JP2002301736A - 発泡体ローラの製造方法 - Google Patents

発泡体ローラの製造方法

Info

Publication number
JP2002301736A
JP2002301736A JP2001105781A JP2001105781A JP2002301736A JP 2002301736 A JP2002301736 A JP 2002301736A JP 2001105781 A JP2001105781 A JP 2001105781A JP 2001105781 A JP2001105781 A JP 2001105781A JP 2002301736 A JP2002301736 A JP 2002301736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
foam
core metal
roller
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001105781A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinori Nagata
之則 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001105781A priority Critical patent/JP2002301736A/ja
Publication of JP2002301736A publication Critical patent/JP2002301736A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成型時のローラ長手方向の熱履歴の差から発
生する硬度等のムラが少なく、高精度なローラを安定し
て製造することができる発泡体ローラの製造方法を提供
すること。 【構成】 芯金を成形金型内周面と同心軸上に保持する
ための蓋体11を両端に有する円筒状の成型金型10を
用い、発泡体のポリマー原料と発泡剤及び各種添加剤を
配合し混練された原料組成物13を芯金と共に前記成形
金型10の内部に配置し、加熱することによって加硫・
発泡を行い、芯金の周囲に発泡体を円筒状に形成する発
泡体ローラの製造方法において、前記蓋体11の少なく
とも一部分を前記成型金型11の熱伝導率よりも低く設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プロセス
を利用した画像形成装置に用いられる帯電・ 転写ロー
ラ、現像ローラ、搬送ローラ、定着ローラ、中間転写体
等に用いられる発泡体ローラの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プロセスにおいて、帯電
・転写プロセスはコロナ放電を利用して行ってきた。し
かし、コロナ放電時にオゾンが発生すること、又、オゾ
ン等は感光体表面の劣化を進行させてしまうこと、ワイ
ヤーの汚れが画像に影響して画像白抜けや黒すじを生じ
る等の問題があった。
【0003】上記欠点を補うために、従来から接触帯電
・転写の手法が多く研究されている。図7に接触帯電・
転写部材を用いた電子写真画像形成装置の断面を示す。
【0004】図7において、1は被帯電休としての像担
持体であり、この像担持体1はアルミニウムを用いた導
電性の基体層とその外周面に形成した光導電層の2層か
ら成るドラム型の電子写真プロセスに用いる感光体であ
る。2は像担持体1に接して該像担持体1を所定の電位
に一様に帯電させる帯電ローラである。
【0005】上記帯電ローラ2は、中心部の芯金とその
外周に形成した導電性弾性体層出構成されており、この
帯電ローラ2はバネ等の圧接手段で像担持体1に所定の
圧接力をもって圧接され、像担持体1の回転に伴って従
動回転する。そして、この帯電ローラ2の芯金部に直流
+交流(又は直流のみ)バイアスを印加することによっ
て像担持体1が所定の電位に接触帯電される。つまり、
良好なコピー画像を得るためには、均一な接触状態と導
電性が必要になる。そして、帯電ローラ2で所定の電位
に帯電された像担持体1の表面がレーザー、LED等の
露光手段3によって画像情報が露光されることによっ
て、目的の画像情報に対応した静電潜像が像担持体1上
に形成される。
【0006】次いで、上記静電潜像を現像手段4によっ
てトナー画像として可視像化する。このトナー画像は、
転写部材6によって転写材5の裏からトナーと逆極性の
帯電を行うことによって像担持体1の表面から転写材5
の表面側に転写される。そして、トナー画像の転写を受
けた転写材5は、像担持体1から分離され、定着部材7
によって熱及び圧力を受けてトナー画像が定着される。
尚、像転写後の像担持体1の表面はクリーニング手段8
で転写時の残留トナー等の付着物の除去を受けて清浄面
化され、繰り返し作像に供される。
【0007】ところで、帯電・転写部材に用いられるロ
ーラは、両端において回転可能に支持される芯金と、こ
の芯金の周囲に円柱状に設けられた導電性弾性体によっ
て構成されている。このようなローラに用いられる弾性
体には、帯電音を抑制するためや像担持体を傷付けるこ
とがないよう硬度が低い発泡体に導電粉を分散させて抵
抗を調整したものを用いることが多く、導電性弾性体の
上に導電性の塗料を塗工することによってローラ抵抗や
表面粗さを調節して用いるものもある。ローラの製造方
法としては、発泡体のポリマー原料と発泡剤及び各種添
加剤を配合し混練された原料組成物をチューブ状に押し
出した物を加硫・発泡させ、芯金に圧入・研磨して外径
を整える方法や、チューブ状に押し出した物を芯金と共
に成形金型の内部に配置し、成形金型を加熱することに
よって加硫・発泡を行い、芯金の周囲に発泡弾性体を円
柱状に形成することによって発泡体ローラを得る方法が
知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、原料組成物を
チューブ状に押し出し、芯金と共に成形金型の内部で加
熱することによって加硫・発泡を行って得た発泡体ロー
ラは、端部の硬度が高く、長手方向に硬度ムラが存在す
る。
【0009】発泡体ローラの周方向の硬度ムラに関して
は、特開平9−99498号公報に示されるように、原
料組成物を金型内周面に接触しないように支持し、その
状態で回転しながら加熱する手法や逆に周方向に温度分
布を設けて加熱する手法等が提案されているが、長手方
向の硬度ムラ、特に端部における硬度ムラに関しては十
分でない場合がある。
【0010】長手方向の硬度ムラはローラ接触幅、接触
圧等のムラを助長するために好ましくなく、特に導電性
を付与し、電子写真装置の導電ローラに使用する場合に
硬度ムラは導電性のムラ、更には摩耗等による耐久性の
低下を引き起こすことが知られている。
【0011】上記導電性のムラは、導電性ゴムの多くが
抵抗の圧力依存性を示すために接触圧が局所的に高い所
で導電性のムラが引き起こされ、又、摩耗等による耐久
性の低下に関しては、感光体等に圧接させて使用する場
合には、端部の硬度が高い部分で顕著に摩耗が進行し、
削れ・傷等を発生させ易くする。
【0012】更に、ローラを芯金両端に圧力を加えて圧
接させる場合には、それだけでローラの接触端郁におい
て圧力が高くなることが知られており、端部におけるム
ラの拡大を助長する。
【0013】これらの硬度ムラから発する導電性のムラ
や耐久性の低下は、昨今のLBPや複写機等の電子写真
装置の高速・高精細化が更に進んできたことによって特
に問題となっている。
【0014】ローラ端部の硬度が高くなる原因としては
以下に示すことが考えられる。
【0015】先ず、金型の加熱・昇温時に金型本体と共
に芯金を保持する蓋体が急激に温度上昇し、続いて蓋体
と接触している芯金端部への熱伝導が起きる。それに対
し、原料組成物と金型本体内周面の間には空気層が存在
するため、原料組成物全体の昇温には時間が掛かり、加
熱の初期段階においては芯金端部の温度上昇が早く、原
料組成物長手方向に温度ムラを引き起こす。又、蓋体の
キャビティ内面は直接原料組成物に接するため、その接
触面からも熱が多く伝わる。
【0016】つまり、金型から熱伝導によって熱せられ
た芯金端部や蓋休のキャビティ内面に当たる部分から金
型内に仕込んだ原料組成物の端部が先行して熱せられる
ことによって端部と中央部とで熱履歴に差が生じ、その
結果として、硬度の長手ムラに加え、外径等の形状やそ
の他諸物性値の長手ムラを引き起こすと考えられる。
【0017】尚、予め金型及び芯金を予熱している場合
には芯金の温度分布の影響は小さいが、蓋体のキャビテ
ィ内に露出する面からの熱伝導が大きいことは避けられ
ず、原料組成物が大きく、熱容量の大きな場合には特に
硬度ムラが大きくなる場合がある。
【0018】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、成型時のローラ長手方向の熱
履歴の差から発生する硬度等のムラが少なく、高精度な
ローラを安定して製造することができる発泡体ローラの
製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、芯金を成形金型内周面と同
心軸上に保持するための蓋体を両端に有する円筒状の成
型金型を用い、発泡体のポリマー原料と発泡剤及び各種
添加剤を配合し混練された原料組成物を芯金と共に前記
成形金型の内部に配置し、加熱することによって加硫・
発泡を行い、芯金の周囲に発泡体を円筒状に形成する発
泡体ローラの製造方法において、前記蓋体の少なくとも
一部分を前記成型金型の熱伝導率よりも低く設定したこ
とを特徴とする。
【0020】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記蓋体と前記芯金が接触する表面を前記
成型金型の熱伝導率よりも低い材質で覆うことを特徴と
する。
【0021】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記蓋体の金型キャビティ内に露出してい
る表面を前記成型金型の熱伝導率よりも低い材質で覆う
ことを特徴とする。
【0022】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の発明において、熱伝導率の低い部分として
空孔部を設けたことを特徴とする。
【0023】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の発明において、加熱手段を前記成形金型が
入る空孔部を有する加熱盤で構成したことを特徴とす
る。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の発明において、発泡体に導電性粒子を分散
させたことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0026】本発明は、芯金を成形金型内周面と同心軸
上に保持するための蓋体を両端に有する円筒状の成型金
型を用い、発泡体のポリマー原料と発泡剤及び各種添加
剤を配合し混練された原料組成物を芯金と共に前記成形
金型の内部に配置し、加熱することによって加硫・発泡
を行い、芯金の周囲に発泡体を円筒状に形成する発泡体
ローラの製造方法において、前記蓋体の少なくとも一部
分を前記成型金型の熱伝導率よりも低く設定したことを
特徴とする。
【0027】ここで、本発明に係る発泡ローラの製造方
法に使用される金型の一例を図1に複式的に示す。
【0028】図1に示すように、芯金の周囲に原料組成
物を成形した状態で仕込めるように、金型本体10の両
端部に芯金を同心軸上に保持できる蓋体11を備えてい
る。芯金を保持する蓋体11は、材料の軸方向の流れを
規制する役割も果たし、発泡ガスをキャビティ内から抜
くための穴12を備えている。芯金保持孔の内面を覆う
部材14は成形金型よりも熱伝導率の低い材質を用いた
断熱部材で構成されている。
【0029】而して、本発明に係る発泡体ローラの製造
方法においては、加熱手段として成形金型が入る空孔部
を有する加熱盤で構成するが、この加熱盤の構成を図2
に示す。
【0030】図2に示す加熱盤15には、円筒状の金型
の最大外径と同じ内径であって、且つ、軸方向の長さは
金型と略同一長さである空孔部16が形成されている。
この加熱盤15は、円筒状の成形金型の軸方向に平行に
分割されるものであり、この加熱盤15を芯金と共に原
料組成物を金型内に配置して加熱することによって加硫
と発泡を同時に行う。
【0031】上記加熱盤15を用いて加熱を行うこと
は、熱伝導の早い金属同士の接触によって金型の温度を
上げることができるため、昇温時間が短くて済み、温度
ムラも少ない。
【0032】又、本発明は、発泡体に導電性フィラーを
分散させることによって抵抗を調整して用いることを特
徴とする。
【0033】本発明方法によってローラ端部の温度上昇
の不均一さを減少させた場合には、ローラ硬度が均一に
なる効果の他に、端部の温度が先行して上がり、端部の
発泡反応が先行して進行することも避けることができ
る。
【0034】上述のようにローラ端部の反応が先行する
と、中央部からの発泡ガスの逃げ道が無くなることによ
ってガスが金型内に滞留してしまい、長手方向の外径精
度や硬度等にムラが生じる場合がある。
【0035】そこで、発泡圧が高いゴム材の成形を行う
場合には、金型中央を先行して加熱し、中央部から反応
を進行させることによって発泡ガスの滞留の無いローラ
を成型する方法が知られているが、本発明方法を併用し
てローラ端部の温度分布を均一化することができる。
【0036】更に、蓋体と芯金とが直接接触している場
合には、接触面における急激な熱移流によって芯金表面
の焼け、黒ずみ等が発生することがあるが、 本発明方法
によれば、芯金表面の焼けや黒ずみ等が発生することが
なく、外観上からも好ましい。
【0037】金型本体の材質としては、多くの場合鋼材
が用いられるため、熱伝導率の低い材質としては、ポリ
アミド、ポリアミドイミド、ポリイミド、PEEK(ポ
リエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレン
サルファイド)、PEI(ポリエーテルイミド)、ポリ
オキシベンゾール、PTFE(四フッ化エチレン)等の
フッ素樹脂等の耐熱性樹脂又はそれにガラス繊維を分散
させたもの、更にはSiO2 、Al23 、ZrO2
SiC、Si34 、AlN、TiN等のセラミックス
系材料等が好ましい。
【0038】加熱温度は130℃〜230℃で時間5分
〜120分、好ましくは140℃〜220℃で時間10
分〜90分で行われる。その後、必要に応じて2次加硫
することもできる。
【0039】ここで、金型へ原料組成物を仕込むために
は、芯金の周囲にクロスヘッド等を用いて芯金と同時に
押し出し等の手段によって、予め芯金と原料組成物を一
体に円筒状に形成する方法、原料組成物を芯金の外径よ
りも大きい内径を持ち、且つ、成形金型内周面よりも小
さい外径を持つチューブ状に形成したものを芯金に挿通
する方法、割型を用いて芯金の周囲に原料組成物を成形
する方法、芯金の周囲にシート状の原料組成物を巻き付
ける方法等、何れの方法を用いて成形しても良い。
【0040】導電性ローラーのポリマーとしては、天然
ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム(SB
R)、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム(EPD
M)、クロロプレンゴム(CR)、ニトリルブタジエン
ゴム(NBR)、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴ
ム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、塩素
ゴム等、何れでも良い。
【0041】前記ポリマー中に分散させる導電粉として
はカーボンブラック、導電性カーボン等のカーボン類、
グラファイト、TiO2 ・SnO2 ・ZnO等の金酸化
物、SnO2 とSb23 の個溶体・ZnOとAl2
3 の固溶体等の複酸化物、Cu・Ag等の金属粉、導電
性の繊維等が挙げられ、 前記ポリマー原料100重量部
に対して5〜200重量部添加される。
【0042】又、発泡剤としては有機発泡剤ADCA
(アゾジカルボンアミド)系、DPT(ジニトロソペン
タメチレンテトラアミン)系、TSH(P.トルエンス
ルホニルヒドラジド)系、OBSH(オキシビスベンゼ
ンスルフェニルヒドラジド)系等が挙げられる。その添
加量は前記ポリマー原料100重量部に対して2〜30
重量部である。無機発泡剤としては、例えば重炭酸ナト
リウム、炭酸アンモニウム等が挙げられる。発泡のため
には、前記発泡剤、発泡助剤等が適宜添加される。
【0043】加硫剤としては、硫黄、金属酸化物、有機
酸化物等、無機充填剤としてカーボンブラック、タル
ク、クレー等が挙げられ、その他公知の加硫促進剤、プ
ロセスオイル等が適宜添加される。
【0044】<実施例1>本実施例で使用した帯電ロー
ラは以下のような方法で製造した。
【0045】即ち、ポリマー原料としてEPDM100
部、導電性カーボンブラック10部、発泡材としてAD
CA10部、その他公知の添加剤等を添加して混練す
る。
【0046】次に、得られた原料組成物からチューブ状
に成形するために、外径がφ6.0mmであるマンドレ
ルと内径がφ8.5mmであるダイをセットした押し出
し機を用いて、チューブ状に押し出した後、長さを金型
内の空孔部の長さ224mmに対して略同一長さにカッ
トし、外径はφ10.8mm、内径はφ7.5mmであ
るチューブ状の原料組成物を作製する。
【0047】次に、図1に示すように、得られたチュー
ブ状の原料組成物の中に芯金を挿入して組み上げた後、
金型両端に設けられている蓋体11で固定して金型内部
に配置した。
【0048】次に、予め180℃に熱した加熱盤に挿入
し、20分加熱することによって加硫・発泡を行い、直
径φ6mmの芯金上に、直径φ12mm、長さ224m
m、空孔部の径が平均で150μmの発泡体層を持つロ
ーラを得た。
【0049】尚、本実施例で使用した成形金型は、図1
に示すように、金型本体は外周面の断面は内周面の断面
と略同心円状の断面形状を持つ円筒であり、外径はφ2
6mmであり、内径はφ12.2mmであり、蓋体11
も含めた軸方向全長は270mmである。
【0050】ここで、両端に設けられた蓋体11には、
芯金保持孔の周囲に図2に模式的に示すような形状を有
する厚さ1.5mmのPPS樹脂が挿入してあるもので
あり、金型本体10又は蓋体11のPPS樹脂以外の部
分には鋼材を用いた。
【0051】以上のようにして得られた発泡弾性体ロー
ラーの硬度を図6に示す軸方向の3箇所(位置A,B,
C)において周方向90°おきに4箇所測定した平均値
をその位置における硬度とし、図6の3箇所の内の硬度
の最大値と最小値の差を表1に示した。尚、硬度はアス
カーCの硬度計を用いて加重500g加えた状態で測定
したものである。
【0052】 帯電ローラの場合には、ローラ内の硬度差で4度以下が
良く、特に好ましくは2度以下が良い。
【0053】その結果、比較例1と比べると硬度差は減
少していることが分かる。
【0054】<実施例2>本実施例で使用した成形金型
の両端に設けられた蓋体は、図3に模式的に示すよう
に、芯金保持孔、蓋体のキャビティ内に露出している面
を覆う形状のPPS樹脂製の断熱部材17を挿入したも
のであり、a=1.5mm、b=φ9mmとする。
【0055】この蓋体を両端に備える金型と実施例1と
同様の手順で作製した帯電ローラの硬度を実施例1と同
様に測定した。その結果を表1に示す。
【0056】その結果、比較例1と比べると硬度差は減
少していることが分かる。
【0057】<実施例3>本実施例で使用した成形金型
の両端に設けられた蓋体は、第4図に模式的に示すよう
に、芯金保持孔、蓋体のキャビティ内に露出している面
を覆い、且つ、その中に空孔部19を設けた形状のPP
S樹脂製の断熱部材18を挿入したものであり、c=1
mm、d=1.5mm、e=φ8mm、f=φ12m
m、空孔部19の厚さはlmmとする。
【0058】この蓋体を両端に備える金型と実施例1と
同様の手順で作製した帯電ローラの硬度を実施例1と同
様に測定した。その結果を表1に示す。
【0059】その結果、比較例1と比べてると硬度差は
減少していることが分かる。又、実施例1、2と比較し
ても硬度差は少ない。
【0060】<比較例1>本比較例で使用した成形金型
の両端に設けられた蓋体は、図5に模式的に示すよう
に、金型本体と全て同じ材質の鋼材で構成されるもので
ある。
【0061】この蓋休を両端に備える金型の硬度と実施
例1と同様の手順で作製した帯電ローラの硬度を実施例
1と同様に測定した。その結果を表1に示す。
【0062】その結果、硬度差は5度と大きいものとな
ってしまった。
【0063】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、芯金を成形金型内周面と同心軸上に保持するた
めの蓋体を両端に有する円筒状の成型金型を用い、発泡
体のポリマー原料と発泡剤及び各種添加剤を配合し混練
された原料組成物を芯金と共に前記成形金型の内部に配
置し、加熱することによって加硫・発泡を行い、芯金の
周囲に発泡体を円筒状に形成する発泡体ローラの製造方
法において、前記蓋体の少なくとも一部分を前記成型金
型の熱伝導率よりも低く設定したため、成型時のローラ
長手方向の熱履歴の差から発生する硬度等のムラが少な
く、高精度な発泡体ローラを安定して製造することがで
きるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に用いた金型と蓋体の一例を
示す図である。
【図2】本発明に用いられる加熱盤の一例を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施例2に用いた金型と蓋体に芯金と
原料組成物を仕込んだ状態を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例3に用いた金型と蓋体に芯金と
原料組成物を仕込んだ状態を示す断面図である。
【図5】比較例に用いた金型と蓋体に芯金と原料組成物
を仕込んだ状態を示す断面図である。
【図6】発泡体ローラの硬度測定位置を示す図である。
【図7】接触帯電・転写部材を用いた電子写真装置の構
成を示す断面図である。
【符号の説明】
5 転写ローラ 10 金型本体 11 蓋体(芯金保持部材) 12 ガス抜き孔 13 原料組成物 14 断熱部材 15 空孔部 16 加熱盤 17 断熱部材 18 断熱部材 19 空孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 103 G03G 15/20 103 15/20 103 B29L 31:32 // B29L 31:32 B29C 67/22 Fターム(参考) 2H033 AA31 BB03 BB04 BB08 BB14 BB15 BB26 BB29 BB31 2H077 AD06 FA13 FA22 FA25 2H200 FA13 GB25 HA01 HB12 HB45 HB46 HB47 JA23 JA25 JA26 JA27 JC02 JC15 JC16 JC17 LC09 MA02 MA08 MA11 MB01 MC20 3J103 AA02 AA13 AA32 BA41 EA02 EA11 FA18 GA02 GA57 GA58 GA60 HA03 HA12 HA20 HA52 HA53 HA60 4F212 AA45 AB02 AB13 AE03 AG20 AH04 AJ12 UA09 UB01 UB11 UK09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金を成形金型内周面と同心軸上に保持
    するための蓋体を両端に有する円筒状の成型金型を用
    い、発泡体のポリマー原料と発泡剤及び各種添加剤を配
    合し混練された原料組成物を芯金と共に前記成形金型の
    内部に配置し、加熱することによって加硫・発泡を行
    い、芯金の周囲に発泡体を円筒状に形成する発泡体ロー
    ラの製造方法において、 前記蓋体の少なくとも一部分を前記成型金型の熱伝導率
    よりも低く設定したことを特徴とする発泡体ローラの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記蓋体と前記芯金が接触する表面を前
    記成型金型の熱伝導率よりも低い材質で覆うことを特徴
    とする請求項1記載の発泡体ローラの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記蓋体の金型キャビティ内に露出して
    いる表面を前記成型金型の熱伝導率よりも低い材質で覆
    うことを特徴とする請求項1記載の発泡体ローラの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 熱伝導率の低い部分として空孔部を設け
    たことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の発泡
    体ローラの製造方法。
  5. 【請求項5】 加熱手段を前記成形金型が入る空孔部を
    有する加熱盤で構成したことを特徴とする請求項1〜4
    の何れかに記載の発泡体ローラの製造方法。
  6. 【請求項6】 発泡体に導電性粒子を分散させたことを
    特徴とする都請求項1〜5の何れかに記載の発泡体ロー
    ラの製造方法。
JP2001105781A 2001-04-04 2001-04-04 発泡体ローラの製造方法 Withdrawn JP2002301736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001105781A JP2002301736A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 発泡体ローラの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001105781A JP2002301736A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 発泡体ローラの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002301736A true JP2002301736A (ja) 2002-10-15

Family

ID=18958409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001105781A Withdrawn JP2002301736A (ja) 2001-04-04 2001-04-04 発泡体ローラの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002301736A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007272157A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Shin Etsu Polymer Co Ltd 弾性ローラ、画像形成装置用定着装置及び画像形成装置
JP2019101213A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 信越ポリマー株式会社 導電性スポンジローラ、及び画像形成装置
US11576837B2 (en) 2019-10-03 2023-02-14 Jfxd Trx Acq Llc Multi-zonal roller and method of use thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007272157A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Shin Etsu Polymer Co Ltd 弾性ローラ、画像形成装置用定着装置及び画像形成装置
JP2019101213A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 信越ポリマー株式会社 導電性スポンジローラ、及び画像形成装置
US11576837B2 (en) 2019-10-03 2023-02-14 Jfxd Trx Acq Llc Multi-zonal roller and method of use thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4451906B2 (ja) 導電性ゴムローラーの製造方法および電子写真装置用ローラー
JP2006227500A (ja) 導電性ゴムローラ、導電性ゴムローラの製造方法及び転写ローラ
JP2010217521A (ja) 導電性ゴムローラ及び転写ローラ
JP2012155263A (ja) 導電性スポンジゴムローラ及び転写ローラ
US7856200B2 (en) Semiconductive belt, semiconductive roll and image forming apparatus using these members
JP2002301736A (ja) 発泡体ローラの製造方法
JP2010145920A (ja) 導電性スポンジゴムローラ及び画像形成装置
JP4280691B2 (ja) ローラ部材およびその製造方法
JP4156350B2 (ja) 電子写真装置用現像ローラーの製造方法
JP2008180273A (ja) 導電性ゴムローラ及び現像ローラ
JP2002347056A (ja) 発泡ローラの製造方法
JP5057504B2 (ja) 導電性ゴム部材、転写部材及び転写ローラ
JP4208581B2 (ja) 画像形成装置用発泡ローラの製造方法
JP2000120655A (ja) 半導電性ロール
JP2005090627A (ja) 発泡ローラ及び該発泡ローラの製造方法
JP2005178027A (ja) ゴムローラの製造方法
JP2002355840A (ja) 発泡導電性ローラの製造方法
JP2010058368A (ja) 導電性ゴムローラの製造方法
JP2002361670A (ja) 発泡体ローラ及びその製造方法
JPH11114978A (ja) 導電性発泡体ローラ製造方法
JPH09197767A (ja) 半導電性シリコーンゴムロール
JP2006258933A (ja) 導電性ローラおよびその製造方法
JP2005178021A (ja) 導電性ローラの製造方法、導電性ローラ及び画像形成装置
JP2002103367A (ja) 円筒状発泡体の製造方法およびその装置
JP2012226054A (ja) 発泡ゴムローラの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060201

A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701