JP2002304725A - 光記録方法、光記録媒体、照射時間制御装置 - Google Patents

光記録方法、光記録媒体、照射時間制御装置

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JP2002304725A
JP2002304725A JP2002095097A JP2002095097A JP2002304725A JP 2002304725 A JP2002304725 A JP 2002304725A JP 2002095097 A JP2002095097 A JP 2002095097A JP 2002095097 A JP2002095097 A JP 2002095097A JP 2002304725 A JP2002304725 A JP 2002304725A
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JP2002095097A
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Shuji Tsukamoto
修司 塚本
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TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録媒体に対する情報の記録密度を飛躍的
に高め、更に、読み取り時のエラーの発生を抑制する。 【解決手段】 光記録媒体10に対してレーザービーム
の照射によって記録マーク48A〜48Gを形成する光
記録方法であって、記録層12に、仮想記録セル40を
移動方向Sに沿って連続的に規定し、レーザービームの
基準照射時間を5段以上設定し、先行する仮想記録セル
40における基準照射時間の長さに対応させて、隣接す
る次の仮想記録セル40における所定の待機時間を規定
し、上記次の仮想記録セル40において照射すべき基準
照射時間からその待機時間を減じて実照射時間を設定
し、この待機時間分だけ照射開始タイミングを遅らせて
上記実照射時間でレーザービームを照射し、少なくとも
5種類の大きさの異なる記録マーク48A〜48Gを形
成して情報のマルチレベル記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録に供するデー
タに応じて、複数種類の記録マークを形成してマルチレ
ベル記録する光記録方法、光記録媒体及びその記録に用
いられるレーザービームの照射時間制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光記録媒体のような、再生信号の
長さ(反射信号変調部の長さ)を多段階に変えることに
よってデータを記録する方法に対して、再生信号の深さ
(反射信号の変調度)を多段階に切り換えることによ
り、同じ長さの各信号に複数のデータを記録する方法に
関する研究が数多くなされている。
【0003】この光記録方法によれば、単にピットの有
無による2値のデータを記録した場合と比較して、深さ
方向に複数のデータを記録できるため、一定の長さに割
り当てられる信号の量を増やすことができ、従って、線
記録密度を向上させることが可能となる。再生信号の深
さを多段階に切り換える方法として、一般的には、レー
ザービームのパワーを多段階に切り換えて、何らかの種
類の異なる記録マークを形成する。現在、その記録媒体
として、ホログラフを利用したものや記録層を多層とし
たものが提案されている。
【0004】なお、ここでは反射信号の変調度が互いに
異なる複数種類の記録データを記録することをマルチレ
ベル記録と呼ぶ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、これらのマルチ
レベル記録に関する光記録方法は、記録時のレーザービ
ームのパワーが大きくなるにつれ、即ち形成する反射信
号の深さが深くなるに従い、再生時の信号品質が劣化す
るという問題があった。この理由は現時点においても明
らかにされていない。
【0006】例えば、従来の手法を利用して記録媒体の
記録情報量の高密度化のために記録マークを短くし、そ
の中で、レーザービームのパワーを多段に切り換えてマ
ルチレベル記録した場合には、その信号品質の劣化が顕
著になった。つまり、マルチレベル記録を採用しようと
すれば記録マークの高密度化が困難になり、相容れない
状況に陥るという問題点を有していた。
【0007】又、従来のレーザービームのパワーを段階
的に切り換えてマルチレベル記録する光記録方法の思想
では、記録マーク長は、記録時の集光ビーム(ビームウ
エスト)の直径よりも大きいものが前提となっている。
【0008】一般に集光ビームの直径は、Kλ/NA
(K:定数、λ:レーザー波長、NA:レンズの開口
数)であらわされる。CDで利用されるピックアップで
は、λ=780nm、NA=0.45が一般的であり集
光ビームの直径は約1.6μmとなる。この場合、記録
マーク長が1.6μm近傍になると、上記の信号劣化の
問題が顕在化し、レーザービームのパワーを変化させる
方法での5段階以上のマルチレベル記録は困難であっ
た。
【0009】以上の問題は、レーザービームのパワー設
定、記録媒体の特性等のあらゆる要素が複雑に絡み合っ
た結果であると考えるが、本発明者の知る限りその原因
は現在明らかにされておらず、高密度のマルチレベル記
録はその記録方法を含めて達成されていないのが実情で
ある。
【0010】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、新たなマルチレベル記録方法を提案し、高密
度のマルチレベル記録を達成することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、光記録媒体
について鋭意研究を重ね、これに多段階記録する記録方
法を見いだし、この記録方法によって、光記録媒体に、
5段階以上の高密度のマルチレベル記録を行うことが可
能であることを確認した。
【0012】即ち、以下の本発明により上記目的が達成
可能となる。
【0013】(1)光透過性基板上に記録層を備える光
記録媒体に対してレーザービームの照射によって記録マ
ークを形成する光記録方法であって、前記記録層に、前
記レーザービームとの相対移動方向の任意の単位長さ及
びこれと直交する方向の任意の単位幅となる仮想記録セ
ルを前記移動方向に沿って連続的に規定し、前記仮想記
録セルに対する前記レーザービームの基準照射時間を5
段以上設定し、先行する前記仮想記録セルにおける前記
基準照射時間の長さに対応させて隣接する次の前記仮想
記録セルにおける所定の待機時間を規定し、該次の仮想
記録セルにおいて照射すべき前記基準照射時間から前記
待機時間を減じて実照射時間を設定し、前記待機時間分
だけ照射開始タイミングを遅らせて前記実照射時間レー
ザービームを照射し、複数の前記仮想記録セルに対し
て、少なくとも5種類の大きさの異なる記録マークを形
成し、前記仮想記録セルに対する面積比に基づく光反射
率を変調して情報のマルチレベル記録を行うことを特徴
とする光記録方法。
【0014】(2)光透過性基板上に記録層を備える光
記録媒体に対してレーザービームの照射によって記録マ
ークを形成する光記録方法であって、前記記録層に、前
記レーザービームとの相対移動方向の任意の単位長さ及
びこれと直交する方向の任意の単位幅となる仮想記録セ
ルを前記移動方向に沿って連続的に規定し、前記仮想記
録セルに対する前記レーザービームの基準照射時間を5
段以上設定し、先行する前記仮想記録セルにおける前記
レーザービームの照射によって蓄積される熱量を考慮し
て、隣接する次の前記仮想記録セルにおける所定の待機
時間を規定し、該次の仮想記録セルにおいて照射すべき
前記基準照射時間から前記待機時間を減じて実照射時間
を設定し、前記待機時間分だけ照射開始タイミングを遅
らせて前記実照射時間レーザービームを照射し、複数の
前記仮想記録セルに対して、少なくとも5種類の大きさ
の異なる記録マークを形成し、前記仮想記録セルに対す
る面積比に基づく光反射率を変調して情報のマルチレベ
ル記録を行うことを特徴とする光記録方法。
【0015】(3)上記(1)又は(2)において、前
記光記録媒体に用意されるテスト記録領域おいて待機時
間を略零に仮設定して前記記録マークを複数形成し、隣
接している前記記録マークにおける先の記録マークの蓄
積熱量が次の記録マークの形成に影響を与えているか否
かを該記録マークを読み取ることで計測し、該熱量によ
る影響が所定の許容値以下となるまで、前記待機時間を
徐々に増大させて繰り返し前記記録マークを複数形成し
且つ計測することで、所定の前記待機時間を規定するよ
うにしたことを特徴とする光記録方法。
【0016】(4)上記(1)、(2)又は(3)にお
いて、前記仮想記録セルに記録される前記記録マーク
に、少なくとも前記レーザービームのビームスポットよ
りも小さいサイズのものが含まれるようにしたことを特
徴とする光記録方法。
【0017】(5)光透過性基板上に記録層を備え、該
記録層にレーザービームが照射されることで記録マーク
が形成される光記録媒体であって、上記(1)乃至
(4)のいずれかに記載された光記録方法によって、複
数の前記仮想記録セルに対して5種類以上の大きさの異
なる記録マークが形成されていることを特徴とする光記
録媒体。
【0018】(6)光透過性基板上に記録層を備える光
記録媒体に記録マークを形成する為に用いられるレーザ
ービームの照射時間を制御する照射時間制御装置であっ
て、所定のセル時間を連続的に規定することで、前記記
録層に対して該セル時間に対応した仮想記録セルを連続
的に設定可能とするセル時間設定部と、前記セル時間以
内となる5段階以上の基準照射時間を規定する基準照射
時間設定部と、予定されている記録マークに対応させて
複数の前記セル時間のそれぞれに前記基準照射時間を割
り当てる配分処理部と、先行する前記セル時間に割り当
てられた前記基準照射時間の長さに対応させて、隣接す
る次の前記セル時間における待機時間を算出し、該次の
セル時間に割り当てられている前記基準照射時間から該
待機時間を減じて実照射時間を求める実照射時間算出部
と、該次のセル時間において前記待機時間分だけレーザ
ーのパワーONタイミングを遅らせると共に、前記実照
射時間に亘って該パワーON状態を維持するように該レ
ーザーに指示する照射指示部と、を備えることを特徴と
する照射時間制御装置。
【0019】本発明者は、記録時のレーザービームパワ
ーを変調するのではなくレーザービーム照射時間を変調
するという新たな発想によって、マルチレベル記録が行
うことが可能であることを発見した。この結果、飛躍的
に記録密度を高めることが出来ることになる。
【0020】しかし、単に照射時間を変調させることに
よって記録マークを形成するのみでは、その記録マーク
を確実に読み取ることが出来ない場合があることが判明
した。
【0021】本発明者が更なる解析をしたところ、1つ
の仮想記録セルに対して1つずつ記録マークを形成して
いく高密度のマルチレベル手法では、隣り合う記録マー
クとの関係が読み取り精度を高める為に大切な要素とな
り、特に、先行する記録マークを形成する際にこの記録
セルに蓄積された熱量が、次の仮想記録セルに記録マー
クを形成する際に反射率の誤差を生じさせている可能性
があることが解った。
【0022】そこで本発明では、先行する記録マークに
蓄積される熱量を考慮して、次の仮想記録セルにおいて
待機時間を確保するようにした。この待機時間はレーザ
ービームの照射を禁止することを目的としており、予定
されている基準照射時間よりも実照射時間が短くなり、
更に、予定されている照射開始タイミングよりも待機時
間分だけ遅れて照射が開始されるようになる。
【0023】このようにすると、待機時間に相当する不
足熱量は先行する記録マークの蓄熱分が割り当てられる
ことになり、結局、予定通りの記録マーク、つまり予定
通りの(仮想記録セルの)光反射率が得られる。これに
より、各仮想記録セルを小さくして記録マーク同士を接
近させることが可能となり、光記録媒体の記録密度を高
めることが出来るようになる。
【0024】なお上記光記録媒体の記録層は、有機色素
を含んで構成されるようにすることが好ましく、本発明
者によって、実際に5段階以上のマルチレベル記録が達
成されることが確認されている。
【0025】なお、上記本発明は次のような構成を付加
してもよい。
【0026】前記仮想記録セル内に形成される記録マー
クの、該仮想記録セルに対する面積占有率によって該仮
想記録セル全体での光反射率を変調して、情報を5段階
以上のマルチレベル記録する光記録方法。
【0027】前記記録層に沿って、レーザービームガイ
ド用のグルーブが設けられ、前記仮想記録セルは前記グ
ルーブ内に設定され、且つ、前記単位幅は前記グルーブ
の幅に略等しくされたことを特徴とする光記録媒体。
【0028】前記仮想記録セルに、マルチレベル記録媒
体であることを示す特定情報が記録されていることを特
徴とする光記録媒体。
【0029】前記記録層に沿って、レーザービームガイ
ド用のグルーブが設けられ、このグルーブが、一部で途
切れていることを特徴とする光記録媒体。
【0030】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0031】本発明の実施の形態の例に係る光記録方法
が適用される光記録媒体(ディスク)10は、記録層1
2に色素を用いたCD−Rであり、透明基材からなる基
板14と、この基板14の一方の面(図1において上
面)に形成されたレーザービームガイド用のグルーブ1
6を覆って塗布された色素からなる前記記録層12と、
この記録層12の上側にスパッタリング等によって形成
された金あるいは銀等の反射膜18と、この反射膜18
の外側を覆う保護層20とを含んで形成されている。
【0032】前記記録層12に用いられる色素は、シア
ニン、メロシアニン、メチン系色素及びその誘導体、ベ
ンゼンチオール金属錯体、フタロシアニン色素、ナフタ
ロシアニン色素、アゾ色素等の有機色素である。
【0033】前記光記録媒体10へのマルチレベル記録
は、図2に示される光記録装置30によって実行され
る。
【0034】この光記録装置30はCD−Rレコーダで
あり、スピンドルサーボ31を介してスピンドルモータ
32により光記録媒体(ディスク)10を線速度一定の
条件で回転駆動させ、レーザー36からのレーザービー
ムによって光記録媒体(ディスク)10に情報を記録す
るものである。
【0035】前記レーザー36は、記録すべき情報に応
じて、レーザードライバ38により、図1に示される仮
想記録セル(詳細後述)40の一つ当りのレーザービー
ムの実照射時間、例えばレーザーパルス数が制御される
ようになっている。
【0036】図2の符号42は、対物レンズ42A及び
ハーフミラー42Bを含む記録光学系である。対物レン
ズ42Aはレーザービームがディスク10の記録層12
に集光するようにフォーカストラッキングサーボ44に
より制御される。又、対物レンズ42Aとハーフミラー
42Bとは、送りサーボ46によって、ディスク10の
回転に同期してその内周側から外周側に所定速度で移動
制御される。
【0037】前記スピンドルサーボ31、フォーカスト
ラッキングサーボ44、送りサーボ46は、制御装置5
0により制御される。記録層12に記録すべきデータ
(情報)はこの制御装置50に入力される。
【0038】図3に詳細に示されるように、レーザード
ライバ38には、照射時間制御装置39が含まれてい
る。この照射時間制御装置39は、セル時間設定部60
と、基準照射時間設定部62と、配分処理部64と、実
照射時間算出部66と、照射指示部68と、を備える。
【0039】セル時間設定部60は、所定のセル時間T
を連続的に規定する(T1、T2、T3、T4、T5、
T6、・・・)。この結果、例えばレーザー36に対す
る光記録媒体10の移動速度(線速度)をvとした場
合、この光記録媒体10上に長さHが「v×T」となる
仮想記録セル40が連続的に規定される。
【0040】基準照射時間設定部62は、上記セル時間
T以内において5段階以上(ここではA〜Gの7段階)
の基準照射時間tA、…、tGを規定する。この場合、
基準照射時間tA、…、tGをメモリに予め記録してお
き、それを読み出すことで規定しても良く、又光記録媒
体10に書き込まれている基準照射時間情報を読み取る
ことで規定するようにしても良い。
【0041】配分処理部64は、制御装置50に格納さ
れている原情報を変調して、マルチレベル記録用のビッ
ト系列を設定して各セル時間Tに割り当てる。このマル
チレベル用のビット系列とは、ここでは7段階(A、
B、C、D、E、F、G)の記録マークが存在するの
で、例えば{B、E、D、C、G、G、・・・}等とな
る。この各数値は、各記録セル40に形成する記録マー
クのレベルを意味している。従って、上記ビット系列の
各数値に対応するようにして、上記基準照射時間tが
{tB、tE、tD、tC、tF、tG、・・・}とい
うように各セル時間T1、T2・・・に割り当てられる
ことになる。
【0042】実照射時間算出部66は、先行するセル時
間Tに割り当てられた基準照射時間tの長さに対応させ
て、隣接する次のセル時間Tにおける待機時間sを設定
し、この次のセル時間Tに割り当てられた基準照射時間
tからこの待機時間sを減じて実照射時間gを求める。
【0043】例えば、ここでは基準照射時間tA〜tG
の全てに対応するように、sA〜sGの待機時間が設定
されている。上記の{tB、tE、tD、tC、tG、
tG、・・・}において、先行するセル時間T1につい
て考えてみると、先ずそこに配分された基準照射時間t
Bに対応する待機時間sBが選択され、次の基準照射時
間tEからこの待機時間sBを減じて実照射時間g2
(=tE−sB)が求められる。
【0044】従って、実照射時間gの系列{g1、g
2、g3、g4、g5、g6、・・・}は{tB、tE
−sB、tD−sE、tC−sD、tG−sC、tG−
sG、・・・}となる。
【0045】照射指示部68は、このセル時間Tにおい
て前記待機時間s分だけパワーON用のパルスの開始タ
イミングを遅らせると共に、上記実照射時間gに亘って
前記パルスを発振する。その結果、実照射時間gに亘っ
てレーザー36から所定のレーザービームが照射され
る。
【0046】光記録媒体10には図1に示されるよう
に、前記グルーブ16内において、ディスク34の回転
方向即ち円周方向Sに連続的に仮想記録セル40が規定
される。各仮想記録セル40の円周方向Sの単位長さは
Hであり、図4に示されるように、ビーム径(ビームウ
エストの直径)Dより短い長さに設定される。又、上記
単位長さH(=v×T)と直交する方向である単位幅は
Wである。各仮想記録セル40毎にレーザービームを照
射して、模式的に例示された記録マーク48A〜48G
を、記録すべき情報に応じて形成する。
【0047】具体的には以下のステップを含むようにし
て記録マーク48A〜48Gを形成する。
【0048】先ず、光記録媒体10の最内周側に用意さ
れているテスト記録領域(図示省略)を利用して、待機
時間sを零に仮設定して各レベルの記録マーク48A〜
48Gを複数形成し、その記録マーク48A〜48Gを
読み取ることで熱影響の有無を判定する。この判定は、
各記録マーク48A〜48Gが予定している理想的な読
み取り波形からの誤差の大きさに基づく。この誤差量が
所定の許容値に至らない場合、前記待機時間sが小さ過
ぎると判断して徐々に増大させ、繰り返し記録テストを
行う。誤差量が許容された時点で、その時の所定の待機
時間sを実際の記録に採用する待機時間とする。これ
は、先行する記録マークの蓄熱量を考慮して、次の記録
マークを形成する際の待機時間が決定されることを意味
する。
【0049】一例として、テスト記録領域に最大レベル
の(照射時間が最も長い)記録マーク48Gを連続記録
する場合を考える。待機時間が零において基準照射時間
tGに従ってレーザービームを照射して記録マーク47
Gを形成し、この記録マーク48Gの読み取り波形が理
想波形よりずれている場合は、待機時間を増大させて再
度記録テストを行う。これを何度か繰り返して誤差が許
容された時点の待機時間を、先行する記録マーク48G
(レベル7)の蓄熱が次の記録マークに影響を与えない
待機時間sGとして規定する。
【0050】このテストフェーズは、光記録装置30に
新たな光記録媒体10が挿入される毎に行われる。光記
録媒体10の特性や雰囲気温度等によって上記待機時間
sが変動するからである。
【0051】実情報を光記録媒体10に記録する際に
は、セル時間Tを設定することで既に述べたように仮想
記録セル40を連続的に規定し、この仮想記録セル40
に対するレーザービームの基準照射時間tA〜tGを設
定する。
【0052】その結果、図5のタイムチャートに示され
るように、原情報を変調して得られたビット列{B、
E、D、C、G、G、・・・}に対応して各セル時間T
1、T2、T3・・・に基準照射時間{tB、tE、t
D、tC、tG、tG、・・・}が割り当てられる。な
おここでは各セル時間Tの先頭から基準照射時間tを設
定する場合(つまり先端基準)を示しているが、各セル
時間Tの中央に基準照射時間を設定する場合(中間基
準)や、各セル時間Tの後ろ側を基準として基準照射時
間を設定する場合(後端基準)もあり得る。
【0053】次に、先行する仮想記録セル40における
レーザービームの照射によって蓄積される熱量を考慮し
て、次の仮想記録セル40における所定の待機時間を規
定する。具体的には、先行する仮想記録セル40に割り
当てられた基準照射時間がtAであれば、次の仮想記録
セル40に設定する待機時間をsAとする。同様に、先
行する仮想記録セル40に割り当てられた基準照射時間
がtCであれば、次の仮想記録セル40に設定する待機
時間をsCとする。
【0054】更に、上記のように設定された待機時間s
を利用して、各仮想記録セル40において配分された基
準照射時間{tB、tE、tD、tC、tG、tG、・
・・}から待機時間{0、sB、sE、sD、sC、s
G、・・・}を減じて実照射時間{g1、g2、g3、
g4、g5、g6}={tB−0、tE−sB、tD−
sE、tC−sD、tG−sC、tG−sG、・・・}
を設定し、更に待機時間待機時間{0、sB、sE、s
D、sC、sG、・・・}分だけ照射開始タイミングを
予定より遅らせると、図6に示されるようなタイムチャ
ートになる。このタイムチャートに従ってレーザービー
ムを照射すれば、正確に記録マーク48A〜48Gを形
成することができ、各仮想記録セル40を望み通りの光
反射率に設定することが出来る。
【0055】なお、この記録マーク48A〜48Gはレ
ーザービームのビームスポットの全体ではなく中心部に
形成される(レーザービームは円形であるが、ディスク
10を回転させながらレーザービームを照射するので、
記録マークは照射時間に応じて長円形となる)。
【0056】何故なら、フォーカシングされたレーザー
ビームは、一般にガウシアン分布をなすが、記録層12
においては、レーザービームの照射エネルギーがある閾
値を超えた部分のみで記録が行われるので、中心から順
に外側に広がるようにして記録マーク48A〜48Gが
形成されるからである。これにより、例えば図4に示さ
れるように、仮想記録セル40に対して占有率の異なる
7段階の記録マーク48A〜48Gが形成可能となる。
【0057】この場合、記録マーク48A〜48Gの各
大きさは、仮想記録セル40に読み出しレーザービーム
を照射した時の反射光の光反射率が7段階になるように
設定する。前記光反射率は、記録マークが小さいほど大
きくなり、記録マークが形成されていない仮想記録セル
では最大反射率、最大の記録マーク48Gが形成されて
いる仮想記録セルでは最小反射率となる。更に詳細に
は、前記光反射率は、各記録マーク48A〜48Gの光
透過率をも含めて、仮想記録セル40に対する占有率で
決定されると考えられる。
【0058】なお、記録マーク48A〜48G自体の光
透過率は、記録層12を構成する材料がレーザービーム
の照射によって分解変質し、その屈折率が変化する場合
や、記録層12の厚さ方向の変化量によって異なる。形
成された記録マーク部分の光透過率がゼロであれば、こ
れを考慮しなくてもよく、上記占有率のみに従う。
【0059】上記実施形態の記録手法によれば、照射時
間を制御することで5段階以上のマルチレベル記録が達
成される。更に、先行する記録マーク48A〜48Gに
蓄積される熱量を考慮して次の仮想記録セル40で待機
時間sが確保され、この待機時間sに相当する不足熱量
に、先行する記録マーク48A〜48Gの上記蓄熱分が
割り当てられる。その結果、予定通りの記録マーク48
A〜48Gを得ることが出来、予定通りの(仮想記録セ
ル40の)光反射率を得ることが出来る。
【0060】このように光反射率の誤差(ずれ)が抑制
されると、レベルの段階幅を小さくして総合レベル数
(ここではA〜Gの7段)を増加させることが出来、光
記録媒体の記録密度を高めることが出来るようになる。
【0061】更に、実際の書込み速度で回転している光
記録媒体10のテスト領域を利用して、実測によって上
記待機時間sが設定されるので、記録時の状況(雰囲気
温度、記録速度、データ転送レート等)を考慮すること
が出来、よりエラーの少ない記録が可能となっている。
なお、本実施形態ではテスト領域を利用した設定方法を
示したが、事前に固定値として設定されている待機時間
を利用しても構わない。その際には、例えば先行する仮
想記録セル40の基準照射時間が長いほど、次の仮想記
録セル40に記録する際の待機時間が長くなるように設
定しておくことが好ましい。この結果、読み取りの際の
信号特性を良好にすることが出来る。
【0062】又本実施の形態の例では図4に示されるよ
うに、読み取りレーザーの集光ビームの直径D以下の長
さの記録マーク(ここでは総ての記録マーク48A〜4
8G)を形成したとしても十分にデータ読み取りが可能
となっている。この結果、従来と比較して飛躍的に単位
面積当たりの記録密度を高めることが出来る。
【0063】なお、本実施の形態の例では総ての記録マ
ークを集光ビームの直径D以下にする場合を示したが、
本発明ではそれに限定されず、記録マークの一部だけが
直径D以下となる場合や、又総ての記録マークが集光ビ
ーム直径D以上となる場合も含んでいる。
【0064】又、上記光記録装置30では、照射時間制
御装置39においてレーザー36のパワーのON・OF
Fタイミングを制御する場合を示したが、本発明は結果
的にレーザービームの「照射」が制御できれば十分であ
り、例えばビーム光を遮断するシャッターを開閉して照
射タイミングを制御してもよい。
【0065】更にここでは上記のように光記録媒体10
をCD−Rであるディスクとして構成したものを示した
が、本発明はこれに限定されるものでなく、他の光記録
媒体に一般に適用されるものであり、ディスク状の回転
体に限定されるものでもない。
【0066】上記実施の形態の例において、記録層12
はシアニン等の有機色素を用いたものであるが、本発明
はこれに限定されるものでなく上記以外の有機色素ある
いは無機材料であってもよく、又その他の材料を適宜用
いても構わない。但し、上記のような有機色素を用いた
場合は、レーザービームの5段階以上の照射時間に対応
して、確実に記録マークの大きさを変化させて記録で
き、極めて高い精度で読み取ることができた。
【0067】更に又、上記光記録装置30によって記録
マークを形成する際に記録層12上に設定される仮想記
録セル40のサイズは、実施の形態の例に限定されるも
のではない。特に、レーザービームのビームウエスト径
を更に小さく絞ることができれば、長さはグルーブ16
の幅と等しくするのが最もよい。その一方で、8段階等
の更なる多段階に記録マークを記録する場合には、レー
ザービームウエスト以上に設定しても構わない。その場
合、ある一部の記録マークは、ビームウエスト以上の大
きさにすることができる。勿論、DVD構造のディスク
にも本発明を適用することができ、更にグルーブ16を
有しない光記録媒体においても本発明を適用可能であ
る。
【0068】又、前記レーザービームは、記録層12の
位置で円形とされているが、これは、図7に示されるよ
うに、例えば対物レンズ42Aに、ビーム整形プリズム
42やアパーチャ(図示省略)を加えてビーム形状が、
記録媒体10の送り方向に短く、これと直交方向に長い
長円形状あるいは線状となるようにしてもよい。この場
合は、記録マーク49が短くなるので仮想記録セルを更
に短くすることができる。即ち記録密度を向上させるこ
とができる。
【0069】更に、この光記録媒体10では、図1にお
いて符号52で示されるように、あらかじめ、信号変調
の段数に合わせた数の反射率の異なる複数のピットを有
するようにしてもよく、又は当該光記録媒体の一部分に
あらかじめ本発明の光記録方法によるマルチレベル記録
を行っても良い。これらの複数のピット52及び/又は
マルチレベル記録済み部分の記録マーク54には、当該
記録媒体を個別に識別する情報、マルチレベル記録用光
記録媒体であることを識別する情報、当該記録媒体を記
録再生するためのレーザービームの基準照射時間を決定
するための情報、待機時間を決定するための情報等の特
定情報を記録しておいてもよい。その特定情報は、当該
光記録媒体の再生及び/又は記録時に読み込むことによ
って、マルチレベル記録用光記録媒体であることを確実
に識別したり、さらにそれらを個別に識別したりするこ
とができ、より確実なマルチレベル記録・再生を行うこ
とができる。
【0070】通常、CD−R/RWやDVD−R/RW
用の媒体は、記録グルーブを蛇行(ウォブル)させるこ
とで信号を入れてある。この信号はアドレス信号と呼ば
れ、記録装置はこの信号を読むことで記録ヘッドを決め
られた位置へ移動することが可能になる。
【0071】例えばCD−R/RWの場合、このアドレ
ス信号には、位置を時間に置き換えた分・秒のタイムコ
ードが記録されている。記録装置は、このタイムコード
を読み取って、ヘッドをリードイン部分に移動し、各種
データを読み込むことが可能になる。
【0072】この発明のマルチレベル光記録媒体は、C
D−R/RWに適用されるような記録装置で使用(記録
・再生)する場合、ウォブルによるアドレス信号を採用
することが出来る。ただし、通常のCD−R/RWのタ
イムコードと異なる、番地コードなどの信号方式を採用
する。通常の記録装置では、CD−R/RWと異なるア
ドレス信号を読めず、ヘッドを所定位置に移動すること
が出来ない(この場合、マルチレベル記録光媒体は記録
装置から排出される)。
【0073】一方、マルチレベル記録に対応した記録装
置は、この特殊なアドレスを認識可能に設定しておけ
ば、ヘッドをリードイン部分に移動して信号を読み出す
ことが可能となる。
【0074】つまり、マルチレベル光記録媒体では、通
常と異なるアドレスを採用することによって、他の光記
録媒体との区別を可能にしてある。
【0075】上記ウォブルを利用する記録は、例えば図
8に示されるように、光記録媒体10のリードインエリ
ア102におけるグルーブ104A〜104Cのウォブ
ルを変調することにより行う。
【0076】具体的には、図9に示されるように、ウォ
ブルの振幅Wbを変えることなく、各グルーブ104
A、104B、104Cのウォブル周期TA、TB、TC
を変える。例えば、図8に示されるユーザーエリア10
6におけるグルーブ16のウォブル周期TOを基本周期
とし、これより長いウォブル周期TBは「1」、短いウ
ォブル周期TA、TCは「0」を示す2値信号にのせて、
上記各種情報を記録しておく。従って、例えば、ウォブ
ル周期が上記のように、光記録媒体の内周側から
「0」、「1」、「0」のときに、この光記録媒体10
がマルチレベル記録用であることを示すようにする。
【0077】又、上記のような予め決められた情報を、
記録開始位置情報として、これに基づき、ユーザーエリ
ア106の所定位置から記録開始となるようにしてお
く。これは、仮想記録セル40の開始位置の情報にもな
る。
【0078】又、上記各種情報の他の記録方法の例とし
て、図10に示されるように、上記の各種情報を、各グ
ルーブ16の間のランド17に形成されたランドプレピ
ット17Aに載せて、例えば、ランドプレピット間の周
期が短い場合は「1」、長い場合は「0」として2値記
録する。
【0079】更に他の例として、図9あるいは図1に符
号56(グルーブ中断部)で示されるように、グルーブ
16を途切れさせて、途切れたグルーブの長さ、例えば
短い場合は「1」、長い場合は、「0」を示すようにす
る。
【0080】上記図8、10、11に示された情報記録
手段による情報は、従来の2値記録型の再生装置によっ
ても読み取ることができるようにすることによって、こ
のマルチレベル光記録媒体を、誤って2値記録型の再生
及び/又は記録装置に装填しても、これが、マルチレベ
ル型であることが容易に判明する。
【0081】更に、上記の各種情報は、例えば、図12
に示されるように、リードインエリア102に予めマル
チレベル記録しておくことができる。この場合、図12
において、最初の5個の仮想記録セル401〜405の
記録マークにより、マルチレベル記録媒体であること及
びマルチレベル記録の段数、次の5個の仮想記録セル4
06〜410の記録マークにより記録又は再生のための
推奨レーザーパワーをそれぞれ記録しておくこと等が可
能である。これらの方法は単独で、あるいは組み合わせ
て利用することも可能である。
【0082】
【発明の効果】本発明に係る光記録方法及び光記録媒体
によれば、記録に供するデータに応じてマルチレベルに
記録することが出来、更にその記録マークからの読み取
り信号の特性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例に係る光記録媒体の要
部を示す一部断面とした斜視図
【図2】同光記録媒体にレーザービームを用いて情報を
記録するための光記録装置を示すブロック図
【図3】同光記録装置に含まれる照射時間制御装置の構
成を示すブロック図
【図4】同光記録装置により記録層に記録マークを形成
する際の、該記録マークと仮想記録セル及びその光反射
率との関係を示す模式図
【図5】同光記録装置により記録層に記録マークを形成
する際の、レーザービーム照射のタイミングチャートの
生成過程を示す線図。
【図6】同光記録装置により記録層に記録マークを形成
する際の、レーザービーム照射の最終的なタイミングチ
ャート。
【図7】仮想記録セルを照射するレーザービームを他の
形状とする場合を示す略示斜視図
【図8】本発明の光記録媒体における予め各種情報を記
録したウォブルを拡大して示す模式図
【図9】同ウォブルのウォブル周期と2値信号との関係
を示す線図
【図10】本発明の光記録媒体における各種情報を記録
したランドプレピットと2値信号との関係を示す模式図
【図11】本発明の光記録媒体における各種情報を記録
して途切れたグルーブの長さと2値信号との関係を示す
模式図
【図12】本発明の光記録媒体における各種情報を記録
した仮想記録セルと記録マークを示す模式図
【符号の説明】
10…光記録媒体 12…記録層 14…基板 16、104A〜104C…グルーブ 18…反射膜 20…保護層 30…光記録装置 32…スピンドル 36…レーザー 38…レーザードライバ 39…照射時間制御装置 40、401〜410…仮想記録セル 42…記録光学系 42A…対物レンズ 42B…ハーフミラー 42C…ビーム整形プリズム 44…フォーカスサーボ回路 46…送りサーボ回路 48A〜48G、49、54…記録マーク 52…ピット 56…グルーブ中断部 60…セル時間設定部 62…基準照射時間設定部 64…配分処理部 66…実照射時間算出部 68…照射指示部 D…ビーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 BB03 BB04 CC01 DD03 EE01 FF13 GG03 KK01 KK05 5D119 AA22 BA01 BB02 BB03 DA01 EB04 HA25 HA60 JA07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過性基板上に記録層を備える光記録媒
    体に対してレーザービームの照射によって記録マークを
    形成する光記録方法であって、 前記記録層に、前記レーザービームとの相対移動方向の
    任意の単位長さ及びこれと直交する方向の任意の単位幅
    となる仮想記録セルを前記移動方向に沿って連続的に規
    定し、 前記仮想記録セルに対する前記レーザービームの基準照
    射時間を5段以上設定し、 先行する前記仮想記録セルにおける前記基準照射時間の
    長さに対応させて隣接する次の前記仮想記録セルにおけ
    る所定の待機時間を規定し、 該次の仮想記録セルにおいて照射すべき前記基準照射時
    間から前記待機時間を減じて実照射時間を設定し、前記
    待機時間分だけ照射開始タイミングを遅らせて前記実照
    射時間レーザービームを照射し、 複数の前記仮想記録セルに対して、少なくとも5種類の
    大きさの異なる記録マークを形成し、前記仮想記録セル
    に対する面積比に基づく光反射率を変調して情報のマル
    チレベル記録を行うことを特徴とする光記録方法。
  2. 【請求項2】光透過性基板上に記録層を備える光記録媒
    体に対してレーザービームの照射によって記録マークを
    形成する光記録方法であって、 前記記録層に、前記レーザービームとの相対移動方向の
    任意の単位長さ及びこれと直交する方向の任意の単位幅
    となる仮想記録セルを前記移動方向に沿って連続的に規
    定し、 前記仮想記録セルに対する前記レーザービームの基準照
    射時間を5段以上設定し、 先行する前記仮想記録セルにおける前記レーザービーム
    の照射によって蓄積される熱量を考慮して、隣接する次
    の前記仮想記録セルにおける所定の待機時間を規定し、 該次の仮想記録セルにおいて照射すべき前記基準照射時
    間から前記待機時間を減じて実照射時間を設定し、前記
    待機時間分だけ照射開始タイミングを遅らせて前記実照
    射時間レーザービームを照射し、 複数の前記仮想記録セルに対して、少なくとも5種類の
    大きさの異なる記録マークを形成し、前記仮想記録セル
    に対する面積比に基づく光反射率を変調して情報のマル
    チレベル記録を行うことを特徴とする光記録方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記光記録媒体に用意されるテスト記録領域において待
    機時間を略零に仮設定して前記記録マークを複数形成
    し、 隣接している前記記録マークにおける先の記録マークの
    蓄積熱量が次の記録マークの形成に影響を与えているか
    否かを該記録マークを読み取ることで計測し、 該熱量による影響が所定の許容値以下となるまで、前記
    待機時間を徐々に増大させて繰り返し前記記録マークを
    複数形成し且つ計測することで、所定の前記待機時間を
    規定するようにしたことを特徴とする光記録方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、 前記仮想記録セルに記録される記録マークに、少なくと
    も前記レーザービームのビームスポットよりも小さいサ
    イズのものが含まれるようにしたことを特徴とする光記
    録方法。
  5. 【請求項5】光透過性基板上に記録層を備え、該記録層
    にレーザービームが照射されることで記録マークが形成
    される光記録媒体であって、 請求項1乃至4のいずれかに記載された光記録方法によ
    って、複数の前記仮想記録セルに対して5種類以上の大
    きさの異なる記録マークが形成されていることを特徴と
    する光記録媒体。
  6. 【請求項6】光透過性基板上に記録層を備える光記録媒
    体に記録マークを形成する為に用いられるレーザービー
    ムの照射時間を制御する照射時間制御装置であって、 所定のセル時間を連続的に規定することで、前記記録層
    に対して該セル時間に対応した仮想記録セルを連続的に
    設定可能とするセル時間設定部と、 前記セル時間以内となる5段階以上の基準照射時間を規
    定する基準照射時間設定部と、 予定されている記録マークに対応させて複数の前記セル
    時間のそれぞれに前記基準照射時間を割り当てる配分処
    理部と、 先行する前記セル時間に割り当てられた前記基準照射時
    間の長さに対応させて、隣接する次の前記セル時間にお
    ける待機時間を算出し、該次のセル時間に割り当てられ
    ている前記基準照射時間から該待機時間を減じて実照射
    時間を求める実照射時間算出部と、 該次のセル時間において前記待機時間分だけレーザーの
    パワーONタイミングを遅らせると共に、前記実照射時
    間に亘って該パワーON状態を維持するように該レーザ
    ーに指示する照射指示部と、 を備えることを特徴とする照射時間制御装置。
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US7167439B2 (en) 2001-12-11 2007-01-23 Tdk Corporation Multilevel optical recording medium with calibration signals

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