JP2002298341A - 磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用マスター磁気情報担持体 - Google Patents

磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用マスター磁気情報担持体

Info

Publication number
JP2002298341A
JP2002298341A JP2001102196A JP2001102196A JP2002298341A JP 2002298341 A JP2002298341 A JP 2002298341A JP 2001102196 A JP2001102196 A JP 2001102196A JP 2001102196 A JP2001102196 A JP 2001102196A JP 2002298341 A JP2002298341 A JP 2002298341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
information carrier
recording medium
master
magnetic recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001102196A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Saito
明 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2001102196A priority Critical patent/JP2002298341A/ja
Publication of JP2002298341A publication Critical patent/JP2002298341A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク外周にパーティクルなどの大小
様々なサイズの異物が付着していても、マスター磁気情
報担持体と磁気ディスクとの密着性への影響を最小にす
るような磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用
マスター磁気情報担持体を提供する。 【解決手段】 マスター磁気情報担持体の最外周部分の
表面高さをその溝の底面高さより低く設定するか、マス
ター磁気情報担持体の径寸法を磁気記録媒体の径寸法よ
り小さく設定することにより、マスター磁気情報担持体
と磁気ディスクとのそれぞれの最外周部分を密着させな
い基板構造を実現することによって、上述の課題を解決
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、現在コンピュータ
の外部記録装置として主流となっているハードディスク
ドライブを始めとして様々な磁気記録装置に用いられて
いる磁気記録媒体の表面に、サーボ信号、アドレス信号
または再生クロック信号等のプリフォーマット情報を、
マスター磁気情報担持体から効率的に転写する磁気転写
方法および該磁気転写用のマスター磁気情報担持体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ハードディスクドライブ
装置などの磁気記録装置に用いられている磁気記録ディ
スク(磁気記録媒体)の表面には、磁気記録ヘッドとデ
ィスク表面のデータトラックとの相対位置を検出するた
めのトラッキング用サーボ信号、アドレス信号または再
生クロック信号等のプリフォーマット情報が一定の角度
間隔で記録されたプリフォーマット領域が設けられてい
る。この領域によって、ディスクへのデータ記録とディ
スクからのデータ再生を行う磁気記録ヘッドは、一定時
間間隔で自分の位置を自動検出している。
【0003】前述のプリフォーマット情報の磁気ディス
クへの書き込みは、最近では、プリフォーマット情報を
マスター信号として磁気的に担持しているマスター磁気
情報担持体を用いて、この担持体から前記プリフォーマ
ット情報を磁気記録媒体に磁気的に転写することによ
り、実現している。
【0004】このマスター磁気情報担持体を用いたプリ
フォーマット情報の磁気記録媒体への磁気転写工程を、
図1(a)〜図1(f)を参照しながら、説明する。
【0005】(a) スピンドル1に取り付けられた磁
気ディスク2の表面にマスター磁気情報担持体3を密着
するために該マスター磁気情報担持体3を接近させる。
この場合のマスター磁気情報担持体3は保持シャフト4
に空気吸引により固定されており、この接近動作は、磁
気ディスク2を支えているスピンドル1の中央からマス
ター磁気情報担持体3に向けて圧縮空気を噴出させた状
態で行われる。このため、マスター磁気情報担持体3
は、圧縮空気により磁気ディスク2の表面直上に浮遊し
た状態で保持されることになる。なお、前記スピンドル
1と保持シャフト4とは、ともに圧縮空気の噴出と空気
の吸引動作とを切り替えて行うことができるようになっ
ている。
【0006】(b) 磁気転写用磁石5を、マスター磁
気情報担持体3の上に降下させる。磁石5の降下開始と
ほぼ同時に、スピンドル1からの圧縮空気を止める。そ
の結果、マスター磁気情報担持体3は磁気ディスク2上
にソフトランディングする。
【0007】(c) スピンドル1を吸引動作にさせ
て、マスター磁気情報担持体3を磁気ディスク2に密着
させる。この後、マスター磁気情報担持体3を固定シャ
フト4から圧縮空気を噴出させて該保持シャフト4から
切り離す。この一連の動作により、スピンドル1によっ
て、マスター磁気情報担持体3は、磁気ディスク2上に
吸着され、固定状態におかれる。この状態で、スピンド
ル1を約1秒/回転の速度で回転する。それによって、
密着状態のマスター磁気情報担持体3と磁気ディスク2
とが、磁石5に対して回転することになり、これらのマ
スター磁気情報担持体3および磁気ディスク2の全周に
亘って磁場が均等に印加され、マスター磁気情報担持体
3が有するプリフォーマット情報が磁気ディスク2の表
面に転写される。
【0008】(d) 磁気転写用磁石5を上昇させて、
マスター磁気情報担持体3から離間させる。
【0009】(e) 保持シャフト4からの圧縮空気の
噴出を止め、シャフト4を吸引動作にさせて、マスター
磁気情報担持体3を吸引して保持させる。
【0010】(f) スピンドル1の吸引動作を止め、
スピンドル1から圧縮空気を噴出する。この動作によっ
て、マスター磁気情報担持体3は磁気ディスク2から切
り離される。その後、マスター磁気情報担持体3を保持
シャフト4により上昇させる。
【0011】図3(a)は、マスター磁気情報担持体3
の表面構造を示す平面図であり、図3(b)は、同マス
ター磁気情報担持体3の要部の断面構造を示す図であ
る。図3(a),(b)は、図1の(b)〜(e)で示
した磁気ディスク2が密着した状態をも兼ねるように図
示している。
【0012】図に示すように、マスター磁気情報担持体
3の表面には、放射状の溝6が等間隔に形成されてい
る。図3(a)においては、図面の視認性を確保するた
めに、溝6は、本数を省略して描いているが、実際に形
成されている溝の本数は、200本程度である。溝6の
深さは5μm〜6ミクロンである。図3(b)に示すよ
うに、溝6と溝6との間の凸部分はランド7と呼ばれ、
このランド7の表面にはコバルトからなるパターン埋め
込み層が形成されている。
【0013】前述の溝6の役割は、磁気転写を行うとき
に磁気ディスク2をマスター磁気情報担持体3に効率的
に密着させることにある。すなわち、図1(b)に示す
マスター磁気情報担持体3への磁気ディスク2の密着工
程における最終段階では、スピンドル1の中央から空気
を吸引するが、この吸引によって、マスター磁気情報担
持体3と磁気ディスク2との間の空気は、溝6を通って
流れる。この時の空気流は、多数の溝6のために均一に
流れ、スピンドル1の中央から系外に排気される。その
結果、吸引による空気流は、溝6を通って流れ、この時
の流速に比例した負圧8が発生する。この負圧8によっ
て、磁気ディスク2は、図1(c)に示すように、マス
ター磁気情報担持体3の表面に密着する。
【0014】このようなマスター磁気情報担持体3と磁
気ディスク2との密着させる基本的な機構は、上述の通
りであるが、その細部においては、以下の2通りの機構
が存在している。
【0015】第1のものは、前記マスター磁気情報担持
体3によるものである。このマスター磁気情報担持体3
の外周部分3aは溝10が形成されておらず、全周に亘
ってランド11と同一平面となっている。このマスター
磁気情報担持体3に磁気ディスク2が重なった状態で
は、磁気ディスク2の最外周縁2aは、マスター磁気情
報担持体3の外周部分3aの中央部分に位置している。
したがって、マスター磁気情報担持体3と磁気ディスク
2とを重なた場合、マスター磁気情報担持体3と磁気デ
ィスク2とは、マスター磁気情報担持体3のランド11
と外周部分3aとにおいて密着することになる。したが
って、磁気ディスク2の中央の中空部分から吸引し、マ
スター磁気情報担持体3と磁気ディスク2の外周部分が
密着した場合には、溝10が外から閉じた状態となるた
め、溝10内は大気圧よりも減圧された状態になる。こ
のように溝10内が減圧状態にされることによって、大
気圧がマスター磁気情報担持体3を磁気ディスク2へ押
付け、十分な密着状態が得られている。
【0016】第2のものでは、図3(a),(c)に示
すように、マスター磁気情報担持体13の最外周部分1
3aが溝14の面高さと同一となっている。具体的に
は、ランド15の表面レベルより5μm低くなってい
る。この機構では、マスター磁気情報担持体13の最外
周部分13aの面高さを下げることでマスター磁気情報
担持体13と磁気ディスク2との最外周部分での密封性
が無くなるため、溝14内の減圧レベルが落ちてしまう
ことになるが、その不足分は、前述のスピンドル1の吸
引量を若干増加させることにより充分に補償することが
できる。すなわち、スピンドル1の中央から従来より幾
分多めに空気を吸引する。この吸引によって、マスター
磁気情報担持体13と磁気ディスク2との間の空気は、
溝14を通って流れる。この時の空気流は、多数の溝1
4のために均一に流れ、スピンドル1の中央から系外に
排気される。その結果、吸引による空気流は、溝14を
通って流れ、この時の流速に比例した負圧が発生する。
この負圧を適宜コントロールすることによって、磁気デ
ィスク2は、マスター磁気情報担持体13の表面に完全
に密着する。なお、図3の(a)は本発明のマスター磁
気情報担持体の平面図であり、(b)は(a)の線分A
−Bに沿った断面図であり、(c)は(a)の線分D−
Cに沿った断面図である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記第1の
密着機構に用いられるマスター磁気情報担持体3では、
図2(c)に示すように、磁気ディスク2とマスター磁
気情報担持体3の間にパーティクル等の異物9が存在す
ると、マスター磁気情報担持体3と磁気ディスク2との
密着性が損なわれる。磁気転写技術においては、マスタ
ー磁気情報担持体3の表面に漏れ出す磁界によって磁気
ディスク2の軟磁性パターンへの磁気転写が行われる。
したがって、前述のように異物9によって、マスター磁
気情報担持体3と磁気ディスク2との密着性が損なわれ
ると、マスター磁気情報担持体3と磁気ディスク2とが
面方向に均等に接していない状態で、磁気転写が行われ
ると、磁気ディスク2へ転写された信号に不良が生じる
ことになる。
【0018】このようなことからも、転写に用いられる
磁気ディスク2の表面は.パーティクルなどの異物の付
着がないよう充分な検査が行われているが、磁気ディス
ク2の最外周部分はそれ以外の部分に比較してパーティ
クルなどの異物の付着が発生しやすい。これは、磁気デ
ィスク製造工程の中で、ディスク外周と系外物品とがな
んらかの接触を持つ工程(例えば、ディスクを運搬する
際のケースとの接触など)を皆無にできていないためで
ある。磁気ディスク製造工程において、磁気ディスク外
周と系外物品とのあらゆる接触を皆無にするためには多
くの設備変更が必要であり、多くの費用がかかる。その
ため、磁気転写時のマスター磁気情報担持体3と磁気デ
ィスク2との密着を損なう異物の充分な除去が実現され
ていないのが、現状である。
【0019】これに対し、第2の密着機構に用いられる
マスター磁気情報担持体13では、前記マスター磁気情
報担持体3とは異なり、最外周部分13aの上面を削っ
て面高さをランド15に対して下げている。この最外周
部分13aの下げた面高さは、溝14の面高さと同一と
なっており、ランド15の表面レベルより5μm低くな
っている。このマスター磁気情報担持体13に磁気ディ
スク2を密着させた状態を図4に示す。先に、図2
(c)に示したように、マスター磁気情報担持体3で
は、異物9によって、マスター磁気情報担持体3に最外
周部分3aと磁気ディスク2との密着が破られたが、こ
の実施例のマスター磁気情報担持体13では、図5に示
すように、このマスター磁気情報担持体13では、磁気
ディスク2の最外周部分に異物9が付着していても、こ
の異物9の径寸法以上の間隙がマスター磁気情報担持体
13の最外周部分13aと磁気ディスク2の最外周部分
との間に存在するので、マスター磁気情報担持体13と
磁気ディスク2との均等密着が阻害されることはない。
【0020】しかしながら、磁気ディスク2の最外周部
分に避けがたく付着する異物は、比較的に小さなサイズ
の異物9だけでなく、実際には、大小様々なサイズの異
物が同時に付着する。したがって、大きなサイズの異物
29が付着した場合には、現存のマスター磁気情報担持
体3では、対処しきれない。
【0021】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、たとえ、磁気ディスク外周にパーティクルなどの
大小様々なサイズの異物が付着していても、マスター磁
気情報担持体と磁気ディスクとの密着性への影響を最小
にするような磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転
写用マスター磁気情報担持体を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】マスター磁気情報担持体
と磁気ディスクとの所要の密着性を犠牲にすることな
く、マスター磁気情報担持体と磁気ディスクとのそれぞ
れの最外周部分を密着させない基板構造を実現すること
によって、上述の課題を解決する。
【0023】すなわち、本発明に係る磁気記録媒体の磁
気転写方法は、ディスク状の非磁性材料の表面に中心か
ら外周に向かう放射状の複数の溝が形成され、前記複数
の溝の間のランドと呼ばれる放射状の複数の凸状部分の
表面に軟磁性のパターン埋め込み層が形成され、該パタ
ーン埋め込み層に磁気記録媒体用のプリフォーマット情
報が書き込まれているマスター磁気情報担持体を、前記
磁気記録媒体上に近接させ、前記マスター磁気情報担持
体と磁気記録媒体との間を前記複数の溝を介して空気を
吸引して減圧することによって密着させ、この状態の前
記マスター磁気情報担持体と磁気記録媒体とに外部から
磁場を印加して、前記マスター磁気情報担持体に記録さ
れている前記プリフォーマット情報を前記磁気記録媒体
表面の磁気記録層に磁気的に転写する磁気記録媒体の磁
気転写方法において、前記マスター磁気情報担持体が、
前記マスター磁気情報担持体と前記磁気記録媒体とを重
ねたときに前記マスター磁気情報担持体の最外周縁が前
記磁気記録媒体の最外周縁より外側に位置する大きさで
ある場合に、該マスター磁気情報担持体の最外周部分の
全周に亘る表面高さを前記溝の底面高さより低くしてお
くことによって、前記磁気記録媒体の最外周部分に大小
様々なサイズの異物の付着があっても、前記マスター磁
気情報担持体と前記磁気記録媒体との吸引密着が損なわ
れることがないようにすることを特徴とする。
【0024】また、本発明に係る磁気記録媒体の磁気転
写方法の他の構成は、ディスク状の非磁性材料の表面に
中心から外周に向かう放射状の複数の溝が形成され、前
記複数の溝の間のランドと呼ばれる放射状の複数の凸状
部分の表面に軟磁性のパターン埋め込み層が形成され、
該パターン埋め込み層に磁気記録媒体用のプリフォーマ
ット情報が書き込まれているマスター磁気情報担持体
を、前記磁気記録媒体上に近接させ、前記マスター磁気
情報担持体と磁気記録媒体との間を前記複数の溝を介し
て空気を吸引して減圧することによって密着させ、この
状態の前記マスター磁気情報担持体と磁気記録媒体とに
外部から磁場を印加して、前記マスター磁気情報担持体
に記録されている前記プリフォーマット情報を前記磁気
記録媒体表面の磁気記録層に磁気的に転写する磁気記録
媒体の磁気転写方法において、前記マスター磁気情報担
持体の大きさを、前記マスター磁気情報担持体と前記磁
気記録媒体とを重ねたときに前記マスター磁気情報担持
体の最外周縁が前記磁気記録媒体の最外周部分よりも内
側に位置する大きさにしておくことによって、前記磁気
記録媒体の最外周部分に異物の付着があっても、前記マ
スター磁気情報担持体と前記磁気記録媒体との吸引密着
が損なわれることがないようにすることを特徴とする。
【0025】また、本発明に係るマスター磁気情報担持
体は、ディスク状の非磁性材料の表面に中心から外周に
向かう放射状の複数の溝が形成され、前記複数の溝の間
のランドと呼ばれる放射状の複数の凸状部分の表面に軟
磁性のパターン埋め込み層が形成され、該パターン埋め
込み層に磁気記録媒体用のプリフォーマット情報が書き
込まれているマスター磁気情報担持体であり、前記磁気
記録媒体上に近接させ、該マスター磁気情報担持体と前
記磁気記録媒体との間を前記複数の溝を介して空気を吸
引して減圧することによって密着させ、この状態の該マ
スター磁気情報担持体と前記磁気記録媒体とに外部から
磁場を印加して、該マスター磁気情報担持体に記録され
ている前記プリフォーマット情報を前記磁気記録媒体表
面の磁気記録層に磁気的に転写するために用いられるマ
スター磁気情報担持体において、その大きさが、前記マ
スター磁気情報担持体と前記磁気記録媒体とを重ねたと
きに前記マスター磁気情報担持体の最外周縁が前記磁気
記録媒体の最外周縁より外側に位置する大きさとされ、
その最外周部分の全周に亘る表面高さが、その溝の底面
高さより低くされていることを特徴とする。
【0026】また、本発明に係るマスター磁気情報担持
体の他の構成は、ディスク状の非磁性材料の表面に中心
から外周に向かう放射状の複数の溝が形成され、前記複
数の溝の間のランドと呼ばれる放射状の複数の凸状部分
の表面に軟磁性のパターン埋め込み層が形成され、該パ
ターン埋め込み層に磁気記録媒体用のプリフォーマット
情報が書き込まれているマスター磁気情報担持体であ
り、前記磁気記録媒体上に近接させ、該マスター磁気情
報担持体と前記磁気記録媒体との間を前記複数の溝を介
して空気を吸引して減圧することによって密着させ、こ
の状態の該マスター磁気情報担持体と前記磁気記録媒体
とに外部から磁場を印加して、該マスター磁気情報担持
体に記録されている前記プリフォーマット情報を前記磁
気記録媒体表面の磁気記録層に磁気的に転写するために
用いられるマスター磁気情報担持体において、その大き
さが、前記マスター磁気情報担持体と前記磁気記録媒体
とを重ねたときに前記マスター磁気情報担持体の最外周
縁が前記磁気記録媒体の最外周部分よりも内側に位置す
る大きさとされていることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に係る磁気記録媒体の磁気
転写方法の第2の構成において、さらに前記マスター磁
気情報担持体の最外周部分の全周に亘る表面高さを前記
ランドの表面高さより低くしておいてもよい。また、該
最外周部分の全周に亘る表面高さを前記溝の底面高さと
同一高さに設定しておいてもよい。また、該最外周部分
の全周に亘る表面高さを前記溝の底面高さよりも低い高
さに設定しておいてもよい。
【0028】本発明に係るマスター磁気情報担持体の第
2の構成において、その最外周部分の全周に亘る表面高
さが前記ランドの表面高さよりも低い高さに設定されて
いてもよい。また、その最外周部分の全周に亘る表面高
さが前記溝の底面高さと同一高さに設定されていてもよ
い。また、該最外周部分の全周に亘る表面高さが前記溝
の底面高さよりも低い高さに設定されていてもよい。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。以下の実
施例は本発明を好適に説明するものであり、なんら本発
明を限定するものではない。
【0030】(実施例1)図6は本発明の第1の実施例
を示すものである。図6(a)は本発明のマスター磁気
情報担持体の平面図であり、(b)は(a)の線分A−
Bに沿った断面図である。
【0031】この実施例のマスター磁気情報担持体23
の特徴は、その最外周部分26の面高さを2段階で下げ
たことにある。内側部分26aは溝24と同一レベルに
形成され、外側部分26bは溝24よりさらに低くした
ものである。この構造を実現するためには、溝を形成す
るフォトマスクに加えてもう1枚外周部分を低くするた
めのフォトマスクを必要とするが、前述の従来のマスタ
ー磁気情報担持体13では防止できない大きなサイズの
異物29よる密着不良をも防止することができる。
【0032】(実施例2)図7は本発明の第2の実施例
を示すものである。図7(a)は本発明のマスター磁気
情報担持体の平面図であり、(b)は(a)の線分A−
Bに沿った断面図である。
【0033】この実施例のマスター磁気情報担持体33
の特徴は、その最外周部分33aの面高さを溝34と同
一レベルに下げるとともに、その外縁を転写すべき磁気
ディスク2の最外縁より内側になるように短く形成した
ことにある。この構造によって、第1の実施例のマスタ
ー磁気情報担持体13では防止できない大きな異物29
が密着した場合でも、密着不良が生じるのを防止するこ
とができる。
【0034】(実施例3)図8は本発明の第3の実施例
を示すものである。図8(a)は本発明のマスター磁気
情報担持体の平面図であり、(b)は(a)の線分A−
Bに沿った断面図である。
【0035】この実施例のマスター磁気情報担持体43
の特徴は、その最外周縁43bを転写すべき磁気ディス
ク2の最外周縁2bより内側になるように短く形成した
ことにある。この構造によって、いかなる大きさの異物
が密着した場合でも、密着不良が生じるのを防止するこ
とができる。しかも、このマスター磁気情報担持体43
は径寸法を小さくしただけで、最外周部分43aの面高
さはランド45と同一になっているので、吸引時の溝4
4内の減圧レベルを比較的低い吸引レベルで実現するこ
とが可能である。
【0036】
【発明の効果】本発明の第1の実施例の効果は、磁気デ
ィスクの最外周部分に大小様々なサイズのパーティクル
が存在しても、パーティクルがマスター磁気情報担持体
と磁気ディスクの密着状態に影響を与えないため、転写
信号不良の発生を引き起こさないことである。
【0037】本発明の第2および第3の実施例の効果
は、磁気ディスクの最外周部分にパーティクルが存在し
ても、マスター磁気情報担持体の直径が磁気ディスクの
直径よりも小さいため、磁気ディスク最外周部分の付着
パーティクルがマスター磁気情報担持体と空間的に接触
せず、磁気ディスク最外周部分のパーティクルがマスタ
ー磁気情報担持体と磁気ディスクの密着状態に悪影響を
与えないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気転写方法による磁気転写工程を示す
説明図である。
【図2】従来技術を説明するためのもので、(a)は従
来のマスター磁気情報担持体の平明図であり、(b)は
マスター磁気情報担持体に磁気ディスクを正常に吸引し
た時の断面図であり、(c)は磁気ディスクの最外周部
分に異物が付着してマスター磁気情報担持体と磁気ディ
スクとの吸引密着が阻害されている状態を示す断面図で
ある。
【図3】他の従来技術を示すもので、(a)は従来の他
のマスター磁気情報担持体の平面図であり、(b)は
(a)のA−B線に沿う断面図であり、(c)は(a)
のC−D線に沿う断面図である。
【図4】他の従来技術の作用を説明するためのもので、
(a)は従来の他のマスター磁気情報担持体を磁気ディ
スクと重ねて示した平面図であり、(b)は(a)のA
−B線に沿う断面図である。
【図5】従来の他のマスター磁気情報担持体の作用を説
明するためのもので、磁気ディスクを吸引密着した状態
の要部の断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例を示すもので、(a)は
本実施例のマスター磁気情報担持体を磁気ディスクを重
ねて示した平面図であり、(b)は(a)のA−B線に
沿う断面図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示すもので、(a)は
本実施例のマスター磁気情報担持体を磁気ディスクを重
ねて示した平面図であり、(b)は(a)のA−B線に
沿う断面図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示すもので、(a)は
本実施例のマスター磁気情報担持体を磁気ディスクを重
ねて示した平面図であり、(b)は(a)のA−B線に
沿う断面図である。
【符号の説明】
2 磁気ディスク 2b 最外周縁 9 比較的小さいサイズの異物 13、23、33、43 マスター磁気情報担持体 13a、26、33a、43a マスター磁気情報担持
体の最外周部分 14、24、34、44 溝 15、25、35、45 ランド 26a 最外周部分の内側部分 26b 最外周部分の外側部分 29 大きいサイズの異物 43b 最外周縁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の非磁性材料の表面に中心か
    ら外周に向かう放射状の複数の溝が形成され、前記複数
    の溝の間のランドと呼ばれる放射状の複数の凸状部分の
    表面に軟磁性のパターン埋め込み層が形成され、該パタ
    ーン埋め込み層に磁気記録媒体用のプリフォーマット情
    報が書き込まれているマスター磁気情報担持体を、前記
    磁気記録媒体上に近接させ、前記マスター磁気情報担持
    体と磁気記録媒体との間を前記複数の溝を介して空気を
    吸引して減圧することによって密着させ、この状態の前
    記マスター磁気情報担持体と磁気記録媒体とに外部から
    磁場を印加して、前記マスター磁気情報担持体に記録さ
    れている前記プリフォーマット情報を前記磁気記録媒体
    表面の磁気記録層に磁気的に転写する磁気記録媒体の磁
    気転写方法において、 前記マスター磁気情報担持体が、前記マスター磁気情報
    担持体と前記磁気記録媒体とを重ねたときに前記マスタ
    ー磁気情報担持体の最外周縁が前記磁気記録媒体の最外
    周縁より外側に位置する大きさである場合に、該マスタ
    ー磁気情報担持体の最外周部分の全周に亘る表面高さを
    前記溝の底面高さより低くしておくことによって、前記
    磁気記録媒体の最外周部分に大小様々なサイズの異物の
    付着があっても、前記マスター磁気情報担持体と前記磁
    気記録媒体との吸引密着が損なわれることがないように
    することを特徴とする磁気記録媒体の磁気転写方法。
  2. 【請求項2】 ディスク状の非磁性材料の表面に中心か
    ら外周に向かう放射状の複数の溝が形成され、前記複数
    の溝の間のランドと呼ばれる放射状の複数の凸状部分の
    表面に軟磁性のパターン埋め込み層が形成され、該パタ
    ーン埋め込み層に磁気記録媒体用のプリフォーマット情
    報が書き込まれているマスター磁気情報担持体を、前記
    磁気記録媒体上に近接させ、前記マスター磁気情報担持
    体と磁気記録媒体との間を前記複数の溝を介して空気を
    吸引して減圧することによって密着させ、この状態の前
    記マスター磁気情報担持体と磁気記録媒体とに外部から
    磁場を印加して、前記マスター磁気情報担持体に記録さ
    れている前記プリフォーマット情報を前記磁気記録媒体
    表面の磁気記録層に磁気的に転写する磁気記録媒体の磁
    気転写方法において、 前記マスター磁気情報担持体の大きさを、前記マスター
    磁気情報担持体と前記磁気記録媒体とを重ねたときに前
    記マスター磁気情報担持体の最外周縁が前記磁気記録媒
    体の最外周部分よりも内側に位置する大きさにしておく
    ことによって、前記磁気記録媒体の最外周部分に大小様
    々なサイズの異物の付着があっても、前記マスター磁気
    情報担持体と前記磁気記録媒体との吸引密着が損なわれ
    ることがないようにすることを特徴とする磁気記録媒体
    の磁気転写方法。
  3. 【請求項3】 さらに前記マスター磁気情報担持体の最
    外周部分の全周に亘る表面高さを前記ランドの表面高さ
    より低くしておくことを特徴とする請求項2に記載の磁
    気記録媒体の磁気転写方法。
  4. 【請求項4】 前記マスター磁気情報担持体の最外周部
    分の全周に亘る表面高さを前記溝の底面高さと同一高さ
    に設定しておくことを特徴とする請求項3に記載の磁気
    記録媒体の磁気転写方法。
  5. 【請求項5】 前記マスター磁気情報担持体の最外周部
    分の全周に亘る表面高さを前記溝の底面高さよりも低い
    高さに設定しておくことを特徴とする請求項3に記載の
    磁気記録媒体の磁気転写方法。
  6. 【請求項6】 ディスク状の非磁性材料の表面に中心か
    ら外周に向かう放射状の複数の溝が形成され、前記複数
    の溝の間のランドと呼ばれる放射状の複数の凸状部分の
    表面に軟磁性のパターン埋め込み層が形成され、該パタ
    ーン埋め込み層に磁気記録媒体用のプリフォーマット情
    報が書き込まれているマスター磁気情報担持体であり、
    前記磁気記録媒体上に近接させ、該マスター磁気情報担
    持体と前記磁気記録媒体との間を前記複数の溝を介して
    空気を吸引して減圧することによって密着させ、この状
    態の該マスター磁気情報担持体と前記磁気記録媒体とに
    外部から磁場を印加して、該マスター磁気情報担持体に
    記録されている前記プリフォーマット情報を前記磁気記
    録媒体表面の磁気記録層に磁気的に転写するために用い
    られるマスター磁気情報担持体において、 その大きさが、前記マスター磁気情報担持体と前記磁気
    記録媒体とを重ねたときに前記マスター磁気情報担持体
    の最外周縁が前記磁気記録媒体の最外周縁より外側に位
    置する大きさとされ、その最外周部分の全周に亘る表面
    高さが、その溝の底面高さより低くされていることを特
    徴とするマスター磁気情報担持体。
  7. 【請求項7】 ディスク状の非磁性材料の表面に中心か
    ら外周に向かう放射状の複数の溝が形成され、前記複数
    の溝の間のランドと呼ばれる放射状の複数の凸状部分の
    表面に軟磁性のパターン埋め込み層が形成され、該パタ
    ーン埋め込み層に磁気記録媒体用のプリフォーマット情
    報が書き込まれているマスター磁気情報担持体であり、
    前記磁気記録媒体上に近接させ、該マスター磁気情報担
    持体と前記磁気記録媒体との間を前記複数の溝を介して
    空気を吸引して減圧することによって密着させ、この状
    態の該マスター磁気情報担持体と前記磁気記録媒体とに
    外部から磁場を印加して、該マスター磁気情報担持体に
    記録されている前記プリフォーマット情報を前記磁気記
    録媒体表面の磁気記録層に磁気的に転写するために用い
    られるマスター磁気情報担持体において、 その大きさが、前記マスター磁気情報担持体と前記磁気
    記録媒体とを重ねたときに前記マスター磁気情報担持体
    の最外周縁が前記磁気記録媒体の最外周部分よりも内側
    に位置する大きさとされていることを特徴とするマスタ
    ー磁気情報担持体。
  8. 【請求項8】 前記最外周部分の全周に亘る表面高さが
    前記ランドの表面高さより低くされていることを特徴と
    する請求項7に記載のマスター磁気情報担持体。
  9. 【請求項9】 その最外周部分の全周に亘る表面高さが
    前記溝の底面高さと同一高さに設定されていることを特
    徴とする請求項8に記載のマスター磁気情報担持体。
  10. 【請求項10】 その最外周部分の全周に亘る表面高さ
    が前記溝の底面高さよりも低い高さに設定されているこ
    とを特徴とする請求項8に記載のマスター磁気情報担持
    体。
JP2001102196A 2001-03-30 2001-03-30 磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用マスター磁気情報担持体 Pending JP2002298341A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102196A JP2002298341A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用マスター磁気情報担持体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001102196A JP2002298341A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用マスター磁気情報担持体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002298341A true JP2002298341A (ja) 2002-10-11

Family

ID=18955417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001102196A Pending JP2002298341A (ja) 2001-03-30 2001-03-30 磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用マスター磁気情報担持体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002298341A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7115328B2 (en) 2001-12-14 2006-10-03 Fujitsu Limited Master disk for transferring magnetic pattern and magnetic recording medium

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7115328B2 (en) 2001-12-14 2006-10-03 Fujitsu Limited Master disk for transferring magnetic pattern and magnetic recording medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1125455A (ja) 磁気転写装置
TWI253637B (en) Master disc and method of manufacturing magnetic disc using the same
KR100378758B1 (ko) 자기 전사 방법 및 자기 전사 장치
KR20020035776A (ko) 자기전사방법 및 장치 및 자기기록매체
JP2002298341A (ja) 磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用マスター磁気情報担持体
JPH10275435A (ja) サーボ書込み装置及び同装置に適用するマスタディスク
US6762892B2 (en) Magnetic transferring method and magnetic transferring apparatus
JP2001266342A (ja) 磁気記録媒体の磁気転写方法および磁気転写用マスター磁気情報担持体
JP2003303413A (ja) 磁気転写装置
JP3349143B2 (ja) マスターディスクおよび磁気ディスクの製造方法
JP3396476B2 (ja) 磁気転写装置及び磁気記録媒体の製造方法
JP4662594B2 (ja) マスター磁気情報担持体の異物除去方法
JP3337024B2 (ja) 磁気ディスクの製造方法
JP2001297434A (ja) 磁気転写方法
JP3587455B2 (ja) 磁気転写用マスタ洗浄装置及び方法、又はこれらを用いた磁気記録再生装置
JP2008010028A (ja) 垂直磁気記録媒体の磁気転写方法、垂直磁気記録媒体及び磁気記録装置
JP3587461B2 (ja) 磁気ディスクの製造方法
EP1522993B1 (en) Master carrier for magnetic transfer
JP2002203313A (ja) マスター情報担体およびマスター情報担体を用いた情報記録媒体の製造方法
JP3587462B2 (ja) 磁気転写装置
JP2006172668A (ja) マスター情報担体およびそれを用いた磁気転写方法並びにマスター情報担体のクリーニング方法
JP4035043B2 (ja) マスター情報担体及び磁気ディスクの製造方法
JP3595282B2 (ja) 基盤洗浄装置、これに用いる洗浄用基盤、これらを用いた洗浄方法
JP2001273632A (ja) 磁気転写方法
JP2006185539A (ja) 磁気転写方法及び装置