JP2002299384A - チップボンディング方法およびその装置 - Google Patents
チップボンディング方法およびその装置Info
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- Wire Bonding (AREA)
- Die Bonding (AREA)
Abstract
るにあたり、処理効率の低下や材料の無駄を省いてチッ
プボンディングする。 【解決手段】 基板1に接着剤を付着させる接着剤付着
ユニット40では、基板保持ステージ43に保持された
基板1の不良箇所(バッドマーク)をバッドマーク検出
器45で検出し、その不良箇所を外して接着剤を付着す
る。ユニット50,60では、バッドマーク検出器45
で検出された不良箇所の検出結果に基づいて、不良箇所
を外してチップ6を仮,本圧着する。これにより、ユニ
ット50,60では、不良箇所の検出を行う必要がない
ので、ユニット50,60における処理効率の低下を最
小限に抑えることができ、材料の無駄を省くことができ
る。
Description
基板などの基板上に半導体素子や表面実装部品などのチ
ップを実装するためのチップボンディング装置に係り、
特に基板上の不良箇所にマーキングされた、いわゆるバ
ッドマークを検出し、その検出結果に基づいてチップを
実装する技術に関する。
は、基板上のボンディング箇所に接着剤を付着させる接
着剤付着ユニットと、接着剤が付着された基板とチップ
とを位置決めして基板上にチップを搭載し、接着剤を介
してチップを基板上に仮付け(仮圧着)する仮圧着ユニ
ットと、仮圧着されたチップを加圧してチップと基板と
を電気的に接続する本圧着ユニットなどを備えている。
ブロックで構成されており、その各ブロックには所定の
回路パターンが形成されている。各ブロック内に一つで
も不良パターンがあると、そのブロックは不良となる
が、他のブロックの良否には影響しない。そして、この
ブロックに所定のチップを実装するなどして完成させた
後に、この基板をブロックごとに分割して使用するよう
にしている。
た回路パターンに不良箇所があると、その不良箇所にバ
ッドマークが予め付けられている。バッドマークが付け
られた箇所にチップを実装すると、そのチップが無駄に
なるので、基板上のバッドマークを避けてチップを実装
するようにしている。以下に、バッドマークを検出し、
その検出結果に基づいて実装する従来の手法を説明す
る。
着ユニット、および本圧着ユニットのそれぞれに、バッ
ドマークを検出する検出手段を設けておくというもので
ある。各ユニットの検出手段でバッドマークがそれぞれ
検出されると、その箇所を避けて接着剤の付着、仮圧
着、本圧着がそれぞれ行われる。
た従来例によれば、次のような問題がある。従来の手法
によれば、接着剤付着、仮圧着、本圧着の各ユニットで
バッドマークを検出しているので、チップ実装の処理効
率が低下するという問題がある。
たものであって、バッドマークの箇所を避けてチップを
実装するにあたり、処理効率を向上させることができる
チップボンディング方法およびその装置を提供すること
を目的としている。
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、基板のボンディング部位
の所定箇所に接着剤を付着させる接着剤付着工程と、接
着剤が付着された基板上の箇所にチップを圧着する圧着
工程とを備えたチップボンディング方法において、接着
剤付着工程では、基板上の不良箇所を検出して、その検
出した基板上の不良箇所を外して接着剤を付着し、圧着
工程では、接着剤付着工程で検出された検出結果に基づ
いて、基板上の不良箇所を外してチップを圧着すること
を特徴とするものである。
ンディング部位の所定箇所に接着剤を付着させる接着剤
付着ユニットと、接着剤が付着された基板上の箇所にチ
ップを圧着する圧着ユニットとを備えたチップボンディ
ング装置において、接着剤付着ユニットは、基板上の不
良箇所を検出する基板不良検出手段と、その検出結果に
基づいて基板のボンディング部位のうちで不良箇所を外
した所定箇所に接着剤を付着するように制御する接着剤
付着用制御手段とを備え、圧着ユニットは、接着剤付着
ユニットで得られた検出結果に基づいて、基板上の不良
箇所を外してチップを圧着するように制御するチップ圧
着用制御手段を備えていることを特徴とするものであ
る。
に記載のチップボンディング装置において、接着剤付着
ユニットは、基板上へ接着剤を付着させる複数個の接着
剤付着ヘッドを備えていることを特徴とするものであ
る。
に記載のチップボンディング装置において、接着剤付着
ユニットは、基板上の不良箇所を検出する基板不良検出
手段を、各接着剤付着ヘッド毎に備えていることを特徴
とするものである。
から請求項4のいずれかに記載のチップボンディング装
置において、圧着ユニットは、接着剤が付着された基板
上の箇所にチップを仮圧着する仮圧着ユニットと、仮圧
着されたチップと基板とを本圧着する本圧着ユニットと
から構成され、仮圧着ユニットは、接着剤が付着された
基板上へチップを仮圧着する際に、接着剤付着ユニット
で得られた検出結果に基づいて、基板上の不良箇所を外
してチップを仮圧着し、本圧着ユニットは、仮圧着され
たチップを基板に本圧着する際に、接着剤付着ユニット
で得られた検出結果に基づいて、基板上の不良箇所を外
してチップを本圧着することを特徴とするものである。
から請求項5のいずれかに記載のチップボンディング装
置において、接着剤付着ユニットは、基板上に付着され
た接着剤の不良箇所を検出する接着剤不良検出手段を備
え、圧着ユニットは、接着剤付着ユニットの基板不良検
出手段で検出した基板上の不良箇所と、接着剤付着ユニ
ットの接着剤不良検出手段で検出した接着剤の不良箇所
との各検出結果に基づいて、基板上の不良箇所を外して
チップを圧着するように制御することを特徴とするもの
である。
に記載のチップボンディング装置において、仮圧着ユニ
ットは、基板上のアライメントマーク異常箇所または基
板上に仮圧着されたチップの仮圧着不良箇所の少なくと
もいずれかを検出する不良検出手段を備え、基板上のア
ライメントマーク異常箇所を検出した場合にはその異常
箇所を外してチップを仮圧着し、本圧着ユニットは、接
着剤付着ユニットの基板不良検出手段で検出した基板上
の不良箇所と、仮圧着不良箇所またはアライメントマー
ク異常箇所のうちで不良検出手段で検出した不良箇所と
の各検出結果に基づいて、基板上の不良箇所を外してチ
ップを本圧着することを特徴とするものである。
から請求項7のいずれかに記載のチップボンディング装
置において、基板不良検出手段は、基板上の不良箇所を
この基板のチップ実装面側から検出するように配設され
ていることを特徴とするものである。
から請求項7のいずれかに記載のチップボンディング装
置において、基板不良検出手段は、基板上の不良箇所
を、チップ実装面とは反対側である基板の裏面側から検
出するように配設されていることを特徴とするものであ
る。
6に記載のチップボンディング装置において、基板上の
不良箇所と、この基板上に付着された接着剤の不良箇所
とを、同一の検出手段によって検出することを特徴とす
るものである。
5または請求項7に記載のチップボンディング装置にお
いて、本圧着ユニットは、仮圧着されたチップを基板に
本圧着させる複数個の本圧着ヘッドを備えていることを
特徴とするものである。
る。請求項1に記載の発明によれば、比較的に処理効率
の高い接着剤付着工程では、基板上の不良箇所を検出し
て、その検出した基板上の不良箇所を外して接着剤を付
着している。そして、接着剤付着工程と比べて処理効率
の低い圧着工程では、基板上の不良箇所を検出すること
なく、接着剤付着工程で検出された検出結果に基づいて
基板の不良箇所を外してチップを圧着している。したが
って、圧着工程における処理効率の低下が最小限に抑え
られ、材料の無駄も省かれる。
着剤付着ユニットの基板不良検出手段で基板上の不良箇
所が検出されると、その検出結果に基づいて基板のボン
ディング部位のうちで不良箇所を外した所定箇所に接着
剤を付着する。圧着ユニットでは、その基板にチップを
圧着する際に、接着剤付着ユニットで得られた検出結果
に基づいて、基板上の不良箇所を外してチップを圧着さ
せる。したがって、圧着工程における処理効率の低下が
最小限に抑えられ、材料の無駄も省かれる。
着剤付着ユニットは、複数個の接着剤付着ヘッドを備え
ているので、基板への接着剤の付着を効率よく行うこと
ができる。したがって、接着剤付着ユニットで基板上の
不良箇所を検出しても、装置全体としてのタクトタイム
の低下を抑制することができる。
着剤付着ユニットは、基板不良検出手段を各接着剤付着
ヘッド毎に備えているので、基板上の不良箇所の検出を
効率よく行うことができるし、複数個の接着剤付着ヘッ
ドを備えているので、基板への接着剤の付着も効率よく
行うことができる。したがって、接着剤付着ユニットの
タクトタイムを低減することができ、装置全体としての
タクトタイムを低減することができる。
圧着ユニットでは、接着剤付着ユニットで得られた検出
結果に基づいて、基板上の不良箇所を外してチップを仮
圧着する。さらに、本圧着ユニットでは、接着剤付着ユ
ニットで得られた検出結果に基づいて、基板上の不良箇
所を外してチップを本圧着が行われる。したがって、仮
圧着ユニットおよび本圧着ユニットで基板上の不良箇所
を検出する必要がなく、基板上の不良箇所の検出に伴う
処理効率の低下が一層抑えられる。
着剤付着ユニットでは、基板上の不良箇所が基板不良検
出手段で検出されると、その検出結果に基づいて、基板
のボンディング部位のうちで不良箇所を外した所定箇所
に接着剤を付着し、基板上に付着された接着剤の不良箇
所が接着剤不良検出手段で検出される。圧着ユニットで
は、その基板にチップを圧着する際に、接着剤付着ユニ
ットで得られた、基板不良検出手段で検出した基板上の
不良箇所と接着剤不良検出手段で検出した接着剤の不良
箇所との各検出結果に基づいて、基板上の不良箇所を外
してチップを圧着させる。したがって、基板上の不良箇
所に接着剤を付着することや、基板上の不良箇所並びに
接着剤の付着不良箇所にチップを装着することが防止さ
れ、圧着工程における処理効率の低下が最小限に抑えら
れ、材料の無駄も省かれる。
着剤付着ユニットでは、基板上の不良箇所が基板不良検
出手段で検出されると、その検出結果に基づいて、基板
のボンディング部位のうちで不良箇所を外した所定箇所
に接着剤を付着する。仮圧着ユニットでは、その基板に
チップを仮圧着する際に、接着剤付着ユニットで得られ
た検出結果に基づいて、基板上の不良箇所を外してチッ
プを仮圧着させるし、この仮圧着ユニットに設けられた
不良検出手段により基板上のアライメントマーク異常箇
所を検出する場合には、その検出した異常箇所も外して
チップを仮圧着させる。また、基板上に仮圧着されたチ
ップの仮圧着不良箇所は、この不良検出手段によって検
出される。本圧着ユニットでは、その基板にチップを本
圧着する際に、接着剤付着ユニットの基板不良検出手段
で検出した基板上の不良箇所と、チップの仮圧着不良箇
所または基板上のアライメントマーク異常箇所のうちで
不良検出手段で検出した不良箇所との各検出結果に基づ
いて、基板上の不良箇所および仮圧着不良箇所やアライ
メントマーク異常箇所を外してチップを本圧着させる。
したがって、基板上のアライメントマーク異常箇所にチ
ップを仮圧着することや、仮圧着不良箇所のチップを本
圧着することが防止され、圧着工程における処理効率の
低下が抑えられ、材料の無駄も省かれる。
板不良検出手段は、基板上の不良箇所をこの基板のチッ
プ実装面側から検出するように配設されているので、基
板のチップ実装面側のスペースを利用して基板上の不良
箇所が検出される。
板不良検出手段は、基板上の不良箇所を、チップ実装面
とは反対側である基板の裏面側から検出するように配設
されているので、基板の裏面側のスペースを利用して基
板上の不良箇所が検出される。
基板上の不良箇所と、この基板上に付着された接着剤の
不良箇所とを、同一の検出手段によって検出しているの
で、二種類の検出手段を設けなくとも、単一の検出手段
で基板上の不良箇所とこの基板上に付着された接着剤の
不良箇所とが検出される。
本圧着ユニットは、仮圧着されたチップを基板に本圧着
させる複数個の本圧着ヘッドを備えているので、基板へ
のチップの本圧着を効率よく行うことができる。したが
って、接着剤付着ユニットで基板上の不良箇所を検出し
たり、仮圧着ユニットで基板上のアライメントマーク異
常箇所や仮圧着不良箇所を検出しても、装置全体として
のタクトタイムの低下を抑制することができる。
を参照しながら説明する。図1は本発明に係るチップボ
ンディング装置の一実施例の概略構成を示した全体斜視
図である。
は、大きく分けて、装置基台10と、この装置基台10
の一端側(図1では左端)に配設された基板供給ユニッ
ト20と、装置基台10の奥側に配設されたチップ供給
ユニット30と、基板供給ユニット20の隣に配設され
た接着剤付着ユニット40と、その隣に配設された仮圧
着ユニット50と、さらにその隣に配設された本圧着ユ
ニット60と、装置基台10の他端側(図1では右端)
に配設された基板収納ユニット70と、装置基台10の
手前側に配設された4つの基板搬送機構80A〜80D
とから構成されている。以下、各部の構成を詳細に説明
する。
複数枚の基板1を一定間隔で多段に収納する基板収納マ
ガジン21と、この基板収納マガジン21から基板1を
順に取り出す昇降および水平移動可能な昇降テーブル2
2とを備えている。本発明において基板1の種類は特に
限定されず、例えば樹脂基板、ガラス基板、フィルム基
板、チップ、ウエハーなど、チップと接合可能な種々の
種類および大きさのものを含む。例えば、この実施例で
は、液晶ディスプレイパネル用の基板にチップを実装す
るものとする。また、基板供給ユニット20は、基板1
を順に供給可能であれば、その構造は特に限定されず、
例えば、複数枚の基板1を水平面内に整列配置したトレ
イ構造であってもよい。
すべき複数個のチップ6を水平に整列配置したチップト
レイ31と、このチップトレイ31からチップ6を順に
取り出して仮圧着ユニット50に送るチップ移送機構3
2とを備えている。本発明においてチップ6の種類は特
に限定されず、例えばICチップ、半導体チップ、光素
子、表面実装部品、ウエハーなど、基板と接合可能な種
々のものを含む。チップ移送機構32は、水平2軸
(X,Y)方向および上下(Z)方向に移動してチップ
トレイ31からチップ6を順に取り出すチップ保持具3
3と、このチップ保持具33から受け取ったチップ6を
仮圧着ユニット50に向けて水平搬送するスライダー3
4とを備えている。
ット20から搬送されてきた基板1を水平姿勢で保持す
る可動テーブル41と、基板1のボンディング部位に接
着剤を付着する複数個(例えば、2個)の接着剤付着ヘ
ッド42とを備えている。可動テーブル41は、基板1
を吸着保持する基板保持ステージ43を備え、この基板
保持ステージ43が水平2軸(X,Y)方向および上下
(Z)方向に移動自在に構成されている。この基板保持
ステージ43は、例えば、図2に示すように、基板1の
周囲3辺を支持する「コ」の字形状のものとしており、
基板1を水平に支持する。さらに、この基板保持ステー
ジ43を、4辺を支持する「ロ」の字形状など枠型基板
保持ステージにして基板1を保持する形態としても良
い。なおこの実施例では、基板保持ステージ43の基板
1の保持構造は吸着式としているが、吸着式に限らず、
可動ツメを使った機械式保持、静電気を使った静電吸
着、磁石を使った磁気吸着など、任意の保持構造を用い
ることができる。
に塗布された接着剤を基板1のボンディング部位に転写
する。本実施例において、接着剤は異方性導電膜(AC
F:Anisotropic Conductive Film)が用いられている。
この異方性導電膜は、接着・導電・絶縁という3つの機
能を同時にもつ接続材料で、熱圧着することにより、膜
の厚み方向には導通性、面方向には絶縁性という電気的
異方性をもつ高分子膜であり、接着性のあるバイダー内
に導電粒子が混在している。なお、本発明において用い
られる接着剤は、異方性導電膜に限らず、異方性導電ペ
ースト(ACP:Anisotropic Conductive Paste) であ
ってもよい。また、チップ6に半田バンプなどの接続用
電極を形成した場合には、単に接着機能だけを備えた非
導電膜(NCF:Non Conductive Film )や、非導電ペ
ースト(NCP:Non ConductivePaste) を用いること
もできる。接着剤としてペースト状のものを用いる場合
には、その接着剤をスクリーン印刷あるいはディスペン
サーで基板1に付着するようにしてもよい。
の下方には、異方性導電膜を転写するときに、基板1の
ボンディング部位1aを下側から支持する固定部材であ
るバックアップ44が配設されている。また、この接着
剤付着ヘッド42の可動テーブル41側には、基板上の
不良箇所にマーキングされた、いわゆるバッドマークを
検出するバッドマーク検出器45が備えられている。こ
のように、基板には、その表面に形成された回路パター
ンなどに不良箇所があると、その不良箇所にバッドマー
クが予め付けられている。本実施例のバッドマーク検出
器45は、例えば、アライメントカメラで構成されてい
る。このバッドマーク検出器45は、本発明における基
板不良検出手段に相当する。なお、本発明の基板不良検
出手段は上記実施例のものに限らず、CCDカメラ,赤
外線カメラ,X線カメラなどの撮像装置や、レーザ光や
赤外線光などを使った光学センサ、あるいは機械式の接
触センサなどのように、バッドマークを検出できるもの
であれば種々のものを用いることが可能である。
着剤付着ユニット40から搬送されてきた基板1を水平
姿勢で保持する可動テーブル51と、接着剤が付着され
た基板1のボンディング部位にチップ6を仮圧着する仮
圧着ヘッド52と、仮圧着時に基板1とチップ6との位
置合わせを行う上下2方向の認識視野をもつ2視野の認
識手段53とを備えている。また、仮圧着ヘッド52の
下方にバックアップ55が固定設置されている。可動テ
ーブル51は、基板1を吸着保持する基板保持ステージ
54を備え、この基板保持ステージ54が水平2軸
(X,Y)方向、上下(Z)方向、およびZ軸周り
(θ)方向に、それぞれ移動自在に構成されている。こ
の基板保持ステージ54は、例えば、図1に示すよう
に、基板1の周囲3辺を支持する「コ」の字形状のもの
としており、基板1を水平に支持する。さらに、この基
板保持ステージ54を、4辺を支持する「ロ」の字形状
など枠型基板保持ステージにして基板1を保持する形態
としても良い。なおこの実施例では、基板保持ステージ
54の基板1の保持構造は吸着式としているが、吸着式
に限らず、可動ツメを使った機械式保持、静電気を使っ
た静電吸着、磁石を使った磁気吸着など、任意の保持構
造を用いることができる。
チップ供給ユニット30のスライダー34で移送されて
きたチップ6を下端に吸着保持し、このチップ6を加熱
して所定圧力で基板1のボンディング部位に押し付け
る。これにより接着剤が半硬化状態になって、チップ6
が基板1に仮圧着される。仮圧着ヘッド52のチップ保
持構造は吸着式に限らず、可動ツメを使った機械式保
持、静電気を使った静電吸着、磁石を使った磁気吸着な
ど、任意の保持構造を用いることができる。
Y)方向および上下(Z)方向に移動可能であって、仮
圧着ヘッド52に吸着保持されたチップ6の認識マーク
と、バックアップ55上に移送された基板1の認識マー
クとをそれぞれ認識して、両認識マークの位置ズレを検
出する。この位置ズレを無くすように仮圧着時に可動テ
ーブル51がX,Y,およびθ方向に駆動制御される。
なお、2視野の認識手段53は、例えば、CCDカメ
ラ、赤外線カメラ、X線カメラ、センサなど種類に関係
なく認識マークを認識できる全ての形態(手段)を示
す。さらに、動作状態も平行移動制御および昇降制御だ
けでなく、平行制御のみ、昇降制御のみ、回転制御の
み、平行制御および回転制御、昇降制御および回転制
御、平行移動制御および昇降制御および回転制御などど
の様な形態に設けても良い。
0から搬送されてきた基板1を水平姿勢で保持する可動
テーブル61と、基板1のボンディング部位に仮圧着さ
れたチップ6を加熱・加圧して本圧着する複数個(例え
ば、4個)の本圧着ヘッド62とを備えている。本圧着
ヘッド62の下方にバックアップ63が固定設置されて
いる。また、可動テーブル61は、仮圧着ユニット50
の可動テーブル51と同様の基板保持ステージ64を備
えている。さらに、本圧着ユニット60は、本圧着ヘッ
ド62でチップ6を加圧するときに、基板1に付着され
た接着剤が本圧着ヘッド62に付くのを防止するため
に、フッ素樹脂製の保護テープTを供給する機構を備え
ている。保護テープTは、本圧着ユニット60の本体フ
レームに取り付けられた供給ローラ65から繰り出され
て、巻き取りローラ66に巻き取られる。この基板保持
ステージ64は、例えば、図1に示すように、基板1の
周囲3辺を支持する「コ」の字形状のものとしており、
基板1を水平に支持する。さらに、この基板保持ステー
ジ64を、4辺を支持する「ロ」の字形状など枠型基板
保持ステージにして基板1を保持する形態としても良
い。なおこの実施例では、基板保持ステージ64の基板
1の保持構造は吸着式としているが、吸着式に限らず、
可動ツメを使った機械式保持、静電気を使った静電吸
着、磁石を使った磁気吸着など、任意の保持構造を用い
ることができる。
た複数枚の基板1を一定間隔で多段に収納する基板収納
マガジン71と、この基板収納マガジン71に基板1を
順に収納する昇降および水平移動可能な昇降テーブル7
2とを備えている。この基板収納マガジン71に代え
て、基板供給ユニット20で説明したと同様に、トレイ
構造の収納構造を備えてもよい。また、基板供給ユニッ
ト20と基板収納ユニット70とは必ずしも個別である
必要はなく、これらを単一のユニットにして、チップが
実装された基板1を元の基板供給ユニットに戻すように
してもよい。
10の長手方向に配設されたレール81と、このレール
81に沿って走行する昇降自在のL形アーム82と、こ
のアーム82の先端に取り付けられて基板1を吸着保持
する基板保持具83とを備えている。なお、基板搬送機
構80A〜80Dの基板1の保持構造は吸着式に限ら
ず、可動ツメを使った機械式保持、静電気を使った静電
吸着、磁石を使った磁気吸着など、任意の保持構造を用
いることができる。
ィング装置の動作、特に、本発明の要部である基板1上
の不良箇所を外して接着剤を付着してチップ6を実装す
る動作を、図1〜図4を参照しながら説明する。図4
は、本実施例に係るチップボンディング装置の制御系の
概略構成を示したブロック図である。なお、この図4に
は、X方向を斜め方向に図示しているが、このX方向は
図4紙面に垂直方向であることを示す。
は、基板供給ユニット20から処理対象の基板1を取り
出して、この基板1を接着剤付着ユニット40に搬送す
る。具体的には、この基板1は、可動テーブル41の基
板保持ステージ43上に移載されて吸着保持される。基
板保持ステージ43は、テーブル駆動機構47によっ
て、前方(Y方向)に、すなわち、接着剤付着ヘッド4
2とバックアップ44との間の方に向かって移動され
る。接着剤付着ヘッド42の可動テーブル41側に設け
られたバッドマーク検出器45は、図3に示すように、
その下方位置に移動してくる基板1のボンディング部位
1aにバッドマークが付けられているかどうかを、基板
1の上方位置から検出する。
クの検出結果は、図4に示すように、接着剤付着ユニッ
ト40の制御部46に与えられる。制御部46は、バッ
ドマーク検出器45からのバッドマークの検出結果に基
づいて、テーブル駆動機構47と接着剤付着ヘッド42
とを制御する。具体的には、制御部46は、バッドマー
クの検出結果を受け取ると、テーブル駆動機構47を制
御して、基板保持ステージ43をさらに前進させて、バ
ッドマーク有無を検出したボンディング部位1aの下側
をバックアップ44上に載せて基板1が水平に支持され
る。そして、制御部46は、基板1のボンディング部位
1aのうちでバッドマークが付けられた箇所には接着剤
を付着しないように接着剤付着ヘッド42を制御し、基
板1のボンディング部位1aのうちでバッドマークが付
けられていない箇所には接着剤を付着するように、接着
剤付着ヘッド42を制御する。具体的には、2個の接着
剤付着ヘッド42のうちで接着剤の付着が指示された接
着剤付着ヘッド42を基板1の方に下降させて、この基
板1のバッドマークが付けられていないボンディング部
位1a上に接着剤が転写される。この制御部46は、本
発明における接着剤付着用制御手段に相当する。なお、
接着剤付着ヘッド42がボンディング部位1aの上方に
位置しているときには、バッドマーク検出器45は次の
ボンディング部位1aの上方に位置しており、バッドマ
ーク検出器45はその下方位置のボンディング部位1a
にバッドマークが付けられているかどうかを検出してい
る。
ィング部位1aにおけるバッドマーク有無の検出と、そ
の結果に基づいた接着剤の付着とを同時に行うようにし
てるが、予め基板1の全てのボンディング部位1aにつ
いてバッドマークの有無を検出しておいてから、その基
板1の全ボンディング部位についてのバッドマーク有無
の検出結果に基づいて、基板1の該当するボンディング
部位について連続して接着剤を付着するようにしてもよ
い。
において該当する箇所、すなわち、基板1のボンディン
グ部位1aのうちでバッドマークが付けられていない箇
所に対して接着剤の転写が終わると、基板保持ステージ
43が基板1の受け渡し位置に水平移動する。
送機構80Bによって仮圧着ユニット50に搬送され
る。基板1の搬送に同期して、接着剤付着ユニット40
の制御部46は、その基板1の全ボンディング部位につ
いてのバッドマーク有無の検出結果を送信部48を介し
て仮圧着ユニット50に送る。仮圧着ユニット50は、
その基板1の全ボンディング部位についてのバッドマー
ク有無の検出結果を受信部56を介して制御部57に取
り込む。
可動テーブル51の基板保持ステージ54上に移載され
て吸着保持される。基板保持ステージ54が前方(Y方
向)に移動して、基板1のボンディング部位1aをバッ
クアップ55上に位置させる。このとき、図4に示し
た、仮圧着ユニット50の制御部57は、接着剤付着ユ
ニット40から送信されてきた基板1の全ボンディング
部位についてのバッドマーク有無の検出結果を参照し
て、接着剤が付着された基板1のボンディング部位をバ
ックアップ55上に載せてこの基板1を水平に支持する
ようにテーブル駆動機構58を制御する。このように仮
圧着ユニット50では、基板1のボンディング部位にお
けるバッドマーク有無の検出を行わずに、接着剤付着ユ
ニット40から送信された検出結果を利用しているの
で、バッドマーク有無の検出に伴う処理効率の低下を回
避することができる。
プ保持具33がチップトレイ31からチップ6を取り出
してスライダー34に受け渡す。スライダー34はチッ
プ6を仮圧着ヘッド52の下方にまで移送し、このチッ
プ6を仮圧着ヘッド52が吸着保持する。続いて、2視
野の認識手段53が仮圧着ヘッド52と、バックアップ
55で支持されたボンディング部位との間に進出してき
て、仮圧着ヘッド52に吸着保持されたチップ6と基板
1との位置ズレを検出する。この位置ズレを無くすよう
に可動テーブル51がX,Yおよびθ方向に制御され
て、チップ6と基板1との位置合わせが行われる。
53は元の位置にまで後退する。続いて、制御部57
は、仮圧着ヘッド52を下降させて、接着剤が付着され
た基板1のボンディング部位にチップ6を仮圧着するよ
う制御する。この制御部57は、本発明におけるチップ
圧着用制御手段に相当する。なお、接着剤が付着された
基板1の残りのボンディング部位についても、上述の場
合と同様にチップ6の仮圧着が行われる。このように、
基板1の全ボンディング部位において該当する箇所、す
なわち、基板1のボンディング部位のうちで接着剤が付
着された全ボンディング部位に対してチップ6の仮圧着
が行われる。
基板1のボンディング部位におけるバッドマーク有無の
検出を行わずに、接着剤付着ユニット40から送信され
た検出結果を利用しているので、バッドマーク有無の検
出に伴う処理効率の低下を回避することができ、バッド
マークが付けられた不良箇所にチップを仮圧着すること
が防止できる。
テージ54が基板1の受け渡し位置に水平移動する。受
け渡し位置に移動した基板1は基板搬送機構80Cによ
って本圧着ユニット60に搬送される。基板1の搬送に
同期して、仮圧着ユニット50の制御部57は、接着剤
付着ユニット40から送られてきた基板1の全ボンディ
ング部位についてのバッドマーク有無の検出結果を送信
部59を介して、さらに本圧着ユニット60に送る。本
圧着ユニット60は、その基板1の全ボンディング部位
についてのバッドマーク有無の検出結果を受信部67を
介して制御部68に取り込む。
は、可動テーブル61の基板保持ステージ64上に移載
されて吸着保持される。基板保持ステージ64が前方
(Y方向)に移動して、基板1のボンディング部位をバ
ックアップ63上に位置させる。このとき、仮圧着ユニ
ット50で説明したと同様に、本圧着ユニット60の制
御部68は、仮圧着ユニット50から送信されてきた基
板1の全ボンディング部位についてのバッドマーク有無
の検出結果を参照して、チップ6が仮圧着された基板1
のボンディング部位をバックアップ63上に載せてこの
基板1を水平に支持するようにテーブル駆動機構69を
制御する。このように本圧着ユニット60では、基板1
のボンディング部位におけるバッドマーク有無の検出を
行わずに、仮圧着ユニット50から送信された検出結果
を利用しているので、バッドマーク有無の検出に伴う処
理効率の低下を回避することができる。
ング部位がバックアップ63で水平に支持されると、制
御部68は、4個の本圧着ヘッド62のうちで本圧着が
指示された本圧着ヘッド62を下降させて、仮圧着され
たチップ6を保護テープTを介して加熱・加圧するよう
制御する。これによりチップ6のバンプが接着剤(異方
性導電膜)を介して基板1の電極に電気的に接続する。
チップ6が仮圧着された基板1の残りのボンディング部
位についても、上述の場合と同様にして、チップ6の本
圧着を行う。このように、基板1の全ボンディング部位
において該当する箇所、すなわち、基板1のボンディン
グ部位のうちでチップ6が仮圧着されたボンディング部
位に対してチップ6の本圧着が行われる。この制御部6
8は、本発明におけるチップ圧着用制御手段に相当す
る。
基板1のボンディング部位におけるバッドマーク有無の
検出を行わずに、仮圧着ユニット50から送信された検
出結果を利用しているので、バッドマーク有無の検出に
伴う処理効率の低下を回避することができ、バッドマー
クが付けられた不良箇所であってチップが仮圧着されて
いない箇所を本圧着することが防止できる。
テージ64が基板1の受け渡し位置に水平移動する。受
け渡し位置に移動した基板1は基板搬送機構80Dによ
って基板収納ユニット70に搬送されて基板収納マガジ
ン71に収納される。
る。なお、ある基板1が仮圧着ユニット50でチップ6
を仮圧着されている間に、接着剤付着ユニット40では
次の基板1の全ボンディング部位についてのバッドマー
ク有無の検出が行われて、この基板1のボンディング部
位のうちでバッドマークが付けられていない箇所に接着
剤が転写されている。このように各ユニットでは基板1
への接着剤の転写、チップ6の仮圧着、チップ6の本圧
着が並行して行われている。そして、接着剤付着ユニッ
ト40では各基板1ごとにそのボンディング部位につい
てのバッドマーク有無の検出が行われ、その検出結果は
基板1の搬送に同期して、仮圧着ユニット50および本
圧着ユニット60に順に送信されて、基板1の不良箇所
を外してチップ6を仮圧着,本圧着することに利用され
る。
ィング装置では、接着剤付着ユニット40でのみ基板1
の不良箇所、すなわち、基板1の全ボンディング部位に
バッドマークが付けられているかどうかを検出し、その
検出結果を仮圧着ユニット50および本圧着ユニット6
0に送信して、基板1の不良箇所を外してチップ6を仮
圧着,本圧着することに利用しているので、基板1の不
良箇所検出に伴う処理効率の低下を最小限に抑えること
ができ、基板1のボンディング部位のうちで不良箇所を
外した所定箇所に接着剤を付着してチップ6を圧着して
いるので、接着剤やチップ6などの材料の無駄も省くこ
とができる。しかも、接着剤付着ユニット40では、複
数個の接着剤付着ヘッド42を使って基板1に接着剤を
付着することにより、接着剤付着ユニット40の処理効
率を向上させているので、基板の不良箇所検出に伴って
装置のタクトタイムが長くなるのを回避することができ
る。また、各接着剤付着ヘッド42毎にバッドマーク検
出器45を備えているので、基板1の不良箇所の検出を
効率よく行うことができ、接着剤付着ユニット40のタ
クトタイムを低減することができ、装置全体としてのタ
クトタイムを低減することができる。また、複数個の本
圧着ヘッド62を使って、基板1へのチップ6の本圧着
を効率よく行っているので、接着剤付着ユニット40で
基板1上の不良箇所を検出しても、装置全体としてのタ
クトタイムの低下を抑制することができる。
うに変形実施することができる。 (1)上記実施例では、基板1の周囲3辺を支持する
「コ」の字形状の基板保持ステージ43,54,64を
用いて基板1を水平に支持しているが、本実施例の各ユ
ニットにおける基板保持手段は上記例に限定されない。
例えば、図5に示すように、基板1を片持ち支持する基
板保持ステージ43Aを用いて基板1を水平に支持する
ようにしてもよい。このような例では、基板保持ステー
ジ43Aから延び出た基板1の一端側にボンディング部
位1aが設けられており、そのボンディング部位1aに
おけるバッドマークの有無を検出し、その検出結果に基
づいて接着剤の付着やチップ6の圧着を行うように制御
すればよい。なお、基板保持ステージ43AをZ軸周り
(θ)方向に回転させる必要がある場合にのみ、このZ
軸周り(θ)方向に回転させる回転機構を設ければよ
い。
0,60ごとに制御部46,57,68を設けて、基板
上の不良箇所の検出結果を次段ユニットの制御部へ送信
するようにしたが、図6に示すように、各ユニット4
0,50,60が共通する単一の制御部90で制御され
る場合、接着剤付着ユニット40で得られた基板上の不
良箇所の検出結果Sは制御部90に接続されたメモリ9
1内で送信(転送)される。すなわち、接着剤付着ユニ
ット40で検出された基板上の不良箇所の検出結果S
は、メモリ91内の第1ワークエリア91aに格納され
て、接着剤付着ユニット40における基板上の不良箇所
を外した箇所に接着剤を付着する制御に用いられる。そ
して、基板1が次段の仮圧着ユニット50に搬送される
とともに、第1ワークエリア91aに格納されていた基
板上の不良箇所の検出結果が、仮圧着ユニット50用の
第2ワークエリア91bに転送され、仮圧着ユニット5
0における基板上の不良箇所を外した箇所にチップ6を
仮圧着する制御に利用される。同様に、基板1が本圧着
ユニット60に搬送されるときに、第2ワークエリア9
1bに格納されていた基板上の不良箇所の検出結果が、
本圧着ユニット60用の第3ワークエリア91cに転送
される。本発明は、このようなメモリ内における基板上
の不良箇所の検出結果の転送(送信)も含む。
めに接着剤付着ユニット40に接着剤付着ヘッド42を
2個設けているが、処理効率を上げる必要がない場合に
は接着剤付着ヘッド42を1個としてもよいし、さらに
処理効率を上げるために接着剤付着ヘッド42を3個以
上設けるようにしてもよい。
めに圧着ユニットを仮圧着ユニット50と本圧着ユニッ
ト60との2つのユニットに分割したが、チップの位置
合わせと電気的接続とを一つの圧着ユニットで行うよう
にしてもよい。
ーク検出器45で基板1の全ボンディング部位のバッド
マークの有無を検出しているが、単一のバッドマーク検
出器45で基板1の全ボンディング部位のバッドマーク
の有無を検出してもよい。
器45は、基板1のボンディング部位におけるバッドマ
ークの有無を、基板1のチップ実装面側から検出するよ
うに配設されているが、基板1のチップ実装面側とは反
対側である基板1の裏面側からするように配設してもよ
い。この場合は、基板1の裏面側のスペースを利用して
基板1上の不良箇所が検出できる。なおこの場合は、基
板1の裏面側からバッドマークを検出できることが前提
条件となる。例えば、基板1のチップ実装面側に付けら
れたバッドマークが基板1の裏面側から透かして認識で
きる程度の透明性を有する基板1を採用したり、あるい
は、基板1の裏面側にバッドマークを付けていることが
必要である。
ング部位におけるバッドマークの有無を検出した結果の
みを仮圧着,本圧着ユニット50,60に送信している
が、基板1上に付着された接着剤の不良箇所を検出する
接着剤不良検出器を接着剤付着ユニット40に設け、接
着剤付着ユニット40の送信部48で、バッドマーク検
出器45で検出した基板上の不良箇所、すなわち、バッ
ドマークが付けられたボンディング部位と、接着剤不良
検出器で検出した接着剤の不良箇所との各検出結果を仮
圧着,本圧着ユニット50,60に送るようにしてもよ
い。なお、この接着剤不良検出器としては、例えば、ア
ライメントカメラ,CCDカメラ,赤外線カメラ,X線
カメラなどの撮像装置や、レーザ光や赤外線光などを使
った光学センサなどのように、基板1上に付着された接
着剤の不良箇所を検出できるものであれば種々のものを
用いることが可能である。この場合では、基板1のバッ
ドマークが付けられたボンディング部位に接着剤を付着
することや、バッドマークが付けられたボンディング部
位並びに接着剤の付着不良であるボンディング部位にチ
ップ6を装着することが防止でき、圧着工程における処
理効率の低下を最小限に抑えることができ、材料の無駄
を省くことができる。また、バッドマーク検出と接着剤
不良検出とを、同一の検出手段(上述したような撮像装
置や光学センサなど)によって行う場合では、二種類の
検出手段を設けなくとも、単一の検出手段で基板上の不
良箇所とこの基板上に付着された接着剤の不良箇所とが
検出できる。
メントマーク異常やチップ6の仮圧着不良を検出してい
ないが、基板1上のアライメントマーク異常箇所または
基板1上に仮圧着されたチップ6の仮圧着不良箇所の少
なくともいずれかを検出する不良検出器を仮圧着ユニッ
ト50に設け、仮圧着ユニット50の送信部59で、バ
ッドマーク検出器45で検出した基板上の不良箇所と、
仮圧着不良箇所または基板1上のアライメントマーク異
常箇所のうちで不良検出器で検出した不良箇所との各検
出結果を本圧着ユニット60に送るようにしてもよい。
なお、この不良検出器としては、例えば、アライメント
カメラ,CCDカメラ,赤外線カメラ,X線カメラなど
の撮像装置や、レーザ光や赤外線光などを使った光学セ
ンサなどのように、基板1上のアライメントマーク異常
箇所や基板1上に仮圧着されたチップ6の仮圧着不良箇
所を検出できるものであれば種々のものを用いることが
可能である。この場合では、基板1上のアライメントマ
ーク異常箇所にチップ6を仮圧着することや仮圧着不良
箇所のチップ6を本圧着することを防止でき、圧着工程
における処理効率の低下を抑えることができ、材料の無
駄を省くことができる。また、複数個の本圧着ヘッド6
2を使って、基板1へのチップ6の本圧着を効率よく行
っているので、接着剤付着ユニット40で基板1上の不
良箇所を検出したり、仮圧着ユニット50で基板1上の
アライメントマーク異常箇所や仮圧着不良箇所を検出し
ても、装置全体としてのタクトタイムの低下を抑制する
ことができる。
ト40で得られた基板1の不良箇所の検出結果を、仮圧
着ユニット50を介して本圧着ユニット60に送るよう
にしたが、その検出結果を仮圧着ユニット50および本
圧着ユニット60に直接に送信するようにしてもよい。
得られた基板の不良箇所の検出結果を、必ずしもユニッ
ト間のデータ送信あるいはメモリ内のデータ転送によっ
て各圧着ユニットに与える必要はない。例えば、図6の
例で説明すると、接着剤付着ユニット40で得られた基
板1の不良箇所の検出結果をメモリ91内の特定のエリ
アに格納しておき、仮圧着ユニット50および本圧着ユ
ニット60の各制御過程で前記特定のエリアに格納され
た検出結果を参照するようにしてもよい。
基板搬送機構の配置や構成は上記実施例のものに限定さ
れず、種々変更実施可能である。例えば、複数個の基板
保持具を備えた基板搬送機構をZ軸周りに回転可能に構
成し、この基板搬送機構の周りに、基板供給ユニット、
接着剤付着ユニット、仮圧着ユニット、本圧着ユニッ
ト、および基板収納ユニットを順に配置するようにして
もよい。このような例においても、接着剤付着ユニット
で基板上の不良箇所を検出し、その検出結果を基板の搬
送に同期させて次段の仮圧着ユニットおよび本圧着ユニ
ットに順に送信するのが好ましい。
によれば次の効果を奏する。請求項1に記載の発明によ
れば、比較的に処理効率の高い接着剤付着工程では、基
板上の不良箇所を検出して、その検出した基板上の不良
箇所を外して接着剤を付着し、接着剤付着工程と比べて
処理効率の低い圧着工程では、基板上の不良箇所を検出
することなく、接着剤付着工程で検出された検出結果に
基づいて基板の不良箇所を外してチップを圧着している
ので、圧着工程における処理効率の低下を最小限に抑え
ることができ、材料の無駄も省くことができる。したが
って、基板上の不良箇所を避けてチップを実装するにあ
たり、処理効率を向上させることができ、材料の無駄も
省くことができる。
着剤付着ユニットの基板不良検出手段で基板上の不良箇
所を検出した結果を、次段の圧着ユニットで利用してい
るので、圧着ユニットで基板上の不良箇所を検出する必
要がなく、基板上の不良箇所の検出に伴う処理効率の低
下を最小限に抑えることができ、基板不良検出手段から
の検出結果に基づいて、基板のボンディング部位のうち
で不良箇所を外した所定箇所に接着剤を付着してチップ
を圧着しているので、材料の無駄も省くことができる。
数個の接着剤付着ヘッドを使って、基板への接着剤の付
着を効率よく行っているので、接着剤付着ユニットで基
板上の不良箇所を検出しても、装置全体としてのタクト
タイムの低下を抑制することができる。
数個の接着剤付着ヘッドを使って基板へ接着剤の付着を
効率よく行い、さらに、これらの各接着剤付着ヘッド毎
に設けられた基板不良検出手段を使って基板上の不良箇
所の検出を効率よく行っているので、接着剤付着ユニッ
トのタクトタイムを低減することができ、装置全体とし
てのタクトタイムを低減することができる。
着剤付着ユニットで検出された基板上の不良箇所の検出
結果を次段の仮圧着ユニットで利用するとともに、その
検出結果をさらに本圧着ユニットでも利用しているの
で、仮圧着ユニットおよび本圧着ユニットで基板上の不
良箇所を検出する必要がなく、基板上の不良箇所の検出
に伴う処理効率の低下を一層抑えることができる。
着剤付着ユニットは、基板上に付着された接着剤の不良
箇所を検出する接着剤不良検出手段を備え、圧着ユニッ
トは、接着剤付着ユニットの基板不良検出手段で検出し
た基板上の不良箇所と、接着剤付着ユニットの接着剤不
良検出手段で検出した接着剤の不良箇所との各検出結果
に基づいて、基板上の不良箇所を外してチップを圧着す
るので、基板上の不良箇所に接着剤を付着することや、
基板上の不良箇所並びに接着剤の付着不良箇所にチップ
を装着することが防止され、圧着工程における処理効率
の低下を最小限に抑えることができ、材料の無駄も省く
ことができる。
圧着ユニットは、基板上のアライメントマーク異常箇所
または基板上に仮圧着されたチップの仮圧着不良箇所の
少なくともいずれかを検出する不良検出手段を備え、基
板上のアライメントマーク異常箇所を検出した場合には
その異常箇所を外してチップを仮圧着し、本圧着ユニッ
トは、接着剤付着ユニットの基板不良検出手段で検出し
た基板上の不良箇所と、仮圧着不良箇所またはアライメ
ントマーク異常箇所のうちで不良検出手段で検出した不
良箇所との各検出結果に基づいて、基板上の不良箇所を
外してチップを本圧着するので、基板上のアライメント
マーク異常箇所にチップを仮圧着することや、仮圧着不
良箇所のチップを本圧着することが防止でき、圧着工程
における処理効率の低下を抑えることができ、材料の無
駄も省くことができる。
板不良検出手段は、基板上の不良箇所をこの基板のチッ
プ実装面側から検出するように配設されているので、基
板のチップ実装面側のスペースを利用して基板上の不良
箇所を検出できる。
板不良検出手段は、基板上の不良箇所を、チップ実装面
とは反対側である基板の裏面側から検出するように配設
されているので、基板の裏面側のスペースを利用して基
板上の不良箇所を検出できる。
基板上の不良箇所と、この基板上に付着された接着剤の
不良箇所とを、同一の検出手段によって検出しているの
で、二種類の検出手段を設けなくとも、単一の検出手段
で基板上の不良箇所とこの基板上に付着された接着剤の
不良箇所とを検出することができる。
複数個の本圧着ヘッドを使って、基板へのチップの本圧
着を効率よく行っているので、接着剤付着ユニットで基
板上の不良箇所を検出したり、仮圧着ユニットで基板上
のアライメントマーク異常箇所や仮圧着不良箇所を検出
しても、装置全体としてのタクトタイムの低下を抑制す
ることができる。
例の概略構成を示した斜視図である。
接着剤付着との様子を示す説明図である。
る。
マーク検出結果をメモリ内で転送する様子を示した図で
ある。
Claims (11)
- 【請求項1】 基板のボンディング部位の所定箇所に接
着剤を付着させる接着剤付着工程と、接着剤が付着され
た基板上の箇所にチップを圧着する圧着工程とを備えた
チップボンディング方法において、 接着剤付着工程では、基板上の不良箇所を検出して、そ
の検出した基板上の不良箇所を外して接着剤を付着し、 圧着工程では、接着剤付着工程で検出された検出結果に
基づいて、基板上の不良箇所を外してチップを圧着する
ことを特徴とするチップボンディング方法。 - 【請求項2】 基板のボンディング部位の所定箇所に接
着剤を付着させる接着剤付着ユニットと、接着剤が付着
された基板上の箇所にチップを圧着する圧着ユニットと
を備えたチップボンディング装置において、 接着剤付着ユニットは、基板上の不良箇所を検出する基
板不良検出手段と、その検出結果に基づいて基板のボン
ディング部位のうちで不良箇所を外した所定箇所に接着
剤を付着するように制御する接着剤付着用制御手段とを
備え、 圧着ユニットは、接着剤付着ユニットで得られた検出結
果に基づいて、基板上の不良箇所を外してチップを圧着
するように制御するチップ圧着用制御手段を備えている
ことを特徴とするチップボンディング装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のチップボンディング装
置において、 接着剤付着ユニットは、基板上へ接着剤を付着させる複
数個の接着剤付着ヘッドを備えていることを特徴とする
チップボンディング装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載のチップボンディング装
置において、 接着剤付着ユニットは、基板上の不良箇所を検出する基
板不良検出手段を、各接着剤付着ヘッド毎に備えている
ことを特徴とするチップボンディング装置。 - 【請求項5】 請求項2から請求項4のいずれかに記載
のチップボンディング装置において、 圧着ユニットは、接着剤が付着された基板上の箇所にチ
ップを仮圧着する仮圧着ユニットと、仮圧着されたチッ
プと基板とを本圧着する本圧着ユニットとから構成さ
れ、 仮圧着ユニットは、接着剤が付着された基板上へチップ
を仮圧着する際に、接着剤付着ユニットで得られた検出
結果に基づいて、基板上の不良箇所を外してチップを仮
圧着し、 本圧着ユニットは、仮圧着されたチップを基板に本圧着
する際に、接着剤付着ユニットで得られた検出結果に基
づいて、基板上の不良箇所を外してチップを本圧着する
ことを特徴とするチップボンディング装置。 - 【請求項6】 請求項2から請求項5のいずれかに記載
のチップボンディング装置において、 接着剤付着ユニットは、基板上に付着された接着剤の不
良箇所を検出する接着剤不良検出手段を備え、 圧着ユニットは、接着剤付着ユニットの基板不良検出手
段で検出した基板上の不良箇所と、接着剤付着ユニット
の接着剤不良検出手段で検出した接着剤の不良箇所との
各検出結果に基づいて、基板上の不良箇所を外してチッ
プを圧着するように制御することを特徴とするチップボ
ンディング装置。 - 【請求項7】 請求項5に記載のチップボンディング装
置において、 仮圧着ユニットは、基板上のアライメントマーク異常箇
所または基板上に仮圧着されたチップの仮圧着不良箇所
の少なくともいずれかを検出する不良検出手段を備え、
基板上のアライメントマーク異常箇所を検出した場合に
はその異常箇所を外してチップを仮圧着し、 本圧着ユニットは、接着剤付着ユニットの基板不良検出
手段で検出した基板上の不良箇所と、仮圧着不良箇所ま
たはアライメントマーク異常箇所のうちで不良検出手段
で検出した不良箇所との各検出結果に基づいて、基板上
の不良箇所を外してチップを本圧着することを特徴とす
るチップボンディング装置。 - 【請求項8】 請求項2から請求項7のいずれかに記載
のチップボンディング装置において、 基板不良検出手段は、基板上の不良箇所をこの基板のチ
ップ実装面側から検出するように配設されていることを
特徴とするチップボンディング装置。 - 【請求項9】 請求項2から請求項7のいずれかに記載
のチップボンディング装置において、 基板不良検出手段は、基板上の不良箇所を、チップ実装
面とは反対側である基板の裏面側から検出するように配
設されていることを特徴とするチップボンディング装
置。 - 【請求項10】 請求項6に記載のチップボンディング
装置において、 基板上の不良箇所と、この基板上に付着された接着剤の
不良箇所とを、同一の検出手段によって検出することを
特徴とするチップボンディング装置。 - 【請求項11】 請求項5または請求項7に記載のチッ
プボンディング装置において、 本圧着ユニットは、仮圧着されたチップを基板に本圧着
させる複数個の本圧着ヘッドを備えていることを特徴と
するチップボンディング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2001106152A JP4523732B2 (ja) | 2001-04-04 | 2001-04-04 | チップボンディング装置 |
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