JP2002295550A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2002295550A
JP2002295550A JP2001091474A JP2001091474A JP2002295550A JP 2002295550 A JP2002295550 A JP 2002295550A JP 2001091474 A JP2001091474 A JP 2001091474A JP 2001091474 A JP2001091474 A JP 2001091474A JP 2002295550 A JP2002295550 A JP 2002295550A
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JP
Japan
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piston
cylinder bore
brake
annular member
pad
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JP2001091474A
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English (en)
Inventor
Kenichi Tanaka
賢一 田中
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実なリトラクト機能を有するディスクブレ
ーキを最小限のコストアップで提供すること。 【解決手段】 シリンダボアを大径の第1シリンダボア
12と小径の第2シリンダボア13とからなる段付シリ
ンダボアとして構成し、第1シリンダボア12に摺動自
在に嵌挿された環状部材23とピストン21との間にピ
ストンシール61を配設し、環状部材23をディスクロ
ータ2から離間する方向に付勢する付勢部材51を設
け、さらにピストン21を環状部材23の内周部23b
と第2シリンダボア13とに摺動自在に嵌挿した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の車輪ブレー
キとして利用されるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ディスクブレーキには、シリンダ
ボアとピストンとの間を液密に封止するとともにブレー
キ液圧が除圧時にピストンを初期位置に戻す機能(リト
ラクト機能)を有するピストンシールが設けられてい
る。このピストンシールは、ブレーキ液圧によるピスト
ンの移動に伴って、ピストンに接している内周部がディ
スクロータ側に弾性変形し、弾性変形によって蓄えられ
た弾性エネルギをピストンに対する復元力として作用さ
せ、ピストンを初期位置に復帰させるものである。
【0003】しかしながら、ブレーキ液圧が高くピスト
ンシールが適確に弾性変形できない場合には、ピストン
シールに対してピストンが相対的に突出するいわゆる滑
りが生じ、ブレーキ液圧が除圧されてもピストンが初期
位置に戻らず、ピストンがパッドを押し続けるいわゆる
ブレーキパッドの引摺り現象が発生する場合がある。
【0004】このため、ピストンシールの適確な弾性変
形を確保するために通気孔を設けるもの(特開平7−1
51170)や、ピストンシールに高圧がかからないよ
うにしたもの(特開平6−117462)が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、キャリパの微細加工による加工工
数の増大や部品点数の増加が生じ、大幅なコストアップ
につながるものである。
【0006】本発明は、確実なリトラクト機能を有する
ディスクブレーキを最小限のコストアップで提供するこ
とを、その技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決する手段】上記技術的課題を解決するため
に、請求項1に記載のように、パッドをディスクロータ
に向けて押圧するピストンと、前記ピストンを収容する
ためのシリンダボアを有するキャリパと、前記シリンダ
ボアと前記ピストンとの間を液密に封止するピストンシ
ールとを備えたディスクブレーキにおいて、前記シリン
ダボアは、大径の第1シリンダボアと小径の第2シリン
ダボアとからなる段付シリンダボアであって、前記ピス
トンシールは、前記第1シリンダボアに摺動自在に嵌挿
された環状部材と前記ピストンとの間に配設され、前記
環状部材は、付勢部材によって前記ディスクロータから
離間する方向に付勢され、前記ピストンは、前記環状部
材の内周部と前記第2シリンダボアとに摺動自在に嵌挿
されていることを特徴とするディスクブレーキを構成し
た。
【0008】請求項1にかかる発明によれば、ブレーキ
液圧が低い場合には、ピストンシールの弾性変形のみに
よる復元力によって、ピストンを初期位置に復帰させる
ことが可能であるとともに、ブレーキ液圧が高い場合に
は、ブレーキ液圧を受けた環状部材の移動に伴う付勢部
材の弾性変形とピストンシールの弾性変形とによる復元
力によって、ピストンを確実に初期位置に復帰させるこ
とが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態により
具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態を示すも
ので、ディスクブレーキ1は、車輪(図示せず)と一体
回転するディスクロータ2と、ディスクロータ2の内側
及び外側にそれぞれ配置されている内側パッド4(パッ
ド)及び外側パッド5と、ディスクロータ2の一側にお
いて車両の非回転部分(図示せず)にボルトで固定され
ており両パッド4及び5に加わるブレーキトルクを直接
受けるマウンティング3と、ディスクロータ2の軸方向
への摺動が可能なようにマウンティング3に支持された
キャリパ10とを備えている。なお、内側パッド4及び
外側パッド5は、パッドライニング4a、5aがパッド
裏板4b、5bに接合されて一体にされたものである。
【0010】キャリパ10のシリンダ部分11の内部に
は、第1シリンダボア12と第2シリンダボア13が設
けられている。
【0011】第1シリンダボア12には、係止部材22
か嵌挿されており、第1シリンダボア12の開口部の環
状溝に嵌着されたスナップリング41が係止部材22の
斜面部22aに当接して、係止部材22が抜け止めされ
ている。
【0012】係止部材22の内周の環状溝に装着された
ブーツ62は、ピストン21の開口端側外周部に設けら
れた環状溝に嵌着されていて、液圧室P1側への泥水や
塵などの侵入を防止している。
【0013】第1シリンダボア12には、環状部材23
が摺動自在に嵌挿されていて、環状部材23は、一端が
係止部材22に当接するスプリング51(付勢部材)に
よってディスクロータ2から離間する方向に付勢されて
いる。また、環状部材23は、ブレーキ液圧が発生して
いないときには、スプリング51の付勢力によって第1
シリンダボアの段部14に当接させられている。
【0014】環状部材23の外周に設けられた環状溝に
は、樹脂製のシールリング63とOリング64とが装着
され、環状部材23の内周に設けられるとともにディス
クロータ2側に傾斜面23aを有する環状溝23には、
リトラクト機能を有するピストンシール61が装着され
ている。シールリング63、第1シリンダボア12、第
2シリンダボア13、ピストン21及びピストンシール
61によって、液圧室P1が形成される。
【0015】第1シリンダボア12と環状部材23との
間は、シールリング63によって液密に封止される。O
リング64は、万一シールリング63からのブレーキ液
洩れがあった場合にブレーキ液が外部に流出しないよう
に設けられるものであり、通常の場合には、Oリング6
4がブレーキ液圧によって加圧されることはない。
【0016】ピストン21は、環状部材23の内周部2
3bと第2シリンダボア13とに摺動自在に嵌挿され、
上記したようにシールリング63、第1シリンダボア1
2、第2シリンダボア13及びピストンシール61とと
もに液圧室P1を形成する。
【0017】液圧室P1には、ブレーキ配管(図示せ
ず)が接続され、ブレーキ操作がなされると、マスタシ
リンダ(図示せず)で加圧されたブレーキ液がブレーキ
配管を介して液圧室P1に導入される。
【0018】ここで、液圧室P1に液圧Pが発生してい
る状況を考えると、環状部材23は、ディスクロータ2
に接近する方向(図1中左方向)に液圧力を受ける。す
なわち、第1シリンダボア12の内周部(直径A)とピ
ストン21の外周部(直径B)との面積差π(A−B
)/4を受圧面積とし、この受圧面積と発生液圧との
積πP(A−B)/4が上記した液圧力となる。し
たがって、液圧力πP(A−B)/4がスプリング
51のセット荷重より小さい範囲では、スプリング51
の付勢力によって環状部材23の右端面が第1シリンダ
ボア12の段部14に当接した状態を維持し、ピストン2
1のみが左方向に移動する。また、液圧力πP(A
)/4がスプリング51のセット荷重より大きくな
ると、環状部材23がピストン21とともにディスクロ
ータ2に左方向に移動する。
【0019】次に本実施形態における作動を説明する。
【0020】加圧されたブレーキ液が液圧室P1内に導
入されると、ピストン21の底面21dの面積に応じた
液圧力で、ピストン21が左方向に押圧され、ピストン
21の端面21eがパッドシム8を介して内側パッド4
を押圧し、その結果内側パッド4がディスクロータ2に
押し付けられる。同時に、第2シリンダボア13の底部
13aの面積に応じた液圧力でシリンダ11が右方向に
押圧される。キャリパ10は、ディスクロータ2の軸方
向への摺動が可能なようにマウンティング3に支持され
ているため、液圧力を受けたキャリパ10は右方向に移
動させられ、キャリパ10の爪部16がパッドシム9を
介して外側パッド5を押圧し、その結果外側パッド5が
ディスクロータ2に押し付けられる。すなわち、液圧室
P1内に加圧されたブレーキ液が導入されると、ピスト
ン21とキャリパ10とが互いに反対方向に押圧され、
内側パッド4及び外側パッド5がそれぞれピストン21
及び爪部16によってディスクロータ2に押し付けられ
て、ブレーキトルクが発生する。
【0021】本実施形態において、ブレーキ液圧による
液圧力がスプリング51のセット荷重より小さい場合に
は、スプリング51の付勢力によって環状部材23の右
端面が第1シリンダボア12の段部14に当接した状態を
維持し、ピストン21のみが左方向に移動する。このと
き、ピストンシール61の内周部は、ピストン21の外
周部に密着したままピストンとともに左方向に弾性変形
し、環状部材23の傾斜面23aに当接する。ブレーキ
液圧が除圧されると、ピストンシール61に蓄えられた
弾性変形エネルギは、ピストン21を右方向に移動させ
る復元力となり、ピストン21を初期位置に復帰させる
ことになる。
【0022】一方、ブレーキ液圧による液圧力がスプリ
ング51のセット荷重より大きい場合には、環状部材2
3がスプリング51の付勢力に抗してピストン21とと
もに左方向に移動する。すなわち、ブレーキ液圧による
液圧力がスプリング51のセット荷重より大きい場合に
は、ピストン21の移動に追随して環状部材23も左方
向に移動するため、環状部材23に対するピストン21
の左方向への相対移動量が過度に大きくならならず、ピ
ストンシール61に対してピストン21が相対的に突出
するいわゆる滑りが生じることがない。また、ブレーキ
液圧が除圧されると、スプリング51に蓄えられた弾性
変形エネルギとピストンシール61に蓄えられた弾性変
形エネルギとの合計弾性エネルギがピストン21を右方
向に移動させる復元力となるため、ピストン21が確実
に初期位置に復帰することになり、いわゆるブレーキパ
ッドの引摺り現象が防止される。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、確実なリトラクト機能
を有するディスクブレーキを最小限のコストアップで提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるディスクブレーキの
断面図である。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ 2 ディスクロータ 4 内側パッド(パッド) 5 外側パッド(パッド) 10 キャリパ 12 第1シリンダボア 13 第2シリンダボア 21 ピストン 23 環状部材 23b 内周部 51 スプリング(付勢部材) 61 ピストンシール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッドをディスクロータに向けて押圧す
    るピストンと、前記ピストンを収容するためのシリンダ
    ボアを有するキャリパと、前記シリンダボアと前記ピス
    トンとの間を液密に封止するピストンシールとを備えた
    ディスクブレーキにおいて、前記シリンダボアは、大径
    の第1シリンダボアと小径の第2シリンダボアとからな
    る段付シリンダボアであって、前記ピストンシールは、
    前記第1シリンダボアの内周部に摺動自在に嵌挿された
    環状部材と前記ピストンとの間に配設され、前記環状部
    材は、付勢部材によって前記ディスクロータから離間す
    る方向に付勢され、前記ピストンは、前記環状部材の内
    周部と前記第2シリンダボアとに摺動自在に嵌挿されて
    いることを特徴とするディスクブレーキ。
JP2001091474A 2001-03-27 2001-03-27 ディスクブレーキ Pending JP2002295550A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006161905A (ja) * 2004-12-03 2006-06-22 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用ブレーキ装置
KR100710475B1 (ko) * 2002-03-20 2007-04-24 주식회사 만도 디스크 브레이크

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