JP2002295651A - 流体圧力制御装置 - Google Patents

流体圧力制御装置

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JP2002295651A
JP2002295651A JP2001100223A JP2001100223A JP2002295651A JP 2002295651 A JP2002295651 A JP 2002295651A JP 2001100223 A JP2001100223 A JP 2001100223A JP 2001100223 A JP2001100223 A JP 2001100223A JP 2002295651 A JP2002295651 A JP 2002295651A
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Japan
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valve
pressure
pressure control
control
valve body
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Application number
JP2001100223A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakane
浩幸 中根
Motoyoshi Ando
元良 安藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の体格を小型にして搭載スペースを確保
することが容易な流体圧力制御装置を提供する。 【解決手段】 電磁弁20とクラッチ圧制御弁10とが
バルブボディ30に形成される取り付け穴31に軸方向
に並べて取り付けられているので、装置の体格を小型に
して搭載スペースを確保することが容易となる。このた
め、自動変速機内のオイルパン等の限られたスペース内
に容易に搭載することができ、組付け作業および保守作
業等が容易になる。また取り付け穴31は、電磁弁20
とクラッチ圧制御弁10とを組み合わせた油圧モジュー
ル1組に対し、バルブボディ30に1箇所形成すればよ
いため、穴加工のための加工工数を削減し製造コストを
低減することができる。さらに、スプール11の電磁弁
20側への移動がスリーブ23の外壁により規制される
ため、クラッチ圧制御弁10を固定するための固定部材
を廃止し、部品点数を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体圧力制御装置
に関し、特に自動変速機の変速機構等を油圧制御するの
に好適な流体圧力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用等に多く利用されている自
動変速機は、係合または解放させることにより変速段を
切り換える複数の摩擦要素を有し、各摩擦要素に加わる
油圧を制御することにより変速制御を行っている。ま
た、自動変速機の油圧制御装置として、複数の摩擦要素
に加える油圧をデューティ電磁弁またはリニア電磁弁で
直接制御する油圧制御装置が知られている。このような
油圧制御装置では、電磁弁で摩擦要素に加える油圧を制
御するので、アキュムレータが不要になり回路構成が簡
単化できるとともに、アキュムレータを介さないので摩
擦要素を制御する際の応答性が向上する。
【0003】摩擦要素に加える油圧を電磁弁で直接制御
する油圧制御装置では、電磁弁の元圧として固定圧のラ
イン圧を用いることがあり、このライン圧を例えばデュ
ーティ比制御して摩擦要素に加えることにより変速ショ
ックの低減等を行っている。摩擦要素の係合元圧として
入力するライン圧を前進レンジの低速段と高速段とで圧
力を変更しそれぞれにおいて固定圧として用いることも
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、スロットル開
度が小さい場合にはエンジンの出力トルクが小さいの
で、摩擦要素に加える油圧を低圧にしても摩擦要素はエ
ンジンの出力トルクを伝達できる。しかしながら、前述
したように前進レンジの低速段と高速段とで圧力を変更
しても、固定圧のライン圧を係合元圧として電磁弁に入
力する場合、変動するエンジンの出力トルクに対し確実
に摩擦要素を係合させるため、係合元圧として用いるラ
イン圧を高圧に設定しなければならない。
【0005】スロットル開度が小さい場合、係合元圧と
して入力した高圧のライン圧を制御し摩擦要素に低圧の
作動油を加えるためには、低圧から高圧までの電磁弁の
圧力制御範囲において限られた低圧域だけを用いる必要
がある。限られた低圧域だけを用いて摩擦要素に加える
油圧を高精度に制御するためには、限られた制御範囲に
おいて高精度に油圧を制御する圧力分解能の高い高価な
電磁弁を用いる必要があるので、コストが増加するとい
う問題がある。
【0006】一般にライン圧は、油圧ポンプが吐出する
作動油をライン圧制御弁がドレン側に排出することによ
りある値に設定される。しかし、例えば摩擦要素の係合
応答性を高めるため、摩擦要素に加える作動油を急速充
填すると、ライン圧制御弁の応答遅れにより作動油の急
激な充填に対応できず、ライン圧が一時的に低下するこ
とがある。ライン圧が低下すると摩擦要素に加える油圧
も低下し、適正に摩擦要素の変速制御を行えない場合が
ある。
【0007】そこで、エンジンの出力トルクに応じてラ
イン圧を調圧し、パイロットバルブの指令圧によりコン
トロールバルブでクラッチ圧を制御することにより、パ
イロットバルブの広い油圧制御範囲で摩擦要素に加える
油圧を制御することが可能となる。
【0008】しかしながら、自動変速機の油圧制御装置
は油圧回路が複雑な構成となっているため、従来のよう
に、パイロットバルブとコントロールバルブとがバルブ
ボディに並列に配置されていたのでは、装置の体格が大
型になり搭載スペースを確保することが困難であるとい
う問題があった。
【0009】また、バルブボディにパイロットバルブと
コントロールバルブとを取り付けるための取り付け穴を
2箇所加工する必要があり、加工工数が増大し、製造コ
ストが上昇するという問題があった。
【0010】さらに、従来技術では、パイロットバルブ
を制御するためのソレノイド部がパイロットバルブに一
体的に組み付けられアッセンブリ化されており、作動油
を流通させるための開口部を形成したスリーブを備える
必要があり、部品点数が増大するという問題があった。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
にされたものであり、装置の体格を小型にして搭載スペ
ースを確保することが容易な流体圧力制御装置を提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、加工工数を
削減し、製造コストを低減する流体圧力制御装置を提供
することにある。本発明のさらに他の目的は、部品点数
を低減する流体圧力制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
流体圧力制御装置によると、作動流体の液圧を供給圧と
して受けるパイロットバルブが切換制御信号に応答して
動作することで制御圧力を出力し、上記パイロットバル
ブの出力する制御圧力によって動作制御されるコントロ
ールバルブが制御対象に加わる流体圧力の給排を制御す
る。そして、パイロットバルブおよびコントロールバル
ブは、バルブボディに形成される取り付け穴に軸方向に
並べて取り付けられているので、装置の体格を小型にし
て搭載スペースを確保することが容易となる。このた
め、油圧回路が複雑な構成である自動変速機の油圧制御
装置に適用した場合、自動変速機内のオイルパン等の限
られたスペース内に容易に搭載することができ、組付け
作業および保守作業等が容易になる。
【0013】さらに、上記取り付け穴は、パイロットバ
ルブとコントロールバルブとを組み合わせたモジュール
1組に対し、バルブボディに1箇所形成すればよいた
め、穴加工のための加工工数を削減することができ、製
造コストを低減することができる。
【0014】本発明の請求項2記載の流体圧力制御装置
によると、パイロットバルブは、弁体と、切換制御信号
に応じて前記弁体を駆動する電磁駆動手段とを有し、バ
ルブボディに形成される取り付け穴は、上記電磁駆動手
段を内部に収容しているので、電磁駆動手段をバルブボ
ディに取り付けるためのブラケット等の固定部品を廃止
することができる。したがって、搭載スペースを確保し
て限られたスペース内に搭載することが容易となる。
【0015】本発明の請求項3記載の流体圧力制御装置
によると、作動流体の液圧を供給圧として受け、切換制
御信号に応答して動作することで制御圧力を出力するパ
イロットバルブは、弁体と、切換制御信号に応じて上記
弁体を駆動する電磁駆動手段とを有し、上記パイロット
バルブの出力する制御圧力によって動作制御されるコン
トロールバルブは、制御対象に加わる流体圧力の給排を
制御し、パイロットバルブおよびコントロールバルブは
バルブボディに形成される取り付け穴に軸方向に並べて
取り付けられているので、装置の体格を小型にして搭載
スペースを確保することが容易となる。このため、油圧
回路が複雑な構成である自動変速機の油圧制御装置に適
用した場合、自動変速機内のオイルパン等の限られたス
ペース内に容易に搭載することができ、組付け作業およ
び保守作業等が容易になる。
【0016】さらに、上記取り付け穴は、パイロットバ
ルブとコントロールバルブとを組み合わせたモジュール
1組に対し、バルブボディに1箇所形成すればよいた
め、穴加工のための加工工数を削減することができ、製
造コストを低減することができる。さらにまた、パイロ
ットバルブの弁体を案内する案内部がバルブボディに形
成される取り付け穴の内壁に設けられているので、電磁
駆動手段がパイロットバルブに一体的に組み付けられア
ッセンブリ化されていても、流体を流通させるための開
口部を形成したスリーブを廃止することが可能となり、
部品点数を低減することができる。
【0017】本発明の請求項4記載の流体圧力制御装置
によると、バルブボディに形成される取り付け穴は、パ
イロットバルブの電磁駆動手段を内部に収容しているの
で、上記電磁駆動手段をバルブボディに取り付けるため
のブラケット等の固定部品を廃止することができる。し
たがって、搭載スペースを確保して限られたスペース内
に搭載することが容易となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の流体圧力制御装置を自動変速機
用油圧制御装置に適用した第1実施例を図1および図2
に示す。
【0019】図2に示す油圧ポンプ40は、オイルパン
41から作動油を吸入し、リバースクラッチ(R/
C)、オーバードライブクラッチ(H/C)、2−4ブ
レ−キ(2−4/B)、アンダードライブクラッチ(L
/C)、ローリバースブレーキ(LR/B)、トランス
ファークラッチ(TRF)等の複数の摩擦要素に作動油
を供給するものである。ライン圧制御弁42は電磁弁4
4の指令圧に基づきセカンダリ弁43とともに各摩擦要
素の作動圧を生成するものである。減圧制御弁45はラ
イン圧制御弁42で生成されたライン圧を減圧するもの
である。油圧ポンプ40、ライン圧制御弁42および電
磁弁44は、各摩擦要素に加える圧力の元圧を生成する
元圧生成手段を構成している。
【0020】クラッチ圧制御弁10と電磁弁20はそれ
ぞれR/C以外の各摩擦要素に加える油圧力を制御する
摩擦要素制御手段を構成している。ここで、クラッチ圧
制御弁10はコントロールバルブを構成し、電磁弁20
はリニア電磁弁であって、パイロットバルブを構成して
いる。図2において、電磁弁20の出力圧である指令圧
をクラッチ圧制御弁10の左端に加えることにより、ク
ラッチ圧制御弁10の出力圧が制御される。
【0021】図1に示すように、クラッチ圧制御弁10
と電磁弁20とは油圧モジュールとして1つのバルブボ
ディ30に取り付けられている。なお、図1には、各摩
擦要素に加える油圧力を制御する摩擦要素制御手段とし
て3組の油圧モジュールを示しているが、バルブボディ
30に取り付けられる油圧モジュールの組数は限定され
ない。
【0022】アルミダイキャスト製のバルブボディ30
には、内部に3段の段付き取り付け穴31が形成されて
おり、クラッチ圧制御弁10と電磁弁20とはこの取り
付け穴31に同軸に設置されている。すなわち、クラッ
チ圧制御弁10および電磁弁20は取り付け穴31に軸
方向に並べて取り付けられている。またバルブボディ3
0には、作動油を流通させるための図示しない連通路が
形成されている。
【0023】電磁弁20は、図示しないECU(Electr
ic Control Unit)からの切換制御信号に応じて図示し
ない弁体を駆動する電磁駆動手段としてのソレノイド部
21と、上記弁体を有するバルブ部22とから構成さ
れ、アッセンブリ化されて取り付け穴31の開口部側に
取り付けられている。ソレノイド部21は、図示しない
ブラケット等によりバルブボディ30に固定されてい
る。バルブ部22は、内部に弁体を収容し、作動油を流
通させるための開口部23aが形成されたスリーブ23
を有している。
【0024】クラッチ圧制御弁10は、スプール11と
スプリング12とを備え、取り付け穴31の内底部31
a側に取り付けられている。バルブボディ30に形成さ
れた連通路の断続を切り換えるスプール11は互いに等
しい外径をもつ2つのランド部を有している。スプリン
グ12は、一端が取り付け穴31の内底部31aに当接
し、他端がスプール11の端部に当接している。スプリ
ング12は、スプール11を電磁弁20側に付勢してい
る。スプール11の電磁弁20側への移動はスリーブ2
3の外壁により規制される。
【0025】次に、取り付け穴31の加工方法について
説明する。図3に示すように、取り付け穴31は、段付
きのリーマ加工工具50によりバルブボディ30の1辺
から1回加工で形成される。なお、図3に示す矢印は、
リーマ加工工具50のドリル部51の回転方向を示して
いる。
【0026】このように、クラッチ圧制御弁10と電磁
弁20とからなる油圧モジュールをバルブボディ30の
1辺にまとめることで、穴加工が1回で済み、加工工数
が低減される。
【0027】以下、油圧回路を制御する油圧の生成につ
いて説明する。オイルパン41から油圧ポンプ40によ
って作動油が吸入され、連通路100、101、102
へ高圧となって吐出される。ライン圧制御弁42は連通
路101から送られてきた作動油の一部を連通路103
に放出することにより、ライン圧を制御する。
【0028】連通路100から分岐している連通路11
0に減圧制御弁45が設けられ、減圧制御弁45が出力
する作動油は連通路111から導出され連通路112の
絞り113を通じて図2において減圧制御弁45の右端
へ導入されている。この右端から導入される作動油の出
力圧から減圧制御弁45が受ける力とスプリング45a
の付勢力とのつり合いにより、連通路111の圧力がラ
イン圧を越えない圧力、例えばライン圧が最大1.7M
Paとすると約0.5MPaに制御される。この圧力を
モジュレート圧という。
【0029】減圧制御弁45によりモジュレート圧に制
御された作動油は、絞り114を通じて電磁弁44に導
かれる。電磁弁44は、スロットル開度、エンジントル
クおよびタービントルク等の車両の運転状態に応じた適
切なライン圧を設定するようにECUからの出力信号に
よりデューティ比制御される。電磁弁44の指令圧は連
通路115を通じて図2においてライン圧制御弁42の
左端に伝達される。図2においてライン圧制御弁42の
右側異径部にライン圧の連通路102から分岐した連通
路105を通じてライン圧の作動油が導入され、電磁弁
44の指令圧とのつり合いにより、ライン圧がフィード
バック制御される。
【0030】連通路142はモジュレート圧の連通路1
11から分岐し、電磁弁20に接続され、図2において
クラッチ圧制御弁10の左端に伝達される。連通路14
2のモジュレート圧は電磁弁20に伝達し、ECUの指
令に応じてリニア制御された指令圧が電磁弁20から図
2においてクラッチ圧制御弁10の左端に伝達する。連
通路100の圧力から受ける力と、電磁弁20の指令圧
からクラッチ圧制御弁10が受ける力と、スプリング1
2の付勢力との釣り合いにより、電磁弁20の指令圧に
応じて各摩擦要素に加わる圧力が制御される。
【0031】次に、図1に示す第1実施例の電磁弁20
とクラッチ圧制御弁10とがバルブボディに並列に配置
されている構成の比較例1について、図5を用いて説明
する。第1実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を
付す。図5に示すように、バルブボディ300には、内
部に取り付け穴301と取り付け穴302とが並列に形
成されており、クラッチ圧制御弁10が取り付け穴30
1に設置され、電磁弁20が取り付け穴302に設置さ
れている。取り付け穴301の開口部には、クラッチ圧
制御弁10をバルブボディ300に固定するための固定
部材13が設けられている。
【0032】上記構成の比較例1では、電磁弁20とク
ラッチ圧制御弁10とがバルブボディに並列に配置され
ているため、装置の体格が大型になり、搭載スペースを
確保することが困難である。したがって、自動変速機内
のオイルパン等の限られたスペース内に搭載することが
容易でないという問題がある。
【0033】また比較例1では、バルブボディ300に
電磁弁20とクラッチ圧制御弁10とを取り付けるため
の取り付け穴301および302を2箇所加工する必要
があり、加工工数が増大し、製造コストが上昇するとい
う問題がある。さらに比較例1では、クラッチ圧制御弁
10をバルブボディ300に固定するための固定部材1
3を取り付け穴301の開口部に設ける必要があり、部
品点数が増大するという問題がある。
【0034】一方、第1実施例においては、電磁弁20
とクラッチ圧制御弁10とがバルブボディ30に形成さ
れる取り付け穴31に軸方向に並べて取り付けられてい
るので、装置の体格を小型にして搭載スペースを確保す
ることが容易となる。このため、自動変速機内のオイル
パン等の限られたスペース内に容易に搭載することがで
き、組付け作業および保守作業等が容易になるという効
果がある。
【0035】さらに、第1実施例においては、取り付け
穴31は、電磁弁20とクラッチ圧制御弁10とを組み
合わせた油圧モジュール1組に対し、バルブボディ30
に1箇所形成すればよいため、穴加工のための加工工数
を削減することができ、製造コストを低減することがで
きる。
【0036】さらにまた、第1実施例においては、クラ
ッチ圧制御弁10のスプール11の電磁弁20側への移
動がスリーブ23の外壁により規制されるため、クラッ
チ圧制御弁10をバルブボディ30に固定するための固
定部材を設ける必要がないので、部品点数を低減するこ
とができる。
【0037】上記第1実施例では、バルブボディ30か
ら電磁弁20のソレノイド部21が突出する構成とした
が、本発明では、バルブボディ30に形成される取り付
け穴31の内部にソレノイド部を収容する構成としても
よい。これにより、ソレノイド部をバルブボディに取り
付けるためのブラケット等の固定部品を廃止することが
できる。したがって、搭載スペースを確保して限られた
スペース内に搭載することが容易となる。
【0038】(第2実施例)第2実施例を図4に示す。
図4に示すように、アルミダイキャスト製のバルブボデ
ィ60には、1辺に3段の段付きの取り付け穴61が形
成され、取り付け穴61に対向する他辺にストレートの
取り付け穴62が形成されている。取り付け穴61と取
り付け穴62とは連通している。コントロールバルブと
してのクラッチ圧制御弁70と、パイロットバルブとし
ての電磁弁80とは取り付け穴61および取り付け穴6
2に同軸に設置されている。すなわち、クラッチ圧制御
弁70および電磁弁80は取り付け穴61および取り付
け穴62に軸方向に並べて取り付けられている。またバ
ルブボディ60には、作動油を流通させるための図示し
ない連通路が形成されている。
【0039】クラッチ圧制御弁70は、スプール71と
スプリング72とを備え、取り付け穴61の開口部側に
取り付けられている。取り付け穴61の開口部には、ク
ラッチ圧制御弁70を押さえるためのプラグ73が設け
られている。バルブボディ60に形成された連通路の断
続を切り換えるスプール71は互いに等しい外径をもつ
2つのランド部を有している。スプリング72は、一端
がプラグ73に当接し、他端がスプール71の端部に当
接している。スプリング72は、スプール71を電磁弁
80側に付勢している。クラッチ圧制御弁70と電磁弁
80との間には、クラッチ圧制御弁70と電磁弁80と
を仕切るためのプラグ74が設けられ、このプラグ74
により、スプール71の電磁弁80側への移動が規制さ
れる。
【0040】電磁弁80は、ソレノイド部81、弁体8
2およびスプリング83を備えている。弁体82および
スプリング83は、取り付け穴61に設置されている。
取り付け穴61の内壁には、弁体82を案内する案内部
63が設けられている。スプリング83は、一端がプラ
グ74に当接し、他端が弁体82の端部に当接してい
る。スプリング83は、弁体82をソレノイド部81側
に付勢している。ECUからの切換制御信号に応じて弁
体82を駆動する電磁駆動手段としてのソレノイド部8
1は取り付け穴62に設置されている。取り付け穴62
の開口部には、ソレノイド部81をバルブボディ60に
固定するための固定部材84が設けられている。
【0041】次に、内部に弁体を収容するスリーブを備
えた比較例2の電磁弁について、図6を用いて説明す
る。第2実施例と実質的に同一構成部分に同一符号を付
す。図6に示すように、電磁弁90は、ソレノイド部8
1、弁体82、スプリング83およびスリーブ91から
構成されアッセンブリ化されている。スリーブ91は、
内部に弁体82を収容し、作動油を流通させるための図
示しない開口部が形成されている。このような構成の比
較例2の電磁弁90では、スリーブ91を必要とし、部
品点数が増大するという問題がある。
【0042】一方、第2実施例においては、バルブボデ
ィ60に形成される取り付け穴61の内壁に弁体82を
案内する案内部63が設けられているので、弁体82を
収容するスリーブを廃止することができる。さらに、第
2実施例においては、第1実施例と同様の効果に加え
て、バルブボディ60に形成される取り付け穴62に電
磁弁80のソレノイド部81を収容しているので、ソレ
ノイド部81をバルブボディ60に取り付けるためのブ
ラケット等の固定部品を廃止することができる。したが
って、搭載スペースを確保して限られたスペース内に搭
載することが容易となる。
【0043】以上説明した本発明の複数の実施例では、
パイロットバルブにリニア電磁弁を適用したが、本発明
では、デューティ比制御されるデューティ電磁弁を適用
可能なことはいうまでもない。また、ライン圧制御用の
電磁弁に本発明のパイロットバルブを適用することも可
能である。その場合、図2に示す第1実施例のライン圧
制御弁42がコントロールバルブに相当し、電磁弁44
がパイロットバルブに相当する。
【0044】さらに、上記複数の実施例では、自動変速
機用油圧制御装置に本発明の流体圧力制御装置を適用し
たが、工作機械等の他の機械用油圧制御装置に適用する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流体圧力制御装置を自動変速機用油圧
制御装置に適用した第1実施例を示す断面模式図であ
る。
【図2】本発明の流体圧力制御装置を自動変速機用油圧
制御装置に適用した第1実施例を示す油圧回路図であ
る。
【図3】本発明の流体圧力制御装置を自動変速機用油圧
制御装置に適用した第1実施例を示すものであって、加
工方法を説明するための断面模式図である。
【図4】本発明の流体圧力制御装置を自動変速機用油圧
制御装置に適用した第2実施例を示す断面模式図であ
る。
【図5】比較例1による自動変速機用油圧制御装置を示
す断面模式図である。
【図6】比較例2の電磁弁を示す断面模式図である。
【符号の説明】
10、70 クラッチ圧制御弁(コントロールバル
ブ) 11 スプール 20、80 電磁弁(パイロットバルブ) 21、81 ソレノイド部(電磁駆動手段) 23 スリーブ 30、60 バルブボディ 31、61、62 取り付け穴 50 リーマ加工工具 63 案内部 82 弁体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J552 MA01 NA01 NB01 PA64 PA65 PA67 QA41B QB08 VA34Z VA52W VA53Z VC02Z VC03Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体の液圧を供給圧として受け、切
    換制御信号に応答して動作することで制御圧力を出力す
    るパイロットバルブと、 前記パイロットバルブの出力する制御圧力によって動作
    制御されることにより、制御対象に加わる流体圧力の給
    排を制御するコントロールバルブと、 前記パイロットバルブおよび前記コントロールバルブを
    軸方向に並べて取り付けるための取り付け穴を有するバ
    ルブボディと、 を備えることを特徴とする流体圧力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記パイロットバルブは、弁体と、切換
    制御信号に応じて前記弁体を駆動する電磁駆動手段とを
    有し、前記取り付け穴は、前記電磁駆動手段を内部に収
    容していることを特徴とする請求項1記載の流体圧力制
    御装置。
  3. 【請求項3】 作動流体の液圧を供給圧として受け、切
    換制御信号に応答して動作することで制御圧力を出力す
    るパイロットバルブであって、弁体、ならびに切換制御
    信号に応じて前記弁体を駆動する電磁駆動手段を有する
    パイロットバルブと、 前記パイロットバルブの出力する制御圧力によって動作
    制御されることにより、制御対象に加わる流体圧力の給
    排を制御するコントロールバルブと、 前記パイロットバルブおよび前記コントロールバルブを
    軸方向に並べて取り付けるための取り付け穴を有するバ
    ルブボディと、 前記取り付け穴の内壁に設けられ、前記弁体を案内する
    案内部と、 を備えることを特徴とする流体圧力制御装置。
  4. 【請求項4】 前記取り付け穴は、前記電磁駆動手段を
    内部に収容していることを特徴とする請求項3記載の流
    体圧力制御装置。
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