JP2002293628A - 圧電磁器および圧電素子 - Google Patents

圧電磁器および圧電素子

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い機械的品質係数Qm を得ることができ、
低公害化、対環境性および生態学的見地からも優れた圧
電磁器および圧電素子を提供する。 【解決手段】 タングステンブロンズ構造を有する化合
物と、ニオブ酸ナトリウムとの複合体を含有する。タン
グステンブロンズ構造を有する化合物としては(BaS
rCa)Nb2 6 などが挙げられる。複合体における
ニオブ酸ナトリウムの含有量は94.7mol%以上9
9.5mol%以下の範囲内、ニオブ酸ナトリウムNa
y NbO3 におけるナトリウムの組成yは1よりも大き
く1.03以下の範囲内となっている。このようにナト
リウムの組成が化学量論組成よりも過剰とされることに
より、機械的品質係数Qm の向上が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タングステンブロ
ンズ構造を有する化合物とニオブ酸ナトリウムとを含む
複合体を含有する圧電磁器およびそれを用いた圧電素子
に係り、特に、圧電共振子などに適した圧電磁器および
それを用いた圧電素子に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、圧電磁器を用いた圧電共振子は、
フィルタ,レゾネータあるいはセンサなどに幅広く用い
られている。特に、チタン酸鉛(PT)あるいはチタン
酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電材料は水晶などに
代表される単結晶の圧電材料に比べて安価であり、CD
−ROM(Compact Disc-Read Only Memory )あるいは
DVD(Digital Video Disc)などの記録媒体の再生装
置等において基準信号(クロック)を発生させるレゾネ
ータとして広く用いられている。しかし、これらの圧電
材料は鉛(Pb)を含有しているので、最近では環境へ
の配慮から鉛を含有しない圧電材料の開発が望まれてい
る。
【0003】鉛を含有しない圧電材料としては、例え
ば、タンタル酸化合物あるいはニオブ酸化合物などのペ
ロブスカイト構造を有する化合物およびその固溶体(特
開平7−82024号公報)、イルメナイト構造を有す
る化合物およびその固溶体、ビスマス(Bi)を含む層
状構造化合物またはタングステンブロンズ構造を有する
化合物などが知られている。また、最近では、タングス
テンブロンズ構造を有する化合物とニオブ酸ナトリウム
との複合体について比較的高い機械的品質係数Q m が得
られたとの報告もあり(特開平9−165262号公
報)、注目されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の鉛を含まない圧電材料は、鉛系の圧電材料に比べて圧
電特性が低く、レゾネータなどに用いる場合には、発振
を安定させるために機械的品質係数Qm を更に向上させ
る必要があるという問題があった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、高い機械的品質係数Qm を得ること
ができ、低公害化、対環境性および生態学的見地からも
優れた圧電磁器および圧電素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による圧電磁器
は、タングステンブロンズ構造を有する化合物と、ニオ
ブ酸ナトリウムとを含む複合体を含有するものであっ
て、複合体におけるニオブ酸ナトリウムの含有量は9
4.7mol%以上99.5mol%以下の範囲内であ
り、ニオブ酸ナトリウムにおけるニオブに対するナトリ
ウムの組成比は1よりも大きく1.03以下の範囲内の
ものである。
【0007】本発明による圧電磁器では、複合体におけ
るニオブ酸ナトリウムの含有量が94.7mol%以上
99.5mol%以下の範囲内であり、かつニオブ酸ナ
トリウムにおけるナトリウムの組成が化学量論組成より
も過剰となっているので、高い機械的品質係数Qm が得
られる。
【0008】なお、タングステンブロンズ構造を有する
化合物としては、例えば、アルカリ土類金属元素のうち
の少なくとも1種を含む第1の元素と、ニオブ(Nb)
を含む第2の元素と、酸素とからなる酸化物が挙げられ
る。
【0009】本発明による圧電素子は、本発明の圧電磁
器を用いたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0011】本発明の一実施の形態に係る圧電磁器は、
タングステンブロンズ構造を有する化合物と、ニオブ酸
ナトリウムとを含む複合体を含有している。複合体にお
けるニオブ酸ナトリウムの含有量は、94.7mol%
以上99.5mol%以下であることが好ましい。すな
わち、例えば化1に示したように、タングステンブロン
ズ構造を有する化合物をA、ニオブ酸ナトリウムをBと
すると、xは0.947以上0.995以下の範囲内で
あることが好ましい。94.7mol%よりも少ないと
機械的品質係数Qm が小さくなってしまい、99.5m
ol%よりも多いと焼結性が低下し、十分な圧電特性を
得ることができないからである。
【0012】
【化1】(1−x)A・xB 式中、Aはタングステンブロンズ構造を有する化合物を
表し、Bはニオブ酸ナトリウムを表す。
【0013】タングステンブロンズ構造を有する化合物
としては、例えば、アルカリ土類金属元素のうちの少な
くとも1種を含む第1の元素と、ニオブを含む第2の元
素と、酸素とからなる酸化物が挙げられる。この酸化物
の化学式は、例えば、化2で表される。なお、化2は化
学量論組成で表したものであり、化学量論組成からずれ
ているものでもよい。
【0014】
【化2】MaMb2 6 式中、Maは第1の元素を表し、Mbは第2の元素を表
す。
【0015】第1の元素としては、たとえば、バリウム
(Ba),ストロンチウム(Sr)およびカルシウム
(Ca)からなる群のうちの少なくとも1種を含むこと
が好ましい。
【0016】ニオブ酸ナトリウムは、ペロブスカイト構
造を有しており、その化学式は例えば化3で表される。
化3にも示したように、ニオブ酸ナトリウムにおけるニ
オブに対するナトリウムの組成比yは1よりも大きく
1.03以下であることが好まし。すなわち、ナトリウ
ムの組成は化学量論組成の1よりも過剰となっている。
これにより、この圧電磁器では、機械的品質係数Qm
高くすることができると共に、最大位相角θmax も大き
くすることができ、安定した発振を得ることができるよ
うになっている。
【0017】
【化3】Nay NbO3+(y-1)/2 式中、yは、1<y≦1.03の範囲内の値である。酸
素の組成は化学量論的に求めたものであり、化学量論組
成からずれていてもよい。
【0018】この圧電磁器は、例えば、圧電素子である
レゾネータなどの圧電共振子の材料として好ましく用い
られる。
【0019】図1は本実施の形態に係る圧電磁器を用い
た圧電共振子の構造を表すものである。この圧電共振子
は、本実施の形態の圧電磁器よりなる圧電基板1と、こ
の圧電基板1の一対の対向面1a,1bにそれぞれ設け
られた一対の電極2,3とを備えている。圧電基板1
は、例えば、厚さ方向、すなわち電極2,3の対向方向
に分極されており、電極2,3を介して電圧が印加され
ることにより、厚み方向に縦振動するようになってい
る。
【0020】電極2,3は、例えば、銀(Ag)などの
金属によりそれぞれ構成されており、圧電基板1を介し
てその一部が互いに重なり合うように設けられている。
これら電極2,3には、例えば、図示しないワイヤなど
を介して図示しない外部電源が電気的に接続される。
【0021】このような圧電磁器および圧電共振子は、
例えば、次のようにして製造することができる。
【0022】まず、出発原料として、例えば、アルカリ
土類金属元素,ナトリウムおよびニオブなどを含む酸化
物粉末をそれぞれ用意する。次いで、これら出発原料を
十分に乾燥させたのち、最終組成が上述した範囲となる
ように秤量する。なお、出発原料には酸化物でなく、炭
酸塩あるいはシュウ酸塩のように焼成により酸化物とな
るものを用いてもよい。
【0023】続いて、例えば、秤量した出発原料をボー
ルミルなどにより有機溶媒中または水中で十分に混合し
たのち、乾燥・粗粉砕し、プレス成形して、900℃〜
1200℃で1時間〜4時間仮焼する。仮焼したのち、
例えば、この仮焼物を粗粉砕してからボールミルなどに
より有機溶媒中または水中で十分に粉砕する。そのの
ち、再び乾燥し、粗粉砕・造粒して、一軸プレス成型機
あるいは静水圧成型機(CIP)などを用いプレス成形
する。
【0024】成形したのち、例えば、この成形体を65
0℃で4時間加熱して脱バインダを行い、更に1200
℃〜1450℃で2時間〜6時間焼成する。焼成のの
ち、得られた焼結体を必要に応じて研磨し、仮電極を設
け、加熱したシリコーンオイル中で電界を印加して分極
処理を行う。これにより、上述した圧電磁器が得られ
る。そののち、仮電極を除去し、必要に応じてこの圧電
磁器を加工して圧電基板1を形成し、電極2,3を蒸着
することにより、図1に示した圧電共振子が得られる。
【0025】このように本実施の形態によれば、複合体
におけるニオブ酸ナトリウムの含有量を94.7mol
%以上99.5mol%以下の範囲内とすると共に、ニ
オブ酸ナトリウムにおけるニオブに対するナトリウムの
組成比yを1よりも大きく1.03以下とするようにし
たので、機械的品質係数Qm および最大位相角θmax
向上させることができ、安定した発振を得ることができ
ると共に、駆動電圧を低くすることができる。
【0026】よって、鉛を含有しない、あるいは鉛の含
有量が少ない圧電磁器および圧電素子の利用の可能性を
高めることができる。すなわち、焼成時における鉛の揮
発が少なく、市場に流通し廃棄された後も環境中に鉛が
放出される危険性が低い、低公害化、対環境性および生
態学的見地から極めて優れた圧電磁器および圧電素子の
活用を図ることができる。
【0027】
【実施例】更に、本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0028】(実施例1〜4)実施例1〜4として、化
4に示したタングステンブロンズ構造を有する化合物と
ニオブ酸ナトリウムとの複合体を含有する圧電磁器を用
いて図1に示したような圧電共振子を作製した。タング
ステンブロンズ構造を有する化合物としては、ニオブ酸
カルシウムストロンチウムバリウムを用いた。
【0029】
【化4】
【0030】まず、出発原料である炭酸ストロンチウム
(SrCO3 )粉末、炭酸バリウム(BaCO3 )粉
末、炭酸カルシウム(CaCO3 )粉末、炭酸ナトリウ
ム(Na2 CO3 )粉末、および酸化ニオブ(Nb2
5 )粉末をそれぞれ用意した。次いで、これら出発原料
を十分に乾燥させ秤量したのち、ボールミルにより水中
で5時間混合し、乾燥・粗粉砕して原料混合粉末を得
た。
【0031】その際、実施例1〜4で、化4における
x,yおよびzが表1に示した組成となるように原料混
合粉末の配合比を調整した。すなわち、化4におけるx
の値が0.974、zの値が0.52または0.28と
なるようにし、yの値を実施例1〜4で表1に示したよ
うに変化させた。
【0032】
【表1】
【0033】続いて、この原料混合粉末をプレス成形し
て、1100℃で2時間仮焼した。仮焼したのち、粗粉
砕してからボールミルを用いて水中で5時間粉砕し、再
び乾燥して、粗粉砕・造粒し、8MPaの圧力で直径1
7mmの円柱状に成形し、更に40MPaの圧力で静水
圧成型した。
【0034】成形したのち、この成形体を650℃で4
時間加熱して脱バインダを行い、更に表1に示した温度
で4時間焼成した。得られた実施例1〜4の焼成体につ
いてアルキメデス法により密度を測定したところ、表1
に示した通りであった。
【0035】そののち、この焼成体をスライス加工およ
びラップ加工により厚さ0.6mmの円板状とし、両面
に導電ペーストを印刷して焼き付け、仮電極を形成し
た。仮電極を形成したのち、150℃のシリコーンオイ
ル中で8kV/mmの電界を15分間印加して分極処理
を行った。分極処理を行ったのち、仮電極を除去し、7
mm×4.5mm角に切り出し、電極を蒸着した。これ
により、実施例1〜4の圧電共振子を得た。
【0036】得られた実施例1〜4の圧電共振子につい
て、圧電特性として、比誘電率εd、機械的品質係数Q
m および最大位相角θmax を測定した。比誘電率εdは
LCRメータ(ヒューレットパカード社製HP4284
A)により測定し、機械的品質係数Qm および最大位相
角θmax はインピーダンスアナライザー(ヒューレット
・パッカード社製HP4194A)を用い、共振反共振
法により3次高調波を利用して測定した。
【0037】それらの結果を表1,図2および図3に示
す。図2はニオブ酸ナトリウムにおけるナトリウムの組
成yと機械的品質係数Qm との関係を表すものであり、
図3はニオブ酸ナトリウムにおけるナトリウムの組成y
と最大位相角θmax との関係を表すものである。なお、
図2および図3は、ニオブ酸カルシウムストロンチウム
バリウムにおけるバリウムの組成zを0.52とした場
合、すなわち実施例1〜3に関するものである。
【0038】また、本実施例に対する比較例1〜6とし
て、化4におけるx,yおよびzが表1に示した組成と
なるように原料混合粉末の配合比を変え、表1に示した
温度で焼成したことを除き、他は本実施例と同様にして
圧電共振子を作製した。すなわち、比較例1〜6は、ナ
トリウムの組成yを本実施例と変えたものである。比較
例1〜6についても、本実施例と同様にして、密度、比
誘電率εd、機械的品質係数Qm および最大位相角θ
max をそれぞれ測定した。それらの結果についても表
1,図2および図3に合わせて示す。
【0039】表1,図2および図3に示したように、実
施例1〜4によれば、比較例1〜6に比べて大きな機械
的品質係数Qm および最大位相角θmax を得ることがで
きた。なお、密度および比誘電率εdについては十分な
値が得られた。すなわち、ニオブ酸ナトリウムにおける
ナトリウムの組成yを1よりも大きく1.03以下とな
るようにすれば、機械的品質係数Qm および最大位相角
θmax を改善できることが分かった。
【0040】(実施例5,6)実施例5,6として、化
4におけるx,yおよびzが表2または表3に示した組
成となるように原料混合粉末の配合比を変え、表2また
は表3に示した温度で焼成したことを除き、他は実施例
1〜4と同様にして圧電共振子を作製した。また、本実
施例に対する比較例7,8として、化4におけるyが表
2または表3に示した組成となるように原料混合粉末の
配合比を変えたことを除き、他は実施例5または実施例
6と同様にして圧電共振子を作製した。すなわち、比較
例7はナトリウムの組成yを実施例5と変え、比較例8
はナトリウムの組成yを実施例6と変えたものである。
実施例5,6および比較例7,8についても、実施例1
〜4と同様にして、密度、比誘電率εd、機械的品質係
数Qm および最大位相角θ max をそれぞれ測定した。そ
れらの結果を表2および表3に示す。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】表2および表3に示したように、実施例
5,6によれば、比較例7,8に比べて大きな機械的品
質係数Qm および最大位相角θmax を得ることができ
た。すなわち、タングステンブロンズ構造を有する化合
物とニオブ酸ナトリウムとの組成比を変えても、ニオブ
酸ナトリウムにおけるナトリウムの組成yを1よりも大
きく1.03以下となるようにすれば、機械的品質係数
m および最大位相角θma x を改善できることが分かっ
た。
【0044】なお、上記実施例では、タングステンブロ
ンズ構造を有する化合物、およびタングステンブロンズ
構造を有する化合物とニオブ酸ナトリウムとの組成比に
ついていくつかの例を挙げて具体的に説明したが、他の
タングステンブロンズ構造を有する化合物を用いても、
またはタングステンブロンズ構造を有する化合物とニオ
ブ酸ナトリウムとの組成比を変えても、同様の結果を得
ることができる。
【0045】以上、実施の形態および実施例を挙げて本
発明を説明したが、本発明は、上記実施の形態および実
施例に限定されるものではなく、種々変形することがで
きる。例えば、上記実施の形態および実施例では、タン
グステンブロンズ構造を有する化合物とニオブ酸ナトリ
ウムとの複合体を含有する場合について説明したが、こ
の複合体に加えて、他の成分を含んでいてもよい。ま
た、複合体自体も、タングステンブロンズ構造を有する
化合物およびニオブ酸ナトリウム以外の他の成分を含ん
でいてもよい。
【0046】更に、上記実施の形態および実施例では、
圧電素子として圧電共振子を例に挙げて説明したが、他
の圧電素子についても本発明を適用することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1あるいは
請求項2に記載の圧電磁器、または請求項3記載の圧電
素子によれば、複合体におけるニオブ酸ナトリウムの含
有量を94.7mol%以上99.5mol%以下の範
囲内とすると共に、ニオブ酸ナトリウムにおけるニオブ
に対するナトリウムの組成比yを1よりも大きく1.0
3以下とするようにしたので、機械的品質係数Qm およ
び最大位相角θmax を向上させることができ、安定した
発振を得ることができると共に、駆動電圧を低くするこ
とができる。よって、鉛を含有しない、あるいは鉛の含
有量が少ない圧電磁器および圧電素子の利用の可能性を
高めることができる。すなわち、焼成時における鉛の揮
発が少なく、市場に流通し廃棄された後も環境中に鉛が
放出される危険性が低い、低公害化、対環境性および生
態学的見地から極めて優れた圧電磁器および圧電素子の
活用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る圧電磁器を用いた
圧電共振子を表す構成図である。
【図2】圧電磁器におけるナトリウムの組成yと機械的
品質係数Qm との関係を表す特性図である。
【図3】圧電磁器におけるナトリウムの組成yと最大位
相角θmax との関係を表す特性図である。
【符号の説明】
1…圧電基板、2,3…電極。
フロントページの続き (72)発明者 七尾 勝 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 4G030 AA03 AA08 AA09 AA10 AA20 BA10 CA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングステンブロンズ構造を有する化合
    物と、ニオブ酸ナトリウムとを含む複合体を含有する圧
    電磁器であって、 前記複合体における前記ニオブ酸ナトリウムの含有量は
    94.7mol%以上99.5mol%以下の範囲内で
    あり、 前記ニオブ酸ナトリウムにおけるニオブに対するナトリ
    ウムの組成比は1よりも大きく1.03以下の範囲内で
    あることを特徴とする圧電磁器。
  2. 【請求項2】 前記タングステンブロンズ構造を有する
    化合物は、アルカリ土類金属元素のうちの少なくとも1
    種を含む第1の元素と、ニオブを含む第2の元素と、酸
    素とからなる酸化物であることを特徴とする請求項1記
    載の圧電磁器。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の圧電磁
    器を用いたことを特徴とする圧電素子。
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