JP2002300805A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP2002300805A JP2001289985A JP2001289985A JP2002300805A JP 2002300805 A JP2002300805 A JP 2002300805A JP 2001289985 A JP2001289985 A JP 2001289985A JP 2001289985 A JP2001289985 A JP 2001289985A JP 2002300805 A JP2002300805 A JP 2002300805A
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seedling box
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善嗣 岡本
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智 岸本
Hiromasa Hatagami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送給途中の苗箱を苗供給部および苗載台より
容易に取り出せるようにする 【解決手段】 苗載台14と連続する苗供給部15に送
給ローラー17とバネ20で付勢された押さえ板18を
設けると共に、上記連続する付近に苗箱ガイド16を設
けている。苗箱Nは、苗供給部15に位置する場合は、
押さえ板18の付勢に抗して苗箱Nを持ち上げて、送給
ローラー17との係合を外すことにより苗供給部15よ
り取り出し、苗載台14に位置する場合は、苗箱Nを持
ち上げて、苗箱ガイド16の上流側あるいは下流側より
取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗移植機に関し、詳
しくは、苗移植機における苗供給部から苗載台への苗箱
の送給を円滑に行うと共に、送給途中であっても、苗箱
を苗供給部あるいは苗載台より容易に取り出し可能にし
た上で、苗箱載置数を増加して苗箱補給にかかる負担を
軽減するものである。
【0002】
【従来の技術】苗載台へ苗箱の供給を容易に行うため、
苗載台の上方に苗供給部を連続して設け、苗供給部から
苗載台を経由して苗載台下方の苗押出装置へ苗箱を送給
するタイプの苗移植機が従来より存在している。上記苗
供給部は、苗載台の形状と略同様に、苗箱を載置する底
板の両側にガイド壁を立設しており、苗箱の送給は、苗
箱自体の自重で下方へ移動するものと、送給用のローラ
ーを設けてローラー駆動により苗箱を苗載台へ送給する
ものがある。
【0003】図24(A)は、特開平8−298823
号で開示されている送給用のローラーを有するタイプの
苗供給部5を装備する苗移植機1を示している。苗移植
機1は、機体後部の下方に苗の植付装置2を備えてお
り、この植付装置2の上方に苗を苗箱より押し出して苗
を取り出す苗取出装置3を設け、さらに、苗取出装置3
の上方に苗載台4を設けると共に上方へ連続して苗供給
部5を設けている。
【0004】苗供給部5は、図24(B)(C)に示す
ように、苗載台4へと連続する付近に、各種送給用のロ
ーラーを設けている。即ち、苗箱Nを載置する底板5a
の下面にユニットローラー6aを配置する一方、底板5
aの両端に、駆動ローラー6bと押さえローラー6cと
を対向させて設けている。
【0005】ユニットローラー6aは底板5aの両端を
除く中央部の幅寸法と略同等の全長を有し、周面には多
数の突起6dを設け、これら突起6dを苗箱Nのポット
部Na間に係合させ、苗箱Nを送給するようにしてい
る。なお、ユニットローラー6aは、苗箱Nと接触する
方向へ付勢されており、この付勢に抗して下方へ揺動さ
せることも可能である。また、駆動ローラー6bと押さ
えローラー6cは、苗箱Nの端縁部を上下より挟み込ん
で確実に苗箱Nを案内するようにしている。なお、押さ
えローラー6cは、ユニットローラー6aの下方への揺
動と連動して上方側へ揺動される。
【0006】苗移植機1による移植作業は、苗供給部5
に載置した苗箱Nを適宜送給して行い、苗箱Nが無くな
ると、機体を停止して苗供給部5に苗箱Nを補給し、こ
のサイクルを繰り返して圃場に苗を移植している。な
お、苗移植機にはこのようなタイプ以外にも種々の苗移
植機があり、二人乗りで一方の作業者が機体の運転を行
い、他方の作業者が苗箱の補給を行うことで、苗箱補給
時に機体を停止することなく連続して移植作業を可能に
したタイプも存在している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】移植作業により予定数
の苗の圃場への移植が終了すると、苗移植機1に送給途
中で残存する苗箱Nは苗供給部5や苗載台4より取り出
される。また、苗箱Nの送給詰まり等により苗供給部5
や苗載台4等より苗箱Nを取り出す必要が生じる場合も
ある。
【0008】上記のように苗箱Nを取り出す際、苗箱N
が苗供給部5に位置している場合は、図24(B)に示
すように、ユニットローラー6aを下方に下げて、ポッ
ト部Naとの係合を解除すると共に、この解除と連動さ
せて押さえローラー6cも上方に移動させて苗箱Nをフ
リーの状態にする必要があり、素早く苗箱Nを取り出せ
ず手間がかかる問題がある。
【0009】また、苗載台4まで送給された苗箱Nを取
り出す際は、苗載台4は、苗箱Nの案内および脱落防止
のため、苗箱Nの端縁部を被うカバー板4a取り付けて
いるため、苗箱Nを上方の苗供給部5まで移動させる
か、あるいは、下方の苗押出装置3を通過させて取り出
す必要がある。
【0010】上方に移動させて取り出す場合は、図24
(C)に示すように、苗供給部5の下方においては、両
側のガイド壁5bに、苗載台4と同様にカバー板7を取
り付けているため、ユニットローラー6a等を解除した
状態でカバー板7を抜ける位置まで重量のある苗箱Nを
持ち上げる必要があり、非常に手間がかかる。一方、下
方に移動させて取り出す場合は、押し出し用のピン等を
備える複雑な構成の苗押出装置3を通過させる必要があ
り、この通過時に、ポット部Naに残存する苗を接触等
により傷つけるおそれがあり、結局、上下何れの方向に
取り出すにしても問題がある。
【0011】さらに、苗箱の取り出しとは別に、苗供給
部5は、苗箱Nの送給を確実にするため、ユニットロー
ラー6a等の多数のローラーを設けると共に、ユニット
ローラー6aと押さえローラ6cの揺動も連動させる構
成としているので、構造が複雑になりコストが上昇する
問題もある。
【0012】その上、各苗供給部5には長手方向には苗
箱Nを2枚しか載置できないので、苗箱Nの補給を行う
毎に苗移植機1を停止する必要があり、苗箱Nを補給せ
ずに連続して移植できる作業距離は短く、作業能率を上
げられない問題がある。よって、作業者は苗箱Nの供給
具合に気を配りながら作業を行う必要がある上に、作業
効率を少しでも高めるためには迅速な苗箱の補給作業を
強いられるので、苗箱の補給に対して作業者は過大な負
担を受けている。また、2名の作業者が乗車して一方の
作業者が補給作業を行うタイプの苗移植機でも、苗箱補
給作業が遅れると、遅れた箇所は苗が移植されなくなる
ので、移植作業の進行状況に遅れないように迅速な苗箱
補給作業を要求され、やはり作業者に過度の負担がかか
っている。
【0013】本発明は、上記した種々の問題に鑑みてな
されたものであり、送給途中の苗箱が苗供給部あるいは
苗載台のいずれに位置しても、容易に取り出せることを
第一の課題としている。また、苗供給部の送給にかかる
構成を、送給性は確保した上で簡易化することを第二の
課題としている。その上、苗箱補給にかかる負担を軽減
することを第三の課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第一の課題及び第二
の課題を解決するため、本発明は、苗載台の上方に連続
する苗供給部に、送給方向と平行する端縁部に等間隔で
穴部を設けた苗箱を載置して、上記苗載台の下方に位置
する苗押出装置まで送給し、該苗押出装置で苗箱より苗
を押し出す苗移植機において、上記苗供給部は、苗箱を
載置する底部に上記苗箱の穴部と係合する凸部を周囲に
多数有する送給ローラーを設けると共に、苗箱の両側の
端縁部を案内するガイド壁に該送給ローラーと対向する
押さえ板の一方の端部を回転支点として取り付け、他方
の端部を送給方向の下流側で上記送給ローラー側へ弾性
体により付勢し、苗箱の送給時は、上記押さえ板で苗箱
の端縁部を送給ローラー側へ押圧し苗箱の穴部に送給ロ
ーラーの凸部を係合させて、送給ローラーの回転で苗箱
を苗載台へ送給し、苗供給部から苗箱の取り出し時は、
苗箱を上記押さえ板の付勢に抗して持ち上げて、上記係
合を解除する構成としていることを特徴とする苗移植機
を提供している。
【0015】このように、苗供給部には、底部側にのみ
送給ローラーを設け、対向する側の上方は、押さえ板を
設けているだけなので、送給にかかる構造を簡易化でき
る。また、苗箱の送給は、押さえ板で苗箱の端縁部を上
面より送給ローラーへ押圧しているので、送給ローラー
の凸部を確実に端縁部の穴部に係合でき、送給ローラー
の回転で安定した送給を確保できる。さらに、上記のよ
うな係合状態であっても、苗箱を底部より持ち上げる
と、付勢された押さえ板が上方へ移動し、それに伴い上
記係合も外れるので、特別な操作なしで容易に苗箱を取
り出せる。なお、苗箱の送給は、苗箱自体の自重により
送給ローラーを回転させたり、所要の駆動手段で送給ロ
ーラーを回転させることで行う。
【0016】上記押さえ板は、苗箱が下方に搬送され、
その穴部と送給ローラーの凸部とが外れた状態であって
も、まだ、苗箱の上方を押さえて、押さえ板により苗箱
の搬送速度を抑制している。それにより、苗箱の穴部と
送給ローラーの凸部とが外れた途端に苗箱が勢いよく下
方へ落下して、下方の植付け部に落ちて苗箱が壊れない
ようにしている。
【0017】また、上記苗供給部のガイド壁には、上記
送給ローラーと送給方向の下流側へ間隔をあけて、苗箱
の端縁部上面を被う苗箱ガイドを設け、上記苗箱ガイド
は、送給される苗箱を苗載台へ案内する一方、苗載台ま
で送給された苗箱は、上記送給ローラーと苗箱ガイドと
の間あるいは上記苗箱ガイドの下流側より取り出し可能
にしている。このように苗箱ガイドを設けると、苗供給
部より送給される苗箱を、角度を変えながら連続する苗
載台へ確実に案内することができる。また、本発明で
は、苗供給部や苗載台に苗箱の端縁部を被うカバー板を
設けていないので、上記苗箱ガイドの送給方向における
上流側および下流側の何れ側の解放箇所からでも、容易
に苗箱を取り出すことができる。
【0018】さらに、上記苗供給部に苗箱の有無を検知
する第一検出器を設けると共に上記苗載台に苗箱の有無
を検知する第二検出器を設ける一方、上記送給ローラー
をモーターで駆動回転し、第一検出器が苗箱の存在を検
知し、かつ、第二検出器が苗箱の存在を検知しない場合
のみ上記モーターを回転して苗供給部の苗箱を苗載台へ
送給する構成としている。上記のように第一及び第二検
出器を設けると、苗供給部および苗載台において苗箱の
位置を検知できるので、苗載台に苗箱が待機しているの
に苗供給部より苗箱を送給するような事態の発生を未然
に防ぎ、苗箱が詰まる要因の削減して安定した苗箱の送
給を確保できる。
【0019】なお、上記のように苗供給部を設けると、
苗供給部の上端より待機中の苗箱の後端が飛び出した状
態となり、後方の作業者の視界を遮る場合も想定され
る。このような場合、作業者の作業性等を確保して作業
者の視界を確保するために機体の操作位置等を高くする
のは、機体自体が大型化するため好ましくない。
【0020】よって、上記苗供給部に苗箱の有無を検知
する第一検出器を設けると共に上記苗載台に苗箱の有無
を検知する第二検出器を設け、上記第一検出器と第二検
出器との間に苗箱の有無を検知する第三検出器を設ける
一方、上記送給ローラーを駆動回転するモーターを苗供
給部に取り付け、第一検出器が苗箱の存在を検知し且つ
少なくとも第二検出器が苗箱の存在を検知しない場合、
および、第一検出器が苗箱の存在を検知し且つ少なくと
も第三検出器が苗箱の存在を検知しない場合に上記モー
ターを回転して、苗供給部の苗箱を苗載台へ送給すると
共に、苗供給部に待機する苗箱は第三検出器が苗箱の存
在を検知する箇所まで送給されるようにすることが好ま
しい。
【0021】このように、第三検出器を設けると、苗供
給部に待機中の苗箱を下方に送給して苗供給部より突出
する待機中の苗箱の後端部分を沈めることができる。即
ち、苗移植機の作業者の乗車位置が苗供給部より後方に
ある場合、苗供給部より突出して待機している苗箱が作
業者の視界を遮り作業性を悪化させてしまい、特に、運
転席が機体の後部にある苗移植機では、機体の運転操作
にも支障を与えかねない。しかし、上記のようにして苗
箱を下方に送給すれば、良好な視界状況を確保して各種
作業や運転操作等への障害も排除できる。
【0022】さらに、本発明は上記第三の課題を解決す
るために、上記苗供給部の上記送給ローラから送給方向
の上流となる箇所より斜め上方へ突出するように上記苗
供給部の底部と苗箱通過用の空間をあけて苗箱載置用の
苗供給ユニットを設け、上記苗供給ユニットには、凸部
を周囲に多数有するユニットローラーを設けると共に、
該ユニットローラーと対向させてユニットローラー側へ
弾性体で付勢されたユニット押さえ板を取り付け、上記
苗供給ユニットに載置した苗箱を上記ユニットローラー
の回転で上記苗供給部へ送給する構成としている
【0023】このようにユニットローラーとユニット押
さえ板を有する苗供給ユニットを苗供給部に取り付ける
と、苗供給ユニットにも苗箱を載置でき、苗載台と苗供
給部の苗箱と合わせて3枚の苗箱が載置可能となり、連
続して移植作業ができる距離を延長でき作業効率も向上
できる。また、2名の作業者が乗車可能な苗移植機であ
れば、一方の作業者が苗補給を主に行うことになるが、
各移植装置毎に3枚の苗箱が待機することになるので、
余裕をもって補給作業を行うことができ苗箱補給にかか
る作業者の負担を軽減できる。
【0024】なお、苗供給ユニットは苗供給部の上方側
へ延出するように設けることも考えられるが、このよう
にすると機体の寸法よりはみ出して苗供給ユニットが遠
ざかり苗箱の補給が困難になるなど、各種作業性が悪化
するおそれも生じる。よって、苗供給ユニットを上記の
ような配置にすることで、苗箱の補給も容易に行えると
共に、苗箱の送給には支障がない状態で苗供給部と苗供
給ユニットの組合せ、苗送給にかかる全体をコンパクト
にまとめることができる。
【0025】また、苗供給ユニットから苗供給部への苗
箱の送給は、苗箱自体の自重によりユニットローラーを
回転させたり、種々のローラー駆動手段でユニットロー
ラーを回転させることで行っており、苗供給部へ送給さ
れた苗箱は前後を反転して、上記同様に苗供給部の送給
ローラーで下方へ送給される。また、苗供給ユニットに
載置された苗箱も作業等の完了等により付勢されたユニ
ット押さえ板をはねのけることで、容易に苗供給ユニッ
トから取り出すことができる。
【0026】具体的な苗箱の送給としては、上記苗供給
部に、送給方向上流側より順番に苗箱の有無を検知する
供給用検出器および第一検出器をそれぞれ設けると共に
上記送給ローラーを駆動回転する供給モーターを取り付
け、上記苗載台には苗箱の有無を検知する第二検出器を
設ける一方、上記苗供給ユニットにも苗箱の有無を検知
する補助供給用検出器を設けると共に上記ユニットロー
ラーを駆動回転するユニットモーターを取り付けて、上
記供給検出器が苗箱の存在を検知せず且つ上記補助供給
用検出器が苗箱の存在を検知する場合のみ上記ユニット
モーターを回転させて苗供給ユニットから苗供給部に苗
箱を送給すると共に、上記第一検出器が苗箱の存在を検
知し且つ第二検出器が苗箱の存在を検知しない場合のみ
上記供給モーターを回転させて苗供給部から苗載台へ苗
箱を送給する構成としている。
【0027】上記のように多数の検出器を設けると共
に、各検出器の検知条件の組合せで苗供給部の供給モー
ターおよび苗供給ユニットのユニットモーターを駆動す
ることができ、前方にまだ苗箱が存在するのに後方の苗
箱を送給して衝突させてしまう等の不具合が発生するこ
となく、自動的に苗箱を苗載台の方へ順次送給できる。
このように苗箱の送給は支障無く自動的に行われること
から、作業者は苗箱の送給状況には気を配る必要がなく
なり、苗箱補給時期の確認の方に注意を重点的に向ける
ことができる。
【0028】さらに、上記苗供給部の上方に苗箱載置用
の苗供給ユニットを上下方向に複数設け、上記各苗供給
ユニットには、凸部を周囲に多数有するユニットローラ
ーを設けると共に、該ユニットローラーと対向させてユ
ニットローラー側へ弾性体で付勢されたユニット押さえ
板を取り付け、最下方の苗供給ユニットは上記苗供給部
の底部と苗箱通過用の空間をあけて上記苗供給部の送給
ローラより送給方向の上流となる箇所に斜め上方へ突出
した姿勢で取り付けると共に、上下間の上記苗供給ユニ
ットは、上方の苗供給ユニットを下方の苗供給ユニット
の底部と苗通過用の空間をあけて上記ユニットローラー
より送給方向の上流となる箇所に斜め上方へ突出した姿
勢で下方の苗供給ユニットに取り付け、上方の苗供給ユ
ニットから下方の苗供給ユニットへ上記各ユニットロー
ラーの回転で苗箱を送給すると共に最下方の苗供給ユニ
ットから上記苗供給部へ上記ユニットローラーの回転で
送給して、各苗供給ユニットにも苗箱を載置して待機さ
せるようにしてもよい。
【0029】このように、複数の苗供給ユニットを設け
ると、苗箱を載置できる枚数を更に増加することがで
き、苗箱補給にかかる作業者の負担を一段と軽減でき
る。即ち、各苗供給ユニットにはユニットローラーとユ
ニット押さえ板を設けているので、一旦、全ての苗供給
ユニット、苗供給部、苗載台を苗箱で充たせば、移植作
業の進行に応じて苗箱が適宜送給され、苗箱送給に特別
注意を払うことなく移植作業を行える。また、最上方の
苗供給ユニットが空いても、まだ、下方には多数の苗箱
が存在するので、余裕をもって苗箱補給作業を行うこと
ができ、特に、一人乗りの苗移植機の場合、作業者にか
かる苗補給作業の負担は大幅に低減できる。なお、苗箱
補給を容易にするため、最上方に設ける苗供給ユニット
は供給部となる上端が、苗補給を行う作業者側へ向くよ
うにすることが好ましい。
【0030】さらに、苗載台の下端に連続する苗押出装
置から植付装置にかけた箇所を映しだすミラーを運転者
席あるいは補助者席から見える位置に取り付けることが
好ましい。特に一人乗りの苗移植機で、運転席が後部に
ある場合、前方に位置する苗載台下方から植付け部に当
たる位置が運転席から殆ど見えない状況となる。その結
果、植付け部にうまく苗箱が供給されていない場合も、
それに運転者が気が付かず、苗箱の供給を続行し、トラ
ブルを大きくしてしまう問題がある。よって、上記のよ
うに、ミラーを設けることにより、苗箱が植付け部にス
ムーズに供給されているか否かをミラーによりチェック
できるようにすると、トラブルの発生を未然に防止する
ことができる。
【0031】さらに、運転者席から操作出来る位置に施
肥クラッチと畦ぎわクラッチ切り替え用のレバーを取り
付けていることが好ましい。例えば、一人乗り苗移植機
で、運転席が後部にある場合には、前方の苗載台の側部
に上記操作レバーを配置し、運転者の手の容易に届くよ
うにして、操作性を高めている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明にかかる第一実施形
態の乗用型の苗移植機10であり、苗移植機10は機体
11の略中央となる前輪28と後輪29の間に植付装置
12を備えた、いわゆるミッドマウントタイプのもので
ある。植付装置12の上方には、苗箱より苗を押出す苗
押出装置13を設けると共に、その上方に傾斜した苗載
台14を設けている。また、苗載台14の上方には苗供
給部15を傾斜姿勢で連続させて設けている。
【0033】これら植付装置12から、苗押出装置1
3、苗載台14、苗供給部15へと連続する全体部分
は、油圧シリンダー(図示せず)により上下可能にして
おり、苗の圃場への移植時は、下方に下げて(図示の状
態)移植作業を行っている。なお、苗押出装置13を通
過して空となった苗箱を回収する空箱収納枠25も苗押
出装置13の搬送方向先に取り付けている。さらに、機
体11の後部には多数の苗箱を積載する予備苗台26を
設け、機体11の後部座席27に乗車する作業者が適
宜、予備苗台26より苗箱を取り出し、苗供給部15へ
載せ換えている。
【0034】上記苗移植機10で使用する苗箱Nは、図
2(A)(B)(C)に示すように、樹脂で成形されて
可撓性を有する全体が矩形状のものであり、苗用のポッ
ト部Naを縦横に、ほぼ一定間隔で設けており、ポット
部Naの底面は、苗押出装置13の押出しピン(図示せ
ず)が挿通できるように略Y字状のスリットを設けてい
る。また、送給方向と平行する長辺側の両側の端縁部N
bには、四角形状の穴部Ncを等間隔で設けている。な
お、上記苗箱Nによる育苗は、ポット部Naへの土入
れ、播種、覆土を経て行われる。
【0035】一方、苗移植機10の苗供給部15は、図
3、図4(A)(B)(C)に示すように、苗箱を載置
する底部となる底板15aの両側にガイド壁15bを立
設し、また、苗供給部15の下部15c付近の苗載台1
4へ連続する傾斜角度が変化する付近においては、両側
のガイド壁15bの内側面に苗箱ガイド16を取り付け
ている。
【0036】苗箱ガイド16は、苗箱Nの端縁部Nbと
略同寸法の幅を有する板片であり、一方の端部16aを
苗供給部15から苗載台14への角度が変化する屈曲部
15dにおけるガイド壁15bの上辺側に固定すると共
に、他方の端部16bは苗載台14の方へ底板15aと
の間の距離Lが苗箱Nの高さ寸法を確保するようにガイ
ド壁15bに固定している。なお、他方の端部16bに
は上方に延出するリップ部16cも設けている。
【0037】また、苗供給部15には、上記苗箱ガイド
16の送給方向の上流側へ間隔をあけて送給ローラー1
7と押さえ板18を設けている。送給ローラー17は、
底板15aの両端の開口15eより上部が突出するよう
に夫々取り付けられており、左右の送給ローラー17は
駆動シャフト17bで連結されている。左右の送給ロー
ラー17の周囲には凸部17aを多数設けており、これ
ら凸部17aは、苗箱Nの穴部Nbに係合する幅寸法を
有し、苗箱Nの穴部Nbのピッチと同ピッチに設定して
いる。また、駆動シャフト17aの一方の端部を、片方
のガイド壁15bの外面に取り付けられたモーター19
と連結し、モーター19の回転により左右の送給ローラ
ー17を駆動している。なお、モーター19の回転は、
後述する第一および第二リミットスイッチ21、22の
検知状況により制御されている。
【0038】一方、押さえ板18は、上記送給ローラー
17と載置される苗箱Nを挟んで対向するように、ガイ
ド壁15bの内面側に取り付けられている。押さえ板1
8は、板片形状で上端部18aをガイド壁15bの上辺
付近に回転自在に取り付けると共にガイド壁15bとの
間に弾性体であるバネ20を取り付けている。押さえ板
18の下端部18bを搬送方向の下流側で送給ローラー
17の方向へバネ20により付勢している。この押さえ
板18の下端部18bの位置は、苗箱Nが下方へと搬送
され、その穴部Nbと送給ローラー17の凸部17aが
外れた位置でも、まだ、苗箱Nの後端側(上端側)を押
さえる位置まで伸ばしている。これにより、苗箱Nが送
給ローラー17から外れた途端に勢い良く下方に落下し
ないように自重による下方移行速度を抑制している。
【0039】さらに、苗供給部15には、底板15aに
第一検出器として第一リミットスイッチ21も取り付け
ている。第一リミットスイッチ21は、箱状の本体部2
1aより検出レバー21bが突出しており、本体部21
aを底板15aの裏面側に取り付けると共に、検出レバ
ー21bは、送給ローラー17の取付位置の前後に亘り
連続して、開口15fを介して底板15aの上面側に突
出させている。なお、第一リミットスイッチ21は、い
わゆるノーマルオープンと呼ばれるタイプであり、検出
レバー21bが押圧されていない状態で、第一リミット
スイッチ21の接点はOFFであり、検知時の押圧され
た状態でONするものである。
【0040】一方、苗載台14は、載置台14aの両側
に側壁14bを立設しており、側壁14bは、苗箱Nの
端縁部Nbの側部を案内するのみで、苗箱Nの端縁部N
bの上面を被う形状にはしていない。また、載置台14
aの送給方向の略中央付近に第二検出器として第二リミ
ットスイッチ22を取り付けている。第二リミットスイ
ッチ22も本体部22aより検出レバー22bを突出す
る形態としており、本体部22aを載置台14aの裏面
に取り付けると共に検出レバー22bを苗載台14aの
上面より突出させている。なお、第二リミットスイッチ
22は、いわゆるノーマルクローズと呼ばれるタイプで
あり、通常は、第二リミットスイッチ22の接点はON
であり、検知時に検出レバー22bが押圧されると接点
がOFFするものである。
【0041】上記第一及び第二リミットスイッチ21、
22の検知状態、即ち、各リミットスイッチのON/O
FF状態に応じて、送給ローラー17を駆動するモータ
ー19の回転は制御されている。図5に示すように、モ
ーター19は、バッテリー23の配線途中に第一および
第二リミットスイッチ21、22の第一及び第二接点2
1c、22cを直列に接続し、第一リミットスイッチ2
1がON、第二リミットスイッチがONの場合のみモー
ター19が回転するようにしている。それ以外の場合
は、回路全体が導通しないのでモーター19は回転しな
い。
【0042】次に、実際の苗箱の送給を図6、図7に基
づいて説明する。作業者により苗供給部15の底板15
aに一枚目の苗箱N−1が載置されると、苗供給部15
は傾斜しているので自重により苗箱N−1は下方に移動
し、先端の端縁部Nbが、図4(C)に示すように、押
さえ板18と送給ローラー17との間に入り込んで、送
給ローラー17の凸部17aが穴部Ncと係合してい
る。また、この状態では、苗箱Nのポット部Naの下面
が第一リミットスイッチ21の検出レバー21bと接触
して下方へ押圧しているので、第一接点21cはONし
ており、この時、苗載台14には、苗箱Nは存在してい
ないので第二接点22cもONしたままである。よっ
て、モーター19は回転して送給ローラー17が駆動さ
れている。
【0043】上記送給ローラー17の駆動により苗箱N
−1は苗載台14側へ送給され始め、送給中は、押さえ
板18が苗箱N−1の端縁部Nbの上面を送給ローラー
17側へ付勢しているので、送給ローラー17の凸部1
7aは、常に穴部Ncと係合され安定した送給が行われ
ている。また、苗箱N−1の端縁部Nbの先端が苗箱ガ
イド16にかかると、苗箱ガイド16の形状に倣って苗
箱N−1の先端が下方に案内され、苗載台14へ導かれ
ている。その後、さらに苗箱Nが送給されて苗箱N−1
の後端が送給ローラー17より外れると、自重により苗
載台14の方へ進んでいる。そのさい、苗箱N−1の後
端の穴部が送給ローラー17の凸部17aと外れても、
押さえ板18は苗箱N−1の後端をまだ押さえているた
め、苗箱N−1が送給ローラー17との係合が解かれた
途端に自重により勢いよく下方に落ちていくことはな
い。よって、苗箱Nが苗押出装置13から植付装置12
へと急激に落下して苗箱が壊れることは確実に防止され
る。
【0044】苗箱N−1が送給ローラー17より外れる
と、同時に、第一リミットスイッチ21の検出レバー2
1bとも接触しなくなり、第一接点21cがOFFとな
り送給ローラー17の回転も停止している。また、苗載
台14へ苗箱N−1の全体が送給されると、苗箱N−1
と第二リミットスイッチ22の検出レバー22bと接触
し、第二接点22cがOFFしている。
【0045】苗載台14まで送給された苗箱N−1は、
苗押出装置13の送給装置(図示せず)により、ポット
部Naの一行ごとの送り幅で送給され、ポット部Naよ
り苗が押し出され、押し出された苗は、植付装置12に
より圃場へ移植されている。なお、一枚目の苗箱N−1
が完全に苗載台14へ送給されると、苗供給部15は空
になるので、図7に示すように、二枚目の苗箱N−2が
作業者により底板15へ、上記と同様に載置されるが、
第二リミットスイッチ22の第二接点22cがOFFし
たままなので、送給ローラー17は駆動されない。よっ
て、前方の苗箱が存在するのに後方の苗箱が送給ローラ
ー17により送給されて衝突し、苗箱が詰まってしまう
などの不具合が発生することもない。
【0046】また、一枚目の苗箱N−1が苗押出装置1
3の送給装置でポット部Naの最後の行まで送給されて
全ての苗が取り出されると、空箱として上記送給装置に
より空箱収容枠25まで送給されている。また、一枚目
の苗箱N−1がこのように空箱収容枠25まで送給され
ると、第二リミットスイッチ22の検出レバー22bと
の接触が外れ、第二接点22cがONになる。すると、
モーター19が回転して、二枚目の苗箱N−2が、上記
と同様に送給され始める。以下、同様に苗箱Nを苗供給
部15に順次補給して苗の移植作業を行っている。
【0047】次に、苗の移植作業が終了した際や、移植
作業に不具合が発生した際等に、送給途中の苗箱を取り
出す場合を図8に基づいて説明する。苗箱の取り出すパ
ターンは、取り出す苗箱の位置により、以下の3通りが
ある。
【0048】一つ目は、苗箱Nが苗供給部15に位置し
て、苗箱Nの穴部Ncが送給ローラー17の凸部17a
と係合している場合である。この場合は、苗箱Nの後端
を底板15aより持ち上げると、追従して苗箱Nの先端
側も持ち上げられ、苗箱Nの上面を押圧している押さえ
板18も付勢に抗して上方へ回転している。すると、上
面からの押圧が無くなるので、送給ローラー17の凸部
17aと苗箱Nの穴部Ncとの係合が外れ、そのまま後
方へ引っ張るだけで、苗箱Nは苗供給部15より取り外
すことができる。
【0049】二つ目は、苗箱Nが苗載台14まで送給さ
れた場合である。この場合は、苗箱Nをそのまま上方に
持ち上げると、苗箱ガイド16の送給方向の上流側で、
送給ローラー17の手前側となる開口K1を通して容易
に取り外すことができる。また、三つ目の場合として、
苗箱Nの先端部分が苗押出装置13まで送給されている
場合であり、苗押出装置13より苗箱Nを引き出せば、
苗箱ガイド16の送給方向の下流側でも苗箱Nの上面を
被うものはないので、苗載台14より容易に苗箱Nを取
り外すことができる。
【0050】図9は、本発明の第一実施形態の変形例の
苗移植機10’にかかる苗供給部15’および苗載台1
4’の全体を示している。苗移植機10’は、上記同様
に取り付けられた第一リミットスイッチ21’と第二リ
ミットスイッチ22’の間となる苗供給部15’の下部
15c’に、苗箱の有無を検知する第三検出器として箱
状の本体部24a’より検出レバー24b’を突出させ
た構成の第三リミットスイッチ24’を取り付けてい
る。
【0051】詳しくは、苗供給部15’の上端15h’
から第三リミットスイッチ24’の検出レバー24b’
までの距離が、図2の苗箱Nの長手方向寸法より長くな
るように本体部24a’を苗供給部15’の底板15
a’の裏面側に取り付けている。また、検出レバー24
b’は底板15a’に設けた開口15g’を通して底板
15a’の上面側へ突出させている。なお、第三リミッ
トスイッチ24’はノーマルクローズタイプである。
【0052】送給ローラー17’を駆動するモーター1
9’は、第一および第二リミットスイッチ21’、2
2’の検知状態に応じて駆動制御されるのに加えて、第
三リミットスイッチ24’の検知状態によっても駆動制
御されている。即ち、図10に示すように、モーター1
9’のモーター回路30’は、モーター19’とバッテ
リー23’の間に第一リミットスイッチ21’の第一接
点21c’および第二リミットスイッチ22’の第二接
点22c’を直列状態で接続すると共に、第三リミット
スイッチ24の第三接点24c’を第二接点22c’と
並列に接続している。
【0053】モーター回路30’では、第一接点21
c’がONの状態で、第二接点22c’または第三接点
24c’の少なくとも何れかがONの状態であれば回路
は導通状態となりモーター19’が回転するようにして
いる。それ以外の場合は、回路は導通しないのでモータ
ー19は回転しない。なお、上述した以外の構成等は第
一実施形態の苗移植機10と同様にしている。
【0054】次に、苗移植機10’の苗箱送給状況を図
11、12(A)(B)に基づいて説明する。作業者に
より苗供給部15’に載置された一枚目の苗箱N−1は
送給ローラー17’により苗載台14’へ送給されて、
苗供給部15’が空になると、二枚目の苗箱N−2を載
置している。一枚目の苗箱N−1は、苗載台14’へ送
給され苗押出装置13’の手前の位置で第二リミットス
イッチ22’の検出レバー22b’を押圧すると共に第
三リミットスイッチ24’の検出レバー24b’を押圧
する状態になる。この状態では、図10に示すモーター
回路30’で第二リミットスイッチ22’の第二接点2
2c’と第三リミットスイッチ24’の第三接点24
c’がOFFとなっている。
【0055】よって、苗供給部15’の苗箱N−2が自
重で下降し、第一リミットスイッチ21’の検出レバー
21b’を押圧して第一接点21c’をONにすると共
に、苗箱N−2の前端が送給ローラー17’と係合した
状態になっても、送給ローラー17’は回転しないた
め、苗箱N−2は後端部N−2aを苗供給部15’の上
端15h’より距離Lだけ突出させて停止した状態とな
っている。
【0056】上記状態から、苗押出装置13’の駆動等
により一枚目の苗箱N−1がさらに下方へ移動すると、
図12(A)に示すように、第三リミットスイッチ2
4’の検知レバー24b’が押圧から解放されて苗箱を
検知していない状態となる。すると、モーター回路3
0’は、第三接点24c’がONとなり、第一接点21
c’は2枚目の苗箱N−2の存在により依然としてON
なので、モーター19’が駆動されて送給ローラー1
7’が回転し、2枚目の苗箱N−2は下方へ送給されて
いる。
【0057】苗箱N−2は送給されて移動すると、図1
2(B)に示すように、前端部N−2bが第三リミット
スイッチ24’の検出レバー24b’の突出箇所に接近
して乗り越えることで、検出レバー24b’を押圧して
いる。これによりモーター回路30’で第三接点24
c’がOFFとなるので、モーター19’の回転が止ま
り苗箱N−2も停止している。この停止状態では、苗箱
N−2の第三リミットスイッチ24’の取り付け位置の
関係より、後端N−2aが苗供給部15’の上端15
h’より下方に位置して、苗供給部15’より後端N−
2aが突出しなくなる。
【0058】以降、一枚目の苗箱N−1が移植作業の進
行に伴い苗押出装置13’の方へ送られていくと、第二
リミットスイッチ22’の検出レバー22b’が解放さ
れて、モーター回路30’が導通し、モーター19’の
回転で2枚目の苗箱N−2が第二リミットスイッチ2
2’の検出レバー22b’を押圧する箇所まで送給され
て、モーター19’の回転が止まり、苗供給部15’に
3枚目の苗箱を補給して、以降上記同様に各苗箱が送給
されて移植作業が行われている。
【0059】このように、第三リミットスイッチ24’
を設けた苗供給部15’は、苗供給部15’に載置され
た待機中の苗箱を下方へ送給するので、図13に示すよ
うな機体後部に運転席40a’を設けた苗移植機40’
に適用されると、運転者の視界を待機中の苗箱で妨げる
こともなくなり、充分な運転視界を確保できる。
【0060】図14は、本発明の第二実施形態にかかる
苗移植機50であり、第一実施形態の苗移植機10と同
様のミッドマウントタイプのものであり、植付装置52
の上方に設けた苗押出装置53の上段に苗載台54を突
設して、その上方へ苗供給部55を傾斜姿勢で延出して
いる。この苗供給部55の略中央箇所より斜め上方へ苗
供給ユニット70を突設している。
【0061】苗供給部55および苗載台54は、第一実
施形態の苗移植機10と略同様の構成であり、苗供給部
55は、苗箱ガイド56、送給ローラー57、押さえ板
58、送給モーター59、バネ60、および第一検出器
として第一リミットスイッチ61を設けており、苗載台
54は第二検出器として第二リミットスイッチ62を設
けている。なお、苗供給部55は、図15、16にも示
すように、苗供給ユニット70の突設箇所より上方に供
給用検出器として本体部80aと検出レバー80bから
なる供給用リミットスイッチ80を取り付けている。ま
た、苗移植機50は多数の予備苗箱を積載可能とするた
め、機体51の前後に予備苗台66a、66bを取り付
けている。
【0062】苗供給ユニット70は、苗供給部55と略
同等の形状および構成としており、苗箱を載置するユニ
ット底部70aの両側からユニットガイド壁70bを立
設し、ユニットガイド壁70bを下方に延出して、苗供
給部55のガイド壁55bと連結させることで苗供給ユ
ニット70を苗供給部55に取り付けている。この取付
状態では、ユニット底部70aは苗供給部55側の端部
70cを下方にして傾斜させると共に、ユニット底部7
0aの下方の端部70cは苗供給部55の底部55aと
空間をあけて、苗供給部55に載置した苗箱が支障無く
下方へ送給できるようにしている。なお、このような苗
供給ユニット70の取付箇所は、苗供給部55の送給ロ
ーラー57の位置より送給方向の上流側にしている。
【0063】また、苗供給ユニット70は、端部70c
近傍の両側のユニットガイド壁70bに沿って、苗箱の
両側の穴部と係合する凸部を周囲に有するユニットロー
ラー77を回転自在に設けており、これら左右両側のユ
ニットローラー77はローラ軸77bで連結されると共
に、ローラ軸77bの一端部をユニットガイド壁70b
に取り付けたユニットモーター74に連結している。ま
た、両側のユニットローラー77の上方にはユニットガ
イド壁70bに揺動自在に取り付けたユニット押さえ板
78を対向させており、各ユニット押さえ板78は、ユ
ニットガイド壁70bに一方の端部を取り付けたバネ7
6を連結して下向きに付勢されている。
【0064】さらに、苗供給ユニット70は、補助供給
用検出器として本体部81aと検出レバー81bからな
る補助供給用リミットスイッチ81を設けており、本体
部81aをユニット底部70aの裏面に取り付けると共
に、ユニット底部70aの端部70cを切り欠いた切欠
部70dより検出レバー81bをユニット底部70aよ
り上方へ突出させている。
【0065】一方、電気的には図17のモーター回路8
5に示すように、苗供給部55の送給モーター59は第
一リミットスイッチ61と第二リミットスイッチ62の
苗箱検知状況により駆動を制御されており、苗供給ユニ
ット70のユニットモーター74は、供給用リミットス
イッチ80と補助供給用リミットスイッチ81の苗箱検
知状況により駆動を制御されている。具体的には送給モ
ーター59およびユニットモーター74は、バッテリー
63に対して並列的に接続されており、各モーターとバ
ッテリー63との間に各リミットスイッチの接点を介在
させている。
【0066】即ち、送給モーター59はバッテリー63
との間に、第一リミットスイッチ61の接点61cと第
二リミットスイッチ62の接点62cを介在させてお
り、接点61cはノーマルオープンタイプ、接点62c
はノーマルクローズタイプにしている。よって、送給モ
ーター59は、第一リミットスイッチ61が苗箱を検知
し且つ第二リミットスイッチ62が苗箱を検知していな
い場合のみ回転駆動されている。
【0067】また、ユニットモーター74はバッテリー
63との間に、供給用リミットスイッチ80の接点80
cと補助供給用リミットスイッチ81の接点81cを介
在させており、接点80cはノーマルクローズタイプ、
接点81cはノーマルオープンタイプにしている。よっ
て、ユニットモーター74は、供給用リミットスイッチ
80が苗箱を検知せず且つ補助供給用リミットスイッチ
81が苗箱を検知している場合のみ回転駆動されてい
る。なお、第二実施形態の苗移植機50は、上述した以
外は、第一実施形態の苗移植機10と同様の構成にして
いる。
【0068】次に、第二実施形態の苗移植機50におけ
る苗箱の送給を図18、図19に基づいて説明する。先
ず、一枚目の苗箱N−1を苗供給ユニット70に上方の
端部側となる供給端70fから送り込んで載置してい
る。すると、苗箱N−1は、傾斜した底部70aに沿っ
て自重により下方へ移動し、前端N−1aがユニットロ
ーラー77とユニット押さえ板78に挟持されると共
に、補助供給用リミットスイッチ81の検出レバー81
bを押圧している。
【0069】この状態では、苗供給部55には苗箱が存
在せず供給用リミットスイッチ80の検出レバー80b
も押圧されていないため、ユニットモーター74が回転
駆動され、それに伴い苗箱N−1が苗供給部55へ送給
されていく。苗箱N−1は苗供給ユニット70の傾斜し
た底部70aに沿って移動するが、苗供給部55の底板
55aも傾斜しているため、底部70aと底板55aが
大きな鈍角で交差することとなるので、苗箱N−1の前
端N−1aが苗供給部55に到達すると、送給されるに
つれ前端N−1aが底板55aを上昇していくように移
動していく。また、この状態で送給ローラー57は、送
給方向の下流に位置するため送給中の苗箱N−1と干渉
することもない。
【0070】苗箱N−1の移動で後端N−1bが苗供給
ユニット70の端部70cを離れると、完全に苗供給部
55へ送給された状態となり、その後、進行方向が逆と
なり苗箱N−1の後端N−1bを先頭として送給ローラ
ー57と係合し、苗供給部55から苗載台54へ送給さ
れている。苗供給部55から苗載台54への苗箱送給
は、第一リミットスイッチ61と第二リミットスイッチ
62の検知状態に依存させた第一実施形態の苗移植機1
0の苗箱送給と同様にしている。なお、苗供給部55の
底板55aと苗供給ユニット70の端部70cとの間
は、充分な隙間があいているので、苗供給部55での送
給中に苗箱より突出する苗を傷つけることもない。
【0071】また、一枚目の苗箱N−1を苗供給部55
へ送給してしまうと、苗供給ユニット70は空になるの
で、二枚目の苗箱N−2載置可能になる。二枚目の苗箱
N−2を苗供給ユニット70に載置しても、一枚目の苗
箱N−1が残存している場合は、供給リミットスイッチ
80が苗箱N−1を検知して接点80cがOFFになっ
ているので、苗箱N−2は送給されずに待機している。
【0072】苗箱N−2の待機状態で、苗供給部55の
苗箱N−1が送給されて供給リミット80の検知レバー
80bを解放すると、ユニットモーター74が回転を始
め、苗箱N−2が一枚目の苗箱N−1と同様に苗供給部
55へ送給されていく。このような送給形態で、一枚目
の苗箱N−1が苗載台54まで送給され、二枚目の苗箱
N−2が苗供給部55まで送給されると、苗供給ユニッ
ト70が空になり、図19に示すように、三枚目の苗箱
N−3を苗供給ユニット70に載置している。
【0073】これ以降は、苗移植作業により、一枚目の
苗箱N−1から苗押出装置53へ順次送給されていき、
苗箱N−2、苗箱N−3も同様に苗押出装置53まで送
給されている。よって、第二実施形態の苗移植機50
は、苗箱補給のため機体を停止することなく連続して三
枚の苗箱分の苗を移植することができ、連続移植距離を
延長して作業効率を向上している。
【0074】また、機体を停止することなく苗箱を適宜
補給しながら移植作業を行う機種の場合では、苗供給ユ
ニット70が空になっても、まだ、苗載台54と苗供給
部55にはそれぞれ苗箱が残っているので、あわてるこ
となく苗箱を苗供給ユニット70に載置して補給するこ
とが可能となる。特に、機体が6条植以上の大型の場合
には、苗箱補給にかかる時間に余裕をもたせることがで
き、苗補給にかかる作業者の負担を軽減でき好適であ
る。なお、苗箱補給の際に苗供給部55が空であれば、
苗供給ユニット70ではなく、直接、苗供給部55に苗
箱を載置して補給するようにしてもよい。
【0075】図20は、第二実施形態の変形例の苗移植
機50’であり、苗供給部55’の上方に複数の苗供給
ユニット70−1’〜70−3’を連結させて取り付け
ている。苗供給ユニット70−1’〜70−3’は、第
二実施形態の苗移植機50の苗供給ユニット70と同様
に、ユニットモーター74−1’〜74−3’ユニット
ローラー77−1’〜77−3’、ユニット押さえ板7
8−1’〜78−3’、補助供給用リミットスイッチ8
1−1’〜81−3’を備えており、さらに、最上方の
苗供給ユニット77−3’を除いて、他の苗供給ユニッ
ト77−1’、77−2’は、補助供給用リミットスイ
ッチ81−1’、81−2’の後方に、補助リミットス
イッチ82−1’、82−2’を設けている。
【0076】各苗供給ユニット70−1’〜70−3’
は、第二実施形態の苗供給部55と苗供給ユニット70
との取り付け形態と略同様の形態で連結されており、例
えば、最下方の苗供給ユニット70−1’とその上方の
苗供給ユニット70−2’は、最下方の苗供給ユニット
70−1’のユニットローラー77−1’より少し上方
となる箇所より斜め上向きに苗供給ユニット70−2’
を突設させて連結しており、この状態で上方の苗供給ユ
ニット70−2’の下端と下方の苗供給ユニット70−
1’との間には空間を設けて、送給される苗箱の苗との
干渉が生じないようにしている。
【0077】また、新たに設けた、補助リミットスイッ
チ82−1’、82−2’はノーマルクローズタイプの
接点82c−1’、82c−2’を有しており、図21
のモーター回路85’に示すように、最上方とその下方
のユニットモーター74−3’、74−2’の回路部に
各接点82c−2’、82c−1’を組み込んで、各リ
ミットスイッチの苗箱検知状況に応じてユニットモータ
ー74−1’〜74−3’の回転を制御している。な
お、上述した以外の構成等は第二実施形態の苗移植機5
0と同様にしている。
【0078】各苗供給ユニット70−1’〜70−3’
間の苗箱の送給具合は、送給先となる下方の苗供給ユニ
ットが空で有れば、上方の苗供給ユニットに載置された
苗箱が下方へ送給され、下方の苗供給ユニットが空でな
ければ、上方の苗供給ユニットに載置された苗箱が送給
されずに待機した状態になっている。また、最下方の苗
供給ユニットから苗供給部への送給は第二実施形態の苗
移植機50と同様にしている。よって、変形例の苗移植
機50’は、苗載台54’、苗供給部55’、苗供給ユ
ニット70−1’〜70−3’にそれぞれ苗箱を載置す
ることで、計五枚の苗箱を待機することができ、一段と
連続移植が可能な距離を延長して作業効率を高めている
と共に、作業者の苗箱補給にかかる負担をさらに軽減し
ている。
【0079】なお、苗供給ユニットの個数は3個に限定
されるものではなく、作業条件等にあわせて適宜増減し
てもよい。また、最上方の苗供給ユニットは、上端とな
る供給端部が苗箱の補給作業を行う作業者側に向くよう
に取り付けて、苗箱の補給が容易になるようにすること
が好ましい。
【0080】図22および図23は第三実施形態を示
し、一人乗りのミッドマウント型の苗移植機100であ
り、運転者席101は機体の後部に配置しており、左右
両側には予備苗台102が設置されている。
【0081】運転者席101の前方に苗供給部15が位
置するため、該苗供給部15で搬送される苗箱が運転者
席101からは見えない。よって、並設される苗供給部
15の前方にミラー120を立設している。該ミラー1
20は苗供給部15の苗載台14の下部から苗押出装置
13、植付装置12にかけた部分を映しだして、運転者
席101の運転者に見えるように配置している。上記ミ
ラー120を設置することにより、機体の後部に運転者
席がある苗移植機において、運転者はミラー120をチ
ェックすることで、苗箱Nが苗供給部15から植付装置
12へとうまく供給出来ているかを確認することができ
る。
【0082】さらに、各苗供給部15の側部で且つ運転
者席101から操作出来る位置に、施肥クラッチの切り
替え用の操作レバー130と畦ぎわクラッチ切り替え用
の操作用の操作レバー131を設置している。上記操作
レバー130を操作することにより、側条施肥装置14
0の供給バルブ(図示せず)を開閉操作している。ま
た、上記操作レバー131を操作することにより、植付
装置と苗押出装置をオンーオフして、所要の苗の植え付
けを行うようにしている。
【0083】このように、運転者席101から運転者が
操作できる位置に施肥クラッチ切り替え用の操作レバー
130と畦ぎわクラッチ切り替え用の操作レバー131
を配置していることにより、一人用の苗移植機において
操作性を高めることができる。
【0084】さらに、運転者席101の側部に配置する
予備苗台140は、機体から立設した支柱145に回転
軸146を回転自在に連結し、該回転軸146より予備
苗載枠147を突設している。上記支柱145と回転軸
146とは、支柱145の上端外周にフランジ145a
を突設する一方、回転軸146の下部を支柱145の中
空部に嵌合すると共に、回転軸146の下部外周にフラ
ンジ146aを突設し、該フランジ146aを支柱14
5のフランジ145aの上面に当接している。かつ、回
転軸146の側部にはバネ受け146bを突設し、該バ
ネ受け146bと固定ロッド149のフランジ149a
との間にバネ148を張架して、固定ロッド149は下
方へ付勢している。
【0085】上記回転軸146は回転可能であり、フラ
ンジ145aの穴部145bとフランジ146aの穴部
146bを下方へ付勢している固定ロッド149で貫通
させることにより固定できる。また、フランジ145a
の穴部145bはフランジ145aに複数設けられてお
り、運転者が予備苗箱を取り出し易い角度に調整でき
る。また、支柱145と回転軸146とは固定ロッド1
49により固定しているためガタつきが発生せず安定し
た固定状態となる。
【0086】
【発明の効果】上記した説明より明らかなように、本発
明にかかる苗移植機を用いると、苗供給部により、苗箱
を確実に送給でき、また、先に送給された苗箱の位置関
係を把握して送給を行うので、安定した送給を確保でき
る。さらに、上記送給は多数のローラーを使用すること
なく簡易な構造で行っているので、コストの上昇をおさ
えることができ、メンテナンス等にかかる手間も少なく
できる。
【0087】その上、苗箱を苗移植機より取り出す場
合、苗箱が苗供給部や苗載台のどの位置に残存していて
も、特別な操作をすることなく、容易に素早く取り出せ
ることができ、また、上記取り出しは苗押出装置を通過
することなく行えるので、苗箱に残存する苗を傷つける
ことなく行える。さらに、検出器を一つ増加させるだけ
で、待機中の苗箱を苗供給部内に収めることができ、作
業に支障が生じないように作業者の視界を確保できる。
【0088】一方、苗供給ユニットを苗供給部に設ける
と、待機中の苗箱数を増加することができ、連続して移
植できる距離を延長して作業効率の向上を図れる。ま
た、機体を進行して移植作業中にも苗箱を適宜補給する
場合でも、待機中の苗箱数が多いため補給に要する時間
も延長でき、余裕をもって補給作業をすることができ、
作業者の補給にかかる負担を軽減できる。さらに、苗供
給ユニットの増加数は適宜設定可能なので、移植対象の
圃場の広さといった種々の作業条件を考慮しながら苗供
給ユニットの個数を決定して、最適な仕様の苗移植機を
容易に構成して効率の良い移植作業を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第一実施形態の苗移植機の側
面図である。
【図2】 上記苗移植機に使用される苗箱であり、
(A)は要部斜視図、(B)は平面図、(C)は(A)
におけるA−A断面図である。
【図3】 苗供給部および苗載台の全体斜視図である。
【図4】 (A)は苗供給部の側面図、(B)は(A)
におけるB−B断面図、(C)は苗箱と送給ローラーの
係合状態を示す要部拡大図である。
【図5】 モーターの配線図である。
【図6】 苗箱の送給状態の概略図である。
【図7】 二つの苗箱の送給状態の概略図である。
【図8】 苗箱を取り出す状態の概略図である。
【図9】 第一実施形態の変形例にかかる苗供給部およ
び苗載台の全体斜視図である。
【図10】 第一実施形態の変形例のモーター配線図で
ある。
【図11】 苗供給部に載置された苗箱の後端が突出し
ている状態の概略図である。
【図12】 (A)(B)は、突出した状態の苗箱が苗
供給部に収まる一連の過程を示す概略図である。
【図13】 第一実施形態の変形例にかかる苗移植機の
概略図である。
【図14】 第二実施形態の苗移植機の側面図である。
【図15】 第二実施形態の苗供給部および苗載台の全
体斜視図である。
【図16】 第二実施形態の苗供給部および苗載台の概
略側面図である。
【図17】 第二実施形態のモーター配線図である。
【図18】 苗箱の送給状態を示す概略図である。
【図19】 苗箱の待機状態の概略図である。
【図20】 第二実施形態の変形例にかかる苗移植機の
側面図である。
【図21】 第二実施形態の変形例のモーター配線図で
ある。
【図22】 第三実施形態を示す田植機の全体図であ
る。
【図23】 (A)(B)はそれぞれ要部を示す図面で
ある。
【図24】 従来の苗移植機であり、(A)は側面図、
(B)は要部拡大図、(C)は(A)におけるX方向か
らの視図である。
【符号の説明】
10、10’、50、50’、100 苗移植機 12 植付装置 13、13’、53、53’苗押出装置 14、14’、54、54’苗載台 15、15’、55、55’苗供給部 16、16’、56、56’苗箱ガイド 17、17’、57、57’送給ローラー 17a 凸部 18、18’、58、58’押さえ板 19、19’ モーター 21、21’、61、61’第一リミットスイッチ 22、22’、62、62’第二リミットスイッチ 24’ 第三リミットスイッチ 70、70−1’〜3’ 苗供給ユニット 74、74−1’〜3’ ユニットモーター 77、77−1’〜3’ ユニットローラー 80 供給用リミットスイッチ 81、81−1’〜3’ 補助供給用リミットスイッチ 82−1’、2’ 補助リミットスイッチ N 苗箱 Nc 穴部
フロントページの続き (72)発明者 岸本 智 岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる 産業株式会社内 (72)発明者 幡上 宏政 岡山県赤磐郡山陽町下市447番地 みのる 産業株式会社内 Fターム(参考) 2B060 AA02 AA06 AD07 BA04 CA05 CB02 CB06 CB23 DA01 DA05 DA08 2B062 AA02 AB03 BA12 BA18 BA22 BA25 2B064 AA04 AA06 AB07 DB06 DB13 DC08 EB05 EB10 EB11 EB15 EC18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 苗載台の上方に連続する苗供給部に、送
    給方向と平行する端縁部に等間隔で穴部を設けた苗箱を
    載置して、上記苗載台の下方に位置する苗押出装置まで
    送給し、該苗押出装置で苗箱より苗を押し出す苗移植機
    において、 上記苗供給部は、苗箱を載置する底部に上記苗箱の穴部
    と係合する凸部を周囲に多数有する送給ローラーを設け
    ると共に、苗箱の両側の端縁部を案内するガイド壁に該
    送給ローラーと対向する押さえ板の一方の端部を回転支
    点として取り付け、他方の端部を送給方向の下流側で上
    記送給ローラー側へ弾性体により付勢し、 苗箱の送給時は、上記押さえ板で苗箱の端縁部を送給ロ
    ーラー側へ押圧し苗箱の穴部に送給ローラーの凸部を係
    合させて、送給ローラーの回転で苗箱を苗載台へ送給
    し、 苗供給部から苗箱の取り出し時は、苗箱を上記押さえ板
    の付勢に抗して持ち上げて、上記係合を解除する構成と
    していることを特徴とする苗移植機。
  2. 【請求項2】 上記苗供給部のガイド壁には、上記送給
    ローラーと送給方向の下流側へ間隔をあけて、苗箱の端
    縁部上面を被う苗箱ガイドを設け、 上記苗箱ガイドは、送給される苗箱を苗載台へ案内する
    一方、苗載台まで送給された苗箱は、上記送給ローラー
    と苗箱ガイドとの間あるいは上記苗箱ガイドの下流側よ
    り取り出し可能にしている請求項1に記載の苗移植機。
  3. 【請求項3】 上記苗供給部に苗箱の有無を検知する第
    一検出器を設けると共に上記苗載台に苗箱の有無を検知
    する第二検出器を設ける一方、上記送給ローラーをモー
    ターで駆動回転し、 第一検出器が苗箱の存在を検知し、かつ、第二検出器が
    苗箱の存在を検知しない場合のみ上記モーターを回転し
    て苗供給部の苗箱を苗載台へ送給する構成とする請求項
    1または請求項2に記載の苗移植機。
  4. 【請求項4】 上記苗供給部に苗箱の有無を検知する第
    一検出器を設けると共に上記苗載台に苗箱の有無を検知
    する第二検出器を設け、上記第一検出器と第二検出器と
    の間に苗箱の有無を検知する第三検出器を設ける一方、
    上記送給ローラーを駆動回転するモーターを苗供給部に
    取り付け、 第一検出器が苗箱の存在を検知し且つ少なくとも第二検
    出器が苗箱の存在を検知しない場合、および、第一検出
    器が苗箱の存在を検知し且つ少なくとも第三検出器が苗
    箱の存在を検知しない場合に上記モーターを回転して、
    苗供給部の苗箱を苗載台へ送給すると共に、苗供給部に
    待機する苗箱は第三検出器が苗箱の存在を検知する箇所
    まで送給される請求項1または請求項2に記載の苗移植
    機。
  5. 【請求項5】 上記苗供給部の上記送給ローラから送給
    方向の上流となる箇所より斜め上方へ突出するように上
    記苗供給部の底部と苗箱通過用の空間をあけて苗箱載置
    用の苗供給ユニットを設け、 上記苗供給ユニットには、凸部を周囲に多数有するユニ
    ットローラーを設けると共に、該ユニットローラーと対
    向させてユニットローラー側へ弾性体で付勢されたユニ
    ット押さえ板を取り付け、 上記苗供給ユニットに載置した苗箱を上記ユニットロー
    ラーの回転で上記苗供給部へ送給する構成としている請
    求項1または請求項2に記載の苗移植機。
  6. 【請求項6】 上記苗供給部に、送給方向上流側より順
    番に苗箱の有無を検知する供給用検出器および第一検出
    器をそれぞれ設けると共に上記送給ローラーを駆動回転
    する供給モーターを取り付け、 上記苗載台には苗箱の有無を検知する第二検出器を設け
    る一方、 上記苗供給ユニットにも苗箱の有無を検知する補助供給
    用検出器を設けると共に上記ユニットローラーを駆動回
    転するユニットモーターを取り付けて、 上記供給検出器が苗箱の存在を検知せず且つ上記補助供
    給用検出器が苗箱の存在を検知する場合のみ上記ユニッ
    トモーターを回転させて苗供給ユニットから苗供給部に
    苗箱を送給すると共に、上記第一検出器が苗箱の存在を
    検知し且つ第二検出器が苗箱の存在を検知しない場合の
    み上記供給モーターを回転させて苗供給部から苗載台へ
    苗箱を送給する構成としている請求項5に記載の苗移植
    機。
  7. 【請求項7】 上記苗供給部の上方に苗箱載置用の苗供
    給ユニットを上下方向に複数設け、上記各苗供給ユニッ
    トには、凸部を周囲に多数有するユニットローラーを設
    けると共に、該ユニットローラーと対向させてユニット
    ローラー側へ弾性体で付勢されたユニット押さえ板を取
    り付け、 最下方の苗供給ユニットは上記苗供給部の底部と苗箱通
    過用の空間をあけて上記苗供給部の送給ローラより送給
    方向の上流となる箇所に斜め上方へ突出した姿勢で取り
    付けると共に、上下間の上記苗供給ユニットは、上方の
    苗供給ユニットを下方の苗供給ユニットの底部と苗通過
    用の空間をあけて上記ユニットローラーより送給方向の
    上流となる箇所に斜め上方へ突出した姿勢で下方の苗供
    給ユニットに取り付け、 上方の苗供給ユニットから下方の苗供給ユニットへ上記
    各ユニットローラーの回転で苗箱を送給すると共に最下
    方の苗供給ユニットから上記苗供給部へ上記ユニットロ
    ーラーの回転で送給して、各苗供給ユニットにも苗箱を
    載置して待機させる構成としている請求項1または請求
    項2に記載の苗移植機。
  8. 【請求項8】 上記苗載台の下端に連続する苗押出装置
    から植付装置にかけた箇所を映しだすミラーを運転者席
    あるいは補助者席から見える位置に取り付けると共に、
    運転者席から操作出来る位置に施肥クラッチと畦ぎわク
    ラッチ切り替え用の操作レバーを取り付けている請求項
    1または請求項2に記載の苗移植機。
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