JP2002294980A - 床構造 - Google Patents

床構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】排水機能を有する床構造を、施工がし易く、低
コストにて提供できるようにする。 【解決の手段】並列して設置した大引30の上に、根太
10を交叉させて設置し、根太10の上に床パネル5を
設置した床構造において、根太10や床パネル5の荷重
を支える部分である大引本体31を金属製にするととも
に、排水を受ける部分である大引排水路33を、合成樹
脂製とした床構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を使用して床の
清掃を行う建築物の床に関する。
【0002】
【従来の技術】水を使用して清掃を行なう床構造とし
て、本件出願人が出願した特許第2539709号の特
許公報に記載された発明がある。
【0003】この特許第2539709号の特許公報に
記載された床構造は、床パネルの両縁の間に目地材を挟
置して床部を構成し、床パネルの両縁をそれぞれ支持す
るフランジ部を両側の開放側端縁に有する溝型材からな
る根太材を複数並置している。また、前記根太材を直角
に支持する複数の大引き材を設け、この大引き材と根太
材との交接部において、大引き材、根太材にそれぞれ設
けられた通水孔が一致するように固定されている。そし
て、前記目地材、根太材、根太材の通水孔、大引き材と
流下する床部に流された洗浄水を排水管に導入する排水
装置を設けてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
床構造を施工するには、根太や大引にステンレススチー
ルを使用している。また、大引には、特に多量の荷重が
かかるので、鋼管を使用することも多かった。
【0005】そして従来は、根太や大引内を水通路とし
ているので、鋼管の場合は、防錆処理(防錆コーティン
グ)をしていた。床構造の構成部材にステンレススチー
ルを使用する場合は、錆難いが高価となってしまう。ま
た、構成部材に鋼管を使用した場合は、防錆処理等の加
工が面倒であった。
【0006】本発明は前記事項に鑑みなされたものであ
り、排水機能を有する床構造を、施工がし易く、低コス
トにて提供できるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、並列して設置
した大引の上に、根太を交叉させて設置し、根太の上に
床パネルを設置し、床パネル上の水を、根太と一体に形
成した排水路から大引と一体に形成した排水路を通し、
外部に排水する床構造であって、根太及び床パネルの荷
重を支える部分である大引本体を、金属製にするととも
に、排水を受ける部分である大引排水路を合成樹脂製と
して床構造とした。前記大引本体は、ステンレススチー
ル製とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図に基づいて本発明の実施の
形態の説明をする。図は本発明の床構造の一実施の形態
の説明用の図である。
【0009】この実施の形態の床構造は、並列して設置
した鋼鉄製の大引30の上に、鋼鉄製又はステンレス・
スチール製の根太10を、直角又は所定の角度で交叉さ
せて設置し、根太10の上に床パネル5を設置してあ
る。床パネル5は、隣接する根太10間に設置されるも
のであり、隣接する床パネル5の縁部間には、根太10
上にて所定間隔が開けられ、床パネル5上の水が根太1
0側に流下するスリット部となる。そして、複数の床パ
ネル5が平面マトリックス状に根太10上に設置され
て、全体床を構成している。
【0010】また、大引30の下部には、支柱35を所
定間隔毎に設置してあり、支柱35の底部はコンクリー
トスラブ等の基礎部分に固定されている。すなわち、複
数の支柱35が、大引30にかかる荷重を分散して受け
るようになっている。
【0011】また、大引30には、排気筒37が接続さ
れており、床パネル5上に臭気が漂わないように、根太
10及び大引30を経て、排気筒37から床パネル5上
の空気を排気できるようになっている。
【0012】大引30においては、根太10や床パネル
5の荷重を支える部分である大引本体31を、鋼鉄製の
金属製にするとともに、排水を受ける部分である大引排
水路33を、合成樹脂製とした。
【0013】本実施形態における床構造は、大引30の
排水を受ける部分と、強度を有する部分とを、別々に構
成した。すなわち、大引30を鋼鉄製の大引本体31
と、大引本体31の内側内等に設けた合成樹脂製の大引
排水路33により構成してある。図3に示す例では、大
引本体31を、コ字型部と、このコ字型部に連設された
樋型部により構成し、樋型部の内側に、大引排水路33
を設けた。
【0014】なお、大引30の構成は、図5に示すよう
に大引本体31の形を様々な形に形成することができ
る。すなわち、図5の(a)タイプは、大引本体31を
L字型に形成し、大引本体31の内側に、大引排水路3
3を設けたものである。また、図5の(b)タイプは、
大引本体31を角型(C型状)に形成し、大引本体31
内に、大引排水路33を設けたものである。さらに、図
5の(c)タイプは、大引本体31を湾曲型(C型状)
に形成し、大引本体31内に、大引排水路33を設けた
ものである。
【0015】従来大引本体31自体を管路として使用す
る大引30は、大引本体31自体を筒状にせざるを得な
かったが、本実施形態では、大引本体31を、根太10
の荷重を支えられると共に、大引排水路33を支えられ
ればよいので、前記のように様々なタイプに形成できる
ものである。
【0016】図6に示すトラップ50は、大引30に連
通させ、大引30からトラップ50を介して、外部に排
水を流すものであり、臭気の逆流や害虫の侵入を防止す
るためのものである。
【0017】そして、この実施の形態では、根太10
は、ステンレススチールにより全体が形成されている。
根太10の下部には、連通路12が形成されており、根
太10と大引30とを連通している。
【0018】また、根太10の上部には、導水管15が
2条設けられており、床パネル5上に洗浄水を散水でき
るようになっている。そして、導水管15の上面には、
水噴射孔が多数形成されている。この導水管15は、根
太10の上(隣接する床パネル5間)の、ステップ(使
用者が歩くための渡り板)の役割をも果たすものであ
る。
【0019】なお、本発明は、大引30を荷重機能部分
と排水機能部分に分けて構成したものであるが、根太1
0を、荷重機能部分と排水機能部分とに分けて構成し、
荷重機能部分を金属製にするとともに、排水機能部分を
合成樹脂製とすることもできる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、床パネルや根太の荷重を支え
る部分である大引本体等を金属製にするとともに、排水
を受ける部分である大引排水路等を合成樹脂製とした床
構造とした。
【0021】したがって、本発明は、床構造の主要な部
分を、二つの部分に分け、大きな荷重のかかる大引本体
等は、大きな耐強性のある金属製とし、錆易い部分であ
る大引排水等は、耐腐食性の大きな合成樹脂製とし、床
構造の主要な部分を、耐強性が大きく、かつ、錆難いも
のとした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の説明用の部分斜視図。
【図2】本発明の一実施の形態の説明用の部分平面図。
【図3】本発明の一実施の形態の説明用の図で、図2の
A−A’線の断面図。
【図4】本発明の一実施の形態の説明用の図で、図2の
B−B’線の断面図。
【図5】本発明の実施の形態の説明用の図で、各種の実
施の形態の大引の大引本体を示す図。
【図6】本発明の一実施の形態の説明用のトラップを設
けた部分の断面図。
【符号の説明】
5 床パネル 10 根太 12 連通路 15 導水管 30 大引 31 大引本体 33 大引排水路 35 支柱 37 排気筒 50 トラップ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】並列して設置した大引の上に、根太を交叉
    させて設置し、根太の上に床パネルを設置し、床パネル
    上の水を、根太と一体に形成した排水路から大引と一体
    に形成した排水路を通し、外部に排水する床構造であっ
    て、 根太及び床パネルの荷重を支える部分である大引本体
    を、金属製にするとともに、排水を受ける部分である大
    引排水路を合成樹脂製とした床構造。
  2. 【請求項2】前記大引本体を、ステンレススチール製と
    した請求項1記載の床構造。
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JP2009197435A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Kimura Giken:Kk 床構造
JP2017071917A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 三協立山株式会社

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