方性エッチングを行うことになる。
撮像素子では、隣接するカラーフィルターの側部対向面
が、基板に垂直な仮想直線に対して斜めに形成されてい
るので、色素蒸着膜のパターン化における加工精度が多
少低くとも、隣接するカラーフィルター間に隙間が生じ
ることはなく、かつ、隣接カラーフィルターのオーバー
ラップにともなうカラーフィルターの突出を解消するこ
とができる。その結果、色素蒸着膜を用いることの効果
を充分に活かしてカラーフィルターの薄膜化を実現でき
る。
方法では、第1の色の色素材料による色素蒸着膜の上に
パターン化したフォトレジスト層を形成して同フォトレ
ジスト層をマスクとして色素蒸着膜をエッチングする
際、等方性エッチングを行うので、フォトレジスト層の
縁部ではフォトレジスト層の下部においても色素蒸着膜
がエッチングされ、そして、浅い箇所ほど大きくエッチ
ングされるので、第1の色のカラーフィルターの側面は
傾斜して形成される。したがって、その後、上記色素蒸
着膜のエッチング箇所に第2の色のカラーフィルターを
形成すると、第1および第2の色のカラーフィルターの
側部対向面は、基板に垂直な仮想直線に対して傾斜した
ものとなる。よって、色素蒸着膜のパターン化における
加工精度が多少低くとも、隣接するカラーフィルター間
に隙間が生じることはなく、かつ、隣接カラーフィルタ
ーのオーバーラップにともなうカラーフィルターの突出
を解消することができる。その結果、色素蒸着膜を用い
ることの効果を充分に活かしてカラーフィルターの薄膜
化を実現できる。
光電変換素子上層を薄くすることができ、入射光をマイ
クロレンズによって効果的に光電変換素子に集光して、
固体撮像素子の感度低下を回避することが可能となる。
部分側断面図である。
図である。
素子の製造方法にもとづくカラーフィルターの形成工程
を示す固体撮像素子の部分側断面図である。
撮像素子の部分側断面図である。
す部分側断面図である。
グを行って形成した場合の固体撮像素子を示す部分側断
面図である。
たカラーフィルターの形成工程を示す固体撮像素子の部
分側断面図である。
工程を示す固体撮像素子の部分側断面図である。
光電変換素子、8……受光部、10……カラーフィルタ
ー、12……カラーフィルター、14……垂直電荷転送
路、16……絶縁膜、18……電荷転送電極、20……
絶縁膜、22……遮光膜、24……平坦化層、26……
側部対向面、28……エッチングストッパー膜、30…
…下部、32……上部側面、34……色素蒸着膜、36
……フォトレジスト層、38……縁部、42……カラー
フィルター、102……光電変換素子、104……電荷
転送電極、106……遮光膜、108……平坦化層、1
10……色素蒸着膜、112……フォトレジスト層、1
14……カラーフィルター、116……エッチングスト
ッパー膜、118……色素蒸着膜、120……フォトレ
ジスト層、122……カラーフィルター。
Claims (10)
- 【請求項1】 基板上に配列された光電変換素子と、各
光電変換素子ごとに光電変換素子の受光部前方に配置さ
れたカラーフィルターとを含み、各カラーフィルターは
隣接するものどうしが互いに側部を実質的に接して配置
されているカラー固体撮像素子であって、 隣接する前記カラーフィルターの側部対向面は、前記基
板に垂直な仮想直線に対して斜めに形成されていること
を特徴とするカラー固体撮像素子。 - 【請求項2】 前記カラーフィルターは色素蒸着膜によ
り形成されていることを特徴とする請求項1記載のカラ
ー固体撮像素子。 - 【請求項3】 前記光電変換素子と前記カラーフィルタ
ーとの間に、透明材料から成る平坦化層が介在している
ことを特徴とする請求項1記載のカラー固体撮像素子。 - 【請求項4】 隣接する前記カラーフィルターは、互い
にフィルター色が異なっていることを特徴とする請求項
1記載のカラー固体撮像素子。 - 【請求項5】 基板上に配列された光電変換素子と、各
光電変換素子ごとに光電変換素子の受光部前方に配置さ
れたカラーフィルターとを含み、各カラーフィルターは
隣接するものどうしが互いに側部を実質的に接して配置
されているカラー固体撮像素子を製造する方法であっ
て、 前記光電変換素子が配列された前記基板上に透明材料に
より平坦化層を形成し、 前記平坦化層の上に第1の色の色素材料を蒸着させて色
素蒸着膜を形成し、 前記色素蒸着膜の上にパターン化したフォトレジスト層
を形成し、 前記フォトレジスト層をマスクとして等方性エッチング
を行い前記フォトレジスト層から露出した前記色素蒸着
膜を除去し前記色素蒸着膜をパターン化して第1の色の
カラーフィルターを形成し、 前記色素蒸着膜を除去した箇所に第2の色の色素蒸着膜
による第2の色のカラーフィルターを形成する工程を含
むことを特徴とするカラー固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項6】 前記第2の色のカラーフィルターを形成
する工程では、前記第1の色のカラーフィルターの表面
および露出した前記平坦化層の表面に透明材料から成る
エッチングストッパー膜を形成し、前記エッチングスト
ッパー膜の上に第2の色の色素材料を蒸着させて第2の
色素蒸着膜を形成し、前記第2の色のカラーフィルター
を形成する箇所の前記第2の色素蒸着膜の上に第2のフ
ォトレジスト層を形成し、同第2のフォトレジスト層を
マスクとし前記エッチングストッパー膜をエッチングス
トッパーとして等方性エッチングを行い前記第2のフォ
トレジスト層から露出した前記第2の色の色素蒸着膜を
除去することを特徴とする請求項5記載のカラー固体撮
像素子の製造方法。 - 【請求項7】 前記第2の色のカラーフィルターを形成
する工程では、前記第1の色のカラーフィルターの表面
および露出した前記平坦化層の表面に透明材料から成る
エッチングストッパー膜を形成し、前記エッチングスト
ッパー膜の上に第2の色の色素材料を蒸着させて第2の
色素蒸着膜を形成し、前記第2の色のカラーフィルター
を形成する箇所の前記第2の色素蒸着膜の上に第2のフ
ォトレジスト層を形成し、同第2のフォトレジスト層を
マスクとし前記エッチングストッパー膜をエッチングス
トッパーとして異方性エッチングを行い前記第2のフォ
トレジスト層から露出した前記第2の色の色素蒸着膜を
除去することを特徴とする請求項5記載のカラー固体撮
像素子の製造方法。 - 【請求項8】 前記等方性エッチングは、酸素ガスを用
いたアッシングにより行うことを特徴とする請求項5記
載のカラー固体撮像素子の製造方法。 - 【請求項9】 前記アッシングは100°C以下の温度
で行うことを特徴とする請求項8記載のカラー固体撮像
素子の製造方法。 - 【請求項10】 前記エッチングストッパー膜は無機材
料により形成することを特徴とする請求項6または7に
記載のカラー固体撮像素子の製造方法。
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