JP2002293374A - 塗料の供給包装方法及び塗料の集積包装体 - Google Patents

塗料の供給包装方法及び塗料の集積包装体

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JP2002293374A
JP2002293374A JP2001099825A JP2001099825A JP2002293374A JP 2002293374 A JP2002293374 A JP 2002293374A JP 2001099825 A JP2001099825 A JP 2001099825A JP 2001099825 A JP2001099825 A JP 2001099825A JP 2002293374 A JP2002293374 A JP 2002293374A
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flexible bag
plastic
plastic flexible
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JP2001099825A
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Toshiyuki Kashiwagi
俊幸 柏木
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Kyoraku Co Ltd
Original Assignee
Kyoraku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造した塗料をその貯蔵場所から消費場所に
移送するための塗料の供給包装方法及びそのための塗料
の集積包装体を提供する。 【解決手段】 塗料の貯蔵場所P1では、塗料をプラス
チック柔軟袋に充填し、塗料を充填したプラスチック柔
軟袋を外装容器に収納して塗料の集積包装体とする。塗
料の集積包装体を消費場所P2に供給する。塗料の消費
場所P2では、外装容器を開封してプラスチック柔軟袋
を取り出して塗料を使用する。空き容器の処理にあたっ
ては、外装容器とプラスチック柔軟袋とを分別すること
により、外装容器の回収と再利用を可能にし、また空き
プラスチック柔軟袋は小さくまとめて容易に廃棄処理を
し、回収を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製造した塗料をそ
の貯蔵場所から消費場所に移送するための塗料の供給包
装方法及びそのための塗料の集積包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗料業界では、一斗缶と称されて
いる18リットル入りの金属缶での流通形態がスタンダ
ードであり、塗料のユーザーは、一斗缶入りの塗料を塗
装工事を行う場所などの消費場所に運び、そこで一斗缶
の上面を切り取った後、塗料の使用上必須の作業である
撹拌を行ってから塗装に供している。なお、塗料の使用
の際にその撹拌を要するのは、透明塗料を除いて使用前
に化学物質の分離(顔料、染料、溶液等)を防ぐためで
ある。
【0003】一方、大規模建築現場やハウスメーカーの
工場等のように、多量の塗料を使用する所では、塗料の
撹拌にホッパー付きの撹拌機を用いているが、この場合
でも塗料は一斗缶で供給されているのが実態である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一斗缶によ
る塗料の流通形態においては、塗料の使用後に残る空き
缶の処理に種々の問題が生じている。すなわち、一斗缶
はそのままでは嵩張って空き缶の集積や運搬に支障があ
るので、これを潰したうえで集積や運搬をするが、一斗
缶は立方体状で大型の金属缶であるうえ、その内面には
塗料が付着しているところから、これを塗装作業現場で
潰すことは容易でないばかりか、衛生面や環境面でも問
題がある。また、一斗缶は金属缶であるから開封にも熟
練が要るうえ、開封後は必然的に鋭いエッジが残ること
から怪我等の事故の原因にもなっている。
【0005】そこで、本発明は、前述のような問題を解
決すべく新たな塗料の供給包装技術を提案するものであ
って、塗料をプラスチック柔軟袋に充填し、この塗料を
充填したプラスチック柔軟袋を外装容器に収納したもの
で消費場所に供給し、塗料の消費場所では、外装容器を
開封してプラスチック柔軟袋を取り出して塗料を使用す
ることにより、空き容器の処理にあたっては、外装容器
とプラスチック柔軟袋の分別ができて、外装容器の回収
と再利用を可能にし、また空きプラスチック柔軟袋は小
さくまとめて容易に廃棄処理をしたり回収することがで
きるようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、その目的を達
成すべく次の技術を完成させたものである。すなわち、
本発明は、(1)製造した塗料をその貯蔵場所から消費
場所に移送するための塗料の供給包装方法であって、貯
蔵場所には、塗料をプラスチック柔軟袋に充填する充填
工程と、塗料を充填したプラスチック柔軟袋を外装容器
に収納する収納工程とを備え、消費場所には、前記外装
容器を開封してプラスチック柔軟袋を取り出すための第
1開封工程と、外装容器から取り出したプラスチック柔
軟袋を開封して塗料を取り出すための第2開封工程を備
ることを特徴とする塗料の供給包装方法である。
【0007】そして、本発明は、(2)製造した塗料を
その貯蔵場所から消費場所に移送するための塗料の供給
包装方法であって、貯蔵場所には、塗料を偏平な矩形状
のプラスチック柔軟袋に充填するための充填工程と、塗
料を充填したプラスチック柔軟袋を折り畳み自在な外装
容器に横置き状態に収納する収納工程とを備え、消費場
所には、前記外装容器を開封してプラスチック柔軟袋を
取り出す第1開封工程と、外装容器から取り出したプラ
スチック柔軟袋を開封して塗料を取り出すための第2開
封工程を備えることを特徴とする塗料の供給包装方法で
ある。
【0008】そしてまた、本発明は、(3)プラスチッ
ク柔軟袋への塗料の充填は、塗料が貯蔵されている貯蔵
タンクから、充填ローラを介して連続した中空のプラス
チックフイルム内に注入した後、中空のプラスチックフ
イルムからシールされた独立のプラスチック柔軟袋とし
て切り離すことにより行われることを特徴とする請求項
1又は2記載の塗料の供給包装方法である。
【0009】そしてまた、本発明は、(4)開封された
外装容器が消費場所から再度、貯蔵場所に回収されるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の塗料の供給包装方
法である。
【0010】そしてまた、本発明は、(5)外装容器の
中に塗料を充填したプラスチック柔軟袋を、複数収納し
た塗料の集積包装体である。
【0011】そしてまた、本発明は、(6)折り畳み自
在な外装容器の中に塗料を充填した偏平な矩形状のプラ
スチック柔軟袋を横置き状態に複数収納した塗料の集積
包装体である。
【0012】そしてまた、本発明は、(7)プラスチッ
ク柔軟袋は、連続した中空のプラスチックフィルムに塗
料を充填した後、中空のプラスチックフィルムから分離
して独立させたものであることを特徴とする請求項5又
は6記載の塗料の集積包装体である。
【0013】そしてまた、本発明は、(8)プラスチッ
ク柔軟袋における塗料の充満率が0.6〜2.4cc/
cm2であり、プラスチック柔軟袋を構成するフィルム
全体の厚みが60μm以上で120μmを超えない範囲
であることを特徴とする請求項5又は6記載の塗料の集
積包装体である。
【0014】そしてまた、本発明は、(9)折り畳み自
在な外装容器の中に塗料を充填した偏平な矩形状のプラ
スチック柔軟袋を横置き状態に複数収納した塗料の集積
包装体であって、前記プラスチック柔軟袋は連続した中
空のプラスチックフィルムに塗料を注入した後、中空の
プラスチックフィルムから分離して独立させたものであ
り、プラスチック柔軟袋における塗料の充満率が0.6
〜2.4cc/cm2であることを特徴とする塗料の集
積包装体である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の供給包装方法は、図1に
示すように、貯蔵場所には、塗料をプラスチック柔軟袋
に充填する充填工程及びプラスチック柔軟袋を外装容器
に収納する収納工程とを備えており、消費場所には、前
記外装容器を開封してプラスチック柔軟袋を取り出すた
めの第1開封工程とプラスチック柔軟袋を開封して塗料
を取り出す第2開封工程とを備えており、塗料が貯蔵場
所から消費場所に移送されて消費されるものであるが、
ここで先ず貯蔵場所に塗料を輸送供給するための前工程
を説明する。
【0016】製造施設において製造された塗料は貯蔵場
所(貯蔵施設)P1においてプラスチック柔軟袋に充填
し(充填工程)、プラスチック柔軟袋を外装容器に収納
する(収納工程)。この点について以下に説明する。
【0017】A)塗料をプラスチック柔軟袋に充填する
充填工程(図2に示す「縦型製袋同時充填包装ライン」
参照)。貯蔵タンク11内に貯蔵された塗料は、最初に
充填ローダ12に供給される。一方、包装用のプラスチ
ック柔軟袋2の出発点となるプラスチックフィルム1
は、巻きロール14として準備されている。
【0018】そして、巻きロール14から供給される帯
状になったプラスチックフィルム1は、充填ローダ12
の周囲を取り巻く整形筒であるフォーマ15を介して円
筒状に整形され、順次上方から下方にかけて連続して移
動される。同時にこの筒状のプラスチックフィルム1を
移動する過程において、プラスチックフィルム1の縦方
向の重合部Yが、縦シール機16に内蔵された縦シール
ヒータによって熱シールされ、連続状をなす中空のプラ
スチックフィルム1が成形される。中空のプラスチック
フィルム1は、それを下方に送るための送りロール17
により送られる。
【0019】次に送りロール17の下方に配置した一対
の扱きロール18が、中空のプラスチックフィルム1の
下端を閉塞した状態で、充填ローダ12より供給された
塗料Fがこの中空のプラスチックフィルム1内に充填さ
れる。塗料が充填された中空のプラスチックフィルム1
は、その下端において塗料を扱いて閉塞された部分を、
一対の横シール機19によってシールされる。
【0020】すなわち、上方の中空のプラスチックフィ
ルム1の下端を熱シールして横シール部Xとするととも
に、下方の中空のプラスチックフィルムの上端を熱シー
ルして上端の横シール部Xとする。このように、連続状
に連なる中空のプラスチックフィルム1は、順次下方に
移動し、一対の横シール兼カッタ20によって、独立す
べく切り離される。すなわち、上方に連なる中空のプラ
スチックフィルム1の下端の横シール部Xが再度熱シー
ルされるとともに、下方に連続して連なる中空のプラス
チックフィルムは分離切断され、塗料が充填された偏平
な矩形状のプラスチック柔軟袋2となる。上記のように
して、塗料の個包装形態である偏平な矩形状のプラスチ
ック柔軟袋2が形成されるのである。
【0021】B)プラスチック柔軟袋を外装容器に積載
して収納する収容工程(図3参照)上述のように塗料が
充填されたプラスチック柔軟袋2は、例えばコンベヤ2
1等で移送され、順次、外装容器3に収容される(な
お、外装容器は、既に組み立てられたものを使う)。
【0022】ここで収容に際しては、外装容器3に仕切
板を使用することなく、塗料のプラスチック柔軟袋2を
縦シール部が略水平位置となるように横置き状態にする
ことができる。その横置きのプラスチック柔軟袋2を上
方に複数段積み重ねて積載し、横方向にも同様に並列配
置する。このように、矩形状のプラスチック柔軟袋2は
扁平状であるから横置きが可能となり、そのうえ、横置
きされたプラスチック柔軟袋2内の塗料は、各プラスチ
ック柔軟袋2の相互の間隙や外装容器との間の間隙を均
一に埋めるように作用するので、集積包装体として空隙
が極めて少なかつ均一なプラスチック柔軟袋2の積載収
納が可能となる。
【0023】このように、外装容器3に収納された状態
でトラック等により他場所に輸送される場合、複数のプ
ラスチック柔軟袋2は相互の衝突が回避され、安定した
荷姿を維持することができる。
【0024】プラスチック柔軟袋2が積載収納された外
装容器3は、貯蔵場所P1から塗装現場やハウスメーカ
ーの工場等である消費場所P2に、トラック等の運搬手
段を使って移送される。もっとも、貯蔵場所P1より、
配送センター、問屋等の仲介施設を介して、上記の各消
費場所P2に運ばれることもある。
【0025】消費場所P2においては、外装容器3を開
封してプラスチック柔軟袋2を取り出し(第1開封工
程)、及びプラスチック柔軟袋2を開封して塗料を取り
出す(第2開封工程)。以下、この工程について説明す
る。
【0026】C)外装容器を開封してプラスチック柔軟
袋を取り出す第1開封工程(図4参照)。消費場所P2
に運搬された外装容器3は、蓋体33が開けられ、中に
収納されたプラスチック柔軟袋2が取り出される。この
取り出しの際にプラスチック柔軟袋2を手で掴むと、袋
の周囲全体に均等に充填圧が伝わるので、プラスチック
柔軟袋2の周囲のどの部分を掴んでもよく把持すること
ができる。
【0027】D)プラスチック柔軟袋を開封して塗料を
取り出す第2開封工程(図5参照)取り出されたプラス
チック柔軟袋2は開封され、塗料は建築材吹付機のホッ
パーやトレイ等に排出され、先端に回転羽根を有する撹
拌機で撹拌される。ここでの開封は横シール部を含む隅
部を切断し開口部3Aを形成することにより行われる。
なお、プラスチック柔軟袋2に別体の栓体を取り付けて
もよく、またそのような栓体は製袋同時充填工程中に袋
に一体溶着することもできる。このように、プラスチッ
ク柔軟袋2から、一定の量の塗料がバッチ的にその都度
全部排出されるため、従来の一斗缶のように、残量があ
るまま経過して使用不能にしてしまうことが極力避けら
れる。
【0028】プラスチック柔軟袋2から塗料を排出した
後は、プラスチック柔軟袋2自体は容積が殆どない一枚
のシート状となるので嵩張らず、回収また廃棄が極めて
容易となる。また、収容された複数のプラスチック柔軟
袋2が全て使用された段階で、外装容器3は解体されて
折り畳み又は展開状態とされて、重ねて段積の状態で消
費場所から回収され、消費場所P2から再び貯蔵場所P
1の縦型製袋同時充填ラインに供給される。
【0029】以上、供給包装方法を説明したが、次にこ
の方法に使用される塗料の集積包装体について説明す
る。本発明の塗料の集積包装体は、プラスチック柔軟袋
2と、それを収納する外装容器3とを含むものである。
【0030】〔プラスチック柔軟袋〕プラスチック柔軟
袋2は、図6に示すように偏平な中空状の袋体であっ
て、フレキシブルなものである。前述のように、プラス
チック柔軟袋2は連続した筒状の中空のプラスチックフ
ィルム1をシールして分離して得られたものであり、こ
の例では3か所のシールラインが形成されている。従っ
て、プラスチック柔軟袋2は、塗料を充填していない状
態では、一枚の矩形のシートであり、塗料を充填した後
は、一定の厚みのある偏平な矩形状の外観(いわゆる座
布団型)となる。
【0031】このようにプラスチック柔軟袋2は偏平な
矩形状をしているため、横置き状態に安定することがで
き、また角部を切断して充填された塗料を排出する際
は、単に上方から押圧して扱くだけで、スムースに排出
が可能となる。また、上記実施例にあっては、従来の容
器のように注出口が一定の位置に限定されないため、コ
ーナ部のどの位置を切断してよく自由度がある。また、
前述のように、外装容器3から取り出す際、把持し易く
扱いが容易である。
【0032】このプラスチック柔軟袋2の材質として
は、剛性、ガスバリア性、シール性を考慮して、ラミネ
ート構造にすることが好ましい。例えば、最外層は二軸
延伸ポリアミドフィルムからなる剛性層、中間層はエチ
レン-酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルムからなるガ
スバリヤ層、最内層は直鎖状低密度ポリエチレンフィル
ムからなるシーラント層の積層フィルムが使用される。
【0033】ここでプラスチック柔軟袋2に対する塗料
の充填に際しては、塗料を充填したプラスチック柔軟袋
2を外装容器3に収容した場合の耐破袋強度の維持及び
取出し作業性を考慮して、一定範囲の充填率(充填量
[cc]/プラスチック柔軟袋2の表面積[cm2])
とすることが好ましい。すなわち塗料の充満率は0.6
〜2.4が好ましい。こうすることにより、外装容器3
に横置きで数段積み重ねて収容しても十分な耐破袋強度
の維持が可能となリ、プラスチック柔軟袋2を開封する
際に塗料が飛び散ることがない。
【0034】充填率は0.6未満であると外装容器3に
充填したプラスチック柔軟袋2を開封した際の排出効率
が悪く、また外装容器に収容した際に振動により袋が移
動し易い。そのうえ、塗料の包装容量に対するフィルム
の樹脂使用量が高くなりコスト的に不利である。また、
充填率が2.4を超えるとシート強度の点から必ずしも
十分でなく、万一にも扱い時に落下させた場合に破れ易
い。因みに、充満率の具体例及び性能としては以下の通
りである。
【0035】
【実施例1】図2に示す製袋同時充填包装方法を用い
て、縦310mm、横200mm、横シール幅15m
m、縦シール幅15mmとしたラミネートした3層壁の
三方(胴合掌合わせ形式)のピロー包装形態であるプラ
スチック柔軟袋(充填前)を作った。ここで3層壁の内
訳は、剛性層(2軸延伸ナイロンフィルム、膜厚15μ
m)、ガスバリア層(エチレン・酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物フィルム、膜厚12μm)、シーラント層(直鎖
状低密度ポリエチレンフィルム、膜厚12μm)であ
る。
【0036】次に塗料を充填して充填率を0.9とした
ところ、プラスチック柔軟袋2は縦及び横が少し縮小し
厚みが3cm程度となった。これを図3に示すような方
法によって縦290mm×横350mm×高さ210m
mに4段重ねで積載し、塗料の集積包装体を作った。塗
料を取り出す際、開封した後の排出がスムーズに行うこ
とができた。また、プラスチック柔軟袋2を手で確実に
把持でき、取り出す際に作業性が良く効率的である。外
装容器3の振動によってもプラスチック柔軟袋2の移動
はなかった。
【0037】
【実施例2】実施例1の充填率を2.2に変えた以外は
同様にして塗料の集積包装体を作った。この場合、実施
例1とほぼ同様の結果となった。
【0038】
【比較例1】実施例1の充填率を0.2に変えた以外は
同様にして塗料の集積包装体を作ったが、これを取り出
す際、開封した後の排出がスムースにいかなかった。ま
た、プラスチック柔軟袋2を手で把持して取り出す際に
曲がり易く不安定である。外装容器3の振動によりプラ
スチック柔軟袋2の移動が生じた。
【0039】
【比較例2】実施例1の充填率を2.6に変えた以外は
同様にして塗料の集積包装体を作った。塗料を取り出す
際、開封した後の排出が急激にとなりトレイから漏れ
た。また、プラスチック柔軟袋2を手で把持して取り出
す際に、厚みがあるため把持力が十分働かなかった。ま
た、落下した際、一部分に破れが生じるものがあった。
外装容器3の振動により複数のプラスチック柔軟袋2間
の緩衝力が低い。
【0040】〔外装容器〕(図7参照) 一方、外装容器は、図7に示すように、例えば高密度ポ
リエチレン等のプラスチック板で形成され、折畳み自在
となっている。すなわち、外装容器3は底板31と4枚
の側板32と2枚の蓋体33からなり、それぞれ隣接す
る一部をヒンジ部Hにより連結している。このため外装
容器3はヒンジ部Hを折り曲げることにより簡単に立体
状から折り畳み(展開も含む)が可能であり、当然に組
み立ても容易である。また、これらの各板は、外壁と内
壁の間に中空部を有する中空二重壁構造となっており、
輸送の際の事故時の衝撃を緩和することができる。
【0041】以上、本発明を説明したが、本発明は、実
施の形態や実施例に限定されることなく種々の変形が可
能である。プラスチック柔軟袋2の材料は、塗料を充填
できる強度を有するものであればよく、層構成も2層、
3層またはそれより多くてもよい。
【0042】例えば、プラスチック柔軟袋2の材料は、
二軸延伸ポリアミドフィルム:厚み25μmの基材層
と、直鎖状低密度ポリエチレン:厚み80μmのシーラ
ント層の2層構造であるのが好適である。この層構造に
おいて、フィルム全体の厚みが60μm以上で120μ
mを超えない範囲であることが必要である。すなわち、
120μmを超えるものでは材料が硬くて一旦シールし
てもシール部が剥離するおそれがあり、またシールに要
する時間が長いので包装効率が低下する。しかし、60
μm未満ではプラスチック柔軟袋2が所要の破袋強度の
ものとならない。
【0043】また、プラスチック柔軟袋2の材料は、次
のような層構造とすることができる。以下にその層構造
を例示する。 例1:Ny(25)/LL(80) 例2:PE(30)/Ny(25)/LL(60) 例3:Ny(25)/EVOH(15)/LL(80) 例4:PE(30)/Ny(20)/EVOH(10)
/LL(60) 例5:PET(30)/LL(80) 例6:PET(25)/EVOH(15)/LL(8
0) 例7:PP(30)/LL(60) ここにおいて、Nyは二軸延伸ポリアミドフィルム、P
ETはポリエステルフィルム、PPはポリプロピレンフ
ィルム、PEはポリエチレンフィルム、EVOHはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルムである。層
構成は左側が外層であり、右側が内層を示す。カッコ内
は各層の厚み(単位:μm)を示す。アンダーラインを
付したNyPETPPはラミネートフィルムの基本
的機械的強度を付与するための基材層を示す。/はラミ
ネートした境界を示し、通常はドライラミネーションに
よって積層される。
【0044】上記層構造において、LLは熱シール性に
優れるが基材層自体では柔軟性が劣るため、LLのよう
なシーラント層は基材層より厚く構成するのが好まし
い。また、ガスバリヤ性が特に要求されることからEV
OH、Ny、PET等のフィルムをラミネートすること
が好適である。
【0045】プラスチック柔軟袋2を構成するラミネー
トフィルムの全体の厚みは60μm以上で120μmを
超えない範囲であることが好ましい。すなわち、120
μmを超えるものでは、製袋同時充填工程において縦シ
ールする際に一旦重ねてシールしても、フィルム自体の
剛性のために剥がれてしまうおそれがあり、安定した生
産が困難である。また、充填包装機のフィルム送りも連
続運動でなく間欠運動となり、生産速度が低下する問題
がある。一方、60μm未満では、塗料の充填時にプラ
スチック柔軟袋2自体のシール強度に問題が発生し輸送
時の振動で破袋するおそれがある。
【0046】外装容器3は折り畳み自在であれば、その
展開ブランクは自由である。また本発明に係る供給包装
方法及び集積包装体は、原則的に塗料を対象としている
が、本発明の供給包装方法及び集積包装体は、必ずしも
それに限定されるものではなく、油脂や薬品等にも適用
できるものである。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、塗料をプラスチック柔
軟袋に充填し、この塗料を充填したプラスチック柔軟袋
を外装容器に収納したもので消費場所に供給し、塗料の
消費場所では、外装容器を開封してプラスチック柔軟袋
を取り出して塗料を使用することにより、空き容器の処
理にあたっては、外装容器とプラスチック柔軟袋の分別
ができて、外装容器の回収と再利用を可能にし、また空
きプラスチック柔軟袋は小さくまとめて容易に廃棄処理
をしたり回収することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗料の供給包装方法を示す工程図であ
る。
【図2】塗料をプラスチック柔軟袋への充填する充填工
程を示す図である。
【図3】プラスチック柔軟袋を外装容器に積載して収納
する収容工程を示す図である。
【図4】外装容器を開封してプラスチック柔軟袋を取り
出す第1開封工程を示す図である。
【図5】プラスチック柔軟袋を開封して塗料を取り出す
第2開封工程を示す図である。
【図6】プラスチック柔軟袋を示す図である。
【図7】外装容器を示す図である。
【符号の説明】
1 プラスチックフィルム 11 貯蔵タンク 12 充填ローダ 13 導入パイプ 14 巻きロール 15 フオーマ 16 縦シール機 17 送りロール 18 扱きロール 19 横シール機 20 横シール機兼カッター 21 コンベヤー 2 プラスチック柔軟袋 3 外装容器 3A 開口部 31 底板 32 側板 33 蓋体 F 塗料 P1 貯蔵場所 P2 消費場所
フロントページの続き Fターム(参考) 3E050 AA02 AA03 AA06 AA08 AB02 BA02 CA01 DC02 DD01 DF01 DH04 DH05 FB01 FB07 GC07 3E067 AA04 AB96 AC03 BA05C BA12B BA24B BB14C BB15C BB24C BC06C CA24 EA08 EB29 EE50 FA04 FB07 FC01 HA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造した塗料をその貯蔵場所から消費場
    所に移送するための塗料の供給包装方法であって、貯蔵
    場所には、塗料をプラスチック柔軟袋に充填する充填工
    程と、塗料を充填したプラスチック柔軟袋を外装容器に
    収納する収納工程とを備え、消費場所には、前記外装容
    器を開封してプラスチック柔軟袋を取り出すための第1
    開封工程と、外装容器から取り出したプラスチック柔軟
    袋を開封して塗料を取り出すための第2開封工程を備る
    ことを特徴とする塗料の供給包装方法。
  2. 【請求項2】 製造した塗料をその貯蔵場所から消費場
    所に移送するための塗料の供給包装方法であって、貯蔵
    場所には、塗料を偏平な矩形状のプラスチック柔軟袋に
    充填するための充填工程と、塗料を充填したプラスチッ
    ク柔軟袋を折り畳み自在な外装容器に横置き状態に収納
    する収納工程とを備え、消費場所には、前記外装容器を
    開封してプラスチック柔軟袋を取り出す第1開封工程
    と、外装容器から取り出したプラスチック柔軟袋を開封
    して塗料を取り出すための第2開封工程を備えることを
    特徴とする塗料の供給包装方法。
  3. 【請求項3】 プラスチック柔軟袋への塗料の充填は、
    塗料が貯蔵されている貯蔵タンクから、充填ローラを介
    して連続した中空のプラスチックフイルム内に注入した
    後、中空のプラスチックフイルムからシールされた独立
    のプラスチック柔軟袋として切り離すことにより行われ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の塗料の供給包
    装方法。
  4. 【請求項4】 開封された外装容器が消費場所から再
    度、貯蔵場所に回収されることを特徴とする請求項1又
    は2記載の塗料の供給包装方法。
  5. 【請求項5】 外装容器の中に塗料を充填したプラスチ
    ック柔軟袋を、複数収納した塗料の集積包装体。
  6. 【請求項6】 折り畳み自在な外装容器の中に塗料を充
    填した偏平な矩形状のプラスチック柔軟袋を横置き状態
    に複数収納した塗料の集積包装体。
  7. 【請求項7】 プラスチック柔軟袋は、連続した中空の
    プラスチックフィルムに塗料を充填した後、中空のプラ
    スチックフィルムから分離して独立させたものであるこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載の塗料の集積包装
    体。
  8. 【請求項8】 プラスチック柔軟袋における塗料の充満
    率が0.6〜2.4cc/cm2であり、プラスチック
    柔軟袋を構成するフィルム全体の厚みが60μm以上で
    120μmを超えない範囲であることを特徴とする請求
    項5又は6記載の塗料の集積包装体。
  9. 【請求項9】 折り畳み自在な外装容器の中に塗料を充
    填した偏平な矩形状のプラスチック柔軟袋を横置き状態
    に複数収納した塗料の集積包装体であって、前記プラス
    チック柔軟袋は連続した中空のプラスチックフィルムに
    塗料を注入した後、中空のプラスチックフィルムから分
    離して独立させたものであり、プラスチック柔軟袋にお
    ける塗料の充満率が0.6〜2.4cc/cm2である
    ことを特徴とする塗料の集積包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040048089A (ko) * 2002-12-02 2004-06-07 주식회사 부일건화 건축용 도막재의 포장 방법

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