JP2002301832A - インクジェット印字装置 - Google Patents

インクジェット印字装置

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JP2002301832A
JP2002301832A JP2001108092A JP2001108092A JP2002301832A JP 2002301832 A JP2002301832 A JP 2002301832A JP 2001108092 A JP2001108092 A JP 2001108092A JP 2001108092 A JP2001108092 A JP 2001108092A JP 2002301832 A JP2002301832 A JP 2002301832A
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JP2001108092A
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Hiroyuki Takeyama
啓之 竹山
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0065Means for printing without leaving a margin on at least one edge of the copy material, e.g. edge-to-edge printing

Abstract

(57)【要約】 【課題】用紙幅に限定なく任意のサイズの用紙に縁無し
印刷を行うインクジェット印字装置を提供する。 【解決手段】印字ヘッド18はインクカートリッジ17
と共に、キャッピング部材27が配置されている待機位
置から矢印D、D′方向に往復移動して、矢印Gのよう
に搬送されてくる用紙26に印字を実行する。印字ヘッ
ド18の往復路に対向してインク吸収部材19−1と1
9−2が馳せ津され、インク吸収部材19−2は常に用
紙の基準端の下にあり、インク吸収部材19−1にはプ
ラテン兼用のスライドカバー22が設けられる。スライ
ドカバー22の摘み23を矢印Eで示す左右いずれかへ
操作して、スライドカバー22の上部左端部が用紙26
の基準端と反対側の端部のやや内側になるように設定す
る。縁無し画像印刷で用紙端部から外れて吐出されたイ
ンクはインク吸収部材19−1と19−2に吸収され、
プラテン兼用のスライドカバー22が汚染されることは
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙幅を限定する
ことなく任意のサイズの用紙に縁無し印刷を行うインク
ジェット印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェット方式の印字装
置(プリンタ)が広く用いられている。このインクジェ
ット方式によるプリンタには、膜気泡の膨張圧力でイン
ク滴を飛ばすサーマル方式や、ピエゾ抵抗素子(圧電素
子)の変形圧力でインク滴を飛ばすピエゾ方式等があ
る。このようなインクジェットプリンタは、色材たるイ
ンクをインク滴にして微細な孔から直接記録紙に向って
吐出するものであり、粉末状の印材であるトナーを用い
る電子写真方式と比較した場合、印字エネルギーが低く
て済み、騒音の発生が少なく、特別な定着処理を必要と
せず、プリンタ本体の小型化も容易であり、また、印字
ドットを小さくできるので高画質であり、印字に使用さ
れるインクの量にも例えば熱転写インクリボンのような
無駄が無く、したがって、コストパフォーマンスに優れ
ているとされ、このため特にパーソナル用プリンタとし
て広く用いられている印字方式である。
【0003】ところで、特に近年の如く年毎に技術が進
歩して極めて解像度の高い精細な画像を印刷できるプリ
ンタが実用化され、銀塩写真と遜色が無い程の画像を印
刷できるようになると、銀塩写真では現今ほぼ定番とな
った周囲に白地の余白がない縁無し画像がプリンタの印
字画像でも要望が多くなってきた。このように用紙の周
囲に白地の余白がないように縁無し画像を印字するため
には用紙の搬送位置ずれが起きた場合に対処するため、
用紙の端部ではその端部の外側近傍も含めた範囲つまり
用紙よりもたとえ僅かでも広い範囲で画像を形成するよ
うにしないと正しい縁無し画像を形成することはできな
い。
【0004】ところが、インクジェット方式のプリンタ
で印刷する場合、インクジェットプリンタは、印字ヘッ
ドと用紙を間に挟む形で対向する位置にプラテンを備え
ている。上記のように用紙よりも広い範囲で印字を実行
すると、用紙の端部よりも外側にも、つまりプラテンの
表面にもインク滴が吐出される。その結果プラテン表面
がインクで汚染される。プラテンの表面がインクで汚染
されると、この汚染部分が用紙の裏面に接触して、今度
は用紙の裏面が汚染されるという不具合を引き起こす。
【0005】この不具合を解消するためにプラテン表面
の用紙の端部と対応する位置に開口部を設けて、この開
口部に、用紙端部よりも外側に吐出されるインクを受け
入れてプラテン表面がインクで汚染されないようにした
構造が実用化されている。図6は、そのような従来のイ
ンクジェットプリンタに備えられた汚染防止構造のプラ
テンの構成を模式的に示す斜視図である。同図に示すよ
うに、プラテン1は、同図の矢印Aで示す用紙搬送方向
に直交する方向に長く延在して配設され、その表面には
4個のスリット2−1、2−2、2−3及び2−4が形
成されている。図の右端のスリット2−1は基準線3−
1に対応しており、用紙はそのサイズの如何に拘らず、
幅方向の一方の端部をこの基準線3−1に合わせて搬送
される。そして、用紙の幅方向の他方の端部に対応する
位置には、用紙の各サイズに対応してスリットが設けら
れている。同図の例では、ハガキ端部線3−2に対応し
て形成されたスリット2−2、B5判用紙端部線3−3
に対応して形成されたスリット2−3、そして、A4判
用紙端部線3−4に対応して形成されたスリット2−4
が設けられる。
【0006】不図示の印字ヘッドは、このプラテン1と
対向し、プラテン1の長手方向に沿って往復移動しなが
ら、印字ヘッドとプラテン間に挟まれて搬送される用紙
上にインクを吐出する。そして、用紙端部において端部
外にも吐出されたインクは用紙サイズに応じたいずれか
のスリット2(2−1〜2−4)を介して下方の不図示
のインク吸収材に吸収される。これによって、プラテン
表面をインクで汚染したりプラテンで用紙を汚染するこ
と無く用紙の端部に余白の無い印字(印刷)を行って、
縁無し画像の形成を実現している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成は、プラテンに配置されているスリットは、予め想
定された用紙の定形サイズに合わせた位置に形成されて
いるものであるため、縁無し画像の印刷に使用できる用
紙のサイズが、プラテンに形成されているスリットの位
置によって限定されてしまい、用紙のサイズを自由に選
択できないという不満の残るものであった。
【0008】それであるからといって、どのようなサイ
ズの用紙にも縁無し画像を印刷できるように対応するた
めにプラテンの全面を開口したのでは、用紙への適切な
搬送性が損なわれるだけでなくプラテン本来の機能も喪
失した使用に耐えない構成となって問題がある。
【0009】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
用紙幅を限定することなく任意のサイズの用紙に縁無し
印刷を行うことのできるインクジェット印字装置を提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明に係わる
インクジェット印字装置の構成を述べる。先ず、請求項
1記載の発明のインクジェット印字装置は、インクジェ
ット印字ヘッドと、該インクジェト印字ヘッドに対向し
て配置され該インクジェット印字ヘッドから吐出された
インクの少なくとも一部を吸収する吸収体と、上記イン
クジェット印字ヘッドと上記吸収体との間に用紙を搬送
させる搬送手段とを有するインクジェット印字装置にお
いて、上記吸収体の上記インクジェット印字ヘッドと対
向する面に上記用紙の搬送方向とほぼ直角の方向に移動
可能なカバーを設けて構成される。
【0011】上記カバーは、例えば請求項2記載のよう
に、該カバーを移動させるための操作部材を備えて構成
される。そして、このインクジェット印字装置において
は、例えば請求項3記載のように、上記搬送手段は、上
記用紙を案内しながら搬送するために上記用紙の側端を
案内する可動案内手段を備え、上記カバーは、上記稼動
案内手段に連動して移動するように構成され、また、例
えば請求項4記載のように、上記カバーが移動された位
置を表示する指標を更に備えて構成される。
【0012】次に、請求項5記載の発明のインクジェッ
ト印字装置は、インクジェット印字ヘッドと、該インク
ジェト印字ヘッドに対向して配置され該インクジェット
印字ヘッドから吐出されたインクの少なくとも一部を吸
収する吸収体と、上記インクジェット印字ヘッドと上記
吸収体との間に用紙を搬送させる搬送手段と、を有する
インクジェット印字装置において、上記吸収体は上記イ
ンクジェット印字ヘッドに対向する吸収層と該吸収層に
密着する保持層とにより構成され、上記吸収層と上記保
持層のインク吸収率は上記吸収層の方が高く、上記吸収
層と上記保持層のインク保持率は上記保持層の方が高い
材料で構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、第1の実施の形
態におけるインクジェット印字装置5の外観を模式的に
示す斜視図であり、同図(b) は、その内部の主要部の構
成を模式的に示す側断面図である。同図(a),(b) に示す
ように、インクジェット印字装置5は、本体6の上面前
部右方に複数個の操作ボタンを備えた操作パネル7を備
え、本体6の上面中央から前部側面の上半分を覆う保護
蓋8を回動自在に備えている。
【0014】本体6の後部側面には搬送手段としての給
紙トレー9を備えている。この給紙トレー9は、右側端
に固定して立設された位置決め案内板11と、図の両方
向矢印Bで示すように用紙搬送方向に直交する方向に手
動で摺動する可動案内板12とを備えている。この可動
案内板12は、給紙トレー9底面に設けられている溝1
3に滑動自在に嵌入する係合部材14と一体に構成され
ている。そして、本体6の前部側面には、上記保護蓋8
の下方に排紙口15が形成され、この排紙口15を介し
本体内部から外部に差し渡されて排紙トレー16が配設
されている。
【0015】本体6の内部中央の上方には、同図(b) に
示すように、不図示のキャリッジにインクカートリッジ
17と共に装着されて本体6の左右方向つまり同図(b)
では図面垂直方向に往復移動するインクジェット印字ヘ
ッド(以下、単に印字ヘッドという)18が、インク吐
出面を下方に向けて配設されている。そして、本体6の
内部中央の下方に、上記印字ヘッド18の往復移動路に
対向する位置に延在して、インク吸収部材19が防漏部
材21に四方及び底部を囲まれて配置されている。
【0016】このインク吸収部材19の上部露出面に近
接して移動可能なカバーとしてのスライドカバー22が
配設されている。このスライドカバー22には、指に摘
んで操作可能な操作部材としての摘み23が取り付けら
れており、詳しくは後述するが、用紙幅に応じて広さが
変動するプラテンとしても機能するように構成されてい
る。
【0017】上記印字ヘッド18とスライドカバー22
とが対峙する印字部の用紙搬送方向上流側に搬送ローラ
対24が配設され、同じく用紙搬送方向の下流側には排
紙ローラ対25が配設されている。給紙トレー9から図
の矢印Cで示すように本体内部に給紙される用紙26
は、搬送ローラ対24に挟持されて間欠移動で搬送され
て、印字ヘッド18とスライドカバー22とが対峙する
上記印字部の間隙を通過する。
【0018】印字ヘッド18は、上記用紙26の間欠移
動の移動休止期間中に印字1ライン分の印字を実行する
ことを繰り返す。用紙26は紙面に印字されながら印字
部の間隙を通過し、排紙ローラ対25に搬送を引き継が
れて、同図(b) の矢印C′で示すように排紙口15から
印字面を上にして排紙トレー16上に排出される。
【0019】図2(a),(b),(c) は、上記プラテン兼用の
スライドカバー22の構成と共にその動作状態を模式的
に示す斜視図である。先ず、同図(a) に示す印字ヘッド
18はインクカートリッジ17と共に待機位置(ホーム
ポジション)にあり、待機位置には、印字ヘッド18の
インク吐出面の乾燥を防止するためのキャッピング部材
27が昇降自在に配置されている。印字時には、印字ヘ
ッド18は、図の矢印Dで示すように左方に摺動し、印
字左端部で折返して矢印D′で示すように待機位置に復
帰する。そしてこの間に用紙面にインクを吐出して印字
を実行する。
【0020】この印字ヘッド18の往復路に対峙するイ
ンク吸収部材19は右端部に間隙を有し、同図(a),(b),
(c) では、2つのインク吸収部材19−1及び19−2
に分離して構成されている。尚、図の前後又は下方で、
これら2つのインク吸収部材19−1及び19−2を繋
げて一体に形成しても良い。この右端部のインク吸収部
材19−2は、図6に示した基準線3−1に対応する位
置に設けられているものであり、他方のインク吸収部材
19−1は、どのようなサイズの用紙の端部線にも対応
して設けられたものである。
【0021】そして、プラテン兼用のスライドカバー2
2は、上記インク吸収部材19−1と19−2との間を
介して上下に連通し、インク吸収部材19の右端に近接
して配置されている係合部材28に滑接して上下反対方
向へ折返す簾状の部材である。このスライドカバー22
の上方左端部に上述した摘み23が取り付けられてお
り、この摘み23を指で摘んで同図(a) の矢印Eで示す
ように左右いずれかの任意の位置に操作すると、その操
作に応じて、スライドカバー22の上方部分全体が図の
両方向矢印Fで示すように左右いずれかに摺動して左端
部が上記任意の位置に設定される。
【0022】このように摘み23を操作して移動させる
ことにより、スライドカバー22の左端部を任意の位置
に設定して、その位置から左方のインク吸収材19を露
出させておくことができる。このスライドカバー22の
上を、用紙26が図の矢印Gで示すように上流側から下
流側へ搬送され、印字ヘッド18による印字が実行され
る。
【0023】尚、同図(b) は、スライドカバー22が完
全に閉じられてインク吸収部材19−1の全面が覆われ
た状態を示しており、同図(c) は、スライドカバー22
が全開されてインク吸収部材19−1の全面が露出した
状態を示している。上記の構成において、上述した印字
を行うに際しては、ユーザは、先ず用紙26を給紙トレ
ー9に載置し、幅方向の一端を固定の位置決め案内板1
1に当接させて位置決めした後、その用紙26の幅方向
の他端に当接するように可動案内板12を摺動させて位
置決めして用紙26の斜行を規制する。次に、保護蓋8
を斜め上方に回動させて開成し、スライドカバー22の
摘み23を操作して、スライドカバー22の左端部を所
望の位置に設定する。このとき、通常の縁付き画像を印
字するのであれば、図2(b) に示したように、摘み23
を左端まで一杯に移動させてスライドカバー22を完全
に閉じ、インク吸収部材19−1の全面を覆うようにす
れば、用紙26の全サイズに対応することができる。
【0024】他方、縁無し画像を印字する場合は、摘み
23を左右いずれかへ操作して、スライドカバー22の
左端部を用紙26のサイズに応じた位置に設定する。図
3は、そのような縁無し画像を印字する場合の摘み23
(つまり、スライドカバー22の左端部、以下同様)の
設定位置と用紙幅との関係を示す図である。尚、同図に
は、インクカートリッジ17の下部に配置されている印
字ヘッド18(図ではインクカートリッジ17の向こう
側になって見えないため破線で示している)も示してい
る。印字ヘッド18のインク吐出面には、インク滴を吐
出する微細なノズルが一列に並んだノズル列29が4列
形成されている。これらのノズル列29からは、例えば
ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのインクがそれ
ぞれ吐出される。
【0025】図1(a) に示した固定の位置決め案内板1
1に当接して位置決めされた図3に示す印字主走査方向
の用紙幅が幅a1である用紙26の一方の端部は、常に
基準線3−1上に位置している。これにより、用紙26
の一方の端部は常にインク吸収部材19−2の上に在
り、したがって、スライドカバー22の上部右端は用紙
26の上記一方の端部のやや内側に隠れている。
【0026】これに対して、ユーザは、スライドカバー
22の摘み23を、用紙26の他方の端部つまり上記基
準線3−1から用紙26の幅a1よりも、所定の幅だけ
狭くなる距離a2の位置に設定する。つまり「a1>a
2」となるように設定する。尚、a1−a2は5mm程
度で充分である。これにより、スライドカバー22の上
部左端は用紙26の上記他方の端部のやや内側に隠れ、
したがって、用紙26の他方の端部は摘み23の左方に
露出するインク吸収部材19−1上に設定される。
【0027】これで、印字ヘッド18が、縁無し画像を
印刷すべく、用紙26の両端部において端部外にもイン
クを吐出したとき、基準線3−1側で吐出されたインク
はスライドカバー22を汚染することなく常にインク吸
収部材19−2に回収され、他方の端部で吐出されたイ
ンクは、これもスライドカバー22を汚染することな
く、摘み23より左方に露出しているインク吸収部材1
9−1によって回収される。
【0028】このように、用紙の端部の外側にインク吸
収部材19−1が露出するように、摘み23によってス
ライドカバー22の上部左端部を用紙幅に合わせて設定
することにより、用紙幅を限定することなく、且つあと
から使用される用紙の裏面を汚染することもなく、任意
のサイズの用紙に縁無し印刷を行うことが可能となる。
【0029】次に、第2の実施の形態として、特には図
示しないが、可動案内板12にスライドカバー22が連
動するように構成する。印字の際、用紙26を給紙トレ
ー9に載置する場合は、必ず可動案内板12を操作し
て、この可動案内板12を用紙26の他端部に位置合せ
するから、この可動案内板12とスライドカバー22と
が連動するように連結部材を設けるようにする。そし
て、可動案内板12を用紙26の他端部に位置合せした
とき、その他端部のやや内側(約5mm程度)にスライ
ドカバー22の上部左端部が位置するように連動機構を
構築するようにする。
【0030】これにより、給紙トレー9に用紙26を載
置して可動案内板12を用紙26に合わせて位置合せす
るだけで、スライドカバー22を、図3に示した場合と
同様に縁無し画像の印刷に適した位置に設定することが
できる。上記第1及び第2の実施の形態において、摘み
23によって又は可動案内板12に連動させて、スライ
ドカバー22の上部左端部の位置を用紙の他端部の内側
に設定するに際しては、用紙26を視認しながら、その
他端部に対応させて摘み23又は可動案内板12を位置
設定しているが、定番サイズの用紙は予め用紙幅が判明
しているので、定番サイズの用紙を使用するときのため
に、スライドカバー22を位置決めする指標を備えるよ
うにしてもよい。これを第3の実施の形態として以下に
説明する。
【0031】図4は、第3の実施の形態におけるインク
ジェット印字装置の摘み23を位置決めする指標の構成
を示す図である。尚、同図に示すインク吸収部材19−
1及び19−2、スライドカバー22、並びに摘み23
そのもの構成は、図1乃至図3に示したインク吸収部材
19−1及び19−2、スライドカバー22、並びに摘
み23の構成と同一である。
【0032】ただし、本例では、摘み23に指標31が
固着されている。指標31はスライドカバー22の上部
左端部のやや外側を指している。この指標31が摘み2
3と共にスライドする経路に沿ってスケール32が配設
される。スケール32には、同図に示すように左端から
内側へ順次に、「レター」、「A4」「B5」、「A
5」、「A6」、「ハガキ」というように用紙サイズ名
と共に、位置合せ用の目盛りが表示されている。
【0033】これらの目盛りのなかの所望の用紙サイズ
に対応する目盛りに指標31が合うように摘み23をス
ライドさせて位置を設定すると、その用紙が搬送された
とき用紙の他端部よりもやや内側にスライドカバー22
の上部左端部がくるように設定される。これにより、上
記のような定番サイズの用紙の場合は、いちいち用紙を
実際に見ながらスライドカバー22の位置合せを行うこ
となく、指標31をスケール32の所望の目盛りに合わ
せるだけで良いようになる。
【0034】尚、上記の例では、指標31を摘み23に
取り付けているが、スライドカバー22が可動案内板1
2に連動する構成の場合は、可動案内板12に指標を取
り付けて、この指標に対応するように給紙トレー9上に
スケールを配置するようにすると良い。
【0035】ところで、上述した第1乃至第3の実施の
形態では、インク吸収部材上にプラテン兼用のスライド
カバーを設けているが、このようなプラテン兼用のスラ
イドカバーを用いずに縁無し画像を印刷することもでき
る。これを第4の実施の形態として以下に説明する。
【0036】図5(a) は、第4の実施の形態におけるイ
ンクジェット印字装置の主要部の構成を示す斜視図であ
り、同図(b) は、そのH−H′断面矢視拡大図である。
尚、同図(a) に示すインクカートリッジ17、印字ヘッ
ド18及びキャッピング部材27の構成は、図2(a) に
示したインクカートリッジ17、印字ヘッド18及びキ
ャッピング部材27の構成と同一である。
【0037】図5(a),(b) において、本例では、図1乃
至図4に示したインク吸収部材19に代って、設置ガイ
ド33に前後を挟まれ、適宜の防漏材34に四方及び底
部を囲まれた吸収体35が配置される。この吸収体35
は、印字ヘッド18の往復移動路に直接対向するプラテ
ン兼用の吸収層36と、この吸収層36の下面に密着し
て配置された保持層37とによって構成されている。
【0038】上記の吸収層36は例えば比較的目の粗い
非親水性の網を重ねた状態の層からなる。用紙の端部か
ら外れて、この吸収層36の上に吐出されたインクは、
吸収層36の粗い網目を通って急速に内部に浸透する。
すなわちインクを吸収する機能は、この吸収層36の方
が保持層37より高く優れている。しかし、この吸収層
36は、網の目が比較的粗いだけに、浸透してきた(吸
収層36が吸収した)インクを保持する機能は弱い。
【0039】これに対して下方の保持層37は、例えば
極めて親水性の目の細かな部材からなり、吸収層36が
吸収したインクを更に良く吸着して保持し、吸収層36
よりもインク保持率が高くなるように構成されている。
したがって、保持層37に一旦吸着されたインクは吸収
層36に戻ることはない。これにより、非親水性の吸収
層36の表面は、インクを吐出された後も常にインクが
無い状態に保たれるから、あとから印字される用紙の裏
面をインクで汚染するようなことがない。
【0040】このように、インク吸収体を二重構造にし
て、二重構造の上部の吸収層36を下部の保持層37よ
りもインク吸収率が高くインク保持率が低い構造とし、
二重構造の下部の保持層37を上部の吸収層36よりも
インク保持率が高い構造とすることにより、用紙の端部
を外れて吐出されたインクを上部の吸収層36にとどめ
ることなく下部の保持層37に吸着して保持するので、
簡単な構成で、任意のサイズの用紙に縁無し印刷を行う
ことが可能となる。
【0041】尚、上述した第1〜第3の実施の形態で
は、いずれも印字ヘッドが主走査方向に往復移動して印
字を行うシリアルプリンタの場合を例にとって説明して
いるが、プリンタの形態はこれに限ることなく、長尺の
印字ヘッドがプリンタ本体に固定されて用紙のみが搬送
されるラインプリンタの場合にも適用できる。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、インク吸収部材上の印字ヘッドの主走査方向に、
基準側端部の位置が用紙の基準端より内側に固定され他
端方向全体がスライド自在なプラテン兼用のスライドカ
バーを設けて、このスライドカバーの他端を用紙の基準
端と反対側の端部より内側となるように自在に設定でき
るので、用紙幅を限定することなく且つあとから使用さ
れる用紙の裏面を汚染することもなく任意のサイズの用
紙に縁無し印刷を行うことが可能となる。
【0043】また、給紙トレーに載置した用紙の位置合
せを行う可動案内板にスライドカバーが連動するように
構成するので、給紙トレーに用紙を載置して可動案内板
を用紙に合わせて位置合せするだけで、スライドカバー
を縁無し画像の印刷に適した位置に設定することができ
て便利である。
【0044】また、スライドカバーがスライド移動する
端部の位置を指示する指標を備え、この指標で用紙サイ
ズを表示した目盛を指示するようにしたので、定番サイ
ズの用紙を用いる場合は、いちいち用紙を実際に見なが
らスライドカバーの位置合せを行うことなく、指標を所
望の目盛り合わせるだけで、縁無し印刷の設定ができて
便利である。
【0045】また、インク吸収体を二重構造にして、二
重構造の上部の吸収層をインク吸収率が高くインク保持
率が低い構造とし、二重構造の下部の保持層をインク保
持率が高い構造とすることにより、用紙の端部を外れて
吐出されたインクを上部の吸収層にとどめることなく下
部の保持層に吸着して保持するので、簡単な構成で、任
意のサイズの用紙に縁無し印刷を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は第1の実施の形態におけるインクジェッ
ト印字装置の外観を模式的に示す斜視図、(b) はその内
部の主要部の構成を模式的に示す側断面図である。
【図2】(a),(b),(c) はインクジェット印字装置のイン
ク吸収部材を覆うプラテン兼用のスライドカバーの構成
と共にその動作状態を模式的に示す斜視図である。
【図3】縁無し画像を印字する場合におけるスライドカ
バーに取り付けられた摘みの設定位置と用紙幅との関係
を示す図である。
【図4】第3の実施の形態におけるインクジェット印字
装置の摘みを位置決めする指標の構成を示す図である。
【図5】(a) は第4の実施の形態におけるインクジェッ
ト印字装置の主要部の構成を示す斜視図、(b) はそのH
−H′断面矢視拡大図である。
【図6】従来のインクジェットプリンタに備えられた汚
染防止構造のプラテンの構成を模式的に示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 プラテン 2(2−1、2−2、2−3、2−4) スリット 3−1 基準線 3−2 ハガキ端部線 3−3 B5判用紙端部線 3−4 A4判用紙端部線 5 インクジェット印字装置 6 本体 7 操作パネル 8 保護蓋 9 給紙トレー 11 位置決め案内板 12 可動案内板 13 溝 14 係合部材 15 排紙口 16 排紙トレー 17 インクカートリッジ 18 印字ヘッド 19(19−1、19−2) インク吸収部材 21 防漏部材 22 スライドカバー 23 摘み 24 搬送ローラ対 25 排紙ローラ対 26 用紙 27 キャッピング部材 28 係合部材 29 ノズル列 31 指標 32 スケール 33 設置ガイド 34 防漏材 35 吸収体 36 吸収層 37 保持層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット印字ヘッドと、該インク
    ジェット印字ヘッドに対向して配置され該インクジェッ
    ト印字ヘッドから吐出されたインクの少なくとも一部を
    吸収する吸収体と、前記インクジェット印字ヘッドと前
    記吸収体との間に用紙を搬送させる搬送手段と、を有す
    るインクジェット印字装置において、 前記吸収体の前記インクジェット印字ヘッドと対向する
    面に前記用紙の搬送方向とほぼ直角の方向に移動可能な
    カバーを設けたことを特徴とするインクジェット印字装
    置。
  2. 【請求項2】 前記カバーは、該カバーを移動させるた
    めの操作部材を備えていることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェット印字装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段は、前記用紙を案内しなが
    ら搬送するために前記用紙の側端を案内する可動案内手
    段を備え、前記カバーは、前記稼動案内手段に連動して
    移動することを特徴とする請求項1記載のインクジェッ
    ト印字装置。
  4. 【請求項4】 前記カバーが移動された位置を表示する
    指標を更に備えたことを特徴とする請求項1、2又は3
    記載のインクジェット印字装置。
  5. 【請求項5】 インクジェット印字ヘッドと、該インク
    ジェット印字ヘッドに対向して配置され該インクジェッ
    ト印字ヘッドから吐出されたインクの少なくとも一部を
    吸収する吸収体と、前記インクジェット印字ヘッドと前
    記吸収体との間に用紙を搬送させる搬送手段と、を有す
    るインクジェット印字装置において、 前記吸収体は前記インクジェット印字ヘッドに対向する
    吸収層と該吸収層に密着する保持層とにより構成され、
    前記吸収層と前記保持層のインク吸収率は前記吸収層の
    方が高く、前記吸収層と前記保持層のインク保持率は前
    記保持層の方が高い材料で構成されていることを特徴と
    するインクジェット印字装置。
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