JP2002305219A - テープキャリアパッケージ半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

テープキャリアパッケージ半導体装置およびその製造方法

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JP2002305219A JP2001109306A JP2001109306A JP2002305219A JP 2002305219 A JP2002305219 A JP 2002305219A JP 2001109306 A JP2001109306 A JP 2001109306A JP 2001109306 A JP2001109306 A JP 2001109306A JP 2002305219 A JP2002305219 A JP 2002305219A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子の端部と配線パターンとの接触に
よる動作不良が防止された低コストのテープキャリアパ
ッケージ半導体装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 絶縁性フィルム4上に金属配線パターン
5が形成されてなるテープキャリア7と、テープキャリ
ア7に対向するように配置され、かつ、対向面の外周8
より内側の位置にアルミニウムパッド2を有する半導体
素子1とを備え、金属配線パターン5の接合部10が金
バンプ3を介してアルミニウムパッド2に接合されたテ
ープキャリアパッケージ半導体装置において、接合部1
0の直近から半導体素子1の対向面と重なる領域外まで
延設された金属配線パターン5の延設部11に対し、半
導体素子1の外周8と重なる位置の周辺部分に、接合部
10の厚みT1よりも薄い厚みT2を持つ薄厚部11a
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープキャリアパ
ッケージ半導体装置およびその製造方法に関するもので
あり、さらに詳しくは、絶縁性テープ(絶縁性フィル
ム)上に形成した配線パターンの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、携帯情報端末を初めとして、
電子機器の小型軽量化に伴い、それらの機器に搭載され
る電子部品の高密度化が進んでいる。
【0003】そこで、電子部品の高密度化のために、絶
縁性テープ(絶縁性フィルム)上に金属配線パターン
(金属配線のパターン)を形成してなる配線基板、すな
わち所謂テープキャリア上に、半導体素子を実装するこ
とが行われている。例えば、液晶表示用パネルを駆動す
るための半導体素子は、絶縁性テープ(絶縁性フィル
ム)上に金属配線パターン(金属配線のパターン)を形
成してなる配線基板、すなわち、いわゆるテープキャリ
ア上に実装することで、高密度化を図ると共に、薄型化
や軽量化を実現することが行われている。このような実
装方式は、COF(Chip on FPC(Flexible
Printed Cicuit board) )法と呼ばれている。また、こ
のようなテープキャリア上に半導体素子を実装した半導
体装置は、テープキャリアパッケージ半導体装置と呼ば
れている。
【0004】従来のCOF法による実装方法を用いたテ
ープキャリアパッケージ半導体装置の製造工程の概要
を、図4および図5を用いて説明する。
【0005】まず、図4に示すように、アルミニウムの
パッドである入出力用の端子電極102を表面に有する
半導体素子(IC(Integrated Circuit)チップ)101
を用意し、この入出力用の端子電極102上に厚さ10
μm〜18μm程度の金(Au)バンプ103を形成す
る。また、ポリイミド樹脂やポリエステル等のプラスチ
ック絶縁材料を主材料とした絶縁性フィルム基板104
(絶縁性テープ)の表面上に金属配線パターン105を
形成したテープキャリア107を用意する。
【0006】次いで、このテープキャリア107に対し
て、金バンプ103が形成された半導体素子101の位
置合わせを行う。すなわち、図4に示すように、金バン
プ103が金属配線パターン105の所定の位置と合致
するように位置合わせを行う。
【0007】ここで、金属配線パターン105は、銅
(Cu)等の導体を主体とし、その導体表面に錫(S
n)メッキや金(Au)メッキ等のメッキが施されたも
のである。なお、金属配線パターン105には、インナ
ーリード、アウターリード、中間リードなどがある。ま
た、絶縁性フィルム基板104は、帯状の形態をしてお
り、テープキャリアとも呼ばれる。絶縁性フィルム基板
104には、図示していないが、スプロケットローラに
よって長手方向(図の左右方向)に移動可能となるよう
に、両側縁部(図の手前側および奥側の縁部)にスプロ
ケットローラの歯と噛み合うような送り孔(スプロケッ
トホール)がある一定の間隔で開けられている。
【0008】そして、前述した半導体素子101とテー
プキャリア107との位置合わせの後、図4に示すよう
に、ボンディングツール106を用いた熱圧着により、
金バンプ103と絶縁性フィルム基板104表面上の金
属配線パターン105とを接合(ボンディング)する。
この接合方法を、一般に、インナーリードボンディング
(ILB;Inner Lead Bonding)と
称している。
【0009】インナーリードボンディングの後、図示し
ないが、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の樹脂材料を
用いて樹脂封止を行う。樹脂封止は、例えば、樹脂を吐
出するノズルを用いて半導体素子の周囲に樹脂を塗布
し、リフロー方式等により熱を加えて樹脂を硬化させる
方法で行う。その後、連続したテープ状の絶縁性フィル
ム基板104から必要な部分を打ち抜き、テープキャリ
アパッケージ半導体装置を完成する。このテープキャリ
アパッケージ半導体装置は、個別の半導体集積回路とし
て液晶表示用パネル等に実装される。
【0010】インナーリードボンディング時の半導体素
子101のテープキャリア107に対向する面と金属配
線パターン105との間隙は、半導体素子101上に形
成されている金バンプ103の高さにより決まるが、現
状では、10〜20μm程度であるのが一般的である。
この程度の間隙では、図5に示すように、インナーリー
ドボンディング時にテープキャリア107が変形し、図
5(a)に丸囲い部として示す接触部117のように、
金属配線パターン105と半導体素子101の周縁部
(エッジ部)108とが接触する可能性がある。この接
触は、リーク(漏電)電流を発生し、半導体装置の動作
不良を引き起こす可能性がある。なお、図5(b)は、
図5(a)における接触部117周辺を拡大したもので
ある。
【0011】テープキャリア107が変形する原因は、
次のように説明できる。すなわち、インナーリードボン
ディング時に加わる熱ストレスによりテープキャリア1
07が膨張した後に収縮する際、絶縁性フィルム基板1
04および金属配線パターン105が熱膨張係数の異な
る材料で形成されているため、不均一な膨張・収縮が起
こる。この不均一な膨張・収縮の結果として、テープキ
ャリア107にうねり等の変形が発生すると考えられ
る。
【0012】また、図5には、テープキャリア107の
変形によって、金属配線パターン105と半導体素子1
01の周縁部108とが接触する場合を説明したが、こ
の金属配線パターン105と周縁部108との接触は、
他の要因によって生じることもある。すなわち、半導体
素子101が傾いたり所定の位置からずれたりした場
合、インナーリードボンディング時に、ボンディングツ
ール106による圧力が半導体素子101に均一に加わ
らない可能性がある。このような場合、半導体素子10
1の周縁部108に過剰な圧力が加わり、金属配線パタ
ーン105と接触してしまう可能性がある。
【0013】なお、半導体素子101の表面の大部分
は、絶縁性の表面保護膜(パッシベーション膜)109
で覆われているため、金属配線パターン105と接触し
ても、リーク電流を発生しない。しかしながら、半導体
素子101の周縁部108は、半導体素子101を含む
複数の半導体素子の集合体であるウェハを1つの半導体
素子101に分割するためのダイシング工程の影響によ
り表面保護膜109で覆われていないために、金属配線
パターン105と接触すると、リーク電流を発生し、こ
れが半導体装置の動作不良の原因となる。
【0014】このように、半導体素子101を、COF
法によりフィルム基板上に形成された金属配線パターン
105に接合する場合、半導体素子101の傾きやず
れ、接合時の熱ストレスや圧力過剰によるテープキャリ
ア107の変形等により、半導体素子101の周縁部1
08と金属配線パターン105とが接触し、リーク電流
を発生し、電気的な特性不良の原因となる可能性が非常
に大きい。
【0015】ところで、半導体素子の端部と金属配線パ
ターンとの接触(エッジタッチと呼ばれる)による不良
発生を防止する技術が、特開平5−13516号公報お
よび特開平5−63035号公報に開示されている。こ
こで、これらの公報に開示されている技術の要点を示
す。
【0016】特開平5−63035号公報では、図7に
示すように、テープ(基材)201および配線リード2
02からなるテープキャリアとチップ(半導体素子)2
04とをバンプ205で接合した半導体装置において、
配線リード202のインナーリード203を折り曲げた
形式(フライングリード形式)にすることによって、チ
ップ204のチップエッジ206と配線リード202と
の接触(エッジタッチ)を防止している。なお、特開平
5−63035号公報では、インナーリードボンディン
グを行う際、圧力をリード側に加えており、エッジタッ
チはおこりにくい方向である。
【0017】一方、特開平5−13516号公報の技術
では、特開平5−63035号公報のようなリードを折
り曲げる形態を採用していないため、リードはエッジタ
ッチを防止できる構造となっていない。特開平5−13
516号公報の技術では、図6に示すように、ボンディ
ングツール106を用いて半導体素子101上の金バン
プ103にテープキャリア107のリードを接合するに
際し、半導体素子101のエッジと金バンプ103との
間に、絶縁体からなるサポートリング113を設けるこ
とで、半導体素子101のエッジとテープキャリア10
7のリードとの接触(エッジタッチ)を防止している。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】特開平5−63035
号公報に記載されているフライングリード形式は、チッ
プ(半導体素子)204と回路基板とを接続する技術、
すなわちいわゆるTAB(Tape Automated Bonding)技術
用のテープキャリアであるが故に、実現可能なものであ
る。すなわち、特開平5−63035号公報に記載され
ているようなTAB技術に用いるテープキャリアでは、
インナーリード203の部分にテープ(基材)201が
ないため、インナーリード203を折り曲げることによ
りエッジタッチを防止することが可能である。
【0019】しかしながら、COF法により半導体素子
をテープキャリア上に実装した半導体装置(以下、CO
F半導体装置と称する)では、テープキャリアにおける
半導体素子と重なる領域の全体に、ポリイミド等の比較
的硬い材料からなる絶縁性テープ(基材)が存在するた
め、テープキャリアが非常に折り曲がりにくい。それゆ
え、テープキャリアを折り曲げることによりエッジタッ
チを防止することは不可能である。したがって、特開平
5−63035号公報の技術は、COF半導体装置に対
応できないという問題点を有している。
【0020】また、特開平5−13516号公報に開示
されている従来技術では、サポートリング113を設け
るための熱硬化性樹脂等の新たな材料を必要とし、それ
により、テープキャリアパッケージ半導体装置のコスト
アップを招くことになる。
【0021】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、COF半導体装置に対応で
き、半導体素子の端部と配線パターンとの接触による動
作不良が防止された低コストのテープキャリアパッケー
ジ半導体装置およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、上記目
的を達成するために鋭意検討した結果、配線パターンの
構造を改良することで、COF半導体装置に対応できる
と共に、接合時における半導体素子の端部と配線パター
ンとの接触(エッジタッチ)を防止でき、装置の動作不
良を防止できることを見出した。
【0023】本発明のテープキャリアパッケージ半導体
装置は、上記の課題を解決するために、絶縁性テープ上
に配線パターンが形成されてなるテープキャリアと、上
記テープキャリアに対向するように配置された半導体素
子とを備え、上記半導体素子は、テープキャリアと対向
する対向面における、該対向面の外周より内側の位置に
接続用端子を有し、上記配線パターンは、その一部が、
バンプを介して上記接続用端子に接合された接合部とな
っている一方、他の部分が接合部の直近から半導体素子
の対向面と重なる領域外まで延設された延設部となって
いるテープキャリアパッケージ半導体装置において、上
記配線パターンの延設部には、少なくとも半導体素子の
対向面の外周と重なる位置に、上記接合部の厚みよりも
薄い厚みを持つ薄厚部が形成されていることを特徴とし
ている。
【0024】上記構成によれば、上記半導体素子におけ
るテープキャリアと対向する対向面の外周と上記配線パ
ターンとの間隙の厚みを従来より広くすることができ
る。
【0025】すなわち、例えば、接続用端子が形成され
ている側の面(テープキャリアと対向する面)が平面で
あるような一般的な半導体素子を用いた構成において、
半導体素子と絶縁性テープとの間隔が均一であると仮定
してみる。このように仮定した場合、従来のように配線
パターンが均一な厚みを有していれば、テープキャリア
を曲げない限り、半導体素子におけるテープキャリアと
対向する対向面の外周と配線パターンとの間隙の厚み
は、バンプの厚みと等しくなる。これに対し、本発明の
構成では、半導体素子の対向面の外周と重なる位置の配
線パターンが、配線パターンの接合部の厚みよりも薄く
形成されているので、テープキャリアを曲げなくとも、
半導体素子におけるテープキャリアと対向する対向面の
外周と配線パターンとの間隙の厚みは、バンプの厚みよ
り厚くなる。
【0026】このように、上記半導体素子におけるテー
プキャリアと対向する対向面の外周と上記配線パターン
との間隙の厚みを従来より広くできることで、接合時の
半導体素子の傾きやずれ、接合時の熱ストレスや圧力過
剰によるテープキャリアの変形などにより、半導体素子
と絶縁性テープとの間隔が均一に保たれなくなった場合
でも、上記半導体素子におけるテープキャリアと対向す
る対向面の外周と上記配線パターンとが接触することを
回避できる。それゆえ、リーク(漏電)電流の発生を防
止できる。その結果、リーク電流による動作不良が防止
されたテープキャリアパッケージ半導体装置を提供する
ことができる。
【0027】また、上記構成では、絶縁性テープを、特
開平5−63035号公報の構成のように折り曲げる必
要がないので、COF半導体装置に対応できる。
【0028】さらに、上記構成では、特開平5−135
16号公報に開示されている従来技術のように、サポー
トリング113を設けるための熱硬化性樹脂等の新たな
材料を必要としないので、製造コストを低減できる。
【0029】なお、特開平5−63035号公報の図1
では、素子の接続部のリード(インナーリード)の厚さ
と延設部のリード(中間リード、アウターリード)の厚
さが違うように見える。しかしながら、特開平5−63
035号公報の〔0010〕には、インナーリード、ア
ウターリード、および中間リードからなる配線リードの
材料は、厚さ約35μmのCuを基材とし、その表面に
は、約0.4μm厚のSnメッキを施す旨記載されてお
り、これらのリードの厚さは、実際には同一である。
【0030】本発明のテープキャリアパッケージ半導体
装置に用いる配線パターンとしては、金属配線パターン
が好適であるが、他の導電性材料、例えば、半導体や導
電性樹脂からなる配線パターンを用いてもよい。
【0031】また、本発明のテープキャリアパッケージ
半導体装置では、延設部の全体にわたり半導体素子との
接合部の厚さよりも薄くしてもよく、延設部における接
合部の近傍の一部のみを半導体素子との接合部の厚さよ
りも薄くしてもよい。
【0032】ただし、本発明のテープキャリアパッケー
ジ半導体装置では、上記薄厚部は、上記配線パターンの
長手方向に沿った長さが、上記半導体素子の対向面の外
周と上記接続用端子との距離より長いことが好ましい。
【0033】上記構成によれば、半導体素子の対向面の
外周と配線パターンとの接触をさらに確実に防止するこ
とができる。
【0034】また、本発明のテープキャリアパッケージ
半導体装置は、好ましくは、上記薄厚部の厚みが、上記
接合部の厚みの半分以下である。
【0035】上記構成によれば、半導体素子の対向面の
外周と配線パターンとの接触をより一層確実に防止する
ことができる。
【0036】本発明のテープキャリアパッケージ半導体
装置は、上記の課題を解決するために、絶縁性テープ上
に配線パターンを形成してテープキャリアを製造する工
程と、外周より内側の位置に接続用端子を有する半導体
素子に対し、上記テープキャリアを上記接続用端子と上
記配線パターンの一部との間にバンプを挟んで重ねる工
程と、上記バンプに圧力および熱を加えることにより上
記接続用端子と配線パターンとを上記バンプで接合する
工程とを含むテープキャリアパッケージ半導体装置の製
造方法において、上記テープキャリアを製造する工程
が、均一な厚みを有する配線パターンを絶縁性テープ上
に形成する工程と、上記配線パターンの一部の厚みが他
の部分より薄くなるように配線パターンを加工する工程
とを含み、上記テープキャリアを半導体素子に重ねる工
程では、上記配線パターンの厚みの厚い部分の少なくと
も一部をバンプと接触させる一方、上記半導体素子にお
けるテープキャリアと対向する対向面の外周と上記配線
パターンとの間隙の厚みがバンプの厚みより厚くなるよ
うに、上記配線パターンの厚みの薄い部分を上記半導体
素子の外周と対向させることを特徴としている。
【0037】上記方法によれば、上記接続用端子と配線
パターンとを接合する際に、テープキャリアを折り曲げ
なくとも、上記半導体素子の対向面の外周と上記配線パ
ターンとの間隙の厚みを、バンプの厚みより厚くするこ
とができ、それゆえ、従来の構成(バンプの厚みと等し
い)と比較して厚くすることができる。これにより、上
記接続用端子と配線パターンとを上記バンプで接合した
時に、半導体素子の傾きやずれ、接合時の熱ストレスや
圧力過剰によるテープキャリアの変形などにより、上記
半導体素子の対向面の外周と上記配線パターンとの間隙
が極端に狭められたとしても、上記半導体素子における
テープキャリアと対向する対向面の外周と上記配線パタ
ーンとが接触することを回避でき、それゆえ、リーク
(漏電)電流の発生を防止できる。その結果、リーク電
流による動作不良が防止されたテープキャリアパッケー
ジ半導体装置を安定して製造することができる。
【0038】また、上記方法では、特開平5−1351
6号公報に開示されている従来技術のように、サポート
リング113を設けるための熱硬化性樹脂等の新たな材
料を必要としないので、テープキャリアパッケージ半導
体装置を低コストで製造できる。
【0039】また、上記方法では、絶縁性テープを、特
開平5−63035号公報の構成のように折り曲げない
ので、特開平5−63035号公報の方法と比較して有
利な点がある。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係るテー
プキャリアパッケージ半導体装置について、図1に基づ
いて以下に説明する。なお、ここでは、半導体素子と絶
縁性フィルムとの間隔が完全に均一となった理想的なテ
ープキャリアパッケージ半導体装置について説明する。
【0041】図1に示すように、本実施形態に係るテー
プキャリアパッケージ半導体装置は、テープキャリア7
と、テープキャリア7に対向するように配置された半導
体素子1とを備えている。
【0042】半導体素子1におけるテープキャリア7と
対向する表面(以下、単に対向面と称する)は、平面で
あり、その外周(端)8より内側の位置に、半導体素子
1の入出力用のアルミニウム電極パッドであるアルミニ
ウムパッド(接続用端子)2を有している。また、半導
体素子1の対向面には、図2(b)に示すように、アル
ミニウムパッド2の部分と外周8付近を除いて、半導体
素子1の表面を保護するための絶縁膜である表面保護膜
(パッシベーション膜)9が形成されている。さらに、
半導体素子1表面のアルミニウムパッド2上には、厚さ
10〜20μm程度の金(Au)バンプ3が形成されて
いる。なお、図2(a)においては、図面の簡素化のた
めに表面保護膜9の記載を省略している。
【0043】また、テープキャリア7は、平板状の絶縁
性フィルム(絶縁性テープ)4上に金属配線パターン
(配線パターン)5が形成されたものである。絶縁性フ
ィルム4は、ポリイミド樹脂やポリエステル等のプラス
チック絶縁材料を主材料としたフィルム(フィルム基
板)である。絶縁性フィルム4には、図示していない
が、スプロケットローラによって長手方向(図の左右方
向)に移動可能となるように、両側縁部(図の手前側お
よび奥側の縁部)にスプロケットローラの歯と噛み合う
ような送り孔(スプロケットホール)がある一定の間隔
で開けられている。
【0044】金属配線パターン5は、銅(Cu)等の金
属を主体とし、この金属表面に錫メッキを施したもので
ある。金属表面のメッキの種類は、特に限定されるもの
ではなく、金(Au)メッキ等でもよい。また、金属と
して金を用いた場合等には、このメッキ自体を省略可能
である。なお、金属配線パターン5には、半導体素子1
との接続のためのインナーリード、外部回路との接続の
ためのアウターリード、これらを繋ぐ中間リードなどが
あるが、本発明にはその種別は関係ないので、これらの
種別に関する詳細な説明は省略する。
【0045】金属配線パターン5は、その一部が、金バ
ンプ3を介してアルミニウムパッド2に接合された接合
部10となっている一方、残りの部分が接合部10の直
近から半導体素子1の対向面と重なる領域外まで延設さ
れた(引き回された)延設部11となっている。この延
設部11は、半導体素子1の他の端子との接続、あるい
は外部回路との接続のためのものである。
【0046】金属配線パターン5の延設部11には、半
導体素子1の対向面の外周8と重なる位置の周辺に、接
合部10の厚みT1よりも薄い厚みT2を持つ薄厚部1
1aが所定のサイズに形成されている。
【0047】薄厚部11aの厚みT2は、半導体素子1
との接合部10の厚みT1の1/2以下であることが好
ましい。この理由について、以下に説明する。金属配線
パターン5と金バンプ3との接合を確実に行うために
は、金属配線パターン5をある程度金バンプ3に食い込
ませる必要がある。この金バンプ3への金属配線パター
ン5の食い込み量(厚み)は、金属配線パターン5の接
合部10の厚みT1を考慮して決定されるものであり、
通常、接合部10の厚みT1の1/2弱の厚みに設定さ
れる。現行では、厚みT1は10μm程度が最小値であ
り、食い込み量は4〜5μm程度であるが、今後、厚み
T1が5μm程度となった場合には、食い込み量は2μ
m程度になると考えられる。そして、薄厚部11aの厚
みT2と接合部10の厚みT1との差(T1−T2)
は、少なくとも上記の食い込み量より大きくすることが
好ましい。このため、薄厚部11aと接合部10の厚み
の差(T1−T2)が接合部10の厚みT1の1/2よ
り大きい、すなわち、薄厚部11aの厚みT2が半導体
素子1との接合部10の厚みT1の1/2以下であるこ
とが好ましいのである。
【0048】また、薄厚部11aは、金属配線パターン
5の長手方向(金属配線パターン5を構成する配線の長
手方向;図の左右方向)に沿った長さL2が、半導体素
子1の対向面の外周8とアルミニウムパッド2との距離
L1より長いことが好ましい。
【0049】本実施形態では、半導体素子1との接合部
10の金属配線パターン5の厚みT1を通常の厚みであ
る10〜20μmに設定し、薄厚部11aの厚みT2を
半導体素子1との接合部10の厚さの1/2程度である
5〜10μmに設定した。また、薄厚部11aの長さL
2は、100μmに設定した。
【0050】次に、上記テープキャリアパッケージ半導
体装置の製造方法について、図2に基づいて説明する。
なお、本実施形態の製造方法に用いた各工程の条件など
は、従来の通常の半導体集積回路の実装工程にて用いら
れている条件と同様であり、その詳細についての説明は
省略する。
【0051】まず、図2に示すようなアルミニウムパッ
ド2および金(Au)バンプ3が片面の外周より内側に
形成された半導体素子1を作製する。すなわち、半導体
素子1を覆うように表面保護膜9を形成した後、表面保
護膜9の所定の位置を開口することにより半導体素子1
の片面にアルミニウムパッド2を形成する。また、半導
体素子101を含む複数の半導体素子の集合体であるウ
ェハを1つの半導体素子101に分割するためのダイシ
ング(切断)を行う。この際、図2(b)に示すよう
に、半導体素子1の片面の外周付近の表面保護膜9が除
去される。次いで、半導体素子1のアルミニウムパッド
2上に金(Au)バンプ3を形成する。
【0052】また、絶縁性フィルム4の表面上に薄厚部
11aを有する金属配線パターン5を形成し、テープキ
ャリア7を製造する。薄厚部11aを有する金属配線パ
ターン5の形成方法は、特に限定されるものではない
が、均一な厚みを有する金属配線パターンを形成した
後、この金属配線パターン5の所定の領域が他の部分よ
り薄くなるような加工を施して薄厚部11aにするとよ
い。こうすれば、通常のテープキャリアの製造工程に金
属配線パターンの加工工程を追加するだけでよく、材料
の追加を必要としないので、簡素な工程で薄厚部11a
を形成できる。また、金属配線パターンの加工方法とし
ては、接合部10の厚みT1に等しい均一な厚みを持つ
金属配線パターンの所定の領域の表層部を所定の厚さ
(接合部10の厚みT1と薄厚部11aの厚さとの差)
だけエッチング法で除去するとよい。
【0053】次いで、金属配線パターン5表面に錫(S
n)メッキを施す。
【0054】次いで、図2に示すように、金バンプ3が
形成された半導体素子1を、絶縁性フィルム4上に形成
した金属配線パターン5に対して位置合わせする。すな
わち、金バンプ3が金属配線パターン5の所定部分(接
合部10)と接触するように、テープキャリア7を金バ
ンプ3を挟んで半導体素子1のアルミニウムパッド2に
重ねる。この際、金属配線パターン5は、厚みの厚い接
合部10を金バンプ3と接触させる一方、半導体素子1
におけるテープキャリア7と対向する対向面の外周と金
属配線パターン5との間隙の厚みが金バンプ3の厚みよ
り厚くなるように、金属配線パターン5の薄厚部11a
を半導体素子1の外周と対向させる。
【0055】その後、半導体素子1とテープキャリア7
とのインナーボンディングを行う。すなわち、半導体素
子1を、金バンプ3の接合(ボンディング)によるフェ
イスダウン方式でテープキャリア7に接続する。金バン
プ3の接合は、金バンプ3に圧力および熱を加える熱圧
着により行う。本実施形態では、テープキャリア7をス
テージ(図示しない)上に載置し、図2に示すように、
加熱したボンディングツール6で半導体素子1をテープ
キャリア7の方(図の下方)へ押圧することで、金バン
プ3と金属配線パターン5(金属配線パターン5表面の
錫メッキ層)との界面付近で金と錫(Au・Sn)の共
晶反応を起こして、金バンプ3と金属配線パターン5と
を接合する。接合条件は、例えば、ボンディングツール
6の加熱温度を400℃程度、ステージの温度を100
〜200℃程度、ボンディングツール6によって半導体
素子1に加える荷重を150〜200Nで実施可能であ
る。なお、図2(a)では、図面の簡素化のために、ボ
ンディングツール6の記載を省略している。
【0056】その後、必要に応じて、エポキシ樹脂やシ
リコーン樹脂等の樹脂材料を用いて樹脂封止を行い、連
続したテープ状の絶縁性フィルム4から必要な部分を打
ち抜いて、テープキャリアパッケージ半導体装置を完成
する。完成したテープキャリアパッケージ半導体装置
は、液晶表示用パネル等に実装される。なお、樹脂封止
は、例えば、樹脂を吐出するノズルを用いて半導体素子
の周囲に樹脂を塗布し、リフロー方式等により熱を加え
て樹脂を硬化させる方法で行えばよい。
【0057】図1では、半導体素子1と絶縁性フィルム
4との間隔が完全に均一となった理想的なテープキャリ
アパッケージ半導体装置を示したが、現在の実装技術で
は、ボンディング時の半導体素子1の傾きやずれ、ボン
ディング時の熱ストレスや圧力過剰によるテープキャリ
ア7の変形等は避けられない。そのため、実際のテープ
キャリアパッケージ半導体装置では、半導体素子1と絶
縁性フィルム4との間隔が完全に均一にはならず、半導
体素子1の対向面の外周8とテープキャリア7との間隔
が図1よりも狭くなる可能性がある。
【0058】次に、ボンディング時の熱ストレスにより
テープキャリア7が変形し、半導体素子1の対向面の外
周8とテープキャリア7との間隔が狭くなった場合の本
実施形態のテープキャリアパッケージ半導体装置につい
て、図3の断面図に基づいて説明する。なお、図3
(a)は、このテープキャリアパッケージ半導体装置の
全体構成を示す断面図であり、図3(b)は、図3
(a)のテープキャリアパッケージ半導体装置における
薄厚部11a付近の拡大断面図である。
【0059】本実施形態のテープキャリアパッケージ半
導体装置では、図3に示すように、インナーリードボン
ディング時の熱的なストレスにより半導体素子1を押圧
した部分のテープキャリア7が下方へ下がり、テープキ
ャリア7における接合部10より外側の部分(図3に丸
囲い部で示す変形部12)に半導体素子1の方(図の上
方)に近づく方向の変形が発生している。
【0060】前述したように、インナーリードボンディ
ング時の半導体素子101の傾き、ズレ、熱ストレス、
圧力過剰等により、このようなテープキャリア7の変形
が発生した場合、従来のテープキャリアパッケージ半導
体装置では、図5に示すように半導体素子101の周縁
部108が金属配線パターン105と接触して、リーク
電流を発生し、半導体装置の電気的な不良を引き起こし
ていた。
【0061】これに対し、本実施形態のテープキャリア
パッケージ半導体装置では、金属配線パターン5の延設
部11を、半導体素子1の外周8と重なる位置の周辺
(金属配線パターン5の半導体素子との接合部10の直
近)で、薄い厚み(薄厚部11a)にすることにより、
図3に示すように、テープキャリア7の外側の部分が半
導体素子1の方に近づくような変形が発生しても、半導
体素子1の対向面の外周8と金属配線パターン5との接
触を避けることができる。
【0062】また、本実施形態のテープキャリアパッケ
ージ半導体装置は、COF法により半導体素子1をテー
プキャリア7上に実装したCOF半導体装置であり、半
導体素子1の下方には、絶縁性フィルム4が存在する。
そのため、特開平5−63035号公報に記載の技術の
ように金属配線パターン5を折り曲げてエッジタッチ
(半導体素子1の対向面の外周8と金属配線パターン5
との接触)を防止することは不可能である。これに対
し、本実施形態では、金属配線パターン5における接合
部10(金バンプ3と金属配線パターン5との接触箇
所)以外の部分(延設部11)を薄くすることで、CO
F半導体装置におけるエッジタッチを防止できる。
【0063】なお、本実施形態では、金属配線パターン
5の延設部11の一部の厚さを薄くしていたが、延設部
11全体の厚さを薄くしてもよい。また、本実施形態で
は、金属配線パターン5の薄厚部11aの厚みを通常の
厚み(10〜20μm)より薄くすることで金属配線パ
ターン5の接合部10の厚みより薄くしていたが、金属
配線パターン5の接合部10の厚みを通常の厚み(10
〜20μm)より厚くしても、同様の効果が得られるこ
とは言うまでもない。
【0064】また、本実施形態では、金バンプ3をアル
ミニウムパッド2上に形成した後、金属配線パターン5
と接合したが、転写バンプ方式によって金属配線パター
ン5上のアルミニウムパッド2に対応する位置に金バン
プ3を形成した後、アルミニウムパッド2と接合しても
かまわない。
【0065】また、本実施形態では、接続用端子として
アルミニウムパッド2を用いたが、接続用端子として他
の導電体からなるパッドを用いてもよい。また、本実施
形態では、バンプとして金バンプ3を用いたが、銅等の
他の導電体からなるバンプを用いてもよい。
【0066】
【発明の効果】本発明のテープキャリアパッケージ半導
体装置は、以上のように、絶縁性テープ上に配線パター
ンが形成されてなるテープキャリアと、上記テープキャ
リアに対向するように配置された半導体素子とを備え、
上記半導体素子は、テープキャリアと対向する対向面に
おける、該対向面の外周より内側の位置に接続用端子を
有し、上記配線パターンは、その一部が、バンプを介し
て上記接続用端子に接合された接合部となっている一
方、他の部分が接合部の直近から半導体素子の対向面と
重なる領域外まで延設された延設部となっているテープ
キャリアパッケージ半導体装置において、上記配線パタ
ーンの延設部には、少なくとも半導体素子の対向面の外
周と重なる位置に、上記接合部の厚みよりも薄い厚みを
持つ薄厚部が形成されている構成である。
【0067】上記構成によれば、上記半導体素子におけ
るテープキャリアと対向する対向面の外周と上記配線パ
ターンとの間隙の厚みを従来より広くすることができ
る。それゆえ、接合時の半導体素子の傾きやずれ、接合
時の熱ストレスや圧力過剰によるテープキャリアの変形
などにより、半導体素子と絶縁性テープとの間隔が均一
に保たれなくなった場合でも、上記半導体素子における
テープキャリアと対向する対向面の外周と上記配線パタ
ーンとが接触することを回避できる。したがって、上記
構成は、リーク電流による動作不良が防止されたテープ
キャリアパッケージ半導体装置を提供することができる
という効果を奏する。
【0068】また、上記構成では、絶縁性テープを、特
開平5−63035号公報の構成のように折り曲げる必
要がないので、COF半導体装置に対応できるという効
果も得られる。
【0069】さらに、上記構成では、熱硬化性樹脂等の
新たな材料を追加することなしに半導体素子の対向面の
外周と配線パターンとの接触を防止できるので、低コス
トで製造できるという効果も得られる。
【0070】また、本発明のテープキャリアパッケージ
半導体装置は、好ましくは、上記薄厚部は、上記配線パ
ターンの長手方向に沿った長さが、上記半導体素子の対
向面の外周と上記接続用端子との距離より長い構成であ
る。
【0071】それゆえ、上記構成は、半導体素子の対向
面の外周と配線パターンとの接触をさらに確実に防止す
ることができるという効果を奏する。
【0072】さらに、本発明のテープキャリアパッケー
ジ半導体装置は、好ましくは、上記薄厚部の厚みが、上
記接合部の厚みの半分以下である構成である。
【0073】それゆえ、上記構成は、半導体素子の対向
面の外周と配線パターンとの接触をより一層確実に防止
することができるという効果を奏する。
【0074】本発明のテープキャリアパッケージ半導体
装置は、以上のように、バンプに圧力および熱を加える
ことにより接続用端子と配線パターンとをバンプで接合
する工程を含むテープキャリアパッケージ半導体装置の
製造方法において、テープキャリアを製造する工程が、
均一な厚みを有する配線パターンを絶縁性テープ上に形
成する工程と、上記配線パターンの一部の厚みが他の部
分より薄くなるように配線パターンを加工する工程とを
含み、接合前に上記テープキャリアを半導体素子に重ね
る工程で、上記配線パターンの厚みの厚い部分の少なく
とも一部をバンプと接触させる一方、上記半導体素子に
おけるテープキャリアと対向する対向面の外周と上記配
線パターンとの間隙の厚みがバンプの厚みより厚くなる
ように、上記配線パターンの厚みの薄い部分を上記半導
体素子の外周と対向させる方法である。
【0075】上記方法によれば、上記半導体素子の対向
面の外周と上記配線パターンとの間隙の厚みをより厚く
することができる。これにより、上記接続用端子と配線
パターンとを上記バンプで接合した時に、半導体素子の
傾きやずれ、接合時の熱ストレスや圧力過剰によるテー
プキャリアの変形などにより、上記半導体素子の対向面
の外周と上記配線パターンとの間隙が極端に狭められた
としても、上記半導体素子におけるテープキャリアと対
向する対向面の外周と上記配線パターンとが接触するこ
とを回避できる。したがって、上記構成は、リーク電流
による動作不良が防止されたテープキャリアパッケージ
半導体装置を安定して製造することができるという効果
を奏する。
【0076】さらに、上記方法では、半導体素子の対向
面の外周と配線パターンとの接触を新たな材料を追加す
ることなしに防止できるので、テープキャリアパッケー
ジ半導体装置を低コストで製造できるという効果も得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテープキャリアパッケージ半導体
装置の実施の一形態を示す図であり、(a)は全体を示
す断面図、(b)は半導体素子の外周付近を拡大して示
す拡大断面図である。
【図2】本発明に係るテープキャリアパッケージ半導体
装置を製造するための接合方法の一例を示す図であり、
(a)は全体を示す断面図、(b)は半導体素子の外周
付近を拡大して示す拡大断面図である。
【図3】本発明に係るテープキャリアパッケージ半導体
装置の実施の一形態においてテープキャリアの変形が発
生した様子を示す図であり、(a)は全体を示す断面
図、(b)は半導体素子の外周付近を拡大して示す拡大
断面図である。
【図4】従来のテープキャリアパッケージ半導体装置を
製造するための接合方法の一例を示す断面図である。
【図5】従来のテープキャリアパッケージ半導体装置に
おいて半導体素子と金属配線パターンとが接触した様子
を示す図であり、(a)は全体を示す断面図、(b)は
半導体素子と金属配線パターンとの接触部周辺を拡大し
て示す拡大断面図である。
【図6】従来のテープキャリアパッケージ半導体装置の
構成を示す断面図である。
【図7】他の従来のテープキャリアパッケージ半導体装
置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体素子 2 アルミニウムパッド(接続用端子) 3 金バンプ(バンプ) 4 絶縁性フィルム(絶縁性テープ) 5 金属配線パターン(配線パターン) 6 ボンディングツール 7 テープキャリア 8 外周 9 表面保護膜 10 接合部 11 延設部 11a 薄厚部 12 変形部 T1 接合部の厚み T2 薄厚部の厚み L1 半導体素子の対向面の外周と接続用端子との距
離 L2 金属配線パターンの長手方向に沿った薄厚部の
長さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性テープ上に配線パターンが形成され
    てなるテープキャリアと、 上記テープキャリアに対向するように配置された半導体
    素子とを備え、 上記半導体素子は、テープキャリアと対向する対向面に
    おける、該対向面の外周より内側の位置に接続用端子を
    有し、 上記配線パターンは、その一部が、バンプを介して上記
    接続用端子に接合された接合部となっている一方、他の
    部分が接合部の直近から半導体素子の対向面と重なる領
    域外まで延設された延設部となっているテープキャリア
    パッケージ半導体装置において、 上記配線パターンの延設部には、少なくとも半導体素子
    の対向面の外周と重なる位置に、上記接合部の厚みより
    も薄い厚みを持つ薄厚部が形成されていることを特徴と
    するテープキャリアパッケージ半導体装置。
  2. 【請求項2】上記薄厚部は、上記配線パターンの長手方
    向に沿った長さが、上記半導体素子の対向面の外周と上
    記接続用端子との距離より長いことを特徴とする請求項
    1記載のテープキャリアパッケージ半導体装置。
  3. 【請求項3】上記薄厚部の厚みが、上記接合部の厚みの
    半分以下であることを特徴とする請求項1または2に記
    載のテープキャリアパッケージ半導体装置。
  4. 【請求項4】絶縁性テープ上に配線パターンを形成して
    テープキャリアを製造する工程と、 外周より内側の位置に接続用端子を有する半導体素子に
    対し、上記テープキャリアを上記接続用端子と上記配線
    パターンの一部との間にバンプを挟んで重ねる工程と、 上記バンプに圧力および熱を加えることにより上記接続
    用端子と配線パターンとを上記バンプで接合する工程と
    を含むテープキャリアパッケージ半導体装置の製造方法
    において、 上記テープキャリアを製造する工程が、 均一な厚みを有する配線パターンを絶縁性テープ上に形
    成する工程と、 上記配線パターンの一部の厚みが他の部分より薄くなる
    ように配線パターンを加工する工程とを含み、 上記テープキャリアを半導体素子に重ねる工程では、上
    記配線パターンの厚みの厚い部分の少なくとも一部をバ
    ンプと接触させる一方、上記半導体素子におけるテープ
    キャリアと対向する対向面の外周と上記配線パターンと
    の間隙の厚みがバンプの厚みより厚くなるように、上記
    配線パターンの厚みの薄い部分を上記半導体素子の外周
    と対向させることを特徴とするテープキャリアパッケー
    ジ半導体装置の製造方法。
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