JP2002302224A - 空気浮上式ベルトコンベア装置 - Google Patents
空気浮上式ベルトコンベア装置Info
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Abstract
と、該水蒸気が結露してガイドプレートとコンベアベル
トとの隙間に水分が入り込み、浮上用空気圧が水分の重
量による下向きの流れに打ち勝つことができず、ガイド
プレートとコンベアベルトとの隙間に水分が溜まり、こ
の水分が水膜となって搬送抵抗を増大させていた。
【解決手段】 コンベアベルトのガイドプレートの最下
点に空気排出箱を設け、該空気排出箱に空気排出口を設
けると共に、前記空気排出口に排出空気を制御する制御
弁を設けている。また、ガイドプレートとコンベアベル
トとの摩擦抵抗を低減させるために、前記ガイドプレー
トの最下点付近のコンベアベルト側表面に、摩擦抵抗の
少ない被覆層を設けている。
Description
火力発電所における石炭、石膏、および湿灰、製鉄所に
おける鉄鉱石及び副原料など)や小麦、大豆、米等の穀
物類を円滑に搬送するための空気浮上式ベルトコンベア
に関するものである。
面円弧状のトラフの上に断面円形のトラフを重ね合わ
せ、該断面円形のトラフが搬送物を搬送する往路部、前
記断面円弧状のトラフ内が搬送物を降ろした後の復路部
となるように、無端状の搬送ベルトを断面円形のトラフ
と断面円弧状のトラフの間に掛け回し、断面円弧状のト
ラフの下部に圧縮空気を供給する空気室を設け、この空
気室から断面円弧状のトラフ及び断面円形のトラフの下
部にそれぞれ設けた圧縮空気供給孔をとおして圧縮空気
を供給し、往路部及び復路部のコンベアベルトを浮上さ
せながら搬送物を搬送するものが知られている。
るための圧力気体の供給方式としては、例えば、本出願
人による特開平9−194011号公報に、円筒状の往
路側ガイドプレート及び復路側ガイドプレートと、該ガ
イドプレートの内面に沿って湾曲形状で走行する可撓性
の往路及び復路コンベアベルトを有し、上記ガイドプレ
ートとコンベアベルトとの間に圧力気体を供給してコン
ベアベルトを浮上させるためのブロアーを備えたベルト
コンベアの空気供給機構において、往路コンベアベルト
浮上用のブロアと復路コンベアベルト浮上用のブロアー
を個別に有することを特徴とするベルトコンベアの空気
供給機構が開示されている。
来の方式では、搬送物などから排出される水蒸気が多い
場合、前記水蒸気が結露してガイドプレートとコンベア
ベルトとの隙間に水分が入り込むことがある。このと
き、コンベアベルトを浮上させる圧縮空気の吹き出し力
だけでは、前記隙間に入り込んだ水分の重量による下向
きの流れに打ち勝つことができず、ガイドプレートとコ
ンベアベルトとの隙間に水分が溜まり、この水分が水膜
となって搬送抵抗を増大させている。
明者らが鋭意研究を重ねた結果、搬送物などから排出さ
れる水蒸気が結露して、ガイドプレートとコンベアベル
トとの隙間に水膜が生じて搬送抵抗が増大することを防
止する手段として、結露した水分をガイドプレートとコ
ンベアベルトとの隙間から排出する機構を有した空気浮
上式ベルトコンベアを提供することを目的としたもので
ある。
に、本発明の請求項1では、円筒状又は円弧状のガイド
プレートと、該ガイドプレートの内周面に沿って湾曲形
状で走行する可撓性のコンベアベルトと、前記ガイドプ
レートと前記コンベアベルトの間に圧力気体を供給して
コンベアベルトを浮上させるためのブロアを備えたベル
トコンベアにおいて、前記コンベアベルトの浮上用空気
供給口を前記ガイドプレートの最下点の両側に設けた空
気浮上式ベルトコンベア装置としている。
ト、復路コンベアベルト又は両コンベアベルトの浮上用
空気供給口をガイドプレートの最下点の両側に設けてお
り、請求項3では、前記浮上用空気供給口に風箱を取付
けた空気浮上式ベルトコンベア装置としている。
の最下点に、ベルト走行方向に沿って空気排出口を設け
ており、請求項5では、前記ガイドプレートの最下点に
ベルト走行方向に沿って空気排出箱を設け、該空気排出
箱に空気排出口を設けた空気浮上式ベルトコンベア装置
としている。
抵抗を低減させるために、請求項6では、前記ガイドプ
レートの最下点付近のコンベアベルト側表面に、摩擦抵
抗の少ない被覆層を設けた空気浮上式ベルトコンベア装
置としており、請求項7では、前記空気排出口に排出空
気を制御する制御弁を設けた空気浮上式ベルトコンベア
装置としている。
図面に基づいて説明するが、本発明は本実施形態に何ら
限定されるものではなく適宜変更して実施が可能であ
る。図1は本発明の第1実施形態の一例を示す断面図で
ある。同図において、空気浮上式ベルトコンベア装置
は、円筒状に形成された往路側ガイドプレート11と、
該往路側ガイドプレート11を内包する円筒状の復路側
ガイドプレート12と、前記往路側ガイドプレート11
及び前記復路側ガイドプレート12の内側表面に沿って
湾曲形状で走行する可撓性を有する無端状のコンベアベ
ルトより構成されている。
は、ベルト走行方向の所定間隔毎に空気の排出口33が
設けられている。往路コンベアベルト21を浮上させる
往路ブロア51の吐出部は、往路空気配管61から往路
調節弁81を介して往路側ガイドプレート11の両側に
設けられた往路ダクト71を経て、往路空気供給口41
に通じており、復路コンベアベルト22を浮上させる復
路ブロア52の吐出部は復路空気配管62から復路調節
弁82を介して復路側ガイドプレート12の両側に設け
られた復路ダクト72を経て、復路空気供給口42に通
じている。また、本実施形態では、往路側及び復路側コ
ンベアベルト21,22の浮上用空気源として、それぞ
れ往路ブロア51及び復路ブロア52を設けているの
で、各コンベアベルト21,22に最適の仕様(風量、
風圧など)としたブロアを選択することが可能である。
す往路側ガイドプレートの要部断面図である。同図にお
いて往路側ガイドプレート11の内周面に沿って、適宜
な間隙Hを有して湾曲形状で走行する往路コンベアベル
ト21が設けられている。前記往路側ガイドプレート1
1の最下部には往路空気排出口31が設けられており、
該往路空気排出口31の両側には往路ダクト71を経由
して往路空気供給口41が設けられている。また、該往
路空気供給口41には風箱43が覆着されている。
ア装置において、物品の輸送は以下のように行なわれ
る。往路コンベアベルト21上に搬送物Mを積載して移
送する場合、物品搬送に適した仕様の往路ブロア51か
ら往路空気配管61、往路ダクト71を経て送られる空
気は、一旦風箱43に貯留された後、往路空気供給口4
1から空気量を安定して供給することにより往路コンベ
アベルト21は往路側ガイドプレート11から適正値だ
け押し上げられ、より安定した浮上状態で走行すること
ができる。この場合、往路空気配管61途中に接続した
往路調節弁81の開度を適宜調節することにより、搬送
量の変動に対応した空気量を送ることが可能となる。
往路側ガイドプレート11の両側に左右対称に設けられ
ているが、往路側ガイドプレート11がカーブしている
部分については非対称に配置することも可能である。ま
た、本実施形態では往路ブロア51を1台としている
が、搬送物の種類又は搬送距離の長短に応じて往路ブロ
ア51を複数台設置すれば、よりきめ細かい空気量の調
整が可能となる。
も、前記と同様に、復路ブロアー52、復路空気配管6
1、復路ダクト72を経て送られる空気により復路側ガ
イドプレート12から適正値だけ押し上げられ、より安
定した浮上状態で走行することができる。また、復路ブ
ロア52を1台としているが、搬送物の種類又は搬送距
離の長短に応じて復路ブロア52を複数台設置すれば、
よりきめ細かい空気量の調整が可能となる。
す往路側ガイドプレートの要部断面図である。同図にお
いて往路側ガイドプレート11の内周面に沿って、適宜
な間隙Hを有して湾曲形状で走行する往路コンベアベル
ト21が設けられている。前記往路側ガイドプレート1
1の最下部には往路空気排出口41が設けられており、
該往路空気排出口41には少なくとも1個以上の排出口
33を有する往路空気排出箱91が吊着されている。ま
た、該往路空気排出箱91の両側には往路ダクト71を
経由して往路空気供給口41が設けられており、該往路
空気供給口41には風箱43が覆着されている。
に沿って適宜の間隔で設けられており、底部には少なく
とも1個以上の排出口33が設けられている。また、底
部は排出口33が最下部となるよう傾斜93が形成され
ている。これにより、往路コンベアベルト21に送られ
る浮上空気は、物品搬送に適した仕様の往路ブロア51
から往路空気配管61、往路ダクト71を経て、一旦風
箱43に貯留されて往路空気供給口41から安定した空
気量を供給して往路側ガイドプレート11と往路コンベ
アベルト21の間を通り該往路コンベアベルト21を浮
上させた後、前記往路空気排出箱91に流入した後、該
往路空気排出箱91の下部に設けられた排出口33より
外部に排気される。
往路コンベアベルト21の隙間Hに入り込んだ水分は、
重力により前記往路側ガイドプレート11の最下点に設
けられた往路空気排出箱91に流入し、排出口33を通
って外部に排出されるので、水分による搬送抵抗の増加
は防止される。また、前記往路空気排出箱91の底面
を、排出口33を最下点として傾斜93を形成すること
により、往路空気排出箱91に水分が残留することな
く、排出することが可能となる。すなわち、往路空気の
吹出し方向と、水分の自重による流出方向が同一となる
ので、水分の排出がより促進される。前記往路空気排出
箱91は往路コンベアベルト21の走行方向に等ピッチ
で配設されているが、特に水分が溜まりやすい個所には
多く設置するなど不等ピッチでに配設してもよい。
も、前記と同様に、結露等により復路側ガイドプレート
12と復路コンベアベルト22の隙間Hに入り込んだ水
分は、重力により前記復路側ガイドプレート12の最下
点に設けられた復路空気排出箱92に流入し、排出口3
3を通って外部に排出されるので、水分による搬送抵抗
の増加は防止される。また、前記復路空気排出箱92の
底面の排出口33を最下点として傾斜93を形成するこ
とにより、復路空気排出箱92に水分が残留することな
く排出が可能となる。
ドプレート11又は復路側ガイドプレート12と往路コ
ンベアベルト21又は復路コンベアベルト22と接触す
る可能性がある内側表面に、摩擦抵抗の少ない被覆層を
設けている。該被覆層は、摩擦抵抗の少ない四フッ化エ
チレン樹脂などを貼着又は塗布している。なお、被覆層
は、コンベアベルト外周全面に施工してもよいが、少な
くともコンベヤアベルトと接触する恐れがある最下点か
ら往路空気供給口41又は復路空気供給口42を含む範
囲に施工することが好ましい。これにより、走行中に前
記コンベアベルト21.22と前記ガイドプレート1
1,12が接触しても、摩擦抵抗が増加しないため搬送
抵抗の増加を防止することができる。
往路側ガイドプレートの要部断面図である。同図におい
て往路側ガイドプレート11の内周面に沿って、適宜な
間隙Hを有して湾曲形状で走行する往路コンベアベルト
21が設けられている。前記往路側ガイドプレート11
の最下部には往路空気排出口41が設けられており、該
往路空気排出口41には少なくとも1個以上の排出口3
3を有する往路空気排出箱91が吊着されている。ま
た、該往路空気排出箱91の排出口33に制御弁95が
接続されている。
水分が溜まり搬送抵抗が増加し始めると、空気圧により
該制御弁95が開いて水分が空気と共に外部に排出さ
れ、搬送抵抗が減少すると自動的に閉止状態となる。こ
れにより、前記往路側ガイドプレート11の最下部周辺
の圧力低下を最小とすることができる。なお、前記制御
弁95を開放することにより浮上空気圧力が低下して、
往路側ガイドプレート11と往路コンベアベルト21と
が接触する可能性が生じるが、この接触する可能性のあ
る時間を最小限にコントロールすることにより、より安
定した搬送を可能とすると共に省エネルギー化を図るこ
とができる。
検知して開閉するものとしているが、水分量を検知して
開閉させることも可能である。また、往路側ガイドプレ
ート11の制御弁95から排出された水分及び空気等は
復路コンベアベルト22上に散布されるので、前記制御
弁95に復路側ガイドプレート12を貫通する排出配管
を接続して、水分及び空気等を直接外部に排出してもよ
い。なお、復路空気排出口42の構造、機能について
は、前記往路空気排出口42と同様である。
ドプレートとしているが、ガイドプレートの他の形態と
して、例えば、それぞれ別個の円筒構造やトラフ状の曲
面構造としてもよく、上記実施形態になんら限定される
ものではない。
装置は、円筒状又は円弧状のガイドプレートと、該ガイ
ドプレートの内周面に沿って湾曲形状で走行する可撓性
のコンベアベルトと、前記ガイドプレートと前記コンベ
アベルトの間に圧力気体を供給してコンベアベルトを浮
上させるためのブロアを備えたベルトコンベアにおい
て、前記コンベアベルトの浮上用空気供給口を前記ガイ
ドプレートの最下点の両側に設けており、前記浮上用空
気供給口には風箱を取付けている。したがって、搬送物
などから排出される水蒸気が結露した後、コンベアベル
トとガイドプレートの隙間に入り込んだ水分が、ガイド
プレート最下点の空気排出箱の排出口を通って外部に排
出されるので、コンベアベルトとガイドプレートの隙間
に水分膜が生じて搬送抵抗が増大するのを防止すること
ができ、コンベアベルトの安定走行が可能となる。
コンベアベルト側表面に、摩擦抵抗の少ない被覆層を設
けた空気浮上式ベルトコンベア装置としているので、コ
ンベアベルトとガイドプレートとの接触による搬送抵抗
の増加を小さくすることができるので、常にコンベアベ
ルトの安定走行が可能となる。
する制御弁を設けた空気浮上式ベルトコンベア装置とし
ているので、水分が生じて摩擦抵抗が増え出したたとき
に制御弁を開口して水分を排除することが可能となり、
常時は閉じておくことによってベルト最下点付近の圧力
低下時間を最短にすることを可能にし、常にコンベアベ
ルトの安定走行が可能であると共に、省エネルギー化が
図れる。
る。
ドプレートの要部断面図である。
ドプレートの要部断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 円筒状又は円弧状のガイドプレートと、
該ガイドプレートの内周面に沿って湾曲形状で走行する
可撓性のコンベアベルトと、前記ガイドプレートと前記
コンベアベルトの間に圧力気体を供給してコンベアベル
トを浮上させるためのブロアを備えたベルトコンベアに
おいて、前記コンベアベルトの浮上用空気供給口を前記
ガイドプレートの最下点の両側に設けたことを特徴とす
る空気浮上式ベルトコンベア装置。 - 【請求項2】 往路コンベアベルト、復路コンベアベル
ト又は両コンベアベルトの浮上用空気供給口をガイドプ
レートの最下点の両側に設けたことを特徴とする請求項
1記載の空気浮上式ベルトコンベア装置。 - 【請求項3】 前記浮上用空気供給口に風箱を取付けた
ことを特徴とする請求項1〜2いずれかに記載の空気浮
上式ベルトコンベア装置。 - 【請求項4】 前記ガイドプレートの最下点に、ベルト
走行方向に沿って空気排出口を設けたことを特徴とする
請求項1〜3いずれかに記載の空気浮上式ベルトコンベ
ア装置。 - 【請求項5】 前記ガイドプレートの最下点に、ベルト
走行方向に沿って空気排出箱を設け、該空気排出箱に空
気排出口を設けたことを特徴とする請求項4記載の空気
浮上式ベルトコンベア装置。 - 【請求項6】 前記ガイドプレートの最下点付近のコン
ベアベルト側表面に、摩擦抵抗の少ない被覆層を設けた
ことを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の空気浮
上式ベルトコンベア装置。 - 【請求項7】 前記空気排出口に排出空気を制御する制
御弁を設けたことを特徴とする請求項1〜6いずれかに
記載の空気浮上式ベルトコンベア装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001100471A JP4675495B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 空気浮上式ベルトコンベア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001100471A JP4675495B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 空気浮上式ベルトコンベア装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002302224A true JP2002302224A (ja) | 2002-10-18 |
JP4675495B2 JP4675495B2 (ja) | 2011-04-20 |
Family
ID=18953912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001100471A Expired - Lifetime JP4675495B2 (ja) | 2001-03-30 | 2001-03-30 | 空気浮上式ベルトコンベア装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4675495B2 (ja) |
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-
2001
- 2001-03-30 JP JP2001100471A patent/JP4675495B2/ja not_active Expired - Lifetime
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