JPH10116267A - 演算装置及び情報処理装置 - Google Patents

演算装置及び情報処理装置

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JPH10116267A
JPH10116267A JP28932696A JP28932696A JPH10116267A JP H10116267 A JPH10116267 A JP H10116267A JP 28932696 A JP28932696 A JP 28932696A JP 28932696 A JP28932696 A JP 28932696A JP H10116267 A JPH10116267 A JP H10116267A
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JP
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data
result
tmp
division
value
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JP28932696A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Oki
光晴 大木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、演算装置及び情報処理装置におい
て、量子化の際の除算処理を高速に行い得るようにす
る。 【解決手段】第2のデータを異なる複数の所定倍率で乗
算する乗算手段と、乗算手段による各乗算結果と第1の
データとの大小関係をそれぞれ比較する比較手段と、比
較手段による比較結果を出力する出力手段とを設ける。
各乗算結果と第1のデータとの大小関係の比較により得
られる比較結果を第1のデータを第2のデータで除算し
て得られる商としたことにより、簡易な構成で高速に演
算結果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術(図6及び図7) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態(図1〜図5) 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は演算装置及び情報処
理装置に関し、例えば画像データ等を圧縮符号化する際
の量子化処理を行う演算装置及び情報処理装置に適用し
て好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、画像データ等は、そのデータサイ
ズが非常に大きなものであるため、そのままの状態では
記録及び伝送する上で適さないものであつた。そのた
め、このような画像データ等は圧縮符号化処理を施して
全体のデータサイズを縮小したデイジタルデータに変換
した上で記録又は伝送するようになされている。現在、
このような画像圧縮方式として代表的なものにMPEG
(Moving Picture Experts Group)1方式及びMPEG
2方式がある。MPEG1方式及びMPEG2方式はI
SO(International Organization for Standardizati
on、国際標準化機構)により提案された画像圧縮方式で
あり、詳細はISO/IEC11172-2 、ISO/IEC
13818-2 に述べられている。
【0004】図6を用いて上述した画像圧縮方式につい
て説明する。図6において、1は全体として符号化装置
を示し、入力されるデイジタルデータでなる入力画像デ
ータS1を離散コサイン変換部2に供給する。離散コサ
イン変換部2は入力画像データS1を1フレーム単位毎
に処理し、まず当該1フレームを8画素×8画素のブロ
ツクに分割する。離散コサイン変換部2は各ブロツク毎
に離散コサイン変換(Discrete Cosine Transform )の
ための演算処理を施すことで、8画素×8画素のブロツ
ク内の各画素値を周波数空間上のデータに変換する。離
散コサイン変換部2は、こうした処理により入力画像デ
ータS1からDCTデータS2を生成する。
【0005】ここでDCTデータS2は各ブロツク単位
毎に8行8列の64個でなる周波数空間上のデータであ
り、各成分値は一般にDCT係数と呼ばれる。画像デー
タ等ではこうして離散コサイン変換した場合、高周波成
分側が元々エネルギー的に小さいものであるため、その
成分データのほとんどが低周波成分側に偏ることにな
る。すなわち離散コサイン変換により高周波成分側に大
きなDCT係数が生じる確立は低い。したがつて上述の
ようなDCTデータS2では、低周波成分側に偏つた値
以外、そのほとんどのDCT係数が0となる。
【0006】離散コサイン変換部2はDCTデータS2
を量子化部3に供給する。量子化部3はDCTデータS
2に量子化処理を施して量子化データS3を生成する。
量子化部3は例えばDCTデータS2のi番目のDCT
係数をDCT(i)とし、i番目のDCT係数に対応す
る重み係数をW(i)とし、量子化スケールをQとした
場合、
【数1】 を演算処理することでDCTデータS2に量子化処理を
施す。なお、ここでiは0〜63でなる変数である。ま
た量子化部3は、(1)式による演算処理で得られる値
に整数化処理(いわゆる丸め処理)を施す。すなわち
(1)式による演算処理で得られる値は小数部分を含む
値となつているため、量子化部3はこれらの値を例えば
四捨五入することで整数化処理(丸め処理)を行い、量
子化データS3を生成する。
【0007】量子化部3は量子化データS3を可変長符
号化部4に供給する。可変長符号化部4は、量子化デー
タS3に可変長符号化処理を施して圧縮符号化データS
4を生成し、得られた圧縮符号化データS4を送出す
る。因みに復号側では、このような圧縮符号化データS
4に可変長復号化、逆量子化、逆離散コサイン変換処理
を順次施すことにより画像データを復元する。
【0008】ところで、上述したDCTデータS2の8
×8でなるブロツクには2つの種類が存在する。1つは
イントラに属するブロツクであり、もう1つはノンイン
トラに属するブロツクである。ここでイントラに属する
ブロツクとはIピクチヤのようなフレーム内のみで符号
化を行うブロツクであり、ノンイントラに属するブロツ
クとはBピクチヤやPピクチヤのようにフレーム間予測
によつて符号化を行うブロツクである。量子化部3はど
ちらのブロツクの場合もi番目のDCT係数を(1)式
を用いて演算処理する。但し、こうして得られた値に対
する整数化処理は、それぞれのブロツクの種類に応じて
行う。
【0009】例えば量子化処理するブロツクがイントラ
に属するブロツクである場合、量子化部3はDCT係数
を(1)式を用いて演算処理して得られる値が(t−0.
5 )〜(t+0.5 )の範囲内にあるとき、この値を整数
化してtという整数値とする。具体的には得られた値を
四捨五入することで、その値に最も近似した整数に整数
化する。量子化処理するブロツクがノンイントラに属す
るブロツクである場合、量子化部3はDCT係数を
(1)式を用いて演算処理して得られる値が0以上で、
かつtt〜(tt+1.0 )の範囲内にあるとき、この値
を整数化してttという整数値とする。また量子化部3
は得られた値が負の数で、かつ(tt−1.0 )〜ttの
範囲内にあるとき、この値を整数化してttという整数
値とする。具体的には得られた値の小数部分を切捨てる
ことで整数化を行う。
【0010】このような除算処理を行う割り算回路は浮
動小数点(フローテイング)型の割り算回路でない場
合、すなわち整数(インテジヤ)型の割り算回路である
場合、入力される割る数及び割られる数のどちらもが整
数であり、除算結果として得られる解も除算による余り
が無視された商のみが整数で出力される。以下に、こう
した整数型の割り算回路を用いて、i番目のDCT係数
を量子化処理する処理手順を説明する。なお、この処理
手順はイントラに属するブロツクに量子化処理を行う場
合はiを1〜63として63回繰り返して行われる。ま
たノンイントラに属するブロツクに量子化処理を行う場
合はiを0〜63として64回繰り返して行われる。因
みにイントラに属するブロツクの場合、iが0のDCT
係数は直流成分であるために別処理となるが、ここでは
説明を省略する。
【0011】図7に示すように、割り算回路はステツプ
SP1で手順を開始する。次に割り算回路は、ステツプ
SP2で、i番目のDCT係数として与えられた値を1
ビツト、左にシフトする。これにより割り算回路はi番
目のDCT係数の値に小数点以下の1ビツト分を確保す
る。割り算回路は、こうして小数点以下の1ビツト分を
確保したDCT係数の値をtmpとする。なお、ここで
は小数点以下の1ビツトは0となつている。続いて割り
算回路は、ステツプSP3で、tmpが負の値であるか
否かを判別し、負の値である場合はtmpを−1倍して
新たなtmpとする。これにより負の値であるtmpは
小数点以下1ビツトを含むi番目のDCT係数の絶対値
となる。
【0012】割り算回路は次に、ステツプSP4で、上
述した(1)式のDCT(i)をtmpとする
【数2】 の演算処理を実行する。すなわち割り算回路はi番目の
DCT係数を量子化処理する。こうした演算処理で得ら
れた商の値は小数点以下1ビツトを含み、小数点以下2
ビツト目以降が無視された除算結果となつており、割り
算回路はこうして得られた値をtmp2とする。割り算
回路は、ステツプSP5で、処理対象となつているDC
T係数を有するブロツクがイントラに属するブロツクで
あるか否かを判別する。イントラに属するブロツクであ
る場合はステツプSP6にすすみ、そうでない場合はス
テツプSP7へジヤンプする。
【0013】割り算回路は処理対象ブロツクがイントラ
に属するブロツクである場合、ステツプSP6で、tm
p2に1を加算した値を新たにtmp2とする。すなわ
ち、ここではtmp2の値の小数点以下1ビツトに1
(10進数で表すと0.5 )を加算している。これによつ
てtmp2の小数部分が0.5 以上である場合、桁上がり
が生じる。割り算回路は、ステツプSP7で、tmp2
を1ビツト右へシフトする。これにより、tmp2の小
数部分が切り捨てられたことになる。割り算回路は、こ
うして得られたtmp2をi番目のDCT係数を量子化
及び丸め処理した値として出力する。この際、入力され
たときに正の値であつた場合はそのまま、また負の値で
あつた場合はtmp2を−1倍して出力する。割り算回
路は、こうしてi番目のDCT係数を量子化及び丸め処
理した値としてtmp2を出力したら、ステツプSP8
で手順を終了する。
【0014】すなわち割り算回路は量子化処理により得
られたtmp2に、イントラに属するブロツクである場
合は小数点以下1ビツトに1を加算して小数部分を切り
捨てることで四捨五入したことになる。またノンイント
ラに属するブロツクである場合は、そのまま小数部分を
切り捨てることで上述したように切捨てを行つたことに
なる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
符号化装置1においては、量子化部3による量子化処理
を上述した割り算回路による演算処理によつて行つてい
る。因みにこのような割り算回路による演算処理は、演
算装置を有するマイクロプロセツサのような情報処理装
置によつてなされている。
【0016】しかし、このような情報処理装置及び演算
装置では一般に加算、減算及び乗算に比して除算に要す
る時間が長くなつている。このため、上述のような圧縮
符号化のための量子化処理の際の演算処理に時間がかか
り、圧縮符号化処理を高速に実行することが困難であつ
たという問題がある。
【0017】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、量子化の際の除算処理を高速に行い得る演算装置及
び情報処理装置を提案しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第2のデータを異なる複数の所定
倍率で乗算する乗算手段と、乗算手段による各乗算結果
と第1のデータとの大小関係をそれぞれ比較する比較手
段と、比較手段による比較結果を出力する出力手段とを
設ける。
【0019】各乗算結果と第1のデータとの大小関係の
比較により得られる比較結果を第1のデータを第2のデ
ータで除算して得られる商としたことにより、簡易な構
成で高速に演算結果を得ることができる。
【0020】また本発明においては、第2のデータを異
なる複数の所定倍率で乗算する乗算手段と、乗算手段に
よる各乗算結果と第1のデータとの大小関係をそれぞれ
比較する比較手段と、比較手段による比較結果を出力す
る出力手段と、比較結果に応じて所定の論理演算処理を
行う演算手段とを設ける。
【0021】比較結果が所定の場合にのみ、演算手段に
よつて所定の論理演算処理を行うようにしたことによ
り、比較的小さな値が演算結果として得られる場合は比
較手段による比較結果を除算結果として得ることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施例を詳述する。
【0023】図6との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、10は全体として入力データを圧縮符号
化して出力する情報処理装置を示し、入力ポート11を
介して入力画像データS1を入力する。ここで情報処理
装置10は入力ポート11、制御回路12、メモリ1
3、演算器14、除算処理部15、出力ポート16及び
バス17からなり、制御回路12から制御信号S5を送
出して入力ポート11を制御することにより入力画像デ
ータS1をバス17を介してメモリ13に1フレーム単
位毎に格納する。
【0024】制御回路12はメモリ13に制御信号S6
を送出して、メモリ13に格納した入力画像データS1
をバス17を介して、8画素×8画素のブロツク単位毎
に演算器14に供給する。こうして入力画像データS1
を供給された演算器14は、制御回路12から与えられ
る制御信号S7に応じて、入力画像データS1に例えば
離散コサイン変換等の所望の演算処理を施してDCT係
数を生成する。演算器14は、離散コサイン変換処理に
より得られたDCT係数をバス17を介してメモリ13
に格納する。制御回路12はメモリ13に制御信号S6
を送出して、メモリ13に格納されたDCT係数をバス
17を介して除算処理部15に供給する。
【0025】除算処理部15は制御回路12から与えら
れる制御信号S8に応じて、DCT係数の各成分値毎に
所定の演算処理を施すことにより量子化処理を行う。ま
ず除算処理部15は後述する判断基準に基づいて、演算
処理対象であるDCT係数のi番目の成分値であるDC
T係数(以下、これをtmpと呼ぶ)が所定の条件を満
たすか否かを判別し、満たす場合はそのまま演算処理を
実行する。また除算処理部15はtmpが所定の条件を
満たさない場合、演算器14に判別結果を通知すると共
にtmpの量子化処理を中止する。演算器14は、こう
した判別結果が除算処理部15から与えられた場合、除
算処理部15に代わつてtmpの量子化処理を実行す
る。演算器14及び除算処理部15は、こうして量子化
処理により得られた量子化データをメモリ13に格納す
る。
【0026】情報処理装置10は、こうして得られた量
子化データに演算器14によつて可変長符号化処理を施
し、圧縮符号化データS4を生成する。情報処理装置1
0は、このような離散コサイン変換処理、量子化処理及
び可変長符号化処理によつて得られた圧縮符号化データ
S4をバス17、及び制御回路12から制御信号S9を
送出して制御する出力ポート16を介して出力する。
【0027】図2は除算処理部15の内部構成を示し、
乗算器18〜25、比較器26〜33及びカウンタ34
によつて構成されている。除算処理部15はtmpを比
較器26〜33に入力する。また除算処理部15はDC
T係数を除算する除数を乗算器18〜25に入力する。
ここで当該除数はi番目のDCT係数であるtmpを量
子化するために除算する数であり、メモリ13(図1)
に予め格納されている。具体的にはi番目のDCT係数
に対応する重み係数をW(i)、量子化スケールをQと
した場合、
【数3】 が除数として格納している。除算処理部15はtmpに
除算処理を施す場合、(3)式で表される除数をメモリ
13から読み出して入力する。
【0028】各乗算器18〜25は与えられた除数を所
定の乗数によつて乗算する。すなわち各乗算器18〜2
5は、それぞれ与えられた除数を1倍、2倍、3倍、4
倍、5倍、6倍、7倍、8倍する。各乗算器18〜25
は、こうして所定数倍した除数を各々比較器26〜33
に供給する。
【0029】各比較器26〜33はtmp及び所定数倍
された除数を入力して、両者の大小関係を比較する。こ
うした比較によつて各比較器26〜33はtmpが、所
定数倍された除数未満の値である場合、比較結果として
「1」を出力する。またtmpが、所定数倍された除数
以上の値である場合、各比較器26〜33は比較結果と
して「0」を出力する。各比較器26〜32は、こうし
た比較結果である出力値をカウンタ34に供給する。ま
た比較器33は比較結果である出力値を演算器14に供
給する。すなわち比較器33はtmp及び所定数倍され
た除数の比較結果を、上述した所定の条件をtmpが満
たすか否かの判別結果(以下、これをFLGと呼ぶ)と
して演算器14に通知する。なお、比較器33のFLG
として「0」が出力された場合、上述したように除算処
理部15はtmpの量子化処理を中止する。
【0030】カウンタ34は比較器26〜32から与え
られる「1」又は「0」である比較結果を入力し、
「0」である比較結果の数をカウント値とする。カウン
タ34はカウント値の値を、tmpを(3)式で示した
除数で除算した結果である商(以下、これをDIVと呼
ぶ)として出力する。なお除算処理部15は、こうして
出力するDIVをDCT係数を量子化処理して得られた
量子化データとしてメモリ13に格納する。
【0031】図3は除算処理部15による比較結果及び
除算結果であり、tmpが除数の8倍未満の値である場
合は除算結果としてDIVを出力し、tmpが除数の8
倍以上の値である場合はFLGとして「0」を出力する
と共にtmpの量子化処理を中止することを示してい
る。すなわち比較器26〜32(図2)による比較結果
が全て「1」である場合、カウンタ34はDIVとして
「0」を出力する。また比較器27〜32による比較結
果が「1」であると共に比較器26による比較結果が
「0」である場合、カウンタ34はDIVとして「1」
を出力する。また比較器28〜32による比較結果が
「1」であると共に比較器26及び27による比較結果
が「0」である場合、カウンタ34はDIVとして
「2」を出力する。また比較器29〜32による比較結
果が「1」であると共に比較器26〜28による比較結
果が「0」である場合、カウンタ34はDIVとして
「3」を出力する。また比較器30〜32による比較結
果が「1」であると共に比較器26〜29による比較結
果が「0」である場合、カウンタ34はDIVとして
「4」を出力する。また比較器31及び32による比較
結果が「1」であると共に比較器26〜30による比較
結果が「0」である場合、カウンタ34はDIVとして
「5」を出力する。また比較器32による比較結果が
「1」であると共に比較器26〜31による比較結果が
「0」である場合、カウンタ34はDIVとして「6」
を出力する。また比較器26〜32による比較結果が全
て「0」である場合、カウンタ34はDIVとして
「7」を出力する。なお比較器26〜32による比較結
果が全て「0」であつても、比較器33による比較結果
が「0」である場合はカウンタ34はDIVを出力しな
い。
【0032】図4及び図5に示すように、情報処理装置
10は所定の処理手順にしたがつてi番目のDCT係数
であるtmpを演算処理して量子化を行う。なお、イン
トラに属するブロツクにおいて、iが0の場合である直
流成分については別処理となるが、ここでは説明を省略
する。情報処理装置10は、ステツプSP10で手順を
開始する。情報処理装置10は、ステツプSP11で、
i番目のDCT係数の値を4ビツト左シフトする。これ
によりi番目のDCT係数の小数点以下4ビツト分を確
保する。情報処理装置10は、このような小数点以下4
ビツト分を含むi番目のDCT係数をtmpとする。具
体的に情報処理装置10はメモリ13からi番目のDC
T係数を読み出して演算器14に供給し、演算器14に
よつて4ビツト左シフトする処理を行う。この後、情報
処理装置10はシフト処理したDCT係数の値をメモリ
13のtmpという変数領域に格納する。
【0033】次に情報処理装置10は、ステツプSP1
2で、tmpが正であるか負であるかを判別し、負の値
である場合はtmpを−1倍して、得られた値を新たに
tmpとする。これによりtmpをi番目のDCT係数
の絶対値とする。具体的に情報処理装置10は、メモリ
13に格納したtmpを読み出して演算器14に供給
し、演算器14によつてtmpが正であるか負であるか
を判別する。この結果、tmpが負であれば−1倍し、
この結果をメモリ13のtmpという変数領域に再格納
する。
【0034】続いて情報処理装置10は、ステツプSP
13で、符号化処理対象となつているブロツクがイント
ラに属するブロツクであるか否かを判別する。イントラ
に属するブロツクである場合は次のステツプにすすみ、
そうでない場合はステツプSP15にジヤンプする。情
報処理装置10は符号化処理対象となつているブロツク
がイントラに属するブロツクである場合、ステツプSP
14で、tmpに
【数4】 に示す値を加算して新たなtmpとする。こうして新た
に得られたtmpに後述する(3)式での除算を行うこ
とで、結果として除算処理により得られる値に0.5 を加
算したことになる。すなわち、このような処理により予
め四捨五入のための前処理を行つたことになる(図7の
SP6)。具体的に情報処理装置10は、メモリ13に
格納したtmp及び(4)式に示す値を読み出して演算
器14に供給し、上述の演算処理を行う。情報処理装置
10は、こうして得られた値をメモリ13のtmpとい
う変数領域に再格納する。情報処理装置10は、この
後、ステツプSP15に手順をすすめて除算処理を実行
する。なお、符号化処理対象となつているブロツクがイ
ントラに属しないブロツクである場合、当該ステツプに
よる四捨五入のための前処理が行われない。
【0035】ステツプSP15〜SP18は整数型の除
算を行うサブルーチンであり、詳細については後述す
る。ステツプSP15〜SP18ではtmpを(3)式
で除算する処理を行つている。この除算処理は整数デー
タ上でのものである。すなわち、整数のデータを整数の
データで除算し、その結果の余りを無視して商のみを出
力する。なお、ここで(3)式は既に演算処理されてい
るものとする。ステツプSP11で4ビツト左シフトさ
れているため、ステツプSP15〜SP18の出力であ
る商は小数点以下4ビツトまで求められた値であり、小
数点5ビツト目以降を無視した除算結果である。ステツ
プSP15〜SP18では、この結果をtmp2として
いる。
【0036】符号化処理対象となつているブロツクがイ
ントラに属するブロツクである場合、tmp2は
【数5】 の(3)式で除算した結果を小数点以下4ビツトまで求
めた値である。すなわち、(5)式の
【数6】 で除算した結果の小数点以下を切り捨てて整数部分まで
求めた値である。これは(1)式に 0.5を加算して、そ
の結果の小数点以下を切り捨てて整数部分まで求めた値
と同じである。また符号化処理対象となつているブロツ
クがノンイントラに属するブロツクである場合、tmp
2はi番目のDCT係数の絶対値を(3)式で除算した
結果を小数点以下4ビツトまで求めた値である。すなわ
ち、i番目のDCT係数の絶対値の(6)式で除算した
結果の小数点以下を切り捨てて整数部分まで求めた値で
ある。
【0037】情報処理装置10は、ステツプSP19
で、tmp2をi番目の量子化データの大きさ、すなわ
ち絶対値として出力し、さらにi番目のDCT係数が正
の値であつた場合はi番目の量子化データの符号として
正を出力し、またi番目のDCT係数が負の値であつた
場合はi番目の量子化データの符号として負を出力す
る。こうして情報処理装置10はステツプSP20で手
順を終了する。因みに量子化処理が行われていないDC
T係数が存在する場合、情報処理装置10はSP10に
戻つて手順を繰り返す。
【0038】図5は上述した量子化処理手順における除
算処理部分を示し、SP13で処理対象ブロツクがイン
トラに属しないブロツクであることを判別した場合、及
びSP14で四捨五入のための前処理を行つた後、情報
処理装置10はSP15からの処理を実行する。情報処
理装置10は、ステツプSP15で、メモリ13からt
mp及び(3)式で示した値でなる除数を読み出して除
算処理部15に与える。次に情報処理装置10は除算処
理部15によつて、ステツプSP16で、上述した判断
基準に基づきtmp及び除数を比較する。この結果、除
算処理部15が演算器14に通知するFLGが「1」で
ある場合、情報処理装置10は次のステツプに手順をす
すめ、FLGが「0」である場合はステツプSP18に
ジヤンプする。
【0039】FLGが「1」である場合、情報処理装置
10はステツプSP17で、除算処理部15により得ら
れたDIVをtmp2としてメモリ13に格納する。ま
たFLGが「0」である場合、情報処理装置10はステ
ツプSP18で、除算処理部15によるtmpの除算処
理を中止すると共に、代わつて演算器14によつてtm
pの除算処理を実行する。この場合、情報処理装置10
は演算器14によつて得られた除算結果をtmp2とし
てメモリ13に格納する。情報処理装置10はステツプ
SP17、SP18いずれの場合も、処理が完了したら
ステツプSP19に手順をすすめて以降の処理を行う。
【0040】以上の構成において、量子化処理対象とな
るブロツクのi番目のDCT係数はメモリ13から読み
出されて除算処理部15に与えられる。この際、除算処
理部15には量子化処理するために(3)式で示した除
数も与えられる。i番目のDCT係数であるtmpは、
除算処理部15の比較器33(図2)によつて除数を8
倍した値と比較されて、除数の8倍の値で除算し得るか
否か、すなわち除算によつて得られる商が8未満である
か否かが判別される。これにより商が7以下であると判
別された場合、tmpは除算処理部15によつて除算処
理される。また商が8以上であると判別された場合、t
mpは演算器14によつて除算処理される。
【0041】商が7以下であると判別された場合、tm
pは除数を1倍、2倍、3倍、4倍、5倍、6倍、7倍
した値とそれぞれ比較器26〜32(図2)によつて比
較される。これによりtmpは除数の1倍、2倍、3
倍、4倍、5倍、6倍、7倍の値で割り算し得るか否か
が各々判別され、各比較器26〜32による判別結果が
カウンタ34でまとめられて商であるDIVが求められ
る。
【0042】このように情報処理装置10は、i番目の
DCT係数であるtmpを量子化処理するために(3)
式で示した除数を用いて除算した際に得られる商が比較
的小さい値であるか否かを除算処理部15によつて判別
して、商が比較的小さい値である場合には除算処理部1
5で除算処理を実行し又商が比較的小さい値でなければ
演算器14で除算処理を実行するようになされている。
ここで除算処理部15は上述のように、i番目のDCT
係数であるtmpと除数の1倍、2倍、3倍、4倍、5
倍、6倍、7倍の値との大小関係の比較によつて商を算
出し得る。このため商が7以下のような比較的小さい値
である場合は除算処理を高速に行うことができる。
【0043】一般に量子化処理により得られる成分値
は、そのほとんどが低周波成分側に偏るために0である
部分が大部分である。このため除算処理部15を設けた
情報処理装置10では、量子化処理のための除算のほと
んどを除算処理部15によつて行うことができ、平均し
て高速な除算処理を実行し得る。
【0044】以上の構成によれば、除数を1倍、2倍、
3倍、4倍、5倍、6倍、7倍及び8倍すると共に、こ
うして得られた値とi番目のDCT係数であるtmpと
を比較した結果から0〜7でなるDIVを送出し、また
0又は1でなるFLGを送出する除算処理部15を設け
て、FLGが1である場合、すなわちDIVが7以下の
ような比較的小さい値である場合は除算処理部15によ
つて除算処理を実行し又FLGが0である場合は演算器
14によつて除算処理を実行するようにしたことによ
り、量子化処理のための除算結果の大部分を占める商が
比較的小さい値の場合はDCT係数と除数の所定倍数と
の大小関係の比較から商を求めることができ、かくする
につき、簡易な構成で、量子化処理の際の除算処理を高
速に行い得る。
【0045】なお上述の実施例においては、MPEG1
及びMPEG2方式でなる画像圧縮方式を用いて入力画
像データS1を圧縮符号化する情報処理装置10の場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばJP
EG等の静止画像の圧縮符号化を行う符号化装置に用い
てもよい。すなわち、動画像又は静止画像に係わらず、
画像圧縮を行う際に量子化処理を実行して圧縮符号化を
行う情報処理装置であれば、どのような情報処理装置に
適用してもよい。
【0046】また上述の実施例においては、i番目のD
CT係数であるtmpと除数を1〜8倍した値とを比較
して、商が7以下の場合に除算処理を行う除算処理部1
5を設けた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、例えば除数を1〜5倍した値とtmpとを比較して
商を算出する除算処理部を設けてもよい。商が十分に小
さい整数値であるならば、実施例と同様の効果を得るこ
とができる。
【0047】さらに上述の実施例においては、i番目の
DCT係数の値を4ビツト左にシフトして小数点以下4
ビツト分を確保する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えば5ビツト左にシフトして小数点以下
5ビツト分を確保するようにしてもよい。これにより小
数点以下の演算精度を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第2のデ
ータを異なる複数の所定倍率で乗算する乗算手段と、乗
算手段による各乗算結果と第1のデータとの大小関係を
それぞれ比較する比較手段と、比較手段による比較結果
を出力する出力手段とを設けて、各乗算結果と第1のデ
ータとの大小関係の比較により得られる比較結果を第1
のデータを第2のデータで除算して得られる商としたこ
とにより、量子化処理のように比較的小さな値が演算結
果として得られる場合、高速に演算結果を得ることがで
き、かくするにつき、簡易な構成によつて、量子化の際
の除算処理を高速に行い得る。
【0049】また本発明によれば、第2のデータを異な
る複数の所定倍率で乗算する乗算手段と、乗算手段によ
る各乗算結果と第1のデータとの大小関係をそれぞれ比
較する比較手段と、比較手段による比較結果を出力する
出力手段と、比較結果に応じて所定の論理演算処理を行
う演算手段とを設けて、比較結果が所定の場合にのみ演
算手段によつて所定の論理演算処理を行うようにしたこ
とにより、量子化処理のように比較的小さな値が演算結
果として得られる場合は比較手段による比較結果を除算
結果として得ることができ、かくするにつき、簡易な構
成によつて、量子化の際の除算処理を高速に行い、符号
化処理の平均処理速度を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による情報処理装置の構成を
示すブロツク図である。
【図2】除算処理部の内部構成を示すブロツク図であ
る。
【図3】除算処理部による判断基準及び除算結果を示す
図表である。
【図4】実施例による量子化処理手順の説明に供するフ
ローチヤートである。
【図5】実施例による量子化処理手順の説明に供するフ
ローチヤートである。
【図6】従来の符号化装置の構成を示すブロツク図であ
る。
【図7】従来の量子化処理手順の説明に供するフローチ
ヤートである。
【符号の説明】
1……符号化装置、2……離散コサイン変換部、3……
量子化部、4……可変長符号化部、10……情報処理装
置、11……入力ポート、12……制御回路、13……
メモリ、14……演算器、15……除算処理部、16…
…出力ポート、17……バス、18〜25……乗算器、
26〜33……比較器、34……カウンタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のデータを第2のデータで除算した結
    果を出力する演算装置において、 上記第2のデータを異なる複数の所定倍率で乗算する乗
    算手段と、 上記乗算手段による各乗算結果と上記第1のデータとの
    大小関係をそれぞれ比較する比較手段と、 上記比較手段による比較結果を出力する出力手段とを具
    えることを特徴とする演算装置。
  2. 【請求項2】第1のデータを第2のデータで除算した結
    果を出力する情報処理装置において、 上記第2のデータを異なる複数の所定倍率で乗算する乗
    算手段と、 上記乗算手段による各乗算結果と上記第1のデータとの
    大小関係をそれぞれ比較する比較手段と、 上記比較手段による比較結果を出力する出力手段と、 上記比較結果に応じて、所定の論理演算処理を行う演算
    手段とを具えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】上記出力手段は、 上記比較手段による各上記乗算結果と上記第1のデータ
    との大小関係の比較によつて上記第1のデータに比して
    上記乗算結果の全てが大である比較結果を得た場合に上
    記演算手段に当該比較結果を通知し、 上記演算手段は、 上記比較結果が通知された場合にのみ、上記第1及び第
    2のデータに対して上記所定の論理演算処理を行うこと
    を特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7116713B2 (en) 2002-03-29 2006-10-03 Seiko Epson Corporation Moving picture coding method, moving picture coding apparatus, and moving picture coding program
CN112162725A (zh) * 2020-09-30 2021-01-01 合肥本源量子计算科技有限责任公司 一种量子除法运算方法、装置、电子装置及存储介质
CN112162724A (zh) * 2020-09-30 2021-01-01 合肥本源量子计算科技有限责任公司 一种带精度的量子除法运算方法及装置

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CN112162725B (zh) * 2020-09-30 2024-02-09 本源量子计算科技(合肥)股份有限公司 一种量子除法运算方法、装置、电子装置及存储介质
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