JP2002303229A - 作業機の始動安全装置、それを備えた作業機及び作業機の始動時の安全を図る方法 - Google Patents

作業機の始動安全装置、それを備えた作業機及び作業機の始動時の安全を図る方法

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JP2002303229A
JP2002303229A JP2001105180A JP2001105180A JP2002303229A JP 2002303229 A JP2002303229 A JP 2002303229A JP 2001105180 A JP2001105180 A JP 2001105180A JP 2001105180 A JP2001105180 A JP 2001105180A JP 2002303229 A JP2002303229 A JP 2002303229A
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Kenji Imamura
健二 今村
Taketomi Suwa
武富 諏訪
Hiroshi Hashida
博 橋田
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Orec Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチが接続状態にあるときには、原動機
を始動させる人力操作始動装置の操作ができないように
して、作業機が急発進したり、原動機と連動している作
動部が急に作動したりすることを防止した作業機の始動
安全装置、それを備えた作業機及び作業機の始動時の安
全を図る方法を提供する。 【解決手段】 作業機1の始動安全装置2は、リコイル
スタータ3のスタータハンドル32を覆い隠すことがで
きる誤操作防止カバー33と、クラッチレバー11の操
作によりクラッチが接続状態になると、誤操作防止カバ
ー33を作動させてスタータハンドル32を覆い隠し、
リコイルスタータ3の操作ができないようにする操作ワ
イヤ31等を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は作業機の始動安全装
置、それを備えた作業機及び作業機の始動時の安全を図
る方法に関する。更に詳しくは、草刈機、芝刈機、耕耘
機等の作業機の始動安全装置に係り、クラッチが接続状
態にあるときには、原動機を始動させる人力操作始動装
置の操作ができないようにして、作業機が急発進した
り、原動機と連動している作動部が急に作動したりする
ことを防止した作業機の始動安全装置、それを備えた作
業機及び作業機の始動時の安全を図る方法に関する。
【0002】
【従来技術】例えば、草や芝を刈る為の作業機として、
草刈機が使用される。草刈機には、リコイルスタータに
よって原動機を始動させるものがある。原動機の始動
は、リコイルスタータの把手部(以下、スタータハンド
ルという)を手動で引くことにより行うことができる。
このような草刈機は、通常、ハンドルに設けたクラッチ
レバーを操作してクラッチの断続を行うようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような草刈機
等の作業機は、従来はクラッチが接続状態であってもス
タータハンドルの操作が可能であった。このため、スタ
ータハンドルを操作すれば原動機が始動して、作業機が
急発進したり、作業機の作業部が動き出したりする危険
性があった。
【0004】つまり、例えば草刈機の場合には、原動機
の始動時に草刈機が急発進したり、原動機から動力の供
給を受けて回転刃が急に回りだす恐れがあった。このよ
うに、クラッチがつながった状態での原動機の始動は危
険であり、取り扱いに注意を要していた。
【0005】(本発明の目的)そこで本発明の目的は、
クラッチが接続状態にあるときには、原動機を始動させ
る人力操作始動装置の操作ができないようにして、作業
機が急発進したり、原動機と連動している作動部が急に
作動したりすることを防止した作業機の始動安全装置、
それを備えた作業機及び作業機の始動時の安全を図る方
法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、原動機を始動させる人力操作始動装置と、
クラッチの断続を操作するクラッチ操作手段とを備えた
作業機の始動安全装置であって、上記クラッチ操作手段
によりクラッチが接続状態にあるときには、上記人力操
作始動装置の操作ができないようにする誤操作防止手段
を備えていることを特徴とする、作業機の始動安全装置
である。
【0007】第2の発明にあっては、原動機を始動させ
るリコイルスタータと、クラッチの断続を操作するクラ
ッチレバーとを備えた作業機の始動安全装置であって、
上記クラッチレバーの操作によりクラッチが接続状態に
あるときには、上記リコイルスタータの操作ができない
ようにする誤操作防止手段を備えていることを特徴とす
る、作業機の始動安全装置である。
【0008】第3の発明にあっては、原動機を始動させ
るリコイルスタータと、クラッチの断続を操作するクラ
ッチレバーとを備えた作業機の始動安全装置であって、
上記リコイルスタータの把手部を覆い隠すことができる
誤操作防止具と、上記クラッチレバーの操作によりクラ
ッチが接続状態になると、上記誤操作防止具を作動させ
て上記把手部を覆い隠し、上記リコイルスタータの操作
ができないようにする作動手段と、を備えていることを
特徴とする、作業機の始動安全装置である。
【0009】第4の発明にあっては、第1,2または第
3の発明に係る始動安全装置を備えていることを特徴と
する、作業機である。
【0010】第5の発明にあっては、作業機は草刈機で
あることを特徴とする、第4の発明に係る作業機であ
る。
【0011】第6の発明にあっては、作業機の始動時の
安全を図る方法であって、クラッチが接続状態にあると
きには、原動機を始動させる人力操作始動装置の操作が
できないようにすることを特徴とする、作業機の始動時
の安全を図る方法である。
【0012】人力操作始動装置としては、例えば手回し
クランクを有するものや、引張りコードを有するもの
(リコイルスタータ)、セル‐モーターの押ボタン等が
挙げられるが、これらに特に限定されない。
【0013】本明細書で「作業機」の用語は、走行(移
動)可能なものに限らず、固定型の作業機も含む広い概
念として使用している。走行(移動)可能な作業機とし
ては、例えば外部の力によらず、それ自体に備わった動
力で動く自走式(歩行型、乗用型)の作業機と、人力で
動く(例えば手押し式の)作業機を挙げることができ
る。作業機として草刈機を例にとれば、自走式の草刈機
と、手押し式の草刈機を挙げることができる。
【0014】走行(移動)可能な作業機としては、草刈
機以外に、例えば芝刈機、耕耘機・管理機、牽引車、運
搬車、落ち葉収集機、粉砕機、路面清掃車(スイーパ)
等を挙げることができるが、特にこれらに限定するもの
ではない。固定型の作業機としては、例えば脱穀機、粉
砕機、ミキサー、カッター等を挙げることができるが、
特にこれらに限定するものではない。
【0015】リコイルスタータの把手部の操作を防止す
る誤操作防止具としては、把手部を覆い隠して操作でき
ないようにしたもの以外に、把手部の引っ張り方向に突
出して操作できないようにしたもの等を挙げることがで
きるが、特にこれらに限定されない。誤操作防止具の形
状は、把手部の操作を防止できるものであれば、特に限
定するものではなく、例えば板状のもの、網状のもの、
箱状のもの、あるいは棒状のもの等を挙げることができ
る。
【0016】(作 用)本発明に係る作業機の始動安全
装置によれば、誤操作防止手段により、クラッチレバー
等のクラッチ操作手段によってクラッチが接続状態にあ
るときには、リコイルスタータ等の人力操作始動装置を
操作することができないので、原動機を始動させること
ができない。
【0017】リコイルスタータの把手部を覆い隠して、
リコイルスタータの操作を防止する誤操作防止具と、ク
ラッチレバーの操作によりクラッチが接続状態になる
と、上記誤操作防止具を作動させる作動手段と、を備え
ているものでは、クラッチレバーを操作してクラッチを
接続状態にすると、クラッチレバーの「入」の状態に連
動して作動手段が誤操作防止具を作動させ、リコイルス
タータの把手部の操作ができないようにする。よって、
原動機を始動させることができない。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。 [実施の形態1]図1は本発明に係る始動安全装置の第
1の実施の形態を示し、始動安全装置を草刈機に設けた
場合の概略側面図、図2は始動安全装置を構成するリコ
イルスタータの誤操作防止装置を示す概略斜視説明図で
ある。なお、図1中、草刈機1の進行方向に向かって左
側のハンドル51は、説明の都合上、根本部分から先を
省略して表している。
【0019】作業機として自走式の草刈機1を例に挙
げ、第1の実施の形態に係る始動安全装置2について説
明する。
【0020】図1を参照する。草刈機1の本体には、リ
コイルスタータ3によって始動する原動機Eが設けてあ
る。原動機Eの後方には走行車輪4が設けてある。走行
車輪4は、ギヤ、チェーンとスプロケット、ベルトとプ
ーリ等からなる駆動伝達部を介して、原動機Eにより駆
動される。
【0021】 草刈機1の本体の下部側には、回
転刃61を備えたカッター装置6が設けてある。カッタ
ー装置6は、公知技術を採用しているので、構造につい
ての詳細な説明は省略する。符号7はカバー部材を示し
ている。カバー部材7の前部は上方へ傾斜させてあり、
案内板71を構成している。符号8は燃料タンク、符号
9は前輪、符号10はガイド車輪を示している。
【0022】符号5はハンドルを示している。ハンドル
5は、根本側で二股(V字状)に分かれている。ハンド
ル5のうち、進行方向に向かって右側のハンドル52の
手元側には、クラッチレバー11が設けてある。クラッ
チレバー11でクラッチワイヤ110のインナーワイヤ
を動かし、クラッチの「入」と「切」(断続)を操作す
る。
【0023】図1に示す草刈機1を停止させた状態で
は、クラッチレバー11は下げられており、クラッチは
「切」の状態となっている。そして、クラッチレバー1
1を手で握って上方に引くとクラッチが入り、クラッチ
レバー11を下方に戻すとクラッチは切れる。
【0024】また、クラッチレバー11は、原動機Eか
ら供給される草刈機1の走行に要する動力とカッター装
置6の作動に要する動力とを同時に断続するので、原動
機Eの駆動時にクラッチが「入」の状態になると、草刈
機の原動機Eからの動力がカッター装置6に伝わり、回
転刃61が回転する。
【0025】クラッチレバー11は、クラッチを操作す
る以外に、後述するリコイルスタータ3の誤操作防止装
置30を作動させる機能を有している。クラッチレバー
11には、誤操作防止装置30を作動させる作動手段を
構成するワイヤ(以下、操作ワイヤ31という)が、上
記したクラッチワイヤ110と別に設けてある。操作ワ
イヤ31(詳しくは、後述するインナーワイヤW1)
は、クラッチレバー11を上下に操作することで作動す
る。なお、操作ワイヤ31のアウターチューブT1の基
端部は、ハンドル52の手元側に固定されている。符号
W1は操作ワイヤ31のインナーワイヤを示している。
【0026】 図1でクラッチレバー11
を上方に引くと、クラッチワイヤ110のインナーワイ
ヤが引っ張られてクラッチが入ると共に、操作ワイヤ3
1のインナーワイヤW1が引っ張られて誤操作防止装置
30が作動する。
【0027】図2を参照し、始動安全装置2を構成する
誤操作防止手段である誤操作防止装置30を説明をす
る。誤操作防止装置30は、クラッチが接続状態にある
ときに、リコイルスタータ3を操作できないようにす
る。
【0028】誤操作防止装置30は、原動機Eに設けて
ある把手部であるスタータハンドル32の近傍(本実施
の形態では、上方側)に設けてある。誤操作防止装置3
0は、スタータハンドル32を覆い隠して操作できない
ようにする誤操作防止具である誤操作防止カバー33を
有している。誤操作防止カバー33は、方形状の板体を
中央部よりやや先部寄りの位置で斜め下方へ折り曲げて
形成されている。
【0029】誤操作防止カバー33は、一端部が後述す
るワイヤ固定部材36に固定された軸部34を支点とし
て上下方向に回動自在に設けてある。誤操作防止カバー
33の基端部側面(図2で左斜め上側)には、操作ワイ
ヤ31のインナーワイヤW1の上下運動を、誤操作防止
カバー33の上下運動に変えるリンク部材35の基端部
が固定されている。なお、上記した軸部34の一端側
は、リンク部材35を回動可能に貫通してワイヤ固定部
材36に固定されている。
【0030】リンク部材35の先端部には、先端部がク
ラッチレバー11に接続されている操作ワイヤ31のイ
ンナーワイヤW1が固定されている。操作ワイヤ31の
アウターチューブT1は、原動機Eの所要の位置に設け
てあるワイヤ固定部材36に固定されている。
【0031】符号37は、インナーワイヤW1をリンク
部材35に固定するネジやナット等からなる締付固定具
を示している。符号38は、アウターチューブT1をワ
イヤ固定部材36に固定するナット等からなる締付固定
具を示している。符号361は、締付固定具38を嵌め
込んで固着する切欠部を示している。
【0032】誤操作防止カバー33の軸部34の一端部
側には、ねじりコイルバネ39を嵌め入れてある。そし
て、ねじりコイルバネ39の一端部を誤操作防止カバー
33の下面部側におき、誤操作防止カバー33を下方か
ら上方へ付勢している。
【0033】(作 用)図3はハンドルに設けてあるク
ラッチレバーを示す概略側面図で、そのうちの図3
(a)はクラッチレバーの「切」の状態を示し、図3
(b)はクラッチレバーの「入」の状態を示している。
図4は図2に示すリコイルスタータの誤操作防止装置を
示す概略側面図で、そのうちの図4(a)はクラッチレ
バーの「切」の状態(図3(a))に対応し、図4(b)
はクラッチレバーの「入」の状態(図3(b))に対応
している。
【0034】図1、図3及び図4を参照して、第1の実
施の形態に係る始動安全装置2の作用を説明する。草刈
機1を停止させた状態(図1参照)では、クラッチレバ
ー11は下げられており(図3(a)参照)、クラッチ
は「切」の状態となっている。この状態では、誤操作防
止装置30の誤操作防止カバー33は上方の位置にあり
(図4(a)参照)、スタータハンドル32を覆い隠す
ことはない。したがって、スタータハンドル32を操作
して、原動機Eを始動させることができる。
【0035】クラッチレバー11を上方(図3(a)で
矢印方向I方向)に引くと、クラッチワイヤ110のイ
ンナーワイヤが引っ張られ(図3(b)参照)、クラッ
チが「入」の状態となる。また、クラッチレバー11を
上方に引くと、操作ワイヤ31のインナーワイヤW1が
図3(b)で矢印II方向(図4(a)で矢印方向III)に引
っ張られる。これにより、誤操作防止装置30のリンク
部材35が、軸部34を支点として上方(図4(a)で矢
印IV方向)に回動し、ねじりコイルバネ39に抗して誤
操作防止カバー33がスタータハンドル32を覆い隠す
(図4(b)参照)。
【0036】このように、クラッチレバー11が「入」
の状態(図3(b)、図4(b)参照)では、スタータ
ハンドル32を操作することができないので、原動機E
を始動させることができない。したがって、原動機Eの
始動時に草刈機1が急発進することはない。
【0037】また、原動機Eの始動が可能な状態(図
1、図3(a)、図4(a)参照)では、クラッチは必ず
切れているので、原動機Eからの動力はカッター装置6
に伝わらず、草刈機1の急発進と同時に回転刃61が回
りだすこともない。
【0038】更に、草刈機によっては、走行用のクラッ
チと、カッター装置の作動用のクラッチが各々独立して
いるものがある。このような草刈機には、通常、各クラ
ッチに対応するクラッチレバーがハンドルの左右にそれ
ぞれ設けてある。よって、原動機の始動時に、草刈機1
の急発進と回転刃61の回転を共に防止するためには、
走行用と作動用の各クラッチレバーから操作ワイヤー3
1,31をそれぞれ延ばし、誤操作防止装置30を制御
する必要がある。この場合、例えば二本の操作ワイヤー
31,31をジョイント部等によって連結して、一本の
操作ワイヤー31で誤操作防止装置30を制御するよう
にしてもよい。なお、始動安全装置2は、必ずしも草刈
機1の急発進と回転刃61の回転を共に防止する必要は
なく、例えば危険度の高い草刈機1の急発進だけを防止
するようにしてもよい。
【0039】また、セル‐モーターで始動する原動機で
は、電気制御により、クラッチが「入」の状態のときに
セルを回せないようにした始動安全機構が提案されてい
る。しかしながら、リコイルスタータ3を備えた原動機
Eのようにバッテリーを備えていないものでは、電気制
御によってリコイルスタータ3の操作を防止しようとす
ると、新たに電気回路を設ける必要があるため、構造が
複雑でコスト高となる。これに対し、本実施の形態のよ
うに、リコイルスタータ3の操作を機械的に防止したも
のでは、構造をそれ程複雑にすることなく、低コストで
始動時の安全を確保することができる。したがって、草
刈機等の既存の作業機にも、低コストで、比較的容易に
始動安全装置2を取り付けることができる。
【0040】[実施の形態2]図5は本発明に係る始動
安全装置の第2の実施の形態を操作するクラッチレバー
を示す概略側面図で、そのうちの図5(a)はクラッチ
レバーを「切」の状態を示し、図5(b)はクラッチレ
バーを「入」の状態を示している。図6は始動安全装置
を構成するリコイルスタータの誤操作防止装置の概略斜
視説明図である。図7は図6に示すリコイルスタータの
誤操作防止装置を奥側から見た概略側面図で、そのうち
の図7(a)はクラッチレバーを「切」の状態(図5
(a))に対応し、図7(b)はクラッチレバーを「入」
の状態(図5(b))に対応している。
【0041】また、第1の実施の形態と同一または同等
箇所には同一の符号を付して示し、主に第1の実施の形
態と相異する点を説明する。
【0042】第2の実施の形態に係る始動安全装置は、
リコイルスタータ3の誤操作防止装置30Aの構造の点
で第1の実施の形態と異なる。
【0043】図5を参照する。本実施の形態では、図5
(a)に示すように、クラッチレバー11Aを後方(作業
者側)に引くとクラッチは切れ、図5(b)に示すよう
に、クラッチレバー11Aを前方(車両走行側)に倒す
とクラッチが入る。なお、操作ワイヤ31のアウターチ
ューブT1の基端部は、ハンドル52の手元側に固定さ
れている。符号12はクラッチレバー11A等の操作機
構部を覆い隠すカバーを示している。
【0044】図6及び図7を参照する。誤操作防止カバ
ー33は、一端部が後述するワイヤ固定部材36Aの上
部側に固定された軸部34を支点として上下方向に回動
自在に設けてある。ワイヤ固定部材36Aの下部側の側
方向に突出した部分には、基端部がクラッチレバー11
Aに接続されている操作ワイヤ31のインナーワイヤW
1が固定されている。符号37Aは、インナーワイヤW
1を回転自在に固定する締付固定具を示している。操作
ワイヤ31のアウターチューブT1の先端部は、図6で
誤操作防止カバー33の右側面部に設けられた固定片3
31に、ナット等からなる締付固定具38Aを介して回
動自在に固定されている。
【0045】(作 用)図5、図6及び図7を参照し
て、第2の実施の形態に係る始動安全装置の作用を説明
する。
【0046】草刈機1を停止させた状態では、クラッチ
レバー11Aは後方(作業者側)に引かれており(図5
(a)参照)、クラッチは「切」の状態となっている。
この状態では、誤操作防止装置30Aの誤操作防止カバ
ー33は上方の位置にあり(図7(a)参照)、スター
タハンドル32を覆い隠すことはない。したがって、ス
タータハンドル32を操作して、原動機Eを始動させる
ことができる。
【0047】クラッチレバー11Aを前方(車両走行
側)に倒すと(図5(b)参照)、クラッチワイヤ11
0のインナーワイヤが引っ張られ、クラッチが「入」の
状態となる。
【0048】また、クラッチレバー11Aを前方に倒す
と、操作ワイヤ31のインナーワイヤW1が図5(b)で
矢印V方向に引っ張られる。インナーワイヤW1の先端
部(スタータハンドル32側)はワイヤ固定部材36A
に固定されているので、弛緩状態のインナーワイヤW1
は緊張状態となる。インナーワイヤW1が緊張して直線
状態になろうとすると、弛緩して曲がっていたアウター
チューブT1も同様に直線状態になろうとする。アウタ
ーチューブT1の基端部は、ハンドル52の手元側に固
定されているので、アウターチューブT1の先端側はイ
ンナーワイヤW1と相対的に図7(a)で矢印VI方向へス
ライドする。
【0049】アウターチューブT1が図7(a)で矢印VI
方向(下方へ)スライドすると、アウターチューブT1
に固定されている誤操作防止カバー33がねじりコイル
バネ39に抗し軸部34を支点とし下方に回動する。こ
のようにして、誤操作防止カバー33がスタータハンド
ル32を覆い隠す(図7(b)参照)。
【0050】以上のように、クラッチレバー11Aが
「入」の状態(図5(b)、図7(b)参照)では、ス
タータハンドル32を操作することができないので、原
動機Eを始動させることができない。
【0051】なお、本明細書で使用している用語と表現
はあくまで説明上のものであって、限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定され
るものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形
が可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。 (a) 本発明に係る作業機の始動安全装置によれば、誤
操作防止手段により、クラッチレバー等のクラッチ操作
手段によってクラッチが接続状態にあるときには、リコ
イルスタータ等の人力操作始動装置を操作することがで
きないので、原動機を始動させることができない。した
がって、原動機の始動時に作業機が急発進したり、原動
機と連動している作業機の作動部が急に作動したりする
ことを防止することができる。
【0053】(b)例えば作業機が草刈機である場合
は、原動機の始動時に草刈機が急発進することはない。
また、原動機の始動が可能な状態では、クラッチは必ず
切れているので、原動機からの動力はカッター装置に伝
わらず、草刈機の急発進と同時に回転刃が回りだすこと
もない。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る始動安全装置の第1の実施の形態
を示し、始動安全装置を草刈機に設けた場合の概略側面
図。
【図2】始動安全装置を構成するリコイルスタータの誤
操作防止装置を示す概略斜視説明図。
【図3】ハンドルに設けてあるクラッチレバーを示す概
略側面図。
【図4】図2に示すリコイルスタータの誤操作防止装置
の概略側面図。
【図5】本発明に係る始動安全装置の第2の実施の形態
を操作するクラッチレバーを示す概略側面図。
【図6】始動安全装置を構成するリコイルスタータの誤
操作防止装置の概略斜視説明図。
【図7】図6に示すリコイルスタータの誤操作防止装置
を奥側から見た概略側面図。
【符号の説明】
1 草刈機 2 始動安全装置 3 リコイルスタータ 30,30A 誤操作防止装置 31 操作ワイヤ 32 スタータハンドル 33 誤操作防止カバー 331 固定片 34 軸部 35 リンク部材 36,36A ワイヤ固定部材 361 切欠部 37,37A 締付固定具 38,38A 締付固定具 39 ねじりコイルバネ 4 走行車輪 5 ハンドル 51 ハンドル 52 ハンドル 6 カッター装置 61 回転刃 7 カバー部材 71 案内板 8 燃料タンク 9 前輪 10 ガイド車輪 11,11A クラッチレバー 110 クラッチワイヤ 12 カバー E 原動機 T1 アウターチューブ W1 インナーワイヤ
フロントページの続き (72)発明者 橋田 博 福岡県八女郡広川町大字日吉548番地の22 株式会社オーレック内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA02 BA12 BA18 DA02 EA15 HA52

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機を始動させる人力操作始動装置
    と、クラッチの断続を操作するクラッチ操作手段とを備
    えた作業機の始動安全装置であって、 上記クラッチ操作手段によりクラッチが接続状態にある
    ときには、上記人力操作始動装置の操作ができないよう
    にする誤操作防止手段を備えていることを特徴とする、 作業機の始動安全装置。
  2. 【請求項2】 原動機を始動させるリコイルスタータ
    と、クラッチの断続を操作するクラッチレバーとを備え
    た作業機の始動安全装置であって、 上記クラッチレバーの操作によりクラッチが接続状態に
    あるときには、上記リコイルスタータの操作ができない
    ようにする誤操作防止手段を備えていることを特徴とす
    る、 作業機の始動安全装置。
  3. 【請求項3】 原動機を始動させるリコイルスタータ
    と、クラッチの断続を操作するクラッチレバーとを備え
    た作業機の始動安全装置であって、 上記リコイルスタータの把手部を覆い隠すことができる
    誤操作防止具と、 上記クラッチレバーの操作によりクラッチが接続状態に
    なると、上記誤操作防止具を作動させて上記把手部を覆
    い隠し、上記リコイルスタータの操作ができないように
    する作動手段と、 を備えていることを特徴とする、作業機の始動安全装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の始動安全装
    置を備えていることを特徴とする、 作業機。
  5. 【請求項5】 作業機は草刈機であることを特徴とす
    る、 請求項4記載の作業機。
  6. 【請求項6】 作業機の始動時の安全を図る方法であっ
    て、 クラッチが接続状態にあるときには、原動機を始動させ
    る人力操作始動装置の操作ができないようにすることを
    特徴とする、 作業機の始動時の安全を図る方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200482194Y1 (ko) * 2016-06-24 2017-01-03 김도윤 곡식 걷이용 다용도 흡·배출기
CN109348833A (zh) * 2018-12-10 2019-02-19 张强 一种园林绿化用草坪修整机
JP7478707B2 (ja) 2021-06-28 2024-05-07 株式会社クボタ 歩行型管理機
KR102677075B1 (ko) 2019-05-10 2024-06-21 가쓰 가부시키가이샤 커팅날이 구비된 전동 작업기

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