JP2002296313A - コンデンサ試験装置 - Google Patents

コンデンサ試験装置

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JP2002296313A JP2001101087A JP2001101087A JP2002296313A JP 2002296313 A JP2002296313 A JP 2002296313A JP 2001101087 A JP2001101087 A JP 2001101087A JP 2001101087 A JP2001101087 A JP 2001101087A JP 2002296313 A JP2002296313 A JP 2002296313A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験対象となるコンデンサに対して、所望の
周波数での試験電力を充分な高電圧で印加して、必要な
試験を確実に行うことが可能なコンデンサ試験装置を提
供する。 【解決手段】 コンデンサ試験装置1において、試験対
象となるコンデンサ11に対してコイル12を直列に接
続して直列共振回路を構成し、印加電力生成部2から高
周波電力を印加しつつ共振状態を発生させて、コンデン
サ11に対して高周波かつ高電圧の試験電力を印加す
る。さらに、コンデンサ11の試験時に共振回路に印加
される試験電力などについての試験条件を試験時間中で
一定とせず、共振制御部3によってコイル12または印
加電力生成部2を制御して自動的に共振状態を追尾し、
その共振状態を良好に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサに対し
て特性試験、信頼性試験、破壊試験などの試験を行うコ
ンデンサ試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子回路において高周波用途に用いられ
るコンデンサでは、その特性や信頼性、寿命等に関し
て、高周波による温度上昇、劣化、破壊等を調べる試験
が行われている。このような試験を行う方法としては、
従来、試験対象となるコンデンサに高周波電源及び各種
の測定器を接続し、コンデンサに対して直接に高周波電
力を印加する試験方法が用いられている。
【0003】これに対して、近年、高周波用途に用いら
れるコンデンサとして、さらに高周波かつ高電圧での用
途に用いるコンデンサの開発と利用が進められている。
このようなコンデンサに対して試験を行う場合、高周波
電源のみでコンデンサに電力を直接印加する従来の方法
では、コンデンサに要求されている高周波かつ高電圧で
の特性等について充分に試験することが難しくなってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンデンサに試験電力
を印加して行う他の試験方法として、試験対象となるコ
ンデンサに対して高周波電力を直接印加せずに、共振用
のコイルを用いる方法がある。この試験方法では、コン
デンサにコイルを直列に接続して直列共振回路を構成
し、この共振回路に高周波電力を印加しつつ共振状態を
発生させて、コンデンサに対して高周波かつ高電圧の試
験電力を印加する。
【0005】ここで、上述した高周波のコンデンサ試験
においては、コンデンサに対して充分に高電圧な試験電
力を印加するため、コンデンサ及びコイルからなる直列
共振回路に対して、試験が必要な周波数であって、か
つ、その共振状態が充分に保持される周波数で高周波電
力を印加する必要がある。
【0006】例えば、コンデンサ試験では、高周波の試
験電力を印加して行われる試験時間中に、試験対象であ
るコンデンサの容量などが変動する。このようにコンデ
ンサの容量が変動すると、コンデンサ及びコイルからな
る共振回路での共振周波数が変化して、その共振状態が
充分には保持できない場合がある。このとき、コンデン
サに印加される高周波電力が高電圧に保たれなくなり、
したがって、コンデンサに対して必要な試験を確実に行
うことができないという問題を生じる。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、試験対象となるコンデンサに対し
て、所望の周波数での試験電力を充分な高電圧で印加し
て、必要な試験を確実に行うことが可能なコンデンサ試
験装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるコンデンサ試験装置は、(1)
試験対象となるコンデンサに直列に接続されて共振回路
を構成するコイルと、(2)共振回路に所定周波数の試
験電力を印加する印加電力生成手段と、(3)共振回路
での共振状態を追尾して、その共振状態が保持されるよ
うにコイルまたは印加電力生成手段を制御する共振制御
手段とを備えることを特徴とする。
【0009】上記したコンデンサ試験装置においては、
コンデンサの試験時にコンデンサ及びコイルからなる共
振回路に印加される試験電力などについての試験条件を
試験時間中で一定とせず、共振制御手段によって自動的
に共振状態を追尾することとしている。
【0010】これにより、試験時間中にコンデンサの容
量などが変動して共振条件が変化した場合でも、その共
振状態が良好に保持される。このとき、試験対象となる
コンデンサに対して、コンデンサに印加される高周波電
力が試験時間の全体にわたって充分に高電圧に保たれる
こととなり、したがって、試験対象となるコンデンサに
対して、所望の周波数での試験電力を充分な高電圧で印
加して、必要な試験を確実に行うことが可能となる。
【0011】コンデンサ及びコイルからなる共振回路で
の共振状態の追尾方法としては、共振制御手段が、印加
電力生成手段が印加する試験電力の周波数を制御するこ
とによって、共振状態を追尾することが好ましい。この
ように、共振周波数を利用して共振状態の追尾を行うこ
とにより、高周波回路に用いられている回路素子や技術
を応用することができ、装置の回路構成等が簡単化され
る。
【0012】また、共振状態の他の追尾方法としては、
印加電力生成手段が印加する試験電力の電圧を制御する
構成がある。このような方法は、試験電力の周波数と共
振周波数とのずれが小さい場合などに有効である。ある
いは、コイルのインダクタンスを制御する構成がある。
【0013】また、印加電力生成手段は、直流電源と、
直流電源によって供給された直流電力から生成された試
験電力を共振回路に印加するインバータとを有すること
を特徴とする。このようにインバータを用いることによ
り、共振回路に対して、商用電源などから低損失で効率
的に試験電力を生成して印加することができる。
【0014】あるいは、印加電力生成手段は、所定の増
幅周波数帯域内で設定された周波数の交流電力を増幅し
て生成された試験電力を共振回路に印加する広帯域電力
増幅器を有することを特徴とする。これにより、共振回
路に対して、充分に高周波の試験電力を生成して印加す
ることができる。
【0015】また、本発明によるコンデンサ試験装置
は、(a)試験対象となるコンデンサに直列に接続され
て共振回路を構成するコイルを含み、その着脱によって
コイルを交換可能に構成されたコイルユニットと、
(b)共振回路に所定周波数の試験電力を印加する印加
電力生成手段とを備えることを特徴とする。
【0016】コンデンサ試験においては、様々なコンデ
ンサに対して広い周波数範囲で特性試験等を行うことを
可能とするため、コンデンサ及びコイルからなる共振回
路に対して、より広い周波数範囲及び電圧範囲で試験電
力を印加することが望まれている。これに対して、上記
のように共振回路を構成するためのコイルを交換可能
(着脱可能)なコイルユニットとしておくことによっ
て、試験対象となるコンデンサに対して、広い周波数範
囲での所望の周波数で高電圧の高周波電力を印加して、
効率的にコンデンサの試験を行うことが可能となる。
【0017】このとき、コイルユニットのセット状態を
検出するセット検出手段をさらに備え、印加電力生成手
段は、セット検出手段がセット状態不良を検出した場合
に、共振回路への試験電力の印加を禁止することが好ま
しい。これにより、コイルユニットの交換により発生す
る問題を防止して、装置の安全性を向上することができ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
コンデンサ試験装置の好適な実施形態について詳細に説
明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一
符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸
法比率は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0019】図1は、本発明によるコンデンサ試験装置
の第1実施形態の構成を概略的に示すブロック図であ
る。本実施形態のコンデンサ試験装置1は、試験対象と
なるコンデンサ11に対して、所望の周波数での高周波
の試験電力を充分な高電圧で印加して、特性試験、信頼
性試験、破壊試験などの試験を行うものであり、コイル
12と、印加電力生成部2と、共振制御部3と、検出部
4と、設定部5とを備えて構成されている。
【0020】コイル12は、試験対象となるコンデンサ
11に直列に接続されて共振回路を構成するための共振
用の内蔵コイルである。コイル12の一方の端子12a
は、印加電力生成部2を介して試験端子11aに接続さ
れている。また、コイル12の他方の端子12bは、試
験端子11bに接続されている。
【0021】コンデンサの試験時には、図1に示すよう
に、2つの試験端子11a及び11bの間に、試験対象
のコンデンサ11が接続される。これにより、コンデン
サ11とコイル12とが直列に接続された直列共振回路
が構成され、この共振回路を利用して、コンデンサ11
への高周波電力の印加が行われる。
【0022】印加電力生成部2は、上記したようにコイ
ル12の端子12aと、コンデンサ11が接続される試
験端子11aとの間に設置されている。印加電力生成部
2には、商用電源による通常の交流電力などの所定の電
力が供給されている。そして、印加電力生成部2は、そ
の増幅機能などによって所定の周波数及び電圧の試験電
力を生成して、コンデンサ11及びコイル12からなる
共振回路に印加する。試験電力の周波数や電圧などは、
自動でまたは設定部5から入力された設定内容により設
定される。
【0023】これらのコンデンサ11、コイル12、及
び印加電力生成部2から構成される共振回路の動作は、
共振制御部3によって制御されている。すなわち、共振
制御部3は、コンデンサ11及びコイル12からなる直
列共振回路での共振状態を追尾して、その共振状態がコ
ンデンサ試験に充分な範囲内に保持されるように、コイ
ル12または印加電力生成部2の一方または両方を制御
する。
【0024】また、コンデンサ11及びコイル12の直
列共振回路で発生する共振状態等についての電気的特性
は、検出部4によって検出される。図1に示す構成例に
おける検出部4では、電圧検出部41、電流検出部4
2、及び周波数検出部43が設けられている。
【0025】これらの検出部のうち、電圧検出部41
は、電力印加に伴うコンデンサ11への印加電圧値を検
出する。また、電流検出部42は、電力印加に伴うコン
デンサ11への通電電流値を検出する。また、周波数検
出部43は、共振状態での共振周波数値を検出する。こ
れらの検出値は、コンデンサ試験の結果判断などに用い
られる。
【0026】図2は、図1に示したコンデンサ試験装置
の一実施例の構成を示す正面図である。このコンデンサ
試験装置1は、コイル12等を含む共振回路ユニット
と、印加電力生成部2等を含むパワーユニットと、共振
制御部3、検出部4、及び設定部5等を含むコントロー
ルユニットとを備えている。
【0027】図2は、コンデンサ試験装置1の前面に設
けられたフロントパネルを示している。このフロントパ
ネルは、共振回路ユニットに対応する共振回路パネル1
00と、共振回路パネル100の下部に設けられ、パワ
ーユニットに対応するパワーパネル200と、共振回路
パネル100の上部に設けられ、コントロールユニット
に対応するコントロールパネル300とを有する。
【0028】共振回路パネル100は、コンデンサ設置
部110、及びコイル操作部120からなる。コンデン
サ設置部110には、試験対象となるコンデンサ11を
接続するための試験端子11a、11bが設けられてい
る(図1参照)。また、このコンデンサ設置部110に
は、試験時にコンデンサ11に触れないようにするため
のカバーが設けられる。
【0029】また、本実施例では、コンデンサ試験の共
振回路に用いられるコイル12について、低インダクタ
ンス値を数タップ備え、数タップ分を1ユニットとし
て、手動による切換が可能なプラグイン方式としてい
る。これにより、タップ間によるコイルのインダクタン
スの変更が可能となる一方、試験に用いると決められた
コイルについては、固定したインダクタンスとすること
ができる。
【0030】これに対応して、コイル操作部120に
は、共振回路ユニットに内蔵されているコイルのインダ
クタンスを切り換えるコイル切換タップの6組のコイル
端子121が設けられている。これにより、所定の端子
間をショートバー122で接続することによって、共振
回路に用いるコイルを選択して、そのインダクタンスを
変更することが可能となっている。また、このコイル操
作部120には、試験時にコイル端子121等に触れな
いようにするためのカバーが設けられる。
【0031】コントロールパネル300は、主操作部3
10、電力操作部320、及び周波数操作部330から
なる。
【0032】主操作部310には、コンデンサ試験を開
始する開始スイッチ311と、コンデンサ試験を停止す
る停止スイッチ312と、装置または共振状態などの異
常を表示する異常表示ランプ313とが設けられてい
る。また、主操作部310の左下部には、装置全体の電
源をON/OFFする電源スイッチ301が設けられて
いる。
【0033】また、本実施例では、コンデンサ試験に対
して、複数のタイマモードが利用可能となっている。タ
イマモードとしては、例えば、試験の開始及び停止の両
方を手動で指示する手動モード、設定されたタイマ設定
時間によって試験の停止を指示するタイマモード、設定
されたサイクル時間及びカウンタ設定回数などによって
試験電力の印加を繰り返し行うサイクルモードなどがあ
る。これに対応して、主操作部310には、タイマ操作
部314と、カウンタ操作部315と、タイマモード切
換スイッチ316とが設けられている。
【0034】タイマ操作部314は、設定されているタ
イマ設定時間や試験中での経過時間などを表示する表示
部と、試験時間となるタイマ設定時間などを設定操作す
る設定操作部とを有する。また、カウンタ操作部315
は、サイクルモードの場合などに用いられるものであ
り、サイクルの回数などを表示する表示部と、サイクル
の回数となるカウンタ設定回数などを設定操作する設定
操作部とを有する。また、タイマモード切換スイッチ3
16は、上記した各タイマモードを切り換える切換手段
である。
【0035】電力操作部320には、電圧検出部41で
検出された印加電圧値を表示する電圧表示部321と、
電流検出部42で検出された通電電流値を表示する電流
表示部322と、電圧設定ボリューム323とが設けら
れている。
【0036】電圧設定ボリューム323は、出力電圧を
設定するための電圧設定手段であり、その操作により、
印加電力生成部2で生成される試験電力の電圧、また
は、試験電力の生成に用いられる直流信号や交流信号
(正弦波信号)などの電圧や振幅を可変に設定または変
更する。
【0037】周波数操作部330には、周波数検出部4
3で検出された共振周波数値を表示する周波数表示部3
31が設けられている。
【0038】また、本実施例では、コンデンサ試験に対
して、複数の試験モードが利用可能となっている。試験
モードとしては、例えば、自動共振周波数検出追尾モー
ド、手動周波数設定共振モード、手動周波数設定直接印
加モードなどがある。これに対応して、周波数操作部3
30には、周波数設定ボリューム332と、試験モード
切換スイッチ333とが設けられている。
【0039】周波数設定ボリューム332は、手動周波
数設定共振モードの場合などに用いられる周波数を設定
するための周波数設定手段であり、その操作により、印
加電力生成部2で生成される試験電力の周波数、また
は、試験電力の生成に用いられる交流信号(正弦波信
号)の周波数を可変に設定または変更する。また、試験
モード切換スイッチ333は、上記した各試験モードを
切り換える切換手段である。
【0040】本実施形態のコンデンサ試験装置において
は、試験対象となるコンデンサ11に対して、高周波電
力を高周波電源から直接に印加せずに、コンデンサ11
にコイル12を直列に接続して直列共振回路を構成し、
この共振回路に高周波電力を印加しつつ共振状態を発生
させて、コンデンサ11に対して高周波かつ高電圧の試
験電力を印加する。さらに、コンデンサ11の試験時に
コンデンサ11及びコイル12からなる共振回路に印加
される試験電力などについての試験条件を試験時間中で
一定とせず、共振制御部3によってコイル12または印
加電力生成部2を制御して、自動的に共振状態を追尾す
ることとしている。
【0041】これにより、試験時間中にコンデンサ11
の容量などが変動して共振条件が変化した場合でも、そ
の共振状態が良好に保持される。このとき、試験対象で
あるコンデンサ11に対して、コンデンサに印加される
高周波電力が試験時間の全体にわたって充分に高電圧に
保たれることとなり、したがって、コンデンサに対し
て、所望の周波数での試験電力を充分な高電圧で印加し
て、必要な試験を確実に行うことが可能となる。
【0042】図3は、コンデンサ試験装置の第2実施形
態の構成を概略的に示すブロック図である。本実施形態
のコンデンサ試験装置1の構成は、コイル12、印加電
力生成部2、検出部4、及び設定部5については、第1
実施形態と同様である。
【0043】また、検出部4に対応して、表示部6が設
置されている。図3に示す構成例における表示部6で
は、電圧表示部61、電流表示部62、及び周波数表示
部63が設けられている。
【0044】これらの表示部のうち、電圧表示部61
は、図2の電圧表示部321に対応するものであり、電
圧検出部41で検出された印加電圧値を表示する。ま
た、電流表示部62は、図2の電流表示部322に対応
するものであり、電流検出部42で検出された通電電流
値を表示する。また、周波数表示部63は、図2の周波
数表示部331に対応するものであり、周波数検出部4
3で検出された共振周波数値を表示する。
【0045】本実施形態によるコンデンサ試験装置1で
は、試験対象として接続されたコンデンサ11及び共振
用の内蔵コイル12からなる共振回路での共振状態の追
尾方法として、印加電力生成部2が共振回路に印加する
試験電力の周波数を制御する方法を用いている。
【0046】このような追尾方法を実現するため、共振
制御部3は、印加波形生成部31と、印加波形補正部3
2とを有して構成されている。印加波形生成部31は、
コンデンサ試験に必要となる所望の周波数での高周波の
交流信号を生成する。生成された交流信号は印加電力生
成部2へと出力され、印加電力生成部2における所望の
周波数での試験電力の生成に用いられる。
【0047】また、印加波形補正部32は、印加電力生
成部2に対して、共振回路での共振状態が充分に保持さ
れるように、共振回路に印加する試験電力の周波数の制
御を、印加波形生成部31を介して行う。
【0048】具体的には、この印加波形補正部32に
は、図3に示すように、印加波形生成部31から印加電
力生成部2に出力される交流信号と、コンデンサ11及
びコイル12からなる共振回路から出力される共振信号
とが入力されている。印加波形補正部32は、これらの
交流信号と共振信号とを位相比較し、共振周波数が試験
に必要な交流信号の周波数と一致するように、印加波形
生成部31及び印加電力生成部2に対して帰還制御を行
う。
【0049】このように、共振周波数を利用して共振状
態の追尾を行うことにより、高周波回路に用いられてい
る回路素子や技術を応用することができ、装置の回路構
成等が簡単化される。なお、周波数の帰還制御を行う印
加波形補正部32としては、例えば、PLL(Phase Lo
cked Loop)回路を用いることができる。
【0050】また、共振状態の他の追尾方法としては、
印加電力生成部2が印加する試験電力の電圧を共振制御
部3によって制御することも可能である。交流信号(試
験電力)と共振信号との位相がずれると、共振周波数の
変化に伴って、共振によってコンデンサ11に印加され
る高周波電力の電圧(電力の振幅)が変動する。これに
対して、周波数のずれが一定の範囲内にあれば、電圧制
御によって周波数のずれを補って、コンデンサ11に対
する高電圧な高周波電力の印加を保つことができる。
【0051】また、図3に示すコンデンサ試験装置1で
は、共振制御部3は印加電力生成部2を制御する構成と
なっているが、図1に示したように、コイル12のイン
ダクタンスを共振制御部3が制御することによって共振
状態を追尾することも可能である。
【0052】ただし、コイル12を可変にする構成で
は、装置が大型化したり、また、インダクタンスの可変
範囲が狭い場合がある。したがって、装置の大きさや共
振状態の追尾範囲などの点では、印加電力生成部2が共
振回路に印加する試験電力の周波数または電圧を共振制
御部3によって制御する構成とすることが好ましい。こ
れらの共振の追尾方法は、各試験装置の具体的な構成
や、必要とされる追尾範囲等に応じて、好適なものを選
択して適用すれば良い。
【0053】図1〜図3に示したコンデンサ試験装置1
を用いたコンデンサの試験方法について説明する。な
お、以下に示す具体例において用いられている試験モー
ド及びタイマモードは、例えば、図2に示す構成のフロ
ントパネルにおける試験モード切換スイッチ333、及
びタイマモード切換スッチ316によってそれぞれ選択
されるか、あるいは、試験装置の仕様としてあらかじめ
設定される。以下においては、これらのモードが試験条
件として選択可能なものとする。
【0054】図4は、コンデンサ試験方法の第1の例を
示すフローチャートである。本実施例は、試験モード=
自動共振周波数検出追尾モード、タイマモード=タイマ
モードでのコンデンサ試験装置1の動作及び操作内容等
を示している。なお、自動検出追尾モードとは、コンデ
ンサ11及びコイル12からなる直列共振回路での共振
周波数を自動的に追尾することで、コンデンサ11に対
して必要な正弦波電圧・電流を印加するモードである。
また、タイマモードとは、あらかじめ設定されたタイマ
設定時間によってコンデンサ試験を行うモードである。
【0055】まず、試験対象となるコンデンサ11を用
意して、コンデンサ試験の準備を行う(ステップS10
1)。コンデンサ11及び内蔵コイル12からなる直列
共振回路での共振周波数fは、コンデンサ11の容量C
及びコイル12のインダクタンスLから、次式 f=1/2π√(LC) [Hz] により求められる。
【0056】求められた共振周波数fが試験装置1にお
ける試験可能な周波数範囲内であるかどうかを確認す
る。範囲外であれば、コイル切換タップを変更するか
(図2参照)、あるいは、複数のコンデンサを直列また
は並列に接続して、周波数範囲内で試験を行えるように
する。
【0057】また、コンデンサ11への通電電流を確認
する。コンデンサのリアクタンスは次式により求まる。
【0058】Zc=1/ωC=1/2πfC [Ω] このZcに対し、コンデンサ11の印加電圧をVcとす
ると、通電電流Icは Ic=Vc/Zc [A] により求められる。コイル12にはそれぞれ許容可能な
最大容量電流があるので、求められた通電電流Icがそ
れ以下であることを確認する。許容値を超えている場合
には、印加電圧を下げて試験を行う。
【0059】コイル操作部120のカバーを開けてショ
ートバー122によりコイル12のインダクタンスを設
定するとともに、コンデンサ設置部110のカバーを開
けて試験対象であるコンデンサ11を試験端子11a、
11bにセットし、カバーを閉めたら、装置の電源を投
入する。
【0060】次に、コンデンサ11に対する試験条件を
設定する(S102)。試験モード切換スイッチ333
により、試験モードとして自動検出追尾モード(自動共
振)を設定する。また、タイマモード切換スイッチ31
6により、タイマモードとしてタイマモードを設定し、
合わせて、タイマ操作部314により、タイマ設定時間
などの必要な条件を設定する。
【0061】また、共振周波数を自動的に検出し追尾す
るためには、印加波形補正部32に所定以上の印加電圧
が必要となるので、そのような条件を満たすように、電
圧設定ボリューム323での電圧値を設定する。
【0062】各条件の設定を終了したら、コンデンサ試
験を開始する(S103)。試験を開始すると、まず、
共振周波数の自動検出が行われる(S104)。印加波
形生成部31は、低レベルの交流信号を印加電力生成部
2に出力して共振回路に交流電力を印加する。そして、
交流信号(交流電力)の周波数を自動で変化させつつ、
共振による急激な電圧上昇を利用して共振周波数を検出
して、検出された共振周波数でロックインする。共振回
路でのロックされた共振周波数は、周波数検出部43を
介して周波数表示部63(図2における周波数表示部3
31)に表示される。
【0063】このとき、印加電力生成部2により印加さ
れた交流電力の周波数と、コンデンサ11及びコイル1
2からなる直列共振回路での共振周波数とが一致する
と、共振回路のコンデンサ11に、正弦波形の所定の電
圧・電流が印加される。共振周波数のロック後は、共振
制御部3の印加波形補正部32により、周波数値のずれ
を打ち消すように共振周波数が自動的に追尾される。
【0064】続いて、共振周波数を自動的に追尾しつつ
共振回路に試験電力を印加して、試験対象であるコンデ
ンサ11に対して高周波かつ高電圧での必要な試験を行
う(S105)。まず、電圧設定ボリューム323を操
作して試験電力としての所望の印加電圧値を設定する。
そして、印加電力生成部2の増幅機能により、設定され
た印加電圧値での試験電力がコンデンサ11に印加され
る。共振周波数を追尾しつつ直列共振を利用することに
より、交流入力よりも大きな電圧をコンデンサ11に対
して確実に印加することができる。
【0065】また、印加電力生成部2からの試験電力を
印加して行われるコンデンサの試験時間中には、検出部
4の電圧検出部41、電流検出部42、及び周波数検出
部43を介して、表示部6の電圧表示部61、電流表示
部62、及び周波数表示部63に、それぞれ検出された
印加電圧値、通電電流値、及び共振周波数値が表示され
る。これらの各表示の値や、それらの時間による変化な
どを測定することにより、特性試験、信頼性試験、破壊
試験などの各種のコンデンサ試験が行われる。必要な試
験を終了したら、コンデンサ試験を停止する(S10
6)。
【0066】図5は、図4に示したコンデンサ試験方法
でのコンデンサ試験装置1の動作例を示すタイミングチ
ャートである。図5中の各チャートは、上方からそれぞ
れ、コンデンサ試験の開始を指示する開始信号A、コン
デンサ試験の停止を指示する停止信号B、印加電力生成
部2による試験電力の印加を指示する印加信号C、共振
制御部3による試験電力の制御を指示する補正信号D、
及び共振回路に印加される試験電力Eを示している。
【0067】まず、開始信号Aの指示により、時間(動
作期間)T11において、装置に含まれる内部構成を動
作可能とするための準備が行われる。次に、印加信号C
がONとなると、まず、時間T12において、共振回路
での共振周波数の自動検出、及び周波数のロックが行わ
れる。
【0068】続いて、共振周波数がロックされたら、補
正信号DがONとなって周波数の追尾が開始されるとと
もに、時間T13にわたってコンデンサ11に試験電力
が印加されて、必要なコンデンサ試験が行われる。な
お、試験電力の印加においては、その印加開始直後の時
間T14では、コンデンサ11への急激な電力印加を防
止するためのソフトスタートが行われる。
【0069】開始信号Aからタイマモードで設定された
タイマ設定時間T10が経過したら、コンデンサ試験を
終了する。
【0070】この自動共振周波数検出追尾モードでは、
コンデンサ11及びコイル12からなる直列共振回路で
の共振状態を精度良く保持して、コンデンサ試験を確実
に行うことができる。
【0071】図6は、コンデンサ試験方法の第2の例を
示すフローチャートである。本実施例は、試験モード=
手動周波数設定共振モード、タイマモード=サイクルモ
ードでのコンデンサ試験装置1の動作及び操作内容等を
示している。なお、手動設定共振モードとは、コンデン
サ11及びコイル12からなる直列共振回路に印加する
試験電力の周波数を手動で可変して設定するモードであ
る。また、サイクルモードとは、あらかじめ設定された
カウンタ設定回数によってコンデンサ試験を繰り返して
行うモードである。
【0072】まず、試験対象となるコンデンサ11を用
意して、図4に示したコンデンサ試験方法と同様に、コ
ンデンサ試験の準備を行う(ステップS201)。準備
が終了したら、装置の電源を投入する。
【0073】次に、コンデンサ11に対する試験条件を
設定する(S202)。試験モード切換スイッチ333
により、試験モードとして手動設定共振モード(手動共
振)を設定する。また、タイマモード切換スイッチ31
6により、タイマモードとしてサイクルモードを設定
し、合わせて、タイマ操作部314及びカウンタ操作部
315により、サイクル時間やカウンタ設定回数などの
必要な条件を設定する。
【0074】各条件の設定を終了したら、コンデンサ試
験を開始する(S203)。試験を開始すると、まず、
共振周波数の手動設定が行われる(S204)。印加波
形生成部31は、低レベルの交流信号を印加電力生成部
2に出力して共振回路に交流電力を印加する。そして、
周波数設定ボリューム332の操作によって周波数を手
動で変化させつつ、共振による急激な電圧上昇を利用し
て共振周波数を設定して、設定された共振周波数でロッ
クインする。共振回路でのロックされた共振周波数は、
周波数検出部43を介して周波数表示部63(図2にお
ける周波数表示部331)に表示される。
【0075】このとき、印加電力生成部2により印加さ
れた交流電力の周波数と、コンデンサ11及びコイル1
2からなる直列共振回路での共振周波数とが一致する
と、共振回路のコンデンサ11に、正弦波形の所定の電
圧・電流が印加される。共振周波数のロック後は、共振
制御部3により、電圧値のずれを打ち消すように共振状
態での電圧が自動的に追尾される。
【0076】続いて、共振電圧を自動的に追尾しつつ共
振回路に試験電力を印加して、試験対象であるコンデン
サ11に対して高周波かつ高電圧での必要な試験を行う
(S205)。まず、電圧設定ボリューム323を操作
して試験電力としての所望の印加電圧値を設定する。そ
して、印加電力生成部2の増幅機能により、設定された
印加電圧値での試験電力がコンデンサ11に印加され
る。共振電圧を追尾しつつ直列共振を利用することによ
り、交流入力よりも大きな電圧をコンデンサ11に対し
て確実に印加することができる。
【0077】また、印加電力生成部2からの試験電力を
印加して行われるコンデンサの試験時間中には、検出部
4の電圧検出部41、電流検出部42、及び周波数検出
部43を介して、表示部6の電圧表示部61、電流表示
部62、及び周波数表示部63に、それぞれ検出された
印加電圧値、通電電流値、及び共振周波数値が表示され
る。これらの各表示の値や、それらの時間による変化な
どを測定することにより、特性試験、信頼性試験、破壊
試験などの各種のコンデンサ試験が行われる。必要な試
験を終了したら、コンデンサ試験を停止する(S20
6)。
【0078】図7は、図6に示したコンデンサ試験方法
でのコンデンサ試験装置1の動作例を示すタイミングチ
ャートである。図7中の各チャートは、上方からそれぞ
れ、コンデンサ試験の開始を指示する開始信号A、コン
デンサ試験の停止を指示する停止信号B、印加電力生成
部2による試験電力の印加を指示する印加信号C、共振
制御部3による試験電力の制御を指示する補正信号D、
及び共振回路に印加される試験電力Eを示している。
【0079】まず、開始信号Aの指示により、時間(動
作期間)T21において、装置に含まれる内部構成を動
作可能とするための準備が行われる。次に、印加信号C
がONとなると、まず、時間T22において、共振回路
での共振周波数の手動設定、及び周波数のロックが行わ
れる。
【0080】続いて、共振周波数がロックされたら、補
正信号DがONとなって電圧の追尾が開始されるととも
に、時間T20にわたってコンデンサ11に試験電力が
印加されて、必要なコンデンサ試験が行われる。
【0081】具体的には、サイクルモードによるコンデ
ンサ試験では、補正信号DがONとなって試験電力の印
加及び電圧の追尾が行われる印加時間T23、及び補正
信号DがOFFとなって試験電力の印加を休止する休止
時間T24が、設定されているカウンタ設定回数だけ繰
り返し行われる。したがって、試験時間T20は、印加
時間T23及び休止時間T24を合わせた1回のサイク
ル時間T25をカウンタ設定回数だけ繰り返した時間と
なる。なお、繰り返して行われる印加時間T23のそれ
ぞれにおいては、その印加開始直後の時間T26では、
コンデンサ11への急激な電力印加を防止するためのソ
フトスタートが行われる。
【0082】最初の補正信号Dからサイクルモードで設
定されたサイクル時間及びカウンタ設定回数による時間
T20が経過したら、コンデンサ試験を終了する。
【0083】この手動周波数設定共振モードでは、あら
かじめ共振周波数がわかっているコンデンサを試験対象
とした場合に共振周波数を自動検出する時間を短縮し
て、コンデンサ試験を効率的に行うことができる。特
に、試験電力の印加を複数回にわたって行うサイクルモ
ードにおいては、サイクル毎に共振周波数を自動検出す
る時間を省略するため、このような手動設定を用いるこ
とが好ましい。
【0084】図1〜図3に示したコンデンサ試験装置1
の構成について、さらに具体的に説明する。なお、以下
に示す第3、第4実施形態のコンデンサ試験装置1で
は、図3に示した第2実施形態と同様に、試験対象とし
て接続されたコンデンサ11及び共振用の内蔵コイル1
2からなる共振回路での共振状態の追尾方法として、印
加電力生成部2が共振回路に印加する試験電力の周波数
を制御する方法を用いている。ただし、試験電力の電圧
を制御する方法を用いる場合でも、同様の構成が可能で
ある。
【0085】図8は、コンデンサ試験装置の第3実施形
態の構成を概略的に示すブロック図である。本実施形態
のコンデンサ試験装置1の構成は、コイル12、検出部
4、及び設定部5については、第1及び第2実施形態と
同様である。
【0086】本実施形態における印加電力生成部2は、
直流可変電源21と、インバータ22とを有して構成さ
れている。直流可変電源21には、商用電源による通常
の交流電力などの所定の電力が供給されている。
【0087】直流可変電源21は、電源の交流入力を変
換して直流電力を生成し、その直流電力をインバータ2
2へと供給する。また、インバータ22は、直流可変電
源21によって供給された直流電力から高周波で充分な
電圧の試験電力を生成し、コンデンサ11及びコイル1
2からなる共振回路に印加する。
【0088】一方、共振制御部3は、印加波形生成部3
1と、印加波形補正部32とを有して構成されている
(図3参照)。また、印加波形生成部31には、上記し
た印加電力生成部2の構成に対応して、インバータ制御
部33が設けられている。インバータ制御部33は、イ
ンバータ22を介してコンデンサ試験に必要となる交流
信号を出力するものである。
【0089】印加電力生成部2による試験電力の生成及
び印加にインバータ22を用いることにより、コンデン
サ試験の共振回路に対して、商用電源などから低損失で
効率的に試験電力を生成して印加することができる。
【0090】具体的に説明すると、インバータ22は、
直流可変電源21から供給される直流入力を電源とし、
インバータ制御部33によって制御される周波数の交流
電力を増幅して、試験電力として共振回路に印加するも
のであり、好ましくは、FETのフルブリッジから構成
される。インバータ22で生成される試験電力の電力値
は、直流可変電源21からインバータ22への電源供給
値を変えることによって制御される。これらは、例え
ば、設定部5から入力された設定内容により設定され
る。
【0091】このように、負荷がLC共振回路となって
いるコンデンサ試験用の回路に対して、高周波の試験電
力を供給する電源としてインバータ22を適用した構成
によれば、ゼロ電流スイッチングとなるために、インバ
ータ22でのスイッチング損失などの損失が小さく抑え
られ、したがって、高効率で試験電力の生成及び印加を
行うことができる。
【0092】ただし、インバータ22では、交互に動作
するスイッチング素子が同時にONすることを避けるた
めにデッドタイムを設ける必要があり、生成可能な試験
電力の周波数には上限がある。印加電力生成部2にイン
バータ22を用いた構成での試験電力の周波数範囲(試
験装置1における試験可能な周波数範囲)は、例えば、
10〜130kHz程度である。
【0093】図9は、コンデンサ試験装置の第4実施形
態の構成を概略的に示すブロック図である。本実施形態
のコンデンサ試験装置1の構成は、コイル12、検出部
4、及び設定部5については、第1及び第2実施形態と
同様である。
【0094】本実施形態における印加電力生成部2は、
広帯域電力増幅器23を有して構成されている。広帯域
電力増幅器23には、商用電源による通常の交流電力な
どの所定の電力が供給されている。広帯域電力増幅器2
3は、増幅が可能な増幅周波数帯域内で設定された周波
数の交流電力を増幅して高周波で充分な電圧の試験電力
を生成し、コンデンサ11及びコイル12からなる共振
回路に印加する。
【0095】一方、共振制御部3は、印加波形生成部3
1と、印加波形補正部32とを有して構成されている
(図3参照)。また、印加波形生成部31には、上記し
た印加電力生成部2の構成に対応して、正弦波発生器3
4が設けられている。正弦波発生器34は、広帯域電力
増幅器23を介してコンデンサ試験に必要となる交流信
号を出力するものである。
【0096】印加電力生成部2による試験電力の生成及
び印加に広帯域電力増幅器(電力増幅器)23を用いる
ことにより、コンデンサ試験の共振回路に対して、充分
に高周波の試験電力を生成して印加することができる。
【0097】具体的に説明すると、広帯域電力増幅器2
3は、交流入力を電源とし、正弦波発生器34によって
制御される周波数の交流電力を増幅して、試験電力とし
て共振回路に印加するものである。広帯域電力増幅器2
3で生成される試験電力の電力値は、電力増幅器23で
の増幅率などを変えることによって制御される。これら
は、例えば、設定部5から入力された設定内容により設
定される。
【0098】このように、コンデンサ試験用の回路に対
して、高周波の試験電力を供給する電源として広帯域電
力増幅器23を適用した構成によれば、コンデンサ11
及びコイル12からなる共振回路に印加する試験電力の
周波数の上限を高くすることができる。印加電力生成部
2に広帯域電力増幅器23を用いた構成での試験電力の
周波数範囲(試験装置1における試験可能な周波数範
囲)は、例えば、10〜500kHz程度であり、イン
バータ22を用いた構成よりも周波数の上限値が高くな
っている。
【0099】ただし、広帯域電力増幅器23では、電源
として入力される交流電力に対する効率はインバータ2
2と比較して低く、生成可能な試験電力の電圧の上限が
やや低くなる。このような電圧の上限は、例えば、イン
バータ22での上限電圧値が6000Vに比べて、広帯
域電力増幅器23での上限電圧値が4000V程度であ
る。
【0100】図10は、コンデンサ試験装置の第5実施
形態の構成を概略的に示すブロック図である。本実施形
態のコンデンサ試験装置1の構成は、印加電力生成部
2、共振制御部3、及び設定部5については、第1実施
形態と同様である。
【0101】本実施形態によるコンデンサ試験装置1で
は、コンデンサ11に直列に接続されて共振回路を構成
するコイル12が、装置への着脱によってコイル12を
交換可能に構成されたコイルユニット13として設置さ
れている。
【0102】具体的には、本実施形態では、図2の実施
例に関して説明したように、コンデンサ試験の共振回路
に用いられるコイル12について、低インダクタンス値
を数タップ備え、数タップ分を1ユニットのコイルユニ
ット13として、手動による切換が可能なプラグイン方
式としている。これにより、タップ間によるコイルのイ
ンダクタンスの変更が可能となる一方、試験に用いると
決められたコイルについては、固定したインダクタンス
とすることができる。
【0103】さらに、このコイルユニット13は、試験
装置1に対して着脱可能に構成されている。これによ
り、共振回路に用いるコイル12を必要に応じて交換す
ることが可能となっている。
【0104】このようなコイルユニット13を用いた構
成に対して、検出部4に、電圧検出部41、電流検出部
42、及び周波数検出部43に加えて、セット検出部4
4が設けられている。このセット検出部44は、コイル
12を含むコイルユニット13の試験装置1へのセット
状態を検出する。
【0105】セット検出部44によって検出されたセッ
ト状態についての情報は、印加電力生成部2に入力され
ている。そして、印加電力生成部2は、セット検出部4
4がコイルユニット13のセット状態不良を検出した場
合に、コンデンサ11及びコイル12からなる共振回路
への試験電力の印加を禁止する。
【0106】また、検出部4に対応して、表示部6が設
置されている。図10に示す構成例における表示部6で
は、電圧表示部61、電流表示部62、及び周波数表示
部63に加えて、セット表示部64が設けられている。
このセット表示部64は、セット検出部44で検出され
たコイルユニット13のセット状態を表示する。このよ
うなセット表示部64としては、例えば、図2の異常表
示ランプ313のように、セット状態不良が検出された
場合に異常ランプを点灯させる構成などを用いることが
できる。
【0107】コンデンサ試験においては、様々なコンデ
ンサに対して広い周波数範囲で特性試験等を行うことを
可能とするため、コンデンサ及びコイルからなる共振回
路に対して、より広い周波数範囲及び電圧範囲で試験電
力を印加することが望まれている。これに対して、上記
のように共振回路を構成するためのコイル12を交換可
能(着脱可能)なコイルユニット13としておくことに
よって、試験対象となるコンデンサ11に対して、広い
周波数範囲での所望の周波数で高電圧の高周波電力を印
加して、効率的にコンデンサ11の試験を行うことが可
能となる。
【0108】また、着脱可能なコイルユニット13に対
してセット検出部44を設け、セット検出部44がコイ
ルユニット13のセット状態不良を検出した場合に、印
加電力生成部2による共振回路への試験電力の印加を禁
止するとともに、異常ランプによってエラーを表示して
いる。
【0109】コイルユニット13がセット状態不良のま
までコイル端子121にショートバー122を接続した
りした場合、振動などによってショートバー122付近
にスパークが発生するなどの危険を生じる。これに対し
て、上記のようにセット状態不良を検出して試験装置1
の動作を制御することにより、コイルユニット13の交
換により発生する問題を防止して、装置の安全性を向上
することができる。
【0110】図11は、図10に示したコンデンサ試験
装置の一実施例について、そのコイルユニット等の構成
を示す斜視図である。図11に示すコイルユニット13
は、空芯コイルからなるコイル12を内蔵し、装置本体
に対して着脱可能となっている。また、コイルユニット
13の前面には、コイルを切り換えるためのコイル端子
121が設けられている(図2参照)。このような空芯
コイルでは、その巻き方や用いる銅線の仕様などを変え
ることにより、共振状態における周波数値や電圧値など
の試験範囲を広くすることができる。
【0111】この着脱可能なコイルユニット13に対
し、装置本体側には、セット検出部44としてマイクロ
スイッチ44aが設置されている。このマイクロスイッ
チ44aは、装置本体に装着されたコイルユニット13
がボタン44bを押し込むことによってセット状態良を
検出するようになっている。
【0112】なお、コイル12をコイルユニット13と
した場合のコンデンサ試験方法は、基本的には図4また
は図6に示した試験方法と同様であるが、共振周波数な
どに応じてコイルユニット13及びコイル12を交換す
ることが可能な点、及び、セット検出部44で検出され
たコイルユニット13のセット状態によって動作が異な
ってくる点が異なる。
【0113】図4のフローチャートを参照して説明する
と、まず、コンデンサ試験の準備段階(ステップS10
1)において、試験対象となるコンデンサ11に対して
求められた共振周波数fまたは通電電流Icなどによ
り、必要に応じてコイルユニット13を交換して、共振
に用いるコイル12を変更することができる。
【0114】また、準備を終了して装置の電源を投入し
た際に、セット検出部44によってコイルユニット13
のセット状態が検出される。セット状態良(正常)が検
出されたら、図4に示したS102〜S106の各ステ
ップによるコンデンサ試験が続いて行われる。
【0115】一方、セット状態不良(異常)が検出され
たら、セット状態不良の情報が印加電力生成部2及びセ
ット表示部64に出力される。これにより、印加電力生
成部2は、試験電力の共振回路への印加が禁止された状
態となる。また、セット表示部64は、セット状態不良
を示す異常表示ランプ313のLEDを点灯する。
【0116】このとき、操作者は、異常表示ランプ31
3の点灯によってセット状態不良を確認し、コイルユニ
ット13を正常にセットし直す。これにより、セット検
出部44によってセット状態良(正常)が検出された
ら、図4に示したS102〜S106の各ステップによ
るコンデンサ試験が続いて行われる。
【0117】なお、コンデンサ試験の実行中において
も、セット検出部44がセット状態不良を検出した場合
には、試験を強制的に終了し、印加電力生成部2を試験
電力の共振回路への印加が禁止された状態とするととも
に、セット状態不良を示す異常表示ランプ313のLE
Dを点灯する。
【0118】本発明によるコンデンサ試験装置は、上記
した実施形態及び実施例に限られるものではなく、様々
な変形が可能である。例えば、検出部4や設定部5、表
示部6などの構成は、上記した構成に限らず、コンデン
サ試験の結果判断の方法などに応じて様々な構成を用い
て良い。
【0119】また、コンデンサ及びコイルからなる共振
回路での共振状態の追尾方法については、上記したタイ
マモード及びサイクルモードによる試験方法の例では、
タイマモードでは周波数の追尾、サイクルモードでは電
圧の追尾を行っているが、例えばサイクルモードで周波
数の追尾を行うなどの異なる構成としても良く、あるい
は、周波数と電圧の追尾、あるいはさらにコイルを可変
とすることによる追尾を合わせて行っても良い。また、
タイマモードについては、試験の停止をタイマによらず
に手動で指示する手動モードを用いても良い。
【0120】
【発明の効果】本発明によるコンデンサ試験装置は、以
上詳細に説明したように、次のような効果を得る。すな
わち、共振を利用したコンデンサの試験時に、コンデン
サ及びコイルからなる共振回路に印加される試験電力な
どについての試験条件を試験時間中で一定とせず、共振
制御手段によって自動的に共振状態を追尾するコンデン
サ試験装置によれば、試験時間中にコンデンサの容量な
どが変動して共振条件が変化した場合でも、その共振状
態が良好に保持される。
【0121】このとき、試験対象となるコンデンサに対
して、コンデンサに印加される高周波電力が試験時間の
全体にわたって充分に高電圧に保たれることとなり、し
たがって、試験対象となるコンデンサに対して、所望の
周波数での試験電力を充分な高電圧で印加して、必要な
試験を確実に行うことが可能となる。
【0122】また、共振回路を構成するためのコイルを
交換可能(着脱可能)なコイルユニットとしておくこと
によって、試験対象となるコンデンサに対して、広い周
波数範囲での所望の周波数で高電圧の高周波電力を印加
して、効率的にコンデンサの試験を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンデンサ試験装置の第1実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図2】図1に示したコンデンサ試験装置の一実施例の
構成を示す正面図である。
【図3】コンデンサ試験装置の第2実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図4】コンデンサ試験方法の第1の例を示すフローチ
ャートである。
【図5】図4に示したコンデンサ試験方法での試験装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図6】コンデンサ試験方法の第2の例を示すフローチ
ャートである。
【図7】図6に示したコンデンサ試験方法での試験装置
の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】コンデンサ試験装置の第3実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図9】コンデンサ試験装置の第4実施形態の構成を示
すブロック図である。
【図10】コンデンサ試験装置の第5実施形態の構成を
示すブロック図である。
【図11】図10に示したコンデンサ試験装置の一実施
例の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…コンデンサ試験装置、11…コンデンサ、11a、
11b…試験端子、12…コイル、13…コイルユニッ
ト、2…印加電力生成部、21…直流可変電源、22…
インバータ、23…広帯域電力増幅器、3…共振制御
部、31…印加波形生成部、32…印加波形補正部、3
3…インバータ制御部、34…正弦波発生器、4…検出
部、41…電圧検出部、42…電流検出部、43…周波
数検出部、44…セット検出部、5…設定部、6…表示
部、61…電圧表示部、62…電流表示部、63…周波
数表示部、64…セット表示部、100…共振回路パネ
ル、110…コンデンサ設置部、120…コイル操作部
121…コイル端子、122…ショートバー、200…
パワーパネル、300…コントロールパネル、301…
電源スイッチ、310…主操作部、320…電力操作
部、330…周波数操作部。
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Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験対象となるコンデンサに直列に接続
    されて共振回路を構成するコイルと、 前記共振回路に所定周波数の試験電力を印加する印加電
    力生成手段と、 前記共振回路での共振状態を追尾して、その共振状態が
    保持されるように前記コイルまたは前記印加電力生成手
    段を制御する共振制御手段とを備えることを特徴とする
    コンデンサ試験装置。
  2. 【請求項2】 前記共振制御手段は、前記印加電力生成
    手段が印加する前記試験電力の周波数を制御することに
    よって、前記共振状態を追尾することを特徴とする請求
    項1記載のコンデンサ試験装置。
  3. 【請求項3】 前記印加電力生成手段は、直流電源と、
    前記直流電源によって供給された直流電力から生成され
    た前記試験電力を前記共振回路に印加するインバータと
    を有することを特徴とする請求項1または2記載のコン
    デンサ試験装置。
  4. 【請求項4】 前記印加電力生成手段は、所定の増幅周
    波数帯域内で設定された周波数の交流電力を増幅して生
    成された前記試験電力を前記共振回路に印加する広帯域
    電力増幅器を有することを特徴とする請求項1または2
    記載のコンデンサ試験装置。
  5. 【請求項5】 試験対象となるコンデンサに直列に接続
    されて共振回路を構成するコイルを含み、その着脱によ
    って前記コイルを交換可能に構成されたコイルユニット
    と、 前記共振回路に所定周波数の試験電力を印加する印加電
    力生成手段とを備えることを特徴とするコンデンサ試験
    装置。
  6. 【請求項6】 前記コイルユニットのセット状態を検出
    するセット検出手段をさらに備え、 前記印加電力生成手段は、前記セット検出手段がセット
    状態不良を検出した場合に、前記共振回路への前記試験
    電力の印加を禁止することを特徴とする請求項5記載の
    コンデンサ試験装置。
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