JP2002298779A - 冷陰極蛍光ランプ - Google Patents

冷陰極蛍光ランプ

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JP2002298779A
JP2002298779A JP2001097768A JP2001097768A JP2002298779A JP 2002298779 A JP2002298779 A JP 2002298779A JP 2001097768 A JP2001097768 A JP 2001097768A JP 2001097768 A JP2001097768 A JP 2001097768A JP 2002298779 A JP2002298779 A JP 2002298779A
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emitter
cathode fluorescent
cold cathode
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fluorescent lamp
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JP2001097768A
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Toshihiro Terada
年宏 寺田
Haruo Yamazaki
治夫 山崎
Hirobumi Yamashita
博文 山下
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子放射物質のランプ電圧低減効果が長期間
持続する冷陰極蛍光ランプを提供する。 【解決手段】 バルブ1の両端部に、放電空間側に開口
し内面にエミッタ8を被着した1対のホロー型電極6を
配置した冷陰極蛍光ランプにおいて、少なくとも一方の
ホロー型電極6の内側に、放電空間側に開口し表面に電
子放射物質を被着したホロー型電極7を配設する。これ
により、外側のホロー型電極6のみを有した従来構成の
ランプに比べて、内側のホロー型電極7への被着分だけ
増量できるのみならず、イオン衝撃等でエミッタ8が剥
離、飛散しても対向面に再付着させることができ、エミ
ッタ8の消耗を抑制できる。よって、エミッタ8を厚膜
化することなく、ホロー型電極7長を長くすることな
く、ランプ電圧低減効果を長時間持続させることが可能
になり、高効率・低消費電力、かつ長寿命の冷陰極蛍光
ランプを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
用バックライト等に使用される冷陰極蛍光ランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】冷陰極蛍光ランプは液晶ディスプレイ機
器のバックライト等に用いられている。しかし、冷陰極
蛍光ランプは陰極降下電圧が高く電極損失が大きいた
め、特にバッテリー駆動の携帯型液晶ディスプレイ機器
において、高効率化・低消費電力化の要望が強い。
【0003】電極損失の低減を図った冷陰極蛍光ランプ
に、特開昭64−33844号公報に開示されているよ
うな、電子放射物質(以下、エミッタと称する)を筒状
のホロー型電極の内面に被着したものが知られている。
【0004】エミッタは通常、バリウム、ストロンチウ
ム、カルシウム等の混合炭酸塩サスペンジョンを塗布
し、加熱分解して混合酸化物として被着させているが、
ホロー型電極の内面にあるため、点灯中のイオン衝撃に
よっても飛散、消耗し難い。
【0005】このようなエミッタを有したホロー型電極
を用いた場合、エミッタを有していないホロー型電極を
用いる場合に比べて、陰極降下電圧を40〜80V程度
低減することができ、その分だけランプ電圧を低減し、
高効率化・低消費電力化を達成できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような冷陰極蛍光ランプにおいても、ホロー型電極の
内面のエミッタが徐々に消耗するため、数千時間の点灯
後には陰極降下電圧の低減効果が消失し、ランプ電圧が
上昇してしまう。
【0007】その対策としてエミッタの被着量の増量が
考えられるが、単に増量したのでは厚膜化を来すことに
なり、活性化後に、またはランプの封止、排気中に、あ
るいはランプの搬送時に、振動等によってエミッタの剥
離、脱落が発生し、意図に反してランプ電圧低減効果を
損なう結果となった。
【0008】電極長を長くすることによってもエミッタ
を増量できるが、その分だけ非発光部が長くなってしま
うため、液晶ディスプレイの狭額縁化の観点から好まし
くない。
【0009】本発明は上記問題を解決するもので、電子
放射物質のランプ電圧低減効果が長期間持続する冷陰極
蛍光ランプを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ガラス管の両端部に、放電空間側に開口し
内面に電子放射物質を被着した1対のホロー型電極を配
置した冷陰極蛍光ランプにおいて、少なくとも一方のホ
ロー型電極の内側に、放電空間側に開口し表面に電子放
射物質を被着したホロー型電極を配設したことを特徴と
する。
【0011】これにより、外側のホロー型電極のみを有
した従来構成のランプに比べて、内側のホロー型電極へ
の被着分だけ増量できるのみならず、イオン衝撃等で電
子放射物質が剥離、飛散しても対向面に再付着させるこ
とができ、電子放射物質の消耗を抑制できる。よって、
電子放射物質を厚膜化することなく、電極長を長くする
ことなく、ランプ電圧低減効果を長時間持続させること
が可能になり、高効率化・低消費電力化を実現できる。
【0012】また本発明は、上記した冷陰極蛍光ランプ
において、外側のホロー型電極と内側のホロー電極との
間に1mm以上の間隙を設けたものである。これにより、
間隙内に十分に放電を入り込ませて、電子放射物質の効
果を発揮させることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形
態における冷陰極蛍光ランプの一端部を示す。この冷陰
極蛍光ランプでは、図示しない他端部も同一構造であ
る。
【0014】ホウケイ酸ガラス製のバルブ1には、内面
に蛍光体層2が形成され、端部に電極3が内設されてお
り、電極3に接続された導入線4の周りのバルブ1の開
口端はガラスビーズ5で封止されている。
【0015】電極3は、有低筒状の第1のホロー型電極
6と第2のホロー型電極7とを同心状に配置し、かつ各
開口端を放電空間側に向けて配置した構成である。導入
線4は、外側のホロー型電極6の底部に形成された貫通
孔6aに嵌入され、内側のホロー型電極6ホロー型電極
7の底部外面に当接していて、前記貫通孔6aに臨んだ
ホロー型電極6の内周部とホロー型電極7の底部外面と
に対してレーザー溶接され一体化されている。
【0016】ホロー型電極6の内周面とホロー型電極7
の内外周面とホロー型電極6の内部に位置する導入線4
の外周面とには、電子放射性物質からなるエミッタ8が
被着されている。ホロー型電極6の内周面とホロー型電
極7の外周面との間の間隙は1mm以上とされていて、こ
の間隙に十分に放電が入り込み、エミッタ効果が発揮さ
れるようになっている。ホロー型電極7の開口端は、ホ
ロー型電極6の開口端に対してランプ軸方向において同
位置(内側でもよい)に配置されている。
【0017】上記した冷陰極蛍光ランプの製造方法の概
略を説明する。電極3を構成しているホロー型電極6の
内周面とホロー型電極7の内外周面とホロー型電極6内
の導入線4の外周面とにエミッタ液を塗布し、空気中で
自然乾燥させ、ホロー型電極6の外面に付着したエミッ
タ液を布等で拭き取る。
【0018】この電極3を、図示を省略したカーボン製
のボード上に立てて石英管内に挿入し、その石英管を、
一端開口からアルゴンガスを毎分6リットルの割合で流
入しつつ、予め1100℃(活性化温度)に調節された
電気炉に入れ、15分間放置する。このようにすること
により、電極3の内面に付着した混合炭酸塩サスペンジ
ョンが加熱分解して混合酸化物となり、活性化されたエ
ミッタ8が被着した状態となる。
【0019】その後に、この電極3とバルブ1とガラス
ビーズ5とを用いて、常法により排気、封止を行い、冷
陰極蛍光ランプを構成する。この冷陰極蛍光ランプの寸
法および材料は以下の通りである。
【0020】バルブ1は外径8mm、内径7mmであり、電
極3の先端間距離は300mmである。バルブ1の内部に
は、Ar5%−Ne95%の混合ガスが12kPa の圧力
で封入されるとともに、水銀500μg が封入されてい
る。蛍光体層2は、(Y,Eu)23、(La,Ce,
Tb)PO4、(Ba,Eu)MgAl1017の3波長
型のものである。ホロー型電極6,7はともにニッケル
からなり、ホロー型電極6は外径5mm、内径4.7mm、
長さ5mmであり、ホロー型電極7は外径2mm、内径1.
7mm、長さ4mmである。エミッタ液には、炭酸バリウム
(BaC03)と炭酸ストロンチウム(SrC03)をモ
ル比1:1で混合した混合粉末10kgを、硝化綿と炭酸
ジエチルと蓚酸ジエチル(1265g,67.5L,12.5L)の
混合液20リットルに懸濁させた比重1.2の混合炭酸
塩サスペンジョンを用いた。この冷陰極蛍光ランプを本
発明ランプと称す。
【0021】比較のために従来型の冷陰極蛍光ランプを
構成した。図2に示した冷陰極蛍光ランプは、エミッタ
8を内面に被着したホロー型電極9(図1のホロー型電
極6と同一寸法、同一材料)のみを電極3としたこと以
外は、図1の本発明ランプと同等である。この冷陰極蛍
光ランプを従来ランプAと称す。この従来ランプAのエ
ミッタ被着量は本発明ランプの約半分であった。
【0022】図3に示した冷陰極蛍光ランプは、エミッ
タを被着しないホロー型電極10(図1のホロー型電極
6と同一寸法、同一材料)のみを電極3としたこと以外
は、図1の本発明ランプと同等である。この冷陰極蛍光
ランプを従来ランプBと称す。
【0023】上記した本発明ランプと従来ランプAと従
来ランプBをそれぞれ、高周波点灯回路(図示せず)を
用いて周波数60kHz 、ランプ電流5mAで点灯し、累積
点灯時間とランプ電圧との関係を調べた。結果を図4に
示す。実線は本発明ランプ、破線は従来ランプA、一点
鎖線は従来ランプBを示す。
【0024】図4から明らかなように、初期のランプ電
圧を比較すると、本発明ランプおよび従来ランプAは従
来ランプBより約60V低い。点灯中のランプ電圧の変
化を比較すると、従来ランプAでは3000時間程度か
ら急上昇し、5000時間程度で従来ランプBと同等と
なって、エミッタのランプ電圧低減効果の消失が認めら
れるのに対し、本発明ランプでは従来ランプAよりも緩
やかに上昇し、10000時間以上経過してもエミッタ
のランプ電圧低減効果が持続している。
【0025】本発明ランプのこの良好な結果は、従来ラ
ンプAに比べてエミッタの被着量が2倍近い量であるこ
とと、ホロー電極7の外面(あるいはホロー電極6の内
面)に被着したエミッタ8の一部がイオン衝撃による飛
散を受けても、ホロー電極6の内面(あるいはホロー電
極7の外面)に再付着するため、エミッタ8の消耗を抑
制できることとに依ると思われる。
【0026】なお、上記した本発明の冷陰極蛍光ランプ
は一例であり、これに限定されるものではない。たとえ
ばエミッタ8は、アルカリ土類金属(マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウム、バリウム)、アルカリ金属
(リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム)、ラン
タン、イットリウム、ランタンバリウム(LaB6)、
炭素、これらの酸化物、などの電子放射性物質の内の少
なくとも一種を主成分とすればよい。
【0027】ホロー電極6,7はともに、ニッケル、ニ
ッケル鉄合金、ニオビウム、モリブデン、タンタル及び
ステンレス等から選択して構成できる。また、内側のホ
ロー電極7は一方の電極3のみに配置してもよく、さら
にホロー電極7の一部にのみエミッタ8を被着させるよ
うにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、バルブの
両端部に配置する電極を、電子放射物質を内面に被着さ
せたホロー型電極とし、その内側にも同様のホロー型電
極を配設するようにしたので、内側にホロー型電極を配
設しない従来構成に比べて、非発光部を長くすることな
く、より多量の電子放射物質を保持することが可能にな
り、高効率・低消費電力でかつその効果を長時間持続で
きる冷陰極蛍光ランプを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における冷陰極蛍光ランプ
であって、エミッタを被着させた第1および第2のホロ
ー型電極を有した冷陰極蛍光ランプの端部構成図
【図2】従来の冷陰極蛍光ランプであって、エミッタを
内面に被着させたホロー型電極を有した冷陰極蛍光ラン
プの端部構成図
【図3】従来の冷陰極蛍光ランプであって、ホロー型電
極を有した冷陰極蛍光ランプの端部構成図
【図4】図1、図2、図3の冷陰極蛍光ランプにおける
累積点灯時間とランプ電圧との関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 バルブ 2 蛍光体層 3 電極 6 ホロー型電極 7 ホロー型電極 8 エミッタ(電子放射物質)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 博文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管の両端部に、放電空間側に開口
    し内面に電子放射物質を被着した1対のホロー型電極を
    配置した冷陰極蛍光ランプにおいて、少なくとも一方の
    ホロー型電極の内側に、放電空間側に開口し表面に電子
    放射物質を被着したホロー型電極を配設したことを特徴
    とする冷陰極蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 外側のホロー型電極と内側のホロー電極
    との間に1mm以上の間隙を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の冷陰極蛍光ランプ。
JP2001097768A 2001-03-30 2001-03-30 冷陰極蛍光ランプ Pending JP2002298779A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100350546C (zh) * 2005-04-14 2007-11-21 友达光电股份有限公司 冷阴极荧光灯
WO2009037883A1 (ja) * 2007-09-21 2009-03-26 Sharp Kabushiki Kaisha 冷陰極管ランプ、表示装置用照明装置、表示装置、テレビ受信装置
JP2009272196A (ja) * 2008-05-09 2009-11-19 Okaya Electric Ind Co Ltd 放電管及びその製造方法

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