JP2002296953A - 定着装置・画像形成装置 - Google Patents

定着装置・画像形成装置

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JP2002296953A JP2001095964A JP2001095964A JP2002296953A JP 2002296953 A JP2002296953 A JP 2002296953A JP 2001095964 A JP2001095964 A JP 2001095964A JP 2001095964 A JP2001095964 A JP 2001095964A JP 2002296953 A JP2002296953 A JP 2002296953A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触型温度検知方式において、用紙の加熱
ローラへの巻き付きによる用紙ジャムを容易に検知し、
ジャムによる以降の被害が拡大することを防止できるよ
うにする。 【解決手段】 加熱ローラ上に用紙が無い場合のサーモ
パイルの出力状態と、加熱ローラ上に用紙がある場合の
サーモパイルの出力状態とを比較して記録材巻き付きの
異常を判断する。V1は正常通紙の場合での出力値を示
している。サーモパイルの出力値がV2以下になった
ら、制御手段はジャムと判断してヒータへの通電を停止
するとともに、装置の動作を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未定着トナー像を
担持した記録材を通して定着を行う定着装置及び該定着
装置を備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の定着装置として、例えば熱ロー
ラ方式のものが知られている。この方式では、例えば図
10に示すように、内部に熱源としてのハロゲンヒータ
30を有する加熱ローラ32と、該加熱ローラ32に対
向して圧接する加圧ローラ34を有しており、加熱ロー
ラ32と加圧ローラ34のニップ部に未定着のトナー像
を担持した記録材としての用紙36を通して熱と圧力に
より定着するようになっている。加熱ローラ32の表面
に接触して温度検知手段としてのサーミスタ38が設け
られており、該サーミスタ38の検知情報に基づいて加
熱ローラ32の温度を制御し、定着温度を一定に保つよ
うになっている。サーミスタ38は、定着ユニット40
の上カバー40aにビス42で止められた板バネ44に
支持されて加熱ローラ32に押圧されている。符号46
は分離爪を示す。
【0003】このような接触式温度検知方式では、サー
ミスタ38との接触により加熱ローラ32の表面が傷付
けられる虞があり、傷が付いた場合には記録画像に傷跡
が写って記録文書として使用に耐え得ないものとなる。
また、このような傷が付いた加熱ローラ32は交換しな
ければならないが、組付方式によっては加熱ローラ32
だけでなく定着ユニット40ごと交換しなければならな
い。このため、交換コストが高くつくという問題があっ
た。また、サーミスタ38は、通常定着ユニット40に
一体に取り付けられているので、定着ユニット40の交
換の際にはサーミスタ38も同時に廃棄することにな
り、コスト的且つ資源節約的面から好ましいものではな
かった。また、サーミスタ38の場合には応答性が悪
く、精密な制御を行うことが困難であった。特に最近で
は、省エネのために待機時は低電力にしておき、使用時
のみ高速で立ち上がる定着装置が開発されており、これ
に伴ってサーミスタ38よりも温度検知応答性の良い温
度検知手段が求められている。
【0004】一方、従来より、サーモパイルのような非
接触方式の温度検知手段も用いられている。例えば図1
1に示すように、加熱ローラ30に対して非接触状態に
サーモパイル48が設けられており、該サーモパイル4
8は加熱ローラ32から輻射された赤外線を受光してこ
れを電気信号に変換する。しかしながら、素子、制御回
路などによるコスト高を避けられず、また、赤外線を利
用した間接検知のためにサーミスタ38に比べて温度検
知精度が悪いなどの理由により普及していない。
【0005】しかしながら、最近では、上記加熱ローラ
32の傷による定着ユニット40の交換コストが非常に
高く、交換の間の装置停止による作業能率の低下もある
ことから、再び非接触式温度検知方式が要望されるよう
になってきている。
【0006】この種の定着装置では、上記接触、非接触
の違いに因る問題の他に、印刷時に用紙36が加熱ロー
ラ32に巻き付く現象がある。上述のように加熱ローラ
32から用紙36を分離するための分離爪46が設けら
れているのであるが、加熱ローラ32に対する用紙36
の密着度が高い場合には分離爪46を通過する。分離爪
46を通過した場合は、図10に示すように、用紙36
の先端がサーミスタ38に当接し、該用紙36は上カバ
ー40a内でいわゆるアコーデオン状態で停滞し、ジャ
ムとなる。このようなジャムが発生した場合、ユーザー
レベルでは完全に除去することが困難であるため、サー
ビスマンを呼ぶこととなり、多額な除去コストがかかる
とともに、長時間の装置停止を強いられることになる。
また、ユーザーがジャムを処理した場合に、完全に除去
されていないにも拘らず除去したと判断して再び装置電
源を入れた場合、残紙が昇温して発煙するようなケース
もあった。
【0007】そこで、本発明は、非接触式温度検知方式
において、用紙ジャムに迅速に対応できるとともに、残
紙があってもこれを確実に検知して残紙に起因したトラ
ブルを回避できる定着装置、及びこれを備えた画像形成
装置の提供を、その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、電力を供給される熱源に
よって昇温する加熱部材と、該加熱部材に圧接する加圧
部材と、該加熱部材に対して非接触状態に設けられ該加
熱部材から輻射される熱を検知する非接触温度検知手段
を有し、該加熱部材と加圧部材のニップ部にトナー像を
担持した記録材を通して定着を行い、該非接触温度検知
手段による検知情報に基づいて該加熱部材の温度を制御
する定着装置において、上記加熱部材上に記録材が無い
場合の上記非接触温度検知手段の出力状態と、該加熱部
材上に記録材がある場合の該非接触温度検知手段の出力
状態とを比較して記録材巻き付きの異常を判断する、と
いう構成を採っている。
【0009】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
定着装置において、上記各出力状態間に一定値以上の差
があったとき、記録材巻き付きの異常と判断して上記熱
源への電力供給を停止するとともに装置駆動を停止す
る、という構成を採っている。
【0010】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の定着装置において、上記熱源への通電がなされた
とき、正常時の立ち上げにおける上記非接触温度検知手
段の出力状態と比較し、一定値以上の差があったときは
上記加熱部材上に記録材が残っていると判断して上記熱
源への電力供給を停止するとともに装置駆動を停止す
る、という構成を採っている。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
定着装置において、上記正常時の立ち上げにおける上記
非接触温度検知手段の出力状態に上下の誤差を設け、該
誤差を考慮して上記一定値が設定されている、という構
成を採っている。
【0012】請求項5記載の発明では、請求項1乃至4
のうちの一つに記載の定着装置において、上記加熱部材
の放射率を記録材の放射率よりも高くした、という構成
を採っている。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項1乃至5
のうちの一つに記載の定着装置において、上記非接触温
度検知手段と上記加熱部材との間に、該非接触温度検知
手段に対する該加熱部材からの輻射熱を抑制する熱抑制
部材が設けられている、という構成を採っている。
【0014】請求項7記載の発明では、請求項1乃至5
のうちの一つに記載の定着装置において、上記非接触温
度検知手段が、上記加熱部材から輻射される赤外線を受
光して温度情報を出力する赤外線センサである、という
構成を採っている。
【0015】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
定着装置において、上記赤外線センサと上記加熱部材と
の間に、該加熱部材からの輻射熱を抑制し且つ赤外線の
みを通す赤外線フィルタが設けられている、という構成
を採っている。
【0016】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
定着装置において、上記赤外線フィルタが、ポリエチレ
ン樹脂又はシリコン樹脂で形成されている、という構成
を採っている。
【0017】請求項10記載の発明では、像担持体上に
形成された静電潜像を現像手段によりトナー像として可
視像化し、該トナー像を記録材に転写した後該記録材を
定着装置に通して定着を行う画像形成装置において、上
記定着装置が、請求項1乃至9のうちの一つに記載のも
のである、という構成を採っている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図6に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部
分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成
上及び機能上の説明は省略する。まず、図1に基づいて
本実施形態における画像形成装置としてのプリンタ2の
概要構成を説明する。プリンタ2は、給紙装置4と、レ
ジストローラ対6と、像担持体としての感光体ドラム8
と、転写手段10と、定着装置としての定着ユニット5
0等を有している。給紙装置4は、用紙36が積載状態
で収容される給紙トレイ14と、給紙トレイ14に収容
された用紙36を最上のものから順に給送する給紙コロ
16及び分離部材17等を有している。給紙コロ16に
よって送り出された用紙36はレジストローラ対6で一
旦停止され、斜めずれを修正された後、感光体ドラム8
の回転に同期するタイミングで、すなわち、感光体ドラ
ム8上に形成されたトナー像の先端と用紙36の搬送方
向先端部の所定位置とが一致するタイミングでレジスト
ローラ対6により転写部位Nへ送られる。
【0019】感光体ドラム8の周りには、矢印で示す回
転方向順に、帯電手段としての帯電ローラ18と、図示
しない露光手段の一部を構成するミラー20と、現像ロ
ーラ22aを備えた現像手段22と、転写手段10と、
クリーニングブレード24aを備えたクリーニング手段
24等が配置されている。帯電ローラ18と現像手段2
2の間において、ミラー20を介して感光体ドラム8上
の露光部26に露光光Lbが照射され、走査されるよう
になっている。
【0020】プリンタ2における画像形成動作は従来と
同様に行われる。すなわち、感光体ドラム8が回転を始
めると、感光体ドラム8の表面が帯電ローラ18により
均一に帯電され、画像情報に基づいて露光光Lbが露光
部26に照射、走査されて作成すべき画像に対応した静
電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム8の
回転により現像手段22へ移動し、ここで現像ローラ2
2aによりトナーが供給されて可視像化され、トナー像
が形成される。感光体ドラム8上に形成されたトナー像
は、所定のタイミングで転写部位Nに進入してきた用紙
36上に転写手段10による転写バイアス印加により転
写される。
【0021】トナー像を担持した用紙36は定着ユニッ
ト50へ向けて搬送され、定着ユニット50で定着され
た後、図示しない排紙トレイへ排出・スタックされる。
転写部位Nで転写されずに感光体ドラム8上に残った残
留トナーは、感光体ドラム8の回転に伴ってクリーニン
グ手段24に至り、このクリーニング手段24を通過す
る間にクリーニングブレード24aにより掻き落とされ
て清掃される。その後、感光体ドラム8上の残留電位が
図示しない除電手段により除去され、次の作像工程に備
えられる。
【0022】次に、図1乃至図3に基づいて定着ユニッ
ト50を詳細に説明する。定着ユニット50は、内部に
熱源としてのハロゲンヒータ30を有する加熱部材とし
ての加熱ローラ32と、該加熱ローラ32に対向して圧
接する加圧ローラ34を有しており、加熱ローラ32と
加圧ローラ34のニップ部に未定着のトナー像を担持し
た記録材としての用紙36を通して熱と圧力により定着
するようになっている。加熱ローラ32の周囲は上カバ
ー50aで覆われ、加圧ローラ34の周囲は下カバー5
0bで覆われている。上カバー50aの上部には、非接
触温度検知手段であり、且つ、赤外線センサとしてのサ
ーモパイル48が設けられている。
【0023】サーモパイル48は、図2及び図3に示す
ように、加熱ローラ32から輻射(照射)される赤外線
の入光部としての開口窓48aと、赤外線を通すための
フィルタ48bと、赤外線吸収部48cと、座面48d
と、キャンケース48eと、フィルタ48bの反対側に
設けられた端子48fを有している。加熱ローラ32か
ら輻射される赤外線は、開口窓48a、フィルタ48b
を通って赤外線吸収部48cに照射され、受光した赤外
線量に応じた電気信号に変換される。該電気信号は端子
48fを介して外部へ取り出される。
【0024】プリンタ2の全体の動作は、図4に示す制
御手段55によって制御される。制御手段55は、CP
U,ROM,RAM,I/Oインタフェース等を有する
マイクロコンピュータであり、サーモパイル48による
検知情報が入力される。制御手段55は入力された検知
情報に基づいてハロゲンヒータ30への電力供給量を制
御し、加熱ローラ32の表面温度を制御する。
【0025】図1に示すように、サーモパイル48と加
熱ローラ32の間における上カバー50aには、赤外線
フィルタ52が設けられている。赤外線フィルタ52
は、加熱ローラ32からの輻射熱によってサーモパイル
48が熱劣化するのを防止するとともに、赤外線のみを
通すようになっている。このような機能を持つべく、赤
外線フィルタ52はポリエチレン樹脂やシリコン樹脂で
形成されている。用紙36が分離爪46を潜り抜けてサ
ーモパイル48の検知領域に入ると、図5に示すよう
に、サーモパイル48の出力が急激に落ちる。これは、
加熱ローラ32の温度に対し、冷えた用紙36を検知す
ることにより温度差が生じるためである。
【0026】V1は用紙36が加熱ローラ32から分離
されてサーモパイル48の検知領域に入らない正常通紙
の場合での出力値を示している。サーモパイル48の出
力値がV2以下になったら、制御手段55はジャムと判
断してハロゲンヒータ30への通電を停止するととも
に、定着ユニット50の動作及びプリンタ2の動作を停
止させる。また、図示しない操作パネルの液晶表示部に
ジャムであることを表示する。ジャムが発生した場合、
定着ユニット50が即停止するため、図1に示すよう
に、用紙36は定着ニップ部まで進まず、よってジャム
処理が容易に行える。
【0027】次に、図7及び図8に基づいて他の実施形
態を説明する。本実施形態では、上記ジャム処理におい
て用紙36の一部が残った場合に対応することを特徴と
している。なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で
示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の
説明は省略する。制御手段55のROMには、ハロゲン
ヒータ30がオンされた場合、すなわちプリンタ2のメ
インスイッチがオンされた場合の定着ユニット50にお
ける正常な立ち上げのサーモパイル48の出力カーブA
が予め記憶されている。ハロゲンヒータ30がオンされ
た場合、制御手段55はその立ち上げにおける出力カー
ブBと出力カーブAを比較する。
【0028】例えば、t1時間で出力カーブAのV3に対
応する値がV4以下のときは、制御手段55は残紙あり
と判断し、ハロゲンヒータ30への通電を停止するとと
もに、定着ユニット50の動作及びプリンタ2の動作を
停止させる。また、図示しない操作パネルの液晶表示部
にジャムであることを表示する。V4は実験的に求めら
れた数値であり、予め制御手段55のROMに記憶され
ている。正常立ち上げ時の出力カーブにはバラツキがあ
るため、V4は出力カーブAにおける±vを考慮して設
定されている。
【0029】次に、図9に基づいて他の実施形態を説明
する。残紙が完全に加熱ローラ32に密着し、且つ、残
紙の紙厚が薄い場合には、加熱ローラ32と残紙との温
度上昇がほとんど同時になり、上記実施形態におけるサ
ーモパイル48の出力カーブでは区別することができな
い場合がある。これに対処すべく、本実施形態では、残
紙36aに対して加熱ローラ32の表面32aの放射率
を高くしている。加熱ローラ32の表面32aと残紙3
6aが同じ放射率で同じ温度の場合には出力カーブに差
が出ないが、同じ温度でも互いの放射率を変えれば、出
力カーブ差が生じる。一般的にはテフロン(登録商標)
加工した加熱ローラの表面は、放射率0.9前後とな
る。また、用紙36の放射率も同程度である。本実施形
態では、加熱ローラ32の表面32aをより黒体面に近
づけることで、0.95以上の放射率としている。これ
により、同じ温度でも、サーモパイル48の加熱ローラ
32に対する出力は約5%アップし、出力カーブ差が大
きくなる。従って、検出マージンが5%アップする。非
接触温度検知手段としては、サーモパイル48の他に、
焦電型センサを用いてもよい。
【0030】
【発明の効果】請求項1又は10記載の発明によれば、
加熱部材上に記録材が無い場合の非接触温度検知手段の
出力状態と、該加熱部材上に記録材がある場合の該非接
触温度検知手段の出力状態とを比較して記録材巻き付き
の異常を判断する構成としたので、記録材巻き付きの異
常を容易に検知することができ、該異常状態が放置され
ることによる被害を止めることができる。
【0031】請求項2又は10記載の発明によれば、各
出力状態間に一定値以上の差があったとき、記録材巻き
付きの異常と判断して熱源への電力供給を停止するとと
もに装置駆動を停止する構成としたので、記録材巻き付
きの異常に因る被害拡大を止めることができる。
【0032】請求項3又は10記載の発明によれば、熱
源への通電がなされたとき、正常時の立ち上げにおける
非接触温度検知手段の出力状態と比較し、一定値以上の
差があったときは加熱部材上に記録材が残っていると判
断して熱源への電力供給を停止するとともに装置駆動を
停止する構成としたので、ジャム処理が不完全であった
場合でも残紙が発煙したり火災に発展することを防止す
ることができる。
【0033】請求項4又は10記載の発明によれば、正
常時の立ち上げにおける非接触温度検知手段の出力状態
に上下の誤差を設け、該誤差を考慮して一定値が設定さ
れている構成としたので、残紙が存在することによるト
ラブルを確実に回避することができる。
【0034】請求項5又は10記載の発明によれば、加
熱部材の放射率を記録材の放射率よりも高くした構成と
したので、加熱部材に残紙が密着し加熱部材と残紙の温
度上昇が同じ場合でも残紙が存在することによるトラブ
ルを確実に回避することができる。
【0035】請求項6又は10記載の発明によれば、非
接触温度検知手段と加熱部材との間に、該非接触温度検
知手段に対する該加熱部材からの輻射熱を抑制する熱抑
制部材が設けられている構成としたので、非接触温度検
知手段が熱で損傷することを防止できる。
【0036】請求項7又は10記載の発明によれば、非
接触温度検知手段が、加熱部材から輻射される赤外線を
受光して温度情報を出力する赤外線センサである構成と
したので、温度検知を高精度に行うことができる。
【0037】請求項8又は10記載の発明によれば、赤
外線センサと加熱部材との間に、該加熱部材からの輻射
熱を抑制し且つ赤外線のみを通す赤外線フィルタが設け
られている構成としたので、温度検知を高精度に行うこ
とができるとともに、赤外線センサが熱で損傷すること
を防止できる。
【0038】請求項9又は10記載の発明によれば、赤
外線フィルタが、ポリエチレン樹脂又はシリコン樹脂で
形成されている構成としたので、赤外線センサが熱で損
傷することを防止できるとともに、赤外線を効率的に通
すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る定着装置の概要正面
図である。
【図2】サーモパイルの斜視図である。
【図3】サーモパイルの概要断面図である。
【図4】制御ブロック図である。
【図5】サーモパイルの出力値の変化を示すグラフであ
る。
【図6】画像形成装置としてのプリンタの概要正面図で
ある。
【図7】他の実施形態における定着装置の概要正面図で
ある。
【図8】図7で示した実施形態におけるサーモパイルの
出力値の変化を示すグラフである。
【図9】他の実施形態における加熱ローラの斜視図であ
る。
【図10】従来における接触方式の温度検知手段を有す
る定着装置の概要正面図である。
【図11】従来における非接触方式の温度検知手段を有
する定着装置の概要正面図である。
【符号の説明】
32 加熱部材としての加熱ローラ 34 加圧部材としての加圧ローラ 36 記録材としての用紙 48 非接触温度検知手段としてのサーモパイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA12 DC14 DE02 DE03 DE07 DE10 EA12 EC06 EC10 ED25 EF09 EK03 EK06 HA04 2H033 AA24 AA41 AA42 BA31 BA32 BB01 BB28 CA06 CA07 CA22 CA34 CA38 CA45

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電力を供給される熱源によって昇温する加
    熱部材と、該加熱部材に圧接する加圧部材と、該加熱部
    材に対して非接触状態に設けられ該加熱部材から輻射さ
    れる熱を検知する非接触温度検知手段を有し、該加熱部
    材と加圧部材のニップ部にトナー像を担持した記録材を
    通して定着を行い、該非接触温度検知手段による検知情
    報に基づいて該加熱部材の温度を制御する定着装置にお
    いて、 上記加熱部材上に記録材が無い場合の上記非接触温度検
    知手段の出力状態と、該加熱部材上に記録材がある場合
    の該非接触温度検知手段の出力状態とを比較して記録材
    巻き付きの異常を判断することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の定着装置において、 上記各出力状態間に一定値以上の差があったとき、記録
    材巻き付きの異常と判断して上記熱源への電力供給を停
    止するとともに装置駆動を停止することを特徴とする定
    着装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の定着装置において、 上記熱源への通電がなされたとき、正常時の立ち上げに
    おける上記非接触温度検知手段の出力状態と比較し、一
    定値以上の差があったときは上記加熱部材上に記録材が
    残っていると判断して上記熱源への電力供給を停止する
    とともに装置駆動を停止することを特徴とする定着装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の定着装置において、 上記正常時の立ち上げにおける上記非接触温度検知手段
    の出力状態に上下の誤差を設け、該誤差を考慮して上記
    一定値が設定されていることを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記加熱部材の放射率を記録材の放射率よりも高くした
    ことを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記非接触温度検知手段と上記加熱部材との間に、該非
    接触温度検知手段に対する該加熱部材からの輻射熱を抑
    制する熱抑制部材が設けられていることを特徴とする定
    着装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5のうちの一つに記載の定着
    装置において、 上記非接触温度検知手段が、上記加熱部材から輻射され
    る赤外線を受光して温度情報を出力する赤外線センサで
    あることを特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の定着装置において、 上記赤外線センサと上記加熱部材との間に、該加熱部材
    からの輻射熱を抑制し且つ赤外線のみを通す赤外線フィ
    ルタが設けられていることを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の定着装置において、 上記赤外線フィルタが、ポリエチレン樹脂又はシリコン
    樹脂で形成されていることを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】像担持体上に形成された静電潜像を現像
    手段によりトナー像として可視像化し、該トナー像を記
    録材に転写した後該記録材を定着装置に通して定着を行
    う画像形成装置において、 上記定着装置が、請求項1乃至9のうちの一つに記載の
    ものであることを特徴とする画像形成装置。
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