JP2002295760A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002295760A
JP2002295760A JP2001096771A JP2001096771A JP2002295760A JP 2002295760 A JP2002295760 A JP 2002295760A JP 2001096771 A JP2001096771 A JP 2001096771A JP 2001096771 A JP2001096771 A JP 2001096771A JP 2002295760 A JP2002295760 A JP 2002295760A
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pipe
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JP2001096771A
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Hirokazu Sugimura
寛和 杉村
Shigeo Oi
茂雄 大井
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Togo Seisakusho Corp
Original Assignee
Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸状体がリテーナによってロックされている
か否かのチェックを容易に行うことのできるコネクタを
提供する。 【解決手段】 コネクタ10は、コネクタ本体11と、
そのコネクタ本体11に設けられたリテーナ30とを備
える。コネクタ本体11は、軸状体1を軸方向に挿入可
能に形成される。リテーナ30は、コネクタ本体11に
挿入された軸状体1に対する弾性変形を利用した係合に
よってその軸状体1をロック可能に形成されている。そ
して、コネクタ本体11には、軸状体1を反挿入方向へ
押し戻し可能な弾性を有する弾性部材40を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に自動車等にお
けるエンジンの燃料系統、冷却系統等などにおける流体
配管に使用される管継手のコネクタ、あるいは、その他
のコネクタ類に流用することのできるコネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のコネクタには、例えば特
開平8−233181号公報に開示されたものがある。
その公開公報のコネクタ(従来例のコネクタという)
は、コネクタ本体と、そのコネクタ本体に設けられたリ
テーナとを備えている。コネクタ本体は、軸状体を軸方
向に挿入可能に形成されている。リテーナは、コネクタ
本体に挿入された軸状体に対する弾性変形を利用した係
合によってその軸状体をロック可能に形成されている。
なお、リテーナによりロックされた軸状体は、コネクタ
本体からの抜け外れが防止される。
【0003】上記した従来例のコネクタでは、リテーナ
が軸状体をロックすることによって、コネクタ本体に対
する軸状体の挿入が完了する。なお、コネクタ本体内に
は、そのコネクタ本体と軸状体との間を弾性によってシ
ールするシール部材が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例のコネ
クタにおいて、コネクタ本体に対し軸状体が挿入途中で
あるにも係わらず解放されることがある。すると、コネ
クタ本体内のシール部材の弾性によって、軸状体が不完
全な接続のまま保持されることになる。したがって、軸
状体の形態が、リテーナによってロックされている状態
とロックされない状態とであまり変わらない。このた
め、軸状体がリテーナによってロックされているか否か
を目視によって容易に判断することが難しく、そのチェ
ックが煩雑になっている。
【0005】本発明は上記した問題点を解決するために
なされたものであり、本発明が解決しようとする課題
は、軸状体がリテーナによってロックされているか否か
のチェックを容易に行うことのできるコネクタを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1に記載された発明のコネクタは、コネクタ本体と、
そのコネクタ本体に設けられたリテーナとを備える。前
記コネクタ本体は、軸状体を軸方向に挿入可能に形成さ
れる。前記リテーナは、前記コネクタ本体に挿入された
前記軸状体に対する弾性変形を利用した係合によってそ
の軸状体をロック可能に形成されている。そして、前記
コネクタ本体には、前記軸状体を反挿入方向へ押し戻し
可能な弾性を有する弾性部材を設けたものである。この
ように構成すると、コネクタ本体に軸状体を軸方向に挿
入すると、軸状体がリテーナの弾性変形を利用した係合
によってロックされる。ところで、コネクタ本体に対す
る挿入途中の軸状体が解放されたときには、弾性部材の
弾性によって軸状体が押し戻される。したがって、軸状
体の形態が、リテーナによってロックされている状態と
ロックされない状態とで大きく変化する。これにより、
軸状体がリテーナによってロックされているか否かを目
視によって容易に判断することができ、そのチェックを
容易に行うことができる。
【0007】請求項2に記載された発明のコネクタは、
請求項1に記載のコネクタであって、前記コネクタ本体
には、前記リテーナを前記軸状体に追従して移動可能に
設ける。前記コネクタ本体と前記リテーナとの間には、
前記軸状体の挿入に追従するリテーナを反係合方向へ弾
性変形可能なカム手段を設けたものである。このように
構成すると、コネクタ本体とリテーナとの間に設けたカ
ム手段によって、軸状体の挿入に追従して移動するリテ
ーナが反係合方向へ弾性変形させられる。このため、リ
テーナを容易に弾性変形させることができ、そのリテー
ナを軸状体にスムーズに係合させることができる。
【0008】請求項3に記載された発明のコネクタは、
請求項2に記載のコネクタであって、前記カム手段は、
前記軸状体をロックした状態での前記リテーナの反係合
方向への弾性変形を規制可能である。このように構成す
ると、軸状体をロックした状態でのリテーナの反係合方
向への弾性変形をカム手段によって規制することによ
り、軸状体をロックしたリテーナの不要なロック解除を
防止することができる。
【0009】請求項4に記載された発明のコネクタは、
請求項1〜3のいずれかに記載のコネクタであって、導
電性材料で形成された前記リテーナ及び/又は前記弾性
部材を利用して、前記コネクタ本体に接続される被接続
体と前記軸状体とを導電可能に接続したものである。こ
のように構成すると、コネクタ本体に接続される被接続
体と軸状体とが、導電性材料で形成されたリテーナ及び
/又は弾性部材を利用して導電可能に接続される。した
がって、仮にコネクタ本体が非導電性材料で形成されて
いても、コネクタ本体の帯電を防止することができ、そ
の帯電によるコネクタ本体の耐久性への影響を防止する
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。この実施の形態では、自動車における
エンジンの燃料系統における流体配管に使用される管継
手のコネクタを例示する。図1はコネクタの斜視図、図
2はパイプ体を接続したコネクタの一部破断した側面
図、図3は同じくコネクタの一部破断した平面図、図4
はパイプ体が挿入途中にあるコネクタの一部破断した平
面図、図5はコネクタの側断面図、図6はコネクタの一
部破断した平面図、図7はコネクタの分解斜視図、図8
はコネクタ本体の一部破断した平面図、図9はリテーナ
の正面図、図10は同じく側面図、図11は同じく平面
図である。なお、図2、図3、図4、図6、図8におい
て、各図の上半部は外形で表わされ、各図の下半部は断
面で表わされている。
【0011】図2及び図3に示すように、コネクタ10
は、パイプ体1を接続可能である。コネクタ10とパイ
プ体1とにより管継手が構成される。なお、説明の都合
上、パイプ体1を述べた後にコネクタ10を説明する。
【0012】まず、パイプ体1を説明する。図1、図2
及び図3に示されるパイプ体1は、導電性材料、例えば
導電性を有する金属材料によりほぼ丸型パイプ状に形成
されている。パイプ体1のコネクタ接続側の端部(挿入
端部という)2は、コネクタ本体11(後述する)内に
挿入される。挿入端部2には、パイプ体1の先端面から
所定間隔を隔てた位置における外周面上に突出する環状
のバルジ部3が形成されている。また、挿入端部2の先
端部(図2において右端部)は、先細り状に形成されて
いる。なお、パイプ体1は本明細書でいう「軸状体」に
相当する。
【0013】次に、コネクタ10を説明する。図7に示
すように、コネクタ10は、その主体をなすコネクタ本
体11と、前記パイプ体1をロック可能なリテーナ30
と、パイプ体1及びリテーナ30の押し戻し用のばね4
0とからなる。
【0014】図7に示されるコネクタ本体11は、非導
電性材料、例えば非導電性の樹脂材料によりほぼ円筒状
に形成されている。図8に示すように、コネクタ本体1
1内の中空部によって形成される燃料通路12は、チュ
ーブ接続管部13(図8において右端部)からリテーナ
取付管部16(図8において左端部)に向かって、内径
を段階的に大きくする段付孔状に形成されている。ま
た、コネクタ本体11には、燃料通路12における内径
の小さいチューブ接続管部13と、そのチューブ接続管
部13の内径よりも大きな内径を有する連通管部14
と、その連通管部14の内径よりも大きな内径を有する
Oリング収容管部15と、そのOリング収容管部15の
内径よりも大きな内径を有するリテーナ取付管部16と
が形成されている。
【0015】前記チューブ接続管部13の外周面には、
環状の隆起部17が適数個(図8は3個を示す)突出さ
れている。隆起部17は、チューブ接続管部13に対す
るチューブ5(図7参照)の嵌合による接続を確実化す
る。
【0016】図8に示すように、前記Oリング収容管部
15内には、リング状のスペーサ27を間にして2個の
弾性を有するOリング28が配置されている。なお、O
リング28は本明細書でいう「シール部材」に相当す
る。また、前記Oリング収容管部15と前記リテーナ取
付管部16との接続部内には、樹脂製のストッパリング
29が装着されている。このストッパリング29によ
り、スペーサ27及びOリング28の抜け外れが防止さ
れている。また、Oリング収容管部15とリテーナ取付
管部16との接続部の外周面には、ほぼ環状に突出する
フランジ部18が形成されている。
【0017】図7及び図8に示すように、前記コネクタ
本体11のリテーナ取付管部16には、左右1組として
計2組のカム孔20が形成されている。左右1組のカム
孔20は左右対称状(図8において上下対称状)に形成
され、2組のカム孔20はリテーナ取付管部16の径方
向に関し対称状に形成されている。図8に示すように、
各組の左右(図8において上下)のカム孔20は、案内
部20aと受入れ溝部20bとロック溝部20cとを備
えている。なお、カム孔20の各部20a,20b,2
0cは、リテーナ30のロック片33(後述する)を挿
通可能でかつ案内可能な寸法で形成されている。
【0018】図8に示すように、前記各カム孔20にお
ける案内部20aは、リテーナ取付管部16の径方向に
平行する方向に関してほぼ直線状に延びており、相互間
の間隔がOリング収容管部15に向かって次第に広がる
傾斜状に形成されている。各カム孔20における受入れ
溝部20bは、案内部20aのOリング収容管部15側
の端部からリテーナ取付管部16の周方向にかつ相互に
相反する方向(図8において上下方向)に切込み状に形
成されている。各カム孔20におけるロック溝部20c
は、案内部20aのOリング収容管部15側の端部から
折り返し状にかつ相互間の間隔がその先端部に向かって
次第に狭くなる傾斜状に形成されている。
【0019】図7及び図8に示すように、前記コネクタ
本体11のチューブ接続管部13と連通管部14とOリ
ング収容管部15の外側面には、軸方向に直線状に延び
る嵌合溝22が形成されている。嵌合溝22は、コネク
タ本体11のフランジ部18を貫通して、リテーナ取付
管部16の外周面上に開放されている。なお、嵌合溝2
2は、ばね40の延出部42(後述する)を嵌合可能に
形成されている。
【0020】図1、図5及び図6に示すように、前記コ
ネクタ本体11のリテーナ取付管部16には、ばね40
及びリテーナ30が配置されている。図7に示されるば
ね40は、導電性材料、例えば導電性を有する金属製ば
ね線材により形成されている。ばね40は、コイルばね
状のばね本体41を主体として形成されている。ばね本
体41の一端部からは、ほぼ軸方向に延出する延出部4
2が形成されている。延出部42は、前記コネクタ本体
11の嵌合溝22にほぼ倣う形状に形成されている。延
出部42の先端部42aは、ばね本体41の軸線の延長
線上に向かって緩やかに折り曲げられている(図5参
照)。なお、ばね40は本明細書でいう「弾性部材」に
相当する。
【0021】図1、図5及び図6に示すように、前記ば
ね40のばね本体41は、前記コネクタ本体11のリテ
ーナ取付管部16に外嵌状に嵌合されている。これとと
もに、延出部42がコネクタ本体11の嵌合溝22に嵌
合されている。なお、ばね本体41の延出部側の端面
は、コネクタ本体11のフランジ部18に当接される。
【0022】図7に示される前記リテーナ30は、導電
性材料、例えば導電性を有する金属製ばね線材により形
成されている。リテーナ30は、図9、図10及び図1
1に示すように、リテーナ本体31と一対の接続部32
と一対のロック片33とを備えている。リテーナ本体3
1は、ほぼC字状に形成されている。一対の接続部32
は、リテーナ本体31の両端末部から外方へ相互に平行
状にかつ折り返し状をなす円弧状に折り曲げられてい
る。一対のロック片33は、各接続部32の端末部から
相互に平行状に延びている。なお、各ロック片33の自
由端部(図9において下端部)は、リテーナ本体31よ
り径方向外側(図9において下側)へ突出している。両
ロック片33の相互間の幅は、リテーナ本体31の弾性
変形を利用して増大させることができる(図9中、二点
鎖線33参照)。
【0023】図1、図5及び図6に示すように、前記リ
テーナ30のリテーナ本体31は、前記コネクタ本体1
1のリテーナ取付管部16に外嵌状に嵌合されている。
これとともに、各ロック片33がコネクタ本体11の各
組の各カム孔20に挿通されている。また、両ロック片
33には、前記ばね40のばね本体41の当該端面が当
接されているとともに導電可能に接触している。
【0024】図5及び図6に示すように、前記コネクタ
本体11に対するパイプ体1の未挿入状態において、前
記リテーナ30は、前記ばね40のばね本体41の弾性
によって、リテーナ取付管部16の開口側(図6におい
て左側)の端部に位置される。これにより、リテーナ3
0の各ロック片33は、各カム孔20の案内部20a
(図6参照)において相互間の間隔が狭い側の端部に位
置されている。このときの両ロック片33の相互間の間
隔は、前記パイプ体1のバルジ部3(図1参照)を除い
た外径よりも僅かに小さい寸法に形成されている。な
お、コネクタ本体11のカム孔20とリテーナ30の両
ロック片33とによって本明細書でいう「カム手段」が
構成されている。
【0025】上記のように構成されたコネクタ10は、
以下のようにして使用される。先ず、図1に示すよう
に、コネクタ本体11のチューブ接続管部13には、チ
ューブ5の当該端部を、その弾性変形を利用して外嵌状
に接続する。チューブ5は、導電性材料、例えば、導電
性を有するナイロン樹脂により形成されている。したが
って、ばね40の延出部42とチューブ5とが導電可能
に接続される。また、チューブ5には、チューブの他、
ホース、フレキシブル管、あるいはこれらに類する管状
体が含まれる。なお、チューブ5は本明細書でいう「被
接続体」に相当する。
【0026】続いて、パイプ体1の挿入端部2をコネク
タ本体11のリテーナ取付管部16内に挿入する。この
とき、パイプ体1の挿入端部2をリテーナ30の両ロッ
ク片33の間に挿入する。
【0027】そして、パイプ体1のバルジ部3がリテー
ナ30の両ロック片33に当接することにより、パイプ
体1に追従してリテーナ30が移動される。このとき、
ばね40のばね本体41が弾性変形して圧縮される(図
4参照)。すると、リテーナ30の両ロック片33がコ
ネクタ本体11の各組の各カム孔20の案内部20aに
沿って移動していくことにより、リテーナ30のリテー
ナ本体31が弾性変形される。すなわち、両ロック片3
3の相互間の間隔が広げられる方向、つまり反係合方向
へ弾性変形されていく(図9中、二点鎖線33参照)。
【0028】さらに、パイプ体1が挿入されていき、リ
テーナ30の両ロック片33がコネクタ本体11の各組
の各カム孔20の案内部20aの終端部に至る。する
と、パイプ本体のバルジ部3によって、リテーナ30の
リテーナ本体31の弾性変形により押し広げられる両ロ
ック片33が受入れ溝部20bへ退避する。これによっ
て、パイプ本体のバルジ部3が両ロック片33の相互間
を通過する。
【0029】その後、リテーナ30のリテーナ本体31
が弾性復元することによって、両ロック片33がカム孔
20のロック溝部20cへ移動し、パイプ体1の挿入が
完了する。そして、パイプ体1を解放すると、ばね40
のばね本体41が弾性復元することによって、リテーナ
30が押し戻されて、両ロック片33がカム孔20のロ
ック溝部20cの終端部に位置する(図2及び図3参
照)。すると、パイプ体1のバルジ部3にリテーナ30
(詳しくは両ロック片33)が係合することによって、
パイプ体1がロックされる(図2及び図3参照)。すな
わち、パイプ体1が抜けようとすると、そのバルジ部3
がリテーナ30の両ロック片33に係合するため、パイ
プ体1の抜け方向の移動が防止される。
【0030】上記のようにして、コネクタ10に対する
パイプ体1の接続作業が完了する。なお、リテーナ30
によるパイプ体1のロック状態では、パイプ体1に対し
リテーナ30のロック片33が接触しているため、パイ
プ体1とリテーナ30とが導電可能に接続される。した
がって、パイプ体1とチューブ5とがリテーナ30及び
ばね40を介して導電可能に接続されることになる。
【0031】また、リテーナ30によるパイプ体1のロ
ック状態では、図2及び図3に示すように、パイプ体1
の挿入端部2がストッパリング29、Oリング28、ス
ペーサ27及びOリング28を順に貫通して連通管部1
4内に位置している。また、パイプ体1とコネクタ本体
11との間がOリング28の弾性によってシールされ
る。
【0032】上記したように、リテーナ30によりパイ
プ体1がロックされることによって、コネクタ本体11
にパイプ体1が完全に結合した状態になる。
【0033】ところで、コネクタ本体11に対する挿入
途中でパイプ体1が解放されることがある。このような
場合(図4参照)には、ばね40のばね本体41の弾性
によって、リテーナ30とともにパイプ体1が押し戻さ
れる。この場合、パイプ体1がOリング28の弾性によ
る保持力を受けない位置まで押し戻されるようにする。
このとき、Oリング28の弾性によるパイプ体1の保持
力よりも、ばね40のばね本体41の弾性によるパイプ
体1の押し戻し力が勝るものとする。
【0034】したがって、上記コネクタ10によると、
パイプ体1がリテーナ30によってロックされている状
態ではコネクタ10に接続された形態となる(図2及び
図3参照)。また、パイプ体1がリテーナ30によって
ロックされない状態ではコネクタから抜き外れる形態と
なる。したがって、パイプ体1の形態が、リテーナ30
によってロックされている状態とロックされない状態と
で大きく変化する。これにより、パイプ体1がリテーナ
30によってロックされているか否かを目視によって容
易に判断することができ、そのチェックを容易に行うこ
とができる。
【0035】また、本実施の形態では、パイプ体1がリ
テーナ30によってロックされない状態ではコネクタか
ら容易に抜き外れるため、パイプ体1が所定量押し戻さ
れる場合に比べて、その形態が一層明確になる。なお、
パイプ体1がリテーナ30によってロックされない状態
では抜き外れなくても所定量押し戻されるものであって
もよい。
【0036】また、コネクタ本体11とリテーナ30と
の間に設けた両ロック片33とカム孔20とによるカム
手段によって、パイプ体1の挿入に追従して移動するリ
テーナ30が反係合方向へ弾性変形させられる(図3及
び図6参照)。このため、リテーナ30を容易に弾性変
形させることができ、そのリテーナ30をパイプ体1に
スムーズに係合させることができる。
【0037】また、パイプ体1をロックした状態でのリ
テーナ30の反係合方向への弾性変形を両ロック片33
とカム孔20とによるカム手段によって規制する。詳し
くは、図3に示すように、カム孔20のロック溝部20
cに両ロック片33が位置することにより、パイプ体1
のバルジ部3に係合したリテーナ30の弾性変形が規制
される。これにより、パイプ体1をロックしたリテーナ
30の不要なロック解除を防止することができる。
【0038】また、コネクタ本体11に接続されるチュ
ーブ5とパイプ体1とが、導電性材料で形成されたリテ
ーナ30及びばね40を利用して導電可能に接続される
(図2参照)。したがって、コネクタ本体11が非導電
性材料で形成されていても、コネクタ本体11の帯電を
防止することができ、その帯電によるコネクタ本体11
の耐久性への影響を防止することができる。
【0039】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
が可能である。例えば、本発明のコネクタ10は、管継
手のコネクタ10に限らず、その他のコネクタ類にも適
用することが可能である。また、コネクタ本体11の一
部は、導電性材料によって形成するとよい。また、コネ
クタ本体11の一部を樹脂製に代え、アルミ合金、真鍮
等の金属製としてもよい。また、パイプ体1のバルジ部
3は、フランジ、その他の突起部によって形成すること
ができる。また、コネクタ本体11にリテーナ30をパ
イプ体1に追従して移動しないように設けることも可能
である。
【0040】また、ばね40の延出部42に代えて、導
電性材料により形成された別の部材を設けてもよい。ま
た、ばね40の延出部42を省略してもよい。また、リ
テーナ30又はばね40のうちの一方の部材を導電性部
材により形成し、他方の部材を非導電性材料で形成して
もよい。また、リテーナ30のみを導電性部材により形
成する場合は、リテーナ30をチューブ5に対し直接的
あるいは間接的に導電可能に接続する導電性部材を設け
ることができる。また、ばね40のみを導電性部材によ
り形成する場合は、ばね40をチューブ5及びパイプ体
1に対し直接的あるいは間接的に導電可能に接続する導
電性部材を設けることができる。また、リテーナ30及
びばね40を非導電性材料で形成してもよい。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のコネクタに
よれば、コネクタ本体に対する挿入途中の軸状体が解放
されたときには、弾性部材の弾性によって軸状体が押し
戻されるから、軸状体の形態が、リテーナによってロッ
クされている状態とロックされない状態とで大きく変化
する。これにより、軸状体がリテーナによってロックさ
れているか否かを目視によって容易に判断することがで
き、そのチェックを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるコネクタを示す
斜視図である。
【図2】パイプ体を接続したコネクタを一部破断して示
す側面図である。
【図3】パイプ体を接続したコネクタを一部破断して示
す平面図である。
【図4】パイプ体が挿入途中にあるコネクタを一部破断
して示す平面図である。
【図5】コネクタの側断面図である。
【図6】コネクタを一部破断して示す平面図である。
【図7】コネクタの分解斜視図である。
【図8】コネクタ本体を一部破断して示す平面図であ
る。
【図9】リテーナを示す正面図である。
【図10】リテーナを示す側面図である。
【図11】リテーナを示す平面図である。
【符号の説明】
1 パイプ体(軸状体) 10 コネクタ 11 コネクタ本体 20 カム孔(カム手段の一部) 30 リテーナ 33 ロック片(カム手段の一部) 40 ばね(弾性部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J106 AB01 BA01 BB01 BC04 BD01 BE25 CA02 CA07 EA03 EB02 EC01 EC07 ED12 ED22 EE11 EF04 EF05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタ本体と、そのコネクタ本体に設
    けられたリテーナとを備え、 前記コネクタ本体は、軸状体を軸方向に挿入可能に形成
    され、 前記リテーナは、前記コネクタ本体に挿入された前記軸
    状体に対する弾性変形を利用した係合によってその軸状
    体をロック可能に形成されているコネクタであって、 前記コネクタ本体には、前記軸状体を反挿入方向へ押し
    戻し可能な弾性を有する弾性部材を設けたことを特徴と
    するコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコネクタであって、 前記コネクタ本体には、前記リテーナを前記軸状体に追
    従して移動可能に設け、 前記コネクタ本体と前記リテーナとの間には、前記軸状
    体の挿入に追従するリテーナを反係合方向へ弾性変形可
    能なカム手段を設けたことを特徴とするコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のコネクタであって、 前記カム手段は、前記軸状体をロックした状態での前記
    リテーナの反係合方向への弾性変形を規制可能であるこ
    とを特徴とするコネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のコネク
    タであって、 導電性材料で形成された前記リテーナ及び/又は前記弾
    性部材を利用して、前記コネクタ本体に接続される被接
    続体と前記軸状体とを導電可能に接続したことを特徴と
    するコネクタ。
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