JP2002298033A - 商品購入システム、商品取引方法および商品取引サーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが商品を購入する際の商品の選択およ
び申込手続を簡便化し、商品の受け取りを確実にする。 【解決手段】 商品の代金を決済するための口座情報な
どを予めユーザごとに格納した顧客情報記憶手段と、ユ
ーザからの商品の購入申込を受け付ける受付手段とを含
む取引サーバ１１１と、口座情報を含む決済情報を取引
サーバから受け取って商品の代金を決済する決済サーバ
１１２と、取引サーバからの発注情報により商品を発注
する発注サーバ１１３と、ユーザの受取場所を含む配送
情報を取引サーバから受け取って発注サーバ１１３が発
注した商品の配送伝票を、受取場所を含めて作成する配
送サーバ１１４とを備え、取引サーバ１１１は、配送伝
票に基づいて、商品が受取場所に配送されたことを示す
配送通知を受取場所のサーバ１１５から受け取ると、ユ
ーザの通信端末番号に、配送確認通知を送付する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品購入システ
ム、商品取引方法および商品取引サーバに関し、より詳
細には、ユーザが商品を購入する際の商品の選択および
申込手続きを簡便化し、商品の受け取りを確実にした商
品購入システム、商品取引方法および商品取引サーバに
関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、インターネットおよび移動通信網
の普及を背景に、企業対企業および企業対個人の電子商
取引が定着している。企業対個人の電子商取引におい
て、企業は、ＷＷＷ（World Wide Web）上に仮想的な店
舗を開設し、個人は、インターネットを介して、仮想店
舗にアクセスして、商品を購入したり、サービスを受け
ることができる。

【０００３】一方、鉄道を利用するユーザ、特に定期乗
車券を有するユーザは、所定の駅間を定期的に利用す
る。従って、乗車時間中は、社内の吊り広告、液晶モニ
タやＬＥＤディスプレイなどによる表示装置により企業
の商品情報を、常に得ることができる状態にある。ま
た、乗車区間が決まっているので、所定の駅で出勤時に
商品の注文をし、退勤時に注文をした商品を受け取ると
いう商形態がすでに確立されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、インタ
ーネット上の仮想店舗を利用するユーザは、購入を希望
する商品が、ＷＷＷ上のどの仮想店舗の、どの場所で販
売されているかを検索しなければならない。仮想店舗で
扱う商品の種類が多くなるほど、目的の商品を探すため
に時間を要するという問題があった。

【０００５】また、汎用コンピュータでインターネット
上の仮想店舗にアクセスする場合に比較して、移動通信
網の端末では、表示画面の制約から、商品の検索により
多くの時間がかかる。さらに、ユーザが購入を希望する
商品の説明を、１画面で表示することが難しく、ユーザ
の商品選択十分にできないという問題もあった。

【０００６】さらに、商品の購入申込後、商品の到着ま
では、決済、受注または配送などの商取引の状況を逐一
把握できず、昼間在宅者のいない自宅を商品の受け取り
場所とした場合に、商品を確実に受け取ることができな
いという問題もあった。

【０００７】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、仮想店舗としてＷ
ＷＷ画面や広告などを利用して商品の選択を行い、商品
の申込手続きおよび配送と受け取りとを確実に行えるよ
うにした商品購入システム、商品取引方法および商品取
引サーバを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、請求項１に記載の発明は、商品の
代金を決済するための口座情報と前記商品を受け取る受
取場所と商取引の状況を通知するための通信端末番号と
を予めユーザごとに格納した顧客情報記憶手段と、ユー
ザからの商品の購入申込を受け付ける受付手段とを含む
取引サーバと、前記顧客情報記憶手段から抽出した前記
ユーザの前記口座情報を含む決済情報を前記取引サーバ
から受け取って前記商品の代金を決済する決済サーバ
と、前記取引サーバからの発注情報により前記商品を発
注する発注サーバと、前記顧客情報記憶手段から抽出し
た前記ユーザの前記受取場所を含む配送情報を前記取引
サーバから受け取って、前記発注サーバが発注した前記
商品の配送伝票を、前記受取場所を含めて作成する配送
サーバとを備え、前記取引サーバは、前記配送伝票に基
づいて、前記商品が前記受取場所に配送されたことを示
す配送通知を前記受取場所のサーバから受け取ると、前
記顧客情報記憶手段から抽出した前記ユーザの前記通信
端末番号に、配送確認通知を送付することを特徴とす
る。

【０００９】請求項２の記載の発明は、請求項１におい
て、前記配送サーバは、前記発注サーバからの前記発注
情報に含まれる識別番号を前記配送情報に付加し、前記
受取場所のサーバは、前記配送通知に前記識別番号を付
加することを特徴とする。

【００１０】請求項３に記載の発明は、請求項１または
２において、前記購入申込は、前記商品の商品番号を含
み、前記取引サーバは、前記商品番号を前記発注情報に
含め、前記発注サーバは、前記商品番号に基づいて、前
記商品を発注することを特徴とする。

【００１１】請求項４に記載の発明は、ユーザからの商
品の購入申込を受け付ける受付ステップと、該受付ステ
ップで受け付けた前記商品の代金を決済するために、商
品の代金を決済するための口座情報と前記商品を受け取
る受取場所と商取引の状況を通知するための通信端末番
号とを予めユーザごとに格納した顧客情報記憶部から抽
出した前記ユーザの前記口座情報に基づいて、決済情報
を作成する決済情報作成ステップと、前記決済情報に基
づいて決済が終了したことを示す決済通知を受け取る
と、前記商品を発注するための発注情報を作成する発注
情報作成ステップと、前記発注情報に基づいて発注した
前記商品が受注されたことを示す受注通知を受け取る
と、前記顧客情報記憶部から抽出した前記ユーザの前記
受取場所に前記商品を配送するための配送情報を作成す
る配送情報作成ステップと、前記配送情報に基づいて前
記商品が前記受取場所に配送されたことを示す配送通知
を受け取ると、前記顧客情報記憶部から抽出した前記ユ
ーザの前記通信端末番号に配送確認通知を送付する通知
ステップとを備えることを特徴とする。

【００１２】請求項５に記載の発明は、請求項４におい
て、前記決済情報に基づいて決済が終了したことを示す
決済通知を受け取ると、前記顧客情報記憶部から抽出し
た前記ユーザの前記通信端末番号に決済確認の通知を行
う決済確認通知ステップを備えることを特徴とする。

【００１３】請求項６に記載の発明は、請求項４または
５において、前記発注情報に基づいて発注した前記商品
が受注されたことを示す受注通知を受け取ると、前記顧
客情報記憶部から抽出した前記ユーザの前記通信端末番
号に受注確認の通知を行う受注確認通知ステップを備え
ることを特徴とする。

【００１４】請求項７に記載の発明は、商品の代金を決
済するための口座情報と前記商品を受け取る受取場所と
商取引の状況を通知するための通信端末番号とを予めユ
ーザごとに格納した顧客情報記憶手段と、ユーザからの
商品の購入申込を受け付ける受付手段と、該受付手段で
受け付けた前記商品の代金を決済するために、前記顧客
情報記憶手段から抽出した前記ユーザの前記口座情報に
基づいて、決済情報を作成する決済情報作成手段と、前
記決済情報に基づいて決済が終了したことを示す決済通
知を受け取ると、前記商品を発注するための発注情報を
作成する発注情報作成手段と、前記発注情報に基づいて
発注した前記商品が受注されたことを示す受注通知を受
け取ると、前記顧客情報記憶手段から抽出した前記ユー
ザの前記受取場所に前記商品を配送するための配送情報
を作成する配送情報作成手段と、前記配送情報に基づい
て前記商品が前記受取場所に配送されたことを示す配送
通知を受け取ると、前記顧客情報記憶手段から抽出した
前記ユーザの前記通信端末番号に配送確認の通知を送付
する配送確認通知手段とを備えたことを特徴とする。

【００１５】請求項８に記載の発明は、請求項７におい
て、前記決済情報に基づいて決済が終了したことを示す
決済通知を受け取ると、前記顧客情報記憶手段から抽出
した前記ユーザの前記通信端末番号に決済確認の通知を
行う決済確認通知手段を備えたことを特徴とする。

【００１６】請求項９に記載の発明は、請求項７または
８において、前記発注情報に基づいて発注した前記商品
が受注されたことを示す受注通知を受け取ると、前記顧
客情報記憶手段から抽出した前記ユーザの前記通信端末
番号に受注確認の通知を行う受注確認通知手段を備えた
ことを特徴とする。

【００１７】請求項１０に記載の発明は、商品の代金を
決済するための口座情報と前記商品を受け取る受取場所
と商取引の状況を通知するための通信端末番号とを予め
ユーザごとに格納した顧客情報記憶部を備えた商品取引
サーバを制御するプログラムを記録した記録媒体であっ
て、ユーザからの商品の購入申込を受け付ける受付ステ
ップと、該受付ステップで受け付けた前記商品の代金を
決済するために、前記顧客情報記憶部から抽出した前記
ユーザの前記口座情報に基づいて、決済情報を作成する
決済情報作成ステップと、前記決済情報に基づいて決済
が終了したことを示す決済通知を受け取ると、前記商品
を発注するための発注情報を作成する発注情報作成ステ
ップと、前記発注情報に基づいて発注した前記商品が受
注されたことを示す受注通知を受け取ると、前記顧客情
報記憶部から抽出した前記ユーザの前記受取場所に前記
商品を配送するための配送情報を作成する配送情報作成
ステップと、前記配送情報に基づいて前記商品が前記受
取場所に配送されたことを示す配送通知を受け取ると、
前記顧客情報記憶部から抽出した前記ユーザの前記通信
端末番号に配送確認通知を送付する通知ステップとをコ
ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴と
する。

【００１８】請求項１１に記載の発明は、商品の代金を
決済するための口座情報と前記商品を受け取る受取場所
と商取引の状況を通知するための通信端末番号とを予め
ユーザごとに格納した顧客情報記憶部を備えた商品取引
サーバを制御するプログラムであって、ユーザからの商
品の購入申込を受け付ける受付ステップと、該受付ステ
ップで受け付けた前記商品の代金を決済するために、前
記顧客情報記憶部から抽出した前記ユーザの前記口座情
報に基づいて、決済情報を作成する決済情報作成ステッ
プと、前記決済情報に基づいて決済が終了したことを示
す決済通知を受け取ると、前記商品を発注するための発
注情報を作成する発注情報作成ステップと、前記発注情
報に基づいて発注した前記商品が受注されたことを示す
受注通知を受け取ると、前記顧客情報記憶部から抽出し
た前記ユーザの前記受取場所に前記商品を配送するため
の配送情報を作成する配送情報作成ステップと、前記配
送情報に基づいて前記商品が前記受取場所に配送された
ことを示す配送通知を受け取ると、前記顧客情報記憶部
から抽出した前記ユーザの前記通信端末番号に配送確認
通知を送付する通知ステップとをコンピュータに実行さ
せるためのプログラムであることを特徴とする。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、鉄
道車内の広告または携帯電話に表示されるＷＷＷ画面を
使用して商品の選択を行い、携帯電話を利用して購入申
込をする場合について説明する。本発明の実施形態にお
いて、商品の選択は、鉄道の車内に限らず、自動車に搭
載されたＩＴＳ（Intelligent Transport System）を使
用したり、家庭や職場の汎用コンピュータからインター
ネットにアクセスすることによっても可能である。ま
た、商品の購入申込も同様に、携帯電話にに限らず、家
庭や職場の汎用コンピュータからインターネットにアク
セスすることによっても可能である。さらに、商品の代
金決済は、銀行を利用して決済処理を行うが、クレジッ
ト会社との間で決済処理を行ってもよい。

【００２０】図１は、本発明の一実施形態にかかる商品
購入システムを示した概略構成図である。商品購入シス
テムは、商品の購入申込の受け付けなどを行う取引サー
バである取引センターのサーバ１１１と、商品の代金決
済を行う決済サーバである銀行のサーバ１１２と、商品
の受発注を行う発注サーバである加盟店のサーバ１１３
と、受注された商品をユーザの指定する受取場所に配送
するための配送サーバである配送センターのサーバ１１
４と、商品の受取場所である鉄道の各駅のサーバ１１５
とがインターネット１０１に接続されている。また、イ
ンターネット１０１は、ゲートウェイを介して公衆通信
網１０２に接続されている。

【００２１】また、商品購入システムを利用して商品を
購入するユーザが有する携帯電話１２１が、基地局１０
３を介して公衆通信網１０２に接続されている。さら
に、ユーザが有する汎用コンピュータ１２２が、公衆通
信網１０２を介してインターネット１０１に接続されて
いる。

【００２２】このような構成により、取引センターのサ
ーバ１１１は、ユーザの携帯電話１２１からの商品購入
申込を受け付け、銀行のサーバ１１２との間で決済処理
を行う。決済が終了すると、銀行のサーバ１１２は、加
盟店のサーバ１１３と配送センターのサーバ１１４とに
商品を受注した旨の通知を行う。加盟店は、受注通知に
より、ユーザが購入した商品を配送センターに送付す
る。配送センターは、受注通知により、加盟店から送ら
れた商品を、ユーザが指定した駅に配送する。

【００２３】このようにして、ユーザは、鉄道の車内に
おいて、車内広告やＷＷＷ画面を見ながら商品を購入す
ることができ、乗車時間をショッピングに有効活用する
ことができる。また、購入申込と同時に決済することが
できるので、煩雑な振替手続きを行わずに商品を購入す
ることができる。さらに、商品は、予め登録した駅に配
送され保管されるので、ユーザは、通勤途上などに確実
に商品を受け取ることができる。

【００２４】一方、加盟店は、物理的な店舗を有さず、
車内広告やＷＷＷ画面などで構成される仮想店舗を有す
るだけで小売業を展開することができる。また、購入申
込と同時に決済することができるので、料金不払いとい
った事故を避けることができる。さらに、商品の配送先
が配送センターのみでよく、物流コストを低減すること
もできる。

【００２５】図２は、本発明の一実施形態にかかる取引
センターのサーバを示した構成図である。取引センター
のサーバ１１１は、商取引全体の制御を行うアプリケー
ションサーバ２０１を有し、インターネット１０１に接
続されている。取引センターのサーバ１１１は、銀行の
サーバ１１２など他のサーバやユーザの端末と通信を行
うためのメールサーバ２０２と、ＷＷＷ画面による仮想
店舗を提供するモールサーバ２０３と、商品購入システ
ムを利用するユーザの顧客情報を格納する顧客管理サー
バ２０４と、銀行のサーバ１１２との決済にかかる管理
を行う決済サーバ２０５と、ユーザが購入した商品の配
送管理を行う商品管理サーバ２０６とを有し、各々がア
プリケーションサーバ２０１に接続されている。

【００２６】図３は、本発明の一実施形態にかかる取引
センターのアプリケーションサーバを示したブロック図
である。取引センターのサーバ１１１におけるアプリケ
ーションサーバ２０１は、サーバ全体の制御を行う中央
処理装置（ＣＰＵ）３０１と、ブートプログラムなどが
格納されたＲＯＭ３０２と、本発明にかかる商品購入方
法を実行するプログラムが格納され、実行に必要な一時
データ格納領域を提供するＲＡＭ３０３とを備え、これ
らがバス３０４を介して接続されている。また、アプリ
ケーションサーバ２０１は、インターネット１０１との
接続を行う通信装置３０５と、本発明にかかる商品購入
方法を実行するプログラムなどが格納された記憶装置３
０６と、サーバの設定や調整を行うための入出力装置が
接続された入出力ＩＦ３０７とを備え、これらがバス３
０４を介してＣＰＵ３０１に接続されている。

【００２７】このような構成により、例えば、ユーザか
らの商品購入申込は、インターネット１０１と、通信装
置３０５と、バス３０４とを介してＣＰＵ３０１に送ら
れる。ＣＰＵ３０１は、ＲＡＭ３０３に格納された商品
購入方法を実行するプログラムに従って、メールサーバ
２０２からユーザにメールを送付するための指示、また
はモールサーバ２０３からユーザにＷＷＷ画面を送付す
るための指示を、通信装置２０５と、インターネット１
０１とを介して送付する。

【００２８】図４は、本発明の一実施形態にかかる商品
購入方法を示したシーケンス図である。ユーザが、鉄道
の車内において、車内広告を見ながら商品を購入する場
合について説明する。車内広告には、取引センターのサ
ーバ１１１へのアクセス番号や商品番号なとが掲載され
ている。ユーザは、携帯電話１２１を使用して、アクセ
ス番号から取引センターのサーバ１１１にアクセスす
る。取引センターのサーバ１１１のアプリケーションサ
ーバ２０１は、メールサーバ２０２から文書による購入
申込を、またはモールサーバ２０３からＷＷＷ画面によ
る購入申込を携帯電話１２１に送付する。ユーザは、商
品番号から購入申込を行い、アプリケーションサーバ２
０１がこれを受け付ける（４０１）。

【００２９】アプリケーションサーバ２０１は、購入申
込を受け付けると、決済サーバ２０５を介して、銀行の
サーバ１１２に対して決済依頼を行う（４０２）。決済
サーバ２０５は、顧客管理サーバ２０４に格納された顧
客情報から口座情報などを受け取り、決済情報を作成し
て銀行のサーバ１１２に送付する。銀行のサーバ１１２
における決済処理は、ユーザの口座から加盟店の口座に
商品の購入代金の振替を行う処理である。銀行のサーバ
１１２は、決済処理が終了すると、決済通知を取引セン
ターのサーバ１１１に送付する（４０３）。なお、購入
代金の振替処理には、例えば、取引センターや配送セン
ターにおける手数料や配送料を、加盟店に振り込む購入
代金から差し引き、他の口座に振り込むなどの処理も含
まれる。

【００３０】図５は、本発明の一実施形態にかかる商品
購入方法におけるユーザ端末に送信する通知内容を示し
た図である。アプリケーションサーバ２０１は、決済通
知を受け取ると、図５（ａ）に示した決済通知をユーザ
に送付する（４０４）。送付先は、予め登録された通信
端末番号であり、携帯電話１２１でも汎用コンピュータ
１２２でも構わない。決済通知には、ユーザの口座に関
する情報と、購入した商品名と、決済日などが表示され
る。

【００３１】また、アプリケーションサーバ２０１は、
商品管理サーバ２０６を介して、加盟店ごとに購入申込
をとりまとめて、商品の発注情報である受注通知を加盟
店のサーバ１１３に送付する（４０５）。加盟店では、
商品を配送センターに送るとともに受注通知を受付けた
ことを示す受注確認を、取引センターのサーバ１１１に
返送する（４０６）。アプリケーションサーバ２０１
は、受注確認を受け取ると、図５（ｂ）に示した受注確
認をユーザに送付する（４０７）。

【００３２】さらに、アプリケーションサーバ２０１
は、商品管理サーバ２０６を介して、配送センターのサ
ーバ１１４に商品を受注した旨の通知である配送通知を
送付する（４０８）。商品管理サーバ２０６は、顧客管
理サーバ２０４に格納された顧客情報から予め登録され
た受取場所などを受け取り、配送情報を作成して配送セ
ンターのサーバ１１４に送付する。

【００３３】配送センターでは、取引センターのサーバ
１１１から送られた配送通知に基づいて、加盟店から送
られた商品の仕分けを行う。商品は、ユーザが予め登録
した駅に配送され保管される。商品を受け取った駅で
は、例えば、駅事務室や構内売店などに商品が保管さ
れ、駅のサーバ１１５から商品が到着した旨の配送確認
が、取引センターのサーバ１１１に送付される（４０
９）。取引センターのサーバ１１１のアプリケーション
サーバ２０１は、配送確認を受け取ると、図５（ｃ）に
示した配送確認をユーザに送付する（４１０）。

【００３４】このようにして、ユーザは、商品の申込を
行ってから、決済処理が行われたか否か、希望する商品
が確実に受注されたか否か、および商品が予め登録した
駅に配送されたか否かを逐次知ることができるので、安
心して商品を受け取ることができる。

【００３５】また、加盟店では、取引センターのサーバ
１１１から送られた受注通知に基づいて、配送センター
に送る商品にバーコードなどの識別票を添付し、配送セ
ンターや商品の受取場所である鉄道の駅における商品管
理に使用することもできる。バーコードなどの識別票
は、配送センターが、取引センターのサーバ１１１から
送られた配送通知に基づいて、加盟店から送られた商品
に添付してもよい。

【００３６】図６は、本発明の一実施形態にかかる取引
センターのサーバの処理を示したフローチャートであ
る。最初に商品購入システムを利用するユーザは、取引
センターのサーバ１１１に対してユーザ登録を行う（Ｓ
６０１）。ユーザ登録においては、ユーザの氏名、住所
などの他に、商品購入代金の引落を行う決済銀行の口座
情報などと、商品の受取場所と、配送確認などの取引セ
ンターのサーバ１１１からの通知を受け取る携帯電話１
２１などの通信端末番号を登録する。アプリケーション
サーバ２０１は、登録された情報を顧客管理サーバ２０
４に格納する。

【００３７】上述したように、登録終了後ユーザは、取
引センターのサーバ１１１にアクセスして、商品の購入
申込を行う。購入申込の詳細は、図７を参照して後述す
る。アプリケーションサーバ２０１で申込を受け付け
（Ｓ６０２）、決済サーバ２０５を介して、銀行のサー
バ１１２に対して決済依頼を行う（Ｓ６０３）。決済サ
ーバ２０５は、顧客管理サーバ２０４に格納された顧客
情報から口座情報などを受け取り、決済情報を作成して
銀行のサーバ１１２に送付する。例えば、ユーザの口座
残高が商品代金より少なく、口座振替ができなかった場
合などは（Ｓ６０４）、銀行のサーバ１１２は、未決済
通知を取引センターのサーバ１１１に送付する。アプリ
ケーションサーバ２０１は、その旨を決済通知としてユ
ーザに送付し、取消処理を行って終了する（Ｓ６２
１）。

【００３８】決済が正常に終了すると（Ｓ６０４）、ア
プリケーションサーバ２０１は、決済通知をユーザに送
付するとともに、商品管理サーバ２０６を介して、加盟
店ごとに購入申込をとりまとめて、商品の発注情報であ
る受注通知を加盟店のサーバ１１３に送付する（Ｓ６０
５）。加盟店のサーバ１１３から受注確認を受け取ると
（Ｓ６０６）、アプリケーションサーバ２０１は、受注
確認をユーザに送付するとともに、商品管理サーバ２０
６を介して、配送センターのサーバ１１４に配送通知を
送付する（Ｓ６０７）。商品管理サーバ２０６は、顧客
管理サーバ２０４に格納された顧客情報から予め登録さ
れた受取場所などを受け取り、配送情報を作成して配送
センターのサーバ１１４に送付する。

【００３９】例えば、加盟店に商品の在庫が無く、受注
できなかった場合などは（Ｓ６０６）、加盟店のサーバ
１１３は、受注できない旨の受注確認を取引センターの
サーバ１１１に送付し、アプリケーションサーバ２０１
は、その旨を受注確認としてユーザに送付し、申込内容
を変更するか否か問い合わせる（Ｓ６３１）。再度、申
込を行う場合には（Ｓ６３２）、アプリケーションサー
バ２０１は、既に行った決済の取消処理を行って（Ｓ６
４１）、ステップＳ６０３に戻る。再度、申込を行わな
い場合には（Ｓ６３２）、取消処理を行って終了する
（Ｓ６３３）。

【００４０】なお、加盟店における商品の在庫確認は、
商品の申込を受け付けた（Ｓ６０２）後に行い、在庫を
確認した場合にのみ決済処理（Ｓ６０３）を行う方法と
してもよい。

【００４１】駅のサーバ１１５から配送確認が送付され
ると（Ｓ６０８）、アプリケーションサーバ２０１は、
配送確認をユーザに送付する（Ｓ６０９）。例えば、事
故により配送センターへの商品の入荷が遅れた場合には
（Ｓ６０８）、配送確認の代わりに配送状況を知らせる
通知がユーザに送付される（Ｓ６５１）。

【００４２】図７は、本発明の一実施形態にかかる商品
購入方法における商品申込の方法を説明するための図で
ある。ユーザが、携帯電話１２１を使用して、モールサ
ーバ２０３からのＷＷＷ画面による購入申込を行う場合
について説明する。取引センターのサーバ１１１にアク
セスすると、モールサーバ２０３からのトップページ７
０１が、携帯電話１２１の画面に表示される。次に、ア
プリケーションサーバ２０１は、モールサーバ２０３か
ら各種メニューリスト７０２を表示する。ここでは、商
品購入サービスを「ＴＳＴ（Tobu Shopping Train）」
と呼ぶ。

【００４３】ＴＳＴサービスを選択すると、サービスメ
ニュー７０３ａ，７０３ｂが表示される。上述したよう
に、車内広告７２１に掲載された商品購入番号７２２
を、サービスメニュー７０３ａの番号入力欄７３１に入
力することにより商品の選択を行うことができる。ま
た、サービスメニュー７０３ａの業種検索を選択する
と、検索画面７１１ａ，７１１ｂが表示され、ＷＷＷ画
面上で商品の検索を行うこともできる。

【００４４】商品の選択が終了すると、購入申込を行う
商品画面７０４が表示され、購入申込を行う場合には、
さらに、数量入力画面７０５が表示される。数量入力画
面７０５で、購入申込の最終確認を行うと、アプリケー
ションサーバ２０１に登録され、申込を受領した旨の確
認画面７０６が表示される。

【００４５】なお、本発明は、上述した各実施の形態の
機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶
した記憶媒体を、商品取引サーバに供給し、その商品取
引サーバのＣＰＵが記憶媒体に格納されたプログラムコ
ードを読み出し実行することによっても、達成されるこ
とは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読み出さ
れたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現
することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶
媒体は本発明を構成することになる。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
商品の代金を決済するための口座情報と商品を受け取る
受取場所と商取引の状況を通知するための通信端末番号
とを予めユーザごとに格納した顧客情報記憶手段と、ユ
ーザからの商品の購入申込を受け付ける受付手段とを含
む取引サーバと、顧客情報記憶手段から抽出したユーザ
の口座情報を含む決済情報を取引サーバから受け取って
商品の代金を決済する決済サーバと、取引サーバからの
発注情報により商品を発注する発注サーバと、顧客情報
記憶手段から抽出したユーザの受取場所を含む配送情報
を取引サーバから受け取って、発注サーバが発注した商
品の配送伝票を、受取場所を含めて作成する配送サーバ
とを備え、取引サーバは、配送伝票に基づいて、商品が
受取場所に配送されたことを示す配送通知を受取場所の
サーバから受け取ると、顧客情報記憶手段から抽出した
ユーザの通信端末番号に、配送確認通知を送付すること
としたので、ユーザが商品を購入する際の商品の選択お
よび申込手続を簡便化し、商品の受け取りを確実にする
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態にかかる商品購入システム
を示した概略構成図である。

【図２】本発明の一実施形態にかかる取引センターのサ
ーバを示した構成図である。

【図３】本発明の一実施形態にかかる取引センターのア
プリケーションサーバを示したブロック図である。

【図４】本発明の一実施形態にかかる商品購入方法を示
したシーケンス図である。

【図５】本発明の一実施形態にかかる商品購入方法にお
けるユーザ端末に送信する通知内容を示した図である。

【図６】本発明の一実施形態にかかる取引センターのサ
ーバの処理を示したフローチャートである。

【図７】本発明の一実施形態にかかる商品購入方法にお
ける商品申込の方法を説明するための図である。

【符号の説明】

１０１ インターネット １０２ 公衆通信網 １０３ 基地局 １１１ 取引センターのサーバ １１２ 銀行のサーバ １１３ 加盟店のサーバ １１４ 配送センターのサーバ １１５ 各駅のサーバ １２１ 携帯電話 １２２ 汎用コンピュータ ２０１ アプリケーションサーバ ２０２ メールサーバ ２０３ モールサーバ ２０４ 顧客管理サーバ ２０５ 決済サーバ ２０６ 商品管理サーバ ３０１ 中央処理装置（ＣＰＵ） ３０２ ＲＯＭ ３０３ ＲＡＭ ３０４ バス ３０５ 通信装置 ３０６ 記憶装置 ３０７ 入出力ＩＦ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江藤 猛 東京都墨田区押上一丁目１番２号 東武鉄 道株式会社内 (72)発明者 鈴東 祐介 東京都墨田区押上一丁目１番２号 東武鉄 道株式会社内

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品の代金を決済するための口座情報と
   前記商品を受け取る受取場所と商取引の状況を通知する
   ための通信端末番号とを予めユーザごとに格納した顧客
   情報記憶手段と、ユーザからの商品の購入申込を受け付
   ける受付手段とを含む取引サーバと、 前記顧客情報記憶手段から抽出した前記ユーザの前記口
   座情報を含む決済情報を前記取引サーバから受け取って
   前記商品の代金を決済する決済サーバと、 前記取引サーバからの発注情報により前記商品を発注す
   る発注サーバと、 前記顧客情報記憶手段から抽出した前記ユーザの前記受
   取場所を含む配送情報を前記取引サーバから受け取っ
   て、前記発注サーバが発注した前記商品の配送伝票を、
   前記受取場所を含めて作成する配送サーバとを備え、 前記取引サーバは、前記配送伝票に基づいて、前記商品
   が前記受取場所に配送されたことを示す配送通知を前記
   受取場所のサーバから受け取ると、前記顧客情報記憶手
   段から抽出した前記ユーザの前記通信端末番号に、配送
   確認通知を送付することを特徴とする商品購入システ
   ム。
2. 【請求項２】 前記配送サーバは、前記発注サーバから
   の前記発注情報に含まれる識別番号を前記配送情報に付
   加し、 前記受取場所のサーバは、前記配送通知に前記識別番号
   を付加することを特徴とする請求項１に記載の商品購入
   システム。
3. 【請求項３】 前記購入申込は、前記商品の商品番号を
   含み、 前記取引サーバは、前記商品番号を前記発注情報に含
   め、 前記発注サーバは、前記商品番号に基づいて、前記商品
   を発注することを特徴とする請求項１または２に記載の
   商品購入システム。
4. 【請求項４】 ユーザからの商品の購入申込を受け付け
   る受付ステップと、 該受付ステップで受け付けた前記商品の代金を決済する
   ために、商品の代金を決済するための口座情報と前記商
   品を受け取る受取場所と商取引の状況を通知するための
   通信端末番号とを予めユーザごとに格納した顧客情報記
   憶部から抽出した前記ユーザの前記口座情報に基づい
   て、決済情報を作成する決済情報作成ステップと、 前記決済情報に基づいて決済が終了したことを示す決済
   通知を受け取ると、前記商品を発注するための発注情報
   を作成する発注情報作成ステップと、 前記発注情報に基づいて発注した前記商品が受注された
   ことを示す受注通知を受け取ると、前記顧客情報記憶部
   から抽出した前記ユーザの前記受取場所に前記商品を配
   送するための配送情報を作成する配送情報作成ステップ
   と、 前記配送情報に基づいて前記商品が前記受取場所に配送
   されたことを示す配送通知を受け取ると、前記顧客情報
   記憶部から抽出した前記ユーザの前記通信端末番号に配
   送確認通知を送付する通知ステップとを備えることを特
   徴とする商品取引方法。
5. 【請求項５】 前記決済情報に基づいて決済が終了した
   ことを示す決済通知を受け取ると、前記顧客情報記憶部
   から抽出した前記ユーザの前記通信端末番号に決済確認
   の通知を行う決済確認通知ステップを備えることを特徴
   とする請求項４に記載の商品取引方法。
6. 【請求項６】 前記発注情報に基づいて発注した前記商
   品が受注されたことを示す受注通知を受け取ると、前記
   顧客情報記憶部から抽出した前記ユーザの前記通信端末
   番号に受注確認の通知を行う受注確認通知ステップを備
   えることを特徴とする請求項４または５に記載の商品取
   引方法。
7. 【請求項７】 商品の代金を決済するための口座情報と
   前記商品を受け取る受取場所と商取引の状況を通知する
   ための通信端末番号とを予めユーザごとに格納した顧客
   情報記憶手段と、 ユーザからの商品の購入申込を受け付ける受付手段と、 該受付手段で受け付けた前記商品の代金を決済するため
   に、前記顧客情報記憶手段から抽出した前記ユーザの前
   記口座情報に基づいて、決済情報を作成する決済情報作
   成手段と、 前記決済情報に基づいて決済が終了したことを示す決済
   通知を受け取ると、前記商品を発注するための発注情報
   を作成する発注情報作成手段と、 前記発注情報に基づいて発注した前記商品が受注された
   ことを示す受注通知を受け取ると、前記顧客情報記憶手
   段から抽出した前記ユーザの前記受取場所に前記商品を
   配送するための配送情報を作成する配送情報作成手段
   と、 前記配送情報に基づいて前記商品が前記受取場所に配送
   されたことを示す配送通知を受け取ると、前記顧客情報
   記憶手段から抽出した前記ユーザの前記通信端末番号に
   配送確認の通知を送付する配送確認通知手段とを備えた
   ことを特徴とする商品取引サーバ。
8. 【請求項８】 前記決済情報に基づいて決済が終了した
   ことを示す決済通知を受け取ると、前記顧客情報記憶手
   段から抽出した前記ユーザの前記通信端末番号に決済確
   認の通知を行う決済確認通知手段を備えたことを特徴と
   する請求項７に記載の商品取引サーバ。
9. 【請求項９】 前記発注情報に基づいて発注した前記商
   品が受注されたことを示す受注通知を受け取ると、前記
   顧客情報記憶手段から抽出した前記ユーザの前記通信端
   末番号に受注確認の通知を行う受注確認通知手段を備え
   たことを特徴とする請求項７または８に記載の商品取引
   サーバ。
10. 【請求項１０】 商品の代金を決済するための口座情報
    と前記商品を受け取る受取場所と商取引の状況を通知す
    るための通信端末番号とを予めユーザごとに格納した顧
    客情報記憶部を備えた商品取引サーバを制御するプログ
    ラムを記録した記録媒体であって、 ユーザからの商品の購入申込を受け付ける受付ステップ
    と、 該受付ステップで受け付けた前記商品の代金を決済する
    ために、前記顧客情報記憶部から抽出した前記ユーザの
    前記口座情報に基づいて、決済情報を作成する決済情報
    作成ステップと、 前記決済情報に基づいて決済が終了したことを示す決済
    通知を受け取ると、前記商品を発注するための発注情報
    を作成する発注情報作成ステップと、 前記発注情報に基づいて発注した前記商品が受注された
    ことを示す受注通知を受け取ると、前記顧客情報記憶部
    から抽出した前記ユーザの前記受取場所に前記商品を配
    送するための配送情報を作成する配送情報作成ステップ
    と、 前記配送情報に基づいて前記商品が前記受取場所に配送
    されたことを示す配送通知を受け取ると、前記顧客情報
    記憶部から抽出した前記ユーザの前記通信端末番号に配
    送確認通知を送付する通知ステップとをコンピュータに
    実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
11. 【請求項１１】 商品の代金を決済するための口座情報
    と前記商品を受け取る受取場所と商取引の状況を通知す
    るための通信端末番号とを予めユーザごとに格納した顧
    客情報記憶部を備えた商品取引サーバを制御するプログ
    ラムであって、 ユーザからの商品の購入申込を受け付ける受付ステップ
    と、 該受付ステップで受け付けた前記商品の代金を決済する
    ために、前記顧客情報記憶部から抽出した前記ユーザの
    前記口座情報に基づいて、決済情報を作成する決済情報
    作成ステップと、 前記決済情報に基づいて決済が終了したことを示す決済
    通知を受け取ると、前記商品を発注するための発注情報
    を作成する発注情報作成ステップと、 前記発注情報に基づいて発注した前記商品が受注された
    ことを示す受注通知を受け取ると、前記顧客情報記憶部
    から抽出した前記ユーザの前記受取場所に前記商品を配
    送するための配送情報を作成する配送情報作成ステップ
    と、 前記配送情報に基づいて前記商品が前記受取場所に配送
    されたことを示す配送通知を受け取ると、前記顧客情報
    記憶部から抽出した前記ユーザの前記通信端末番号に配
    送確認通知を送付する通知ステップとをコンピュータに
    実行させるためのプログラム。