JP2002304515A - エネルギ消費機器、課金額算出装置、ならびに課金額算出方法 - Google Patents

エネルギ消費機器、課金額算出装置、ならびに課金額算出方法

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JP2002304515A
JP2002304515A JP2001105977A JP2001105977A JP2002304515A JP 2002304515 A JP2002304515 A JP 2002304515A JP 2001105977 A JP2001105977 A JP 2001105977A JP 2001105977 A JP2001105977 A JP 2001105977A JP 2002304515 A JP2002304515 A JP 2002304515A
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Makoto Onoe
誠 尾上
Masaki Eguchi
政樹 江口
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギ消費機器の使用により支払う金額に
ついて、ユーザに公平感を与えるエネルギ消費機器、課
金額算出装置、および課金額算出方法を提供する。 【解決手段】 エネルギ消費機器である洗濯機1は、稼
動条件設定部11でユーザが設定した稼動条件で洗濯を
実施する。このとき稼動情報検知部12で洗濯物の布量
と洗濯時間とを稼動情報として計測する。洗濯終了後、
洗濯機1は課金額算出部13で稼動条件と稼動情報とか
らユーザが洗濯機1を利用することにより得られた満足
度をユーザメリットとして数値化し、ユーザメリットを
用いて、ユーザが洗濯機1の使用により支払う料金を算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エネルギ消費機
器、課金額算出装置、ならびに課金額算出方法に関し、
さらに詳しくは、ネットワークを介して課金徴収コンピ
ュータと接続可能なエネルギ消費機器、課金額算出装
置、ならびに課金額算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各家庭において家電製品等である
エネルギ消費機器をユーザが利用する場合、初めに、ユ
ーザはエネルギ消費機器に設定された価格に従い購入し
なければならない。その後、ユーザはさらに、エネルギ
消費機器を稼動した際に使用した電気や水道等のエネル
ギ消費分の料金を定期的に支払っている。
【0003】すなわち、ユーザがエネルギー消費機器を
家庭で利用する場合、ユーザがエネルギー消費機器を利
用するためのコストとして、初めにエネルギー消費機器
を購入するためのイニシャルコストと、購入したエネル
ギ消費機器を利用した場合に発生するエネルギ消費分の
料金としてのエネルギ消費コストの2種類の支払が必要
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同一の
エネルギ消費機器を購入しても、その使用条件や使用頻
度はユーザにより異なる。
【0005】たとえば、エネルギ消費機器が洗濯機であ
る場合、毎日1回洗濯機を使用するユーザAと2日に1
回洗濯機を使用するユーザBとでは、その他の使用条件
が同じであれば、イニシャルコストに対するエネルギ消
費機器1回使用あたりの使用金額は、Bの方がAの2倍
となる。つまり、ユーザAもユーザBも1回あたりの洗
濯機の使用に対して受ける利益、すなわち洗濯すること
により衣服の汚れがなくなることによる満足感は同じで
あるのに、ユーザBのエネルギ消費機器1回使用あたり
の使用金額はAに対して大きくなる。
【0006】よって、各家庭において、エネルギ消費機
器を購入後にエネルギ消費機器を使用する場合、その減
価償却を考慮すると、エネルギ消費機器の1回使用あた
りのユーザの満足感は同等であるにも関わらず、エネル
ギ消費機器の使用頻度等の使用条件により、エネルギ消
費機器の1回使用あたりの使用金額に差が生じる。
【0007】この発明の目的は、エネルギ消費機器を使
用するユーザが使用に対して支払う金額について、ユー
ザに公平感を与えるエネルギ消費機器、課金額算出装
置、および課金額算出方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明によるエネルギ
消費機器は、ネットワークを介して課金徴収コンピュー
タと接続可能なエネルギ消費機器であって、エネルギ消
費機器の稼動条件を設定する稼動条件設定手段と、エネ
ルギ消費機器の稼働中の稼動状態を稼動情報として検知
する稼動情報検知手段と、稼動条件と稼動情報とに基づ
いて課金額を算出する課金額算出手段と、稼動条件と稼
動情報と課金額とを課金情報として保存する保存手段と
を含む。
【0009】好ましくは、稼動情報検知手段は、稼動情
報を単位時間ごとに検知する。これにより、エネルギ消
費機器のユーザに対し、エネルギ消費機器の使用にあた
り、初めにエネルギ消費機器を購入することなく、エネ
ルギ消費機器を使用した場合にその使用状況に応じて料
金を支払うことができる。
【0010】さらに好ましくは、稼動情報検知手段は、
エネルギ消費機器のユーザの人体をセンシングするセン
サ手段を含み、稼動情報検知手段は、センサ手段により
センシングした結果を稼動情報に含める。
【0011】さらに好ましくは、センサ手段は、ユーザ
の脳波をセンシングする。これにより、エネルギ消費機
器のユーザはエネルギ消費機器の使用により自分の人体
が受けた影響をセンシングした結果に応じてエネルギ消
費機器の使用料金を支払うことができる。
【0012】好ましくはさらに、課金額算出手段は、稼
動条件と稼動情報とからユーザの満足度を示すユーザメ
リットを算出し、ユーザメリットから課金額を算出す
る。
【0013】これにより、エネルギ消費機器のユーザは
エネルギ消費機器を使用することにより自己が受けた満
足度に応じてエネルギ消費機器の使用料金を支払うこと
ができる。
【0014】さらに好ましくは、エネルギ消費機器は、
ネットワークを介してエネルギ消費機器に気象データを
配信するサーバコンピュータと接続可能であり、保存手
段はさらに、気象データを保存し、課金額算出手段は、
気象データと稼動条件と稼動情報とに基づいて課金額を
算出する。
【0015】これによりエネルギ消費機器の使用時の天
候に応じた課金が可能となる。さらに好ましくは、エネ
ルギ消費機器は、気象データとデータベースに保存した
気象データと稼動条件と稼動情報とに基づいて稼動条件
を決定する稼動条件シミュレート手段を含む。
【0016】これにより、エネルギ消費機器のユーザが
エネルギ消費機器の稼動条件を設定することなく、自動
で稼動条件を設定することが可能となり、自動で設定さ
れた稼動条件にしたがって、課金額を算出することがで
きる。
【0017】さらに好ましくは、エネルギ消費機器は、
課金情報を課金徴収コンピュータに送信する手段を含
む。
【0018】これにより、課金額の一括管理が可能とな
る。この発明による課金額算出装置は、稼動条件を設定
する手段と稼働中の稼動状態を稼動情報として検知する
手段とを備えるエネルギ消費機器に通信回線を通じて接
続可能な課金額算出装置であって、エネルギ消費機器か
ら送信される稼動条件と稼動情報とを受信する手段と、
受信した稼動条件と稼動情報とに基づいて課金額を算出
する課金額算出手段と、稼動条件と稼動情報と課金額と
を課金情報として保存する保存手段とを含む。
【0019】これにより、エネルギ消費機器のコストダ
ウンが可能となり、さらに複数のエネルギ消費機器の課
金額の算出を一括して行なうことが可能となる。
【0020】好ましくは、課金額算出装置は、ネットワ
ークを介して課金徴収コンピュータと接続可能であり、
課金情報を課金徴収コンピュータに送信する手段を含
む。
【0021】これにより、課金額の一括管理が可能とな
る。この発明による課金額算出方法は、稼動条件を設定
でき、稼働中の稼動状態を稼動情報として検知可能なエ
ネルギ消費機器に通信回線を通じて接続可能な課金額算
出装置を用いた課金額算出方法であって、エネルギ消費
機器から送信される稼動条件と稼動情報とを受信するス
テップと、受信した稼動条件と稼動情報とに基づいて課
金額を算出するステップと、稼動条件と稼動情報と課金
額とを課金情報として保存するステップとを含む。
【0022】これにより、エネルギ消費機器のコストダ
ウンが可能となり、さらに複数のエネルギ消費機器の課
金額の算出を一括して行なうことが可能となる。
【0023】好ましくは、課金額算出装置は、ネットワ
ークを介して課金徴収コンピュータと接続可能であり、
課金額算出方法は、課金情報を課金徴収コンピュータに
送信するステップをさらに含む。
【0024】これにより、課金額の一括管理が可能とな
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して詳しく説明する。なお図中同一または相当
部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
【0026】[第1の実施の形態]図1にこの発明の第
1の実施の形態として、エネルギ消費機器として洗濯機
を用いた場合のエネルギ消費機器課金システムの概要図
を示す。
【0027】図1を参照して、エネルギ消費機器である
洗濯機1は、稼動条件設定部11と、洗濯物の容量およ
び洗濯時間等の稼動情報を検知する稼動情報検知部12
と、洗濯終了後に稼動情報に基づき課金額を算出する課
金額算出部13と、データファイル14とを含む。
【0028】稼動条件設定部11は、洗濯時間と、洗濯
機稼動時の消費電力量を抑えた省エネモードや時間短縮
で洗濯可能な時間短縮モードなどの洗濯モードを稼動条
件として設定することが可能となる。
【0029】また、洗濯機1はネットワーク2を介し
て、気象データを配信しているサーバコンピュータ3と
課金徴収会社が所有する課金徴収コンピュータ4とに接
続可能である。
【0030】データファイル14は、稼動条件設定部1
1で設定された稼動条件と、稼動情報検知部で検知され
た稼動情報と、課金額算出部13で算出された課金額
と、サーバコンピュータ3から受信した気象データとを
保存する。
【0031】図2は、図1に示したエネルギ消費機器課
金システムの動作を示すフローチャートである。
【0032】図2を参照して、ユーザは洗濯機1の電源
を入れた後(ステップS1)、稼動条件設定部11に
て、稼動条件として洗濯時間と洗濯モードとの設定を自
己の好みに応じて決定する(ステップS2)。このと
き、洗濯機1の稼動条件が決定されることとなり、稼動
条件設定部11で設定した条件に基づき、課金額を算出
するための要素であるユーザメリット係数αが決定され
る。ユーザメリット係数αについての算出方法は後述す
る。
【0033】続いてユーザは洗濯機1で洗濯物を洗濯す
るため、洗濯機の洗濯槽に洗濯物を挿入する。このと
き、稼動情報検知部12で洗濯物の布量Mを稼動前情報
として検出する(ステップS3)。検出された布量Mは
課金額の算出を行なうための要素となる。
【0034】洗濯物の布量を稼動情報検知部にて検出
後、洗濯機が稼動を開始するが(ステップS4)、洗濯
機の稼動開始時刻tonは、稼動情報検知部12にて検知
される。
【0035】洗濯機1の稼動が終了すると、稼動情報検
知部12にて洗濯終了時刻toffが検知される(ステッ
プS5)。洗濯終了時刻が稼動情報検知部12で検知さ
れると、課金額算出部13において、洗濯時間t=t
off−tonが算出され、洗濯時間tが決定される(ステ
ップS5)。
【0036】以上の動作を終了後、課金額算出部13に
おいて、ユーザメリット係数αと洗濯物の布量Mと洗濯
時間tを用いて課金額UKを算出する(ステップS
6)。
【0037】洗濯機1を使用することによりユーザが得
た満足度、すなわちユーザメリットは基本的には洗濯物
の汚れの落度で決まる。洗濯物の汚れの落度は、洗濯機
1の性能と洗濯物の量と洗濯時間に依存する。そこで、
ユーザメリットを数値化したものをユーザメリットUM
とすると、ユーザメリットUMは洗濯機の性能を示すユ
ーザメリット係数αと洗濯物の布量Mと洗濯時間tを用
いて、次式のように計算される。
【0038】 UM=α×M×t …(1) ここで、洗濯機の性能を示すユーザメリット係数αにつ
いて説明する。
【0039】ユーザメリット係数αは洗濯機の性能によ
り変動する値である。洗濯機の性能とは、ハードウェア
的な性能とソフトウェア的な性能とがある。ハードウェ
ア的な性能とは、洗濯機の製造メーカ、機種、容量の違
いで決定される性能である。また、ソフトウェア的な性
能とは、洗濯機1を稼動させるときに稼動条件設定部に
て設定する省エネモードや時間短縮モード等の稼動条件
の違いで決定される性能である。よって、ユーザメリッ
ト係数αは、洗濯機1のハードウェア的性能とソフトウ
ェア的性能とで決定される。
【0040】洗濯機1を使用したユーザが稼動条件設定
部11で洗濯モードを標準モードに指定して洗濯を行な
った場合は、ユーザメリット係数αは、ハードウェア的
性能である洗濯機1の製造メーカ、機種、容量で決定さ
れると規定する。
【0041】すなわち、洗濯モードが標準モードの場合
は、ユーザメリットは汚れの落度に対する満足度のみと
なるように規定する。
【0042】次に、ユーザが洗濯モードとして時間短縮
モードを指定した場合について説明する。ユーザが短時
間で洗濯を終了したい場合は、ユーザメリットは汚れの
落度に対する要求よりも、短時間で洗濯を処理すること
に対する要求の方が大きいこととなる。
【0043】この場合、ユーザは稼動条件設定部11で
標準モードを指定して、洗濯を行なったとしても洗濯物
の汚れに対する満足度は得られるが、短時間で洗濯を処
理することに対する満足度は得られない。
【0044】よって、ユーザは稼動条件設定部11にて
時間短縮モードを指定することにより、短時間で洗濯を
処理することに対する満足度は満たされ、かつ、汚れの
落ち度に対する要求も満たすことができる。
【0045】すなわち、ユーザは稼動条件設定部11で
標準モードを指定した場合も、時間短縮モードを指定し
た場合も、ユーザメリットを構成する満足度の種類は違
えど、稼動条件を設定することにより共に自己の満足を
満たしていると考える。
【0046】よって、いずれの設定モードを指定したと
きにも、ユーザが得る満足感、すなわちユーザメリット
は同等として、どの設定モードを選択した場合もユーザ
メリット値UMは同じとする。
【0047】具体的なユーザメリットUMの算出例につ
いて以下に説明する。あるメーカのある機種の洗濯機1
において最も推奨される稼動条件が、洗濯モードを標準
モードとして、洗濯物の布量MがM=4kgで洗濯時間
tがt=25分であるとする。この稼動条件で洗濯した
場合のユーザメリットUMをUM=100と定義する。
このときユーザメリット係数αは(1)式より、 100=α×4×25 α=1 となる。これに対して、洗濯モードを時間短縮モードと
して洗濯機1を稼動した場合、標準モードで洗濯時間t
がt=25分必要であったところが時間短縮モードでは
洗濯時間tがt=10分で終了する場合を仮定する。
【0048】この場合も、ユーザは洗濯物の汚れを落と
すことと洗濯時間の短縮といった2つの自己希望を満足
したことになる。よって、ユーザメリットは標準モード
で設定した場合と同様にUM=100とする。このとき
ユーザメリット係数αは(1)式より、 100=α×4×10 α=2.5 となる。以上、設定モードの種類が違う場合でも、ユー
ザの希望を満足させる程度は同等であると定義して、ユ
ーザメリットUMは同じとする。よって、ユーザメリッ
ト係数αは設定モードにより異なった値となる。
【0049】但し、時間短縮モードの方が、標準モード
と比較して洗濯槽の回転羽根の回転数を増加させること
から、課金額とは別に支払う電気料金で値段の違いが現
れる。但し、ユーザメリットUMは同一のため、これに
対する課金額は同一となる。
【0050】以上、ユーザメリット係数αを決定する要
因として、洗濯機1のハードウェア的性能とソフトウェ
ア的性能について説明したが、ユーザメリット係数αに
は、他の要因も付加することが可能である。
【0051】たとえば、図1において、気象データを保
有しているサーバコンピュータ3より、ネットワーク2
を通じて日々刻々変化する気象データを定期的に取り入
れ、この気象データをユーザメリット係数αを決定する
要因の一つにすることも可能である。たとえば、夏期と
冬期を比較すると、夏期の方が汚れの度合いは大きく、
汚れが落ちにくいと考えられる。よって、同じ布量Mの
洗濯物を夏期と冬期で同時間洗濯した場合、夏期の方が
冬期と比較して汚れが残り、洗濯物の汚れを落とすとい
うユーザの満足感は夏期の方が冬期と比較して得られに
くい。そこで夏期は冬期に比べてユーザメリット値UM
が小さくなるように、サーバコンピュータ3から受信し
た気象データをユーザメリット係数αの決定要素の一つ
とすることも可能である。
【0052】以上のような要素を含むユーザメリット係
数αと、洗濯物の布量M、洗濯時間tで決定されたユー
ザメリット値UMを用いて、課金額UKを次式で求め
る。
【0053】 UK=β×UM …(2) ここでβはユーザが得たユーザメリットUMを金額に換
算するための課金係数であり、各エネルギ消費機器を提
供するメーカが決定する定数である。
【0054】課金額算出部13で課金額UKが決定され
ると、洗濯機1は課金額UKと稼動条件設定部で設定し
た稼動条件と稼動情報検知部で検知した稼動情報とを課
金情報としてデータファイル14に保存する(ステップ
S7)。また、サーバコンピュータ3から気象データを
受信した場合は、ユーザメリット算出に用いた気象デー
タも保存する。洗濯機1は課金情報をデータファイル1
4に保存後、課金情報と洗濯機の識別子であるエネルギ
消費機器IDとをネットワーク2を介して課金徴収会社
の課金徴収コンピュータ4に送信する(ステップS
8)。洗濯機1は課金額算出部13で課金額UKを算出
後、または課金額データファイルに保存した課金情報と
エネルギ消費機器IDとを課金徴収コンピュータ4に送
信後、電源を自動的にオフする(ステップS9)。
【0055】課金額徴収会社の課金徴収コンピュータ4
は、洗濯機1から送信された課金情報とエネルギ消費機
器IDとを受信後(ステップS10)、課金徴収コンピ
ュータ4内のハードディスク(図示せず)に洗濯機1か
ら送信された課金情報とエネルギ消費機器IDとを保存
する(ステップS11)。
【0056】課金情報はエネルギ消費機器IDごとに保
存される。課金徴収コンピュータ4内のハードディスク
はエネルギ消費機器IDごとに洗濯機のユーザの氏名や
住所等のユーザ情報を保存しており、定期的に洗濯機1
を使用したユーザに対して課金額を請求する。課金額の
請求および支払方法については、たとえば、ネットワー
ク2を介して課金額をユーザに通知し、ユーザが課金額
徴収会社指定の口座に入金する方法でも良い。また自動
引き落としとする方法でも良い。また、ネットワーク2
を介することなく、毎月請求書を発行し、ユーザが各種
金融会社もしくはコンビニエンスストアで入金する方法
でも良い。
【0057】[第2の実施の形態]以上この発明の実施
の形態を説明したが、この発明は上述した実施の形態に
制限されることなく、その他の形態でも実施することが
できる。
【0058】図3はこの発明の第2の実施の形態とし
て、エネルギ消費機器であるエアコンディショナを用い
た場合のエネルギ消費機器課金システムの概要図であ
る。
【0059】図3を参照して、エネルギ消費機器である
エアコンディショナ5は、稼動条件を設定する稼動条件
設定部51と、エアコンディショナ5が稼働中の室内の
温度変化や稼動時間等を稼動情報として検知する稼動情
報検知部52と、稼動終了後に稼動情報に基づき課金額
を算出する課金額算出部53と、稼動情報および課金額
算出部53により算出した課金額を課金情報として保存
するデータファイル54とを含む。
【0060】稼動条件設定部51は、ユーザの希望する
室内温度を設定温度として設定することが可能である。
また、通常の運転を行なう通常運転モードや、稼動時の
使用電気量を抑えた省エネモードや、急速冷房または急
速暖房により短時間で室内温度を設定温度へと変化させ
る急速運転モードを設定することが可能となる。なお、
稼動条件設定部51は、エアコンディショナ5から分離
したリモコンでもよい。
【0061】稼動情報検知部52は、エアコンディショ
ナ5の稼働時間を計測する稼働時間計測部521と、単
位時間ごとに室内温度および室外温度を測定する室内外
温度センサ522と、ユーザに取付け、ユーザの体温や
脳波等のデータを測定する人体センサ523とを含む。
【0062】また、エアコンディショナ5は、図1に示
した洗濯機1と同様に、ネットワーク2を介して、気象
データを提供しているサーバコンピュータ3と課金徴収
会社が所有する課金徴収コンピュータ4とに接続可能で
ある。
【0063】さらにエアコンディショナ5は、サーバコ
ンピュータ3から送信された気象データとデータファイ
ル54に保存してある稼動条件および稼動情報とを利用
して、エアコンディショナ5の稼動条件をシミュレート
する稼動条件シミュレート部55を含む。
【0064】図4は、図3に示したエネルギ消費機器課
金システムの動作を示すフローチャートである。
【0065】図4を参照して、ユーザはエアコンディシ
ョナ5の電源を入れた後(ステップS12)、稼動条件
設定部51にて、設定温度と省エネモードや急速運転モ
ード等の運転モードの設定とエアコンディショナ5の稼
動時間の設定とを自己の好みに応じて設定する(ステッ
プS13)。このとき、エアコンディショナ5の稼動条
件が決定される。稼動条件設定部51で稼動条件を決定
後、エアコンディショナ5は、稼動情報検知部52の室
内外温度センサ522にて、稼動直前の稼動情報として
室内温度Toinおよび室外温度Tooutを検知する(ステ
ップS14)。
【0066】続いて、エアコンディショナ5は、稼動条
件設定部51で設定した設定温度や運転モード等の稼動
条件に基づき稼動を開始する(ステップS15)。稼動
開始時において、エアコンディショナ5は、課金額算出
部53で、稼動条件設定部51および稼動情報検知部5
2で確定した稼動条件および稼動情報より、稼動開始時
におけるユーザメリット係数α(t)が決定される。ユー
ザメリット係数α(t)についての算出方法は後述する。
【0067】エアコンディショナ5は稼動開始時のユー
ザメリット係数α(t)を決定後、一定時間ごとに稼動情
報検知部52の稼働時間計測部521にて稼働時間を測
定する(ステップS17)。エアコンディショナ5が稼
働中の場合は、稼動情報検知部52で稼動情報として、
単位時間ごとに室内の温度Tin(t)および室外温度To ut
(t)を測定する(ステップS18)。時刻tで稼動情報
検知部52により稼動情報を検知後、時刻tにおける稼
動条件を確認し(ステップS16)、稼動を継続する。
ユーザがエアコンディショナ5の使用を時刻toffで終了
させた場合、エアコンディショナ5は課金額算出部53
でユーザメリットUMの計算を行なう(ステップS1
9)。
【0068】課金額算出部53では、ユーザメリット係
数α(t)と温度変化量△T(t)と運転開始時刻tonと運転
終了時刻toffとを用いてユーザメリットUMと課金額U
Kを算出する。
【0069】エアコンディショナ5の運転開始から時刻
t経過した時点における温度変化量△T(t)は次式で求
められる。
【0070】△T(t)=|Tin(t)−T0in| △T(t)を用いて、時刻tにおけるユーザメリットUM
(t)は次式で定義する。
【0071】 UM(t)=α(t)×△T(t) …(3) エアコンディショナ5を利用することによりユーザが得
るユーザメリットUMはエアコンディショナ5の運転開
始時刻tonから運転終了時刻toffまでの単位時間あた
りのユーザメリットUM(t)の総計であるから、ユーザ
メリットUMは次式で求められる。
【0072】
【数1】
【0073】ユーザメリットUMの具体的な算出方法に
ついては後述する。エアコンディショナ5はユーザメリ
ットUM算出後、ユーザに課金する課金額UKの算出を
行なう(ステップS20)。
【0074】課金額UKはユーザメリットUMと課金係
数βとを用いて次式にて求める。 UK=β×UM 課金額UKおよび課金係数βの具体的な算出方法につい
ては後述する。
【0075】エアコンディショナ5は課金額UKを算出
後、課金額UKをネットワーク2を介して課金徴収会社
が所有する課金徴収コンピュータ4に送信する(ステッ
プS21)。
【0076】以降の動作は図2と同様であるため、その
説明は繰返さない。ここで、ユーザメリットUMの具体
的な算出方法について説明する。
【0077】この発明の第2の実施の形態で使用するエ
アコンディショナ5の稼動条件設定部51には、通常運
転モードおよび急速運転モードの運転モードを含む。通
常運転モードの冷房能力は毎分0.25℃の冷却もしく
は暖房能力があり、急速運転モードでは毎分0.5℃の
冷却もしくは暖房能力がある。なお、急速運転モード
は、ユーザが設定した設定温度に到達した時点で通常運
転モードに切替わる。
【0078】図5はエアコンディショナ5の冷房機能を
通常運転モードで使用した場合の冷房時間と室内温度の
変化を示す運転パターン図である。
【0079】図5に示した運転パターンの開始条件とし
て、室外温度が30℃、ユーザが稼動条件設定部51で
設定する設定温度を25℃とし、エアコンディショナ5
の運転開始時の室内温度は室外温度と等しいとする。
【0080】図5中の期間P1の冷房時間に対する室内
温度の温度変化に注目し、期間P1でのユーザメリット
UMP1の算出方法について説明する。
【0081】はじめに、ton=12:00からエアコン
ディショナ5の使用を開始した場合、室内温度Toin
30℃が設定温度Tin=25℃に低下するまでに必要な
期間P11は、エアコンディショナ5の標準モードの冷
房能力C1=0.25℃/分であることから次式で算出
される。
【0082】P11=|Toin−Tin|/C1=20分 よって、ton=12:00からエアコンディショナ5を
稼動し、室内温度が設定温度である25℃に到達した時
刻tP11はtP11=12:20となる。一方、図5中の期
間P1では室内温度が25℃に達してから時刻toff
16:00までエアコンディショナ5の使用を継続して
いることから、設定温度に達してから使用終了するまで
の期間P12は次式で計算される。
【0083】P12=(16:00−12:00)×6
0−P11=220分 以上より、期間P11のユーザメリットUMP11は、期
間P11中のユーザメリット係数をαP11(t)として、
(4)式より次式で計算される。
【0084】
【数2】
【0085】UMP11=αP11(t)×5℃×20分/2=
50αP11(t) 同様に、期間P12のユーザメリットUMP12は期間P
12中のユーザメリット係数をαP12(t)として、(4)
式より次式で計算される。
【0086】
【数3】
【0087】UMP12=αP12(t)×5℃×220分=1
100αP12(t) ここで、通常運転モード時のユーザメリット係数である
αP11(t)、αP12(t)をそれぞれ、αP11(t)=0.01、
αP12(t)=0.01と設定すると、期間P1でのユーザ
メリットUMP1は次式で計算される。
【0088】UMP1=UMP11+UMP12=50αP11(t)
+1100αP12(t)=11.5 続いて、期間P2でのユーザメリットUMP2は、期間P
1でのユーザメリットUMP1の算出と同様に、室内温度
の温度変化を伴う期間である期間P21と室内温度が一
定である期間P22とでそれぞれユーザメリットUM
P21およびUMP22を算出する。
【0089】期間P2での運転開始時の室内温度および
設定温度は期間P1のときと同じであるから、期間P2
1におけるユーザメリットUMP21は以下の式で算出さ
れる。
【0090】UMP21=UMP11=50αP11(t)=0.5 同様に、P22の運転時間はP12の運転時間と同様で
あるため、ユーザメリットUMP21は以下の式で算出さ
れる。
【0091】 UMP22=UMP12=1100αP12(t)=11.0 以上より期間P2でのユーザメリットUMP2は、次式で
算出される。
【0092】UMP2=UMP21+UMP22=11.5 よって、図5におけるパターンで運転をおこなった場合
の1日におけるユーザメリットUMP1-2は次式で算出さ
れる。
【0093】UMP1-2=UMP1+UMP2=23.0 次に、エアコンディショナ5を暖房として使用した場合
のユーザメリットの算出について説明する。
【0094】図6はエアコンディショナ5の暖房機能を
通常運転モードで使用した場合の暖房時間と室内温度の
変化を示す運転パターン図である。
【0095】図6を参照して、図6に示した運転パター
ンの開始条件として、室外温度が8℃、ユーザが稼動条
件設定部51で設定する設定温度を18℃とし、エアコ
ンディショナ5の運転開始時の室内温度は室外温度と等
しいとする。
【0096】図5でのユーザメリットUMP1-2の算出方
法と同様に、ユーザが1日に得るユーザメリットUM
P3-4は、期間P3で得られるユーザメリットUMP3と期
間P4で得られるユーザメリットUMP4を用いて計算す
る。
【0097】ここで期間P3におけるユーザメリットU
P3は、図5における期間P1におけるUMP1の算出方
法と同様に、室内温度変化を伴う期間である期間P31
でのユーザメリットUMP31と、室温の温度変化を伴わ
ない期間P32でのユーザメリットUMP32とを用いて
次式で算出する。
【0098】UMP3=UMP31+UMP32
【0099】
【数4】
【0100】UMP3=200αP31(t)+800αP32(t) ここで、図6の期間P3中の期間P31、P32におけ
るユーザメリット係数αP31(t)、αP32(t)をエアコンデ
ィショナ5を暖房として稼動させる場合の基準としてα
P31(t)=αP32(t)=0.01と規定する。
【0101】よって、期間P3でのユーザメリットUM
P3は次式で算出される。 UMP3=200αP31(t)+800αP32(t)=10.0 期間P4でのユーザメリットUMP4の算出についても期
間P3でのユーザメリットUMP3の算出と同様に、次式
で算出される。
【0102】
【数5】
【0103】よって、エアコンディショナ5を暖房とし
て使用した場合のユーザが1日に得るユーザメリットU
P3-4は次式で算出される。
【0104】UMP3-4=UMP3+UMP4=32.0 次に、ユーザメリット係数α(t)について説明する。
【0105】ユーザメリット係数α(t)は、運転モード
と設定温度と室外温度によりその値を変動する。ここ
で、図5の期間P11と同様に、エアコンディショナ5
の冷房機能もしくは暖房機能により室内温度が変動して
いる期間Paのユーザメリット係数をαa(t)と規定
し、さらにこの期間中の運転モード係数をMa、設定温
度係数をSa、室外温度係数をODと規定する。ここで
運転モード係数Maは、運転モードにより決定される係
数であり、設定温度係数Saは設定温度により決定され
る係数、設定温度係数Saは室外温度により決定される
係数である。
【0106】同様に、図5の期間P12のように、室内
温度が一定状態の期間Pbでのユーザメリット係数をα
b(t)と規定し、この期間中の運転モード係数をMb、
設定温度係数をSb、室外温度係数をODと規定する。
【0107】図5の期間P1におけるユーザメリットU
P1の算出に用いられたユーザメリット係数αP11(t)、
αP12(t)をそれぞれ期間Pa、Pbの基準ユーザメリッ
ト係数と規定すると、期間Paのユーザメリット係数α
a(t)および期間Pbのユーザメリット係数αb(t)は、
それぞれ次式により算出される。
【0108】 αa(t)=Ma×Sa×OD×αP11(t) …(5) αb(t)=Mb×Sb×OD×αP12(t) …(6) 期間P1におけるユーザメリット係数を基準とするた
め、期間P1中の運転モード係数Ma、Mbと設定温度
係数Sa、Sbと室外温度係数ODの値は全て1とす
る。
【0109】次に、ユーザメリット係数を決定する要因
である運転モード、設定温度、室外温度がそれぞれ変化
した場合のユーザメリット係数αa(t)、αb(t)の算出
方法について、それぞれの要因別に説明する。
【0110】1.運転モードの違いによるユーザメリッ
ト係数およびユーザメリットの算出方法 エアコンディショナ5をユーザが使用するにあたり、そ
の使用によりユーザが満足感を得るために設定する条件
はユーザごとで異なる。たとえば、外出から帰宅したと
きに、エアコンディショナ5を使用して室内温度を早く
自分が設定した温度にしたいユーザもいれば、設定温度
に到達するまでにはある程度の時間を費やしてもかまわ
ないので、省エネに気を配って運転したいユーザもい
る。このようにユーザが感じるユーザメリットはユーザ
ごとに異なるため、一般的に、エアコンディショナの運
転モードには通常運転モードの他に、急速運転モードや
省エネモードが存在する。
【0111】そこで、運転モードの変更によるユーザメ
リット係数α(t)の算出について説明する。
【0112】図7は図5中の期間P1における運転モー
ドの違いによる冷房時間に対する室内温度の温度変化を
示す図である。
【0113】図7を参照して、温度変化Aが通常運転モ
ードにおける室内温度の温度変化を示し、温度変化Bが
急速運転モードにおける室内温度の温度変化を示す。な
お、エアコンディショナ5における急速運転モードの冷
房能力C2はC2=0.5℃/分であるとする。
【0114】急速運転モードにおけるユーザメリットU
Mfの算出についても、図5で説明した期間P1での通
常モードのユーザメリットUMP1と同様に、運転開始か
らユーザが設定した設定温度に到達するまでの期間Pa
と設定温度に到達してからエアコンディショナ5の使用
を終了するまでの期間Pbとに分けて算出を行なう。
【0115】急速運転モードにおいて、室内温度T0in
=30℃が設定温度Tin=25℃に低下するまでに必要
な期間Paは急速運転モードでの冷却能力C2=0.5
℃/分であることから次式で算出される。
【0116】Pa=|T0in−Tin|/C2=10分 期間PaでのユーザメリットUMfPaは、この期間にお
けるユーザメリット係数をαfa(t)とすると(4)式
より次式で算出される。
【0117】
【数6】
【0118】UMfPa=αfa(t)×5℃×10分×1
/2=25αfa(t) ここで、室内温度がユーザの設定する設定温度に達する
までの期間Paにおいて、運転モードはユーザの選択で
あり、希望通りの運転を行なうことがユーザが感じるメ
リットとなる。よって、室内温度がユーザが設定する設
定温度に達するまでの期間については、どの運転モード
を選択してもユーザメリットの合計が等しくなるように
(5)式に示したユーザメリット係数αa(t)中の運転
モード係数Maは設定される。
【0119】よって、図7における急速運転モードでの
期間PaのユーザメリットUMfPAの値は、図5におけ
る通常運転モードでの期間P11のユーザメリットUM
P11の値と等しくなる。よって、ユーザメリット係数α
fa(t)は次式で算出される。
【0120】UMfPa=UMP11 25αfa(t)=50αP11(t)=50×0.01=0.
5 αfa(t)=0.02 よって、図7の温度変化Bにおける期間Paでの運転モ
ード係数Maは(5)式より次式で算出される。
【0121】αfa(t)=Ma×Sa×ODa×α
P11(t) 0.02=Ma×1×1×0.01 Ma=2 以上のように運転モード係数Maはユーザが設定した設
定温度に達するまでの時間に依存し、設定温度に達する
までの時間は冷房能力に依存するため、エアコンディシ
ョナ5を冷房として使用した場合の運転モード係数Ma
は次式により定義される。
【0122】Ma=各運転モードの冷房能力/通常運転
モードの冷房能力 次に、室内温度が設定温度に到達した以降の期間Pbに
ついて説明する。期間Pbではエアコンディショナ5の
運転モードは通常運転モードに切替わるため、期間Pb
における運転モード係数Mbは通常運転モード時の運転
モード係数と同じ値を用いる。
【0123】設定温度に達してから使用終了するまでの
期間Pbは次式で計算される。 Pb=(16:00−12:10)×60−Pa=23
0分 Pbにおけるユーザメリット係数αfb(t)は通常運転
モード時における期間P12でのユーザメリット係数α
P12(t)と等しくなることから、UMfPbは(4)式より
次式で算出される。
【0124】
【数7】
【0125】以上より、期間P1において、急速運転モ
ードでエアコンディショナ5を使用した場合のユーザメ
リットUMfは次式で算出される。
【0126】UMf=UMfPa+UMfPb=0.5+1
1.5=12 2.設定温度の違いによるユーザメリット係数およびユ
ーザメリットの算出方法 エアコンディショナ5を冷房として使用し、その設定温
度をユーザが設定するとき、ユーザが心地よいと感じる
温度はユーザごとに異なるため、ユーザごとに設定温度
は異なる。すなわち、設定温度に関わらず、ユーザが設
定した設定温度に到達すれば、ユーザが同じ満足感を得
ることができる。
【0127】以上より、設定温度に到達した時点のユー
ザメリットUM(t)は、設定温度に関わらず同じ値とな
るように設定する。
【0128】図8は設定温度の違いによる冷房時間に対
する室温の温度変化を示す図である。
【0129】図8を参照して、温度変化Aが図5に示し
た温度変化と同じ設定温度を25℃とした場合の室内温
度の温度変化であり、温度変化Cが設定温度を20℃と
した場合の室内温度の温度変化である。なお、設定温度
以外の条件は温度変化Aと温度変化Cとは同じとする。
【0130】温度変化Aにおいて、室内温度が設定温度
である25℃に達したときの時刻は12:20より、こ
のときのユーザメリットUM(12:20)は(3)式よ
り次式により算出される。
【0131】UM(12:20)=αP11(t)×△T(1
2:20)=0.01×5=0.05 よって、この値を基準とし、設定温度の違いに関わら
ず、室内温度が設定温度に達した時点でのユーザメリッ
トUMは常に0.05と規定する。
【0132】次に、温度変化Cにおいて、室内温度が設
定温度である20℃に達する時間は図8より運転開始か
ら40分後であることから、温度変化Cにおける温度変
化△T(12:40)は次式により算出される。
【0133】△T(12:40)=|Tin(12:40)−
0in|=30℃−20℃=10℃ よって、温度変化Cにおいて、室内温度が設定温度であ
る20℃に達した時点でのユーザメリットUM(12:
40)は温度変化Cにおける期間Paでのユーザメリッ
ト係数をαsa(t)として、(3)式より次式で算出さ
れる。
【0134】 UM(12:40)=10×αsa(t)=0.05 以上より、温度変化Cにおけるユーザメリット係数αs
a(t)は0.005となる。これより、期間Paにおけ
る設定温度係数Saは次式で算出される。
【0135】αsa(t)=Ma×Sa×ODa×α
P11(t) Sa=0.5 よって、設定温度係数Saは設定温度に達するまでの時
間に依存する。ここで、冷房能力は温度変化A、温度変
化Cともに同じであるため、設定温度係数Saは次式で
定義される。
【0136】Sa=基準設定温度までの温度変化量/ユ
ーザ設定温度までの温度変化量 次に、温度変化CにおけるユーザメリットUMsを算出
する。
【0137】期間PaのユーザメリットUMsPa
(4)式より次式で算出される。
【0138】
【数8】
【0139】UMsPa=αsa(t)×10℃×40分×
1/2=1.0 期間Pbについては、各時点において室内温度がユーザ
の設定温度と等しくなるため、設定温度によらず時刻t
におけるユーザメリットUM(t)は同じである。温度変
化Aにおける期間P12の任意の時刻におけるユーザメ
リットUMP12(t)は次式で算出される。
【0140】 UMP12(t)=0.01×5(℃)=0.05 これが、温度変化Cにおける期間Pbでのユーザメリッ
トUMPb(t)と等しいことから、ユーザメリットUM
Pb(t)は次式で算出される。
【0141】 UMPb(t)=αsb(t)×10(℃)=0.05 となる。よって、温度変化Cにおける期間Pbでのユー
ザメリット係数αsb(t)は0.005となり、設定温
度係数Sbは(6)式よりSaと同様に0.5となる。
【0142】以上より、温度変化Cでの期間Pbにおけ
るユーザメリットUMsPbは次式で算出される。
【0143】
【数9】
【0144】よって、温度変化Cにおける総合ユーザメ
リットUMsは次のようになる。UMs=UMsPa+U
MsPb=1.0+10.0=11.0 3.室外温度の違いによるユーザメリット係数およびユ
ーザメリットの算出方法 エアコンディショナ5を冷房として使用する場合、一般
に室外温度が高いほど温度変化によりユーザが感じるメ
リットは大きくなるため、室外温度の違いによるユーザ
メリットに差を持たせるために、ユーザメリット係数α
(t)の決定要因の一つとして室外温度係数ODを取り入
れる。
【0145】標準使用条件として設定した標準室外温度
をTnoutとし、ユーザがエアコンディショナ5を使用す
る時の時刻tにおける室外温度をTout(t)とすると、室
外温度係数ODは次式で定義される。
【0146】 OD=k×|Tnout−Tout(t)|2+1 …(7) ここで、kは温度係数であり、この温度係数kはエネル
ギ消費機器をユーザに提供するメーカが決定する係数で
ある。エアコンディショナ5を冷房として使用した場合
はk=0.01と規定し、暖房として使用した場合はk
=0.005と規定する。
【0147】いま、図5で示した運転開始時の室外温度
30℃を標準室外温度Tnoutとして設定する。ここで、
ユーザが室外温度Tout(t)=35℃の状態からエアコン
ディショナ5の設定温度を30℃として通常運転モード
の使用を行なったとする。ここで室外温度Tout=35
℃がエアコンディショナ5の使用中は一定と仮定する
と、エアコンディショナ5を使用中の室外温度係数OD
は(7)式より次式で算出される。
【0148】OD=0.01×|30−35|2+1 OD=1.25 図9にエアコンディショナを冷房として使用した場合の
室外温度係数ODの室外温度に対する温度依存性を示
す。
【0149】以上より、ユーザが室外温度Tout(t)=3
5℃の状態からエアコンディショナ5の設定温度を30
℃として通常運転モードの使用を行なった場合の期間P
aのユーザメリット係数αda(t)および期間Pbのユ
ーザメリット係数αdb(t)は、(5)、(6)式より
次式で算出される。
【0150】αda(t)=Ma×Sa×OD×αP11(t) αda(t)=1×1×1.25×0.01=0.012
5 αdb(t)=Mb×Sb×OD×αP12(t) αdb(t)=1×1×1.25×0.01=0.012
5 よって、図5の期間P1において、ユーザが室外温度T
out(t)=35℃の状態からエアコンディショナ5の設定
温度を30℃として通常運転モードの使用を行なった場
合の総合ユーザメリットUMdは、期間P11における
ユーザメリットUMdaと期間P12におけるユーザメ
リットUMdbとを用いて次式で算出される。
【0151】UMd=UMda+UMdb
【0152】
【数10】
【0153】=50αda(t)+1100αda(t) =0.625+13.75=14.375 以上の結果、エアコンディショナ5を使用することによ
り発生するユーザメリットUMは、運転モード、設定温
度、室外温度により変動する係数であるユーザメリット
係数α(t)を用いることにより、算出することが可能と
なる。
【0154】また、ユーザメリットUMは、上記の方法
以外に、人体からセンシングしたデータを用いて算出す
ることもできる。
【0155】以下、人体からのセンシングデータを取込
んでエアコンディショナ5の運転を行なう場合のユーザ
メリットUMの算出方法について説明する。
【0156】センシングデータの一例として、一般に人
がリラックスして快適に感じているときに発生するα波
を取り上げる。ユーザは人体センサ523をユーザの耳
たぶなどの体の一部に取付け、人体センサ523から発
信される脳波を課金額算出部53に送信する。課金額算
出部53では、人体センサ523から送信された脳波の
スペクトル解析を行なう。人体センサ523から送られ
てくる脳波は、エアコンディショナ5の運転開始から徐
々にα波のスペクトルが発生し、最も快適な温度になっ
たときにα波は最も強いスペクトルを示す。このα波を
基準としてエアコンディショナ5の運転を行なう場合、
ユーザは温度設定をすることなく、稼動条件設定部51
でセンサ523のデータによりエアコンディショナ5を
稼動するα波自動運転モードを選定し、ユーザは人体セ
ンサ523を耳たぶなどの体の一部に取付けた後にエア
コンディショナ5の運転を行なう。
【0157】たとえば、25℃で最も快適と感じるユー
ザAと、20℃で最も快適と感じるユーザEとがいると
し、α波自動運転モードの冷却能力が通常運転モードと
同じとする。このユーザA、ユーザEについてユーザメ
リットUMを算出する場合は、通常運転モードおよび急
速運転モードで用いたユーザメリットの式を用いずに、
以下の方法でユーザメリットUMを算出する。
【0158】α波自動運転モードとした場合、エアコン
ディショナ5はユーザのα波が最大となる温度を各々ユ
ーザの設定温度とするように制御される。たとえば、ユ
ーザAの場合は25℃で、ユーザEの場合は20℃でα
波が最大となることから、ユーザAのα波自動運転モー
ド時の設定温度は25℃、ユーザEのα波自動運転モー
ド時の設定温度は20℃となる。この時のα波と設定温
度を基に、エアコンディショナ5内のデータファイル5
4に保存されたユーザごとの過去の稼動条件および稼動
情報を参照して、ユーザメリットUMを決定する。
【0159】たとえば、ユーザAの場合は図5に示した
標準設定温度による通常運転モードと同じ条件で、ユー
ザEは図8に示した温度変化Cの条件と同じ条件で運転
が行なわれる。
【0160】これにより、たとえばユーザEがエアコン
ディショナ5を図8における期間P1の間使用した場
合、ユーザEが期間P1で得るユーザメリットUMeは
次式により算出される。
【0161】UMe=UMs=11 以上のように、ユーザメリットUMは人体センサ523
を用いて算出することも可能である。
【0162】また、エアコンディショナ5はネットワー
クを介して気象データを提供するサーバコンピュータ3
と接続することが可能であるため、稼働中の気象データ
を利用して、運転条件を決定することも可能である。
【0163】ユーザが気象データを利用してエアコンデ
ィショナ5を使用する場合、ユーザは図4におけるステ
ップS13で稼動条件設定部51内の気象条件を利用し
て運転を行なう気象シミュレート運転モードを選択す
る。
【0164】気象シミュレート運転モードが選択された
場合、図4におけるステップS14でエアコンディショ
ナ5はサーバコンピュータ3から気温、湿度、天候等の
気象データを受信する。エアコンディショナ5は入手し
た気象データと、データファイル14に保存している過
去の稼動条件および稼動情報を参照し、稼動条件シミュ
レート部55で設定温度、運転モードの選択を行なう。
エアコンディショナ5の稼動中は、ステップS18でた
とえば5分おき等の一定期間ごとにサーバコンピュータ
3から気象データを受信して、稼動条件シミュレート部
55で設定温度、運転モードの選択を行なう。このとき
のユーザメリットUMの算出方法は、稼動条件シミュレ
ート部55で選択した設定温度、運転モードを用いて先
述した算出式を用いて行なう。
【0165】これにより、ユーザが設定温度を入力する
作業を省略することが可能となり、また、ユーザの希望
する運転条件に近い条件で自動運転を行なうことが可能
となる。また、気象データを用いることで、稼動情報検
知部52を省略することも可能となり、エアコンディシ
ョナ5を製作するメーカはコストダウンを図ることがで
きる。
【0166】次に、図4のステップS20での課金額U
Kの算出に用いる課金係数βの決定方法の一例を説明す
る。なお、課金係数βはエネルギ消費機器であるエアコ
ンディショナ5をユーザに提供するメーカが自由に決定
できる。
【0167】図5に示すように、たとえばユーザが1日
のうち期間P1と期間P2でエアコンディショナ5を冷
房として年間90日使用したとすると、1年間でユーザ
がエアコンディショナ5を冷房として使用したことによ
りユーザが得るユーザメリットUMcは次式で算出され
る。
【0168】 UMc=(UMP1+UMP2)×90日=2,070 同様に、図6に示すようにユーザが1日のうち期間P3
と期間P4でエアコンディショナ5を暖房として年間9
0日使用したとすると、1年間でユーザがエアコンディ
ショナ5を暖房として使用したことによりユーザが得る
ユーザメリットUMwは次式で算出される。
【0169】UMw=(UMP3+UMP4)×90日
=2,880 以上の結果、ユーザがエアコンディショナ5を1年間使
用することによるユーザメリットUMtは次式で算出さ
れる。
【0170】UMt=UMc+UMw=4,950 これらのユーザメリットに対して、エアコンディショナ
5のメーカは以下の方法で課金係数βを決定する。たと
えば、エアコンディショナ5を冷房として使用する場合
と暖房として使用する場合の課金係数βを同じに設定す
る。また、エアコンディショナ5が稼動するときに、エ
アコンディショナ5が稼動する部屋には平均2.5人が
いると仮定する。先に算出した年間のユーザメリットU
Mtは1人当たりのユーザメリットなので、一部屋当た
りのユーザメリットUMrは次式で算出される。
【0171】UMr=UMt×2.5=12,375 これに対してエアコンディショナ5の市場価格が15
0,000円であり、減価償却が10年とすれば、エア
コンディショナ5のメーカは年間15,000円回収で
きれば良いので、課金係数βは次式で算出される。
【0172】 β=15,000/12,375≒1.21 以上の設定方法により、メーカは課金係数βを決定する
ことができる。
【0173】[第3の実施の形態]第1および第2の発
明の実施の形態では、課金額算出部およびデータファイ
ルをエネルギ消費機器内に含むとしたが、課金額算出部
およびデータファイルをエネルギ消費機器と切離して、
独立した装置とすることもできる。
【0174】図10は、この発明の第3の実施の形態に
よるエネルギ消費機器であるエアコンディショナを用い
た場合のエネルギ消費機器課金システムの概略図であ
る。
【0175】図10を参照して、複数のエネルギ消費機
器6は専用回線10を介して課金額算出装置9に接続さ
れる。課金額算出装置9はネットワーク2を介して課金
徴収会社の所有する課金徴収コンピュータ4および気象
データを提供するサーバコンピュータ3とに接続可能で
ある。
【0176】エネルギ消費機器6は、稼動条件設定部6
1と、稼動情報検知部62と、稼動条件シミュレート部
63とを含む。
【0177】また、課金額算出装置9は、課金額算出部
91と、データファイル92とを含む。
【0178】その他の構成は図3と同様であるため、そ
の説明は繰返さない。ユーザがエネルギ消費機器6を使
用した場合、稼動条件および稼動情報はエネルギ消費機
器6から専用回線10を介して課金額算出装置9へ送信
される。
【0179】課金額算出装置9ではエネルギ消費機器6
から送信された稼動条件および稼動情報を受信し、課金
額算出部91でユーザメリットUMおよび課金額UKの
算出を行なう。ユーザメリットUMおよび課金額UKの
算出方法については図4でのユーザメリットUMおよび
課金額UKの算出方法と同じであるためその説明は繰返
さない。なお、エネルギ消費機器6から送信された稼動
条件と稼動情報と課金額UKとはデータファイル92に
保存される。
【0180】これにより、エネルギ消費機器から課金額
を算出する機能を外し、複数のエネルギ消費機器に対し
て課金額を算出する課金額算出装置を設置したことで、
エネルギ消費機器のコストダウンが可能となり、その結
果、課金額を低下させることが可能となる。
【0181】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0182】
【発明の効果】この発明によれば、エネルギ消費機器の
使用におけるユーザの満足度を、稼動条件や稼動情報を
取り入れることで数値化することにより、エネルギ消費
機器を使用するユーザに公平感を与えるエネルギ消費機
器、課金額算出装置、ならびに課金額算出方法を提供す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態として、エネル
ギ消費機器として洗濯機を用いた場合のエネルギ消費機
器課金システムの概略図である。
【図2】 図1に示したエネルギ消費機器課金システム
の動作を示すフローチャートである。
【図3】 この発明の第2の実施の形態として、エネル
ギ消費機器であるエアコンディショナを用いた場合のエ
ネルギ消費機器課金システムの概略図である。
【図4】 図3に示したエネルギ消費機器課金システム
の動作を示すフローチャートである。
【図5】 エアコンディショナ5の冷房機能を通常運転
モードで使用した場合の冷房時間と室内温度の変化を示
す運転パターン図である。
【図6】 エアコンディショナ5の暖房機能を通常運転
モードで使用した場合の暖房時間と室内温度の変化を示
す運転パターン図である。
【図7】 図5中の期間P1における運転モードの違い
による冷房時間に対する室内温度の温度変化を示す図で
ある。
【図8】 設定温度の違いによる冷房時間に対する室温
の温度変化を示す図である。
【図9】 エアコンディショナを冷房として使用した場
合の室外温度係数ODの室外温度に対する温度依存性を
示す図である。
【図10】 この発明の第3の実施の形態によるエネル
ギ消費機器であるエアコンディショナを用いた場合のエ
ネルギ消費機器課金システムの概略図である。
【符号の説明】
1 洗濯機、2 ネットワーク、3 サーバコンピュー
タ、4 課金徴収コンピュータ、5 エアコンディショ
ナ、11,51,61 稼動条件設定部、12,52,
62 稼動情報検知部、13,53 課金額算出部、1
4,54 データファイル、55,63 稼動条件シミ
ュレート部、521 稼動時間計測部、522 室内外
温度センサ、523 人体センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24F 11/02 F24F 11/02 P G07F 15/06 102 G07F 15/06 102 Fターム(参考) 3B155 AA11 BB15 BB16 BB20 JC04 KA02 MA08 3E047 HA07 JA01 JA04 KA04 KA10 LA03 3L060 AA05 AA08 CC03 CC19

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して課金徴収コンピュ
    ータと接続可能なエネルギ消費機器であって、 前記エネルギ消費機器の稼動条件を設定する稼動条件設
    定手段と、 前記エネルギ消費機器の稼働中の稼動状態を稼動情報と
    して検知する稼動情報検知手段と、 前記稼動条件と前記稼動情報とに基づいて課金額を算出
    する課金額算出手段と、 前記稼動条件と前記稼動情報と前記課金額とを課金情報
    として保存する保存手段とを含む、エネルギ消費機器。
  2. 【請求項2】 前記稼動情報検知手段は、前記稼動情報
    を単位時間ごとに検知する、請求項1に記載のエネルギ
    消費機器。
  3. 【請求項3】 前記稼動情報検知手段はさらに、 前記エネルギ消費機器のユーザの人体をセンシングする
    センサ手段を含み、 前記稼動情報検知手段は、前記センサ手段によりセンシ
    ングした結果を前記稼動情報に含める、請求項2に記載
    のエネルギ消費機器。
  4. 【請求項4】 前記センサ手段は、前記ユーザの脳波を
    センシングする、請求項3に記載のエネルギ消費機器。
  5. 【請求項5】 前記課金額算出手段は、 前記稼動条件と前記稼動情報とからユーザの満足度を示
    すユーザメリットを算出し、前記ユーザメリットから前
    記課金額を算出する、請求項1に記載のエネルギ消費機
    器。
  6. 【請求項6】 前記エネルギ消費機器はさらに、ネット
    ワークを介して前記エネルギ消費機器に気象データを配
    信するサーバコンピュータと接続可能であり、 前記保存手段はさらに、前記気象データを保存し、 前記課金額算出手段は、前記気象データと前記稼動条件
    と前記稼動情報とに基づいて前記課金額を算出する、請
    求項1に記載のエネルギ消費機器。
  7. 【請求項7】 前記エネルギ消費機器はさらに、 前記気象データと前記データベースに保存した前記気象
    データと前記稼動条件と前記稼動情報とに基づいて前記
    稼動条件を決定する稼動条件シミュレート手段を含む、
    請求項6に記載のエネルギ消費機器。
  8. 【請求項8】 前記エネルギ消費機器はさらに、 前記課金情報を前記課金徴収コンピュータに送信する手
    段を含む、請求項1に記載のエネルギ消費機器。
  9. 【請求項9】 稼動条件を設定する手段と稼働中の稼動
    状態を稼動情報として検知する手段とを備えるエネルギ
    消費機器に通信回線を通じて接続可能な課金額算出装置
    であって、 前記エネルギ消費機器から送信される前記稼動条件と前
    記稼動情報とを受信する手段と、 前記受信した稼動条件と稼動情報とに基づいて課金額を
    算出する課金額算手段と、 前記稼動条件と前記稼動情報と前記課金額とを課金情報
    として保存する保存手段とを含む、課金額算出装置。
  10. 【請求項10】 前記課金額算出装置はさらに、ネット
    ワークを介して課金徴収コンピュータと接続可能であ
    り、 前記課金情報を前記課金徴収コンピュータに送信する手
    段を含む、請求項9に記載の課金額算出装置。
  11. 【請求項11】 稼動条件を設定でき、稼働中の稼動状
    態を稼動情報として検知可能なエネルギ消費機器に通信
    回線を通じて接続可能な課金額算出装置を用いた課金額
    算出方法であって、 前記エネルギ消費機器から送信される前記稼動条件と前
    記稼動情報とを受信するステップと、 前記受信した稼動条件と稼動情報とに基づいて課金額を
    算出するステップと、 前記稼動条件と前記稼動情報と前記課金額とを課金情報
    として保存するステップとを含む、課金額算出方法。
  12. 【請求項12】 前記課金額算出装置はさらに、ネット
    ワークを介して課金徴収コンピュータと接続可能であ
    り、 前記課金情報を前記課金徴収コンピュータに送信するス
    テップをさらに含む、請求項11に記載の課金額算出方
    法。
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