JP2002296424A - 光学フィルムおよびこれを用いた偏光フィルム、および偏光フィルムの視野角改良方法 - Google Patents

光学フィルムおよびこれを用いた偏光フィルム、および偏光フィルムの視野角改良方法

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JP2002296424A
JP2002296424A JP2001380832A JP2001380832A JP2002296424A JP 2002296424 A JP2002296424 A JP 2002296424A JP 2001380832 A JP2001380832 A JP 2001380832A JP 2001380832 A JP2001380832 A JP 2001380832A JP 2002296424 A JP2002296424 A JP 2002296424A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏光板の吸収軸方向が直交して配置されている
場合において、正面方向から各々の吸収軸方向とは異な
る方向に傾斜した際に発生する光の漏れを低減する。 【解決方法】少なくとも1枚の面内の平均屈折率がn
o、厚さ方向の屈折率がneであって、ne−no>0
である第一の位相差フィルムと、少なくとも1枚の面内
の最大屈折率を示す方向の屈折率がnx、それと直交す
る方向の屈折率がny、厚さ方向の屈折率がnzであっ
て、nx>ny≧nzである第二の位相差フィルムとを
積層してなる光学フィルムを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に
用いられる偏光フィルムおよび位相差フィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置において必須の光学部材で
ある偏光フィルムは、例えば水溶性の二色性染料や多ヨ
ウ素イオン等の二色性色素を含漬させたポリビニルアル
コールフィルムをホウ酸温水溶液中で一軸延伸すること
により得られる偏光素子や、ポリビニルアルコールフィ
ルムを一軸延伸し、次いで脱水反応により、ポリエン構
造を形成させて得られる偏光素子を表層がアルカリ処理
されたトリアセチルセルロースフィルムなどの保護フィ
ルムにより接着剤を用いて挟持することにより得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような偏
光素子または偏光フィルムを2枚用い、各々の吸収軸を
直交するように配置した場合、正面方向から各々の吸収
軸方向とは異なる方向に観測位置を傾斜させると、入射
側偏光素子または偏光フィルムを通過した偏光が出射側
偏光板に十分に吸収されず光が漏れてしまうという、い
わゆる偏光素子または偏光フィルムの視野角依存性の問
題があった。この現象は、垂直配向ネマチック(VA)
型、インプレーンスイッチング(IPS)型、ベンドネ
マチック型(OCB)等の種々の液晶セルを用いた液晶
表示装置の視野角特性に特に大きな影響を与えていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく、鋭意検討した結果、少なくとも1枚の面
内の平均屈折率がno、厚さ方向の屈折率がneであっ
て、ne−no>0である第一の位相差フィルムと、少
なくとも1枚の面内の最大屈折率を示す方向の屈折率が
nx、それと直交する方向の屈折率がny、厚さ方向の
屈折率がnzであって、nx>ny≧nzである第二の
位相差フィルムとを積層してなる光学フィルムを用い、
これと偏光素子を積層してなる偏光フィルムを用いるこ
とにより、もう一方の偏光素子、またはこれを保護フィ
ルムで挟持した偏光フィルムとの各々の吸収軸方向が直
交になるように配置した際に、正面方向から各吸収軸方
向とは異なる方向に観測位置を傾斜させた場合の光の漏
れを低減し、偏光フィルムの視野角依存性を改良でき、
しかも視野角改良の際の波長依存性をも改善できること
を新規に見いだし本発明に至った。即ち、本発明は、
(1)少なくとも1枚の面内の平均屈折率がno、厚さ
方向の屈折率がneであって、ne−no>0である第
一の位相差フィルムと、少なくとも1枚の面内の最大屈
折率を示す方向の屈折率がnx、それと直交する方向の
屈折率がny、厚さ方向の屈折率がnzであって、nx
>ny≧nzである第二の位相差フィルムとを積層して
なる光学フィルム、(2)少なくとも1枚の面内の平均
屈折率がno、厚さ方向の屈折率がneであって、ne
−no>0である第一の位相差フィルムと、少なくとも
1枚のアクロマティックな第二の位相差フィルムを積層
してなる光学フィルム、(3)アクロマティックな第二
の位相差フィルムの面内の最大屈折率を示す方向の屈折
率がnx、それと直交する方向の屈折率がny、厚さ方
向の屈折率がnzであって、nx>ny≧nzである
(2)に記載の光学フィルム、(4)第一の位相差フィ
ルムの厚さをdp、ne−no=Δnpとするとき、Δ
np・dpが5〜200nmである(1)ないし(3)
のいずれか1項に記載の光学フィルム、(5)第一の位
相差フィルムが、フィルム面に対し概垂直配向した液晶
性化合物からなるフィルムである、(1)ないし(4)
のいずれか1項に記載の光学フィルム、(6)液晶性化
合物が、単一もしくは複数からなる紫外線硬化型の液晶
性化合物の混合物の硬化物である(5)に記載の光学フ
ィルム、(7)第二の位相差フィルムの厚さをdとする
とき、550nmにおける(nx−ny)・dが100
〜400nmである(1)ないし(6)のいずれか1項
に記載の光学フィルム、(8)第二の位相差フィルムが
ポリカーボネートを主成分とするフィルムである(1)
ないし(7)のいずれか1項に記載の光学フィルム、
(9)アクロマティックな位相差フィルムがセルロース
誘導体を主成分とするフィルムである(2)ないし
(7)のいずれか1項に記載の光学フィルム、(10)
光学フィルムが、表層をアルカリ処理したセルロース誘
導体からなるフィルムである(9)に記載の光学フィル
ム、(11)第二の位相差フィルムが層平面に対して実
質的に平行な光軸を有する液晶性化合物層からなる
(1)ないし(10)のいずれか1項に記載の光学フィ
ルム、(12)nx、ny、nzのそれぞれが等しい第
二の位相差フィルムを2枚用い、各々の最大屈折率方向
が直交するように配置して積層してなる(1)ないし
(11)のいずれか1項に記載の光学フィルム、(1
3)nx、ny、nzの少なくとも1つが互いに異なる
2枚の第二の位相差フィルムを用い、各々の最大屈折率
方向が直交するように配置して積層してなる(1)ない
し(11)のいずれか1項に記載の光学フィルム、(1
4)少なくとも1枚の、面内の平均屈折率がno、厚さ
方向の屈折率がneであって、ne−no<0である第
三の位相差フィルムを積層してなる(1)ないし(1
3)のいずれか1項に記載の光学フィルム、(15)第
三の位相差フィルムの厚さをdn、ne−no=Δnn
とするとき、|Δnn・dn|が5〜200nmである
(14)に記載の光学フィルム、(16)第三の位相差
フィルムがトリアセチルセルロースフィルムである(1
4)または(15)のいずれか1項に記載の光学フィル
ム、(17)2枚の第二の位相差フィルムの各々の最大
屈折率方向が直交するように積層し、次いで、第一の位
相差フィルム、次いで、第三の位相差フィルムを順次積
層してなる(14)ないし(16)に記載の光学フィル
ム、(18)第一の位相差フィルムのΔnp・dpの総
和と第三の位相差フィルムの|Δnn・dn|の総和と
の差の絶対値が5〜100nmである、(1)ないし
(17)に記載の光学フィルム、(19)面内の最大屈
折率を示す方向の屈折率がnx、それと直交する方向の
屈折率がny、厚さ方向の屈折率がnzであって、nx
>ny、nz>nyであって、かつ、アクロマティック
な第四の位相差フィルムからなる光学フィルム、(2
0)面内の平均屈折率がno、厚さ方向の屈折率がne
であって、ne−no<0である第三の位相差フィルム
と、面内の最大屈折率を示す方向の屈折率がnx、それ
と直交する方向の屈折率がny、厚さ方向の屈折率がn
zであって、nx>ny、nz>nyであって、かつ、
アクロマティックな第四の位相差フィルムとを積層して
なる光学フィルム、(21)第四の位相差フィルムのn
x−ny=Δna、フィルムの厚さをdaとするとき、
550nmにおけるΔna・daが100〜400nm
である、(19)または(20)に記載の光学フィル
ム、(22)(1)ないし(21)いずれか1項に記載
の光学フィルムと偏光素子を有する偏光フィルム、(2
3)第二の位相差フィルムもしくは第四の位相差フィル
ムのうち、偏光素子側に配置される第二の位相差フィル
ムもしくは第四の位相差フィルムの最大屈折率方向が、
偏光素子の吸収軸方向と一致するように積層してなる
(22)に記載の偏光フィルム、(24)吸収軸が直交
して配置された2枚の偏光素子間に、(1)ないし(2
1)の光学フィルムを配置することを特徴とする、偏光
素子の視野角改良方法、(25)2枚の偏光素子の一方
に、(22)または(23)のいずれか1項に記載の偏
光フィルムを用い、該偏光素子の吸収軸ともう一方の偏
光素子の吸収軸を直交させることを特徴とする偏光素子
の視野角改良方法、(26)偏光素子の一方に、(2
2)または(23)のいずれか1項に記載の偏光フィル
ムを用い、もう一方の偏光素子に面内の平均屈折率がn
o、厚さ方向の屈折率がneであって、ne−no<0
である第三の位相差フィルムによって挟持された偏光フ
ィルムを用い、各々の偏光素子の吸収軸を直交させるこ
とを特徴とする偏光素子の視野角改良方法、(27)偏
光素子間にある第三の位相差フィルムの|Δnn・dn
|の総和と、偏光素子間にある第一の位相差フィルムの
Δnp・dpの総和との差の絶対値が5〜100nmで
ある(24)ないし(26)のいずれか1項に記載の偏
光素子の視野角改良方法、(28)(1)ないし(2
3)のいずれか1項に記載の光学フィルムまたは偏光フ
ィルムを有する液晶表示装置、(29)吸収軸が直交し
て配置された偏光素子間に配置された(1)ないし(2
1)のいずれか1項に記載の光学フィルムを構成する各
フィルムの任意のフィルム間に、画像表示を行うための
液晶セルを配置したことを特徴とする(28)に記載の
液晶表示装置、(30)面内の平均屈折率がno、厚さ
方向の屈折率がneであって、ne−no<0である第
三の位相差フィルムによって偏光素子が挟持された偏光
フィルムと(22)または(23)のいずれか1項に記
載の偏光フィルムとの間に液晶セルを配置したことを特
徴とする(28)に記載の液晶表示装置、(31)液晶
セルが、(22)または(23)のいずれか1項に記載
の偏光フィルムを構成する2枚の第二の位相差フィルム
間に配置されており、各々の第二の位相差フィルムの最
大屈折率方向が、それぞれの第二の位相差フィルム側に
ある偏光素子の吸収軸方向と一致するように積層されて
いることを特徴とする(28)に記載の液晶表示装置、
(32)液晶セルが該セル自身の視野角依存性を改善し
た液晶セルである(28)ないし(31)のいずれか1
項に記載の液晶表示装置、に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の光学フィルムは、複数の
位相差フィルムの積層体からなる。本発明で用いられる
第一の位相差フィルムとは、例えば、図1において、フ
ィルム面内の最大屈折率方向を示す方向の屈折率をn
x、それと直交する方向の屈折率をny、厚さ方向の屈
折率をnzとするとき、下記式(1)によって求められ
るフィルム面内の平均屈折率noと下記式(2)によっ
て求められる厚さ方向の屈折率neとが、ne−no>
0の関係となるような位相差フィルムである。 no=(nx+ny)/2・・・(1) ne=nz・・・(2) このとき、nxとnyの差が少ない方が好ましく、等し
い方がより好ましい。さらに、該フィルムの厚さをd
p、ne−noをΔnpとするとき、これらの積により
与えられるΔnp・dpが好ましくは5〜200nm、
より好ましくは、10〜100nm、さらに好ましくは
20〜60nm程度になるように、dp、Δnpをそれ
ぞれ調節したフィルムであることが好ましい。このよう
な位相差フィルムとしては、例えば、ポリカーボネー
ト、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルホ
ン、ポリエチレン、ノルボルネン誘導体等のシクロオレ
フィンポリマー、トリアセチルセルロース、ジアセチル
セルロース、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリビニ
ルアルコール等を主成分とするプラスチックフィルムを
nx方向とny方向に二軸延伸し、さらにnz方向に延
伸した位相差フィルムや、フィルム面に対し垂直方向に
配向させた液晶性化合物からなるフィルム等が挙げられ
るが、フィルム面に対し垂直配向させた液晶性化合物か
らなるフィルムを用いる方がnxとnyが実質的に等し
くなるため特に好ましい。
【0006】本発明で用いられる、第一の位相差フィル
ムに用いられるフィルム面に対し垂直配向する液晶性化
合物としては、例えば、ある温度範囲において液晶性を
示すサーモトロピック液晶化合物やある溶液の特定の濃
度範囲で液晶性を示すリオトロピック液晶化合物が挙げ
られる。特にサーモトロピック液晶化合物は広い温度範
囲で液晶性を示すことができるようにするために複数の
液晶性化合物を混合して用いることが多い。また、液晶
性化合物は低分子量、高分子量およびこれらの混合物で
あってもよい。これらの液晶性化合物は、配向状態を固
定するために、紫外線または熱により重合もしくは架橋
するような化合物であることが好ましい。そのような液
晶性化合物としては、(メタ)アクリロイル基やエポキ
シ基、ビニル基などの重合性基を有する化合物、もしく
はアミノ基やヒドロキシル基などの架橋性官能基を有す
る化合物であることが好ましく、そのようなものとして
は例えばWO97/44703やWO98/00475
号公報に記載の化合物などが挙げられる。これらの化合
物は、ツイステッドネマチック(TN)液晶セルを作製
する時に用いるような一般的なポリイミド系配向膜をラ
ビング処理した基板上に該化合物層を形成した時に、配
向膜側でわずかにチルト角を有する水平(プレーナ)配
向をし、空気界面側でほぼ垂直(ホメオトロピック)配
向するような液晶性化合物または、垂直配向させるよう
な配向膜を形成した基板上に該化合物層を形成した時
や、ガラス基板等の基板上に該化合物層を形成した時に
垂直配向するような液晶性化合物である。このような液
晶性化合物を用い、フィルム面に対して垂直配向させる
ような配向膜を用いることにより、容易にフィルム面に
対して垂直配向した液晶性化合物からなるフィルムを得
ることができる。これらの化合物は重合開始剤または架
橋剤の存在下、紫外線や熱などによって配向状態を保持
したまま重合または架橋させることにより、得られた光
学異方体がその後の温度変化などに対しても一定した配
向状態を保つことができる。
【0007】前記液晶性化合物をフィルム面に対して垂
直配向させる方法としては、例えば、基板フィルムに上
記液晶性化合物を垂直配向させるような配向膜を形成
し、次いで該配向膜面上に液晶性化合物層を形成する方
法が挙げられる。垂直配向させるような配向膜として
は、例えば、長鎖アルキル基などの側鎖を有するポリイ
ミド膜や、n−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキ
シル(メタ)アクリレート等の長鎖アルキル(メタ)ア
クリレートとアクリル酸や2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートなどの官能基を有する(メタ)アクリ
レート等を共重合させて得られるアクリルポリマーをト
ルエンジイソシアネートや1,6−ヘキサンジイソシア
ネート等の架橋剤で架橋させた膜や、ホウ酸処理された
一軸延伸ポリビニルアルコールフィルムや、基板フィル
ム上に形成されたホウ酸処理されたポリビニルアルコー
ル膜をラビング処理したものなどが挙げられる。
【0008】前記液晶性化合物層を配向膜上に形成する
場合、該化合物が単独で塗布することが可能な場合は、
直接該化合物を配向膜上に塗布することにより液晶性化
合物層を形成することができるが、溶液にして塗布する
ことも可能である。塗布する際に用いられる該化合物の
溶液の溶剤としては、該化合物の溶解性、塗布時の配向
膜上へのぬれ性に優れ、乾燥後の液晶層の配向を乱さな
いものであれば特に制限はない。そのような溶剤として
は例えば、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
アニソール、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル類、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、2−ペンタ
ノン、3−ペンタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノ
ン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノ
ン、2,6−ジメチル−4−ヘプタノン等のケトン類、
n−ブタノール、2−ブタノール、シクロヘキサノー
ル、イソプロピルアルコール等のアルコール類、メチル
セロソルブ、酢酸メチルセロソルブ等のセロソルブ類、
酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸メチル等のエステル類が
挙げられるがこれらに限定されない。また、溶剤は単一
でも混合物でもよい。液晶性化合物を溶解する際の濃度
は溶剤溶解性、基板フィルム上へのぬれ性、塗布後の厚
みなどによって異なるが、好ましくは5〜80重量%、
より好ましくは10〜70重量%程度がよい。また、垂
直配向膜を有する基板フィルム上へのぬれ性、塗布厚の
均一性を高めるために種々のレベリング剤を添加するこ
とも可能である。レベリング剤の種類としては、液晶の
配向を乱さないものであれば特に限定されない。
【0009】前記液晶性化合物を、配向膜上に塗布する
方法としては特に限定されないが、塗布後の液晶層の厚
みが、Δnp・dpの値に影響するため、均一の厚さに
塗布できる方法が好ましい。そのような塗布の方法とし
ては、例えばマイクログラビアコート方式、グラビアコ
ート方式、ワイヤーバーコート方式、ディップコート方
式、スプレーコート方式、メニスカスコート方式などに
よる方法が挙げられる。液晶性化合物層の厚さとして
は、所望とするΔnp・dpによって異なり、さらに配
向した液晶性化合物のΔnpによっても異なるが、好ま
しくは0.05〜20μm、より好ましくは0.1〜1
0μm程度である。
【0010】前記液晶性化合物は、例えば、溶解性やぬ
れ性を考慮して調整した液晶性化合物の溶液(必要に応
じて、重合開始剤または架橋剤、レベリング剤を添加す
る)をフィルム面に対して垂直配向するような配向膜を
有する基板フィルム上に塗布後、加熱により乾燥させる
ことにより液晶性化合物を垂直配向させた後、必要に応
じて紫外線や熱などにより重合または架橋させて配向を
固定化させることにより形成される。加熱により乾燥さ
せる条件、紫外線や熱による重合または架橋させる条件
については、用いる溶剤の種類や、液晶性化合物の温度
による配向状態の変化および安定性を考慮して適宜定め
られる。このようにして形成された液晶性化合物層は、
粘着剤等を用いて剥離し、第二の位相差フィルムと貼合
わせても良いし、基板フィルムが例えば第二の位相差フ
ィルムであるなどの本発明の光学フィルムの特性を損な
うものでなければ、そのまま配向膜を有する第二の位相
差フィルム上に直接第一の位相差フィルムを形成した形
態で用いても良い。
【0011】本発明で用いられる第二の位相差フィルム
とは、例えば、図1において、フィルム面内の最大屈折
率方向を示す方向の屈折率をnx、それと直交する方向
の屈折率をny、厚さ方向の屈折率をnzとするとき、
nx>ny≧nzとなるような位相差フィルムである。
また、第二の位相差フィルムの厚さをdとするとき、5
50nmにおける(nx−ny)・dが好ましくは10
0〜700nm、より好ましくは100〜300nm、
さらに好ましくは100〜200nm程度がよい。この
ような位相差フィルムとしては、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサル
ホン、ポリエチレン、ノルボルネン誘導体等のシクロオ
レフィンポリマー、トリアセチルセルロース、ジアセチ
ルセルロース、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポリビ
ニルアルコール等を主成分とするプラスチックフィルム
を一軸延伸してなる位相差フィルムや、フィルム面に対
して水平配向した、液晶性化合物層からなるフィルム等
が挙げられる。ポリカーボネートを主成分とするフィル
ムは、耐湿熱性などの耐久性の面で優れており、スーパ
ーツイステッドネマチック(STN)型液晶表示装置等
の光学補償フィルムとして広く用いられているために入
手も容易であることから好適に用いられる。また、ポリ
ビニルアルコールを主成分とするフィルムであれば、ホ
ウ酸処理することで、上記の液晶性化合物を垂直配向さ
せることが可能であり、そのまま本発明の光学フィルム
として用いることが可能である点において好ましい。ま
た、層平面に対して実質的に平行な光軸を有する、フィ
ルム面に対して水平配向した液晶性化合物層からなるフ
ィルムを用いる場合は、例えば、後述の第三の位相差フ
ィルムを基板フィルムとして、ラビング処理などにより
配向処理を施し、次いで、配向処理面に該液晶性化合物
の溶液を塗布し、加熱などにより乾燥させて液晶性化合
物層を形成し、液晶性化合物がフィルム面に対して水平
配向した状態で配向を固定化することで得られる。この
ようにすることで、第二の位相差フィルムと第三の位相
差フィルムとを粘着剤や接着剤で貼り合わせることな
く、第三の位相差フィルムと第二の位相差フィルムとが
一体化したフィルムを作製することができ、本発明の光
学フィルムの厚さを薄くし、作製工程を簡略化できる点
で好ましい。液晶性化合物は低分子量、高分子量および
これらの混合物であってもよく、配向状態を固定するた
めに、紫外線または熱により重合もしくは架橋するよう
な化合物であることが好ましい。そのような液晶性化合
物としては、(メタ)アクリロイル基やエポキシ基、ビ
ニル基などの重合性基を有する化合物、もしくはアミノ
基やヒドロキシル基などの架橋性官能基を有する化合物
であることが好ましく、そのようなものとしては例えば
特開2000−98133号公報に記載の化合物などが
挙げられる。
【0012】本発明で用いられる第二の位相差フィルム
において、面内の最大屈折率方向を示す方向の屈折率を
nx、それと直交する方向の屈折率をny、厚さ方向の
屈折率をnzとするとき、nx>ny≧nzであって、
かつ、アクロマティックな位相差フィルムをもちいるこ
とができる。アクロマティックとは、位相差の波長依存
性が少ないことを意味する。図2に示すように、一般的
なポリカーボネートからなるフィルムの正面方向におけ
る550nmに対して略1/4波長の位相差を与える位
相差フィルムの場合、550nmよりも短波長側では、
該短波長側のある波長での位相差が1/4波長より大き
くなり、他方、長波長側では該長波長側のある波長での
位相差が1/4波長よりも小さくなる。これに対し、理
想的なアクロマティックな位相差フィルムは例えば図3
に示すように、フィルム正面方向における550nmに
対して1/4波長の位相差を与える位相差フィルムの場
合、550nmよりも短波長側、長波長側いずれにおい
てもある波長での位相差が1/4波長になるようなフィ
ルムである。本発明で用いられるアクロマティックな位
相差フィルムの位相差値は、nx−ny=Δn、フィル
ムの厚さをdとするとき、フィルム正面方向における5
50nmにおけるΔn・dが100〜400nm、好ま
しくは、120〜150nmおよび240〜300nm
がよい。このとき理想的なアクロマティックな位相差フ
ィルム(例えば1/4波長の位相差の場合、400nm
における位相差値が100nm、550nmにおける位
相差値が137.5nm、800nmにおける位相差値
が200nmとなるような各波長に等しい位相差を与え
る位相差フィルム)で得られるある波長における位相差
値と実際に得られる位相差値とのずれは、550nmよ
り短波長側では好ましくは−50〜50nm、より好ま
しくは−30〜30nm程度がよく、550nmより長
波長側では好ましくは−80〜80nm、さらに好まし
くは−60〜60nm程度になるようにするのが良い。
このようなアクロマティックな位相差フィルムを用いる
ことにより、本発明で得られる偏光フィルムの視野角改
良効果の波長依存性を低減できるためより好ましい。
【0013】本発明のアクロマティックな位相差フィル
ムは、例えば、アクロマティックな特性を有する物質
を、一方向に配向させることによって得られる。そのよ
うな物質としては例えば特開2000−137116号
公報に記載のセルロース誘導体などが上げられる。特に
セルロース誘導体からなるフィルムは、表層をアルカリ
処理する等して、他の保護フィルムと共にポリビニルア
ルコール水溶液などのポリビニルアルコール系接着剤を
用いて水溶性の二色性染料や多ヨウ素イオン等の二色性
色素を含漬させたポリビニルアルコールフィルムをホウ
酸温水溶液中で一軸延伸することにより得られる偏光素
子を挟持することにより該偏光素子の保護フィルムとし
ても機能するためより好ましい。また、一方向に配向さ
せる方法としては、例えば前記物質からなるフィルムを
面方向に一軸延伸する方法等が挙げられる。
【0014】本発明の光学フィルムは、前記の第一の位
相差フィルムを少なくとも1枚、さらに前記第二の位相
差フィルムを少なくとも1枚用い、これらを積層するこ
とにより得られる。図4には第一の位相差フィルム2と
第二の位相差フィルム3を積層して得られる本発明の光
学フィルム4を例示している。各々の位相差フィルムを
積層する方法としては、例えば粘着剤、接着剤などを用
いる方法、第二の位相差フィルム上に配向膜を介して直
接第一の位相差フィルムを形成する方法等が挙げられ
る。このとき、第一の位相差フィルムのnx、nyとが
等しくない場合は、第一の位相差フィルムのnx方向と
第二の位相差フィルムのnx方向もしくはny方向とが
一致するように積層する方が好ましい。また、本発明の
光学フィルムはnx、ny、nzのそれぞれが等しい第
二の位相差フィルム3を2枚用い、例えば図5に示すよ
うに各々のnx方向が直交するように積層し、さらに、
図6に示すように第一の位相差フィルム2と積層するこ
とにより得られる本発明の光学フィルム5とする方が本
発明で得られる偏光フィルムの視野角改良効果の波長依
存性を低減できるためより好ましい。この場合において
も、第一の位相差フィルム2のnx、nyとが等しくな
い場合は、第一の位相差フィルムのnx方向と第二の位
相差フィルム3のnx方向もしくはny方向とが一致す
るように積層する方が好ましい。また、第二の位相差フ
ィルムを2枚用いる場合は、2枚の第二の位相差フィル
ムの間でnx、ny、nzの少なくとも1つの値が互い
に異なっていても良い。そのような例としては、フィル
ム面内の最大屈折率方向を示す方向の屈折率をnx1、
それと直交する方向の屈折率をny1、厚さ方向の屈折
率をnz1とするとき、nx1>ny1≧nz1となる
ような位相差フィルム6と、フィルム面内の最大屈折率
方向を示す方向の屈折率をnx2、それと直交する方向
の屈折率をny2、厚さ方向の屈折率をnz2とすると
き、nx2>ny2≧nz2となるような位相差フィル
ム7を図7に示すように、nx1とnx2方向とが直交
するように積層し、さらに第一の位相差フィルム2を積
層して得られる図8に示すような本発明の光学フィルム
8が挙げられる。この場合においても、第一の位相差フ
ィルムのnx、nyとが等しくない場合は、第一の位相
差フィルムのnx方向と第二の位相差フィルムのnx1
方向もしくはny1方向とが一致するように積層する方
が好ましい。
【0015】本発明の光学フィルムは、前記第一の位相
差フィルム、第二の位相差フィルムに加えて、少なくと
も1枚の第三の位相差フィルムを用いることも可能であ
る。本発明で用いられる第三の位相差フィルムとは、前
記式(1)によって求められるフィルム面内の平均屈折
率noと前記式(2)によって求められる厚さ方向の屈
折率neとが、ne−no<0の関係となるような位相
差フィルムである。このとき、nxとnyの差が少ない
方が好ましい。さらに、該フィルムの厚さをdn、ne
−noをΔnnとするとき、これらの積により与えられ
るΔnn・dnの絶対値|Δnn・dn|が好ましくは
5〜200nm、より好ましくは、10〜150nm、
さらに好ましくは10〜100nm程度になるように、
dn、Δnnをそれぞれ調節したフィルムであることが
好ましい。このような位相差フィルムとしては、例え
ば、トリアセチルセルロースフィルムや、ポリカーボネ
ート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサル
ホン、ポリエチレン、ノルボルネン誘導体等のシクロオ
レフィンポリマー、ポリオレフィン、ポリエチレン、ポ
リビニルアルコール等を主成分とするプラスチックフィ
ルムをnx方向とny方向に二軸延伸した位相差フィル
ムや、コレステリック液晶を配向させて形成した位相差
フィルム等が挙げられるが、トリアセチルセルロースフ
ィルムは、透明性に優れるだけでなく、偏光素子の保護
フィルムとして広く用いられているため、例えば本発明
の光学フィルムを偏光フィルムと一体化して用いる場
合、偏光素子の保護フィルムと本発明で用いられる第三
の位相差フィルムとを兼ねることが可能となるため特に
好ましい。
【0016】本発明の第三の位相差フィルムを有する光
学フィルムとしては、例えば、図9に示すように、第二
の位相差フィルム3に、第一の位相差フィルム2を積層
し、さらに第三の位相差フィルム9を積層することによ
って得られる本発明の光学フィルム10や、図10、図
11に示すような積層の順を変えた本発明の光学フィル
ム11および12が挙げられる。また、他の例として
は、例えば、図12に示すようにnx方向が直交するよ
うに積層された2枚の第二の位相差フィルム3に、第三
の位相差フィルム9を積層し、さらに第一の位相差フィ
ルム2を積層することによって得られる本発明の光学フ
ィルム13が挙げられる。また、図13に示すように、
第一の位相差フィルム2と第三の位相差フィルム9の積
層する順序を図12とは逆にして積層した本発明の光学
フィルム14とすることも可能である。特に図13にお
いて、偏光素子の保護フィルムを兼ねることができるよ
うな第三の位相差フィルム9を用いた場合には、そのま
まもう一方の保護フィルムを用いて第三の位相差フィル
ム9側で偏光素子を挟持することができるため好まし
い。また、本発明で用いられる各々の位相差フィルム
は、必要に応じて粘着剤や接着剤を用いて積層すればよ
い。また、第一の位相差フィルム2および第三の位相差
フィルム9のnx、nyが等しくない場合は、第一の位
相差フィルム2および第三の位相差フィルム9の各nx
方向と第二の位相差フィルム3のnx方向もしくはny
方向とが一致するように積層する方が好ましい。
【0017】また、本発明で得られる視野角改良効果を
より顕著にするために、本発明の光学フィルムを構成す
る各第一の位相差フィルムのΔnp・dpの総和ΣΔn
p・dpと本発明の光学フィルムを構成する各第三の位
相差フィルムの|Δnn・dn|の総和Σ|Δnn・d
n|との差の絶対値|(ΣΔnp・dp−Σ|Δnn・
dn|)|が5〜100nm、より好ましくは5〜70
nm程度になるように各フィルムのΔnp・dp、|Δ
nn・dn|を調節するのが良い。
【0018】本発明で用いられる第四の位相差フィルム
とは、前記アクロマティックな特性を有し、かつ、面内
の最大屈折率を示す方向の屈折率がnx、それと直交す
る方向の屈折率がny、厚さ方向の屈折率がnzである
ときに、nx>ny、nz>nyとなるようなフィルム
である。本発明で用いられる第四の位相差フィルムの位
相差値は、nx−ny=Δna、フィルムの厚さをda
とするとき、フィルム正面方向における550nmにお
けるΔna・daが100〜400nm、好ましくは、
120〜150nmおよび240〜300nmがよい。
このとき図3に示すような理想的なアクロマティックな
位相差フィルム(例えば1/4波長の位相差の場合、4
00nmにおける位相差値が100nm、550nmに
おける位相差値が137.5nm、800nmにおける
位相差値が200nmとなるような各波長に等しい位相
差を与える位相差フィルム)で得られるある波長におけ
る位相差値と実際に得られる位相差値とのずれは、55
0nmより短波長側では好ましくは−50〜50nm、
より好ましくは−30〜30nm程度がよく、550n
mより長波長側では好ましくは−80〜80nm、さら
に好ましくは−60〜60nm程度になるようにするの
が良い。
【0019】本発明で用いられる第四の位相差フィルム
は、例えば、アクロマティックな特性を有する物質を、
面方向と厚さ方向との二方向に配向させることによって
得られる。そのような物質としては例えば特開2000
−137116や特開2000−91743号公報に記
載のセルロース誘導体や、特開2001−235622
号公報に記載のノルボルネン鎖とスチレン鎖を有する共
重合体からなる組成物などが挙げられる。特にセルロー
ス誘導体からなるフィルムは、表層をアルカリ処理する
等して、他の保護フィルムと共にポリビニルアルコール
水溶液などのポリビニルアルコール系接着剤を用いて水
溶性の二色性染料や多ヨウ素イオン等の二色性色素を含
漬させたポリビニルアルコールフィルムをホウ酸温水溶
液中で一軸延伸することにより得られる偏光素子を挟持
することにより該偏光素子の保護フィルムとしても機能
するためより好ましい。また、二方向に配向させる方法
としては、例えば前記物質からなるフィルムを面方向に
一軸延伸した後、両面を粘着ロールによって厚さ方向に
延伸する方法や、面方向に一軸延伸した後、延伸した方
向とは逆方向に適度に収縮させて厚さ方向に配向させる
方法や、面方向に一軸延伸した後、厚さ方向に電場や磁
場をかけて厚さ方向に配向させる方法などが挙げられ
る。このとき、下記式(3)によって定義されるNz係
数が、好ましくは0.3〜1、より好ましくは0.5〜
0.8程度になるようにnx、ny、nzの各方向の配
向の程度を制御するのが良い。 Nz=(nx−nz)/(nx−ny)・・・(3)
【0020】上記第四の位相差フィルムを用いて、ある
いは、第三の位相差フィルムと積層させることにより、
本発明の光学フィルムを作製することができる。図14
には、第四の位相差フィルム15と第三の位相差フィル
ム9を積層して得られる本発明の光学フィルム16を例
示している。
【0021】このようにして作製した本発明の光学フィ
ルムを偏光素子と一体化することにより、本発明の偏光
フィルムを得ることができる。偏光素子としては、例え
ば、水溶性の二色性染料や多ヨウ素イオン等の二色性色
素を含漬させたポリビニルアルコールフィルムをホウ酸
温水溶液中で一軸延伸することにより得られる偏光素子
や、ポリビニルアルコールフィルムを一軸延伸し、次い
で脱水反応により、ポリエン構造を形成させて得られる
偏光素子などが挙げられる。本発明の偏光フィルムとし
ては、例えば図15に示すような第一の位相差フィルム
2と第二の位相差フィルム3、偏光素子17、保護フィ
ルム18からなる本発明の偏光フィルム19や、図16
に示すような第一の位相差フィルム2と第二の位相差フ
ィルム3と第三の位相差フィルム9、偏光素子17、保
護フィルム18とからなる本発明の偏光フィルム20な
どが挙げられる。保護フィルムとしては、透明性、偏光
素子との接着性に優れ、適度な強度を有するフィルムが
好ましく、そのようなフィルムとしては、例えば、トリ
アセチルセルロースフィルムや、ノルボルネン誘導体等
のシクロオレフィンポリマーを主成分とするフィルム等
が挙げられる。また、光学異方性のない、例えばアクリ
ル系等の樹脂層を形成することにより保護フィルムとし
ての機能を付与することも可能である。特にトリアセチ
ルセルロースフィルムは、前記ポリビニルアルコールフ
ィルムからなる偏光素子の保護フィルムとして好適に用
いられており、しかも、本発明で用いられる第三の位相
差フィルムとしての機能も有するため、特に好ましい。
また、トリアセチルセルロースフィルムは、表層をアル
カリ処理することにより、挟持の際に用いるポリビニル
アルコール水溶液からなる接着剤を用いた場合の前記ポ
リビニルアルコールフィルムからなる偏光素子との接着
性を向上させることができるため、表層をアルカリ処理
して用いるのがよい。図17にはそのような例として、
第二の位相差フィルム3、第一の位相差フィルム2、第
三の位相差フィルムである表層がアルカリ処理されたト
リアセチルセルロースフィルム21によって挟持された
偏光素子17とからなる本発明の偏光フィルム22が例
示してある。また、図18には他の例としてnx方向が
直交した2枚の第二の位相差フィルム3、第一の位相差
フィルム2、第三の位相差フィルムである表層がアルカ
リ処理されたトリアセチルセルロースフィルム21によ
って挟持された偏光素子17とからなる本発明の偏光フ
ィルム23が示してある。また、保護フィルムとして、
表面に易接着処理された保護フィルムを用いて挟持する
場合には、前記ポリビニルアルコールフィルムからなる
偏光素子と保護フィルムとを水を用いて接着することも
可能である。上記接着剤を用いても、これらの保護フィ
ルムと偏光素子の接着性に乏しい場合には、他の接着剤
や粘着剤を用いることも可能である。
【0022】本発明の偏光フィルムを作製する場合は、
前記光学フィルムと偏光素子と保護フィルムを用いて積
層することにより得られる。例えば、図19に示すよう
に、偏光素子17を第三の位相差フィルムである表層が
アルカリ処理されたトリアセチルセルロースフィルム2
1によって挟持した偏光フィルム25に、第一の位相差
フィルム2と第二の位相差フィルム3を積層した本発明
の光学フィルム4を積層することにより、図17に示す
ような本発明の偏光フィルム22を得ることができる。
また、他の例としては、例えば図20に示すように、第
二の位相差フィルム3に第一の位相差フィルム2、次い
で第三の位相差フィルム9を積層してなる本発明の光学
フィルム10に、偏光素子17の片側のみ保護フィルム
18を接着したフィルム26とを積層することにより図
16に示すような本発明の偏光フィルム20を得ること
ができる。各々の位相差フィルムや偏光素子は接着剤や
粘着剤を用いて積層することができる。このとき、図1
9および20に示すように、偏光素子の吸収軸24の方
向と第二の位相差フィルム3のnx方向が一致するよう
にして積層することが特に好ましい。さらに、図19お
よび20において第一の位相差フィルム2および第三の
位相差フィルムのそれぞれのnx、nyが等しくない場
合は、第一、第二、第三の各位相差フィルムのnx方向
が一致するように積層し、さらに、偏光素子の吸収軸2
4の方向と各フィルムのnx方向とが一致するように積
層することがより好ましい。また、図21に示すよう
に、第三の位相差フィルムとして表層がアルカリ処理さ
れたトリアセチルセルロースフィルム21を用いて、偏
光素子17を挟持した偏光フィルム25を用い、nx方
向を直交させて積層した2枚の第二の位相差フィルム3
と第一の位相差フィルム2からなる本発明の光学フィル
ム5を積層することにより図18に示すような本発明の
偏光フィルム23を得ることができるが、このとき、図
21に示すように、偏光素子17側の第二の位相差フィ
ルム3のnx方向が、偏光素子17の吸収軸方向24と
一致するように積層することが特に好ましい。さらに、
第一の位相差フィルム2および第三の位相差フィルム2
1のそれぞれのnx、nyが等しくない場合は、第一の
位相差フィルム2および第三の位相差フィルム21の各
nx方向と偏光素子側の第二の位相差フィルム3のnx
方向とが一致するように積層しさらに、第一の位相差フ
ィルム2および第三の位相差フィルム21の各nx方向
と偏光素子側の第二の位相差フィルム3のnx方向と偏
光素子の吸収軸方向24とが一致するように積層するこ
とがより好ましい。
【0023】このようにして得られた本発明の光学フィ
ルムを用いて、偏光フィルムの視野角依存性を改善する
ことができる。その方法としては例えば、図22に示す
ように、各々の吸収軸が直交するように配置された第三
の位相差フィルムでもある表層がアルカリ処理されたト
リアセチルセルロースフィルム21によって偏光素子1
7が挟持された2枚の偏光フィルム25の間に、本発明
の光学フィルム4を配置することによって達成される。
このとき、図23に示すように、第二の位相差フィルム
3のnx方向が、第一の位相差フィルム2側の偏光フィ
ルム25の吸収軸24の方向と一致するように配置する
ことが好ましい。他の例としては、図24に示すよう
に、各々の吸収軸が直交するように配置された第三の位
相差フィルムでもある表層がアルカリ処理されたトリア
セチルセルロースフィルム21によって偏光素子17が
挟持された2枚の偏光フィルム25の間に、本発明の光
学フィルム5を配置することによって達成される。この
とき、図25に示すように、第二の位相差フィルム3の
nx方向が、それぞれの第二の位相差フィルム側に配置
された偏光フィルム25の吸収軸24の方向と一致する
ように配置することが好ましい。また、本発明の偏光フ
ィルムと対をなすもう一方の偏光フィルムは、図24に
示すように、偏光素子17が第三の位相差フィルムでも
ある表層がアルカリ処理されたトリアセチルセルロース
フィルム21によって挟持された構成であってもよい。
このとき、本発明の偏光フィルムと対をなすもう一方の
偏光フィルムに用いられる第二の位相差フィルム側に位
置する第三の位相差フィルムは、本発明の光学フィルム
を構成する一部とみなされるので、前記式(1)によっ
て求められるフィルム面内の平均屈折率noと前記式
(2)によって求められる厚さ方向の屈折率neとが、
ne−no<0、該フィルムの厚さをdn、ne−no
をΔnnとするとき、これらの積により与えられるΔn
n・dnの絶対値|Δnn・dn|が好ましくは5〜2
00nm、より好ましくは、10〜150nm、さらに
好ましくは10〜100nm程度になるように、dn、
Δnnをそれぞれ調節したフィルムであることが好まし
い。このとき、両偏光素子間にある各第一の位相差フィ
ルムのΔnp・dpの総和ΣΔnp・dpと両偏光素子
間にある各第三の位相差フィルムの|Δnn・dn|の
総和Σ|Δnn・dn|との差の絶対値|(ΣΔnp・
dp−Σ|Δnn・dn|)|が5〜100nm、より
好ましくは5〜80nm程度になるように各フィルムの
Δnp・dp、|Δnn・dn|を調節するのが良い。
このように配置することで例えば図26に示すように、
偏光フィルム正面方向から各々の吸収軸方向とは異なる
方向27(例えば各々の吸収軸に対して45°方向)へ傾
斜させた場合に、観察方向28で発生する光の漏れを大
幅に低減することができ、偏光フィルムの視野角依存性
を改善できる。
【0024】また、前記本発明の偏光フィルムを用いて
も同様に偏光フィルムの視野角依存性を改善することが
できる。この場合、図27に示すように、本発明の偏光
フィルム29に含まれる光学フィルム側に、もう一方の
偏光フィルム25を配置することにより同様に偏光フィ
ルムの視野角依存性を改善することができる。このと
き、図28に示すように本発明の偏光フィルム29の吸
収軸24の方向と、該偏光フィルム29に含まれる第二
の位相差フィルム3のnx方向とが一致するようにして
積層していることが好ましい。また、各偏光フィルムの
吸収軸方向24は直交している。また他の例としては、
図29に示すように、本発明の偏光フィルム23に含ま
れる光学フィルム側に、もう一方の偏光フィルム25を
配置することにより同様に偏光フィルムの視野角依存性
を改善することができる。この場合においても、図30
に示すように本発明の偏光フィルム23の吸収軸方向2
4の方向と、該偏光フィルム23に含まれる偏光素子1
7側の第二の位相差フィルム3のnx方向とが一致する
ように積層していることが好ましい。もう一方の偏光フ
ィルム25側に位置する本発明の偏光フィルム23に含
まれる第二の位相差フィルム3のnx方向は、もう一方
の偏光フィルム25の吸収軸24の方向と一致してい
る。また、この場合も各偏光フィルムの吸収軸方向24
は直交している。
【0025】また、本発明において第四の位相差フィル
ムを単独、あるいは第三の位相差フィルムと積層した本
発明の光学フィルムを用いても同様に偏光フィルムの視
野角特性を改善することができる。そのような例として
は例えば図31に示すように、各々の吸収軸が直交する
ように配置された第三の位相差フィルムでもある表層が
アルカリ処理されたトリアセチルセルロースフィルムに
よって偏光素子が挟持された2枚の偏光フィルム25の
間に、第四の位相差フィルム15を配置することによっ
て達成される。このとき、第四の位相差フィルム15の
nx方向は一方の偏光素子の吸収軸24の方向と一致す
るように配置することが好ましい。また、図32、図3
3に示すように、第四の位相差フィルム15と偏光素子
17と保護フィルム18を積層した本発明の偏光フィル
ム30や第四の位相差フィルム15と第三の位相差フィ
ルムでもある表層がアルカリ処理されたトリアセチルセ
ルロースフィルム21によって偏光素子17が挟持され
た偏光フィルムとを積層した本発明の偏光フィルム31
を用い、他方に表層がアルカリ処理されたトリアセチル
セルロースフィルムによって偏光素子が挟持された偏光
フィルムを用いて、各偏光素子の吸収軸方向が直交する
ように配置することで、同様に偏光フィルムの視野角特
性を改善することができる。
【0026】このようにして得られた本発明の光学フィ
ルム、または偏光フィルム、および偏光フィルムの視角
依存性を改良する方法を用いた液晶表示装置を用いるこ
とにより、該液晶表示装置の視野角特性を改善すること
ができる。そのような液晶表示装置としては、例えば、
図34に示すように液晶セル32の片側に本発明の偏光
フィルム33を配置し、もう一方の側に偏光素子を表層
がアルカリ処理されたトリアセチルセルロースフィルム
によって挟持した偏光フィルム25を各々の偏光フィル
ムの吸収軸24の方向が直交するように配置することに
よって得られる。各フィルムは液晶セルと粘着剤などに
よって貼り合わせればよい。また、他の例としては、例
えば、図35に示すように、液晶セル32の片側に本発
明の偏光フィルム22を配置し、もう一方の側に第三の
位相差フィルムでもある表層がアルカリ処理されたトリ
アセチルセルロースフィルムによって偏光素子が挟持さ
れた偏光フィルム25を各々の偏光フィルムの吸収軸方
向が直交するように配置した本発明の液晶表示装置が挙
げられる。また、本発明の偏光フィルムを構成する偏光
素子から他方の偏光フィルム側に位置する第二の位相差
フィルムとの間での任意のフィルム間に、液晶セルを配
置することによっても液晶表示装置の視野角特性を改善
することができる。そのような例としては例えば、図3
6に示すように、液晶セル32は2枚の第二の位相差フ
ィルム3の間に配置されており、各々の第二の位相差フ
ィルムのnx方向は、それぞれの側にある偏光素子の吸
収軸24の方向と一致するように積層される。このよう
な構成とすることにより、各偏光フィルムの作製がより
簡便で効率的に行えるために好ましい。すなわち、偏光
素子は一軸延伸して作製する際に、延伸方向が吸収軸方
向と一致する。また、第二の位相差フィルムや第四の位
相差フィルムも同様に一軸延伸する際に、nx方向が延
伸方向と一致する。同様に第一、第三の位相差フィルム
も、nx方向が長尺方向と一致しているか、または、n
xとnyが等しい場合には、これらのフィルムが連続的
に作製された長尺物であれば、一方の偏光フィルムを構
成する偏光素子、第一、第二、第三の各位相差フィルム
を全てロールツウロールで積層することができる。同様
に、もう一方の偏光素子と第二の位相差フィルムもロー
ルツウロールで積層することが可能となる。
【0027】また、他の例としては、例えば、図37に
示すように、液晶セル32に視野角依存性がある場合に
おいて、該液晶セルの視野角依存性を改良するための補
償フィルム34を液晶セルの少なくとも片側、必要に応
じて両側に配置し、さらに本発明の偏光フィルム33を
一方に、もう一方に偏光素子を表層がアルカリ処理され
たトリアセチルセルロースフィルムによって挟持した偏
光フィルム25を配置して得られる本発明の液晶表示装
置とすることが好ましい。このようにすることで、液晶
セルの視野角特性と、偏光フィルムの視野角特性を同時
に改良することができ、液晶表示装置としての視野角特
性を大幅に改善することができる。また、他の例として
は例えば図38に示すように、偏光フィルム25と第四
の位相差フィルム15を該偏光フィルムの吸収軸24の
方向と第四の位相差フィルムのnx方向とが一致するよ
うに積層して液晶セルの視野角依存性を補償するフィル
ム34を有する液晶セル32の該補償フィルム34側に
配置し、液晶セル32の反対側に偏光フィルム25を各
偏光フィルムの吸収軸方向24が直交するように配置し
た本発明の液晶表示装置が挙げられる。
【0028】また、他の例としては、図39に示すよう
な、本発明の偏光フィルム33と位相差フィルム35を
該偏光フィルムの吸収軸方向24と該位相差フィルムの
nx方向とが略45°になるように積層してなる円偏光
フィルム37を反射層あるいは反射フィルムを有する反
射型液晶セル36に積層することにより得られる本発明
の反射型液晶表示装置が挙げられる。この場合も必要に
応じて、図39に示すように、液晶セルを補償するフィ
ルム34を例えば該円偏光フィルム37と該液晶セル3
6の間に配置して積層することも可能である。円偏光フ
ィルムに用いられる位相差フィルムは波長550nmの
光に対しての位相差値が130nm〜145nm、より
好ましくは135〜140nmであるようないわゆる1
/4波長フィルムであることが好ましく、より好ましく
は可視領域の波長における位相差が略1/4波長となる
ようなフィルムであることが好ましい。そのようなフィ
ルムとしては、例えば、本発明で用いられるアクロマテ
ィックな第二の位相差フィルムやアクロマティックな第
二の位相差フィルムと第一の位相差フィルムを積層した
本発明の光学フィルムや第四の位相差フィルムが好まし
い。また、ノルボルネン誘導体等のシクロオレフィンポ
リマーからなる位相差フィルムや、図2に示すポリカー
ボネートからなる位相差フィルムのようなアクロマティ
ックでない位相差フィルム(このフィルムの屈折率がn
x>ny<nzで、上記式(3)によって定義されるN
z係数が、好ましくは0.3〜0.7、より好ましくは
0.4〜0.6程度になるようにnx、ny、nzの各
方向の配向の程度を制御したものがより好ましい)を例
えば、特許3174367号公報や、Proc. Indian Aca
d.Sci. A41,130,137(1955)やSPIE vol.307 Polarizer
s and Aoolications, 120(1981)に記載の方法で位相差
フィルムを複数枚積層することによって得られるアクロ
マティックでかつ、可視領域の波長における位相差が略
1/4波長となるような積層位相差フィルムも使用する
ことができる。
【0029】本発明の液晶表示装置で用いられる液晶セ
ルとしては、例えばツイステッドネマチック(TN)
型、スーパーツイステッドネマチック(STN)型や、
垂直配向ネマチック(VA)型、インプレーンスイッチ
ング(IPS)型、ベンドネマチック(OCB)型、強
誘電性液晶(SSFLC)型、反強誘電液晶(AFL
C)型液晶セルなど種々の液晶セルが挙げられる。さら
にこれらの液晶セルを用いた液晶表示装置は、透過型、
反射型、反射半透過型いずれの形でも使用することがで
きる。反射型液晶表示装置の場合には、上記偏光フィル
ム1枚のみ使用する場合と、2枚使用する場合がある
が、いずれの場合でもよく、それぞれの視野角特性に応
じて用いる各位相差フィルムの位相差値を調節すればよ
い。これらの液晶セルの種類によっては、液晶セル自身
による視野角依存性があるため、好ましくは液晶セル自
身の視野角依存性を補償した液晶セルを用いることが好
ましい。液晶セル自体の視野角依存性を補償する方法
は、用いる液晶セルの形態により種々の方法が用いられ
ているが、例えば、TN型液晶セルの場合は、ハイブリ
ッド配向したディスコティック液晶層を有するフィルム
を用いて補償する方法が知られている。また、VA型液
晶セルの場合には、ne−no<0となるような二軸延
伸したフィルムや、垂直配向したディスコティック液晶
層を有するフィルムを用いて補償する方法が知られてい
る。図37および図38、図39に例示した液晶セルの
視野角依存性を補償するフィルム34を用いた場合のよ
うに、上記周知の方法で補償された液晶セルを用い、さ
らに本発明の光学フィルムと偏光フィルムもしくは本発
明の偏光フィルムを本発明の方法で使用することによ
り、さらに液晶表示装置としての視野角依存性を改善す
ることができる。
【0030】
【実施例】以下実施例と比較例を挙げて本発明をさらに
具体的に説明する。 実施例1 WO97/44703号公報に記載の紫外線硬化型液晶
性化合物の混合物
【0031】
【化1】
【0032】23.5重量部
【0033】
【化2】
【0034】70.5重量部と光重合開始剤イルガキュ
アー907(チバスペシャリティーケミカルズ社製)6
重量部をトルエン300重量部、シクロヘキサノン10
0重量部の混合溶剤で溶解し、固形分濃度が20%の溶
液を調製した。この溶液をポラテクノ社製ヨウ素系偏光
フィルム(重合度1700、延伸後の厚さ約20μmポ
リビニルアルコール中のホウ酸含有量は約15%、保護
フィルムとして表層がアルカリ処理されたトリアセチル
セルロースフィルムを片面のみポリビニルアルコール系
接着剤で接着したもの)の偏光素子面に、ワイヤーバー
を用いて塗布し、加熱により溶媒を除去後、高圧水銀灯
(80W/cm)を照射して重合させることにより、第
一の位相差フィルムを有する偏光フィルムを得た。この
第一の位相差フィルムの厚さは1μmであった。この第
一の位相差フィルムの光学特性を調べるために、粘着剤
を塗布したガラス板を用いて第一の位相差フィルムを偏
光素子から剥離し、フィルム面から傾斜させた時の位相
差値の変化を自動複屈折測定器(王子計測機器社製:K
OBRA−21ADH)を用いて測定した。結果を図4
0に示した。図40より、この第一の位相差フィルム
は、フィルム面に対して垂直配向したフィルムであるこ
とが分かった。また、傾斜に伴う位相差値の変化から、
面内の平均屈折率がno、厚さ方向の屈折率がne、厚
さをdp、ne−no=Δnpとしたときの、Δnp・
dpは39nmであった。次に、上記第一の位相差フィ
ルムを有する偏光フィルムの第一の位相差フィルム面
に、フィルム面内の最大屈折率方向を示す方向の屈折率
nx=1.5864、それと直交する方向の屈折率ny
=1.5844、厚さ方向の屈折率nz=1.584
1、厚さd=70μm、550nmにおける(nx−n
y)・dが140nmであるポリカーボネートフィルム
である第二の位相差フィルムを、nx方向が偏光素子の
吸収軸方向と一致するように粘着剤を用いて積層した。
次に、同じポリカーボネートフィルムである第二の位相
差フィルムを、先に貼り合わせた第二の位相差フィルム
面に、nx方向が偏光素子の吸収軸方向と直交するよう
に粘着剤を用いて貼り合わせて本発明の偏光フィルムを
得た。この本発明の偏光フィルムと偏光素子の両側を表
層がアルカリ処理されたトリアセチルセルロースフィル
ム(フィルム面内の最大屈折率方向を示す方向の屈折率
nx=1.49522、それと直交する方向の屈折率n
y=1.49517、厚さ方向の屈折率nz=ne=
1.49461、厚さdn=80μm、面内の平均屈折
率no=1.49520、ne−no=Δnnとしたと
きの、|Δnn・dn|は49nm)で挟持したポラテ
クノ製ヨウ素系偏光フィルムとを、各々の偏光素子の吸
収軸が直交するように粘着剤を用いて貼り合わせた。こ
のときの|(Δnp・dp−|Δnn・dn|)|は1
0nmであった。この各々の偏光フィルムの偏光素子の
吸収軸が直交したフィルムの正面方向の450、55
0、650nmの各波長における透過率(直交透過率)
および、各偏光素子の吸収軸から45°方向に50°傾
斜させた時の450、550、650nmにおける透過
率(傾斜時の直交透過率)を分光光度計(島津製作所社
製、UV−3100)を用いて測定した。結果を表1に
示した。また、各偏光素子の吸収軸から45°の方向に
正面から50°傾斜させた時の450、550、650
nmにおける透過率(傾斜時の直交透過率)を分光光度
計(島津製作所社製、UV−3100)を用いて測定し
た。結果を表1に示した。また、各偏光素子の吸収軸か
ら45°の方向に正面から50°傾斜させた時の400
〜700nmの波長における透過率(傾斜時の直交透過
率)を分光光度計(島津製作所社製、UV−3100)
を用いて測定した。結果を図45に示した。
【0035】実施例2 実施例1で用いたΔnp・dpが39nmの第一の位相
差フィルムを有する偏光フィルムの第一の位相差フィル
ム面に、フィルム面内の最大屈折率方向を示す方向の屈
折率nx=1.5864、それと直交する方向の屈折率
ny=1.5844、厚さ方向の屈折率nz=1.58
41、厚さd=70μm、550nmにおける(nx−
ny)・dが140nmであるポリカーボネートフィル
ムである第二の位相差フィルム1枚を、nx方向が偏光
素子の吸収軸方向と一致するように粘着剤を用いて積層
した以外は実施例1と同様の操作により本発明の偏光フ
ィルムを得た。この偏光フィルムと、実施例1で用いた
偏光素子の両側を表層がアルカリ処理されたトリアセチ
ルセルロースフィルムで挟持したポラテクノ製ヨウ素系
偏光フィルムとを各々の偏光素子の吸収軸が直交するよ
うに粘着剤を用いて貼り合わせた。このフィルムを、実
施例1と同様に評価した。結果を表1および図45に示
した。
【0036】実施例3 実施例1と同様の操作により作製したΔnp・dpが6
5nmである第一の位相差フィルムを、片面に粘着層を
有する表層がアルカリ処理されたトリアセチルセルロー
スフィルム(フィルム面内の最大屈折率方向を示す方向
の屈折率nx=1.49522、それと直交する方向の
屈折率ny=1.49517、厚さ方向の屈折率nz=
ne=1.49461、厚さdn=80μm、面内の平
均屈折率no=1.49520、ne−no=Δnnと
したときの、|Δnn・dn|は49nm)である第三
の位相差フィルムと貼り合わせ、第一の位相差フィルム
を偏光素子より剥離した。次に剥離した第三の位相差フ
ィルムと第一の位相差フィルムの積層体の第一の位相差
フィルム面側に実施例1で用いた550nmにおける
(nx−ny)・dが140nmであるポリカーボネー
トフィルムである第二の位相差フィルムをnx方向が第
三の位相差フィルムのnx方向と一致するように粘着剤
を用いて積層した。さらに、同じポリカーボネートフィ
ルムである第二の位相差フィルムを、第二の位相差フィ
ルム同士のnx方向が直交するように、先に貼り合わせ
た第二の位相差フィルム面側に、粘着剤を用いて貼り合
わせて本発明の光学フィルムを得た。次に実施例1で用
いた、片側を表層がアルカリ処理されたトリアセチルセ
ルロースフィルムと接着したヨウ素系偏光フィルムの偏
光素子側と本発明の光学フィルムの表層がアルカリ処理
されたトリアセチルセルロースフィルム面とを、偏光素
子の吸収軸方向と、上記光学フィルムの偏光素子側に位
置する第二の位相差フィルムのnx方向とが一致するよ
うに、ポリビニルアルコール系接着剤で接着して本発明
の偏光フィルムを得た。この偏光フィルムと、実施例1
で用いた偏光素子の両側を表層がアルカリ処理されたト
リアセチルセルロースフィルム(フィルム面内の最大屈
折率方向を示す方向の屈折率nx=1.49522、そ
れと直交する方向の屈折率ny=1.49517、厚さ
方向の屈折率nz=ne=1.49461、厚さdn=
80μm、面内の平均屈折率no=1.49520、n
e−no=Δnnとしたときの、|Δnn・dn|は4
9nm)で挟持したポラテクノ製ヨウ素系偏光フィルム
とを各々の偏光素子の吸収軸が直交するように粘着剤を
用いて貼り合わせた。このときの偏光素子間にある1枚
の第一の位相差フィルムのΔnp・dpと2枚の第三の
位相差フィルムの|Δnn・dn|の総和との差の絶対
値は33nmであった。このフィルムを、実施例1と同
様に評価した。結果を表1および図45に示した。
【0037】実施例4 WO98/00475に記載の紫外線硬化型液晶性化合
物の混合物
【0038】
【化3】
【0039】39.2重量部
【0040】
【化4】
【0041】45.0重量部
【0042】
【化5】
【0043】9.8重量部 と光重合開始剤イルガキュアー907(チバスペシャリ
ティーケミカルズ社製)6重量部をトルエン300重量
部、シクロヘキサノン100重量部の混合溶剤で溶解
し、固形分濃度が20%の溶液を調製した。この溶液
を、実施例1と同様の操作により第一の位相差フィルム
を作製した。この第一の位相差フィルムの厚さは1.3
μmであった。この第一の位相差フィルムの光学特性を
調べるために、粘着剤を塗布したガラス板を用いて第一
の位相差フィルムを偏光素子から剥離し、実施例1と同
様に測定したところ、この第一の位相差フィルムは、フ
ィルム面に対して垂直配向したフィルムであることが分
かった。また、傾斜に伴う位相差値の変化から、面内の
平均屈折率がno、厚さ方向の屈折率がne、厚さをd
p、ne−no=Δnpとしたときの、Δnp・dpは
35nmであった。次に、この第一の位相差フィルムを
実施例1で用いた偏光素子の両側を表層がアルカリ処理
されたトリアセチルセルロースフィルム(フィルム面内
の最大屈折率方向を示す方向の屈折率nx=1.495
22、それと直交する方向の屈折率ny=1.4951
7、厚さ方向の屈折率nz=ne=1.49461、厚
さdn=80μm、面内の平均屈折率no=1.495
20、ne−no=Δnnとしたときの、|Δnn・d
n|は49nm)で挟持したポラテクノ製ヨウ素系偏光
フィルムに粘着剤を用いて転写し、さらに実施例1で用
いた550nmにおける(nx−ny)・dが140n
mであるポリカーボネートフィルムである第二の位相差
フィルム1枚をnx方向が偏光素子の吸収軸方向と一致
するように粘着剤を用いて貼り合わせて、本発明の偏光
フィルムを得た。この偏光フィルムと実施例1で用いた
偏光素子の両側を表層がアルカリ処理されたトリアセチ
ルセルロースフィルム(フィルム面内の最大屈折率方向
を示す方向の屈折率nx=1.49522、それと直交
する方向の屈折率ny=1.49517、厚さ方向の屈
折率nz=ne=1.49461、厚さdn=80μ
m、面内の平均屈折率no=1.49520、ne−n
o=Δnnとしたときの、|Δnn・dn|は49n
m)で挟持したポラテクノ製ヨウ素系偏光フィルムを各
々の偏光素子の吸収軸が直交するように粘着剤を用いて
貼り合わせた。このときの偏光素子間にある1枚の第一
の位相差フィルムのΔnp・dpと2枚の第三の位相差
フィルムの|Δnn・dn|の総和との差の絶対値は6
3nmであった。このフィルムを、実施例1と同様に評
価した。結果を表1および図45に示した。次に上記各
偏光フィルムを市販の垂直配向ネマチック型液晶セルに
図41の構成(各偏光フィルムの吸収軸は直交するよう
に配置されている)となるように各フィルムを貼り合わ
せて本発明の液晶表示装置を得た。次にこの液晶表示装
置を白色面光源上に配置し、全方位80°領域における
輝度分布を視野角測定装置(ELDIM社製EZcon
trast160R)を用いて測定した。このときの偏
光素子の各吸収軸方向から45°方向における領域での
中心輝度幅(2cd/cm2以下)と等輝度となる視野
角の平均値、および全方位における最大輝度を表1に示
した。
【0044】実施例5 WO97/44703号公報に記載の紫外線硬化型液晶
性化合物の混合物
【0045】
【化6】
【0046】23.5重量部
【0047】
【化7】
【0048】70.5重量部と光重合開始剤イルガキュ
アー907(チバスペシャリティーケミカルズ社製)6
重量部をトルエン300重量部、シクロヘキサノン10
0重量部の混合溶剤で溶解し、固形分濃度が20%の溶
液を調製した。この溶液をポラテクノ社製ヨウ素系偏光
フィルム(重合度1700、延伸後の厚さ約20μmポ
リビニルアルコール中のホウ酸含有量は約15%、保護
フィルムとして表層がアルカリ処理されたトリアセチル
セルロースフィルムを片面のみポリビニルアルコール系
接着剤で接着したもの)の偏光素子面に、ワイヤーバー
を用いて塗布し、加熱により溶媒を除去後、高圧水銀灯
(80W/cm)を照射して重合させることにより、第
一の位相差フィルムを有する偏光フィルムを得た。この
第一の位相差フィルムの厚さは1.3μmであった。こ
の第一の位相差フィルムの光学特性を調べるために、粘
着剤を塗布したガラス板を用いて第一の位相差フィルム
を偏光素子から剥離し、フィルム面から傾斜させた時の
位相差値の変化を自動複屈折測定器(王子計測機器社
製:KOBRA−21ADH)を用いて測定した。結果
を図42に示した。図42より、この第一の位相差フィ
ルムは、フィルム面に対して垂直配向したフィルムであ
ることが分かった。また、傾斜に伴う位相差値の変化か
ら、面内の平均屈折率がno、厚さ方向の屈折率がn
e、厚さをdp、ne−no=Δnpとしたときの、Δ
np・dpは65nmであった。次に、上記第一の位相
差フィルムを有する偏光フィルムの第一の位相差フィル
ム面に、フィルム面内の最大屈折率方向を示す方向の屈
折率nx=1.6286、それと直交する方向の屈折率
ny=1.6272、厚さ方向の屈折率nz=1.62
68(各屈折率はアタゴ社製アッベ屈折計を用いて測定
した以下同じ)、厚さd=100μm、550nmにお
ける(nx−ny)・dが140nmである図43に示
すようなアクロマティックな第二の位相差フィルムを、
nx方向が偏光素子の吸収軸方向と一致するように粘着
剤を用いて積層して本発明の偏光フィルムを得た(位相
差の波長依存性は自動複屈折測定器(王子計測機器社
製:KOBRA−21ADH)を用いて測定し、コーシ
ーの式により算出した)。この本発明の偏光フィルムと
偏光素子の両側を表層がアルカリ処理されたトリアセチ
ルセルロースフィルム(フィルム面内の最大屈折率方向
を示す方向の屈折率nx=1.49522、それと直交
する方向の屈折率ny=1.49517、厚さ方向の屈
折率nz=ne=1.49461、厚さdn=80μ
m、面内の平均屈折率no=1.49520、ne−n
o=Δnnとしたときの、|Δnn・dn|は49n
m)で挟持したポラテクノ製ヨウ素系偏光フィルムと
を、各々の偏光素子の吸収軸が直交するように粘着剤を
用いて貼り合わせた。このときの|(Δnp・dp−|
Δnn・dn|)|は16nmであった。このフィルム
を、実施例1と同様に評価した。結果を表1および図4
5に示した。
【0049】実施例6 Δnp・dpを80nmとする以外は実施例5と同じ本
発明の偏光フィルムの第二の位相差フィルム面に、さら
にもう1枚、実施例5で用いた第二の位相差フィルム
を、各々の第二の位相差フィルムのnx方向が直交する
ように粘着剤を用いて貼り合わせて本発明の偏光フィル
ムを作製した。このフィルムを、実施例1と同様に評価
した。結果を表1および図45に示した。
【0050】実施例7 WO98/00475に記載の紫外線硬化型液晶性化合
物の混合物
【0051】
【化8】
【0052】39.2重量部
【0053】
【化9】
【0054】45.0重量部
【0055】
【化10】
【0056】9.8重量部 と光重合開始剤イルガキュアー907(チバスペシャリ
ティーケミカルズ社製)6重量部をトルエン300重量
部、シクロヘキサノン100重量部の混合溶剤で溶解
し、固形分濃度が20%の溶液を調製した。この溶液
を、n−ブチルメタアクリレート、n−ブチルアクリレ
ート、メチルメタアクリレート、2−ヒドロキシエチル
アクリレートを共重合させたアクリルポリマーをトルエ
ンジイソシアネートで架橋させた膜を有するPETフィ
ルムの該膜面側に、マイクログラビアコーターを用いて
塗布し、加熱により溶媒を除去後、高圧水銀灯(120
W/cm)を照射して重合させることにより、第一の位
相差フィルムを作製した。この第一の位相差フィルムの
厚さは0.8μmであった。この第一の位相差フィルム
の光学特性を調べるために、粘着剤を塗布したガラス板
を用いて第一の位相差フィルムを架橋したアクリルポリ
マー膜を有するPETフィルムから剥離し、実施例1と
同様に測定したところ、この第一の位相差フィルムは、
フィルム面に対して垂直配向したフィルムであることが
分かった。また、傾斜に伴う位相差値の変化から、面内
の平均屈折率がno、厚さ方向の屈折率がne、厚さを
dp、ne−no=Δnpとしたときの、Δnp・dp
は34nmであった。次に、この第一の位相差フィルム
を実施例1で用いた偏光素子の両側を表層がアルカリ処
理されたトリアセチルセルロースフィルム(フィルム面
内の最大屈折率方向を示す方向の屈折率nx=1.49
522、それと直交する方向の屈折率ny=1.495
17、厚さ方向の屈折率nz=ne=1.49461、
厚さdn=80μm、面内の平均屈折率no=1.49
520、ne−no=Δnnとしたときの、|Δnn・
dn|は49nm)で挟持したポラテクノ製ヨウ素系偏
光フィルムに粘着剤を用いて転写し、さらに実施例5で
用いたアクロマティックな第二の位相差フィルムを、n
x方向が偏光素子の吸収軸方向と一致するように粘着剤
を用いて積層して本発明の偏光フィルムを得た(位相差
の波長依存性は自動複屈折測定器(王子計測機器社製:
KOBRA−21ADH)を用いて測定し、コーシーの
式により算出した)。この本発明の偏光フィルムと偏光
素子の両側を表層がアルカリ処理されたトリアセチルセ
ルロースフィルム(フィルム面内の最大屈折率方向を示
す方向の屈折率nx=1.49522、それと直交する
方向の屈折率ny=1.49517、厚さ方向の屈折率
nz=ne=1.49461、厚さdn=80μm、面
内の平均屈折率no=1.49520、ne−no=Δ
nnとしたときの、|Δnn・dn|は49nm)で挟
持したポラテクノ製ヨウ素系偏光フィルムとを、各々の
偏光素子の吸収軸が直交するように粘着剤を用いて貼り
合わせた。このときの偏光素子間にある1枚の第一の位
相差フィルムのΔnp・dpと2枚の第三の位相差フィ
ルムの|Δnn・dn|の総和との差の絶対値は64n
mであった。このフィルムを、実施例1と同様に評価し
た。結果を表1および図45に示した。
【0057】
【比較例】比較例1 実施例1および2で用いた偏光素子の両側を表層がアル
カリ処理されたトリアセチルセルロースフィルムで挟持
したポラテクノ社製ヨウ素系偏光フィルムを2枚用い、
各々の偏光素子の吸収軸が直交するように粘着剤を用い
て貼り合わせた。このフィルムを、実施例1と同様に評
価した。結果を表1および図45に示した。
【0058】比較例2 実施例1および2で用いた偏光素子の片側のみに表層が
アルカリ処理されたトリアセチルセルロースフィルムを
有するポラテクノ社製ヨウ素系偏光フィルムを2枚用
い、各々の偏光素子の吸収軸が直交するように、かつ、
互いの偏光素子面が対面するように粘着剤を用いて貼り
合わせた。このフィルムを、実施例1と同様に評価し
た。結果を表1および図45に示した。
【0059】比較例3 比較例1で用いた偏光フィルムを用いる以外は、実施例4
と同様の操作により市販の市販の垂直配向ネマチック型
液晶セルに図44の構成(各偏光フィルムの吸収軸は直
交するように配置されている)となるように偏光フィル
ムを貼り合わせて液晶表示装置を作製し、実施例4と同
様に評価した。結果を表1に示した。
【0060】
【表1】
【0061】実施例および比較例の結果から、本発明の
偏光フィルムを用いることにより、正面方向から偏光素
子の各々の吸収軸方向とは異なる方向に傾斜させた場合
の光の漏れが抑えられ、偏光フィルムの視野角依存性が
改善されていることが分かる。また、実施例1と2を比
較すると分かるように、第二の位相差フィルムを2枚用
いることにより、視野角改良効果の波長依存性が低減
し、より広い波長領域で視野角依存性を改善しているこ
とが分かる。また、実施例5、6、7より、アクロマテ
ィックな位相差フィルムを用いることによっても、視野
角改善効果の波長依存性が低減して、より広い波長領域
で視野角依存性を改善していることが分かる。さらに、
実施例4と比較例3を比較すると分かるように本発明の
液晶表示装置は、比較例に比べて広い視野角特性を有し
ていることが分かる。
【0062】
【発明の効果】本発明は、少なくとも1枚の面内の平均
屈折率がno、厚さ方向の屈折率がneであって、ne
−no>0である第一の位相差フィルムと、少なくとも
1枚の面内の最大屈折率を示す方向の屈折率がnx、そ
れと直交する方向の屈折率がny、厚さ方向の屈折率が
nzであって、nx>ny≧nzである第二の位相差フ
ィルムとを積層してなる光学フィルムであって、このフ
ィルムを有する偏光フィルムを用いて、本発明の方法に
より、偏光フィルムの視野角依存性を改善することがで
きる。さらに、本発明の光学フィルム、偏光フィルムを
用いた液晶表示装置は、本発明の方法により、液晶表示
装置の視野角特性も改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】位相差フィルムを示した図である。
【図2】一般的なポリカーボネート位相差フィルムの波
長による位相差値の変化を示したグラフである。
【図3】理想的なアクロマティックな位相差フィルムの
波長による位相差値の変化を示したグラフである。
【図4】本発明の光学フィルムの一形態を示した図であ
る。
【図5】本発明の光学フィルムに用いられる第二の位相
差フィルムの積層の一形態を示した図である。
【図6】本発明の光学フィルムの他の形態を示した図で
ある。
【図7】本発明の光学フィルムに用いられる第二の位相
差フィルムの積層の他の一形態を示した図である。
【図8】本発明の光学フィルムの他の形態を示した図で
ある。
【図9】本発明の光学フィルムの他の形態を示した図で
ある。
【図10】本発明の光学フィルムの他の形態を示した図
である。
【図11】本発明の光学フィルムの他の形態を示した図
である。
【図12】本発明の光学フィルムの他の形態を示した図
である。
【図13】本発明の光学フィルムの他の形態を示した図
である。
【図14】本発明の光学フィルムの他の形態を示した図
である。
【図15】本発明の偏光フィルムの一形態を示した図で
ある。
【図16】本発明の偏光フィルムの他の一形態を示した
図である。
【図17】本発明の偏光フィルムの他の一形態を示した
図である。
【図18】本発明の偏光フィルムの他の一形態を示した
図である。
【図19】本発明の偏光フィルムの一構成を示す図であ
る。
【図20】本発明の偏光フィルムの他の構成を示す図で
ある。
【図21】本発明の偏光フィルムの他の構成を示す図で
ある。
【図22】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の一
形態を示した図である。
【図23】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の一
構成を示した図である。
【図24】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の他
の一形態を示した図である。
【図25】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の他
の一構成を示した図である。
【図26】偏光フィルムの視野角依存性に関する図であ
る。
【図27】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の他
の一形態を示した図である。
【図28】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の他
の一構成を示した図である。
【図29】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の他
の一形態を示した図である。
【図30】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の他
の一構成を示した図である。
【図31】本発明の偏光フィルムの視野角改良方法の他
の一構成を示した図である。
【図32】本発明の偏光フィルムの他の構成を示す図で
ある。
【図33】本発明の偏光フィルムの他の構成を示す図で
ある。
【図34】本発明の視野角特性を改善した液晶表示装置
の一形態を示した図である。
【図35】本発明の視野角特性を改善した液晶表示装置
の一構成を示した図である。
【図36】本発明の視野角特性を改善した液晶表示装置
の他の一構成を示した図である。
【図37】本発明の視野角特性を改善した液晶表示装置
の一形態を示した図である。
【図38】本発明の視野角特性を改善した液晶表示装置
の他の一構成を示した図である。
【図39】本発明の視野角特性を改善した反射型液晶表
示装置の一構成を示した図である。
【図40】実施例1に記載の本発明で用いられる第一の
位相差フィルムの傾斜角に対する位相差値の変化を示し
たグラフである。
【図41】実施例4に記載の本発明の液晶表示装置の構
成である。
【図42】実施例5に記載の本発明で用いられる第一の
位相差フィルムの傾斜角に対する位相差値の変化を示し
たグラフである。
【図43】実施例5で用いられる第二の位相差フィルム
の波長による位相差値の変化を示したグラフである。
【図44】比較例3に記載の液晶表示装置の構成であ
る。
【図45】実施例と比較例で測定した、偏光素子の各吸
収軸が直交しているときの、各吸収軸方向から45°の
方向に50°傾斜させたときの波長に対する透過率を示
したグラフである。
【符号の説明】
1:位相差フィルム 2:第一の位相差フィルム 3:第二の位相差フィルム 4:本発明の光学フィルムの一形態 5:本発明の光学フィルムの他の形態 6:屈折率がnx1、ny1、nz1である第二の位相差
フィルム 7:屈折率がnx2、ny2、nz2である第二の位相
差フィルム 8:本発明の光学フィルムの他の形態 9:第三の位相差フィルム 10:本発明の光学フィルムの他の形態 11:本発明の光学フィルムの他の形態 12:本発明の光学フィルムの他の形態 13:本発明の光学フィルムの他の形態 14:本発明の光学フィルムの他の形態 15:第四の位相差フィルム 16:本発明の光学フィルムの他の形態 17:偏光素子 18:保護フィルム 19:本発明の偏光フィルムの一形態 20:本発明の偏光フィルムの他の形態 21:表層がアルカリ処理されたトリアセチルセルロー
スフィルム 22:本発明の偏光フィルムの他の形態 23:本発明の偏光フィルムの他の形態 24:偏光素子の吸収軸方向 25:偏光素子を表層がアルカリ処理されたトリアセチ
ルセルロースフィルムに よって挟持した偏光フィルム 26:保護フィルムと偏光素子からなるフィルム 27:フィルムの正面から各偏光素子の吸収軸方向とは
異なる方向へ傾斜する場 合の傾斜方向 28:観察方向 29:本発明の偏光フィルムの他の形態 30:本発明の偏光フィルムの他の形態 31:本発明の偏光フィルムの他の形態 32:液晶セル 33:本発明の偏光フィルム 34:液晶セルの視野角依存性を補償するフィルム 35:円偏光フィルムに用いられる位相差フィルム 36:反射層あるいは反射フィルムを有する反射型液晶
セル 37:円偏光フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA03 BA06 BB03 BB44 BB49 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FB01 FC01 FC08 FC22 FC23 FD14 FD15 GA06 GA17 HA07 HA08 HA10 HA12 KA01 LA12 LA19

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1枚の面内の平均屈折率がn
    o、厚さ方向の屈折率がneであって、ne−no>0
    である第一の位相差フィルムと、少なくとも1枚の面内
    の最大屈折率を示す方向の屈折率がnx、それと直交す
    る方向の屈折率がny、厚さ方向の屈折率がnzであっ
    て、nx>ny≧nzである第二の位相差フィルムとを
    積層してなる光学フィルム。
  2. 【請求項2】少なくとも1枚の面内の平均屈折率がn
    o、厚さ方向の屈折率がneであって、ne−no>0
    である第一の位相差フィルムと、少なくとも1枚のアク
    ロマティックな第二の位相差フィルムとを積層してなる
    光学フィルム。
  3. 【請求項3】アクロマティックな第二の位相差フィルム
    の面内の最大屈折率を示す方向の屈折率がnx、それと
    直交する方向の屈折率がny、厚さ方向の屈折率がnz
    であって、nx>ny≧nzである請求項2に記載の光
    学フィルム。
  4. 【請求項4】第一の位相差フィルムの厚さをdp、ne
    −no=Δnpとするとき、Δnp・dpが5〜200
    nmである請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光
    学フィルム。
  5. 【請求項5】第一の位相差フィルムが、フィルム面に対
    し概垂直配向した液晶性化合物からなるフィルムであ
    る、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学フィ
    ルム。
  6. 【請求項6】液晶性化合物が、単一もしくは複数からな
    る紫外線硬化型の液晶性化合物の混合物の硬化物である
    請求項5に記載の光学フィルム。
  7. 【請求項7】第二の位相差フィルムの厚さをdとすると
    き、550nmにおける(nx−ny)・dが100〜
    400nmである請求項1ないし6のいずれか1項に記
    載の光学フィルム。
  8. 【請求項8】第二の位相差フィルムがポリカーボネート
    を主成分とするフィルムである請求項1ないし7のいず
    れか1項に記載の光学フィルム。
  9. 【請求項9】アクロマティックな位相差フィルムがセル
    ロース誘導体を主成分とするフィルムである請求項2な
    いし7のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  10. 【請求項10】光学フィルムが、表層をアルカリ処理し
    たセルロース誘導体からなるフィルムである請求項9に
    記載の光学フィルム。
  11. 【請求項11】第二の位相差フィルムが層平面に対して
    実質的に平行な光軸を有する液晶性化合物層からなる請
    求項1ないし10のいずれか1項に記載の光学フィル
    ム。
  12. 【請求項12】nx、ny、nzのそれぞれが等しい2
    枚の第二の位相差フィルムを用い、各々の最大屈折率方
    向が直交するように配置して積層してなる請求項1ない
    し11のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  13. 【請求項13】nx、ny、nzの少なくとも1つが互
    いに異なる2枚の第二の位相差フィルムを用い、各々の
    最大屈折率方向が直交するように配置して積層してなる
    請求項1ないし11のいずれか1項に記載の光学フィル
    ム。
  14. 【請求項14】少なくとも1枚の、面内の平均屈折率が
    no、厚さ方向の屈折率がneであって、ne−no<
    0である第三の位相差フィルムを積層してなる請求項1
    ないし13のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  15. 【請求項15】第三の位相差フィルムの厚さをdn、n
    e−no=Δnnとするとき、|Δnn・dn|が5〜
    200nmである請求項14に記載の光学フィルム。
  16. 【請求項16】第三の位相差フィルムがトリアセチルセ
    ルロースフィルムである請求項14または15のいずれ
    か1項に記載の光学フィルム。
  17. 【請求項17】2枚の第二の位相差フィルムの各々の最
    大屈折率方向が直交するように積層し、次いで、第一の
    位相差フィルム、次いで、第三の位相差フィルムを順次
    積層してなる請求項14ないし16に記載の光学フィル
    ム。
  18. 【請求項18】第一の位相差フィルムのΔnp・dpの
    総和と第三の位相差フィルムの|Δnn・dn|の総和
    との差の絶対値が5〜100nmである、請求項1ない
    し17に記載の光学フィルム。
  19. 【請求項19】面内の最大屈折率を示す方向の屈折率が
    nx、それと直交する方向の屈折率がny、厚さ方向の
    屈折率がnzであって、nx>ny、nz>nyであっ
    て、かつ、アクロマティックな第四の位相差フィルムか
    らなる光学フィルム。
  20. 【請求項20】面内の平均屈折率がno、厚さ方向の屈
    折率がneであって、ne−no<0である第三の位相
    差フィルムと、面内の最大屈折率を示す方向の屈折率が
    nx、それと直交する方向の屈折率がny、厚さ方向の
    屈折率がnzであって、nx>ny、nz>nyであっ
    て、かつ、アクロマティックな第四の位相差フィルムと
    を積層してなる光学フィルム。
  21. 【請求項21】第四の位相差フィルムのnx−ny=Δ
    na、フィルムの厚さをdaとするとき、550nmに
    おけるΔna・daが100〜400nmである、請求
    項19または20に記載の光学フィルム。
  22. 【請求項22】請求項1ないし21いずれか1項に記載
    の光学フィルムと偏光素子を有する偏光フィルム。
  23. 【請求項23】第二の位相差フィルムもしくは第四の位
    相差フィルムのうち、偏光素子側に配置される第二の位
    相差フィルムもしくは第四の位相差フィルムの最大屈折
    率方向が、偏光素子の吸収軸方向と一致するように積層
    してなる請求項22に記載の偏光フィルム。
  24. 【請求項24】吸収軸が直交して配置された2枚の偏光
    素子間に、請求項1ないし21の光学フィルムを配置す
    ることを特徴とする、偏光素子の視野角改良方法。
  25. 【請求項25】2枚の偏光素子の一方に、請求項22ま
    たは23のいずれか1項に記載の偏光フィルムを用い、
    該偏光素子の吸収軸ともう一方の偏光素子の吸収軸を直
    交させることを特徴とする偏光素子の視野角改良方法。
  26. 【請求項26】偏光素子の一方に、請求項22または2
    3のいずれか1項に記載の偏光フィルムを用い、もう一
    方の偏光素子に面内の平均屈折率がno、厚さ方向の屈
    折率がneであって、ne−no<0である第三の位相
    差フィルムによって挟持された偏光フィルムを用い、各
    々の偏光素子の吸収軸を直交させることを特徴とする偏
    光素子の視野角改良方法。
  27. 【請求項27】偏光素子間にある第三の位相差フィルム
    の|Δnn・dn|の総和と、偏光素子間にある第一の
    位相差フィルムのΔnp・dpの総和との差の絶対値が
    5〜100nmである請求項24ないし26のいずれか
    1項に記載の偏光素子の視野角改良方法。
  28. 【請求項28】請求項1ないし23のいずれか1項に記
    載の光学フィルムまたは偏光フィルムを有する液晶表示
    装置。
  29. 【請求項29】吸収軸が直交して配置された偏光素子間
    に配置された請求項1ないし21のいずれか1項に記載
    の光学フィルムを構成する各フィルムの任意のフィルム
    間に、画像表示を行うための液晶セルを配置したことを
    特徴とする請求項28に記載の液晶表示装置。
  30. 【請求項30】面内の平均屈折率がno、厚さ方向の屈
    折率がneであって、ne−no<0である第三の位相
    差フィルムによって偏光素子が挟持された偏光フィルム
    と請求項22または23のいずれか1項に記載の偏光フ
    ィルムとの間に液晶セルを配置したことを特徴とする請
    求項28に記載の液晶表示装置。
  31. 【請求項31】液晶セルが、請求項22または23のい
    ずれか1項に記載の偏光フィルムを構成する2枚の第二
    の位相差フィルム間に配置されており、各々の第二の位
    相差フィルムの最大屈折率方向が、それぞれの第二の位
    相差フィルム側にある偏光素子の吸収軸方向と一致する
    ように積層されていることを特徴とする請求項28に記
    載の液晶表示装置。
  32. 【請求項32】液晶セルが該セル自身の視野角依存性を
    改善した液晶セルである請求項28ないし31のいずれ
    か1項に記載の液晶表示装置。
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