JP2002293678A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JP2002293678A
JP2002293678A JP2001093939A JP2001093939A JP2002293678A JP 2002293678 A JP2002293678 A JP 2002293678A JP 2001093939 A JP2001093939 A JP 2001093939A JP 2001093939 A JP2001093939 A JP 2001093939A JP 2002293678 A JP2002293678 A JP 2002293678A
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Toshiaki Aono
俊明 青野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子写真技術及び転写法を利用して、陶材の
表面に、多色又はフルカラーであっても混色による色相
のずれのない、解像度、階調性に優れた無機質画像を、
簡便かつ低コストに形成することができる画像形成方法
を提供する。 【解決手段】 電子写真技術により受像体Aの受像層表
面に、無色若しくは淡色の接着性の組成物からなる接着
性の潜像を形成する工程と、該潜像に対応して転写層を
転写して受像体Aの受像層表面に無機顔料像を形成する
工程と、形成された無機顔料像を受像体Bに転写する工
程と、無機顔料像を陶材の表面に配置する工程と、陶材
を加熱して無機顔料像を陶材の表面に焼結する工程とを
有する画像形成方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機質の画像を形
成する画像形成方法に関し、詳しくは、美術タイル等の
建材やセラミックス材などの陶材に半永久像として無機
質の焼結画像を形成する画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】美術タイル等の建材やセラミックス材な
どの陶材の表面に、黒白又はカラー画像が形成された陶
材は、風呂場や玄関等の壁に使用する美術タイル等の建
材のみならず、肖像や遺影等のセラミックフォト、ペン
ダント、ブローチ等のアクセサリー等、種々の用途への
適用が期待されている。
【0003】陶材の表面への画像形成方法としては、無
機材料で着色された着色トナーを画像様に付与して画像
形成する電子写真法を利用する方法が知られている。こ
の電子写真法としては、例えば、特開平9−19771
9号公報では、無機質の着色トナーを用いて、予め形成
した静電潜像から着色トナー画像を形成し、これを受像
体に転写する方法が開示されている。
【0004】しかし、この方法では、多色又はフルカラ
ーの画像を形成しようとする場合には、例えば、イエロ
ートナー(Y)、マゼンタトナー(M)、シアントナー(C)
というように、各色顔料ごとに対応したトナーを作製、
準備しなければならず、個々の顔料特性に応じたトナー
設計が必要となる。しかも、着色トナー中に鉄やその酸
化物等を含む場合には、焼成時に黒く着色され易く所望
の色相よりなる画像が得られにくい。また、多色若しく
はフルカラー画像を形成する場合には、カラー画像形成
用のプリンタの使用が不可欠であり、これは一般に高価
である。
【0005】一方、陶材上への画像形成方法として、無
機顔料を含む転写材料からなる転写層を有する転写シー
トの該転写材料を熱転写することによって画像形成する
転写方式を利用したものが知られている。
【0006】しかし、転写方式により画像を形成する場
合、同一の受像体に対して1度の転写(単色の転写)の
場合は問題ないが、多色の画像やフルカラーの画像を形
成する場合には所望の色相が得られにくく、解像度、階
調性に問題が生じていた。すなわち、同一の受像体に対
して色相の異なる複数枚の転写シートを順次重ねて多色
又はフルカラーの画像を形成しようとすると、二度目以
降の転写の際に、前に転写された転写材料の上(本来着
色されない部分)に転写材料が載ってしまい(この現象
を二次色被りという。)、所望の色相が得られにくいの
である。これは、転写材料が熱可塑性樹脂等を含んでお
り、粘着性を持っているからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、電
子写真技術及び転写法を利用して、陶材の表面に、多色
又はフルカラーであっても混色による色相のずれがな
く、解像度、階調性に優れた無機質画像を、簡便かつ低
コストに形成することができる画像形成方法を提供する
ことを目的とし、該目的を達成することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は以下の通りである。即ち、 <1> 支持体の表面に受像層を有する受像体Aの該受
像層表面に、電子写真技術により接着性組成物からなる
接着性の潜像を形成する潜像形成工程と、接着性の潜像
が形成された受像体Aの受像層表面と、無機顔料を含む
転写材料からなる転写層を有する転写シートの該転写層
表面とを少なくとも接触させて加熱し、前記潜像に対応
して前記転写層を前記受像層表面に転写し、受像体Aの
受像層表面に転写材料からなる無機顔料像を形成する像
形成工程と、転写材料からなる無機顔料像が形成された
受像体Aの受像層表面と、支持体の表面に該無機顔料像
を転写可能な受像層を有する受像体Bの該受像層表面と
を少なくとも接触させて加熱し、転写材料からなる無機
顔料像を前記受像体Bの受像層表面に転写する像転写工
程と、受像体Bの支持体を剥離する前又は剥離後に、無
機顔料像を陶材の表面に配置する配置工程と、無機顔料
像が少なくとも配置された陶材を加熱し、前記無機顔料
像を陶材の表面に焼結する焼成工程と、を有することを
特徴とする画像形成方法である。
【0009】<2> 配置工程前に、像転写工程におい
て無機顔料像が転写された受像体Bの受像層上にカバー
コート層を形成するカバーコート層形成工程を有し、か
つ配置工程において、無機顔料像を前記カバーコート層
と共に陶材の表面に配置する<1>に記載の画像形成方
法。 <3> カバーコート層形成工程が、受像体Bの受像層
表面と、カバーコート層を有する転写体の前記カバーコ
ート層表面とを少なくとも接触させて加熱し、前記受像
体Bの受像層上に前記カバーコート層を転写する工程で
ある<2>に記載の画像形成方法。
【0010】<4> 支持体の表面に受像層を有する受
像体Aの該受像層表面に、電子写真技術により接着性組
成物からなる接着性の潜像を形成する潜像形成工程と、
接着性の潜像が形成された受像体Aの受像層表面と、無
機顔料を含む転写材料からなる転写層を有する転写シー
トの該転写層表面とを少なくとも接触させて加熱し、前
記潜像に対応して前記転写層を前記受像層表面に転写
し、受像体Aの受像層表面に転写材料からなる無機顔料
像を形成する像形成工程と、転写材料からなる無機顔料
像が形成された受像体Aの受像層表面と、支持体上に該
無機顔料像を転写可能なカバーコート層を有する受像体
Cの該カバーコート層表面とを少なくとも接触させて加
熱し、転写材料からなる無機顔料像を前記カバーコート
層に転写する像転写工程と、受像体Cの支持体を剥離す
る前又は剥離後に、無機顔料像をカバーコート層と共に
陶材の表面に配置する配置工程と、無機顔料像及びカバ
ーコート層が少なくとも配置された陶材を加熱し、前記
無機顔料像を陶材の表面に焼結する焼成工程と、を有す
ることを特徴とする画像形成方法。
【0011】<5> 受像体Aの受像層が、離型剤を含
有してなる<1>〜<4>のいずれかに記載の画像形成
方法。 <6> 受像体Bが、透水性支持体の表面に受像層とし
て水溶性ポリマーを含む層を有してなる<1>〜<3>
のいずれかに記載の画像形成方法。 <7> 受像体Bが、透水性支持体の表面に水溶性ポリ
マーを含有する層と受像層とを順次有してなる<1>〜
<3>のいずれかに記載の画像形成方法。 <8> 受像体Cが、透水性支持体の表面に水溶性ポリ
マーを含有する層とカバーコート層とを順次有してなる
<4>に記載の画像形成方法。 <9> 配置工程において、前記水溶性ポリマーを一部
溶解させて受像体B又は受像体Cの透水性支持体を剥離
し、剥離後の剥離面が陶材の表面に接触するように、無
機顔料像を陶材の表面に配置する<6>〜<8>のいず
れかに記載の画像形成方法。
【0012】<10> 配置工程において、前記水溶性
ポリマーを一部溶解させて受像体の透水性支持体を剥離
する前又は剥離後に、糊剤を溶解又は分散した液を介し
て無機顔料像形成面又はカバーコート層の表面が陶材の
表面に接触するように、無機顔料像を陶材の表面に配置
する<6>〜<8>のいずれかに記載の画像形成方法。 <11> カバーコート層が疎水性ポリマーを含み、該
疎水性ポリマーのガラス転移点が室温以下である<2>
〜<10>のいずれかに記載の画像形成方法。
【0013】
【発明の実施の形態】<第一実施形態>本発明の第一実
施形態に係る画像形成方法においては、電子写真技術が
用いられ、該電子写真技術により受像体Aの受像層表面
に、接着性の組成物からなる接着性の潜像(接着性潜
像)を形成し(潜像形成工程)、該潜像に対応して転写
層を転写して受像体Aの受像層表面に無機顔料像を形成
し(像形成工程)、形成された無機顔料像を受像体Bに
転写し(像転写工程)、無機顔料像が転写された受像体
Bの受像層上にカバーコート層を形成(カバーコート層
形成工程)した後、無機顔料像を陶材の表面に配置(配
置工程)し、該陶材を加熱して無機顔料像を陶材の表面
に焼結する(焼成工程)。以下、本発明の第一実施形態
に係る画像形成方法について詳細に説明する。なお、本
発明において、カバーコート層形成工程は必ずしも必要
ない。
【0014】本発明の第一実施形態に係る画像形成方法
は、既述のように、潜像形成工程、像形成工程、像転写
工程、カバーコート層形成工程、配置工程、及び焼成工
程を少なくとも有してなり、必要に応じて他の工程を有
していてもよい。まず、本発明の第一実施形態に係る画
像形成方法について、図1及び図2を参照しつつ説明す
る。ここで、図1及び図2は、本発明の第一実施形態に
係る画像形成方法の基本的態様を説明するための概略工
程図である。
【0015】まず、図1−(a)に示すように、支持体2
の表面に、像の形成が可能な受像層1を少なくとも一層
有する受像体A5を用意する。電子写真技術により、予
め静電潜像を形成し、該静電潜像を、少なくとも結着樹
脂を含み接着性を有するトナー(以下、「接着性トナ
ー」と称する。)を用いて現像し、接着性トナー像(以
下、「接着性潜像」ということがある。)を形成した
後、図1−(b)に示すように、受像体A5の受像層1の
表面上に、前記接着性トナー像を転写して所望のパター
ンよりなる接着性の潜像iを形成する(潜像形成工
程)。ここで、前記接着性トナーは、焼結後に無色とな
れば色付きであってもよいが、無色又は淡色であること
が好ましい。
【0016】続いて、図1−(c)に示すように、例えば
支持体7の表面に無機顔料を含む転写材料からなる転写
層6を少なくとも有してなる転写シート10を用意し、
受像体A5の潜像iが形成された受像層1の表面と、転
写シート10の転写層6の表面とを対向させて互いに接
触するように重ね合わせ、必要に応じて加圧等しながら
加熱してラミネートする。ラミネートした後、図1−
(d)に示すように、転写シート10を剥離すると、潜像
iの領域上にのみ転写層6が転写され、受像層1上に
は、無機顔料像6a(転写材料、又は転写材料と接着性
トナーの一部若しくは全部からなる画像)(図1−
(e))が転写形成される(像形成工程)。
【0017】多色又はフルカラーの画像を形成する場
合、色相の異なる複数の転写シートを用いて前記潜像形
成工程及び像形成工程を繰り返し、各色の無機顔料像を
複数の受像体Aに形成する。
【0018】次に、図1−(f)に示すように、支持体9
の表面に受像層8を有してなる受像体B13を用意し、
受像体B13の受像層8の表面と、像形成工程において
無機顔料像が形成された受像体A5の受像層1の表面と
を対向配置し互いに接触するように重ね合わせ、必要に
応じて加圧等しながら加熱してラミネートする。ラミネ
ートした後、受像体A5を剥離すると、図2−(g)に示
すように、受像体A5の受像層1に形成されていた無機
顔料像6aが、受像体B13の受像層8上に転写される
(像転写工程)。
【0019】多色又はフルカラーの画像を形成する場
合、各色ごとに無機顔料像が形成された各受像体Aと
(同一の)受像体Bとを順次ラミネートして、各色ごと
に形成された無機顔料像を受像体Bの受像層に転写し、
多色又はフルカラーの画像を受像体B上に形成する。こ
のように受像体Aを介して受像体B上に多色の画像を形
成するので、二次色被りを生ずることがなく、所望の色
相を得ることができ、解像度、階調性の優れた画像とな
る。
【0020】次に、図2−(h)に示すように、支持体1
2の表面にカバーコート層11を有してなる転写体15
を用意し、転写体15のカバーコート層11の表面と、
像転写工程において無機顔料像6aが転写された受像体
B13の受像層8の表面とを対向配置し互いに接触する
ように重ね合わせ、必要に応じて加圧等しながら加熱し
てラミネートする。ラミネートした後、転写体15の支
持体12を剥離し、図2−(i)に示すように、受像体B
13の受像層8上に無機顔料像6aを介在してカバーコ
ート層11を転写する(カバーコート層形成工程)。
【0021】続いて、無機顔料像6aを陶材に配置する
が、この配置の前後の任意の段階で、受像体B13の支
持体9を受像層8との境界部で剥離する。例えば、受像
体B13の支持体9が透水性支持体で構成され、かつ受
像層8が水溶性ポリマーを含んでなる場合には、受像体
B13の一部を水等の液体に接触若しくは浸漬させるこ
とにより、支持体9を通して水分を浸透させ、水溶性ポ
リマーの一部を溶解させて、支持体9を容易に剥離除去
することができる(この時、支持体9が剥離され、一部
溶解した状態にある側の面を「剥離面」と称する。)支
持体9の剥離後、無機顔料像6aをカバーコート層11
と共に所望の陶材20の表面に配置するが、図2−(j)
に示すように、受像層8中の水溶性ポリマーが一部溶解
した状態で、該剥離面において接するように所望の陶材
の表面に配置することができる。また、前記剥離面とは
反対側の面、即ちカバーコート層11の表面において接
するように、糊剤を溶解又は分散した液を介して所望の
陶材の表面に配置することもできる(配置工程)。
【0022】以上のようにして、陶材20の表面に無機
顔料像6a及びカバーコート層11が配置された後、こ
の陶材20(図2−(j))を加熱し焼成することによ
り、図2−(k)に示すように、有機質のカバーコート層
11、受像層8、及び無機顔料像6a中の有機バインダ
ー等は焼失され、陶材20の表面に無機顔料像6aが焼
結して、無機質の画像6bが形成される(焼成工程)。
【0023】以下、各工程について更に詳述する。 −潜像形成工程− 前記潜像形成工程においては、電子写真技術を利用し
て、支持体の表面に受像層を有する受像体Aの前記受像
層表面に、好ましくは無色若しくは淡色の接着性組成物
からなる接着性の潜像(接着性潜像)を形成する。即
ち、結着樹脂を含む接着性組成物を用いて、電子写真技
術によって形成された静電潜像を現像し無色若しくは淡
色の接着性潜像を形成した後、該接着性潜像を転写して
受像体Aの受像層上に接着性を有する潜像を形成する。
【0024】前記接着性組成物は、後の像形成工程で転
写層と接着して転写シートから転写層(転写材料)を剥
離可能(転写可能)なものとすることが必要であり、少
なくとも熱可塑性の樹脂(結着樹脂)を含んでなり、必
要に応じて熱溶融性無機物質等を含んで構成される。前
記熱可塑性の樹脂としては、公知の熱可塑性樹脂の中か
ら適宜選択することができ、例えば後述の結着樹脂が挙
げられる。熱溶融性無機物質としては、後述の転写シー
トの転写層に使用可能なものと同様のものが挙げられ
る。
【0025】接着性組成物で形成された接着性潜像の接
着力としては、転写シートの転写層と潜像との接着力
が、転写シートの転写層と支持体との接着力より大きい
ことが必要とされる。接着性組成物が、転写層の転写に
十分な接着力を確保することにより、高解像度で階調性
の高い画像を形成し得る転写性を得ることができる。
【0026】前記接着性組成物としては、一般に、電子
写真法におけるトナー製造技術に従って製造される着色
トナーであってもよいし、実質的に焼成後、有色画像を
形成し得る着色材を含まず、結着樹脂を含んで接着性を
有し、電子写真技術分野におけるトナー製造技術に従っ
て製造される無色又は淡色のトナーであってもよい。こ
れらのトナーとしては、市販のものも使用することがで
きる。但し、焼成によって着色されることがなく、所望
の画像色相が得られる点で、鉄や酸化鉄等の磁気成分を
含まないものが好ましい。
【0027】本発明において、無色若しくは淡色の接着
性組成物を用いた電子写真技術としては、例えば特開平
9−197719号公報等に記載の方法において、着色
トナーに代えて、無機着色材を含まない無色若しくは淡
色のトナー、即ち、少なくとも結着樹脂と必要に応じて
熱溶融性無機物質等を含んでなる接着機能を持つトナー
(接着性トナー)を用いて現像し、無色若しくは淡色の
潜像を形成した後、該潜像を受像体Aの受像層表面に転
写することにより行うことができる。
【0028】ここで、接着性組成物に含まれる結着樹脂
としては、例えば、特開平9−197719号公報の段
落番号[0012]に記載のもの等が挙げられ、接着性
を十分に確保する観点からは、ポリエステル樹脂、ブチ
ラール樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、アクリル系樹
脂等が好ましい。
【0029】前記熱可塑性の樹脂(結着樹脂)の含有率
としては、特に制限はなく、後の像形成工程における転
写層の接着性(即ち、転写性)を確保し、高解像度の画
像を形成する観点から、接着性組成物(接着性トナー)
全量(質量)の50質量%以上が好ましい。接着性組成
物(接着性トナー)が結着樹脂と熱溶融性無機物質とを
含む場合、結着樹脂の含有率としては、トナー全量(質
量)の10質量%以上が好ましく、45質量%以上がよ
り好ましく、55質量%以上が特に好ましい。その上限
は、通常60〜85質量%程度である。該含有率が55
質量%以上であると、帯電特性や定着特性等の、電子写
真用トナーとしての必要特性を確保することができる。
【0030】尚、前記熱溶融性無機物質としては、例え
ば該公報の段落番号[0006]〜[0011]に記載
のもの等が挙げられる。熱溶融性無機物質の含有量とし
ては、前記熱可塑性の樹脂(結着樹脂)の含有量に対し
て、10〜50質量%が好ましい。
【0031】なお、接着性トナーには、例えば帯電制御
剤などの補助成分を添加することができ、帯電制御剤等
については特開平9−197719号公報に記載のもの
が好適に挙げられる。
【0032】−像形成工程− 前記像形成工程においては、電子写真技術を利用して潜
像を形成した後、該潜像にしたがって画像を転写形成す
る。即ち、接着性潜像が形成された受像体Aの受像層表
面と、無機顔料を含む転写材料からなる転写層を有する
転写シートの該転写層表面とを少なくとも接触させて加
熱し、潜像に対応して前記転写層を前記受像体Aの受像
層表面に転写し、受像体Aの受像層表面に転写材料から
なる無機顔料像を形成する。
【0033】本工程において、加熱は、潜像形成された
受像体Aの受像層表面と転写シートの転写層表面とが少
なくとも接触した状態で行われればよく、必要に応じて
加圧等してもよく、両層の密着性の点からは、加熱する
と共に加圧するのが好ましい。例えば、ヒーター等の加
熱手段を内蔵する一対の加熱ニップローラ等に通す等し
てラミネートすることにより好適に行うことができる。
加熱時の加熱温度としては、60〜150℃が好まし
い。
【0034】ここで、無機顔料像の形成に用いられる転
写シートについて説明する。前記転写シートは、支持体
の表面に、無機顔料を含み着色された転写材料からなる
転写層を有してなり、クッション層、剥離層等の他の層
や被覆シートが設けられていてもよい。前記転写材料
は、無機顔料を少なくとも含み、該無機顔料と共にバイ
ンダーを含むことが好ましく、必要に応じてフラック
ス、可塑剤、ワックス成分等の他の成分を含んでいても
よい。
【0035】前記無機顔料としては、通常、陶芸に用い
られる上絵具、下絵具を用いることができるが、例え
ば、酸化銅、酸化コバルト等の結晶構造がスピネル、ス
フェイン、パイクロア、ルチール、プライディライト、
フフォスフェイト、フェナサイト、ペリークレイス、オ
リビン、バデライト、ボレート、コランダム、ジルコン
等の金属酸化物;カドミウムイエロー等の硫化物;セレ
ン赤等のセレン化カドミウム化合物等が挙げられる。ま
た、蛍光顔料や蓄光体顔料である無機顔料を使用しても
よい。
【0036】また、後述の焼成工程において、無機顔料
の陶材表面への融着性を向上させる観点から、前記無機
顔料と共にフラックスを併用することも好ましい。前記
フラックスとしては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、酸化鉛、酸化ビスマス、炭酸バ
リウム、炭酸ストロンチウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アル
ミニウム、酸化ケイ素、ホウ酸、酸化ジルコニウム、酸
化チタン等が挙げられる。また、硼砂、長石、カオリン
等の複合成分を使用することもできる。前記フラックス
は、1種単独で又は2種以上を併用して溶解させ、いわ
ゆるフリットとして用いることもできる。
【0037】転写層中における前記無機顔料の含有量と
しては、10〜80質量%が好ましく、20〜70質量
%がより好ましい。また、前記フラックスを無機顔料と
併用する場合、無機顔料によりフラックスの好ましい使
用量が異なるが、フラックスと無機顔料との混合物とし
て、前記転写層中における該混合物の含有量としては、
15〜70質量%が好ましく、30〜80質量%がより
好ましい。
【0038】前記バインダーとしては、ホモポリマー及
びコポリマーのいずれのポリマーであってもよく、該ポ
リマーは、一種モノマー、及び2種以上のモノマーのい
ずれで構成されていてもよい。中でも、転写材料からな
る転写層が転写される、受像体の受像層との関係におい
て、転写層に用いられる前記ポリマーと受像層に用いら
れるポリマーとが、その構成単位として、それぞれ同一
の官能基を有するモノマーを30モル%以上含有してな
るポリマー(以下、「同一官能基を含むポリマー」とい
う。)であることが好ましい。両層中のポリマーを構成
するモノマーは、少なくとも一種が互いに同一の官能基
を有していればよく、他に互いに異なる官能基を有して
いてもよい。ここで、同一の官能基としては、例えば、
ブチラール基、ビニルアルコール基、アミノ基、アミド
基、イミノ基、イミド基、スチレン基、アルコキシ基、
メタクリル基及びそのエステル基、アクリル酸及びその
エステル基、マレイン酸及びそのエステル基、ビニルエ
ーテル基、酢酸ビニル基等が挙げられ、中でもブチラー
ル基が好ましい。
【0039】前記「同一の官能基」を有するモノマー
は、転写層中の前記ポリマー及び後述の受像層中のポリ
マー中に、それぞれ構成単位として多く含まれるほど好
ましいが、その含有率としては、少なくとも30モル%
以上であることが望まれ、50モル%以上がより好まし
く、80モル%以上が特に好ましい。ポリマー中の構成
単位として前記「同一の官能基」を有するモノマーの含
有率が、30モル%未満であると、転写層中のポリマー
及び後述の受像層中のポリマーのそれぞれの性質が大き
く異なり、画像ムラを生じやすくなることがある。
【0040】具体的には、軟化点が40〜150℃の非
晶質有機高分子重合体が好ましい。前記非晶質有機高分
子重合体としては、例えば、ブチラール樹脂、ポリアミ
ド樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、スルホンアミド樹
脂、ポリエステルポリオール樹脂、石油樹脂、スチレ
ン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、2−メチル
スチレン、クロルスチレン、ビニル安息香酸、ビニルベ
ンゼンスルホン酸ソーダ、アミノスチレン等のスチレン
及びその誘導体、置換体の単独重合体や共重合体、メチ
ルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタ
クリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート等のメタ
クリル酸エステル類及びメタクリル酸、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、α−
エチルヘキシルアクリレート等のアクリル酸エステル及
びアクリル酸、ブタジエン、イソプレン等のジエン類、
アクリロニトリル、ビニルエーテル類、マレイン酸及び
マレイン酸エステル類、無水マレイン酸、ケイ皮酸、酢
酸ビニル等のビニル系単量体など、の単独重合体あるい
は他の単量体等との共重合体が挙げられる。これらのバ
インダーは2種以上を併用してもよい。
【0041】バインダー含量としては、無機顔料及びフ
ラックス量(無機成分量)に対して10〜300vol
%が好ましく、20〜200vol%がより好ましい。
該含量が、10vol%未満であると、層が脆くなって
耐傷性が低下することがあり、300vol%をこえる
と、転写層が厚くなって解像度、階調性が低下すること
がある。また、転写層の層厚としては、0.2〜6μ
m、好ましくは0.5〜3μmである。
【0042】受像層上に多色画像を形成する場合には、
画像間の密着性を向上させ得る観点から、前記転写材料
中には、可塑剤を含むことが好ましい。
【0043】前記可塑剤としては、例えば、フタル酸ジ
ブチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジ(2−
エチルヘキシル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジラウリ
ル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸ブチルベンジル
等のフタル酸エステル類、アジピン酸ジ(2−エチルヘ
キシル)、セバシン酸ジ(2−エチルヘキシル)等の脂
肪族二塩基酸エステル、リン酸トリクレジル、リン酸ト
リ(2−エチルヘキシル)等のリン酸トリエステル類、
ポリエチレングリコールエステル等のポリオールポリエ
ステル類、エポキシ脂肪酸エステル等のエポキシ化合物
等が挙げられる。また、前記可塑剤のほか、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート、1,2,4−ブタント
リオールトリメタクリレート、トリメチロールエタント
リアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペン
タエリスリトール−ポリアクリレート等のアクリル酸エ
ステル類も、用いるバインダー種によっては好適に併用
できる。尚、可塑剤は2種以上を併用してもよい。ま
た、更に必要に応じて界面活性剤、増粘度剤等が添加さ
れ得る。
【0044】転写層中における可塑剤の含有量として
は、無機顔料とバインダーの総質量(S)と可塑剤の質量
(s)との比(S:s)として、一般に100:1〜10
0:3が好ましく、100:1.5〜100:2がより
好ましい。
【0045】前記転写層中には、転写画像(ドット)の
膜ギレ、解像度を良化する観点から、ワックス成分を含
有させることが好ましい。前記ワックス成分としては、
例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ラ
イスワックス、フィッシャートロプシュワックス、蜜
蝋、木蝋、鯨蝋、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワッ
クス、ベトロラクタム、ポリエステルワックス、ラノリ
ン、低分子量ポリエチレンワックス、アミドワックス、
エステルワックス、酸化ポリエチレンワックス、ロジ
ン、ロジンメチロール化アマイド、エステルガム、高級
脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級アルコール等が挙げ
られる。
【0046】また、前記転写層には、受像体及び転写シ
ートの接着性を向上し、多色画像を形成する場合の2回
目以降の転写層(材料)ののりを良くするために比較的
低融点の熱可塑性樹脂、例えば、低分子量の石油樹脂、
ポリビニルブチラール樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン
酸−アクリル酸エステル共重合体等を添加するのも好ま
しい。
【0047】前記転写層は、適当な溶媒に前記無機顔料
と前記バインダー等の転写材料の各成分を溶解又は分散
した塗布液を調製し、これを支持体上(支持体上に後述
の下塗り層を有する場合は該下塗り層上)に塗布し、乾
燥して設けることができる。前記溶媒としては、有機溶
剤でもよいが、環境安全性の観点より水系が好ましい。
n−プロピルアルコール、メチルエチルケトン、プロピ
レングリコールモノメチルエーテル(MFG)、メタノ
ール等、又はこれと水との混合溶媒を用いることもでき
る。塗布、乾燥は、一般に公知の塗布、乾燥方法を利用
して行うことができる。
【0048】転写シートを構成する支持体としては、特
に限定はなく公知の各種材料の中から目的等に応じて適
宜選択できる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合
体等の合成樹脂材料が好適に挙げられ、中でも、機械的
強度や熱に対する寸法安定性及びコストの点で、二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートが特に好ましい。
【0049】前記支持体には、その表面に設けられる転
写層との密着性を調節する目的で、粗面化処理及び/又
は一層若しくは二層以上の下塗り層の付設を行うことが
好ましい。前記粗面化処理の例としては、グロー放電処
理、コロナ放電処理等が挙げられる。下塗り層用の材料
としては、支持体及び転写層の両表面に適度な接着性を
示し、かつ熱伝導性が小さく、耐熱性に優れたものが好
ましい。該観点から、例えば、スチレン、スチレン−ブ
タジエン共重合体、ゼラチン等が好適である。下塗り層
全体の厚さは、通常0.01〜2μmである。また、転
写シートの転写層付設側とは反対側の表面には、必要に
応じて、離型層等の各種の機能層の付設、あるいは表面
処理を行ってもよい。
【0050】前記被覆シートは、前記支持体と同一若し
くは類似の材料からなるものでもよいが、カバーコート
層から容易に分離可能である必要がある点から、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、シリコーン紙、ポリ
オレフィン等も適当である。該被覆シートの厚みとして
は、約10〜200μmが好ましい。特に好ましくは、
25〜100μm厚のポリエチレン又はポリプロピレン
フィルムである。これらの被覆シートは転写する前に予
め剥離する。
【0051】次に、受像体Aについて説明する。前記受
像体Aは、支持体の表面に受像層を少なくとも一層有し
てなり、支持体と受像層との間にクッション層、剥離
層、中間層等が設けられていてもよい。本発明において
受像体Aの受像層は、離型剤を含有していることが望ま
しい。離型剤としては、例えば、シリコーン系樹脂、ポ
リビニルアルコール(PVA)系樹脂、ポリエチレン
(PE)系樹脂等が好ましいが、特に塗布性、及び接着
力の観点よりポリビニルアルコール(PVA)系樹脂が
好ましい。離型剤の含量は用いる離型剤によりその最適
量が異なるが、無機顔料像と受像体Aの受像層との接着
力が、無機顔料像と受像体Bの受像層との接着力より小
さくなるように調整する。
【0052】前記受像体Aの受像層としては、接着性組
成物よりなる接着性潜像を形成でき、かつ無機顔料像が
転写形成できれば特に制限はなく、バインダーとして疎
水性ポリマー(既述の「同一官能基を含むポリマー」
等)及び水溶性ポリマーのいずれを含んでなる層であっ
てもよい。但し、受像体Aの受像層と転写シートの転写
層との接着力は、後述する受像体Bの受像層と転写シー
トの転写層との接着力より小さいことが必要である。前
記像形成可能な受像層Aの層厚としては、一般には0.
3〜20μmであり、好ましくは0.7〜15μmであ
る。
【0053】前記受像体Aの支持体としては、プラスチ
ックシート、金属シート、ガラスシート、紙等のような
通常のシート状の基材が挙げられる。プラスチックシー
トの例としては、ポリエチレンテレフタレートシート、
ポリカーボネートシート、ポリエチレン−2,6−ナフ
タレートシート、ポリ塩化ビニルシート、ポリ塩化ビニ
リデンシート、ポリスチレンシート、スチレン−アクリ
ロニトリルシート、ポリエステルシート等が挙げられ、
前記ガラスシートの例としては、ガラスエポキシシート
等が挙げられ、前記紙支持体としては、平滑性の良好な
印刷本紙、コート紙等が挙げられる。受像シートの前記
支持体の厚さとしては、通常10〜400μmであり、
25〜200μmが好ましい。
【0054】また、支持体の表面は、像形成可能な受像
層(あるいはクッション層)との密着性の向上、又は転
写シートの転写層との密着性の向上の目的で、コロナ放
電処理、グロー放電処理等の表面処理が施されていても
よい。
【0055】上記の潜像形成工程及び像形成工程によ
り、電子写真技術を利用しかつ画像を転写形成すること
によって、任意の色相よりなる画像を簡便かつ高画質に
形成することができる。
【0056】−像転写工程− 像転写工程においては、無機顔料像が形成された受像体
Aの受像層表面と、無機顔料像を転写可能な受像層を有
する受像体Bの受像層とを少なくとも接触させて加熱
し、受像体Aの受像層表面の無機顔料像を受像体Bの受
像層表面に転写する。
【0057】本工程において、加熱は、受像体Aの受像
層表面と受像体Bの受像層表面とが少なくとも接触した
状態で行われればよく、必要に応じて加圧等してもよ
く、両層の密着性の点からは、加熱すると共に加圧する
のが好ましい。例えば、ヒーター等の加熱手段を内蔵す
る一対の加熱ニップローラ等に通す等してラミネートす
ることにより好適に行うことができる。加熱時の加熱温
度としては、50〜200℃が好ましい。
【0058】ここで、受像体Bについて説明する。前記
受像体Bは、支持体の表面に受像層を少なくとも一層有
してなり、支持体と受像層との間にクッション層、剥離
層、中間層等が設けられていてもよい。本発明において
は、クッション層、剥離層及び中間層より選択される少
なくとも1層又は2層以上有してなるものが好ましい。
【0059】前記受像体Bの受像層としては、無機顔料
像が転写形成できれば特に制限はなく、バインダーとし
て疎水性ポリマー及び水溶性ポリマーのいずれを含んで
なる層であってもよい。水溶性ポリマーを含む場合、水
溶性ポリマー含有率は、30質量%以上であることが好
ましく、50質量%以上であることがより好ましく、8
0質量%以上であることがより好ましい。配置工程おけ
る、支持体剥離の簡便さ、陶材への配置の容易さの観点
から、水溶性ポリマーを含む層(以下、「水溶性ポリマ
ー層」ということがある。)上に受像層を有する構成と
されていてもよい。この場合における水溶性ポリマー層
の水溶性ポリマー含有率も上記と同様である。この場
合、前記支持体を透水性支持体とすることがなお好まし
い。前記像形成工程において、水溶性ポリマー層上に無
機顔料像が形成され、配置工程において、支持体の液浸
透性を利用して水溶性樹脂の一部を溶解しつつ容易に剥
離することができる。
【0060】また、受像層にバインダーとして既述の
「同一官能基を含むポリマー」(疎水性ポリマー)を既
述の量含む態様(以下、「疎水性ポリマー層」というこ
とがある。)が特に好ましい。この場合、疎水性ポリマ
ー層が像転写可能な受像層としての役割を担い、水溶性
ポリマー層は、支持体剥離性を向上し、陶材への接着性
を付与する層(剥離層)として機能する。
【0061】前記水溶性ポリマーとしては、支持体が紙
支持体である場合、前記受像体を水等の液体に浸漬等し
た際に、その一部が溶解して紙支持体が剥離可能になる
と共に、剥離後の無機顔料像をその剥離面において、陶
材表面に接着可能となるものが好ましい。ここで、水溶
性ポリマー層による接着とは、陶材表面に位置ズレする
ことなく配置可能であれば足りる。この点から、前記水
溶性ポリマーとしては、例えば、デキストリン、アラビ
アゴム等の陶磁器の絵付けに用いられるポリマー、ポリ
ビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ゼラチン
等が好ましい。
【0062】前記疎水性ポリマーとして、既述の「同一
官能基を含むポリマー」と共に、例えば、ポリビニルブ
チラール樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル
酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル
酸エステル共重合体、ポリアミド、ポリスチレン、ポリ
エステル、ポリ酢酸ビニル樹脂、セルロース誘導体系、
ポリスチレンメタクリル系樹脂、ポリビニルエーテル系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、
ロジン系樹脂等の熱可塑性樹脂を併用することができ
る。また、陶磁器等のセラミックス体の上絵付け用オー
バープリントラッカーとして用いられる樹脂も好適であ
り、例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂等も併用で
きる。
【0063】前記受像体Bの受像層の層厚としては、一
般には、0.3〜30μmであり、好ましくは0.7〜
15μmである。また、前記接着性受像体の場合の「水
溶性ポリマー層」の層厚としては、0.2〜20μmが
好ましい。
【0064】−カバーコート層形成工程− 前記カバーコート層形成工程においては、無機顔料像が
形成された受像層上にカバーコート層を形成する。カバ
ーコート層を形成する方法としては、塗布による方法、
及び転写体を用いて転写する方法のいずれであってもよ
い。
【0065】前記カバーコート層は、疎水性ポリマーを
少なくとも含んで構成される。疎水性ポリマーを主に構
成されることで、後述の配置工程で水等の液体中に浸漬
等して受像体の支持体を剥離する際に、無機顔料像をカ
バーコート層表面で保持でき、画像に支障を来すことも
ない。前記疎水性ポリマーとしては、転写層に使用可能
なものと同様のバインダーが挙げられ、既述の「同一官
能基を含むポリマー」が好適である。中でも、凹凸表面
や湾曲面への密着、転写を可能とする観点から、ガラス
転移点が室温(使用環境温度)以下のポリマーが好まし
い。ここで、使用環境温度とは、25℃をいう。更に
は、前記ガラス転移点としては、−50〜25℃が好ま
しく、−30〜15℃がより好ましい。具体的には、市
販品として、互応化学工業(株)製のカバーコートレジ
ンLO−210、同LO−176S、同LO−200
H、同LO−170H等が挙げられる。
【0066】カバーコート層を塗布により形成する場
合、適当な溶媒に少なくとも疎水性ポリマーが溶解若し
くは分散されてなる塗布液を調製し、該塗布液を公知の
塗布方法により、無機顔料像が形成された受像層表面の
上に塗布、乾燥して形成することができる。前記溶媒と
しては、転写層形成用の塗布液の調製の場合と同様の溶
媒を用いることができる。
【0067】カバーコート層を転写体を用いた転写によ
り形成する場合、支持体上にカバーコート層を有する転
写体を用い、無機顔料像が転写された受像体Bの受像層
表面と、カバーコート層を有する転写体の前記カバーコ
ート層表面とを少なくとも接触させて加熱し、前記カバ
ーコート層を受像体受像層上に転写する。即ち、無機顔
料像を覆うようにカバーコート層を重ね合わせ、その状
態で加熱しながら密着させて積層体を形成する。その
後、該積層体から転写体の支持体を剥離除去することに
より、受像層の一部又は全面にカバーコート層を転写形
成することができる。
【0068】加熱して積層体とする過程では、加圧しな
がら加熱してもよく、例えばヒーター等の加熱手段を内
蔵する一対の加熱ニップローラを備える装置(例えば、
ヒートロールラミネーター)等によりラミネートして両
層を密着させることができる。加熱時の加熱温度として
は、一般には50〜200℃が好ましい。
【0069】前記転写体は、支持体の表面に少なくとも
カバーコート層を有してなり、必要に応じてフリット層
等の他の層や被覆シートが設けられていてもよい。ここ
で、前記支持体及び被覆シートとしては、特に制限はな
く、既述の転写シートを構成する支持体、及び被覆シー
トと同様のものを用いることができる。
【0070】前記カバーコート層には、フリットを含有
させてもよい。フリットを含有させることにより、無機
顔料像が陶材に強固に焼結され、焼結後の画像安定性を
向上させることができる。前記フリットとしては、前記
転写シートの転写層に使用可能なフラックスと同様のも
のが挙げられる。該フリットの含有量としては、カバー
コート層中の疎水性ポリマー含量(質量)に対して、1
0〜90質量%が好ましい。
【0071】前記カバーコート層の層厚としては、3〜
30μmが好ましく、5〜20μmがより好ましい。該
層厚が、3μm未満であると、無機顔料像を陶材上に配
置する際にその取扱い性が悪くなることがあり、30μ
mを超えると、焼結時に画像の均一性が悪化することが
ある。
【0072】上記のようにカバーコート層にフリットを
含有せず、又は含有すると共に、支持体と接しない側の
カバーコート層の表面にフリット層を設けることが好ま
しい。フリット層は、フリット及び熱可塑性樹脂を少な
くとも含んでなり、該層の層厚としては、1〜5μmが
好ましい。前記フリットとしては、前記転写シートの転
写層に使用可能なフラックスと同様のものが挙げられ、
フリット層中のフリットの含有量としては、熱可塑性樹
脂含量(質量)に対して、10〜80質量%が好まし
い。また、前記熱可塑性樹脂としては、転写シートの転
写層に用いる前記バインダー、ワックス等を用いること
ができる。
【0073】−配置工程− 前記配置工程においては、受像体の支持体を剥離する前
又は剥離後に、無機顔料像をカバーコート層と共に陶材
の表面に配置する。陶材表面への配置は、無機顔料像を
少なくともカバーコート層と共に陶体表面に、必要に応
じて加熱圧着することにより行える。配置方法は、受像
体の態様に応じて、陶材と無機顔料像との間に受像層及
び/又は水溶性ポリマー層を介在させて配置してもよい
し、カバーコート層の無機顔料像を有しない側の表面を
陶材表面と対向させて配置してもよい。前者では、支持
体剥離後において、必ずしも受像体の受像層及び/又は
水溶性ポリマーを含有する層(水溶性ポリマー層)を除
去する必要はなく、陶材上には正像が形成され、後者で
は、陶材上に鏡面反転画像が形成される。前者において
は、透水性支持体の表面に水溶性ポリマーを含有する層
と受像層とを順次有する態様の受像体B(接着性受像
体)が好ましい。
【0074】支持体の表面に水溶性ポリマーを含有する
層と受像層とを順次有する受像体B(以下、「接着性受
像体」ということがある。)を用いた場合、支持体が透
水性支持体のとき、カバーコート層形成工程の後、受像
体の透水性支持体側の一部を水等の液体に接触若しくは
浸漬し、前記水溶性ポリマーの一部を溶解させて支持体
を剥離除去すると共に、剥離後の剥離面において陶材表
面に接着し、無機顔料像をカバーコート層と共に陶材表
面に配置することができる。したがって、この場合は配
置するにあたり糊剤を溶解又は分散した液は不要であ
る。また、支持体がプラスチックフィルム支持体のと
き、後述のように予めプラスチックフィルム支持体に離
型性を付与する表面処理を施しておくことによって、水
等の液体に浸漬等することなく、プラスチックフィルム
支持体を容易に剥離することができる。この場合、糊剤
を溶解又は分散した液を介して陶材表面に配置すること
ができる。ここで、水等の液体は、水のみならず、水と
該水に相溶性の溶剤等との混合溶液などの、受像体中の
水溶性ポリマーを溶解可能なものの中から適宜選択すれ
ばよい。
【0075】陶材表面に受像層上の無機顔料像を反転さ
せて配置する場合には、予め受像体Bの受像層上に所望
の画像の反転画像を形成しておき、カバーコート層の無
機顔料像が形成されていない側の表面(剥離面の裏面)
で陶材の表面に配置してもよい。この場合、カバーコー
ト層表面は接着性を有しないので、陶材及びカバーコー
ト層のいずれかの表面に、糊剤を溶解又は分散した液、
粘着剤、ホットメルト接着剤等を介在させることにより
陶材表面に配置することができる。
【0076】上記において、糊剤を溶解又は分散した液
としては、例えば水等の溶媒に、糊剤として、例えば前
記水溶性ポリマー、ガラス転移点25℃以下、好ましく
は5℃以下の熱可塑性樹脂等を溶解又は分散した液等が
挙げられる。
【0077】前記陶材としては、タイル等の建材等に用
いられる陶板、陶器、陶磁板、陶磁器等や、ホーロー、
セラミックス材料などが挙げられる。陶材の形状、厚み
等の形態については目的、用途に応じて適宜選択するこ
とができる。
【0078】−焼成工程− 前記焼成工程においては、無機顔料像及びカバーコート
層が少なくとも配置された陶材を加熱し、前記無機顔料
像を陶材の表面に焼結する。無機顔料が陶材の表面に焼
結されると共に、無機顔料以外の成分、及び像と共に陶
材表面に配置された受像層等の成分が蒸発又は焼却され
る。したがって、無機顔料と共に陶材表面に配置された
材料(転写層や受像層中の成分など)は、焼成工程時に
蒸発又は燃焼により消失しない原子、化合物等を含んだ
り、無機顔料と反応して変色等を伴う原子、化合物等を
含まないことが好ましい。
【0079】陶材の加熱は、温度制御、発色性等の観点
から、例えば、電気窯等を用いて行うことが好ましい。
加熱条件は選択した材料、陶材の体積、画像の大きさ等
に応じて、適宜設定することができる。加熱は焼成温度
まで緩やかに昇温させるか、300〜500℃で一定時
間定温加熱した後に、焼成温度まで緩やかに昇温してい
くのが好ましい。焼成は、無機顔料として上絵具を使用
した場合、焼成温度を通常650〜900℃、好ましく
は750〜850℃とし、焼成時間を10分〜2時間と
するのが好ましい。また、無機顔料として下絵具を使用
した場合、焼成温度を1000〜1300℃、好ましく
は1100〜1250℃とし、焼成時間を10分〜8時
間とするのが好ましい。
【0080】以上のように、美術タイル等の建材やセラ
ミックス材などの陶材の表面に無機質の焼結画像を形成
するにあたり、電子写真技術を利用し、まず、受像体A
上に色相の異なる単色からなる画像を形成し、その後に
受像体B上に、受像体Aに形成された色相の異なる単色
からなる画像を順次転写形成することにより、色相のず
れのない解像度、階調性に優れた高画質の画像を形成す
ることができる。また、一種のトナー(複数用いてもよ
い)で複数色の画像を自由に形成することができるの
で、各色に対応したトナーの準備が不要であり、また、
比較的安価なモノクロ画像形成用のプリンタを用いるこ
とができるので、簡便かつ低コストで画像形成を行うこ
とができる。
【0081】<第二実施形態>本発明の第二実施形態に
係る画像形成方法においては、電子写真技術が用いら
れ、該電子写真技術により受像体Aの受像層表面に、好
ましくは無色若しくは淡色の接着性の組成物からなる接
着性の潜像(接着性潜像)を形成し(潜像形成工程)、
該潜像に対応して転写層を転写して受像体Aの受像層表
面に無機顔料像を形成し(像形成工程)、形成された無
機顔料像を受像体Cに設けられたカバーコート層上に転
写した後(像転写工程)、無機顔料像を陶材の表面に配
置(配置工程)し、該陶材を加熱して無機顔料像を陶材
の表面に焼結する(焼成工程)。以下、本発明の第二実
施形態に係る画像形成方法について詳細に説明する。
【0082】本発明の第二実施形態に係る画像形成方法
は、既述のように、潜像形成工程、像形成工程、像転写
工程、配置工程、及び焼成工程を少なくとも有してな
り、必要に応じて他の工程を有していてもよい。潜像形
成工程、像形成工程、配置工程、及び焼成工程について
は、第一実施形態に係る画像形成方法とほぼ同様である
ので説明を省略し、像転写工程を説明する。なお、本実
施の形態における配置工程においては、受像体Cの上記
剥離面又は無機顔料像が形成された面が陶材に接するよ
うに配置することができる。ここで、図3及び図4は、
本発明の第二実施形態に係る画像形成方法の基本的態様
を説明するための概略工程図である。
【0083】−像転写工程− 図3(a)〜(e)に示す潜像形成工程、及び像形成工
程後、図4−(f)に示すように、支持体16の表面にカ
バーコート層17を有してなる受像体C18を用意し、
受像体C18のカバーコート層17の表面と、像形成工
程において無機顔料像6aが形成された受像体A5の受
像層1の表面とを対向配置し互いに接触するように重ね
合わせ、必要に応じて加圧等しながら加熱してラミネー
トする。ラミネートした後、受像体Aを剥離すると、図
4−(g)に示すように、受像体A5の受像層1に形成さ
れていた無機顔料像6a(または、無機顔料像6aと接
着性トナー像(潜像)の一部若しくは全部)が、受像体
C18のカバーコート層17に転写される(像転写工
程)。この時、受像体Aの受像層も含めて転写されても
よい。像転写工程後、図4−(h)、(i)に示すよう
に、第一実施形態と同様に無機顔料像6aの配置、焼結
を行う。
【0084】多色又はフルカラーの画像を形成する場
合、各色ごとに無機顔料像が形成された各受像体Aと
(同一の)受像体Cとを順次ラミネートして、各色ごと
に形成された無機顔料像を受像体Cのカバーコート層に
全面転写し、多色又はフルカラーの画像を受像体C上に
形成する。このように受像体Aを介して受像体C上に多
色の画像を形成するので、二次色被りの発生がなく、所
望の色相を得ることができ、解像度、階調性の優れた画
像となる。
【0085】以下、像転写工程を更に詳しく説明する。
像転写工程においては、無機顔料像が形成された受像体
Aの受像層表面と、無機顔料像を転写可能なカバーコー
ト層を有する受像体Cの受像層とを少なくとも接触させ
て加熱し、受像体Aの受像層表面の無機顔料像を受像体
Cのカバーコート層表面に転写する。
【0086】本工程において、加熱は、受像体Aの受像
層表面と受像体Cのカバーコート層表面とが少なくとも
接触した状態で行われればよく、必要に応じて加圧等し
てもよく、両層の密着性の点からは、加熱すると共に加
圧するのが好ましい。例えば、ヒーター等の加熱手段を
内蔵する一対の加熱ニップローラ等に通す等してラミネ
ートすることにより好適に行うことができる。加熱時の
加熱温度としては、50〜200℃が好ましい。
【0087】ここで、受像体Cについて説明する。前記
受像体Cは、受像体Bとほぼ同様の構成であるが、受像
体Bの受像層の代わりにカバーコート層が設けられてい
る。
【0088】前記カバーコート層としては、無機顔料像
が転写形成できれば特に制限はなく、第一実施形態に係
る画像形成方法のカバーコート層形成工程で述べたカバ
ーコート層と同一のものを使用することができる。な
お、カバーコート層の層厚としては、3〜30μmが好
ましく、5〜20μmがより好ましい。
【0089】以上のように、美術タイル等の建材やセラ
ミックス材などの陶材の表面に無機質の焼結画像を形成
するにあたり、電子写真技術を利用し、まず、受像体A
上に色相の異なる単色からなる画像を形成し、その後に
受像体C上に、受像体Aに形成された色相の異なる単色
からなる画像を順次転写形成することにより、色相のず
れのない解像度、階調性に優れた高画質の画像を形成す
ることができる。また、一種のトナー(複数用いてもよ
い)で複数色の画像を自由に形成することができるの
で、各色に対応したトナーの準備が不要であり、また、
比較的安価なモノクロ画像形成用のプリンタを用いるこ
とができるので、簡便かつ低コストで画像形成を行うこ
とができる。
【0090】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 (実施例1) <接着性トナーの製造>以下のように、接着性組成物と
して接着性トナーを作製した。下記組成の成分をミキサ
ーで混合後、2本ロールミルで溶融混練した。この混練
物を圧延冷却後、粉砕した。この粉体を分級し、平均粒
径7.5μmのトナーを得た。これに更に疎水性シリカ
(R972:日本アエロジル社製)を0.5質量%添加
し、ミキサーで混合して、接着性トナーを得た。 ・ポリエステル樹脂 … 100質量部 (酸価:3、水酸基価:25、分子量4万、ガラス転移点:60℃) ・フラックス(19164:セルデック社製) … 60質量部 ・サリチル酸亜鉛誘導体 … 3質量部 (ボントロンE84:オリエント化学社製)
【0091】<転写シートの作製> (1)イエロー転写シートの作製 −無機顔料分散液Yの調製− 下記成分をマイクロスMC−0型(奈良機械製作所
(株)製)にて2時間分散し、無機顔料分散液Yを得
た。 ・イエロー顔料(13651;セルデック社製) …100質量部 ・水 … 60質量部
【0092】−イエロー転写層用塗布液の調製− 下記組成の成分を混合して十分に攪拌し、イエロー転写
層用塗布液(塗布液Y)を調製した。 〔塗布液Yの組成〕 ・前記顔料分散液Y … 41質量部 ・ポリオキシエチレン(n=10)ノニルフェノールエーテル… 0.5質量部 (20質量%水溶液) ・カルナバワックス分散液(31質量%) … 20質量部 (K−332;中京油脂(株)製) ・ブチラール樹脂分散液(25質量%) … 60質量部 (レゼムJ667;中京油脂(株)製) ・テルペンフェノール樹脂分散物(35質量%) … 5質量部 (レゼムJ628;中京油脂(株)製)
【0093】前記塗布液Yを、厚み25μmのポリエス
テルフィルムの表面に乾燥膜厚2μmとなるように塗
布、乾燥してイエロー転写層を形成し、イエロー転写シ
ートを作製した。
【0094】(2)マゼンタ、シアン及びブラック転写
シートの作製 前記イエロー転写シートの作製において、イエロー顔料
に代えて、それぞれマゼンタ顔料(77571;セルデ
ック社製)、シアン顔料(121522;セルデック社
製)、ブラック顔料(14209;セルデック社製)を
用いたこと以外、イエロー転写シートの場合と同様にし
て、マゼンタ転写シート、シアン転写シート、ブラック
転写シートをそれぞれ作製した。
【0095】<受像体Aの作製>下記組成よりなる第一
層用塗布液及び第二層用塗布液を調製した。 [第一層(クッション層)用塗布液の組成] ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …160質量部 (ソルバインCL2;日信化学(株)製) ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 … 61質量部 (エルバロイ742;三井デュポンケミカル(株)製) ・セバシン酸ポリエステル … 28質量部 (FN−G25;日本曹達(株)製) ・パーフルオロアルキル基含有オリゴマー … 4質量部 (メガファックF−178K;大日本インキ化学工業(株)製) ・メチルエチルケトン …630質量部 ・トルエン …210質量部 ・ジメチルホルムアミド … 30質量部
【0096】 [第二層(受像層)用塗布液の組成] ・ポリビニルブチラール樹脂 … 16質量部 (デンカブチラール#2000−L;電気化学工業(株)製) ・N,N−ジメチルアクリルアミド−ブチルアクリレート共重合体 … 4質量部 ・パーフルオロアルキル基含有オリゴマー … 0.5質量部 (メガファックF−177;大日本インキ化学工業(株)製) ・n−プロピルアルコール …200質量部
【0097】厚さ130μmのPETフィルム支持体の
表面に、前記第一層用塗布液を塗布し100℃で乾燥さ
せ、乾燥膜厚20μmの第一層(クッション層)を形成
した。次に、該第一層上に前記第二層用塗布液を塗布し
100℃で乾燥させ、乾燥膜厚2μmの第二層(受像
層)を形成し、受像体Aを得た。
【0098】<受像体Bの作製>支持体として、坪量1
00gの平滑な紙支持体を用意し、該紙支持体の表面
に、アラビアゴムの10%水溶液を乾燥層厚1.5μm
となるように塗布、乾燥した(水溶性ポリマー層)。
【0099】<転写体の作製>支持体として、厚み50
μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
を用意し、該PETフィルムの表面に、メタクリル酸系
樹脂を主成分とするカバーコートレジン(プラスサイズ
LO−210、互応化学工業(株)製)を乾燥層厚15
μmとなるように塗布、乾燥し、PETフィルム表面に
カバーコート層を有する転写体を得た。
【0100】<画像形成>まず、上記より得た接着性ト
ナーをレーザープリンタ(LP−8600FX:エプソ
ン社製)に装填し、該プリンタにおいて、所望の静電潜
像(画像のイエロー成分に対応した像)を該接着性トナ
ーで現像し、上記より得た受像体Aの第二層(受像層)
上に接着性を有する潜像(接着性潜像)を形成した(潜
像形成工程)。続いて、接着性潜像(画像のイエロー成
分に対応した像)が形成された受像層表面と、上記より
得たイエロー転写シートのイエロー転写層表面とが互い
に接触するようにして重ね合わせ、ヒートロールラミネ
ーター(120℃)を通してラミネートして密着させた
後、イエロー転写シートを剥離して、前記接着性潜像上
にのみイエロー転写層を転写してイエロー画像を形成し
た(像形成工程)。同様に、マゼンタ、シアン及びブラ
ック転写シートを用いてそれぞれ潜像形成工程及び像形
成工程を繰り返し、異なる受像体A上に、それぞれマゼ
ンタ、シアン及びブラックの画像を形成した。
【0101】続いて、イエロー画像が形成された受像体
Aの受像層表面と、上記より得た受像体Bの受像層表面
とが互いに接触するようにして重ね合わせ、ヒートロー
ルラミネーター(120℃)を通してラミネートして密
着させた後、受像体Aを剥離してイエローの無機顔料像
を受像体Bの受像層上に転写した。マゼンタ、シアン及
びブラックの画像が形成された受像体Aも順次,上記イ
エロー画像が転写された受像体Bと重ね合わせてラミネ
ートし、それぞれの画像を受像体Bの受像層上に転写
し,フルカラーの画像を得た(像転写工程)。
【0102】次に、フルカラー画像が形成された受像体
Bの受像層表面と、上記より得た転写体のカバーコート
層表面とが互いに接触するようにして重ね合わせ、ヒー
トロールラミネーター(120℃)を通してラミネート
して密着させた後、転写体の支持体のみを剥離してフル
カラー画像を覆うようにカバーコート層を転写した(カ
バーコート層形成工程)。
【0103】続いて、フルカラー画像が形成された受像
体Bの支持体側の一部を水中に浸漬させ、水溶性ポリマ
ー層の一部を溶解させつつ支持体を剥離除去した。その
後、支持体が剥離されて露出し溶解状態にある水溶性ポ
リマー層の表面(剥離面)が陶板の表面に接触するよう
にして配置した(配置工程)。この時、陶板の表面に
は、水溶性ポリマー層、フルカラー画像(無機顔料
像)、カバーコート層が順次形成された。次に、上記陶
板を400℃で1時間、続いて850℃にて1時間焼成
し、無機顔料を陶板表面に焼結させて、フルカラー画像
付の陶板を得た(焼成工程)。
【0104】以上のように、美術タイル等の建材やセラ
ミックス材などの陶材の表面に無機質の焼結画像を形成
するにあたり、電子写真技術を利用し、かつ、同一の受
像体B上にイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラック
からなる画像をそれぞれ順次転写形成することにより、
色相のずれのない解像度、階調性に優れた高画質の画像
を形成することができた。また、一種のトナーで複数色
の画像を自由に形成することができ、比較的安価なモノ
クロ画像形成用のプリンタを用いたので、簡便かつ低コ
ストで画像形成を行うことができた。
【0105】(実施例2)まず、実施例1と同様にし
て、接着性トナー、4色の転写シート(イエロー、マゼ
ンタ、シアン及びブラック)、及び受像体Aを作製し、
各受像体Aにそれぞれの色相(イエロー、マゼンタ、シ
アン、及びブラック)の無機顔料像を形成した。 <受像体Cの作製>続いて、以下のようにして受像体C
を作製した。まず、秤量100gの平滑な紙支持体の表
面にアラビアゴムの10%水溶液を乾燥層厚1.5μm
となるように塗布、乾燥して、第一層(水溶性ポリマー
層)を形成した。この第一層上に、更にメタクリル酸系
樹脂を主成分とするカバーコートレジン(プラスサイズ
LO−210、互応化学工業(株)製)を乾燥層厚15
μmとなるように塗布、乾燥して、第二層(受像層)を
積層し、受像体Cを作製した。
【0106】<画像形成>イエロー画像が形成された受
像体Aの受像層表面と、上記より得た受像体Cのカバー
コート層表面とが互いに接触するようにして重ね合わ
せ、ヒートロールラミネーター(120℃)を通してラ
ミネートして密着させた後、受像体Aを剥離してイエロ
ーの無機顔料像を受像体Cのカバーコート層上に転写し
た。マゼンタ、シアン及びブラックの画像が形成された
受像体Aも順次上記イエロー画像が転写された受像体C
と重ね合わせてラミネートし、それぞれの画像を受像体
Cのカバーコート層上に転写し、フルカラー画像を得た
(像転写工程)。
【0107】続いて、フルカラー画像等が形成された受
像体Cの紙支持体側の一部を水中に浸漬させ、第一層の
一部を溶解させつつ紙支持体を剥離除去した。その後、
紙支持体が剥離されて露出し溶解状態にある第一層(水
溶性ポリマー層)の表面(剥離面)が陶板の表面に接触
するようにして配置した(配置工程)。この時、陶板の
表面には、水溶性ポリマー層、カバーコート層、フルカ
ラー画像が順次積層された。
【0108】この状態の陶板を、実施例1と同様にして
焼成し、水溶性ポリマー層、及びカバーコート層成分を
蒸発、焼却すると共に、無機顔料を陶板表面に焼結させ
て、フルカラー画像付の陶板を得た(焼成工程)。
【0109】以上のように、美術タイル等の建材やセラ
ミックス材などの陶材の表面に無機質の焼結画像を形成
するにあたり、電子写真技術を利用し、かつ同一の受像
体C上にイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックか
らなる画像をそれぞれ順次転写形成することにより、色
相のずれのない解像度、階調性に優れた高画質の画像を
形成することができた。また、一種のトナーで複数色の
画像を自由に形成することができ、比較的安価なモノク
ロ画像形成用のプリンタを用いたので、簡便かつ低コス
トで画像形成を行うことができた。
【0110】
【発明の効果】本発明によれば、電子写真技術及び転写
法を利用して、陶材の表面に、多色又はフルカラーであ
っても混色による色相のずれがなく、解像度、階調性に
優れた無機質画像を、簡便かつ低コストに形成すること
ができる画像形成方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係る画像形成方法の
基本的態様を説明するための概略工程図である。
【図2】 本発明の第一実施形態に係る画像形成方法の
基本的態様を説明するための概略工程図である。
【図3】 本発明の第二実施形態に係る画像形成方法の
基本的態様を説明するための概略工程図である。
【図4】 本発明の第二実施形態に係る画像形成方法の
基本的態様を説明するための概略工程図である。
【符号の説明】
1、8…受像層 2、7、9、12、16…支持体 5…受像体A 6…転写層 6a…無機顔料像 6b…画像 10…転写シート 11、17…カバーコート層 13…受像体B 15…転写体 18…受像体C 20…陶材 i…接着性潜像

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の表面に受像層を有する受像体A
    の該受像層表面に、電子写真技術により接着性組成物か
    らなる接着性の潜像を形成する潜像形成工程と、 接着性の潜像が形成された受像体Aの受像層表面と、無
    機顔料を含む転写材料からなる転写層を有する転写シー
    トの該転写層表面とを少なくとも接触させて加熱し、前
    記潜像に対応して前記転写層を前記受像層表面に転写
    し、受像体Aの受像層表面に転写材料からなる無機顔料
    像を形成する像形成工程と、 転写材料からなる無機顔料像が形成された受像体Aの受
    像層表面と、支持体の表面に該無機顔料像を転写可能な
    受像層を有する受像体Bの該受像層表面とを少なくとも
    接触させて加熱し、転写材料からなる無機顔料像を前記
    受像体Bの受像層表面に転写する像転写工程と、 受像体Bの支持体を剥離する前又は剥離後に、無機顔料
    像を陶材の表面に配置する配置工程と、 無機顔料像が少なくとも配置された陶材を加熱し、前記
    無機顔料像を陶材の表面に焼結する焼成工程と、 を有することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 配置工程前に、像転写工程において無機
    顔料像が転写された受像体Bの受像層上にカバーコート
    層を形成するカバーコート層形成工程を有し、かつ配置
    工程において、無機顔料像を前記カバーコート層と共に
    陶材の表面に配置する請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 カバーコート層形成工程が、受像体Bの
    受像層表面と、カバーコート層を有する転写体の前記カ
    バーコート層表面とを少なくとも接触させて加熱し、前
    記受像体Bの受像層上に前記カバーコート層を転写する
    工程である請求項2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 支持体の表面に受像層を有する受像体A
    の該受像層表面に、電子写真技術により接着性組成物か
    らなる接着性の潜像を形成する潜像形成工程と、 接着性の潜像が形成された受像体Aの受像層表面と、無
    機顔料を含む転写材料からなる転写層を有する転写シー
    トの該転写層表面とを少なくとも接触させて加熱し、前
    記潜像に対応して前記転写層を前記受像層表面に転写
    し、受像体Aの受像層表面に転写材料からなる無機顔料
    像を形成する像形成工程と、 転写材料からなる無機顔料像が形成された受像体Aの受
    像層表面と、支持体上に該無機顔料像を転写可能なカバ
    ーコート層を有する受像体Cの該カバーコート層表面と
    を少なくとも接触させて加熱し、転写材料からなる無機
    顔料像を前記カバーコート層に転写する像転写工程と、 受像体Cの支持体を剥離する前又は剥離後に、無機顔料
    像をカバーコート層と共に陶材の表面に配置する配置工
    程と、 無機顔料像及びカバーコート層が少なくとも配置された
    陶材を加熱し、前記無機顔料像を陶材の表面に焼結する
    焼成工程と、 を有することを特徴とする画像形成方法。
  5. 【請求項5】 受像体Aの受像層が、離型剤を含有して
    なる請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 受像体Bが、透水性支持体の表面に受像
    層として水溶性ポリマーを含む層を有してなる請求項1
    〜3のいずれかに記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 受像体Bが、透水性支持体の表面に水溶
    性ポリマーを含有する層と受像層とを順次有してなる請
    求項1〜3のいずれかに記載の画像形成方法。
  8. 【請求項8】 受像体Cが、透水性支持体の表面に水溶
    性ポリマーを含有する層とカバーコート層とを順次有し
    てなる請求項4に記載の画像形成方法。
  9. 【請求項9】 配置工程において、前記水溶性ポリマー
    を一部溶解させて受像体B又は受像体Cの透水性支持体
    を剥離し、剥離後の剥離面が陶材の表面に接触するよう
    に、無機顔料像を陶材の表面に配置する請求項6〜8の
    いずれかに記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 配置工程において、前記水溶性ポリマ
    ーを一部溶解させて受像体の透水性支持体を剥離する前
    又は剥離後に、糊剤を溶解又は分散した液を介して無機
    顔料像形成面又はカバーコート層の表面が陶材の表面に
    接触するように、無機顔料像を陶材の表面に配置する請
    求項6〜8のいずれかに記載の画像形成方法。
  11. 【請求項11】 カバーコート層が疎水性ポリマーを含
    み、該疎水性ポリマーのガラス転移点が室温以下である
    請求項2〜10のいずれかに記載の画像形成方法。
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