JPH09270798A - 分散共有データ伝送方式 - Google Patents

分散共有データ伝送方式

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JPH09270798A
JPH09270798A JP7632296A JP7632296A JPH09270798A JP H09270798 A JPH09270798 A JP H09270798A JP 7632296 A JP7632296 A JP 7632296A JP 7632296 A JP7632296 A JP 7632296A JP H09270798 A JPH09270798 A JP H09270798A
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康博 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分散共有データに変化があったとき、確実か
つ速やかに変化データを各分散共有メモリに反映する分
散共有データ伝送方式を提供する。 【解決手段】 分散共有データ伝送方式は、複数の制御
用計算機5がATMスイッチ装置1に光ファイバ6を介
して接続され、ATMスイッチ装置1は、ATMスイッ
チ装置1の分散共有メモリ2−1の分散共有データに変
化があったとき、この分散共有データをポイント−マル
チコネクション9を介して各制御用計算機5にマルチキ
ャスト送信し、かつ、ポイント−マルチコネクション9
のバックワードを介して全制御用計算機5から送達確認
通知を受け取るまで所定の間隔で上記分散共有データを
全制御用計算機5に再送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の送信ノー
ドがATMスイッチ装置にデータ伝送路を介して接続さ
れ、送信ノードの分散共有メモリおよびATMスイッチ
装置の分散共有メモリに分散共有データを保持するよう
に変化のあった分散共有データを送受信する分散共有デ
ータ伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】図18は例えば特開平6−274463
号公報に示された従来のデータ通信システムを示す図で
ある。図18において、101−1は第1のCPU(中
央制御装置)、101−2は第2のCPU(中央制御装
置)、102は主メモリ、103は通信コントローラ、
104はシステムバス、105はデータ伝送路、106
はサイクリックデータ制御部、107はサイクリックデ
ータメモリ、108はバスアクセス制御回路、109は
伝送路アクセス制御回路である。そして、第1のCPU
101−1、第2のCPU101−2、主メモリ102
は、システムバス104を介して結合され、通信コント
ローラ103は、サイクリックデータ制御回路106、
サイクリックデータメモリ107、バスアクセス制御回
路108、伝送路アクセス制御回路109により構成さ
れ、バスアクセス制御回路108はシステムバス104
に、伝送路アクセス制御回路109はデータ伝送路10
5にそれぞれ接続されている。
【0003】また、図19は、主メモリの主メモリ空間
の状態及びサイクリックデータメモリのサイクリックデ
ータメモリ空間の状態の一例を示す説明図である。図1
9において、151は主メモリ102の主メモリ空間、
152はサイクリックデータメモリ107のサイクリッ
クデータメモリ空間、153は受信データ領域、154
は更新可能データ領域、155はサイクリックデータ領
域、156は受信データ領域、157は更新可能データ
領域、158は更新テーブルである。そして、主メモリ
102の主メモリ空間151は、受信サイクリックデー
タが格納される受信データ領域153と、更新される可
能性のあるサイクリックデータが格納される更新可能デ
ータ領域154とからなり、これらは合わせてサイクリ
ックデータ領域155を構成する。サイクリックデータ
メモリ107のサイクリックデータメモリ空間152
は、受信サイクリックデータが格納される受信データ領
域156と、更新される可能性のあるサイクリックデー
タが格納される更新可能データ領域157とからなって
いる。また、更新可能データ領域154に対応して、更
新される可能性のあるサイクリックデータが更新された
か否かを示す更新テーブル158が主メモリ102内に
設けられている。
【0004】つぎに動作について説明する。データ伝送
路105を介してサイクリックデータが周期的に伝送さ
れてくると、制御計算機は、通信コントローラ103に
おいてサイクリックデータの取得を行う。この場合、通
信コントローラ103は、データ伝送路105に接続さ
れている伝送路アクセス制御回路109が、データ伝送
路105上に伝送される上記サイクリックデータを受信
し、この受信サイクリックデータを通信コントローラ1
03内で処理可能なフォーマットに変換した後、サイク
リックデータ制御回路106に供給する。上記サイクリ
ックデータ制御回路106は、上記受信サイクリックデ
ータが自制御計算機で必要であるか否かを判断し、不必
要との判断をしたときは上記受信サイクリックデータを
廃棄し、必要であるとの判断をしたときは上記サイクリ
ックデータをサイクリックデータメモリ7の受信データ
領域156に格納する。これと同時に、上記サイクリッ
クデータ制御回路106は、上記サイクリックデータを
バスアクセス制御回路108に供給し、主メモリ102
に上記サイクリックデータ転送を指示する。この指示に
応答して、上記バスアクセス制御回路108は、上記サ
イクリックデータをシステムバス104を介して主メモ
リ2に転送し、その受信データ領域153に書き込みを
行う。その後、上記主メモリ102に格納されたサイク
リックデータは、システムバス104を介して第1のC
PU101−1または第2のCPU101−2によって
適宜アクセスされるようになる。
【0005】一方、第1のCPU101−1または第2
のCPU101−2は、主メモリ102の更新可能デー
タ領域154に格納されているサイクリックデータに対
して書き込みアクセス等を行い、上記サイクリックデー
タの更新を行っている。このとき、上記サイクリックデ
ータ制御回路106は、指定されたタイミング、例え
ば、サイクリックデータが送受信される周期に基づくタ
イミング、または、第1のCPU101−1や第2のC
PU101−2に指示されたタイミング等によって、バ
スアクセス制御回路108に対し、上記主メモリ102
の更新可能データ領域154からサイクリックデータを
読み出す指示を与える。このサイクリックデータの読み
出し指示を受けたバスアクセス制御回路108は、ま
ず、主メモリ2内の更新デーブル158の内容を調べ、
今回更新されているサイクリックデータ、具体的には、
更新テーブル158において「1」が立てられているサ
イクリックデータを選別する。つぎいで、この選別した
サイクリックデータを主メモリ102の更新可能サイク
リックデータ領域154から読み出し、この読み出した
サイクリックデータをシステムバス104を介して上記
サイクリックデータ制御回路106に転送する。上記サ
イクリックデータ制御回路106は、このとき転送され
てきた上記サイクリックデータをサイクリックデータメ
モリ107の更新可能データ領域157に格納すると共
に、伝送路アクセス制御回路109に対してこのサイク
リックデータをデータ伝送路105に伝送可能なフォー
マットに変換した後、データ伝送路105に送信する。
【0006】なお、更新テーブル158は主メモリ10
2内に格納したものとして説明されているが、更新テー
ブル158は必ずしも主メモリ102内に設ける必要が
なく、新たに更新テーブル専用のメモリをシステムバス
104上に結合させるようにする場合もある。この場
合、上記更新テーブル専用のメモリは、第1のCPU1
01−1または第2のCPU101−2等がサイクリッ
クデータを更新する際に、同時に、書き換えを行うため
のアクセス可能な箇所にあればよい。また、サイクリッ
クデータの読み出し手順としては、通信コントローラ1
03のサイクリックデータ制御回路106内のタイマ
(図示せず)が周期的にデータ送信制御回路119(図
20に示す)に対して更新テーブル158の読み出しを
指令し、この指令を受けたデータ送信制御回路119が
上記更新テーブル158の読み出しに基づき更新された
サイクリックデータを選別し、この選別されたサイクリ
ックデータに対してのみ主メモリ102からの読み出し
を実行する。また、これまで、いずれかの箇所に更新テ
ーブル158を設けた例について説明したが、データ通
信システムは、更新テーブル158を設けることなく、
プログラムによって更新されたサイクリックデータのみ
を通信コントローラ103へ転送させる方式についても
開示している。
【0007】図18を用いて、更新されたサイクリック
データがプログラムによって通信コントローラ103に
転送される動作を説明する。この場合、第1のCPU1
01−1または第2のCPU101−2等が主メモリ1
02にサイクリックデータの書き込みを行う度ごとに、
そのサイクリックデータを通信コントローラ103にも
転送させるには、第1のCPU101−1または第2の
CPU101−2等を動作させるプログラムの変更によ
って行われる。また、更新テーブル158を設けない他
の実施の形態としては、自制御計算機内で更新される可
能性のある更新可能なデータをすべて主メモリ102か
ら読み出し、通信コントローラ103内でデータ伝送路
105上に送信すべき更新データを選別する方法もあ
る。
【0008】図20は、この転送動作が実行される通信
コントローラの要部構成を示すブロック構成図である。
図20において、110は通信コントローラバス、11
9はサイクリックデータ送信制御回路、128は読み出
しサイクリックデータ蓄積回路、129は更新サイクリ
ックデータ選別回路であり、その他、図18及び図19
に示された構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け
ている。
【0009】上記構成に係わる通信コントローラ103
において、主メモリ102に書き込まれている更新可能
なサイクリックデータと同じ内容を持つ転送サイクリッ
クデータは、通信コントローラバス110を介して読み
出しサイクリックデータ蓄積回路128に一時的に蓄積
される。ついで、更新サイクリックデータ選別回路12
9に対して上記転送サイクリックデータが到着した旨を
通知する。この通知を受けた更新サイクリックデータ選
別回路129は、上記転送サイクリックデータを読み出
し、同時に、サイクリックメモリ107から上記転送サ
イクリックデータと同アドレスに蓄積されているサイク
リックデータを読み出す。続いて、更新サイクリックデ
ータ選別回路129は、これら読み出された2つのサイ
クリックデータを比較し、それらの間に違いがあったと
きには、サイクリックメモリ107内の該当するアドレ
スのデータを更新データに書き換え、かつ、上記更新さ
れた転送サイクリックデータのみをデータ送信制御11
9に供給する。これを受けたデータ送信制御119は、
既に述べたような過程を経て、この転送サイクリックデ
ータをデータ伝送路に105に送信する。
【0010】図21は、データ伝送路に送信される更新
サイクリックデータを格納したデータフレームの例を示
す説明図である。図21(a)は、更新サイクリックデ
ータのデータ長が異なる場合、図21(b)は、更新サ
イクリックデータのデータ長が等しい場合である。図2
1(a)に示すように、通常のデータフレームは、各更
新サイクリックデータの前にそれぞれデータアドレスや
データ長等の情報を含んだデータ情報を負荷し、データ
フレーム内にこれら更新サイクリックデータを順に割り
当て、データフレームの最初にフレームヘッダを配置
し、データフレームの最後にフレームチェックシーケン
ス(FCS)を配置したものである。なお、FCSはフ
レーム内のビットエラーチェック用符号である。
【0011】一方、図21(b)に示すように、データ
長の等しい更新サイクリックデータを格納したデータフ
レームは、データフレーム内にこれら更新サイクリック
データを順に割り当てるとともに、これら更新サイクリ
ックデータの前に主メモリ2等に格納されている更新テ
ーブルのコピーまたは更新サイクリックデータ選別回路
129に格納されている更新テーブルのコピーを配置し
たもので、データフレームの最初にフレームヘッダを配
置し、データフレームの最後にフレームチェックシーケ
ンス(FCS)を配置した点は通常のデータフレームと
同じである。
【0012】つぎに、上述した従来のデータ通信システ
ムとは異なる他の従来例について説明する。図22は例
えば特開平3−98350号公報に示された他の従来例
を示すバス型LANにおける同報通信方式の構成を示す
ブロック図である。図22(a)は同報通信方式のを説
明するために同報通信フレームのみを送信した時の状態
を示す伝送路イメージ図であり、図22(b)は受信レ
スポンス収集フレームを送達した時の状態を示す伝送路
イメージ図である。図22において、201は伝送路、
202は発信元端末ノード、203は受信側端末ノー
ド、204は同報通信フレーム、205は受信レスポン
ス収集フレームである。
【0013】図22(a)に示すように、バス型LAN
システムにおける同報通信方式は、伝送路201に#0
1から#11までの11台の端末ノード202および2
03が接続されている。ここで、任意の端末ノード(#
01)202において同報通信の要求が発生したとする
と、同報通信フレーム204が#02から#11までの
全端末ノード203に受信される。この場合、同報通信
であるため、受信側端末ノード203からは発信元端末
ノード202宛の受信レスポンスフレームは発信されな
い。従って、この状態では、発信元端末ノード202は
同報通信フレーム204が確実に誤り無くすべての受信
側端末ノード203に受信されたかは判断できない。
【0014】すなわち、図22(a)に示すように、発
信元端末ノード202から全端末ノード203に同報通
信フレーム204が発信された後に、図22(b)に示
すように、発信元端末ノード202からあらかじめ全端
末ノード203に登録されている伝送路201に接続さ
れた全端末ノード203のアドレスデータを参照し、こ
のアドレスデータをデータフィールドに格納した受信レ
スポンス収集フレーム205を発信する。この受信レス
ポンス収集フレーム205は上記アドレスデータを参照
しつつ受信側各端末ノード203を巡回し、それぞれの
端末ノード203の受信レスポンスデータをデータフレ
ームの自己のノードアドレスと置き換えて積み上げ収集
する。最終的には、全受信側端末ノード203の受信レ
スポンスを発信元端末ノード202に同報通信フレーム
204の送達結果として与える。
【0015】つぎに、ATMスイッチ装置における同報
通信の他の従来技術を説明する。図23は例えば、(1
994年発行)MEE(三菱電機エンジニアリング株式
会社)エンジニアNo.22の30頁に示された同報機
能付きATMスイッチLSIの構成を説明した図であ
る。図23において、301はアライナLSI、302
はバッファLSI、303はコントロールLSI、30
4は共通バッファメモリ、305は空間スイッチであ
る。
【0016】このATMスイッチ装置は、空間スイッチ
305によって複数個の共通バッファメモリ304がそ
れぞれ入線と出線に接続され、コントロールLSI30
3内で共通バッファメモリ格納アドレスの管理を行う構
成である。入線に到着したATMセルは、アライナLS
I301で位相が揃えられた後、空間スイッチ305を
介して共通バッファメモリ304に蓄積される。
【0017】ATMスイッチ装置において、同報機能を
実現するためには、入線から入力された同報セルを共通
バッファメモリ304内に蓄積して、出線(宛先)へ出
力する際に複数の指定された出線に共通バッファメモリ
304に蓄積された内容を読み出す。通常セルの場合
は、セルに付与されている2バイトのスイッチヘッダの
内容から直接宛先が決定される。一方、同報セルの場合
には、アドレスコピー方式をとり、共通バッファメモリ
304に同報セルを格納するときに、通常セルと同様に
一つだけ格納して、そのアドレスを宛先に対応したアド
レス待ち行列メモリにコピーし、ヘッダに含まれる宛先
情報を同報宛先テーブルで参照して出線の宛先情報に変
換し、同報を行うべき全ての宛先に対応するアドレス待
ち行列へ共通バッファメモリ304の格納アドレスをコ
ピーする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の分散共有データ
伝送方式であるデータ通信システムおよびバス型LAN
における同報通信方式は上述のように構成されていた。
特開平6−274463号公報に示された従来のデータ
通信システムでは、例えば伝送路105に障害が発生し
送信データ(サイクリックデータ)の欠落が発生したと
き、他制御用計算機に送信データは到達しない。しか
も、データ更新時のみ送信データが送信されるので、そ
の欠落した変化データ(送信データ)は再送されること
ない。つまり、上記他制御計算機では、新たなデータ更
新が発生するまでは古いデータを保持したままになると
いう問題点があった。さらに、特開平3−98350号
公報に示された従来のバス型LANにおける同報通信方
式で送達確認を行うにしても、送達確認をするための受
信レスポンス収集フレーム205に対する再送機能が含
まれておらず、問題は残存したままとなる。
【0019】また、特開平3−98350号公報に示さ
れた従来のバス型LANにおける同報通信方式で送達確
認おこなう方式自体も、受信レスポンス収集フレーム2
05は、送達確認をとるために、全端末ノード203を
一周しなければない。したがって、送達確認の応答を得
るまでの時間が長く、非常に短い周期でデータを送信す
る場合、応答確認までに無駄に再送しなければならない
トラフィックが増加するという問題点があった。
【0020】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、分散共有データに変化があっ
たときに、変化のあった分散共有データを送信ノードに
対して送信するとともに送達確認通知を受け取るまで再
送処理を行い、また、特に送達確認を速やかに行うこと
のできる分散共有データ伝送方式を得ることを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係る分散共有
データの伝送方式は、複数の送信ノードがATMスイッ
チ装置にデータ伝送路を介して接続され、上記送信ノー
ドの分散共有メモリおよび上記ATMスイッチ装置の分
散共有メモリに分散共有データを保持するように変化の
あった分散共有データを送受信する分散共有データ伝送
方式において、上記データ伝送路に上記ATMスイッチ
装置と上記各送信ノードとの間にポイント−ポイントコ
ネクションおよび上記ATMスイッチ装置から上記各送
信ノードに対してマルチキャスト送信できるようにポイ
ント−マルチコネクションが設定され、上記ATMスイ
ッチ装置は、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ
の分散共有データの変化を所定の間隔でチェックし、上
記分散共有データに変化があったとき、上記ポイント−
マルチコネクションを介して上記変化のあった分散共有
データを上記各送信ノードにマルチキャスト送信し、か
つ、上記ポイント−マルチコネクションのバックワード
または上記ポイント−ポイントコネクションを介して上
記全送信ノードから上記分散共有データに関する送達確
認通知を受け取るまで所定の間隔で上記分散共有データ
を上記各送信ノードにマルチキャスト再送信するもので
ある。
【0022】また、複数の送信ノードがATMスイッチ
装置にデータ伝送路を介して接続され、上記送信ノード
の分散共有メモリおよび上記ATMスイッチ装置の分散
共有メモリに分散共有データを保持するように変化のあ
った分散共有データを送受信する分散共有データ伝送方
式において、上記データ伝送路に上記ATMスイッチ装
置と上記各送信ノードとの間にポイント−ポイントコネ
クションおよび上記ATMスイッチ装置から上記各送信
ノードに対してマルチキャスト送信できるようにポイン
ト−マルチコネクションが設定され、上記ATMスイッ
チ装置は、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリの
分散共有データの変化を所定の間隔でチェックし、上記
分散共有データに変化があったとき、上記ポイント−マ
ルチコネクションを介して上記変化のあった分散共有デ
ータを上記各送信ノードにマルチキャスト送信し、か
つ、上記ポイント−マルチコネクションのバックワード
または上記ポイント−ポイントコネクションを介して上
記全送信ノードから上記分散共有データの送達確認通知
を受け取るまで所定の間隔で上記分散共有データに関す
る上記送達確認通知を受け取っていない上記送信ノード
に再送信するものである。
【0023】また、送信ノードは、この送信ノードの分
散共有メモリの分散共有データの変化を所定の間隔でチ
ェックし、上記分散共有データに変化があったとき、A
TMスイッチ装置にポイント−ポイントコネクションを
介して上記変化のあった分散共有データを送信し、か
つ、上記ポイント−ポイントコネクションを介して上記
ATMスイッチ装置から上記分散共有データに関する送
達確認通知を受け取るまで所定の間隔で上記分散共有デ
ータを上記ATMスイッチ装置に再送信するものであ
る。また、送信ノードは制御用計算機およびATMスイ
ッチ装置である。
【0024】また、ATMスイッチ装置は、送信ノード
から分散共有データを受け取ったとき、この分散共有デ
ータを該ATMスイッチ装置に接続された送信ノードに
対してポイント−マルチコネクションを介してマルチキ
ャスト送信するものである。
【0025】また、複数の制御用計算機がATMスイッ
チ装置にデータ伝送路を介して接続されており、上記A
TMスイッチ装置はATMスイッチ装置の分散共有メモ
リと、分散共有メモリ制御部と、ATMスイッチ部とユ
ーザインタフェースとを有し、上記各制御用計算機は、
制御用計算機の分散共有メモリと、1個以上のCPU
と、主メモリと、上記CPUおよび主メモリに接続され
たシステムバスと、上記システムバスと上記データ伝送
路間に接続され上記制御用計算機の分散共有メモリを有
したATM通信インタフェースとを有し、上記CPUは
上記制御用計算機の分散共有メモリのリード/ライトを
行うことにより分散共有データの送受信を行う分散共有
データ伝送方式において、上記ATM通信インタフェー
スは、上記CPUが上記制御用計算機の分散共有メモリ
に書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込ま
れたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、
上記ATM通信インタフェースが送信する変化データ通
知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化
データアドレスキューの最終シーケンス番号に対応した
変化データ通知パケットがまだ一度も送信されていない
場合、その変化データ通知パケットに付与されるシーケ
ンス番号に対応した変化データアドレスキューに最新の
変化データのアドレスを登録し、上記最終シーケンス番
号が付与される変化データ通知パケットが既に一度送信
されておりかつ上記ATMスイッチ装置から上記変化デ
ータ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認
パケットを受け取っていない場合は、シーケンス番号を
更新し、その更新したシーケンス番号が付与される変化
データ通知パケットに対する変化データアドレスキュー
にアドレス情報を登録し、一定周期で送信タイミングが
来たとき、その送信すべき変化データ通知パケットに付
与されるシーケンス番号に対応する変化データアドレス
キューを読み出し、変化データアドレスキューに登録さ
れているアドレスと該アドレスに格納されている上記制
御用計算機の分散共有メモリ上のデータとシーケンス番
号をパケット化し、この変化データ通知パケットを上記
制御用計算機のATM通信インタフェースと上記ATM
スイッチ装置の分散共有メモリ制御部で接続されたポイ
ント−ポイントコネクションを介して、上記ATMスイ
ッチ装置の分散共有メモリ制御部に送信し、上記ATM
スイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記変化データ
通知パケットを受信したとき、自己が保有する上記AT
Mスイッチ装置の分散共有メモリに反映し、自己が管理
する最新送信シーケンス番号に対応する変化データアド
レスキューに受信した変化データ通知パケットのなかの
変化データアドレスのみを登録し、該ATMスイッチ装
置に接続されている上記全制御用計算機に上記変化デー
タ通知パケットを該ATMスイッチ装置から上記制御用
計算機に対してマルチキャスト送信が行えるように接続
されたポイント−マルチポイントコネクションを介して
マルチキャスト送信するとともに、上記変化データ通知
パケットを送信した送信元制御用計算機に対して上記ポ
イント−ポイントコネクションを介して送達確認パケッ
トを返送し、この送達確認パケットを受信した上記送信
元制御用計算機は、送信シーケンスキューから受信確認
されたシーケンス番号を削除し、上記マルチキャスト送
信により上記変化データ通知パケットを受信した上記各
制御用計算機は、その分散共有データを自己が保有する
制御用計算機の分散共有メモリに反映するとともに、上
記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に受信し
た上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与
した送達確認パケットを上記ポイント−マルチポイント
コネクションのバックワードを用いて返送し、上記AT
Mスイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記全制御用
計算機から送達確認パケットを受けるまでそのシーケン
ス番号に対応した変化データ通知パケットを一定周期で
再送するものである。
【0026】また、CPUが制御用計算機の分散共有メ
モリに書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き
込まれたデータを比較し、このデータに変化がある場合
は、ATM通信インタフェースがつぎに送信する分散共
有データの変化データ通知パケットに付与されるシーケ
ンス番号に対応した変化アドレスデータキューに、変化
のあったデータのアドレスを登録し、まだ一度も送信さ
れていない変化データ通知パケットに付与されるシーケ
ンス番号に対応した変化アドレスデータキューにその変
化データのアドレスが登録されている場合は、変化デー
タのアドレスを変化アドレスデータキューに登録しない
ものである。
【0027】また、ユーザインタフェースは送信ノード
ごとに伝送路と接続するポートと、上記各ポートがシー
ケンス番号の連続する送達確認パケットを受信したとき
最新受理シーケンス番号を更新する応答受理シーケンス
番号レジスタとを有し、分散共有メモリ制御部は再送タ
イミングで上記全ポートの上記応答受理シーケンス番号
レジスタの最新受理シーケンス番号をチェックすること
により受信確認をするものである。
【0028】また、送信ノードの分散共有メモリの一部
領域をこの分散共有メモリの健全を定期的に通知するた
めの健全通知エリアとし、上記送信ノードが定期的に上
記送信ノードが接続された他の送信ノードに対し健全通
知エリアの分散共有データを監視し、この分散共有デー
タが一定時間到着しなかったことをもって上記他の送信
ノード停止と認識するものである。また、健全通知エリ
アの分散共有データを監視し、この分散共有データが再
び到着し始めたことをもって該送信ノードの動作再開と
認識するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図に基
づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る
分散共有データ伝送方式の構成図である。図1におい
て、1はATMスイッチ装置、2は分散共有メモリ制御
部、2−1は分散共有メモリ、2−2は高速メモリであ
るキャッシュメモリ、3はATMスイッチ部であるAT
Mスイッチカード、4はユーザインタフェースであるユ
ーザインタフェースカード、4−1はポート、5は送信
ノードである制御用計算機、5−1はCPU、5−2は
主メモリ、5−3はATM通信インタフェース、5−3
−1は分散共有メモリ、5−3−2はATM通信制御
部、5−3−3は高速メモリであるキャッシュメモリ、
5−4はシステムバス、6はデータ伝送路であり、光フ
ァイバまたはツイストペアケーブルである。ここで、送
信ノードとは送信元ATMスイッチ装置1または制御用
計算機5が分散共有データを送信する相手のATMスイ
ッチ装置1および制御用計算機5である。
【0030】図2はこの発明の実施の形態1に係る分散
共有データ伝送方式のデータ伝送路に張られるバーチャ
ルコネクションの説明図である。図2において、8−1
〜8−8は、制御用計算機5のATM通信インタフェー
ス5−3とATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御
部2で接続されたポイント−ポイントコネクション、9
は分散共有メモリ制御部2から制御用計算機5のATM
通信インタフェース5−3とATMスイッチ装置1の分
散共有メモリ制御部2に対してマルチキャスト送信が行
えるように接続されたポイント−マルチポイントコネク
ションである。なお、図2は、コネクションの説明図で
あるので、図1に記載したATMスイッチカード3およ
びユーザインタフェースカード3の図示および説明を省
略している。
【0031】図2に示したように、制御用計算機5のA
TM通信インタフェース5−3とATMスイッチ装置1
の分散共有メモリ制御部2で接続されたポイント−ポイ
ントコネクション8−1〜8−8と、分散共有メモリ制
御部2から制御用計算機5のATM通信インタフェース
5−3とATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部
2に対してマルチキャスト送信が行えるようにポイント
−マルチポイントコネクション9を張っておく。コネク
ションの確立は、PVC(PermanentVirt
ual Connection)接続により、あらかじ
めシステム運用開始前に行ってもよいし、ATMスイッ
チ装置1がSVC(SwitchedVirtual
Connection)を扱える場合は、SVCで必要
になったときコネクション確立を行ってもよい。図2に
おいてATMスイッチ装置1が8台の制御用計算機5に
対してポイント−マルチコネクション9を張っておく場
合について説明したが、必要に応じて例えば5台の制御
用計算機に対してポイント−マルチコネクションを張っ
ておいても良いことは言うまでもない。
【0032】図1において、複数の制御用計算機5がA
TMスイッチ装置1にデータ伝送路6を介してUNI
(ユーザネットワークインタフェース)接続されてお
り、各制御用計算機5は、1個以上のCPU5−1と、
主メモリ5−2と、CPU5−1および主メモリ5−2
に接続されたシステムバス5−4と、このシステムバス
5−4とデータ伝送路6間に接続され、制御用の分散共
有メモリ5−3−1を有したATM通信インタフェース
5−3を備えている。
【0033】つぎに動作について説明する。 [制御用計算機からATMスイッチ装置への送信]図3
はこの発明の実施の形態1の分散共有データ伝送方式に
係る制御用計算機からATMスイッチ装置へのデータ伝
送を説明するフローチャートである。ATM通信インタ
フェース5−3は、所定の間隔例えば送信タイミング
(S11)ごとにCPU5−1が上記所定の間隔の間に
分散共有メモリ5−3−1に書き込んだデータと既に分
散共有メモリ5−3−1に書き込まれていたデータとを
比較する(S12)。そして、データに変化があると
き、後述する送達確認通知(S15)があるか否かを確
認する(S13)。
【0034】送達確認通知があったときには、当該変化
のあったデータのみをATMスイッチ装置1にポイント
−ポイントコネクションを介して送信する(S14)。
一方、S13において、送達確認通知がないときには、
当該送達確認に対応する送信データおよび当該変化のあ
ったデータをATMスイッチ装置1にポイント−ポイン
トコネクションを介して送信する(S16)。ここで、
送達確認通知(S15)とは、ATMスイッチ装置1が
制御用計算機5から送信データを受け取ったのち、AT
Mスイッチ装置1が当該制御用計算機5にポイント−ポ
イントコネクションを介して上記送信データを受け取っ
たことを通知する送達確認通知である送達確認データを
送信し、当該制御用計算機5がこの送達確認データを受
信することにより当該制御用計算機5は送信データの送
達を確認することである。
【0035】[ATMスイッチ装置からのマルチキャス
ト送信]図4はこの発明の実施の形態1の分散共有デー
タ伝送方式に係るATMスイッチ装置から制御用計算機
へのマルチキャスト送信を説明するフローチャートであ
る。分散共有メモリ制御部2は、所定の間隔例えば送信
タイミング(S21)ごとに上記所定の間隔の間に分散
共有メモリ2−1に書き込まれたデータと既に分散共有
メモリ2−1に書き込まれていたデータとを比較する
(S22)。そして、データに変化があるとき、後述す
る全送信ノードからの送達確認通知(S25)があるか
否かを確認する(S23)。ここで、全送信ノードと
は、ATMスイッチ装置1からマルチキャスト送信(後
述する)した制御用計算機5および他のATMスイッチ
装置1である。
【0036】全送信ノードから送達確認通知である送達
確認データを受け取ったときには、ATMスイッチ装置
1は当該変化のあったデータのみ全送信ノードにポイン
ト−マルチコネクション9を介してマルチキャスト送信
する(S24)。一方、S23において、全送信ノード
からの送達確認通知がないときには、当該送達確認通知
に対応する送信データおよび当該変化のあったデータを
ポイント−マルチコネクション9を介してマルチキャス
ト送信する(S26)。ここで、送達確認通知(S2
5)とは、各送信ノードがATMスイッチ装置1から送
信データを受け取ったのち、各送信ノードが当該ATM
スイッチ装置1にポイント−マルチコネクション9のバ
ックワードまたはポイント−ポイントコネクションを介
して送達確認データを送信し、当該ATMスイッチ装置
1がこの送達確認データを受信することによりマルチキ
ャスト送信した送信データの送達を確認することであ
る。なお、上述においては、全送信ノードに対してマル
チキャスト送信するものであっても、ATMスイッチ装
置1に分散共有データを送信した制御用計算機5を除く
全送信ノードに対してマルチキャスト送信するものであ
ってもよい。
【0037】以上のようにATMスイッチ装置1は、分
散共有メモリ2−1の分散共有データに変化があった場
合のみ、変化データをマルチキャスト送信した複数の全
送信ノード(制御用端末)からの送達確認を受け取るま
で当該変化データをマルチキャスト再送信するので、当
該変化データが確実に全送信ノードに伝送される。ま
た、制御用計算機5は、分散共有メモリ5−3−1への
書き込みデータに変化があった場合のみ、その変化デー
タをATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2の
みに送信し、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制
御部2との間で送達確認が行われるので伝送量を削減す
ることができ、また、ATMスイッチ装置1の分散共有
メモリ制御部2が、複数の送信ノード(制御用端末)と
の送達確認を集中的におこなうので、各制御用計算機5
は他の制御用計算機5との送達確認をおこなう必要がな
いので高い処理能力を必要とせずコスト低減が図れる。
【0038】なお、上述の説明においては、ATMスイ
ッチ装置1は所定の間隔で分散共有メモリ2−1の変化
をチェックして、このデータに変化があった場合に変化
データをマルチキャスト送信するものについて説明し
た。しかしながら、ATMスイッチ装置1は、送信ノー
ド(1、5)から変化データ(分散共有データ)を受け
取ったとき、この変化データを該ATMスイッチ装置1
に接続された送信ノードに対してポイント−マルチコネ
クションを介してマルチキャスト送信するように構成し
ても良い。このように構成すれば、ATMスイッチ装置
1は変化データを受け取ったとき直ちにマルチキャスト
送信することとなるので、各送信ノードは分散共有デー
タを迅速に共有することが可能となる。
【0039】[送信データのキュー管理]ついで、送信
データのキュー管理ついて説明する。図5はこの発明の
実施の形態1の分散共有データ伝送方式に係る送信シー
ケンス番号キューを説明する図である。図5において1
0、12、14は送信シーケンス番号キューの構成要素
であり送信する分散共有データのパケットに付与される
送信シーケンス番号キュー要素、16、18、20は送
信シーケンス番号キュー要素10、12、14に対応す
る変化データ通知パケット7(図7)で送信される変化
データのアドレスを格納する変化データアドレスキュー
である。そして、この変化データのアドレスはキャッシ
ュメモリ5−3−3に保持される。
【0040】ATM通信インタフェース5−3は、CP
U5−1が分散共有メモリ5−3−1に書き込んだデー
タと既に分散共有メモリ5−3−1に書き込まれたデー
タを比較する。そして、データに変化がある場合は、図
5に示すように、ATM通信インタフェース5−3が、
つぎに送信する分散共有データの変化通知データパケッ
ト7に付与されるシーケンス番号を有する送信シーケン
ス番号キュー要素に対応した変化データアドレスキュー
に、変化のあったデータのアドレスを登録する。その
際、アドレスを管理するシーケンス番号と変化データ通
知パケットに付与するシーケンス番号とは関連がないの
で、シーケンス番号管理テーブル(図示せず)上の該変
化データに1対1に対応したアドレスに格納されたシー
ケンス番号を、ATM通信インタフェース5−3が送信
する分散共有データの変化データ通知パケット7に付与
されるシーケンス番号に書き換える。
【0041】そして、つぎに送信する分散共有データの
変化データ通知パケット7の送信タイミングが来たら、
その送信すべき変化データ通知パケット7のシーケンス
番号に対応する変化データアドレスキューをリードし、
そのキューに登録されているアドレス7−1(図7)と
そのアドレスに格納されている分散共有メモリ5−3−
1上のデータ7−2(図7)とシーケンス番号7−3
(図7)を変化データ通知パケット7に組み立て、AA
L5(ATM Adaptation Layer5)
によりATMセル化して、ATMスイッチ装置1の分散
共有メモリ制御部2に対して送信する。
【0042】例えば、図5においては、送信タイミング
に送信する変化データ通知パケット7が3個ある。つま
り、実施の形態1においては、変化データ通知パケット
7に対応する送信シーケンス番号キュー要素が送信タイ
ミングの1/3の周期で取られ、送信タイミングの期間
内に3個の送信シーケンス番号キュー要素が作成され
る。ここで、送信シーケンス番号キュー要素の作成され
る周期は、送信タイミングの1/3の場合について説明
したが、送信タイミングと同周期でも1/3よりも短い
周期であってもよい。さらに、送信シーケンス番号キュ
ー要素の作成は、周期的に行われるものでなく、1つの
送信シーケンス番号キュー要素に対応する変化データア
ドレスキューに格納するアドレスの個数をあらかじめ決
めておき、この個数が決められた値を超えたときつぎの
送信シーケンス番号キュー要素を作成するようにしても
よい。
【0043】つぎに、シーケンス番号の更新について説
明する。図6はこの発明の実施の形態1の分散共有デー
タ伝送方式に係るシーケンス番号の更新を説明する説明
図である。図6において、22、24、26は送信シー
ケンス番号キュー要素であり、送信シーケンス番号キュ
ー要素22に対応する変化データ通知パケット7が既に
送信されている場合と未送信の場合について説明する。
28、30、32は各々送信シーケンス番号キュー要素
22、24、26に対応する変化データアドレスキュー
である。xは変化データアドレス、yは新しい変化デー
タアドレスであり、以下、変化データアドレスyをアド
レスキューに登録する動作について説明する。
【0044】送信すべき変化データ通知パケット7のシ
ーケンス番号を登録した送信シーケンス番号キュー要素
の最終シーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュ
ー要素24に対応した変化データ通知パケット7がまだ
一度も送信されていない場合、その送信シーケンス番号
キュー要素24の変化データアドレスキュー30に最新
の変化データのアドレスyを登録する。一方、最終シー
ケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素24
に対応した変化データ通知パケット7が既に一度送信さ
れており、且つ後述する送達確認がなされていない場合
は、シーケンス番号を1増加させてシーケンス番号を更
新し、そのシーケンス番号を有する送信シーケンス番号
キュー要素26に対応する変化データアドレスキュー3
2に変化データアドレスyを登録する。ここで、シーケ
ンス番号は、無限に更新される可能性があるので適当な
上限値に達した場合は初期値にリセットする構成として
もよい。また、ここではシーケンス番号を1増加とした
が更新の仕方には様々は方法が採用できることはいうま
でもない。
【0045】図7はこの発明の実施の形態1の分散共有
データ伝送方式に係るパケットの構成を説明する図であ
り、(a)は変化データ通知パケットの構成、(b)は
送達確認パケットの構成を説明する図である。図7にお
いて、7は変化データ通知パケットであり、このパケッ
ト7は、パケットヘッダ、変化データのアドレス7−
1、変化データのアドレス7−1に対応するデータ7−
2、およびシーケンス番号7−3により形成される。8
は送達確認パケットであり、このパケット8は、パケッ
トヘッダおよびシーケンス番号7−3により形成され
る。
【0046】そして、変化データ通知パケット7の送信
周期は、分散共有データが要求される通信レスポンス時
間から設定されるものである。しかしながら、分散共有
メモリ制御部2から送信したシーケンス番号を載せた送
達確認パケット8を受信した場合は、送信シーケンス番
号キューから該送達確認パケット8に記述されているシ
ーケンス番号を削除する。したがって、送達確認パケッ
ト8により送達確認されていない変化データ通知パケッ
ト7は、送信タイミング(周期)がくる度に最新のデー
タを載せて、送達確認がなされるまで再送されることに
なる。
【0047】制御用計算機5からの変化データ通知パケ
ット7を受信したATMスイッチ装置1の分散共有メモ
リ制御部2は、そのデータを各制御用計算機5が保有し
ている分散共有メモリ5−3−1と全く同じメモリイメ
ージをもった自己が保有する分散共有メモリ2−1に反
映するとともに、自己が管理するシーケンス番号の最新
のシーケンス番号を獲得して、そのシーケンス番号を有
する送信シーケンス番号キュー要素に対応する変化デー
タアドレスキューに、受信した変化データ通知パケット
7のなかの変化データアドレスのみを登録し、全ポート
4−1即ち全送信ノードにマルチ(ブロード)キャスト
送信する。また、分散共有メモリ制御部2は、変化デー
タ通知パケット7の受信時以外にも、一定周期で送信シ
ーケンス番号キューをリードし、そのキューの送信シー
ケンス番号キュー要素に対応する変化データアドレスキ
ューに登録されている変化データアドレスのみを読み出
し、そのアドレスと、そのアドレスに格納されている自
己の分散共有メモリ5−3上のデータと対応するシーケ
ンス番号から変化データ通知パケット7を組み立てて全
ポート4−1にブロードキャスト送信する。上述におい
て、分散共有メモリ制御部2は、変化データのアドレス
をキャッシュメモリ2−2に保持する。
【0048】各制御用計算機5のATM通信インタフェ
ース5−3は、変化データ通知パケット7を受信する
と、そのデータを自己が保有する分散共有メモリ5−3
−1に反映するとともに、ATMスイッチ装置1の分散
共有メモリ制御部2に受信したシーケンス番号を付与し
てマルチキャスト送信に対する送達確認パケット9をポ
イント−マルチポイントコネクションのバックワードを
用いて返送する。あるシーケンス番号について全送信ノ
ード例えば全接続制御用計算機5からの送達確認がとれ
ると、分散共有メモリ制御部2は、送信シーケンス番号
キューから該シーケンス番号に対応したエントリ即ち送
信シーケンス番号要素を削除する。この方法により、全
送信ノードから送達確認のとれていないシーケンス番号
に対応した変化データは一定周期で再送されることにな
る。
【0049】以上のように、送信シーケンス番号キュー
管理方式を用いているので、伝送路6が健全な場合に
は、アドレス登録時には送信シーケンス番号キューの最
終エントリのみを、送達確認パケット送信時には送信シ
ーケンス番号キューの先頭エントリのみを読み出せばよ
いので、軽い処理負荷でプロトコル処理が実行できる。
【0050】実施の形態2.以下、この発明の実施の形
態2を説明する。図8はこの発明の実施の形態2の分散
共有データ伝送方式に係る送信シーケンス番号キューを
説明する図である。図8において34は送信シーケンス
番号キュー要素10に対応する変化データ通知パケット
7で送信される変化データのアドレスを格納する変化デ
ータアドレスキューである。そして、この変化データお
よび変化データのアドレスはキャッシュメモリ5−3−
3に保持される。その他の構成については実施の形態1
と同様なのでその説明を省略する。
【0051】ATM通信インタフェース5−3は、CP
U5−1が分散共有メモリ5−3−1に書き込んだデー
タと既に分散共有メモリ5−3−1に書き込まれたデー
タを比較する。そして、データに変化がある場合は、図
8に示すように、ATM通信インタフェース5−3がつ
ぎに送信する分散共有データの変化データ通知パケット
7に付与されるシーケンス番号を有する送信シーケンス
番号キュー要素に対応した変化データアドレスキュー
に、変化のあったデータのアドレスとともに変化データ
をも登録する。そして、つぎに送信する分散共有データ
の変化データ通知パケット7の送信タイミングが来た
ら、その送信すべき変化データ通知パケット7のシーケ
ンス番号に対応する変化データアドレスキューをリード
し、そのキューに登録されているアドレスと変化データ
とシーケンス番号を変化データ通知パケット7に組み立
て、AAL5(ATM Adaptation Lay
er5)によりATMセル化して、ATMスイッチ装置
1の分散共有メモリ制御部2に対して送信する。
【0052】また、分散共有メモリ制御部2から送信し
たシーケンス番号を載せた送達確認パケット8を受信し
た場合は、送信シーケンス番号キューから該送達確認パ
ケット8に記述されているシーケンス番号を削除する。
送達確認パケット8により送達確認されていないシーケ
ンス番号を有する送信シーケンス番号キューに対応する
変化データアドレスキューに、新たな変化データのアド
レスが既に登録されている場合は、その変化データアド
レスキューに登録されている変化データをも新しい変化
データで書き換える。
【0053】以上のように、変化データのアドレスおよ
び変化データを高速メモリであるキャッシュメモリ5−
3−3にマッピングすることにより、伝送路6への送信
のために分散共有メモリ5−3−1からデータを読み出
す必要が無く、分散共有メモリ5−3−1のバス帯域を
抑えられるためメモリコストを低減できる効果がある。
一方、キャシュメモリ5−3−3のコストは増加する
が、容量は分散共有メモリに比較して小さくてもよいた
め、システム全体のコストを低減できる。なお、上述に
おいて、制御用計算機5のキャシュメモリ5−3−3に
変化データのアドレスおよび変化データを保持する場合
について説明したが、ATMスイッチ装置1のキャシュ
メモリ5−3−3に変化データのアドレスおよび変化デ
ータを保持する構成にすれば同様の効果が得られる。
【0054】実施の形態3.以下、この発明の実施の形
態3を説明する。図9はこの発明の実施の形態3の分散
共有データ伝送方式に係るシーケンス番号の更新を説明
する説明図である。図9において、送信シーケンス番号
キュー要素22に対応する変化データ通知パケット7が
既に送信されている場合と未送信の場合について説明す
る。40、42は各々送信シーケンス番号キュー要素2
2、24に対応する変化データアドレスキューである。
z1は変化データアドレス、z2は変化データアドレス
z1と同内容であるとともに新しい変化データアドレス
であり、以下、変化データアドレスz2をアドレスキュ
ーに登録する動作について説明する。その他の構成につ
いては実施の形態1と同様であるのでその説明を省略す
る。
【0055】実施の形態1においては、ATM通信イン
タフェース5−3は、CPU5−1が分散共有メモリ5
−3−1に書き込んだデータと既に分散共有メモリ5−
3−1に書き込まれたデータを比較する。そして、デー
タに変化がある場合は、図6に示すように、ATM通信
インタフェース5−3が、つぎに送信する分散共有デー
タのパケットに付与されるシーケンス番号を有する送信
シーケンス番号キュー要素に対応した変化データアドレ
スキューに、変化のあったデータのアドレスxを登録す
る場合について説明した。
【0056】しかしながら、実施の形態3の場合には、
図9に示すように、まだ一度も送信されていないシーケ
ンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素22に
対応した変化データアドレスキュー40にその変化デー
タのアドレスz1が登録されている場合(例えば、再送
待ちの送信データのなかに同じアドレスがあるとき)
は、変化データアドレスキュー40へ変化データアドレ
スz2の登録を行わない。一方、変化データアドレスキ
ュー40が既に送信されている場合には、変化データア
ドレスz2を変化アドレスキュー42に登録する。
【0057】以上のように、まだ一度も送信されていな
いシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要
素22に対応した変化データアドレスキュー40にその
変化データのアドレスz1が登録されている場合は、最
新のシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー
要素24に対応した変化データアドレスキュー42へ変
化データアドレスz2の登録を行わないように構成され
ているので、同一の最新データを複数の変化データ通知
パケット7で送信するといった無駄な送信を回避でき、
伝送路6を効率的に使用することができる。
【0058】実施の形態4.以下、この発明の実施の形
態4を説明する。図10はこの発明の実施の形態4の分
散共有データ伝送方式に係るシーケンス番号の更新を説
明する説明図である。図10において、送信シーケンス
番号キュー要素22に対応する変化データ通知パケット
7が既に送信されている場合と未送信の場合について説
明する。44、46は各々送信シーケンス番号キュー要
素22、24に対応する変化データアドレスキューであ
る。w1は変化データアドレス、w2は変化データアド
レスw1と同内容であるとともに新しい変化データアド
レス、date(w1)、date(w2)は各々変化
データアドレスw1、w2に対応する変化データであ
る。以下、変化データアドレスw2およびdate(w
2)をアドレスキューに登録する動作について説明す
る。その他の構成については実施の形態3と同様である
のでその説明を省略する。
【0059】実施の形態3においては、ATM通信イン
タフェース5−3は、CPU5−1が分散共有メモリ5
−3−1に書き込んだデータと既に分散共有メモリ5−
3−1に書き込まれたデータを比較する。そして、デー
タに変化がある場合は、図9に示すように、まだ一度も
送信されていないシーケンス番号を有する送信シーケン
ス番号キュー要素22に対応した変化データアドレスキ
ュー40にその変化データのアドレスz1が登録されて
いる場合(例えば、再送待ちの送信データのなかに同じ
アドレスがあるとき)は、変化データアドレスキュー4
0へ変化データアドレスz2の登録を行わない。一方、
変化データアドレスキュー40が既に送信されている場
合には、変化データアドレスz2を変化アドレスキュー
42に登録する場合について説明した。
【0060】これに対し、実施の形態4の場合には、図
10に示すように、まだ一度も送信されていないシーケ
ンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素22に
対応した変化データアドレスキュー40にその変化デー
タのアドレスw1および変化データdate(w1)が
登録されている場合は、変化データアドレスキュー40
へ変化データアドレスz2および変化データdate
(w2)の登録を行わない。一方、変化データアドレス
キュー40が既に送信されている場合には、変化データ
アドレスz2および変化データdate(w2)を変化
アドレスキュー42に登録する。つまり、変化データア
ドレスおよび変化データをキャッシュメモリ5−3−3
に保持することとなり、実施の形態2と実施の形態3を
組み合わせたこととなる。
【0061】以上のように、変化データアドレスおよび
変化データをキャシュメモリ5−3−3にマッピングす
ることにより、伝送路6への送信のために分散共有メモ
リ5−3−1からデータを読み出す必要が無く、分散共
有メモリ5−3−1のバス帯域を抑えられるためメモリ
コストを低減でき、かつ、まだ一度も送信されていない
シーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素
22に対応した変化データアドレスキュー40にその変
化データのアドレスz1が登録されている場合は、最新
のシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要
素24に対応した変化データアドレスキュー42へ変化
データアドレスz2の登録を行わないように構成されて
いるので、同一の最新データを複数の変化データ通知パ
ケット7で送信するといった無駄な送信を回避でき、伝
送路6を効率的に使用することができる。
【0062】実施の形態5.実施の形態1では、ATM
スイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2が送信ノード
に対してマルチキャスト送信したのち、送達確認即ち応
答が返らなかったとき、全送信ノードに対して対して分
散共有データを再送(マルチキャスト送信)し続ける場
合について説明した。しかしながら、ATMスイッチ装
置1の分散共有メモリ制御部2が送信ノードに対してマ
ルチキャスト送信したのち、送達確認通知即ち応答が返
らなかったとき、分散共有データを送信すべき送信ノー
ドが接続されているポート4−1を分散共有メモリ制御
部2が事前に認識し、応答が返らなかったポート4−1
に対してのみ再送を行うようにしてもよい。以上のよう
に構成したので、送達確認パケット7を返した送信ノー
ドにまで既に受信した再送データを送信することが無く
なる。したがって、送信ノードとユーザインタフェース
カード4間の伝送路6の帯域を有効に使用することがで
きる。
【0063】実施の形態6.以下、この発明の実施の形
態6を説明する。図11はこの発明の実施の形態6の分
散共有データ伝送方式に係る構成図である。図11にお
いて、1−2はATMスイッチ装置内バス、4−2は送
達確認通知である送達確認パケット8を受信即ち応答を
受理したとき応答受理ビットをセットする応答受理テー
ブルである。その他の構成については実施の形態1と同
様であるのでその説明を省略する。実施の形態1におい
ては、分散共有メモリ制御部2が、すべての応答を確認
し再送制御を行う場合について説明した。しかしなが
ら、分散共有メモリ制御部2が、各ポート4−1が応答
受理テーブルのビットをチェックすることにより再送制
御行ってもよい。
【0064】図11に示すように、各応答受理テーブル
4−2は、各ポート4−1が送達確認パケット8を受信
したとき即ち応答受理を確認したとき応答受理ビットに
1をセットするとともに送達確認パケットのシーケンス
番号記憶する。分散共有メモリ制御部2は、前回応答受
理を確認した送達確認パケット8のシーケンス番号を記
憶しておき、そのつぎのシーケンス番号から応答受理テ
ーブル4−2をチェックする。そして、対応するシーケ
ンス番号の応答受理ビットが応答受理テーブル4−2に
セットされていたらそのビットをリセットして、そのつ
ぎのシーケンス番号のチェックを実施する。つまり、分
散共有メモリ制御部2は再送タイミングで応答受理テー
ブル4−2における対応するシーケンス番号のビットチ
ェックをし即ち送達確認パケット8の受信状況をチェッ
クする。そして、応答が返らないポート4−1があった
場合には、即ちビットがセットされていない応答受理テ
ーブル4−2があるときは、一定周期でそのポート4−
1に対して再送を行う。
【0065】以上のように、応答受理テーブル4−2が
各ポート4−1が受信した送達確認パケットのシーケン
ス番号を記録するとともにビットをセットし、分散共有
メモリ制御部2が再送タイミングでこれをチェックする
構成としているので、分散共有メモリ制御部2が複数の
制御用計算機5からの送達確認パケット8の受信処理と
シーケンス番号の抽出をおこなう必要がなく、大幅に受
信処理とシーケンス番号抽出負荷を低減することがで
き、コスト低減をはかることができる。また、分散共有
メモリ制御部2の送達確認パケット8の受信負荷を軽減
して、スループットの高いシステムを構築することがで
きる。
【0066】実施の形態7.以下、この発明の実施の形
態7を説明する。図12はこの発明の実施の形態7の分
散共有データ伝送方式に係る構成図である。図12にお
いて、4−3はシーケンス番号の連続する送達確認パケ
ット8を受理したときその送達確認パケットのシーケン
ス番号を記憶する応答受理シーケンス番号レジスタであ
る。その他の構成については実施の形態6と同様である
のでその説明を省略する。実施の形態6では、各応答受
理テーブル4−2に各ポート4−1が受信した送達確認
パケットのシーケンス番号を記憶するとともにビットを
セットし、再送タイミングで分散共有メモリ制御部2が
このビットをチェックし再送制御をする場合について説
明した。しかしながら、各ポート4−1が連続する送達
確認パケットを受信したとき、分散共有メモリ制御部2
に対し送達確認を行うようにしてもよい。
【0067】図12に示すように、各応答受理シーケン
ス番号レジスタ4−3は、各ポート4−1が連続したシ
ーケンス番号の送達確認パケットを受信した場合のみ、
最新受理シーケンス番号を更新するとともに分散共有メ
モリ制御部2に対しそのシーケンス番号を提示する。そ
して、分散共有メモリ制御部2は、例えば、各ポート4
−1ごとに前回応答受理を確認したシーケンス番号を記
憶しておき、その最新受理シーケンス番号から送信した
最新の送信シーケンス番号までに対応する変化データ通
知パケット7を再送する。
【0068】以上のように、各ポート4−1が連続した
シーケンス番号の送達確認パケット8を受信した場合の
み、最新受理シーケンス番号として分散共有メモリ制御
部2に提示する構成としたので、各ポート4−1が受理
シーケンス番号提示用のメモリを実装する必要が無く、
レジスタ一本を実装するのみでよいのでコスト低減を図
るとともに各ポート4−1での処理を軽減できる。
【0069】実施の形態8.以下、この発明の実施の形
態8を図1に基づいて説明する。実施の形態1では、図
2に示すようにATMスイッチ装置1に送信ノードとし
て制御用計算機5が8台接続されている場合について説
明した。実施の形態8では、ATMスイッチ装置1同士
が接続された伝送方式について説明する。一方のATM
スイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2から変化デー
タ通知パケット7が送信された場合、もう一方のATM
スイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2にそのパケッ
トが到達するようにコネクションを確立する。そして、
ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2は、変
化データ通知パケット7を受信したとき、隣接のATM
スイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2にポイント−
マルチコネクションのバックワードを用いて送達確認パ
ケット8を返し、かつ、受信した変化データ通知パケッ
ト7のアドレスとデータを自己の分散共有メモリ2−1
に反映し、この変化データ通知パケット7を受信した隣
接ATMスイッチ装置1が接続されたポート4−1を除
外して全ポート4−1にポイント−マルチコネクション
を介して自己に接続された制御用計算機5に、自己の変
化データ通知パケット7をマルチキャスト送信する。
【0070】以上のように、ATMスイッチ装置1同士
が接続された伝送方式に対しても対応できる構成とした
ので、1台のATMスイッチ装置1に接続できる制御用
計算機5の台数の制限を越える多数の制御用計算機5に
対して分散共有データを提供でき、大規模なシステムの
構築が可能になる。
【0071】実施の形態9.以下、この発明の実施の形
態9を説明する。図13はこの発明の実施の形態9の共
有データ伝送方式に係る分散共有メモリの保持内容を示
す図である。図13において、5−7は分散共有メモリ
5−3−1メモリ空間のうち健全通知用のエリアであ
る。その他の構成については実施の形態1と同様である
のでその説明を省略する。
【0072】制御用計算機5は、分散共有メモリ5−3
−1の一部領域を自己の健全性を定期的に通知するため
の健全通知エリア5−7として使用して、健全通知用の
分散共有データを自己が接続された全ATMスイッチ装
置1の分散共有メモリ制御部2宛にコネクションを張っ
て定期的に送信する。そして、分散共有メモリ制御部2
はこの健全通知用の分散共有データを監視し、この分散
共有データが一定時間到着しなかったことをもって制御
用計算機5を停止と認識して、送達確認パケットの監視
対象から除外する。なお、制御用計算機5の分散共有メ
モリ5−3−1に健全通知用エリア5−7を設ける場合
について説明したが、ATMスイッチ装置1の分散共有
メモリ2−1についても同様である。
【0073】以上のように、ATMスイッチ装置1の分
散共有メモリ制御部2が接続された制御用計算機5およ
び隣接ATMスイッチ装置1の分散メモリ制御部2の健
全性を監視し、異常時には送達確認パケット8の監視対
象から除外する構成としたので、制御用計算機5、伝送
路6、ATMスイッチ装置1の故障時に、無限に変化デ
ータ通知パケット7の再送をおこなうことによる伝送帯
域の浪費を避けることができ、耐障害性に優れた分散共
有データ伝送方式を実現できる。
【0074】実施の形態10.以下、この発明の実施の
形態10を図12に基づいて説明する。実施の形態9で
説明した動作に加え、実施の形態10では以下の動作を
する。制御用計算機5およびATMスイッチ装置1は、
健全通知用の分散共有データを監視し、この分散共有デ
ータが再び到着し始めたことをもって該制御用計算機
5、該伝送路6、または、該隣接ATMスイッチ装置1
の動作再開と認識して送達確認パケット8の監視対象の
送信ノードに加える。以上ように、健全通知用の分散共
有データが再び到着し始めたことをもって該制御用計算
機5、または、ATMスイッチ装置1の送達確認パケッ
ト監視対象に加える構成としたので、制御用計算機5、
伝送路6、または、ATMスイッチ装置1が故障復旧後
にシステムに参入した際に、これら障害復旧した装置を
手入力等により送達確認パケット8の監視対象に加える
設定操作が不必要となり、保守性に優れた分散共有デー
タ伝送方式を実現できる。
【0075】実施の形態11.以下、この発明の実施の
形態11を説明する。図14はこの発明の実施の形態1
1の分散共有データ伝送方式に係る送信優先度を設けた
送信シーケンス番号キューを説明する図である。図14
において、50、51、52は各々高速、中速、低速の
送信シーケンス番号キューである。実施の形態1では、
1つの送信シーケンス番号キューを設けたのみであった
が、実施の形態11では、制御用計算機5側でも、AT
Mスイッチ装置1側でも、速度クラスに対応して高速、
中速、低速の送信シーケンス番号キューを複数設ける。
ここで、分散共有データの通信のレスポンス性能に応じ
送信シーケンス番号キューを複数クラス設け、レスポン
ス時間の制約が厳しいクラスの変化データ通知パケット
7は再送周期を短く設定し、レスポンス時間の制約が厳
しくないクラスの変化データ通知パケット7は再送周期
を長く設定する。そして、レスポンス時間制約の厳しい
分散共有データを高速の送信シーケンス番号キュー50
に割り当て、そのキューを優先的に処理する。
【0076】以上のように、分散共有データの通信のレ
スポンス性能に応じ送信シーケンス番号キューを複数ク
ラス設け、クラス毎に送信シーケンス番号キューを設け
る構成としたので、最もレスポンス性能が厳しい分散共
有データに合わせて伝送方式全体の送信周期を短くする
必要がなくなり全伝送量を削減でき、コスト低減と伝送
路6の効率的利用が図れる。
【0077】実施の形態12.この発明の実施の形態1
2を説明する。図15はこの発明の実施の形態12の分
散共有データ伝送方式に係る制御用計算機が伝送分散方
式に参入するときの説明図である。図15において、5
−8は再参入した制御用計算機、60は分散共有データ
の送信要求、61は分散共有データのデータパケット、
62はデータパケット61の送達確認パケットである受
信応答である。その他の構成については実施の形態1と
同様であるのでその説明を省略する。
【0078】つぎに動作について説明する。制御用計算
機5−8が伝送方式であるネットワークからの解列後再
び参入した場合、制御用計算機5−8のATM通信イン
タフェース5−3は、自己が直接コネクションを張って
いるATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に
対して、分散共有メモリ制御部2が保有する全メモリデ
ータである分散共有データの送信要求60を発行する。
この送信要求60を受信した分散共有メモリ制御部2
は、全メモリデータをメモリアドレスとメモリデータを
搭載したデータパケット61として、送信要求元制御用
計算機5−8のATM通信インタフェース5−3に送信
する。このデータパケット61を受信したATM通信イ
ンタフェース3−1は、受信データを自己の分散共有メ
モリ5−3−1に反映させる。そして、全データの受信
を完了したのち、制御用計算機5−8のCPU5−1に
対して、受信完了を通知し、分散共有メモリ5−3−1
の使用が可能になったことを通知する。また、このデー
タパケット61を受信したのち、送信元のATMスイッ
チ装置1に対して送達確認パケット62を返送する。
【0079】以上のように、制御用計算機5−8がネッ
トワークからの解列後再び参入した場合、最新の分散共
有データを自らが接続されているATMスイッチ装置1
の分散共有メモリ制御部2から収集し、自己の分散共有
メモリ5−3−1に反映する構成としたので、解列後再
び参入した制御用計算機5−8が他の全制御用計算機5
からメッセージ伝送等を用いて最新の分散共有メモリデ
ータを獲得したり、他の全制御用計算機5に対して全メ
モリ領域を変化データが起こったものする状態に設定さ
せ、変化データ通知パケット7を用いて全制御用計算機
5にブロードキャストさせる等の方法を用いて、関係の
ないUNIの伝送量を無駄に増やしたり、各制御用計算
機5に他の全制御用計算機5からのデータ収集と送達確
認プロトコル処理を実装する必要がなくなり、保守性の
優れた分散共有メモリシステムを安価に実現することが
できる。なお、実施の形態12では、制御用計算機が再
参入する場合について説明したが、新たに増設された制
御用計算機が新規に参入する場合にも同様にして参入す
ることができる。
【0080】実施の形態13.この発明の実施の形態1
3を説明する。図16はこの発明の実施の形態12の分
散共有データ伝送方式に係る制御用計算機が伝送分散方
式に参入するときの説明図である。図16において、1
−8は再参入したATMスイッチ装置、70、77は分
散共有データの送信要求、71、78は分散共有データ
のデータパケット、72、79はデータパケット71、
78の送達確認パケットである受信応答である。その他
の構成については実施の形態1と同様であるのでその説
明を省略する。
【0081】つぎに動作について説明する。ATMスイ
ッチ装置1−8がネットワークから解列後再び参入した
場合、ATMスイッチ装置1−8の分散共有メモリ制御
部2は、自己が直接コネクションを張っている制御用計
算機5のATM通信インタフェース5−3およびATM
スイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対して、制
御用計算機5のATM通信インタフェース5−3にはそ
の分散共有メモリ5−3−1に送信エリアとして設定さ
れているエリアの分散共有データの送信要求70、隣接
ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対し
てはこの分散共有メモリ制御部2が配布責任を持つ分散
共有メモリ2−1の分散共有データの送信要求77を発
行する。
【0082】この送信要求70、77を受信したATM
通信インタフェース5−3および隣接の分散共有メモリ
制御部2は、全メモリデータをメモリアドレスとメモリ
データを搭載した変化データ通知パケット71、78と
して、送信要求元のATMスイッチ装置1−8の分散共
有メモリ制御部2に送信する。このデータパケット7
1、78を受信した分散共有メモリ制御部2は、受信デ
ータを自己の分散共有メモリ2−1に反映させる。そし
て、全データの受信を完了したのち、制御用計算機5お
よびATMスイッチ装置1に送達確認パケット72、7
9を返送する。その後、ネットワークが保有する最新の
分散共有メモリデータを取得するとともに、接続されて
いる制御用計算機5と隣接ATMスイッチ装置1に対し
て変化データ通知パケット7のマルチキャスト送信と、
送達確認と再送処理をおこなう。
【0083】以上のように、ATMスイッチ装置1−8
がネットワークから解列後再び参入した場合、ATMス
イッチ装置1−8の分散共有メモリ制御部2は、自己が
直接コネクションを張っている制御用計算機5とATM
スイッチ装置1から最新の分散共有データを獲得し、こ
れを全制御用計算機5と隣接ATMスイッチ装置1に配
布する構成としたので、各制御用計算機5がATM通信
の再開検出と他の全制御用計算機5と隣接ATMスイッ
チ装置1から最新の分散共有データを個別に収集する必
要が無い。つまり、各制御用計算機5に実装すべきプロ
トコルを複雑にする必要が無く、障害復旧後のシステム
復旧作業を自動化した分散共有データ伝送方式を安価に
実現することができる。
【0084】実施の形態14.この発明の実施の形態1
4を説明する。図17はこの発明の実施の形態14の分
散共有データ伝送方式に係るパケットの構成を説明する
図である。図17において、80は変化データ通知パケ
ットであり、このパケット80は、パケットヘッダ、変
化データのアドレス7−1、変化データのアドレス7−
1に対応するデータ7−2、およびシーケンス番号7−
3、FCS(Frame CheckSequenc
e)82により形成される。実施の形態1では、変化デ
ータの通知に変化データ通知パケット7を用いるように
説明したが、AAL5を用いた場合、セル化、セル組み
立てに時間を要するため、レスポンス時間に影響を与え
る。そこで、高速なレスポンスを要する場合には、AA
L5パケットではなく、ATMセルに直接、変化データ
のアドレスとデータとシーケンス番号を書き込んで送受
信する。この場合、このATMセルにはデータの健全性
を確認するためのFCSを1セル毎に付与する。
【0085】以上のように、ATMセルに直接、変化デ
ータのアドレスとデータとシーケンス番号を書き込んで
送受信する構成としたので、パケットのATMセルへの
分解遅延とATMセルからパケットへの組立遅延を省略
でき、伝送遅延の短い高いレスポンス性能を持った分散
共有データ伝送方式を安価に構築できる。
【0086】
【発明の効果】この発明に係る分散共有データの伝送方
式は、複数の送信ノードがATMスイッチ装置にデータ
伝送路を介して接続され、上記送信ノードの分散共有メ
モリおよび上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリに
分散共有データを保持するように変化のあった分散共有
データを送受信する分散共有データ伝送方式において、
上記データ伝送路に上記ATMスイッチ装置と上記各送
信ノードとの間にポイント−ポイントコネクションおよ
び上記ATMスイッチ装置から上記各送信ノードに対し
てマルチキャスト送信できるようにポイント−マルチコ
ネクションが設定され、上記ATMスイッチ装置は、上
記ATMスイッチ装置の分散共有メモリの分散共有デー
タの変化を所定の間隔でチェックし、上記分散共有デー
タに変化があったとき、上記ポイント−マルチコネクシ
ョンを介して上記変化のあった分散共有データを上記各
送信ノードにマルチキャスト送信し、かつ、上記ポイン
ト−マルチコネクションのバックワードまたは上記ポイ
ント−ポイントコネクションを介して上記全送信ノード
から上記分散共有データに関する送達確認通知を受け取
るまで所定の間隔で上記分散共有データを上記各送信ノ
ードにマルチキャスト再送信するので、ATMスイッチ
装置は、変化した分散共有データが確実に全送信ノード
に伝送できる。
【0087】また、複数の送信ノードがATMスイッチ
装置にデータ伝送路を介して接続され、上記送信ノード
の分散共有メモリおよび上記ATMスイッチ装置の分散
共有メモリに分散共有データを保持するように変化のあ
った分散共有データを送受信する分散共有データ伝送方
式において、上記データ伝送路に上記ATMスイッチ装
置と上記各送信ノードとの間にポイント−ポイントコネ
クションおよび上記ATMスイッチ装置から上記各送信
ノードに対してマルチキャスト送信できるようにポイン
ト−マルチコネクションが設定され、上記ATMスイッ
チ装置は、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリの
分散共有データの変化を所定の間隔でチェックし、上記
分散共有データに変化があったとき、上記ポイント−マ
ルチコネクションを介して上記変化のあった分散共有デ
ータを上記各送信ノードにマルチキャスト送信し、か
つ、上記ポイント−マルチコネクションのバックワード
または上記ポイント−ポイントコネクションを介して上
記全送信ノードから上記分散共有データの送達確認通知
を受け取るまで所定の間隔で上記分散共有データに関す
る上記送達確認通知を受け取っていない上記送信ノード
に再送信するので、伝送路の帯域を有効に使用すること
ができる。
【0088】また、送信ノードは、この送信ノードの分
散共有メモリの分散共有データの変化を所定の間隔でチ
ェックし、上記分散共有データに変化があったとき、A
TMスイッチ装置にポイント−ポイントコネクションを
介して上記変化のあった分散共有データを送信し、か
つ、上記ポイント−ポイントコネクションを介して上記
ATMスイッチ装置から上記分散共有データに関する送
達確認通知を受け取るまで所定の間隔で上記分散共有デ
ータを上記ATMスイッチ装置に再送信するので、AT
Mスイッチ装置の分散共有メモリ制御部が複数の送信ノ
ードとの送達確認を集中的に行うことができ、各送信ノ
ードは他の送信ノードとの送達確認をおこなう必要がな
いので高い処理能力を必要とせずコスト低減が図れると
ともに伝送量を削減することができる。
【0089】また、送信ノードは制御用計算機およびA
TMスイッチ装置であるので、ATMスイッチ装置同士
が接続された伝送方式に対しても対応でき大規模なシス
テムの構築が可能になる。
【0090】また、ATMスイッチ装置は、送信ノード
から分散共有データを受け取ったとき、この分散共有デ
ータを該ATMスイッチ装置に接続された送信ノードに
対してポイント−マルチコネクションを介してマルチキ
ャスト送信するので、各送信ノードは、分散共有データ
を迅速に共有することが可能となる。
【0091】また、複数の制御用計算機がATMスイッ
チ装置にデータ伝送路を介して接続されており、上記A
TMスイッチ装置はATMスイッチ装置の分散共有メモ
リと、分散共有メモリ制御部と、ATMスイッチ部とユ
ーザインタフェースとを有し、上記各制御用計算機は、
制御用計算機の分散共有メモリと、1個以上のCPU
と、主メモリと、上記CPUおよび主メモリに接続され
たシステムバスと、上記システムバスと上記データ伝送
路間に接続され上記制御用計算機の分散共有メモリを有
したATM通信インタフェースとを有し、上記CPUは
上記制御用計算機の分散共有メモリのリード/ライトを
行うことにより分散共有データの送受信を行う分散共有
データ伝送方式において、上記ATM通信インタフェー
スは、上記CPUが上記制御用計算機の分散共有メモリ
に書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込ま
れたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、
上記ATM通信インタフェースが送信する変化データ通
知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化
データアドレスキューの最終シーケンス番号に対応した
変化データ通知パケットがまだ一度も送信されていない
場合、その変化データ通知パケットに付与されるシーケ
ンス番号に対応した変化データアドレスキューに最新の
変化データのアドレスを登録し、上記最終シーケンス番
号が付与される変化データ通知パケットが既に一度送信
されておりかつ上記ATMスイッチ装置から上記変化デ
ータ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認
パケットを受け取っていない場合は、シーケンス番号を
更新し、その更新したシーケンス番号が付与される変化
データ通知パケットに対する変化データアドレスキュー
にアドレス情報を登録し、一定周期で送信タイミングが
来たとき、その送信すべき変化データ通知パケットに付
与されるシーケンス番号に対応する変化データアドレス
キューを読み出し、変化データアドレスキューに登録さ
れているアドレスと該アドレスに格納されている上記制
御用計算機の分散共有メモリ上のデータとシーケンス番
号をパケット化し、この変化データ通知パケットを上記
制御用計算機のATM通信インタフェースと上記ATM
スイッチ装置の分散共有メモリ制御部で接続されたポイ
ント−ポイントコネクションを介して、上記ATMスイ
ッチ装置の分散共有メモリ制御部に送信し、上記ATM
スイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記変化データ
通知パケットを受信したとき、自己が保有する上記AT
Mスイッチ装置の分散共有メモリに反映し、自己が管理
する最新送信シーケンス番号に対応する変化データアド
レスキューに受信した変化データ通知パケットのなかの
変化データアドレスのみを登録し、該ATMスイッチ装
置に接続されている上記全制御用計算機に上記変化デー
タ通知パケットを該ATMスイッチ装置から上記制御用
計算機に対してマルチキャスト送信が行えるように接続
されたポイント−マルチポイントコネクションを介して
マルチキャスト送信するとともに、上記変化データ通知
パケットを送信した送信元制御用計算機に対して上記ポ
イント−ポイントコネクションを介して送達確認パケッ
トを返送し、この送達確認パケットを受信した上記送信
元制御用計算機は、送信シーケンスキューから受信確認
されたシーケンス番号を削除し、上記マルチキャスト送
信により上記変化データ通知パケットを受信した上記各
制御用計算機は、その分散共有データを自己が保有する
制御用計算機の分散共有メモリに反映するとともに、上
記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に受信し
た上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与
した送達確認パケットを上記ポイント−マルチポイント
コネクションのバックワードを用いて返送し、上記AT
Mスイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記全制御用
計算機から送達確認パケットを受けるまでそのシーケン
ス番号に対応した変化データ通知パケットを一定周期で
再送するので、データ伝送路が健全な場合には、アドレ
ス登録時には送信シーケンス番号キューの最終エントリ
のみを、送達確認パケット送信時には送信シーケンス番
号キューの先頭エントリのみを読み出せばよく、軽い処
理負荷でプロトコル処理が実行できる。
【0092】また、CPUが制御用計算機の分散共有メ
モリに書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き
込まれたデータを比較し、このデータに変化がある場合
は、ATM通信インタフェースがつぎに送信する分散共
有データの変化データ通知パケットに付与されるシーケ
ンス番号に対応した変化アドレスデータキューに、変化
のあったデータのアドレスを登録し、まだ一度も送信さ
れていない変化データ通知パケットに付与されるシーケ
ンス番号に対応した変化アドレスデータキューにその変
化データのアドレスが登録されている場合は、変化デー
タのアドレスを変化アドレスデータキューに登録しない
ので、同一の最新データを複数の変化データ通知パケッ
トで送信するといった無駄な送信を回避でき、伝送路を
効率的に使用することができる。
【0093】また、ユーザインタフェースは送信ノード
ごとに伝送路と接続するポートと、上記各ポートがシー
ケンス番号の連続する送達確認パケットを受信したとき
最新受理シーケンス番号を更新する応答受理シーケンス
番号レジスタとを有し、分散共有メモリ制御部は再送タ
イミングで上記全ポートの上記応答受理シーケンス番号
レジスタの最新受理シーケンス番号をチェックすること
により受信確認をするので、各ポーが受理シーケンス番
号提示用のメモリを実装する必要が無く各ポートでの処
理を軽減できる。。
【0094】また、送信ノードの分散共有メモリの一部
領域をこの分散共有メモリの健全を定期的に通知するた
めの健全通知エリアとし、上記送信ノードが定期的に上
記送信ノードが接続された他の送信ノードに対し健全通
知エリアの分散共有データを監視し、この分散共有デー
タが一定時間到着しなかったことをもって上記他の送信
ノード停止と認識するので、制御用計算機、伝送路、A
TMスイッチ装置1故障時に、無限に変化データ通知パ
ケットの再送をおこなうことによる伝送帯域の浪費を避
けることができ、耐障害性に優れた分散共有データ伝送
方式を実現できる。
【0095】また、健全通知エリアの分散共有データを
監視し、この分散共有データが再び到着し始めたことを
もって該送信ノードの動作再開と認識するので、制御用
計算機、データ伝送路、または、ATMスイッチ装置が
故障復旧後にシステムに参入した際に、これら障害復旧
した装置を手入力等により送達確認パケットの監視対象
に加える設定操作が不必要となり、保守性に優れた分散
共有データ伝送方式を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る分散共有デー
タ伝送方式の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係るデータ伝送路
に張られるバーチャルコネクションの説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る制御用計算機
からATMスイッチ装置へのデータ伝送を説明するフロ
ーチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1に係るATMスイッ
チ装置から制御用計算機へのマルチキャスト送信を説明
するフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る送信シーケン
ス番号キューを説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係るシーケンス番
号の更新を説明する説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態1に係るパケットの構
成を説明する図であり、(a)は変化データ通知パケッ
トの構成、(b)は送達確認パケットの構成を説明する
図である。
【図8】 この発明の実施の形態2に係る送信シーケン
ス番号キューを説明する図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に係るシーケンス番
号の更新を説明する説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態4に係るシーケンス
番号の更新を説明する説明図である。
【図11】 この発明の実施の形態6に係る分散共有デ
ータ伝送方式の構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に係る分散共有デ
ータ伝送方式の構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態9に係る分散共有メ
モリの保持内容を示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態11に係る送信優先
度を設けた送信シーケンス番号キューを説明する図であ
る。
【図15】 この発明の実施の形態12に係る制御用計
算機が伝送分散方式に参入するときの説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態13に係るATMス
イッチ装置が伝送分散方式に参入するときの説明図であ
る。
【図17】 この発明の実施の形態14に係るパケット
の構成を説明する図である。
【図18】 従来のデータ通信システムを示す図であ
る。
【図19】 従来主メモリの主メモリ空間の状態及びサ
イクリックデータメモリのサイクリックデータメモリ空
間の状態遷移の一例を示す説明図である。
【図20】 従来の通信コントローラの要部構成を示す
ブロック図である。
【図21】 従来のデータ伝送路に送信される更新サイ
クリックデータを格納したデータフレームの例を示す説
明図である。
【図22】 従来のバス型LANにおける同報通信方式
の一実施の形態を示す図である。
【図23】 従来の同報機能付きATMスイッチLSI
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ATMスイッチ装置 1−2 ATMス
イッチ装置内バス 1−8 再参入したATMスイッチ装置 2 分散共有メモリ制御部 2−1 分散共有
メモリ 2−2 キャッシュメモリ 3 ATMスイッチカード 4 ユーザインタフェースカード 4−1 ポート 4−2応答受理テーブル 4−3 応答受理シーケンス番号レジスタ 5 制御用計算機 5−1 CPU 5−2 主メモリ 5−3 ATM通
信インタフェース 5−3−1 分散共有メモリ 5−3−2 AT
M通信制御部 5−3−3 キャッシュメモリ 5−4 システム
バス 5−7 健全通知用エリア 5−8 再参入し
た制御用計算機 6 光ファイバ 7 変化データ通知パケット 7−1 変化デー
タアドレス 7−2 変化データ 7−3 シーケン
ス番号 8 送達確認パケット 8−1〜8−8ポイント−ポイントコネクション 9 ポイント−マルチコネクション 50 高速送信シーケンス番号キュー 51 中速送信シーケンス番号キュー 52 低速送信シーケンス番号キュー 60、70、77 送信要求 61、71、78
データパケット 62、72、79 受信確認 80 変化データ通知パケット 82 FCS

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の送信ノードがATMスイッチ装置
    にデータ伝送路を介して接続され、上記送信ノードの分
    散共有メモリおよび上記ATMスイッチ装置の分散共有
    メモリに分散共有データを保持するように変化のあった
    分散共有データを送受信する分散共有データ伝送方式に
    おいて、上記データ伝送路に上記ATMスイッチ装置と
    上記各送信ノードとの間にポイント−ポイントコネクシ
    ョンおよび上記ATMスイッチ装置から上記各送信ノー
    ドに対してマルチキャスト送信できるようにポイント−
    マルチコネクションが設定され、上記ATMスイッチ装
    置は、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリの分散
    共有データの変化を所定の間隔でチェックし、上記分散
    共有データに変化があったとき、上記ポイント−マルチ
    コネクションを介して上記変化のあった分散共有データ
    を上記各送信ノードにマルチキャスト送信し、かつ、上
    記ポイント−マルチコネクションのバックワードまたは
    上記ポイント−ポイントコネクションを介して上記全送
    信ノードから上記分散共有データに関する送達確認通知
    を受け取るまで所定の間隔で上記分散共有データを上記
    各送信ノードにマルチキャスト再送信することを特徴と
    する分散共有データ伝送方式。
  2. 【請求項2】 複数の送信ノードがATMスイッチ装置
    にデータ伝送路を介して接続され、上記送信ノードの分
    散共有メモリおよび上記ATMスイッチ装置の分散共有
    メモリに分散共有データを保持するように変化のあった
    分散共有データを送受信する分散共有データ伝送方式に
    おいて、上記データ伝送路に上記ATMスイッチ装置と
    上記各送信ノードとの間にポイント−ポイントコネクシ
    ョンおよび上記ATMスイッチ装置から上記各送信ノー
    ドに対してマルチキャスト送信できるようにポイント−
    マルチコネクションが設定され、上記ATMスイッチ装
    置は、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリの分散
    共有データの変化を所定の間隔でチェックし、上記分散
    共有データに変化があったとき、上記ポイント−マルチ
    コネクションを介して上記変化のあった分散共有データ
    を上記各送信ノードにマルチキャスト送信し、かつ、上
    記ポイント−マルチコネクションのバックワードまたは
    上記ポイント−ポイントコネクションを介して上記全送
    信ノードから上記分散共有データの送達確認通知を受け
    取るまで所定の間隔で上記分散共有データに関する上記
    送達確認通知を受け取っていない上記送信ノードに再送
    信することを特徴とする分散共有データ伝送方式。
  3. 【請求項3】 送信ノードは、この送信ノードの分散共
    有メモリの分散共有データの変化を所定の間隔でチェッ
    クし、上記分散共有データに変化があったとき、ATM
    スイッチ装置にポイント−ポイントコネクションを介し
    て上記変化のあった分散共有データを送信し、かつ、上
    記ポイント−ポイントコネクションを介して上記ATM
    スイッチ装置から上記分散共有データに関する送達確認
    通知を受け取るまで所定の間隔で上記分散共有データを
    上記ATMスイッチ装置に再送信することを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の分散共有データ伝送方
    式。
  4. 【請求項4】 送信ノードは制御用計算機およびATM
    スイッチ装置であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか一項記載の分散共有データ伝送方式。
  5. 【請求項5】 ATMスイッチ装置は、送信ノードから
    分散共有データを受け取ったとき、この分散共有データ
    を該ATMスイッチ装置に接続された送信ノードに対し
    てポイント−マルチコネクションを介してマルチキャス
    ト送信することを特徴とする請求項4記載の分散共有デ
    ータ伝送方式。
  6. 【請求項6】 複数の制御用計算機がATMスイッチ装
    置にデータ伝送路を介して接続されており、上記ATM
    スイッチ装置はATMスイッチ装置の分散共有メモリ
    と、分散共有メモリ制御部と、ATMスイッチ部とユー
    ザインタフェースとを有し、上記各制御用計算機は、制
    御用計算機の分散共有メモリと、1個以上のCPUと、
    主メモリと、上記CPUおよび主メモリに接続されたシ
    ステムバスと、上記システムバスと上記データ伝送路間
    に接続され上記制御用計算機の分散共有メモリを有した
    ATM通信インタフェースとを有し、上記CPUは上記
    制御用計算機の分散共有メモリのリード/ライトを行う
    ことにより分散共有データの送受信を行う分散共有デー
    タ伝送方式において、上記ATM通信インタフェース
    は、上記CPUが上記制御用計算機の分散共有メモリに
    書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込まれ
    たデータを比較し、このデータに変化がある場合は、上
    記ATM通信インタフェースが送信する変化データ通知
    パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化デ
    ータアドレスキューの最終シーケンス番号に対応した変
    化データ通知パケットがまだ一度も送信されていない場
    合、その変化データ通知パケットに付与されるシーケン
    ス番号に対応した変化データアドレスキューに最新の変
    化データのアドレスを登録し、上記最終シーケンス番号
    が付与される変化データ通知パケットが既に一度送信さ
    れておりかつ上記ATMスイッチ装置から上記変化デー
    タ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認パ
    ケットを受け取っていない場合は、シーケンス番号を更
    新し、その更新したシーケンス番号が付与される変化デ
    ータ通知パケットに対する変化データアドレスキューに
    アドレス情報を登録し、一定周期で送信タイミングが来
    たとき、その送信すべき変化データ通知パケットに付与
    されるシーケンス番号に対応する変化データアドレスキ
    ューを読み出し、変化データアドレスキューに登録され
    ているアドレスと該アドレスに格納されている上記制御
    用計算機の分散共有メモリ上のデータとシーケンス番号
    をパケット化し、この変化データ通知パケットを上記制
    御用計算機のATM通信インタフェースと上記ATMス
    イッチ装置の分散共有メモリ制御部で接続されたポイン
    ト−ポイントコネクションを介して、上記ATMスイッ
    チ装置の分散共有メモリ制御部に送信し、上記ATMス
    イッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記変化データ通
    知パケットを受信したとき、自己が保有する上記ATM
    スイッチ装置の分散共有メモリに反映し、自己が管理す
    る最新送信シーケンス番号に対応する変化データアドレ
    スキューに受信した変化データ通知パケットのなかの変
    化データアドレスのみを登録し、該ATMスイッチ装置
    に接続されている上記全制御用計算機に上記変化データ
    通知パケットを該ATMスイッチ装置から上記制御用計
    算機に対してマルチキャスト送信が行えるように接続さ
    れたポイント−マルチポイントコネクションを介してマ
    ルチキャスト送信するとともに、上記変化データ通知パ
    ケットを送信した送信元制御用計算機に対して上記ポイ
    ント−ポイントコネクションを介して送達確認パケット
    を返送し、この送達確認パケットを受信した上記送信元
    制御用計算機は、送信シーケンスキューから受信確認さ
    れたシーケンス番号を削除し、上記マルチキャスト送信
    により上記変化データ通知パケットを受信した上記各制
    御用計算機は、その分散共有データを自己が保有する制
    御用計算機の分散共有メモリに反映するとともに、上記
    ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に受信した
    上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与し
    た送達確認パケットを上記ポイント−マルチポイントコ
    ネクションのバックワードを用いて返送し、上記ATM
    スイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記全制御用計
    算機から送達確認パケットを受けるまでそのシーケンス
    番号に対応した変化データ通知パケットを一定周期で再
    送することを特徴とする分散共有データ伝送方式。
  7. 【請求項7】 CPUが制御用計算機の分散共有メモリ
    に書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込ま
    れたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、
    ATM通信インタフェースがつぎに送信する分散共有デ
    ータの変化データ通知パケットに付与されるシーケンス
    番号に対応した変化アドレスデータキューに、変化のあ
    ったデータのアドレスを登録し、まだ一度も送信されて
    いない変化データ通知パケットに付与されるシーケンス
    番号に対応した変化アドレスデータキューにその変化デ
    ータのアドレスが登録されている場合は、変化データの
    アドレスを変化アドレスデータキューに登録しないこと
    を特徴とする請求項6記載の分散共有データ伝送方式。
  8. 【請求項8】 ユーザインタフェースは送信ノードごと
    に伝送路と接続するポートと、上記各ポートがシーケン
    ス番号の連続する送達確認パケットを受信したとき最新
    受理シーケンス番号を更新する応答受理シーケンス番号
    レジスタとを有し、分散共有メモリ制御部は再送タイミ
    ングで上記全ポートの上記応答受理シーケンス番号レジ
    スタの最新受理シーケンス番号をチェックすることによ
    り受信確認をすることを特徴とする請求項6または請求
    項7記載の分散共有データ伝送方式。
  9. 【請求項9】 送信ノードの分散共有メモリの一部領域
    をこの分散共有メモリの健全を定期的に通知するための
    健全通知エリアとし、上記送信ノードが定期的に上記送
    信ノードが接続された他の送信ノードに対し健全通知エ
    リアの分散共有データを監視し、この分散共有データが
    一定時間到着しなかったことをもって上記他の送信ノー
    ド停止と認識することを特徴とする請求項1〜8のいず
    れか一項記載の分散共有データ伝送方式。
  10. 【請求項10】 健全通知エリアの分散共有データを監
    視し、この分散共有データが再び到着し始めたことをも
    って該送信ノードの動作再開と認識することを特徴とす
    る請求項9記載の分散共有データ伝送方式。
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