JP2002300430A - 入力データサンプルに適応フィルタ操作を実行するためのデータ処理装置と方法 - Google Patents

入力データサンプルに適応フィルタ操作を実行するためのデータ処理装置と方法

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JP2002300430A JP2001382839A JP2001382839A JP2002300430A JP 2002300430 A JP2002300430 A JP 2002300430A JP 2001382839 A JP2001382839 A JP 2001382839A JP 2001382839 A JP2001382839 A JP 2001382839A JP 2002300430 A JP2002300430 A JP 2002300430A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デリンギングに伴って行われる適応フィルタ
操作をより効果的に実行する。 【解決手段】 論理データ項目に論理計算を実行し、入
力データサンプルにフィルタリング計算を適用するかど
うかを判別する方法であって、(a)フィルタリング計
算を含む等価な論理計算へ論理計算を変換するステップ
と、(b)入力データサンプルと論理データ項目をデー
タワードに記憶するステップと、(c)データ処理装置
を使用してフィルタリング計算をデータワードに適用
し、フィルタ済みデータサンプルと修正済み論理データ
項目とをデータワードに記憶させるステップと、(d)
修正済み論理データ項目と所定の基準とを比較するステ
ップと、(e)前記ステップ(d)の比較に従い、入力
データサンプルまたはフィルタ済みデータサンプルから
取り出したデータサンプルのいずれかを出力データサン
プルとして出力するステップと、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力データサンプ
ルに適応フィルタ操作を実行して出力データサンプルを
生成するデータ処理装置と方法に関する。適応フィルタ
操作は、論理データ項目に論理計算を実行し、入力デー
タサンプルにフィルタリング計算を適用するかどうかを
判別する操作である。したがって、フィルタリング計算
は、通常はすべてのデータサンプルではなく一部のデー
タサンプルにだけ適用するもので、かつ、各ケースにお
いて実行される論理計算に従属する他のサンプルには適
用しない。
【0002】
【従来の技術】適応フィルタ操作は、各種データ処理ア
プリケーションで必要になることがある。適応フィルタ
操作が使用される分野には、たとえば、イメージ処理ア
プリケーションがある。この分野における適応フィルタ
操作への入力データサンプルはイメージピクセルのデー
タ、例えば、当該イメージピクセルの輝度またはクロマ
データを表している。適応フィルタ操作を使用する具体
的なイメージ処理アプリケーションは、圧縮による影響
を抑制するために伸長イメージのデリンギング(dering
ing)を実行するときである。イメージを圧縮してから
記憶したり送信したりすると、圧縮技法がロッシー(lo
ssy、可逆)の場合は、伸長イメージに圧縮の影響が現
れることがある。リンギングの影響はロッシー圧縮技法
を使用する場合に発生する影響の1つで、この影響は均
一のイメージエリアなどでは、通常は、目で見て分かる
ものである。
【0003】例えば、MPEG−4圧縮はロッシーなイ
メージ圧縮技法であるため、MPEG−4イメージを伸
長した後はデリンギング操作を実行することが望ましい
ことがある。MPEG−4標準で定義している伸長に関
する詳細事項、及びMPEG−4標準と互換性を保つた
めにデリンギングを実行した方がよい機能については、
ビデオ圧縮に関するMPEG−4標準「ISO/IEC
14496」、第2部で記述している。
【0004】デリンギングでは、通常、論理規則を使用
して2D有限長インパルス応答(FIR)フィルタの出
力で各ピクセルを上書きするかまたはそのまま残すかを
判別している。したがって、デリンギングを行うと適応
フィルタ操作が行われる。したがって、通常のデリンギ
ング技法では、各ピクセルについて当該ピクセルをFI
Rフィルタの出力で上書きするかどうかを決定するため
に必要な論理規則または計算を最初に実行する。出力を
上書きすることを決定したら、元のピクセルの場所にフ
ィルタ済みのデータサンプルを出力するために、FIR
フィルタリング計算を実行する。したがって、デリンギ
ング処理はプロセッサ集中処理になることが分かる。こ
れは、各ピクセルに論理計算を実行し、FIRフィルタ
の出力でピクセル値を上書きすることを決定した場合
は、その論理計算に続けてフィルタリング計算を実行し
なければならないからである。このデリンギング処理
は、MPEG−4イメージの復号に必要な他の各種処理
ステージを実行してからさらに実行する必要がある。し
かも、通常は、1秒間に複数回(例えば1/15秒に1
回)イメージフレームを作成する必要がある。
【0005】したがって、適応フィルタ操作をより効果
的に実行する技法を提供することが望まれている。
【0006】
【発明の要約】第1の側面から考えると、本発明は、入
力データサンプルに適応フィルタ操作を実行して出力デ
ータサンプルを生成する方法で、論理データ項目に論理
計算を実行し入力データサンプルにフィルタリング計算
を適用するかどうかを判別する方法であって、(a)フ
ィルタリング計算を含む等価な論理計算へ論理計算を変
換するステップと、(b)入力データサンプルと論理デ
ータ項目をデータワードに記憶するステップと、(c)
データ処理装置を使用してフィルタリング計算をデータ
ワードに適用し、フィルタ済みデータサンプルと修正済
み論理データ項目とをデータワードに記憶させるステッ
プと、(d)修正済み論理データ項目と所定の基準とを
比較するステップと、(e)前記ステップ(d)の比較
に従い、入力データサンプルまたはフィルタ済みデータ
サンプルから取り出したデータサンプルのいずれかを出
力データサンプルとして出力するステップと、を含むこ
とを特徴とする方法を提供する。
【0007】したがって、本発明では、フィルタリング
計算を適用するかどうかを決定するのに必要な論理計算
を、フィルタリング計算を含む等価な論理計算に変換す
る。次に、入力データサンプルと対応論理データ項目と
を適当なパック技法などを使用してデータワードに記憶
させ、その後、フィルタリング計算をデータワードに適
用して、フィルタ済みデータサンプルと修正済み論理デ
ータ項目とをデータワードに記憶させる。修正済み論理
データ項目と所定の基準とを比較することで、出力デー
タサンプルを元の入力データサンプルのままするかまた
はフィルタ済みデータサンプルから取り出したデータサ
ンプルにするかを決定できる。
【0008】したがって、本発明では、論理計算をフィ
ルタリング計算と同時に実行するため、フィルタリング
計算を大部分のデータサンプルに適用しなければならな
い「最悪のケース」のシナリオなどでは、適応フィルタ
操作の効率を大幅に向上させる。最悪のケースのシナリ
オに要する時間が非常に重要な課題になることがある。
これは、最終的なシステムのリアルタイムパフォーマン
スを低下させる可能性があるからである。
【0009】本発明を使用することで、適応フィルタ操
作は通常は上記で説明した従来技法に比べ短いクロック
サイクルで実行できるため、適応フィルタ操作の実行速
度が向上する。速度を向上させる代わりに、クロック周
波数を低減させることも可能である。これは、適応フィ
ルタ操作の所要時間が従来技術と同じであっても実行す
る処理装置のクロックが遅いため、消費電力を大幅に節
減できるようにするためである。具体的に実現する場合
は、当然のことながら、操作の速度向上と電力消費の低
減とのバランスを考慮して決めることができる。
【0010】従来技術の適応フィルタ操作では、通常
は、適応フィルタ操作を入力データサンプルごとに順次
に実行しなければならない。しかし、本発明の好ましい
実施例では、複数の入力データサンプルと対応論理デー
タ項目とをデータワードに格納し、複数の入力データサ
ンプルについてフィルタリング計算を同時に実行でき
る。したがって、本発明の好ましい実施例では単一命令
多重データ(SIMD)型の方法を使用し、複数のデー
タ値を単一のデータワードにパックした後にそのデータ
ワードに複数のSIMD操作を適用する。しかし、各デ
ータサンプルをフィルタリング計算の出力で上書きする
かどうかを決定するために論理計算を実行しなければな
らない適応フィルタ操作の場合は、SIMD型の操作を
使用することは通常は好ましくない。しかし、本発明の
好ましい実施例では、論理計算の幾つかの側面をフィル
タリング計算と平行して実行し、SIMD型の方法を採
用することで大幅に速度が向上するため、非常に有益で
あることが分かった。
【0011】好ましい実施例ではデータワード内にパッ
クされた複数の入力データサンプルについて同時にフィ
ルタリング計算を適用するが、その計算に続いて好まし
い実施例でステップ(d)と(e)を各データサンプル
について独立して実行する。
【0012】修正済み論理データ項目との比較するため
にステップ(d)で使用する所定の基準は、論理データ
項目の形式に依存し、また、フィルタ済みデータサンプ
ルから得られたデータサンプルによる入力データサンプ
の上書き処理を呼び出すための条件に依存する。しか
し、好ましい実施例では、前記ステップ(d)で使用す
る所定の基準は修正済み論理データ項目がとることがで
きる最大値または最小値であって、フィルタ済みデータ
サンプルから取り出したデータサンプルは、対応する論
理データ項目が最大値または最小値の場合前記ステップ
(e)で出力される。
【0013】データワード内における入力データサンプ
ルと対応論理データ項目との正確な格納場所は、設計の
選択により可変である。しかし、好ましくは、入力デー
タサンプルと対応論理データ項目とはデータワード内で
お互いに所定ビット数だけ離し、相互間で調整しなくて
もフィルタリング計算適用時に値が増加できるようにし
ている。
【0014】フィルタリング計算の形式は様々である。
しかし、好ましい実施例では、フィルタリング計算では
所定の有限長インパルス応答(FIR)フィルタをデー
タワードに適用することで、各入力データサンプルにつ
いて、それぞれが所定の整数係数により乗算された入力
データサンプルと隣接データサンプルとの累算に等しい
フィルタ済みデータサンプルを生成する。
【0015】通常のFIRフィルタでは、整数係数は使
用せず、分数係数を使用する。しかし、本発明の好まし
い実施例では、すべての係数から分数因数を抽出して分
数係数を整数係数に変換し、抽出した分数因数は後続の
ステップまで使用しないようにしている。その結果、分
数因数はフィルタリング計算では使用されない。これに
より、データワード内における入力データサンプルと対
応論理データ項目間に必要な間隔を簡単に決定できるよ
うになる。これは、整数入力データに整数係数を使用す
ると出力は整数になり、不要な分数ビットは出力されな
くなるからである。
【0016】好ましい実施例ではFIRフィルタを適用
するときに整数係数を使用するため、前記ステップ
(d)でフィルタ済みデータサンプルを使用して出力デ
ータサンプルを作成するように決定した場合は、前記ス
テップ(e)には、フィルタ済みデータサンプルを所定
の因数で除算してフィルタリング計算における整数係数
の使用を訂正することでフィルタ済みデータサンプルか
ら取り出したデータサンプルを生成するステップを含む
ようにする。
【0017】好ましい実施例では、FIRフィルタは実
際には、データワードに順次に適用する複数のカスケー
ドフィルタにより構成される。この方法によりデータワ
ードに対しFIRフィルタを高速に適用できることが分
かっている。
【0018】上記で説明したように、適応フィルタ操作
が必要なアプリケーションは多数ある。しかし、好まし
い実施例では、適応フィルタ操作は、各入力データサン
プルがイメージピクセルのデータを表しているイメージ
処理アプリケーションの一部に適用される。したがっ
て、入力データサンプルは、イメージピクセルの輝度ま
たはクロマデータなどを表すことができる。
【0019】本発明を使用することが特に有利なイメー
ジ処理アプリケーションの1つは、適応フィルタ操作を
実行して伸長イメージのデリンギングを実行することで
圧縮の影響を抑制する場合である。具体的には、好まし
い実施例では、適応フィルタ操作を使用してMPEG−
4伸長イメージのデリンギングを実行することができ
る。この場合、各入力データサンプルの論理データ項目
は入力データサンプルと所定のしきい値とを比較するこ
とで生成されるインデックス値で、該インデックス値は
その比較の結果に従い第1または第2の論理値に設定さ
れる。したがって、例として、入力データサンプルがし
きい値以上の場合、対応するインデックス値は論理1の
値に設定され、そうでない場合、インデックス値は論理
0の値に設定される。
【0020】本発明の特定の実施例では、データワード
は32ビットで、各入力データサンプルは8ビットで、
各インデックス値は1ビットである。この場合、前記ス
テップ(b)は、第1及び第2の入力データサンプルと
対応インデックス値とを32ビットのデータワードに格
納するステップで、データワード内では各入力データサ
ンプルは対応インデックス値と4つの間隔ビットにより
分離し、データワードに記憶されている第2の入力デー
タサンプルと第1の入力データサンプルのインデックス
値とは3つの間隔ビットにより分離している。
【0021】この実施例では、間隔ビットは既知の値を
持ち、好ましい実施例では、間隔ビットはすべて論理0
の値に設定される。
【0022】上記で説明した特定の実施例では、整数係
数を使用するFIRフィルタを使用すると、フィルタリ
ング計算に使用する整数係数はフィルタ済みデータサン
プルと修正済み論理データ項目が対応入力データサンプ
ルと論理データ項目の最大16倍とする方法であって、
第1の入力データサンプルから作成したフィルタ済みの
データサンプルの出力を前記ステップ(d)において決
めた場合は、第1の入力データサンプルに対応する修正
済み論理データ項目が最大値の場合に第2の入力データ
サンプルから作成したフィルタ済みデータサンプルを訂
正するための操作を適用するステップをさらに含むこと
を特徴とする方法である。
【0023】訂正が必要な理由は、この特定の実施例で
は、インデックス値としては拡張用に4ビットしか割り
当てられていないのに対し、値16は5ビット(つまり
10000)を必要とするからである。したがって、第
1の入力データサンプルに対応する修正済みインデック
ス値が最大値の場合、第2の入力データサンプルから作
成されたフィルタ済みデータサンプルに論理1の値を加
算することになり、したがって、そのフィルタ済みデー
タサンプルから1を減算する訂正が必要になる。
【0024】第2の側面から考えると、本発明は、入力
データサンプルに適応フィルタ操作を実行して出力デー
タサンプルを生成するデータ処理装置であって、論理デ
ータ項目に論理計算を実行して入力データサンプルにフ
ィルタリング計算を適用するかどうかを決定し、該論理
計算はフィルタリング計算を含む等価の論理計算に変換
される装置であって、入力データサンプルと論理データ
項目とを含むデータワードを記憶する記憶装置と、
(i)入力データサンプルと論理データ項目とを含むデ
ータワードを作成し、(ii)フィルタリング計算をデ
ータワードに適用して、フィルタ済みデータサンプルと
修正済み論理データ項目とをデータワードに記憶させ、
(iii)修正済み論理データ項目と所定の基準とを比
較し、(iv)前記ステップ(iii)の比較結果に従
い、入力データサンプルまたはフィルタ済みデータサン
プルから取り出したデータサンプルのいずれかを出力デ
ータサンプルとして出力する、一連のデータ処理操作を
適用するデータ処理装置と、を備えることを特徴とする
装置と提供する。
【0025】第3の側面から考えると、本発明は、本発
明の第1の側面による方法を実行するようにデータ処理
装置を作動できるコンピュータプログラムを提供する。
また、本発明は、本発明の第3の側面によるコンピュー
タプログラムで構成されるキャリア媒体に関する。
【0026】
【好ましい実施例の説明】本発明の好ましい実施例を説
明するために、MPEG−4伸長イメージのデリンギン
グのプロセスを説明する。
【0027】デリンギングでは論理規則を使用し、2D
FIRフィルタの出力で各ピクセルを上書きするかま
たはそのまま残すかを判別している。したがって、デリ
ンギングでは適応フィルタ操作を適用することになる。
この論理規則、つまりここで述べる論理計算は、次のス
テップを実行する。− 各入力データサンプルと既知の
しきい値とを比較し、サンプル>=しきい値の場合はイ
ンデックス値i(x,y)を1に設定し、そうでない場
合はインデックス値を0に設定する。− 次に、各ピク
セルについて、現在のピクセルを中心にした9ピクセル
のブロックからのインデックス値を加算する。言いかえ
ると、i(x−1,y−1)+i(x,y−1)+i
(x+1,y−1)+i(x−1,y)+i(x,y)
+i(x+1,y)+i(x−1,y+1)+i(x,
y+1)+i(x+1,y+1)を計算する。− この
合計が0または9の場合、FIRフィルタをこのピクセ
ルに適用する。そうでない場合は、ピクセルを修正しな
い。FIRフィルタの係数は次の通りである。 1/16 2/16 1/16 2/16 4/16 2/16 1/16 2/16 1/16
【0028】上記で述べた既知のデリンギングプロセス
を、図1のフロー図で模式的に示す。この図は典型的な
従来技術の方法を示したものである。図1から分かるよ
うに、ステップ100で、現在のピクセルを中心とした
9ピクセルで構成されるブロックからのインデックス値
を加算し、ステップ110で、インデックスの合計が最
大値または最小値(この場合は9または0)かどうかを
判別する。9または0の場合、プロセスはステップ12
0へ進み、フィルタリング計算が適用される(つまりF
IRフィルタを適用する)。次に、ステップ130で、
フィルタ済みデータサンプルを出力し、元の入力データ
サンプルを上書きする。しかし、ステップ110で、イ
ンデックスの合計が0でも9でもないと判別された場合
は、プロセスはパス135を経由してステップ140へ
進み、プロセスは終了する。
【0029】上記のプロセスは、通常、各ピクセルに順
次繰り返される。
【0030】図2は、本発明の好ましい実施例で使用す
るプロセスを模式的に示したフロー図である。まず、後
述する図でも詳しく説明するように、まず、入力データ
サンプルと対応インデックスとをステップ200でデー
タワードにパックする。次に、ステップ210で、この
データワードにフィルタリング計算を適用する。これに
より、入力データサンプルからフィルタ済みデータサン
プルが得られるだけでなく、現在のピクセルを中心とし
た9ピクセルのインデックス値の重み付き合計が得られ
る。この重み付き合計については後で詳しく説明する
が、ここでは、FIRフィルタが使用している係数の結
果としてこの重み付けが行われるという点に注意してお
く。
【0031】次に、ステップ220で、インデックスの
合計が最大値または最小値であるかどうかを判別する。
ただし、ステップ210で実行する合計に重み付けが使
用されているため、合計は9でも0でもない。詳細は後
述するが、好ましい実施例では、最大値は16で最小値
は0であり、したがって、ステップ220ではインデッ
クス値の合計が16か0かを判別する。インデックスの
合計が16または0の場合プロセスはステップ230へ
進み、フィルタ済みデータサンプルからのデータサンプ
ルを出力する。この段階で、フィルタリング計算を適用
してフィルタ済みデータサンプルを判別する必要はな
い。これは、インデックス値の重み付け合計を生成する
操作と同時にステップ210ですでにこの操作は実行さ
れているからである。ステップ220でインデックスの
合計が16でも0でもないと判別された場合、プロセス
はパス235を経由してステップ240へ行き、プロセ
スを終了する。
【0032】図1の従来技術の方法と同様に、図2のプ
ロセスはイメージ内の各ピクセルについて繰り返され
る。しかし、後で詳細に説明するように、好ましい実施
例では、複数の入力データサンプルとその対応インデッ
クス値とをステップ200でデータワードにパックす
る。これは、図2のプロセスでは複数ピクセルを一度に
同時に処理するために使用するためである。
【0033】図1と2では、各フロー図の最遅(最悪)
のケースは、すべてのピクセルにフィルタリング計算を
適用しなければならない場合である。つまり、判断ブロ
ック110及び220で、それぞれ、“yes”のパス
でブランチするプロセスである。この場合、好ましい実
施例である図2の方法は明らかに高速である。これは、
フィルタリング計算を適用する場合にインデックス値を
別々に合計する代わりに(図1のステップ100及び1
20のように)、これら2つのプロセスをステップ21
0で同時に実行するからである。インデックス合計が最
大値でも最小値でもない場合、つまり、プロセスがステ
ップ110及び220からそれぞれ“no”にブランチ
する場合、図1及び2の図からは、図2に示す方法が明
らかに有利であるとは必ずしも言えない。しかし、好ま
しい実施例では、1つのピクセルを同時に処理する機能
を考慮すれば、図2に示したプロセスの方が明らかに高
速であることが分かる。さらに、一般的には、最悪の場
合に要する時間は最終的なシステムのリアルタイムパフ
ォーマンスを低下させることが多いため、最重要課題で
あることを考慮すべきである。
【0034】図3は、デリンギングを実行するために本
発明の好ましい実施例で使用しているプロセスの詳細な
フローチャートである。この図では、2つの入力データ
サンプル(つまり、2つのピクセルからのサンプル)を
同時に処理する。図3を詳細に説明する前に注意してお
きたい点は、図3のプロセスではどのピクセルでも同時
に処理できること、したがって、2つのピクセルをお互
いに近づけておくなどの必要はない点である。実際、好
ましい実施例では、ピクセルをお互いに独立させ、FI
Rフィルタリングアルゴリズムが行われる領域がオーバ
ーラップしないようにしている。
【0035】ステップ300では、2つの入力データサ
ンプルを読み取り、データワードにパックする。好まし
い実施例では、入力データサンプルは8ビットのサンプ
ルで、データワード長は32ビットであるため、2つの
8ビットサンプルは32ビットデータワードに収まる。
しかし、これは単なる例であって、同じプロセスは別の
長さのデータサンプルと別の長さのデータワードにも適
用でき、例えば、16ビットデータサンプルを64ビッ
トデータワードにパックすることもできる。
【0036】ステップ310では、2つの各入力データ
サンプルを所定のしきい値と比較して対応インデックス
値を判別し、これら2つのインデックス値をデータワー
ドにパックする。好ましい実施例では、MPEG−4標
準に精通している人であれば分かるように、しきい値は
8x8ピクセルの正方形ごとに設定され、その64ピク
セルのブロックで最も明るいピクセルと最も暗いピクセ
ルの中間の値が選ばれる。対象となっている特定データ
サンプルの値がしきい値以上の場合、インデックス値は
1に設定され、そうでない場合は、インデックス値は0
に設定される。
【0037】好ましい実施例において、ステップ310
のプロセスを適用した後のデータワードの模式図を図4
Aに示す。したがって、最初の入力データサンプルS0
はビット位置0から7に記憶され、対応インデックス値
i0はビット位置12に記憶される。同様に、第2の入
力データサンプル420はビット位置16から23に記
憶され、対応インデックス値430はビット位置28に
記憶される。間隔ビットは、ビット位置8から11、1
3から15、24から27、及び29から31にあり、
好ましい実施例では論理0値に設定される。
【0038】後で詳しく説明するように、データワード
にパックされているデータ項目間に間隔ビットを用意す
る理由は、FIR処理ステージによりデータ項目のサイ
ズが拡張するからであり、また、データワード内の「衝
突」の程度を最小限にとどめたいためである(このよう
なビットを「解決」するために、通常、修正コーディン
グが必要)。好ましい実施例では、データワード内の関
連データ項目のパッキングは、通常、以下の命令で行わ
れる。ORR RSIMDword,RSIMDword,R
ValueToPack,LSL #DesiredBitPos
ition
【0039】したがって、この命令への入力は、R
SIMDwordと言われるデータワードを含んだレジスタとR
ValueToPackと言われるパックされるデータ項目を含ん
だレジスタである。レジスタRValueToPackのデータ項
目は所望のビット位置だけ左にシフトされ、データワー
ドが含まれたレジスタの内容に加算され、その結果は当
該レジスタ(つまり、レジスタRSIMDword)に入れられ
る。
【0040】図3の説明を続けると、図4Aに示すよう
にデータワードにデータ項目をパックした後、ステップ
320でFIRフィルタをデータワードに適用する。図
5A及び5Bは、好ましい実施例で使用されるFIRフ
ィルタの形式を詳細に示したものである。図5Aに示す
ように、FIRフィルタをピクセルEのデータサンプル
に適用する場合、ピクセルEを中心にした9つのピクセ
ルのデータサンプルを考慮する必要がある。特に、必要
なフィルタされたデータサンプルは、図5Aのボックス
510に示す方程式で与えられる。
【0041】しかし、本発明の好ましい実施例では、す
べての係数から因数1/16を取り除き、係数を整数の
係数にする。図3のプロセスでは「16で除算する」プ
ロセスは後で実行するように延期されるため、FIRフ
ィルタプロセスの一部ではない。これを図5Bで示す
と、分数の係数520を整数の係数530で置き換え、
後で「16で除算」を実行するようにする。このステッ
プを実行する理由は、図4Aに示すデータワード内にパ
ックされたデータ項目400、410、420、及び4
30における間隔空け要件を簡単にするためである。整
数の係数を使用すれば、FIRフィルタを適用すること
で各データ項目のサイズが拡張されることが明らかにな
り、好ましい実施例で、各データ項目の最大利得が16
であることが明らかになる。
【0042】したがって、図3のステップ320におい
てFIRフィルタを適用した後、データワードの内容は
図4Bに示すようになる。したがって、フィルタされた
データサンプルS’0とS’1(440と460)は1
2ビットになり、データワードのビット位置0から11
と16から27に記憶される。さらに、対応する修正済
みインデックス値i’0とi’1(450と470)
は、長さが5ビットに拡張される。i’0はビット位置
12から16で、i’1の最下位4ビットはビット位置
28から31になる。図4Bから明らかなように、修正
済みインデックス値i’1の最上位ビットは失われる
が、後続の説明で明らかになるように、このビットはい
ずれにしても不要である。さらに、図4Bから明らかな
ように、修正済みインデックス値i’0とフィルタ済み
データサンプルs’1間でビット位置16において衝突
が発生する可能性がある。実際に衝突が発生するのは修
正済みインデックス値i’0が最大値、つまり16、に
なった時で、この場合、ビット位置16では論理1の値
になり、これによりs’1の値が変わる。しかし、後で
説明するように、この問題は修正コードを使用し簡単に
処理できる。
【0043】また、元の入力データサンプルは最大値と
して255になることがあるが、値255x16+1で
も12ビットの数に収まるため、i’0の上位ビットが
論理1の値の場合でも、フィルタ済みデータサンプル
s’1の値は割り当てられた12ビットをオーバーフロ
ーすることはない。
【0044】FIRフィルタの説明を先に進める前に、
FIRフィルタ自身を分解できる点つまり、一連の「カ
スケード」ですべて実行される幾つかのフィルタに変換
できる点に注意する。適当なカスケードフィルタの3つ
の例を図6A、6B、及び6Cに示す。このような複数
のカスケードフィルタを適用しても元のFIRフィルタ
530を適用する場合と結果は同じであるが、通常、結
果は高速で生成される。好ましい実施例では、図6Cの
3つのカスケードフィルタ660、670、及び680
を使用する。
【0045】ここで図3に戻って説明すると、ステップ
320でFIRフィルタを適用した後、プロセスはステ
ップ330へ進み、インデックスの合計i’0が最小値
か最大値かを判別する。インデックス値はFIRフィル
タを通しているため、合計は単純合計ではなく、重み付
き合計となる。したがって、i’はi’=i(x−1,
y−1)+2*i(x,y−1)+i(x+1,y−
1)+2*i(x−1,y)+4*i(x,y)+2*
i(x+1,y)+i(x−1,y+1)+2*i
(x,y+1)+i(x+1,y+1)として計算さ
れ、上書きする条件はi’が0または16に等しいとい
う条件になる。これは、i’の最下位4ビットが0に等
しいことと同じである。この範囲に含まれる他のすべて
の値(つまり1から15)は、最下位の4ビットすべて
が0になることはない。
【0046】したがって、ステップ330で要求される
テストは、図7に示すマスクを使用することで実行でき
る。具体的には、5ビットの修正インデックス値700
を論理AND操作により値が01111のマスクと組み
合せることで最上位ビットが0の値720を生成し、下
位の4ビットは図7で値“bcde”として示されてい
るように修正インデックス値の下位4ビットと同じにな
る。“bcde”が0に等しい場合、インデックスの合
計i’0は最小値か最大値であるためプロセスはステッ
プ340へブランチし、s’1の値は必要に応じ修正さ
れる。ステップ340を実行するために好ましい実施例
で使用する修正コードは次の通りである。 TST RanyFIRinput,#1<<12 SUBNE RFIRoutput,RFIRoutput,#1<<1
【0047】修正インデックス値i’0が最大値になる
場合、FIRフィルタが実行する重み付き合計の影響を
受けるすべての関連インデックス値の論理値は1でなけ
ればならない。したがって、要求されることは、計算に
使用し特定のレジスタに記憶している元のデータワード
のいずれかを保存することである。これは、データワー
ドに記憶したインデックス値のビット位置12の値を判
別できるようにするためである。したがって、TST命
令はFIR入力データワードが含まれたレジスタからビ
ット位置12の値を取り出し、その値が0か1かを判別
する。0の場合はEQフラグをセットし、そうでない場
合はセットしない。
【0048】次にSUBNE命令を実行する。ビット位
置12が0の場合、処置は不要である。これは、インデ
ックスの合計i’0は最大値ではなく最小値(つまり、
最上位ビットが0)であって、s’1の値により影響を
受けないからである。この場合、EQフラグがセットさ
れているため、SUBNE命令は減算を実行しない。し
かし、ビット位置12の値が論理1の値の場合、SUB
NE命令は減算を実行する。この減算では、FIR出力
データワード(図4Bに示すデータワード)が含まれる
レジスタのビット位置16から値1を減算する。
【0049】上記の修正プロセスを実行したら、プロセ
スはステップ350へ進み、フィルタ済みデータサンプ
ルS’0を16で除算した値を出力し、元の入力データ
サンプルを上書きする。
【0050】次にプロセスはステップ360へ進み、イ
ンデックスの合計i’1が最小値か最大値かを判別す
る。図4Bにより以前に説明したように、i’1の最上
位ビットは失われているが、図7から明らかなように、
ステップ360で要求されているテストを実行するため
にはこのビットは不要である。したがって、インデック
スの合計i’1が最小値または最大値の場合、ビット位
置28から31に含まれるi’1の最下位4ビットはす
べて0である。ステップ360で実行するテストでイン
デックスの合計が最小値または最大値であることが分か
ったら、プロセスはステップ370へ進み、フィルタ済
みデータサンプルS’1を16で除算した値を出力し、
元の入力データ値を上書きする。そうでない場合は、プ
ロセスはステップ360から380へ直接進みし、プロ
セスを終了する。
【0051】ステップ350及び370でS’0を16
で除算した値またはS’1を16で除算した値のいずれ
かを出力するプロセスを、それぞれ、図8A及び8Bに
示す。12ビットの数字を16で除算することはその数
の最上位8ビットを抽出することと等しいため、ステッ
プ350及び370で要求される16による除算の値
は、該当するマスクを使用することで直接得られる。
【0052】したがって、図8Aに示すように、データ
ワード800からS’0を16で除算した値を抽出する
場合、まず、データワードをマスク810とAND操作
し、これにより、ビット位置4から11にS’0/16
の値が含まれた修正済みデータワード820を得る。こ
のデータ値は、右シフト関数を実行してデータを右に4
ビットシフトするだけで抽出することができ、これによ
り、S’0/16の値がデータワード830で得られ
る。
【0053】同じ機能をステップ370で実行し、デー
タ値S’1/16を抽出することができる。この場合、
元のデータワード840をマスク850とAND操作し
てデータワード860を作成すると、値S’1/16は
ビット位置20から27で与えられる。次に20ビット
右シフトを実行するとデータワード870が生成され、
その中にS’1/16が含まれている。
【0054】好ましい実施例では、切捨てによる偏向エ
ラーを回避するために、フィルタ済みの各データサンプ
ルS’0とS’1に値8を加算してから図8Aと8Bに
示す実行プロセスを実行することが望ましい。当業者で
あれば分かるように、この操作は「最も近い数への丸
め」関数を組み込むためにこの操作を行う。8/16は
半分であるため、これは実際には1/2を加えた後に切
り捨てるプロセスである。
【0055】図9は、本発明の好ましい実施例を使用し
たデータ処理装置960を模式的に示したブロック図で
ある。中央処理装置900は、1つまたは複数のバス9
50を介してキャッシュ920、RAM 930、及び
ROM 940へ接続されている。CPU 900内に
は、複数の作業レジスタ910が備わっていて、CPU
が操作しているデータを一時的に記憶する。本発明の好
ましい実施例で使用するデリンギングコードは、好まし
くはROM 940に記憶し、CPU 900により取
り出して実行する。好ましい実施例では、FIRフィル
タの適用はCPU 900内の加算回路を使用して行わ
れる。入力データサンプルと出力データサンプルは両方
とも好ましくはRAM 930に記憶し、インデックス
値はCPU 900により計算し、CPUレジスタ91
0またはキャッシュ920内のパックされたレジスタに
一時的に記憶する。
【0056】図9は各構成要素間の接続を模式的に示す
ためのものであって、通常は、CPU 900、キャッ
シュ920、RAM 930、及びROM 940は1
本のバスで接続されずに、複数バスの複雑な相互接続を
介して接続される。
【0057】上記の説明から本発明の好ましい実施例に
よれば、MPEG−4標準に準拠した効果的なデリンギ
ング適応フィルタ操作が実行できる。MPEG−4は普
及したオープンな標準であり、かつ、デリンギングは復
号操作の処理要求の大部分を占めるため(通常は全体の
1/3から1/2)、本発明の技法を使用することで、
復号操作の効率の大幅な向上が実現できることは明らか
である。しかし、上記で説明した概念はMPEG−4ま
たはイメージ処理アプリケーションに限定されないこと
は明らかで、データ処理アプリケーションにおける適応
フィルタ操作の効率を向上させる様々な状況で使用でき
る。
【0058】特定の実施例を説明してきたが、本発明は
これらに限定されず、本発明の範囲で様々な変更及び追
加が可能である。例えば、以下に述べる従属項の機能
を、本発明の範囲を逸脱することなく、独立項の機能と
組み合せることができる。
【図面の簡単な説明】
本発明を、添付図面に示す好ましい実施例を参照し、例
を使用してさらに詳細に説明する。
【図1】適応フィルタ操作を適用する従来技術の技法を
説明するフロー図である。
【図2】適応フィルタ操作の適用に使用する本発明の実
施例を模式的に示すフロー図である。
【図3】本発明の好ましい実施例により適用される適応
フィルタ操作をさらに詳細に示すフロー図である。
【図4】Aは、本発明の好ましい実施例により、フィル
タリング計算を適用する前に入力データサンプルと対応
インデックス値とを32ビットワードにパックする様子
を模式的に示す図である。Bは、フィルタリング計算を
適用した後のデータワードの内容を模式的に示す図であ
る。
【図5】本発明の好ましい実施例で使用されるFIRフ
ィルタを模式的に示す図である。
【図6】図5Bに示すフィルタを分解する例、つまり、
「カスケード」で実行される複数の簡単なフィルタに変
換する例を示す図である。
【図7】本発明の好ましい実施例により、修正済みイン
デックス値の値を解釈して最大値または最小値であるか
どうかを判別する図である。
【図8】本発明の好ましい実施例により、フィルタ済み
データサンプルをデータワードから抽出して出力データ
サンプルとして出力する様子を示す図である。
【図9】本発明の技法を使用できるデータ処理装置を模
式的に示すブロック図である。
【符号の説明】
900 CPU 910 レジスタ 920 キャッシュ 930 RAM 940 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B056 BB28 HH01 HH03 5C021 PA31 PA53 PA56 PA58 PA66 RB07 XB11 YA01 5C059 KK01 MA00 TA68 TB10 TC02 TD02 TD12 UA02 UA11 5J023 DD05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データサンプルに適応フィルタ操作
    を実行して出力データサンプルを生成する方法で、論理
    データ項目に論理計算を実行し入力データサンプルにフ
    ィルタリング計算を適用するかどうかを判別する方法で
    あって、(a)フィルタリング計算を含む等価な論理計
    算へ論理計算を変換するステップと、(b)入力データ
    サンプルと論理データ項目をデータワードに記憶するス
    テップと、(c)データ処理装置を使用してフィルタリ
    ング計算をデータワードに適用し、フィルタ済みデータ
    サンプルと修正済み論理データ項目とをデータワードに
    記憶させるステップと、(d)修正済み論理データ項目
    と所定の基準とを比較するステップと、(e)前記ステ
    ップ(d)の比較に従い、入力データサンプルまたはフ
    ィルタ済みデータサンプルから取り出したデータサンプ
    ルのいずれかを出力データサンプルとして出力するステ
    ップと、を含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記ス
    テップ(b)で、複数の入力データサンプルと対応論理
    データ項目とをデータワードに記憶し、これにより、前
    記ステップ(c)で、複数の入力データサンプルにフィ
    ルタリング計算を同時に適用することを特徴とする方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法であって、前記ス
    テップ(d)と(e)とを各データサンプルについて独
    立して実行することを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法であって、前記ス
    テップ(d)で使用する所定の基準は、修正済み論理デ
    ータ項目がとることができる最大値及び最小値であっ
    て、フィルタ済みデータサンプルから取り出すデータサ
    ンプルは、対応する論理データ項目が最大値または最小
    値の場合に前記ステップ(e)で出力されることを特徴
    とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の方法であって、前記ス
    テップ(b)で、入力データサンプルと対応論理データ
    項目とは所定のビット数だけデータワード内で離してお
    き、フィルタリング計算適用時に相互間で調整しなくて
    も値を増加できるようにすることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法であって、フィル
    タリング計算では所定の有限長インパルス応答(FI
    R)フィルタをデータワードに適用して、それぞれが所
    定の整数係数で乗算された入力データサンプルと隣接デ
    ータサンプルの累算に等しいフィルタ済みデータサンプ
    ルを各入力データサンプルについて生成することを特徴
    とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法であって、前記ス
    テップ(d)で、フィルタ済みデータサンプルを使用し
    て出力データサンプルを作成することを決定したら、フ
    ィルタ済みデータサンプルを所定の因数で除算してフィ
    ルタリング計算における整数係数の使用を訂正すること
    で、フィルタ済みデータサンプルから導き出されたデー
    タサンプルを生成するステップを、前記ステップ(e)
    に組み込むことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の方法であって、データ
    ワードに次々に適用する複数のカスケードフィルタでF
    IRフィルタを構成することを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の方法であって、適応フ
    ィルタ操作をイメージ処理アプリケーションの一部とし
    て適用する方法で、各入力データサンプルはイメージピ
    クセルのデータを表していることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法であって、適応
    フィルタ操作を使用して伸長イメージのデリンギングを
    実行し、圧縮の影響を抑制することを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法であって、適
    応フィルタ操作を使用してMPEG−4伸長イメージの
    デリンギングを実行し、各入力データサンプルの論理デ
    ータ項目は入力データサンプルと所定のしきい値とを比
    較することで生成したインデックス値であり、該インデ
    ックス値は該比較の結果により第1または第2の論理値
    に設定することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の方法であって、デ
    ータワードは32ビットで、各入力データサンプルは8
    ビットで、各インデックス値は1ビットで、前記ステッ
    プ(b)は第1及び第2の入力データサンプル及び対応
    インデックス値を32ビットデータワードに格納するス
    テップを含み、各入力データサンプルは対応インデック
    ス値とデータワード内で4つの間隔ビットにより分離
    し、第1の入力データサンプルのインデックス値はデー
    タワードに記憶されている第2の入力データサンプルと
    3つの間隔ビットにより分離することを特徴とする方
    法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法であって、間
    隔ビットには既知の値が割り当てられていることを特徴
    とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の方法であって、フ
    ィルタリング計算では所定の有限長インパルス応答(F
    IR)フィルタをデータワードに適用することで、それ
    ぞれ所定の整数係数で乗算された入力データサンプルと
    隣接データサンプルとの累算と等しいフィルタ済みデー
    タサンプルを入力データサンプルごとに生成し、フィル
    タリング計算に使用する整数係数はフィルタ済みデータ
    サンプルと修正済み論理データ項目が対応入力データサ
    ンプルと論理データ項目の最大16倍とする方法であっ
    て、第1の入力データサンプルから作成したフィルタ済
    みのデータサンプルの出力を前記ステップ(d)におい
    て決めた場合は、第1の入力データサンプルに対応する
    修正済み論理データ項目が最大値の場合に第2の入力デ
    ータサンプルから作成したフィルタ済みデータサンプル
    を訂正するための操作を適用するステップをさらに含む
    ことを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 入力データサンプルに適応フィルタ操
    作を実行して出力データサンプルを生成するデータ処理
    装置であって、論理データ項目に論理計算を実行して入
    力データサンプルにフィルタリング計算を適用するかど
    うかを決定し、該論理計算はフィルタリング計算を含む
    等価の論理計算に変換される装置であって、 入力データサンプルと論理データ項目とを含むデータワ
    ードを記憶する記憶装置と、 (i)入力データサンプルと論理データ項目とを含むデ
    ータワードを作成し、 (ii)フィルタリング計算をデータワードに適用し
    て、フィルタ済みデータサンプルと修正済み論理データ
    項目とをデータワードに記憶させ、 (iii)修正済み論理データ項目と所定の基準とを比
    較し、 (iv)前記ステップ(iii)の比較結果に従い、入
    力データサンプルまたはフィルタ済みデータサンプルか
    ら取り出したデータサンプルのいずれかを出力データサ
    ンプルとして出力する一連のデータ処理操作を適用する
    データ処理装置と、を備えることを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の方法を実行するよう
    にデータ処理装置を作動できるコンピュータプログラ
    ム。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載のコンピュータプロ
    グラムを含むキャリア媒体。
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