JP2004157753A - ファームウェアダウンロードシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネット機器へのファームウェアのダウンロードを効率よく行うためのファームウェアダウンロードシステムを提供する。
【解決手段】複数のネット機器11とこれらのネット機器にファームウェアのダウンロードを行うためのダウンロードツール12がネットワーク13により接続されたネットワークシステムにおいて、ダウンロードツールが、ネット機器に対しファームウェアをダウンロードする際、設定されたファームウェアダウンロード用のマルチキャストアドレスに従ってネットワーク上の特定のマルチキャスト・グループに属した複数の機器に対して送信を行うマルチキャスト手段127を設け、ダウンロードツールから1回のファームウェアダウンロード処理のみでネットワークに接続されている所望の複数のネット機器に対してファームウェアのダウンロードを行う。
【選択図】 図2
【解決手段】複数のネット機器11とこれらのネット機器にファームウェアのダウンロードを行うためのダウンロードツール12がネットワーク13により接続されたネットワークシステムにおいて、ダウンロードツールが、ネット機器に対しファームウェアをダウンロードする際、設定されたファームウェアダウンロード用のマルチキャストアドレスに従ってネットワーク上の特定のマルチキャスト・グループに属した複数の機器に対して送信を行うマルチキャスト手段127を設け、ダウンロードツールから1回のファームウェアダウンロード処理のみでネットワークに接続されている所望の複数のネット機器に対してファームウェアのダウンロードを行う。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファームウェアのバージョンアップ等を行うためにダウンロードツールからこれにネットワーク接続された複数個のネット機器に対しファームウェアのダウンロードを行うファームウェアダウンロードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のイーサネット(登録商標)機器が接続されたネットワークシステムにおいて、イーサネット(登録商標)機器のファームウェアをバージョンアップする際には、イーサネット(登録商標)機器にダウンロードツールを接続し、ダウンロードツールからイーサネット(登録商標)機器に対してファームウェアのダウンロードを行っていた。これらの処理は全てのイーサネット(登録商標)機器に対して順番に1台ずつ行われていた。
【0003】
また、従来の別のファームウェアダウンロードシステムとして、ファームウェアをブロックに分け、異常なブロックのみを再送するものがある(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−142713号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種のシステムでは、ファームウェアのバージョンアップの際、複数個のイーサネット(登録商標)機器に対して、個々にファームウェアのダウンロード処理を行わなければならず、トラフィックの増加および処理に時間がかかる等という問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、一回のダウンロード処理によりにすべてのイーサネット(登録商標)機器に対してファームウェアのダウンロードを行うことができるファームウェアダウンロードシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑み、この発明は、複数のネット機器とこれらのネット機器にファームウェアのダウンロードを行うためのダウンロードツールがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、上記ダウンロードツールが、ネット機器に対しファームウェアをダウンロードする際、設定されたファームウェアダウンロード用のマルチキャストアドレスに従ってネットワーク上の特定のマルチキャスト・グループに属した複数の機器に対して送信を行うマルチキャスト手段を設け、ダウンロードツールから1回のファームウェアダウンロード処理のみでネットワークに接続されている所望の複数のネット機器に対してファームウェアのダウンロードを行うファームウェアダウンロードシステムにある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下この発明の各実施の形態を例えばイーサネット(登録商標)ネットワークにおいて実施したものについて説明するが、この発明はこれに限定されるものではなく、各種ネットワークに適用可能である。
実施の形態1.
図1はこの発明を実施するネットワークシステムの全体の構成の一例を示す図である。図1において、例えばイーサネット(登録商標)のネット運営管理に係わる機器であるイーサネット(登録商標)機器(一般にネット機器とする)11a〜11cにはイーサネット(登録商標)ネットワーク13a〜13cを介してそれぞれの端末がイーサネット(登録商標)インタフェース(特に図示せず)を有する端末装置14a〜14cが接続され、さらにイーサネット(登録商標)機器11a〜11c間もイーサネット(登録商標)ネットワーク13dでインターネット接続されている。そしてダウンロードツール12はイーサネット(登録商標)インタフェースを有し、イーサネット(登録商標)ネットワーク13a、13dを介して各イーサネット(登録商標)機器11a〜11cに対しファームウェアあるいはファームウェアモジュールをダウンロードする。
【0009】
また、図2はこの実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示すものである。図2において、ダウンロードツール12はネットワーク上とのデータの送受信を行うためのイーサネット(登録商標)インタフェース121、ダウンロードの実行を制御すると共に後述するマルチキャスト手段127を設けたダウンロードマネージャ123、およびダウンロードするファームウェア等を格納するためのフラッシュメモリ125を備える。またイーサネット(登録商標)ネットワーク13を介してこのダウンロードツール12に接続された各イーサネット(登録商標)機器(#1〜#n)11はそれぞれ、ネットワーク上とのデータの送受信を行うためのイーサネット(登録商標)インタフェース111、ダウンロード要求を受けるダウンロードスレーブ113、およびダウンロードされたファームウェアを格納するためのフラッシュメモリ115を備える。そしてダウンロードツール12から各イーサネット(登録商標)機器11に対してファームウェアのダウンロードを実施するものとする。
【0010】
また図3にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12から各イーサネット(登録商標)機器11に対して、ダウンロード要求を行う。各イーサネット(登録商標)機器11にはダウンロードスレーブ113が載っており、ダウンロード要求を受信すると各イーサネット(登録商標)機器11はダウンロード待ち状態(ダウンロード受け入れ状態)となる。ダウンロードツール12はフラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出し、マルチキャスト手段127を使用して予め設定(定義)されているダウンロード専用のマルチキャストIPアドレスを使ってネットワーク上の特定のマルチキャスト・グループに属した複数の機器に対してファームウェアモジュールを送信する。各イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113はファームウェアモジュールを正常に受信できたかどうかの確認を行う。正常に受信できていればフラッシュメモリ115に格納し、ダウンロード完了の応答を返す。エラーが起こっていたらエラー終了の応答を返す。
【0011】
このようにすることにより、ネットワークに接続されている全てのイーサネット(登録商標)機器に対してファームウェアのダウンロードを効率よく行うことができる。また、ダウンロード時間の短縮を図るとともに、ネットワーク回線の負荷を軽減できる。
【0012】
実施の形態2.
図4はこの実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示すものであり、実施の形態1に対し、ダウンロードが失敗した場合の再送機能を設けたものである。図4において上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す(以下同様)。図4において、各イーサネット(登録商標)機器11に設けられた再送要求手段117は、ファームウェアのダウンロード中にダウンロードが失敗した場合にダウンロードツール12に対してファームウェアの再送要求を行う機能である。ダウンロードツール12に設けられた再送手段129は、イーサネット(登録商標)機器11から再送要求を受けた場合に、再度ファームウェアのダウンロードを行う機能である。
【0013】
また図5にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12から各イーサネット(登録商標)機器11に対して、ダウンロード要求を行う。各イーサネット(登録商標)機器11にはダウンロードスレーブ113が載っており、ダウンロード要求を受信すると各イーサネット(登録商標)機器はダウンロード待ち状態となる。ダウンロードツール12は、フラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出して、マルチキャスト手段127を使用して予め設定されているダウンロード専用のマルチキャストIPアドレスを使って各イーサネット(登録商標)機器11にファームウェアモジュールを送信する。各イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113は、ファームウェアモジュールを正常に受信できたかどうかの確認を行う。そして伝送路の異常等によりダウンロードが失敗したことを検出すると、再送要求手段117はダウンロードツール12に対し再送要求(ダウンロードエラー通知)を行う。
【0014】
ダウンロードツール12は、再送手段129によりイーサネット(登録商標)機器11から再送要求を受け付けると再送要求があったイーサネット(登録商標)機器11に対してのみ、ユニキャストでダウンロード再送開始通知(ダウンロード要求)を行う。ダウンロード再送開始通知を受信したイーサネット(登録商標)機器11は再びダウンロード待ち状態に入る。そしてダウンロードツール12は再送手段129により、ユニキャストでファームウェアモジュールを再送信すなわちファイル転送する。再送要求を行ったイーサネット(登録商標)機器11は、再送要求手段117によりダウンロードファイルを正常に受信できたかどうかの確認を行う。正常に受信していれば、フラッシュメモリ115に格納しダウンロード完了通知をダウンロードツール12に対して送信する。
【0015】
このようにすることにより、ダウンロードエラーがあった場合でもダウンロードツール側に再送要求を送ることでこれのリカバリーを行うことができる。
【0016】
実施の形態3.
図6はこの実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示すものであり、実施の形態2に対して、ファームウェアモジュールを送信する際に複数のブロックに分割して送信し、もしダウンロード中に伝送路等の異常によりダウンロードが失敗した場合には、転送が失敗したブロックから再送を行うようにしたものである。図6においてダウンロードツール12に設けられたファイル分割手段131は、フラッシュメモリ125から読み出したダウンロードデータを複数のブロックに分割する機能である。
【0017】
図7にはダウンロードデータを複数のブロック単位に分割し、それぞれにシーケンス番号と最終フラグを付与したデータの変換の様子を示した。シーケンスNO(番号)は、ダウンロードスレーブ113がダウンロードツール12からどこまでのブロックを受信したかを確認するための番号である。最終フラグは、ダウンロードツール12がイーサネット(登録商標)機器11に対してファームウェアモジュールの最後のブロックであることを通知するためのフラグである。
【0018】
また図8にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12から各イーサネット(登録商標)機器11に対してダウンロード要求を行う。ダウンロードツール12のダウンロードマネージャ123は、フラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出して、ファイル分割手段131によりファームウェアモジュールを複数ブロックに分割する。この時に,シーケンスNOと最終フラグの領域を付加する。ダウンロードマネージャ123は、マルチキャスト手段127を使用して予め定義されているダウンロード専用のマルチキャストIPアドレスを使って、各イーサネット(登録商標)機器11に対してファームウェアモジュールをブロック単位で送信する。最後のブロックには、最終データであることがわかるように最終フラグを設定して送信する。
【0019】
イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113は、再送要求手段117により正常に受信できたブロックのシーケンスNOを覚えておく。全て正常に受信できた場合には、各ブロックのデータ部分のみを取り出して一つにし、フラッシュメモリ115へ書き込む。もし、伝送路等の異常により途中のブロックが正常にダウンロードできなかった場合には、正常に受信できたブロックのシーケンスNOの情報と共にダウンロードツール12に対して再送要求を行う。
【0020】
再送要求を受けたダウンロードツール12のダウンロードマネージャ123は、再びファームウェアモジュールのダウンロード開始要求(ダウンロード再送)を行う。この時、再送要求を受けたイーサネット(登録商標)機器11に対してのみユニキャストで送る。ダウンロード再送の開始要求を受けたイーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113は、ダウンロード待ち状態となる。ダウンロードツール12は再送手段129によりイーサネット(登録商標)機器11が正常に受信できたブロックの次のブロックから送信を再開する。最後のブロックには最終フラグを設定して送信する。イーサネット(登録商標)機器11は再送要求手段117により、最後のブロックまで正常受信したことを確認できたら、各ブロックのデータ部分のみを取り出して一つにし、フラッシュメモリ115へ書き込む。そしてダウンロードツール21に対してダウンロード完了通知を送る。
【0021】
このようにすることにより、ダウンロードエラーがあった場合でも正常に受信できたブロックの次のブロックから再送を再開するようにしたので、ダウンロードエラーがあった場合のダウンロード時間の短縮を図るとともに、ネットワーク回線の負荷を軽減できる。
【0022】
実施の形態4.
図9はこの実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示すものであり、ネットワークの負荷が低い時にダウンロードを行うようにしたものである。図9において、各イーサネット(登録商標)機器11に設けられたネットワーク負荷監視手段119はネットワークの負荷を常時監視し、ダウンロード制御手段118はネットワークの負荷が低い時(例えば1分間のパケット数が予め定められた所定値以下の時)に上記ダウンロード要求を受け入れるようダウンロードを制御する。なお、ダウンロードツール12のユニキャスト手段128はダウンロード時にユニキャストでファームウェアモジュールを送信する(上記各実施の形態にも実際には設けられているもの(再送手段で利用している機能))。
【0023】
また図10にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12からイーサネット(登録商標)機器11に対してダウンロード要求を行う。ダウンロード要求を受けたイーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113のダウンロード制御手段118は、ネットワーク負荷監視手段119からネットワークの負荷状態を取得する。そしてこの時、ネットワークの負荷が予め定められた所定値以下の時と判断された場合には、ダウンロードツール12に対してファームウェアモジュールのファイル転送要求を送る。すなわちダウンロード要求を受け入れる。ネットワークの負荷が所定値より高い場合には、負荷が低くなるまで待ち状態となる。
【0024】
ファームウェアモジュールのファイル転送要求を受けたダウンロードツール12は、フラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出し、ファイル分割手段131によりダウンロードデータをブロック単位に分割する。分割したブロックにはシーケンスNOと最終フラグの領域が設けられ、ダウンロードツール12はユニキャスト手段128により順次そのブロックをユニキャストで送信していく。イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113では、再送要求手段117により全てのブロックが正常に受信されているかどうかの確認を行う。正常であればダウンロード完了の通知を行う。もし正常に受信できなかった場合は、正常に受信したブロックのシーケンスNOの情報と共にダウンロード再送要求をダウンロードツールに対して送る。再送要求を受けたダウンロードツール12が再送手段129により再度、ファームウェアモジュールの再送要求を送る以降の処理は、上記で記載した処理を繰り返す。なお、イーサネット(登録商標)機器11へのファームウェアのダウンロードの際、ファイル分割手段131を設けずに、一続きのダウンロードデータとして転送する場合であっても同様に適用可能である。
【0025】
またこの実施の形態では再送等を行わなければファイル分割手段131、再送手段129、再送要求手段117は必須のものではない。
【0026】
このようにネットワークの負荷が低い時にダウンロードを行うことで、より効率的にダウンロードを行うことができる。
【0027】
実施の形態5.
この実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成は図9に示すものと同様であり、実施の形態4に対してダウンロード中にネットワークの負荷が高くなった場合には、送信中のブロックが転送終了した時点でダウンロード処理を一端中断し、ネットワークの負荷が低くなった場合に、正常に受信したブロックの次のブロックからファイル転送を再開するようにしたものである。
【0028】
図11にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12からイーサネット(登録商標)機器11に対して、ダウンロード要求を行う。ダウンロード要求を受けたイーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113のダウンロード制御手段118は、ネットワーク負荷監視手段119からネットワークの負荷状態を取得する。この時、ネットワークの負荷が低いと判断された場合には、ダウンロードツール12に対してファームウェアモジュールのファイル転送要求を送る。ファームウェアモジュールのファイル転送要求を受けたダウンロードツール12は、フラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出し、ファイル分割手段131によりファームウェアモジュールをブロック単位に分割する。分割したブロックにはシーケンスNOと最終フラグの領域が設けられ、ダウンロードツール12はユニキャスト手段128により順次そのブロックをユニキャストで送信していく。
【0029】
もし、ブロックの送信中にネットワーク負荷監視手段119によりネットワークの負荷が所定値より高くなったことが検出された場合には、現在、送信中のブロックが受信できた時点でダウンロード制御手段118によりダウンロードツール12に対してファームウェアモジュール(ファイル転送)の中断要求を送る。それを受信したダウンロードツール12はそこで一端中断する。イーサネット(登録商標)機器11はネットワーク負荷監視手段119により、ネットワークの負荷が所定値以下になり、ダウンロードが再開できる状態であると判断した場合には、ダウンロード制御手段118は再送要求手段117を起動してダウンロードツールに対して正常に受信したブロックのシーケンスNOの情報と共にダウンロード再開要求(転送再開要求)を送信させる。それを受けたダウンロードツール12は、ユニキャスト手段128あるいは再送手段129により次のブロックからダウンロードを再開する。イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113が、全てのブロックを正常に受信できたことを確認できるとフラッシュメモリ115に格納し、ダウンロードツール12ヘダウンロード完了通知を送る。
【0030】
なおこの実施の形態では、ユニキャスト手段128がダウンロード処理を一時中断した後、再開する機能を有していれば、再送手段129は必須のものではない。また、再送要求手段117と同様の機能を有しユニキャスト手段128に再開要求を行う手段を別途設けてもよい。
【0031】
このようにネットワークの負荷が高くなった時にはダウンロードを一時中断することで、常に効率的にダウンロードを行うことができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のような発明から、ネットワークに接続されている全てのイーサネット(登録商標)機器に対してファームウェアのダウンロードを効率よく行うことができ、また、ダウンロード時間の短縮を図るとともに、ネットワーク回線の負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するネットワークシステムの全体の構成の一例を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1による動作のシーケンス図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態2による動作のシーケンス図である。
【図6】この発明の実施の形態3によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態3におけるダウンロードデータを複数のブロックに分割する説明のための図である。
【図8】この発明の実施の形態3による動作のシーケンス図である。
【図9】この発明の実施の形態4,5によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態4による動作のシーケンス図である。
【図11】この発明の実施の形態5による動作のシーケンス図である。
【符号の説明】
11,11a〜11c イーサネット(登録商標)機器、12 ダウンロードツール、13,13a〜13d イーサネット(登録商標)ネットワーク、14a〜14c 端末装置、111,121 イーサネット(登録商標)インタフェース、113 ダウンロードスレーブ、115,125 フラッシュメモリ、117 再送要求手段、118 ダウンロード制御手段、119 ネットワーク負荷監視手段、123 ダウンロードマネージャ、127 マルチキャスト手段、128 ユニキャスト手段、129 再送手段、131 ファイル分割手段。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ファームウェアのバージョンアップ等を行うためにダウンロードツールからこれにネットワーク接続された複数個のネット機器に対しファームウェアのダウンロードを行うファームウェアダウンロードシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数のイーサネット(登録商標)機器が接続されたネットワークシステムにおいて、イーサネット(登録商標)機器のファームウェアをバージョンアップする際には、イーサネット(登録商標)機器にダウンロードツールを接続し、ダウンロードツールからイーサネット(登録商標)機器に対してファームウェアのダウンロードを行っていた。これらの処理は全てのイーサネット(登録商標)機器に対して順番に1台ずつ行われていた。
【0003】
また、従来の別のファームウェアダウンロードシステムとして、ファームウェアをブロックに分け、異常なブロックのみを再送するものがある(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−142713号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のこの種のシステムでは、ファームウェアのバージョンアップの際、複数個のイーサネット(登録商標)機器に対して、個々にファームウェアのダウンロード処理を行わなければならず、トラフィックの増加および処理に時間がかかる等という問題があった。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、一回のダウンロード処理によりにすべてのイーサネット(登録商標)機器に対してファームウェアのダウンロードを行うことができるファームウェアダウンロードシステムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑み、この発明は、複数のネット機器とこれらのネット機器にファームウェアのダウンロードを行うためのダウンロードツールがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、上記ダウンロードツールが、ネット機器に対しファームウェアをダウンロードする際、設定されたファームウェアダウンロード用のマルチキャストアドレスに従ってネットワーク上の特定のマルチキャスト・グループに属した複数の機器に対して送信を行うマルチキャスト手段を設け、ダウンロードツールから1回のファームウェアダウンロード処理のみでネットワークに接続されている所望の複数のネット機器に対してファームウェアのダウンロードを行うファームウェアダウンロードシステムにある。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下この発明の各実施の形態を例えばイーサネット(登録商標)ネットワークにおいて実施したものについて説明するが、この発明はこれに限定されるものではなく、各種ネットワークに適用可能である。
実施の形態1.
図1はこの発明を実施するネットワークシステムの全体の構成の一例を示す図である。図1において、例えばイーサネット(登録商標)のネット運営管理に係わる機器であるイーサネット(登録商標)機器(一般にネット機器とする)11a〜11cにはイーサネット(登録商標)ネットワーク13a〜13cを介してそれぞれの端末がイーサネット(登録商標)インタフェース(特に図示せず)を有する端末装置14a〜14cが接続され、さらにイーサネット(登録商標)機器11a〜11c間もイーサネット(登録商標)ネットワーク13dでインターネット接続されている。そしてダウンロードツール12はイーサネット(登録商標)インタフェースを有し、イーサネット(登録商標)ネットワーク13a、13dを介して各イーサネット(登録商標)機器11a〜11cに対しファームウェアあるいはファームウェアモジュールをダウンロードする。
【0009】
また、図2はこの実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示すものである。図2において、ダウンロードツール12はネットワーク上とのデータの送受信を行うためのイーサネット(登録商標)インタフェース121、ダウンロードの実行を制御すると共に後述するマルチキャスト手段127を設けたダウンロードマネージャ123、およびダウンロードするファームウェア等を格納するためのフラッシュメモリ125を備える。またイーサネット(登録商標)ネットワーク13を介してこのダウンロードツール12に接続された各イーサネット(登録商標)機器(#1〜#n)11はそれぞれ、ネットワーク上とのデータの送受信を行うためのイーサネット(登録商標)インタフェース111、ダウンロード要求を受けるダウンロードスレーブ113、およびダウンロードされたファームウェアを格納するためのフラッシュメモリ115を備える。そしてダウンロードツール12から各イーサネット(登録商標)機器11に対してファームウェアのダウンロードを実施するものとする。
【0010】
また図3にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12から各イーサネット(登録商標)機器11に対して、ダウンロード要求を行う。各イーサネット(登録商標)機器11にはダウンロードスレーブ113が載っており、ダウンロード要求を受信すると各イーサネット(登録商標)機器11はダウンロード待ち状態(ダウンロード受け入れ状態)となる。ダウンロードツール12はフラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出し、マルチキャスト手段127を使用して予め設定(定義)されているダウンロード専用のマルチキャストIPアドレスを使ってネットワーク上の特定のマルチキャスト・グループに属した複数の機器に対してファームウェアモジュールを送信する。各イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113はファームウェアモジュールを正常に受信できたかどうかの確認を行う。正常に受信できていればフラッシュメモリ115に格納し、ダウンロード完了の応答を返す。エラーが起こっていたらエラー終了の応答を返す。
【0011】
このようにすることにより、ネットワークに接続されている全てのイーサネット(登録商標)機器に対してファームウェアのダウンロードを効率よく行うことができる。また、ダウンロード時間の短縮を図るとともに、ネットワーク回線の負荷を軽減できる。
【0012】
実施の形態2.
図4はこの実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示すものであり、実施の形態1に対し、ダウンロードが失敗した場合の再送機能を設けたものである。図4において上記実施の形態と同一もしくは相当部分は同一符号で示す(以下同様)。図4において、各イーサネット(登録商標)機器11に設けられた再送要求手段117は、ファームウェアのダウンロード中にダウンロードが失敗した場合にダウンロードツール12に対してファームウェアの再送要求を行う機能である。ダウンロードツール12に設けられた再送手段129は、イーサネット(登録商標)機器11から再送要求を受けた場合に、再度ファームウェアのダウンロードを行う機能である。
【0013】
また図5にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12から各イーサネット(登録商標)機器11に対して、ダウンロード要求を行う。各イーサネット(登録商標)機器11にはダウンロードスレーブ113が載っており、ダウンロード要求を受信すると各イーサネット(登録商標)機器はダウンロード待ち状態となる。ダウンロードツール12は、フラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出して、マルチキャスト手段127を使用して予め設定されているダウンロード専用のマルチキャストIPアドレスを使って各イーサネット(登録商標)機器11にファームウェアモジュールを送信する。各イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113は、ファームウェアモジュールを正常に受信できたかどうかの確認を行う。そして伝送路の異常等によりダウンロードが失敗したことを検出すると、再送要求手段117はダウンロードツール12に対し再送要求(ダウンロードエラー通知)を行う。
【0014】
ダウンロードツール12は、再送手段129によりイーサネット(登録商標)機器11から再送要求を受け付けると再送要求があったイーサネット(登録商標)機器11に対してのみ、ユニキャストでダウンロード再送開始通知(ダウンロード要求)を行う。ダウンロード再送開始通知を受信したイーサネット(登録商標)機器11は再びダウンロード待ち状態に入る。そしてダウンロードツール12は再送手段129により、ユニキャストでファームウェアモジュールを再送信すなわちファイル転送する。再送要求を行ったイーサネット(登録商標)機器11は、再送要求手段117によりダウンロードファイルを正常に受信できたかどうかの確認を行う。正常に受信していれば、フラッシュメモリ115に格納しダウンロード完了通知をダウンロードツール12に対して送信する。
【0015】
このようにすることにより、ダウンロードエラーがあった場合でもダウンロードツール側に再送要求を送ることでこれのリカバリーを行うことができる。
【0016】
実施の形態3.
図6はこの実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示すものであり、実施の形態2に対して、ファームウェアモジュールを送信する際に複数のブロックに分割して送信し、もしダウンロード中に伝送路等の異常によりダウンロードが失敗した場合には、転送が失敗したブロックから再送を行うようにしたものである。図6においてダウンロードツール12に設けられたファイル分割手段131は、フラッシュメモリ125から読み出したダウンロードデータを複数のブロックに分割する機能である。
【0017】
図7にはダウンロードデータを複数のブロック単位に分割し、それぞれにシーケンス番号と最終フラグを付与したデータの変換の様子を示した。シーケンスNO(番号)は、ダウンロードスレーブ113がダウンロードツール12からどこまでのブロックを受信したかを確認するための番号である。最終フラグは、ダウンロードツール12がイーサネット(登録商標)機器11に対してファームウェアモジュールの最後のブロックであることを通知するためのフラグである。
【0018】
また図8にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12から各イーサネット(登録商標)機器11に対してダウンロード要求を行う。ダウンロードツール12のダウンロードマネージャ123は、フラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出して、ファイル分割手段131によりファームウェアモジュールを複数ブロックに分割する。この時に,シーケンスNOと最終フラグの領域を付加する。ダウンロードマネージャ123は、マルチキャスト手段127を使用して予め定義されているダウンロード専用のマルチキャストIPアドレスを使って、各イーサネット(登録商標)機器11に対してファームウェアモジュールをブロック単位で送信する。最後のブロックには、最終データであることがわかるように最終フラグを設定して送信する。
【0019】
イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113は、再送要求手段117により正常に受信できたブロックのシーケンスNOを覚えておく。全て正常に受信できた場合には、各ブロックのデータ部分のみを取り出して一つにし、フラッシュメモリ115へ書き込む。もし、伝送路等の異常により途中のブロックが正常にダウンロードできなかった場合には、正常に受信できたブロックのシーケンスNOの情報と共にダウンロードツール12に対して再送要求を行う。
【0020】
再送要求を受けたダウンロードツール12のダウンロードマネージャ123は、再びファームウェアモジュールのダウンロード開始要求(ダウンロード再送)を行う。この時、再送要求を受けたイーサネット(登録商標)機器11に対してのみユニキャストで送る。ダウンロード再送の開始要求を受けたイーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113は、ダウンロード待ち状態となる。ダウンロードツール12は再送手段129によりイーサネット(登録商標)機器11が正常に受信できたブロックの次のブロックから送信を再開する。最後のブロックには最終フラグを設定して送信する。イーサネット(登録商標)機器11は再送要求手段117により、最後のブロックまで正常受信したことを確認できたら、各ブロックのデータ部分のみを取り出して一つにし、フラッシュメモリ115へ書き込む。そしてダウンロードツール21に対してダウンロード完了通知を送る。
【0021】
このようにすることにより、ダウンロードエラーがあった場合でも正常に受信できたブロックの次のブロックから再送を再開するようにしたので、ダウンロードエラーがあった場合のダウンロード時間の短縮を図るとともに、ネットワーク回線の負荷を軽減できる。
【0022】
実施の形態4.
図9はこの実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示すものであり、ネットワークの負荷が低い時にダウンロードを行うようにしたものである。図9において、各イーサネット(登録商標)機器11に設けられたネットワーク負荷監視手段119はネットワークの負荷を常時監視し、ダウンロード制御手段118はネットワークの負荷が低い時(例えば1分間のパケット数が予め定められた所定値以下の時)に上記ダウンロード要求を受け入れるようダウンロードを制御する。なお、ダウンロードツール12のユニキャスト手段128はダウンロード時にユニキャストでファームウェアモジュールを送信する(上記各実施の形態にも実際には設けられているもの(再送手段で利用している機能))。
【0023】
また図10にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12からイーサネット(登録商標)機器11に対してダウンロード要求を行う。ダウンロード要求を受けたイーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113のダウンロード制御手段118は、ネットワーク負荷監視手段119からネットワークの負荷状態を取得する。そしてこの時、ネットワークの負荷が予め定められた所定値以下の時と判断された場合には、ダウンロードツール12に対してファームウェアモジュールのファイル転送要求を送る。すなわちダウンロード要求を受け入れる。ネットワークの負荷が所定値より高い場合には、負荷が低くなるまで待ち状態となる。
【0024】
ファームウェアモジュールのファイル転送要求を受けたダウンロードツール12は、フラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出し、ファイル分割手段131によりダウンロードデータをブロック単位に分割する。分割したブロックにはシーケンスNOと最終フラグの領域が設けられ、ダウンロードツール12はユニキャスト手段128により順次そのブロックをユニキャストで送信していく。イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113では、再送要求手段117により全てのブロックが正常に受信されているかどうかの確認を行う。正常であればダウンロード完了の通知を行う。もし正常に受信できなかった場合は、正常に受信したブロックのシーケンスNOの情報と共にダウンロード再送要求をダウンロードツールに対して送る。再送要求を受けたダウンロードツール12が再送手段129により再度、ファームウェアモジュールの再送要求を送る以降の処理は、上記で記載した処理を繰り返す。なお、イーサネット(登録商標)機器11へのファームウェアのダウンロードの際、ファイル分割手段131を設けずに、一続きのダウンロードデータとして転送する場合であっても同様に適用可能である。
【0025】
またこの実施の形態では再送等を行わなければファイル分割手段131、再送手段129、再送要求手段117は必須のものではない。
【0026】
このようにネットワークの負荷が低い時にダウンロードを行うことで、より効率的にダウンロードを行うことができる。
【0027】
実施の形態5.
この実施の形態によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成は図9に示すものと同様であり、実施の形態4に対してダウンロード中にネットワークの負荷が高くなった場合には、送信中のブロックが転送終了した時点でダウンロード処理を一端中断し、ネットワークの負荷が低くなった場合に、正常に受信したブロックの次のブロックからファイル転送を再開するようにしたものである。
【0028】
図11にはこの実施の形態による動作のシーケンス図を示す。以下、動作について具体的に説明する。ダウンロードツール12からイーサネット(登録商標)機器11に対して、ダウンロード要求を行う。ダウンロード要求を受けたイーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113のダウンロード制御手段118は、ネットワーク負荷監視手段119からネットワークの負荷状態を取得する。この時、ネットワークの負荷が低いと判断された場合には、ダウンロードツール12に対してファームウェアモジュールのファイル転送要求を送る。ファームウェアモジュールのファイル転送要求を受けたダウンロードツール12は、フラッシュメモリ125からファームウェアモジュールを読み出し、ファイル分割手段131によりファームウェアモジュールをブロック単位に分割する。分割したブロックにはシーケンスNOと最終フラグの領域が設けられ、ダウンロードツール12はユニキャスト手段128により順次そのブロックをユニキャストで送信していく。
【0029】
もし、ブロックの送信中にネットワーク負荷監視手段119によりネットワークの負荷が所定値より高くなったことが検出された場合には、現在、送信中のブロックが受信できた時点でダウンロード制御手段118によりダウンロードツール12に対してファームウェアモジュール(ファイル転送)の中断要求を送る。それを受信したダウンロードツール12はそこで一端中断する。イーサネット(登録商標)機器11はネットワーク負荷監視手段119により、ネットワークの負荷が所定値以下になり、ダウンロードが再開できる状態であると判断した場合には、ダウンロード制御手段118は再送要求手段117を起動してダウンロードツールに対して正常に受信したブロックのシーケンスNOの情報と共にダウンロード再開要求(転送再開要求)を送信させる。それを受けたダウンロードツール12は、ユニキャスト手段128あるいは再送手段129により次のブロックからダウンロードを再開する。イーサネット(登録商標)機器11のダウンロードスレーブ113が、全てのブロックを正常に受信できたことを確認できるとフラッシュメモリ115に格納し、ダウンロードツール12ヘダウンロード完了通知を送る。
【0030】
なおこの実施の形態では、ユニキャスト手段128がダウンロード処理を一時中断した後、再開する機能を有していれば、再送手段129は必須のものではない。また、再送要求手段117と同様の機能を有しユニキャスト手段128に再開要求を行う手段を別途設けてもよい。
【0031】
このようにネットワークの負荷が高くなった時にはダウンロードを一時中断することで、常に効率的にダウンロードを行うことができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のような発明から、ネットワークに接続されている全てのイーサネット(登録商標)機器に対してファームウェアのダウンロードを効率よく行うことができ、また、ダウンロード時間の短縮を図るとともに、ネットワーク回線の負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施するネットワークシステムの全体の構成の一例を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1による動作のシーケンス図である。
【図4】この発明の実施の形態2によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態2による動作のシーケンス図である。
【図6】この発明の実施の形態3によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態3におけるダウンロードデータを複数のブロックに分割する説明のための図である。
【図8】この発明の実施の形態3による動作のシーケンス図である。
【図9】この発明の実施の形態4,5によるファームウェアダウンロードシステムの特徴的な部分の構成を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態4による動作のシーケンス図である。
【図11】この発明の実施の形態5による動作のシーケンス図である。
【符号の説明】
11,11a〜11c イーサネット(登録商標)機器、12 ダウンロードツール、13,13a〜13d イーサネット(登録商標)ネットワーク、14a〜14c 端末装置、111,121 イーサネット(登録商標)インタフェース、113 ダウンロードスレーブ、115,125 フラッシュメモリ、117 再送要求手段、118 ダウンロード制御手段、119 ネットワーク負荷監視手段、123 ダウンロードマネージャ、127 マルチキャスト手段、128 ユニキャスト手段、129 再送手段、131 ファイル分割手段。
Claims (5)
- 複数のネット機器とこれらのネット機器にファームウェアのダウンロードを行うためのダウンロードツールがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、
上記ダウンロードツールが、ネット機器に対しファームウェアをダウンロードする際、設定されたファームウェアダウンロード用のマルチキャストアドレスに従ってネットワーク上の特定のマルチキャスト・グループに属した複数の機器に対して送信を行うマルチキャスト手段を設け、ダウンロードツールから1回のファームウェアダウンロード処理のみでネットワークに接続されている所望の複数のネット機器に対してファームウェアのダウンロードを行うことを特徴とするファームウェアダウンロードシステム。 - 各ネット機器が、ファームウェアのダウンロード中にダウンロードが失敗した場合にダウンロードツールに対してファームウェアの再送要求を行う再送要求手段を設け、ダウンロードツールが再送要求を受信したネット機器に対してユニキャストで再送処理を行う再送手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のファームウェアダウンロードシステム。
- ダウンロードツールが、ファームウェアをブロック単位に分割するファイル分割手段を設け、マルチキャスト手段はファームウェアを分割されたブロック単位でダウンロードし、各ネット機器の再送要求手段が、どこまでダウンロードされたかを記憶し、ダウンロード中にダウンロードが失敗した場合には、どのブロックまで正常に受信できたかという情報と共にダウンロードツールに対しファームウェアの再送要求を行い、ダウンロードツールの再送手段が、再送要求があったネット機器に対して正常にダウンロードされた次のブロックからダウンロードを行うことを特徴とする請求項2に記載のファームウェアダウンロードシステム。
- 複数のネット機器とこれらのネット機器に対してファームウェアのダウンロードを行うダウンロードツールがネットワークにより接続されたネットワークシステムにおいて、
ダウンロードツールがファームウェアをダウンロードする際にネット機器に対してダウンロード要求を行い、各ネット機器が、ネットワークの負荷を監視するネットワーク負荷監視手段と、ネットワークの負荷が所定値以下の時に上記ダウンロード要求を受け入れるダウンロード制御手段と、を備えたことを特徴とするファームウェアダウンロードシステム。 - 各ネット機器がファームウェアのダウンロード中にダウンロードが正常に行われなかった場合にダウンロードツールに対してファームウェアの再送要求を行う再送要求手段を設け、ダウンロード制御手段がファームウェアのダウンロード中にネットワークの負荷が上記所定値を越えた場合には、ダウンロード処理を一端中断し、また負荷が上記所定値以下になったと判断した場合には、上記再送要求手段により正常にダウンロードされた次のブロックからダウンロード処理を再開させ、その際に上記再送要求手段がどのブロックまで正常に受信できたかという情報と共にダウンロードツールに対しファームウェアの再送要求を行うことを特徴とする請求項4に記載のファームウェアダウンロードシステム。
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2002
- 2002-11-06 JP JP2002322682A patent/JP2004157753A/ja active Pending
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