JP2017027484A - ダウンロード処理プログラム、端末装置及びダウンロード方法 - Google Patents

ダウンロード処理プログラム、端末装置及びダウンロード方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークを利用した処理の停滞を抑制する。
【解決手段】端末装置10は、ダウンロード要求を受け付けると、通信処理の負荷状態を検出し、負荷状態に基づいてダウンロードを実施するか、休止するかを判定する。ダウンロード制御部11は、ダウンロードを実施すると判定したときは、所定の分割サイズに分割した分割ダウンロード情報を、通信部12を介してサーバ20から取得する。ダウンロード制御部11は、ダウンロードを休止すると判定したときは、所定の期間処理を休止する。ダウンロード制御部11は、分割ダウンロード情報がすべて取得できるまで、負荷状態の検出からの処理を繰り返す。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダウンロード処理プログラム、端末装置及びダウンロード方法に関する。
携帯型の端末装置の普及が進み、従来、紙葉類に印刷していたような様々な情報が電子化され、端末装置で持ち運べるようになってきている。ユーザは、所望の情報を端末装置にダウンロードし、必要に応じて表示画面に表示するなどして利用する。また、端末装置にダウンロードする情報には、画像情報などのコンテンツばかりでなく、端末装置が実行するプログラムも含まれる。
しかし、例えば、プログラムの更新やコンテンツの入手の際などに、複数の端末装置のダウンロード要求が同一のサーバに集中することがある。サーバに多数の端末装置が接続され、各端末装置が一斉にダウンロード要求を行うと、サーバにかかる負荷が大きくなるとともに、ダウンロードにかかる時間も長くなる。そこで、端末装置の固有情報に基づいて端末装置を複数のグループに分け、端末装置がグループごとにタイミングをずらしてダウンロード要求を行うシステムがある。
また、複数の端末装置に同一の情報をダウンロードする場合に、サーバが情報を分割してそれぞれ異なる端末装置にダウンロードし、端末装置間で分割された情報を相互にダウンロードするシステムがある。
特開2014−13484号公報 特開2002−132613号公報
しかし、上記のシステムは、サーバの負荷を軽減することが目的であり、ダウンロード処理の間はネットワークが占有され、他の装置のネットワーク利用が滞るおそれがあった。例えば、グループごとにダウンロード要求をずらしても、各端末装置に対してサーバは一括ダウンロードを行うため、ダウンロードの間ネットワークが占有される。また、端末装置間で分割された情報を相互にダウンロードするシステムは、端末装置の負荷が増大し、相互間ダウンロードが集中すれば、ネットワークが占有されるおそれがある。
このように、単に、サーバの負荷を低減するだけでは、ダウンロードによってネットワークが占有され、同一のネットワークに接続する他の装置のネットワークを利用した処理が停滞し、業務などに支障をきたしてしまうおそれがある。また、ダウンロードを行っている期間は、通信処理がダウンロードに占有され、端末装置内の他のアプリケーションの通信処理も停滞するおそれがある。
一つの側面では、本発明は、ネットワークを利用した処理の停滞を抑制可能なダウンロード処理プログラム、端末装置及びダウンロード方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、以下に示すようなダウンロード処理プログラムが提供される。ダウンロード処理プログラムは、コンピュータに、ダウンロード指示に応じて、通信処理に関する負荷状態を検出し、負荷状態に基づいてダウンロードを実施するか休止するかを判定し、ダウンロードを実施すると判定したときは、対象の情報を所定の分割サイズに分割した分割ダウンロード情報を、通信部を介してサーバから取得し、ダウンロードを休止すると判定したときは、所定の期間処理を休止し、対象の情報の取得が終了するまで、負荷状態の検出からの手順を繰り返す、処理を実行させる。
一つの態様によれば、ダウンロード処理の実行時に、ネットワークを利用した他の処理の停滞を抑制することができる。
第1の実施形態の端末装置の構成を示す図である。 第2の実施形態のダウンロードシステムの構成を示す図である。 第2の実施形態の携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 第2の実施形態の携帯端末の機能構成の一例を示す図である。 第2の実施形態の端末負荷判定テーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態の通信負荷判定テーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態のダウンロードサイズテーブルの一例を示す図である。 第2の実施形態のダウンロード処理の流れを示したフローチャートである。 第2の実施形態の端末負荷チェック処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態の分割ダウンロード処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態の通信負荷チェック処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施形態の携帯端末のダウンロード実行時の通信量を示す図である。 従来の携帯端末のダウンロード実行時の通信量を示す図である。 第2の実施形態の携帯端末のダウンロードの通信量を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態の端末装置について図1を用いて説明する。図1は、第1の実施形態の端末装置の構成を示す図である。端末装置10は、ダウンロード制御部11と、通信部12と、監視部13と、を有し、ネットワークを介してサーバ20に接続する。
ダウンロード制御部11は、プロセッサとして実装され、プロセッサがダウンロード処理プログラムを実行することによりその処理機能を実現する。ダウンロード制御部11は、ダウンロード指示に応じて、指示された対象の情報を、通信部12を介してサーバ20から取得する。ダウンロード制御部11は、ダウンロード前に監視部13から監視情報を取得し、通信処理に関する負荷状態を検出する。通信処理の負荷状態は、通信処理の実行に影響を及ぼす負荷の状態であり、負荷には、例えば、端末装置10内の通信部12における通信処理の負荷、通信部12とサーバ20を接続する通信経路の負荷及びサーバ20の通信処理の負荷などがある。ダウンロード制御部11は、検出した負荷状態に基づいてダウンロードを実施するか、休止するかを判定する。また、ダウンロード制御部11は、ダウンロード処理において、対象の情報を一括ダウンロードするのではなく、対象の情報を所定の分割サイズに分割した分割ダウンロード情報を複数回に分けて取得する分割ダウンロード処理を行う。
通信部12は、ネットワークに接続し、サーバ20を含むネットワークに接続する他装置との間の通信処理を制御する。ダウンロード制御部11の指示にしたがって、サーバ20から対象の情報を取得するダウンロード処理を行う。また、通信部12は、端末装置10が備える他のアプリケーション処理を実行する際に通信が必要であれば、その送受信処理を行う。監視部13は、通信部12を監視して通信処理の負荷状態を検出し、検出した負荷状態をダウンロード制御部11へ通知する。
サーバ20は、端末装置10からのダウンロード要求に応じて、要求された対象の情報を端末装置10にダウンロードする。このとき、サーバ20は、ダウンロードの対象の情報を所定の分割サイズに分割し、分割した分割ダウンロード情報をダウンロードする。
このような端末装置10によるダウンロード処理方法を、図1に示したダウンロード制御部11のフローチャートに沿って説明する。なお、以下の処理手順は、コンピュータがダウンロード処理プログラムを実行することによって実現される。
[ステップS01]ダウンロード制御部11は、入力したダウンロードの指示に応じて、ダウンロード処理を開始する。ダウンロード制御部11は、監視部13の監視情報を取得し、監視情報に基づいて負荷状態を検出する。
[ステップS02]ダウンロード制御部11は、検出した負荷状態に基づいて、ダウンロードを実施するか、休止するか、を判定する。例えば、負荷状態が予め決められた閾値を超えないと確認されたときは、ダウンロードを実施すると判定し、処理をステップS03に進める。閾値は、予め検証作業をするなどして、ダウンロードを実行しても他の処理に与える影響が許容範囲を超えない値が設定される。一方、負荷状態が閾値を超えていると確認されたときは、ダウンロードを休止すると判定し、処理をステップS04に進める。負荷状態が許容範囲を超えているときにダウンロードを実施すると、負荷がさらに増大し、処理の停滞が生じるおそれがある。
[ステップS03]ダウンロードを実施すると判定したとき、ダウンロード制御部11は、対象の情報を分割してダウンロードする分割ダウンロードを行う。例えば、ダウンロード制御部11は、対象の情報を分割する分割サイズを指定して通信部12を介してサーバ20にダウンロード要求を行う。サーバ20からは、指定した分割サイズの分割ダウンロード情報を取得する。分割サイズは、固定でもよいし、通信状態に応じて適宜設定してもよい。
[ステップS04]ダウンロードを休止すると判定したとき、ダウンロード制御部11は、所定の期間処理を休止する。そして、所定の期間が終了した後、ステップS01に処理を進める。休止する期間は、固定でもよいし、通信状態に応じて適宜設定してもよい。休止している期間は、ダウンロード処理を行わないため、他の装置などの通信処理を妨げることがない。
[ステップS05]ダウンロード制御部11は、分割ダウンロード情報を取得した後、今回取得した分割ダウンロード情報によって、対象の情報がすべて取得できたか否かを判定する。ダウンロード制御部11は、対象の情報のダウンロードが終了したときは、処理を終了し、まだ終了していないときはステップS01に処理を進める。
上記の処理を行うことにより、端末装置10では、ダウンロード制御部11は、ダウンロードを実行する際に、通信処理に関する負荷状態を検出する。検出した負荷状態が閾値を超えていなければダウンロードを実施し、負荷状態が閾値を超えていればダウンロードを休止する。これにより、ダウンロードによって他の通信処理が停滞することを抑制する。また、ダウンロードは、対象の情報を分割して行うため、一括ダウンロードと異なり、ダウンロード時にネットワークや通信処理を占有しない。このように、端末装置10によれば、ダウンロードによって他装置や他のアプリケーションの処理の停滞を防ぎ、通信状態が悪化することを防止することができる。
[第2の実施形態]
次に第2の実施形態として、第1の実施形態の端末装置を社外業務などに用いる携帯端末に適用した場合について説明する。図2は、第2の実施形態のダウンロードシステムの構成を示す図である。第2の実施形態のダウンロードシステムは、業務に用いる携帯端末100a,100b,100cと、携帯端末100a,100b,100cと無線LAN(Local Area Network)を介して接続する無線LAN装置301と、ネットワーク300を介して無線LAN装置301と接続するサーバ200と、を有する。
携帯端末100a,100b,100cは、図1に示した端末装置10の一実施形態である。例えば、大容量のコンテンツをダウンロードして保持しておき、社外業務にてオフラインで利用する。以下、特に携帯端末100a,100b,100cを特定して説明する必要がないときは、携帯端末100と表記する。
サーバ200は、ダウンロードする情報を記憶するデータベース201を有し、ネットワーク300を介して無線LAN装置301に接続する。サーバ200は、ダウンロード要求に応じて要求された情報をデータベース201から読み出し、ダウンロードする。
ネットワーク300は、例えば、店舗や営業所内のLANである。無線LAN装置301は、ネットワーク300に接続するサーバ200を含む装置と、点線で示した無線ネットワーク範囲302の中に存在する携帯端末100と、を中継するインタフェースであり、例えば、ルータである。無線LAN装置301には、予め利用する帯域が決められており、決められた帯域内で通信が行われるように、通信を制御する。例えば、携帯端末100a,100b,100cの通信の総量が増大し、帯域の上限に達したときは、サーバ200に負荷をかけないように、通信をスローダウンさせたり、通信を停止したりする。
次に、携帯端末100のハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、第2の実施形態の携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
携帯端末100は、制御部101と、ディスプレイ102、タッチパネル103、音声出力部104、マイク105及びインカメラ106と、を備える。
制御部101は、携帯端末100を統括的に制御する。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)111によって全体が制御されている。CPU111には、バス116を介してROM(Read Only Memory)112と、RAM(Random Access Memory)113と、通信インタフェース114及び入出力インタフェース115が接続されている。
ROM112は、制御部101の電源遮断時においても記憶内容を保持する。ROM112は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やフラッシュメモリなどの半導体記憶装置や、HDD(Hard Disk Drive)などである。また、ROM112は、制御部101の補助記憶装置として使用される。ROM112には、OS(Operating System)のプログラムやファームウェア、アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。
RAM113は、制御部101の主記憶装置として使用される。RAM113には、CPU111に実行させるOSのプログラムやファームウェア、アプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM113には、CPU111による処理に必要な各種データが格納される。また、RAM113は、各種データの格納に用いるメモリと別体にキャッシュメモリを含むものであってもよい。
通信インタフェース114は、無線ネットワークを介して無線LAN装置301に接続し、無線LAN装置301を経由して外部装置との間で情報を交換する。
入出力インタフェース115は、ディスプレイ102、タッチパネル103、音声出力部104、マイク105及びインカメラ106と接続する。タッチパネル103が検出した利用者の操作入力信号、マイク105が検出した音声信号及びインカメラ106が撮影した画像信号の各信号をバス116経由で制御部101内に取り込む。また、CPU111にしたがって、ディスプレイ102に表示画像信号及び音声出力部104に音声信号を出力する。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施形態の携帯端末100の処理機能を実現することができる。なお、無線LAN装置301及びサーバ200も携帯端末100の制御部101と同様の構成の制御部を有し、その処理機能を実現している。
次に、携帯端末100の機能構成について説明する。図4は、第2の実施形態の携帯端末の機能構成の一例を示す図である。携帯端末100は、分割DL(DownLoad;ダウンロード)制御部110と、通信部120と、端末負荷検出部130と、通信負荷検出部140と、記憶部150と、アプリケーション処理部160と、入力部170と、を有する。分割DL制御部110、通信部120、端末負荷検出部130、通信負荷検出部140、アプリケーション処理部160及び入力部170は、例えば、CPU111が実行するプログラムのモジュールとして実装される。記憶部150は、例えば、RAM113に確保した記憶領域として実装される。
分割DL制御部110は、入力部170あるいはアプリケーション処理部160から入力するダウンロード指示に応じて、指示された対象の情報をサーバ200から分割ダウンロードによって取得する制御を行う。分割DL制御部110は、端末負荷検出部130及び通信負荷検出部140から通信処理に関する負荷状態を取得し、記憶部150に格納するDL情報テーブル500の閾値と照合して分割ダウンロードを制御する。取得した分割ダウンロード情報は、DLデータ510として記憶部150に格納する。
通信部120は、通信インタフェース114を制御し、無線LAN装置301を経由してサーバ200との間で通信を行う。
端末負荷検出部130は、通信部120による通信処理にかかる負荷を検出する。検出される負荷は、携帯端末100のCPU111の処理能力や、アプリケーションの実行状況など、主として携帯端末100内の要因に依存して値が決まるので、以下の説明では端末負荷とする。多くのOSには、ネットワーク通信量など、装置のパフォーマンスに関する情報を収集するアプリケーションが用意されている。例えば、OSがWindows(登録商標)の場合には、システムリソースに関するパフォーマンスデータ収集機構として、パフォーマンスカウンタが用意されている。具体的には、パフォーマンスカウンタのNetwork Interfaceを用いることによってネットワーク通信量を得ることができる。ネットワーク通信量が多いほど、通信部120にかかる通信処理の負荷は大きくなるので、ネットワーク通信量に基づいて携帯端末100の端末負荷を検出することができる。端末負荷検出部130は、分割DL制御部110からの要求に応じて、計測した端末通信量を通知する。なお、端末通信量は、端末負荷検出部130が検出する通信部120が送受信した通信量を計測した結果に基づくものである。
通信負荷検出部140は、例えば、携帯端末100とサーバ200との間で行う所定のデータサイズの送受信に要する時間に基づき、ネットワークの負荷を検出する。通信負荷検出部140は、例えば、分割ダウンロードによる送受信が行われるごとに分割ダウンロードに要した時間と、分割ダウンロードのサイズとに基づいて、単位時間当たりのダウンロードサイズを算出し、ネットワークの負荷を検出する。検出するネットワークの負荷は、帯域を利用する通信量と、サーバ200の負荷に応じた値であり、主として携帯端末100外部の通信状態に依存して値が決まるので、以下の説明では通信負荷とする。通信負荷検出部140は、分割DL制御部110からの要求に応じて、検出した通信負荷を通知する。なお、通信負荷検出部140が計測したダウンロード時間を分割DL制御部110に通知し、単位時間当たりのダウンロードサイズは分割DL制御部110で算出するとしてもよい。
記憶部150は、DL情報テーブル500と、DLデータ510と、を格納する。DL情報テーブル500には、分割ダウンロードの制御に用いる閾値がテーブル形式で登録されている。DLデータ510は、サーバ200から取得したダウンロード情報である。
アプリケーション処理部160は、携帯端末100に搭載されるアプリケーション処理を実行する。アプリケーション処理部160は、必要に応じて、通信部120を介して他装置との間でデータの授受を行う。例えば、ストリーミングデータを再生する動画アプリであれば、通信部120を介してストリーミングデータの取得を行う。また、例えば、印刷アプリであれば、通信部120を介して印刷データをプリンタへ送信する。
入力部170は、タッチパネル103及びマイク105から入力する入力信号に基づく利用者の指示をアプリケーション処理部160及び分割DL制御部110に出力する。入力部170は、例えば、利用者のダウンロード指示を検出したときは、対象の情報とダウンロード指示とを分割DL制御部110に通知する。
次に、記憶部150に格納するDL情報テーブル500について説明する。DL情報テーブル500には、ダウンロードを実施するか休止するかの判定に用いる判定基準と、分割ダウンロード情報の分割サイズの設定基準と、が登録されている。具体的には、DL情報テーブル500には、端末負荷判定テーブルと、通信負荷判定テーブルと、ダウンロードサイズテーブルと、が含まれる。以下、順に例を挙げて説明する。
図5は、第2の実施形態の端末負荷判定テーブルの一例を示す図である。端末負荷判定テーブル501は、分割DL制御部110が、端末負荷検出部130が検出した端末負荷に基づいてダウンロードを実施するか休止するかの判定時と、休止する場合のスリープ時間の決定時に参照する。
端末負荷判定テーブル501は、端末通信量の項目と、スリープ時間の項目とを有する。端末通信量の項目は、端末負荷として、通信部120が処理する単位時間当たりの端末通信量(バイト単位)を5段階に区切り、それぞれの範囲を示したものである。ここでは、端末通信量が少ないとは、通信部120が処理する通信量が少ないことを示し、端末通信量が少ないほど通信部120の負荷が軽くなる。No.1は、端末通信量が1キロバイト(以下、KBとする)未満の範囲であり、端末負荷は最も軽い。No.2は端末通信量が1K〜10KB未満、No.3は端末通信量が10K〜50KB未満、No.4は端末通信量が50K〜100KB未満、No.5は端末通信量が100K〜1メガバイト(以下、MBとする)未満の範囲を示している。スリープ時間の項目には、端末通信量に対応付けて、ダウンロードを休止するスリープ時間の範囲が上限値と下限値で登録される。分割DL制御部110は、ダウンロードを休止する際、スリープ時間の範囲内でスリープ時間を決定する。なお、スリープ時間が「0秒」は、スリープしない、すなわち、ダウンロードを実施することを示している。
図5の例では、分割ダウンロードを実施するか休止するかを判定する閾値は、No.1とNo.2の境界である「1KB」に設定されている。分割DL制御部110は、端末通信量が1KB未満であれば、ダウンロードを実施する(スリープ時間は0秒)。端末通信量が1KBを超えていれば、ダウンロードは休止と判定し、検出された端末通信量に対応するスリープ時間の間休止する。例えば、1K〜10KB未満であれば、0.1〜2秒の間のスリープ時間で休止し、10K〜50KB未満であれば、2〜5秒の間のスリープ時間で休止する。端末通信量が多くなるにしたがって、これを処理する通信部120の負荷が増大する。図5の例では、端末通信量が1KBを超えているときは、ダウンロードによってさらに通信部120に負荷がかかることを避けて一定期間処理を休止する。また、端末通信量が多いほど、通信部120が処理に要する時間も多くなるため、端末通信量が多くなるにしたがって、スリープ時間を長くして通信部120の負荷が軽減するのを待つ。また、図5に示したように、スリープ時間は範囲で指示されており、範囲内であれば任意に設定できるようになっている。例えば、複数のファイルのダウンロード要求が発生したとき、端末通信量が閾値を超え、いずれのダウンロードも休止させるときは、受付順などに応じてスリープ時間をずらして設定し、ダウンロード開始のタイミングをずらすことができる。
図6は、第2の実施形態の通信負荷判定テーブルの一例を示す図である。通信負荷判定テーブル502は、分割DL制御部110が、通信負荷検出部140が検出した通信負荷に基づいて、ダウンロードを実施するか休止するかの判定時と、休止する場合のスリープ時間の決定と、次回の分割ダウンロードのサイズの決定時に参照する。
通信負荷判定テーブル502は、1秒当たりのダウンロードサイズの項目、スリープ時間の項目及びダウンロードモードの項目を有する。1秒当たりのダウンロードサイズの項目は、通信負荷として、ダウンロード実行時に計測した1秒当たりのダウンロードサイズ(バイト単位)を5段階に区切り、それぞれの範囲を示したものである。ここでは、1秒当たりのダウンロードサイズが小さいほど、通信負荷が重く、ダウンロードにかかった時間が多いことを示す。No.1は、1秒当たりのダウンロードサイズが1KB未満の範囲であり、通信負荷は最も重い。No.2は1秒当たりのダウンロードサイズが1K〜10KB未満、No.3は1秒当たりのダウンロードサイズが10K〜50KB未満、No.4は1秒当たりのダウンロードサイズが50K〜100KB未満、No.5は1秒当たりのダウンロードサイズが100K〜1MB未満の範囲を示している。スリープ時間の項目には、1秒当たりのダウンロードサイズに対応付けて、ダウンロードを休止するスリープ時間の範囲が、上限値と下限値で登録される。ダウンロードモードの項目には、1秒当たりのダウンロードサイズに対応付けて、次のダウンロードにおけるダウンロードモードが登録される。ダウンロードモードは、次の分割ダウンロードにおけるダウンロードサイズを決定する動作モードである。詳細は、図7を用いて説明する。
図6の例では、分割ダウンロードを実施するか休止するかを判定する閾値は、No.4とNo.5の境界である「100KB」に設定されている。分割DL制御部110は、1秒当たりのダウンロードサイズが100KB以上であれば、スリープ時間0秒でダウンロードを実施する。1秒当たりのダウンロードサイズが100KB未満であれば、ダウンロードは休止と判定し、検出されたダウンロードサイズに対応するスリープ時間範囲の間休止する。例えば、50K〜100KB未満であれば、0.1〜2秒の間休止し、10K〜50KB未満であれば、2〜5秒の間休止する。図6の例では、1秒当たりのダウンロードサイズが100KB未満であるときは、ダウンロードによってさらにネットワークに負荷がかかることを避けて一定期間処理を休止する。また、1秒当たりのダウンロードサイズに応じて次回の分割ダウンロードにおけるダウンロードサイズを決定するダウンロードモードを選択する。
図7は、第2の実施形態のダウンロードサイズテーブルの一例を示す図である。ダウンロードサイズテーブル503は、分割DL制御部110が、通信負荷検出部140が検出した通信負荷に基づいて、次回の分割ダウンロードのサイズの決定の際に参照する。
ダウンロードサイズテーブル503は、ダウンロードモードの項目と、分割ダウンロードサイズの項目とを有する。ダウンロードモードの項目は、図6に示した通信負荷判定テーブル502のダウンロードモードと同じである。分割ダウンロードサイズの項目は、ダウンロードモードと、次回の分割ダウンロードにおける分割ダウンロードサイズを示すものである。分割DL制御部110は、分割ダウンロードを行う際に、ダウンロードサイズテーブル503を参照し、設定されているダウンロードモードに対応する分割ダウンロードサイズを設定する。図7の例では、ダウンロードモードにモード1が設定されていたときは、次回の分割ダウンロードサイズは10KBに設定される。このように、ダウンロードサイズテーブル503は、通信負荷が重いときは分割ダウンロードサイズを小さくし、通信負荷が軽くなるにしたがって分割ダウンロードサイズを大きくするように設定されている。分割ダウンロードサイズを小さくすると、分割ダウンロードサイズが大きい場合に比べて、1回当たりのダウンロードによる通信負荷は小さくなる。しかしながら、分割ダウンロードの回数が多くなるため、オーバーヘッドなどを考慮すると、効率が良くない。そこで、通信負荷に応じて分割ダウンロードサイズを調整することにより、他装置の通信処理の停滞を低減し、かつ、ダウンロード効率の低下を抑えるようにすることができる。
次に、携帯端末100のダウンロード処理についてフローチャートを用いて説明する。
図8は、第2の実施形態のダウンロード処理の流れを示したフローチャートである。
分割DL制御部110は、ダウンロード指示を受け付け、処理を開始する。
[ステップS11]分割DL制御部110は、ダウンロード指示を受け付けたDLファイルに関するDLファイル情報を取得する。DLファイル情報には、例えば、ファイル名、ファイルパス、ハッシュ値などがある。
[ステップS12]分割DL制御部110は、ステップS11で取得したDLファイル情報に基づいて記憶部150のDLデータ510を検索し、指示されたDLファイルの有無をチェックする。ダウンロード指示を受けたDLファイルが無ければ、ダウンロードを行うため、ステップS13に処理を進める。DLファイルがあれば、ダウンロードを行う必要がないので処理を終了する。
[ステップS13]分割DL制御部110は、DLファイルが無いとき、またはDLファイルのダウンロードが終了していないときは、端末負荷チェック処理を行う。端末負荷チェック処理では、通信部120にかかる負荷を閾値と比較し、閾値を超えていなければダウンロードを実施すると判定し、閾値を超えていればダウンロードを休止する判定を行う。端末負荷チェック処理の詳細については、図9を用いて後で説明する。
[ステップS14]分割DL制御部110は、端末負荷チェック処理の判定結果に基づき、ダウンロードを実施するときはステップS15に処理を進め、ダウンロードを実施しないときはステップS19に処理を進める。
[ステップS15]分割DL制御部110は、ダウンロードを実施すると判定されたときは、分割ダウンロード処理を実行する。分割ダウンロード処理では、対象のファイルを分割した分割ダウンロード情報を取得する。分割ダウンロード処理の詳細については、図10を用いて後で説明する。
[ステップS16]分割DL制御部110は、分割ダウンロード処理を終了した後、このときの通信に基づいて検出した通信負荷をチェックする通信負荷チェック処理を行う。通信負荷チェック処理では、ネットワークの負荷を閾値と比較し、閾値を超えていなければダウンロードを実施すると判定し、閾値を超えていればダウンロードを休止すると判定する。通信負荷チェック処理の詳細については、図11を用いて後で説明する。
[ステップS17]分割DL制御部110は、分割ダウンロード情報のダウンロードが完了したか否かを判定する。ダウンロードが完了していないときは、処理をステップS18に進め、ダウンロードが完了しているときは、ステップS20へ処理を進める。
[ステップS18]分割DL制御部110は、ステップS16で行った通信負荷チェックの判定結果に基づき、ダウンロードを実施するときは、ステップS13に処理を進め、ダウンロードを実施しないときは、ステップS19に処理を進める。
[ステップS19]分割DL制御部110は、ダウンロードを実施しないと判定したときは、スリープ時間の間処理を休止する。なお、スリープ時間は、端末負荷チェック処理または通信負荷チェック処理において設定されている。分割DL制御部110は、スリープ時間が経過したときは、ステップS13に処理を進める。
[ステップS20]分割DL制御部110は、ダウンロードが終了したファイルのハッシュ値と、DLファイル情報から取得したハッシュ値とを照合し、ハッシュ値が正しいかどうかをチェックする。分割DL制御部110は、ハッシュ値が正しければ正常終了し、ハッシュ値が正しくなければエラー終了する。
以上の処理手順により、携帯端末100のダウンロードが行われる。携帯端末100では、ダウンロード対象のファイルを分割した分割ダウンロード情報を複数回にわたってサーバ200から取得する。また、分割ダウンロード情報を取得するごとに、端末負荷チェックと通信負荷チェックを実施し、負荷が閾値を超えたときはスリープ時間の間処理を休止し、ダウンロードにより端末負荷及び通信負荷が増大することを抑制する。このように、ネットワークの負荷を抑制することによって、他の装置の通信処理の停滞を抑制する。また、通信部120の通信処理の負荷を抑制することによって、他のアプリケーションの通信処理の停滞を抑制する。
次に、端末負荷チェック処理について説明する。図9は、第2の実施形態の端末負荷チェック処理の手順を示すフローチャートである。
[ステップS31]分割DL制御部110は、端末負荷検出部130から端末通信量を取得する。端末負荷検出部130では、通信部120が単位時間に送受信処理を行った通信量を計測している。通信部120では、端末通信量が多くなるにしたがって通信処理の負荷が増大する。
[ステップS32]分割DL制御部110は、取得した端末通信量と、端末負荷判定テーブル501の閾値とを比較する。端末負荷判定テーブル501では、閾値が1KBに設定されているので、端末通信量が1KB未満であるか否かを判定する。分割DL制御部110は、端末通信量が閾値(1KB)未満であればステップS33に処理を進め、閾値以上であればステップS34に処理を進める。
[ステップS33]分割DL制御部110は、端末通信量が閾値未満であり、ダウンロードを実施しても通信部120にかかる負荷は許容範囲内であると想定されるときは、ダウンロードを実施すると判定し、処理を終了する。
[ステップS34]分割DL制御部110は、端末通信量が閾値以上であり、ダウンロードを実施すると通信部120にかかる負荷が許容範囲を超えるおそれがあるときは、ダウンロードを休止すると判定する。分割DL制御部110は、端末通信量が端末負荷判定テーブル501のどの区分に相当するかを判定し、その区分に対応するスリープ時間の範囲を抽出する。例えば、端末通信量が50KBであれば、端末負荷判定テーブル501から5〜10秒のスリープ時間範囲を抽出し、その範囲内でスリープ時間を決定する。分割DL制御部110は、スリープ時間の決定後、処理を終了する。
以上の処理手順が実行されることにより、端末通信量の大きさ、すなわち、端末負荷の重さに応じて、端末負荷が許容範囲内であればダウンロードが行われ、端末負荷が許容範囲を超えていればダウンロードが休止される。これにより、携帯端末100のダウンロードを除く他のアプリケーションの通信処理の停滞を軽減することができる。
次に、分割ダウンロード処理について説明する。図10は、第2の実施形態の分割ダウンロード処理の手順を示すフローチャートである。
[ステップS51]分割DL制御部110は、記憶部150に格納する分割ダウンロードサイズを読み出す。なお、前述のように、実際に分割ダウンロードを行って検出した通信負荷に基づいて、次回の分割ダウンロードにおける分割ダウンロードサイズが決定される。したがって、初回の分割ダウンロードにおける分割ダウンロードサイズには、初期値を用いる。例えば、ダウンロードサイズテーブル503の最も小さい分割ダウンロードサイズ10KBを用いるとする。また、分割ダウンロードサイズと同様に、通信負荷に応じて決定するダウンロードモードを記憶部150に格納しておき、読み出したダウンロードモードと、ダウンロードサイズテーブル503とに基づいて分割ダウンロードサイズを決定してもよい。初回の分割ダウンロード時には、ダウンロードモードの初期値(例えば、最も通信負荷が重いモード1)を用いることは、分割ダウンロードサイズと同様である。
[ステップS52]分割DL制御部110は、取得した分割ダウンロードサイズを指定してサーバ200に対しダウンロード要求を行う。ダウンロード要求は、通信部120を経由してサーバ200に送信される。
[ステップS53]通信負荷検出部140は、通信部120にダウンロード要求が入力したことを検出し、ダウンロード時間の計測を開始する。
[ステップS54]分割DL制御部110は、通信部120を経由して分割ダウンロード情報が受信されたか否かをチェックする。分割DL制御部110は、分割ダウンロード情報が受信されていれば、ステップS55に処理を進め、受信されていないときは受信待ちを継続する。なお、図10のフローチャートでは、分割ダウンロード情報を受信するまで受信待ちを継続するとしているが、例えば、受信完了の割り込み通知を待ち、その間ダウンロード処理を待機状態としてもよい。
[ステップS55]通信負荷検出部140は、通信部120が分割ダウンロード情報を受信したことを検出し、ダウンロード時間の計測を終了する。これにより、この分割ダウンロード情報のダウンロードにかかった時間を計測し、1秒当たりのダウンロードサイズを算出することができる。
[ステップS56]分割DL制御部110は、受信した分割ダウンロード情報を記憶部150のDLデータ510の該当する記憶領域に格納し、処理を終了する。
以上の処理手順が実行されることにより、分割ダウンロードが行われる。
次に、通信負荷チェック処理について説明する。図11は、第2の実施形態の通信負荷チェック処理の手順を示すフローチャートである。
[ステップS71]分割DL制御部110は、通信負荷検出部140より1秒当たりのダウンロードサイズを取得する。ここでは、通信負荷検出部140が、通信負荷チェック処理の前に行われている分割ダウンロード処理の際に計測したダウンロード時間と、分割ダウンロード情報のサイズとに基づいて、1秒当たりのダウンロードサイズを算出しているとする。分割DL制御部110が算出するとしてもよい。
[ステップS72]分割DL制御部110は、取得した1秒当たりのダウンロードサイズと、通信負荷判定テーブル502とに基づき、取得した1秒当たりのダウンロードサイズがどの区分に相当するかを判定する。そして、相当する区分のダウンロードモードを抽出する。分割DL制御部110は、抽出したダウンロードモードと、ダウンロードサイズテーブル503と、に基づいて、次回の分割ダウンロード処理における分割ダウンロードサイズを決定する。決定した分割ダウンロードサイズは、記憶部150の所定の領域に格納しておく。なお、分割ダウンロードサイズの代わりにダウンロードモードを記憶部150に格納しておき、分割ダウンロード処理において分割ダウンロードサイズを算出するとしてもよい。
[ステップS73]分割DL制御部110は、取得した1秒当たりのダウンロードサイズと、通信負荷判定テーブル502の閾値とを比較する。通信負荷が重くなるにしたがって、1秒当たりのダウンロードサイズは小さくなる。通信負荷判定テーブル502では、閾値が100KBに設定されているので、1秒当たりのダウンロードサイズが100KB以上であるか否かを判定する。分割DL制御部110は、1秒当たりのダウンロードサイズが100KB以上であればステップS74に処理を進め、100KB未満であればステップS75に処理を進める。
[ステップS74]分割DL制御部110は、1秒当たりのダウンロードサイズが閾値以上であり、ダウンロードを実施してもネットワークの負荷は許容範囲内であるときは、ダウンロードを実施すると判定し、処理を終了する。
[ステップS75]分割DL制御部110は、1秒当たりのダウンロードサイズが閾値未満であり、ダウンロードを実施するとネットワークの負荷が許容範囲を超えるおそれがあるときは、ダウンロードを休止すると判定する。分割DL制御部110は、1秒当たりのダウンロードサイズが通信負荷判定テーブル502のどの区分に相当するかを判定し、その区分に対応するスリープ時間の範囲を抽出する。例えば、1秒当たりのダウンロードサイズが50KB未満であれば、2〜5秒のスリープ時間範囲を抽出し、その範囲内でスリープ時間を決定する。分割DL制御部110は、スリープ時間の決定後、処理を終了する。
以上の処理手順が実行されることにより、通信負荷チェック処理が行われる。
なお、通信負荷チェック処理は、分割ダウンロード処理を行った際のダウンロード時間の計測値に基づいて通信負荷をチェックする。このため、最初の分割ダウンロード処理は、通信負荷チェック処理を行う前に開始する。例えば、ダウンロードモードの初期値をモード1としておき、最初の分割ダウンロード処理における分割ダウンロードサイズを最も小さいサイズにしておく。これにより、分割ダウンロード処理の開始時におけるネットワークの負荷への影響を抑えることができる。通信負荷チェック処理が行われた後は、通信負荷に応じた分割ダウンロードサイズが設定される。
次に、携帯端末100のダウンロード処理を、ダウンロード実行時の通信量の変化に基づいて説明する。図12は、第2の実施形態の携帯端末のダウンロード実行時の通信量を示す図である。(a)は、携帯端末が1台のときの通信量を示している。(b)は、携帯端末が2台のときの通信量を示している。また、図12の縦軸はネットワークにおいて検出される通信量を、横軸は経過時間を、それぞれ示している。また、図に示した「上限」は無線LAN装置301が管理するネットワークで利用可能な帯域の上限である。
図12(a)に示すように、ダウンロードを行う携帯端末100が1台の場合の通信量601は、分割ダウンロードを実行時に上限に達し、分割ダウンロード実行時以外では低下するように変化する。分割ダウンロードであっても、帯域の上限まで利用してダウンロードを行う。しかし、携帯端末100にダウンロードされるのは、元の情報を分割した分割ダウンロード情報であるので、一括ダウンロードと比較して短時間で1回の分割ダウンロードが終了する。1回分の分割ダウンロードが終了した後、通信量601が低下する。携帯端末100は、通信負荷チェックと端末負荷チェックを行った後、負荷が許容範囲内であれば、次の分割ダウンロードを行う。このとき、再度通信量601が上限まで増加する。このように、通信量601は、帯域の上限に達する期間と、それ以外の期間を交互に繰り返すように変化する。
図12(b)に示すように、2台の携帯端末(便宜的に、携帯端末100aと携帯端末100bとする)が、携帯端末100aの通信量602aと、携帯端末100bの通信量602bは、それぞれ1台の場合の通信量601と同様に変化する。携帯端末100aと携帯端末100bとは、それぞれ通信負荷チェックを行っており、通信負荷が重いときは、スリープ時間の間、処理を休止し、通信負荷が許容範囲内にあるとき分割ダウンロードを実行する。これにより、携帯端末100aと携帯端末100bの分割ダウンロード実行タイミングがずれ、携帯端末100a及び携帯端末100bのいずれもダウンロードが実行できる。
なお、図12(b)では、ダウンロードを要求する携帯端末100が2台の場合で説明したが、携帯端末100が何台であっても、それぞれが、他の携帯端末100が分割ダウンロードを実行していない期間にダウンロードを行うことができる。
比較のために、従来の携帯端末について説明する。図13は、従来の携帯端末のダウンロード実行時の通信量を示す図である。(a)は、携帯端末が1台のときの通信量を示している。(b)は、携帯端末が2台のときの通信量を示している。また、縦軸及び横軸は、図12と同様である。
図13(a)に示したように、従来の携帯端末は、一括ダウンロードを行うため、ダウンロードを行っている期間、通信量611はずっと帯域の上限に達している。図13(b)に示したように、1台目の携帯端末の通信量612aが帯域を占有しているとき、ダウンロード要求を行った2台目の携帯端末は、帯域を確保することができない(2台目の携帯端末の通信量612bを参照)。すなわち、2台目の携帯端末は、通信ができないか、通信がスローダウンしてしまう。
このように、第2の実施形態の携帯端末100によれば、複数台のダウンロード要求が集中しても、全ての携帯端末100が万遍なくダウンロードできる。なお、上記では複数台の携帯端末100がダウンロードを行う場合で説明したが、他の携帯端末100の行う通信処理がダウンロード以外の場合も、同様に、他の携帯端末100の通信処理の合間に分割ダウンロードを行うことができる。また、自端末の分割ダウンロードの合間に他の携帯端末100が他の通信処理を行うことができる。このように、他の装置の通信処理を停滞させることなく、ダウンロードが可能となる。
第2の実施形態の携帯端末100は、さらに、端末負荷チェックによって、装置内の他のアプリケーションによる通信処理の利用を妨げることなくダウンロードを行うことができる。図14は、第2の実施形態の携帯端末のダウンロードの通信量を示す図である。図14の縦軸は携帯端末100内の通信量を、横軸は経過時間を、それぞれ示している。また、図に示した「上限」は利用可能な帯域の上限である。
従来の携帯端末では、図13(a)に示したように、一括ダウンロード処理を行うため、ダウンロード処理が実行されている期間は、他のアプリケーションが通信処理を行うことができない。一方、第2の実施形態の携帯端末100は、分割ダウンロード処理を行い、分割ダウンロードの実行前に、端末負荷チェック処理を行って他のアプリケーションの通信処理を含む通信処理の負荷を検出する。分割DL制御部110は、動画アプリや印刷など、他のアプリケーションの通信処理によって端末負荷が許容範囲を超えたときは、スリープ時間の間分割ダウンロード処理を休止する。
携帯端末100は、このように動作するので、図14に示したように、通信量622は、帯域を上限まで利用する分割ダウンロード実行期間623aの間に、ほとんど帯域を利用しないスリープ時間623bを備えることができる。スリープ時間623bには、ダウンロードが抑止され、帯域が開放されるため、他のアプリケーションの通信処理が可能となる。なお、アプリケーション処理部160は、他のアプリケーションの通信処理が必要な場合には、通信部120に対して通信要求を発行する。通信部120は、分割ダウンロードの処理が終了した時点で通信要求を確認し、アプリケーション処理部160から通信要求が発行されていれば、その通信要求を受け付け、通信処理を行う。
このように、携帯端末100では、分割ダウンロードと、次の分割ダウンロードとの間で他のアプリケーションの通信処理を実行することができる。これにより、他のアプリケーションの処理が停滞するなど、他の業務に支障をきたすことを防止できる。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、端末装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD、DVD−RAM、CD−ROM/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現することもできる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階でのその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素を適宜組み合わせてもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。このような、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能である。
10 端末装置
11 ダウンロード制御部
12 通信部
13 監視部
20 サーバ
100,100a,100b,100c 携帯端末
110 分割DL制御部
120 通信部
130 端末負荷検出部
140 通信負荷検出部
150 記憶部
160 アプリケーション処理部
170 入力部
200 サーバ
201 データベース
300 ネットワーク
301 無線LAN装置
302 無線ネットワーク範囲
500 DL情報テーブル
510 DLデータ

Claims (7)

  1. コンピュータに、
    ダウンロード指示に応じて、
    通信処理に関する負荷状態を検出し、前記負荷状態に基づいてダウンロードを実施するか休止するかを判定し、
    前記ダウンロードを実施すると判定したときは、対象の情報を所定の分割サイズに分割した分割ダウンロード情報を、通信部を介してサーバから取得し、
    前記ダウンロードを休止すると判定したときは、所定の期間処理を休止し、
    前記対象の情報の取得が終了するまで、前記負荷状態の検出からの手順を繰り返す、
    処理を実行させるダウンロード処理プログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    前記通信部と前記サーバとを接続するネットワークの負荷に応じて前記負荷状態を検出し、
    前記ネットワークの負荷が所定の範囲を超えていることを検出したときに前記ダウンロードを休止すると判定する、
    処理を実行させる請求項1に記載のダウンロード処理プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記通信部における通信処理の負荷に応じて前記負荷状態を検出し、
    前記通信処理の負荷が所定の範囲を超えていることを検出したときに前記ダウンロードを休止すると判定する、
    処理を実行させる請求項1に記載のダウンロード処理プログラム。
  4. 前記コンピュータに、
    前記負荷状態に基づき、前記サーバから取得する前記分割ダウンロード情報の分割サイズを決定し、前記サーバへのダウンロード要求時に前記サーバに対して前記分割サイズを指示する、
    処理を実行させる請求項1に記載のダウンロード処理プログラム。
  5. 前記コンピュータに、
    前記ダウンロードを休止すると判定したときは、前記負荷状態に応じて処理を休止する前記所定の期間を決定する、
    処理を実行させる請求項1に記載のダウンロード処理プログラム。
  6. ネットワークを介してサーバと接続する通信部と、
    ダウンロード指示に応じて、通信処理に関する負荷状態を検出し、前記負荷状態に基づいてダウンロードを実施するか休止するかを判定し、前記ダウンロードを実施すると判定したときは、対象の情報を所定の分割サイズに分割した分割ダウンロード情報を、前記通信部を介して前記サーバから取得し、前記ダウンロードを休止すると判定したときは、所定の期間処理を休止し、前記対象の情報の取得が終了するまで、前記負荷状態の検出からの手順を繰り返すダウンロード制御部と、
    を有する端末装置。
  7. コンピュータが、
    ダウンロード指示に応じて、
    通信処理に関する負荷状態を検出し、前記負荷状態に基づいてダウンロードを実施するか休止するかを判定し、
    前記ダウンロードを実施すると判定したときは、対象の情報を所定の分割サイズに分割した分割ダウンロード情報を、通信部を介してサーバから取得し、
    前記ダウンロードを休止すると判定したときは、所定の期間処理を休止し、
    前記対象の情報の取得が終了するまで、前記負荷状態の検出からの手順を繰り返す、
    ダウンロード方法。
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