JP2002300031A - サンプリング回路 - Google Patents

サンプリング回路

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JP2002300031A
JP2002300031A JP2001103538A JP2001103538A JP2002300031A JP 2002300031 A JP2002300031 A JP 2002300031A JP 2001103538 A JP2001103538 A JP 2001103538A JP 2001103538 A JP2001103538 A JP 2001103538A JP 2002300031 A JP2002300031 A JP 2002300031A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の位相差を有し、かつ周波数の安定した
位相雑音の少ない多相クロックを得ることが可能な発振
手段から出力されたサンプリング・クロックを用いて入
力信号をサンプリングすること。 【解決手段】 多相VCO2010は発振周波数foの
N相のクロックを出力し、その出力をバレルシフタ20
20が各サイクルごとにM相シフトして得たf=fo
(N+M)/Nのクロックをもちいてサンプラ2040
が入力信号を標本化する。進角値保持レジスタ2051
に保持された進角値Mと、レジスタ2053に保持され
た加算器2052の出力値とを加算器2052で加算
し、デコーダ2054でデコードしてバレルシフタ20
20のシフト量を決定する。選択回路2030は、加算
器2052、レジスタ2053およびデコーダ2054
に、サンプリング・クロックとは異なる位相のクロック
を選択して供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンプリング回路
に関心し、特に線形性歪みを有する増幅器と共振器とを
備えた複数の発振回路セルを、それぞれの前記共振器を
構成するリアクタンスの一部を介して相互に接続してな
る発振回路を用い、その発振回路から出力された位相の
異なる複数のクロックの中から、サイクルごとに一つの
クロックを選択してサンプリングに用いるサンプリング
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、携帯情報機器や情報端末、そ
れらの基地局、地域無線通信システム、または光通信シ
ステムなど、マイクロ波からミリ波帯の周波数帯域を用
いる通信装置、あるいは複数の離間した帯域または広い
連続した帯域を用いる携帯電話や携帯情報機器や情報端
末などの通信装置において使用されるサンプリング回路
では、位相の異なる複数のクロックが必要とされる。位
相の異なる複数のクロックを生成する技術として、従
来、複数のVCOを用意し、それらを切り替えて使う技
術や、TCXOとプリスケーラとPLLとからなるアナ
ログシンセサイザーを用いる技術や、リングオシレータ
と加算器とレジスタとマルチプレクサとDFFとからな
る発振回路を用いる技術(JSSC June’200
0 pp835−846)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、位相の
異なる複数のクロックを生成するにあたり、上述した複
数のVCOを切り替えて使う技術では、使用する帯域幅
が広くなるにつれて多数のVCOが必要となり、それら
の間の調整が困難となるという不都合がある。また、上
述したアナログシンセサイザーを用いる技術では、外部
TCXOが必要であるということと、プリスケーラの分
周比が大きくなるほど位相雑音が大きくなるということ
と、周波数の引き込みに時間がかかるという問題点があ
る。また、上述したリングオシレータを用いる技術で
は、リングオシレータと加算器等の論理回路からの位相
雑音が小さくならないという問題点がある。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、一定の位相差を有し、かつ周波数の安定し
た位相雑音の少ない多相クロックを得ることが可能な発
振回路を用いたサンプリング回路を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかるサンプリング回路は、発振周波数f
oのN相のクロックを出力する発振手段(多相VCO)
と、その発振手段(多相VCO)の出力を各サイクルご
とにM相シフトして取り出すことによりf=fo(N+
M)/Nのクロックを得る選択手段(バレルシフタ)
と、そのクロックを用いて入力信号を標本化するサンプ
リング手段(サンプラ)とを有する。進角値保持レジス
タに保持された進角値Mと、レジスタに一時保持された
加算器の出力値とを加算器で加算し、その値をデコーダ
でデコードして選択手段(バレルシフタ)のシフト量を
決定する。選択回路は、加算器、レジスタおよびデコー
ダに、サンプリング・クロックとは異なる位相のクロッ
クを選択して供給する。
【0006】この発明によれば、発振手段(多相VC
O)は発振周波数foのN相のクロックを出力し、その
出力を選択手段(バレルシフタ)が各サイクルごとにM
相シフトして取り出すことによりf=fo(N+M)/
Nのクロックを得、サンプリング手段(サンプラ)はそ
のクロックを用いて入力信号を標本化する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明
にかかるサンプリング回路の構成の一例を示す概略図で
ある。このサンプリング回路は、発振手段である多相V
CO2010、選択手段であるバレルシフタ2020、
選択回路2030、サンプリング手段であるサンプラ2
040、および制御回路2050を備えている。
【0008】このサンプリング回路では、多相VCO2
010は発振周波数foのN相のクロックを出力し、そ
の出力をバレルシフタ2020が各サイクルごとにM相
シフトして取り出すことによりf=fo(N+M)/N
のクロックを得、そのクロックを用いてサンプラ204
0において入力信号の標本化をおこなう。
【0009】図2は、多相VCO2010を構成する発
振回路の実施例1を示す概略図である。この発振回路
は、n個、特に限定しないが、図示例では8個(n=
8)の発振回路セル(図2において点線で囲むセル)1
01,102,103,104,105,106,10
7,108を有する。各発振回路セル101,102,
103,104,105,106,107,108は同
一構成の発振回路であり、特に限定しないが、たとえば
コルピッツ発振回路で構成される。なお、図2では、1
個の発振回路セル101について具体的な回路図を示
し、残りの7個の発振回路セルについては図示省略して
いる(他の図においても同じ)。
【0010】発振回路セル101は、インダクタ1、分
割容量としてのキャパシタ2、結合容量としてのキャパ
シタ3、抵抗4、MOSトランジスタ5および電流源6
により構成されている。インダクタ1、キャパシタ2お
よびキャパシタ3は共振器を構成している。抵抗4、M
OSトランジスタ5および電流源6は帰還増幅器を構成
している。
【0011】インダクタ1の一端にはバイアス電圧Vb
1が印加される。インダクタ1の他端はMOSトランジ
スタ5のゲートに接続されている。MOSトランジスタ
5のソースおよびドレインは、それぞれ電流源6および
抵抗4の一端に接続されている。抵抗4の他端には電源
電圧が印加される。キャパシタ2は、MOSトランジス
タ5のソースとゲートとの間に接続されている。
【0012】キャパシタ3は、MOSトランジスタ5の
ソースと、隣り合う別の発振回路セル(図2では、発振
回路セル108)内の図示省略したMOSトランジスタ
のソースとの間に接続される。MOSトランジスタ5の
ドレイン出力がクロック信号φ1として外部へ出力され
る。なお、図2では、発振回路セル101と発振回路セ
ル108は隣り合うように示されてはいないが、実際の
回路では、隣り合う構成となる。
【0013】その他の発振回路セル102,103,1
04,105,106,107,108の構成は上述し
た発振回路セル101と同じであるので、説明を省略す
る。また、発振回路セル102と発振回路セル101、
発振回路セル103と発振回路セル102、発振回路セ
ル104と発振回路セル103、発振回路セル105と
発振回路セル104、発振回路セル106と発振回路セ
ル105、発振回路セル107と発振回路セル106、
および発振回路セル108と発振回路セル107は、そ
れぞれ上述した発振回路セル101と発振回路セル10
8との接続関係と同様、各発振回路セルのキャパシタ3
を介して相互に接続される。
【0014】ここで、結合容量であるキャパシタ3は共
振容量として機能している。すべてのキャパシタ3の容
量が同じである場合、その容量をCri、キャパシタ2
の容量をCfi、インダクタ1のインダクタンスをLi
とすると、各発振回路セル101,102,103,1
04,105,106,107,108は、つぎの式で
表される周波数ωoscで発振する。なお、iは添え字
であり、発振回路セル101、発振回路セル102、・
・・にはそれぞれi=1、i=2、・・・が対応する。
【0015】ωosc=1/√(Li(Cfi・Cr
i)/(Cfi+Cri))
【0016】また、キャパシタ3は、隣り合う発振回路
セル間の発振クロックの位相差を2π/n、ここではn
=8であるから2π/8、すなわち45°とする機能を
有する。これは、各発振回路セル101,102,10
3,104,105,106,107,108における
振幅制御機構により、ある隣り合う発振回路セル間の発
振位相差が2π/n、すなわちここでは45°よりも少
し大きい場合には、他の隣り合う発振回路セル間の位相
差が小さくなり、そこで減衰する。その結果、各発振回
路セル101,102,103,104,105,10
6,107,108で等位相差の発振が安定化するから
である。
【0017】したがって、各発振回路セル101,10
2,103,104,105,106,107,108
からは、たとえば45°ずつ位相がずれた8個のクロッ
クφ1,φ2,φ3,φ4,φ5,φ6,φ7およびφ
8が出力されることになる。図3〜図5に、図2に示す
発振回路の発振信号のシミュレーション結果を示す。図
4は、図3に示す波形の一部であり、発振開始初期の波
形を拡大したものである。また、図5は、図3に示す波
形のうち、発振が安定した状態での波形を拡大して示し
たものである。図4からわかるように発振開始初期にお
いては8個のクロックは略同相で発振しているが、発振
状態が安定すると、図5に示すように8個のクロックが
等位相差(45°の位相差)で発振していることがわか
る。
【0018】図6は、多相VCO2010を構成する発
振回路の実施例2を示す概略図である。この発振回路
は、n個、特に限定しないが、図示例では8個(n=
8)の発振回路セル(図6において点線で囲むセル)2
01,202,203,204,205,206,20
7,208を有し、隣り合う発振回路セル間をダイオー
ド7で相互に接続したものである。ここでは、ダイオー
ド7のpn接合による接合容量を結合容量として利用し
ている。
【0019】なお、各発振回路セル201,202,2
03,204,205,206,207,208は同一
構成の発振回路であり、図2に示す多相VCO2010
の実施例1と略同様の構成であるが、その実施例1のキ
ャパシタ3がないことと、キャパシタ2がMOSトラン
ジスタ5のソースとドレインとの間に接続されている点
が異なる。その他の構成や機能については実施例1の発
振回路と同じである。
【0020】各発振回路セル201,202,203,
204,205,206,207,208からは、たと
えば45°ずつ位相がずれた8個のクロックφ1,φ
2,φ3,φ4,φ5,φ6,φ7およびφ8が出力さ
れる。実施例1の発振回路では発振安定時に発振回路セ
ル101から発振回路セル108へ向かう向きで位相が
遅くなるのか、その逆向きで位相が遅くなるのかは発振
開始時の種々の状態によってその都度決まるが、この実
施例2ではダイオード7の向きによって位相が遅くなる
向きが決まる。図6に示す例では、発振回路セル201
から発振回路セル208へ向かう向きで位相が遅くな
る。
【0021】図7は、多相VCO2010を構成する発
振回路の実施例3を示す概略図である。この発振回路
は、n個、特に限定しないが、図示例では8個(n=
8)の発振回路セル(図7において点線で囲むセル)3
01,302,303,304,305,306,30
7,308を有し、隣り合う発振回路セル間をキャパシ
タ3とキャパシタ8で相互に接続したものである。キャ
パシタ3は、隣り合う発振回路セルのMOSトランジス
タ5のソース間に接続されている。
【0022】キャパシタ8は、隣り合う発振回路セルに
おいて、前段の発振回路セルのMOSトランジスタ5の
ゲートと後段の発振回路セルのMOSトランジスタ5の
ソースとの間に接続されている。図7で説明すれば、キ
ャパシタ8は、発振回路セル308のMOSトランジス
タ5(図示省略)のゲートと発振回路セル301のMO
Sトランジスタ5のソースとの間に接続されている。同
様に、キャパシタ8は、発振回路セル301のMOSト
ランジスタ5のゲートと発振回路セル302のMOSト
ランジスタ5(図示省略)のソースとの間に接続されて
いる。他の、隣り合う発振回路セル間においても同様で
ある。
【0023】各発振回路セル301,302,303,
304,305,306,307,308は同一構成の
発振回路であり、図2に示す多相VCO2010の実施
例1と略同様の構成であるが、その実施例1のキャパシ
タ2がない点が異なる。その他の構成や機能については
実施例1と同じである。
【0024】各発振回路セル301,302,303,
304,305,306,307,308からは、たと
えば45°ずつ位相がずれた8個のクロックφ1,φ
2,φ3,φ4,φ5,φ6,φ7およびφ8が出力さ
れる。この実施例3では、位相が遅くなる向きが常に一
定であり、図7に示す例では、発振回路セル301から
発振回路セル308へ向かう向きで位相が遅くなる。
【0025】図8は、多相VCO2010を構成する発
振回路の実施例4を示す概略図である。この発振回路
は、n個、特に限定しないが、図示例では8個(n=
8)の発振回路セル(図8において点線で囲むセル)4
01,402,403,404,405,406,40
7,408を有し、各発振回路セルの増幅器をバイポー
ラトランジスタ9で構成するとともに、隣り合う発振回
路セル間をキャパシタ3とキャパシタ8で相互に接続し
たものである。キャパシタ3は、隣り合う発振回路セル
のバイポーラトランジスタ9のエミッタ間に接続されて
いる。
【0026】キャパシタ8は、隣り合う発振回路セルに
おいて、前段の発振回路セルのバイポーラトランジスタ
9のエミッタと後段の発振回路セルのバイポーラトラン
ジスタ9のベースとの間に接続されている。図8におい
て説明すれば、キャパシタ8は、発振回路セル408の
バイポーラトランジスタ9(図示省略)のエミッタと発
振回路セル401のバイポーラトランジスタ9のベース
との間に接続されている。同様に、キャパシタ8は、発
振回路セル401のバイポーラトランジスタ9のエミッ
タと発振回路セル402のバイポーラトランジスタ9
(図示省略)のベースとの間に接続されている。他の、
隣り合う発振回路セル間においても同様である。
【0027】各発振回路セル401,402,403,
404,405,406,407,408は同一構成の
発振回路であり、図2に示す多相VCO2010の実施
例1と略同様の構成であるが、MOSトランジスタ5に
代えてバイポーラトランジスタ9を用いていることと、
その実施例1のキャパシタ2がない点が異なる。その他
の構成や機能については実施例1と同じである。
【0028】各発振回路セル401,402,403,
404,405,406,407,408からは、たと
えば45°ずつ位相がずれた8個のクロックφ1,φ
2,φ3,φ4,φ5,φ6,φ7およびφ8が出力さ
れる。この実施例4では、位相が遅くなる向きが常に一
定であり、図8に示す例では、発振回路セル401から
発振回路セル408へ向かう向きで位相が遅くなる。
【0029】図9〜図11に、図8に示す発振回路の発
振信号のシミュレーション結果を示す。図10は、図9
に示す波形の一部であり、発振開始初期の波形を拡大し
たものである。また、図11は、図9に示す波形のう
ち、発振が安定した状態での波形を拡大して示したもの
である。図10からわかるように発振開始初期において
は8個のクロックは略同相で発振しているが、発振状態
が安定すると、図11に示すように8個のクロックが等
位相差で発振していることがわかる。
【0030】図12は、多相VCO2010を構成する
発振回路の実施例5を示す概略図である。この発振回路
は、n個、特に限定しないが、図示例では8個(n=
8)の発振回路セル(図12において点線で囲むセル)
501,502,503,504,505,506,5
07,508を有し、隣り合う発振回路セル間をキャパ
シタ3とキャパシタ10で相互に接続したものである。
【0031】また、各発振回路セル501,502,5
03,504,505,506,507,508におい
て、MOSトランジスタ5のソースと電流源6との間に
MOSトランジスタ11が、スタックされた増幅器とし
て接続されている。各MOSトランジスタ11のゲート
には、バイアス電圧Vb2が印加される。
【0032】キャパシタ3は、隣り合う発振回路セルの
スタックされたMOSトランジスタ11のソース間に接
続されている。キャパシタ10は、隣り合う発振回路セ
ルにおいて、前段の発振回路セルのMOSトランジスタ
5のソースと後段の発振回路セルのスタックされたMO
Sトランジスタ11のソースとの間に接続されている。
【0033】図12において説明すれば、キャパシタ1
0は、発振回路セル508のMOSトランジスタ5(図
示省略)のソースと発振回路セル501のスタックされ
たMOSトランジスタ11のソースとの間に接続されて
いる。同様に、キャパシタ10は、発振回路セル501
のMOSトランジスタ5のソースと発振回路セル502
のスタックされたMOSトランジスタ11(図示省略)
のソースとの間に接続されている。他の、隣り合う発振
回路セル間においても同様である。
【0034】各発振回路セル501,502,503,
504,505,506,507,508は同一構成の
発振回路であり、図2に示す多相VCO2010の実施
例1と略同様の構成であるが、MOSトランジスタ11
がMOSトランジスタ5にスタックされて設けられてい
る点が異なる。その他の構成や機能については実施例1
と同じである。
【0035】各発振回路セル501,502,503,
504,505,506,507,508からは、たと
えば45°ずつ位相がずれた8個のクロックφ1,φ
2,φ3,φ4,φ5,φ6,φ7およびφ8が出力さ
れる。この実施例5では、位相が遅くなる向きが常に一
定であり、図12に示す例では、発振回路セル501か
ら発振回路セル508へ向かう向きで位相が遅くなる。
また、この実施例5によれば、スタックされた増幅器が
設けられているため、利得を上げることができる。
【0036】図13は、多相VCO2010を構成する
発振回路の実施例6を示す概略図である。この発振回路
は、8個の発振回路セル601,602,605,60
6,608,・・・を有し、隣り合う発振回路セルにお
いて、それぞれのMOSトランジスタ5のゲート間をイ
ンダクタ12で接続したものである。また、この発振回
路では、π/2ずつ位相がずれる発振回路セルどうし
の、スタックされたMOSトランジスタ11のソース間
がキャパシタ13により相互に接続されている。なお、
各発振回路セル601,602,605,606,60
8,・・・は同一構成の発振回路であり、基本的に図2
に示す多相VCO2010の実施例1と略同様の構成で
ある。スタックされたMOSトランジスタ11は省略可
能である。
【0037】各発振回路セル601,602,605,
606,608,・・・からは、たとえば45°ずつ位
相がずれた8個のクロックφ1,φ2,φ5,φ6,φ
8,・・・が出力される。この実施例6では、位相が遅
くなる向きが常に一定であり、図13に示す例では、発
振回路セル601から発振回路セル608へ向かう向き
で位相が遅くなる。また、この実施例6によれば、スタ
ックされた増幅器が設けられているため、利得を上げる
ことができる。
【0038】図14は、多相VCO2010を構成する
発振回路の実施例7を示す概略図である。この発振回路
は、8個の発振回路セル701,702,・・・,70
8を有し、実施例6と同様に、隣り合う発振回路セルに
おいて、それぞれのMOSトランジスタ5のゲート間を
インダクタ12で接続したものである。また、この発振
回路では、発振回路セル701,702,・・・,70
8において位相が遅くなる向きを決めるため、隣り合う
発振回路セルにおいて前段の発振回路セルのMOSトラ
ンジスタ5のゲートと、後段の発振回路セルのMOSト
ランジスタ5のソースとの間にキャパシタ14が接続さ
れている。なお、各発振回路セル701,702,・・
・,708は同一構成の発振回路であり、基本的に図2
に示す多相VCO2010の実施例1と略同様の構成で
ある。
【0039】各発振回路セル701,702,・・・,
708からは、たとえば45°ずつ位相がずれた8個の
クロックφ1,φ2,・・・,φ8が出力される。この
実施例7では、位相が遅くなる向きが常に一定であり、
図14に示す例では、発振回路セル701から発振回路
セル708へ向かう向きで位相が遅くなる。
【0040】図15は、多相VCO2010を構成する
発振回路の実施例8を示す概略図である。この発振回路
は、8個の発振回路セル801,802,・・・を有
し、隣り合う発振回路セルにおいて、各発振回路セル8
01,802,・・・の増幅器を構成するバイポーラト
ランジスタ9のエミッタどうしをキャパシタ3で接続し
たものである。
【0041】また、この発振回路では、発振回路セル8
01,802,・・・において位相が遅くなる向きを決
めるため、各発振回路セル801,802,・・・の電
流源6(たとえばバイポーラトランジスタ)のバイアス
電圧Vb31,Vb32,・・・をオン/オフするタイ
ミングを図16に示すようにずらす構成となっている。
なお、各発振回路セル801,802,・・・は同一構
成の発振回路であり、基本的に図2に示す多相VCO2
010の実施例1と略同様の構成である。
【0042】各発振回路セル801,802,・・・か
らは、たとえば45°ずつ位相がずれた8個のクロック
φ1,φ2,・・・が出力される。この実施例8では、
位相が遅くなる向きが常に一定であり、図15に示す例
では、発振回路セル801から発振回路セル802へ向
かう向きで位相が遅くなる。また、この実施例8によれ
ば、発振開始時に共振器に残るエネルギーを有効に放出
した後、所望の向きに位相が遅れるように発振を再開さ
せることができる。なお、各発振回路セルに独立してオ
ン/オフ可能な電源スイッチ等を設けた構成としてもよ
い。
【0043】図17〜図19に、図15に示す発振回路
の発振信号のシミュレーション結果を示す。図18は、
図17に示す波形の一部であり、発振開始初期の波形を
拡大したものである。また、図19は、図17に示す波
形のうち、発振が安定した状態での波形を拡大して示し
たものである。図18からわかるように発振開始初期に
おいては8個のクロックは略同相で発振しているが、発
振状態が安定すると、図19に示すように8個のクロッ
クが等位相差で発振していることがわかる。
【0044】図20は、多相VCO2010を構成する
発振回路の実施例9を示す概略図である。この発振回路
は、動作が相補的になる0段目の発振回路セルと4段目
の発振回路セルからなる発振回路セル対(以下、0−4
発振回路セル対とする)901、1段目の発振回路セル
と5段目の発振回路セルからなる発振回路セル対(以
下、1−5発振回路セル対とする)902、2段目の発
振回路セルと6段目の発振回路セルからなる発振回路セ
ル対(以下、2−6発振回路セル対とする)903、3
段目の発振回路セルと7段目の発振回路セルからなる発
振回路セル対(以下、3−7発振回路セル対とする)9
04を備えている。
【0045】各発振回路セル対901,902,90
3,904は、同一構成のものであり、O+、O−、r
1、r2、d1、d2、b2およびb2’の8個の端子
を備えている。なお、各発振回路セル対901,90
2,903,904に実際に端子があるわけではない
が、後述する発振回路セル対の説明の都合上、端子と表
現する。また、図20においてO+またはO−の端子に
付されている0〜7の数字は、それぞれ0段目〜7段目
の各発振回路セルに対応する。また、図20において
は、b2端子はb24、b25、b26およびb27の
各端子に相当し、b2’端子はb20、b21、b22
およびb23の各端子に相当する。
【0046】0−4発振回路セル対901のO−端子
は、0段目の発振回路セルのクロックを出力する。0−
4発振回路セル対901のO+端子は、4段目の発振回
路セルのクロックを出力する。この4段目の発振回路セ
ルのクロックは、0段目のクロックから位相が180°
遅れる。1−5発振回路セル対902のO−端子は、1
段目の発振回路セルのクロックを出力し、このクロック
は0段目のクロックから45°遅れた位相となる。1−
5発振回路セル対902のO+端子は、5段目の発振回
路セルのクロックを出力し、このクロックは0段目のク
ロックから225°遅れた位相となる。
【0047】2−6発振回路セル対903のO−端子
は、2段目の発振回路セルのクロックを出力し、このク
ロックは0段目のクロックから90°遅れた位相とな
る。2−6発振回路セル対903のO+端子は、6段目
の発振回路セルのクロックを出力し、このクロックは0
段目のクロックから270°遅れた位相となる。3−7
発振回路セル対904のO−端子は、3段目の発振回路
セルのクロックを出力し、このクロックは0段目のクロ
ックから135°遅れた位相となる。3−7発振回路セ
ル対904のO+端子は、7段目の発振回路セルのクロ
ックを出力し、このクロックは0段目のクロックから3
15°遅れた位相となる。
【0048】b20端子、b21端子、b22端子、b
23端子、b24端子、b25端子、b26端子および
b27端子は、それぞれ0段目、1段目、2段目、3段
目、4段目、5段目、6段目、7段目の各発振回路セル
の電流源にバイアス電圧Vb2を供給するための端子で
ある。
【0049】0−4発振回路セル対901のd1端子と
1−5発振回路セル対902のd1端子との間、1−5
発振回路セル対902のd1端子と2−6発振回路セル
対903のd1端子との間、2−6発振回路セル対90
3のd1端子と3−7発振回路セル対904のd2端子
との間、および3−7発振回路セル対904のd1端子
と0−4発振回路セル対901のd1端子との間には、
それぞれ容量C3のキャパシタ61,62,63,64
が接続されている。
【0050】0−4発振回路セル対901のd2端子と
1−5発振回路セル対902のd2端子との間、1−5
発振回路セル対902のd2端子と2−6発振回路セル
対903のd2端子との間、2−6発振回路セル対90
3のd2端子と3−7発振回路セル対904のd1端子
との間、および3−7発振回路セル対904のd2端子
と0−4発振回路セル対901のd2端子との間には、
それぞれ容量C2のキャパシタ65,66,67,68
が接続されている。
【0051】0−4発振回路セル対901のr1端子と
1−5発振回路セル対902のd1端子との間、1−5
発振回路セル対902のr1端子と2−6発振回路セル
対903のd1端子との間、2−6発振回路セル対90
3のr1端子と3−7発振回路セル対904のd2端子
との間、および3−7発振回路セル対904のr1端子
と0−4発振回路セル対901のd1端子との間には、
それぞれ容量CSのキャパシタ69,70,71,72
が接続されている。
【0052】0−4発振回路セル対901のr2端子と
1−5発振回路セル対902のd2端子との間、1−5
発振回路セル対902のr2端子と2−6発振回路セル
対903のd2端子との間、2−6発振回路セル対90
3のr2端子と3−7発振回路セル対904のd1端子
との間、および3−7発振回路セル対904のr2端子
と0−4発振回路セル対901のd2端子との間には、
それぞれ容量CSのキャパシタ73,74,75,76
が接続されている。
【0053】ここで、図20に示すように、2−6発振
回路セル対903のd1端子がキャパシタ63を介して
3−7発振回路セル対904のd2端子に接続され、か
つ2−6発振回路セル対903のd2端子がキャパシタ
67を介して3−7発振回路セル対904のd1端子に
接続されているように、2−6発振回路セル対903と
3−7発振回路セル対904との間において、結線状態
が交差している。しかし、実際の配線間の交差の数は段
間の結合部8箇所について同じであり、寄生インピーダ
ンスはすべての箇所について一様となる。
【0054】図21は、図20に示す発振回路における
発振回路セル対の構成を示す概略図である。この発振回
路セル対は、6個のキャパシタ21,22,23,2
4、25,26、4個のインダクタ27,28,29,
30、5個の抵抗31,32,33,34,41、2個
のバラクタ・ダイオード35,36、4個のトランジス
タ37,38,39,40を備えている。
【0055】第1のトランジスタ37のベースは第1の
インダクタ27の一端に接続されている。第1のインダ
クタ27の他端は、第1の抵抗31の一端に接続されて
いる。第1の抵抗31の他端にはバイアス電圧Vb1が
印加される。第1のインダクタ27と第1の抵抗31と
の接続ノードと、アノードが第5の抵抗41を介して接
地された第1のバラクタ・ダイオード35と第2の抵抗
32との接続ノードとの間には、第1のキャパシタ21
が接続される。第2の抵抗32には制御電圧Vcont
が印加される。
【0056】第1のトランジスタ37のエミッタは第2
のトランジスタ38のコレクタに接続されている。第2
のトランジスタ38のベースはb2’端子に接続されて
いる。第2のトランジスタ38のエミッタは接地され
る。また、第1のトランジスタ37のエミッタとベース
との間には第2のキャパシタ22が接続されている。第
1のトランジスタ37のコレクタは第3のキャパシタ2
3の一方の電極に接続されている。第3のキャパシタ2
3の他方の電極はO−端子に接続されている。また、第
1のトランジスタ37のコレクタは、第2のインダクタ
28の一端に接続されている。第2のインダクタ28の
他端には電源電圧が印加される。第1のトランジスタ3
7のベースおよびエミッタはそれぞれr2端子およびd
2端子にそれぞれ接続されている。
【0057】同様に、第3のトランジスタ39のベース
は第3のインダクタ29の一端に接続されている。第3
のインダクタ29の他端は、第3の抵抗33の一端に接
続されている。第3の抵抗33の他端にはバイアス電圧
Vb1が印加される。第3のインダクタ29と第3の抵
抗33との接続ノードと、アノードが第5の抵抗41を
介して接地された第2のバラクタ・ダイオード36と第
4の抵抗34との接続ノードとの間には、第4のキャパ
シタ24が接続される。第4の抵抗34には制御電圧V
contが印加される。
【0058】第3のトランジスタ39のエミッタは第4
のトランジスタ40のコレクタに接続されている。第4
のトランジスタ40のベースはb2端子に接続されてい
る。第4のトランジスタ40のエミッタは接地される。
また、第3のトランジスタ39のエミッタとベースとの
間には第5のキャパシタ25が接続されている。第3の
トランジスタ39のコレクタは第6のキャパシタ26の
一方の電極に接続されている。第6のキャパシタ26の
他方の電極はO+端子に接続されている。また、第3の
トランジスタ39のコレクタは、第4のインダクタ30
の一端に接続されている。第4のインダクタ30の他端
には電源電圧が印加される。第3のトランジスタ39の
ベースおよびエミッタはそれぞれr1端子およびd1端
子にそれぞれ接続されている。
【0059】このように構成された発振回路セル対で
は、制御電圧Vcontを制御して2個のバラクタ・ダ
イオード35,36に加わる電圧を変えることにより発
振周波数を制御することになる。
【0060】図22は、第2のインダクタ28および第
4のインダクタ30を対称化インダクタで構成した場合
のコイルの一例を示す平面図である。このコイル51
は、たとえば第1の導電層と、第1の導電層上に層間絶
縁膜を介して積層された第2の導電層を用いて形成され
る。すなわち、コイル51は、その両端52,53と、
コイル51の中点となるセンタ・タップ54(図22
中、一点鎖線で示す)との間に対称性の良いインダクタ
が形成されるように、コイル51が第1の導電層におい
て略3周する間に、適宜第2の導電層およびコンタクト
部を経由してコイル51の線路部どうしが短絡せずに交
差するように構成されている。
【0061】図21に示す回路では、センタ・タップ5
4に電源電位が印加される。なお、図22では、第1の
導電層に形成された線路部およびコンタクト部は破線で
示されており、第2の導電層に形成された線路部は実線
で示されている。
【0062】第1のインダクタ27および第3のインダ
クタ29を図22に示すような対称化インダクタで構成
することもできる。ただし、この場合には、図22に示
すコイル51をセンタ・タップ54にて切断した構成と
する必要がある。このような対称化インダクタを用いる
理由は、集積回路上で差動信号を扱う場合に小面積で相
互インダクタンスを利用した大きなインダクタンスと高
いQが得られるからである。なお、第2のインダクタ2
8および第4のインダクタ30は負荷であるため、一般
的なインダクタを用いても発振器として同等の性能が得
られる。
【0063】このように構成された各発振回路セル対に
おいて、第5の抵抗41は、非平衡の共振エネルギーを
消費することにより、上述した構成の対称化インダクタ
とともに平衡動作を安定化させている。この第5の抵抗
41は、インダクタ等のばらつきにより生ずる位相誤差
を緩和する機能を有する。
【0064】実施例9の発振回路のように、容量C2で
環状に接続されたn相の多相発振器の発振(角)周波数
ω0は次式により表される。ただし、Cr=8C2/n
であり、第2のキャパシタ22および第5のキャパシタ
25の容量をC1、第1のキャパシタ21および第4の
キャパシタ24の容量をCc、2個のバラクタ・ダイオ
ード35,36の容量をCv、第1のインダクタ27お
よび第3のインダクタ29のインダクタンスをLとす
る。
【0065】ω0=√((CrC1Cc+C1CcCv
+CcCvCr+CvCrC1)/(LCrC1CcC
v))
【0066】実施例9の発振回路では、容量CSのキャ
パシタ73,74,75,76を設けたことにより、段
間の発振位相差の向きが決まる。また、発振開始時に位
相が遅くなる向きを決めるために、各発振回路セルの電
流源を時間差を設けて投入する構成としてもよい。たと
えば図23に示す構成では、発振開始信号が低レベルに
遷移するとインバータIn1,In2の遅延によりトラ
ンジスタTrがオンしてb20端子、b21端子、b2
2端子、b23端子、b24端子、b25端子、b26
端子およびb27端子に順にバイアス電圧Vb2が印加
され、それによって0段目から7段目まで順に発振回路
セルが動作を始める。この遅延には高い精度は必要な
く、発振の周期をTとすると、おおよそT/n程度であ
る。
【0067】また、図23に示す構成において、発振開
始信号を高レベルとすることによって、各発振回路セル
は共振回路に蓄えられたエネルギーを放出して次の発振
開始に備えることができる。この回路はBiCMOSテ
クノロジを用い、MOSトランジスタTrをスイッチと
してバイアス電圧Vb2を断続するため、共振回路への
ノイズの侵入が少ないという利点を有する。
【0068】ここで、図24に、発振開始時のVb21
〜Vb28と各発振回路セル対内のゲイントランジスタ
のベース間の差動電圧の波形を示し、時間が経過して動
作が安定した状態の差動電圧の波形を図25に示す。
【0069】図26は、多相VCO2010を構成する
発振回路の実施例10を示す概略図である。この発振回
路は、たとえば8個の発振回路セル1001〜1008
について共振器内インダクタをリング状に結合したもの
であり、図13に示す発振回路の実施例6において、π
/2ずつ位相がずれる発振回路セルどうしの、スタック
されたMOSトランジスタ11のソース間を相互に接続
するキャパシタ13の容量を2個のキャパシタ15,1
6に分割し、その中点を抵抗17でシャン卜することに
より平衡動作を安定化させたものである。この抵抗17
は、インダクタ等のばらつきによる位相誤差、すなわち
隣接する発振回路セル間の位相差の2π/8からのずれ
を緩和する機能を有する。
【0070】実施例10の発振回路の発振周波数ω0
は、相数をnとすると次式で表される。ただし、ゲート
にインダクタ12が接続されたトランジスタ5のソース
−ゲート間に接続されたキャパシタ2の容量をC1、ト
ランジスタ11のソース−ドレイン間に接続されたキャ
パシタ18の容量をC2、キャパシタ15,16の容量
をC3とし、インダクタ12のインダクタンスをLとす
る。
【0071】ω0=√((C2C3+C1C3+C1C
2)/((nL/8)C1C2C3))
【0072】図27は、多相VCO2010を構成する
発振回路の実施例11を示す概略図である。この発振回
路は、n個、特に限定しないが、図示例では8個(n=
8)の発振回路セル(図27において点線で囲むセル)
1101,1102,1103,1104,1105,
1106,1107,1108を有し、隣り合う発振回
路セル間をキャパシタ3で相互に接続したものである。
各発振回路セル1101〜1108においては共振器に
l/2λのスタブ19と1/4λのスタブ20が用いら
れている。各発振回路セル1101〜1108の電流源
6には、発振開始時にバイアス電圧Vb0〜Vb7が順
に供給される。また、各発振回路セル1101〜110
8のバラクタ・ダイオード77に供給される制御電圧V
c0〜Vc7は、個々に制御される。それによって、各
発振回路セルのばらつきによって隣接発振回路セル間の
出力の位相差2π/nからのずれが補正されるようにな
っている。
【0073】上述した実施例1〜実施例11の発振回路
のいずれによっても、広い周波数レンジを持ちながら、
特に重要な位相ではタイミング・ジッタが少なく、また
位相ノイズの劣化が少ないVCOが得られる。それによ
って、VCOの製造ばらつきや動作条件による周波数変
動を吸収することが容易となり、それを用いるシステム
との集積が容易となる。さらには、広い周波数帯域を使
った周波数ホッピングが可能となる。
【0074】図28は、n相、特に限定しないが、図示
例では8相(n=8)の入力クロックをシフトして出力
するバレルシフタ2020の構成を示す概略図である。
バレルシフタ2020は、多相VCO2010からクロ
ックを受け取る複数の入力端子2021a,2021
b,2021c,・・・と、受け取ったクロックをシフ
トする複数のシフト部2022a,2022b,202
2c,・・・と、シフトしたクロックを出力する複数の
出力端子2023a,・・・,2023hを備えてい
る。入力端子2021a,・・・、シフト部2022
a,・・・および出力端子2023a,・・・の数は多
相VCO2010から受け取るクロックの相数に対応し
ている。
【0075】図29は、バレルシフタ2020のシフト
部の構成を拡大して示す図である。各シフト部2022
a,・・・は同一構成のものであり、シフト部2022
a(2022b,・・・)は、n個、すなわちここでは
8個のMOSトランジスタ2024a,・・・,202
4hにより構成されている。そして、制御回路2050
(図1参照)の後述するデコーダ2054から供給され
たn個、すなわちここでは8個のデコード信号(選択信
号)s0,s1,・・・,s7に基づいて、8個のMO
Sトランジスタ2024a,・・・のうちのいずれか一
つのみがオン状態となる。それによって、出力端子20
23a,・・・,2023hのうち、オン状態となった
MOSトランジスタに対応する端子に、入力端子202
1a(2021b,・・・)から入力されたクロックが
出力される。
【0076】図28に示すように、各シフト部2022
a,・・・と各出力端子2023a,・・・との間の結
線構造はシフト部ごとに異なるため、8個のシフト部2
022a,・・・から出力された互いに位相の異なる8
相のクロックは別々の出力端子2023a,・・・に出
力される。選択信号s1,s2,・・・,s7が変わる
ことによって、各シフト部2022a,・・・から出力
されたクロックの出力先がシフトすることになる。
【0077】具体的に説明すると、たとえば図28に示
す例では、選択信号s0のみが高レベルで、他の選択信
号が低レベルの場合には、各シフト部2022a,・・
・において図29の左上のMOSトランジスタ2024
aのみがオン状態となる。したがって、図28において
「0」に対応する入力端子2021aから入力されたク
ロックは、「φ0」に対応する出力端子2023aに出
力される。また、図28において「1」に対応する入力
端子2021bから入力されたクロックは、「φ1」に
対応する出力端子2023bに出力され、「7」に対応
する入力端子2021cから入力されたクロックは、
「φ7」に対応する出力端子2023hに出力される。
【0078】それに対して、選択信号s1のみが高レベ
ルで、他の選択信号が低レベルの場合には、各シフト部
2022a,・・・において図29の左上から二番目の
MOSトランジスタ2024bのみがオン状態となるの
で、図28において「0」に対応する入力端子2021
aから入力されたクロックは、「φ1」に対応する出力
端子2023bに出力される。また、図28において
「1」に対応する入力端子2021bから入力されたク
ロックは、「φ2」に対応する出力端子2023cに出
力され、「7」に対応する入力端子2021cから入力
されたクロックは、「φ0」に対応する出力端子202
3aに出力される。
【0079】本実施の形態では、バレルシフタ2020
は、アナログスイッチで構成された選択回路であり、各
スイッチはMOSトランジスタにより構成されていると
したが、各スイッチをその他の素子を用いて構成するこ
ともできる。
【0080】制御回路2050(図1参照)は進角値保
持レジスタ(Mレジスタ)2051、加算器2052、
レジスタ2053およびデコーダ2054を有する。進
角値保持レジスタ2051は進角値Mを保持する。進角
値保持レジスタ2051に保持された進角値Mは加算器
2052に供給される。加算器2052の出力はレジス
タ2053に一時保持されて加算器2052に戻され
る。また、加算器2052の出力はレジスタ2053を
介してデコーダ2054に供給され、そこでデコードさ
れて選択信号としてバレルシフタ2020に供給され
る。それによって、バレルシフタ2020のシフト量が
決定される。
【0081】選択回路2030は、加算器2052、レ
ジスタ2053およびデコーダ2054に、サンプリン
グ・クロックとは異なる位相のクロックを選択して供給
する。また、進角値保持レジスタ2051に保持された
進角値Mを動作中に書き換える場合には、書き込み要求
を同期化するために進角値保持レジスタ2051に選択
回路2030の出力が供給される。
【0082】図1に示す例では、選択回路2030の中
心タップはn/2となっているが、出力サンプリング・
クロック波形、制御回路2050の遅延、バレルシフタ
2020の遅延および配線の伝搬遅延に応じて、中心タ
ップをn/2からずらす場合もある。ここで、図1に示
すバレルシフタ2020の出力クロックのうちφn/2
−mやφn/2+mのmはM/2の程度である。Mを大
きくして多出力間の論理をとることによってより短いサ
ンプリング・パルスを得ることができる。また、Mをn
/2以下とすることもてきる。
【0083】ここで、選択回路2030、加算器205
2、レジスタ2053およびデコーダ2054を複数組
設けた構成、またはそれらとともにバレルシフタ202
0も複数設けた構成としてもよく、そのような場合には
多相VCO2010を共有した構成で複数のサンプリン
グ・クロックが得られる。したがって、通信分野で有用
な直交サンプリング・クロックを得ることがてきる。ま
た、制御回路2050をパイプライン構成としてもよ
い。その場合には、加算器2052、レジスタ2053
およびデコーダ2054を複数組設ける必要はなく、デ
コーダ2054の前後でオフセットを加算するだけで高
速で複数相のサンプリング・クロックを得ることができ
る。
【0084】サンプラ2040は、信号の標本化をおこ
なう回路であって、AD変換器、サンプルドアナログ
(スイッチドキャパシタ回路、スイッチドカレント回路
等)、トラック・アンド・ホールド回路、ラッチドコン
パレータや識別器などで構成される。
【0085】上述した実施の形態によれば、発振周波数
foのN相のクロックを出力する多相VCO2010
と、その多相VCO2010の出力を各サイクルごとに
M相シフトして取り出すことによりf=fo(N+M)
/Nのクロックを得るバレルシフタ2020と、そのク
ロックを用いて入力信号を標本化するサンプラ2040
とを具備し、多相VCO2010は発振周波数foのN
相のクロックを出力し、その出力をバレルシフタ202
0が各サイクルごとにM相シフトして取り出すことによ
りf=fo(N+M)/Nのクロックを得、そのクロッ
クを用いてサンプラ2040が入力信号を標本化するた
め、一定の位相差を有し、かつ周波数の安定した位相雑
音の少ない多相クロックを得ることが可能な発振回路か
ら出力されたサンプリング・クロックを用いて入力信号
のサンプリングをおこなうことができる。
【0086】以上において本発明は、多相VCO201
0が8相のクロックを発生する場合に限らず、多相VC
Oが2〜7相または9相以上のクロックを出力する構成
にも適用可能である。
【0087】
【発明の効果】本発明によれば、発振手段が発振周波数
foのN相のクロックを出力し、その出力を選択手段が
各サイクルごとにM相シフトして取り出すことによりf
=fo(N+M)/Nのクロックを得、そのクロックを
用いてサンプリング手段が入力信号を標本化するため、
一定の位相差を有し、かつ周波数の安定した位相雑音の
少ない多相クロックを得ることが可能な発振手段から出
力されたサンプリング・クロックを用いて入力信号のサ
ンプリングをおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるサンプリング回路の構成の一例
を示す概略図である。
【図2】本発明にかかるサンプリング回路を構成する多
相VCOの実施例1を示す概略図である。
【図3】図2に示す多相VCOの発振信号のシミュレー
ション結果を示す波形図である。
【図4】図3に示す波形の一部(発振開始初期)を拡大
して示す波形図である。
【図5】図3に示す波形の一部(安定期)を拡大して示
す波形図である。
【図6】本発明にかかるサンプリング回路を構成する多
相VCOの実施例2を示す概略図である。
【図7】本発明にかかるサンプリング回路を構成する多
相VCOの実施例3を示す概略図である。
【図8】本発明にかかるサンプリング回路を構成する多
相VCOの実施例4を示す概略図である。
【図9】図8に示す発振回路の発振信号のシミュレーシ
ョン結果を示す波形図である。
【図10】図9に示す波形の一部(発振開始初期)を拡
大して示す波形図である。
【図11】図9に示す波形の一部(安定期)を拡大して
示す波形図である。
【図12】本発明にかかるサンプリング回路を構成する
多相VCOの実施例5を示す概略図である。
【図13】本発明にかかるサンプリング回路を構成する
多相VCOの実施例6を示す概略図である。
【図14】本発明にかかるサンプリング回路を構成する
多相VCOの実施例7を示す概略図である。
【図15】本発明にかかるサンプリング回路を構成する
多相VCOの実施例8を示す概略図である。
【図16】図15に示す発振回路に供給するバイアス電
圧の波形を示す波形図である。
【図17】図15に示す発振回路の発振信号のシミュレ
ーション結果を示す波形図である。
【図18】図17に示す波形の一部(発振開始初期)を
拡大して示す波形図である。
【図19】図17に示す波形の一部(安定期)を拡大し
て示す波形図である。
【図20】本発明にかかるサンプリング回路を構成する
多相VCOの実施例9を示す概略図である。
【図21】図20に示す発振回路における発振回路セル
対の構成を示す概略図である。
【図22】図21に示す発振回路セル対に用いられる対
称化インダクタの一例を示す平面図である。
【図23】図20に示す発振回路において段間の発振位
相差の向きを決めるためのスタータ回路の構成を示す概
略図である。
【図24】図20に示す発振回路の発振開始時のVb2
1〜Vb28と各発振回路セル対内のゲイントランジス
タのベース間の差動電圧の波形を示す波形図である。
【図25】図20に示す発振回路の動作安定状態におけ
るVb21〜Vb28と各発振回路セル対内のゲイント
ランジスタのベース間の差動電圧の波形を示す波形図で
ある。
【図26】本発明にかかるサンプリング回路を構成する
多相VCOの実施例10を示す概略図である。
【図27】本発明にかかるサンプリング回路を構成する
多相VCOの実施例11を示す概略図である。
【図28】本発明にかかるサンプリング回路を構成する
バレルシフタの構成を示す概略図である。
【図29】図28に示すバレルシフタの要部を拡大して
示す概略図である。
【符号の説明】
2010 多相VCO(発振手段) 2020 バレルシフタ(選択手段) 2021a,2021b,2021c 入力端子 2022a,2022b,2022c シフト部 2023a〜2023h 出力端子 2040 サンプラ(サンプリング手段) 2050 制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線形性歪みを有する増幅器と共振器とを
    備えた複数の発振回路セルが、それぞれの前記共振器を
    構成するリアクタンスの一部を介して相互に接続されて
    なり、前記各発振回路セルのそれぞれから、他の発振回
    路セルから出力されるクロックと位相の異なるクロック
    を出力する発振手段と、 前記各発振回路セルから出力された互いに位相の異なる
    複数のクロックの中からサイクルごとに一つのクロック
    をサンプリング・クロックとして選択する選択手段と、 前記選択手段により選択されたサンプリング・クロック
    を用いて入力信号の標本化をおこなうサンプリング手段
    と、 を具備することを特徴とするサンプリング回路。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、複数のクロックを一つ
    ずつ受け取る複数の入力端子、複数のクロックを一つず
    つ出力する複数の出力端子、および前記入力端子を介し
    て、前記発振手段から受け取った互いに位相の異なる複
    数のクロックをシフトして前記出力端子に対する出力先
    を変更する複数のシフト部を有するバレルシフタである
    ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリング回路。
  3. 【請求項3】 前記バレルシフタのシフト量を制御する
    制御回路をさらに具備し、該制御回路は、前記バレルシ
    フタから出力される互いに位相の異なる複数のクロック
    のうち、前記サンプリング・クロックを除く任意のクロ
    ックに基づいて動作することを特徴とする請求項2に記
    載のサンプリング回路。
  4. 【請求項4】 前記発振回路セル間の相互接続に供せら
    れる前記リアクタンス部分は線形性歪みを有することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のサンプ
    リング回路。
  5. 【請求項5】 前記増幅器は帰還増幅器であることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のサンプリ
    ング回路。
  6. 【請求項6】 前記各発振回路セルは、前記帰還増幅器
    の帰還容量の一部を介して相互に接続されることを特徴
    とする請求項5に記載のサンプリング回路。
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