JPH10196692A - 二系統式車両用ディスクブレーキ装置 - Google Patents
二系統式車両用ディスクブレーキ装置Info
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- JPH10196692A JPH10196692A JP9003823A JP382397A JPH10196692A JP H10196692 A JPH10196692 A JP H10196692A JP 9003823 A JP9003823 A JP 9003823A JP 382397 A JP382397 A JP 382397A JP H10196692 A JPH10196692 A JP H10196692A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2つのブレーキ系統を単独で作動した場合の
ブレーキ力を高める。同じく単独作動による制動時のキ
ャリパボディの姿勢を極力良好に保ち、摩擦パッドの偏
摩耗やブレーキジャダのない安定したブレーキ性能を得
る。 【解決手段】 液圧室12,13の底壁に、それぞれユ
ニオン孔18を設ける。液圧室11,14をフレアパイ
プ19にて連通させる。液圧室11,12,13,14
のうち、ディスク周方向に隣接する2つづつを、それぞ
れ液通孔15にて連通させる。各液通孔15にチェック
弁16と残圧解除弁17とを並列に介装し、3つのピス
トン11,13,14を用いた第1ブレーキ系統Aと、
3つのピストン11,12,14を用いた第2ブレーキ
系統Bとを構成する。
ブレーキ力を高める。同じく単独作動による制動時のキ
ャリパボディの姿勢を極力良好に保ち、摩擦パッドの偏
摩耗やブレーキジャダのない安定したブレーキ性能を得
る。 【解決手段】 液圧室12,13の底壁に、それぞれユ
ニオン孔18を設ける。液圧室11,14をフレアパイ
プ19にて連通させる。液圧室11,12,13,14
のうち、ディスク周方向に隣接する2つづつを、それぞ
れ液通孔15にて連通させる。各液通孔15にチェック
弁16と残圧解除弁17とを並列に介装し、3つのピス
トン11,13,14を用いた第1ブレーキ系統Aと、
3つのピストン11,12,14を用いた第2ブレーキ
系統Bとを構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車や自動二輪車等
の走行車両に用いられる液圧式車両用ディスクブレーキ
装置に係り、詳しくは、キャリパボディが4個のピスト
ンを対向させた4ポット対向型であって、これら4個の
ピストンを2個のブレーキ系統で作動するようにした二
系統式車両用ディスクブレーキ装置に関する。
の走行車両に用いられる液圧式車両用ディスクブレーキ
装置に係り、詳しくは、キャリパボディが4個のピスト
ンを対向させた4ポット対向型であって、これら4個の
ピストンを2個のブレーキ系統で作動するようにした二
系統式車両用ディスクブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪自動車や自動二輪車等に用いられる
二系統式の車両用ディスクブレーキ装置として、例えば
特公昭47−5164号公報に示されるものがある。こ
のディスクブレーキ装置は、ディスクロータの一側部で
車体に支持される車体取付け側の作用部と、ディスクロ
ータの他側部に対向して設けられる反車体取付け側の作
用部とに4個のシリンダ孔を対向して設け、これにシリ
ンダ孔にそれぞれピストンを内挿して、シリンダ孔の底
壁とピストンとの間に液圧室を画成した4ポット対向型
のキャリパボディを用いており、ディスク周方向一側部
に対向する2つの液圧室を、第1ブレーキ操作子につな
いで第1ブレーキ系統とし、ディスク周方向他側部に対
向する2つの液圧室を第2ブレーキ操作子につないで第
2ブレーキ系統として、ディスクブレーキ装置を一方ま
たは双方のブレーキ系統のいずれによっても操作できる
ようにしている。
二系統式の車両用ディスクブレーキ装置として、例えば
特公昭47−5164号公報に示されるものがある。こ
のディスクブレーキ装置は、ディスクロータの一側部で
車体に支持される車体取付け側の作用部と、ディスクロ
ータの他側部に対向して設けられる反車体取付け側の作
用部とに4個のシリンダ孔を対向して設け、これにシリ
ンダ孔にそれぞれピストンを内挿して、シリンダ孔の底
壁とピストンとの間に液圧室を画成した4ポット対向型
のキャリパボディを用いており、ディスク周方向一側部
に対向する2つの液圧室を、第1ブレーキ操作子につな
いで第1ブレーキ系統とし、ディスク周方向他側部に対
向する2つの液圧室を第2ブレーキ操作子につないで第
2ブレーキ系統として、ディスクブレーキ装置を一方ま
たは双方のブレーキ系統のいずれによっても操作できる
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような構成では、
2つのブレーキ系統をそれぞれを単独で作動した場合
に、ピストン2個分のブレーキ力を発揮するに過ぎなか
った。また、キャリパボディの車体取付け側の作用部で
は支持剛性が高いが、反車体取付け側の作用部ではこれ
よりも劣るため、摩擦パッドのライニングを、ピストン
の押動によってディスクロータの両側面に摺接する制動
時に、車体取付け側の作用部のディスク回入側が反作用
部方向へ、反車体取付け側の作用部のディスク回出側が
作用部方向へそれぞれ挙動させるモーメントが働き、デ
ィスクロータの引き摺りによる摩擦パッドの偏摩耗やブ
レーキ鳴き、ブレーキ操作子を微振動させるブレーキジ
ャダの発生或いはブレーキフィーリングの低下を招くこ
とがあった。
2つのブレーキ系統をそれぞれを単独で作動した場合
に、ピストン2個分のブレーキ力を発揮するに過ぎなか
った。また、キャリパボディの車体取付け側の作用部で
は支持剛性が高いが、反車体取付け側の作用部ではこれ
よりも劣るため、摩擦パッドのライニングを、ピストン
の押動によってディスクロータの両側面に摺接する制動
時に、車体取付け側の作用部のディスク回入側が反作用
部方向へ、反車体取付け側の作用部のディスク回出側が
作用部方向へそれぞれ挙動させるモーメントが働き、デ
ィスクロータの引き摺りによる摩擦パッドの偏摩耗やブ
レーキ鳴き、ブレーキ操作子を微振動させるブレーキジ
ャダの発生或いはブレーキフィーリングの低下を招くこ
とがあった。
【0004】本発明は、かかる実情を背景にしてなされ
たもので、その目的とするところは、ブレーキ系統のそ
れぞれを単独で作動した場合のブレーキ力を高め、同じ
く単独作動による制動時のキャリパボディの姿勢を極力
良好に保持して、上述の如き摩擦パッドの偏摩耗やブレ
ーキジャダのない安定したブレーキ性能を得ることので
きる二系統式車両用ディスクブレーキ装置を提供するこ
とにある。
たもので、その目的とするところは、ブレーキ系統のそ
れぞれを単独で作動した場合のブレーキ力を高め、同じ
く単独作動による制動時のキャリパボディの姿勢を極力
良好に保持して、上述の如き摩擦パッドの偏摩耗やブレ
ーキジャダのない安定したブレーキ性能を得ることので
きる二系統式車両用ディスクブレーキ装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、第1発明では、キャリパボディの車体取付け側の作
用部と反車体取付け側の作用部とを、ディスクロータの
両側部に配設し、該ディスクロータと両作用部の間に摩
擦パッドを対向して設け、該作用部のそれぞれにディス
ク周方向へ並設される2つのシリンダ孔を、前記ディス
クロータと摩擦パッドとを挟んで対向配置し、各シリン
ダ孔にピストンを液密且つ移動可能に内挿して、シリン
ダ孔の底壁とピストンとの間にそれぞれ液圧室を画成
し、4個のピストンのいずれか2個を、第1ブレーキ操
作子の操作によって底部の液圧室に供給される作動液圧
にてディスクロータ方向へ作動し、4個のピストンの他
の2個を、第2ブレーキ操作子の操作によって底部の液
圧室に供給される作動液圧にてディスクロータ方向へ作
動する二系統式車両用ディスクブレーキ装置において、
前記車体取付け側の作用部の2個のピストンと、前記反
車体取付け側の作用部のいずれか一方のピストンとを前
記第1ブレーキ操作子にて作動する第1ブレーキ系統
と、前記反車体取付け側の作用部の2個のピストンと、
前記車体取付け側の作用部のいずれか一方のピストンと
を前記第2ブレーキ操作子にて作動する第2ブレーキ系
統とを備える。
め、第1発明では、キャリパボディの車体取付け側の作
用部と反車体取付け側の作用部とを、ディスクロータの
両側部に配設し、該ディスクロータと両作用部の間に摩
擦パッドを対向して設け、該作用部のそれぞれにディス
ク周方向へ並設される2つのシリンダ孔を、前記ディス
クロータと摩擦パッドとを挟んで対向配置し、各シリン
ダ孔にピストンを液密且つ移動可能に内挿して、シリン
ダ孔の底壁とピストンとの間にそれぞれ液圧室を画成
し、4個のピストンのいずれか2個を、第1ブレーキ操
作子の操作によって底部の液圧室に供給される作動液圧
にてディスクロータ方向へ作動し、4個のピストンの他
の2個を、第2ブレーキ操作子の操作によって底部の液
圧室に供給される作動液圧にてディスクロータ方向へ作
動する二系統式車両用ディスクブレーキ装置において、
前記車体取付け側の作用部の2個のピストンと、前記反
車体取付け側の作用部のいずれか一方のピストンとを前
記第1ブレーキ操作子にて作動する第1ブレーキ系統
と、前記反車体取付け側の作用部の2個のピストンと、
前記車体取付け側の作用部のいずれか一方のピストンと
を前記第2ブレーキ操作子にて作動する第2ブレーキ系
統とを備える。
【0006】また第2発明として、前記第1ブレーキ系
統の反車体取付け側の作用部のピストンをディスク回出
側のピストンとし、前記第2ブレーキ系統の車体取付け
側の作用部のピストンをディスク回入側のピストンとす
る。
統の反車体取付け側の作用部のピストンをディスク回出
側のピストンとし、前記第2ブレーキ系統の車体取付け
側の作用部のピストンをディスク回入側のピストンとす
る。
【0007】更に第3発明では、キャリパボディの車体
取付け側の作用部と反車体取付け側の作用部とを、ディ
スクロータの両側部に配設し、該ディスクロータと両作
用部の間に摩擦パッドを対向して設け、該作用部のそれ
ぞれにディスク周方向へ並設される2つのシリンダ孔
を、前記ディスクロータと摩擦パッドとを挟んで対向配
置し、各シリンダ孔にピストンを液密且つ移動可能に内
挿して、シリンダ孔の底壁とピストンとの間にそれぞれ
液圧室を画成し、4個のピストンのいずれか2個を、第
1ブレーキ操作子の操作によって底部の液圧室に供給さ
れる作動液圧にてディスクロータ方向へ作動し、4個の
ピストンの他の2個を、第2ブレーキ操作子の操作によ
って底部の液圧室に供給される作動液圧にてディスクロ
ータ方向へ作動する二系統式車両用ディスクブレーキ装
置において、、前記車体取付け側の作用部の2個のピス
トンと、前記反車体取付け側の作用部のいずれか一方の
ピストンとを、前記第1ブレーキ操作子にて作動する第
1ブレーキ系統と、前記車体取付け側の作用部の2個の
ピストンと、前記反車体取付け側の作用部の他方のピス
トンとを、前記第2ブレーキ操作子にて作動する第2ブ
レーキ系統とを備える。
取付け側の作用部と反車体取付け側の作用部とを、ディ
スクロータの両側部に配設し、該ディスクロータと両作
用部の間に摩擦パッドを対向して設け、該作用部のそれ
ぞれにディスク周方向へ並設される2つのシリンダ孔
を、前記ディスクロータと摩擦パッドとを挟んで対向配
置し、各シリンダ孔にピストンを液密且つ移動可能に内
挿して、シリンダ孔の底壁とピストンとの間にそれぞれ
液圧室を画成し、4個のピストンのいずれか2個を、第
1ブレーキ操作子の操作によって底部の液圧室に供給さ
れる作動液圧にてディスクロータ方向へ作動し、4個の
ピストンの他の2個を、第2ブレーキ操作子の操作によ
って底部の液圧室に供給される作動液圧にてディスクロ
ータ方向へ作動する二系統式車両用ディスクブレーキ装
置において、、前記車体取付け側の作用部の2個のピス
トンと、前記反車体取付け側の作用部のいずれか一方の
ピストンとを、前記第1ブレーキ操作子にて作動する第
1ブレーキ系統と、前記車体取付け側の作用部の2個の
ピストンと、前記反車体取付け側の作用部の他方のピス
トンとを、前記第2ブレーキ操作子にて作動する第2ブ
レーキ系統とを備える。
【0008】また、第4発明として、前記第1ブレーキ
系統と第2ブレーキ系統のそれぞれで、シリンダ孔底部
の液圧室をつなぐ連通路に、前記第1ブレーキ操作子ま
たは第2ブレーキ操作子側からの作動液圧の流通のみ許
容するチェック弁と、弁室内を移動自在なフリーピスト
ンにて上流室と下流室とに液密に仕切った残圧解除弁と
を並列に介装して、該残圧解除弁の下流室と前記チェッ
ク弁の弁室とを通孔にて連通し、前記チェック弁を、前
記第1ブレーキ操作子または第2ブレーキ操作子側から
供給される所定の作動液圧にて開弁し、且つ該作動液圧
の供給停止にて閉弁するよう設定すると共に、前記残圧
解除弁のフリーピストンを、前記第1ブレーキ操作子ま
たは第2ブレーキ操作子側からの作動液圧によって前記
下流室方向へ作動し、且つ制動解除後に下流側の液圧室
から還流する戻り液圧にて前記上流室方向へ作動するよ
う設定して、制動解除後の下流室に、下流側の液圧室か
ら還流する戻り液圧を収容する容積を確保する。
系統と第2ブレーキ系統のそれぞれで、シリンダ孔底部
の液圧室をつなぐ連通路に、前記第1ブレーキ操作子ま
たは第2ブレーキ操作子側からの作動液圧の流通のみ許
容するチェック弁と、弁室内を移動自在なフリーピスト
ンにて上流室と下流室とに液密に仕切った残圧解除弁と
を並列に介装して、該残圧解除弁の下流室と前記チェッ
ク弁の弁室とを通孔にて連通し、前記チェック弁を、前
記第1ブレーキ操作子または第2ブレーキ操作子側から
供給される所定の作動液圧にて開弁し、且つ該作動液圧
の供給停止にて閉弁するよう設定すると共に、前記残圧
解除弁のフリーピストンを、前記第1ブレーキ操作子ま
たは第2ブレーキ操作子側からの作動液圧によって前記
下流室方向へ作動し、且つ制動解除後に下流側の液圧室
から還流する戻り液圧にて前記上流室方向へ作動するよ
う設定して、制動解除後の下流室に、下流側の液圧室か
ら還流する戻り液圧を収容する容積を確保する。
【0009】第1発明によれば、二系統のそれぞれを単
独で作動した場合に、ディスクロータと摩擦パッドを挟
んで対向する2個のピストンによるブレーキ力に、他の
1個のピストンがディスクロータの一側面に摺接するブ
レーキ力が加わり、ブレーキ力が向上する。
独で作動した場合に、ディスクロータと摩擦パッドを挟
んで対向する2個のピストンによるブレーキ力に、他の
1個のピストンがディスクロータの一側面に摺接するブ
レーキ力が加わり、ブレーキ力が向上する。
【0010】第2発明の構成では、二系統のそれぞれを
単独で作動した場合に、車体取付け側の作用部のディス
ク回入側と反車体取付け側の作用部のディスク回出側
に、制動作用によるキャリパボディのモーメントを打ち
消す逆方向の抗力が作用するので、キャリパボディの挙
動を極力小さく抑える。
単独で作動した場合に、車体取付け側の作用部のディス
ク回入側と反車体取付け側の作用部のディスク回出側
に、制動作用によるキャリパボディのモーメントを打ち
消す逆方向の抗力が作用するので、キャリパボディの挙
動を極力小さく抑える。
【0011】第3発明の構成では、二系統のそれぞれを
単独で作動した場合に、作動する3個のピストンのうち
の2個が支持剛性の高い車体取付け側の作用部にあるの
で、キャリパボディの挙動を極力小さく抑える。
単独で作動した場合に、作動する3個のピストンのうち
の2個が支持剛性の高い車体取付け側の作用部にあるの
で、キャリパボディの挙動を極力小さく抑える。
【0012】第4発明の構成では、制動時に、チェック
弁より上流側が所定の作動液圧になった場合にのみチェ
ック弁が開き、作動液圧をチェック弁よりも下流側の液
圧室へ供給して下流側のピストンを作動し、作動液圧の
供給停止によってチェック弁が閉弁する。チェック弁か
ら下流側の液圧室に供給された作動液圧は、チェック弁
が閉弁した後に戻り液圧となって残圧解除弁の下流室に
収容され、非制動状態に復帰する。
弁より上流側が所定の作動液圧になった場合にのみチェ
ック弁が開き、作動液圧をチェック弁よりも下流側の液
圧室へ供給して下流側のピストンを作動し、作動液圧の
供給停止によってチェック弁が閉弁する。チェック弁か
ら下流側の液圧室に供給された作動液圧は、チェック弁
が閉弁した後に戻り液圧となって残圧解除弁の下流室に
収容され、非制動状態に復帰する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一形態例を、図1
乃至図3に基づいて説明する。二系統式ディスクブレー
キ装置は、自動車や自動二輪車の前輪または後輪に設け
られるディスクブレーキ1と、別途のブレーキペダルや
ブレーキレバー等の第1及び第2ブレーキ操作子と、こ
れらブレーキ操作子にて液圧を発生する第1及び第2液
圧マスタシリンダと、これら液圧マスタシリンダと前記
ディスクブレーキ1とを連結する液圧配管(ディスクブ
レーキ1以外は、いずれも図示せず)とより構成されて
いる。
乃至図3に基づいて説明する。二系統式ディスクブレー
キ装置は、自動車や自動二輪車の前輪または後輪に設け
られるディスクブレーキ1と、別途のブレーキペダルや
ブレーキレバー等の第1及び第2ブレーキ操作子と、こ
れらブレーキ操作子にて液圧を発生する第1及び第2液
圧マスタシリンダと、これら液圧マスタシリンダと前記
ディスクブレーキ1とを連結する液圧配管(ディスクブ
レーキ1以外は、いずれも図示せず)とより構成されて
いる。
【0014】ディスクブレーキ1は、矢印R方向へ回転
するディスクロータ2と、該ディスクロータ2の一側部
で車体に取付けられるキャリパボディ3と、該キャリパ
ボディ3の作用部3a,3bの間にディスクロータ2を
挟んで対向配置される4枚の摩擦パッド4とからなって
いる。
するディスクロータ2と、該ディスクロータ2の一側部
で車体に取付けられるキャリパボディ3と、該キャリパ
ボディ3の作用部3a,3bの間にディスクロータ2を
挟んで対向配置される4枚の摩擦パッド4とからなって
いる。
【0015】キャリパボディ3は、ディスクロータ2の
両側部に配設される車体取付け側の作用部3aと反車体
取付け側の作用部3bのそれぞれに、ディスク周方向へ
並設される2個づつのシリンダ孔5を、ディスクロータ
2と摩擦パッド4とを挟んで対向配置し、これら4つの
シリンダ孔5に、角シール6を介してコップ状のピスト
ン7,8,9,10を液密且つ移動可能に内挿した4ポ
ット対向型で、シリンダ孔5の底壁とピストン7,8,
9,10との間には、液圧室11,12,13,14が
画成される。
両側部に配設される車体取付け側の作用部3aと反車体
取付け側の作用部3bのそれぞれに、ディスク周方向へ
並設される2個づつのシリンダ孔5を、ディスクロータ
2と摩擦パッド4とを挟んで対向配置し、これら4つの
シリンダ孔5に、角シール6を介してコップ状のピスト
ン7,8,9,10を液密且つ移動可能に内挿した4ポ
ット対向型で、シリンダ孔5の底壁とピストン7,8,
9,10との間には、液圧室11,12,13,14が
画成される。
【0016】摩擦パッド4には、ディスク周方向に長い
通常の摩擦パッドを、片側2ポットに対応して二分割し
た大きさの分割型パッドが用いられており、各摩擦パッ
ド4は、ディスクロータ2とピストン7〜10との間
に、裏板4a前面のライニング4bをディスクロータ2
側へ向けて配設されている。
通常の摩擦パッドを、片側2ポットに対応して二分割し
た大きさの分割型パッドが用いられており、各摩擦パッ
ド4は、ディスクロータ2とピストン7〜10との間
に、裏板4a前面のライニング4bをディスクロータ2
側へ向けて配設されている。
【0017】車体取付け側の作用部3aでは、隣接する
2つの液圧室11,13が液通孔15にて連通し、該液
通孔15にチェック弁16と残圧解除弁17とが並列に
介装されており、ディスク回出側の液圧室13の底壁に
はユニオン孔18が開設されている。反車体取付け側の
作用部3bでは、隣接する2つの液圧室12,14が液
通孔15にて連通し、該液通孔15に同じくチェック弁
16と残圧解除弁17とが並列に介装されており、ディ
スク回入側の液圧室12の底壁にはユニオン孔18が開
設されている。また、車体取付け側の作用部3aでディ
スク回入側に位置する液圧室11と、反車体取付け側の
作用部3bでディスク回出側に位置する液圧室14と
は、キャリパボディ3のディスク回出側でディスクロー
タ2を跨ぐフレアパイプ19にてつながれている。
2つの液圧室11,13が液通孔15にて連通し、該液
通孔15にチェック弁16と残圧解除弁17とが並列に
介装されており、ディスク回出側の液圧室13の底壁に
はユニオン孔18が開設されている。反車体取付け側の
作用部3bでは、隣接する2つの液圧室12,14が液
通孔15にて連通し、該液通孔15に同じくチェック弁
16と残圧解除弁17とが並列に介装されており、ディ
スク回入側の液圧室12の底壁にはユニオン孔18が開
設されている。また、車体取付け側の作用部3aでディ
スク回入側に位置する液圧室11と、反車体取付け側の
作用部3bでディスク回出側に位置する液圧室14と
は、キャリパボディ3のディスク回出側でディスクロー
タ2を跨ぐフレアパイプ19にてつながれている。
【0018】ユニオン孔18,18には、それぞれブレ
ーキホースBHが接続され、該ブレーキホースBHの接
続にて、前述の第1液圧マスタシリンダと車体取付け側
の液圧室11,13及び反車体取付け側の液圧室14と
が連通して、第1ブレーキ操作子と3個のピストン7,
9,10とを用いた第1ブレーキ系統Aが構成され、同
じくブレーキホースBHの接続にて、前述の第2液圧マ
スタシリンダと反車体取付け側の液圧室12,14及び
車体取付け側の液圧室11とが連通して、第2ブレーキ
操作子と3個のピストン7,8,10を用いた第2ブレ
ーキ系統Bが構成される。
ーキホースBHが接続され、該ブレーキホースBHの接
続にて、前述の第1液圧マスタシリンダと車体取付け側
の液圧室11,13及び反車体取付け側の液圧室14と
が連通して、第1ブレーキ操作子と3個のピストン7,
9,10とを用いた第1ブレーキ系統Aが構成され、同
じくブレーキホースBHの接続にて、前述の第2液圧マ
スタシリンダと反車体取付け側の液圧室12,14及び
車体取付け側の液圧室11とが連通して、第2ブレーキ
操作子と3個のピストン7,8,10を用いた第2ブレ
ーキ系統Bが構成される。
【0019】前記チェック弁16と残圧解除弁17は、
液通孔15に連通して設けられた大径の加工孔の開口端
をシールボール20やシールプラグ21で液密に閉塞し
て、それぞれの弁室22,23を形成しており、チェッ
ク弁16の弁室22には、球面状の弁体24と圧縮コイ
ルばねを用いたバルブスプリング25とが収容され、ま
た残圧解除弁17の弁室23には、円筒状のフリーピス
トン26が収容されている。
液通孔15に連通して設けられた大径の加工孔の開口端
をシールボール20やシールプラグ21で液密に閉塞し
て、それぞれの弁室22,23を形成しており、チェッ
ク弁16の弁室22には、球面状の弁体24と圧縮コイ
ルばねを用いたバルブスプリング25とが収容され、ま
た残圧解除弁17の弁室23には、円筒状のフリーピス
トン26が収容されている。
【0020】各チェック弁16の弁室22には、上流の
液圧室12,13側に弁座27が設けられ、該弁座27
側に弁体24が配設され、該弁体24とシールボール2
0との間にバルブスプリング25が縮設されており、常
時はバルブスプリング25の弾発力によって弁体24が
弁座27に着座している(図1)。
液圧室12,13側に弁座27が設けられ、該弁座27
側に弁体24が配設され、該弁体24とシールボール2
0との間にバルブスプリング25が縮設されており、常
時はバルブスプリング25の弾発力によって弁体24が
弁座27に着座している(図1)。
【0021】残圧解除弁17の弁室23は、フリーピス
トン26の外周に嵌合されたリップシール28によっ
て、上流室23aと下流室23bとに液密に仕切られて
いる。上流室23aは、上流側の液圧室12,13と液
通孔15を介して連通し、下流室23bは、液通孔15
とチェック弁16の弁室22及びフレアパイプ19とを
介して下流の2つの液圧室11,14と連通しており、
フリーピストン26の移動に伴って、上流室23aと下
流室23bの容積が反比例で拡縮するようになってい
る。
トン26の外周に嵌合されたリップシール28によっ
て、上流室23aと下流室23bとに液密に仕切られて
いる。上流室23aは、上流側の液圧室12,13と液
通孔15を介して連通し、下流室23bは、液通孔15
とチェック弁16の弁室22及びフレアパイプ19とを
介して下流の2つの液圧室11,14と連通しており、
フリーピストン26の移動に伴って、上流室23aと下
流室23bの容積が反比例で拡縮するようになってい
る。
【0022】フリーピストン26の移動は、チェック弁
16の弁体24を作動する所定の作動液圧よりも低い作
動液圧と、制動解除後に下流側の液圧室11,14から
還流する残留液圧とによって行なわれるようになってお
り、このうち、下流室23b方向への移動は、下流室2
3bに開口する下流側の液通孔15を全閉しない範囲で
停止するように設定されている。
16の弁体24を作動する所定の作動液圧よりも低い作
動液圧と、制動解除後に下流側の液圧室11,14から
還流する残留液圧とによって行なわれるようになってお
り、このうち、下流室23b方向への移動は、下流室2
3bに開口する下流側の液通孔15を全閉しない範囲で
停止するように設定されている。
【0023】非作動時のチェック弁16は、弁体24が
バルブスプリング25の弾発力によって弁座27に着座
した閉弁状態にあり、液通孔15の連通を遮断してい
る。また、非作動時の残圧解除弁17では、フリーピス
トン26が、下流側の液圧室11,14から下流室23
bに戻された残留液圧によって、弁室23の上流側端に
位置していて、上流室23aが消失した代わりに、下流
側の液圧室11,14の残留液圧を収容する容積が下流
室23bに確保されている(図1)。
バルブスプリング25の弾発力によって弁座27に着座
した閉弁状態にあり、液通孔15の連通を遮断してい
る。また、非作動時の残圧解除弁17では、フリーピス
トン26が、下流側の液圧室11,14から下流室23
bに戻された残留液圧によって、弁室23の上流側端に
位置していて、上流室23aが消失した代わりに、下流
側の液圧室11,14の残留液圧を収容する容積が下流
室23bに確保されている(図1)。
【0024】次に、第1,第2ブレーキ系統A,Bの第
1または第2ブレーキ操作子を操作して、第1または第
2液圧マスタシリンダの作動液が、上流の液圧室12,
13を通して液通孔15の上流側に供給されると、残圧
解除弁17のフリーピストン26が、設定よりも低い作
動液圧によって弁室23を下流室23b方向へ先に移動
し(図3)、下流室23b内の作動液を下流側の液圧室
11,14へ供給して行く。また、残圧解除弁17の弁
室23の上流側には上流室23aが形成され、フリーピ
ストン26が、下流室23b方向へ移動するに伴って徐
々に拡大して行く。そして、液通孔15の上流側の作動
液圧が徐々に高まり、チェック弁16の弁体24にバル
ブスプリング25のセット荷重よりも高い所定の作動液
圧がかかると、弁体24がバルブスプリング25を圧縮
しながら弁座27から離間して開弁し、弁室22及び液
通孔15を通して下流側の液圧室14,11へ作動液圧
が供給されて行く。
1または第2ブレーキ操作子を操作して、第1または第
2液圧マスタシリンダの作動液が、上流の液圧室12,
13を通して液通孔15の上流側に供給されると、残圧
解除弁17のフリーピストン26が、設定よりも低い作
動液圧によって弁室23を下流室23b方向へ先に移動
し(図3)、下流室23b内の作動液を下流側の液圧室
11,14へ供給して行く。また、残圧解除弁17の弁
室23の上流側には上流室23aが形成され、フリーピ
ストン26が、下流室23b方向へ移動するに伴って徐
々に拡大して行く。そして、液通孔15の上流側の作動
液圧が徐々に高まり、チェック弁16の弁体24にバル
ブスプリング25のセット荷重よりも高い所定の作動液
圧がかかると、弁体24がバルブスプリング25を圧縮
しながら弁座27から離間して開弁し、弁室22及び液
通孔15を通して下流側の液圧室14,11へ作動液圧
が供給されて行く。
【0025】作動液圧の供給によるピストン7〜10の
作動は、第1,第2ブレーキ系統A,Bの双方を作動し
た場合に、双方の作動液圧がフレアパイプ19内で合流
するため、第1ブレーキ系統Aが、車体取付け側の作用
部3aの2個ピストン7,9を、第2ブレーキ系統B
が、反車体取付け側の作用部3bの2個のピストン8,
10をそれぞれ作動する。ピストン7〜10は、角シー
ル6を撓ませながらシリンダ孔5をディスクロータ方向
へ移動し、それぞれ前面の摩擦パッド4のライニング4
bをディスクロータ2の両側面へ摺接させる。
作動は、第1,第2ブレーキ系統A,Bの双方を作動し
た場合に、双方の作動液圧がフレアパイプ19内で合流
するため、第1ブレーキ系統Aが、車体取付け側の作用
部3aの2個ピストン7,9を、第2ブレーキ系統B
が、反車体取付け側の作用部3bの2個のピストン8,
10をそれぞれ作動する。ピストン7〜10は、角シー
ル6を撓ませながらシリンダ孔5をディスクロータ方向
へ移動し、それぞれ前面の摩擦パッド4のライニング4
bをディスクロータ2の両側面へ摺接させる。
【0026】また、第1ブレーキ系統Aを単独で作動し
た場合には、液圧室11の作動液圧が、更にフレアパイ
プ19を通して反車体取付け側作用部3bのディスク回
出側の液圧室14へ供給されることから、車体取付け側
の作用部3aの2個ピストン7,9と、反車体取付け側
作用部3bのディスク回出側のピストン10の3個が作
動する。また、第2ブレーキ系統Bの単独作動では、液
圧室14の作動液圧が、更にフレアパイプ19を通して
車体取付け側作用部3aのディスク回入側の液圧室11
へ供給されることから、反車体取付け側の作用部3bの
2個ピストン8,10と、車体取付け側作用部3aのデ
ィスク回入側のピストン7の3個が作動する。
た場合には、液圧室11の作動液圧が、更にフレアパイ
プ19を通して反車体取付け側作用部3bのディスク回
出側の液圧室14へ供給されることから、車体取付け側
の作用部3aの2個ピストン7,9と、反車体取付け側
作用部3bのディスク回出側のピストン10の3個が作
動する。また、第2ブレーキ系統Bの単独作動では、液
圧室14の作動液圧が、更にフレアパイプ19を通して
車体取付け側作用部3aのディスク回入側の液圧室11
へ供給されることから、反車体取付け側の作用部3bの
2個ピストン8,10と、車体取付け側作用部3aのデ
ィスク回入側のピストン7の3個が作動する。
【0027】第1ブレーキ系統Aまたは第2ブレーキ系
統Bの単独作動では、フレアパイプ19から液圧室1
1,14へ供給された作動液圧の一部が、他方のチェッ
ク弁16よりも下流の液通孔15へ流入するが、他方の
チェック弁16は閉弁状態にあり、また残圧解除弁17
の弁室23もフリーピストン26によって仕切られてい
るため、チェック弁16や残圧解除弁17から先には流
出しない。
統Bの単独作動では、フレアパイプ19から液圧室1
1,14へ供給された作動液圧の一部が、他方のチェッ
ク弁16よりも下流の液通孔15へ流入するが、他方の
チェック弁16は閉弁状態にあり、また残圧解除弁17
の弁室23もフリーピストン26によって仕切られてい
るため、チェック弁16や残圧解除弁17から先には流
出しない。
【0028】次に、第1,第2ブレーキ系統A,Bによ
る上述の制動作動を解除すると、チェック弁16の弁体
24がバルブスプリング25の弾発力によって弁座27
に着座し、液通孔15の連通が遮断される。各ピストン
7〜10は、角シール6の復元力によって、それぞれの
液圧室11〜14を縮小してシリンダ孔5を底壁方向へ
復帰して行く。
る上述の制動作動を解除すると、チェック弁16の弁体
24がバルブスプリング25の弾発力によって弁座27
に着座し、液通孔15の連通が遮断される。各ピストン
7〜10は、角シール6の復元力によって、それぞれの
液圧室11〜14を縮小してシリンダ孔5を底壁方向へ
復帰して行く。
【0029】残圧解除弁17では、下流側のピストン
7,10が復帰することによって、下流室23bに下流
側の液圧室11,14から残留液圧が戻され、フリーピ
ストン26が上流室23a方向へ移動して行き、フリー
ピストン26が弁室23の上流側端に位置した状態で
は、上流室23aが消失して、下流室23bに下流側の
液圧室11,14の残留液圧が収容される。
7,10が復帰することによって、下流室23bに下流
側の液圧室11,14から残留液圧が戻され、フリーピ
ストン26が上流室23a方向へ移動して行き、フリー
ピストン26が弁室23の上流側端に位置した状態で
は、上流室23aが消失して、下流室23bに下流側の
液圧室11,14の残留液圧が収容される。
【0030】以上のように構成される本形態例の二系統
式ディスクブレーキ装置は、第1,第2ブレーキ系統
A,Bの双方を作動することによって、4個のピストン
7〜10が作動し、ディスクブレーキ1に設定された所
定のブレーキ力を発揮する。
式ディスクブレーキ装置は、第1,第2ブレーキ系統
A,Bの双方を作動することによって、4個のピストン
7〜10が作動し、ディスクブレーキ1に設定された所
定のブレーキ力を発揮する。
【0031】また、第1ブレーキ系統Aの単独作動で
は、ディスク回出側の2つのピストン9,10による制
動作用に加えて、車体取付け側作用部3aのディスク回
入側のピストン7が前面の摩擦パッド4をディスクロー
タ2の一側面へ押圧し、更に第2ブレーキ系統Bの単独
作動では、ディスク回入側の2つのピストン7,8によ
る制動作用に加えて、反車体取付け側作用部3bのディ
スク回出側のピストン10が前面の摩擦パッド4をディ
スクロータ2の他側面へ押圧する。
は、ディスク回出側の2つのピストン9,10による制
動作用に加えて、車体取付け側作用部3aのディスク回
入側のピストン7が前面の摩擦パッド4をディスクロー
タ2の一側面へ押圧し、更に第2ブレーキ系統Bの単独
作動では、ディスク回入側の2つのピストン7,8によ
る制動作用に加えて、反車体取付け側作用部3bのディ
スク回出側のピストン10が前面の摩擦パッド4をディ
スクロータ2の他側面へ押圧する。
【0032】このように、本形態例の第1,第2ブレー
キ系統A,Bのいずれか一方を単独作動した場合に、4
個のピストン7〜10のうちの3個が作動するので、4
個のピストンのうちの2個しか作動しなかった従来の二
系統式ディスクブレーキ装置の単独作動に較べて、制動
力を高めることができる。
キ系統A,Bのいずれか一方を単独作動した場合に、4
個のピストン7〜10のうちの3個が作動するので、4
個のピストンのうちの2個しか作動しなかった従来の二
系統式ディスクブレーキ装置の単独作動に較べて、制動
力を高めることができる。
【0033】また、第1,第2ブレーキ系統A,Bの単
独作動では、車体取付け側作用部3aのディスク回入側
にピストン7の押動による制動反力が作用し、更に反車
体取付け側作用部3bのディスク回出側にピストン10
の押動による制動反力が作用して、これらの制動反力が
制動時のキャリパボディ3にモーメントを打ち消す逆方
向の抗力として作用するので、キャリパボディ3の挙動
を極力小さく抑えることができる。特に、第1ブレーキ
系統Aによる作動では、作動する3個のピストン7,
9,10のうちの2個のピストン7,9が、支持剛性の
高い車体取付け側の作用部3aにあるので、キャリパボ
ディ3の挙動をより一層小さく抑えることができる。
独作動では、車体取付け側作用部3aのディスク回入側
にピストン7の押動による制動反力が作用し、更に反車
体取付け側作用部3bのディスク回出側にピストン10
の押動による制動反力が作用して、これらの制動反力が
制動時のキャリパボディ3にモーメントを打ち消す逆方
向の抗力として作用するので、キャリパボディ3の挙動
を極力小さく抑えることができる。特に、第1ブレーキ
系統Aによる作動では、作動する3個のピストン7,
9,10のうちの2個のピストン7,9が、支持剛性の
高い車体取付け側の作用部3aにあるので、キャリパボ
ディ3の挙動をより一層小さく抑えることができる。
【0034】従って、ブレーキ系統A,Bをそれぞれに
単独作動した場合にも、キャリパボディ3の姿勢が極力
良好に保たれるので、ディスクロータ2の引き摺りによ
るライニング4bの偏摩耗やブレーキ鳴き、ブレーキ操
作子を微振動させるブレーキジャダの発生を有効に防止
して、安定したブレーキ性能を発揮させることができ、
更にブレーキフィーリングも良好に保つことができる。
単独作動した場合にも、キャリパボディ3の姿勢が極力
良好に保たれるので、ディスクロータ2の引き摺りによ
るライニング4bの偏摩耗やブレーキ鳴き、ブレーキ操
作子を微振動させるブレーキジャダの発生を有効に防止
して、安定したブレーキ性能を発揮させることができ、
更にブレーキフィーリングも良好に保つことができる。
【0035】更に本形態例は、残圧解除弁17のフリー
ピストン26を、チェック弁16の弁体24が作動する
所定の作動液圧よりも低い作動液圧で作動するようにし
たから、第1,第2ブレーキ系統A,Bを単独作動した
場合に、フリーピストン26がチェック弁16の開弁よ
りも早い段階から作動し、下流室23bの作動液を下流
側の液圧室11,14へ供給して、下流側のピストン
7,10を上流のピストン8,9と同様に素早く作動す
るので、俊敏な初期制動を行なうことができるようにな
る。
ピストン26を、チェック弁16の弁体24が作動する
所定の作動液圧よりも低い作動液圧で作動するようにし
たから、第1,第2ブレーキ系統A,Bを単独作動した
場合に、フリーピストン26がチェック弁16の開弁よ
りも早い段階から作動し、下流室23bの作動液を下流
側の液圧室11,14へ供給して、下流側のピストン
7,10を上流のピストン8,9と同様に素早く作動す
るので、俊敏な初期制動を行なうことができるようにな
る。
【0036】次に、本発明の第2形態例を図4に基づい
て説明する。尚、図1〜図3の第1形態例と同様の構成
につていは、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
二系統式ディスクブレーキ装置のディスクブレーキ40
は、車体取付け側作用部3aの2つの液圧室11,13
の間に液通孔41が設けられ、車体取付け側作用部3a
の各シリンダ孔5の底壁にそれぞれ液通孔15,15が
設けられると共に、液通孔15のそれぞれに、1組のチ
ェック弁16と残圧解除弁17が並列に介装されてい
る。
て説明する。尚、図1〜図3の第1形態例と同様の構成
につていは、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
二系統式ディスクブレーキ装置のディスクブレーキ40
は、車体取付け側作用部3aの2つの液圧室11,13
の間に液通孔41が設けられ、車体取付け側作用部3a
の各シリンダ孔5の底壁にそれぞれ液通孔15,15が
設けられると共に、液通孔15のそれぞれに、1組のチ
ェック弁16と残圧解除弁17が並列に介装されてい
る。
【0037】車体取付け側の作用部3aに隣接する2つ
の液圧室11,13は、上述の液通孔41にて連通して
おり、ディスク回入側の液圧室11は、液通孔15とチ
ェック弁16及び残圧解除弁17とフレアパイプ19と
を介して、反車体取付け側作用部3bのディスク回入側
の液圧室12と連通し、またディスク回出側の液圧室1
3は、他の液通孔15とチェック弁16及び残圧解除弁
17とフレアパイプ19とを介して、反車体取付け側作
用部3bのディスク回出側の液圧室14と連通してい
る。
の液圧室11,13は、上述の液通孔41にて連通して
おり、ディスク回入側の液圧室11は、液通孔15とチ
ェック弁16及び残圧解除弁17とフレアパイプ19と
を介して、反車体取付け側作用部3bのディスク回入側
の液圧室12と連通し、またディスク回出側の液圧室1
3は、他の液通孔15とチェック弁16及び残圧解除弁
17とフレアパイプ19とを介して、反車体取付け側作
用部3bのディスク回出側の液圧室14と連通してい
る。
【0038】反車体取付け側の作用部3bには、シリン
ダ孔5,5の底壁に、ユニオン孔18,18が液圧室1
2,14に連通して設けられており、ディスク回出側の
ユニオン孔18には第1ブレーキ系統Aのブレーキホー
スBHが接続され、車体取付け側の液圧室11,13と
反車体取付け側の液圧室14とが第1ブレーキ系統Aに
組込まれると共に、ディスク回入側のユニオン孔18に
は第2ブレーキ系統BのブレーキホースBHが接続さ
れ、車体取付け側の液圧室11,13と反車体取付け側
の液圧室12とが第2ブレーキ系統Bに組込まれる。
ダ孔5,5の底壁に、ユニオン孔18,18が液圧室1
2,14に連通して設けられており、ディスク回出側の
ユニオン孔18には第1ブレーキ系統Aのブレーキホー
スBHが接続され、車体取付け側の液圧室11,13と
反車体取付け側の液圧室14とが第1ブレーキ系統Aに
組込まれると共に、ディスク回入側のユニオン孔18に
は第2ブレーキ系統BのブレーキホースBHが接続さ
れ、車体取付け側の液圧室11,13と反車体取付け側
の液圧室12とが第2ブレーキ系統Bに組込まれる。
【0039】第1ブレーキ系統Aの単独作動では、第1
ブレーキ操作子の操作によって第1液圧マスタシリンダ
に発生した液圧が、液圧室14,13,11の順に送ら
れ、3個のピストン7,9,10を作動して制動作用が
行なわれ、また第2ブレーキ系統Bの単独作動では、第
2ブレーキ操作子の操作によって第2液圧マスタシリン
ダに発生した液圧が、液圧室12,11,13の順に送
られ、3個のピストン7,8,9を作動して制動作用が
行なわれる。
ブレーキ操作子の操作によって第1液圧マスタシリンダ
に発生した液圧が、液圧室14,13,11の順に送ら
れ、3個のピストン7,9,10を作動して制動作用が
行なわれ、また第2ブレーキ系統Bの単独作動では、第
2ブレーキ操作子の操作によって第2液圧マスタシリン
ダに発生した液圧が、液圧室12,11,13の順に送
られ、3個のピストン7,8,9を作動して制動作用が
行なわれる。
【0040】ブレーキ系統A,Bの単独作動では、作動
する3個のピストンのうちの2個のピストンが、支持剛
性の高い車体取付け側の作用部3aにあるので、キャリ
パボディ3の挙動を極力小さく抑えることができる。加
えて第1ブレーキ系統Aの単独作動では、車体取付け側
作用部3aのディスク回入側にピストン7の押動による
制動反力が作用し、反車体取付け側作用部3bのディス
ク回出側にピストン10の押動による制動反力が作用し
て、これらの反力が制動反力が制動時のキャリパボディ
3にモーメントを打ち消す逆方向の抗力として作用する
ので、キャリパボディ3の挙動をより一層小さく抑える
ことができるようになる。
する3個のピストンのうちの2個のピストンが、支持剛
性の高い車体取付け側の作用部3aにあるので、キャリ
パボディ3の挙動を極力小さく抑えることができる。加
えて第1ブレーキ系統Aの単独作動では、車体取付け側
作用部3aのディスク回入側にピストン7の押動による
制動反力が作用し、反車体取付け側作用部3bのディス
ク回出側にピストン10の押動による制動反力が作用し
て、これらの反力が制動反力が制動時のキャリパボディ
3にモーメントを打ち消す逆方向の抗力として作用する
ので、キャリパボディ3の挙動をより一層小さく抑える
ことができるようになる。
【0041】尚、非作動時に閉弁状態にあるチェック弁
と残圧解除弁は、弁体とフリーピストンのいずれを先に
作動させても差支えない。
と残圧解除弁は、弁体とフリーピストンのいずれを先に
作動させても差支えない。
【0042】
【発明の効果】第1発明の構成によれば、第1,第2ブ
レーキ系統のいずれか一方を単独で作動した場合に、4
個のピストンのうちの3個が作動するので、2個しか作
動しなかった従来の二系統式ディスクブレーキ装置の単
独作動に較べて、制動力を高めることができる。
レーキ系統のいずれか一方を単独で作動した場合に、4
個のピストンのうちの3個が作動するので、2個しか作
動しなかった従来の二系統式ディスクブレーキ装置の単
独作動に較べて、制動力を高めることができる。
【0043】また、第2発明の構成によれば、二系統の
それぞれを単独で作動した場合に、車体取付け側の作用
部のディスク回入側と反車体取付け側の作用部のディス
ク回出側に、制動作用によるキャリパボディのモーメン
トを打ち消す逆方向の抗力が作用するので、キャリパボ
ディの挙動を極力小さく抑えることができる。
それぞれを単独で作動した場合に、車体取付け側の作用
部のディスク回入側と反車体取付け側の作用部のディス
ク回出側に、制動作用によるキャリパボディのモーメン
トを打ち消す逆方向の抗力が作用するので、キャリパボ
ディの挙動を極力小さく抑えることができる。
【0044】更に、第3発明の構成によれば、二系統の
それぞれを単独で作動した場合に、作動する3個のピス
トンのうちの2個が支持剛性の高い車体取付け側の作用
部にあるので、キャリパボディの挙動を極力小さく抑え
ることができる。
それぞれを単独で作動した場合に、作動する3個のピス
トンのうちの2個が支持剛性の高い車体取付け側の作用
部にあるので、キャリパボディの挙動を極力小さく抑え
ることができる。
【0045】そして、第2または第3発明のように、ブ
レーキ系統の単独作動にキャリパボディの姿勢を極力良
好に保つことによって、ディスクロータの引き摺りによ
る摩擦パッドの偏摩耗やブレーキ鳴き、ブレーキ操作子
を微振動させるブレーキジャダの発生が有効に防止され
るので、安定したブレーキ性能を発揮させることがで
き、また良好なブレーキフィーリングを維持することが
できる。
レーキ系統の単独作動にキャリパボディの姿勢を極力良
好に保つことによって、ディスクロータの引き摺りによ
る摩擦パッドの偏摩耗やブレーキ鳴き、ブレーキ操作子
を微振動させるブレーキジャダの発生が有効に防止され
るので、安定したブレーキ性能を発揮させることがで
き、また良好なブレーキフィーリングを維持することが
できる。
【0046】また、チェック弁と残圧解除弁とを用いた
第4発明の構成によれば、第1,第2ブレーキ系統によ
る液圧作動を良好に行なえるようになる。
第4発明の構成によれば、第1,第2ブレーキ系統によ
る液圧作動を良好に行なえるようになる。
【図1】本発明の第1形態例を示すディスクブレーキの
一部断面平面図
一部断面平面図
【図2】本発明の第1形態例を示すディスクブレーキの
一部断面正面図
一部断面正面図
【図3】本発明の第1形態例を示すディスクブレーキの
要部拡大断面図
要部拡大断面図
【図4】本発明の第2形態例を示すディスクブレーキの
一部断面平面図
一部断面平面図
1…液圧式のディスクブレーキ 2…ディスクロータ 3…キャリパボディ 3a…車体取付け側の作用部 3b…反車体取付け側の作用部 4…摩擦パッド 5…シリンダ孔 6…角シール 7,8,9,10…ピストン 11,12,13,14…液圧室 15…液通孔 16…チェック弁 17…残圧解除弁 18…ユニオン孔 19…フレアパイプ 22…チェック弁16の弁室 23…残圧解除弁17の弁室 23a…弁室23内の上流室 23b…弁室23内の下流室 24…チェック弁16の弁体 25…バルブスプリング 26…残圧解除弁17のフリーピストン 27…弁座 40…ディスクブレーキ 41…液通孔 A…第1ブレーキ系統 B…第2ブレーキ系統 R…ディスクロータ2の回転方向 BH…ブレーキホース
Claims (4)
- 【請求項1】 キャリパボディの車体取付け側の作用部
と反車体取付け側の作用部とを、ディスクロータの両側
部に配設し、該ディスクロータと両作用部の間に摩擦パ
ッドを対向して設け、該作用部のそれぞれにディスク周
方向へ並設される2つのシリンダ孔を、前記ディスクロ
ータと摩擦パッドとを挟んで対向配置し、各シリンダ孔
にピストンを液密且つ移動可能に内挿して、シリンダ孔
の底壁とピストンとの間にそれぞれ液圧室を画成し、4
個のピストンのいずれか2個を、第1ブレーキ操作子の
操作によって底部の液圧室に供給される作動液圧にてデ
ィスクロータ方向へ作動し、4個のピストンの他の2個
を、第2ブレーキ操作子の操作によって底部の液圧室に
供給される作動液圧にてディスクロータ方向へ作動する
二系統式車両用ディスクブレーキ装置において、前記車
体取付け側の作用部の2個のピストンと、前記反車体取
付け側の作用部のいずれか一方のピストンとを前記第1
ブレーキ操作子にて作動する第1ブレーキ系統と、前記
反車体取付け側の作用部の2個のピストンと、前記車体
取付け側の作用部のいずれか一方のピストンとを前記第
2ブレーキ操作子にて作動する第2ブレーキ系統とを備
えたことを特徴とする二系統式車両用ディスクブレーキ
装置。 - 【請求項2】 前記第1ブレーキ系統の反車体取付け側
の作用部のピストンをディスク回出側のピストンとし、
前記第2ブレーキ系統の車体取付け側の作用部のピスト
ンをディスク回入側のピストンとしたことを特徴とする
請求項1に記載の二系統式車両用ディスクブレーキ装
置。 - 【請求項3】 キャリパボディの車体取付け側の作用部
と反車体取付け側の作用部とを、ディスクロータの両側
部に配設し、該ディスクロータと両作用部の間に摩擦パ
ッドを対向して設け、該作用部のそれぞれにディスク周
方向へ並設される2つのシリンダ孔を、前記ディスクロ
ータと摩擦パッドとを挟んで対向配置し、各シリンダ孔
にピストンを液密且つ移動可能に内挿して、シリンダ孔
の底壁とピストンとの間にそれぞれ液圧室を画成し、4
個のピストンのいずれか2個を、第1ブレーキ操作子の
操作によって底部の液圧室に供給される作動液圧にてデ
ィスクロータ方向へ作動し、4個のピストンの他の2個
を、第2ブレーキ操作子の操作によって底部の液圧室に
供給される作動液圧にてディスクロータ方向へ作動する
二系統式車両用ディスクブレーキ装置において、前記車
体取付け側の作用部の2個のピストンと、前記反車体取
付け側の作用部のいずれか一方のピストンとを、前記第
1ブレーキ操作子にて作動する第1ブレーキ系統と、前
記車体取付け側の作用部の2個のピストンと、前記反車
体取付け側の作用部の他方のピストンとを、前記第2ブ
レーキ操作子にて作動する第2ブレーキ系統とを備えた
ことを特徴とする二系統式車両用ディスクブレーキ装
置。 - 【請求項4】 前記第1ブレーキ系統と第2ブレーキ系
統のそれぞれで、シリンダ孔底部の液圧室をつなぐ連通
路に、前記第1ブレーキ操作子または第2ブレーキ操作
子側からの作動液圧の流通のみ許容するチェック弁と、
弁室内を移動自在なフリーピストンにて上流室と下流室
とに液密に仕切った残圧解除弁とを並列に介装して、該
残圧解除弁の下流室と前記チェック弁の弁室とを通孔に
て連通し、前記チェック弁を、前記第1ブレーキ操作子
または第2ブレーキ操作子側から供給される所定の作動
液圧にて開弁し、且つ該作動液圧の供給停止にて閉弁す
るよう設定すると共に、前記残圧解除弁のフリーピスト
ンを、前記第1ブレーキ操作子または第2ブレーキ操作
子側からの作動液圧によって前記下流室方向へ作動し、
且つ制動解除後に下流側の液圧室から還流する戻り液圧
にて前記上流室方向へ作動するよう設定して、制動解除
後の下流室に、下流側の液圧室から還流する戻り液圧を
収容する容積を確保したことを特徴とする請求項1〜3
のいずれか1つに記載の二系統式車両用ディスクブレー
キ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9003823A JPH10196692A (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 二系統式車両用ディスクブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9003823A JPH10196692A (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 二系統式車両用ディスクブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10196692A true JPH10196692A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11567926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9003823A Pending JPH10196692A (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 二系統式車両用ディスクブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10196692A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1302209C (zh) * | 2001-12-27 | 2007-02-28 | 株式会社日立制作所 | 盘式制动器 |
DE102007048350A1 (de) * | 2007-10-09 | 2009-04-23 | Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH | Hydraulisch betätigte Mehrkolben-Scheibenbremse |
JP2010125939A (ja) * | 2008-11-26 | 2010-06-10 | Toyota Motor Corp | ディスクブレーキ装置 |
CN102762851A (zh) * | 2009-10-12 | 2012-10-31 | 施特罗马格韦普有限责任公司 | 用于风力发电设备的方位角驱动器的盘式制动器 |
-
1997
- 1997-01-13 JP JP9003823A patent/JPH10196692A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE102007048350B4 (de) * | 2007-10-09 | 2010-01-07 | Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH | Hydraulisch betätigte Mehrkolben-Scheibenbremse |
US7980366B2 (en) | 2007-10-09 | 2011-07-19 | Knorr-Bremse Systeme Fuer Nutzfahrzeuge Gmbh | Hydraulically actuated multi-piston disc brake |
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