JP2002304334A - ダウンロードシステム - Google Patents

ダウンロードシステム

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JP2002304334A
JP2002304334A JP2001109130A JP2001109130A JP2002304334A JP 2002304334 A JP2002304334 A JP 2002304334A JP 2001109130 A JP2001109130 A JP 2001109130A JP 2001109130 A JP2001109130 A JP 2001109130A JP 2002304334 A JP2002304334 A JP 2002304334A
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JP2001109130A
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English (en)
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Atsushi Yamaguchi
山口  淳
Takahisa Fujita
隆久 藤田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーバ装置の混雑度合いに応じて、端末のダ
ウンロード中断/再開及びダウンロードデータ長を最適
に制御するダウンロードシステムを提供する。 【解決手段】 サーバ装置は、同時に接続している端末
の台数をチェックし、端末台数が所定のしきい値を越え
ると、そのしきい値に応じた規制レベルを各端末へ通知
する。端末は、規制レベルの通知がない場合は通常のダ
ウンロード処理を、規制レベルの通知がある場合はその
レベル及び変化度に従って、ダウンロード中断/再開処
理、さらにはダウンロードデータ長の変更処理を、サー
バ装置へ要求する。サーバ装置は、端末からのダウンロ
ード中断/再開処理要求に応じて、端末との間に確立さ
せたダウンロード接続を一定時間他の端末のために開放
する。また、サーバ装置は、端末からのダウンロードデ
ータ長の変更処理要求に応じて、一度に送信するコンテ
ンツのデータ長を可変させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダウンロードシス
テムに関し、より特定的には、サーバ装置と複数の端末
とが通信回線を介して接続されるシステムであって、端
末からサーバ装置へのダウンロード要求の混雑状況に応
じて、サーバ装置と端末との間で行われるダウンロード
方法(ダウンロードの中断/再開、ダウンロードデータ
長の変更)を最適に制御するダウンロードシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては、例えば、ダウンロ
ード要求が混雑した場合に、ダウンロードの中断及び再
開を可能とするシステムが、特開平11−167531
号公報に開示されている。この公報に記載されているシ
ステムによれば、端末は、通常はサーバ装置から送出さ
れるダウンロードデータを順次受信し、何らかの原因に
よって通信が途絶した場合に、実行途中のダウンロード
の途絶位置を記憶する。そして、端末は、通信が再開し
た場合、記憶したダウンロードの途絶位置からサーバ装
置に対してダウンロードを再要求することで、ダウンロ
ードを最初から行わなくてもいいようにしている。これ
により、ユーザが、端末の電源をオフする等して意図的
にダウンロードを中断させた場合や、端末を通信圏外に
移動させる等してダウンロードの継続ができない場合に
は、ダウンロードを中断するだけでなく、通信復帰時に
その中断時点からダウンロードを再開できる。従って、
ダウンロードにかかる通信時間や通信コストを短縮する
ことが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、端末と
サーバ装置との間の通信が確保され、かつ、ダウンロー
ドを中断する必要がない場合においても、サーバ装置配
下の端末が一斉にダウンロードを要求するような場合に
は、その要求数がサーバ装置が同時にダウンロードサー
ビスを提供できる端末接続台数を超える可能性があり得
る。この場合、新たにダウンロードサービスを要求する
端末は、サーバ装置と接続される端末の台数が減少しな
い限り、そのサーバ装置からダウンロードサービスを受
けることはできない。このようなことが想定されるケー
スとしては、例えばインターネットや無線通信を利用し
た音楽配信ダウンロードシステムにおいて、新曲発売日
に一時的にダウンロード要求が増加した場合等が考えら
れる。すなわち、新曲発売に合わせてその曲のコンテン
ツのダウンロードサービスが始まるような場合、発売時
間に遅れてダウンロードを要求した端末が一時的にダウ
ンロードサービスを待たされるといった弊害が生じ、ひ
いてはユーザの突発的な購買意欲を損なう恐れがある。
【0004】この問題を解決するためには、すでにダウ
ンロード権を持つ端末が、サーバ装置の端末接続状況等
の混雑度合いに応じて実行中のダウンロードを意図的に
中断/再開し、サーバ装置が他の端末からの新たなダウ
ンロード要求を受け付けられるように制御する必要があ
る。また、ダウンロード権を持つ端末が、意図的にダウ
ンロードの中断制御を行っても、その間にさらに他の端
末から新たなダウンロード要求が発生することが考えら
れる。この場合、混雑度合いの時間的な変化に応じて端
末が行うダウンロード時間そのものを短縮して、サーバ
装置がさらに他の端末からの新たなダウンロード要求も
受け付けられるように制御する必要がある。
【0005】それ故、本発明の目的は、サーバ装置が混
雑度合いを段階的にダウンロード権を持つ端末へ通知
し、その通知を受信した端末がダウンロードの中断/再
開を混雑度合いに応じて最適に変化させることが可能な
ダウンロードシステムを提供することである。また、本
発明のさらなる目的は、ダウンロード中の端末がサーバ
装置の混雑度合いの時間的な変化を判断し、その変化に
応じてダウンロード時間そのものを短縮又は伸長(要求
するダウンロードデータ長を可変)させることが可能な
ダウンロードシステムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、通信回線を介してサーバ装置と複数の端末とが
接続され、当該端末からのダウンロード要求に基づい
て、当該サーバ装置が当該端末へ所定のデータを送信す
るダウンロードシステムであって、サーバ装置は、端末
からダウンロード要求を受け付けた場合、端末の同時接
続台数が予め定めたしきい値を越えたかどうかを判断
し、当該端末の同時接続台数が当該しきい値を超えた場
合には、所定の規制レベルを複数の端末へ通知し、端末
は、サーバ装置から規制レベルの通知を受けると、当該
規制レベルに応じた所定の中断時間に従って、現在実行
中のダウンロード処理を一時的に中断することを特徴と
する。
【0007】上記のように、第1の発明によれば、サー
バ装置が現状の端末接続台数に応じた規制レベルを動的
に端末へ通知し、端末がその規制レベルに応じてダウン
ロード処理を一定時間中断する。これにより、サーバ装
置は、処理を中断させている端末に関する通信資源を他
の端末の処理に割り当てることができるので、より多く
の端末に対してダウンロードサービスを提供することが
できる。
【0008】第2の発明は、第1の発明に従属する発明
であって、サーバ装置は、しきい値及びそれに対応する
規制レベルを段階的に複数設定しており、端末の同時接
続台数が越えた最大のしきい値に対応した規制レベル
を、複数の端末へ通知し、端末は、複数の規制レベルに
対応して中断時間を段階的に複数設定しており、通知さ
れる規制レベルに応じて、ダウンロード処理の中断時間
を変更することを特徴とする。
【0009】上記のように、第2の発明によれば、端末
の接続台数に応じて変更する規制レベルを段階的に設け
て、端末がダウンロード処理を中断させる時間を規制レ
ベルに応じて可変的に制御する。これにより、通信資源
を常に有効に活用することができる。
【0010】第3の発明は、第2の発明に従属する発明
であって、サーバ装置は、規制レベルと共に、端末の同
時接続台数がしきい値を超えた場合の絶対時間を端末へ
通知し、端末は、サーバ装置から規制レベル及び絶対時
間の通知を受けると、規制レベルの変化がある場合に、
前回の規制レベルから今回の規制レベルまでの変化に要
した時間を双方の絶対時間の差分で求め、当該差分が予
め定めた基準値を満たすかどうかを判断し、当該差分が
基準値を満たす場合には、一度の送信でダウンロードす
るデータ長を所定のデータ長に変更する要求をサーバ装
置へ通知し、サーバ装置は、通知される変更要求に従っ
てダウンロードデータをデータ長に分割し、端末へ順次
送信することを特徴とする。
【0011】上記のように、第3の発明によれば、上記
ダウンロード処理を中断させる制御に加え、さらに端末
が規制レベルの急峻な変化に応じて一度の送信でダウン
ロードするデータ長を動的に制御する。これにより、サ
ーバ装置は、データ長を少なくさせている端末に関する
通信資源を他の端末の処理に割り当てることができるの
で、より多くの端末に対してダウンロードサービスを提
供することができる。特に、端末が一斉にサーバ装置に
対しダウンロードを行う等の急激な要求(例えば、音楽
コンテンツのダウンロードシステムにおける新曲発売日
の集中的なダウンロード要求)に対しても、特定の端末
(ユーザ)を長時間待たせることなくダウンロードサー
ビスを提供することができる。
【0012】第4の発明は、第3の発明に従属する発明
であって、端末は、基準値及びそれに対応するデータ長
を段階的に複数設定しており、差分が満たす最大の基準
値に対応したデータ長への変更要求を、サーバ装置へ通
知することを特徴とする。
【0013】上記のように、第4の発明によれば、規制
レベルが急峻か否かを判断する基準値を段階的に設け
て、端末がダウンロードするデータ長を基準値に応じて
可変的に制御する。これにより、通信資源を常に有効に
活用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態に係
るダウンロードシステムの構成を示す図である。図1に
おいて、本実施形態のダウンロードシステムは、複数の
端末10とサーバ装置20とが、通信回線30を介して
接続されている。端末10は、通信回線30を経由して
サーバ装置20内に格納されている音楽データ等のコン
テンツをダウンロードする。ダウンロード時、各端末1
0は、サーバ装置20との間の通信エラーを考慮して、
一度ではなく何度かに分割してコンテンツをダウンロー
ドする。1回に受信するダウンロードデータの長さは、
各端末10によってサーバ装置20へ指定される。そし
て、サーバ装置20は、指定された長さにコンテンツを
分割し、端末10からダウンロード要求を受け付ける度
に、分割したコンテンツを順次送出していく。以下、本
実施形態のダウンロードシステムで行われるダウンロー
ド制御処理を、図2〜図10を用いて説明する。
【0015】(ダウンロード制御処理1)図2は、本実
施形態のダウンロードシステムで行われるダウンロード
制御処理1を説明する図である。まず、各端末10は、
サーバ装置20に格納されているコンテンツをダウンロ
ードするにあたり、そのコンテンツのダウンロード開始
要求信号aをサーバ装置20へ送信して、サーバ装置2
0との間にダウンロード接続を確立させる要求を行う
(ステップS101)。
【0016】サーバ装置20は、いずれかの端末10
(以下、端末Aと記す)からダウンロード開始要求信号
aを受信すると(ステップS201)、ダウンロード制
御状態かどうかを判断する(ステップS202)。この
ステップS202の判断は、ダウンロード開始要求信号
aを受信した時点で同時に接続されている端末10の台
数をチェックし、端末同時接続台数が予め設定したしき
い値を超えたか否かで行われる。このしきい値は、サー
バ装置20が多くの端末10と時分割接続可能なように
するために用いられる値であり、好適にはサーバ装置2
0の最大同時接続台数以下の値で接続台数に応じて段階
的に設定される。図3は、予め区分させた規制レベルI
〜Vに応じて、5段階のしきい値α〜εがそれぞれ設定
されている例を示す。
【0017】そして、サーバ装置20は、ステップS2
02で端末同時接続台数がしきい値を超えたと判定した
場合には、判定に応じた規制レベルと規制レベルが生じ
た絶対時間とをダウンロード開始応答信号bに設定して
(ステップS203)、このダウンロード開始応答信号
bを端末Aへ送信する(ステップS204)。一方、サ
ーバ装置20は、ステップS202で端末同時接続台数
がしきい値を超えていない(すなわち、しきい値α未
満)と判定した場合には、規制レベル無しを設定したダ
ウンロード開始応答信号bを端末Aへ送信する(ステッ
プS204)。また、サーバ装置20は、ダウンロード
接続を確立した端末Aに関する情報を、内部に格納す
る。なお、ダウンロード開始応答信号bに設定される絶
対時間は、端末10が規制レベルの変化の度合いを検出
する際に使用されるものであり(後述する)、一定間隔
で増加するようなカウンタのようなものであっても構わ
ない。
【0018】ダウンロード開始要求信号aを送信した端
末Aは、サーバ装置20からダウンロード開始応答信号
bを受信すると(ステップS102)、このダウンロー
ド開始応答信号bにおいて規制レベルが設定されている
か否かをチェックする(ステップS103)。また、端
末Aは、サーバ装置20から送信されるダウンロードデ
ータ応答信号d(後述する)に従ってダウンロードを実
行した結果(ステップS106)、要求したコンテンツ
のダウンロードが全て終了したかどうかをチェックする
(ステップS107)。そして、端末Aは、チェック内
容に応じて次の処理を行う(ステップS104、S10
5、S108)。
【0019】(1)ステップS103のチェックにおい
て規制レベルが設定されていない場合、端末Aは、通常
時のダウンロード処理と同様に、コンテンツのデータ送
信を要求するダウンロードデータ要求信号cをサーバ装
置20へ送信する(ステップS105)。 (2)ステップS103のチェックにおいて規制レベル
が設定されている場合、端末Aは、その規制レベル及び
絶対時間を記憶すると共に、予め定めたダウンロード中
断時間に基づいて実行中のダウンロードを一定時間中断
させるために、ダウンロード中断信号eをサーバ装置2
0へ送信する(ステップS104)。このダウンロード
中断時間は、規制レベルに応じてそれぞれ設定され、各
時間はシステムに応じて任意に決定することができる。
図4は、規制レベルI〜Vに応じて、5段階のダウンロ
ード中断時間T1〜T5が設定されている例を示す。そ
して、端末Aは、上述したダウンロード中断時間が経過
した後、ダウンロードを再開させるために、ダウンロー
ド再開信号fをサーバ装置20へ送信する(ステップS
104)。なお、中断時及び再開時に端末Aが行う内部
処理は、本願発明の趣旨と直接関係がないため、ここで
の説明を省略する。 (3)ステップS107においてコンテンツのダウンロ
ードが全て終了した場合、端末Aは、確立されているダ
ウンロード接続を開放させるため、終了要求信号gをサ
ーバ装置20へ送信する(ステップS108)。
【0020】次に、サーバ装置20は、端末Aから送信
される信号を受信して、その信号の種別を判定する(ス
テップS205,S206)。そして、サーバ装置20
は、受信した信号に応じて次の処理を行う(ステップS
207〜S212)。
【0021】(1)受信した信号がダウンロードデータ
要求信号cである場合、サーバ装置20は、そのダウン
ロードデータ要求を受け付け可能かどうかを判断する
(ステップS210)。このとき、現時点の端末同時接
続台数が経時的に変化して、前回設定した規制レベルの
変更(レベルアップ又はレベルダウン)が必要ならば、
変更後の規制レベルと規制レベルの変更が生じた絶対時
間とを再度設定した後(ステップS211)、ダウンロ
ードデータ応答信号dを端末Aへ送信する(ステップS
212)。なお、ダウンロードデータ応答信号dに設定
される絶対時間も、上述したダウンロード開始応答信号
bに設定される絶対時間と同様である。 (2)受信した信号がダウンロード中断信号eである場
合、サーバ装置20は、端末Aとの間に確立させている
ダウンロード接続を開放し、内部に格納した端末Aに関
する情報を削除する(ステップS207)。これによ
り、サーバ装置20は、端末Aについて端末同時接続台
数が1つ減少し、他の端末10に対するダウンロード受
け付けのための通信資源が1つ確保されることになる。 (3)受信した信号がダウンロード再開信号fである場
合、サーバ装置20は、端末Aとの間にダウンロード接
続を再度確立させると共に、端末Aに関する情報を内部
に格納する(ステップS208)。これにより、サーバ
装置20は、端末Aについて端末同時接続台数が1つ増
加することになる。なお、中断時及び再開時にサーバ装
置20が行う内部処理は、本願発明の趣旨と直接関係が
ないため、ここでの説明を省略する。 (4)受信した信号が終了要求信号gである場合、サー
バ装置20は、端末Aとの間に確立させているダウンロ
ード接続を開放し、内部に格納した端末Aに関する情報
を削除する(ステップS209)。
【0022】次に、上述したダウンロード制御処理1
を、図5に例示する制御シーケンスをさらに参照して説
明する。まず、端末Aは、サーバ装置20へダウンロー
ド開始要求信号aを送信し、ダウンロードを開始する。
続いて、サーバ装置20は、その時点での端末10の同
時接続数をチェックし、いずれのしきい値(図3)にも
達していないと判断した場合は、規制レベル無しとその
絶対時間t0とを設定したダウンロード開始応答信号b
を、端末Aへ送信する。続いて、端末Aは、規制レベル
無しなので、サーバ装置20へダウンロードデータ要求
信号cを送信する。この際、端末Aは、一度の送信でサ
ーバ装置20から受信するダウンロードデータ長を指定
する。図5の例では、1ブロックをある一定の大きさの
単位として、2つ分のブロックの長さが一度の送信でダ
ウンロードするデータ長であることを指定している。続
いて、サーバ装置20は、ダウンロードデータをブロッ
ク単位でダウンロードデータ応答信号dに格納して、端
末Aへ送信する。図5の例では、サーバ装置20は、端
末Aが一度に2ブロックをダウンロード可能なので、そ
の要求に従いダウンロードデータ応答信号dを2ブロッ
ク続けて連送している。なお、図5では、連送する2ブ
ロックのうち1番目のブロックを「1/2」と、2番目
のブロックを「2/2」とそれぞれ表現している。
【0023】ところで、サーバ装置20が、新たに端末
10からダウンロード開始要求信号aを受信し、その時
点での端末同時接続数がいずれかのしきい値(図3)に
達したと判断した場合は、その時にダウンロードを行っ
ている全ての端末10に対して、その絶対時間と共に規
制レベルを通知する。図5の例では、端末Bが新たにダ
ウンロード要求を行ったことで、サーバ装置20の端末
同時接続数が規制レベルIのしきい値αに達した場合を
例示している。この場合、その時点でダウンロードを行
っている端末Aに対してはダウンロードデータ応答信号
d(2/2)により、また端末Bに対してはダウンロー
ド開始応答信号bにより、規制が発生した絶対時間t1
と共に規制レベルIを通知している。
【0024】端末Aは、規制レベルIに応じたダウンロ
ード中断時間T1(図4)の間を送信中断とするため、
サーバ装置20へダウンロード中断信号eを送信する。
続いて、サーバ装置20は、端末Aからのダウンロード
中断信号eを受信すると、端末Aに関する通信資源を解
放する。この端末Aに関する通信資源とは、具体的には
ダウンロード開始要求を受け付けたら端末Aに関する情
報を保持し、ダウンロード要求があったらその応答に応
える等といった、ダウンロードに必要な全ての管理情報
を含む。こうした通信資源をダウンロード再開までの一
定時間解放することで通信資源の空きが生じ、他の端末
10からのダウンロード要求を新たに受け付けることが
可能となる。続いて、端末Aは、ダウンロード中断時間
T1が経過後、ダウンロード再開信号fをサーバ装置2
0へ送信する。この時、サーバ装置20は、再び端末A
に関する通信資源を確保する。以降、端末Aは、規制レ
ベルが生じる毎に対応する時間分ダウンロードを中断さ
せながら、コンテンツデータのダウンロードが終了する
までサーバ装置20へダウンロードデータ要求信号cを
送信する。
【0025】なお、各端末10とサーバ装置20との間
で送受信されるダウンロード開始要求信号a、ダウンロ
ード開始応答信号b、ダウンロードデータ要求信号c、
ダウンロードデータ応答信号d、ダウンロード中断信号
e、ダウンロード再開信号f及び終了要求信号gは、図
6に示す共通のデータ構造を持つ。図6において、先頭
の信号種別エリアには、各信号a〜gを示す種別が設定
され、制御エリアにはサーバ装置20が設定する規制レ
ベルの情報、絶対時間及び端末10が要求するダウンロ
ードデータ長が設定され、データエリアにはサーバ装置
20が設定するダウンロードデータが格納される。
【0026】(ダウンロード制御処理2)図7は、本実
施形態のダウンロードシステムで行われるダウンロード
制御処理2を説明する図である。このダウンロード制御
処理2は、上述したダウンロード制御処理1に、規制レ
ベルの時間的変化に応じてダウンロードデータ長を可変
させる処理をさらに加えたものである。以下、ダウンロ
ード制御処理1と異なる部分を中心に、ダウンロード制
御処理2を説明する。
【0027】コンテンツのダウンロード要求に対して、
端末Aとサーバ装置20との間にダウンロード接続が確
立されるまでは、上述したとおりである(ステップS1
01〜S102、S201〜S204)。サーバ装置2
0からダウンロード開始応答信号bを受信した端末A
は、この信号bにおいて規制レベルが設定されているか
否かを同様にチェックする(ステップS103)。規制
レベルが設定されている場合、端末Aは、次に今回の規
制レベルと前回の規制レベルとが異なるかを判断すると
共に、異なる場合には前回の規制レベルから今回の規制
レベルへの変化が急峻かどうかを判断する(ステップS
109)。この急峻かどうかの判断は、記憶している前
回の規制レベルの絶対時間と今回の規制レベルの絶対時
間との差分を変化時間として求め、この変化時間が予め
定めた基準変化時間を満たすか否かで行われる。例え
ば、図8に示すように規制レベルが段階的に変化した場
合には、規制レベルIからIIへの変化時間Δt1が所定
の基準変化時間以内であると変化が急峻であると判断さ
れ、また、規制レベルIVからVへの変化時間がΔt4が
所定の基準変化時間以内であった場合には変化が急峻で
あると判断される。
【0028】ステップS109で変化が急峻でないと判
断した場合には、端末Aは、上記と同様にダウンロード
中断信号e又はダウンロード再開信号fをサーバ装置2
0へ送信する(ステップS104)。一方、ステップS
109で変化が急峻であると判断した場合には、端末A
は、一度にサーバ装置20から受信できるダウンロード
データ長を現状の設定から短縮させるようにダウンロー
ドデータ要求信号cを設定し、サーバ装置20へ送信す
る(ステップS110、S105)。このダウンロード
データ長の短縮は、例えば、図9のように基準変化時間
R1〜R5とダウンロードデータ長L1〜L5とを対応
付けたデータを使用すればよい。例えば、図8におい
て、変化時間Δt1が基準変化時間R1以内である場合
にはダウンロードデータ長がL1に、変化時間Δt2が
基準変化時間R3以内である場合にはダウンロードデー
タ長がL3にそれぞれ設定される。これにより、上記ダ
ウンロード中断時間T1〜T5に加え、端末Aとサーバ
装置20との間のダウンロードによる通信回線30の占
有時間が短縮され、他の端末10に対しダウンロード受
け付けのための通信資源が、さらに確保しやすくなる。
【0029】そして、ダウンロードデータ要求信号cを
受信したサーバ装置20は、ダウンロードデータ長の変
更が設定されている場合には、設定内容に応じたダウン
ロードデータ応答信号dを端末Aへ送信する。なお、上
記説明では、規制レベルがアップする場合にダウンロー
ドデータ長を現状の設定から短縮させる例を述べたが、
規制レベルがダウンする場合にダウンロードデータ長を
現状の設定から伸長させてもよい。
【0030】次に、上述したダウンロード制御処理2
を、図10に例示する制御シーケンスをさらに参照して
説明する。端末Aが、ダウンロード開始要求信号aをサ
ーバ装置20へ送信し、サーバ装置20が、ダウンロー
ドデータ応答信号d(2/2)によって規制レベルIと
その絶対時間t1とを端末Aへ通知するまでは、上述し
たとおりである。続いて、端末Aは、規制レベルIを受
信した際、前回に規制レベルが設定されていたかどう
か、及び設定されているならば規制レベルIがどうかを
判断する。そして、今回と異なる規制レベルが設定され
ている場合には、双方の絶対時間の差分である変化時間
を検出し、基準変化時間(図9)以内かどうかを判断す
る。図10の例では最初の規制なので、この条件には当
てはまらず、端末Aは、通常の中断処理を行うべくサー
バ装置20へダウンロード中断信号eを送出している。
【0031】続いて、端末Aは、ダウンロード中断時間
T1が経過後、ダウンロード再開信号fをサーバ装置2
0へ送信して、通常のダウンロード処理の再開を要求す
るのだが、図10の例では、この時さらに、端末Cから
ダウンロード開始要求信号aが送信されている。従っ
て、サーバ装置20内では端末A〜Cを同時に接続して
いることになる。この接続によって端末同時接続台数が
図3に示す規制レベルIIのしきい値βに達した場合、サ
ーバ装置20は、規制レベルIIと絶対時間t2とを各端
末A〜Cへそれぞれ送信する。
【0032】端末Aは、規制レベルIIを受信した際、前
回の規制レベルIと今回の規制レベルIIとの変化時間Δ
t1を求め、基準変化時間以内かどうかを判断する。図
10の例では、端末Aは、変化時間Δt1が基準変化時
間以内であり、規制レベルIからIIへが急峻に変化した
として、ダウンロードデータ長の短縮制御を行う。図1
0の例ではダウンロードデータ応答信号dを受信するタ
イミングで規制レベルIIを受信した端末Aが、次のダウ
ンロード要求信号cでは一度にダウンロードデータを要
求するブロック数を2から1へ変更することにより、1
回にかかるダウンロード時間を短縮している。以降、端
末Aは、規制レベルが生じる毎に対応する時間分ダウン
ロードを中断させ、さらに規制レベルの急峻な変化に応
じてダウンロードデータ長を可変させながら、コンテン
ツデータのダウンロードが終了するまでサーバ装置20
へダウンロードデータ要求信号cを送信する。
【0033】以上のように、本発明の一実施形態に係る
ダウンロードシステムによれば、サーバ装置20が現状
の端末10の接続台数に応じた段階的な規制レベルを動
的に端末へ通知し、端末10がその規制レベルに応じて
ダウンロード処理を一定時間中断する。さらに、端末1
0が規制レベルの急峻な変化に応じて一度の送信でダウ
ンロードするデータ長を動的に制御する。これにより、
サーバ装置20は、処理を中断させている端末に関する
通信資源を他の端末の処理に割り当てることができ、ま
た、データ長を少なくさせている端末に関する通信資源
を他の端末の処理に割り当てることができるので、より
多くの端末10に対してダウンロードサービスを提供す
ることができる。特に、端末10が一斉にサーバ装置2
0に対しダウンロードを行う等の急激な要求(例えば、
音楽コンテンツのダウンロードシステムにおける新曲発
売日の集中的なダウンロード要求)に対しても、特定の
端末10(ユーザ)を長時間待たせることなくダウンロ
ードサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るダウンロードシステ
ムの構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るダウンロードシステ
ムで行われるダウンロード制御処理1を説明する図であ
る。
【図3】端末同時接続台数のしきい値と規制レベルとの
関係の一例を示す図である。
【図4】規制レベルとダウンロード中断時間との関係の
一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るダウンロードシステ
ムがダウンロード制御処理1に従って行う制御シーケン
スの一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るダウンロードシステ
ムに用いられる信号のデータ構造の一例を模式的に示す
図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るダウンロードシステ
ムで行われるダウンロード制御処理2を説明する図であ
る。
【図8】規制レベルが変化した一例を説明する図であ
る。
【図9】基準変化時間とダウンロードデータ長との関係
の一例を示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るダウンロードシス
テムがダウンロード制御処理2に従って行う制御シーケ
ンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…端末 20…サーバ装置 30…通信回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B082 HA05 5B089 GA11 HB18 JA33 JA34 JB05 KA05 KA06 KC05 KC28 KC39 KC47 KG06 5K067 BB21 EE02 EE10 GG01 GG11 HH05 HH12 HH23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信回線を介してサーバ装置と複数の端
    末とが接続され、当該端末からのダウンロード要求に基
    づいて、当該サーバ装置が当該端末へ所定のデータを送
    信するダウンロードシステムであって、 前記サーバ装置は、前記端末からダウンロード要求を受
    け付けた場合、前記端末の同時接続台数が予め定めたし
    きい値を越えたかどうかを判断し、当該端末の同時接続
    台数が当該しきい値を超えた場合には、所定の規制レベ
    ルを複数の前記端末へ通知し、 前記端末は、前記サーバ装置から前記規制レベルの通知
    を受けると、当該規制レベルに応じた所定の中断時間に
    従って、現在実行中のダウンロード処理を一時的に中断
    することを特徴とする、ダウンロードシステム。
  2. 【請求項2】 前記サーバ装置は、前記しきい値及びそ
    れに対応する前記規制レベルを段階的に複数設定してお
    り、前記端末の同時接続台数が越えた最大の前記しきい
    値に対応した前記規制レベルを、複数の前記端末へ通知
    し、 前記端末は、複数の前記規制レベルに対応して前記中断
    時間を段階的に複数設定しており、通知される前記規制
    レベルに応じて、ダウンロード処理の中断時間を変更す
    ることを特徴とする、請求項1に記載のダウンロードシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記サーバ装置は、前記規制レベルと共
    に、前記端末の同時接続台数が前記しきい値を超えた場
    合の絶対時間を前記端末へ通知し、 前記端末は、前記サーバ装置から前記規制レベル及び前
    記絶対時間の通知を受けると、前記規制レベルの変化が
    ある場合に、前回の前記規制レベルから今回の前記規制
    レベルまでの変化に要した時間を双方の前記絶対時間の
    差分で求め、当該差分が予め定めた基準値を満たすかど
    うかを判断し、当該差分が前記基準値を満たす場合に
    は、一度の送信でダウンロードするデータ長を所定のデ
    ータ長に変更する要求を前記サーバ装置へ通知し、 前記サーバ装置は、通知される変更要求に従ってダウン
    ロードデータを前記データ長に分割し、前記端末へ順次
    送信することを特徴とする、請求項2に記載のダウンロ
    ードシステム。
  4. 【請求項4】 前記端末は、前記基準値及びそれに対応
    する前記データ長を段階的に複数設定しており、前記差
    分が満たす最大の前記基準値に対応した前記データ長へ
    の変更要求を、前記サーバ装置へ通知することを特徴と
    する、請求項3に記載のダウンロードシステム。
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