JP2002303847A - 電源装置及びそれを備えた表示装置 - Google Patents

電源装置及びそれを備えた表示装置

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JP2002303847A JP2001110600A JP2001110600A JP2002303847A JP 2002303847 A JP2002303847 A JP 2002303847A JP 2001110600 A JP2001110600 A JP 2001110600A JP 2001110600 A JP2001110600 A JP 2001110600A JP 2002303847 A JP2002303847 A JP 2002303847A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力で、安定した出力電圧にて駆動用
電源を供給でき、かつ、出力電圧の電圧変動においては
急峻に回復可能な電源装置を提供する。 【解決手段】 電源E から出力電圧V2',V3' の目標電圧
値となる中間電圧V2,V3、及び出力電圧V2',V3' の変動
許容幅ΔVを設定する基準電圧VL2,VH3 を生成する抵抗
R4〜R8からなる抵抗分圧回路と、出力電圧V2',V3' と中
間電圧V2,V3 及び基準電圧VL2,VH3 を比較し、出力電圧
V2',V3' をΔV内に収めるよう制御するコンハ゜レータCMP1〜C
MP4と、MOS トランシ゛スタMQ1 〜MQ4 を有し、出力電圧V2',V
3' がΔVを超えたとコンハ゜レータCMP1〜CMP4が検知した場
合、MOS トランシ゛スタMQ1 〜MQ4 のうち出力電圧V2',V3' を
ΔV内に回復する方向のもののみが動作すると共に、ま
た、出力端子T2・T3間に、MOS トランシ゛スタMQ1 〜MQ4 を動
作させて、出力電圧V2',V3' を中間電圧V2,V3 に引き寄
せて定常させる抵抗Raが挿入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示装
置等の表示装置に搭載され、表示画素を駆動する駆動用
電源を供給する電源装置、及び該電源装置を搭載した表
示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表示装置の一つである液晶表示装置で
は、本発明の説明図である図2を参照して説明すると、
液晶パネル1のセグメント電極側に、セグメント電極X
1〜Xmを駆動するセグメントドライバ3が配される一
方、コモン電極側に、コモン電極Y1〜Ynを駆動する
コモンドライバ2が配設されており、これらセグメント
ドライバ3及びコモンドライバ2に、電源回路(電源装
置)5より、駆動用電源V0,V2,V3,V5が供給
され、コモンドライバ3に、電源回路5より、駆動用電
源V0,V1,V4,V5が供給されるようになってい
る。
【0003】従来、駆動用電源V0〜V5を供給する上
記電源回路5として、次に示すような回路構成が各種提
案されている。なお、電源回路5において、セグメント
ドライバ3に供給する電圧の発生回路も、コモンドライ
バ2に供給する電圧の発生回路も基本的には同じ構成で
あるので、ここでは説明を簡単にするため、セグメント
ドライバ3に供給する電圧の発生回路を例に説明する。
【0004】図12に示す電源回路35は、抵抗分圧し
て駆動用電源V0,V2,V3,V5を出力するもので
ある。3つのブリーダ抵抗R101・R102・R10
3により電源(VEE)−接地(GND)間を分圧して
2つの中間電圧を形成し、これを駆動用電源V2,V3
として出力している。
【0005】また、図13に示す電源回路36は、出力
段を低インピーダンス化するために、図12の電源回路
35における、抵抗分圧して駆動用電源V2,V3を得
るラインに、オペアンプOP1及びオペアンプOP2を
接続したものである。オペアンプOP1及びオペアンプ
OP2にてインピーダンス変換を行うことで、分圧して
生成された駆動用電源V2,V3の電圧が安定する。
【0006】これら図12及び図13の電源回路35・
36では、容量負荷である液晶パネルの画素の充放電を
行っても、電圧変動を少なくし、駆動用電源V0,V
2,V3,V5の電圧安定化を図るために、ブリーダ抵
抗R101〜R103の抵抗値を小さくすることが好ま
しい。しかしながら、ブリーダ抵抗R101〜R103
の抵抗値を小さくすることは、電源回路35・36にお
ける消費電力の増大を招くこととなる。
【0007】また、図13の電源回路36においては、
オペアンプOP1・OP2で液晶表示用に充分な給電力
を確保しようとした場合、オペアンプ回路内の定電流を
ある程度大きくしなければならず、このことが低消費電
力化の大きな妨げとなる。つまり、定電流源としてオペ
アンプOP1・OP2の入力段にある差動対部と出力段
の2種類が主にあるが、特に出力段に負荷回路として備
えられている定電流源は定電流値を大きくしないと電圧
変動への追随がなくなる。
【0008】そこで、このような従来構成の不具合を解
消するものとして、特開昭55−146487号公報に
は、基本構成として図12の電源回路35の構成を採用
しながら、低消費電力化を図ってブリーダ抵抗の抵抗値
を高くしても、駆動用電源V0,V2,V3,V5の電
圧安定化を図ることのできる電源回路が開示されてい
る。
【0009】図14に、上記公報に記載の構成を採用し
た電源回路37を示す。
【0010】この電源回路37は、高電位側を接地電位
としている。そのため、ここでは駆動用電源V0,−V
2,−V3,−V5を得るものである。高抵抗値のブリ
ーダ抵抗(以下、単に抵抗とする)R101〜R108
にて、駆動用電源−V2,−V3として出力する出力電
圧を得ると共に、駆動用電源−V2,−V3の電圧の許
容値を超える変動を検出し、MOSトランジスタMQ1
〜MQ4により、この変動を抑えるようになっている。
【0011】図14において、Eは電源、DNは電源ノ
ード、SNは接地ノードである。直列抵抗R101〜R
103は、電源Eの電圧−V5を3等分して、駆動用電
源−V2,−V3となる中間電圧を形成する抵抗分圧回
路である。抵抗分圧して得られる中間電圧である分圧電
圧−V2,−V3を中心として、各々の電圧変動の許容
幅ΔVを設定する基準電圧−VH2,−VL2,−VH
3,−VL3を、直列抵抗R104〜R108による分
圧回路で形成する。
【0012】そして、上記基準電圧−VH2が反転入力
端子に印加される一方、分圧電圧−V2が非反転入力に
印加された電圧比較回路(以下、コンパレータ)CMP
1と、この出力で制御される、分圧出力点と、電源Eの
電圧−V5との間に接続されたnMOSトランジスタM
Q12とを設けて、分圧電圧−V2の出力電圧の上記基
準電圧−VH2を正方向(接地電位側)に超える変動に
対して、nMOSトランジスタMQ12をオンさせ、許
容幅ΔVを正方向に超える出力変動を抑える。
【0013】一方、上記基準電圧−VL2が反転入力端
子に印加される一方、分圧電圧−V2が非反転入力端子
に印加されたコンパレータCMP2と、この出力で制御
される、分圧出力点と、接地電位V0との間に接続され
たpMOSトランジスタMQ11とを設けて、上記分圧
電圧−V2の出力電圧における上記基準電圧−VL2を
負方向(電圧−V5側)に超える変動に対して、pMO
SトランジスタMQ11をオンさせ、許容幅ΔVを負方
向に超える出力変動を抑える。
【0014】出力電圧−V3の変動に対しても同様の構
成により許容値ΔVを超える変動を防止する。即ち、上
記基準電圧−VH3が反転入力端子に印加される一方、
分圧電圧−V3が非反転入力端子に印加されたコンパレ
ータCMP3と、この出力で制御される、分圧出力点
と、電源Eの電圧−V5との間に接続されたnMOSト
ランジスタMQ14とを設けて、上記分圧電圧−V3の
出力電圧における上記基準電圧−VH3を正方向(接地
電位側)に超える変動に対して、nMOSトランジスタ
MQ14をオンさせ、許容幅ΔVを正方向に超える出力
変動を抑える。
【0015】一方、上記基準電圧−VL3が反転入力端
子に印加される一方、分圧電圧−V3が非反転入力端子
に印加されたコンパレータCMP4と、この出力で制御
される、分圧出力点と、接地電位V0との間に接続され
たpMOSトランジスタMQ13とを設けて、上記分圧
電圧−V3の出力電圧における上記基準電圧−VL3を
負方向(電圧−V5側)に超える変動に対して、pMO
SトランジスタMQ13をオンさせ、許容幅ΔVを負方
向に超える出力変動を抑える。
【0016】これにより、駆動用電源−V2,−V3と
なる分圧電圧−V2,−V3の出力電圧の電圧変動が、
抵抗R105・R107による電圧降下によって決まる
電圧変動の許容幅ΔV内に抑えられる。
【0017】この電源回路37では、抵抗R101〜R
103及びR104〜R108の抵抗値を高くして消費
電力を抑えることができると共に、出力段に、許容幅△
Vを超えた電圧変動が発生した場合のみ作動する、電流
駆動能力の大きいMOSトランジスタMQ11〜MQ1
4を備えたことにより、コンパレータCMP1〜CMP
4の出力段の駆動能力も大きくなくて良く、したがっ
て、コンパレータCMP1〜CMP4の中に設置されて
いる定電流源で流す電流値を小さく設定できることか
ら、この電源回路の消費電流も極めて小さくすることが
できる。
【0018】また、MOSトランジスタMQ11〜MQ
14がそれぞれ、許容幅ΔVによってオフセット電圧を
持ち、同時にONとなることがないので、貫通電流が発
生する恐れもない。
【0019】その結果、図14に示す電源回路37の構
成を採用することで、低消費電力で、かつ、その出力電
圧も安定な表示装置の電源回路を得ることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されている図14の電源回路37の構成であっ
ても、さらなる低消費電力化のために、2つの分圧抵抗
回路を形成する抵抗R101〜R103及び抵抗R10
4〜R108を高抵抗とした場合、分圧電圧−V2,−
V3の出力電圧の電圧値が目標値に安定するまでに時間
がかかるといった問題がある。
【0021】つまり、上記の電源回路37の構成では、
駆動用電源−V2,−V3の電圧となる分圧電圧−V
2,−V3を許容幅ΔV内に収めるまでの補正は、駆動
能力の大きいMOSトランジスタMQ11〜MQ14に
より急速に行うことができるが、分圧電圧−V2,−V
3が許容幅ΔV内に入った後、さらに目標電圧値へと収
束させるのは抵抗R101〜R103である。これら直
列に接続されている各抵抗間から出力される電圧値が目
標値である。したがって、これら抵抗R101〜R10
3の抵抗値が高いと、目標電圧値への収束に時間がかか
る。
【0022】大型の液晶パネルでは、画素の持つ負荷容
量及び電極線の持つ寄生容量が大きくなり、これらへの
充放電を急峻に行うために、電源回路には、駆動能力が
大きいことが要求される。また、高品位な画質を得るた
めに、電源回路には、駆動用電源の電圧変動が少なく、
かつ、変動に対して、急峻に応答することが要求され
る。そして、電源回路には、低消費電力であることも併
せて要求される。
【0023】したがって、上記の電源回路37では、低
消費電力であって、出力電圧が安定であっても、出力電
圧値を許容幅ΔV内の目標値に収束させるのに時間がか
かるため、今後、さらなる液晶表示画面の大型化や高品
位化には、表示品位の低下が発生し、対応できなくな
る。
【0024】また、上記の電源回路37の構成では、分
圧抵抗回路として、抵抗R101〜R103と抵抗R1
04〜R108の2系統を備えているので、1系統の分
圧抵抗回路しか備えない構成に比べると、必然的に消費
電力が高くなる。
【0025】さらに、上記の電源回路37では、分圧比
を、出力段の抵抗R101〜R103で決定しているの
で、抵抗R101〜R103の抵抗値を変更するには、
分圧比を保持した状態で行うことが必要である。そのた
め、内部レジスタを利用したプログラマブルな抵抗値変
更を行う場合、回路規模が大きくなるという問題もあ
る。
【0026】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、その目的は、今後、さらなる表示画面の大型化や高
品位化にも、表示品位を低下させることなく対応可能
な、低消費電力でありながら、変動を少なくして安定し
た出力電圧にて駆動用電源を供給できると共に、出力電
圧の変動においては急峻に定常状態値に回復可能であ
り、また、内部レジスタを利用したプログラマブルな抵
抗値変更に回路規模を大きくすることなく対応できる電
源装置、及びそれを備えた表示装置を提供することにあ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の電源装置は、上
記課題を解決するために、入力された電圧から中間電圧
を発生させる抵抗分圧回路であって、中間電圧として、
出力段から出力される出力電圧の目標電圧値が設定され
た目標電圧と該出力電圧の変動許容幅となる上限値或い
は下限値の何れか一方が設定された基準電圧とを発生さ
せる抵抗分圧回路と、出力段から出力される出力電圧の
電圧値を上記目標電圧の電圧値と上記基準電圧の電圧値
と比較し、出力電圧の電圧値が目標電圧の電圧値と基準
電圧の電圧値との間に収まるように制御する電圧比較回
路と、出力段に設けられ、上記電圧比較回路の出力にて
制御される電流供給手段及び電流引き込み手段であっ
て、上記出力電圧の電圧値が上記目標電圧の電圧値或い
は上記基準電圧の電圧値を超えた場合に、出力電圧の電
圧値を目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間に戻
す方向の何れか一方のみが動作する電流供給手段及び電
流引き込み手段と、上記電流供給手段或いは電流引き込
み手段を動作させて、上記出力電圧の電圧値を上記目標
電圧の電圧値或いはその近傍値に引き寄せて定常させる
電圧定常手段とを備えていることを特徴としている。
【0028】上記の構成では、電圧比較回路にて、出力
段から出力される出力電圧の電圧値が上記目標電圧の電
圧値と上記基準電圧の電圧値と比較され、出力電圧の電
圧値が目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間に収
まるように制御される。もし、出力電圧の電圧値が大き
く変動し、目標電圧の電圧値或いは基準電圧の電圧値を
超えてしまうと、電圧比較回路の出力にて制御される、
出力段に設けられた電流供給手段或いは電流引き込み手
段の何れか、出力電圧の電圧値を目標電圧の電圧値と基
準電圧の電圧値との間に戻す方向のものが動作して、逸
脱した出力電圧の電圧値を急峻に目標電圧の電圧値と基
準電圧の電圧値との間に戻す。
【0029】したがって、出力電圧の電圧値は、目標電
圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間を大きく逸脱する
ことなく推移することとなる。但し、ここまでの構成で
は、出力電圧の電圧値は、目標電圧の電圧値と基準電圧
の電圧値との間の一定値には収束し難く、変動し易いも
のとなる。なお、その理由等の詳細は、発明の実施の形
態の説明において後述する。
【0030】本発明の電源装置では、出力電圧の電圧値
のこの変動を無くするために、電圧定常手段が設けられ
ている。電圧定常手段は、上記電流供給手段或いは電流
引き込み手段を動作させて、電流を供給するか或いは引
き込むことで、出力段から出力される出力電圧の電圧値
を目標電圧の電圧値或いはその近傍値に引き寄せて定常
させる。これにより、出力電圧の電圧値は、目標電圧の
電圧値と基準電圧の電圧値との間を変動することなく、
目標電圧の電圧値或いはその近傍値に強制的に引き寄せ
られ、定常させられ、安定化する。
【0031】このように、本発明の電源装置の構成によ
り、出力電圧の電圧値は、目標電圧の電圧値或いは基準
電圧の電圧値を超えるような変動には、出力段に設けら
れた電流供給手段或いは電流引き込み手段の何れかの動
作にて、急峻に目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値と
の間に戻されると共に、目標電圧の電圧値と基準電圧の
電圧値との間では、電圧定常手段による電流供給手段或
いは電流引き込み手段の動作制御で、目標電圧の電圧値
或いはその近傍値に強制的に引き寄せられて定常するの
で、目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間で変動
することもなく、目標電圧の電圧値或いはその近傍値に
て安定したものとなる。
【0032】これにより、低消費電力でありながら、変
動を少なくして安定した出力電圧にて駆動用電源を供給
できると共に、出力電圧の変動においては急峻に定常状
態値に回復できる、今後、さらなる液晶表示画面の大型
化や高品位化にも、表示品位を低下させることなく対応
可能な電源装置となる。
【0033】また、上記の構成では、出力段のブリーダ
抵抗を設けることなく、出力電圧の電圧変動を抑えて安
定化できるので、さらなる低消費電力化が可能であると
共に、分圧比を出力段のブリーダ抵抗で決定する構成で
はないので、内部レジスタを利用したプログラマブルな
抵抗値変更を行っても、回路規模が大きくなるようなこ
とがない。
【0034】そして、上記した本発明の電源装置におい
ては、上記変動許容幅は、上記出力電圧の電圧値が変動
し難い側に設定されていることが好ましい。
【0035】つまり、出力電圧の変動許容幅として上限
値或いは下限値の何れか一方が設定されるが、出力電圧
の電圧値は、前述したように、電圧定常手段にて、強制
的に目標電圧の電圧値或いはその近傍値に引き寄せられ
るので、変動し易い側をこの定常側とする、逆に言え
ば、出力値が変動し難い側に変動許容幅を持たせること
で、より電圧変動に強い構成とできる。
【0036】また、上記した本発明の電源装置において
は、予め定めた第1の期間では、上記出力電圧の電圧値
を上記目標電圧の電圧値或いはその近傍値にまで引き寄
せさせる一方、それ以外の第2の期間では、出力電圧の
電圧値の引き寄せを停止するように、上記電圧定常手段
を制御するタイミング設定手段をさらに備えた構成とす
ることもできる。
【0037】強制的な引き寄せで出力電圧の電圧値を安
定化させないといけないような大きな変動は、電源回路
に接続される表示装置における画素及び電極の容量への
充放電による電圧変動であり、これは、水平同期信号に
より出力が切り替わった最初の段階が起りやすく、ま
た、大きくなることがわっている。
【0038】そこで、上記のように、タイミング設定手
段にて、例えば水平同期期間の当初を第1の期間とし
て、充放電により電圧が変動し易い期間は、出力電圧の
電圧値を目標電圧の電圧値或いはその近傍値にまで引き
寄せさせて、駆動能力を上げると共に、小さな変動にお
いても高速に応答できるようにする一方、水平同期期間
の始め以外を第2の期間として、充放電が終わり、電源
レベルを維持するだけの期間では、出力電圧の電圧値の
引き寄せを停止するように電圧定常手段を制御して、電
力消費の大きい電流供給手段及び電流引き込み手段をオ
ンし難くすることで、消費電力をさらに抑えることがで
きる。
【0039】また、その場合、上記タイミング設定手段
を、上記第2の期間においては、上記電圧定常手段を電
源装置本体より切り離す構成とすることもできる。
【0040】電圧定常手段を電源装置より切り離すこと
で、第2の期間においては、出力電圧の電圧値は目標電
圧の電圧値側へは一切引き寄せられない。この場合、雑
音による出力電圧の電圧値の変動が起こるが、通常、出
力段には平滑コンデンサが付加されるので、第1の期間
と第2の期間の周期が短い限り、何ら影響ない。したが
って、上記の構成により、非常に簡単な構成で、消費電
力のさらなる低減化が図れる。
【0041】また、上記した本発明の電源装置において
は、上記電圧定常手段は、上記電流供給手段及び電流引
き込み手段の出力を、出力段における別の電位の出力に
抵抗を介して接続してなる構成とすることが好ましい。
【0042】これにより、上記した作用をなす電圧定常
手段を容易に実現でき、かつ、第1の期間と第2の期間
とで、出力電圧の電圧値の引き寄せ幅を切り替える、或
いは、電源装置本体より切り離すといった構成を容易に
実現できる。
【0043】そして、その場合、上記電圧定常手段の抵
抗を、外部からの制御信号により変更可能な複数の抵抗
値を有した構成とすることが好ましい。
【0044】電圧定常手段を、上記のように抵抗で構成
した場合、抵抗の値により出力電圧の電圧値の引き寄せ
幅が変化する。抵抗値を小さくすると、目標電圧の電圧
値への引き寄せ幅が小さくなるように設定されること
で、出力電圧の電圧値の変動が少なくなり、かつ、応答
が速くなるが、反対に抵抗値を大きくすると、目標電圧
の電圧値への引き寄せ幅が大きくなるように設定され、
目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間の電圧変動
が大きくなると共に、これへの応答の悪さが起きてしま
う。
【0045】電流供給手段及び電流引き込み手段を動作
させて、出力電圧の電圧値を目標電圧の電圧値或いはそ
の近傍値にまで引き寄せ定常させようとした場合、抵抗
値を電流供給手段及び電流引き込み手段がオンする、も
しくはオンする直前の状態になるように設定することが
必要となる。
【0046】このため、当該電源回路に接続される表示
パネルの特性や使用状況を考慮して、本電源回路製造後
に電圧定常手段を構成する上記抵抗の抵抗値を決められ
るようにすることで、表示パネルの応答特性の良し悪し
や、あるいは高品位表示が必要な場合、あるいは、大画
面で表示ムラが識別されやすい場合等に応じて、消費電
流との兼ね合いで出力電圧の電圧値の引き寄せ幅を設定
でき、電源装置としての汎用性が向上する。
【0047】このような本発明の電源回路は、表示パネ
ルの駆動用電源を供給するものに特に適しており、本発
明の電源回路が搭載される表示装置としては、液晶パネ
ルを備えた液晶表示装置、その他、エレクトロルミネッ
センス(ELP)を備えたEL表示装置や、プラズマデ
ィスプレイパネル(PDP)を備えたPD表示装置、液
晶パネルとプラズマディスプレイパネルを合体させたプ
ラズマアドレスド液晶パネル(PALC)を備えた表示
装置等がある。また、特に、低消費電力であることか
ら、携帯端末に備えられる携帯用表示装置に適してい
る。
【0048】本発明の表示装置は、上記課題を解決する
ために、表示パネルと、該表示パネルを駆動する駆動装
置と、該駆動装置に表示パネルを駆動するための駆動用
電源を供給する電源装置とを備えた表示装置において、
上記電源装置として、上記した本発明の電源装置を備え
たことを特徴としている。
【0049】上記したように、本発明の電源装置は、低
消費電力でありながら、変動を少なくして安定した出力
電圧にて駆動用電源を供給できると共に、出力電圧の変
動においては急峻に定常状態値に回復可能であり、ま
た、内部レジスタを利用したプログラマブルな抵抗値変
更に回路規模を大きくすることなく対応できるものであ
る。
【0050】したがって、このような電源装置を備える
ことで、大表示画面で、表示品位も高く、かつ、低消費
電力の表示装置を実現できる。
【0051】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の実施の
一形態について図1〜図4に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0052】まず、図2を用いて、本実施の形態に係る
電源回路(電源装置)5が搭載される液晶表示装置(表
示装置)の一般的な構成について説明する。なお、液晶
表示装置において用いられる液晶駆動方式の代表的なも
のとしては、TFTを用いた駆動方式や、STN液晶を
用いたマトリクス駆動方式等があるが、ここでは、マト
リクス駆動方式の事例を挙げて説明する。
【0053】図2に示すように、液晶表示装置は、主
に、液晶パネル1、コモン側駆動回路(以下、コモンド
ライバ)2、セグメント側駆動回路(以下、セグメント
ドライバ)3、コントローラ4、及び電源回路(電源装
置)5より構成されている。
【0054】液晶パネル1は、液晶層を挟持して対向配
置された一対のガラス基板を有しており、一方のガラス
基板の液晶層側にセグメント電極X1〜Xmが形成され
ると共に、他方のガラス基板の同じく液晶層側に、コモ
ン電極Y1〜Ynが上記セグメント電極X1〜Xmと直
交する形で形成されている。
【0055】セグメントドライバ3は、この液晶パネル
1のセグメント電極X1〜Xmを駆動するもので、セグ
メント電極側に備えられている。また、コモンドライバ
2は、この液晶パネル1のコモン電極Y1〜Ynを駆動
するもので、コモン電極側に備えられている。
【0056】電源回路5は、この液晶パネル1の各電極
への印加電圧を発生させるものであって、駆動用電源V
0〜V5を有しており、その内、駆動用電源V0,V
2,V3,V5は、セグメントドライバ3を介して制御
されて液晶パネル1のセグメント電極X1〜Xmに印加
される一方、駆動用電源V0,V1,V4,V5は、コ
モンドライバ2を介して制御されて液晶パネル1のコモ
ン電極Y1〜Ynに印加される。セグメント電極X1〜
Xm及びコモン電極Y1〜Ynに上記電圧が印加される
ことで、液晶パネル1はパルス幅変調方式による階調表
示を行う。
【0057】パルス幅変調方式による階調表示では、1
水平同期期間(水平同期信号と水平同期信号との間の期
間)Hi内にm個のデジタル表示データがセグメントド
ライバ3内を転送され、水平同期信号によりラッチがか
けられ、次の水平同期期間Hi+1の間、表示データは
固定して出力される。そして、さらに次の水平同期期間
Hi+2では新たな表示データに変わりラッチされる。
ラッチされた表示データは、セグメントドライバ3内の
階調デコーダ(図示せず)に入力され、表示データに応
じた階調表示パルス幅が選択され、各出力端子から液晶
パネル1のセグメント電極X1〜Xmの各々に出力され
る。水平同期期間Hi 〜Hnに、順次表示データに応じ
た階調表示パルスを出力して画面の1フレームが構成さ
れる。
【0058】図3に、液晶パネル1のある画素(Xj,
Yi)に印加される駆動電圧例を示す。画素Xjに対応
するセグメントドライバ3内の階調デコーダで、デジタ
ル表示データに応じた幅の階調表示パルスが、複数の階
調表示パルス(例えば、16階調の場合、T0〜T1
5)の中から選択され、出力される(階調デコーダ出力
j)。そして、選択された階調表示パルスのパルス幅に
相当して駆動用電源V0の電圧値(あるいは、交流化信
号により反転した別のフレームでは、駆動用電源V5の
電圧)が、一方、選択された階調表示パルスのパルス幅
以外では、駆動用電源V2の電圧(あるいは、交流化信
号により反転した別のフレームでは、駆動用電源V3の
電圧)が、セグメントドライバ3の端子から液晶パネル
1の電極Xjに出力される。
【0059】一方、コモンドライバ2からは、コモン電
極Yiに、走査時には駆動用電源V5の電圧(あるい
は、交流化信号により反転した別のフレームでは、駆動
用電源V0の電圧)が、また、非走査時には駆動用電源
V1の電圧(あるいは、交流化信号により反転した別の
フレームでは、駆動用電源V4の電圧)が出力される。
【0060】これにより、液晶パネル1の画素(Xj,
Yi)には、上記印加電圧が加算された形で印加される
ことで、画素での実効電圧が変わり、階調表示パルス幅
に応じた階調表示がなされる。
【0061】コントローラ4は、これらセグメントドラ
イバ3、コモンドライバ2、及び電源回路5を制御する
ためのもので、外部よりデジタル表示データや、垂直同
期信号、水平同期信号等の表示に必要な制御信号6を受
けとり、タイミングを調整した上、セグメントドライバ
3にはデジタル表示データ、転送クロック、データラッ
チ信号、水平同期信号、交流化信号等を制御信号7とし
て、一方、コモンドライバ2には水平同期信号、垂直同
期信号、交流化信号等の制御信号8を出力する。また、
コントローラ4は、電源回路5に対しても、不使用時に
は電源をカットして低消費電力化を図るためのカット信
号等の制御信号9を出力する。
【0062】次に、上記電源回路5について説明する前
に、本願発明者らが、前述の図14に示した従来の電源
回路37の有する問題点を解決するものとして始めに提
案した、本発明の前提となる電源回路について説明す
る。
【0063】なお、電源回路5は、前述したように、セ
グメントドライバ3とコモンドライバ2のそれぞれに電
圧を供給するものであるが、セグメントドライバ3に供
給する電圧の発生回路も、コモンドライバ2に供給する
電圧の発生回路も基本的には同じ構成であるので、以下
においては、説明を簡単にするために、セグメントドラ
イバ3に供給する電圧の発生回路を例に説明する。
【0064】図4に、本発明の前提となる電源回路5’
を示す。
【0065】この電源回路5’は、前述した図14の電
源回路37に備えられていた抵抗R101〜R103及
び抵抗R104〜R108の2系統の抵抗分圧回路のう
ち、出力段の抵抗R101〜R103の系統を無くした
ものである。
【0066】これによれば、出力段の抵抗R101〜R
103を無くすることで、抵抗R101〜R103を流
れる消費電流分、さらなる低消費電力化が可能であると
共に、分圧比を出力段の抵抗R101〜R103で決定
する構成ではないので、内部レジスタを利用したプログ
ラマブルな抵抗値変更を行っても、回路規模が大きくな
るようなことがない。
【0067】ところが、この電源回路5’の場合、出力
電圧を目標電圧値へと収束させるための抵抗R101〜
R103を除いたため、出力電圧の電圧値が許容幅ΔV
内に入った後、コンパレータCMP1〜CMP4のみの
作動になると、ΔV内で変動するだけで、このままでは
駆動用電源−V2,−V3としての目標電圧値には収束
しない。したがって、図4の回路構成では、平滑コンデ
ンサを設けることで目標電圧値に収束させている。
【0068】また、この電源回路5’の場合、許容幅Δ
Vを超える電圧変動を補正する動作は、電源回路37と
同じであるが、駆動用電源−V2,−V3となる出力電
圧の電圧値は、出力段で出力電圧の電圧値を決定してい
たブリーダ抵抗R101〜R103が無くなったため、
許容幅ΔV内では安定せず、許容幅ΔV内での電圧変動
が避けられないといった問題がある。
【0069】詳細に説明すると、駆動用電源−V2とな
る出力電圧は、基準電圧−VH2と基準電圧−VL2の
間の中間値(コンパレータCMP1とコンパレータCM
P2の特性が同じであれば、−VL2+(△V/2)で
は安定せず、ノード1やノード2、もしくは出力電圧に
雑音が乗った場合、これにコンパレータCMP1・CM
P2が応答するため、基準電圧−VH2の電圧値か基準
電圧−VL2の電圧値を不安定に上下することになる。
そのため、駆動用電源−V2となる出力電圧は、一定電
圧値ではなく、−V2±(△V/2)で振れている電圧
値を取ることになる。
【0070】なお、抵抗R105・R107を小さくす
ることで、許容幅ΔVを小さく抑えることができるの
で、−V2±(△V/2)で振れていても、ある程度の
変動電圧が許容できる液晶パネルでは使用可能である。
しかしながら、前述したように、高品位な画質を得るた
めに、電源回路には、駆動電圧の変動が少ないことも要
求されるため、今後、さらなる液晶表示画面の高品位化
には対応できない。
【0071】また、出力電圧の振れの原因となるコンパ
レータCMP1・CMP2の入力段への雑音に強くする
ためには、許容幅△Vを大きくとらねばならないが、許
容幅△Vを大きくとると、コンパレータCMP1・CM
P2のみが作動し、許容幅ΔV内で変動し続けるため、
あまり許容幅ΔVを大きくすると、平滑コンデンサC2
・C3で変動を吸収できなくなってしまい、やはり、今
後、さらなる液晶表示画面の大型化や高品位化には対応
できないこととなる。
【0072】なお、ここでは、駆動用電源−V2となる
出力電圧について述べたが、同じ構成をとる駆動用電源
−V3の出力電圧でも同様のことが起こる。
【0073】本実施の形態に係る電源回路5は、この電
源回路5’を前提とし、これにおいて、許容幅△V内で
の変動を大幅に低減させ、駆動用電源の電圧を安定して
供給するものである。
【0074】図1に、本実施の形態に係る電源回路5の
構成を示す。
【0075】本電源回路5における電源電圧の変動に対
する補正の動作は、前提となる電源回路5’と同様、前
述した図14の電源回路37と基本的には同じである。
但し、前述した電源回路37及び電源回路5’では、負
電圧の回路構成となっていたが、ここでは、正電圧の回
路構成として説明する。
【0076】本電源回路5の特徴的構成は、駆動用電源
V2、V3となる出力電圧V2’,V3’の出力端子T
2と出力端子T3との間に、抵抗値が後述するように設
定された、電圧定常手段としての機能を有する抵抗Ra
が挿入されていることにある。これにより、抵抗分圧回
路を構成する各抵抗R4〜R8の抵抗比を、電源回路5
より出力される各駆動用電源V0,V2,V3,V5の
電圧値が所定の値になるように設定することで、低消費
電力であって、出力電圧に電圧値変動もなく、かつ電圧
値変動に対しては急峻に回復することが可能となる。
【0077】図1において、Eは電源、DNは電源ノー
ド、SNは接地ノードである。直列に接続されたブリー
ダ抵抗(以下、単に抵抗と称する)R4〜R8は、電源
Eの電圧V5を分割して、出力段から駆動用電源V2,
V3として出力される出力電圧V2’,V3’の目標電
圧値を設定する中間電圧(目標電圧)V2,V3と、出
力電圧V2’,V3’の変動許容幅ΔVを設定する中間
電圧VL2,VH3とを生成する抵抗分圧回路である。
中間電圧VL2,VH3は、以下、基準電圧VL2,V
H3と称する。
【0078】分圧比は次式で表される。
【0079】
【数1】
【0080】直列に接続された抵抗R4〜R8で分圧さ
れた中間電圧V2から、抵抗R5による電圧降下した基
準電圧VL2が、ノード1では設定される。この基準電
圧VL2の電圧値が、駆動用電源V2として出力端子T
2より出力される出力電圧V2’の許容される電圧変動
の下限値(基準電圧)である。
【0081】一方、直列に接続された抵抗R4〜R8で
分圧された中間電圧V3から、抵抗R7による電圧降下
分を嵩上げした基準電圧VH3が、ノード4では設定さ
れる。この基準電圧VH3の電圧値が、駆動用電源V3
として出力端子T3より出力される出力電圧V3’の許
容される電圧変動の上限値となる。
【0082】そして、コンパレータ(電圧比較回路)C
MP1とコンパレータCMP2の非反転入力端子が接続
され、さらにpMOSトランジスタ(電流供給手段)M
Q2のドレインとnMOSトランジスタ(電流引き込み
手段)MQ1のドレインとも接続され、出力端子T2と
なる。
【0083】pMOSトランジスタMQ2のソースは、
電源E(電圧はV5)からのノードDNと接続され、n
MOSトランジスタMQ1のソースは、接地電位のノー
ドSNと接続されている。コンパレータCMP1の出力
段はpMOSトランジスタMQ2のゲートと接続され、
一方、コンパレータCMP2の出力段はnMOSトラン
ジスタMQ1のゲートと接続されている。
【0084】抵抗R5と抵抗R4との接続点であるノー
ド1は、コンパレータCMP1の反転入力端子と接続さ
れ、一方、抵抗R4の別の端子は接地電位であるノード
SNに接続されている。抵抗R5の別の端子と抵抗R6
との接続点であるノード2は、コンパレータCMP2の
反転入力端子に接続されている。
【0085】また、コンパレータCMP3とコンパレー
タCMP4との非反転入力端子が接続され、さらにpM
OSトランジスタ(電流供給手段)MQ4のドレインと
nMOSトランジスタ(電流引き込み手段)MQ3のド
レインとも接続され、出力端子T3となる。
【0086】pMOSトランジスタMQ4のソースは、
電源EからのノードDNと接続され、nMOSトランジ
スタMQ3のソースは接地電位のノードSNと接続され
ている。コンパレータCMP3の出力段は、pMOSト
ランジスタMQ4のゲートと接続され、一方、コンパレ
ータCMP4の出力段は、nMOSトランジスタMQ3
のゲートと接続されている。
【0087】抵抗R8と抵抗R7の接続点であるノード
4は、コンパレータCMP4の反転入力端子と接続さ
れ、一方、抵抗R8の別の端子は電源電位Eであるノー
ドDNに接続されている。抵抗R7の別の端子と抵抗R
6との接続点であるノード3は、コンパレータCMP3
の反転入力端子に接続されている。
【0088】また、各出力端子T0・T2・T3・T5
と接地電位との間には、平滑コンデンサC1〜C4が配
置されている。
【0089】そして、本電源回路5の特徴である抵抗R
aが、出力電圧V3’,V4’を出力する前述の出力端
子T2と出力端子T3との間に挿入された構成となって
いる。
【0090】このような構成を有する本電源回路5にお
いて、出力端子T2の電圧が液晶パネル1の画素を駆動
するに当たり、画素及び電極の容量を充放電するため
に、本来の電圧値から、例えば、接地電位側に電圧値が
変動し下限値であるノード1に設定されている基準電圧
VL2の電圧値を下回ると、コンパレータCMP1によ
りpMOSトランジスタMQ2がオンする。pMOSト
ランジスタMQ2がオンすると、駆動能力のあるpMO
SトランジスタMQ2を介して電源Eから電流が供給さ
れることで、出力端子T2の電位は急峻に本来の電圧値
に回復する。
【0091】逆に、出力端子T2の電圧が、ノード2に
設定されている中間電圧V2の電圧値を超えると、コン
パレータCMP2によりnMOSトランジスタMQ1が
オンする。nMOSトランジスタMQ1がオンすると、
駆動能力のあるnMOSトランジスタMQ1を介して電
流が引き込まれることで、出力端子T2の電位は急峻に
本来の電圧値に回復する。
【0092】出力端子T3でのコンパレータCMP3及
びコンパレータCMP4、pMOSトランジスタMQ4
及びnMOSトランジスタMQ3の動作も同じである。
【0093】つまり、出力端子T3の電圧が本来の電圧
値から、例えば、接地電位側に変動し、ノード3に設定
されている中間電圧V3の電圧値を下回ると、コンパレ
ータCMP3によりpMOSトランジスタMQ4がオン
する。pMOSトランジスタMQ4がオンすると、駆動
能力のあるpMOSトランジスタMQ4を介して電源E
から電流が供給されることで、出力端子T3の電位は急
峻に本来の電圧値に回復する。
【0094】逆に、出力端子T3の電圧が、ノード4に
設定されている基準電圧VH3の電圧値を超えると、コ
ンパレータCMP4によりnMOSトランジスタMQ3
がオンする。nMOSトランジスタMQ3がオンする
と、駆動能力のあるnMOSトランジスタMQ3を介し
て電流が引き込まれることで、出力端子T3の電位は急
峻に本来の電圧値に回復する。
【0095】ここで、抵抗Raが出力端子T2とT3の
間に挿入されていない場合、出力端子T2の電圧値と出
力端子T3の電圧値とはそれぞれ、電圧変動の許容幅Δ
Vで安定しなくなるが、本電源回路5では、抵抗Raが
出力端子T2とT3の間に挿入されているので、出力端
子T3から抵抗Raを介して出力端子T2に電流が流れ
るため、出力端子T2の電圧は上昇し、出力端子T3の
電圧値側に変動する一方、出力端子T3の電圧は下降
し、出力端子T2の電圧値側に変動するようになる。
【0096】このような回路構成において、上記抵抗R
aの値を小さくしていくと、出力端子T2から出力され
る出力電圧V2’の電圧値は上昇し、ノード2に設定さ
れている中間電圧V2の電圧値を超えると、nMOSト
ランジスタMQ1がオンし、出力電圧V2’の電圧値を
ノード2の電圧値に戻そうとする一方、出力端子T3で
は、出力電圧V3’は下降し、ノード3に設定されてい
る中間電圧V3の電圧値を下回ると、pMOSトランジ
スタMQ4がオンし、出力電圧V3’の電圧値をノード
3の電圧値に戻そうとすることになる。
【0097】したがって、上記抵抗Raの値が、nMO
SトランジスタMQ1及びpMOSトランジスタMQ4
がオンする、もしくはオンする直前の状態になるように
設定されていることで、出力電圧V2’はノード2に設
定されている中間電圧V2の電圧値(もしくはほぼその
電圧値)を、出力電圧V3’はノード3に設定されてい
る中間電圧V3の電圧値(もしくはほぼその電圧値)
を、変動することなく一定の電圧値で出力する(もしく
は極微小な変動で出力する)ことになる。
【0098】これにより、ノード1〜4及び出力端子T
2・T3に雑音が乗っても、先述のような許容幅ΔV内
で振れることはなく、一定(もしくはほぼ一定)の電圧
値を出力できる。
【0099】また、出力電圧V2’が下降した場合に、
電圧変動の下限値である基準電圧VL2の電圧値を下回
ると、pMOSトランジスタMQ2がオンする動作、及
び出力電圧V3’が上昇した場合に、電圧変動の上限値
である基準電圧VH3の電圧値を上回ると、nMOSト
ランジスタMQ3がオンする動作は、従来技術の図14
の電源回路37における動作と同じである。
【0100】そして、液晶パネル1の画素及び電極の容
量の充放電を考えると、上記電源回路5の構成の有意性
がより明らかになる。
【0101】即ち、液晶パネル1の電極への印加電圧を
前述の図3で見ると、(V5−V2)レベル、(V0−
V3)レベルのように電圧差の大きい部分で、液晶パネ
ル1の画素及び電極の容量の充放電が行われると、駆動
用電源V2となる出力電圧V2’はV5の影響で電圧値
は引き上げられる方向に、一方、駆動用電源V3となる
出力電圧V3’はV0の影響により電圧値は引き下げら
れる方向になる。
【0102】上記説明したような液晶パネル1の画素及
電極に容量への充放電による印加電圧の変動傾向を考慮
して、上記の電源回路5の構成では、中間電圧V 2,V
3の電圧値を、駆動用電源V 2,V3の目標電圧値(印
加電圧値)に設定している。
【0103】これにより、出力電圧V2’,V3の電圧
値が、先述の充放電により変動(変動し易い側)して
も、即対応して駆動能力のあるMOSトランジスタMQ
1・MQ4がオンすることで急峻、かつ短時間で所定の
電圧を回復することができる。また、別の一方の中間電
圧値(変動し難い側)で許容幅ΔVを設定することで、
出力電圧の電圧値の変動を適切に設定することになる。
【0104】したがって、本電源回路5の構成を採用
し、液晶パネル1へ印加する駆動用電源V0、V2、V
3、V5が所定の値になるように抵抗R4〜R8の抵抗
比を設定することと、先に説明したように抵抗Raの抵
抗値を設定することで、低消費電力型で電圧値変動のな
い、かつ電圧値変動に対しては急峻に回復する電源回路
を提供することができる。
【0105】(実施の形態2)本発明の実施のその他の
形態について図5〜図7に基づいて説明すれば、以下の
通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1の図面
に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素につい
ては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0106】本実施の形態に係る電源回路(電源装置)
が搭載される液晶表示装置(表示装置)のブロック図、
及び液晶パネル1の各電極への駆動電圧は、前述の図
2、図3と同じである。
【0107】図5に、本実施の形態に係る電源回路5A
の構成を示す。
【0108】実施の形態1の電源回路5(図1参照)で
は、抵抗Raは固定抵抗であり、抵抗Raの抵抗値は、
回路設計時に、nMOSトランジスタMQ1及びpMO
SトランジスタMQ4がオンする、もしくはオンする直
前の状態になるように設定されていた。
【0109】抵抗Raの抵抗値を小さくすると、目標電
圧値である中間電圧V2,V3の電圧値への引き寄せ幅
が小さくなるように設定されることで出力電圧V2’,
V3’の変動が小さくなり、かつ、応答が速くなるが、
反対に抵抗値を大きくすると、目標電圧値である中間電
圧V2,V3の電圧値への引き寄せ幅が大きくなるよう
に設定され、中間電圧V2,V3の電圧値と基準電圧V
L2,VH3の電圧値との間での電圧変動が大きくなる
と共に、これへの応答の悪さが起きてしまうことから、
液晶パネル1の特性や使用状況に応じた最適化が必要と
なる。
【0110】このため、液晶パネル1の特性や使用状況
を考慮して、LSI製造後に抵抗Raの値を決められる
ように、抵抗Raを可変にして抵抗値設定回路101を
設けたものが本実施の形態の電源回路5Aである。
【0111】例えば、液晶パネル1の応答特性の良し悪
しや、あるいは高品位表示が必要な場合、あるいは、大
画面で表示ムラが識別されやすい場合等に応じて、消費
電流との兼ね合いで、LSI製造後に適切な抵抗Raを
設定できると、電源回路LSIとして汎用性が向上す
る。
【0112】本電源回路5Aでは、抵抗Raを可変抵抗
Ra’とし、この抵抗値の制御を外部コマンドを抵抗値
設定回路10に入力することで行うものである。
【0113】図6に、抵抗値設定回路10と可変抵抗R
a’の構成の一例を示す。ここでは、可変抵抗Ra’の
値を、4種類可変できる例で説明する。可変抵抗Ra’
は複数の直列に接続された抵抗R10〜R13、及びス
イッチSW1〜SW3から成り、抵抗値設定回路10は
バイアスレジスタ11とマルチプレクサ12とから構成
されている。ここでは説明を簡単にするため、バイアス
レジスタ11を2ビット構成として説明する。バイアス
レジスタ11は、外部コマンドにより、データD1,D
2が書き込まれる。マルチプレクサ12は、データD
1,D2の値により決まるQ1〜Q4を出力する。図7
に、マルチプレクサの真理値表を示す。
【0114】可変抵抗Ra’を構成する抵抗R10〜R
13は、抵抗Raを4分割した抵抗で、それぞれRa/
4の抵抗値をもつ。スイッチSW1〜SW3は、マルチ
プレクサ12の出力Q2〜Q4が1のとき導通状態とな
る。マルチプレクサ12の出力Q2,Q3,Q4により
スイッチSW1〜SW3がオンされ、導通されることに
より、可変抵抗Ra’の抵抗値が変化する。データD
1,D2と抵抗値の関係も図7に示す。マルチプレクサ
12の出力Q1は、スイッチSW1〜SW3の何れにも
接続されていない。
【0115】なお、上記マルチプレクサ12は、簡単な
論理回路で構成可能であり、また、スイッチSW1〜S
W3は、MOSトランジスタやトランスミッションゲー
トで簡単に実現できる。
【0116】(実施の形態3)本発明の実施のその他の
形態について図8〜図10に基づいて説明すれば、以下
の通りである。なお、説明の便宜上、実施の形態1,2
の図面に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素
については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0117】本実施の形態に係る電源回路(電源装置)
が搭載される液晶表示装置(表示装置)のブロック図、
及び液晶パネル1の各電極への駆動電圧は、前述の図
2、図3と同じである。
【0118】図8に、本実施の形態に係る電源回路5B
の構成を示す。
【0119】本電源回路5Bでは、可変抵抗Ra''の抵
抗の制御を、抵抗値設定回路20が、タイミングを見計
らって切り替えるものであり、タイミング設定手段を構
成するものである。
【0120】図9に、抵抗値設定回路20と可変抵抗R
a''の構成の一例を示す。ここで、可変抵抗Ra''は、
高抵抗値の抵抗R20と、低抵抗値の抵抗R21が並列
して配置され、低抵抗値の抵抗R21にはスイッチ回路
SW4が接続された構成である。そして、抵抗値設定回
路20は、上記スイッチ回路SW4の開閉のタイミング
を制御するためのバイアスレジスタ21とカウンタ22
とから構成されている。
【0121】前述の図2に示したように、本電源回路5
Bの駆動用電源V0,V2,V3,V5は、セグメント
ドライバ3に入力される。また、図3に示したように、
セグメントドライバ3から液晶パネル1のセグメント電
極X1〜Xmに出力される液晶駆動電圧は、水平同期信
号により切り替わっている。したがって、画素及び電極
の容量への充放電による電圧変動は、水平同期信号によ
り出力が切り替わった最初の段階が起りやすく、また、
大きくなることがわかる。
【0122】そこで、本電源回路5Bでは、水平同期期
間Hiの当初(第1の期間)に、スイッチ回路SW4を
オンし、低抵抗な抵抗R21を抵抗R20と並列接続す
ることにより、可変抵抗Ra''の抵抗値を小さくし、駆
動用電源V2,V3の電圧安定化を図る。水平同期期間
Hiの始め以外(第2の期間)では、スイッチ回路SW
4をオフし、可変抵抗Ra''の抵抗値を大きくし、出力
電圧V2' ,V3 ' を、目標電圧値である中間電圧V
2,V3の電圧値にまで引き寄せられる幅を小さくし、
可変抵抗Ra''を介してpMOSトランジスタMQ4か
らnMOSトランジスタMQ1へと流れる電流量を抑え
て、消費電力を少なくする。
【0123】カウンタ22は、バイアスレジスタ21に
書き込まれたデータを、カウント終了データとして設定
され、水平同期期間Hiの開始を示す信号23(例え
ば、水平同期信号)の入力を受け、クロックをカウント
する。
【0124】カウンタ22は、カウントと同時にカウン
タ出力24を“1”に立ち上げ、バイアスレジスタ21
に書き込まれたデータまでカウントすると、カウンタ出
力24を“0”に立ち下げ、カウントを終了すると共に
カウンタ内部をリセットする。カウンタ出力24により
スイッチ回路SW4は制御され、カウンタ出力24が
“1”の時、スイッチ回路SW4は導通し、逆に“0”
の時、スイッチ回路SW4は非導通となる。図10に、
水平同期期間Hiの開始を示す信号23と、カウンタ出
力24と、可変抵抗Ra''の抵抗値との関係をタイムチ
ャートで示す。
【0125】このような構成により、本電源回路5Bで
は、水平同期信号が入力された初期は、可変抵抗Ra''
は抵抗R20と抵抗R21とが並列接続された形となる
ため低抵抗値(抵抗Raとしての機能)となり、その
後、水平同期信号が入力されて所定の時間が経過すると
可変抵抗Ra''は高抵抗値の抵抗R20のみとなるため
高抵抗値に変わる。
【0126】なお、上記バイアスレジスタ21やカウン
タ22、スイッチ回路SW4は既存の技術で容易に実現
できるものである。
【0127】これにより、画素及び電極の容量への充放
電を行う際は、可変抵抗Ra''の値を低目に設定するこ
とで駆動能力や高速応答を重視し、充放電が終わり駆動
電圧レベルを維持するだけのタイミングでは低消費電力
を重視して、可変抵抗Ra''を高目に設定することがで
きる。
【0128】(実施の形態4)本発明の実施のその他の
形態について図11に基づいて説明すれば、以下の通り
である。なお、説明の便宜上、実施の形態1,2,3の
図面に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素に
ついては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0129】本実施の形態に係る電源回路(電源装置)
が搭載された液晶表示装置(表示装置)のブロック図、
及び液晶パネル1の各電極への駆動電圧は、前述の図
2、図3と同じである。
【0130】図11に、本実施の形態に係る電源回路5
Cの構成を示す。
【0131】本電源回路5Cと、実施の形態3の電源回
路5Bとの違いは、可変抵抗Ra''が、固定抵抗の抵抗
Raと、この固定抵抗の抵抗Raと直列に配置されたス
イッチ回路SW5とで構成されていることである。
【0132】ここで、タイミング設定手段としての機能
を有する抵抗値設定回路20を構成するバイアスレジス
タ21、カウンタ22は、実施の形態3と同じ動作を行
う。
【0133】このような構成では、水平同期信号が入力
された初期(第1の期間)は、スイッチ回路SW5が導
通状態であるため、抵抗Raが出力端子T2・T3間に
接続された形となり、駆動用電源V2,V3となる出力
電圧V2’,V3’が、液晶パネル1の画素及び電極の
容量の充放電のため変動しても、即対応して駆動能力の
あるトランジスタMQ1・MQ4がオンすることで急
峻、かつ短時間で所定の電圧値を回復することができ
る。
【0134】そして、充放電が終わり駆動電圧レベルを
維持するだけの期間(第2の期間)では、スイッチ回路
SW5が非導通状態となるため、出力端子T2とT3間
は切り離されて、pMOSトランジスタMQ4からnM
OSトランジスタMQ1に流れる電流はなくなり、低消
費電力となる。
【0135】このスイッチ回路SW5の非導通期間は、
液晶パネル1の駆動電圧は充放電がなく、駆動電圧を維
持するだけであるので、平滑コンデンサC2・C3での
保持電圧だけで充分である。
【0136】また、スイッチ回路SW5の非導通期間
は、抵抗Raがないオープン状態となるため、先述のよ
うに雑音による出力電圧V2’,V3’の電圧変動が起
こるが、各出力端子T0・T2・T3・T5に平滑コン
デンサC1〜C4を付加しているため短時間では問題な
く、水平同期信号が順次入力され、抵抗Raが断続的に
出力端子T2・T3間に接続される液晶表示装置では実
用上、問題はない。
【0137】なお、本発明は上述の実施の形態1〜4に
何ら限定されるものではなく、例えば、可変抵抗Ra’
・Ra''を形成する複数の直列抵抗や並列抵抗の数やそ
の値は適時変更しても良いし、スイッチ回路SW4・S
W5の挿入場所も適宜変更しても良い。
【0138】また、上述の実施の形態1〜4では、駆動
用電源V2,V3となる中間電圧V2,V3に対し、中
間電圧V2にはその下限値VL2を、中間電圧V3には
その上限値VH2を設定し、中間電圧V2は上限側、中
間電圧V3はその下限側を常に出力するように設定して
いたが、これは、前述したように、中間電圧V2は上限
側に変動し易く、中間電圧V3はその下限側に変動し易
いためであり、上限側、下限側の何れでも変動し易い方
にあわせて設定すればよい。
【0139】以上、説明した通り、これにより、1つの
電圧から中間電圧を発生させる手段と、その中間電圧の
上限或いは下限を規定する手段を有した分圧回路と、出
力段から出力された中間電圧値と分圧回路の中間電圧値
を比較し、出力段から出力された中間電圧値を上記上限
及び下限内におさえるよう制御する電圧比較回路と、出
力段にはさらに駆動能力の大きい電流供給用トランジス
タと電流を引き込むトランジスタを有し、出力段から出
力された中間電圧値が設定されている上記或いは下限を
超えたと電圧比較回路が検知した場合、出力された電圧
値を上記上限或いは下限内に回復する方向のトランジス
タのみが動作する出力段を備えた電源回路の、低消費電
力化と高速応答性に有効である。
【0140】また、1つの電圧から複数の中間電圧を生
成し、これら中間電圧を用いて、画素が容量性負荷であ
る表示装置に駆動電圧を供給する電源回路に有効であ
り、特に携帯用表示装置への適用が有効である。
【0141】
【発明の効果】本発明の電源装置は、以上のように、入
力された電圧から中間電圧を発生させる抵抗分圧回路で
あって、中間電圧として、出力段から出力される出力電
圧の目標電圧値が設定された目標電圧と該出力電圧の変
動許容幅となる上限値或いは下限値の何れか一方が設定
された基準電圧とを発生させる抵抗分圧回路と、出力段
から出力される出力電圧の電圧値を上記目標電圧の電圧
値と上記基準電圧の電圧値と比較し、出力電圧の電圧値
が目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間に収まる
ように制御する電圧比較回路と、出力段に設けられ、上
記電圧比較回路の出力にて制御される電流供給手段及び
電流引き込み手段であって、上記出力電圧の電圧値が上
記目標電圧の電圧値或いは上記基準電圧の電圧値を超え
た場合に、出力電圧の電圧値を目標電圧の電圧値と基準
電圧の電圧値との間に戻す方向の何れか一方のみが動作
する電流供給手段及び電流引き込み手段と、上記電流供
給手段或いは電流引き込み手段を動作させて、上記出力
電圧の電圧値を上記目標電圧の電圧値或いはその近傍値
に引き寄せて定常させる電圧定常手段とを備えている構
成である。
【0142】上記の構成により、出力電圧の電圧値は、
目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間を超えるよ
うな変動には、出力段に設けられた電流供給手段或いは
電流引き込み手段の何れかの動作にて、急峻に目標電圧
の電圧値と基準電圧の電圧値との間に戻されると共に、
目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間では、電圧
定常手段による電流供給手段或いは電流引き込み手段の
動作制御で、目標電圧の電圧値或いはその近傍値に強制
的に引き寄せられて定常するので、目標電圧の電圧値と
基準電圧の電圧値との間で変動することもなく、目標電
圧の電圧値或いはその近傍値にて安定したものとなる。
【0143】それゆえ、低消費電力でありながら、変動
を少なくして安定した出力電圧にて駆動用電源を供給で
きると共に、出力電圧の変動においては急峻に定常状態
値に回復できる、今後、さらなる液晶表示画面の大型化
や高品位化にも、表示品位を低下させることなく対応可
能な電源装置となるという効果を奏する。
【0144】また、上記の構成では、出力段のブリーダ
抵抗を設けることなく、出力電圧の電圧変動を抑えて安
定化できるので、さらなる低消費電力化が可能であると
共に、分圧比を出力段のブリーダ抵抗で決定する構成で
はないので、内部レジスタを利用したプログラマブルな
抵抗値変更を行っても、回路規模が大きくなるようなこ
とがないという効果も併せて奏する。
【0145】そして、上記した本発明の電源装置におい
ては、上記変動許容幅は、上記出力電圧の電圧値が変動
し難い側に設定されていることが好ましく、これによ
り、より電圧変動に強い構成とできるという効果を奏す
る。
【0146】また、上記した本発明の電源装置において
は、予め定めた第1の期間では、上記出力電圧の電圧値
を上記目標電圧の電圧値或いはその近傍値にまで引き寄
せさせる一方、それ以外の第2の期間では、出力電圧の
電圧値の引き寄せを停止するように、上記電圧定常手段
を制御するタイミング設定手段をさらに備えた構成とす
ることもできる。
【0147】これにより、例えば水平同期期間の当初を
第1の期間として、充放電により電圧が変動し易い期間
は、出力電圧の電圧値を目標電圧の電圧値或いはその近
傍値にまで引き寄せさせて、駆動能力を上げると共に、
小さな変動においても高速に応答できるようにする一
方、水平同期期間の始め以外を第2の期間として、充放
電が終わり、電源レベルを維持するだけの期間では、出
力電圧の電圧値の引き寄せせを停止するように電圧定常
手段を制御して、電力消費の大きい電流供給手段及び電
流引き込み手段をオンし難くすることで、消費電力をさ
らに抑えることができるという効果を併せて奏する。
【0148】また、その場合、上記タイミング設定手段
を、上記第2の期間においては、上記電圧定常手段を電
源装置本体より切り離す構成とすることもでき、非常に
簡単な構成で、消費電力のさらなる低減化が図れるとい
う効果を併せて奏する。
【0149】また、上記した本発明の電源装置において
は、上記電圧定常手段は、上記電流供給手段及び電流引
き込み手段の出力を、出力段における別の電位の出力に
抵抗を介して接続してなる構成とすることが好ましい。
【0150】これにより、上記した作用をなす電圧定常
手段を容易に実現でき、かつ、第1の期間と第2の期間
とで、出力電圧の電圧値の引き寄せを行う行わない、或
いは、電源装置本体より切り離すといった構成を容易に
実現できるという効果を併せて奏する。
【0151】さらに、その場合、上記電圧定常手段の抵
抗を、外部からの制御信号により変更可能な複数の抵抗
値を有した構成とすることが好ましく、これにより、電
源回路に接続される表示パネルの特性や使用状況を考慮
して、本電源回路製造後に電圧定常手段を構成する上記
抵抗の抵抗値を決めることができ、表示パネルの応答特
性の良し悪しや、あるいは高品位表示が必要な場合、あ
るいは、大画面で表示ムラが識別されやすい場合等に応
じて、消費電流との兼ね合いで出力電圧の電圧値の引き
寄せ幅を設定でき、電源装置としての汎用性が向上する
という効果を併せて奏する。
【0152】本発明の表示装置は、以上のように、表示
パネルと、該表示パネルを駆動する駆動装置と、該駆動
装置に表示パネルを駆動するための駆動用電源を供給す
る電源装置とを備えた表示装置において、上記電源装置
として、上記した本発明の電源装置を備えた構成であ
る。
【0153】上記したように、本発明の電源装置は、低
消費電力でありながら、変動を少なくして安定した出力
電圧にて駆動用電源を供給できると共に、出力電圧の変
動においては急峻に定常状態値に回復可能であり、ま
た、内部レジスタを利用したプログラマブルな抵抗値変
更に回路規模を大きくすることなく対応できるものであ
る。
【0154】それゆえ、このような電源装置を備えるこ
とで、大表示画面で、表示品位も高く、かつ、低消費電
力の表示装置を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る電源回路の構成を
示す回路図である。
【図2】上記電源回路が搭載される液晶表示装置の構成
を概略的に示すブロック図である。
【図3】上記液晶表示装置におけるコモンドライバ及び
セグメントドライバの出力波形、並びに液晶パネルの画
素に印加される電圧波形等を示すタイミングチャートで
ある。
【図4】本発明の前提となる電源回路の構成を示す回路
図である。
【図5】本発明の実施のその他の形態に係る電源回路の
構成を示す回路図である。
【図6】図5の電源回路における可変抵抗と、抵抗値設
定回路の構成を示す回路図である。
【図7】上記抵抗値設定回路の構成するマルチプレクサ
の真理値表を示す図である。
【図8】本発明の実施のその他の形態に係る電源回路の
構成を示す回路図である。
【図9】図8の電源回路における可変抵抗と、抵抗値設
定回路の構成を示す回路図である。
【図10】図9の抵抗値設定回路における、水平同期期
間Hiの開始を示す信号23、カウンタ出力24、及び
可変抵抗の抵抗値の関係をタイムチャートで示す。
【図11】本発明の実施のその他の形態に係る電源回路
の構成を示す回路図である。
【図12】従来の電源回路の構成を示す回路図である。
【図13】従来のその他の電源回路の構成を示す回路図
である。
【図14】従来のその他の電源回路の構成を示す回路図
である。
【符号の説明】
1 液晶パネル(表示パネル) 2 コモンドライバ(駆動装置) 3 セグメントドライバ(駆動装置) 5 電源回路(電源装置) 5A〜5C 電源回路(電源装置) R4〜R8 抵抗(抵抗分圧回路) Ra 抵抗(電圧定常手段) Ra' ・Ra'' 可変抵抗(電圧定常手段) CMP1〜CMP4 コンパレータ(電圧比較回路) MQ1・MQ3 nMOSトランジスタ(電流引き
込み手段) MQ2・MQ4 pMOSトランジスタ(電流供給
手段) 10 抵抗値設定回路 20 抵抗値設定回路(タイミング設定
手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NC03 ND39 5C006 AF51 AF53 AF54 AF64 AF69 AF71 BB11 BF14 BF22 BF24 BF25 BF34 BF43 FA26 FA41 FA47 5C080 AA10 BB05 DD22 DD26 FF03 JJ02 JJ03 JJ04 5G435 AA00 AA16 BB12 EE30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された電圧から中間電圧を発生させる
    抵抗分圧回路であって、中間電圧として、出力段から出
    力される出力電圧の目標電圧値が設定された目標電圧と
    該出力電圧の変動許容幅となる上限値或いは下限値の何
    れか一方が設定された基準電圧とを発生させる抵抗分圧
    回路と、 出力段から出力される出力電圧の電圧値を上記目標電圧
    の電圧値と上記基準電圧の電圧値と比較し、出力電圧の
    電圧値が目標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間に
    収まるように制御する電圧比較回路と、 出力段に設けられ、上記電圧比較回路の出力にて制御さ
    れる電流供給手段及び電流引き込み手段であって、上記
    出力電圧の電圧値が上記目標電圧の電圧値或いは上記基
    準電圧の電圧値を超えた場合に、出力電圧の電圧値を目
    標電圧の電圧値と基準電圧の電圧値との間に戻す方向の
    何れか一方のみが動作する電流供給手段及び電流引き込
    み手段と、 上記電流供給手段或いは電流引き込み手段を動作させ
    て、上記出力電圧の電圧値を上記目標電圧の電圧値或い
    はその近傍値に引き寄せて定常させる電圧定常手段とを
    備えていることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】上記変動許容幅は、上記出力電圧の電圧値
    が変動し難い側に設定されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電源装置。
  3. 【請求項3】予め定めた第1の期間では、上記出力電圧
    の電圧値を上記目標電圧の電圧値或いはその近傍値にま
    で引き寄せさせる一方、それ以外の第2の期間では、出
    力電圧の電圧値の引き寄せを停止するように、上記電圧
    定常手段を制御するタイミング設定手段をさらに備えて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の電源装
    置。
  4. 【請求項4】上記タイミング設定手段は、上記第2の期
    間においては、上記電圧定常手段を電源装置本体より切
    り離すことを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 【請求項5】上記電圧定常手段は、上記電流供給手段及
    び電流引き込み手段の出力を、出力段における別の電位
    の出力に抵抗を介して接続してなることを特徴とする請
    求項1〜4の何れか1項に記載の電源装置。
  6. 【請求項6】上記電圧定常手段の抵抗は、外部からの制
    御信号により変更可能な複数の抵抗値を有していること
    を特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 【請求項7】表示パネルと、該表示パネルを駆動する駆
    動装置と、該駆動装置に表示パネルを駆動するための駆
    動用電源を供給する電源装置とを備えた表示装置におい
    て、 上記電源装置として、請求項1〜6の何れか1項に記載
    の電源装置を備えていることを特徴とする表示装置。
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