JP2002297237A - 故障診断システム及び故障診断プログラム - Google Patents

故障診断システム及び故障診断プログラム

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JP2002297237A
JP2002297237A JP2001100106A JP2001100106A JP2002297237A JP 2002297237 A JP2002297237 A JP 2002297237A JP 2001100106 A JP2001100106 A JP 2001100106A JP 2001100106 A JP2001100106 A JP 2001100106A JP 2002297237 A JP2002297237 A JP 2002297237A
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JP2001100106A
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Katsunori Kimura
克典 木村
Keiji Kawaguchi
桂司 川口
Takao Kashihira
隆男 樫平
Toshimitsu Iwai
利光 岩井
Shinichi Bigan
信一 尾岩
Kenro Sanada
謙郎 真田
Yoichi Okata
洋一 大片
Shigemitsu Sumiyoshi
茂光 住吉
Shigeru Fujii
滋 藤井
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な検出システムで多種多様の故障要因を
的確に判断する。 【解決手段】 コンピュータ30は、油圧シリンダ1
4への作動油の給排を切換える方向切換弁18の位置切
換を行ってから実際に位置センサ22F,22Rの検出
信号がオンオフするまでの時間差を監視し、その異常の
有無を判定する。そして、異常がある時間差の組み合わ
せに対応する要因データを予め記憶しておいた要因デー
タの中から抽出し、これを表示部に表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オンオフ可能な駆
動源をもつ装置の故障診断を行うためのシステム及びプ
ログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種装置の故障診断を行う装置と
して、例えば特開平11−119815号公報に記載さ
れたものが知られている。この装置は、工作機械等に設
けられているスイッチやセンサ等のオンオフ状態を含む
状態データを通信回線によってホストコンピュータに送
信し、このホストコンピュータで前記状態データに対応
する故障原因を抽出し、その抽出した故障原因に対応す
るメッセージ等を前記工作機械側に送信するようにした
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報には、スイッ
チ等のオンオフ状態に基づいて故障原因を診断する旨が
記載されているが、具体的にどのような手法によって故
障原因を判別するのかについては何ら開示されていな
い。各種装置においては、なるべく簡素な検出システム
で多種多様の故障要因を的確に判断することが望まれ
る。
【0004】本発明は、かかる課題を解決するための具
体的手段を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、オンオフ可能
な駆動源をもつ装置の故障を診断するシステムであっ
て、互いに異なる複数の箇所に設けられ、当該箇所にお
いて前記装置の稼動状態を検出し、その検出信号を出力
する稼動状態検出手段と、前記駆動源がオンオフ切換さ
れてから各稼動状態検出手段の検出信号が変化するまで
の時間差についてそれぞれ設定された標準データを記憶
する標準データ記憶手段と、この標準データ記憶手段に
記憶された標準データに基づいて前記各時間差に異常が
あるか否かを判定する異常判定手段と、異常がある時間
差の組み合わせに対応して設定された異常要因について
の要因データを記憶する要因データ記憶手段と、その要
因データの中から前記異常判定手段により異常と判定さ
れた時間差の組み合わせに対応する要因データを抽出し
て表示部に表示させる要因データ抽出手段とを備えたも
のである。
【0006】このシステムによれば、実際に駆動源がオ
ンオフ切換されてから各稼動状態検出手段の検出信号が
変化するまでの時間差が求められ、その時間差と、標準
データ記憶手段に記憶されている標準データとの比較に
基づいて当該時間差に異常があるか否かが判定される。
そして、いずれかの時間差に異常がある場合には、その
異常がある時間差の組み合わせに対応した要因データが
要因データ記憶手段に記憶されている要因データの中か
ら抽出され、表示される。従って、稼動状態検出手段が
簡素なものであっても、異常がある時間差の組み合わせ
に着目することによって多種多様にわたる故障要因の判
定を的確に判断することが可能となる。
【0007】例えば、前記装置が互いに異なる第1の位
置と第2の位置との間で作動子が往復するアクチュエー
タを含むものであり、前記稼動状態検出手段が前記作動
子が前記第1の位置に到達したことを検出する第1の位
置検出手段と前記作動子が前記第2の位置に到達したこ
とを検出する第2の位置検出手段とを含むものにおいて
は、実際に前記アクチュエータの駆動源がオンオフする
タイミングと、そのオンオフによって前記作動子が前記
第1の位置に到達した(または第1の位置から離れた)
ことを第1の位置検出手段が検出するタイミング(検出
信号が変化するタイミング)や前記作動子が前記第2の
位置に到達した(または第2の位置から離れた)ことを
第2の位置検出手段が検出するタイミング(検出信号が
変化するタイミング)との時間差にそれぞれ異常がない
か否かが判定され、そのうち異常がある時間差の組み合
わせに基づいて的確な故障要因が要因データ記憶手段か
ら抽出され、表示される。
【0008】すなわち、このシステムでは、検出手段と
して第1の位置検出手段及び第2の位置検出手段を具備
するだけの簡素な構成で、前記異常時間差の組み合わせ
に着目することにより様々な故障要因の判別、表示をす
ることができる。
【0009】また本発明は、オンオフ可能な駆動源と互
いに異なる複数の箇所における稼動状態を検出してその
検出信号を出力する複数の稼動状態検出手段とをもつ装
置の故障を診断するためのプログラムであって、コンピ
ュータを、前記駆動源がオンオフ切換されてから各稼動
状態検出手段の検出信号が変化するまでの時間差につい
てそれぞれ設定された標準データを記憶する標準データ
記憶手段、この標準データ記憶手段に記憶された標準デ
ータに基づいて前記各時間差に異常があるか否かを判定
する異常判定手段、異常がある時間差の組み合わせに対
応して設定された異常要因についての要因データを記憶
する要因データ記憶手段、及びその要因データの中から
前記異常判定手段により異常と判定された時間差の組み
合わせに対応する要因データを抽出して表示部に表示さ
せる要因データ抽出手段として機能させるものであり、
またそのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り
可能な記録媒体である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図3に基づいて説明する。
【0011】図1に示す装置は、平坦なテーブル10上
において搬送対象物12を後端位置(図示の位置)とそ
れよりも前側(図では右側)の前端位置との間で往復さ
せる移送装置であり、その移送を行うためのアクチュエ
ータとして伸縮可能な油圧シリンダ14を備えている。
この油圧シリンダ14は、所定位置に固定されたシリン
ダ本体16と、このシリンダ本体16に対してその軸方
向(前後方向)に作動する伸縮ロッド(作動子)17と
を備え、この伸縮ロッド17の前端に前記搬送対象物1
2が連結されている。
【0012】前記油圧シリンダ14の駆動源である油圧
回路は、ポンプ及びタンクと、方向切換弁18と、一対
の逆止弁付可変絞り弁20A,20Bとを備えている。
【0013】方向切換弁18は、図例では3位置の電磁
切換弁で構成され、そのソレノイドがコンピュータ30
から出力される制御信号によって適宜励磁されることに
より、ブロック位置(図示の位置)、前進位置、後退位
置の3つの位置に切換えられるようになっている。そし
て、前記ブロック位置では、前記油圧シリンダ14のシ
リンダ本体16内をポンプから遮断し、前記前端位置で
は、前記シリンダ本体16内のへッド側室16hを前記
可変絞り弁20Bを介して前記ポンプに接続し、かつ、
同シリンダ本体16内のロッド側室16rを前記可変絞
り弁20Aを介して前記タンクに接続することにより伸
縮ロッド17を前進させ、前記後端位置では、前記シリ
ンダ本体16内のロッド側室16rを前記可変絞り弁2
0Aを介して前記ポンプに接続し、かつ、同シリンダ本
体16内のへッド側室16hを前記可変絞り弁20Bを
介して前記タンクに接続することにより伸縮ロッド17
を後退させる。
【0014】前記テーブル10の下部には、例えばリミ
ットスイッチからなる前端位置センサ22F及び後端位
置センサ22Rが前後に配設されている。前端位置セン
サ22Fは、前記搬送対象物12が前端位置まで前進し
たときに当該搬送対象物12の前端と当接することによ
りオフからオンに切換えられ、後端位置センサ22R
は、前記搬送対象物12が後端位置まで後退したときに
当該搬送対象物12の後端と当接することによりオフか
らオンに切換えられるものである。
【0015】すなわち、前記前端位置センサ22Fは、
油圧シリンダ14の伸縮ロッド17が搬送対象物12の
前端位置に対応する第1の位置に到達したことを検出す
る第1の位置検出手段となっており、後端位置センサ2
2Rは、前記伸縮ロッド17が搬送対象物12の後端位
置に対応する第2の位置に到達したことを検出する第2
の位置検出手段となっている。
【0016】コンピュータ30は、図2に示すような入
力部32、演算部34、記憶部36、及び表示部38を
備えている。本発明にかかる機能として、演算部34は
異常判断処理部(異常判定手段)34a及び要因データ
抽出部34bを備え、記憶部36は標準データ記憶部3
6a及び要因データ記憶部36bを備えている。これら
の機能は、本発明にかかる故障診断プログラムの組み込
みによってコンピュータ30に与えることが可能であ
り、このプログラムの組み込みは、例えば前記プログラ
ムが記録された記録媒体を介して行うことができる。
【0017】前記入力部32は、前記前端位置センサ2
2F及び後端位置センサ22Rの出力信号(検出信号)
を演算部34に入力するものである。
【0018】異常判断処理部34aは、次の演算動作を
行う。
【0019】a)図3に示すように、搬送対象物12が
後端位置にある状態で方向切換弁18を前進位置に切換
えてから前端位置センサ22Fの検出信号がオンに切換
わるまでの時間差T1と、搬送対象物12が前端位置に
ある状態で方向切換弁18を後退位置に切換えてから前
端位置センサ22Fの検出信号がオフに切換わるまでの
時間差T2と、搬送対象物12が後端位置にある状態で
方向切換弁18を前進位置に切換えてから後端位置セン
サ22Rの検出信号がオフに切換わるまでの時間差T3
と、搬送対象物12が前端位置にある状態で方向切換弁
18を後退位置に切換えてから後端位置センサ22Rの
検出信号がオンに切換わるまでの時間差T4とを監視す
る。
【0020】b)前記時間差T1,T2,T3,T4の
それぞれについて設定されかつ標準データ記憶部36a
に記憶されている標準値(標準データ)T1o,T2
o,T3o,T4oを同記憶部36aから呼び出し、そ
の標準値とのずれが許容範囲を超える時間差が存在する
場合にその時間差に異常があると判断する。
【0021】要因データ記憶部36bは、異常のある時
間差の組み合わせに対応づけて設定された故障要因にか
かる要因データを記憶するものである。この実施の形態
では、次の表1に示すように一次要因と二次要因とにラ
ンク付けされた多種多様の要因データが要因データ記憶
部36bに記録、保存されている。
【0022】
【表1】
【0023】要因データ抽出部34bは、異常判断処理
部34aにおいて異常と判断された時間差が存在する場
合に、その異常時間差の組み合わせに対応する要因デー
タを前記要因データ記憶部36bに記憶されている要因
データの中から抽出し、その内容を表示部38に表示さ
せるものである。
【0024】次に、前記移送装置の動作に対応してコン
ピュータ30が実際に行う故障診断動作を説明する。
【0025】1)時間差演算動作 コンピュータ30においては、方向切換弁18の切換タ
イミング(すなわち駆動源のオンオフタイミング)及び
各位置センサ22F,22Rの検出信号のオンオフタイ
ミングが常時監視され、そのタイミングの差(時間差)
が逐次演算される。
【0026】例えば、前記図1に示すように搬送対象物
12が後端位置にある状態(すなわち後端位置センサ2
2Rの検出信号がオンで前端位置センサ22Fの検出信
号がオフの状態)からコンピュータ30の出力信号によ
り方向切換弁18がそれまでのブロック位置から前進位
置に切換えられると、油圧シリンダ14の伸縮ロッド1
7が伸長し、搬送対象物12が前進を開始する。そし
て、この搬送対象物12が後端位置から離れた時点で後
端位置センサ22Rの検出信号がオンからオフに切換え
られ、その後搬送対象物12が前進位置に到達した時点
で前端位置センサ22Fの検出信号がオフからオンに切
換えられる。この時、コンピュータ30は、前記方向切
換弁18の位置切換を行ってから後端位置センサ22R
の検出信号がオフに切換わるまでの時間差T3を演算す
るとともに、前記位置切換から前端位置センサ22Fの
検出信号がオンに切換わるまでの時間差T1を演算する
(図3参照)。
【0027】同様に、前記前進位置から搬送対象物12
を後退させる時には、前記方向切換弁18の位置を後退
位置に切換えてから前端位置センサ22Fの検出信号が
オフになるまでの時間差T2及び後端位置センサ22R
の検出信号がオンになるまでの時間差T4をそれぞれ演
算する。
【0028】2)時間差の異常判定 前記のようにして演算された時間差T1,T2,T3,
T4と、これらの時間差について予め設定されている標
準値(標準データ)T1o,T2o,T3o,T4oと
をそれぞれ比較し、その差が一定以上の場合に当該時間
差が異常であると判定する。異常と判定した時間差がな
い場合には異常なしの旨を表示部38に表示し、異常と
判定した時間差が一乃至複数存在する場合には次の3)
の動作に移る。
【0029】なお、この異常判定は、機械稼動中常に行
うようにしてもよいし、予め設定されたインターバルを
おいて定期的に行うようにしてもよい。あるいは外部か
ら故障診断指令が入力された時に行うようにしてもよ
い。
【0030】3)要因データの抽出及び表示 記憶している要因データ(表1)の中から、異常と判定
した時間差の組み合わせに対応する要因データを抽出
し、その内容を表示部38に表示する。
【0031】例えば、時間差T1のみが標準値T1oに
比べて大き過ぎる(他の時間差T2〜T4が正常であ
る)ときには、その直接的要因(一次要因)として「前
進速度低下」「前端位置センサのオン動作不良」を表示
し、かつ、「前進速度低下」の要因(二次要因)として
「速度調節不良」「摺動面摩擦大」を表示する。また、
全ての時間差T1〜T4が標準値と比べて大きすぎると
きには、その直接的要因(一次要因)として「圧力低
下」を表示し、その「圧力低下」の要因(二次要因)と
して「油圧ポンプの作動不良」「油漏れ」を表示する。
【0032】この表1に示すように、本発明では必ずし
も全ての時間差の組み合わせについて要因データが設定
されていなくてもよく、少なくとも発生の蓋然性が高い
異常時間差の組み合わせについて要因データが設定され
ていればよい。例えば、時間差T1のみが過小の場合に
ついて故障は想定し難く、よってこの場合については前
記表1に示すように要因データが設定されていない。
【0033】以上示した装置によれば、2つの位置セン
サ22F,22Rを具備するだけの簡素な検出システム
を用いながら、前記時間差T1〜T4のうち異常なもの
の組み合わせに着目することによって多岐にわたる故障
要因を判別することができ、使用者に的確な情報を提供
することができる。
【0034】なお、この実施の形態では駆動源として油
圧を用いるものを示したが、その他、電動モータやソレ
ノイドといった電気的アクチュエータ等を具備する装置
にも本発明の適用が可能である。例えば、前記油圧シリ
ンダ14に代えて送りねじとその回転駆動手段であるモ
ータとの組み合わせにより搬送対象物12を移動させる
ものであっても、そのモータのオンオフタイミングと各
検出信号のオンオフタイミングとの差を監視することに
よって故障診断が可能である。
【0035】次に、第2の実施の形態を図4及び図5に
基づいて説明する。この実施の形態は、トランスファマ
シンに設けられる潤滑油供給装置の故障診断に本発明を
適用したものである。
【0036】前記トランスファマシンは、複数の加工ユ
ニットU1,U2,U3,U4,U5,U6と、各加工
ユニットU1〜U6に順次ワークWを搬送する搬送装置
40とを備え、各加工ユニットU1〜U6においてその
ユニットに対応した加工工程が順次実行される。
【0037】潤滑油供給装置は、前記各加工ユニットU
1〜U6に潤滑油を配給するものであり、その駆動源と
して、油圧ポンプ42及びこれを回す電動モータ44を
含む潤滑油圧送ユニット46を備え、このユニット46
の吐出口に共通配管47が接続されている。共通配管4
7はその途中から分岐配管48A,48Bに分岐し、分
岐配管48Aにその上流側から順に各加工ユニットU
1,U3,U5に設けられた潤滑油供給回路が接続され
る一方、分岐配管48Bにその上流側から順に各加工ユ
ニットU2,U4,U6に設けられた潤滑油供給回路が
接続されている。従って、前記潤滑油圧送ユニット46
の吐出油は、共通配管47から分岐配管48Aを通じて
各加工ユニットU1,U3,U5の潤滑油供給回路に順
次供給される一方、配管48Bを通じて各加工ユニット
U2,U4,U6の潤滑油供給回路に順次供給されるよ
うになっている。
【0038】各分岐配管48A,48Bの末端には、そ
の末端位置での潤滑油圧力が一定以上となった時点でオ
フからオンに切換わる圧力スイッチ(稼動状態検出手
段)50A,50Bがそれぞれ設けられている。そし
て、これらの圧力スイッチ50A,50Bの検出信号が
前記コンピュータ30に入力されるようになっている。
【0039】コンピュータ30は、前記図2に示したも
のと全く同等の機能構成を有している。すなわち、同図
に示す入力部32、演算部34、記憶部36、及び表示
部38を備え、演算部34は異常判断処理部34a及び
要因データ抽出部34bを、記憶部36は標準データ記
憶部36a及び要因データ記憶部36bをそれぞれ備え
ている。
【0040】前記入力部32は、前記圧力スイッチ50
A,50Bの出力信号(検出信号)を演算部34に入力
する。
【0041】異常判断処理部34aは、図5に示すよう
に、モータ44がオンに切換えられた後、各圧力スイッ
チ50A,50Bの検出信号がオフからオンに切換わる
までの時間差T5,T7と、モータ44がオフに切換え
られた後、各圧力スイッチ50A,50Bの検出信号が
オンからオフに切換わるまでの時間差T6,T8とを監
視し、かつ、前記第1の実施の形態と同様、前記時間差
T5,T6,T7,T8のそれぞれについて設定されか
つ標準データ記憶部36aに記憶されている標準値(標
準データ)T5o,T6o,T7o,T8oを同記憶部
36aから呼び出し、その標準値とのずれが許容範囲を
超える時間差が存在する場合にその時間差に異常がある
と判断する。
【0042】要因データ記憶部36bは、この第2の実
施の形態では、次の表2に示すような要因データを記
録、保存している。
【0043】
【表2】
【0044】要因データ抽出部34bの動作は前記第1
の実施の形態と全く同様である。
【0045】次に、前記移送装置の動作に対応してコン
ピュータ30が実際に行う故障診断動作を説明する。
【0046】1)時間差演算動作 コンピュータ30においては、油圧ポンプ42を動かす
モータ44のオンオフタイミングと各圧力スイッチ50
A,50Bの検出信号のオンオフタイミングとが常時監
視され、そのタイミングの差(時間差)が逐次演算され
る。
【0047】具体的に、コンピュータ30の出力信号に
より前記モータ44がオフからオンに切換えられると、
同モータ44に連結される油圧ポンプ42による潤滑油
の吐出動作が開始され、その吐出油が分岐配管48A,
48Bの末端まである程度行き渡った時点で当該末端位
置にある圧力スイッチ50A,50Bの検出信号がオフ
からオンに切換えられる。この時、コンピュータ30
は、前記モータ44をオンに切換えてから各圧力スイッ
チ50A,50Bの検出信号がオンに切換わるまでの時
間差T5,T7をそれぞれ演算する。同様に、前記モー
タ44をオンからオフに切換える時には、そのオフ切換
時から各圧力スイッチ50A,50Bの検出信号がオフ
に切換わるまでの時間差T6,T8をそれぞれ演算す
る。
【0048】2)時間差の異常判定 第1の実施の形態と同様、演算した時間差T5,T6,
T7,T8と標準値(標準データ)T5o,T6o,T
7o,T8oとの比較に基づいて各時間差T5,T6,
T7,T8の異常判定を行う。この異常判定は、モータ
44のオンオフの度に行うようにしてもよいし、例えば
外部から故障診断指令が入力された時に行うようにして
もよい。
【0049】3)要因データの抽出及び表示 記憶している要因データ(表2)の中から、異常と判定
した時間差の組み合わせに対応する要因データを抽出
し、その内容を表示部38に表示する。
【0050】例えば、標準値T5o,T7oに比べて時
間差T5,T7が同程度過大であり、かつ、標準値T6
o,T8oに比べて時間差T6,T8が同程度過小であ
るときには、その故障要因として「共通配管47からの
油の漏れ」「ポンプ故障」を表示し、時間差T5が過
大、時間差T6が過小であって、時間差T7,T8に異
常がないときには、その故障要因として「分岐配管48
Aからの油の漏れ」「圧力スイッチ50Aの調整不良」
を表示する。このような表示を参照することにより、使
用者は潤滑油供給装置の故障要因を的確に把握すること
ができる。
【0051】その他、本発明は例えば次のような実施の
形態をとることも可能である。
【0052】・前記の実施形態では稼動状態検出手段が
2つであるが、3つ以上の稼動状態検出手段の検出信号
を監視してその異常の組み合わせに対応した要因データ
の抽出を行うようにしてもよく、これにより、さらに多
岐にわたった故障診断をすることが可能である。
【0053】・前記実施形態では、駆動源のオンオフ切
換(方向切換弁18の位置切換やモータ44のオンオフ
切換)が始まってから稼動状態検出手段(位置センサ2
2F,22Rや圧力スイッチ50A,50B)の検出信
号が変化するまでの時間差を監視しているが、当該時間
差の始期を駆動源のオンオフ切換完了時に設定してもよ
い。
【0054】・本発明の故障診断対象となる装置は前記
のような移送装置や潤滑油供給装置に限られない。例え
ばモータによって扉を開閉する装置であって、その開位
置及び閉位置に開閉スイッチが設けられたものにおいて
も、これら開閉スイッチのオンオフタイミングと前記モ
ータのオンオフタイミングとの差を監視してその異常判
定を行い、その異常時間差の組み合わせに着目して要因
データの提供をすることにより、前記と同様の的確な故
障診断を行うことが可能である。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明は、故障診断対象で
ある装置の駆動源がオンオフ切換されてから各稼動状態
検出手段の検出信号が変化するまでの時間差についてそ
れぞれ異常判定を行い、異常があると判定した時間差の
組み合わせに基づいてこれに対応する要因データを予め
記憶しておいた要因データの中から抽出し、表示するよ
うにしたものであるので、簡素な検出システムで多種多
様の故障要因を的確に判断することができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる移送装置及
びその故障診断システムを示す図である。
【図2】前記移送装置の故障診断システムを示すブロッ
ク図である。
【図3】前記移送装置における方向切換弁の切換タイミ
ングと各位置センサの検出信号のオンオフタイミングと
の関係を示すタイムチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかるトランスフ
ァマシンにおける潤滑油供給装置及びその故障診断シス
テムを示す図である。
【図5】前記潤滑油供給装置における油圧ポンプ駆動用
モータのオンオフタイミングと各圧力スイッチの検出信
号のオンオフタイミングとの関係を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
12 搬送対象物 14 油圧シリンダ(アクチュエータ) 17 伸縮ロッド(作動子) 18 方向切換弁(駆動源をオンオフ切換する手段) 22F 前端位置センサ(稼動状態検出手段) 22R 後端位置センサ(稼動状態検出手段) 30 コンピュータ 32 入力部 34 演算部 34a 異常判定部 34b 要因データ抽出部 36a 標準データ記憶部 36b 要因データ記憶部 38 表示部 44 電動モータ(駆動源) 50A,50B 圧力スイッチ(稼動状態検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樫平 隆男 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 (72)発明者 岩井 利光 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 (72)発明者 尾岩 信一 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 (72)発明者 真田 謙郎 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 (72)発明者 大片 洋一 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 (72)発明者 住吉 茂光 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 (72)発明者 藤井 滋 広島市南区宇品東5丁目3番38号 トーヨ ーエイテック株式会社内 Fターム(参考) 5H223 AA06 BB04 CC03 EE02 EE05 EE29 FF08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オンオフ可能な駆動源をもつ装置の故障
    を診断するシステムであって、 互いに異なる複数の箇所に設けられ、当該箇所において
    前記装置の稼動状態を検出し、その検出信号を出力する
    稼動状態検出手段と、 前記駆動源がオンオフ切換されてから各稼動状態検出手
    段の検出信号が変化するまでの時間差についてそれぞれ
    設定された標準データを記憶する標準データ記憶手段
    と、 この標準データ記憶手段に記憶された標準データに基づ
    いて前記各時間差に異常があるか否かを判定する異常判
    定手段と、 異常がある時間差の組み合わせに対応して設定された異
    常要因についての要因データを記憶する要因データ記憶
    手段と、 その要因データの中から前記異常判定手段により異常と
    判定された時間差の組み合わせに対応する要因データを
    抽出して表示部に表示させる要因データ抽出手段とを備
    えたことを特徴とする故障診断システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の故障診断システムにおい
    て、 前記装置は互いに異なる第1の位置と第2の位置との間
    で作動子が往復するアクチュエータを含むものであり、 前記稼動状態検出手段は前記作動子が前記第1の位置に
    到達したことを検出する第1の位置検出手段と前記作動
    子が前記第2の位置に到達したことを検出する第2の位
    置検出手段とを含むことを特徴とする故障診断システ
    ム。
  3. 【請求項3】 オンオフ可能な駆動源と互いに異なる複
    数の箇所における稼動状態を検出してその検出信号を出
    力する複数の稼動状態検出手段とをもつ装置の故障を診
    断するためのプログラムであって、コンピュータを、 前記駆動源がオンオフ切換されてから各稼動状態検出手
    段の検出信号が変化するまでの時間差についてそれぞれ
    設定された標準データを記憶する標準データ記憶手段、 この標準データ記憶手段に記憶された標準データに基づ
    いて前記各時間差に異常があるか否かを判定する異常判
    定手段、 異常がある時間差の組み合わせに対応して設定された異
    常要因についての要因データを記憶する要因データ記憶
    手段、及びその要因データの中から前記異常判定手段に
    より異常と判定された時間差の組み合わせに対応する要
    因データを抽出して表示部に表示させる要因データ抽出
    手段として機能させるための故障診断プログラム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の故障診断プログラムが記
    録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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