JP2002295776A - 継手接続方法及び矯正治具 - Google Patents

継手接続方法及び矯正治具

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JP2002295776A
JP2002295776A JP2001095945A JP2001095945A JP2002295776A JP 2002295776 A JP2002295776 A JP 2002295776A JP 2001095945 A JP2001095945 A JP 2001095945A JP 2001095945 A JP2001095945 A JP 2001095945A JP 2002295776 A JP2002295776 A JP 2002295776A
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joint
straightening
pipe
resin
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Koji Kuroki
浩二 黒木
Joji Furukawa
浄治 古川
Eiji Yakura
英司 矢倉
Masahiro Yamada
昌弘 山田
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設の樹脂管に対して樹脂製継手の接当面を
密に当接させた状態に融着接続することができる継手接
続方法及びその継手接続方法に使用する矯正治具を提供
する。 【解決手段】 樹脂製の既設配管1に樹脂製継手2を融
着接続する継手接続方法であって、矯正治具3を使って
前記既設配管1における前記樹脂製継手2を融着する被
融着箇所4を真円あるいは略真円に矯正する矯正工程
と、前記矯正工程の後に前記被融着箇所4からその近傍
に前記矯正治具3を移動させると共に、前記矯正治具3
によりその移動箇所を真円あるいは略真円に矯正する移
動矯正工程と、前記被融着箇所4を全周にわたって切削
具により切削する切削工程と、前記被融着箇所4に前記
樹脂製継手2を装着して融着接続する融着接続工程とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、地中に埋
設したガス管や水道管等の既設配管に対する継手接続に
関し、詳しくは、樹脂製の既設配管に樹脂製継手を融着
接続する継手接続方法及びその継手接続方法に使用され
る矯正治具に関する。
【0002】
【従来の技術】既設の樹脂管に他の樹脂管を接続する接
続継手や、樹脂管の外周面に分岐配管を設けるためのサ
ドル継手等の樹脂製継手を融着接続する場合に、これら
の融着接続を強固に行うには、互いに接続する双方の部
材どうしが密に当接している必要がある。しかし、一般
に、既設の樹脂管は、地中に埋設する際に曲げ変形が加
わったり、埋設中に土圧が作用するなどにより、その断
面形状が当初の真円あるいは略真円の円筒形状から変形
している場合があり、接続継手やサドル継手等の樹脂製
継手との融着接続がうまくいかないことがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】つまり、融着接続させ
ようとする樹脂製継手の接当面の形状は、真円あるいは
略真円の円筒形状又は真円あるいは略真円形状に沿う円
弧形状に形成されているため、既設の樹脂管の断面形状
が当初の真円あるいは略真円の円筒形状から変形してい
ると、互いの接当面の形状が異なるため、前記既設の樹
脂管に対して前記樹脂製継手の接当面を密に当接させる
ことができなくなり、融着接続したときに前記既設の樹
脂管と前記樹脂製継手との間に隙間が形成されて密着性
の劣ったものとなり易かった。そのため、前記隙間から
配管内部の流体が漏れたり、双方の部材の接続性能が低
下するといった問題を生じていた。
【0004】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
消し、既設の樹脂管に対して樹脂製継手の接当面を密に
当接させた状態で融着接続することができる継手接続方
法及びその継手接続方法に使用する矯正治具を提供する
ところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1の発明
の特徴構成は図1〜4に例示するごとく、樹脂製の既設
配管1に樹脂製継手2を融着接続する継手接続方法であ
って、矯正治具3を使って前記既設配管1における前記
樹脂製継手2を融着する被融着箇所4を真円あるいは略
真円に矯正する矯正工程と、前記矯正工程の後に前記被
融着箇所4からその近傍に前記矯正治具3を移動させる
と共に、前記矯正治具3によりその移動箇所を真円ある
いは略真円に矯正する移動矯正工程と、前記被融着箇所
4を全周にわたって切削具により切削する切削工程と、
前記被融着箇所4に前記樹脂製継手2を装着して融着接
続する融着接続工程とを備えたところにある。
【0006】請求項2の発明の特徴構成は図5に例示す
るごとく、前記移動矯正工程で移動させた矯正治具3に
よる矯正状態を維持したまま前記融着接続工程を行うと
ころにある。
【0007】請求項3の発明の特徴構成は図1,2に例
示するごとく、管に対する円弧状の接当受部9を内周面
に備え、かつ、外周面にその周方向に沿うリブ10を備
えた一対のクランプ部材8を設け、前記両クランプ部材
8を枢支連結する枢支連結部11を一端部に設けると共
に、前記クランプ部材8の前記接当受部9により管を締
付挟持する矯正挟持状態と、前記矯正挟持状態を解除す
る矯正挟持解除状態とに切り替え自在な締付機構12を
他端部に設けてあるところにある。
【0008】請求項4の発明の特徴構成は図1,2に例
示するごとく、前記枢支連結部11を、前記接当受部9
の内面円弧より外方に遠ざかる位置に配設してあるとこ
ろにある。
【0009】請求項5の発明の特徴構成は図1,2に例
示するごとく、前記締付機構12を構成するに、前記他
端部における一方のクランプ部材8の端部に前記枢支連
結部11の回動軸芯Aに沿う軸芯B回りにボルト13を
枢支連結すると共に、前記ボルト13にナット14を締
め付けたときの締付力を他方のクランプ部材8の端部に
伝達可能なナット受座15を設け、かつ、前記ナット受
座15と前記他方のクランプ部材8の端部との接当面1
6を円弧形状に形成してあるところにある。
【0010】尚、上述のように、図面との対照を便利に
するために符号を記したが、該記入により本発明は添付
図面の構成に限定されるものではない。
【0011】〔作用及び効果〕請求項1の発明により、
樹脂製継手との融着接続を強固に行うことができる。つ
まり、例えば、既設の樹脂管における被融着箇所の断面
形状が当初の真円あるいは略真円の円筒形状から変形し
ていたとしても、矯正治具を使った矯正工程により被融
着箇所を真円あるいは略真円に矯正することができる。
さらに、移動矯正工程により被融着箇所の近傍をも真円
あるいは略真円に矯正することができるから、被融着箇
所近傍の変形による影響を受けることがなく、より被融
着箇所の矯正状態を良好に維持することが可能となる。
また、切削具は、管の外周面に接当させたカッター刃を
管軸芯回りに回転させることで管の外周面の被融着箇所
を切削するものが主に採用されているため、管の断面形
状が真円あるいは略真円の円筒形状から変形している
と、カッター刃を管軸芯回りに回転させ難くなるため切
削が困難なものとなってしまうが、本件のものだと管の
断面形状を矯正治具により真円あるいは略真円に矯正し
てあるから、切削具による切削を良好に行うことができ
る。そして、切削の良好に行われた断面形状が真円ある
いは略真円の円筒形状の前記被融着箇所に樹脂製継手を
装着して融着接続するため、既設の樹脂管に対して樹脂
製継手を密に当接させた状態に融着接続することができ
る。その結果、双方の部材間に隙間が形成されるのを防
止できると共に、接続を強固に行うことができるから、
配管内部の流体が漏れたり、接続性能が低下するのを防
止できるようになった。
【0012】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
による作用効果を叶えることができるのに加えて、被融
着箇所への樹脂製継手の融着接続を良好に行うことがで
きる。つまり、矯正治具にて既設の樹脂管における被融
着箇所の変形形状を真円あるいは略真円形状に矯正した
としても、前記矯正治具を取り外したときには若干前記
変形形状に復元してしまうため、樹脂製継手を当接させ
難くなることがある。また、この被融着箇所における変
形状態は、被融着箇所近傍の形状の影響を受け易いもの
であるので、前記被融着箇所近傍が変形している場合、
より前記被融着箇所が元の変形形状に復元し易いものと
なるため、樹脂製継手を被融着箇所に密に当接させ難く
なる。ところが、本発明のものだと、矯正治具にて被融
着箇所の近傍を真円あるいは略真円に矯正した状態を維
持したまま樹脂製継手を前記被融着箇所へ融着接続する
から、前記被融着箇所における元の変形形状への復元量
を少なくすることができ、樹脂製継手を前記被融着箇所
に良好に当接させることができる。その結果、被融着箇
所への樹脂製継手の融着接続作業を向上させることがで
きるようになった。
【0013】請求項3の発明によれば、既設樹脂管の途
中箇所であっても矯正治具を簡単に装着して、既設樹脂
管の変形を矯正することができる。つまり、例えば、複
数の円弧形状の矯正部材を既設樹脂管に夫々外嵌させ
て、互いを複数のボルトにより締め付けて取り付けると
共に既設樹脂管の変形を矯正するものだと、既設樹脂管
の途中箇所であっても取り付けて既設樹脂管の変形を矯
正することができるが、その取り付け作業及び矯正作業
において複数のボルトの締め付け作業が必要となるた
め、非常に手間がかかるものとなるが、本発明のものだ
と、一端部に設けた枢支連結部の枢支軸を軸芯としてク
ランプ部材の他端部を開口させ、この開口部を介した既
設樹脂管への外嵌により矯正治具を装着することができ
るから、既設樹脂管の途中箇所であっても矯正治具の装
着を容易に行うことができると共に、他端部に設けた締
付機構の締め付け操作だけで前記クランプ部材の内周面
に備えた接当受部に前記既設樹脂管の外周面を接当させ
て前記既設樹脂管の変形を矯正挟持することができるた
め、矯正治具の取り付け作業及び矯正作業が容易とな
る。このとき、前記クランプ部材の外周面にその周方向
に沿うリブを備えてあるため、前記既設樹脂管を矯正挟
持したときの反力が大きくてもクランプ部材の変形を防
止でき、矯正力を維持することができる。また、前記矯
正治具を前記既設樹脂管から取り外すには、前記締付機
構の解除操作を行ってクランプ部材の他端部を開口さ
せ、この開口部を介した既設樹脂管からの外嵌解除によ
り矯正治具の装着を解除することができる。その結果、
矯正治具による既設樹脂管の変形矯正作業の作業性を向
上させることができるようになった。
【0014】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
による作用効果を叶えることができるのに加えて、クラ
ンプ部材の他端部を大きく開口させることができる。つ
まり、クランプ部材の一端部に設けた枢支連結部を接当
受部の内面円弧より外方に遠ざかる位置に配設してある
ため、クランプ部材の他端部を大きく開口させることが
できる。そのため、例え、既設樹脂管の変形の度合いが
大きい場合であっても、その内周面に備えた接当受部
を、変形した既設樹脂管の大径部に外嵌させ易いものと
なる。その結果、既設樹脂管に矯正治具を取り付ける際
の作業性を向上させることができるようになった。
【0015】請求項5の発明によれば、請求項3又は4
の発明による作用効果を叶えることができるのに加え
て、ボルトに対するナットの締め付けによりナット受座
とクランプ部材端部との接当角度が変わったとしても、
前記ナットによる締付力を前記クランプ部材端部に分散
させて伝達することができる。つまり、例えば、図7に
示す比較例のように、ナット受座15とクランプ部材8
端部との接当面16を平面形状に形成したものだと、ボ
ルト13に対するナット14の締め付けによりナット受
座15とクランプ部材8端部との接当角度によっては、
ナット受座15とクランプ部材8端部とが接当する部分
が一部だけとなるため、ナット14にこじれを生じてボ
ルト13のネジ部が破損し易くなるが、本発明のものだ
と、ナット受座とクランプ部材端部との接当面を円弧形
状に形成してあるから、ボルトに対するナットの締め付
けによりナット受座とクランプ部材端部との接当角度が
変わったとしても、前記円弧形状の接当面によりナット
による締付力をクランプ部材の端部に分散させて伝達す
ることができるから、ナットにこじれを生じることがな
く、ボルトのネジ部の破損を防止することができる。そ
の結果、締付機構の耐用年数を向上させることができる
ようになった。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】〔第1の実施形態〕例えば、新興住宅地等
においてガス配管を延設する場合には、接続継手7(樹
脂製継手2の一例)を介して既設ガス配管5(既設配管
1の一例、この他にも水道配管等が該当する。)の端部
に樹脂製の新設ガス配管6を融着接続して延設するが、
接続継手7を介した融着接続を強固に行うには、互いに
接続する双方の部材どうしが密に当接している必要があ
る。ところが、地中に埋設する際に曲げ変形が加わった
り、埋設中に土圧が作用するなどにより、既設ガス配管
5の管端部の断面形状が当初の真円あるいは略真円の円
筒形状から変形している場合があり、接続継手7との融
着接続がうまくいかないことがある。
【0018】つまり、融着接続させようとする接続継手
7の既設ガス配管5の外周面に接当する接続継手7の内
周接当面の形状は、真円あるいは略真円の円筒形状に形
成されているため、既設ガス配管5の管端部の断面形状
が当初の真円あるいは略真円の円筒形状から変形してい
ると、互いの接当面の形状が異なるため、既設ガス配管
5の外周面と接続継手7の内周接当面を密に当接させる
ことができなくなり、融着接続したときに既設ガス配管
5の外周面と接続継手7の内周接当面との間に隙間が形
成されて密着性の劣ったものとなるため、その隙間から
ガスが漏れたり、双方の部材の接続性能が低下するとい
った問題を生じ易くなる。
【0019】そのため、本発明に係る継手接続方法は、
図3,4に示すように、矯正治具3を使って既設ガス配
管5における接続継手7を融着する被融着箇所4を真円
あるいは略真円に矯正する矯正工程(図3(イ)参照)
と、矯正工程の後に被融着箇所4からその近傍に矯正治
具3を移動させると共に、矯正治具3によりその移動箇
所を真円あるいは略真円に矯正する移動矯正工程(図3
(ロ)参照)と、被融着箇所4を全周にわたって切削具
により切削する切削工程(不図示)と、被融着箇所4に
接続継手7を装着して融着接続する融着接続工程(図3
(ハ)、図4(ニ)、(ホ)参照)により行われる。
【0020】前記矯正治具3は、通常の鋼材あるいはス
テンレス鋼、アルミニウムなどの各種の金属で構成し、
図1,2に示すように、既設ガス配管5の外周面に接当
する円弧状の接当受部9を内周面に備え、かつ、外周面
にその周方向に沿うリブ10を備えた一対のクランプ部
材8を設け、この両クランプ部材8を枢支連結する枢支
連結部11を一端部に設けると共に、クランプ部材8の
接当受部9により既設ガス配管5を締付挟持する矯正挟
持状態と、矯正挟持状態を解除する矯正挟持解除状態と
に切り替え自在な締付機構12を他端部に設けてある。
【0021】前記締付機構12は、一方のクランプ部材
8の端部に枢支連結部11の回動軸芯Aに沿う軸芯B回
りにボルト13を枢支連結すると共に、ボルト13にナ
ット14を締め付けたときの締付力を他方のクランプ部
材8の端部に伝達可能なナット受座15を設け、かつ、
ナット受座15と他方のクランプ部材8の端部との接当
面16を円弧形状に形成して構成してある。そのため、
ボルト13に対するナット14の締め付けによりナット
受座15とクランプ部材端部との接当角度が変わったと
しても、前記円弧形状の接当面16によりナット14に
よる締付力をクランプ部材8の端部に分散させて伝達す
ることができるから、ナット14にこじれを生じること
がなく、ボルト13のネジ部の破損を防止することがで
きる(図2(イ)、(ロ)参照)。
【0022】前記矯正治具3を既設ガス配管5に装着す
るには、図1に示すように、一端部に設けた枢支連結部
11の回動軸芯A回りにクランプ部材8の他端部を開口
し、既設ガス配管5における変形量(扁平量)の大きい
方に各接当受部9の長手方向略真ん中が接当するように
既設ガス配管5における被融着箇所4である管端部にあ
わせて外嵌させる。このとき、枢支連結部11を、接当
受部9の内面円弧より外方に遠ざかる位置に配設してあ
るため、クランプ部材8の他端部を大きく開口させるこ
とができ、既設ガス配管5の変形の度合いが大きい場合
であっても外嵌させ易いものとなる。
【0023】前記クランプ部材8を管端部にあわせて外
嵌させた後、図2(イ)、(ロ)に示すように、ボルト
13を軸芯B回りに回動して円弧形状のナット受座15
をクランプ部材8の円弧形状の凹部17に嵌合させ、ナ
ット14を締め付けて両クランプ部材8を近接させて、
接当受部9により既設ガス配管5を矯正挟持状態に維持
し(約1〜2分間保持する。)、既設ガス配管5におけ
る被融着箇所4を真円あるいは略真円形状に矯正する。
このとき、クランプ部材8の外周面にその周方向に沿う
リブ10を備えてあるため、既設ガス配管5を矯正挟持
したときの反力が大きくてもクランプ部材8が変形する
のを防止して矯正力を維持することができる。
【0024】次に既設ガス配管5に接続継手7を接続す
る本発明の継手接続方法についてその流れに沿って説明
する。 1)先ず、地面を掘削して既設ガス配管5の管端部を露
出させる。このとき、既設ガス配管5の管端部の断面形
状が土圧等により当初の真円あるいは略真円形状から変
形している場合は、図3(イ)に示すように、既設ガス
配管5の管端部に矯正治具3を装着し、接続継手7を融
着接続するための被融着箇所4を矯正治具3により真円
あるいは略真円に矯正する。(矯正工程) 2)矯正工程で被融着箇所4を真円あるいは略真円に矯
正した後に、図3(ロ)に示すように、その被融着箇所
4からその近傍に矯正治具3を移動させ、矯正治具3に
よりその移動箇所を真円あるいは略真円に矯正する。
(移動矯正工程) この移動矯正工程により被融着箇所4の近傍をも真円あ
るいは略真円に矯正することができるから、被融着箇所
が被融着箇所4近傍の変形による影響を受けることがな
くなり、より被融着箇所4の矯正状態を良好に維持する
ことが可能となる。 3)次に、熱融着したときの接続継手7との接続性能を
向上させるため、図示しない切削具により被融着箇所4
を全周にわたって切削する。(切削工程) 切削具は主に配管の内部にその一端部を支持固定すると
共に、他端部に備えたカッターを配管の外周面に接当さ
せ、配管軸芯回りにカッターを回転させることにより配
管の外周面全周にわたって切削するものが採用されてい
るため、矯正工程で配管端部の断面形状を真円あるいは
略真円に矯正してあると、切削具による切削を良好に行
うことができる。 4)そして、図4(ニ)、(ホ)に示すように、切削の
行われた被融着箇所4に接続継手7の一方の内周接当面
を当接させて装着すると共に、他方の内周接当面に新設
ガス配管6の被融着箇所4を当接させて装着し、接続継
手7に埋設してある電熱線19への通電で発生するジュ
ール熱で密着面を加熱して両配管を融着接続する。(融
着接続工程) この融着接続工程において、図3(ハ)に示すようなハ
ンドリング装置18を使用して、互いの軸芯どうしが一
致するように配置された既設ガス配管5と新設ガス配管
6とを前記軸芯に沿って接続継手7側に引き寄せて把持
固定しておくと、融着接続の際に双方の部材の姿勢が安
定するため良好な融着接続を行うことができる。
【0025】〔第2の実施形態〕既設ガス配管5から分
岐配管を設ける場合には、図5(イ)、(ロ)、
(ハ)、図6(ニ)、(ホ)に示すように、既設ガス配
管5の外周面にサドル継手22(樹脂製継手2の一例)
を融着接続するが、サドル継手22を介した融着接続を
強固に行うには、互いに接続する双方の部材どうしが密
に当接している必要がある。ところが、地中に埋設する
際に曲げ変形が加わったり、埋設中に土圧が作用するな
どにより、サドル継手22を接続する箇所の既設ガス配
管5の断面形状が当初の真円あるいは略真円の円筒形状
から変形している場合があり、サドル継手22との融着
接続がうまくいかないことがある。
【0026】つまり、融着接続させようとする既設ガス
配管5の外周面に接当するサドル継手22の接当内面の
形状は、真円あるいは略真円形状に沿う円弧形状に形成
されているため、サドル継手22を接続する箇所の既設
ガス配管5の断面形状が当初の真円あるいは略真円の円
筒形状から変形していると、互いの接当面の形状が異な
るため、既設ガス配管5の外周面とサドル継手22の接
当内面を密に当接させることができなくなり、融着接続
したときに既設ガス配管5の外周面とサドル継手22の
接当内面との間に隙間が形成されて密着性の劣ったもの
となるため、その隙間からガスが漏れたり、双方の部材
の接続性能が低下するといった問題を生じ易くなる。
【0027】そこで、既設ガス配管5にサドル継手22
を接続する本発明の継手接続方法についてその流れに沿
って説明すると、 1)先ず、地面を掘削して分岐配管を設けようとする箇
所の既設ガス配管5を露出させる。このとき、サドル継
手22を接続する箇所の既設ガス配管5の断面形状が土
圧等により当初の真円あるいは略真円形状から変形して
いる場合は、図5(イ)に示すように、前記矯正治具3
を装着し、サドル継手22を融着接続するための被融着
箇所4を矯正治具3により真円あるいは略真円に矯正
(約5分間矯正状態を保持)する。(矯正工程) 2)矯正工程で被融着箇所4を真円あるいは略真円に矯
正した後に、図5(ロ)に示すように、その被融着箇所
4からその近傍に矯正治具3を移動させ、矯正治具3に
よりその移動箇所を真円あるいは略真円に矯正(約5分
間矯正状態を保持)する。(移動矯正工程) 3)次に、図5(ロ)に示すように、既設ガス配管外周
部の両矯正治具3の間に取り付けた円環状の走行治具2
3に沿って自動走行する図示しない電動カンナ(切削具
の一例)により、既設ガス配管5外周面における被融着
箇所4を切削する。(切削工程) 4)そして、図5(ハ)、図6(ニ)、(ホ)に示すよ
うに、切削の行われた被融着箇所4にサドル継手22の
接当内面が当接するようにサドル継手クランプ装置24
により固定し、サドル継手22に埋設してある電熱線1
9への通電で発生するジュール熱で密着面を加熱してサ
ドル継手22を既設ガス配管5に融着接続する。(融着
接続工程) 前記サドル継手クランプ装置24は、図6(ニ)に示す
ように、既設ガス配管5の外周面に接当する円弧状の接
当受部25の両端に夫々、サドル継手22のフランジ部
22a,22bに係止自在な係止部26a,26bが設
けられており、前記両係止部26a,26bの内、一方
の係止部26aはレバー27により上下に移動固定可能
に接当受部25に設けられている。前記サドル継手22
を既設ガス配管5へ取り付けるには、先ず、既設ガス配
管5の被融着箇所4にサドル継手22を載置し、サドル
継手22の両フランジ部22a,22bにサドル継手ク
ランプ装置24の両係止部26a,26bを係止すると
共に、レバー27による一方の係止部26aの下方への
押し下げ操作によって接当受部25を既設ガス配管5の
外周面に接当させてサドル継手22を既設ガス配管5に
取り付け固定する。
【0028】〔別実施形態〕以下に他の実施形態を説明
する。 〈1〉先の実施形態では、既設配管に樹脂製継手を介し
て新設配管を延設する場合を例にした継手接続方法につ
いて説明したが、穴が開いたり、老朽化した部分の既設
配管を新設配管に取り替える際の、樹脂製継手を介した
接続においても本発明の継手接続方法は適用可能であ
る。
【0029】〈2〉先の実施形態では、移動矯正工程に
おいて被融着箇所の近傍に矯正治具を移動させ、前記矯
正治具によりその移動箇所の変形形状を真円あるいは略
真円形状に矯正した後に融着接続工程を行う例について
説明したが、前記移動矯正工程における矯正治具による
矯正状態を維持したまま融着接続工程を行うものであっ
ても良い。これだと、被融着箇所への樹脂製継手の融着
接続を良好に行うことができる。つまり、矯正治具にて
既設配管の変形形状を真円あるいは略真円形状に矯正し
たとしても、前記矯正治具を取り外したときには若干前
記変形形状に復元してしまう問題があるが、本発明のも
のだと、矯正治具にて被融着箇所の近傍を真円あるいは
略真円形状に矯正した状態を維持したまま前記被融着箇
所へ樹脂製継手を融着接続するから、前記被融着箇所に
おける元の変形形状への復元量を少なくすることがで
き、樹脂製継手を既設配管に良好に当接させることがで
き、被融着箇所への樹脂製継手の融着接続作業を向上さ
せることができる。
【0030】〈3〉先の実施形態では、クランプ部材の
外周面に周方向に沿うリブを備えてクランプ部材を補強
し、既設樹脂管を矯正挟持したときの反力によるクラン
プの変形を防止して矯正力を維持する例について説明し
たが、リブを設けずにクランプ部材の厚みを大にして補
強する構成のものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る矯正治具を示す取り付け説明図
【図2】本発明に係る矯正治具を示す作用説明図
【図3】本発明に係る継手接続方法を示す工程説明図
【図4】本発明に係る継手接続方法を示す工程説明図
【図5】本発明の第2実施形態の継手接続方法を示す工
程説明図
【図6】本発明の第2実施形態の継手接続方法を示す工
程説明図
【図7】比較例の矯正治具を示す作用説明図
【符号の説明】
1 既設配管 2 樹脂製継手 3 矯正治具 4 被融着箇所 8 クランプ部材 9 接当受部 10 リブ 11 枢支連結部 12 締付機構 13 ボルト 14 ナット 15 ナット受部 16 接当面 A 回動軸芯 B 軸芯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢倉 英司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 山田 昌弘 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3H019 GA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製の既設配管に樹脂製継手を融着接
    続する継手接続方法であって、矯正治具を使って前記既
    設配管における前記樹脂製継手を融着する被融着箇所を
    真円あるいは略真円に矯正する矯正工程と、前記矯正工
    程の後に前記被融着箇所からその近傍に前記矯正治具を
    移動させると共に、前記矯正治具によりその移動箇所を
    真円あるいは略真円に矯正する移動矯正工程と、前記被
    融着箇所を全周にわたって切削具により切削する切削工
    程と、前記被融着箇所に前記樹脂製継手を装着して融着
    接続する融着接続工程とを備えた継手接続方法。
  2. 【請求項2】 前記移動矯正工程で移動させた矯正治具
    による矯正状態を維持したまま前記融着接続工程を行う
    請求項1記載の継手接続方法。
  3. 【請求項3】 管に対する円弧状の接当受部を内周面に
    備え、かつ、外周面にその周方向に沿うリブを備えた一
    対のクランプ部材を設け、前記両クランプ部材を枢支連
    結する枢支連結部を一端部に設けると共に、前記クラン
    プ部材の前記接当受部により管を締付挟持する矯正挟持
    状態と、前記矯正挟持状態を解除する矯正挟持解除状態
    とに切り替え自在な締付機構を他端部に設けてある矯正
    治具。
  4. 【請求項4】 前記枢支連結部を、前記接当受部の内面
    円弧より外方に遠ざかる位置に配設してある請求項3に
    記載の矯正治具。
  5. 【請求項5】 前記締付機構を構成するに、前記他端部
    における一方のクランプ部材の端部に前記枢支連結部の
    回動軸芯に沿う軸芯回りにボルトを枢支連結すると共
    に、前記ボルトにナットを締め付けたときの締付力を他
    方のクランプ部材の端部に伝達可能なナット受座を設
    け、かつ、前記ナット受座と前記他方のクランプ部材の
    端部との接当面を円弧形状に形成してある請求項3又は
    4の何れかに記載の矯正治具。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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