JP2002295264A - ガス内燃機関 - Google Patents

ガス内燃機関

Info

Publication number
JP2002295264A
JP2002295264A JP2001093903A JP2001093903A JP2002295264A JP 2002295264 A JP2002295264 A JP 2002295264A JP 2001093903 A JP2001093903 A JP 2001093903A JP 2001093903 A JP2001093903 A JP 2001093903A JP 2002295264 A JP2002295264 A JP 2002295264A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
combustion engine
combustion chamber
gas
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001093903A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Asada
昭治 浅田
Masashi Nishigaki
雅司 西垣
Koji Moriya
浩二 守家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2001093903A priority Critical patent/JP2002295264A/ja
Publication of JP2002295264A publication Critical patent/JP2002295264A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

Landscapes

  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料ガスと空気との予混合気の圧縮自着火時
期の調整が可能であり、高効率を達成することができる
ガス内燃機関を提供する。 【解決手段】 耐熱性金属材料から成る線状の電極部材
33と、電極部材33をその先端部を露出して被覆する
耐熱性電気絶縁材料から成る電気絶縁部材34とを備え
る電極手段29を準備し、その電極手段29をシリンダ
ヘッド16に先端部が燃焼室18内に突出して存在する
ように配置し、電極部材33と、シリンダ8およびシリ
ンダヘッド16との間に電圧を印加する電源30を設け
る。電源30から電圧を印加することによって燃焼室1
8内に電界が形成され、電界の強度を増減することによ
って予混合気の自着火時期を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コ−ジェネレーシ
ョン用小形内燃機関として好適に使用することができる
ガス内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関としては火花点火内
燃機関および圧縮点火内燃機関が普及している。このう
ち、圧縮点火内燃機関には、圧縮した空気中に燃料を噴
射して自着火させる、いわゆるディーゼル機関が多く使
用されているけれども、近年コ−ジェネレーション用小
形内燃機関および発電用小形内燃機関などには燃料ガス
と空気との予混合気を圧縮して自着火させる方式のガス
内燃機関が使用されている。
【0003】このガス内燃機関には、火花点火内燃機関
に比べて点火プラグを省略することが可能であり、ディ
ーゼル機関に比べて燃料噴射手段を省略することができ
るので、構成を簡素化することができるという利点があ
る。その反面、このガス内燃機関には圧縮時の自着火時
期を調整する手段が設けられていないので、自着火時期
が変動しやすく効率が低いという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、燃料
ガスと空気との予混合気の圧縮自着火時期の調整が可能
であり、高効率を達成することができるガス内燃機関を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料ガスと空
気との予混合気を燃焼室に供給し、予混合気が燃焼室内
で圧縮されて自着火するガス内燃機関において、圧縮行
程における予混合気の自着火時期を検出する自着火検出
手段と、自着火検出手段の出力に応答し、前記予混合気
の自着火時期が高効率を達成できる時期になるように燃
焼室内に電界を形成する電界形成手段とを含むことを特
徴とするガス内燃機関である。
【0006】本発明に従えば、燃焼室内に電界が形成さ
れるので、後述の図5に示すように電界強度、換言すれ
ば印加電圧を増減することによって圧縮行程における予
混合気の自着火時期を早めたり、あるいは遅らせたりす
ることが可能となる。これによって、前記予混合気の自
着火時期を高効率が達成できる時期になるように容易に
調整することができる。
【0007】また本発明は、前記電界形成手段は、
(a)燃焼室を臨んで設けられる電極手段であって、耐
熱性金属材料から成る線状の電極部材と、電極部材を、
その先端部から長手方向に間隔をあけて被覆する耐熱性
電気絶縁材料から成る電気絶縁部材とを備える電極手段
と、(b)電極部材と、燃焼室を形成する内燃機関ハウ
ジングとの間に電圧を印加する電源とを含むことを特徴
とする。
【0008】本発明に従えば、線状の電極部材の先端部
が露出して、すなわち電気絶縁部材によって被覆されな
い状態で燃焼室を臨んで設けられるので、電源からの電
圧の印加によって容易に燃焼室内に電界を形成すること
ができる。
【0009】また本発明は、前記電極部材の軸線は、燃
焼室の軸線の延長線上に存在し、かつ電極部材の先端部
が燃焼室内に突出して存在することを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、電極部材は燃焼室の中央
に設けられ、かつ電極部材の先端部が燃焼室内に突出し
て存在するので、燃焼室内に電界を均等に、かつ広範囲
にわたって形成することが可能となる。
【0011】また本発明は、前記電極部材の軸線は、燃
焼室の軸線の延長線上に存在し、かつ電極部材および電
気絶縁部材の先端部が燃焼室内に突出して存在すること
を特徴とする。
【0012】本発明に従えば、電極部材は燃焼室の中央
に設けられ、かつ電極部材および電気絶縁部材の先端部
が燃焼室内に突出して存在するので、電極部材の先端部
の燃焼室内への突出量が大きくなり、燃焼室内に電界を
さらに均等にかつ広範囲にわたって形成することが可能
となる。
【0013】また本発明は、前記電源は、直流電圧を印
加することを特徴とする。本発明に従えば、電源から直
流電圧が印加されるので、燃焼室内に確実に電界を形成
することができる。
【0014】また本発明は、前記電源は、正と負とに変
化する振幅を有する交流電圧を印加することを特徴とす
る。
【0015】本発明に従えば、電源から交流電圧が変化
されるので、燃焼室内にさらに効率良く電界を形成する
ことができる。
【0016】また本発明は、前記交流電圧の周波数が9
〜12MHzであることを特徴とする。
【0017】本発明に従えば、交流電圧の周波数がピス
トンの単位時間当りの往復回数よりも遥かに高い周波数
に設定されているので、外乱の影響の小さい状態で効率
良く電界を形成することが可能となる。
【0018】また本発明は、クランク軸の回転速度を検
出する回転速度検出器と、負荷を検出する負荷検出器
と、クランク軸のクランク角度を検出する角度検出器と
を含み、前記電界形成手段は、回転速度検出器および負
荷検出器の出力に応答し、高効率が達成される予混合気
の自着火時期に対応する圧縮行程における目標クランク
角度を設定し、自着火検出手段および角度検出器の出力
に応答し、検出した予混合気の自着火時期に対応するク
ランク角度を求め、前記求めたクランク角度が目標クラ
ンク角度になるように電源の電圧を設定する制御手段を
含むことを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、高効率が達成される予混
合気の自着火時期に対応する圧縮行程における目標クラ
ンク角度が設定され、クランク角度が前記設定した目標
クランク角度になるように電源の電圧が調整されるの
で、予混合気の自着火時期を高効率が達成される時期に
精度良く制御することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
るガス内燃機関1の構成を簡略化して示す断面図であ
り、図2は図1に示すガス内燃機関1を備えるコ−ジェ
ネレーション設備3の構成を示すブロック図である。ガ
ス内燃機関1は、燃料ガスと空気との予混合気を圧縮し
て自着火させる4サイクル内燃機関であり、コ−ジェネ
レーション設備3の動力源として用いられている。ガス
内燃機関1は発電機4を回転駆動して発電し、ガス内燃
機関1からの排気はボイラ5に導かれて蒸気を発生させ
る。これによって、エネルギを有効に利用することがで
きる。
【0021】ガス内燃機関1は、シリンダブロック7を
備える。シリンダブロック7は複数、たとえば6個(図
示せず)のシリンダ8を一体に鋳造したシリンダ組合せ
体であり、たとえばクロム鋳鉄から成る。シリンダ8に
は水ジャケット9が設けられており、シリンダ8の過熱
を防止するように構成されている。シリンダブロック7
がアルミニウムから成るときには、鋳鉄製のシリンダラ
イナをシリンダ8の内周面10に圧入するように構成し
てもよい。シリンダ8の内周面10には、ピストン13
がピストンリング14を介して嵌合されている。ピスト
ン13は、たとえばアルミニウムシリコン合金から成
る。シリンダブロック7の頭部には、シリンダヘッド1
6が配設されている。シリンダヘッド16は鋳鉄から成
る。シリンダブロック7およびシリンダヘッド16は内
燃機関ハウジング17を構成し、内燃機関ハウジング1
7およびピストン13は燃焼室18を構成する。
【0022】シリンダヘッド16のシリンダ8の内部空
間を臨む位置には、吸気口20および排気口21が間隔
をあけて開口しており、吸気口20および排気口21に
は吸気弁23および排気弁24が開閉可能に設けられて
いる。吸気口20は、燃料ガスと空気との予混合気を燃
焼室18内に導き、排気口21は燃焼ガスを燃焼室18
から外部に導く。ピストン13は連結棒26を介してク
ランク軸27に連結されている。ピストン13の軸線
は、シリンダ8の軸線および燃焼室18の軸線と同一で
ある。以後この共通軸線を参照符18aで表す。シリン
ダヘッド16には、電界形成手段28が設けられてい
る。電界形成手段28は電極手段29と電源30とを備
え、燃焼室内に電界を形成する。電極手段29は、燃焼
室18の軸線18aの延長線上に燃焼室18を臨んで設
けられる。電源30は、電源手段29と内面機関ハウジ
ング17との間に直流パルス電圧を印加する。
【0023】図3は図1に示す電極手段29の構成を簡
略化して示す断面図である。電極手段29は、電極部材
33と電気絶縁部材34とを含む。電極部材33は、耐
熱性金属材料から成る線状体、たとえばニクロム線から
成り、電極手段29の軸線29aと同軸に細長く延在す
る。電気絶縁部材34は、耐熱性電気絶縁材料、たとえ
ばアルミナから成り、電極部材33を被覆する。さらに
正確に述べると、電気絶縁部材34は電極部材33の先
端部から長手方向に間隔d1をあけて被覆する。したが
って、電極部材33の先端部は電気絶縁部材34によっ
て被覆されないで露出している。電極部材33の他端部
には端子部材35が接続されており、端子部材35は電
源30に接続されている。電気絶縁部材34の外周面に
は、取付部材36が外嵌されており、取付部材36の下
部には外ねじ37が形成されている。
【0024】電極手段29は、その軸線29aが燃焼室
18の軸線18aの延長線上に存在するようにシリンダ
ヘッド16に取付けられる。電極手段29の取付けは、
取付部材36の外ねじ37をシリンダヘッド16に形成
されている内ねじ(図示せず)に螺合させることによっ
て行われる。これによって、電極手段29をシリンダヘ
ッド16に気密に取付けることが可能となる。さらに電
極手段29の取付けは、電極部材33および電気絶縁部
材34の先端部が燃焼室18内に突出して存在するよう
に行われる。これによって、電極部材33の先端部のみ
を燃焼室18内に突出させる場合に比べて電極部材33
の先端部の燃焼室18内への突出量が大きくなるので、
電極部材33が燃焼室18の軸線18a上、すなわち燃
焼室18の中央に存在することと相俟って燃焼室内に電
界を均等に、かつ広範囲にわたって形成することが可能
となる。
【0025】図4は、図1に示すガス内燃機関1の電気
的構成を示すブロック図である。ガス内燃機関1は自着
火検出手段39と、回転速度検出器40と、負荷検出器
41と、角度検出器42とをさらに含み、前記電界形成
手段28は処理回路である制御手段44をさらに含む。
自着火検出手段39は、たとえばシリンダ8内の圧力を
検出する圧力センサによって実現され、圧縮時の予混合
気の自着火時期を検出してそれを表す信号を導出する。
自着火検出手段39は圧力センサに限定されるものでは
なく、ノックセンサおよび発光検出フォトセンサなどを
用いてもよい。
【0026】回転速度検出器40は、クランク軸27の
回転速度を検出してそれを表す信号を導出する。負荷検
出器41は負荷を検出してそれを表す信号を導出する。
角度検出器42はクランク軸27のクランク角度を検出
してそれを表す信号を導出する。処理回路である制御手
段44は、たとえばマイクロコンピュータによって実現
され、前記各導出信号に応答して燃料ガスと空気との予
混合気の自着火時期が高効率を達成できる時期になるよ
うに電源30の電圧を設定して電極手段29に印加す
る。制御手段44はメモリ45を備える。
【0027】前述のように、本実施の形態のガス内燃機
関1には燃焼室内に電界を形成する電界形成手段28が
備えられている。燃料ガスと空気との予混合気を圧縮し
て自着火させる方式のガス内燃機関1に電界形成手段2
8が設けられるのは、次の理由による。
【0028】図5は、予混合気の自着火時期と印加電圧
との関係を示すグラフである。図5に示す実験データ
は、表1に示す仕様を有するガス内燃機関を用いて試験
運転を行うことによって採取した。このガス内燃機関の
構成は副室が設けられている点を除いて前記図1に示す
ガス内燃機関1の構成と同一である。
【0029】
【表1】
【0030】試験運転は、電源30の印加電圧を0〜6
kVの範囲にわたって変化させて燃焼室内の電界強度を
0〜120kV/mの範囲にわたって変化させ、天然ガ
スと空気との予混合気の自着火時期を自着火検出手段で
ある圧力センサで検出することによって行った。自着火
時期は、圧縮行程におけるピストン13の頂部の上死点
よりも前方のクランク角度によって表した。以後、この
クランク角度を進角角度と呼ぶ。したがって進角角度0
°は上死点において自着火が生じることを表す。
【0031】図5から、印加電圧が大きくなるにつれて
進角角度が大きくなることが判る。すなわち、電界強度
を強めるにつれて自着火時期が早まることが判る。した
がって、電界形成手段28を設け、印加電圧を制御する
ことによって自着火時期を調整することが可能になる。
【0032】このように、電界強度が大きくなるにつれ
て予混合気の自着火時期が早まるのは次のような機構に
よるものと考えられる。電界内に存在する燃料ガス分子
は静電誘導作用によってプラスとマイナスとに分極され
る。分極された燃料ガス分子は分極されていない燃料ガ
ス分子に比べてマイナスに帯電している酸素原子と結合
しやすくなり、自着火が早期に生じやすくなる。この結
合力は電界強度に比例する。
【0033】前述のように、本実施の形態では電源30
は電極手段29と内燃機関ハウジング17との間に直流
パルス電圧を印加して燃焼室内にパルス状の電界を形成
する。このパルス状の電界は次のような時期に形成され
る。
【0034】図6は、図1に示すガス内燃機関1におけ
る電界形成時期とクランク角度との関係を示すグラフで
ある。図6には、ピストン位置および圧縮行程などの行
程とクランク角度との関係も合わせて示している。ピス
トン13は、図6(1)に示すようにクランク角度が1
80°変化する毎に下死点と上死点間を繰返し往復変位
する。圧縮行程は、図6(2)に示すようにクランク角
度が下死点からθ1だけ後方に角変位した時期に開始さ
れる。着火は圧縮行程終了時に、正確にはクランク角度
が上死点よりもθ2だけ前方に達したときに生じ、同時
に燃焼・膨張行程が開始される。燃焼・膨張行程は、ク
ランク角度が上死点を超えた次の下死点よりもθ3だけ
前方に達したときに終了し、同時に排気・吸気行程が開
始される。排気・吸気行程は、クランク角度が下死点お
よび上死点を超えた次の下死点よりもθ1だけ後方に角
変位した時期に終了し、以後、同様に繰返される。
【0035】パルス状の電界は、圧縮行程の開始からピ
ストン13が上死点に達するまでの期間形成され、かつ
圧縮行程が開始される毎に繰返して形成される。このよ
うに、電源30から直流パルス電圧が印加されるので、
所望の時期に確実に電界を形成することができる。本実
施の形態では電源30から直流パルス電圧が断続的に印
加されるように構成されているけれども、電源30から
直流電圧を全行程にわたって連続的に印加するように構
成してもよい。
【0036】図7は、図4に示す処理回路である制御手
段44の動作を説明するためのフローチャートである。
ステップa1では、燃焼室内に電界が形成される。この
処理は、電源30から図6に示す時期に予め定める大き
さの直流パルス電圧を印加することによって行われる。
ステップa2では、クランク軸27の回転速度、負荷お
よび進角角度が検出される。ステップa3では、目標進
角角度が設定される。この目標進角角度の設定は次のよ
うにして行われる。
【0037】図8は、クランク軸27の回転速度および
負荷と、目標進角角度との関係を示すグラフである。目
標進角角度は、高効率が達成できる自着火時期に対応す
るクランク角度であり、上死点よりも前方の角度として
設定される。図8に示すデータは、多数の試験運転から
得られたデータである。目標進角角度は、図8(1)に
示すようにクランク軸27の回転速度が高くなるにつれ
て大きくなり、図8(2)に示すように負荷が大きくな
るにつれて小さくなる。クランク軸27の回転速度X
と、負荷Yと、目標進角角度Zとの関係は、これらのデ
ータを重回帰分析することによって式1の回帰式で表す
ことができる。 Z=aX+bY …(1) a,b:定数
【0038】式1の回帰式は予め求められ、制御手段4
4のメモリ45にストアされる。前記ステップa3にお
ける目標進角角度の設定は、ステップa2で検出したク
ランク軸27の回転速度と負荷とを式1に代入し、目標
進角角度を算出することによって行われる。
【0039】再び図7を参照して、ステップa4では、
予混合気の自着火時期が圧力センサによって検出され
る。検出された自着火時期は、角度検出器42の出力と
対照して進角角度に変換される。ステップa5では、前
記求めた進角角度が目標進角角度と一致するか否かが判
断される。この判断が否定で、不一致であれば、ステッ
プa6に進む。ステップa6では、印加電圧の調整が行
われる。印加電圧の調整は、図5に示すように着火時期
を早くするとき、すなわち進角角度を大きくするときに
は、印加電圧を増加し、着火時期を遅くするときには印
加電圧を減少することによって行われる。ステップa6
の印加電圧の調整後、再びステップa4に戻り、自着火
時期の検出が行われる。このステップa4〜a6を巡る
処理は、ステップa5における判断が肯定になるまで繰
返される。ステップa5における判断が肯定であれば、
一連の処理を終了する。
【0040】このように、印加電圧の増減によって圧縮
行程における予混合気の自着火時期を調整することがで
きるので、予混合気の自着火時期を高効率が達成できる
時期になるように容易に調整することが可能となる。
【0041】本実施の形態では、電源30から直流電圧
が印加されるように構成されているけれども、他の実施
の形態として電源30から正と負とに変化する振幅を有
する交流電圧を印加するように構成してもよい。この実
施の形態では交流電圧の周波数が9〜12MHzの範囲
の値に選ばれることが好ましい。これによって、交流電
圧の周波数がピストン13の単位時間当りの往復回数よ
りも遥かに高い周波数に設定されるので、外乱の影響の
小さい状態で効率良く電界を形成することが可能とな
る。交流電圧の周波数は10MHzに設定することが特
に好ましい。また交流電圧が全行程にわたって連続的に
印加してもよく、圧縮行程のみに断続的に印加してもよ
い。
【0042】また電極手段29の電極部材33および電
気絶縁部材34の先端部が燃焼室内に突出して存在する
ように構成されているけれども、燃焼室18の軸線方向
の距離が短いときには電極部材33の軸線が燃焼室18
の軸線の延長線上に存在し、かつ電極部材33の先端部
のみが燃焼室内に突出して存在するように構成してもよ
い。また電極手段29および制御手段44の構成は、こ
のような構成に限定されるものではなく、他の構成であ
ってもよい。またガス内燃機関1は4サイクル機関とし
て構成されているけれども、2サイクル機関として構成
してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の本発明によ
れば、燃焼室内に電界が形成されるので、電界強度、換
言すれば印加電圧を増減することによって圧縮行程にお
ける予混合気の自着火時期を早めたり、あるいは遅らせ
たりすることが可能となる。これによって、前記予混合
気の自着火時期を高効率が達成できる時期になるように
容易に調整することができる。
【0044】また請求項2記載の本発明によれば、線状
の電極部材の先端部が電気絶縁部材から露出した状態で
燃焼室を臨んで設けられるので、電源からの電圧の印加
によって容易に燃焼室内に電界を形成することができ
る。
【0045】また請求項3記載の本発明によれば、電極
部材は燃焼室の中央に設けられ、かつ電極部材の先端部
が燃焼室内に突出して存在するので、燃焼室内に電界を
均等に、かつ広範囲にわたって形成することが可能とな
る。
【0046】また請求項4記載の本発明によれば、電極
部材は燃焼室の中央に設けられ、かつ電極部材および電
気絶縁部材の先端部が燃焼室内に突出して存在するの
で、電極部材の先端部の燃焼室内への突出量がが大きく
なり、燃焼室内に電界をさらに均等にかつ広範囲にわた
って形成することが可能となる。
【0047】また請求項5記載の本発明によれば、電源
から直流電圧が印加されるので、燃焼室内に確実に電界
を形成することができる。
【0048】また請求項6記載の本発明によれば、電源
から交流電圧が印加されるので、燃焼室内にさらに効率
良く電界を形成することができる。
【0049】また請求項7記載の本発明によれば、交流
電圧の周波数がピストンの単位時間当りの往復回数より
も遥かに高い周波数に設定されているので、外乱の影響
の小さい状態で効率良く電界を形成することが可能とな
る。
【0050】また請求項8記載の本発明によれば、高効
率が達成される予混合気の自着火時期に対応する圧縮行
程における目標クランク角度が設定され、クランク角度
が前記設定した目標クランク角度になるように電源の電
圧が調整されるので、予混合気の自着火時期を高効率が
達成される時期に精度良く制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるガス内燃機関1の
構成を簡略化して示す断面図である。
【図2】図1に示すガス内燃機関1を備えるコ−ジェネ
レーション設備3の構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す電極手段29の構成を簡略化して示
す断面図である。
【図4】図1に示すガス内燃機関1の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図5】予混合気の自着火時期と印加電圧との関係を示
すグラフである。
【図6】図1に示すガス内燃機関1における電界形成時
期とクランク角度との関係を示すグラフである。
【図7】図4に示す処理回路である制御手段44の動作
を説明するためのフローチャートである。
【図8】クランク軸27の回転速度および負荷と、目標
進角角度との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ガス内燃機関 7 シリンダブロック 8 シリンダ 13 ピストン 16 シリンダヘッド 18 燃焼室 28 電界形成手段 29 電極手段 30 電源 33 電極部材 34 電気絶縁部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 守家 浩二 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3G084 AA05 BA00 FA18 FA21 FA23 FA25 FA34 FA38 3G092 AA00 AB06 AC08 HA11Z HC01Z HC02Z HC05Z HE01Z HE03Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ガスと空気との予混合気を燃焼室に
    供給し、予混合気が燃焼室内で圧縮されて自着火するガ
    ス内燃機関において、 圧縮行程における予混合気の自着火時期を検出する自着
    火検出手段と、 自着火検出手段の出力に応答し、前記予混合気の自着火
    時期が高効率を達成できる時期になるように燃焼室内に
    電界を形成する電界形成手段とを含むことを特徴とする
    ガス内燃機関。
  2. 【請求項2】 前記電界形成手段は、 (a)燃焼室を臨んで設けられる電極手段であって、 耐熱性金属材料から成る線状の電極部材と、 電極部材を、その先端部から長手方向に間隔をあけて被
    覆する耐熱性電気絶縁材料から成る電気絶縁部材とを備
    える電極手段と、 (b)電極部材と、燃焼室を形成する内燃機関ハウジン
    グとの間に電圧を印加する電源とを含むことを特徴とす
    る請求項1記載のガス内燃機関。
  3. 【請求項3】 前記電極部材の軸線は、燃焼室の軸線の
    延長線上に存在し、かつ電極部材の先端部が燃焼室内に
    突出して存在することを特徴とする請求項2記載のガス
    内燃機関。
  4. 【請求項4】 前記電極部材の軸線は、燃焼室の軸線の
    延長線上に存在し、かつ電極部材および電気絶縁部材の
    先端部が燃焼室内に突出して存在することを特徴とする
    請求項2記載のガス内燃機関。
  5. 【請求項5】 前記電源は、直流電圧を印加することを
    特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のガス内燃機
    関。
  6. 【請求項6】 前記電源は、正と負とに変化する振幅を
    有する交流電圧を印加することを特徴とする請求項2〜
    4のいずれかに記載のガス内燃機関。
  7. 【請求項7】 前記交流電圧の周波数が9〜12MHz
    であることを特徴とする請求項6記載のガス内燃機関。
  8. 【請求項8】 クランク軸の回転速度を検出する回転速
    度検出器と、 負荷を検出する負荷検出器と、 クランク軸のクランク角度を検出する角度検出器とを含
    み、 前記電界形成手段は、 回転速度検出器および負荷検出器の出力に応答し、高効
    率が達成される予混合気の自着火時期に対応する圧縮行
    程における目標クランク角度を設定し、自着火検出手段
    および角度検出器の出力に応答し、検出した予混合気の
    自着火時期に対応するクランク角度を求め、前記求めた
    クランク角度が目標クランク角度になるように電源の電
    圧を設定する制御手段を含むことを特徴とする請求項2
    〜7のいずれかに記載のガス内燃機関。
JP2001093903A 2001-03-28 2001-03-28 ガス内燃機関 Pending JP2002295264A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001093903A JP2002295264A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 ガス内燃機関

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001093903A JP2002295264A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 ガス内燃機関

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002295264A true JP2002295264A (ja) 2002-10-09

Family

ID=18948182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001093903A Pending JP2002295264A (ja) 2001-03-28 2001-03-28 ガス内燃機関

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002295264A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011409A1 (ja) * 2004-07-28 2006-02-02 Nissan Motor Co., Ltd. 燃料供給システム
US8237340B2 (en) 2007-07-12 2012-08-07 Imagineering, Inc. Ignition plug and analysis system
US8367005B2 (en) 2007-07-12 2013-02-05 Imagineering, Inc. Gas processing apparatus, gas processing system, and gas processing method, and exhaust gas processing system and internal combustion engine using the same
US8365707B2 (en) 2008-03-14 2013-02-05 Imagineering, Inc. Plasma apparatus using a cylinder head
US8485162B2 (en) 2008-03-14 2013-07-16 Imagineering, Inc. Plasma apparatus using a valve
US8495989B2 (en) 2008-03-14 2013-07-30 Imagineering, Inc. Gasket of an internal combustion engine and internal combustion engine
US8602005B2 (en) 2008-03-14 2013-12-10 Imagineering, Inc. Multiple discharge plasma apparatus
US8863495B2 (en) 2007-07-12 2014-10-21 Imagineering, Inc. Ignition/chemical reaction promotion/flame holding device, speed-type internal combustion engine, and furnace
US9347419B2 (en) 2011-12-09 2016-05-24 Hyundai Motor Company Electric field generating apparatus for combustion chamber

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006011409A1 (ja) * 2004-07-28 2006-02-02 Nissan Motor Co., Ltd. 燃料供給システム
JPWO2006011409A1 (ja) * 2004-07-28 2008-05-01 日産自動車株式会社 燃料供給システム
US7703445B2 (en) 2004-07-28 2010-04-27 Nissan Motor Co., Ltd. Fuel supply system
JP4513809B2 (ja) * 2004-07-28 2010-07-28 日産自動車株式会社 燃料供給システム
US8237340B2 (en) 2007-07-12 2012-08-07 Imagineering, Inc. Ignition plug and analysis system
US8367005B2 (en) 2007-07-12 2013-02-05 Imagineering, Inc. Gas processing apparatus, gas processing system, and gas processing method, and exhaust gas processing system and internal combustion engine using the same
US8863495B2 (en) 2007-07-12 2014-10-21 Imagineering, Inc. Ignition/chemical reaction promotion/flame holding device, speed-type internal combustion engine, and furnace
US8365707B2 (en) 2008-03-14 2013-02-05 Imagineering, Inc. Plasma apparatus using a cylinder head
US8485162B2 (en) 2008-03-14 2013-07-16 Imagineering, Inc. Plasma apparatus using a valve
US8495989B2 (en) 2008-03-14 2013-07-30 Imagineering, Inc. Gasket of an internal combustion engine and internal combustion engine
US8602005B2 (en) 2008-03-14 2013-12-10 Imagineering, Inc. Multiple discharge plasma apparatus
US9347419B2 (en) 2011-12-09 2016-05-24 Hyundai Motor Company Electric field generating apparatus for combustion chamber

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4621599A (en) Method and apparatus for operating direct injection type internal combustion engine
US7182076B1 (en) Spark-based igniting system for internal combustion engines
US4760830A (en) Method and apparatus for controlling fuel injection timing in a compression ignition engine
US7644698B2 (en) Non-equilibrium plasma discharge type ignition device
US6138654A (en) Piezoelectric ignition and sensing device
JPS5825584A (ja) 圧縮点火エンジンの実際燃焼開始時期信号を発生させる方法および装置
US6397827B1 (en) Spark ignition device for direct injection-type engines
JP2002295264A (ja) ガス内燃機関
JP6381726B1 (ja) 内燃機関の異常燃焼検出装置
US4497306A (en) Ignition system for an internal combustion engine
EP1036268B1 (en) Method for measuring the proportion of particles in the exhaust gases from an internal combustion engine
EP0864738A2 (en) Fuel injection controller for diesel engines
JP2019210827A (ja) 内燃機関用制御装置
US4962738A (en) Ignition control system for an internal combustion engine
GB2102165A (en) Method of controlling an internal combustion engine
JP2007262926A (ja) 圧縮自己着火エンジンの燃焼制御装置
JP3179299B2 (ja) 火花点火機関及びその点火時期最適制御方法
JP2018123768A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2000345950A (ja) 筒内噴射式火花点火機関の点火制御装置
JP2004308560A (ja) 内燃機関の制御装置
JP7055247B2 (ja) 点火システム及び制御装置
JP4089437B2 (ja) 自着火燃焼を行うエンジンに供給される燃料の判定方法
JP2002295258A (ja) 火花点火内燃機関
JP6149765B2 (ja) 直噴ガソリンエンジンの制御装置
JP5998949B2 (ja) 内燃機関の点火制御装置