JP3562121B2 - 分散共有データ伝送方式 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数の送信ノードがATMスイッチ装置にデータ伝送路を介して接続され、送信ノードの分散共有メモリおよびATMスイッチ装置の分散共有メモリに分散共有データを保持するように変化のあった分散共有データを送受信する分散共有データ伝送方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18は例えば特開平6−274463号公報に示された従来のデータ通信システムを示す図である。図18において、101−1は第1のCPU(中央制御装置)、101−2は第2のCPU(中央制御装置)、102は主メモリ、103は通信コントローラ、104はシステムバス、105はデータ伝送路、106はサイクリックデータ制御部、107はサイクリックデータメモリ、108はバスアクセス制御回路、109は伝送路アクセス制御回路である。
そして、第1のCPU101−1、第2のCPU101−2、主メモリ102は、システムバス104を介して結合され、通信コントローラ103は、サイクリックデータ制御回路106、サイクリックデータメモリ107、バスアクセス制御回路108、伝送路アクセス制御回路109により構成され、バスアクセス制御回路108はシステムバス104に、伝送路アクセス制御回路109はデータ伝送路105にそれぞれ接続されている。
【0003】
また、図19は、主メモリの主メモリ空間の状態及びサイクリックデータメモリのサイクリックデータメモリ空間の状態の一例を示す説明図である。図19において、151は主メモリ102の主メモリ空間、152はサイクリックデータメモリ107のサイクリックデータメモリ空間、153は受信データ領域、154は更新可能データ領域、155はサイクリックデータ領域、156は受信データ領域、157は更新可能データ領域、158は更新テーブルである。
そして、主メモリ102の主メモリ空間151は、受信サイクリックデータが格納される受信データ領域153と、更新される可能性のあるサイクリックデータが格納される更新可能データ領域154とからなり、これらは合わせてサイクリックデータ領域155を構成する。サイクリックデータメモリ107のサイクリックデータメモリ空間152は、受信サイクリックデータが格納される受信データ領域156と、更新される可能性のあるサイクリックデータが格納される更新可能データ領域157とからなっている。また、更新可能データ領域154に対応して、更新される可能性のあるサイクリックデータが更新されたか否かを示す更新テーブル158が主メモリ102内に設けられている。
【0004】
つぎに動作について説明する。データ伝送路105を介してサイクリックデータが周期的に伝送されてくると、制御計算機は、通信コントローラ103においてサイクリックデータの取得を行う。この場合、通信コントローラ103は、データ伝送路105に接続されている伝送路アクセス制御回路109が、データ伝送路105上に伝送される上記サイクリックデータを受信し、この受信サイクリックデータを通信コントローラ103内で処理可能なフォーマットに変換した後、サイクリックデータ制御回路106に供給する。上記サイクリックデータ制御回路106は、上記受信サイクリックデータが自制御計算機で必要であるか否かを判断し、不必要との判断をしたときは上記受信サイクリックデータを廃棄し、必要であるとの判断をしたときは上記サイクリックデータをサイクリックデータメモリ7の受信データ領域156に格納する。これと同時に、上記サイクリックデータ制御回路106は、上記サイクリックデータをバスアクセス制御回路108に供給し、主メモリ102に上記サイクリックデータ転送を指示する。この指示に応答して、上記バスアクセス制御回路108は、上記サイクリックデータをシステムバス104を介して主メモリ2に転送し、その受信データ領域153に書き込みを行う。その後、上記主メモリ102に格納されたサイクリックデータは、システムバス104を介して第1のCPU101−1または第2のCPU101−2によって適宜アクセスされるようになる。
【0005】
一方、第1のCPU101−1または第2のCPU101−2は、主メモリ102の更新可能データ領域154に格納されているサイクリックデータに対して書き込みアクセス等を行い、上記サイクリックデータの更新を行っている。このとき、上記サイクリックデータ制御回路106は、指定されたタイミング、例えば、サイクリックデータが送受信される周期に基づくタイミング、または、第1のCPU101−1や第2のCPU101−2に指示されたタイミング等によって、バスアクセス制御回路108に対し、上記主メモリ102の更新可能データ領域154からサイクリックデータを読み出す指示を与える。このサイクリックデータの読み出し指示を受けたバスアクセス制御回路108は、まず、主メモリ2内の更新デーブル158の内容を調べ、今回更新されているサイクリックデータ、具体的には、更新テーブル158において「1」が立てられているサイクリックデータを選別する。つぎいで、この選別したサイクリックデータを主メモリ102の更新可能サイクリックデータ領域154から読み出し、この読み出したサイクリックデータをシステムバス104を介して上記サイクリックデータ制御回路106に転送する。上記サイクリックデータ制御回路106は、このとき転送されてきた上記サイクリックデータをサイクリックデータメモリ107の更新可能データ領域157に格納すると共に、伝送路アクセス制御回路109に対してこのサイクリックデータをデータ伝送路105に伝送可能なフォーマットに変換した後、データ伝送路105に送信する。
【0006】
なお、更新テーブル158は主メモリ102内に格納したものとして説明されているが、更新テーブル158は必ずしも主メモリ102内に設ける必要がなく、新たに更新テーブル専用のメモリをシステムバス104上に結合させるようにする場合もある。この場合、上記更新テーブル専用のメモリは、第1のCPU101−1または第2のCPU101−2等がサイクリックデータを更新する際に、同時に、書き換えを行うためのアクセス可能な箇所にあればよい。
また、サイクリックデータの読み出し手順としては、通信コントローラ103のサイクリックデータ制御回路106内のタイマ(図示せず)が周期的にデータ送信制御回路119(図20に示す)に対して更新テーブル158の読み出しを指令し、この指令を受けたデータ送信制御回路119が上記更新テーブル158の読み出しに基づき更新されたサイクリックデータを選別し、この選別されたサイクリックデータに対してのみ主メモリ102からの読み出しを実行する。
また、これまで、いずれかの箇所に更新テーブル158を設けた例について説明したが、データ通信システムは、更新テーブル158を設けることなく、プログラムによって更新されたサイクリックデータのみを通信コントローラ103へ転送させる方式についても開示している。
【0007】
図18を用いて、更新されたサイクリックデータがプログラムによって通信コントローラ103に転送される動作を説明する。この場合、第1のCPU101−1または第2のCPU101−2等が主メモリ102にサイクリックデータの書き込みを行う度ごとに、そのサイクリックデータを通信コントローラ103にも転送させるには、第1のCPU101−1または第2のCPU101−2等を動作させるプログラムの変更によって行われる。
また、更新テーブル158を設けない他の実施の形態としては、自制御計算機内で更新される可能性のある更新可能なデータをすべて主メモリ102から読み出し、通信コントローラ103内でデータ伝送路105上に送信すべき更新データを選別する方法もある。
【0008】
図20は、この転送動作が実行される通信コントローラの要部構成を示すブロック構成図である。図20において、110は通信コントローラバス、119はサイクリックデータ送信制御回路、128は読み出しサイクリックデータ蓄積回路、129は更新サイクリックデータ選別回路であり、その他、図18及び図19に示された構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付けている。
【0009】
上記構成に係わる通信コントローラ103において、主メモリ102に書き込まれている更新可能なサイクリックデータと同じ内容を持つ転送サイクリックデータは、通信コントローラバス110を介して読み出しサイクリックデータ蓄積回路128に一時的に蓄積される。ついで、更新サイクリックデータ選別回路129に対して上記転送サイクリックデータが到着した旨を通知する。この通知を受けた更新サイクリックデータ選別回路129は、上記転送サイクリックデータを読み出し、同時に、サイクリックメモリ107から上記転送サイクリックデータと同アドレスに蓄積されているサイクリックデータを読み出す。続いて、更新サイクリックデータ選別回路129は、これら読み出された2つのサイクリックデータを比較し、それらの間に違いがあったときには、サイクリックメモリ107内の該当するアドレスのデータを更新データに書き換え、かつ、上記更新された転送サイクリックデータのみをデータ送信制御119に供給する。これを受けたデータ送信制御119は、既に述べたような過程を経て、この転送サイクリックデータをデータ伝送路に105に送信する。
【0010】
図21は、データ伝送路に送信される更新サイクリックデータを格納したデータフレームの例を示す説明図である。図21(a)は、更新サイクリックデータのデータ長が異なる場合、図21(b)は、更新サイクリックデータのデータ長が等しい場合である。
図21(a)に示すように、通常のデータフレームは、各更新サイクリックデータの前にそれぞれデータアドレスやデータ長等の情報を含んだデータ情報を負荷し、データフレーム内にこれら更新サイクリックデータを順に割り当て、データフレームの最初にフレームヘッダを配置し、データフレームの最後にフレームチェックシーケンス(FCS)を配置したものである。なお、FCSはフレーム内のビットエラーチェック用符号である。
【0011】
一方、図21(b)に示すように、データ長の等しい更新サイクリックデータを格納したデータフレームは、データフレーム内にこれら更新サイクリックデータを順に割り当てるとともに、これら更新サイクリックデータの前に主メモリ2等に格納されている更新テーブルのコピーまたは更新サイクリックデータ選別回路129に格納されている更新テーブルのコピーを配置したもので、データフレームの最初にフレームヘッダを配置し、データフレームの最後にフレームチェックシーケンス(FCS)を配置した点は通常のデータフレームと同じである。
【0012】
つぎに、上述した従来のデータ通信システムとは異なる他の従来例について説明する。図22は例えば特開平3−98350号公報に示された他の従来例を示すバス型LANにおける同報通信方式の構成を示すブロック図である。図22(a)は同報通信方式のを説明するために同報通信フレームのみを送信した時の状態を示す伝送路イメージ図であり、図22(b)は受信レスポンス収集フレームを送達した時の状態を示す伝送路イメージ図である。図22において、201は伝送路、202は発信元端末ノード、203は受信側端末ノード、204は同報通信フレーム、205は受信レスポンス収集フレームである。
【0013】
図22(a)に示すように、バス型LANシステムにおける同報通信方式は、伝送路201に#01から#11までの11台の端末ノード202および203が接続されている。ここで、任意の端末ノード(#01)202において同報通信の要求が発生したとすると、同報通信フレーム204が#02から#11までの全端末ノード203に受信される。この場合、同報通信であるため、受信側端末ノード203からは発信元端末ノード202宛の受信レスポンスフレームは発信されない。従って、この状態では、発信元端末ノード202は同報通信フレーム204が確実に誤り無くすべての受信側端末ノード203に受信されたかは判断できない。
【0014】
すなわち、図22(a)に示すように、発信元端末ノード202から全端末ノード203に同報通信フレーム204が発信された後に、図22(b)に示すように、発信元端末ノード202からあらかじめ全端末ノード203に登録されている伝送路201に接続された全端末ノード203のアドレスデータを参照し、このアドレスデータをデータフィールドに格納した受信レスポンス収集フレーム205を発信する。この受信レスポンス収集フレーム205は上記アドレスデータを参照しつつ受信側各端末ノード203を巡回し、それぞれの端末ノード203の受信レスポンスデータをデータフレームの自己のノードアドレスと置き換えて積み上げ収集する。最終的には、全受信側端末ノード203の受信レスポンスを発信元端末ノード202に同報通信フレーム204の送達結果として与える。
【0015】
つぎに、ATMスイッチ装置における同報通信の他の従来技術を説明する。図23は例えば、(1994年発行)MEE(三菱電機エンジニアリング株式会社)エンジニアNo.22の30頁に示された同報機能付きATMスイッチLSIの構成を説明した図である。図23において、301はアライナLSI、302はバッファLSI、303はコントロールLSI、304は共通バッファメモリ、305は空間スイッチである。
【0016】
このATMスイッチ装置は、空間スイッチ305によって複数個の共通バッファメモリ304がそれぞれ入線と出線に接続され、コントロールLSI303内で共通バッファメモリ格納アドレスの管理を行う構成である。
入線に到着したATMセルは、アライナLSI301で位相が揃えられた後、空間スイッチ305を介して共通バッファメモリ304に蓄積される。
【0017】
ATMスイッチ装置において、同報機能を実現するためには、入線から入力された同報セルを共通バッファメモリ304内に蓄積して、出線(宛先)へ出力する際に複数の指定された出線に共通バッファメモリ304に蓄積された内容を読み出す。通常セルの場合は、セルに付与されている2バイトのスイッチヘッダの内容から直接宛先が決定される。一方、同報セルの場合には、アドレスコピー方式をとり、共通バッファメモリ304に同報セルを格納するときに、通常セルと同様に一つだけ格納して、そのアドレスを宛先に対応したアドレス待ち行列メモリにコピーし、ヘッダに含まれる宛先情報を同報宛先テーブルで参照して出線の宛先情報に変換し、同報を行うべき全ての宛先に対応するアドレス待ち行列へ共通バッファメモリ304の格納アドレスをコピーする。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来の分散共有データ伝送方式であるデータ通信システムおよびバス型LANにおける同報通信方式は上述のように構成されていた。特開平6−274463号公報に示された従来のデータ通信システムでは、例えば伝送路105に障害が発生し送信データ(サイクリックデータ)の欠落が発生したとき、他制御用計算機に送信データは到達しない。しかも、データ更新時のみ送信データが送信されるので、その欠落した変化データ(送信データ)は再送されることない。つまり、上記他制御計算機では、新たなデータ更新が発生するまでは古いデータを保持したままになるという問題点があった。さらに、特開平3−98350号公報に示された従来のバス型LANにおける同報通信方式で送達確認を行うにしても、送達確認をするための受信レスポンス収集フレーム205に対する再送機能が含まれておらず、問題は残存したままとなる。
【0019】
また、特開平3−98350号公報に示された従来のバス型LANにおける同報通信方式で送達確認おこなう方式自体も、受信レスポンス収集フレーム205は、送達確認をとるために、全端末ノード203を一周しなければない。したがって、送達確認の応答を得るまでの時間が長く、非常に短い周期でデータを送信する場合、応答確認までに無駄に再送しなければならないトラフィックが増加するという問題点があった。
【0020】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、分散共有データに変化があったときに、変化のあった分散共有データを送信ノードに対して送信するとともに送達確認通知を受け取るまで再送処理を行い、また、特に送達確認を速やかに行うことのできる分散共有データ伝送方式を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る分散共有データの伝送方式は、複数の制御用計算機がATMスイッチ装置にデータ伝送路を介して接続されており、上記ATMスイッチ装置はATMスイッチ装置の分散共有メモリと、分散共有メモリ制御部と、ATMスイッチ部とユーザインタフェースとを有し、上記各制御用計算機は、制御用計算機の分散共有メモリと、1個以上のCPUと、主メモリと、上記CPUおよび主メモリに接続されたシステムバスと、上記システムバスと上記データ伝送路間に接続され上記制御用計算機の分散共有メモリを有したATM通信インタフェースとを有し、上記CPUは上記制御用計算機の分散共有メモリのリード/ライトを行うことにより分散共有データの送受信を行う分散共有データ伝送方式において、上記ATM通信インタフェースは、上記CPUが上記制御用計算機の分散共有メモリに書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込まれたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、上記ATM通信インタフェースが送信する変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化データアドレスキューの最終シーケンス番号に対応した変化データ通知パケットがまだ一度も送信されていない場合、その変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化データアドレスキューに最新の変化データのアドレスを登録し、上記最終シーケンス番号が付与される変化データ通知パケットが既に一度送信されておりかつ上記ATMスイッチ装置から上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認パケットを受け取っていない場合は、シーケンス番号を更新し、その更新したシーケンス番号が付与される変化データ通知パケットに対する変化データアドレスキューにアドレス情報を登録し、一定周期で送信タイミングが来たとき、その送信すべき変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応する変化データアドレスキューを読み出し、変化データアドレスキューに登録されているアドレスと該アドレスに格納されている上記制御用計算機の分散共有メモリ上のデータとシーケンス番号をパケット化し、この変化データ通知パケットを上記制御用計算機のATM通信インタフェースと上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部で接続されたポイント−ポイントコネクションを介して、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に送信し、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記変化データ通知パケットを受信したとき、自己が保有する上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリに反映し、自己が管理する最新送信シーケンス番号に対応する変化データアドレスキューに受信した変化データ通知パケットのなかの変化データアドレスのみを登録し、該ATMスイッチ装置に接続されている上記全制御用計算機に上記変化データ通知パケットを該ATMスイッチ装置から上記制御用計算機に対してマルチキャスト送信が行えるように接続されたポイント−マルチポイントコネクションを介してマルチキャスト送信するとともに、上記変化データ通知パケットを送信した送信元制御用計算機に対して上記ポイント−ポイントコネクションを介して送達確認パケットを返送し、この送達確認パケットを受信した上記送信元制御用計算機は、送信シーケンスキューから受信確認されたシーケンス番号を削除し、上記マルチキャスト送信により上記変化データ通知パケットを受信した上記各制御用計算機は、その分散共有データを自己が保有する制御用計算機の分散共有メモリに反映するとともに、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に受信した上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認パケットを上記ポイント−マルチポイントコネクションのバックワードを用いて返送し、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記全制御用計算機から送達確認パケットを受けるまでそのシーケンス番号に対応した変化データ通知パケットを一定周期で再送するものである。
【0026】
また、CPUが制御用計算機の分散共有メモリに書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込まれたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、ATM通信インタフェースがつぎに送信する分散共有データの変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化アドレスデータキューに、変化のあったデータのアドレスを登録し、まだ一度も送信されていない変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化アドレスデータキューにその変化データのアドレスが登録されている場合は、変化データのアドレスを変化アドレスデータキューに登録しないものである。
【0027】
また、ユーザインタフェースは送信ノードごとに伝送路と接続するポートと、上記各ポートがシーケンス番号の連続する送達確認パケットを受信したとき最新受理シーケンス番号を更新する応答受理シーケンス番号レジスタとを有し、分散共有メモリ制御部は再送タイミングで上記全ポートの上記応答受理シーケンス番号レジスタの最新受理シーケンス番号をチェックすることにより受信確認をするものである。
【0028】
また、送信ノードの分散共有メモリの一部領域をこの分散共有メモリの健全を定期的に通知するための健全通知エリアとし、上記送信ノードが定期的に上記送信ノードが接続された他の送信ノードに対し健全通知エリアの分散共有データを監視し、この分散共有データが一定時間到着しなかったことをもって上記他の送信ノード停止と認識するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る分散共有データ伝送方式の構成図である。図1において、1はATMスイッチ装置、2は分散共有メモリ制御部、2−1は分散共有メモリ、2−2は高速メモリであるキャッシュメモリ、3はATMスイッチ部であるATMスイッチカード、4はユーザインタフェースであるユーザインタフェースカード、4−1はポート、5は送信ノードである制御用計算機、5−1はCPU、5−2は主メモリ、5−3はATM通信インタフェース、5−3−1は分散共有メモリ、5−3−2はATM通信制御部、5−3−3は高速メモリであるキャッシュメモリ、5−4はシステムバス、6はデータ伝送路であり、光ファイバまたはツイストペアケーブルである。ここで、送信ノードとは送信元ATMスイッチ装置1または制御用計算機5が分散共有データを送信する相手のATMスイッチ装置1および制御用計算機5である。
【0030】
図2はこの発明の実施の形態1に係る分散共有データ伝送方式のデータ伝送路に張られるバーチャルコネクションの説明図である。図2において、8−1〜8−8は、制御用計算機5のATM通信インタフェース5−3とATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2で接続されたポイント−ポイントコネクション、9は分散共有メモリ制御部2から制御用計算機5のATM通信インタフェース5−3とATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対してマルチキャスト送信が行えるように接続されたポイント−マルチポイントコネクションである。なお、図2は、コネクションの説明図であるので、図1に記載したATMスイッチカード3およびユーザインタフェースカード3の図示および説明を省略している。
【0031】
図2に示したように、制御用計算機5のATM通信インタフェース5−3とATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2で接続されたポイント−ポイントコネクション8−1〜8−8と、分散共有メモリ制御部2から制御用計算機5のATM通信インタフェース5−3とATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対してマルチキャスト送信が行えるようにポイント−マルチポイントコネクション9を張っておく。コネクションの確立は、PVC(PermanentVirtual Connection)接続により、あらかじめシステム運用開始前に行ってもよいし、ATMスイッチ装置1がSVC(SwitchedVirtual Connection)を扱える場合は、SVCで必要になったときコネクション確立を行ってもよい。図2においてATMスイッチ装置1が8台の制御用計算機5に対してポイント−マルチコネクション9を張っておく場合について説明したが、必要に応じて例えば5台の制御用計算機に対してポイント−マルチコネクションを張っておいても良いことは言うまでもない。
【0032】
図1において、複数の制御用計算機5がATMスイッチ装置1にデータ伝送路6を介してUNI(ユーザネットワークインタフェース)接続されており、各制御用計算機5は、1個以上のCPU5−1と、主メモリ5−2と、CPU5−1および主メモリ5−2に接続されたシステムバス5−4と、このシステムバス5−4とデータ伝送路6間に接続され、制御用の分散共有メモリ5−3−1を有したATM通信インタフェース5−3を備えている。
【0033】
つぎに動作について説明する。
[制御用計算機からATMスイッチ装置への送信]
図3はこの発明の実施の形態1の分散共有データ伝送方式に係る制御用計算機からATMスイッチ装置へのデータ伝送を説明するフローチャートである。
ATM通信インタフェース5−3は、所定の間隔例えば送信タイミング(S11)ごとにCPU5−1が上記所定の間隔の間に分散共有メモリ5−3−1に書き込んだデータと既に分散共有メモリ5−3−1に書き込まれていたデータとを比較する(S12)。
そして、データに変化があるとき、後述する送達確認通知(S15)があるか否かを確認する(S13)。
【0034】
送達確認通知があったときには、当該変化のあったデータのみをATMスイッチ装置1にポイント−ポイントコネクションを介して送信する(S14)。一方、S13において、送達確認通知がないときには、当該送達確認に対応する送信データおよび当該変化のあったデータをATMスイッチ装置1にポイント−ポイントコネクションを介して送信する(S16)。
ここで、送達確認通知(S15)とは、ATMスイッチ装置1が制御用計算機5から送信データを受け取ったのち、ATMスイッチ装置1が当該制御用計算機5にポイント−ポイントコネクションを介して上記送信データを受け取ったことを通知する送達確認通知である送達確認データを送信し、当該制御用計算機5がこの送達確認データを受信することにより当該制御用計算機5は送信データの送達を確認することである。
【0035】
[ATMスイッチ装置からのマルチキャスト送信]
図4はこの発明の実施の形態1の分散共有データ伝送方式に係るATMスイッチ装置から制御用計算機へのマルチキャスト送信を説明するフローチャートである。
分散共有メモリ制御部2は、所定の間隔例えば送信タイミング(S21)ごとに上記所定の間隔の間に分散共有メモリ2−1に書き込まれたデータと既に分散共有メモリ2−1に書き込まれていたデータとを比較する(S22)。
そして、データに変化があるとき、後述する全送信ノードからの送達確認通知(S25)があるか否かを確認する(S23)。ここで、全送信ノードとは、ATMスイッチ装置1からマルチキャスト送信(後述する)した制御用計算機5および他のATMスイッチ装置1である。
【0036】
全送信ノードから送達確認通知である送達確認データを受け取ったときには、ATMスイッチ装置1は当該変化のあったデータのみ全送信ノードにポイント−マルチコネクション9を介してマルチキャスト送信する(S24)。一方、S23において、全送信ノードからの送達確認通知がないときには、当該送達確認通知に対応する送信データおよび当該変化のあったデータをポイント−マルチコネクション9を介してマルチキャスト送信する(S26)。
ここで、送達確認通知(S25)とは、各送信ノードがATMスイッチ装置1から送信データを受け取ったのち、各送信ノードが当該ATMスイッチ装置1にポイント−マルチコネクション9のバックワードまたはポイント−ポイントコネクションを介して送達確認データを送信し、当該ATMスイッチ装置1がこの送達確認データを受信することによりマルチキャスト送信した送信データの送達を確認することである。
なお、上述においては、全送信ノードに対してマルチキャスト送信するものであっても、ATMスイッチ装置1に分散共有データを送信した制御用計算機5を除く全送信ノードに対してマルチキャスト送信するものであってもよい。
【0037】
以上のようにATMスイッチ装置1は、分散共有メモリ2−1の分散共有データに変化があった場合のみ、変化データをマルチキャスト送信した複数の全送信ノード(制御用端末)からの送達確認を受け取るまで当該変化データをマルチキャスト再送信するので、当該変化データが確実に全送信ノードに伝送される。また、制御用計算機5は、分散共有メモリ5−3−1への書き込みデータに変化があった場合のみ、その変化データをATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2のみに送信し、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2との間で送達確認が行われるので伝送量を削減することができ、また、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2が、複数の送信ノード(制御用端末)との送達確認を集中的におこなうので、各制御用計算機5は他の制御用計算機5との送達確認をおこなう必要がないので高い処理能力を必要とせずコスト低減が図れる。
【0038】
なお、上述の説明においては、ATMスイッチ装置1は所定の間隔で分散共有メモリ2−1の変化をチェックして、このデータに変化があった場合に変化データをマルチキャスト送信するものについて説明した。しかしながら、ATMスイッチ装置1は、送信ノード(1、5)から変化データ(分散共有データ)を受け取ったとき、この変化データを該ATMスイッチ装置1に接続された送信ノードに対してポイント−マルチコネクションを介してマルチキャスト送信するように構成しても良い。このように構成すれば、ATMスイッチ装置1は変化データを受け取ったとき直ちにマルチキャスト送信することとなるので、各送信ノードは分散共有データを迅速に共有することが可能となる。
【0039】
[送信データのキュー管理]
ついで、送信データのキュー管理ついて説明する。図5はこの発明の実施の形態1の分散共有データ伝送方式に係る送信シーケンス番号キューを説明する図である。図5において10、12、14は送信シーケンス番号キューの構成要素であり送信する分散共有データのパケットに付与される送信シーケンス番号キュー要素、16、18、20は送信シーケンス番号キュー要素10、12、14に対応する変化データ通知パケット7(図7)で送信される変化データのアドレスを格納する変化データアドレスキューである。そして、この変化データのアドレスはキャッシュメモリ5−3−3に保持される。
【0040】
ATM通信インタフェース5−3は、CPU5−1が分散共有メモリ5−3−1に書き込んだデータと既に分散共有メモリ5−3−1に書き込まれたデータを比較する。そして、データに変化がある場合は、図5に示すように、ATM通信インタフェース5−3が、つぎに送信する分散共有データの変化通知データパケット7に付与されるシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素に対応した変化データアドレスキューに、変化のあったデータのアドレスを登録する。その際、アドレスを管理するシーケンス番号と変化データ通知パケットに付与するシーケンス番号とは関連がないので、シーケンス番号管理テーブル(図示せず)上の該変化データに1対1に対応したアドレスに格納されたシーケンス番号を、ATM通信インタフェース5−3が送信する分散共有データの変化データ通知パケット7に付与されるシーケンス番号に書き換える。
【0041】
そして、つぎに送信する分散共有データの変化データ通知パケット7の送信タイミングが来たら、その送信すべき変化データ通知パケット7のシーケンス番号に対応する変化データアドレスキューをリードし、そのキューに登録されているアドレス7−1(図7)とそのアドレスに格納されている分散共有メモリ5−3−1上のデータ7−2(図7)とシーケンス番号7−3(図7)を変化データ通知パケット7に組み立て、AAL5(ATM Adaptation Layer5)によりATMセル化して、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対して送信する。
【0042】
例えば、図5においては、送信タイミングに送信する変化データ通知パケット7が3個ある。つまり、実施の形態1においては、変化データ通知パケット7に対応する送信シーケンス番号キュー要素が送信タイミングの1/3の周期で取られ、送信タイミングの期間内に3個の送信シーケンス番号キュー要素が作成される。ここで、送信シーケンス番号キュー要素の作成される周期は、送信タイミングの1/3の場合について説明したが、送信タイミングと同周期でも1/3よりも短い周期であってもよい。さらに、送信シーケンス番号キュー要素の作成は、周期的に行われるものでなく、1つの送信シーケンス番号キュー要素に対応する変化データアドレスキューに格納するアドレスの個数をあらかじめ決めておき、この個数が決められた値を超えたときつぎの送信シーケンス番号キュー要素を作成するようにしてもよい。
【0043】
つぎに、シーケンス番号の更新について説明する。図6はこの発明の実施の形態1の分散共有データ伝送方式に係るシーケンス番号の更新を説明する説明図である。図6において、22、24、26は送信シーケンス番号キュー要素であり、送信シーケンス番号キュー要素22に対応する変化データ通知パケット7が既に送信されている場合と未送信の場合について説明する。28、30、32は各々送信シーケンス番号キュー要素22、24、26に対応する変化データアドレスキューである。xは変化データアドレス、yは新しい変化データアドレスであり、以下、変化データアドレスyをアドレスキューに登録する動作について説明する。
【0044】
送信すべき変化データ通知パケット7のシーケンス番号を登録した送信シーケンス番号キュー要素の最終シーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素24に対応した変化データ通知パケット7がまだ一度も送信されていない場合、その送信シーケンス番号キュー要素24の変化データアドレスキュー30に最新の変化データのアドレスyを登録する。一方、最終シーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素24に対応した変化データ通知パケット7が既に一度送信されており、且つ後述する送達確認がなされていない場合は、シーケンス番号を1増加させてシーケンス番号を更新し、そのシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素26に対応する変化データアドレスキュー32に変化データアドレスyを登録する。ここで、シーケンス番号は、無限に更新される可能性があるので適当な上限値に達した場合は初期値にリセットする構成としてもよい。また、ここではシーケンス番号を1増加としたが更新の仕方には様々は方法が採用できることはいうまでもない。
【0045】
図7はこの発明の実施の形態1の分散共有データ伝送方式に係るパケットの構成を説明する図であり、(a)は変化データ通知パケットの構成、(b)は送達確認パケットの構成を説明する図である。図7において、7は変化データ通知パケットであり、このパケット7は、パケットヘッダ、変化データのアドレス7−1、変化データのアドレス7−1に対応するデータ7−2、およびシーケンス番号7−3により形成される。8は送達確認パケットであり、このパケット8は、パケットヘッダおよびシーケンス番号7−3により形成される。
【0046】
そして、変化データ通知パケット7の送信周期は、分散共有データが要求される通信レスポンス時間から設定されるものである。しかしながら、分散共有メモリ制御部2から送信したシーケンス番号を載せた送達確認パケット8を受信した場合は、送信シーケンス番号キューから該送達確認パケット8に記述されているシーケンス番号を削除する。したがって、送達確認パケット8により送達確認されていない変化データ通知パケット7は、送信タイミング(周期)がくる度に最新のデータを載せて、送達確認がなされるまで再送されることになる。
【0047】
制御用計算機5からの変化データ通知パケット7を受信したATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2は、そのデータを各制御用計算機5が保有している分散共有メモリ5−3−1と全く同じメモリイメージをもった自己が保有する分散共有メモリ2−1に反映するとともに、自己が管理するシーケンス番号の最新のシーケンス番号を獲得して、そのシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素に対応する変化データアドレスキューに、受信した変化データ通知パケット7のなかの変化データアドレスのみを登録し、全ポート4−1即ち全送信ノードにマルチ(ブロード)キャスト送信する。また、分散共有メモリ制御部2は、変化データ通知パケット7の受信時以外にも、一定周期で送信シーケンス番号キューをリードし、そのキューの送信シーケンス番号キュー要素に対応する変化データアドレスキューに登録されている変化データアドレスのみを読み出し、そのアドレスと、そのアドレスに格納されている自己の分散共有メモリ5−3上のデータと対応するシーケンス番号から変化データ通知パケット7を組み立てて全ポート4−1にブロードキャスト送信する。上述において、分散共有メモリ制御部2は、変化データのアドレスをキャッシュメモリ2−2に保持する。
【0048】
各制御用計算機5のATM通信インタフェース5−3は、変化データ通知パケット7を受信すると、そのデータを自己が保有する分散共有メモリ5−3−1に反映するとともに、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に受信したシーケンス番号を付与してマルチキャスト送信に対する送達確認パケット9をポイント−マルチポイントコネクションのバックワードを用いて返送する。
あるシーケンス番号について全送信ノード例えば全接続制御用計算機5からの送達確認がとれると、分散共有メモリ制御部2は、送信シーケンス番号キューから該シーケンス番号に対応したエントリ即ち送信シーケンス番号要素を削除する。この方法により、全送信ノードから送達確認のとれていないシーケンス番号に対応した変化データは一定周期で再送されることになる。
【0049】
以上のように、送信シーケンス番号キュー管理方式を用いているので、伝送路6が健全な場合には、アドレス登録時には送信シーケンス番号キューの最終エントリのみを、送達確認パケット送信時には送信シーケンス番号キューの先頭エントリのみを読み出せばよいので、軽い処理負荷でプロトコル処理が実行できる。
【0050】
実施の形態2.
以下、この発明の実施の形態2を説明する。図8はこの発明の実施の形態2の分散共有データ伝送方式に係る送信シーケンス番号キューを説明する図である。図8において34は送信シーケンス番号キュー要素10に対応する変化データ通知パケット7で送信される変化データのアドレスを格納する変化データアドレスキューである。そして、この変化データおよび変化データのアドレスはキャッシュメモリ5−3−3に保持される。その他の構成については実施の形態1と同様なのでその説明を省略する。
【0051】
ATM通信インタフェース5−3は、CPU5−1が分散共有メモリ5−3−1に書き込んだデータと既に分散共有メモリ5−3−1に書き込まれたデータを比較する。そして、データに変化がある場合は、図8に示すように、ATM通信インタフェース5−3がつぎに送信する分散共有データの変化データ通知パケット7に付与されるシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素に対応した変化データアドレスキューに、変化のあったデータのアドレスとともに変化データをも登録する。
そして、つぎに送信する分散共有データの変化データ通知パケット7の送信タイミングが来たら、その送信すべき変化データ通知パケット7のシーケンス番号に対応する変化データアドレスキューをリードし、そのキューに登録されているアドレスと変化データとシーケンス番号を変化データ通知パケット7に組み立て、AAL5(ATM Adaptation Layer5)によりATMセル化して、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対して送信する。
【0052】
また、分散共有メモリ制御部2から送信したシーケンス番号を載せた送達確認パケット8を受信した場合は、送信シーケンス番号キューから該送達確認パケット8に記述されているシーケンス番号を削除する。
送達確認パケット8により送達確認されていないシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キューに対応する変化データアドレスキューに、新たな変化データのアドレスが既に登録されている場合は、その変化データアドレスキューに登録されている変化データをも新しい変化データで書き換える。
【0053】
以上のように、変化データのアドレスおよび変化データを高速メモリであるキャッシュメモリ5−3−3にマッピングすることにより、伝送路6への送信のために分散共有メモリ5−3−1からデータを読み出す必要が無く、分散共有メモリ5−3−1のバス帯域を抑えられるためメモリコストを低減できる効果がある。一方、キャシュメモリ5−3−3のコストは増加するが、容量は分散共有メモリに比較して小さくてもよいため、システム全体のコストを低減できる。
なお、上述において、制御用計算機5のキャシュメモリ5−3−3に変化データのアドレスおよび変化データを保持する場合について説明したが、ATMスイッチ装置1のキャシュメモリ5−3−3に変化データのアドレスおよび変化データを保持する構成にすれば同様の効果が得られる。
【0054】
実施の形態3.
以下、この発明の実施の形態3を説明する。図9はこの発明の実施の形態3の分散共有データ伝送方式に係るシーケンス番号の更新を説明する説明図である。図9において、送信シーケンス番号キュー要素22に対応する変化データ通知パケット7が既に送信されている場合と未送信の場合について説明する。40、42は各々送信シーケンス番号キュー要素22、24に対応する変化データアドレスキューである。z1は変化データアドレス、z2は変化データアドレスz1と同内容であるとともに新しい変化データアドレスであり、以下、変化データアドレスz2をアドレスキューに登録する動作について説明する。その他の構成については実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0055】
実施の形態1においては、ATM通信インタフェース5−3は、CPU5−1が分散共有メモリ5−3−1に書き込んだデータと既に分散共有メモリ5−3−1に書き込まれたデータを比較する。そして、データに変化がある場合は、図6に示すように、ATM通信インタフェース5−3が、つぎに送信する分散共有データのパケットに付与されるシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素に対応した変化データアドレスキューに、変化のあったデータのアドレスxを登録する場合について説明した。
【0056】
しかしながら、実施の形態3の場合には、図9に示すように、まだ一度も送信されていないシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素22に対応した変化データアドレスキュー40にその変化データのアドレスz1が登録されている場合(例えば、再送待ちの送信データのなかに同じアドレスがあるとき)は、変化データアドレスキュー40へ変化データアドレスz2の登録を行わない。一方、変化データアドレスキュー40が既に送信されている場合には、変化データアドレスz2を変化アドレスキュー42に登録する。
【0057】
以上のように、まだ一度も送信されていないシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素22に対応した変化データアドレスキュー40にその変化データのアドレスz1が登録されている場合は、最新のシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素24に対応した変化データアドレスキュー42へ変化データアドレスz2の登録を行わないように構成されているので、同一の最新データを複数の変化データ通知パケット7で送信するといった無駄な送信を回避でき、伝送路6を効率的に使用することができる。
【0058】
実施の形態4.
以下、この発明の実施の形態4を説明する。図10はこの発明の実施の形態4の分散共有データ伝送方式に係るシーケンス番号の更新を説明する説明図である。図10において、送信シーケンス番号キュー要素22に対応する変化データ通知パケット7が既に送信されている場合と未送信の場合について説明する。44、46は各々送信シーケンス番号キュー要素22、24に対応する変化データアドレスキューである。w1は変化データアドレス、w2は変化データアドレスw1と同内容であるとともに新しい変化データアドレス、date(w1)、date(w2)は各々変化データアドレスw1、w2に対応する変化データである。以下、変化データアドレスw2およびdate(w2)をアドレスキューに登録する動作について説明する。その他の構成については実施の形態3と同様であるのでその説明を省略する。
【0059】
実施の形態3においては、ATM通信インタフェース5−3は、CPU5−1が分散共有メモリ5−3−1に書き込んだデータと既に分散共有メモリ5−3−1に書き込まれたデータを比較する。そして、データに変化がある場合は、図9に示すように、まだ一度も送信されていないシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素22に対応した変化データアドレスキュー40にその変化データのアドレスz1が登録されている場合(例えば、再送待ちの送信データのなかに同じアドレスがあるとき)は、変化データアドレスキュー40へ変化データアドレスz2の登録を行わない。一方、変化データアドレスキュー40が既に送信されている場合には、変化データアドレスz2を変化アドレスキュー42に登録する場合について説明した。
【0060】
これに対し、実施の形態4の場合には、図10に示すように、まだ一度も送信されていないシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素22に対応した変化データアドレスキュー40にその変化データのアドレスw1および変化データdate(w1)が登録されている場合は、変化データアドレスキュー40へ変化データアドレスz2および変化データdate(w2)の登録を行わない。一方、変化データアドレスキュー40が既に送信されている場合には、変化データアドレスz2および変化データdate(w2)を変化アドレスキュー42に登録する。つまり、変化データアドレスおよび変化データをキャッシュメモリ5−3−3に保持することとなり、実施の形態2と実施の形態3を組み合わせたこととなる。
【0061】
以上のように、変化データアドレスおよび変化データをキャシュメモリ5−3−3にマッピングすることにより、伝送路6への送信のために分散共有メモリ5−3−1からデータを読み出す必要が無く、分散共有メモリ5−3−1のバス帯域を抑えられるためメモリコストを低減でき、かつ、まだ一度も送信されていないシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素22に対応した変化データアドレスキュー40にその変化データのアドレスz1が登録されている場合は、最新のシーケンス番号を有する送信シーケンス番号キュー要素24に対応した変化データアドレスキュー42へ変化データアドレスz2の登録を行わないように構成されているので、同一の最新データを複数の変化データ通知パケット7で送信するといった無駄な送信を回避でき、伝送路6を効率的に使用することができる。
【0062】
実施の形態5.
実施の形態1では、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2が送信ノードに対してマルチキャスト送信したのち、送達確認即ち応答が返らなかったとき、全送信ノードに対して対して分散共有データを再送(マルチキャスト送信)し続ける場合について説明した。しかしながら、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2が送信ノードに対してマルチキャスト送信したのち、送達確認通知即ち応答が返らなかったとき、分散共有データを送信すべき送信ノードが接続されているポート4−1を分散共有メモリ制御部2が事前に認識し、応答が返らなかったポート4−1に対してのみ再送を行うようにしてもよい。
以上のように構成したので、送達確認パケット7を返した送信ノードにまで既に受信した再送データを送信することが無くなる。したがって、送信ノードとユーザインタフェースカード4間の伝送路6の帯域を有効に使用することができる。
【0063】
実施の形態6.
以下、この発明の実施の形態6を説明する。図11はこの発明の実施の形態6の分散共有データ伝送方式に係る構成図である。図11において、1−2はATMスイッチ装置内バス、4−2は送達確認通知である送達確認パケット8を受信即ち応答を受理したとき応答受理ビットをセットする応答受理テーブルである。その他の構成については実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
実施の形態1においては、分散共有メモリ制御部2が、すべての応答を確認し再送制御を行う場合について説明した。しかしながら、分散共有メモリ制御部2が、各ポート4−1が応答受理テーブルのビットをチェックすることにより再送制御行ってもよい。
【0064】
図11に示すように、各応答受理テーブル4−2は、各ポート4−1が送達確認パケット8を受信したとき即ち応答受理を確認したとき応答受理ビットに1をセットするとともに送達確認パケットのシーケンス番号記憶する。分散共有メモリ制御部2は、前回応答受理を確認した送達確認パケット8のシーケンス番号を記憶しておき、そのつぎのシーケンス番号から応答受理テーブル4−2をチェックする。そして、対応するシーケンス番号の応答受理ビットが応答受理テーブル4−2にセットされていたらそのビットをリセットして、そのつぎのシーケンス番号のチェックを実施する。
つまり、分散共有メモリ制御部2は再送タイミングで応答受理テーブル4−2における対応するシーケンス番号のビットチェックをし即ち送達確認パケット8の受信状況をチェックする。そして、応答が返らないポート4−1があった場合には、即ちビットがセットされていない応答受理テーブル4−2があるときは、一定周期でそのポート4−1に対して再送を行う。
【0065】
以上のように、応答受理テーブル4−2が各ポート4−1が受信した送達確認パケットのシーケンス番号を記録するとともにビットをセットし、分散共有メモリ制御部2が再送タイミングでこれをチェックする構成としているので、分散共有メモリ制御部2が複数の制御用計算機5からの送達確認パケット8の受信処理とシーケンス番号の抽出をおこなう必要がなく、大幅に受信処理とシーケンス番号抽出負荷を低減することができ、コスト低減をはかることができる。また、分散共有メモリ制御部2の送達確認パケット8の受信負荷を軽減して、スループットの高いシステムを構築することができる。
【0066】
実施の形態7.
以下、この発明の実施の形態7を説明する。図12はこの発明の実施の形態7の分散共有データ伝送方式に係る構成図である。図12において、4−3はシーケンス番号の連続する送達確認パケット8を受理したときその送達確認パケットのシーケンス番号を記憶する応答受理シーケンス番号レジスタである。その他の構成については実施の形態6と同様であるのでその説明を省略する。実施の形態6では、各応答受理テーブル4−2に各ポート4−1が受信した送達確認パケットのシーケンス番号を記憶するとともにビットをセットし、再送タイミングで分散共有メモリ制御部2がこのビットをチェックし再送制御をする場合について説明した。しかしながら、各ポート4−1が連続する送達確認パケットを受信したとき、分散共有メモリ制御部2に対し送達確認を行うようにしてもよい。
【0067】
図12に示すように、各応答受理シーケンス番号レジスタ4−3は、各ポート4−1が連続したシーケンス番号の送達確認パケットを受信した場合のみ、最新受理シーケンス番号を更新するとともに分散共有メモリ制御部2に対しそのシーケンス番号を提示する。そして、分散共有メモリ制御部2は、例えば、各ポート4−1ごとに前回応答受理を確認したシーケンス番号を記憶しておき、その最新受理シーケンス番号から送信した最新の送信シーケンス番号までに対応する変化データ通知パケット7を再送する。
【0068】
以上のように、各ポート4−1が連続したシーケンス番号の送達確認パケット8を受信した場合のみ、最新受理シーケンス番号として分散共有メモリ制御部2に提示する構成としたので、各ポート4−1が受理シーケンス番号提示用のメモリを実装する必要が無く、レジスタ一本を実装するのみでよいのでコスト低減を図るとともに各ポート4−1での処理を軽減できる。
【0069】
実施の形態8.
以下、この発明の実施の形態8を図1に基づいて説明する。実施の形態1では、図2に示すようにATMスイッチ装置1に送信ノードとして制御用計算機5が8台接続されている場合について説明した。
実施の形態8では、ATMスイッチ装置1同士が接続された伝送方式について説明する。一方のATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2から変化データ通知パケット7が送信された場合、もう一方のATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2にそのパケットが到達するようにコネクションを確立する。そして、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2は、変化データ通知パケット7を受信したとき、隣接のATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2にポイント−マルチコネクションのバックワードを用いて送達確認パケット8を返し、かつ、受信した変化データ通知パケット7のアドレスとデータを自己の分散共有メモリ2−1に反映し、この変化データ通知パケット7を受信した隣接ATMスイッチ装置1が接続されたポート4−1を除外して全ポート4−1にポイント−マルチコネクションを介して自己に接続された制御用計算機5に、自己の変化データ通知パケット7をマルチキャスト送信する。
【0070】
以上のように、ATMスイッチ装置1同士が接続された伝送方式に対しても対応できる構成としたので、1台のATMスイッチ装置1に接続できる制御用計算機5の台数の制限を越える多数の制御用計算機5に対して分散共有データを提供でき、大規模なシステムの構築が可能になる。
【0071】
実施の形態9.
以下、この発明の実施の形態9を説明する。図13はこの発明の実施の形態9の共有データ伝送方式に係る分散共有メモリの保持内容を示す図である。図13において、5−7は分散共有メモリ5−3−1メモリ空間のうち健全通知用のエリアである。その他の構成については実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0072】
制御用計算機5は、分散共有メモリ5−3−1の一部領域を自己の健全性を定期的に通知するための健全通知エリア5−7として使用して、健全通知用の分散共有データを自己が接続された全ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2宛にコネクションを張って定期的に送信する。そして、分散共有メモリ制御部2はこの健全通知用の分散共有データを監視し、この分散共有データが一定時間到着しなかったことをもって制御用計算機5を停止と認識して、送達確認パケットの監視対象から除外する。なお、制御用計算機5の分散共有メモリ5−3−1に健全通知用エリア5−7を設ける場合について説明したが、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ2−1についても同様である。
【0073】
以上のように、ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2が接続された制御用計算機5および隣接ATMスイッチ装置1の分散メモリ制御部2の健全性を監視し、異常時には送達確認パケット8の監視対象から除外する構成としたので、制御用計算機5、伝送路6、ATMスイッチ装置1の故障時に、無限に変化データ通知パケット7の再送をおこなうことによる伝送帯域の浪費を避けることができ、耐障害性に優れた分散共有データ伝送方式を実現できる。
【0074】
実施の形態10.
以下、この発明の実施の形態10を図12に基づいて説明する。実施の形態9で説明した動作に加え、実施の形態10では以下の動作をする。
制御用計算機5およびATMスイッチ装置1は、健全通知用の分散共有データを監視し、この分散共有データが再び到着し始めたことをもって該制御用計算機5、該伝送路6、または、該隣接ATMスイッチ装置1の動作再開と認識して送達確認パケット8の監視対象の送信ノードに加える。
以上ように、健全通知用の分散共有データが再び到着し始めたことをもって該制御用計算機5、または、ATMスイッチ装置1の送達確認パケット監視対象に加える構成としたので、制御用計算機5、伝送路6、または、ATMスイッチ装置1が故障復旧後にシステムに参入した際に、これら障害復旧した装置を手入力等により送達確認パケット8の監視対象に加える設定操作が不必要となり、保守性に優れた分散共有データ伝送方式を実現できる。
【0075】
実施の形態11.
以下、この発明の実施の形態11を説明する。図14はこの発明の実施の形態11の分散共有データ伝送方式に係る送信優先度を設けた送信シーケンス番号キューを説明する図である。図14において、50、51、52は各々高速、中速、低速の送信シーケンス番号キューである。
実施の形態1では、1つの送信シーケンス番号キューを設けたのみであったが、実施の形態11では、制御用計算機5側でも、ATMスイッチ装置1側でも、速度クラスに対応して高速、中速、低速の送信シーケンス番号キューを複数設ける。ここで、分散共有データの通信のレスポンス性能に応じ送信シーケンス番号キューを複数クラス設け、レスポンス時間の制約が厳しいクラスの変化データ通知パケット7は再送周期を短く設定し、レスポンス時間の制約が厳しくないクラスの変化データ通知パケット7は再送周期を長く設定する。そして、レスポンス時間制約の厳しい分散共有データを高速の送信シーケンス番号キュー50に割り当て、そのキューを優先的に処理する。
【0076】
以上のように、分散共有データの通信のレスポンス性能に応じ送信シーケンス番号キューを複数クラス設け、クラス毎に送信シーケンス番号キューを設ける構成としたので、最もレスポンス性能が厳しい分散共有データに合わせて伝送方式全体の送信周期を短くする必要がなくなり全伝送量を削減でき、コスト低減と伝送路6の効率的利用が図れる。
【0077】
実施の形態12.
この発明の実施の形態12を説明する。図15はこの発明の実施の形態12の分散共有データ伝送方式に係る制御用計算機が伝送分散方式に参入するときの説明図である。図15において、5−8は再参入した制御用計算機、60は分散共有データの送信要求、61は分散共有データのデータパケット、62はデータパケット61の送達確認パケットである受信応答である。その他の構成については実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0078】
つぎに動作について説明する。制御用計算機5−8が伝送方式であるネットワークからの解列後再び参入した場合、制御用計算機5−8のATM通信インタフェース5−3は、自己が直接コネクションを張っているATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対して、分散共有メモリ制御部2が保有する全メモリデータである分散共有データの送信要求60を発行する。
この送信要求60を受信した分散共有メモリ制御部2は、全メモリデータをメモリアドレスとメモリデータを搭載したデータパケット61として、送信要求元制御用計算機5−8のATM通信インタフェース5−3に送信する。
このデータパケット61を受信したATM通信インタフェース3−1は、受信データを自己の分散共有メモリ5−3−1に反映させる。そして、全データの受信を完了したのち、制御用計算機5−8のCPU5−1に対して、受信完了を通知し、分散共有メモリ5−3−1の使用が可能になったことを通知する。また、このデータパケット61を受信したのち、送信元のATMスイッチ装置1に対して送達確認パケット62を返送する。
【0079】
以上のように、制御用計算機5−8がネットワークからの解列後再び参入した場合、最新の分散共有データを自らが接続されているATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2から収集し、自己の分散共有メモリ5−3−1に反映する構成としたので、解列後再び参入した制御用計算機5−8が他の全制御用計算機5からメッセージ伝送等を用いて最新の分散共有メモリデータを獲得したり、他の全制御用計算機5に対して全メモリ領域を変化データが起こったものする状態に設定させ、変化データ通知パケット7を用いて全制御用計算機5にブロードキャストさせる等の方法を用いて、関係のないUNIの伝送量を無駄に増やしたり、各制御用計算機5に他の全制御用計算機5からのデータ収集と送達確認プロトコル処理を実装する必要がなくなり、保守性の優れた分散共有メモリシステムを安価に実現することができる。
なお、実施の形態12では、制御用計算機が再参入する場合について説明したが、新たに増設された制御用計算機が新規に参入する場合にも同様にして参入することができる。
【0080】
実施の形態13.
この発明の実施の形態13を説明する。図16はこの発明の実施の形態12の分散共有データ伝送方式に係る制御用計算機が伝送分散方式に参入するときの説明図である。図16において、1−8は再参入したATMスイッチ装置、70、77は分散共有データの送信要求、71、78は分散共有データのデータパケット、72、79はデータパケット71、78の送達確認パケットである受信応答である。その他の構成については実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0081】
つぎに動作について説明する。ATMスイッチ装置1−8がネットワークから解列後再び参入した場合、ATMスイッチ装置1−8の分散共有メモリ制御部2は、自己が直接コネクションを張っている制御用計算機5のATM通信インタフェース5−3およびATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対して、制御用計算機5のATM通信インタフェース5−3にはその分散共有メモリ5−3−1に送信エリアとして設定されているエリアの分散共有データの送信要求70、隣接ATMスイッチ装置1の分散共有メモリ制御部2に対してはこの分散共有メモリ制御部2が配布責任を持つ分散共有メモリ2−1の分散共有データの送信要求77を発行する。
【0082】
この送信要求70、77を受信したATM通信インタフェース5−3および隣接の分散共有メモリ制御部2は、全メモリデータをメモリアドレスとメモリデータを搭載した変化データ通知パケット71、78として、送信要求元のATMスイッチ装置1−8の分散共有メモリ制御部2に送信する。
このデータパケット71、78を受信した分散共有メモリ制御部2は、受信データを自己の分散共有メモリ2−1に反映させる。そして、全データの受信を完了したのち、制御用計算機5およびATMスイッチ装置1に送達確認パケット72、79を返送する。その後、ネットワークが保有する最新の分散共有メモリデータを取得するとともに、接続されている制御用計算機5と隣接ATMスイッチ装置1に対して変化データ通知パケット7のマルチキャスト送信と、送達確認と再送処理をおこなう。
【0083】
以上のように、ATMスイッチ装置1−8がネットワークから解列後再び参入した場合、ATMスイッチ装置1−8の分散共有メモリ制御部2は、自己が直接コネクションを張っている制御用計算機5とATMスイッチ装置1から最新の分散共有データを獲得し、これを全制御用計算機5と隣接ATMスイッチ装置1に配布する構成としたので、各制御用計算機5がATM通信の再開検出と他の全制御用計算機5と隣接ATMスイッチ装置1から最新の分散共有データを個別に収集する必要が無い。つまり、各制御用計算機5に実装すべきプロトコルを複雑にする必要が無く、障害復旧後のシステム復旧作業を自動化した分散共有データ伝送方式を安価に実現することができる。
【0084】
実施の形態14.
この発明の実施の形態14を説明する。図17はこの発明の実施の形態14の分散共有データ伝送方式に係るパケットの構成を説明する図である。図17において、80は変化データ通知パケットであり、このパケット80は、パケットヘッダ、変化データのアドレス7−1、変化データのアドレス7−1に対応するデータ7−2、およびシーケンス番号7−3、FCS(Frame Check Sequence)82により形成される。
実施の形態1では、変化データの通知に変化データ通知パケット7を用いるように説明したが、AAL5を用いた場合、セル化、セル組み立てに時間を要するため、レスポンス時間に影響を与える。そこで、高速なレスポンスを要する場合には、AAL5パケットではなく、ATMセルに直接、変化データのアドレスとデータとシーケンス番号を書き込んで送受信する。この場合、このATMセルにはデータの健全性を確認するためのFCSを1セル毎に付与する。
【0085】
以上のように、ATMセルに直接、変化データのアドレスとデータとシーケンス番号を書き込んで送受信する構成としたので、パケットのATMセルへの分解遅延とATMセルからパケットへの組立遅延を省略でき、伝送遅延の短い高いレスポンス性能を持った分散共有データ伝送方式を安価に構築できる。
【0091】
【発明の効果】
この発明に係る分散共有データの伝送方式は、複数の制御用計算機がATMスイッチ装置にデータ伝送路を介して接続されており、上記ATMスイッチ装置はATMスイッチ装置の分散共有メモリと、分散共有メモリ制御部と、ATMスイッチ部とユーザインタフェースとを有し、上記各制御用計算機は、制御用計算機の分散共有メモリと、1個以上のCPUと、主メモリと、上記CPUおよび主メモリに接続されたシステムバスと、上記システムバスと上記データ伝送路間に接続され上記制御用計算機の分散共有メモリを有したATM通信インタフェースとを有し、上記CPUは上記制御用計算機の分散共有メモリのリード/ライトを行うことにより分散共有データの送受信を行う分散共有データ伝送方式において、上記ATM通信インタフェースは、上記CPUが上記制御用計算機の分散共有メモリに書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込まれたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、上記ATM通信インタフェースが送信する変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化データアドレスキューの最終シーケンス番号に対応した変化データ通知パケットがまだ一度も送信されていない場合、その変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化データアドレスキューに最新の変化データのアドレスを登録し、上記最終シーケンス番号が付与される変化データ通知パケットが既に一度送信されておりかつ上記ATMスイッチ装置から上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認パケットを受け取っていない場合は、シーケンス番号を更新し、その更新したシーケンス番号が付与される変化データ通知パケットに対する変化データアドレスキューにアドレス情報を登録し、一定周期で送信タイミングが来たとき、その送信すべき変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応する変化データアドレスキューを読み出し、変化データアドレスキューに登録されているアドレスと該アドレスに格納されている上記制御用計算機の分散共有メモリ上のデータとシーケンス番号をパケット化し、この変化データ通知パケットを上記制御用計算機のATM通信インタフェースと上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部で接続されたポイント−ポイントコネクションを介して、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に送信し、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記変化データ通知パケットを受信したとき、自己が保有する上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリに反映し、自己が管理する最新送信シーケンス番号に対応する変化データアドレスキューに受信した変化データ通知パケットのなかの変化データアドレスのみを登録し、該ATMスイッチ装置に接続されている上記全制御用計算機に上記変化データ通知パケットを該ATMスイッチ装置から上記制御用計算機に対してマルチキャスト送信が行えるように接続されたポイント−マルチポイントコネクションを介してマルチキャスト送信するとともに、上記変化データ通知パケットを送信した送信元制御用計算機に対して上記ポイント−ポイントコネクションを介して送達確認パケットを返送し、この送達確認パケットを受信した上記送信元制御用計算機は、送信シーケンスキューから受信確認されたシーケンス番号を削除し、上記マルチキャスト送信により上記変化データ通知パケットを受信した上記各制御用計算機は、その分散共有データを自己が保有する制御用計算機の分散共有メモリに反映するとともに、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に受信した上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認パケットを上記ポイント−マルチポイントコネクションのバックワードを用いて返送し、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記全制御用計算機から送達確認パケットを受けるまでそのシーケンス番号に対応した変化データ通知パケットを一定周期で再送するので、データ伝送路が健全な場合には、アドレス登録時には送信シーケンス番号キューの最終エントリのみを、送達確認パケット送信時には送信シーケンス番号キューの先頭エントリのみを読み出せばよく、軽い処理負荷でプロトコル処理が実行できる。
【0092】
また、CPUが制御用計算機の分散共有メモリに書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込まれたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、ATM通信インタフェースがつぎに送信する分散共有データの変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化アドレスデータキューに、変化のあったデータのアドレスを登録し、まだ一度も送信されていない変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化アドレスデータキューにその変化データのアドレスが登録されている場合は、変化データのアドレスを変化アドレスデータキューに登録しないので、同一の最新データを複数の変化データ通知パケットで送信するといった無駄な送信を回避でき、伝送路を効率的に使用することができる。
【0093】
また、ユーザインタフェースは送信ノードごとに伝送路と接続するポートと、上記各ポートがシーケンス番号の連続する送達確認パケットを受信したとき最新受理シーケンス番号を更新する応答受理シーケンス番号レジスタとを有し、分散共有メモリ制御部は再送タイミングで上記全ポートの上記応答受理シーケンス番号レジスタの最新受理シーケンス番号をチェックすることにより受信確認をするので、各ポーが受理シーケンス番号提示用のメモリを実装する必要が無く各ポートでの処理を軽減できる。
。
【0094】
また、送信ノードの分散共有メモリの一部領域をこの分散共有メモリの健全を定期的に通知するための健全通知エリアとし、上記送信ノードが定期的に上記送信ノードが接続された他の送信ノードに対し健全通知エリアの分散共有データを監視し、この分散共有データが一定時間到着しなかったことをもって上記他の送信ノード停止と認識するので、制御用計算機、伝送路、ATMスイッチ装置1故障時に、無限に変化データ通知パケットの再送をおこなうことによる伝送帯域の浪費を避けることができ、耐障害性に優れた分散共有データ伝送方式を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る分散共有データ伝送方式の構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るデータ伝送路に張られるバーチャルコネクションの説明図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係る制御用計算機からATMスイッチ装置へのデータ伝送を説明するフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1に係るATMスイッチ装置から制御用計算機へのマルチキャスト送信を説明するフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1に係る送信シーケンス番号キューを説明する図である。
【図6】この発明の実施の形態1に係るシーケンス番号の更新を説明する説明図である。
【図7】この発明の実施の形態1に係るパケットの構成を説明する図であり、(a)は変化データ通知パケットの構成、(b)は送達確認パケットの構成を説明する図である。
【図8】この発明の実施の形態2に係る送信シーケンス番号キューを説明する図である。
【図9】この発明の実施の形態3に係るシーケンス番号の更新を説明する説明図である。
【図10】この発明の実施の形態4に係るシーケンス番号の更新を説明する説明図である。
【図11】この発明の実施の形態6に係る分散共有データ伝送方式の構成図である。
【図12】この発明の実施の形態7に係る分散共有データ伝送方式の構成図である。
【図13】この発明の実施の形態9に係る分散共有メモリの保持内容を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態11に係る送信優先度を設けた送信シーケンス番号キューを説明する図である。
【図15】この発明の実施の形態12に係る制御用計算機が伝送分散方式に参入するときの説明図である。
【図16】この発明の実施の形態13に係るATMスイッチ装置が伝送分散方式に参入するときの説明図である。
【図17】この発明の実施の形態14に係るパケットの構成を説明する図である。
【図18】従来のデータ通信システムを示す図である。
【図19】従来主メモリの主メモリ空間の状態及びサイクリックデータメモリのサイクリックデータメモリ空間の状態遷移の一例を示す説明図である。
【図20】従来の通信コントローラの要部構成を示すブロック図である。
【図21】従来のデータ伝送路に送信される更新サイクリックデータを格納したデータフレームの例を示す説明図である。
【図22】従来のバス型LANにおける同報通信方式の一実施の形態を示す図である。
【図23】従来の同報機能付きATMスイッチLSIの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ATMスイッチ装置 1−2 ATMスイッチ装置内バス
1−8 再参入したATMスイッチ装置
2 分散共有メモリ制御部 2−1 分散共有メモリ
2−2 キャッシュメモリ
3 ATMスイッチカード
4 ユーザインタフェースカード 4−1 ポート
4−2応答受理テーブル
4−3 応答受理シーケンス番号レジスタ
5 制御用計算機 5−1 CPU
5−2 主メモリ 5−3 ATM通信インタフェース
5−3−1 分散共有メモリ 5−3−2 ATM通信制御部
5−3−3 キャッシュメモリ 5−4 システムバス
5−7 健全通知用エリア 5−8 再参入した制御用計算機
6 光ファイバ
7 変化データ通知パケット 7−1 変化データアドレス
7−2 変化データ 7−3 シーケンス番号
8 送達確認パケット
8−1〜8−8ポイント−ポイントコネクション
9 ポイント−マルチコネクション
50 高速送信シーケンス番号キュー
51 中速送信シーケンス番号キュー
52 低速送信シーケンス番号キュー
60、70、77 送信要求 61、71、78 データパケット
62、72、79 受信確認
80 変化データ通知パケット 82 FCS
Claims (4)
- 複数の制御用計算機がATMスイッチ装置にデータ伝送路を介して接続されており、上記ATMスイッチ装置はATMスイッチ装置の分散共有メモリと、分散共有メモリ制御部と、ATMスイッチ部とユーザインタフェースとを有し、上記各制御用計算機は、制御用計算機の分散共有メモリと、1個以上のCPUと、主メモリと、上記CPUおよび主メモリに接続されたシステムバスと、上記システムバスと上記データ伝送路間に接続され上記制御用計算機の分散共有メモリを有したATM通信インタフェースとを有し、上記CPUは上記制御用計算機の分散共有メモリのリード/ライトを行うことにより分散共有データの送受信を行う分散共有データ伝送方式において、
上記ATM通信インタフェースは、上記CPUが上記制御用計算機の分散共有メモリに書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込まれたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、上記ATM通信インタフェースが送信する変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化データアドレスキューの最終シーケンス番号に対応した変化データ通知パケットがまだ一度も送信されていない場合、その変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化データアドレスキューに最新の変化データのアドレスを登録し、上記最終シーケンス番号が付与される変化データ通知パケットが既に一度送信されておりかつ上記ATMスイッチ装置から上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認パケットを受け取っていない場合は、シーケンス番号を更新し、その更新したシーケンス番号が付与される変化データ通知パケットに対する変化データアドレスキューにアドレス情報を登録し、
一定周期で送信タイミングが来たとき、その送信すべき変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応する変化データアドレスキューを読み出し、変化データアドレスキューに登録されているアドレスと該アドレスに格納されている上記制御用計算機の分散共有メモリ上のデータとシーケンス番号をパケット化し、この変化データ通知パケットを上記制御用計算機のATM通信インタフェースと上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部で接続されたポイント−ポイントコネクションを介して、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に送信し、
上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記変化データ通知パケットを受信したとき、自己が保有する上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリに反映し、自己が管理する最新送信シーケンス番号に対応する変化データアドレスキューに受信した変化データ通知パケットのなかの変化データアドレスのみを登録し、該ATMスイッチ装置に接続されている上記全制御用計算機に上記変化データ通知パケットを該ATMスイッチ装置から上記制御用計算機に対してマルチキャスト送信が行えるように接続されたポイント−マルチポイントコネクションを介してマルチキャスト送信するとともに、上記変化データ通知パケットを送信した送信元制御用計算機に対して上記ポイント−ポイントコネクションを介して送達確認パケットを返送し、
この送達確認パケットを受信した上記送信元制御用計算機は、送信シーケンスキューから受信確認されたシーケンス番号を削除し、
上記マルチキャスト送信により上記変化データ通知パケットを受信した上記各制御用計算機は、その分散共有データを自己が保有する制御用計算機の分散共有メモリに反映するとともに、上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部に受信した上記変化データ通知パケットのシーケンス番号を付与した送達確認パケットを上記ポイント−マルチポイントコネクションのバックワードを用いて返送し、
上記ATMスイッチ装置の分散共有メモリ制御部は上記全制御用計算機から送達確認パケットを受けるまでそのシーケンス番号に対応した変化データ通知パケットを一定周期で再送することを特徴とする分散共有データ伝送方式。 - CPUが制御用計算機の分散共有メモリに書き込んだデータと既に該分散共有メモリに書き込まれたデータを比較し、このデータに変化がある場合は、ATM通信インタフェースがつぎに送信する分散共有データの変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化アドレスデータキューに、変化のあったデータのアドレスを登録し、まだ一度も送信されていない変化データ通知パケットに付与されるシーケンス番号に対応した変化アドレスデータキューにその変化データのアドレスが登録されている場合は、変化データのアドレスを変化アドレスデータキューに登録しないことを特徴とする請求項1記載の分散共有データ伝送方式。
- ユーザインタフェースは送信ノードごとに伝送路と接続するポートと、上記各ポートがシーケンス番号の連続する送達確認パケットを受信したとき最新受理シーケンス番号を更新する応答受理シーケンス番号レジスタとを有し、
分散共有メモリ制御部は再送タイミングで上記全ポートの上記応答受理シーケンス番号レジスタの最新受理シーケンス番号をチェックすることにより受信確認をすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の分散共有データ伝送方式。 - 送信ノードの分散共有メモリの一部領域をこの分散共有メモリの健全を定期的に通知するための健全通知エリアとし、
上記送信ノードが定期的に上記送信ノードが接続された他の送信ノードに対し健全通知エリアの分散共有データを監視し、この分散共有データが一定時間到着しなかったことをもって上記他の送信ノード停止と認識することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の分散共有データ伝送方式。
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